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2016年04月20日
ゴールデンウィーク前の姫川安全利用点検に参加しました。(河川モニターは半強制的に参加です(笑))

去年は仕事(加工)が忙しく参加できなかったので、今回が初めての参加となります。
最初の印象はあまり良く無く、時間通りに始まらない事にイライラしました。
私的に早く終わる分には良いですが、始まりが遅くなるのは迷惑です。
人の都合で待たされるのが一番無駄、5分前には集合してろって思いました。(糸魚川の一人が遅れただけですが(笑))
とは言え私も勘違いで受領式を忘れ、関係者さんを待たせてしまった事もあるので人の事は言えませんね…。(印象が悪いのは私も一緒でしょう(笑))


とにかく点検開始、基本的にはいつものモニターと同じ要領です。
人数が多かったのにビックリして「オッサン同士のピクニック」になるのか心配でしたが、自分なりに疑問に思った事を聞きまくった事で色々と学べました。




雪を残す山々が美しい中、まず気になったのはグランドのネットです。
強風で外れたりしていたので、それの管理を聞いてみました。
ここは市で管理しているので糸魚川市役所の管轄なのだそうです。
見てくれ悪いし普通に外しておけば良いのに…、使用する際にネットを張るシステムでは無いのだろうか?


子どもが使う際はネットを張り、大人の場合は外すのだそうですが、基本は外しておいた方が良いように思えました。
でもそのネットを保管しておく場所が無いな…、ベンチがあればその下に畳んで置けるけど。
ちょっと横着な感じがするのは私だけだろうか?(これも田舎の良さなのかな?)


最初は天気は良かったですが不安定な天候だったので、曇ったり晴れたりを繰り返していました。
以前は細かった姫川に一番近い測道は、広く整地されていました。
そこと繋がっている河川敷の中央付近も綺麗に整地され、水防演習に備えているようです。(主に駐車場になるようです)
例の5月の訓練だけでは無く、幾つかの訓練が予定されているのでそれにも活用するのだそうです。(そう言う答えでした)







この芝生の養生地も数年前からやっていますが、あまり意味がないようなので撤収する予定だと言っていました。
確かに芝生ではなく他の草花が育っていますね…。
でもこれはこれで綺麗なので、昆虫たちに残しても良いかと思います。(個人的に)
立入禁止のロープはいらないですが(笑)





ここら辺りから5月の水防演習地になるようです。
現在は関係者以外は立入禁止で、ロープが張られています。(この日は関係者なので入ります(笑))




とりあえず近くの石の公園と奴奈川の里の公園を撮影しました。
これから良い季節なので、是非遊びに来て下さい。





更に上を点検して行くと、石灰石を運ぶベルトコンベアの屋根の破損が見つかりました。
この前の強風で飛ばされたのでしょう、屋根の一部が下に落ちていました。





屋根を確認すると空いている部分を発見、でも何故か二カ所あります。
落ちていた屋根の残骸は一個、もう一個も何処かにあるのだろうか?
それとも以前に破損してそのままなのだろうか?
これは高田河川国道事務所が報告するそうです。(明星セメントに報告するのかな?)





点検をしている内に徐々に天候が悪くなってきました。
冷たい風が吹いてきて、どうも荒れそうな雰囲気です。




姫川本流に一番近い整地された場所に荒れた様子は無いですが、堤防よりの整地した場所には水が溢れたような形跡があります。
砂が上がり、たくさんの流木も上がっています。
でもその理由は簡単で、雨などで水かさが増した際に「支流の通り道を流木が塞いでしまい溢れた」ってだけのようです。
なので詰まった流木を除去し続ければ、水が溢れる事は無いのでしょう。(流木自体を減らす必用があるのでしょうけど…)






整地した場所には部分的に、あえて整えていない場所がありました。
理由を聞いて一番納得のいった答えは「演習で橋を架けたりするから」でした。
なるほど、下手に砂利で整地するとズレたり埋もれたりするので、元の地肌が出ていた方が安定するんですね。(納得のいく答えは、寺島地区の代表のお爺さんがくれました)
それに実際は整地されていないのだから、より本格的に行うのでしょう。


この他にもそのお爺さんが、色々と話してくれました。
10年前にも大きな演習があって、自衛隊なども含めて演習したそうです。
体験してきた話を聞くのはとても面白い、その当時はもっと河口で演習を行ったそうです。
姫川で大きな災害があった時代なので、その演習は圧巻だった事でしょう。
今回も大がかりな準備なので期待が出来るかと思います。


天候は更に悪化し、急激に気温が下がり始めました。
まさに竜巻の前兆です、雲も渦を巻き下に繋がろうとしているようにも見えました。


冷たい小雨が降り始めて、いよいよ危険なのでは?、と感じていたのですが、それを気にしていたのは私だけでした(笑)
こっち(新潟)の人達は慣れているのかな…、結果は竜巻も起こる事無く暗い雲は拡散して山の方へと移動して行きました。
この中で一番臆病だったのは私だったのかもしれませんね(笑)


河口で特に印象的だったのは「ゴミの多さ」です、毎月1回はゴミ掃除をした方が良いように思えました。
上流からのゴミも集まっているので、寺島地区の人達だけじゃなく、寺島〜根知地区ぐらいから清掃活動員を集める必用があるのでしょう。(あとは建設業者や、釣り・石探しを楽しむ人達も)
一斉にやれば1日で終わりそうな感じもするのですが、集まる人数(規模)によるのでしょうね…。
ゴミの件は改めて見当するそうです。(元を断つのが最良ですが、現実的に難しい)


次の点検は大野なので、大野の集合場所へ移動します。


過ぎて行った雨雲を追うような感じで、大野に着きました。
またまた寒い、「さっきまでの陽気はなんだったんだ?」って感じです。
小雨の降る中で点検開始、この場所は主に堤防の上からの点検です。




河川敷は雑木林が残っている場所と伐採されている所があり、予算の関係で途中になっているようです。
やっぱり河川敷を利用するなら雑木林は無い方が良いでしょう、見栄えも良いので下りて姫川の近くまで行きやすいと思います。




ここでは同じ河川モニターのお爺さんと話しました。
私が危惧していた翡翠関係の人では無く、同じ名字だっただけの別人でした(笑)
このお爺さんにも、色々と話をしてもらい昔の体験を聞きました。
昔は流木が貴重だったようで、姫川には一つも無い時があったそうです。

取り合いになる程の需要だったらしく、流木に石を乗せて確保するのが暗黙のルールだったのだと話してくれました。
現在とは大違い、今では流木を燃やしていたなら「煙が迷惑だ」とか「消防に通報する」とか言われる時代になっています。
かつては生活に欠かせなかった大切な燃料だったものが、今では誰も相手にせず廃棄にも迷惑する存在になってしまったんですね…。
ちょっと団塊の世代に重なるものがあって、色々と考えさせられます。

他にもイワナ・サケ・ヤマメなどを川に放流する仕事をしていた話も聞き、遊漁料を払わない者がいる事や、川に戻ってくる前に川の入口で捕られる事(主に漁業)などの問題点も詳しく知る事ができました。(経験者の話なので勉強になる)
翡翠に関わる昔の話も聞けて、改めてこの領域はどうにもならない事を認識しましたね…。(教師が重機で盗掘して警察に捕まったとか(笑))
また機会があれば、色々と教えてもらおうかと思います。


話は点検に戻って、この看板から出ているアンテナみたいなのは「鳥除け」なのだそうです。
どうでもいい事ですが、気になっていた人もいるかも(笑)
私も初めて知りました。




ソメイヨシノは終わりましたが、ボタンザクラはこれからです。
より濃く色づく桜を楽しんで、4月の春を堪能したいと思います。


そう言えば新しい所長さんから、桜づつみの桜について教えてもらいました。
これらの桜は景観の為だけで無く、堤防が破損した際の補強材料にする為にあるのだそうです。
また桜の根が堤防を浸食しないように、一定の範囲から根切りされて植えられているのだそうです。
そういった事を知ると、桜が咲いている時だけ見るのでは無く、葉桜になってもその様子を伺う事が面白くなります。
昔の人って本当に賢かったのですね。(実際に即戦力の補強材料となるかは疑問ですが、ちゃんと理由があるのが素晴らしいと感じました)


こんな感じで今回の点検を終えました。
ちょっと気になった事は「糸魚川市役所の人達が浮いている」って事です。
私も質問するのは高田河川国道事務所の人や、地区代表やモニターのお爺さんでした。
だって「明確に答えてくれそう」なんだもの(相田みつを風(笑))
逆に糸魚川市役所の人達はどうも心許ない…、明確な答えが返ってこなかったら気を使うし…。

でも最初は私にとって知らない人だけだったので、話しかけなければ浮いていた事でしょう。(私の場合、話しかけていても浮いていたのかも?)
とにかく話して「相手が愛想のある人なのか」を知る必用がありますね。
一種の連帯感があって同じ部署で行動しがちですが、皆人間なのでそれぞれに学べる事があるようにも思えました。

まぁ、河川モニター以外は役職があって、そういった肩書きが障害になっている感もありますが、そうであるなら肩書きのないモニターは遠慮せず自由に話して良いのでしょう。
今回は寺島地区のお爺さんと、同じモニターの大野のお爺さんと、新しい糸魚川主張所の所長さんの三人とは話が合いそうだと解りました(笑)
その他は「お互いが今後関わる事も無いだろう」って感じの人達なので、なかなか繋がりを築く事は難しいかと思います。(短時間の点検作業だったので無理も無いか)

本当なら水防演習を一緒に行えば(同じグループで)、急速に結束力が増すのですが現実的ではないですね(笑)
人の縁というものは意識して行動する事も時には必用になりますが、巡り合わせの要因が大きいので無理せずにそれに従って歩めば良いのでしょう。

今年でモニターも最後となりますのが、この事で繋がれた縁が在ったのなら喜ぶべきだと感じます。


それはさておき本業のアピールもしなくては…、ちゃんと「創作活動をしている」って事はここで断言しておきます(笑)
2016年04月19日
前日、久しぶりに川で翡翠と出逢えたので、次の日も遊びに行きました(笑)

姫川は歩ける面積が多い川なので、いつ行っても楽しめます。(特に河口は)
まずはキツネ石、一般的なキツネ石より珪石の割合が大きいタイプかと思います。
加工すれば綺麗に仕上がるようにも思えますが、まずは「そのままで魅力的な石」を探します。(よって置いていきました(笑))





少し歩くと面白い石発見!、石英脈なのか長石の脈なのか解りませんが、バランス良く削られています。(一部が風化した感じでしょうか)
これは水石として飾れば渋くて良い感じ、濁流を想わせる溝が印象的で、雪解けの渓谷を映しているかのようです。(座りも良いので台座も入らないかも)


この後しばらく歩きましたが、これ以降は魅力的な石との出逢いがありません。
翡翠に会う為にも、とにかくぼ〜っとする事を心がけて出逢いを待ちます(笑)


そうして歩いていると、何やら不自然な石を発見しました。
泥岩だろうか?、蛇紋岩だろうか?、なんであれ間違いなく切断されています…。
これはどういった状況なのだろうか…?、「切断してから川に捨てた」のか「現地で切断した」のか判断が難しいです。



恐らくは後者の現地(この場)で切断したのでしょう。
こういった現場を見ると興醒めするなぁ…、楽しい時間が台無しになりますね。


不愉快なまま歩いていると、天道虫が石の上で日向ぼっこしていました。
この愛らしい姿に癒されて気持ちも落ち着き、再び面白い石を探しました(笑)




回復した気分とは逆行して体力が消耗して行き、更に歩けども歩けども出逢えません。
さすがに疲れたので、もう少し歩いて無ければ帰ろうと思っていたら翡翠と出逢えました!




この時は疲弊していて特に意識せず「ただ歩いていた」って感じでした。
結局、ぼ〜っとするなんて事は意識して出来る事じゃないんですよね(笑)
また、これは偶然であり、ぼ〜っとするだけで出逢えるのなら誰も苦労しないでしょう。

とにかく二日続けて翡翠と出逢えたのは喜ばしい!
質的には初日の翡翠に及びませんが、出逢った瞬間は眩しく輝いていました。
このタイプの翡翠は水の中にあると水色っぽく輝きます。(白地に川の色が映るのでしょう)
よく間違えるのが農業用(肥料用?)の水色の袋の破片で、川の中にあるとドキっとします。
大抵がこの袋の破片なのですが、今回は川の脇の浅瀬にあったので手に取る前に確信しました。
翡翠だと解っていたので川原にゆっくりと腰を下ろし、そっと翡翠を拾い上げました。

今まで加工の疲労と、前日の石拾いの疲労と、この日の石拾いの疲労とが蓄積していましたが、これで疲れが一気に吹き飛びます。(あくまで気持ち的であって、肉体的には疲労困憊(笑))

特に今回の翡翠をどうこうするって訳ではないのですが、これだけ多くの石たちの中で翡翠に出逢えるのは非常に嬉しく、また誇らしく思えます。(不思議な事に)

いろいろと満足しましたので、溜まりつつある作品紹介などもして行かなければ…。
次は販売する事に向き合わなければなりませんね…、この記憶を大切にしながらお客さんに表現してみようかと思います。
2016年04月17日
出逢いを求めて、春の姫川へ石拾いに行きました(笑)

この日は午前中に加工を終えて、午後から姫川へ遊びに行きました。
行った場所はモニターでお馴染みの姫川河口です。
暖かくなるに連れ雪解け水で川幅が広くなり、濁った水が勢いよく流れています。
風が強かった事もあり、海も荒れていました。(冷たい風でした)
川の濁った水が流れ込んで、海も一定の範囲ですが濁っています。





川で翡翠に出逢える確率はとても低いので、あまり期待せずに面白い石を探しました。
まずは、このボコボコしている泥岩?です。



質感はロディン岩に似ていて、所々に暗めの紫色が入っています。
底は平らで黒い台座のような鉱物が張り付いている感じです。
なかなか姿が面白い、丁度良いサイズなので文鎮にでもしようかと思います。


次に見つけたのは、このトラ柄のナマコのような石です。(川と言うより海に近い場所)
水に濡らすとよりトラ柄が映えて、とても面白いです。



これは水石か飾石として楽しんでみようかと思います。
磨いた方がよりトラ柄を楽しめるのだろうか…?。(そもそも光るのだろうか(笑))


更に探すと面白い石発見!?、と思いきや「ただのレンガ」でした(笑)
紛らわしいなぁ〜、石英脈が流れた赤石(鉄石英)かと思ったのに…。


ちょっとガッカリしましたが、気を取り直して珍石を探します。


いつものようにボ〜っと歩いていると、目に鮮やかな緑が飛び込んできました。
まぁ「どうせキツネ石だろう」と手に取ると、ずっしり重く手に吸い付くような質感「こっ、これは翡翠だ!」っと心の中で叫び、久々に翡翠に横っ面をひっぱたかれました(笑)
非常に美しい翡翠で、特徴から小滝系の翡翠のように思われますが、その中でも石質が良いタイプです。(白地は特に密度が高く、透明度も高い)
海の転石と違い川擦れしているので、乾くと光沢は僅かですが翡翠輝石がキラキラと輝きます。(残念ながら画像にはキラキラが映りませんでした…)
川独特の肌も美しいので、手で撫でていれば次第にパサつきがおさまります。






何故か、とぼけて歩いていると、翡翠がひっぱたきに来るなぁ…。
これで一気に目が覚めて集中して探すのですが、その後に出逢えた試しがないんですよね(笑)


目が冴えたおかげなのか、面白い模様の赤石を見つけました。
五色瑪瑙に近い感じの石で、夕焼け雲や朝焼けの雲を想わせる模様が見事です。


磨けばこの状態を維持できるのかな…、それとも水石として育てた方が良いのかな?
難しくて悩みますが、とりあえず持って帰ってゆっくりと考えます(笑)


しばらく歩くと、艶やかなオンファス輝石を発見しました!
いつも出逢える不安定な質では無く、かなり安定した石質です。
安定すると模様が無くなりますが、その変わり粘りと光沢が増します。


川の段階でも艶があるので、非常に堅く密度も高い事が解ります。
これは加工用に活用したいと思いますが、飾っても良い感じになりそうです。
すぐに加工しないので、しばらくは飾って楽しもうと思います。


さすがに疲れたので整地された川原で一休みしていると、その整地した地面に翡翠が埋まっていました(笑)
当初は一部しか見えなかったので半信半疑でしたが、川で洗ってみると翡翠だと確信しました。




最初の翡翠ほど質は良くないですが、それでも淡い翠と黒の模様が流れています。
裏はアルビタイトっぽくもありますが、翡翠輝石は小さくアルビタイトのそれとは違います。
またボ〜っとしていたら出逢えましたね…、考え事しながらボ〜っとしていた方が翡翠と出逢える確率が高くなるのは、私の経験測でハッキリしました(笑)
今回は珍しく二つ目と出逢えましたので、往復ビンタされたって事なのでしょう。
きっと「気合いを入れて取り組め」って事なのでしょうね(笑)


足場の悪い川を長時間歩くと、足が疲労して転倒する確率が高くなります。
そんな時に役立つのが、この流木です。
普通に落ちていますし、杖代わりにすると足の負担も軽減されます。
転倒しそうになっても手で踏ん張れるので、大怪我する事もありません。


握っていると温かく、滑らかになるので愛着も湧いてきます。
そのまま家に持ち帰る事もあって、庭のオブジェみたいになる事もあります(笑)
この天然素材は使える!、薪ストーブを使っているなら燃料にもなる訳か…。(効率は良くないけど)

でも杖に使える流木ばかりじゃなく、大きかったり、細かったり、小さかったりする流木が大量に川に散らばっています。
あの始末は大変だろうと思います。
良い活用法があれば良いのですが、これも難しい問題ですね…。
粉砕して微生物が分解し易くすれば土に還りやすいかと思いますが、コスト的に無理があるのでしょう。


こんな感じで、この日の川遊びを終えました。
姫川には魅力的な石が多くあり、水石にするか飾石にするかが悩みどころです。
確実に言えるのは、水石は「詫び寂び」の領域であり「心の豊かさ」が原点に在りますが、飾石は「本能的に人(生物)の興味を惹きつける要因が多い」と言う事です。
特に翡翠には常に「色っぽさ」が付き纏うので、高尚な領域との区別が難しくなっています。

ある意味、飾石は水石に比べると「幼さを残している」のかもしれません。
でも逆に「可愛らしさ」を持っている事になるので、どちらが良いのか解らないのが現状です。(水石も、飾石と言う大きなカテゴリーの中の一つとも考えられるし…)
違いは「出逢ったままを育てるか」と「人の手で魅力を強調させるか」の違いでしょう。
どちらも台座は必須のようですが、個人的に無くても良い気がしています(怒られる?)

この水石や飾石がブームとなった場合、飾石の方にワラワラと群がる連中が増えるでしょう。
今問題になっている「撮り鉄」とか言われている者の中の、常識の無い年代が群がる事は間違いないです。(無駄に多いし)
正直今更、何を顕示して何を承認して欲しいのか解らない年代の者達が煽られ、集団になって食い荒らす様は「猿そのもの」に見えます(笑)

そんな貧しい者たちに「豊かさの何たるか」を理解できる筈も無い…。
みんなで渡れば赤信号も怖くないのでしょうが、そもそも赤信号を渡る事は違法だと認識しろって話です。
そしてそれらの者を利用している「戦争好きの連中」も、許容範囲の中で商売してもらいたいものです。(食い散らかして別の領域に逃げないでくれ)

過剰に群れずに、過剰に煽られずに、それぞれが心の豊かさを求めて楽しんでくれる事を祈ります。
2016年04月12日
提出した河川モニターの返答をもらいましたので、お知らせします。

根知付近の返答です。










「すっかり春の陽気となりました。姫川の桜づつみのつぼみも徐々にふくらんでいるようです。フキノトウやツクシなどの野草も徐々に上流に向かって春を告げているのでしょうか。また新しいシーズンの始まりを感じています。
 今回モニターしていただいた根知周辺の整地したように見える箇所はコンクリートの材料となる蓄積土砂を採取した跡です。外観上、整地したように見えますが、川原が広くなっただけです。また、このとき土砂の中に埋もれていた壊れたブロックなどは使えないため、現地にまとめてありますが、ブロックには鉄筋が絡まっておりますので早々に撤去したいと思います。
 写真の祠は「水神様」でしょうか?姫川沿いには水神様の石碑や祠がたくさんあります。大水害の伝承が守られているのでしょう。はん濫や渇水などの歴史を感じるところです。
 暖かくなってくるとご報告のとおり融雪出水に警戒が必要となります。今年は2月に異常に暖かくなって出水が発生したりと毎年出水パターンが違うようなので、山の雪が無くなるまでは天気予報を見ながら出水に備える日が続きます。出水のたびに川底の洗掘や堆積土砂の浸食箇所などの把握に努めておりますが、お気づきの箇所があればご報告頂きたいと思います。ただ、危険な個所も多々あろうかとは思いますので、身の安全確保を第一にお願いします。

 私事ですが、4月より新潟市方面へ異動となりました。わずか1年の在任期間でしたがいろいろなことを勉強させて頂きました。心残りも少々ありますが、糸魚川で得たものを糧に新任地でもがんばりたいと思います。1年間ありがとうございました。」


との事でした。


丁度先日、桜づつみの桜を楽しんだところです(笑)
11日は急激に温度が下がり、また冬に戻ったかのような天候でしが、桜を長く楽しめる事を考えれば「それも良かった」と思えます。(自然相手は前向き思考が基本です)
美山公園の桜は去年よりも素晴らしいようで、訪れる人たちを満開の桜が祝福しているようです。
まさに春真っ盛り、多少の事は自然風景が癒してくれる恵の季節ですね。

根知周辺では頻繁に蓄積土砂の採取をしているので、川原の面積が広くなってきました。
作業上の行程で整地されるようなので、それを活用しても面白い気がします。
夏になれば草花も育ちますので、昆虫を探すには良い環境になるかもしれません。
確かに鉄筋まみれのブロックは危険なので、撤去した方が良いですね(笑)

大野周辺にも祠があるので、同じく水神様の祠なのでしょう。
小滝へ向かう道路沿い(田んぼの中)にも巨大な岩石の上に祠があります。
古くから存在するものは必ず意味のある事なので、その誕生理由や存在理由を忘れずに伝えなければならないかと思っています。
個人的にもっと詳しく調べてみようかと思います。

現在は雪解けが始まり濁流となっていますが、川幅を大きく変えるほどの流れではありません。
これを機に鉱物探し(って言うかヒスイ探し)をする人も増えますが、川の水が濁り過ぎていてなんにも見えません(笑)
増水で川も渡れませんので、歩ける部分で探すのが限界でしょう。
それでも運が良ければ出逢えるので、その規模に合わせて楽しんでほしいと思います。
新たに洗掘や堆積土砂の浸食箇所があれば報告したいと思いますが、糸魚川は長い年月かけて姫川を整備しているので、新たに仕事として発注できるような整備も無い気がします。
土建屋さんは違った方面の仕事も、ある程度は開拓していく必用があるのでしょうね。(既に挑戦しているようですが)

また担当の方が変わりますね…。(公務員の宿命か…)
この1年の間で、糸魚川を楽しむ事が出来たのでしょうか…、もし気に入ったのなら退職した後にも遊びにきてほしいものです。
今は「稼ぐ事」から逃れる事は叶わないしょうが、それから開放されたなら姫川を違った目線で楽しむ事ができるかと思います。(堤防がどうとかの話じゃなくて)
それまでは心新たに新天地で頑張って下さい!、有り難うございました。
2016年04月11日
ここ糸魚川も、やっと桜が満開になってきました。
今の時期でしか楽しめない景色なので、短い期間ですが存分に楽しもうと思います。

まずは丁度見頃となっている、浄化センターの桜を見に行きました。
この「うみかわちゅうおばし」を渡ると、その川沿いは桜並木でいっぱいです。
なので徒歩なら浄化センターに行くまでもなく桜を楽しめます。(浄化センターには駐車場あるので車を止める為に寄ります)




ここが浄化センターの入口です。(結構年期が入ってます)
中にはアクアパークがあり、それなりに広い公園となっているので夏も楽しめます。





トイレも備えられていて、その後ろ側には芝生の広場があります。(ベンチもある)
目的の桜へ向かう道にはアクアパークの看板もあり、ここがどんな目的で作られたのかを説明しています。(たくさんの水が流れていて夏は涼しげです)
今回は桜を見に来たのでアクアパークの説明は、またの機会にしようと思います。(予定)





前日(8日)は風が強かったので桜の状態が不安ではありましたが、立派な桜を見た瞬間その不安は吹き飛びました。
見事な桜です!、しかもまだ満開では無く幾つかの蕾も残しています。
まるで「これからが本番」と言わんばかりの堂々とした姿、女神のようで愛おしく思えます。





公園を抜けて先程の川へ向かいます。(すぐ近くです)
川と同じように海へ向かって桜並木が続いています。
花見には最高の場所でしょう、誰もいないので桜を独り占めできました(笑)
こっちは桜のトンネルですが、逆方向には本当のトンネルがあり、そちらからでも桜の並木を楽しめます。(そっち側の方が桜並木の数は多いです)







次は姫川沿いの桜並木を見に来ました。
雪が消えて姿を現した公園の石たちに挨拶をして、5月21に行われる総合水防演習の会場整備の状況も見てきました。
この黒い土嚢の場所が会場となるようです。(ゴミ袋じゃないよ(笑))
まだ準備中って感じなのでしょう、特に看板なども無くそのままな感じです。





肝心な桜も見事に満開となっていました!
最も強風の影響が出る場所なので被害も大きいかと思っていましたが、心配には及びませんでした。(天気も良かったです)
桜まみれになると同時に毛虫まみれにもなって、ここの開花を楽しみました(笑)
この桜並木がず〜っと海まで続いているので、その景色は歩いて見た方が堪能できます。





やっと春を強く感じる事ができて心も躍ります。
後は山菜があれば…、と言うことで、小滝へ向かいました。
まだ早いのですが、山菜の状況などの話を聞いておけば良い時期に買いに来られます。
姫川本流は濁流となり、小滝川も少し濁った雪解けの水が流れていました。


いつものお店に行くと、数袋のコゴミがありました。
今朝採って来たばかりらしく、日当たりの良い近場に育っていたそうです。
来て良かった〜、早速コゴミを購入して春の恵を味わいました!(小滝のコゴミは他とは段違いのうまさです)

これから春本番、限りある時間を豊かに楽しめたなら幸せですね。




桜をめぐるついでにヒスイの店も何軒がまわったのですが、どうも「話の内容が薄い」って感じでした。
もっと正確に言うと7〜8割がハッタリ、それに箔を付ける為に外見を取り繕っている話が多かったです。(結婚するとか、車を買ったとか、別に知りたい話じゃないのに(笑))
全体的に見ると景気が悪いって感じ、ハッタリがハッタリになっておらず、話が矛盾だらけでした…。(景気の良い話はするのですが、現実に反映していない(笑))

どうも今年に入って糸魚川ヒスイの領域が「きな臭く」なっているようです。
まるで軍鶏の賭博、どうも外野が煽っている感が否めないですね…。
でも人間社会とは間違っている方向に進んでも、集団で錯覚し合えば利益が出る何とも不思議な領域なんですよね(笑)
自分のペースで進むより「他者のペースに巻き込まれた方が商売に成りやすい」、そんな現実は在るし、多くがその者達なのだからどうにもならないでしょう。

間違いなく言える事は、この時代で作りまくっている商品は「未来では残弾処理として使われる」って事で、使う側にとっては多く残してもらった方が都合が良いわけですね…。
更に言えば、その残弾が「安く手に入る」、或いは「ただで手に入る」って方が望ましいのでしょう。(利は元にありって言いますから)

このまま格差社会となれば宝飾関係には都合が良くなるのでしょうが、未来を考えると「日本人は貧しい国民」と成っていくのでしょうね…。
資本主義の国なので成るように成るのでしょうが、自給自足への適応能力も磨いておけなくては成らないのだと改めて感じる時代です。

今の内に学べる人から学んで、人としての力を高めたいと思います。
2016年04月07日
今回は鳳の羽の首飾りと、白翠ヒスイの首飾りを制作しましたので紹介します。

まずは鳳の羽の首飾りです。
強い発色を示す紫ヒスイの一部分からルースを制作し、羽根型のシルバー枠に合わせました。
スエードの紐にメタルパーツとウッドビーズを通し、首飾りに仕上げました。




華やかな発色が開花を想わせ、羽根が心も体も身軽になったような感じにしてくれます。
金枠はシルバー925で作られていますが、表面をロジウムでコーティングしてあるので酸化による変色はありません。(酸化を好む人には向かないです(笑))





紫ヒスイである事や裏面が空いていない事もあり光を透しませんが、光源によって紫色の濃淡が若干ですが変わります。(昼と夜が一番変化する、って当たり前か…)
太陽光での輝きと、蛍光灯での輝きの両方を楽しんで貰えたらと思います。





次は白翠ヒスイの首飾りです。
白地に明るい翠が映える部分をルースに加工して、楕円型のシルバー枠に合わせました。
こちらもスエードの紐にメタルパーツとウッドビーズを通し、首飾りに仕上げました。




雪解けの芽吹を想わせる景色を映し、物事の始まりと成長を感じさせてくれます。
同じく表面をロジウムでコーティングしてあるので酸化による変色は無く、シンプルなデザインなので、どんな服装にも合うかと思います。





こちらは枠の裏面が空いているので、光を受けると生命色に輝きます。
この膨張する蛍光色が、これから本番をむかえる再生の季節の訪れを告げています。





どちらも春らしい作品となったかと思います。

ペンダント用のルースを加工する場合、特に強く発色している部分を選んで加工する必用があります。(なかなか無く難しいです)
更に景色を映す模様の方向も考えながら加工し、ヒビ(非なる美)なども避けて制作するので結構気を使います(笑)

一色タイプなら楽なのですが、そこには「躍動する景色」が無いので面白くないんですよね…。(一色タイプでも、強く発色している部分を優先しますが…)

なるべく自然風景を映しているヒスイを優先して、身に付ける人の記憶を呼び覚ますような作品を作って行けたら最高です。
それには作る側が「自然風景そのもの」を、ちゃんと見て憶えておく必用があるりますね(笑)

私の記憶にある「自然との思い出」を共有できたのなら、異なった人間であっても解り合える領域がある証拠になるでしょう。(私にとって)

それは私にとって「大きな救いとなるのだろうなぁ〜」って思っています。(精神的にも経済的にも(笑))

キーホルダーやピアスも作ってみましたので、近い内に紹介します!
2016年03月31日
今週は暖かい日が続き、やっと春らしい陽気になってきました。
花粉の時期でもありますので、その対策は怠らず再生の季節を楽しみましょう。

今回は根知周辺の報告です。
やっとこの場所の雪も消え、久しぶりに再会する石たちに挨拶してきました(笑)
白馬の山々には雪が残っていて、本格的な雪解けの始まりを感じさせます。





姫川へ向かう途中の土手には、フキノトウとツクシが育っていました。
どちらもだいぶ大きくなっていて、待ち望んだ春の訪れを告げています。




残念な事にゴミも散乱しており、更に川原の石も幾つか散乱していました。
どちらも故意に捨てられた物でしょう…。
ゴミはゴミ箱に捨て、川原の石は川原に戻すのが常識なのになぁ…。(非常に残念です)




河川敷は整地準備している感じで、重機が移動した痕跡などが見られます。
端には壊れたブロックの残骸などがあり、自然の力の凄さが伝わります。(これはこれでアートっぽく感じます(笑))
何か活用する予定があるのだろうか?、普通に整地しただけなのかな?





こちらの堤防には目立った破損はありませんでした。
融雪で多少は地盤が弛んだのでしょうが、出水での被害は無いようです。




春の太陽光を浴びて充電しながらぼんやりしていると、何やら祠のようなものを発見しました。
普段は鉱物を探しているので足下しか見ておらず、今まで気が付かなかったのだろうか?
気が付いていたけど忘れていたのかな…、とりあえず近くへ行ってきました。



側面の、この場所から登るようです。
登ると獣道のような感じで螺旋の道が続いています。(誰かが管理している感じです)




少し登ると祠に到着、このひっそり感がたまらない!
私はやっと、ここの神様に出逢ったのでしょう。
こういった存在を見ると改めて「日本は神(自然)の国」って事が解ります。
今後この場所で遊ぶ際には、必ず挨拶をしようと思います。



ちなみに最初は登り口が分からず、こちら側から登ってしまいました…。
近道ではありますが、危険なので正規の登り口から登って下さい。
ここで休憩する(昼食をとる)事も多かったので、不思議な縁も感じます(笑)




姫川を見ると荒れてはおらず、ほんの少しだけ濁った水が流れていました。
水量も多くは無く、これからが本番と言う感じです。
沢山の石たちが顔を出していて、訪れる人を楽しませてくれます。(でもむやみに壊さないでね)





こちらの「ちょっとした崖」も荒れた形跡は無く、温めの水が穏やかに流れています。
そこには青々とした植物が育っていて、生命力に満ちあふれていました。(外来種か?)





早いもので3月も終わり、4月に入ります。
冬眠していた動物たちも目覚めるので、自然を楽しむ際には常に警戒心を持って周りを見て下さい。

それでは、この再生の季節を存分に楽しみましょう!
2016年03月27日
今回は、天照大御神「咲輝」の四作目を紹介します。

白地を明るい紫色が染める美しいヒスイで、大サイズの天照を制作しました。
うっすらと広がる開花の彩が、春の到来を感じさせてくれます。
今まで加工していた紫ヒスイとは若干異なったタイプで、特有の癖などがあり、それに適応して行く過程(加工)も楽しめました。




開花の季節を感じさせる上品で優しい発色が、とても魅力的な作品です。
景色として楽しめる黒い不純物は、満開を迎えようとする桜たちから見え隠れする幹や枝のようにも見えます。(両側に紫が広がっているので、どちらからでも春の景色を楽しめます)
春の雪を想わせる白地も相まって、いよいよ「厳しい冬が終わる!」と言う期待感が伝わってくるかと思います。(咲輝のコンセプトでもありますから!)





一般的に紫ヒスイの透明度は高くありませんが、その中でも良い透明度を示しています。
厚さ13mmの作品ですが、光にかざすと幻想的に輝きます。
透過光を楽しめるのも、この作品の魅力の一つと言えるでしょう。




最近は、大きな作品を制作できるヒスイが少なくなりました…。
そんな中でも縁があって出逢えた紫ヒスイなので、丁寧に仕上げています。
人の縁も大切ですがヒスイとの縁も大切、「きっとヒスイを大事に活用していれば良い縁に巡り会える」と信じて、今後も活動して行きたいと思います。(人の縁も同じくらい大切ですね)

他の作品も数点仕上げてありますので、撮影と紹介文が出来次第に掲載しようと思います。(マイペースですみません(笑))
とりあえず、シルバーペンダントの制作途中の画像です。

2016年03月24日
今月の22日に、押上海岸へ行って来ました。
特に海が荒れた気配はありませんが、それでも魅力的な転石たちと出逢える可能性はあります。

この日の海は快晴、春の陽気に包まれて「まずは原点の色」を楽しみました。
いつ見ても綺麗な海で心が和みます。(更にヒスイなどの貴重な石たちと出逢えるのだから、言うこと無しです(笑))
波の音に誘われ、今日の出逢いに期待して歩きます。(出逢いが無い時もありますけど(笑))





普段より長めの波が押し寄せていましたが、環境としては悪くありません。
ただ、泡だらけの海水が浜辺に留まりやすくなってはいるので、見つけた転石を見失う確率が高くなっている状態でした。
こんな日は波によって石同士が擦れ合う音を聞きながら、古代と同じ環境であろう心持ちも楽しめます。




案の定、簡単には出逢いは無く、しばらくは押し寄せる波との追いかけっこを楽しみました(笑)
やっとの事で出逢ったのが、このヒスイです。
かなり赤錆びが付いているヒスイで、慣れていない人は玉髄と間違えるかもしれません。
長い時の中を海底で過ごしたのでしょう、サンプルとしては面白い転石と出逢えました。
黄ヒスイや赤ヒスイと成れる可能性があったヒスイのようにも思え、様々な可能性を感じさせてくれます。(今は酸化したのか、拾った時より赤褐色に変色しています)






次に出逢ったのは、ほんの少しだけ明るい翠が浮かぶヒスイ転石です。
ヒスイ転石を探す人にとっては、この発色が在ると無いとでは大違いでしょう。
全体もうっすら緑がかっており、翡翠輝石もキラキラと輝くので綺麗です。
レア度としては3くらい、翠が強ければ4〜4.5で、無ければ標準の2〜2.5と言った感じです。




最後は黒の縞模様が面白いヒスイ転石で、石質は良く僅かな光沢も見えます。
一般的なヒスイを求めている人には気が付かないタイプのヒスイですが、加工をしている人ならば、その石の隠れた魅力に気が付きます。(要は加工しやすく、磨きが出やすいタイプって事です(笑))
これも面白いサンプルとなりますので、保管しておこうと思います。




今回も、石たちとの良い出逢いがありました。
天気の良い日だったので海岸に遊びに来ている人も少数ですがいて、この春の海を楽しんでいました。(まだ少し風が冷たかったです)
これから良い季節になりますので、海へ向かう人達は増えて行くでしょう。

たまに盗賊まがいの連中も彷徨きますが、この糸魚川から姫川を持って行く事は不可能ですし、ヒスイ海岸を持って行く事もできません。
ここには地の利がありますので、持って行けるのは「思い出」と「多少の転石」となるでしょう。(ちなみに思い出の中には「お土産」も含まれますので、ヒスイ製品も買って行って下さいね(笑))

今後は、この地の利を活かした発展を考える必用があるでしょう。
問題は「その地の利を理解しているのか」ですね…、どうも「血の理」だけしか優先していないように思えるのは私だけなのだろうか?

何であれ活用と保護のバランスは保ちながら、未来へ繋げられる方法を模索したいと思います。
2016年03月21日
今回は、前回に艶消し状態だった勾玉三点を仕上げましたので紹介します。

丁寧に艶出しをした事もあり、非常に美しく仕上がりました。(ヒスイ自体も良かったし)
艶消し状態と比べると古代の風合いは薄まりましたが、現代での輝きを備えて高級感を宿しました。
現代では、こういったレベルのヒスイを加工する事は希なので、良い経験になったと感じています。(依頼人に感謝です!)
ちなみに、これが創作での伊邪那岐だったら、テーマを青海とした事でしょう(笑)




まずは一つ目、濃い青が染みわたる美しい勾玉に仕上がりました。
その姿は穏やかな日本海の景色を映し、見る度に魂がヒスイ海岸へと誘われます。
特に目立った石目も入らず(って言うか入れず)、優美な曲線が際立った勾玉になったかと思っています。(個人的に)
色の配置も上手くいったかと思っていますので非常に満足、大きさもあるのでより存在感を増していると感じます。





透明度も高く、弱い光源でも爽やかな青色に透けます。
まるで海中から空を見上げたような景色で、海水浴の季節が待ち遠しくなります(笑)






次は二つ目、一つ目よりは若干ですが青色が薄まりましたが、こちらも海を想わせる魅力的な勾玉に仕上がりました。
多少の石目は入りましたが、生きている石目なので割れる心配はありません。
この景色を自然に例えると「ほんの少し濁った川の水が海に流れ出た」って感じです(笑)
一つ目と二つ目は同じ部分から切り出しているので、良く似た発色と石質となっています。





こちらも透明度が高く、弱い光源でも爽やかな青色に透けます。
特に逆側は紺色と言うより青色が強いようで、透過は澄んだ青を示しています。






最後が三つ目、切り出した場所が違うので上の二つとは発色も質感も異なりますが、映している景色は「海そのもの」です。
二つ目が「ほんの少し濁った川の水が海に流れ出た」って感じですが、こちらは雪解けが始まり出した頃の海を想わせます。(大雨だった後の海も、大抵こんな感じです(笑))
これはこれで自然の景色、よって手を抜く事もなく丁寧に仕上げてあります。





透明度は少し劣りますが、それでも神秘的に輝きます。
まさに雪解けの海って感じで、様々な期待を見る側にもたらしてくれます。(春の到来や、新たな鉱物との出逢いなど、その後に訪れる様々な恩恵を感じます)






同じフォルムにしているので画像だけを見ていると、一つの勾玉の景色が移り変わっているようにさえ見えます。
現物を見ても「澄みわたった海に川の水が合流し、そしてまた澄んだ海へと戻っていく…」、そんな景色を楽しめる作品となったように思えます。(三点を同時にみると)

私ならば三点をセットにするでしょうが、それだと販売するのは容易じゃないでしょう…。
それに依頼された品なので、私が考える事でも無いですね(笑)

なんであれ、それぞれの持ち主が喜んでくれたら幸せです。


気を付けてほしい事は、翠(緑)は生命の色であり主に誕生や成長を示していますが、青はもっと原点の「生と死」を宿した地球の色と言えます。
生も担うし、死も担う、希望を象徴するし、絶望も象徴する存在なので、持ち主の長所や短所を露わにする場合があります。
なので今までの人生で嘘偽りの少ない人が持った方が、効果的だと言えます。

人間として生きて行くには多少の嘘も必用なのでしょうが、条件反射で嘘をつくような者は何を備えても承認は得られないので覚えておいて下さい。
2016年03月18日
提出した河川モニターの返答をもらいましたので、お知らせします。

河口付近の返答です。










「今年は気象の変動が激しく、暖かい日と寒い日の振れ幅が例年に無く大きいようなので体調には十分ご注意下さい。
 今年は例年に無く雪が少なかったようで、冬場にしか行えない河川工事は助かっています。しかし、2月14日など異常に暖かい日には融雪出水が発生し、山本の工事現場で浸水などのマイナスの影響も出ています。ただ、河口部の強風は例年並で現場での体感温度はかなり低く、厳しい環境のなか工事完成まで頑張って頂きました。
 今年度は大きな出水が少なかったせいか、河床低下が進み、中州が高くなったように感じます。川の中の土石が変動する機会が少なかったためか、融雪出水の後や工事現場付近では雪が無くなると石を拾いに来る方を見かけます。直接見かけるわけでは無く、テレビカメラのモニター越しに見かけることが多いですが、川の流れが穏やかでは無いときや波打ち際での波の荒いときには、「危険な箇所には近づかないよう気を付けて下さいね」と声をかけたくなることもあります。
 今年度の1年を振り返り、河床低下や流木などの問題を考えるにつけ、姫川は適度な出水を繰り返して良好な環境を保っているのだなと実感します。
 石の公園付近の工事は、5月21日に行われる総合水防演習の会場整備です。消防団の水防工法や消防の救難救助など大規模な演習を行います。一般見学もありますので、お時間があれば是非見に来ていただきたいと思います。
 秋葉神社の梅も咲き、春の気配が感じられるようになってきました。姫川も変化していく時期となりますので、引き続きモニター報告をお願い致します。」


との事でした。


鉱物探索をしている姿は、モニター越しに見られている場合があるようです。
特に工事現場などは重機や建材を置いてあるので、盗難などにも注意しているのでしょう。
誰も見ていないからと思って下手の事をすると、後で恥をかく事になるかもしれませんね(笑)
危険な場所に立ち入って怪我をするのは自己責任なのでしょうが、子どもが遊びで入ってしまう事は気を付けて見ていた方が良いでしょう。(大人として)

返答によると5月21日に石の公園付近で、総合水防演習があるようです。
興味がある人は見に行っても面白いかと思います。(多分)
その時期になれば陽気も良いかと思いますので、姫川を歩きながら見ても良いでしょう。(一般とは逆の角度から演習を見る事も出来るし(笑))


これから雪解けの季節となり、姫川の水量も増えて行きます。
草花も芽吹き出し、再生の季節の到来を彩と匂い(香り)で知らせてくれます。

本格的に姫川が荒れるのは梅雨の時期で、山々に積もった残雪が雨と気温とで、一気に流れる様子は恐ろしさを感じます。
現在は「嵐の前の静けさ」といったところでしょうか…、表裏一体の自然環境は飽きる事は無く、完全に理解する事も無く、不思議なバランスで人を魅了して生かしてくれます。

自然に適応して行く事が生物にとって、最も大切な事なのだと感じます。

山菜の季節も近づき、先を見ると期待でいっぱいの世界が広がっていますね。
後は創作活動が上手く行けば言うこと無し、そんな甘くはないけど…、でもそんな辛くもないと思って頑張りたいと思います。
2016年03月17日
今回は、開花の垂飾を制作しましたので紹介します。

春に向けて開花する花々をテーマに、紫ヒスイで垂飾を作りました。
実は友人に繭をイメージして編んでもらった垂飾たちと同時期に作られた品で、春めいてきた今の時期を待ってから表に出しました。
これからの季節の恩恵を、この作品と共に感じてもらえたら幸いです。




乳白色に紫が浮かぶタイプの紫ヒスイではありませんが、このタイプの中ではかなり良い発色・石質を備えています。(咲輝・以心伝心・龍姫花鱗などを制作したカケラです)
緑と紫が同時に流れ、これから咲き誇ろうとする瞬間の景色を宿しています。
蛍光灯下では更に紫色が濃くなり、夜には別の表情を魅せてくれる事でしょう。





高い透明度は示しませんが、光を受けると神秘的に輝きます。
翡翠輝石が光を乱反射させて膨張しているような…、そんな印象を受けます。
全体を染める紫が春の訪れを祝福しているようで、とても癒される感じがします。(冬が長いので特にそう感じます…)




このタイプは繭に入った垂飾とは違い、常にヒスイが出ている作品となります。
テーマとしての開花は「咲き誇る」であり、正確に言えば「開花の一歩手前の状態」をキープした作品となります。

要は満開では無く八分〜九分咲きで、これから満開へ向かって行く期待を宿しています。
咲いてしまったら散ってしまうだけ…、それよりは過程を楽しんでほしいので、一歩手前を尊重しています。散っても新たな命を育むので無駄では無いですが、まずは近い未来へ向かう事を前提として制作しています。(それに新たな命を育むコンセプトは、芽吹シリーズが担っていますし)

ちなみに繭タイプはヒスイを取り出せるので、取り出したヒスイも首飾りにでき、取り出された首飾りの方も新たな垂飾として活用できるようにしています。
これにより夫婦や恋人同士で共有できる一対の垂飾となり、よりお互いの繋がりが強まる事を願って制作してあります。(前にも書いた?)

繭に入る丁度良いサイズのヒスイ転石に出逢えたなら、それを入れて女性用とするのが美しい活用法かと思っています。(個人的に)

でも一人で楽しむのも悪くない…、それぞれのスタイルを使いこなして自身の豊かさを高める、そんな活用も最高だと思っています。
どちらかと言えば私は後者のタイプではありますが、一人で楽しめるのならば二人でも楽しめるので、どちらでも楽しめるようにしておくのが良いでしょう(笑)

私の作品が「それぞれのカケラ」となる事を願って、今後も創作活動を頑張りたいと思います。
2016年03月12日
三月に入り天気が安定してきたので、押上海岸へ行って来ました。
今回は1日と4日の事を書こうと思います。(先週の話ですけど(笑))

まずは1日、二月の終わりに雪が降ったので海岸にも雪が残っていました。
天気も快晴とはなりませんでしたが、太陽が顔を覗かせると海と浜辺が美しく輝きます。
波の状態は程良く、転石を探すのには絶好の環境でした。






しかし好環境とは裏腹に、なかなかヒスイとは出逢えません…。
ヒスイじゃなくても魅力的な鉱物の標石(標本となる石)があれば、それだけで満足なのですが、それも簡単には見つかりません。(どの鉱物も良いものは少ない)
やっと出逢えたのが、このオンファス輝石です。
質も滑らかな方で模様も面白い、浜辺にあるとひときわ発色が違います。(これも光を膨張させる何かがあります)


翡翠輝石を主成分としているので、同じ様な特徴が見られるのでしょう。
とにかく乾いてもパサつかず、僅かな光沢を宿して重さも十分に備わっています。
加工に向くのは一色タイプが理想で、それはネフライトや蛇紋岩に良く似ています。(でも転石時の艶が全然違う)


天気が不安定になってきた夕方頃に、やっとヒスイと出逢えました。
大きめの転石ですが、ちょっと肌が荒れていて美しくないなぁ…。
これは磨くか加工してあげると良いかも、ヒスイである事は間違いないので魅力的な見せ方を考えれば、ちゃんと輝いてくれます。



1日はこんな感じで終わり、簡単にはヒスイと出逢い事を再認識しました。
また次の機会に期待して「良い出逢い」を待ちます。



その出逢いは三日後の4日にありました(笑)

海岸にあった雪はすっかり無くなり、空も海も本来の色を取り戻しつつあります。
先日まで荒れていた海も穏やかになり、今回も絶好の環境が整っています。
でも「環境が良いから拾える」ってわけじゃ無いのは経験済み、それでも勝手に高まる期待に胸を躍らせながら歩きます(笑)






少し歩いていると、鮮やかな翠が目に入りました。
すかさず拾うと、ただの陶器の欠片…、茶碗の欠片か知りませんが、このガッカリ感は体験した人にしか解らないでしょう…。
思わず「ふざけんな」って言いながら下に投げ捨てたところ、それを放った場所にヒスイの転石がありました(笑)



くすんではいますが良質で、その青みがかった姿は美しいです。(ちなみに滅紫と言う表現があるのなら、滅青と言う表現も在って良い気がする)
翡翠輝石も煌めいて非常に魅力的、このレベルなら満足、このままでも飾っておけます。
この出逢いをくれたのは下に投げ捨てた陶器の欠片なので、今後は邪険にできませんね…。
これから綺麗な陶器の欠片を見つけたら、一度は投げ捨ててみるのも面白いかもしれません(笑)


これを切欠にしてヒスイラッシュに入りました。

次に出逢ったのは、丸みを帯びた団子みたいなヒスイです(笑)
堅いヒスイがここまで丸みを帯びるのには、相当な時間が必用でしょう。



考えるに、この丸みは海で研磨されたと言うよりは「川にあった段階での研磨」が、大きく関係しているかと思います。
姫川である程度の曲線を備え、海中で整えられたのだと思います。
裏には割れた痕跡が見られるので、表との違いを観察する事もできて面白いです(笑)
これも形が良い(座りが良い)ので、そのまま飾って楽しもうと思います。


更に歩くと、動物の歯や骨を想わせる質感のヒスイと出逢えました。
こちらも翡翠輝石がキラキラと輝き、滑らかな質感は見ていて飽きません。
透明度も高い方なので、光の透過を楽しむ事もできるでしょう。



やや黄色がかっていますが、黄色ヒスイでは無いようです。
もっと芯まで黄色が染み込んでいたならば、黄色ヒスイに成り得るタイプなのだろうか…。
このタイプには、そんな可能性を感じさせられます。


最後に出逢ったのが、この薄緑のヒスイです。
とても滑らかな石質で、春を想わせる優しい発色は癒しになります。
透明度は低いですが、逆に光を膨張する特徴が際立っているヒスイだと感じます。



波が引いた瞬間に目に付き、すかさず走って押し寄せる波よりも早く戻りました(笑)
非常にタイミングが良かった…、少しでも遅ければ、この小さな転石は一波でどこかへ行ってしまったでしょう。(それだけの強さの波があった日でした)
この転石が最も「一般的なヒスイらしい発色」をしていて、これなら在れば初心者でも見つける事ができるでしょう。


今回に出逢ったヒスイたちはレア度では2〜3ですが、それぞれに魅力的な姿をしています。(レア度は2が標準です)
またレアの基準とグレードの基準は、それぞれに違いますので自分の経験則を元にした方が間違いないかと思います。
まぁ、誰が見てもハイグレードの宝石翡翠であれば、専門の鑑別機関での格付けが必用でしょう。(それはたま別の領域の話になってきますが…)

ともあれ前回よりも収穫が多くて良かったです!
まだまだヒスイとは出逢えます、きっと糸魚川の海からヒスイが無くなる事なんて無いのでしょう。(少なくはなりますが)

あとは、そのヒスイたちと「どのように関わっていくのか」が、人としての豊かさに繋がっていくように思えます。(人間関係にも似ていますね(笑))


ヒスイを仕事としている事で踏み外す道が在るのだとしても、この「ヒスイとの出逢い」や「人との出逢い」が、それを正してくれるように思えるのは私だけなのだろうか…。
2016年03月07日
今回は、いつもお世話になっている方の依頼で、勾玉三点を制作しています。(現在進行形)

まずはこの特大ステーキ(笑)のような青ヒスイを切断して、勾玉を作ります。
表面は磨いてありませんので白っぽく見えますが、濃い青色が映える貴重な青ヒスイです。


第一の関門は特徴とも言える縦横無尽に走る石目で、「生きている石目」と「死んでいる石目」の見極めが非常に大切になります。
当初は素材の厚みが十分だったので、そのまま濃い青色の部分を三等分しようと思っていたのですが、それを死んでいる石目が邪魔をします…。(同時に三等分する場合、色の出方にも不安がありました)
両面を見ながら出した答えは「面で二等分する」でした。
これにより左下の濃い青色部分で二つの勾玉(約5cm)を制作できます。
そして双方に濃い青色を多く配置する事が可能になり、無用なヒビも避けられます。(要は場所を選べる面積が広くなる訳です)

問題は三つ目…、色を優先すると茶色の危険な石目に当たってしまい非常に危険です。
なるべく青を優先しながらも安定している石目を選び、中央の右上部分を切り出しました。
サイズが小さいならば右端が良いのですが、サイズが大きいとリスクも大きくなります。
更に勾玉のスタイルの指定もあり、今回は胴回りが細いタイプ(古墳時代のスタイル?)だったので無理は禁物、胴を分断するような石目を避ける事を優先して加工しました。


配置を見極めるのに苦労しましたが、どうにか勾玉三点を削り出せました!
それぞれに青が映えて良かった、透明度も高いので自然光を受けて青が膨張して広がります。(画像は艶消し状態ですが、現在は磨きの行程を終え艶出しの行程に入っています)



配置決めには5日も費やしてしまった…、自分のヒスイならば冒険したのでしょうが、預かった素材なので失敗は許されません。
依頼人も加工のリスクを理解してくれていますが、それに頼るのは加工人として恥ずかしい気がします。(要は自分自身の納得の問題ですね(笑))

そしてこの後も、更なる第二の関門が待ち受けます。
青ヒスイは艶を出し難いタイプが多く、手間を必用とします。(必用としないタイプもあります)
でも今回の青ヒスイは良質なので、そこまでの手間は必用としないでしょう。
難儀する特徴として、白地が多くパサついている肌質の青ヒスイは艶を出し難い事が多いです。(コンサワ系の青ヒスイでの話)
まぁ、それは青ヒスイに限らず、鉱物全般に言える事なのでしょうが(笑)
そういう場合は艶消しにしていた方が良かったりして、臨機応変な仕上げが必用となるでしょう。

そういった事もあり、一般的に艶消しはその魅力を理解されない事が多いですが「あえて艶消し仕上げ」としている人もいますので、その見極めは難しいです…。

磨きの行程を抜いているとか、艶が出ないから磨いていないとか、そういう次元の話ではない場合がありますので、安易に指摘すると返り討ちにあうので気を付けて下さい(笑)

ちょっと話が逸れましたが、これで制作中の勾玉の紹介を終えます。(仕上がりが楽しみです!)


ちなみに開花・芽吹・彩雲のカケラで、ストラップも作りました。
物産センターの商ケースに並べたいと思いますので、糸魚川に遊びに来たら買って下さいね(笑)




これから暖かくなって行きますので、創作活動もはかどりそうです。
でもスギ花粉が大量に舞う季節にもなりますので、悪戦苦闘しそうな気もします(笑)

今年はどんな一年になるのだろうか…、良い縁が在ればいいなぁ〜。
いろいろな面で、思案の年になるような気がしています(笑)
2016年03月04日
提出した河川モニターの返答をもらいましたので、お知らせします。

大野付近の返答です。







「今年の雪は例年に比べまだまだ少ないようですが、それでもようやく川原も白く覆われました。雪で覆われると堤防の状態がわからなくなるのですが、出水も無いので雪解けまで待って確認しようと思います。ただ、山間部ではそれなりに降雪量がありますので、暖かい日が続くと異常融雪と融雪水が引き起こす斜面災害が気になります。このほか、特に冬期に気を配っているのは油の流出事故ですが、今年は今のところ平穏に過ごせています。
 堤防の上や河川敷に残された足跡等の痕跡は、誰が何の目的で立ち入ったかわからないものも含め、人の動線を知る参考情報となります。昔は冬場でもそこそこ出入りがあったのでしょうが、いまは、工事や調査の関係者以外では犬の散歩か近道で通ったあとくらいで、もったいないような気もします。河川敷に雪だるまの一人や二人が居たって良いと思いますし、クロスカントリーも自他の安全に気を付けていただければ良いと思います。冬場も安全に川に親しんで貰いたいと考えますが、雪は危険を覆い隠してしまいますので河川敷に入る場合は十分に気を付けて頂く必用があるとも考えています。このため参考情報として人の動きを示す情報もチェックしていますのでお気づきの点があればご報告をお願いします。」


との事でした。


二月末にも再び降雪があり、なかなか河川の雪が無くなりませんが、相応の楽しみ方はありそうです。
確かに堤防に雪だるまがあれば面白そうですね…、6体くらい並べれば笠地蔵のような伝説が生まれそうです(笑)
でも近道で使っている場所に作ると、歩行の邪魔になるので河川に落とされそうな気も…、道祖神みたいにひっそりと道端にあるのが良いのでしょうね。

人の動きを示す情報ですか…、なんか探偵みたいだなぁ(笑)
冬場はあまり人が出歩かないので、暖かくなったら監察してみようかと思います。
海辺なら冬場でも根性で歩いている人もいますが、その多くは「ヒスイ転石探し」か「釣り人」なので、そんなに珍しくはありません。

今年は小滝も積雪が少ない方だと聞きました。
実際に住んでいないので体感は解りませんが、厳しい環境である事は変わりないでしょう。
早く暖かくなってほしいですが、急激な温度の変化により融雪での災害が起こらない事を願います。
2016年02月27日
やっと忍耐の2月が終わりをむかえます。(後2日あるけど)
例年より雪は少なかったけど、一気に降り積もる事が多かった印象を受けました。
寒暖の差も激しく「一方的に自然に対応していくしか方法がない現実」を、思い知らされた感じです。
自然に「どれだけ適応できるのか」が、今後は重要になってくるのでしょうね。

今回は、河口周辺の報告です。
根知周辺を見に行く予定でしたが、先日(三度目)のドカ雪により根知では十分にモニターできないと判断し河口周辺に変更ました。
しかもこの日は天気が悪く、雪がちらつく寒い日でした…。(なので、あえて豪雪地帯へ行きたくない(笑))
そんな寒空の下でも河川工事は進められていて、同じ場にいる事で少しは現場の苦労が伝わってきます。





海側の空は一段と暗く、海は大荒れではありませんでしたが、いつもの美しさを失っています。
遠くに一人、海岸を歩く人影が見えました…。
根性なのか、執念なのか、物欲なのか、何であれその原動力は凄まじい(笑)
ストレス解消と言うよりは修行や労働に近いかと…、しかし道楽で探している者よりもグレードの高いヒスイ転石を拾える可能性が高いのは、現実として証明されています。
あとは事故のないように気を付けてくれる事を願います。(たとえ命を落としても、その者には悔いはないのでしょうが…)




前回に川底を掘り込んでいた場所は埋められ、次の段階へ進んでいました。
完成すれば水害時に壊れる可能性は低くなりますが、川底の石が姿を現す可能性も低くなりました。
でも定期的に掘り返して整備するし、普通に自然がブッ壊す事もあるので、今後も鉱物好きが楽しめる河川で在り続けるかと思います。(上流からも転がってくるし)




少し上がって石の公園にも行きました。
ここでも工事をしていましたが、これも護岸工事をしているのだろうか?
現状は土を掘っているのか、雪をかいているのかが、解らない状況になっている気がします(笑)




そんな中、公園の石たちは雪に埋もれ、再生と再会の時期を静かに待っています。
雪が溶けて春になったら桜の並木を楽しみつつ、この石たちとも触れ合いたいと思います。




早く姫川を歩ける季節が来る事を願い、今月のモニターを終えます。
2016年02月17日
またまた晴れたので、海へ転石(標石)を探しに行きました。
二度目の大雪により海岸には、真っ白な雪が積もっていました。
快晴だった事と雪によって海岸のゴミが隠れた事で、より海が美しく見えます。




波は長く押し寄せていましたが激しくは無く、探すにはとても良い環境でした。
この波では海に引き寄せられる事はありませんが、油断をすると押し寄せる波で長靴やズボンが濡れてしまいます(笑)
やはり油断は大敵、眩しく輝きまくっている石たちに苦戦しながら慎重に探します。





押上での収穫は、ネフライト4個にヒスイが3個でした。
ぎりぎりヒスイといったレベルもあり、ちょっと不完全燃焼な感じです…(1つは小さいのでネフライトに隠れています)
でもネフライトが綺麗なので良しとしました(笑)




時間もあったので、そのまま青海の海岸へ行きました。
こちらも一面が銀世界となっていました。
非常に天気の良い日で、ほとんど雲がなくスッキリと晴れ渡っていました。





海岸の状態も押上と同じで、長めの波が押し寄せていました。
転石たちが濡れている部分を見れば、どこまで波が来るのかが解ります。
空は「蒼穹でもあり紺碧でもある」って感じで、この時期には珍しい青空の下、ヒスイとの出逢いを求めます。





雪からの反射と転石たちの輝きにより光に満ちまくった海岸で、なんとかヒスイと出逢う事ができました。(頭がクラクラするので、時々は水平線を見て目を休めます)
このタイプはうっすらと紫が入るヒスイで、石質も滑らかです。
全体に薄紫がかるので灰色っぽく見える事もあり、乳白色のような美しい白地にはなりません。
入る紫も明るい紫ではなく、滅紫の部類になるのでより暗く見えるのだと思われます。
それでも出逢うのは困難であり、その姿からは高い品格を感じます。





こちらは親父が見つけたヒスイです。
かなりアルビタイトに近い感じがするのですが、乾かして見ると微細な翡翠輝石が見られ、表面がパサつく事もありませんでした。(きっと少し粗めの灰色ヒスイなのだと思われます)
押上では拾えなかったので、親父も喜んでいました(笑)






お互いヒスイと出逢えたことろで、この日のヒスイ拾いを終えました。

帰り際で私が「不純物の多いヒスイだなぁ〜」との言葉を合図に、二人の大人の熾烈な戦いが始まりました。(オッサンとジイさんの雪合戦です(笑))
しかし二人とも疲労していたので1分くらいで終戦し、冷えた手を擦りながら車に戻りました(笑)
何やっているんだか…、でも親父と雪合戦をしたのは何年ぶりだろうか…。
白銀で目が眩む中、同じく記憶の中で輝いている景色が甦り懐かしくなります。
自然と遊ぶ喜びとは、幼少の頃から培われた感覚であり体験なのだと感じました。

冬でも天気さえ良ければ楽しめるのだと、改めて感じる事ができた日でした。(現在は暖かい日が続いたので、海岸の雪も溶けているかと思います)
2016年02月12日
今回は、友人のオーダーで勾玉を制作しましたので紹介します。

友人が出逢ったヒスイ転石、川と海との合流点で見つけたそうです。
肌を見る限り海からの転石と言うよりも、河口に埋まっていたのが掘り出されたのだと思われます。
しっとりした肌の中に深い緑が点在していて、その模様はとても魅力的です。
このタイプは少し柔らかめなので光沢が出しにくいですが、その姿からは古代の風格を感じます。





縦断している致命的な石目を避けて、なるべく大きな勾玉を制作しました。
このヒスイの命は模様(景色)なので、揺らめくような緑が多く入るように加工しています。
創作での伊邪那岐として作っていたならば、テーマを「大蛇(おろち)」として仕上げていたであろう力強い作品となりました。





不思議な事に光源が変わると、緑の印象が若干変化します。(目の錯覚かな…)
全体的に薄緑になり、柔らかな感じに光が膨張します。
個人的にはオンファス系に見られる特徴のように思えるのですが、確実な事は解りません(笑)
単純に季節によって自然光が変わっているだけが理由なのかも…。(後は自然光が黄色で、蛍光灯が青色だからかな?)
片面には多少のヒビが入ってしまいましたが、それらも景色として楽しんでくれるでしょう。(私には脱皮間近の蛇に見えて仕方がない(笑))





ある程度の透明度もあって、光を受けると渋い緑色に膨張します。
とにかく渋い…、燃え上がるような緑の模様はそれだけで生命力を表してしまう説得力があります。
こういった存在を見ると「明るい色だけが神を宿しているのではない」って事が解りますね!





久々に定形の勾玉を加工しました。
ホントに久しぶり…、どんだけぶりなのだろうか(笑)

私にとって過去の遺産の模倣は、とても気を使います。
模倣である限り「そのもの」を越える事は不可能で、後続は「どれだけオリジナルの品格に近づけるか」が重要となります。

あえて品格を下げて薄利多売がセオリーとなっている現代で、本物を目指す者がどれだけ存在しているのだろうか?(って言うか本物を持てる人が、どれだけいるのだろうか?)
姿形だけが繋がっていく未来、そんな未来に原初の神(自然)は残っていくのだろうか…。

でもまぁ、今更って感じなので深く考えずに、自分の信じる道を進めば問題ありませんね(笑)
幸いな事に今年は勾玉のオーダーが数点あるので、それらも魅力的に仕上げたいと思います。

だいぶ暖かくなってきたので、自然(神)に奪われていた創作意欲も復活してきました。
加工だけが私の創作活動ではありませんが、根幹となっている事は間違いないので頑張りたいと思います。
2016年02月07日
久々に晴れたので、海へ転石(標石)を探しに行きました。
それなりに波はありましたが、気を付けていれば大丈夫なレベルの波だったので一安心。(天気が良くても海が荒れていたら、転石拾いは不可能になります)




晴れてはいましたが不安定な天気だったので、暗い雲が水平線に見えます。
海が綺麗なので気分は良いですが、これが濁っていたら重い気持ちになる事でしょう。
ストレス発散の為にも、なるべく綺麗な景色を見て探すのがベストだと個人的に感じています(笑)




午後になるにつれて、だんだんと曇りだし探すのが困難となりました。
ヒスイを探す際は光の膨張を見るので、その光が乏しいと見つけ難くなります。(日光が強すぎても、海水で濡れた石達が輝きすぎて見づらい(笑))

それでもうっすらと翠が入ったヒスイと紫のヒスイに出逢えました!
標石(標本になる石)までには達していませんが、ヒスイ転石としては合格レベルです。
紫ヒスイは乳白色タイプでは無く、不純物が溶け出した(剥がれた)であろう凹凸が見られます。
日が隠れたので逆に紫色は見やすくなり、点在して発色しているのが解ります。





今回はこの3個だけ、徐々に天候が悪化してきたので短時間で探索を終えました。
この間の大雪も綺麗に消えていて、非常に過ごしやすくなりましたが太陽が陰るとやっぱり寒いです(笑)(でも現在は昨日降った雪が積もってしまい、極寒の冬に逆戻りしています…)

また暖かくなったら、海へヒスイを探しに行こうと思います。(と、同時に仕事(加工)も進めないと…)
2016年01月27日
今月の24〜25日に大雪となり、雪かきに追われるようになりました。
最強寒波と言うだけあって凄い荒れ方でしたが、雪の量自体は例年と変わらない感じです。(家の周りは)
でも気温は低いので、サラサラのパウダースノーとなっています。(いつもは水分が多い重たい雪)
転がしても固まらないので雪だるまが作れず「雪を運んで片づける単純作業」が続きました…。
たった二日で環境を激変させる自然の力に、ただただ圧倒されてしまいます。

今回は、大野周辺の報告です。
この辺りは大雪となる前から、ある程度の積雪はあったのだと思います。
その上から積もったので、かなりの量の雪が広がっていました。
橋は交通量が少ない事からか、除雪が十分ではありませんでした。
また、大型車が通る事で轍ができていて、軽自動車には運転しにくい状態となっています。
しかしこれから雪も溶けるので、この環境は改善されていくと思われます。(天気も良いし)




久しぶりに晴れて、青空が見えました。
山側には雲はなく快晴、厚めの雪化粧をした山々が映えて美しかったです。
いつもなら下りられる河川敷も雪でいっぱい、一つも足跡がないので誰も川に近づいていないのでしょう。





こちら側には、誰かが歩いた痕跡がありました。
去年はクロスカントリーを楽しんだと思われる跡がありましたが、今回は徒歩のようです。
足跡の上に雪が積もっているので、この日に歩いたと言うよりは雪が降っていた日(25日くらい)に歩いていたのでしょう。(多分)
動物の足跡ではないですが、人間の足跡を見るのも面白いと感じました。(人間も動物だし(笑))




一応、モニターとして見渡してみましたが、雪に覆われているので確認のしようがありませんでした。
でも姫川も休息の季節となっているので、迅速に対応すべき修繕もないかと思います。
春〜夏の雪解けで壊れるのは防ぎようがないので、事後処理に務めるのが無難なのでしょう。(とんでもなく荒れる事があるので、それはどうにもならない)


1月もあと少しで終わります。
この先は大雪となる可能性は低いようで、2月には暖かな日が多くなるそうです。

そうなれば非常に有り難い、この創作意欲を根こそぎ奪っていく冬の寒さは私の天敵とも言えます。
でも「冬眠していたい」なんて言っていられるのだから、私は幸せなのだろうなと思います(笑)

幾つかのオーダーも受けているので、そろそろ気合いを入れて加工しなくては…。
雪かきによる筋肉痛も、速く治ってくれると助かるのですが年々遅くなっています(笑)

とにかく、祝福された再生の季節まで頑張ろうと思います。
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