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2016年06月29日
月末になり梅雨らしく雨が降るようになりました。
しかし長く降り続く事は無く、降ったり止んだりを繰り返しています。
風は強めに吹くようになり、海が荒れる事の多い月末となりました。

まずは21日の探索、この日は晴れて波も穏やかでした。
晴れてはいましたが雲も多く、水平線は霞んでいました。
気温は高くて油断していると、熱中症になる危険があった日でした。



浜辺ではボートで釣りを楽しんでいる人がいましたが、良い釣果では無かったようです。
浜の環境は石たちが積み上がっていて、探し良い状態ではありませんでした。

この日の結果は、玉髄1個、ネフライト(アルカリ角閃石岩含む)10個、オンファス輝石2個でした。
ヒスイの転石には出逢えませんでしたが、綺麗な石たちに出逢えたので満足です。(一応、オンファス輝石はヒスイですけど)


ネフライトとアルカリ角閃石岩の区別は色合いで判断できるかと思いますが、乾くと白くなりやすいのがアルカリ角閃石岩なのでしょう。
硬度的にネフライトに劣っていて、艶が出にくいのだと思われます。
でも混ざっているのがあるようなので、完全に分ける事は難しいのかもしれません。
なので軟玉、あるいは玉(ぎょく)として呼べば間違いでは無いでしょう(笑)


次は25日、この日は曇りで前日の夜に降った雨によって海が濁っています。(濁った川の水が流れ込んだからなのでしょう)
風も強く波は「荒くて速い波」だったので、油断していると危険です。





しかし、こういった環境の方が良い転石と出逢えるのも事実。
慎重に波の音を聞きながら、安全な間合いを保って探しました。


土曜日でもあったので人もそれなりにいましたが、この波に悪戦苦闘していました。
せめて天気が良かったら楽しめたのでしょうけど…、良い思い出作りにはならなかったかもしれませんが、諦めずに再挑戦して下さい。


波が大きくて速いので、それっぽい石が見えても一瞬で波に消えてしまいます。
このレベルの波だと「引いた時に走り、押してくると同時に戻る」なんて事は無理です(笑)
しかし不可能ならば相応の探し方があるので、慎重に波打ち際を歩きました。
そしてヒスイを発見!、曇っていても照りが確認できます。



このタイプは緑がかった珪石に非常に似ているので、判別が難しかったりします。
光沢や重さ、発色や質感を吟味してヒスイだと解るので、素人泣かせなタイプだと言えるでしょう。
憶測ですが「オンファスの系統」になるような特徴が見られ、翡翠輝石は見えませんが石質が安定しています。(要は、磨けば艶が出やすいタイプって事です)
なかなか面白い、曇った日で見る石たちは違った表情を見せるので勉強になります。


その後も探した結果、ヒスイ5個、ロディン岩1個、オンファス輝石2個、玉髄3個、ネフライト3個、アルカリ角閃石岩1個が拾えました。


最初に拾ったヒスイ以外は、その場ではヒスイなのか、アルビタイトなのか、ロディン岩なのかの判断が出来ませんでした。(曇っていて艶や翡翠輝石が確認できないので)
家に帰って改めて確認したところ、4個にヒスイ輝石と光沢が見られたのでヒスイだと判別できました。(1個のロディン岩は現場で判別できましたが、どれがロディン岩なのか解るでしょうか?)

やっぱり「それっぽい石」と思ったのはヒスイだったので、曇った日は全て持ち帰り確認する事をお勧めします。

今回はヒスイを多く拾えました(笑)
波が強い日は無理せずに、間合いを計って探せば良い事が示せたと思います。(ほとんど運でしょうけどね(笑))


ともあれ月末になり海が荒れる日が多くなったので、くれぐれも気を付けて探して下さい。
2016年06月27日
天気も良く姫川の水が少なくかったので、根知周辺へ遊びに行きました。(6/10)

梅雨の時期だと言うのに雨が降り続く気配はありません。(まとまった雨は23日までありません)
時折、雨雲が上空を通過しますが、留まらずに流れて行きます。
空梅雨の影響からか緩やかな流れになっていて、川で遊ぶには良い状況になっています。





普段なら渡れる筈もない場所ですが、頑張れば横断できます。(膝まで濡れますが)
それなりに流れはありますが、人が流されるような水量はありません。
でも苔で滑るので無理は禁物、このまま上流へ向かいます。





上流に向かっている途中で、石英と黄鉄鉱が入った鉱物を発見。
金華石にも似た状態ですが、その入り方が面白いです。
黄鉄鉱は「愚者の金」とも言われますが、金(au)だと勘違いしなければ愚者では無いでしょう(笑)
毎度の如く座りが良いので、鉱物標本として飾っても良いかと思います。



石英と黄鉄鉱の部分を磨いても良いのでしょうが、姿が良いのでを現状を維持します。
このタイプの鉱物は、水に濡らして匂いを嗅ぐと強烈に金属の匂いがします。


目的地に到着、ここを渡って向こう岸に行きます。
毎度の事ですが派手に壊れていますね…、これを見ると姫川が荒れた時期があった事が解ります。
直しても必ず壊れる場所、もう少し流れを拡散した方が良いのでは無いだろうか?






この上から見ると、こんな感じで水が流れています。
ここでは足を冷やしたりして楽しめますが、水量が多い時は近づかない方が無難です。
今回も40手前のオッサンの足を写しても仕方ないので、画像で雰囲気だけでも楽しんで下さい(笑)




どうにか無事に川を渡り、本格的に石探しをしました。
しかし殆ど川が荒れていないせいか、魅力的な鉱物になかなか出逢えません。
炎天下の中でフラフラになりながら、灼熱地獄を彷徨いました(笑)
そんな中でやっと見付けたのが、この淡翠のロディン岩です。


表面は汚れや凹凸があって綺麗ではありませんが、全体(内部)に翠が入っているタイプで「鴬石」として加工するのにピッタリなロディン岩です。(石質が良いタイプなので仕上がりも期待できそうです)
知っている人は少ないでしょうが、ロディン岩と言ってもこのタイプは少なく見付けるのに苦労します。(昔の人がヒスイと間違えて持っている事は多いですが…)

これで桜石と鴬石を合わせた品が作れるでしょう。(どちらもロディン岩です)
やっぱり最初は丸玉かなぁ〜、ヒスイより作りやすいと言っても硬い鉱物なので苦労しますが、面白いものにはなりそうですね(笑)

個人的に、姫川の石たちには未来の可能性を感じます。



ちなみに、こちらはヒスイのカケラで制作したペンダントです。
円筒形のデザインですが、若干上部を細くしています。
アクセサリー感覚で身に付けられるので、気軽に楽しめるかと思います。(ヒスイ王国館内の物産センター(神玉工房のケース内)で販売しています)



こっちは玉髄とネフライトのさざれ石、海岸の転石を磨きました。
小さいので加工には向きませんが、そのままの姿を磨くだけで美しく飾れます。(このサイズでも加工できなくは無いけど、作る品が限られます)


まずはこの姿で保管(と言うか展示)し、後に色々な活用を考えたいと思います。
これより少し大きめの転石も磨いたので、数点は「さざれ石」として販売してみようかと思います。
需要は低いでしょうが「国産の軟玉と玉髄の見本」として、お土産になったらと思います。(単なる私の希望です(笑))

磨いていない「そのままの転石」は、海で出逢ってもらった方が思い出になるかと思います。
そう簡単にはありませんが、間違いなく存在しているので諦めずに頑張って下さい。

それでは同士に良い出逢いが在る事を願っています!
2016年06月23日
今回も押上海岸へ標石を拾いに行きました。
梅雨時期だと言うのに雨が降らず、暑い日が続いています。(今日は雨が降りました)

この日(6/7)は曇りでしたが、雨が降る気配はありませんでした。
浜の状態としては理想的、石達が積み上がっていないのでヒスイと出逢える可能性は高いです。



探している途中に最近知り合った友人を見付け、一緒に歩きながら探しました。
友人曰く「私と話しているとヒスイが拾える」と言っていました(笑)
嬉しい事を言ってくれますが、それは偶然でしょう。

確かに一緒に探している間に友人は幾つかのヒスイ転石と出逢いましたが、逆に言えば「私がそれらを見つけられなかった」という事になり、その出逢いは友人の目と運によって叶ったと言えるでしょう。
それでも「私と出逢えて運が良かった」と言ってもらえるのは、とても嬉しいです。(また海で会いましょう!)


ちなみに、この日の私の収穫はネフライト8個(紺系含む)、色の良いロディン岩1個、玉髄1個、灰翠ヒスイ1個でした。
良質なネフライトと大きめのヒスイ転石に出逢えたので、友人の手前なんとか体面を保てたのではないでしょうか(笑)


まぁ、ヒスイ(綺麗な石)に出逢えない時は誰にでもあるので、くだらない面子を気にせずに楽しんだ方が利口と言えますね(笑)

曇った日はヒスイ輝石が輝かないので、ロディン岩との区別が難しくなります。(特に灰色系)
その場合は全部を持ち帰り、家の蛍光灯で確認するのが良いでしょう。
現場の感覚で判断すると損をする事があるので、気を付けて下さい。



次は15日、この日の天気は「曇りのち晴れ」でした。
午前中は雲が多かったので頻繁に海が暗くなりました。





この日も浜辺の環境は良く、歩き始めて間もなく綺麗なヒスイ転石に出逢えました。
小さいですが明るい翠が流れていて、誰もがヒスイだと解るレベルだと思います。
大きさや質などから標石としては後一歩ですが、レア度は3.5くらいでしょう。





更に歩くと今度はロディン岩を発見。
質は悪くありませんが、所々に穴が空いているので加工には向かないでしょう。
しかし注目すべきは先端部分で、明らかにロディン岩とは違う緑の発色が見られます。
この部分だけヒスイ化(と言うかオンファス化)しているのだろうか?
よく解りませんが面白いので持ち帰ります(笑)





そんなこんなで浜辺を歩き、ネフライト4個、ヒスイ6個、ロディン岩1個を拾いました。
やはり翠の映えるヒスイ転石が一番目立ちますね(笑)
次はもう少し大きな転石に出逢える事を願い、今回のヒスイ拾いを終えます。




帰る頃に空が晴れて、真夏を想わせる大きな雲が見られたので撮影しました。
これから夏本番、今でさえ暑いのだから真夏がどうなるか不安でもあります。
今年も甥(チビッコ)が遊びに来るかな?、今度こそは転ばないように気を付けたい(笑)



熱中症にも気を付けて、これからも夏の糸魚川を楽しもうと思います。
2016年06月21日
気分転換を兼ねて安曇野と木地屋の里へ遊びに行きました。

まずは安曇野です。(6/6)
ちょっとした所用を済ませ、懐かしい風景の中をドライブしていたら有明神社に行き着きました。
ここら辺は登山口の近くでもあるので、大きな鳥居があちこちにあり信仰の強さが見られます。

とりあえず神社の入口を撮影、昔にも来た事があるのか、かすかに記憶にある風景です。
ここで驚くのは緻密な彫刻の数々で、まさに職人技です。
この労力を想像しただけで立ち眩みしました(笑)





本殿も立派で、神の住まう場所としての品格を感じます。(そういった説得力が在るって事です)
きっと本来は「神(自然)の領域への入口」、そういった存在なのだと認識できるように建てたのだと思います。




里の滝なるものも発見、しかし滝と言うよりは…って感じです。
不動滝と比べると雲泥の差ですが、ここに「妙見」の意味が在るのかもしれません。
とにかく最初に思った事は「サワガニがいそう」って事で、探したくなりました(笑)




かつての懐かしい風を感じて故郷の匂いに癒されましたが、糸魚川の環境になれたのか異常に目と鼻が乾燥し、更に強めの太陽光線を受けて皮膚が痛かったです。
昔は耐性があったのでしょうが、今はその耐性も衰えすっかり新潟の環境に慣れていました。
「故郷は心に在る」と言いますが、その一端を感じたように思えました。
改めて糸魚川の良さ(自然環境の良さ)も感じる事ができたので、良い気晴らしになりました。



次は木地屋の里です(6/12)
ここは長野県の気候に近く、高原の風を感じる事ができます。

この日は「タケノコ祭り」だったようで、それなりに賑わったようです。
私は午後に行ったので、祭りの賑わいは終わりを迎えようとしていました。




山竹の子は既に完売していましたが、イワナはまだ残っていました。
とりあえず一匹を購入して食べました。(とても美味しかったです)
このサイズだと頭から全部食べられるので、イワナの本来の味を楽しめます。



普通に5匹くらいは食べられますが、値段が安くはないので我慢しました(笑)
その代わり盛り蕎麦の大盛りを食べたので満足、蕎麦も信州蕎麦に近い味です。

地元のお爺さんの話では、ここは昔から長野県との交流の方が多いとの事でした。
そのお爺さんの話す方言も信州の方言だったので、普通に信州人って感じです(笑)
お爺さん曰く「国尻と言う地名があるので、昔は大所川を境に信州だったのではないか」との事でした。
なかなかの説得力、昔から住んでいる人の話と昔の人が付けた地名、これは納得するしか無いでしょう(笑)
それに反対側の大網も長野県なので、ここが信州の文化圏だとしても不思議ではないですね。


ここの暮らしは楽ではないでしょうが、郷土愛を感じられる場所です。
更に上に行くと蓮華温泉に行くのだそうです。
今年は雪が少なかったようで、いつもより山開きが早かったと言っていました。




生きるのに疲弊したら、また癒しを求めて訪れたいと思います。
自分よりも大変な暮らしを豊かに過ごしている人達を見れば、前に進む勇気も湧いてきます。
2016年06月17日
提出した河川モニターの返答をもらいましたので、お知らせします。

大野付近(河口付近も含む)の返答です。









「5月の前半は強風の日もありましたが、全体的には比較的穏やかな日が続いたのではないでしょうか。
 ゴールデンウィーク明けから本格的に最終準備を進めて参りました姫川・関川総合水防演習については、予定通り5月21(土)に59機関、約2,600名の参加により開催する事が出来ました。ご多用のところご臨席を賜り誠にありがとうございました。
 私見となりますが、当日は天候にも恵まれた中で、早朝から約半日の演習が滞りなく実施できた事に安堵し、また、所期の目的を十分達成できたのではないかと考えております。特に地元消防団に実施いただいた水防工法訓練を拝見し、機敏で統率のとれた行動で、日頃からの訓練成果が遺憾なく発揮されており、姫川の防災体制を担う者として非常に心強く感じた次第です。
 また、関係者の皆さま方におかれましても、準備段階から演習までの間にご尽力を頂いた事を心より感謝を申し上げます。

 6月に入り本格的な出水期を向かえました。今年も何事もなければ良いのになぁと願うばかりですが、急峻な地形を流れ下る姫川はひとたび暴れだすと大きな被害をもたらします。更に気を引き締めて有事に備える万全を期して参ります。
 ご報告いただいた異形ブロックの残骸につきましては、6月7日に現地確認を行って参りました。露出している鉄筋や細かなコンクリート片については危険であると思われましたので、早急に撤去したいと考えております。
 なお、異形ブロック等の残骸は、諸般の事情から流失したもの全てを撤去することが難しいため、管理上支障にならないものは存知しているのが実情です。今後、良案を模索して参ります。」


との事でした。


姫川・関川総合水防演習は無事に訓練を終えたようです。(私は立ち寄って見ただけですが)
見せる事を目的とした訓練の完成度が高いのは当然ではありますが、日々の錬磨が有事の際には役に立つのも事実なのだと思います。
現代は消防団自体の存在意義が疑問視されていますが、糸魚川が必用としているのなら訓練に励むのが良いのだと感じました。
もっと実践で役に立った実例をアピールすれば、必用なイベント兼演習だと認識されるかと思います。
自然に対して人間がやれる事には限界がありますので、現実としては「事前の準備」と「事後処理」が最も効果的なのだと感じます。
何であれ安心感には繋がりますので、今後も必要となる演習なのでしょう。

梅雨の時期となりましたが雨があまり降らず、夏の水不足を心配する地域もあるようです。
姫川も去年よりは水が少なく、これから大雨が続かない限りは例年のような大荒れにはならないかと思われます。(雪も少なかったので、雪解け水も少ないのは確実でしょう)

川原や河川にある異形ブロックですが、コンクリート部分は危険度が低く感じますが、鉄筋には高い危険性を感じます。
コンクリートの強度を増すための鉄筋ですが、壊れてしまった後は凶器になりかねません。
今は苔などで河川が滑りやすくなっているので、転んだ先に鉄筋があったら大怪我もあり得ると思われます。
一番は近寄らない事なのですが、河川の活用を推進するのなら「それらの処理」も考えるべきでしょう。(ブロックを残して、出ている鉄筋を全て切断すれば良いかと…)
鉱物を破壊する者がいるのだから、鉄筋も一緒に破壊してくれたら良いのに…、とも思います(笑)

前から思うのですが鉄なので再利用は出来ないのだろうか?、それらを買い取る場所があれば小遣い稼ぎに拾う者も出てくる気がしますが…。(そういえば、一時期は銅線が盗まれ中国に売られる事件がありましたね)

何であれ、お金を絡ませ無くては物事が進まない世の中となっているので、それを含めて考える必用があるのでしょう。(要は財源の確保ですね…)

流木より処理しやすい素材だと思うのは、私だけなのだろうか?
2016年06月14日
今回は、友人が出逢ったヒスイ転石を加工しましたので紹介します。

友人が勝山の海岸で拾った黒ヒスイの転石です。
このタイプは青海の山系で、翠も混ざりますが不純物も多く入るのが特徴です。
しかし石質自体は安定していて、磨きやすく艶が出しやすいです。




プレートにする程の厚みも無かったので、転石時の形を活かして削り出しました。
モデルは勾玉では無く牙や爪をイメージして、可能な限り大きい叢雲の垂飾(カンナ)を制作しました。
淡翠の地に黒が流れる模様が魅力的で、春雨や初夏の梅雨を映しているかのようです。
特徴である不純物による表面の凹凸は残るものの、それらも景色として楽しめるかと思います。
友人が「海で濡れていた際は非常に美しく見えた」と言っていたので、研磨した事でその姿に近づいたかと思います。




やはり勝山の海岸は自然研磨が荒い(波が強い)ようで、艶やかな転石と出逢うのは難しいようです。(何度か友人のヒスイ転石を見せて貰い確認しました)
しかし加工には向いているので、標石探しと素材探しを分けて楽しんでも良いのでしょう。

このタイプのヒスイは青海川付近で見つかりやすく、押上海岸では滅多に出逢えません。
なので色々な海岸を歩き面白い転石(ヒスイに限らず)と出逢うのが、転石探しの醍醐味なんだと思いました。(カタチにして身に付ける事も含め)

これからも楽しんで、面白い石を探してくれる事を願います。



こちらは海岸転石での制作ではありませんが、優しい紫色のヒスイを加工した品です。
河川敷に広がる花の絨毯ほどの色彩ではありませんが、開花をテーマに制作しました。
本格的な夏に向け色付きを増す紫陽花をイメージし、ウッドビーズと革紐で仕上げています。


次は真夏をテーマにした作品(青系)も、作ろうかと思っています。


しっかしもう6月、一年の半分が過ぎ行こうとしていますね…。
やる事はたくさんあるのですが、なかなか進まない(笑)
制作と創作の狭間で右往左往している感じがしますが、これも前に進む為に必用なのだと信じて楽しみながら進みたいと思います。
2016年06月08日
またまた海へ標石を拾いに行きました。(6/3)
夏も近づき景色は一層輝いていて、生命の躍動を強く感じます。

まずは押上海岸、もう「常連」って感じです。
この日は久しぶりに快晴で、一切の霞がありませんでした。
陽は暑く痛いくらいでしたが、風は涼しく焼ける肌をゆっくりと冷ましてくれます。





浜の環境は先日まで荒れていた形跡を残していて、大きめの波も寄せていました。
探す範囲が少なくなりますが、良いヒスイが上がる可能性はあります。




期待して探索したのですが、標石となるヒスイとは出逢えませんでした。(それが普通ですが(笑))
それでもネフライトとヒスイ(白黒ヒスイ)を拾いました。


ちょっと疑問なのは、指先の緑色は一般的なネフライトですが、手前の紺系の鉱物はネフライトとして良いのだろうか?
紺系の左端は質的にもネフライトとしか思えませんが、残りの2個はアルカリ角閃石岩か苦土リーベック閃石にも見えます。(俗に言う青石です)
正確には「それらが混ざっている」って感じなのかな…?、ちょっと解らないので「軟玉」として大きな意味合いを含めた呼び方が無難なのかもしれません。

ちなみに一番手前の白黒ヒスイは目立っていませんが、良く見ると翡翠輝石がキラキラしています。
白が混ざっているとは言え濃い黒を示す海岸転石のヒスイは珍しいので、黒系として保管します。(灰色のヒスイは多いけど)

とりあえず押上海岸では良質のネフライト(特に奥の2個)と、白黒ヒスイに出逢えて良かったです。

戻る最中に魅力的な雲が流れていたので撮影しました。
普段は空を撮影しませんが、ヒスイにも見られる景色だったので思わず写しました。(特にUFOが写っているとかの話じゃ無く、とにかく海と空が美しかったです(笑))






続けて姫川河口へ向かいます。
ここは海と川を同時に探せるので、ちょっとお得な気がします(笑)
やはり、いつもより水量が少ないですが、手を入れると痺れるくらい冷たいです。
浜を探せるかと思ったのですが、それなりに増水しているので溢れた水が浜辺を分断していました。
この事により浜での探索は断念して、川を探しました。


後で解ったのですが、どうも姫川上流(小滝や大網など)で水量を調節しているようです。
あまりにも少ない日があったので川を遡ると、大野の「いつも壊れる場所」で工事をしていました。
この為だけでは無いかと思いますが、今年は雪が少なかった事や早めに雪解けが始まった事もあり、ある程度の水量の調整が可能となったようです。
きっと小谷や白馬でも流れ込む水の調整をしているのでしょう、そうで無ければあそこまで渇水状態にする事は不可能だと思われます。(と言うより、小谷や白馬でも同時に河川工事をしているのだと思われます)
水力発電にも使っているのでしょうが、水自体が無くなる訳ではないので、やはりある程度を貯水しているかと思います。(あくまでも憶測なので、モニター報告で聞いてみようかと思います)


話を戻して鉱物の探索途中、蛇の様な流木と出逢いました。
口を開けて天を飲み込もうとしているような姿に見えて、こう言った存在からも龍の原形、あるいはツチノコの原形を想わせます。(目の部分も窪んでいて面白い)
森羅万象に宿る神、そんな存在を強く感じます。




河口でも花の絨毯が見られました。
すかさず接写、今回は風の合間を見計らい撮影成功(笑)
ちょっと河川モニターの報告みたいになりましたが、息抜きには良いかと思います。





探索に戻ると半分埋まっていた軟玉を見つけました。
水と棒で余分な砂と小石を除けて取り出すと、なかなか良い質の軟玉が出てきました。
ネフライトと言えばネフライトなのでしょうが、大きいので軟玉とした方が良いのでしょう。
大きいと言っても片手で持てるサイズ、これは加工用として保管すれば将来的に楽しめるように思えます。(このサイズなら持って行っても問題は無いかと)



このタイプを集めて玉石袋工に使えば、かなり堅牢で滑らかなクッションとなる事でしょう。
でも欲しい人には宝なので、袋ごと持って行かれたりして盗難の被害に遭うかもしれません。
しかし、それ以前に袋をいっぱいにする程には無いから、心配する必用も無いですね(笑)

とにかく海と川を探して疲れたので、この軟玉を最後に探索を終えました。


遠くでは焼山が噴煙を上げていました。
以前よりも噴煙が多いようにも思えますが、ガス抜きされていた方が安全とも言えます。
現段階では神々の畏怖は無く、大地の躍動を感じるレベルで維持されています。




自然と生きるには自然に適応する事が大前提、自然から学び自身の血肉にする、その逞しさは備えたいと思っています。
美しくも在り、逞しくも在る、そんな理想形を求め自然と共に生きられたら幸せです。
2016年06月07日
今回は、勾玉の首飾り2点を紹介します。

新たに制作したと言うよりも、玉飾りとして仕上げた品を勾玉の首飾りに組み直しました。
1点目は、うっすらと紫に染まっているヒスイを加工して、スエード紐とウッドビーズを合わせて首飾りにしています。
勾玉と楕円玉は別々のヒスイで作ってありますが、同系色である事や楕円玉の模様が面白い事もあり、違和感は無いかと思っています。(どちらも小滝産の紫ヒスイです)
紐の長さをある程度は調節できるので、丁度良いサイズで楽しんで貰えたらと思っています。






2点目は、灰紫の地に黒い叢雲模様が走るヒスイを加工して、スエード紐とウッドビーズを合わせて首飾りにしました。
こちらも勾玉と楕円玉は別々のヒスイで作ってありますが、楕円玉には流青と淡紫を使用してモノクロの勾玉に僅かな色づきを加えました。(流れる青のヒスイを流青、海原のヒスイを青海としています)
1点目と同じ仕様なので、紐の長さをある程度は調節できます。






天気も良かったので、庭の芍薬の葉に掛けて撮影してみました(笑)
自然光で見ると、また違った印象を受けます。(より魅力的に見えるかと思います)
やっぱり植物と太陽光の組合わせは理想的、ヒスイも自然が作った存在なので良く合います。
この2点で静と動を表すような品になった事も、面白いかと思っています。(個人的に)





最近は勾玉を全く作っていないので、気持ちを切り替えて制作に入ろうかと思います。
勾玉(勾玉としている品)は古代人の…、その中の数人が創り出した存在、そこにはルールがあり敬意が必用となります。
発端から現在までの「多くのノイズ」は無視して、原点の意志を繋げて行く事が大切なのだと私は考えています。

いかにして人間としての業(習性)を乗り越えるのか…、事ここに至っては、それに負けない知性を宿しているのだと信じて進むしか無いのでしょう(笑)
その姿をもって古代人(発案者)に模倣の赦しを得ようと思います。
やがては「受け継ぐ者」として、認められたなら最高でしょうね。(発案者は生きてませんが…)

常に偉大な背中を追いかける、死して尚もそうで在りたいと願うのは「それが私の理想」なのだからでしょうか…。
理想であり願望、人間はそこまで見下げた存在じゃないと信じたいし証明したい…、そういった事に囚われているようでは先は長そうです。

融通無碍の境地には程遠いなぁ〜(笑)
2016年06月02日
5月の20日〜31日に海で標石(転石)拾いを楽しみました。
夏のような陽気でしたが快晴とはまではいかず、水蒸気が山や水平線を霞ませていました。

まずは20日、最初は朝日町の海岸に向かいました。
実は糸魚川へ来てから一度も行った事が無く、場所も曖昧なまま向かったので辿り着くのに苦労しました…。
初めて見た印象は小さな海岸で、ひっそりと海水浴を楽しむには良い所でした。
探索環境としては大きな石が多目だったので、大きいヒスイと出逢う確立は高いかと思われますが、探す範囲が狭い事などがあり、ここまで来たのなら宮崎海岸へ行った方が良いと感じました。
距離も近いので二つの海岸を楽しむのが、常連さんのセオリーなのかもしれません。(ちなみに少し探したのですが何も無かったので撮影はしていません(笑))

この後、気を取り直して青海の海岸(須沢)へ行きました。
ここでも何度か拾っていますが、押上海岸ほどのデータはありません。
探せる範囲は広く、波打ち際を歩き続ければ姫川の河口まで歩けます。(ちょっと疲れますが(笑))




長々と歩きやっと見つけたのが、この小さいヒスイです。



グレード的には悪くないですが、大きさや姿に難があり標石としての評価は3.5くらいでしょうか…。
濃い緑が流れ透明度も高いので残念ではありますが、コレクションとしての掲載には至りません。(標本としては大切に保管します)
山系のヒスイにも見えますが、特徴や場所的にも姫川から出たヒスイだと思われます。



次は21日、お馴染みの押上海岸で探しました。
やはりここが、一番探しやすいです。
この日の環境はあまり良くありませんでしたが、それでもヒスイと出会えました。



左からネフライト1個、ヒスイ3個、オンファス輝石2個、3個目のヒスイはちょっと成分が不安定な感じですが、オンファス輝石同様に既に光沢を示しています。
ヒスイ3個とも標石としては標準の2なので、磨いてあげても良いかもしれません。



最後は31日、またまた押上海岸です。
色々と海岸を探してみて解った事ですが、押上海岸と宮崎海岸が一番良いです。(個人的に)
ヒスイと出会える確立が際立って高い訳ではありませんが、私が求める標石(標本となる石)の基準として理想的な自然研磨が成されています。


ヒスイってだけに出逢う事を考えるのなら、もっと良い場所があるのでしょうが「そのままの姿が美しいヒスイ」となると、場所は限定されるように思えます。
これからも良い環境の海岸を探してみたいと思います。(親不知のピアパークも良い環境かと)


歩いていると鮮やかな紫色を発見、手に取ると目を疑いました。
これは間違いなく紫水晶です、このレベルの紫水晶が糸魚川にあるなんて…、とビックリしましたが、どうみても海岸転石ではありません(笑)
丸みが無さ過ぎ、いくら硬いと言ってもこれは無いでしょう(笑)
よって誰かが落とした(捨てた?)外国産の紫水晶だと解ります。



たまにこういった石も(勾玉の成り損ないも)落ちているので、それはそれで面白いです。
判断基準として1個だけでは確実性は無く、外的要因で打ち上げられたと考えるのが通常です。(姿形からも判断できます)


この日はネフライトを多く拾えました。
ネフライト6個、ヒスイ2個、オンファス輝石1個です。
ネフライトは指先の3個が特に質が良く、加工に最適な感じです。


この間、ちょっと知り合ったお客さんがニュージーランドに住んでいる方で、そこでは「グリーンストーンとして重宝している」と言って拾ったネフライトを大切に持っていました。
これは有名な話で、ニュージーランドでは古くから首飾りなどの加工もしていて、文化として今も繋がっています。(ニュージーランド産のネフライトの方が色目が明るいです)

古代の糸魚川では磨斧(道具)としての活用が一般的ですが、軟玉の勾玉も出土していますので、何かしらの信仰が在ったようにも思えます。
ただそれよりも強烈に人間の目を惹くヒスイが在る為、その活用は小規模になったのだ思われます。



実は27日にヒスイの標石に出逢っているのですが、出逢ったのは私ではありません…。
親父が一人で押上海岸に行って、良質のヒスイと出逢いました。
それがこの標石です、画像は31日に海岸へ持って行き出逢った場所で写しました。(親父はデジカメを持って海へ行かないので(笑))




この質感、滅多に出会えるヒスイではありません…。
レア度は4.5としても良いでしょう、もう少し発色と姿が良ければ5でも良いかと思います。
とにかく注目すべきは石質の良さであり、磨いた際の仕上がりが容易に想像できます。
その滑らかな肌に宿る彩雲のような模様も美しく、見ていると惹き込まれます。
強い発色のヒスイと違い、全体が薄翠に膨張し日中で見ても発光しているように見えます。
内から湧き出すような輝きは蛍の光を想わせ、奥底に眠る郷愁をも誘っているかのようです。


こちらは蛍光灯下で撮影しました。
太陽光下よりも白地が映えて、僅かに翠が濃くなります。
透過光は更に蛍を想わせ、初夏の夜を感じさせてくれます。






実際は蛍の方が強く萌黄色の光を発しますが、印象として同じ光を感じます。
膨張する光と言うのか…、何とも説明が難しいのですが「直視しなくても感知できる光」って感じで、これがヒスイ拾いの際も役立っている感覚なのだと思います。
もしかしたら人によっては感じないのかもしれませんが、女性の多くは先天的に持っている感覚のように思えます。(生物が異性を惹きつける際に放つ光と類似している気がする…)
と言う事は私の目は女性に近いのだろうか(笑)、まぁ女性と同じものを見られるのなら喜ばしい、もっと言えば子どもの頃の視覚を取り戻せたなら表現者としては最強になるでしょう。

でもそれを求めすぎて覚醒剤などに手を出す表現者もいるので危険…、現段階でかつての感覚を取り戻す方法は自然を楽しむ以外に無いかと思われます。
先天的に劣化しづらい目を持ったのならば、それを大切にしてバランス良く活用したいと思います。(初老に突入するけど大丈夫だろうか?)

それはそうと、このレベルのヒスイと出逢うとは私の親父も侮れない(笑)
私が勝山の海岸で出逢ったようなシチュエーションで、帰り際の波が引いた瞬間に砂から出た来たのだそうです。
そんな運命的な出逢いを体験してしまうと、神と言う存在を強く感じてしまうでしょう。
でも神は自然なので、元々そこに在る事を忘れている方が不自然なんですよね(笑)
偶然のようで必然、つまりはそう言った事なのだと感じました。

一方で近頃の私はネフライトにも縁があるようなので、いつの日かネフライトも活かせる表現力を身に付けて、ひっそりとした信仰も繋げられたらと思います。(現在も趣味で活かしている人は存在しています)

この6月も新たな出逢いを求めて海岸を歩きたいと思います。
2016年05月31日
早くも初夏のような陽気となり、生き物たちも活気づいているようです。
山菜は早めに旬を終えてしまい残念ですが、山頂付近はまだ春を残しています。
しかし高齢化が進み、山菜採りの為に山頂付近へ登る人も少なくなり入手困難となっています。
6月はウドブキの季節なので、食べられる事を期待して待ちたいと思います。

今回は根知周辺の報告です。
この日も暑く、鮮やかな草花が輝くように育っていました。
道路の温度計は23度となっていますが、体感温度はもっと高く感じました。(撮影後、すぐに24度になりました(笑))
ちなみに上の電光掲示板には「安全運転で…」みたいな文字が映っていましたが、この角度だとハッキリと見えません。(走行する車を対象にしている掲示板なので関係ないですが(笑))
吹き抜ける風は涼しく、川で遊ぶには良い環境となっていました。





以前に報告したコンクリートの残骸がありました。
処分するとの事でしたが、まだ準備に時間が必用なのかな?
これはゴミと同じ存在なのでしょうが、以前は姫川の洗掘を防いでいた存在です。
ですが、危険性は普通のゴミよりは高いかと思います。(近づけばの話)




しかし、それよりも私の目を奪うのは「川原に群生する花々」です。
ナデシコ(カワラナデシコ)だろうか?、マゼンタの絨毯のように広がっています。
接写してみたのですが、風が強めに吹いていたのでピンボケしてしまいました…。(良く見るとナデシコでは無いように思えますが…)
まぁ、これで心地良い風を感じて貰えたら幸いです(笑)





水神様の大岩も緑に覆われ、近づく者を寄せ付けません。
登り口も植物が生い茂り行く手を阻みます。
強引に通れば祠へ行けますが、今の時期は祠へ行かず大岩に挨拶するのが良いようです。
土足で踏み込めば守護者(植物や昆虫や蛇など)の餌食になります(笑)





姫川は穏やかで、多少の濁りはありますが美しく流れています。
遠くの山々は霞がかり、幻想的な風景を見せてくれます。





堤防も損傷した形跡は無く、特に問題は無いようです。(遠くにはマゼンタの絨毯が見えます)
ここでも気になったのが、目が覚めるような黄色い花々です。





ブロックの後ろの堤防(土手?)には、黄色い花々が群生していました。
黄色いコスモスにも見えるのですが、詳しくは解りません。
まぁ、人の世の名前は分かっても真なる名は解りませんので、その美しさを素直に愛そうかと思います。(でも人の世の名前も知っておいた方が良いな…)
道路際では銀色に輝く…「猫じゃらしみたいなの(笑)」と、一緒に風に揺れていました。
この時期でしか見られない美しい風景なのだと思います。




ここで思うのは「花の事は、あまり詳しく無い」って事です(笑)
これではサクヤヒメに怒られる…、でも鉱物好きなので姉のイワナガヒメには愛されそうです。(主にサクヤヒメは木花(桜)を象徴する女神ですが、花全般に本質が宿っていると感じています)
私はこの二人を同時に愛しているので、人間だったら二股になるのでしょうが、どちらも片思いなので問題は無いでしょう(笑)
気を付けるべき事は向かい合う姿勢、それを示せば神々(自然)の寵愛は受けられる筈。(花や鉱物が美しいのは当然、それを映す者が美しく在らねば便乗しているだけになる)

と、自分に都合の良い言い訳をしながら、河川モニタ−を終えました(笑)



場所は変わって、21日に河口で行われた水防訓練を撮影しました。
それなりに大規模で訓練が行われていて、たくさんの人々が参加・見物していました。
色々な機関との連携もあったようで、何基かのヘリコプターが朝から飛んでいました。


正直な話、この手の訓練は散々やりましたので私としては珍しく無かったです…。
見て感じた事は、あの頃の楽しかった事や辛かった事を思い出しただけ(笑)
懐かしさを感じはしましたが、訓練内容や機材・車両を見ても新鮮さが無く、これは一般の人に向けた訓練兼イベントなのだと理解しました。
子どもは大喜びするかと思いますので、優先的に連れて行ってあげると良いかと思います。

訓練する側の苦労は共有できましたが、それも「給料の内」と言い聞かせていたので参加者も当然の業務として取り組んでいたと思います。(本番なら「人命の為」として最前を尽くすでしょう)


近くの奴奈川の公園では、ピンク色の小さな花々が群生していました。
これが今月初めての「花の絨毯」との出逢いで、慎ましい美しさを感じました。
やはり私は、訓練を見ているより花を見ている方が好きだなぁ〜(笑)
あれだけ人がいるのに見向きもされない…、でもそこが惹きつけられるので不思議です。




これから梅雨に入り憂鬱な季節になるかと思いますが、そんな中でも美しく在るものを見出して、その感動を活力として創作に励みたいと思います。

姫川も本格的な雪解けを向かえ雨水と雪解け水とで大荒れするかと思いますので、6月は慎重に川遊びをして下さい。(例年よりは荒れない可能性がありますが、油断大敵です)
2016年05月27日
今回は、小瓶のストラップを紹介します。

通常の小瓶と革紐でのストラップとは別に、ヒスイのビーズを編み込んで夏向きのストラップを制作しました。(小瓶用のさざれ石とヒスイビーズは私が作り、編みは友人にお願いしました)
緑と紫のさざれ石が入った小瓶と水色系のヒスイビーズを包み込むスタイルで、以前にコラボした垂飾とセットで身に付けても良いかと思います。(水晶などのビーズも使っています)





小瓶は垂飾と同様で脱着が可能となっており、サイズが合えば海岸転石と変えて持ち歩けます。
空の小瓶を持って海岸の小さなさざれ石(翡翠・軟玉・玉髄など)を探しながら入れても面白いかと思っています(笑)
様々な用途に転用できるので、いろいろと試しながら楽しんで下さい。



使い続けて紐が損傷した場合でも編み直しが可能(私では無く友人が編み直すのですが(笑))なので、その場合は相談してもらえればと思います。(編み直しは有料となります)


また無理を言って友人に協力してもらいました…。
しっかり編み込んであるので制作は大変だったと思います。(多く頼んでしまったし)
こういった作品はコラボでしか作れないので、とても感謝しています。

丸玉を使ったブレス制作にも協力してもらっているので、本当に助かります。
正直な話、私の忍耐力では20数個も丸玉を作っていられない(笑)、一点を大切に活用できるコラボを求めていたので嬉しい限りです。
ちなみに、仕上がったコラボのブレスはこんな感じです。
こちらの6品はオーダーを受けて(友人が)の品なので、持ち主の了解も得て掲載しています。








私が扱う友人とのコラボの品は、この糸魚川で楽しめるスタイルとしていますので、主に遊びに来た人達に向けて販売して行きたいと思っています。(ヒスイ王国館の1階にある物産センターで)

転石は運が良ければ無料で拾えますが、それをお洒落に携帯するにはセンスが必用となります。
私(と友人)のセンスがヒスイ拾いを楽しむ人達に受け入れられる事を願って、今後もいろいろと挑戦したいと思っています。(是非、観光のお土産としてもお願いします(笑))


自己完結する作品を創りながらも他者と協力する、なんだか矛盾してはいますが両方楽しいのも事実、ならばそれぞれの分野で自分の表現を開拓して行った方が良いのは明白です。
自分で楽しんでいる活動が意図せずに他者を楽しませているのならば、それは理想的な創作活動になるのだと思っています。

今後も私なりの魅せ方をして行きますので協力者の皆さん、よろしくお願いします!
2016年05月22日
このところ天気が良いので、宮崎海岸・押上海岸・青海川・勝山の海岸で遊びました。
夏のような日差しではありましたが、吹き抜ける風は涼しく最高でした。

まずは宮崎海岸(5/15)に行きました。
ここでは以前に良い思い出がありますので、期待して波打ち際を探します。
釣り人や石探しの人たちも数人いて、初夏のような海を楽しんでいました。




まず最初に綺麗なネフライトを発見。
色もくすみが少なく透明度も高いタイプです。
こういったタイプは乾いても艶やかで、滑らかな質感を失う事はありません。
個人的には、浅田飴の中身に似ていると思っています。(磨くと特に似ています(笑))





次はヒスイを発見。
レア度は標準の2って所ですが、ヒスイである事は間違いありません。
標石(標本となる石)としての美しさに欠けますが、磨けば飾石として楽しめそうです。(大きさも丁度良いし)





最後に、またまたネフライトを発見。
今度のは深い緑に染まっていて、最初のと同じくらい透明度があります。
このタイプは乾くと黒っぽくなるのが特徴で、浜に上がっていると頁岩や蛇紋岩と見間違える事もあります。(色を見ると間違えますが、形を見れば解りやすいかと思います)




この日の収穫は良質なネフライト2個、普通のヒスイ1個、小さな玉髄2個でした。
ここへ来る途中にヒスイを販売している店に寄って来た事もあり、探せる時間が限られましたが久々に宮崎海岸を楽しむ事ができました。

店を回って解った事は「まだまだ加工用のヒスイは残っている」って事で、特に焦る必用も無いでしょう(笑)
持ち主が変わったところでヒスイが消滅する訳でも無く、全国にバラ撒かれたのなら尚更どこに居ても入手できます。(お金があれば…)
殆どの業者(外の業者)の仕入は終わっており、今までに仕入れした以上のヒスイが安値で出てこなければ、新たに仕入れる事も無いかと思われます。

グレードだけに便乗した商売のアキレス腱は異常な程に脆く、未来へ繋げる意志も文化も無い事が良く解りました。
ジュエリーのように世界規模で完全な分業を確立して、先祖代々(集団)で稼がないと「一発当てる」なんて夢のまた夢なのでしょうね…。(でも今更、分業で成り上がれるのだろうか?)
まぁ、その者たちが選択した結果なので、受け入れて生きるしか無いのでしょう。

と、詰まらない現実の話はこれくらいにして、話を元に戻します(笑)



次の日(5/16)は押上海岸を楽しみます。
とても天気が良く海は細波となっていましたが、浜の環境はあまり良くありませんでした。(なだらかになっておらず、ヒスイが上がり難い環境でした)




しばらく探していると、大きなネフライトと出逢いました。
この質感でこの大きさは珍しいかと思います。
川にも大きな軟玉はありますが、発色と透明度が劣る軟玉が多いです。
これは色と石質が良く致命的なヒビも少ないので、加工するには理想的だと解ります。
いつの日か加工してみたいと思いますので、大切に保管しようと思います。





この後に、一通り歩いて出会えたのは左から玉髄・オンファス輝石・灰色ヒスイです。
玉髄は磨けば模様が出そうなので面白い、オンファス輝石は既に光沢が出ていますが更に磨いてピカピカにしたい、灰色ヒスイも磨いて飾石とすれば丸みのある姿が引き立つ、それぞれの石たちを様々な方法で活かしたい思います。(私なりに)



こんな感じで押上海岸での遊びを終えました。
少し気になる事は、ここは正式には糸魚川海岸としているようですが、名前の割に環境が整っていない気がします。(海岸としての環境が)
青海(須沢)のシーサイドパークや親不知ピアパークの方が何倍も海岸らしい…、旧糸魚川は海岸を捨てて道路を作ったので仕方ないのですが、海岸に糸魚川の名前を付けるならもっと整備した方が良い気がします。(更衣室とか、トイレとか…)
それか押上海岸のままにして、地方の小さな海岸と言う感じで在れば良いように思えます。
この中途半端さが糸魚川の悪い部分を象徴しているようで、どうもスッキリしません。
多分、地元で糸魚川海岸と言っても「どこそれ」って話になるかと思います。

また話が逸れたので戻します(笑)



1日休憩をして、次(5/18)は青海川へ行きました。
画像は青海ヒスイ峡へ向かう途中の下流で撮影しました。
ここでの石拾いは禁止されていませんが、だからと言って石を破壊して良い訳ではありませんので注意して下さい。(どのこ川でも破壊は許されない)



青海川の方が水が多く感じられたのは気のせいなのだろうか…。(時期的なものか?)
川の水は澄みきっていて、指先がしびれる程に冷たかったです。
新緑に囲まれた景色は美しく、身体から力がみなぎってくるような感じがします。

これがマイナスイオンの力なのか!?、同じ人間に手をかざされて「温かい」とか「ピリピリ感じる」とかの明確でない不信な感覚よりも、神(自然)が一方的に発している力の方が明確に私の身体と魂を震わせます。
ここに来れば人間の戯言なんて吹き飛ぶのだろうなぁ…、と思いながら楽しみました(笑)

力がみなぎったので、今度は勝山の海岸へ向かいました。
ここは良質なヒスイが拾える事で有名ですが、私はあまり来た事がありません。
とりあえず、ちょっと急な階段を下りて海へ向かいます。


ちなみにこの階段、知っている人は解ると思いますが、行きは良いですが帰りは恐ろしいです。
高くて怖いとかの話では無く、歩き疲れた足にとっては苦行とも言える角度で上がって行かなくてはなりません。
もうただの筋トレ(笑)、30代前半なら苦にもならないのですが、鈍っている40歳間近の足には相当な負荷でした…。
間違いなく筋肉痛になるでしょう(笑)


ともあれ早速、海岸へ降りて波打ち際を歩きます。
最初の印象は「波が相当強いな…」でした。(いつも歩いている海岸より、かなり強めです)
ここの海底環境によるものなのでしょう、岩盤となっているらしいのでヒスイも上がりやすいのだそうです。
しかし歩けども歩けども見当たらない…、最終的に青海川まで到着してしまいました。
皆が言っている程には良い海岸ではないな…、と半ばスネながら歩いた道を戻りました(笑)
しかし苦行の階段(この時はまだ体験していない)を間近にした波打ち際で、不思議と輝く石を発見しました。(行きには無かった石です)
手に取るまでは半信半疑、手に取って良く見るとなかなか良いヒスイでした!




ここで気になった事は、海岸転石(ヒスイに限らず)の表面の艶がちょっと鈍い事です。
圧砕系なので多少は鈍くなるのは当然ですが、質の良い側面部分も少し粗いです。
そう言えば、ここで拾っている友人の転石も粗めのヒスイが多かったですね…。
良質の硬いヒスイでも、押上などで出逢うヒスイ転石と比べると滑らかさに欠けます。

これは、ここの波の強さと関係があるように思えます。
簡単に言えば「自然研磨が荒い」って事なのだと思います。
これはバレル(振動・回転の両方)と同じ原理なのでしょう。
そう考えると、ここでの転石の多くは「標石(標本になる石)には向かない事が多い」って事になります。(私の基準での話です)
よっぽど良質のヒスイならば強めの研磨にも耐えられるのでしょうが、一定のレベルから下はどうしても強くぶつかり合ってしまう事で滑らかさを損なってしまうのだと思われます。
なかなか奥が深いな…、海岸の環境でヒスイの表面の滑らかさも変わってくるんですね。
この場所では「それでも尚、艶やかに在るヒスイ転石」と出逢うのが最高の幸運となる気がします。(上級者が挑む海岸なのかな?)


とりあえず、今回に出逢ったヒスイも良いヒスイなので濡らして撮影してみました(笑)
濡らすと角閃石の部分も艶やかになるので綺麗に見えます。
これは転石のままよりは磨いた方が良いのかもしれません。(それか押上海岸に入れて、数年後に出逢うと言う奇跡を起こせるのなら試しても良いかも(笑))




レア度としては3.5〜4でも良いかと思いますが、転石としての姿がパサついているので磨けば飾石となり標石としての評価を失います。
要は加工を考えた場合は、表面の艶やかさは必用では無く石質や模様が良ければ問題無いわけです。
加工用にするか…、それとも撫で回して皮脂によって光沢を強調するか…。
なかなか難しいですが、時間はあるのでゆっくりと考えたいと思います(笑)


こんな感じで天気の良い数日を楽しみました。
端から見ると遊んでいるだけに見えるでしょう(遊んでいるのは事実です)が、創作活動において楽しむ事や感動する事は必要不可欠です。(前にも書きましたが)
制作だけならば毎日加工し続けるのでしょうが、創作はそれでは上達しません。

これは不思議な事なのですが職人の多くは錬磨で腕を上げますが、作家(って言う芸術家)の多くは楽しむ事で表現技法が上達します。
私が思うに、楽しむ事や感動する事で「脳と指先の繋がりが増す」のだと思います。
じゃなければ「錬磨しなくても腕が上がっていく」と言う事の説明が付かない気がします。

それとも一気に集中して制作するからなのだろうか…、いや職人だってその集中力は凄まじいものがありますので、そこまでの違いは無いはずです。
私には職人のような強靱な忍耐力は宿せませんが、過去と未来を繋ぐ創作力は宿しています。
成長の方法は違いますが、それぞれに楽しんでいる事には違わないように思えます。

要は「脳と指先の繋がりを増せば良い」って事であり、その方法は決まっていないのでしょう。
基本として、一定のレベルの錬磨は必用だし発想力も必要不可欠、それは絶対条件だと思います。
しかし、その後の高め方はそれぞれに違うのだと考えます。

私は私なりの高め方で創作活動を進めますが、それは独自では無く基本的に過去から繋がった本質(モデル)があるので、それから目を離さず未来へ進みたいと思います。(良い面も悪い面も学ぶ必用があります)

完全オリジナルと言えるのは魂だけ、それを原動力に繋がれた文化(ヒント)を理解して更に未来へと繋ぐ、これが「人の言う神に最も近い力である創作の王道」なのだと考えています。

それと同時に、現実の神々(自然)の前では「ただ、ひれ伏すのみ」って事を忘れずに生きなければなりません。(優しさだけなら精霊であり、神とは畏れを宿してこその存在ですから)
2016年05月19日
提出した河川モニターの返答をもらいましたので、お知らせします。

大野付近の返答です。









「春の訪れや融雪出水後の河川状況、ゴミの現状等に関する4月の河川愛護モニター活動報告、ありがとうございました。
 私も着任直後に姫川の寺島地先から見た満開の桜づつみと背後にある真っ白な(雪で)山々を見て、待ちわびた春の訪れと明媚な景色に感銘を受けておりました。その後桜の花が散り、周辺の白鳥山や黒姫山の雪解けが進み、現状では新緑の季節へ移り変わり月日の経過が早いものだと感じております。
 
 今回頂いたご報告に「濁流で荒れた形跡…」とあるように、姫川では4月7日に融雪を伴う出水が発生しました。出水により堤防や護岸等の施設が壊れるような大きな被害は発生しませんでしたが、5月21日に開催する総合水防訓練会場構成地の一部が削られたため、現在修復作業を進めているところです。
 玉石が入っている袋は袋詰玉石工と呼んでいます。袋はポリエステル、ポリエチレンの科学繊維性で作られたのもで高い強度と耐久性があります。袋の中には玉石を充填したもので、柔軟性を有し河床の変化に追従しやすいことから河岸の保護等に使用しております。
 ゴミの件につきましては、頭の痛い問題です。我々も3日に1回程度河川巡視を行っており、その際に目立つゴミは処理するようにしておりますが、次から次へとゴミが捨てられる(流れてくる)のが現状です。ご確認いただいたゴミは我々で回収いたしますので、ご連絡を頂ければ幸いです。」


との事でした。


今年は春から夏へと移るのが、特に早いように思えます。
融雪による出水も早い時期に起こったようで、今年は積雪が少なかった事もあってか、一気に溶け出して流れ込む事での被害は最小限におさまった感じがします。(夏の梅雨時期を見なくては、確実な事は言えませんが…)
それでも河口の総合水防訓練会場構成地の一部が削られたとの事なので、一気に流れ込んでいたら大変な事になっていたかもしれません。

あの強靱な袋は袋詰玉石工と言う名称なんですね。
袋の耐久性も凄いですが、玉石として入っている石の堅牢さも凄いと思いました。
もし玉石が全て軟玉だったとしたら、更に優れた耐久性を持つ事でしょうね。
姫川に硬くて堅い鉱物が多く存在する事が幸いしている気がします。(逆に考えれば頑丈な鉱物が多く、更に川が荒れるから護岸が破損しやすいのでしょう)

ゴミは故意に捨てられているゴミと、流れてくるゴミとがあるので減らすのは大変だと思います。
流れてくるゴミは上流での話ですが、捨てられているゴミの対処は考えた方が良い気がします。
監視カメラを付けるとか…、でも夜に捨てに来るのでしょうね…。
捨てている者が特定できないと後処理するだけになるので、あまり意味が無い気がします。
とにかく一部の者(数人)の問題なので、一定の期間を多勢で対応すれば抑止はできるかと思いますが、その多勢が集まらないのでしょう。
いつもゴミが捨てられている場所に、看板を立てた方が良いのかもしれません。(ゴミ拾いが、ある程度のお金になるなら喜んで拾う人達も現れそうな気がしますが…)

せっかく綺麗な姫川があるのだから、清潔に保つ事を心がけて欲しいものです。
2016年05月17日
連休も終わりましたので、小滝ヒスイ峡と不動滝へ行って来ました。(今月13日に)
この日は真夏のような日差しで、とても気持ちの良い日和でした。
やはり自然を楽しむ時は、天気が良い方が心躍ります(笑)


まずは高浪の池と明星山、いつもの場所で撮影しました。
新緑が美しく輝き、生命の躍動が風の匂いからも伝わります。(鴬も鳴いていました)




高浪の池に来たのは、山菜バイキングを楽しむ為でもあります。
今月の7日〜15日までの間のメニューだったので、絶対に食べに行こうと思っていました(笑)
午前10時頃に到着しましたが、開店は11時なので高浪の池を散歩しながら待ちました。


食べた感想は「とても美味しかった」です、値段も高くないし蕎麦も美味しかったので満足です。
何よりも混んでいなかったので、落ち着いて食事を楽しめました。
バイキングなので食べ放題ですが、山菜の天ぷらってそう多くは食べられないんですよね(笑)
20代の頃ならもっと食べられたかも(笑)、でも丁度良い満腹感だったので来た甲斐がありました。


話は食べる前に戻りまして、散歩がてら池周辺を撮影してみました。
綺麗に整備されていて気分も爽快、少しくらいの待ち時間は何でもありません。
浪太郎(翠かな?)の大きなオブジェと再会し、口の中のヒスイを覗いて楽しみます(笑)





久しぶりに池の周りを歩いてみました。(この神秘的な雰囲気がたまらない!)
ちょうど入口と反対側になる場所にもベンチがあり、そこで休憩できます。
私も座って休もうと思ったのですが、クマの注意書きがあったので気が気ではない…。
正面からならともかく、後ろから来られたらどうにも逃げられないので池を後ろにして座ったのですが、それでは景色が楽しめないので意味がない事に気が付きました(笑)






ともあれ、スタート地点に戻る為に再び歩きます。
道はある程度は険しいですが、ちゃんと拓かれているので苦労はしません。
ちょっとした探検みたいで子どもの頃を思い出します。




散歩も終盤に差し掛かり、小さな黄色い花たちが出迎えてくれました。
名前は分かりませんが綺麗な花たち、この陽気、この場所で出逢えば、輝く妖精のように見えるのは私だけではないでしょう。





キャンプ場に到着、ここは炊事場です。
今年の夏も賑わうのだろうか?、知る人ぞ知る楽しみ方です。
この下の芝生(パターゴルフ用?)にも、紫色の小さな花が咲いていました。
足下を見なければ踏んでしまう存在ですが、踏まれても折れない強さと、踏むのを躊躇する美しさを合わせ持っているように思えます。





そろそろ開店の時間かな〜、と思いながら池を見ると大きな魚の影が見えました。
大きいと言っても鯉サイズです、って言うかこれは鯉でしょう(笑)
しかも二匹いて、最終的に二匹の鯉が浅瀬まで来て優雅に泳いでいました。
これが浪太郎と翠の原形なのかな?、それとも二匹の子どもかな?
どちらにしても優々と泳ぐ姿は楽しげで、池の豊かさを象徴しているようでした。





開店時間まで僅かだったので、この木陰で涼み休憩しました。
日影はヒンヤリとして心地よく、かつての故郷の夏を思い出します。




この後は山菜バイキングを楽しんでから、ヒスイ峡へ向かいました。
ちなみに小滝には「山菜採取券」があるようで、券を購入すれば山菜採りを楽しめるようです。
これならビクビク盗人の真似事をしなくても、胸を張って山菜採りを楽しめるのではないでしょうか。(当然、料金を納めればの話)




次はヒスイ峡です。
こちらも久しぶり、相変わらず美しい景色が広がります。




勾玉池の湧き水も勢い良く吹き出していました。
しかし高浪の池もそうなのですが、今年は少し水の量が少ない気がします。
それは「降雪が少なかった」って事なのだろうか…、それとも4月に暖かい日があったので徐々に雪解けが進んだ事で雪解け水が溢れる事がなかったのだろうか…、ちょと解りませんがその両方かもしれませんね。





小滝川も少し濁ってはいますが、水量は多くありません。
大きな流木は散らばっていたので、一定の時期に荒れたのだと思います。
いつもより水量が少ないからと言っても、水流は強いので油断すると流されます。
川へ近づく際は、油断せずに慎重に向かって下さい。




ここから明星山を撮影すると、デカすぎて全体を写せません(笑)
でもその壮大さは伝わると思いますので、撮影してみました。
この山頂からの景色はどんな感じなのだろうか…、ロッククライマーしか見る事はできないのだろうなぁ〜。(あと自家用ヘリで山頂に降りられる金持ちとか(笑))




最後は不動滝です。
この時期は桜が残っていたりしたのですが、今年は初夏の景色になっていました。
不動池ではカエルが「ゲコゴ、ゲコゴ」と鳴いていて、穏やかな雰囲気が心を和ましてくれます。(新緑の優しい風も、人の来訪を祝福してくれているようでした)




やはり不動滝も今年は水量が少ない感じです。
しかし水神様の祠は笑っているようにも見えて、そこまで深刻な事では無いのだと感じました。(私個人の感想です)





多少、水量が少なくても白く輝く一線は龍そのもの、天を昇り天を降る、そんな圧倒的な存在を感じさせてくれます。


しばらく楽しんでから禊ぎ用の水を補給させてもらい、不動滝を後にしました。


帰る途中で山菜採りのお婆さんが旦那さんとはぐれたようで、「家に帰っているかもしれないから電話してほしい」と頼まれましたが、ここはケータイが繋がらないのでどうにもできませんでした…。
一応、お婆さんは待ち合わせている場所で待っているとの事なので、「帰る途中で見かけたら伝えて欲しい」と依頼されて山を下りて行くと、運良く軽トラのお爺さんがいたのでそれを伝えたところ、「今探していんだ」と喜んでいました。
これで依頼達成!、何とか無事に済んだようです。

まぁ、実際は私が居合わせなくても、今井の年輩の方は逞しいから何とかしたのでしょう(笑)
でも頼まれて出会えなかったら私も気がかりです…。
なので、どっちも「運が良かったのだなぁ」と思いました。


そんなこんなで色々ありましたが、楽しい日でした(笑)
次は木地屋の里にも遊びに行きたいなぁ〜、っと思っています。
2016年05月11日
ゴールデンウィークも最終日となったので、また姫川へ遊びに行きました。
連休の真っ直中は人が多いし、せっかく遊びに来ている人の楽しみを邪魔するのも嫌なので海や川での遊びは自粛します。(実際は連休なので品出しや制作で忙しいだけ(笑))

その前にこの間、桜並木を紹介した浄化センターへ向かいます。
今回は広場側、こちら側の魅力は芝生の広場とツツジにあります。(前回に紹介しなかった理由もここにありあす)





広場の奥へ進むと池があり、憩いの場としても活用できます。
今回は少しだけ訪れるのが遅かったようで、散ってしまっているツツジもありました…。(いや…、気温が上がったので、例年より早く咲いてしまったのかも、と言い訳してみる(笑))
しかし辺りに漂う甘い香りに包まれ、天気も相まって最高の環境でした。
花の命は短いですが、またの再会を誓って姫川へ向かいました。







ちなみに、ここから噴煙を上げた焼山が見られます。
小規模な噴火があったようで今後が心配ではありますが、どう心配した所で何もできません。
人間は大量破壊兵器は作れても、自然を制御する事は不可能、この事で自然の方が上位だと解ります。(神なんだから同然だ(笑))


実際に核兵器で焼山を壊した所で何も変わらず人が住めなくなるだけ…、あまりにも無駄な知識、人間の知性にどれだけの価値があるのか疑問に思ってしまいます。


と、言う事で姫川へ向かいます(笑)
場所は、お馴染みの河口です。
ここは探しやすいし、面白い石たちが集まってくるので楽しいです。(海に近いので海岸転石も探せる)
雪解け水で多少は濁っていますが、この濁りは非常に綺麗です。




海岸付近で魅力的な水石を発見!
なかなか面白い、庭石を縮小したような姿です。
置くと斜める姿も良い感じなので、飾り用兼文鎮にでもしたいと思います。




更に探すと、また面白い水石を発見しました。
小さな剣水晶を含む石で、モコモコしながらもキラキラと輝いています。
さっきのと同様に乾いていても魅力的なので、撫で回して皮脂を擦り込ませる必用も無いでしょう(笑)
底も平らなので座りが良く、こちらも飾り用兼文鎮にできそうです。






この日はヒスイとは出逢えませんでしたが、それが当然であり、川(って言うか河口)でヒスイと出逢えるのは幸運でしかありません。
上流へ行けばヒスイはありますが、大きすぎるし鉱物としてのヒスイが多いです。(規制されている場所も多いし)
手頃なサイズの魅力的な石を探すなら、やはり河口付近が良いでしょう。

今回の水石などの美学は、一言で言えば「枯れ行く者の美学」と言えるでしょう。
あまり良い印象の言葉では無いですが、最終的にはモノクロの美へ向かうのが人の理想なのでしょう。
いつまでも枯れ行く者が色気づいていたら、どうしたって気色が悪いのは当然(笑)
そう言う者が「枯れ木も山の賑わい」って存在に成るのでしょうね…。
私も枯れ行く者の入口に立つ事になるのだから、その美学は学ばねばなりません。

しかしながら、人は少し幼さを残すくらいが魅力的でもありますので、そう考えるとヒスイと言う鉱物はバランスのとれた存在だと感じます。
多様な姿があり、多様な色がある、心持ちに応じて表現の仕方を変えられます。
流石は神の石、いろいろと学ばせてくれます。

モノクロへ向かいながらも完全に彩を排さず、表具に彩を配し、台座に彩を配し、慎ましい幼さを残す加減は絶妙な気がします。(水墨画とか水石とか)
きっと光沢も色と同様の意味合いなのだと思います。(瑞々しさの象徴でもありますし)
ここがジュエリーと全く違う領域なのでしょうね…、でもどちらも人の理想の具現化、矛盾する人間らしい分かれ方のようにも思えます。

なので、せっかくだからどちらも楽しめば良いのでしょう(笑)
問題は双方とも「お金(結構な額のお金)が必用」って事で、なかなか手が出せません。
水石あたりは自分で出逢えば良いのですが、ピンは簡単には見つかりませんので買った方が安く済む場合もあります。(探す労力と通う交通費用などを考えると…)

まぁ、それを含めての楽しみなのでしょうから、心の豊かさを求めて各々の美学を構築するのが一番良いのでしょう。
そう考えると「枯れ行く者」となっても、やる事がいっぱいだ…。

これは要するに「創作活動(芸術)に終わりは無い」って事なのだろうか(笑)
2016年05月07日
以前(かなり前)にも書きましたがロディン岩と呼ばれている鉱物の一部を、別の呼び名にしようかと思います。(私の中での呼び名です)

その呼び名を変える、一部のロディン岩がこれ。
ピンク色の方は桃簾石と呼ばれていますが、鉱物的には灰簾石の部類に入るのだそうです。
しかし原石から受ける色彩は灰色では無いので、ロディン岩と同様にイメージが湧きません(笑)
岩石としての名前もイマイチ、正当な鉱物としての名前も(斜灰簾石であれ単斜灰簾石であれ)イマイチ、もう別の名前(愛称)で呼ぶしかないでしょう。


糸魚川の全ての桃簾石と呼ばれる石が灰簾石(ゾイサイト)と言う訳でもなく、鑑別に出して桃簾石(チューライト)と出るのもあるようですが、そう多くは無いようです。

とにかく改善したいのは、人間社会(って言うか鉱物好きの小さな領域)でのロディン岩と呼ばれている鉱物の待遇です。
加工をすれば解りますが造形用の鉱物としては非常に優秀、とても頑丈で艶も出ます。
でもヒスイと偽って売られたり、ヒスイ探しのハズレの石としてキツネ石っぽい扱いをされています。(私も拾い上げてガッカリする経験がありますし…)

これは非常に勿体ない…、ロディン岩を改めて見ると萌黄色と桜色が同時に存在するものがあります。
この配色はとても美しく日本の春を想わせる景色だと思います。
桜と鴬が同時に存在する鉱物、そう考えれば魅力的に見えてくるのではないでしょうか…。

実際問題として鴬はそんなに綺麗な鳥ではありませんが、春を象徴する存在として古くから用いられている現実はあります。
例えば餅とか…、とにかく薄緑〜翠の日本らしく春らしいものに用いられます。(オンファス輝石は、緑青(ろくしょう)のような渋い発色と模様が魅力です)

桃簾石の桃の文字も、今の日本では桜にした方がイメージに合うでしょう。(古代ならイザナギが逃げる際に、ヨモツシコメ達に桃を投げたりしますが(笑))
でも流石に桜簾石では誤解を招きますので、桜石として鴬石と対で活用するのが理想かと思われます。

結局どちらも岩石とすればロディン岩、当然双方の相性は良いので組合せもスムーズかと思います。
あとは鴬石・桜石と呼べるレベルのロディン岩が必用なのですが、これがヒスイ並に見つからないのですよね…。
普通に考えれば解る話なのですが、鉱物として何であれ綺麗な石には需要があります。
需要があるという事は人気(ある程度の人気)がある訳で、川や海に在れば喜んで持って行くでしょう。
そういった石は、もっと昔に拾われていて現在の河川などから出てくる可能性は低いです。

しかし考えようによっては「昔の人(石の好きの住人)は持っている」とも言えるので、全く無いと言うわけではありません。(翠系のロディン岩は、ヒスイと勘違いして持っている人が多い)
原石として萌黄色と桜色が同時に入っているロディン岩は少ないですが、加工して組み合わせる事を目的とするなら別々でも良いかと思います。
本来は同じ母石から作った方が「逸品」と言う感じなのですが、そういったタイプのロディン岩の多くは原石のままで楽しめるので、加工するのに躊躇してしまう思いがあります。(石好きの場合ですが)

自然の成した姿を越える作品が作れるなら躊躇はしませんが、絶対に越えられない現実もありますので、その存在の前では放棄する事しか人間にはできません。(プレートになっていれば、それを越える事なんて雑作もない(笑))
なので自然が成した姿の中で向き合えるレベルの原石を加工し、人と共に在る作品を作って行きたいと思っています。(どう制限してもエゴには変わりないですが、そこは自然(神)に許しを得ようと思います)

幸いロディン岩はデカイ鉱物なので、大抵は切断されており水石としての価値はありません。(逆に飾石の価値は上がったりする)
求めるのは「萌黄色と桜色が同時に入っているロディン岩」では無く、個々で美しい発色を持つタイプとすれば難しくないように思えます。

こうすればヒスイの影でコソコソとさせる鉱物では無くなり、ヒスイと並べて販売しても怪しまれない存在になるのではないでしょうか。(影武者にしとくには勿体ない)

きっとブレスレットあたりが良いのでしょうね…、でも素材が何であれ丸玉を作るのが大変なのは変わりませんが(笑)
どうしても高く売れる方を優先してしまうのが経営ですが、創作活動としては優秀な鉱物をテーマに合わせて加工する事が目的となるので、その可能性を試してみたいと思います。

こういった事が「心の豊かさの象徴」を、未来へ繋げて行けるの方法だと信じています。


それはそうと、ヒスイでもピアスを作ってみました。
紫ヒスイも桜(花全般)を表現するのに活用できますし、淡翠は芽吹きを想わせてくれます。
桜石(ロディン岩)のピアスと並べても、違和感はありません。
ここに鴬石(ロディン岩)で作ったピアスも並べたら、もっと面白いかもしれませね(笑)



需要があるかは解りませんが、確実に言える事は「飾っておいても綺麗」って事です(笑)
自身としてもピアスはしませんので、アクセサリーとして活用する事もないのですが、インテリア感覚で揃えると非常に魅力的です。
もっと違う色のヒスイ(鉱物)で作って、バリエーションを増やしてみようかと思っています。

販売の事も考えなくてはいけないのですが、「どうせ不景気で結果が出難いのなら楽しんだ方が特だ」と言う考えに行き着くところは、イザナギから究極逃避を受け継ぐ男の性(さが)を感じてしまいます(笑)

30で立って、40で迷わず、と言いますし、迷いを断つ初老を向かえる前に後悔の無いように、盛大に迷ってやろうかと思います(笑)
2016年05月03日
今回は、建速素戔鳴尊「以心伝心」の伍作目を紹介します。

美しい紫色のヒスイで、建速素戔鳴尊を制作しました。
白地を淡紫に染める景色は、舞い散る花びらと遊ぶ風のようです。
天照の咲輝とコンセプトは共通していますが、建速素に込めた想いは「咲き誇った姿に感動し、散り行く姿に来年の再会を誓う」というものです。
大きなテーマは「人が自然や人を想う心」で、想いの力を象徴しています。


天照の咲輝、月読の月花、建速素の以心伝心、これらは同じ母石から制作しているので同じ本質を宿していますが、その在り方はそれぞれに異なります。(八百万の原点は同じでも千差万別って事です)


なるべく良い色と模様が入るように場所を定め、丁寧に加工しました。
このモワモワとしている模様やチタン石による景色が春雪・春風を想わせ、「春先の色づき」と「終わりを告げる儚さ」を同時に感じさせてくれます。



建速素は基本的に暴れん坊、美しさには常に畏敬の念が必用なのだと教えてくれます。
加工のコスト(労力)も段違いに高く、制作するた度に思い知らされる感じです(笑)


紫ヒスイは光を透し難いですが、それでも光を受けると幻想的に輝きます。
透過光の他にも、日光下と蛍光灯(昼と夜)でも色の違いを楽しめるので、それぞれの色で楽しみ方が変わってくるのもヒスイの魅力の一つだと思います。





これは、メイン画像の撮影の為に集めた桜の花びらです。(ボタンザクラの花びらじゃないよ)
たくさんの花びらを集めたのですが、撮影には5枚ほどの花びらで済みました(笑)


当初はこんなにピンク色が強くなかったのですが、冷蔵庫で保管していたらボタンザクラのような色合いになりました。
低温の中では色が増すのだろうか…?、だとしたら寒い春の方がソメイヨシノは色を強くて美しさが増すのかもしれません。
今年は開花の最中に気温が一気に下がった日があったので、より綺麗な桜が楽しめたのかもしれません。(開花するまでは暖かい方が良いようです)

ちなみに、この七味の空き瓶に詰めた桜の花びらは、今も捨てられずに冷蔵庫に眠っています(笑)
綺麗なままで残したい気持ちが強く、どうしても捨てられないんですよね…。
もう少しの間だけ時間を遅らせて、桜の花びらの美しさを楽しみたいと思います。(非常に名残惜しい!)


自然を想い、人も想う、この矛盾する想いは人だけのもの。
人として生まれたのだから、この矛盾を大切にして生きたいと考えています。
2016年04月30日
やっと春を楽しめる陽気となり、桜の開花も去年より状態が良かったようです。
急激な気温の変化も目立った月だったので、自然の変化には特に注意が必要でしょう。
熊本での地震は他人事では無く、糸魚川は焼山があるので、いざという時の備え(心の備えも)が必用になるのだと思われます。

今回は大野周辺の報告です。
月末にかけて気温が上昇し、夏のような日差しに照らされる日が続きました。(28日、29日は冷たい雨となり肌寒い日でした)
フキノトウはフキへと成長し、再生の季節も大詰めのようです。
河川敷は清潔感に溢れ、遠くに見える山々が幻想的に霞んでいます。





川原へ下りてみると、濁流で荒れた形跡が見られました。
泥を被った沢山の石たち、堤防の下も泥だらけです。
堤防上部に残る跡が、増水の激しさを証明しているようです。





現在は、この堤防側の支流は穏やかに流れています。
とても荒れたとは思えない穏やかさ(笑)、姫川の静と動を感じる瞬間です。
川の水は雪解けによって多少の濁りが見られますが、それがこの時期の姫川の正常な姿と言えるでしょう。





玉石が入っている袋は、細かいゴミが挟まっているものの目立った破損はありません。
かなり荒れて石たちが衝突したと思うのですが、無傷な事に驚きました。
この事で、相当頑丈な素材で袋が作られている事が解りますね。




いつもゴミが多い場所には、やはりゴミがありました。
しかし、いつもよりかなり少ないです。
清掃したのだろうか?、なんであれゴミ問題が解決する日が待ち遠しいです…。




少し上流の堤防になっていない場所は、荒れた形跡が見られません。
この部分は水がぶつからないので、整備されていないのでしょう。




更に上流へ向かうと本流に到着、流れの激しさが段違いです。
この流れも上流で二つに分かれており、下流で一旦合流します。
下流へ戻る最中に玉髄を発見、透明度が高く模様も入っています。
古代生物の歯が珪化したような形で面白い(笑)、磨けばピカピカになるでしょう。





ここで一旦合流、そしてすぐに二つに分かれます。(もっと下で三つに分かれます)
この分かれた浅めの支流が、モニターしている堤防へと続きます。
流れが強くないので鉱物を探すなら、ここら辺が安全なのかもしれません。
しかし油断すると滑るので、転倒防止の為の杖などで支えながら慎重に歩いて下さい。






河川敷に咲くタンポポも、夏日のような気候を喜んでいるようです。
既に種子を飛ばし子孫繁栄は万全なのかな?、西洋タンポポなのでしょうが逞しい姿だと感じました。(西洋タンポポが逞しく在るほど、日本タンポポの美しさが増すのは不思議な感覚です(笑))




早いもので4月も終わります。
5月は山奥にも春が訪れるので山菜が楽しみです。
食べ過ぎると口の中が荒れて大変ですが、春の味覚を楽しめるチャンスなので色々な調理をして食したいと思います。

注意する事は「管理されている山には入らない」って事で、最低限のルールは守りましょう。
ウドなどは現地で買えますし、どうしても採りたかったら管理している人に同行して(同行させてもらって)楽しめば良いでしょう。
オドオドと心配しながら採っても面白くないので、楽しめる最良の方法で春の味覚を味わって下さい。

不動滝やヒスイ峡への道も開通するので、是非遊びに来て下さい。(不動滝は4/23、ヒスイ峡は4/29、木地屋の里は5/1に営業開始だそうです)



全く関係ない話ですが、今日でまた一つ年をとりました(笑)
今日からの一年は30代最後となりますので、色々とチャレンジしてみようと思います。
生物的な成長の限界までは約11年…、それまでには自分の成したい事を少しずつカタチに出来たらと思っています。(50歳からは生物(人間)の成長では無く、人として成長できるのかが重要になるでしょう)

石との出逢いや、人との出逢いに期待して、この一年も頑張ろうと思います。
2016年04月27日
今回は、前回に少し掲載したオンファス輝石と赤石のブレスレットを紹介します。

まずはオンファス輝石のブレスです。
革紐のブレス用に玉と牙(爪)のパーツに加工しました。(前回にも掲載)





制作する行程で、穴あけ、穴拡張、円の整形の3行程で破砕がありました。
オンファス輝石はヒビや石目の見分けが難しく、加工中に前兆なく割れるのでビックリします。
解っている特徴としては、蛇紋石のような模様が少なく、一色系になった方が安定している事くらいでしょうか…。
このタイプのオンファス輝石の加工を、もっと経験すれば様々な事が解ると思います。




そんなこんなで、どうにか最初の作品が仕上がりました。
ヨモギ餅のような渋い緑が特徴的で、革紐にも良く合います。
不思議な魅力が在りますが、多分これがヒスイを主成分にした鉱物だと解る人は多くは無いでしょう(笑)




艶も抜群に出て、丁寧に磨けば通常のヒスイよりも遙かに高い光沢を纏います。
重さもヒスイと同等(体感で)、堅牢さも伝わってきて不思議に安心感があります。
サイズはちょっと小さめ(手首周りが17〜18cmが理想)ですが、革紐なので馴染む事で丁度良くなります。(最初は脱着に苦労するかも…)
どうしても合わなければ、革紐を変えれば対応可能なので大丈夫かと思っています(笑)






次は赤石で制作した革紐のブレスです。
こちらも、ブレス用に玉と牙(爪)のパーツに加工しました。





オンファス輝石ほどの光沢は出せませんでしたが、ヌメっとした樹脂光沢が魅力的です。
ちょっとカブトムシの肌を見ているようで、生きている感じを受けます(笑)
模様はイモリのお腹(笑)、子どもの頃を思い出し懐かしさの中で加工しました。
こちらは加工の際の破砕は無く、スムーズに研磨できました。




非常に鮮やかな赤と豊か模様を宿し、同系色の革紐でも存在感は消えません。
どうも普通の赤石とは違うようで、黒い部分は金属(亜鉛?)のような鉛色を示しています。
金華石とは違い鉄では無いようなので錆びは出ず、酸化による劣化は無いかと思われます。(この石のデータが乏しく、確実な事は解らないのが現状です)



考えるに糸魚川の多くの赤石は、鉄石英としては不安定なのだと思われます。
どれもチャートの部類であり、赤い部分は多孔質のようで水を含むと赤く際立ちますが、乾くと鮮やかさを失います。
磨くとその差は弱まりますが、やはり水に濡らしたような赤は出せないのが多いです。
今回の赤石もその系ではありますが、母石自体が異なるので模様も色も出やすかったです。

ちなみに、これと同じ赤石を探してみたのですが、全く見つからないんですよね…。
もしあったら大きな(5cmクラスの)勾玉を、丁寧に作ってみたいと思っています。
実は稀少なタイプの赤石だったのかな…、もう一度出逢える事を願います。

こちらも少しサイズが小さめ(私の左手首で丁度)なので、サイズ直しが必用になるかもしれませんが、最初は少しきついぐらいが良いのかも…。
馴染んでブカブカになるよりは、多少の圧迫感があった方が良いようにも思えます。(身に付ける人の好みなので、何とも言えませんが)
女性なら多くが身に付けられるでしょうが、デザイン的に似合う人は限られますね…。

男女共に、丁度合う人がいたら幸いです。


パーツの予備は多少ありますが、赤石は牙(爪)しかありません。
オンファス輝石の玉なら壊れた場合でも、交換が可能となっています。(有料)
あえて同じ母石から作った作品なので、そのスタイルは守りたいと思います。




裏庭のツツジが咲き始めました。
赤石の様な深紅ではありませんが、その模様は赤石と同じく燃え上がるような炎のようです。


方や鉱物の原色、方や開花の命色、違いはあれど共通した美しさがあるかと思います。
それらも一緒に感じられる作品が作れたら、より魅力的な創作が成せるのだと考えています。

今後も魅力的な石たちと出逢える事を願い、活動して行きたいです。

次回は、素戔鳴尊「以心伝心」を紹介できたらと思っています。
2016年04月21日
今回は、彩雲の垂飾の紹介をします。
白と半透明の斑模様が美しいヒスイで、彩雲の垂飾(レラ)を制作しまいた。
春の陽気に彩づく風と雲を宿し、目覚から躍動へと移る景色を映しています。
スエードの紐にウッドビーズ・メタルビーズを合わせて首飾りにしました。




同じ母石で天照(陽炎)や素戔鳴(雲蒸竜変)も制作しており、僅かに共通したテーマを宿しています。
この魅力的な模様を映す石質の安定したヒスイは少なく、手元には僅かなカケラが残っているだけです。
石質の安定さは主に加工をすれば一番解りやすく、特に磨きの行程では明確な違いを感じます。
淡い翠が広がる姿も美しく、柔らかな春の陽を受ける事でより輝きます。





透過した姿は氷のようで、また違った印象を与えてくれます。
非常に神秘的、暖かい風と冷たい風の両方が感じられ、私たちの目を楽しませてくれます。





このタイプのヒスイで制作できる作品も僅かとなりました…。
ギリギリで小サイズの天照が作れる部分があるので、大切に加工しようと思います。(テーマはやはり陽炎でしょう!)
このヒスイでの神玉は、これで最後となりますが「陽炎のテーマ」は受け継がれるので、相応しいヒスイと出逢えたらカタチにしたいと思います。(出逢えたらの話ですが…)



他にも加工した(している)品の、一部を紹介します。
これは以前(去年)に紹介したオンファス輝石を加工した作品です。
革紐のブレス用に玉と牙(爪)のパーツに加工しました。



思った通りピカピカに仕上がり、蛇紋岩のような模様も綺麗に出ています。
穴の中も磨こうかと思うのですが、革紐に通した際にパーツが移動しやすくなってしまいます。
でも粗すぎると革紐を痛めてしまって、ブレスが切れやすくなるんですよね…。(簡単に切れませんけど)
なるべくなら、その場で固定させたいので500番くらいで整えようかと思います。
結局は穴の中は見えないし、使い込むと皮脂などでパサつきが改善されます。(空気中の油分も影響する)
多めに作ったので、通常の革紐のブレスよりも仰々しく仕上げてみようかと思います。
と、言う事でこんな感じ、玉8個に牙(爪)が3個、加工するのは大変でしたが組み合わせるのは数秒です(笑)
このスタイルだとこの1点しか作れない…、まぁ、展示用にもなるし良いかな。



こちらの赤石でも作っていますので、仕上がったら一緒に紹介したいと思います。
ヒスイ以外の鉱物で作っても面白いタイプのブレスなので、良い感じになるかと思っています。(個人的に)
この赤石で牙(爪)も作っていますので、上のブレスと同じスタイルに仕上げられそうです。




次はコラボと言うよりはアレンジした品です。
普通に販売されているキーホルダーに、白翠のヒスイを合わせてみました。
私が作ったのはヒスイのパーツで、あとは革紐とウッドビーズ・メタルビーズを合わせました。
こういう楽しみ方も面白いかと…、メインとなるキーホルダー自体は、どこの国の誰が作ったのか解らないのが残念ですが、作りは悪くないので使いようだと思います。



使う為に作られたのだから目的は果たしていますが、作った者の尊厳を損なわないようにアレンジするのは、同じ作る側の礼儀なのかもしれません。


もう一つはこちらのキーホルダー、一見ではヒスイがありません。
こちらは中央にある革の箱を開けると空間がありますので、そこにヒスイの転石や勾玉を入れたら良いかと思い活用しました。(こっちはアレンジって程の事でもないけど(笑))
当初はサイコロ4個が入っていましたが、ちょっと意味が分からなかった(そういう文化がないから?)ので、取り出してヒスイを入れました。




海岸で拾ったお気に入りのヒスイ転石を入れて持ち歩くのも良いし、初心者が見本用にヒスイ転石を入れて探すのも良いかと思います。(人に見せる用に入れていても良いかもね)
勾玉などもお守りとして持ち歩くのに便利かと、首飾りで肩が凝る時などにも収納できるので使えるかと思います。
ちなみに画像は勾玉ではなく牙(爪)のパーツです(笑)

私はヒスイを持ち歩く事に活用しますが、基本的に入る物なら何でも良いのでしょう(笑)
サイコロが入っているよりは良いかと思いますので、色々と試すのも面白いかと思います。(ギャンブラーなら別ですが)


最後はシルバー枠を使ったピアスです。
一般的に楕円のルースが基本ですが、円形のルースを制作しました。
桃簾石と紫・碧・白翠のヒスイで作っていますが、画像は桃簾石だけです。(また改めて紹介します)
一見は錠剤(笑)、親父が血圧の薬と間違わないよう注意しなければ(笑)
枠にはめると完全にピアス(当然だ)、シルバーにアレルギーがない人なら喜ぶように思えます。
実際は、メッキしてあるロジウムにアレルギーがなければ良いのだろうか?。
ここら辺は本人でないと解らないな…、枠の素材の問題なら変えれば何とでもなるのでしょうけど。



加工してみて解る事ですが、桃簾石はヒスイの3分の1の労力ですみます。
いや…、ヒスイが「桃簾石の3倍の労力を必用とする」と言った方が良いのかもしれません。
これらは当然値段に反映されますが、必ずしも値段が3倍になる訳でもありません。
磨きだけを考えると、ヒスイより桃簾石の方が手間だという事もあるので、需要と供給のバランスを見ながらの値段付けとなるかと思います。

まぁ、なんであれこういった品も在った方がケース内も賑わうので、まずは物産のケース内を春〜初夏らしくして行こうと思います。



ちなみに、いままで一人でやってきて思うのは「分業だったら楽だろうな〜」って事です。
でもこれにも大きな落とし穴があって「一人でやっているから誰の責任にもできない」って現実があり、仕事を分けると必ず男は加工か販売に逃げます(笑)

加工に逃げるって事は、作る事に集中する事で何も考えなくて良くなり、努力すれば必ず良い品が仕上がる変わりに、努力しても必ず良い結果が出ない販売の領域を疎かにします。
よって量産する事に逃げ、自分を正当かするようになります。(周りへのアピールと自分への自己暗示が混ざっている感じでしょう)

販売領域を女性に任せる男は多く、それにより売れない事を女性の責任にする男も多いです。
例をあげると「俺は作っているのだからお前は売れ」みたいな…、何時代かよく解らない理由で責める男は多いですが、そもそもが自分で作って売るのが基本です。
要は「女性に手伝ってもらっているだけ」で、全ては自分の行動の結果な訳ですね…。

販売に逃げるって事は、薄利多売に進み継続を考えずに撒き散らして競争します。
後は「売ってやるから作れ」って思想になり、自分が生きている間に保つ在庫を確保する為に立場の弱い者を使います。(それが未来で通用するかは考えていない)
普通に考えれば「自分で作れば良いのに」って事なのですが、規模が大きい(と言うより収率が悪い)ので維持できません。
こっち側も女性を使いたがる特徴がありますが、ヒスイ加工の場合は身体的な限界があるので女性が行うのは単純作業に限られる事が多いです。(日本では加工は無理なようにも思えます)

これらは現実逃避の究極体である人類の、更に逃げが得意な男全般の特徴が大きく影響します。
一生懸命に作っていも、一生懸命に売っていても、それがいつしか逃げになっている現実…。
まさに現実逃避の究極体だな…、立ち向かい続けて生きていける人間はいないので「逃げ」は大切な事なのですが、逃げてばかりいたって現状は変えられないのも人間社会の現実です。

きっと「たまに協力する」ってくらいが丁度良いのでしょう。
叶うのなら自分のコピーが欲しい(笑)
いや…、二人して逃げまくっていたら収集がつかなくなる(笑)、これも現実逃避だな…。

作る事が得意な私なので、作る事へ逃げる可能性が高いかと思います。
それに気を付けながら、自分のいる領域を認識して前に進みたいと思います。

芸術家の血によって(って事にして下さい(笑))、作る事と売る事の両方から逃げる可能性もありますが、そうなると生きて行けないので何かしらに向かうのでしょう。
逃げては向かい、逃げては向かい、人間というのは本当に面白い生き物だと感じます。
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