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2024年11月28日
コラボしたペンダントとブレスレットの紹介をします。

まずはオーダーメイドのペンダント「ヒスイのリボン」です。
ハートのピンキーリングと同様に、依頼人の親父さんの形見から制作しました。


バチカンは固定せずに胸元で揺れる仕様にし、重く見えないよう(重量としも)シルバー部分を表に出さないデザインにしました。(覆輪留めにはしませんでした)
「軽快で可愛らしく」を重視して制作したコラボ作品です。
少し制作時間はかかりましたが、依頼者さんはとても喜んでくれました!


こちらはマクラメ編みのブレス「豊穣のブレスレット」です。
淡緑・淡紫・白・黒のヒスイの丸玉に、流紋岩の円盤ビーズを合わせています。




冬期は避けられがちな(冷たいので…)ブレスレットですが、数珠タイプのブレスより気軽に身に付けられると思います。(価格的にも、デザイン的にも)
テーマである「実りのある人生の祈り」を込めて編み込んでもらいました。


最後は勾玉デザインのペンダントです。
人によっては宗教感が強い印象の勾玉ですが、デザインとして活用すると軽くなります。(同じく重量も(笑))
淡翠と淡紫のルースを合わせて、カジュアルなペンダントに仕上げました。


他にもラウンドカボションのピアスやピンキーリングも作りました。(物産センターで見てね〜)



「記録の更新」や「作品の制作」が随分と遅れるようになりましが、焦らず急がず一歩一歩進んで行きたいと思います。
でも来年は精力的に行動したいなぁ〜、この冬が勝負になりそうです。(できるものなら冬眠したいけど(笑))
2024年09月15日
今回は、高見澤さんとコラボしたリングとイヤーカフの紹介です。

まずは神緑と翠雪を合わせた二つ石リングの「こもれ日」です。
小さなカケラを活用し、二種類の代表する「みどり」を揃えたリングになります。




こちらのリングは「波のたより」です。
特に美しい「神緑」「翠雪」「開花」のカケラを活用し、糸魚川の海から上がるヒスイ転石をイメージしたデザインに仕上げています。








続いて「翠雪」のカケラでのシンプルリングです。
ルースを不定形にすることで既製枠の転用を制限し、シンプルだけと一点ものとしての満足感を得られるよう仕上げています。




こちらは、ヒスイ転石をコンセプトにしたもう一つのデザイン「波うちぎわ」です。
浜に打ち上がった後の景色(細波に磨かれる景色)を映し、流線的なデザインが美しさを際立たせます。(同時に軽量化も兼ねている)





次は重厚感のある螺旋リング「唐草」と「白波」です。
植物の躍動を想わせる唐草には翠のヒスイを、海神の胎動を想わせる白波には青のヒスイを、それぞれのコンセプトに合うヒスイを合わせて仕上げてもらいました。





最後は試作したイヤーカフです。
翠と緑が入り交じる万葉を合わせたのが「ヤマツミの萌動」で、青海と開花を合わせたのが「ワダツミの調べ」です。(山・海・音に関連したネーミングです)






久々の更新で紹介する作品が溜まってしまいました…。
有り難いことに糸魚川へ訪れて購入して下さるお客さんに支えてもらい、ある程度の安定を得られています。
この期を有効に使うべく、県外のイベントに参加して糸魚川ヒスイの宣伝をしてきました。

去年は大規模な雑貨のイベント、今年はギフトを主としたイベントに参加、基本的に業態が違うので商談に繋がるのは稀(量産して卸をする気がないので…)ですが、訪れたお客さんと糸魚川やヒスイについて話せるので参加する意味はあります。

とにかく動ける時に動いておかないとなりません。
いずれ制作に集中する時期が来るので、今現在が多少安定しているからと言って外に出なければ、「経験しなければならなかった成長」を失います。(この経験でディスプレイ能力も、更に高まりました〜)

無駄ではないし、無駄にしない、今の年齢はそれらを経験しながら前に進む時期なのでしょ。

すべてを血肉にして、自分の成すべきことに備えたいと思います。


とは言え、だいぶ作品も少なくなってきているので、今年の冬場は厳しい創作活動が待っているでしょう(笑)
引き続き応援をよろしくお願いします!
2024年07月31日
今年は梅雨が長引いていますが、ここ糸魚川にも真夏の暑さが迫ってきました。
灼熱の日々の到来ですが頑張ろうと思います(笑)

では、まとめて大紅屋の活動を書きたいと思います。

7月の三連休には鉱物好きのチビッコたちが訪れてくれました。
ガチャガチャをしたり、ストラップを購入してくれたり、鉱物の話をしたり、楽しい時間を過ごせました。(有り難うね〜)
月徳飯店さんから訪れるお客さんが多くて助かります!

地元からも「ヒスイ磨き体験をしたい!」って男の子が訪れました。
小学4年生くらいかな?、暑くなりつつある大紅屋で汗をかきながら、頑張ってヒスイのストラップを仕上げました。
お母さんが欲しがりましたが、そこは断固拒否(笑)して自身のお守りにするそうです。
糸魚川でも石好きな子が増えたら嬉しいな〜。

石フェスでの集いは、私的に学芸員さんの話とか面白かったですが、集まった人たちの種類が異なっていたように思えました。
特に加工の話をしても意味無さそうだったので、質問を集い一言二言で終わりました(笑)
今後の提案としては、拾うことを楽しんでいる段階の人たちなので、その「保管方法」とか「展示方法」をお互いに提案し合った方が良い感じがしました。(あと今日の成果を自慢し合う時間とか(笑))
チビッコと違い、その先へ進むことは先ず無いと言えるので、同好会のように楽しめば良いように思えます。


昨日は東京から自然学校に訪れた引率者と子どもたちが、知り合いを通じて石磨きを体験してくれました。
先方の希望で「長者温泉ゆとり館さん」で、行う事になったので、事前に作業できる場所があるか確認してきました。
以前から気にはなっていた「木浦(このうら)川」と「ゆとり館」、そう遠くはないのに一度も訪れたことはありません。(木浦川は通り過ぎたことはあるけど)

なかなか細く急な坂道を上がって行く道程ではありましたが、雰囲気のある景色を楽しめました。(昔ながらの古里って感じ)
場所もそこまで山奥ではなかたので、迷うことなく到着しました。
駐車場は広く、温泉施設の隣に茅葺き屋根の古民家(宿泊スペース?)があり、十分に作業スペースがありました。
照明はセピア色なので、そこは電気スタンドで対応します。(手元が見えないので)

当日は石の名前の質問責めから始まり(笑)、本題に進めないので引率の方々がまとめてくれました。
普段から一人で行うので協力してもらえることに慣れておらず、引率者にどう伝えたら良いのか手探りでしたが、チビッコの相手が大変で出たとこ勝負みたいになりました…。
本当なら先ずは協力する人たちに体験してもらってからの方が良いのですが、今まで計画通りに進んだことがないです(笑)
説明書を作って事前に配っておくのが最良かもしれません。

ちょっと段取りが悪かったな…。
いつものストラップ磨きではなく、チビッコが海岸で見付けてきた石を磨いて穴あけして、キーホルダーにする試みだったので時間を有しました。
この年頃の男子は気が早く競争が始まり丁寧さがない(笑)、力でどうにかしようとするのも昔の自分と重なります。

女子は力が劣るけど丁寧、丁度良い当てぐあいなのか早めに光沢が出ました。
石選びも良かったのかな〜、特に蛇紋岩はピカピカになりました。

研削なら男子、研磨なら女子、って感じなのかも?

女子を褒めると男子が張り合う、面白い現象です、でもこの頃から十分に競争すると良いです。
頑張って張り合って、自分自身の得手不得手を学んでいけば良いのでしょう。

穴あけは私一人で行うので大変、周りをチビッコが囲うので暑い、日出る命の血潮が熱すぎて燃えるかと思いました(笑)

予算の関係もありますが、やはり自分で見付けた石を磨いてカタチにする方が、今回の趣旨に合っていたようです。
男子はお母さんに、女子はお父さんに渡したいと言う子もいて可愛らしかったです。

石に二重カンを通しキーホルダーパーツを付けるのですが、これも私が行う予定でしたが、子どもたちに体験してもらうことを優先するため引率の方が手伝ってくれました。
事前に工具を用意しておけば良かった…、ここでも段取りの不備があり反省です。(二人に1個でも良いし)

「ランドセルに付けられるね」と話すと、そういった品は付けてはいけない学校があるようです。
お守りなら良いとのことだったので、これは「お守りの原点」だと伝えました。
大人を納得させるなら、石に「交通安全」とか掘れば体裁はとれるのでしょうね(笑)
道具(石器)を身に付けること(備えること)で、安心感を得ていたことなんて知らないのだろうなぁ…。(教員も勉強してほしい、暗記じゃなくて)

いろいろあって3時間くらいは行ったと思います。
私も疲れたけど、チビッコの集中力が持ったのは驚きでした。(途中、おやつを挟んだからかも)

課題の残る体験でしたが、次ぎに繋げられる経験でもあったので私もワークショップ(石好きの子たちを増やす活動)において成長したのだと思います。

最後にそれぞれから感想をもらい、それのどれもが「楽しかった」とのことだったので、子どもながらに気を使ってくれているのかもしれません。
石の研磨は大変なので、嫌になったとしても不思議ではなく、ちょっと辛い出来事があった際には「あの作業よりはマシ」って思って頑張ってほしいと伝えました(笑)

熱量は男子の方があったので、大人になった際にも興味を持っていてくれていると嬉しいです。(約1名、、また弟子候補ができました(笑))

引率の方々にも感謝します、有り難うございました!
2024年06月24日
今回は天照大御神「陽炎」の六作目を紹介します。

今まで陽炎に使用したヒスイとは異なり暗めの発色ですが、今の時期(梅雨)の陽炎を表現するのにピッタリな景色を宿しています。
太陽が陰る憂鬱な空の下でも確実に躍動へと向かう季節、その生命の熱気を表現してみました。


人気のある明るい発色ではありませんが、渋めの色と石質の良さが気品を感じさせます。
どこか古代を想わせる雰囲気を備え、縄文からの強い繋がりを感じさせてくれます。


テーマである「陽炎」の真価を発揮するのが透過光で、この姿を見れば命名の理由も分かると思います。(この季節に作った意味も理解できるでしょう)
蒸し暑さを感じさせながらも、涼やかな風も同時に感じさせる、そんな光景が広がります。



久々の神玉です、来年から本腰を入れて作っていく予定(巳年なので)でしたが、良い素材が手に入ったので創作意欲が湧きました!

神玉・生玉ともに手持ちが少なくなってきたので、予定を早めて少しずつ進めていきます。



今年は「コラボ」と「遊びとしてのイベント参加」に集中すると決めていますが、その最中にも原点回帰を感じさせることが多くありました。

先日も友人の付き合いでイベントに参加しましたが、そこで再び「あの少年」に出会いました。
第一声が「やっぱりいた!」だったので、どこかで情報を聞いて訪れてくれたのでしょう。
父親と一緒にヒスイを見に来たようで、息子くんの影響でお父さんもヒスイに興味を持ったようです。
やはり見所がある、これは大紅屋に呼んで弟子候補として育てなければなりません(笑)
いろんな名前の石も知っていて、友達にも更に詳しい子がいるらしいので、その子も一緒に連れて来てもらわなくてはなりません。(今年の目標です!)

私の経験上、この頃が一番純粋に楽しめると思っています。(そして一番楽しい年頃)
生物として自動的に成長していく「日出ずる命」の真っ直中、私の目には眩しく映ります!
かつてはそうで在った記憶は甦り、一緒になって楽しんでいると力が湧いてきます。

なにかしらの縁はあるのは間違いないので、慌てず急がず学びの機会を奪うことなく必要最小限(あるいは必用最大限)のことを教えたいと思います。
2024年06月14日
先日、友人の付き合いで「ちょっとしたイベント」に参加しました。

通常のイベントでヒスイを売ることは極めて困難、そこで活躍するのがガチャガチャです。(チビッコが回しまくってくれます(笑))
今回も大活躍、これしか需要が無いとまで言えます(笑)

中身は天然石の丸玉ビーズをストラップにしたアクセサリーで、ヒスイは入っていません。
それでも丸玉にするだけで大変な作業なので、500円の価値は十分だと言えます。(分からない人には通用しませんが…)

まるで客層が違うのでヒスイを全く知らない人たちが多かったですが、数人が糸魚川へヒスイ探しに来たことがあり、いろいろと話せて楽しかったです。
その中に特にヒスイ好きの少年(小学4年〜5年生かな?)がいて、自分のお小遣いを使ってヒスイの首飾りを購入して行きました!

なんて見所のある少年なのだろうか!
予算によりストラップを首飾りにしたのですが、値段よりも良いヒスイを使い無料で首飾りにしました。(嬉しかったので(笑))

「速くしないとお母さんに置いていかれる」と言って急いでいましたが、「置いていく親なんていない」と答えました。
これはお母さんに内緒でお小遣いを使ったので、それを知られたくなかったからの発言だったようです。
結果的に心配して母親が探しに来ましたが、息子のヒスイ愛に観念したようで怒ることはありませんでした。

私としては逆に褒めて欲しいです、あの年齢で不滅の存在にお金を使えるなんて素晴らしい!
あの子が爺さんになった頃にも残るでしょう、消耗品に使うより遙かに有意義な使い方です。(いざとなれば物々交換だって出来るし)

ちょくちょく家族で糸魚川へ遊びに来ているそうなので、また会えるでしょう。
幼い頃の自分とも重なるので、もっともっと楽しいことを教えたいと思います。(更に石(ヒスイ)が好きになるでしょう!)

こういった子が増えると嬉しいなぁ〜、増やしたいなぁ〜。


最後にイベント関係者の皆さん、お世話になりました!(朝の挨拶の際は緊張して噛みまくったのは恥ずかしかった(笑))
2024年05月23日
今回はオーダーを受けて制作した「ハートのピンキーリング」の紹介です。

以前に「親父さんの形見での加工」をオーダーした方の続きです。
加工したヒスイ素材は、私が「彩雲」として分類している白地に淡い翠が流れるタイプで、これからの季節にピッタリ(爽やか)な糸魚川のヒスイです。



普段作ったことのないハート型のルースでの依頼だったのでちょっと不安でしたが、いざ気合を入れて作ってみるとそんなに難しくはなかったです(笑)
小さく、可愛らしいく、そして色も残す、これらに気を付けてルースを作り、小指用の指輪(ピンキーリング)に仕上げてもらいました。(高見澤さんに)

これも「思い出をカタチにする」ってことの一つの体現、きっと色が無くても(白でも)関係無く身につけようとしたのでしょう。(その人にとっては「特別なヒスイ」なのだから)
こういった仕事が出来たのは満足、ヒスイの聖地で活動している甲斐があると言えます!

依頼人も喜んでくれたので良かった〜、まだカケラは残っているので作り放題です(笑)

人にはそれぞれに役目があるので、私は自分の役目を果たして行きます!
2024年05月21日
今回は、高見澤さんとコラボしたシルバーアクセサリーを紹介します。

まずはシンプルな仕様のリング「翠雪の指輪」と「開花の指輪」です。



春の雪解けと開花をイメージしてコラボしたリングです。
不定形ながらも「雫のような、蕾のようなルース」にして、それぞれのイメージに合わせました。
とても可愛らしいリングになったので満足です、毎度の事ですが似合う人が身に付けて下さい!(サイズは両方とも13号です)


次ぎは、色の違う二つのルースを合わせたリング「こもれ日」です。


新緑と深緑を合わせ、再生から躍動の季節を表現しています。
ルースの色を変えている「春かぜ」や「潮かぜ」と同じシリーズのハグリングです。(サイズは13号です)
透過光は木漏れ日そのもの、神秘的な輝きは脳裏に焼き付いている古代の記憶を呼び起こすかのようです。
この指輪を身に付けて初夏の高浪の池や、不動滝へ遊びに行くのも良いだろうなぁ〜、と個人的には思っています。(私は身に付けられませんが(笑))


最後は、波と転石をイメージしたリング「波のたより」です。


波がヒスイ転石を浜に押し上げている景色をイメージしたデザインリングです。
テーマに合わせて、少しだけ角張を残したルースを合わせて作りました。(サイズは12号です)
波シリーズには「波うちぎわ」と「波のたより」「ナミマノブレス」があり、それぞれに糸魚川の海(イザナミ)とヒスイ転石(ヒルコ神)の関係(古からの繋がり)を表現しています。
浜辺での探石を体験した高見澤さんがデザインしてくれたリングです!(あの時にガイドをして良かったです)


今回も満足な仕上がりで嬉しいです!
新たにイヤーカフも試作中なので、仕上がったら紹介したいと思います。
2024年05月11日
今日は、午前中に4年ぶり(だったかな?)の「花まつり」があり、チビッコが行列になって太鼓を叩いたりしながら町中を歩いていました。
なんて可愛いのだろうか!、天使にしかみえませんでした。(悪魔のような騒ぎをする姿は親になった人にしか分からないのでしょう(笑))

その後に、オーダーメイドのお客さんに作品を納品しました。
糸魚川には「ヒスイがある家」が多く、遺品として残ったヒスイ原石の加工を依頼する人も少なくありません。(原石だったり、大きなプレートだったり、いろいろです)
そのままではどうにもならないので、身に付けられる品にするのですが、量がありすぎて余る(笑)
ある所にはあるのだな…、って思います、とにかく子々孫々に残す品を作り「思い出をカタチにする活動」を進めていきます。


午後はいつも通り加工を優先していると、月徳飯店さんで昼食をとったお客さんが寄ってくれました。
一人の男性は「ヒスイの丸玉入り木製ルーペ」を購入されました〜。
木工おっちゃんとコラボしたルーペのお買い上げ、有り難うございます!
ヒスイ好きのお客さんだったのかな?、面白い物に目を付けてくれて嬉しいです。

もう一組は家族で来訪、チビッコがガチャガチャを沢山してくれました!(お母さんもハマっていました(笑))
しばらく話していると同郷だと分かり嬉しかった〜、移住して来たとの事だったけど、長男くん(かな?)の小学校が私の母校だったので、その場では私は先輩という立場になりました(笑)

でも母校が合併するとの事だったのでショック、中学校だった場所が小学校になるようです。(小・中と母校が消えます…)

チビッコはそれぞれ話しかけるので大変、私が聖徳太子だったら良かったのに(笑)
聞き取れたのは「カバンが重たい」って事と、何色のカバン?って質問に「チャラメル色」と言われ聞き直した事です。(キャラメル色って言いたかったようです、小学校に上がったばかりなのかな?)
カバンの重さは「教科書を全部机の中に置いてくれば良い」と、駄目な大人のアドバイスをしました(笑)

愛嬌があり、受け答えがハッキリしていて、綺麗な石が好き、とても可愛いチビッコたちでした!
小学校が遠くなり登下校が大変になるけれど、足腰は鍛えられるので強くなれるよ。(くれぐれも交通事故には気を付けて)

「また来る」と大きな声で挨拶して、浜へ石拾いに向かいました。
特に後輩(長男くん)が石好きのようで、利発さもあり将来が楽しみ、家族で水晶を探しに行ったりもするようで、その「喜び」は完全ではないけど共有できます。

やはり石好きのチビッコは自分と重なる、そしてかつての記憶が呼び起こされて感動が溢れる。
自分のしたかった事は「自分がして欲しかった事」なのだと認識しました。
そしてそれは、父がしてくれたのだと改めて理解しました。

なのでもっと父を大切にしようと思います。(ちなみに、父は散歩がてら大紅屋に遊びに来ます(笑))
2024年05月04日
今日は、ヒスイの手磨き体験を1組行いました。(今期第一号です!)
体験したのは中学生の少年、本人の希望による作業だったので最初から気合い十分でした。

黒ヒスイを選んだことから「頑固である」と分かりました、その気質は職人向きだと言えます。
「なるべく人の手を借りることなく仕上げたい」という姿勢は、かつての自分と重なり懐かしさを感じます。(中学生の男子なら当然でしょう!)
この連休には訪れないであろうと半ば諦めていた体験者、突然の来訪に磨き上げる指導にも熱が入ります!(突然すぎて準備するのにアタフタしました(笑))

横並びの二人だけが熱を発していて暑い(笑)、気温の高さも相まって夏かと思いました。
何度も繰り返す作業ではありますが、一つ一つ前に進んでいることを実感する度に喜びが生まれます。

これこそ切磋琢磨の「磨」です!
興奮しないはずがありません、今まで行ってきた作業の集大成が目の前に現れるのですから!

さすが中学生の男子だけあって1時間もかからずに磨き上げましたが、磨の魔力は凄まじく終わりがありません(笑)
磨けば磨くほど輝きを増す、指が痙攣するまでやり続ける経験は登竜門みたいなものでしょう。

その情熱を持ち続けてほしいなぁ〜、作り手にならなくても間違いなく将来に役立ちます。

そして「成しえた満足感」と「再び磨くための誓い(耐水ペーパー)」を携え、少年は大紅屋を後にしました。(ちゃんと家族も一緒に見守っていました)

また数年後に遊びに来てね〜、ピカピカになった黒ヒスイを見せて欲しいです!

ちなみに「落としたくないからストラップとして使いたくない」ってとこの慎重さも似ていて面白い(笑)、少年にとって「道具では無くなった瞬間」なのかもしれません。(でも、お守りとして身に付けて欲しい!ってオッサンは思います(笑))



話は変わりますが、今日も月徳飯店さんはスゲー混んでいる。(盛況です!)
さすがとしか言いようがない、こちらも良い宣伝になって助かります。
また食べに行かなければ…、でも連休は避けて平日の静かな時間に行こうと思います(笑)
2024年05月03日
今回は久々に制作した「奴奈川の勾玉」の紹介です。

糸魚川の海(イザナミ)から賜ったヒスイ転石(カグツチの欠片)、持ち主の思い出が詰まったヒスイでのオーダーメイドです。


これは「彩雲」の分類になるタイプのヒスイで、爽やかな印象ではなく渋めで古代を感じさせる色調です。(流れる雲のような模様が魅力)
角張が強く、ピラミットの様な転石をプレートにするのには少し手惑いました(笑)
とりあえず茶色の石目はカットして、縦長になった部分を平らに削ってプレートを切り出しました。(ギリギリのサイズです)

こちらが完成した勾玉、「素朴な感じで」との依頼だったので形を際立たせずに仕上げました。


コロッとした感じが好みのようで、とても喜んでもらえました!
色が際立つわけでもないヒスイですが、持ち主にとっては「大切な思い出のヒスイ」です。
この領域にグレードは関係せず、その人だけのルールが存在します。(これは芸術と共通)
お守りとして子孫に受け継がれていくと思うと、作り手として幸せを感じます。


もう一つは「タイルのようなデザインのイヤリング」を、小さな勾玉に再加工しました。(最初からプレートなので作りやすかったです(笑))


こちらは「翠雪」に分類できるヒスイで、石質がとても良かったです。
非常に淡く翠に色づいていて、光に透かすと真っ白ではないのだと分かります。(ちなみに純白は、かなりレアです)
こちらも、お守りとして息子さんに渡すのだそうです。


久しく勾玉は作っていませんでしたが、復帰が転石での加工で良かったです。(原点回帰です)
これは「思い出をカタチにすること」の体現の一つ、この為に移住してきたのだから続けられて嬉しく思います。

それにしてもイザナミ(海)からカグツチの欠片(ヒスイ転石)を受け取り、イザナギ(勾玉)を作るのだからロマンがある!
これが練られたヒスイ転石(ヒルコ神)であっても同様、神話を綴るような創作時間は幻想(共同幻想)との狭間を体験しているかのようです。

作家として生まれ生きられて良かった!
これこそが「我が信仰なのだ」と胸を張って言えます。(私単体の信仰、似通ったものがあっても完全に同じでは無く唯一無二、似て非なるもの、決して同化するこのない信仰です)


それはそうと、暖かいので大紅屋を開けました。
誰も来ないけど仕事は捗る、むしろ来ない方が捗る(笑)、でも売上げは上がらない…、一鳥二石とはいきません。
なんであれ、今期は私がしたかった事を中心に進めてみたいと思います。
2024年04月14日
今回は万葉と青海のペンダントの紹介です。

まずは翠と緑が入り交じるヒスイ「万葉」でのペンダントです。



新緑から深緑へと変わっていく景色を映したペンダントで、裏窓には木葉をデザインしてもらいました。
木葉の窓から生命色が見える絶妙な配置、作り手(高見澤さん)のセンスを感じます!
このタイプのヒスイは「小滝」を強く感じさせてくれます。(私だけかな?)


透明度も高く、光を受けると神秘的に輝きます。
記憶にある神々の森、それが太古の記憶なのか、幼少期の記憶なのか、定かではありませんが強いノスタルジーを感じます。


次は日本海の景色を宿す「青海(紺碧)」でのペンダントです。



波打ち際を想わせる景色が素晴らしいペンダントで、裏窓には白波をデザインしてもらいました。
リングの「波うちぎわ」を作るか迷いましたが、ルースの大きさなどを考慮してペンダントにしました。(イザナミの景色を胸に抱くのも良いかと)


色が濃いのに透明度は抜群、透過光では青緑(碧)を確認できます。
同じ青海タイプでも通常(スタンダード)との違いは透明度と発色で、透過光で確認すると分かりやすいです。(私の分類の基準ですけど(笑い))
こちらは「夏の海(海水浴)」を強く感じます。(夏休みの思い出、あるいは母の胎内での記憶かも?)

今回も納得の行く作品に仕上がりました!
コラボなので当然ですが、協力あっての成果なので協力者に感謝したいと思います。
まだまだ作りたい品があるので、お互いの表現を高めてコラボを進めます。(応援よろしくです!)



こちらは父との花巡りで出会った妖精、スミレの仲間かな?


この発色の紫ヒスイが欲しい!、と思うのは私だけではないでしょう(笑)
浜辺で目に入った瞬間の感動たるや、まさに「血湧き肉躍る」って感じです。

それを求め、また探石を楽しもうかと思います。(現在の年齢に相応しい楽しみ方で)
2024年04月11日
今回のコラボ作品は、シルバーリングの「波うちぎわ」です。

翠と緑が入り交じるヒスイ「万葉」を加工して制作しました。



白地は残雪や白雲を想わせ、新緑から深緑へと変わっていく山波をイメージしています。
多少の石目はありますが割れることはなく、このタイプの特徴(景色)として残しました。
透明度も高く、光を受けると全体に生命色が広がります。

雫と流線のデザインが波を表現したリングで、波のたより同様に海(イザナミ)が抱き続けるヒスイ転石(ヒルコ)をモチーフにしています。
海での出逢いの感動(ロマン)を込められたら最高、これは探石人の永遠のテーマかもしれません。

サイズは13号です、サイズ直しが出来ないデザインなのでピッタリ合う人が買って下さいね(笑)

次回は万葉と青海のペンダントを紹介したいと思います。



追伸
待ちに待った春が糸魚川にも訪れました!
ちょっと空が霞んでいましたが、久々に父と花巡りを楽しめました。(最近は病院巡りの方が多い…)



今年は早めに暖かくなりそうな気配、予定を早めて大紅屋を開けても良いかも。
とりあえず来客がないのに開けていても意味はないので、ある程度の加工ができるような環境にしたいと思います。
その日ごと品や機械を片づけるので大変ではありますが、アンテナショップみたいな業態を試してみたいと思っています。(すぐには結果はでないでしょうね(笑))

それよりまずは掃除だな〜。
2024年04月10日
引き続き、コラボしたシルバーアクセサリーを紹介します。

まずは、翠(翠雪)と紫(開花)の二つのヒスイを合わせたハグリング「春かぜ」です。



名前の通り今の季節を表現したリングで、新緑(木葉)と開花(花弁)をイメージしています。
透明度も高く、画像では分かりづらいですが紫ヒスイも透けます。
神秘と幻想を合わせ持つリングとして、どうしてもカタチにしたかった(私が作りたかった)のでコラボしてもらったシリーズになります。(リングサイズは13号です)


次は翠(翠雪)と青(蒼穹)の二つのヒスイを合わせたハグリング「潮かぜ」です。



こちらは夏に向けてのリング、初夏の山と海をイメージした作品です。
発色は淡めではありますが透明度は抜群です。(リングサイズは13号です)
潮かぜには「紫と青」と「緑〜翠と青」の二つのデザインがり、青は海を(海の色を映す空も)表現し、紫は開花の(夕焼け、朝焼けの空も)表現、緑〜翠は新緑と深緑を表現しています。


このシリーズは「小さくて綺麗なカケラ」が必須なので量産は難しいですが、「だからこそ拘って作れる」ってメリットもあります。(私のスタイルに合ってます)
似合う人に身に付けてもらえると嬉しいです。

再生(翠)と躍動(緑)を表現した「こもれ日」も制作していますので、興味がある方は楽しみにしていて下さい!

次回はリングの「波うちぎわ」を紹介したいと思います。
2024年04月08日
高見澤さんとコラボした、シルバーアクセサリーを紹介します。

まずはヒスイらしい発色のルースと合わせたシンプルなリング「翠雪の指輪」です。



私が「翠雪」として分類しているヒスイでオーバルカボションを作りました。
透明度も高く、光を受けると神秘的に輝きます。
春らしい芽吹き(新緑)の色なので、これからの季節にはピッタリです。(リングサイズは13号です)


次は海の色を宿すルースと合わせたシンプルなリング「青海の指輪」です。



私が「青海」に分類している青ヒスイ(スタンダードな青ヒスイ)でルースを作りました。(若干の色や質の違いで「紺碧」「群青」「蒼穹」「水湖」「氷雪」などに分けています)
透明度も備えていて、光を受けると原点の色が輝きます。
母なる海を想わせる発色は、夏に向けて真価を発揮することでしょう。(リングサイズは13号です)


今回の紹介はリング2点です、次回もリングを紹介します。
紹介と出品のタイミングが合っていませんが、順次紹介していきますので購入された後での補足としても読んでもらえたらと思います。

お陰様でコラボも進められています、購入された方々に感謝です!



え〜、こちらは私お気に入りの「木偶」を購入されたお客さんから、大切に飾っている画像を送って頂きました!


流紋岩のブレスを飾るために身に付けさせたところ「木偶専用の首飾り」みたいになったのでセット販売も良いかも?、とは思っていましたが、突然それが実現しました。

有り難いなぁ〜、木偶作者さんも喜んでいることでしょう!(作者さんも紹介しました)

幾つか揃えて大紅屋に飾っても良いかも、いろいろ考えたいと思います。
2024年02月17日
前回のオーダーと同時に制作したピアス2点の紹介です。

どちらも不定形を活かした「日留子のピアス」、イザナミ(海)に抱かれ続けた海岸転石をイメージしてコラボしている作品です。

まずは開花のカケラでのピアス、よく見る角張った(三角形)転石をイメージしました。


微妙にシンメトリーではないフォルムに可愛らしさを感じます。
今年は暖かな日差しに恵まれているので、開花の時期も早まるかもしれません。(年始は最悪ですが…)


次ぎは青海(青導)のカケラでのピアス、やや丸みを帯びた転石のイメージです。


青銅色の地に碧が流れる景色は、冬の日本海を映しているかのようです。
近頃は海へ探石に出かけていませんが、データ収集に励んだ歳月の記憶は薄れません。(記憶に在る厳冬の海です)


未だ余震が続いているので、糸魚川への客足が遠のいているのは残念…。(陽気は良いのに残念)
厳しい始まりとなりましたが、泣き言は言ってられません!
日々の暮らしに感謝して、好きなことを仕事にできた幸福にも感謝したいと思います。

スサノオの年なので良いことも悪いことも際立つ年になるでしょう、初心を忘れず誠実に活動して行こうと思います。


ちなみに、大紅屋(オーダーの窓口)は6月頃から始めようと思っています。
寒い季節と暑い季節は居られないので(笑)、冬になる前、夏になる前にフル活用する予定です。(手磨き体験もできるよう準備はしておきます)

遊びに来てくれた方々、今年もまたよろしくです!
2024年02月14日
今回はオーダーを受けて制作した「日留子のピアス」の紹介です。

加工したのは、親父さん(依頼人の父親)の形見であるヒスイのカケラです。
私が「水湖」として分類している淡青の美しいヒスイで、湖面を想わせる景色から名付けた青ヒスイです。


薄いプレートになっていたカケラの厚い部分(ルースが取れる厚さと色が濃い部分)を切り出して不定形のルースを作り、SVでピアスに仕上げてもらいました。(高見澤さんとのコラボです)
水滴のような可愛らしいピアスになって良かった〜、きっと依頼人も喜ぶでしょう!

当初は別の加工人に頼んだところ「これでは作れない」と断られたそうです。
そこで知人が私を紹介して、今回のオーダーに至りました。
私から言わせればヒスイ(カケラ)の問題じゃなくて、「加工技術の問題」ですね(笑)
糸魚川は「にわか業者」が多いから、こういったことは少なくありません。

なんであれ、地元の人に向けた「思い出をカタチにする」ってことを体現できて良かった!
これこそが糸魚川のヒスイの文化だと私は実感しています。
外と内、二つの思い出をカタチにしてこそ、糸魚川でヒスイを加工する意味があるのだと私は考えています。

まだ幾つかのカケラが残っているそうなので、親族の宝になるよう加工したいと思います。


私の存在が高まれば更に付加価値が備わるでしょう。
地道に積み重ねて行けば、それは「小さな小さな伝説」になって行くのかもしれません。(「そして伝説へ…」ってやつになるのかも(笑))
2024年01月07日
今年ほど元日に「おめでとうございます」と言えない年はないですね…。
新年早々に大きな地震あり、多くの人たちの命が失われました。

糸魚川にいる私の方も水道管(本管)が壊れて断水し、水の有難さを思い知ることになりました。
普段から飲料水は確保しているのですが、やはりトイレ用の水に困りました。(正直、これほどトイレに水が必要だとは認識していませんでした…。)

幸いにも2日には工事が始まり、その夜には復旧しました。
すぐに市役所へ連絡したからなのかな?、そうだとしても迅速な対応に感謝です!
本管が壊れたので用水路には水が溢れ、それが使えるかと思えば泥で濁り、使用するのは最終手段と考えていました。

まだ電気とガスが止まらなかっただけでも救いでした。
水の確保は難しくなかったので、両親に負担がかからないよう給水に動き回った結果、復旧するまで家で過ごせました。

近所では道が陥没し、避難から帰って来たおじさんの車がハマるなど、けっこうな被害がありました。

疲れた…、能登半島の人たちの10分1の被害にもならないのですが、どれだけ普段が快適なのか身に沁みました。

前向きに考えるのなら、強制的に大掃除させられたことにより(いつもは暖かな春にします)、工房は機械工具の配置を変えてシンプルな空間になり、新たな祭壇を形作り、大雪にも大雨にもならず、津波の被害にもあってない、私の現状であれば不幸中の幸だと感謝するべきなのかもしれません。

特に心配した物産センターに出品している作品も無傷で一安心、ショーケースも割れることなく無事でした。
ただ、お酒(酒瓶)は被害があり、幾つがが落ちて割れてしまっていました。

大紅屋も無事、冬支度で片付けていたのが良かったようです。

初まりからこの試練、まだ余震もあるので油断せず備えようと思います。
やはり神(自然)は人を選ばず命を奪うのだな…、もっとも笑顔に溢れた日時だっただろうに…。

人間にできることは「ただ備えることのみ」なのだろうか…。
2023年12月15日
今回は、シルバーとコラボしたペンダントを紹介します。

まずは万葉のカケラで制作したペンダントです。
深い緑が特徴の小滝系のヒスイで、木々のざわめきが聞こえてくるような景色です。
裏窓には木葉をデザインしてもらっていて、より深緑感を出しています。




深い緑ではありますが、光に透かすと明るく輝きます。
この景色は新緑を想わせてくれるでしょう。




次は開花のカケラで制作したペンダントです。
白地に明るい紫が滲むタイプの紫ヒスイで、高い透明度を示します。
裏窓には花をデザインしてもらい、淡く色づく初春を想わせてくれます。




光に透かすと幻想的に輝きます。
紫ヒスイで透明度を示すのは少ないので、存分に透過光を楽しんで下さい。




同じく開花のカケラで制作したペンダントです。
先程のとは違う紫ヒスイで、土器リングと同じく模様を楽しむタイプです。
同様に裏窓は花をデザインしてもらい、花々の彩りを表現しています。




ある程度の透明度はあるのですが、厚みもあり透過光は楽しめません。
しかし表面が僅かに透けて、鮮やかな紫色が浮かび上がります。




最後は青海のカケラで制作したペンダントです。
分類としては新たに「紺碧」として分けるタイプの青ヒスイ、深い海の色が魅力的です。
裏窓にも波のデザインをしてもらい、出逢いをもたらす糸魚川の海を表現しています。




透過光は碧を示し、より海の色(日本海の色)に近くなります。
水面を想わせる模様も見られ、母なる海(イザナミ)に抱かれている気分になれます。



どれも可愛らしいペンダントに仕上がって満足です!
ピアスも作っていく予定なので、楽しみにしていて下さい。(興味がある人は(笑))
2023年12月10日
今回は、シルバーとコラボした土器リングの三作目を紹介します。

流青から始まり、万葉と続き、開花での制作に至りました!
ルースは発色よりも模様を重視していて、本来は良くないとされている斑を活かしてみました。
この「花々が風で揺れるような景色」や「朝焼け(夕焼け)の空に雲が滲むような景色」は、まるで「モネの絵画」を見ているかのようです。



主に男性用として作ってあるので、サイズは大きめの24号です。
ある程度の透明度を示しますが、やはり楽しんでもらいたいのは魅力的な模様です。

ラウンドルースを切り出せるカケラがあって良かった〜。
不定形ルースとしてペンダントにするか悩みましたが、最も良い部分(模様が魅力的な部分)で作れたので満足です!

似合う人に(縄文好きな人に)身に付けて貰えたら幸いです。



昨晩、知人主催の「なぞ石の会」に参加しました!
それぞれの探石人が不思議に思う石を持ち合って、その答えを話し合う場です。
ヒスイに限らないので識別データを増やすには最適、一人で集めたデータよりも遙かに多く蓄積できます。(答えが出ない石は分析に回ります)

私が疑問に思っていた石も「ダイアスポア」である事が分かりました。(コランダムにしてはコブがないので疑問に思っていた)

しばらく探石から遠のいているので良い刺激になりました(笑)
初心を思い出せたなぁ〜、参加した皆さん有り難うございました!
2023年12月06日
今回は、シルバーアクセとのコラボで誕生した「ナミマノブレス」を紹介します。

一作目と同様に、淡い翠のカケラ「翠雪」の不定形ルースを合わせた作品です。
ヒスイらしい発色で、とても美しいブレス(祝福)に仕上がりました!


波間をイメージさせる二つのラインと不定形ルースの相性は抜群で、美しいヒルコ神との出逢いを切り取ったような景色を楽しめます。(特に探石人の心に響くかと)

透過光も美しく、光を受けて生命色が膨張して輝きます。
暖かな日差しを受ける季節になったら、身に付けて楽しんでほしいです。




そして更に、海色のカケラ「青海」での不定形ルースにも合わせてもらいました!
三作目にして、一番テーマに合ったブレス(祝福)の登場です。


翠のような華やかな発色ではないけれど、探石人にとっては恋い焦がれる深い青が心の琴線に触れます。(探石に疲れて遠くを見ると、この景色が広がる(笑))

光が透過すると碧を示し、日光が海水を透過する景色が浮かびます。
寒色なので身に付ける人を選びますが、相性の良い人に身に付けてもらえたら嬉しいです。


どちらも女性用サイズなので、女性の皆様方よろしくです(笑)
それと、このデザインを提案してくれた高見澤さん(シルバーアクセの作家さん)に感謝です!

他にもペンダントや縄文リングも仕上がってきましたので、順番に紹介したいと思います。
制作するペースは落ちていますが、いろいろと作り続けているので気長に待ってもらえると助かります(笑)


ちなみに、最近は行けていない海(探石)ですが、それにちなんだ品を試作中です。


これは「木(紫檀)とヒスイ玉(淡紫)と拡大鏡」を合わせたルーペです。
ヒスイの玉は指でクルクル回せます、それによって「倍率が変わる!」といった仕様ではなく無意味にも思えますが(笑)、面白いので試しました。

元々は木工のおじちゃんが作っていたルーペに、糸魚川のヒスイを合わせた感じです。
ただ「出来る」と言うだけの理由でお願いしましたが、なかなか良い仕上がりになりました。
上部の穴に紐を付けられますが、屋外での使用は推奨しておらず、あくまでも屋内(それぞれの研究室(自称))での使用をお勧めします。

一人で没頭する自由研究(趣味)でも良いし、同僚に魅せながらのお洒落アイテムでも良いし、単なる道具としての使い方から開放されたアイテムとして楽しんでほしいと思っています。
結局はルーペを使うほどの場面は少なく、使っている姿に「どこか憧れている部分」があるのだと思っています。(学者じゃないので(笑))

特に男の幼心をくすぐると言いますか…、幼稚にならないギリギリのバランスを楽しむのが大人の遊びのように思えます。
まぁ、その遊びを仕事にしたので、私は特に気を付けなくてはならないでしょうけど(笑)

とにかく、おじちゃんが生きている内に少しずつ作って行けたらと思います。

後は大紅屋を「もっと攻めた業態にする」って事にも挑戦したいと思ってます。(来年の予定です)
高確率で後継者が現れないとしても、その準備だけはしておかないと私が糸魚川にいる意味も薄れてしまうような気がしてます…。
選別は厳しいですが、その時が来たら即座に動けるよう準備して行く予定です。
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