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2015年06月13日
もう6月も中旬となり、紫陽花の時期がやってきました。

天気も良いので美山の紫陽花ロード(私が勝手に呼んでいる)へ、様子を見に行って
きました。
運動場やパターゴルフ場には多少の人達がいましたが、この場所は相変わらず静かで、
紫陽花を独り占めできました(笑)



ちょっと早かったかも…、これから咲きそうな蕾が幾つもありました。
前に比べると少し寂しく、姿も整っていない感じもしますが、それぞれを見ていくと
美しさが伝わってきます。(少し早かった為、連帯感は低かったです)





今年は雨が少ない事もあり、少し開花が遅れているのかもしれません。
でも、その中でも特に美しく咲く紫陽花があって、その姿を見ると個体の力が明確に
出ているように思えました。
淡い水色や淡い紫色は、特に暑い日には清涼感を与えてくれます。(今日も暑かった
です)
この瑞々しさ、絞って飲みたくなります(笑)



いつもの場所から姫川広域を撮影しました。
やっぱり杉が邪魔だなぁ…、でも「人間の都合で植えた木だから人間の都合で伐採す
る」なんて事を、当然だとは思ってはいけませんね。(花粉症ではあるんだけど)
幻想的な山々を見られたのだから良しとします(笑)



少し奥へ進むと、石碑の周りにサツキが咲いています。
丁度、見頃だったので撮影してみました。
紫陽花とは違った魅力があって、これはこれで美しいです。(元気が出ます)



ここへ向かう途中には、使われなくなったであろう給水の場があります。(取っ手が
ないし)
何故かこの姿に渋さを感じて撮影してみました(笑)
この自然と一体となっている感じ、とても魅力的です。(オブジェみたいです)
正確には自然が浸食している姿なのでしょうが、姿として美しく中庭に在っても面白
いように感じました。(家に中庭が無いけどね(笑))

次は青海へと向かい海へ行って来ました。



波と石の音が聞こえてくるでしょうか?(画像では音は伝わりませんね…)
海は少し濁っている感じでしたが、清々しい風が吹き渡って最高の環境でした。
何か面白い鉱物はあるかな〜、って感じで海を楽しみます。



とりあえず鉄石英の系統(ジャスパー系)と瑪瑙を見つけました。
綺麗な玉はビー玉です(笑)?れも面白いので拾っています。
鉄石英は単色であれば明るい色を、そうで無ければ模様とコントラストを重視してい
ます。
明るい色で模様もあるタイプもあるので、なかなか面白いです。
この前に出会った赤石も、次回に紹介しようと思います。(前回にも書きましたが、
まだ撮影してません(笑))

特に加工する訳でもないですが、もし私が望む未来が来るのなら活用できるよう残そ
うと思います。(ビー玉は必用無いけどね(笑))
一見はレンガの破片にしか見えませんが、当然ながら硬度も重量も違います。
流れる模様も魅力的で、ブラッドストーンと呼べるタイプもあるのだと思います。

加工すれば面白いのですが、私的にはヒスイの「白の領域に赤を混ぜたくない」って
事が、加工しない最も大きな理由になっています。(以前に加工した時の課題です)
なので加工するのならば、別の機械工具を揃える必用があります。
また、加工する場所も変える必用があるので、その準備を整えてから活用しようと思
います。(それか外で人力で行うか…)



最後に同じ赤ですが、庭に成ったラズベリーを撮影します。
ある程度の数が揃ったら、ジューンベリーと混ぜてジャムにします。
これも6月の楽しみであり、自然の恵を体感する貴重な経験でもあります。(そして、
これをめぐり鳥と闘う日々も大切な経験です(笑))



梅雨に入ってはいますが、未だ目立った雨がありません。
自然がどう変化して行くのかは解りませんが、それに対応して行くしか方法は無く、
その過程で進化して行くのが生物なのでしょう。

細胞的な進化は適応で進むとして、魂的な進化は信念でしか進まないので、それらの
違いを理解しておかないと「動物として進化した」ってだけの存在に成ってしまいま
す。

それでは人として生まれた意味もなく悲しいだけ、知性を与えられた価値も無い。
どう進むべきかを自然と創造(魂)から学び、進んで行けたらと思います。
2015年06月10日
予告通り海へ行って来ました(笑)
最近は少し荒れた日が続いていたので、面白い出会いに期待して海へ向かいました。

この日はとても天気も良く、波も穏やかなヒスイ日和でした。
波打ち際を歩いているとボヤっと光る石を発見!、すかさず手に握りしめて拾い上げ
ます。(膝丈くらいの場所にあったので、周りの石たちも一緒に握りしめて海から上
げました)

結果は、珪石類の石たち(一緒に拾い上げた周りの石)の中に、白く輝くヒスイがあ
りました!



海岸転石には珍しく、表皮が酸化したタイプのヒスイでした。
こういったタイプの多くは、もっと深い場所で動く事なく沈んでいます。
波で他の石たちと擦れ合っていれば、表面の酸化した部分は綺麗に落ちているのが普
通です。(石目やヒビの部分には残る事もある)
黄色ヒスイにも見えますが、表面だけに色が付いているので溶け合っている黄色ヒス
イとは違うでしょう。
でもこれが中まで浸透したのなら、黄色ヒスイの分類になるのかもしれません。(黄
色と言うより褐色(錆びの色)ですね)

部分的に緑も入っていて、白地もキメが細かいので良質なヒスイです。
ただ残念な事に透明度は高くはなく、透過光を楽しむ事はできませんでした…。

しかし別の鉱石が、その楽しみの幅を広げてくれたようです。


こちらはヒスイに見えますが、ネフライトです。




拾った瞬間はヒスイにしか見えず喜んだのですが、どうも違和感がありました。
形状や光沢、石目やヒビの入り方、どうもヒスイのそれと違います。
ただ正直言って、綺麗な白に深い緑が流れている姿は「ヒスイそのもの」です(笑)
若干ですが緑色のタイプが違っていて、ネフライトの特徴が見られます。

でもここまで白地が綺麗なネフライトは初めて見ました。(一番悩んだ特徴です)
透過させると渋い色合いに透けるので確信しますが、普段に見慣れているタイプとは
大違いです。
こういったネフライトも糸魚川には在るのだと、改めて気が付きました。

これの大きな塊があったら、下手なヒスイより価値がありそうです(笑)
既に光沢が出ている事でも解りますが、とてもキメが細かく艶の出せる石質です。

これは異玉を作るのには最適ですね…、今回のは小さいので駄目ですが(それにサン
プルとして残しますので)、いつか姫川で出会う事があればカタチにしてみたいと思
います。


今回は期待通りに、良い出会いがありました!
まだまだ魅力的な鉱物が糸魚川には在るかと思いますので、その出会いを楽しみに探
したいと思います。(赤石(鉄石英)の系統で、面白い模様の石とも出会いましたの
で、そのうち紹介します)

ちなみに人との出会いは、地元の釣りをしているお爺さんだけでした…。
そのお爺さんは、魚との出会いが無かったようです…。(ぜんぜん駄目だ〜、って言っ
てました(笑))
2015年06月07日
今日は仕事場である工房を清掃しました。
私の性分なのか、一度気になり出すと加工中も汚れが気になってしまいます(笑)

よくある工場とか作業所は汚れていた方が使い勝手が良いようで、その汚れに歴史を
感じる事もあるようですが、創作活動をする工房は綺麗にしていた方が良いように思
えます。

使い勝手を優先すると色々と物が蓄積・散乱して、埃が大量に溜まります。
何よりも床の黒ずみが許せない…、きっと金剛砂などの研磨剤の影響があるのだと思
います。
床をもっと黒っぽい色合いにすればよかったかな…、などと考えながら洗剤とブラシ
でひたすら擦りました(笑)

細かい加工をする木製の台は、ヒスイの粉で真っ白になり雪が積もっているようにな
ります。
壁の一部も、削った粉が水と一緒に飛び散る部分だけ白く残ります。
それらも綺麗に拭き取らないと、どんどん溜まっていき厚みを増してへばり付きます。
見た目は石灰のようで、これがヒスイの粉だと言われなければ区別は付かないでしょ
う。

床は掃除しやすいような仕様にしていたので、丁寧に掃除すれば綺麗になります。
それでもけっこうな労力なので、明日は全身が筋肉痛になる事でしょう(笑)
(重たい工具を移動するのに大変でした…)

いつか使うかも…、と置いていた機械工具は何年も使っていないので、倉庫にでも移
そうと思います。
結局はホームセンターで購入できるレベルの機械工具では物足りず、専用の機械工具
(高額の機械)しか加工に使わなくなります。(自分で設計した工具などは尚の事)

まぁ当然ですね、その方が工房が汚れる事も少なくなるのだから。(加工に費やす労
力も段違いだし)

ただ、自分の手(主に前面の胸・腰・足)などは、加工すればヒスイの粉末で白く染
まります。
しかしこれは何の問題も無く、ちゃんと支度さえすれば良いだけだし、それを嫌がっ
ていては加工などは出来ませんね(笑)

きっと私は「汚れるのが嫌と言うよりは、「汚れを放置するのが嫌」なのだと思い
ます。
私にとって工房は癒しの空間にもなっていて、そこにも美(機能美も)を求めている
のだと感じています。
そうする事で創作意欲が湧いてきて、何かを創り出そうと思えるのでしょう。(多分)

それに清掃というのはとても大切で、頭の整理にもなります。
とにかく綺麗にする事を目的として、ひたすら体を動かしたのでリフレッシュにもな
りました!
これで気持ちを新たにして、創作活動を進めて行けるかと思います。


これがスポーツでも良いのでしょけど、正直な話、今更スポーツをしたところでメリッ
トは少ないかと…(笑)
まず工房が綺麗にならない、作品の創造や工具の配置も考えない、清掃している最中
に新たな出会い(色々と落ちています(笑))がない、よって「現状として本業の進
歩に繋がらない」と言えます。(まぁ、現状から離れなければ、リフレッシュにはな
らないのだろうけど…)

直接的に創作活動に関わる事ではないので、ヒスイを使ったり加工技術を駆使したり
するスポーツなら楽しめるかと思います。(後は、子供たちと遊びとして楽しむ方法
もある)

そう考えると海での転石(標石)探しは、ある意味でスポーツ(って言うかそれなり
の運動)にもなっている気がするなぁ。
激しい運動ではありませんが、けっこうな距離を歩くので体には良いです。
しかも歩きづらい砂利の上を歩き、波と石の音を聞きながらヒスイとの出会いを求め
る…、なんて贅沢なリフレッシュ法なのだろうか!(荒れた海には近づくべからず)

最近はチビッコ(小学校の低学年生)たちが、授業の一環として海岸で鉱物に触れて
いるし。(そして色々と聞かれるし(笑))


と、言う事で近々、海に出会いを求めて遊びに行きたいと思います。(まだリフレッ
シュが足らないのだろうか(笑))
2015年06月03日
今回は、建速素戔鳴尊「雲蒸竜変」の四作目を紹介します。


白地に鮮やかな翠と緑が流れるヒスイで、大サイズの素戔鳴を制作しました。
このタイプのヒスイは「芽吹・万葉・彩雲」を、テーマにしているヒスイです。
翠(緑)の入り方や模様の流れ方などで、それぞれのコンセプトに添って加工してい
ます。
なので今回の素戔鳴は、その三つを合わせ持った作品となりました。




両側に美しい翠(緑)が流れ、白地もよく見ると白雲のような景色が広がっています。
小滝産のヒスイの特徴が見られ、昔に出たヒスイである事が解ります。
その「堅さの中にも柔らかさを感じる代表的なヒスイ」で、猛々しい素戔鳴(雲龍)
を作ってみました。




表側は裏側より発色が強く、多少のヒビもあります。
しかし、このヒビは秘美(秘めたる美)であり、雷のようにも見えて魅力的に感じま
す。(私は)
口から雷光を放ちながら天を駆けているようで、より素戔鳴らしさが出ているかと思
います。
作品とは「自然が創り出した景色」を、いかに「人へ向けて形作れるか」が重要にな
ると考えています。(それが創作なのだと、私は理解しています)




透明度も高く、光を受けると神秘的に輝きます。
彩雲のような…、木漏れ日のような…、記憶の奥底にある懐かしさが呼び覚まされる
ようです。

生物が初めて見たのが海(青)なのなら、人類が初めて見たのは樹(緑)なのかもし
れません。
大地は目に映っていたけど、木葉の鮮やかさが勝ったのでしょう。(多分)
命を繋ぐの事に直結している色は、本能的に求める存在と成っていたのだと思います。
(青と緑は同系の色だし、後は太陽や血の赤も大切な存在になっていったのでしょう)



今回も、納得のいく作品が仕上がりました!
前回の雲蒸竜変ほど透明度は高くありませんが、その分、発色が強い作品です。
色の配置も上手くデザインに入れられて、貴重なヒスイを無駄なく活用できたと思っ
ています。(自己満足ですけどね(笑))

神玉は面積が広いデザインが多いので、色や模様を多く入れられます。
それと同時にヒビも入ってくるので、それらの活かし方が重要になります。
秘めたる美にするも、非なる美するも、「作り手」と「持ち手」の感性が重要となっ
てきます。
それに良い色の近くには何故かヒビが多いので、神玉じゃなくても活用する術を見出
す必用が、作り手には不可欠だと思います。

問題は作り手が創り出した感性(基準)が通用するかどうか…、これは商売としては
非常に困難かもしれませんが、それが芸術であれば自信を持って続けても良いかと思
います。(お金は労働すれば稼げますので)

一般的に喜ばれる事だけを成していたのでは、その先の成長は望めませんから…。
(それでも好みは「人それぞれ」という現実は在るのですけどね(笑))
2015年05月29日
今月も、姫川をモニターしてきました。
真夏のような気候となり、一気に自然がざわめきだしているようです。(6月の梅雨
が、どうなるのか少し不安でもあります…)

今回は、河口周辺の報告です。
まずは海へ向かう途中の橋を確認しました。
去年と比べて、特に良くも悪くもなっていません(笑)
このまま現状維持が最良なのでしょうね。




堤防を見てみると、たくさんの流木が散らばっていました。
荒れた時は「ここまで水かさが増した」って事なので、今後も注意が必要でしょう。
もの凄く荒れた時を見ましたが、濁流がうねりをあげていて恐怖を感じましたね…。





本流は少し濁っている程度で、雨が降らない事もあり目立って荒れてはいませんでし
た。
しかし水量は多く流れも強いので、一度落ちたら這い上がる事は不可能でしょう。
河川で遊ぶ際は、くれぐれも気を付けて下さい。






この間、工事が完了した堤防も確認しました。
ここも濁流が流れた形跡がありましたが、目立った破損はありませんでした。
堤防の上も汚れていないので、これを越えるような洪水は今のところないようです。






少し上流へ歩いて行きます。
河口付近の河川敷は広く、整地されているので遊ぶには最適です。
低学年の子たちが楽しむ野球場の周りは、草刈りがされていました。
暑い日が続いていますので、草花の生長も速くなっているのかもしれません。






奴奈川公園まで歩きました。
こちらも、そろそろ草刈りが必用なのかもしれません。
でも私としては、今の方が昆虫がいて楽しめたりします(笑)
たくさんの花々も咲いていて、この状態での楽しみ方も在るように思えました。
草刈りは絶対に必要ですが、その前の楽しみ方も学べれば、より感情豊かな人間に成
れるでしょう。






すぐ近くの石の公園も見てみます。
平日の午前中だったので人は見られませんが、草花の命の躍動を感じる事ができます。
天気も良かったので清々しく、心の癒しになりました。





最後に、コガネムシ(カナブン?)が大忙しの姿を撮影します。
花粉まみれになっていて、その姿はどこか可愛らしいです。


本能で精一杯に生きている姿ではありますが、そこに醜さは一切無く、自然との一体
感を感じます。
人間が捨て去った領域ではありますが、僅かに残されたその感覚を大切にしたいと思
います。(それが創作の原動力なのだから)


今月はこんな感じです(笑)
また来月もモニターして、姫川付近の魅力を伝えて行きたいと思います。
2015年05月27日
今回は、彩雲の垂飾と万葉の垂飾の紹介します。

まずは、彩雲の垂飾の紹介です。




うっすらと翠に染まるヒスイで、垂飾を制作しました。
私が彩雲と呼んでいるタイプのヒスイで、アイヌ語で風を意味する「レラ」を名前に
加えました。
高原に吹く風のような爽やかな色合いで、岩肌を想わせる灰色の模様も流れています。
基本的に従来の彩雲の垂飾と同じコンセプトで、色づいた雲を運ぶ風のイメージを、
より強く表現したいと思い名付けました。


全体が淡い翠ですが、光を受けると強く発色します。
光を受ける事でより輝く姿は、まさに彩雲と言えるかと思います。
日の光だけでなく、身に付ける者の「内からの光」で、照らされる作品となります。





次は、万葉の垂飾の紹介です。




緑と翠が入り交じるヒスイで、垂飾を制作しました。
私が万葉と呼んでいるタイプのヒスイで、アイヌ語で森を意味する「ニタイ」を名前
に加えました。
新緑から深緑へと変わりゆく景色を映し、生命の躍動を強く感じさせる作品です。
所々に雪から大地が現れたような景色があり、それらが魂の輝きを全体に伝えます。
(大地の栄養を得て育つ樹のイメージです)
基本的に従来の万葉の垂飾と同じコンセプトで、よりそれらを強く表現したいと思い
名付けました。(今回は二作目となります)


透明度も高く、光を受けて神秘的に輝きます。
夏の木漏れ日を見上げているような景色を映し、かつて人類の祖が見ていたであろう
原始の森の記憶を呼び覚ましてくれます。




夏に向けて「涼しげな作品」と「燃えるような作品」の二つを作ってみました。
今年も暑くなるであろう夏を満喫する為にも、自身に合った作品と出会って頂きたい
と思います。(今現在でも暑いのですが(笑))



ヒスイに宿る模様は、自然の景色をそのまま映したかのように魅力的です。
実際にヒスイ自体は地球(神)が作った存在なので、当然の事だとも言えますね(笑)
でも、それだけでは人を支える存在にはなりえません。

重要な事は「人に向けた存在は、同じ人が作りだした存在だけ」って事です。
自然が創造した存在にテーマを与え、コンセプトを加え、人の手で加工する、この事
で人の世の全ては成り立っています。(本物の領域での話)
これは大昔からの原理であり、原則である事を忘れてはならないでしょう。
全ては「人間が自然に適応して成り立ってきた事」を、再認識する必用があるでしょ
う。

ここから外れ幻想に傾きすぎると、嘘偽りが跋扈します。
これも人の世の理であり、幻想と現実の狭間で揺れ動くのが人の宿命なのかもしれま
せん。

そうであるならば願う事は「選択できるだけの基準を持つ」って事で、幻想であると
理解して選択し、現実であると認識して選択する、そんな「絶対的な基準」を成した
いものです。

過剰な自己催眠をかけて現を抜かすのでは無く、もっと大切な事に気が付けたのなら
天命を知る事も可能かもしれません。
2015年05月24日
提出した河川モニターの返答をもらいましたので、お知らせします。

根知付近の返答です。(小滝入口も)







「先ず当方のお話をさせて頂きますと、4月の異動で担当が交代となりました。よろ
しくお願いします。初めての糸魚川赴任ということで、糸魚川を知るために休日には
観光地を見て回っています。その道すがら沿線の直売所でフキやコゴミを買って食べ
ましたが、季節を感じられてとても美味しかったです。やはり「旬のもの」や「初物」
はその時期に食べることでありがたみが増し、より美味しく感じられるように思いま
す。
 さて、姫川についてですが、あちこち観察して頂きありがとうございます。「姫」
と名が付くからには優しいイメージの川かと思いましたが、確かに流れがとても速く、
「水衝部」と呼ばれる川の流れが護岸にぶつかる箇所や、川底に凸凹があるところで
は大きな波と轟音で恐ろしさを感じます。上流の雪解け水で流れが激しくなっており、
おっしゃるとおり本流には無用に近づかない方が良いと思います。
 また、堤防や高水敷には公園や桜づつみが整備され、野球大会や花見、キャンプ、
散歩などを楽しむ人が沢山訪れていますが、姫川は激流による地形の変化に伴い危険
な個所も毎年変化するため、利用者が不用意に危険な場所に近づかないよう注意喚起
に気を配っています。姫川を楽しみに来た方には「楽しい思い出」とゴミを持ち帰っ
て頂かなければなりません。
 これから梅雨をむかえ川の水量がますます増えますので、洪水に対する対応に重点
を置くことになりますが、姫川の美しさ・楽しさもアピールしていきたいと考えてお
りますので、情報のやりとりなどお願いしたいと思います。」


との事でした。


担当の方が代わったのですね。(よろしくお願いします
地元出身者ではないとの事なので、より糸魚川を正確に見る事が出来るでしょう。
(良くも悪くも…)
私達にとっては魅力的なところが多い地域なので、自然好きなら満喫できるかと思い
ます。

姫川は、普段は澄んだ川の流れを楽しめる母なる川ですが、一度激しさを増すと手が
着けられない程に荒れます。
そういった面でも、女性を表しているので「姫」の名が付いていても、私は納得して
しまいます(笑)
(ちなみに昆虫などでは「小さいもの」にヒメと付けたりしますが、その基準で考え
ると全く正反対の存在ですね…)

更に荒れる事で川の状態が変化して、一定の規模の「破壊と再生」が行われます。
これによりヒスイなどの魅力的な鉱物も姿を表し、河川工事などの仕事も定期的に行
える訳ですね。
まさに地球(神)の縮図とも言える存在で、姫川が在っての糸魚川なのだと認識でき
ます。
母なる川に相応しい包容力と破壊力、間違っても怒らせたくないです(笑)

この神秘的な「母なる一級河川」と上手に付き合っていくのが、このまちの宿命でも
あるかと感じます。
観光のお客さんは、そういった川へ遊びに来ている事を自覚して、ルールを守って遊
んで下さい。(あと川原乞食も…)

担当の方が言うように「楽しい思い出とゴミを持ち帰る」って事が大切ですね。
特に夏になると、海岸などにもゴミが散乱するので注意が必要かと思います。
海は河川ではないので管理外かと思いますが、海と川は繋がっていますので大切だと
思うのであれば何かしらの行動は必用かと思われます。(少数ですが鉱物を探しなが
ら、ゴミを拾ってくれている人達もいます)

これから姫川は激しさの本番を向かえますので、注意しながらモニターしたいと思い
ます。
2015年05月17日
今回は、開花のストラップの紹介します。

非常に美しい紫ヒスイのカケラを加工して、ストラップを制作しました。
乳白色の地に、気品のある紫と淡翠が混ざり合う幻想的なヒスイです。
カケラのストラップとして、ゴロを加えて仕上げてあります。




これから見頃を向かえる、紫陽花のようなヒスイです。
染みわたるように入る模様は美しく、憂鬱な時期にも輝いてくれます。
これから咲き誇る蕾、そんな姿を映した作品となります。





透明度も高く、光を受けて幻想的に輝きます。
光を透す事で濃い紫が、とても明るい発色に変わります。
一生懸命に咲き誇る花々の姿が、宿っているかのようなヒスイです。



日が当たらない時でも輝けますように、そんな祈りを込めた作品となります。



知人から譲って頂いたヒスイで、とても貴重な紫ヒスイのカケラです。
恐らく今後、私が出会う事は無いのでしょうね…。

このレベルを、一度でも加工できた事を幸せに思うべきでしょう。
まぁ、もし私に天運が在るのなら、いずれ何処かで出会う事もあるでしょう(笑)

希望を持って活動して行こうと思います。
2015年05月12日
今回は、お客さんからのオーダーで制作した「石長姫と速津瀬神の珠玉」を紹介しま
す。
連休前に来られて、一緒に観光と鉱物拾いを楽しんだ女性からの依頼です。

住んでいる地域の川で出会ったという、桃色の大理石を加工します。
桃色の地に白い脈が見られる大理石で、表面はゴツゴツとしています。
どこまで滑らかに出来るのか、少し心配ではありました。




その心配とは裏腹に、研磨していくと美しく輝きました!
硬度は思ったより高く、切断時はボロボロと砕けた石質でしたが削ると滑らかになり
ます。
お客さんが小説にした「石長姫と速津瀬神の物語」を、自分なりに表現できたかと思
います。(流木を使って川の流れも表現してみました(笑))




大きな原石の方で、大珠を作りました。
片面には不純物による黄色い雲模様や、黒く輝く金属の星々が入っています。
モワモワと結晶が折り重なる景色も見られ、鉱物の中に花々を宿しているようです。
白く流れる脈も美しく、澄んだ緩やかな川の流れを想わせます。





小さい原石の方で、勾玉を作りました。
こちらも白と桃色の模様が美しく、その身に猛々しい奔流を映しています。
川の流れにより磨かれて美しく輝く、そのコンセプトの「動」を担った勾玉です。
こちらも艶やかに仕上げる事ができました!





実物はもっと赤みを帯びた濃い桃色をしているのですが、光源も影響したか画像では
上手く出ませんでした…。(まぁ、画像だし実物は問題無いのだから良いけどね(笑)


石と川を原点とした二柱の物語、とても面白かったです。
ゴツゴツした岩も、川に砕かれ磨かれて美しい姿になって海へ出ます。
その自然現象をロマンチックに描き、上手に物語にしていると感じました。

妹のサクヤヒメに劣等感を感じている様子も、女性らしさを引き立てています。
でも流石は姉、儚さのない鉱物で花と同様の華やかさを宿しています。
それは磨き出す事により一層際立ち、より魅力を増して永劫に輝きます。
鉱物を加工する者も「そういう存在を扱っている自覚」が、必用だと改めて思いまし
た。

物語に語られる存在を具現化する、それは私の芸術の原点でもあります。
物語とは真実が元になって作られた存在であり、その原点を感じとるセンスも必用で
しょう。
自然(神)を宿しながら人が作り上げる品、そんな作品を残して行けたら幸せです。

今回は、とても良い経験をしました。
いつの日か、私の想い描く石長姫と速津瀬神を、神玉で誕生させたいと思います。
(その前に、やる事が沢山あるのですけどね(笑))

とにかく、いろいろと頑張ろうと思います。
2015年05月07日
連休の少し前に、お客さんが遊びに来てくれました。

神玉の三貴子を揃えた方で、鉱物も大好きな女性です。
東北新幹線は大変な事になっていましたが、北陸新幹線は何のトラブルもなかったよ
うです。(何事もなく安心しました)
4月の中旬は天気が荒れて心配でしたが、後半からは良くなり(良くなり過ぎ?)絶
好の観光日和となりました。

糸魚川へは、今回で二度目なのだそうです。
前回は殆ど石拾いに時間を費やしたようで、観光スポットへ行くのは初めてのようで
す。
ならば私のお気に入りのスポット(約束の地)で、糸魚川を大いに楽しんで頂きましょ
う!

ご本人の希望により、まずは天津神社へ向かいます。
糸魚川へ到着したのが13時頃だったので、初日は天津神社と石拾いを楽しもうと思い
ます。
非常に天気が良く、夏のような日差しでした。(暑かった〜)
天津神社で糸魚川へ訪れた事の報告をして、奴奈川神社本殿と天津神社本殿にも挨拶
をしました。






ご挨拶を終えたので、姫川へ向かいます。
川幅が広く下りやすい、石の公園がある河口へ行きました。
本流は濁流になっていますが、川自体は氾濫していないので安全に探せます。
前回は海岸だけを探したとの事だったので、今回は河川をメインに探してみます。
流石にヒスイには簡単に出会えませんが、綺麗な玉髄・キツネ石・軟玉と出会えまし
た!
石好きならば、魅力的な石と出会えれば満足で、探す過程も楽しめます。






宿泊は親不知との事だったので、夕食に遅れないように親不知海岸へ移動しました。
連休前だったので人もそれほど多くはなく、ゆっくりと探す事ができました。
ここでは小さな白ヒスイと出会う事が出来て、糸魚川からの祝福を受けたようです。
ちなみに二人とも長靴に履き替えなかった事もあり、波をくらって「別の意味での祝
福」も受けました(笑)



初日はこれで終えて、次の日の遊びに備えます。



二日目は、私の大好きなヒスイ峡と不動滝へ向かいます。
まだまだ雪が残っていますが、気温は暖かく清々しい日でした。
いつ見ても美しい所で、魂が洗われるようです。






厳しい冬を乗り越えて、浪太郎も嬉しそうです。
きっと池の中にいる(かもしれない)、浪太郎や翠も喜んでいる事でしょう。
口に挟まっているヒスイをお客さんに紹介て、口の中を覗き込むように見ました(笑)




普段よりも水が多くなっていて、より神秘的な池となっていました。
残雪のため、周りを歩く事ができませんでしたが、幻想的な景色は十分に楽しめたか
と思います。





舞い散る桜と雪とのコラボが美しく、この時期でしか見られない景色をお客さんと堪
能しました。
何人か写真を撮りに訪れていて、神秘的な高浪の池を楽しんでいたようです。




次は下ってヒスイ峡へ向かいます。
今年も無事に来る事ができました!、芽吹き始めた植物が、萌葱色に輝いています。






湧き水も勢いがすごく、湧くというよりは噴いている感じです。
とても冷たく澄んでいて、真夏だったら飛び込みたいくらいです(笑)




小滝川は濁っていて、雪解けの始まりを伝えています。
これからが本番で、梅雨が終わる頃には少しずつ、いつもの清流に戻っていきます。
お客さんは、この母なる川でヒスイの品々を清めていました。



雪解けのヒスイ峡を楽しんだので、次は不動滝へ向かいます。


小滝からは通行止めで行けなかったので、今井地区から行きました。
相変わらずの素晴らしさ、本気で住みたくなります(笑)
雪解け水で濁った池も魅力的、何かの存在を感じさせてくれます。





色の違う桜がそれぞれに咲いていて、そのコントラストに魅了されました。
仙人がいてもおかしくないなぁ〜、と言いながら奥に進みます。




雪解け水により糸滝も立派で、桜のピンク色と桂の新緑に挟まれて美しく流れていま
す。
そして鳥居から見られる不動滝の水量はもの凄く、辺りを霧で包み込んでいます。





鳥居をくぐって小人化し、不動滝へ向かいます(笑)
水神様の祠にご挨拶をして、近くから不動滝を楽しみます。
風が吹くと、大量のしぶきが舞い上がりマイナスイオンに包まれます。
しかし、あまりに多くのしぶきが舞い上がったので、二人とも水滴だらけになりまし
た(笑)
ちょっとしたミストャワーを浴びた感じで、滝の近くは気温が一気に下がります。
きっと今の水量で滝行をしたら「首が折れるよね」、と話しながら見ていました(笑)




まだ管理棟には管理のおじさんがいませんでしたが、カメムシは大量に発生していま
した(笑)
これからウルルとの闘いもあるので、頑張って頂きたいです。



最終日はフォッサマグナミュージアムへ行きました。
リニューアルされてからは、一度も行っていないので確認を兼ねて見てきました。
相変わらず「カオナシもどき」が、出迎えてくれます(笑)



中の撮影は流石にできませんが、それなりにヒスイが多くなっていて楽しめました。
海岸での転石はともかく、丁度良いサイズの原石を見ると加工したくなるのは職業病
ですね…。
この原石なら「こう切断して、こう研磨する」、そんな事を脳内でイメージして楽し
みました(笑)


その後、疲れを癒す事も兼ねて、大網へ向かいました。
ここは長野県の小谷村になるのですが、糸魚川から近く新潟県のような錯覚を受けま
す。
上に向かうと集落があり、お年寄りが昔ながらの暮らしを守っています。
古民家が多く残っていて、立派な作りの家が歴史を感じさせます。




さっそく、無料の足湯で疲れを癒してもらいます。
肌がスベスベになる温泉で、硫黄の臭いも殆どしません。
場所により深さが違うので半身浴もできそうですが、流石にそこまではできませんね
(笑)




近くには、お堂?があり、その下には温泉が大量に流れています。
源泉から流れ出る温泉は熱く、豊富な湯量を感じる事ができます。






大糸線も大網を通っています。
駅名は平岩で、ほのぼのとした景色が懐かしく、忘れかけている事を想い出させるよ
うです。
かつて大網には叔母が住んでいて、幼い頃に遊びに来た思い出が残っています。
叔母の家は現在、移り住んでくれた若者により守られています。(この話は別の機会
に詳しく書こうと思います)




疲れも癒えたところで、最後の鉱物探索に出ます。
場所は根知付近の、私がモニターをしていて偶然ヒスイと出会った場所です。
探しやすい場所なので、色々な鉱物も楽しめます。

ここでもヒスイとは出会えませんでしたが、石英系や蛇紋系の綺麗な鉱物がありまし
た。
本当に鉱物が好きのようで、2時間近く楽しんでいました。
その後、一緒に夕食をとりながら色々な事を話して、夜の新幹線で糸魚川を後にしま
した。

とても楽しい3日間でした!
これが「自分で作って自分で売る事」を、基本としている醍醐味だと思います。
この事により、作品だけではない領域も共有できるのだと思います。

また会える日を楽しみにしています!



ちなみに、大勢で来られても対応できないので、ご了承下さい。(私が対応できる人
数は1〜2人です)
車が小さいので馬力がなく山道を上がって行くのには限界があるし、何よりも短い期
間で共有し合うのならば少数でなければ不可能です。
私は聖徳太子ではないので、10人の声を同時に聞く事はできませんから…。(半分
の5人でも無理(笑))

まぁ、大勢で来たお客さんなんて、今までにいませんけどね(笑)
2015年05月03日
今回は、万葉の垂飾と叢雲の垂飾の紹介します。

まずは、万葉の垂飾の紹介です。
緑と翠が入り交じるヒスイで、垂飾を制作しました。
私が万葉と呼んでいるタイプのヒスイで、アイヌ語で森を意味する「ニタイ」を名前
に加えました。



新緑から深緑へと変わりゆく景色を映す、そんな生命の躍動を感じさせる作品です。
裏側には雪から大地が現れたような景色があり、それを自身の側にする事で、己の魂
の躍動を表側に伝えます。(大地の栄養を得て育つ樹を、イメージしてみました)
基本的に従来の万葉の垂飾と同じコンセプトで、よりそれらを強く表現したいと思い
名付けました。





透明度も高く、光を受けて美しく輝きます。
これから訪れる、祝福された夏の景色を楽しめます。




次は、叢雲の垂飾の紹介です。
黒地に稲妻のように白が流れるヒスイで、垂飾を制作しました。
私が叢雲と呼んでいるタイプのヒスイで、アイヌ語で雷を意味する「カンナ」を名前
に加えました。




梅雨の雨雲を想わせる景色を映し、暗雲を切り裂く稲光を感じさせる作品です。
武の象徴色である黒に白の雷の模様、自然が創る完璧なバランスだと感じます。
先端を鋭利にする事で、より雷のイメージを強く感じられるように加工しています。





透明度は低いですが、強い光源だと白の部分が少し透けます。
強く在ろうと願う者の胸に、飾られる事を祈ります。





まだまだアイヌをテーマにする垂飾を作って行きます。
このタイプの垂飾は、大珠(イザナミ)の系譜として制作しているので、自然の景色
と同時に、女性の強さや優しさも込めたいと思っています。
当然ながら私は男なので、表現できても強さの領域だけでしょう。
よって、コラボでは女性の優しさを表現する作品となればと思ってます。

ちなみに男が身に付けても大丈夫です。
むしろその方が戒めとなり、無用な対立が無くなるかと思いますし(笑)


これがイザナミの八雷神だったら効果覿面かも、でもよっぽどの事がない限りは身に
付けられないでしょうね…。(そんな時代が来るのだろうか…)

まぁ、表現としての作品制作は、進めたいと思っていますけどね(笑)
2015年04月27日
今月も、姫川をモニターしてきました。
まだ4月ですが、初夏を感じさせる気温となり、雪解けも一気に進んでいるようです。
たまに吹き抜ける風は冷たいので、川遊びをする際は服装に気を付けて下さい。

今回は、根知周辺の報告です。
1月に見た景色は嘘のようで、すっかり春らしくなっています。
工事も終わったようで、整地された空間が広がっています。
雪は遠くの山々に見える程度で、本格的な芽吹きの季節を迎えています。





土手にはフキが群生していて、これから梅雨の時期までに大きく成長します。
これから山菜が美味しい季節なので、とても楽しみです!




川へ向かうと、削られたであろう崖がありました。
根ごと流された木々が散乱していて、流れの激しさを物語っています。
置かれたブロックには異常が無く、この場所までは水が来なかったように思えます。






本流へ向かうと、濁流が激しく流れていました。
あの澄んだ姫川とは思えない状態で、姫川の「動」の姿の一旦が見られます。
この状態の姫川は危険ですので、本流には近づかない方が無難です。





少し上流の、よく壊れる場所も見てきました。
ブロックが見えない程の凄い激流、これから雪解け水と梅雨の増水で被害が出るかも
しれません。





ちなみにモニター撮影をしていたら、ヒスイと出会いました!
ヒスイ輝石がキラキラと輝く、美しい白ヒスイです。
大雪渓を縮小したような姿で、裏側の角閃石も雲母のように輝きます。
ちょっとクリソタイルのような感じの、粗めの角閃石がヒスイに流れています。
姿も良いので、加工するよりも標本として所有したいと思います。




ヒスイと出会う時は、一生懸命に探している時よりも、何故か考え事をしている最中
が多いです。(不思議な事に)
過剰に意識していないので目に入った時の驚きは、より大きくなります。(ビクって
なります(笑))
ヒスイに「ちゃんと見ろ!」と言われているようで、その後は異常に目が覚めます
(笑)
誕生月に良い出会いが在って良かったです!


ついでに小滝へ山菜を買いに行ったので、入口付近も撮影しました。
小滝川は僅かに濁っている程度、主な濁流は姫川の本流からなのが解ります。


ちょうど朝にコゴミを採りに行ったとの事で、新鮮な山菜を入手しました!
もう少しで毎年楽しみにしている、ヒスイ峡や不動滝へも行けます。


5月の連休には多くのお客さんが糸魚川を訪れるかと思いますが、山や川で遊ぶ際は
油断は禁物です。
事故の無いように、糸魚川を楽しんで行って下さい。
2015年04月24日
今回は、友人とのコラボである緑ヒスイのペンダントを紹介します。

以前から少しずつ進めてきた、ibits仕様のSVペンダントです。
基本的なデザインは、円形を元にしたシンプルなデザインにしています。
ちょっと重厚感を出す為に側面に紋様を入れて、裏側にはibitsロゴや刻印も入れて
みました。(これで、より見栄えがするかと思います)
ルースに加工したヒスイには、青々とした山の上に朧月が浮かんでいるような景色が
見られます。






ルース次第では光を受けると、中窓にしたibitsロゴが浮き出ます。
しつこくない程度に、ロゴをアピール出来たかと思っています(笑)




側面に波紋と風紋を表現したデザインを入れて、ちょっと民族風な作品にしました。
(どことなく、縄文風にもなったかと思っています(笑))
完成品として実物を見るまでは心配でしたが、覆輪も綺麗に仕上がって満足な出来で
す。
今まで制作していたヒスイのペンダントを、より正確に仕上げ、よりデザイン性を高
めた作品であり、糸魚川ヒスイとシルバーアクセとのコラボの「一つのカタチ」になっ
たかと思っています。







私は宝飾とは若干違う表現で、糸魚川ヒスイを高める必用があると思っています。
ルースのグレードよりも、ヒスイに映る模様を活かして、絵画の額縁のように「その
ものを引き立てる」、そんな作品をシルバーアクセで表現してみたいです。
今後も、このスタイルのペンダントで、糸魚川ヒスイを活かしたいと思っています。


自営とは本来であれば、自身のみで作れた方が利益率が高くなります。
しかし、あまりにも全てを兼ね過ぎると「独立」や「自立」と言うよりは、ただの
「孤立」や」孤独」になりかねません。
過剰に群れる事を嫌う私ですが、流石に孤立や孤独はつまらない(笑)

人との繋がりで誕生する作品も大切で、それも独立や自立に必用な素養なのだと考え
ます。(要は規模の問題で、少数精鋭での活動が望ましいのだと思っています)

今回は、色々と対応してくれた友人に感謝です。
これからも、一緒に成長し合えるよう、お互いに頑張って活動しましょう!
2015年04月21日
今回は、素戔鳴「天上天下」の三作目を紹介します。

一見すると白一色に見えるヒスイですが、淡い翠が所々に広がっています。
石質の良いヒスイで、かなり昔に出たヒスイとの事でした。
天上天下シリーズ専用のヒスイなので、気を引き締めて大切に加工しています。




光源により、うっすらと全体を染める翠を見る事ができます。
非常に艶やかに仕上がり、発色は弱いですが内から気品を放っています。
姫川を想わせる爽やかな色合いは美しく、気性の激しい素戔鳴に優しさを宿していま
す。





透明度も抜群で、龍脈を感じさせる模様も見られます。
この模様を入れる事を目的に加工したので、思い通りに仕上がって良かったです!
少し細めな事もあり弱い光源でも透ける為、この景色を好きな時に楽しめます。





大サイズの場合はヒビ(秘めたる美)を活かして制作しますが、今回は小サイズのメ
リットを活かして、無傷な場所を選んで加工しました。
どうしても透明度が高い分、ヒビ(非なる美)が目立ちやすいので、可能な限りヒビ
を避ける必用があります。

ここまで艶やかで透明感のある肌になる事は、体験しないと解らないかと思います。
様々なヒスイを加工して、ある程度の特性を見分けられると完成後の姿も見えてきま
す。

特に糸魚川ヒスイの場合は、プレートの魅力的な部分を活かす範囲が限られています
ので、その部分と出会った瞬間は血湧き肉踊ります(笑)
なので、その景色を最大限に活かす事は、創作の醍醐味と言えるでしょう。

これから先、ヒスイに宿る「様々な模様」と出会えるのが楽しみです。
そして、それらを活かせるだけの感性を磨いて、創作活動を進めたいと思います。
2015年04月17日
久しぶりに晴れたので、開花する花々を撮影してきました。

まずは庭や近所に咲く花々です。






庭のジューンベリーは、これからが満開です。
夏になれば実を付けるので、ジャムにしたりシャーベットにしたりして、美味しく食
べられます。(自然の実りに感謝ですね!)

近くの空き地に咲くのは、イヌノフグリ・ムスカリ・タンポポです。(多分)
黄色の朝日に照らされて、美しく輝いていました。
クローバーは古墳のように円形に盛り上がり、どこか秘密基地みたいな感じです。
夏には、きっと昆虫たちの隠れ家になるのでしょう(笑)


次は歩いて5〜6分の天津神社の桜です。




ギリギリ間に合ったようで、満開に近い状態で撮影できました。
この日は、天気は良かったのですが風が強く、すぐに散ってしまいそうでした。
寒暖の差が激しかったせいなのか、桜自体も大きく咲けないでいるように思えました。
天津神社には藤もあるので、これからはそれが楽しみです。


更にいつもモニターしている、姫川の河口〜大野へ向かい美山へ上がりました。




石の公園にある姫川桜づつみです。
こちらもギリギリセーフ、沢山の桜が咲きトンネルになっています。
ここは河口なので海風が強く、2日もしない内に散ってしまうかと思われます。
とりあえず桜のトンネルをくぐりまくって、桜まみれになりました。
なんか私にとって恒例の行事になっているような…、だとしたら今年も無事に終えま
したね(笑)


大野付近の翡翠橋の近くにある桜です。




リバーハウスなる建物があり、花見が出来るようになっているようです。
ここの桜は見事で、満開のタイミングで楽しめたようです。(それでも桜自体は、い
つもより小さめでした)
特に整備されている感じはしませんが、ほのぼのと花見を楽しむには最高の場所です。
翡翠拾いを楽しんでから、花見を楽しむ事もできるので、けっこう穴場かもしれませ
ん(笑)


美山の枝垂れ桜です。




霞がかった風景を見ながら、桜を楽しみます。
美山はソメイヨシノが殆ど散ってしまったようで、ポツポツと咲いているくらいでし
た。
どうも今年は桜自体の状態が良くなかったようで、満開時も寂しい感じだったと思い
ます。
今の見頃は枝垂れ桜で、ピンク色の桜が柳のように揺れています。
これはこれで綺麗、妖艶な感じがして魅力的です。

これからは別の種類の桜が咲き、更に梅雨には紫陽花が咲き乱れます。
再生の時期を向かえ、まだまだ楽しみは山積みです!



創作家は、一般の職人とは違い環境を変えて刺激を受けなくては、前に進んで行けま
せん。
日本には四季があるので、創作活動には最適の国だと言えるかと思います。
自分で環境を変えながらも、自然が変える景色を見る(魅る)、そこに創作の原点が
在るのでしょう。(日本に生まれて良かった!)
多くの人々が関わる時代の変遷、それらも全て創作の原動力になるわけです(笑)

時には不幸すらも血肉にする、何て貪欲な魂なのだろうか…。
でも、その逞しさが無ければ先には進めないのでしょう。
全てはバランスが重要であり、今後も魂を蝕まれないよう活動して生きたいと思いま
す。


ちなみに今月末で、また一つ年をとります…、ちゃんと成長できているのか不安では
ありますが、迷わず信じる道を進んで行くしかないですね(笑)
2015年04月12日
翡翠出展業者から物産センターに、正式な改善要請が提出されました。

内容は単純な事で、「照明の改善」と「ショーケースの統一」です。
ショーケースの統一には、陳列の統一化と、手数料・リース代の統一化が含まれてい
ます。

ここで私が思う事は、業者がそれぞれにリース用のショーケースを借りた方が良いか
と…。
共有用のケースで業者名を出さないのなら、リース用のケースで業者名を出せば統一
感も出るし信用も付くかと思います。
何よりも運営に困っている物産センターも、かなり助かるように思えます。(売れて
も売れなくても、リース代は入るのだから)

要請の効果があったようで、照明は更に改善されました。
共有ケースの一部は、ケース内にライトが付き見やすくなっています。
僻地の勾玉のケースにもライトが付き、少し特別感も出ています。
しかしこの特別感、他の共有ケースと中身があまり変わらないので効果は薄いかと思
います。
一つだけ共有ケースが離れている意味を表現しなくては、「余ったから、そこに置い
ただけ」って感じが否めません。
よって中の商品に、一定の特徴を持たせると良いかと思います。(今現在のスタイル
を活かして、各業者の勾玉のみを並べるとかでも良いかと)
後は壁に勾玉の説明パネルみたいな物があれば、尚良いかと思います。(それと後ろ
に回る入口には、扉を付ける必用があるかと思います)


次は「ショーケースの統一」ですね…。
あまりにも必死すぎる一部の業者…、残りの時間が少ないからなのか在庫処分に必死
です。

どこも運営は厳しいとは思いますが、それを感じさせない事が重要であり、今回のよ
うな一部の業者の「あからさまな行為」は恥でしかありません。
ポーカーのように、冷静に着実に運営する事をお勧めします。(この仕事は賭け事で
はありませんけどね…)

とにかく共有の場に入れ込んだ、リース用のケース二個の移動が無理なのなら、そこ
も共有スペースにするしかないでしょう。
売りやすいストラップ系を、それぞれの業者が並べれば良いかと思います。
これならケースの違いも気にならないし、公平に並べられるでしょう。(安価な商品
用のスペースとすれば、共に並ぶ共有ケースと差別化できると思います。)
手数料・リース代の統一化は、その業者が統一すれば良いだけなので簡単です(笑)


後の問題はリース用のショーケースの扱いですね…。
まず、ケースの裏側にお客さんが回れる状態を、何とかして頂きたい。
このリース用のショーケースも囲いを作って、店員が中央で対応できるようにすれば
良いのに…。
近くにある菓子(糸魚川のじゃない菓子)が邪魔で、通路が狭いし、裏から見られて
も意味が在りません。(値札も逆さまになるんだから(笑))

どうもこれを設計をした人は、スーパーマーケットの感覚で設計したように思えます。
装飾品などのお店を、今まで設計した事は無いのだろうか?

簡単な改善方は、二つに分かれているリース用のショーケースを二列に並べて(裏を
向き合わせて)、側面に出入りの扉を付ければ良いだけです。
お菓子は、ショーケースを移動して空いたスペースに並べれば問題ありません。

加工所の正面にあるショーケースに合わせて並べれば、大きな移動も必要なく問題が
改善します。
ただ、一つケースを増やすか、減らすかの対応が必用となるかとは思いますが…。

このリース用のショーケースは信用を得る為に、必ず加工所の正面にある必用があり
ます。(将来的にも絶対に必用となります)
これで業者が、一つずつショーケースを借りて名前を出せば完璧。
もし共有ケースで名前を出さないとしても商品に特徴があるので、大抵の商品はリー
ス用のショーケースを見れば業者が解ります。

まぁ、共有ケースで買うお客さんは、特に業者を選んでいないのだから「選びたいお
客さんに向けた見せ方が必用だ」って事ですね。
物体として「糸魚川の翡翠であれば良い」って人もいれば、そうではない人もいるの
で、選択できるようにした方が良いかと思います。(物産センターは、サービス業な
のだから)



何であれ少しですが先に進んだようなので、協力してくれた人に感謝したいと思いま
す。

きっと業者が「一丸となる」という事が可能なのも、この世代が最後になるでしょう。
後続を育てていないし、将来は糸魚川翡翠を扱う敷居が跳ね上がりますので、相応の
レベルの作り手しか仕事として扱えなくなるでしょう。

現在の販売スペースも小さくなり、そこが糸魚川翡翠を愛する者達のコミュニティー
の場と成るかもしれません。(それか地元じゃない菓子や乾物が増えるか…)

最終的には「仕入れて売る業者」と「作って売る業者」の争いになって行くのでしょ
うが、その「競い合うであろう場所」をより良くする事は、お互いのメリットになる
ので今は協力していくのが得策です。
動物である以上、縄張り争いからは逃れられないのですから…。(まぁ、お互いに礼
儀があれば、双方とも協力しあえる仲間になれるんですけどね(笑))

現実の領域では仕方ありませんが、幻想の領域では仲間と協力して行けると思います。
王道での作品が順調ならば、コラボの領域も少しずつですが開拓して行けます。
逆に言うならば、王道で成り立たないのならば「その他の領域へ行っても成り立たな
い」って事です(笑)

それを忘れずに、原点からズレないよう心がけて活動して行きましょう。
2015年04月07日
提出した河川モニターの返答をもらいましたので、お知らせします。

加工付近の返答です。





「今年の春一番は吹いたでしょうか?暖かい日が多くなりました。ふきのとうもあち
こちで芽が出ています。しかし、姫川の水は、まだまだ冷たい様ですね。
 翡翠橋の付近の左岸側で施工していた、姫川維持修繕工事は、3月30日に完成検査
を行いました。堤防及び高水敷を守るための低水護岸の工事を行っていました。工事
に関連して周辺の雑木伐採も実施しました。この工事の施工範囲は、姫川の水がぶつ
かる場所を把握して決めています。工事区間の両端部は、当面水の当たらない所と考
えています。ただし、出水時を考慮して羽口部に蛇篭や袋詰め玉石及び端部の河床部
に大型ブロックを設置しました。堤防管理の上で安全性は、従前より向上しています。
 翡翠橋の付近はよくゴミの不法投棄が見られます。路上から捨てられているケース
が多いと思います。河川巡視時に発見したものは回収しています。3月の下旬に河川
敷内にある大型のビニール系管3〜5本を撤去しています。ゴミ処理問題は、発生源で
の処理が必用と考えています。今の現状は、いたちごっこの状態です。
 ひすいについて、根小屋地区で手のひらに乗る位の大きさのひすいを見つけた人が
いました。全体的に白く、部分的に緑色を含んでいました。初めて、見つけた現場を
目撃しました。小史も何時の日かひすいを探し求めたいと思っています。」


との事でした。

糸魚川は風の強い日が多いので判断は難しいのですが、3月の中頃に荒れた日があっ
たので春一番が吹いたのだと思います。(どの風が春一番なのか区別できない程、強
い風が多いです(笑))

あちこちでフキノトウが見られる中、小滝ではまだまだ春は遠いようです。
初夏でも残雪が見られる地域なので、閉ざされている期間が長い分、訪れた再生の季
節を大切に感じるかと思います。(早くあの景色と再会したいです)

翡翠橋付近の工事は完成したんですね。
主に水がぶつかる場所を、強化した事が良く解りました。
後は雪解け水と雨(梅雨)との激流で、崩れなければ当分は大丈夫だと思います。
間違いなく以前よりは安全性が増し、浸食の恐れも軽減したと思います。

あのゴミは上流からのゴミでは無かったのかな…。
わざわざあの場所に捨てる意味が解らない。
川原乞食でもいるのかな…、監視カメラでも付けて特定しても良いかと思いますね。
大型のビニール系の管なんて一般のゴミではないので、誰が放棄したか解りそうなも
のですが…。
この「いたちごっこ」が、終わる日が来る事を願います。

また一人、ヒスイの魅力に目覚めた人が増えました!
現実にヒスイと出会っている人はいて、その楽しみを理解できる人も存在しています。
縄文遺跡からも出土するのですから、人との関わりは悠久より続いているわけですね。

気を付けてほしい事は「良く似た鉱物が沢山ある」って事と、「ロマンを求めるので
あって利益を求めるのでは無い」って事です。
利益を求める生き方は、今現在やっている事なので定年を迎えたら、そこから開放さ
れて頂きたいです。
どうか「領域を変えて同じ事を繰り返す」、そんな下らない生き方は選択しないでほ
しいです。
長い間、労働してきたのに「何時までたっても開放されない」なんて拷問でしかあり
ません。

自らその牢獄に入る事なく、ヒスイや姫川に悠久の絆を感じてもらいたいと思ってい
ます。

人には「勤労の義務」が在りますが、それと同時に「教育の義務」も在ります。
後続を教育する事も含まれた義務だと考えていますので、頼れる人生の先輩となる事
を願います。

その時が来ましたら、一緒にヒスイ拾いを楽しみましょう!
2015年04月02日
今回は、素戔鳴「以心伝心」の四作目を紹介します。

知人から譲ってもらった良質の紫ヒスイ、SVペンダントのルースもこのカケラで制作
しました。
石質・発色・模様と、三拍子そろった珍しい紫ヒスイです。
チタン石もあまり見られず、紫と翠が混ざり合って非常に幻想的です。




大サイズを制作したかったのですがプレートの面積と厚さが足りず、中サイズの制作
になりました。
模様のまとまった部分を活かし、これからの季節を象徴する作品になるよう仕上げま
した。
磨きをかけた事で光の乱反射がなくなり、膨張するような輝きは見えづらくなりまし
たが、その代わりに紫と翠の模様がハッキリと見えるようになりました。


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翠にはチタン石も混ざっているのか、少しくすんだ部分もありますが、石質は均等で
艶やかに仕上がりました。
紫ヒスイは、加工してしまうと色が薄れてしまう事が多いのですが、今回は深い紫を
保ちつつ魅力的な模様を纏わせる事ができました!
このタイプも光源により、紫が濃く見えたり淡く見えたりしますが、これだけ全体を
紫が包んでいれば存在感があります。(濃くても、淡くても)

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白地は乳白色で美しく、透明度も高いタイプの紫ヒスイです。
何よりも致命的なヒビ(非なる美)が無く、最高クラスの紫ヒスイなのだと解ります。
海で出会えるタイプの紫ヒスイのようで、とてもキメが細かく堅牢です。
不純物が目立って見られないもの、素戔鳴により品格をもたらしているのだと感じま
す。(不純物を活かす作品もあるので、一概に不純物が邪魔と言うわけではない)

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この紫ヒスイで神玉を制作できるのは、これが最後になるかもしれません。
今回は運良く知人に譲ってもらいましたが、次があるのだろうか…。
叶う事ならば、次回は大サイズを制作できたらと思います。(可能性は低いですが)
奴奈川姫のデザインを具現化する際にも、この紫ヒスイを使えたら理想的です。(ま
だデザインが誕生していませんけどね(笑))

これだけ発色の良い紫ヒスイなので、より強く相手に想いを伝える作品に成ったかと
思います。
糸魚川の桜は、これからが本番なので、次第に満開となる北陸の桜のように、光を受
けてこれからの季節に輝いてもらいたいです。


ちなみに、これだけの作品なので私が持っていても良いな…、なんて事も考えてまう
自分がいます(笑)
手放したくない気持ちは仕方ありませんが、相応しい人が現れたのなら執着せずに
「その人のカケラ」と成るよう願って、立派に送り出せるよう成長したいと思います。
(自分が欲しい存在を作っているので、今更ながら仕方ありませんね…)


それぞれの誓いを身に付けて「私たち人間は神々(自然)と交歓する」、それが原点
なのだと考えています。
2015年03月31日
今月も、姫川をモニターしてきました。
やっと春の訪れを実感できる気温となり、曇りの多い日から晴れが多い日になってきています。(その分、花粉が大量に舞うので大変です(笑))

今回は、大野周辺の報告です。
この日は朝から曇っていましたが、この霞がかった景色は雪解けによる事が主な原因だと思います。
気温も高かったので、曇っていても気分は期待に満ちた春の日和となっていました。
ちなみに橋に固定してある石は、ヒスイと言うよりはロディン岩なので、壊して持って行っても意味ありませんよ(笑)




あれだけ積もっていた雪が溶け、更に整地された事によりスッキリとした環境になりました。
これから芽吹きを迎えますが、去年のような鬱蒼とした状態にはならないかと思います。





土手にはフキノトウがあって、確実に春が訪れている事を告げています。
数日前から急に暖かくなったので、成長も早いようです。




以前までの崩れそうな崖は無くなり、立派な堤防が出来ていました。
これでこの場所の危険は、かなり軽減したかと思います。
ちょっと気になった事は「両端が土を斜めに整えただけ」と、言う事です。
これからブロックを積むのでしょうか?、それともこのままなのかな?






ここも整える計画になっているのかな?
けっこう崩れたな…、と言う印象が以前よりあります。




よく見ると上流から流れてきたであろうゴミが、大量に散乱しています。
廃材のようなゴミもあり、これだけ多いと対応に困ります。
こういう場合はどうするのだろうか?





姫川の本流は水かさが増し、普段より濁った水が流れています。
雪解け水だと思われ、とても冷たく流れが急です。
これから更に激しくなるので、遊ぶ際は気を付けて下さい。





本流から分岐している流れは穏やかで、鉱物拾いを楽しむ人が一人いました。
これだけ川が変わっていれば、ヒスイと出会える可能性は高いかと思います。(後は天運次第かと)




最後に、モニターをしていたら晴れてきたので、その景色も載せます。
やっぱり晴れている方が気持ちが良い、晴れても霞がかっているのは、この季節ならではの風景でちょっと幻想的です。(この霞を食べたら、仙人になれるのかも(笑))







これから雪は無くなり、ヒスイ峡や不動滝へも行けるようになるので楽しみです。(五月にならないと除雪されませんが…)
山菜や山野草なども楽しめる季節になるので、いろんな楽しみがこの先に待っています。
この再生の季節を、思いっきり楽しもうと思います。(創作活動も)



全く関係ない話ですが、車のタイヤ交換をして筋肉痛になりました(笑)
2015年03月29日
これは、最近ご縁があったお客さんの質問に答える事で、再認識した事です。

ヒスイで制作した玉を連ねたブレスレットでの質問なのですが、「ヒスイ同士が擦れ合う事で音が鳴り、欠けたり傷が付いたりするのか?」と言う事でした。(実際はもっと丁寧な、お問い合わせでした(笑))

この質問に答えるには、玉一式が「何を兼ねているのか?」を知っている必用があります。
そしてヒスイが奏でる音が、どれだけ重要なのかを感じ取る必用もあります。

答えを言えば、あのタイプのブレスは数珠を兼ねたスタイルであり、音が鳴るよう少しゆるめに身に付ける方が良いのです。
普通の人では数珠が長すぎて邪魔なので、ファッションとして身に付けながらも加護を受ける、そんな目的があります。
なので二重に付けても良く、音が鳴る方が良いわけです。(ちなみに、返信する前にお客さんは気が付いたようです)
この時の玉と玉とが触れ合う音を、瓊音(ヌナト)と言うのだそうです。

では音の重要性についてなのですが、まず先に磨かれたヒスイ同士で擦れ合っても肉眼に見える程の傷は付きません。(砂場で派手に遊ばなければ(笑))
硬度的に勝る石英に強く押し当てながら研磨しない限りは、ほぼ無傷と言って良いかと思います。

そもそもに結晶体では無いので堅く、普段使いで欠ける事も砕ける事もありません。
風化にも酸化にも強く、人の一生では繋ぎ合わせているゴムが劣化するくらいです。
更に皮脂により摩擦が緩和されて、自然に磨いているような状態になります。


さて本題の音の重要性ですが、その音が「魔除けになると信じられている」って事にあります。(どんな音でも言いわけでは無い)
古来から音には、魔除けの力が宿ると言われています。
よって魂の依代とされるヒスイが奏でる音は、より大きな魔除けになるわけですね。

よく聞いてみると心地良い音色で、手触りも良いから癖になります(笑)
念仏を唱えなくても、心の浄化や安定をもたらしてくれるのだと感じます。

これが古代から繋がる音色である理由は、人とヒスイとの文化によるものでもありますが、原点は糸魚川の海にあります。
糸魚川では、海からもヒスイが上がります。
波打ち際へ行くと、波で擦れ合う石たちの音が聞こえてきます。
当然、その中にはヒスイも含まれていて、その音色で護られているまちなのだと感じます。(他の鉱物(瑪瑙など)もあるので、その効果は抜群かと思います)

この音色が精神を癒し、それを魂に伝え、肉体を活性化させる、そんな事が古代から繋がっているのだと思います。
しかし間違ってはいけないのは、魔除けではありますが「人の悪事から身を護る存在では無い」って事です。

その前段階の護りであり、そもそもにこの音色を聞いて生活しているのにもかかわらず「魂が腐っている者」は、この糸魚川にも多数います。
これは「精神から魂に音が届いていない」って事であり、その者達には当然宿るであろう基準が備わっていない事になります。
これでは抑止力には成りません…、魔は除けても悪からは守られない、それは忘れないで下さい。(悪事には、知恵と身体能力で対抗する以外にないかと…)


多くの人が糸魚川の海へヒスイ拾いに来るのは、「音色を求めての事」も含まれています。
本人は気が付いていないでしょうが、本能的に心の浄化や安定を求めています。
当然、ヒスイを拾いに来ているので目的は良質のヒスイですが、拾えなくても無駄ではないわけです(笑)
これを認識できないと、ヒスイへの執着が怨念へと変わり、狂ったように探し求めるようになります。(亡者のように徘徊し始める)

こうなると負の連鎖となっていきますので、天運を逃したり、腐れ縁になってしまいます。

逆に言えば、この行為で人の品格を判断できるわけです(笑)
良いヒスイを拾えてるとかの問題では無く、その者の行為、向き合い方、そういった事が明確に出るので、一つの判断材料になります。

そう言った事を自分の基準に蓄積し、信用への判断材料とすると良いでしょう。
面白い事に、信用できない人には良く似た特徴があるので、非常に解りやすいです(笑)


悠久の時より自然(神)が奏でる音色、それに人が適応して自然と共に生きられたのなら、古代人と同じ景色を共有できるかのもしれませんね。
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