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2015年08月07日
今年の夏もチビッコ(甥)が遊びに来ました。
上の子は高校生となっているので遊びに来るのは、もうこの子が最後になるでしょう。
でも後数年はあるので、私が父に教わったように勉強と遊びを教えたいと思います。
(勉強は私の幼い頃より頭が良い子なので、全く苦労しません(笑))

まずは海に泳ぎに行き、海での楽しみ方を教えます。
プールとは違うので、シュノーケルの使い方を教えて海の中を楽しみます。
初めは怖がっていて思うように行きませんでしたが、やがて慣れて「水中で呼吸が出
来る事」を認識したようです。(去年も教えたのですが、一年経つと忘れてしまうよ
うです)
シュノーケルにより常に肺に空気が入るので体は浮き、過剰な恐怖心は無くなります。
ただ油断すると非常に危険なので、常に子どもを見守る必用があります。(チビッコ
は調子に乗りやすいので、一つ一つを傍らで教えて行く必用があります)
ちなみに、一緒に泳ぎながら教えたので、私の背中が日に焼けて後が大変でした(笑)


次の日は、昆虫採取を楽しみました。
前回の轍を踏む事の無いよう足下に気を付けていたのですが、先日の海水浴で疲労し
ていたのか、また転んでしまいました…。
しかも階段だったので、一つ間違えば大怪我をしていたのですが、そこは華麗?な受
け身をとって被害を最小限にしました。(自己満足です(笑))
足をひねり崩れ落ちる寸前に前転をして、なんとか骨折は免れましたが軽い捻挫っぽ
くなってしまった…。
始まって早々、何をやっているのだか…、甥には「わざと転んだように見えた」と言
われ、前転をして骨折を回避した事を教えましたが理解はできなかったようです。
(まぁ、階段で前転するなんて理解できるはずもないですね(笑))
でも前回のように「無様」と言われるよりは良かったかな〜。
とにかく足をひねった激痛で立ち眩みして、数分は情けない姿を見せてしまった…、
これは「反面教師として学んでくれって」事で良しとします(笑)

こんな格好の悪い事で終わる訳にはいきませんので、強引に昆虫採取を続行しました。
早速、オニヤンマを捕獲するべく池に向かいます。
足のハンデ(勝手にコケた)はありますが、そこは経験と勘で補います。
何度かオニヤンマと正面から勝負して、連続技(笑)によって捕まえました!


まだまだ錆びてはいない、と満足しつつ久々の美しい姿を確認します。
いつ見ても美しく、その目はロウカンそのものです。
王者の風格を漂わせ、力強く私の指を振り払おうとしてきます。
これで甥も、少しは見直してくれた事でしょう(笑)

弱らないよう急いで撮影をして逃がし、新たな勝負に突入します。
今度は女王であるギンヤンマに挑みます。(オスなんだけどね(笑))
オニヤンマと違って警戒心が高く、なかなか近づいて来ません。
捕獲数も幼い頃から数えても少なく、かなり難易度の高いトンボだと感じています。
(私の経験則として)
何度かチャンスがあったのですが、あざ笑うかのように「ひらり」と回避を繰り返し
捕まえられる気配がありません…。
これだけの身軽さがあれば私も足を痛めずにすんだのに…、と関係の無い事を感じな
がら数時間粘りましたが、どうにも捕らえる事はできませんでした…。

この炎天下の中で私の方が真剣になっていて、甥は少し飽きていたようです(笑)
熱中症にも気を付けなくてはならないので、ここら辺で諦めて午後に海へ向かいまし
た。
足を痛めてしまったので一緒に泳ぐ事はできず、私は海岸でヒスイを探しながら遊び
ました。
その甲斐があってかヒスイを数個拾えたので、文字通り「転んでもただでは起きない
日」となりました(笑)
甥は憶えたてのシュノーケルで浅瀬を楽しんでいて、満足な海水浴になったようです。


この日の夜に甥とギンヤンマの捕獲作戦を考えて、次の日を待ちます。
作戦と言っても二人で網を持って狙うだけでなので、たいして意味がありませんけど
ね(笑)
とにかく感じたのは「ギンヤンマに正面から勝負するのは不可能」と言う事で、狙う
のは「縄張り争いをしている最中だ」と言う事です。
ほとんど近づいて来ないし、近づいてきてもあの機動力は尋常じゃないです。
ここは卑怯かもしれませんが、違う事に目を奪われている最中に狙う事にしました。


その結果、何とか捕獲に成功しました!
やったー!、実物をこんなに近くで見るのは何年ぶりなのだろうか…。
ギンヤンマは目も綺麗ですが、尾の付け根の「目が覚めるような水色」が一番魅力的
です。
苦労した甲斐があり、甥も喜んでくれました。(生きている姿を近くで見たのは、初
めてのようです)

来年は「ウチワヤンマに挑戦しよう!」と、二人で約束して甥は帰宅しました。

カブトやクワガタが人気がある中、トンボの美しさと捕獲する楽しさも憶えてくれる
と嬉しいです。(トンボ捕りは動体視力も良くなるし、気配の調整も憶えるし、機敏
さも養われます)

何よりも一人で楽しむ事が可能なので、独創性も養われる事でしょう。(多分)
慣れるまでは大変ですが、その分、捕まえた時の喜びはとても大きな感動になります。

実際問題として、もっと網が大きく長いのを使えば難易度は下がったのでしょうが、
そういったプロ仕様?の網が見つからず、100円ショップで購入した網で挑んだので
非常に苦労しました(笑)

甥はオニヤンマやギンヤンマは捕れませんでしたが、シオカラトンボなどは捕まえた
ので勘は良い方だと感じました。
家に帰っても憶えた遊びで、自然から様々な事を学んでくれると嬉しいです。

チビッコよ、また来年、成長した姿を見せてくれよな!(それと夜に教えたトランプ
も、修行して強くなってくれよな〜(笑))
2015年07月30日
今月は非常に暑く、干からびるような気候でした(笑)
8月に入れば更に暑くなるので、糸魚川でも海水浴や川遊びが増えると思います。
今のところ、台風の影響はほとんど無いので幸いですが、自然の中では気を引き締め
て慎重に行動する事が自身を守る事に繋がります。
警戒を怠らず、この暑い夏を楽しみましょう!

今回は、河口周辺の報告です。
この日も非常に暑かったですが、河川敷の日陰に入ると嘘のように涼しくなります。
車を止めるにも、バーベキューをするにも、新幹線の高架下が最適です。
時折、海からの涼しい風が吹き抜けるので、ハンモックがあれば一日寝ていられます
(笑)




すっかり夏の景色になりました。
青空の下には、小さな草花が咲き乱れています。
河川敷はとても広いので、遊ぶには最適の場所だと思います。(熱中症には注意です)
歩いている最中に足下から、でかいバッタ(トノサマバッタ)が飛び立つ驚きを感じ
て下さい(笑)




まずは、ちょっと気になっていた場所へ向かいます。
と言うのもクリーン作戦の時に、このライン(目盛?)が間違っていると聞きました。
それが本当なら、ラインを引き直さないのでしょうか?
何カ所か同じ間違いがあるとも聞いたので、請け負った業者の資質が疑われます。
(間違いが本当ならば、の話です)




次は少し河口へ向かいます。
クリーン作戦の効果もあってか、ゴミは少なく綺麗になっています。
景色も素晴らしいですが、山が崩されているのに気が付くと嫌な気分にもなります…。
川にある石灰石を活用するだけの規模で成り立てば素晴らしいのに…、と思ってしま
います。
でも現実として、それでまちが成り立っているし、「より原始的な事が最も利益をも
たらす事実」を、明確に示していると言えるでしょう。(同時に別の成長を失ってい
る事実も)





ここの堤防も問題ありませんでした。
一時は雨が降って川が濁った日がありましたが、濁っていただけで氾濫はしていませ
ん。
流木も以前に流れてきた時のもので、新たに集まった感じではありません。(多分)
土の部分が濡れていましたが、雨水によって多少の流れが出来たのだと思います。
堤防には幾つかの石が集まっていますが、これは鉱物探しを楽しんだ人が置いていっ
た石たちです。




これも気になっていた存在です。
川底から出ている「柱の跡」のような物で、昔の何か(橋とか)の跡なのでしょうか?
川の中にも一本だけ出ている柱があり、それも関連性が在るように思えます。
ただの巨大な流木にも思えるのですが、どうも人工的な感じがするので気になりまし
た。





川の水は以前より澄んでいて、流れも少し緩やかになっています。
それでも簡単に人を押し流す水流なので、子どもは特に気を付けて下さい。
浮き輪を付けて流れれば、このまま海に出られるので、遊び方次第では楽しめます。
ちなみに、ここで鮎を10匹釣り上げていたオジサンがいました(笑)




ゴミで気になったのは、喚起用の看板と大量の流木です。
せっかくの看板も、これではゴミでしかなく誕生理由や存在理由から外れています。
こういった類のゴミは、誰が処理するのでしょうか?
流木は集まりすぎて動物(鳥)の巣のようになっていますが、これは基本的に放置で
良いのでしょうか?




看板はモニターついでに片づけようと思ったのですが、何かに挟まっているのかビク
ともしません。
数分は頑張ったのですが、ものすごい暑さだった事もあり断念した次第です(笑)


高架下の日陰とは大違いの熱量で、こんな日に鉱物探しを長時間したら間違いなく倒
れるでしょう。
川の中を歩こうにも苔などで滑りやすくなっていて、少し気を抜いて歩けば転倒しま
す。
年齢と装備によっては、その事で流されますので、無理せず楽しむ気持ちを忘れない
で下さい。
2015年07月27日
いくつものカケラを加工したので、ここで紹介します。

まずは以前に友人が出会った、底なる玉のカケラを加工しました。
石質が良く全体が緑に染まったカケラなので、ほぼ全てのカケラを加工できる非常に
優秀なヒスイです!




今回は姉夫婦に、お守りとして送るのだそうです。
良質なヒスイなので、あれだけのカケラでもルースを制作する事が可能です。
なるべく不純物を避けましたが、少し入っている方が天然石らしくて良いかと思って
います。
家族の全員が同じヒスイを身に付ける、それも糸魚川ヒスイの活用法なのだと考えま
す。






次は、最近に知り合った女性のカケラを加工します。
幼い頃にヒスイ峡のお店で、文字通り「掴み取ったカケラ」なのだそうです。(一掴
み〜円ってやつです)
様々な鉱物(処理品も含む)が入っていた中から、糸魚川産のヒスイと出会ったのは
偶然では無いのかもね。(私が作品を並べている際に知り合ったのも、何かの縁なの
でしょうね(笑))




小さなカケラだったので、その形を活かして矢尻形の垂飾を制作しました。(屋久杉
のウッドビーズとも合わせてみました)
無駄を避けての形でしたが、その女性の「チャレンジ精神の支え」にするには、ピッ
タリの形だったと思っています。
私とは作る品は違っても、同じ作る側の人、いろいろ大変でしょうが頑張ってもらい
たいです。(私も頑張りますので…)




久々の委託加工だったので、昔に感じた「懐かしい喜び」と再会しました。
そう言えば昔は、よく加工を受けていたなぁ〜、あの時は多すぎて苦痛を感じるまで
になっていましたが、今はそれがとても懐かしいです。
今後は縁が在って出会った人たちのオーダーは、なるべく受けようかと思います。



最後は、カケラで制作したストラップたちです。
革紐にウッドビーズとシルバーパーツを合わせたストラップには、芽吹ヒスイを使い
ました。
雪のように白い地に、淡く明るい翠が爽やかに浮かんでいます。
芽吹きの季節には間に合いませんしでたが、暑い夏には涼しげに感じられると思いま
す。



こちらは小さいサイズのカケラたちを、ストラップにしています。
ストラップの紐自体もパーツから組み合わせていますので、ちょっとはオリジナル感
が出せたかな〜、と思っています(笑)
でもそのパーツ自体を作った訳ではないので、やはり自分で制作したヒスイのカケラ
たちの完成が一番嬉しいです。(地球とのコラボになるし(笑))



こういったカケラの加工は地味に大変で、作っている最中は爪は削れるし、指はつる
しで、私は本当に量産に向かない男なのだと実感します(笑)
一番楽しいのは完成したカケラをストラップに組み上げる時で、これはパーツを組ん
で楽しんでいる人(特に女性)とも、共有できる喜びなのだと感じています。

ちなみに、これらの品は物産センターで販売していますので、糸魚川へ遊びに来た際
には、お土産にしてもらえると嬉しく思います!


さまざまなカケラが、それぞれのカケラとなりますように、これからもヒスイを大切
に制作して行きたいと思っています。
2015年07月24日
今回は、天照大御神「陽炎」の三作目を紹介します。

以前にも同じ母石(プレート)で、大サイズを制作しています。
魅力的な石目と発色が特徴のヒスイで、非常に透明度が高く艶やかに仕上がります。
かなり昔のヒスイらしく、現在では同じタイプは滅多に見られません…。
運良く購入する機会があったので、その縁に感謝したいと思います。




表側は背を淡い翠に染めて、純粋なヒスイの証でもある「気品ある白」の魅力を楽し
めます。
モワモワと透明な部分と半透明な部分が混ざり合い、非常に神秘的な景色を映してい
ます。
私が知る中での「最高レベルの揺らめきを示すヒスイ」であり、それによって生み出
された天照は、まさに陽炎の名に相応しいと満足しています。(自画自賛ですね(笑)





こちらは溶け合うような明るい翠が魅力的で、幾重にも流れる石目も見られます。
ライチを想わせる質感は美しく、僅かな光でも膨張するように輝きます。
良質なヒスイなので光沢も抜群で、これが翡翠輝石の集まりだとは思えない程の統一
感(単結晶のような一体感)を魅せてくれます。





中サイズなので厚さも十分に残し、重厚感のある仕上がりを目指しました。
更に、可愛らしさを感じられるギリギリの曲線をとり、その中にシャープさも残す事
で幼稚さを可能な限り抑えました。(美しさを宿すには、どうしても必用な感覚です)




光を受けると石目が浮き上がり、神秘的な輝きと共に不思議な景色が見られます。
その氷の塊のような景色は、大地の躍動と同時に清涼感も与えてくれる事でしょう。
古代人も、この景色の虜になっていた事は間違い無いでしょうね(笑)






今回のヒスイ(プレート)で作れるのは、あと一つが限界でしょう…。
なので同じ母石で、中サイズの素戔鳴を作ろうと思います。(って言うか作り始めて
います(笑))
前回と同様に雲蒸竜変をテーマとする作品となりますが、サイズが違うので違った魅
力を楽しめるかと思っています。(次回は、新たなテーマで素戔鳴を作る予定でいま
す)

テーマを持たせて作れるヒスイとの出会いは希で、人とヒスイとの縁が重要となりま
す。
将来的には、もっと表現するテーマを広げて行きたいので、これからどれだけ「芸術
的なヒスイ(鉱物)と出会えるか」が、カギになってくる事でしょう。

これからどのような出会いが在るのか…。
ヒスイにしろ、人材にしろ、こればっかりは思い通りにならない事ばかりですが、ま
ずは自分の出来る事を精一杯やりながら「その時」を待とうと思います。(待ってる
だけでは駄目なんですけどね(笑))

期待と諦めが混ざり合う現代ですが、活動する中で「何かの答え」が見つかる気がし
ます。
2015年07月17日
今月の13日〜15日はとても暑く、川遊びには最高の日和でした。
川で遊ぶのは夏の楽しみでもあるので、仕事(加工)を午前中で終えて姫川へ向かい
ました。
そしてここが、私のお気に入りの場所です。



この場所は根知〜小滝へ向かう途中にあって「よく壊れる場所」として、以前にも紹
介しています。
道路から降りる事は出来ないので少し下の川沿いから向かうのですが、ちょっと危険
な道のりでもあるのでお勧めはできません。(特に子どもには)
と言うのも護岸が壊れて鉄筋がむき出しになっていて、転んだ際に刺さる危険性があ
ります。
また、この場所自体も各ブロックに縦2m位の穴があり、そこに落ちると大変に危険で
す。(まず流されて死にます)
川の水量が少なくなる時期でしか向かう事は不可能な場所ではありますが、普段より
少ないだけであって簡単に人を流すだけの水流が絶えずあります。

しかしその反面、冷たい水が流れ、大量のマイナスイオンが漂う避暑地として理想的
な環境でもあります。
美しさには「恐ろしさ」は付きものなので、状況の判断さえ出来れば楽しむ事は可能
です。(ちなみに「幼稚さ」には「可愛らしさ」が付いています(笑))

連なるブロックにより緩やかな段差があり、そこを流れる水で足を冷やすと最高です。
(特に小さな滝になっている場所が最高です)
場所によっては足を冷やしながら横になれるので、寝てしまいそうにもなります。
(ただ、本当に寝てしまうと危険回避ができないので注意して下さい)
実際の写真を撮ろうと思ったのですが、オッサン(私)の足を撮影しても雰囲気をぶ
ち壊すので、その衝動を思い止めました(笑)

このすぐ近くには道路があり、その道路の温度計(根知付近にある温度計)では37度
となっていましたが、この場所はとても涼しかったです。
でもここを離れて石のある場所へ行くと灼熱となっていて、干物になるかと思いまし
た(笑)

石のある場所は支流となっているのですが、流れが非常に緩やかで流れる水も「ぬる
ま湯」となっていたので、この日の気温は尋常ではなかったのだと感じました。(温
度計を見れば解るのですが、体感としての危険を強く感じました)

台風の影響で風も強かったのですが、それが幸いし水しぶきを大量に浴びる事ができ
ました。
風自体も川により冷まされていて、とても清々しかったです。
まぁ、支流の方は熱風になっていたのですが…。(石を探す際は、眼が乾いて仕方な
かったです(笑))

とりあえず出会った中で、最も珍しかった石はこれです。



多分、珪化木だと思われます。
だだの木かと思ったのですが、かなり重く堅いです。
川で洗うと、砂岩のように表面が少し溶ける感じがありました。(その際、ヤニの影
響なのか手がベタベタします)
もしかしたら、珪化木に成りかけている状態なのかもしれません。(少し珪化が不十
分な気がします)
ちょっと面白いので、工房のインテリアとして飾ろうかと思います(笑)

後は、良質のネフライトや良質のオンファス輝石とも出会えました!
これらも将来的に活用できればと思っています。(後は良質の人材も必用だな…)


ちなみに姫川へ遊びに行く際は、父と一緒の時が多かったりします。(海も)
父も自然が大好きで、幼い頃に自然との遊び方を教えてくれた先生でもあります。
もう年齢も年齢なので、一緒に遊べる時間も少なくなっていますが、可能な限り父と
自然を楽しみたいと思います。

これからが夏本番、今年の夏も思いっきり楽しもうと思います!
仕事も頑張りますので、応援をよろしくお願いします(笑)
2015年07月12日
提出した河川モニターの返答をもらいましたので、お知らせします。

大野付近の返答です。







「今期最後のモニター報告、ありがとうございました。7月からも引き続きよろしく
お願いします。
 また、先日はお忙しいところ姫川クリーン作戦にご参加いただきありがとうござい
ました。沢山の方に参加して頂き感激しました。クリーン作戦は年1回のみですが、
この他の橋の周辺などには橋の上からの投げ捨てられたゴミが多く、これらについて
は、県や市が橋の工事の際に周辺をきれいにしていってくれたり、河川を利用してい
る団体が独自に清掃を行う事もあり、大変感謝しています。また、除草は堤防に草が
生えていると異常を感知できないため、年2回除草しています。利用者のためにもこ
まめに刈りたいのですが、予算の都合上、春と夏に行っています。
 さて、報告についてですが、雪解けの出水も治まり、川の水もかなり少なくなって
きました。等出張所も防災面では平和な時期を過ごしております。白馬の土砂崩れは、
白馬と小谷の降水量を気象庁のホームページで調べると5月18日19日と6月21日26日に
ややまとまった雨が降っていました。このときの影響でしょうか。
 大野地区は川岸が浸食されたため、昨年護岸を整備しました。水の流れが変わり砂
利や石が堆積し浸食は治まっていますが、姫川の流れは予想外の動きをします。高田
河川国道のHPに昭和22年からの姫川の航空写真が掲載されていますが、水の流れに
よって土石が運ばれたり堆積したりで澪筋が一定していません。次は何処が削られて
何処に堆積するのか…、写真のコンクリートは埋もれていた、過去の洪水の歴史の一
部かもしれませんね。
 河口付近の左岸面の崖ができている箇所は、川原が藪になっており、釣り人も立ち
入らない場所なので特に柵などは設けていないのですが、河川敷に降りる階段付近に
注意喚起の看板を設置しています。表現や設置場所などお気づきの点がありましたら
意見等いただけると有り難いです。注意喚起と言えば、川の水位の情報などを「高田
かわこくモバイル」で一般提供しています。川を安全に利用して貰えるよう宣伝して
いますので周囲のかたにも紹介して頂けると有り難いです。また、ご存じかも知れま
せんが、過去の雨量の記録は「気象庁ホームページ」にあります。これがウン十年ま
えにあれば、夏休みの宿題も楽だったのにと思います。」


との事でした。


姫川クリーン作戦については先日も書きましたが、普通のボランティアが参加する作
戦ではないと感じました。
姫川を商売で使っている企業団体が参加するのは当然で、年1回では不十分だとも思
います。(三ヶ月に1回のペースで場所を変えて清掃すれば良いかと)
普通のボランティア団体の方々には、今まで通り個々のペースで清掃してもらえば良
いと感じます。

他の地域でのゴミは「県や市が橋の工事の際に周辺をきれいする時」や「河川を利用
している団体が独自に清掃を行う時」以外は、清掃されていないって事ですね…。
やっぱり「捨てる側」を、どうにかしなくては全く意味がないようです。

除草はシルバー人材の方々がやっているのだろうか?
予算がないのなら、年輩の役人がやれば良いようにも思えるのですが…。(役に立っ
てこその役人なのだろうし)
まぁ、草を刈りまくっても良いわけではないですけどね(笑)

確かに姫川は予想外の動きをする事も多いですが、水の流れには特徴があるので目星
を付ける事は可能です。
もし詳しく知りたいのなら、昔からヒスイを拾っている爺さんに聞くのが一番速いで
す(笑)
と言うのも、荒れた際に石が流れ溜まる場所にはヒスイもあります。
そのポイントを知っているのが、昔から川を歩いている爺さんで「何処が荒れるのか」
とか、「何処に石が溜まりやすいのか」を知っています。
護岸工事をする度に微妙に変わってはいきますが、それでも「いつも崩れる場所」は
限られています。(こういう時に頼らないと、ただの変わり者ってだけの存在になっ
てしまうかと(笑))

気象庁のHPや高田かわこくのHPの情報も活用しながらも、経験を積んでいる爺さんの
話も聞くべきだと思います。(それが河川利用者の為になったのなら、今までやって
きた事も報われるかと思います)
ちなみに、キノコではないですが「その場所を教えたくない」って思う人がいるかも
しれませんが、教えたからって知った者がヒスイと出会えるとは限りません。(これ
ばっかりは運ですから(笑))

あのコンクリートの残骸ですが、鉄筋の部分が危険なのでどうにか処理できないのだ
ろうか?
注意深く無い者が、引っかけて皮膚を切る事もありそうです。
ああいった物体は、作った土建屋さんが片づけるのが良いのではないでしょうか…。

現代はデータ化されて便利になっていますが、電気が止まれば使えない弱点もあるの
で自身の経験則を養うのが一番確実な気がします。(そう簡単に電気は無くなりませ
んが(笑))
その認識を「伝えて行く側」も「伝えられる側」も共有できたのなら、ここで「一つ
の教育の義務」が果たされるように思えます。

教える姿勢と学ぶ姿勢、この理想形が姫川を通して成されたのなら、私が求めるヒス
イ文化の発祥地にも近づけるのだと考えます。


今月から糸魚川は梅雨に入っていますが、多少の雨が降るだけで過ごしやすい気候と
なっています。
後半からどうなるのか解りませんが、今現在の姫川は少し水量が増しているだけで洪
水にはなっていないようです。(でも濁っているので流れは急です)

遊ぶ際は各々が慎重に状況を判断して、事故のないよう心がけて下さい。
2015年07月08日
先日、物産センターで作品を並べていた際に知り合ったお客さんに、素朴な疑問を問
われました。
それは「ヒスイ原石の値段は、どうやって決まっているのか?」と言うものでした。
特に「その原石で商品を作った際に付く値が基準」なのか、それとも「原石自体に規
格があり値が付いている」のか、これが疑問なのだそうです。

個人的に非常に理解できる疑問であり、いろいろな事情を知らないと解らない基準だ
と思いました。(以前にも似た疑問について書いた気がしますが、私本人も忘れてい
ますのでもう一度書きます)

まず「その原石で商品を作った際に付く値が基準」とする原石は、一色タイプで透明
度が高く、若竹〜オニヤンマの眼のような明るい発色を示し、非常に艶やかな光沢の
出る最高級のヒスイの基準だと言えます。
これは糸魚川では非常に僅かしか無く、大昔に出た最高レベルのヒスイを持っている
人しか関われない基準だと言えるでしょう。(入手経緯は不明(笑))
要は宝石のレベルであり、その者は原石を購入する事は無く「加工に出して自身で販
売する」か「販売力のある業者に原石を卸す」かで、世の中に出て行きます。(主に
数百万円〜数千万円です)
とにかく発色・透明度・光沢が最高のヒスイでないと、この基準は適応されません。
(ルース自体には職人としての付加価値は無く、枠の貴金属の彫金に職人の付加価値
が付くシステムのようです)
これらを扱える業者は限られるので、私たち一般市民には関係のない基準だとも言え
ますね(笑)
ただ納税の義務が果たされているのかは、非常に怪しい領域かと…。


次は海岸転石ですが、これは作品の基準の一部でもある「一点もの」としての希少性
が目安となります。
より珍しく、より姿が良く、より美しい色、これを突き詰めると、一般的に人気があ
るヒスイが自動的に高額となります。(作者がいないのでテーマやコンセプトの基準
がありません)
ただ完全な基準は無いので、売り手と買い手によって様々な値で取り引きされていま
す。(主に数万円〜数百万円)
鉱物としてのヒスイ転石であれば、数百円〜数千円で購入できます。(これは探す労
力が基準かと…)
希少性の高い転石(原石)は商売として販売は可能ですが、後が続かないので一時的
な財源にしかなりません。(簡単には拾えない、よって簡単には仕入られないので原
石売りでは商売にならない)


最後に切断されている原石や磨かれている原石の基準ですが、その殆どが工賃と言っ
て良いでしょう(笑)
仕入れ値もあるので、それの3倍〜10倍にはしているとは思います。
ただ、プレートを購入するのは加工人が多いので、その加工人の加工力や販売力によっ
て値を変えてくる者は多いです。(ここで不毛な駆け引きがあったりします(笑))
また、一般のお客さんと業者でも値が違ってきます。
業者の方が安いと思いきや、一般のお客さんの方が安かったりする事も多く、これは
「転売される事」と「欲しくて購入する事」の違いだと思われます。
飾り石タイプの品は、工賃(台座や整形などの)と色と姿が重要になり、そこに何か
しらの景色を見出せるヒスイ岩石に人気が集まります。(これも主に数万円〜数百万
円)
不純物を含む岩石の方が面白い形や景色に成りやすいですが、希に純度が高い魅力的
な姿のヒスイも在り、当然その方が高額になります。(要は飾り石にもなり、加工す
る事も可能なレベルのヒスイです)
庭石の領域になると基準が良く解らないので、その分野のプロに聞いた方が良いかと
思います(笑)

ちなみに磨かれていない普通の原石(川とかの)も、主に加工人が購入するので売り
手と買い手によって値が付いています。(加工して利益を出せる値で購入するのが加
工人です)
この場合はヒビの有無や色の有無、それと希少性などが大きく関わってきます。
色があっても表面部分だけでは評価が低く、その配置によっても値が変わります。
(作品制作の場合は、色の有無より模様が重要となりますが、色があった方が「見栄
えが良い」という現実があります)
鉱物の標本として求める人もいるので、その場合は転石と同じく希少性が大きな基準
となるでしょう。(人の手が、一切加わっていない事も重要です)
ここも飾り石にもなり、加工にも適応しているヒスイ原石が存在しています。
加工目的・転売目的・趣味としての購入、これらで値が変わりますが、最もお金を出
せるのは趣味のお客さんなのだと思われます。(後は金に困っていない、加工して遊
ぶ暇なジジイとかも(笑))


一応書きますが、作品は「テーマやコンセプト」が大きな基準になります。(よって
作者が基準を創る)
商品は「人間にとって使い易い(都合が良い)道具」が大きな基準になります。(散々
書いてますので、これで良いよね(笑))

ヒスイはダイヤモンドや貴金属では無いので完全な基準はありませんが、それらに準
ずる基準はあるので当てはめると解りやすいです。(要は多くの人が求めるヒスイが、
より高額となるのは必然だと言う事です)
それに対応していない値段の付け方をしている人はいますが、殆どが素人なので深く
考える必用はないかと思います。
この領域は女性や子供を狙った的屋が多いので、まともに相手にしても意味が無い事
も多いです(笑)
なので「憂さ晴らしを目的とした祭り」として楽しみたいのなら、それ相応に楽しん
で下さい。


こんな感じなのですが、これで少しは解ってもらえるかと思います。
後は自営して経験則を溜めていけば、もっとよく解る事でしょう。(でも幻滅する事
が多いので、それを覚悟して選択して下さいね)
2015年07月07日
今回は、建速素戔鳴尊「雲蒸竜変」の伍作目を紹介します。

前回の天照や月読と同じヒスイを加工して、小サイズの素戔鳴を制作しました。
流れる雲を想わせる景色を映し、淡く翠に色づく姿は彩雲のようです。
特に目立つヒビや石目はありませんが、表面には多少の凹凸があります。




竜の鱗として見る事ができる表面の凹凸は、光の加減でキラキラと輝きます。
雪のような景色を映してもいるので、山岳の芽吹きも感じる事ができるかと思います。
猛々しい気性の素戔鳴ですが、柔らかな質感と色彩により柔軟さも感じさせます。





こちら側は、更に優しい翠に染まっています。
この淡く清涼感のある色彩は、夏の暑さをも忘れさせてくれるでしょう。
自由気ままに流れる雲(竜)は何者にも束縛されず、力を放つその時を待っています。





光を受けて輝く姿は、まさに彩雲の竜と言えるかと思います。
新緑〜深緑へと向かう草木の生命色を、その身に映しているかのようです。
これから本番を向かえる夏の日差しを受けて、より美しく輝く事でしょう。





これで天照・月読・素戔鳴の三貴子が揃いました!
そしてこの母石での神玉は、この素戔鳴が最後となります。(もう加工できる箇所が
ありません…)
残りは致命的な石目やヒビを避けながら、珠などに活用したいと思います。

今では珍しい明るい発色のヒスイだったので、そのヒスイで三貴子を作れて良かった
です。
糸魚川のヒスイで制作する事を限定しているので、なかなか望むヒスイとは出会えま
せん…。
でもそれが天運であり、それによって誕生するのだから、より高尚な領域を目指せる
わけですね。(そしてそれが、私自身の花道でもあるわけです)

こういう領域も在る事を残して行かなくては、知らずに成長してしまう人達が増える
事でしょう。
それではあまりに面白くない…、こういった基準も在って、それで成り立つ過程での
矛盾や葛藤も知ってもらえると嬉しく思います(笑)

でも知識として憶えるのと、経験して学ぶのでは大きな差があるので、特に同じ様な
生き方を目指す者に伝えて行けたらと思っています。
そうすれば、かつての先人たちのように心の支えと成れる事でしょう。(多分)



ちなみに二人の天才が存在していた時代に生まれたラファエロは、どんな心境だった
のだろうかと考える事があります。(以前にも書きましたが(笑))
王道から身を引き(って言うか引かざるを得なかった)、多くの民衆へ向けて芸術を
表現した心境は、どのようなものだったのだろうか…。(特にあの時代で)
その事で数多くの作品を残していますが、それら全てに満足していたのだろうか…?

古来より芸術を支えた存在とは王族や貴族であり、その間に画商がいたりします。
そして少数の娼婦の方々が、芸術家(特に画家)を支えたと言えるでしょう。(まぁ、
王族や貴族を支えたのが民衆なんですが…)
その支えを失っている現代では、理由は違いますがラファエロのような状態になって
いる芸術家が多いようにも思えます。(状況が「似ている」ってだけですが)

こういった時代での芸術家の生き方は…、と考えたりします。
二人の天才が同時にいた時代と、先人達の一流の作品が数多く残っている現代、細か
い状況は違いますが「表現を向ける対象が塞がっている」って事は同じですね…。

そうなるとラファエロがしたように、民衆へ向ける以外に道は無いのだろうか?
漫画やアニメは、その派生から生まれたのだろうか…、とか考えたりします。

どれが正解とかの話では無いのですが、選択できる項目を把握する事は大切だと考え
ます。

基本的に芸術とは高尚な領域を目指して行くので、関わる者は全て選別されていきま
す。
ですが選別で落とされたとしても、芸術を続ける事は可能です。(続けて行けば良い
のだから(笑))
要は「評価されないのでお金には成らない」、この問題を解決できれば続けられるわ
けですね…。

でも「評価されない事を続ける」って事自体にも選別があり、そこに残れるのは僅か
なのだろうと思います。(趣味のレベルに成っていても駄目ですので)
一度で良いから残ったその人に出会ってみたいなぁ…、きっと強烈で独特の美学を持
ち合わせている気がします。(ものスゲー頑固者なのでしょうね(笑))
そして出会えるのであれば、この日本で出会える事が理想的です。(言葉が通じます
し(笑))

私が北に向かって旅をする日も、近いかもしれません(笑)


幸いにもヒスイの領域は、誰が作ったか解らない「ただ古いだけの品々」が多く、グ
レードに左右される宝飾品〜装飾品しか選別されていません。
なので芸術として目指せる領域は、まだ多く残っているかと考えています。(日本に
おいてヒスイ文化が、途中で途切れているのが幸いしているのでしょう)

ただ表現を向ける対象が少なくなっているのは事実で、今後も減り続ける事は間違い
無いかと思っています。(自分のレベルに引き下げる事が平等なのだと、勘違いして
いる者が増えるので)

高尚さを維持しながらも時代に対応して行く、このバランスには糸魚川のヒスイ独自
の力を借りる必用があると考えています。
問題は「その力の恩恵を受けられるのか」で、そう簡単に受けられる領域ではないで
しょうね(笑)

でも、その一つの方法(選択肢)が在るのなら、そこへ向かって努力しようと思いま
す。
2015年07月03日
まず始めに河川愛護モニターが二期目に入り、その委託式が昨日あったのですが、私
が日程を間違えていたので欠席してしまいました…。
仕事に集中している時だった事もあり、どうしても様々な事を忘れがちになってしま
います…。

関係者の皆さんには、ご迷惑をおかけしました。(すみません)

ただ私が二期目だった事や、新規で二人のモニターの応募があったらしく、そう問題
にはならなかったようです。(幸いにも)
後で新規モニターの方の名前を教えてもらったのですが、少し気になったのは「聞き
覚えのある名前だ」って事です。
要は「ヒスイ関連の人かも」って事で、何かしらの意図を感じました。
まぁ、今の時代は大義名分(免罪符)が必用なので、それも道理でもあるように思え
ます。(まだヒスイ関係の人かは定かではありませんが)

そして同時に思った事は「二人も応募があったのなら私は必要なかったのでは…」っ
て事です(笑)
河川モニターで在っても無くても、姫川の魅力は伝えて行くので私的には別に良いけ
どね。
私の報告スタイルを基準とすれば、それぞれがより姫川の魅力を伝えられるようにも
思えます。
でも、ほぼボランティアの活動なので、対応できる人は限られるでしょうね…。
この領域が今後、どう変化して行くのかも楽しみの一つになりそうです。



さて本題ですが、姫川クリーン作戦に参加しました。(今日の午前中に)
初めてだったのでよく解らずに現場に行って、その参加者の多さに驚きました。
清掃に「こんなに参加するんだ」と驚くと同時に、すぐにある特徴にも気が付きまし
た。
集まったのはボランティアではなく「姫川を活用している企業団体である」って事で
す。


フライングクラブやライオンズクラブ等の団体もいましたが、単体のボランティアは
私を含めて二人くらいだったと思います。(もしかしたら私一人かも)
ここにも大義名分(免罪符)が必用なんだなって思いながらも、その行動自体は必用
な事なので参加しながらモニターしてみました。


それぞれの団体が1班〜3班に分かれて、河口付近のゴミ拾いをします。
で…、私はどの班になるのかを聞いたところ、「どこに入っても良い」って事でした
(笑)
一般の参加は念頭に置いていなかったらしく、その対応を決めてないようです。(受
付でも個人だと言ったら驚かれました)




個人と言っても河川モニターなので、全くの一般人の参加って訳ではないのですが…。
とりあえず配られた説明書きにも、一般参加は1班(シャレか?)となっていたので、
最も海に近い区分でゴミ拾いをしました。


これが私が拾ったゴミです。(しんがりだったので少な目です)
ゴミの種類を見て納得しましたが、一般的なゴミよりも企業の産業廃棄物の方が多い
ようです。
紙製のゴミは殆どが土に還っている状態が多かったので、プラスチックや金物を中心
に探しました。
この黒い桶みたいなのもゴミで、発砲スチロール製のゴミです。(軽くて良かった
(笑))


何を梱包するのに使ったのか定かではありませんが、ゴミを拾う際にはトレイ代わり
になって便利でした(笑)
通常だと三つの袋を持って分別しながら拾って行くので、けっこう面倒です。
ゴミも使いようだな…、と思いながらも、最後には捨てるゴミを活用してみました
(笑)


これが1班の最終的なゴミになります。
結構な量のゴミがあったのが、見て解ります。
コンビニ弁当やペットボトルもあったので、全てが参加した企業の廃棄物とは限りま
せん。
でも作った過程には関わっているかもね…、それは売った者も買った者も同じ事です
ね(笑)


気になったのは中身が入っているペットボトルと、木製のゴミです。
正直、中身がお茶なのか小便なのか解らない(笑)
発酵しているので臭いも酷く、もっと危険な液体が入っている可能性もあるかもしれ
ません。
まぁ、五年前から行われているようなので、その間に被害がなかったのなら大丈夫な
のでしょうけど、何かあってからでは遅いので考えた方が良いかもね。(中身を出さ
ずに集めて、相応の業者が処理するとか)
一年に一回の作戦らしいので、あまり経験則が集まらない気もしました。

木製のゴミは、流木との違いが解らない程に劣化している場合があるので迷ったりし
ます(笑)
これはどうでもいい話なので「人工的なゴミなら集めれば良い」って事で納得しまし
た。


一時間ほどで終わり、皆が集まって解散しました。
とりあえずゴミ拾いは終わったので、その成果をモニターしに行きます。




これが2班の集めたゴミです。
外来植物の排除も目的とした作戦なので、それらも集められています。
最初に説明があったのですが初めての参加と言う事もあり、どれが外来植物なのか解
りませんでした。(名前を言われても解らない、常連に聞くなどして憶える必用があ
りそうです)




これが3班の集めたゴミです。
見て解るように、河口へ行くに連れてゴミが多く巨大になっています。
同時に上流へ行くに連れて、ゴミの種類が変わって行くのだと思います。(コンビニ
関係のゴミになって行くのでしょう)




関係ないですが、ゴミの確認をする際に歩いた野球場を撮影してみました。
綺麗に整備されていて、ネムの木はたくさんの花を咲かせています。
天気は曇りでしたが、時々晴れ間が出て気持ちの良い日でした。
ただペットボトルの話では無いですが、近くのタイヤ工場から出ている臭いは「場に
合ってはいないな」と感じました。(夏場は特に臭うのでしょう)






姫川クリーン作戦を体験してのまとめは、まずは商売として活用している団体が主に
なって清掃する事が目的なのだと解りました。(これも給料の範囲内なのだな〜、と
感じました)
一般の参加は、河口よりも上流でのゴミ拾いが良いかと思います。(大野のヒスイ橋
の下など)
これなら大勢の人は必要ないし、ゴミの種類が違うので一般人とゴミの関係もより深
くなるかと思います。

後は、一番の問題でもある「捨てている者への対応」になるかと思います。
ハッキリ言って「どちらがゴミなのか解らない存在」でもあるので、どうにかした方
が良いでしょうね…。
ゴミ拾い自体の活動は素晴らしく精神にも良いのですが、大元の「捨てた連中の後始
末をしている」って言う現実が付いてまわります。

これでは大義名分(免罪符)を目的としている者しか集まらないでしょう。
そんな事ならいっその事、川原乞食の免罪符(強制労働)にした方が良いかもしれま
せん。

ゴミがなければ大義名分(免罪符)には成らず、ゴミがあれば馬鹿の後始末にしか成
らず、奇妙なバランスを保ちながら繋がり続ける、これが今の人間社会の縮図なのか
もしれませんね…。(ゴミが無くなっても水を汚している現実は消えないので、ゴミ
は必用悪になるのでしょうね)

そんな社会に対応して行けるのか…と、自信が無くなっている今日この頃でした(笑)


原動力が何であるにせよ、成される世界に美があるのなら、それも良しとすべきなの
かもしれませんね。
2015年06月29日
今月も、姫川をモニターしてきました。
今年の6月は梅雨らしい雨は少なく、天気の良い日が続きました。
昼は暑いけど夜は涼しかったので、とても過ごしやすい月でもありました。
これは別の地域が「とても過ごし難い環境になっている証」でもあり、今回は糸魚川
が過ごしやすかっただけなのでしょう。
地球が活発化しているので何が起こるか解りませんが、糸魚川はヒスイの聖地でもあ
るので、守りは万全かもしれませんね(笑)

今回は、大野周辺の報告です。
草木が夏に向けて育ち始めています。
土手の草刈りはされていたので、川へ下りるのに苦労しませんでした。
大野付近は初めてモニターした頃と比べると、かなり変わった場所だと思います。
(見た目的に)





新たに作った堤防は、下部が石や砂利で埋まっていました。
雨が少ない月でしたが、ある程度は川が荒れたのが解ります。(4月〜5月に荒れた形
跡かな?)
石を入れた網が少し影響を受けていますが、堤防には何の問題もなさそうです。





水量も少ない事を考えると、小谷や白馬も雨が少ない月だったように思えます。
ただ水は濁っているので、山からの支流は雨の影響を受けているのかもしれません。
白馬の山の一部も土砂崩れをおこしていたので、一時的な大雨が5月か6月にあったか
と思われます。





川には鉄筋コンクリートの残骸がありました。
流れてきたと言うよりは、掘れて出てきたようです。
多分、川が荒れた際(5月頃)に、昔の補強の残骸が川底から押し出されたのだと思
います。




毎回のように橋の下には、幾つかのゴミが散乱していました。
少ない方なのかもしれませんが、この現象は完全には無くならないようです。
いつもはクリーン作戦などで、ゴミを処理しているのでしょうか?





河口方面を見渡すと、沢山の石達が連なっています。
運が良ければ名石と出会えたりもするので、運動を兼ねて探してみて下さい。(許容
の範囲内で)
左側は出水により削られ崖っぽくなっていましたが、あの場所を活用する人はいない
かと思いますので問題ないかと思います。
もし心配な場合は、看板で注意喚起すると良いかと思います。






来月から二期目に入るので、ちょっとした姫川の変遷も伝えて行けたらと思います。
また、夏に向かって川遊びが増えるかと思いますので、危険な場所なども報告できた
らと思います。(これから梅雨に入るらしいので、油断しないよう観察して行きます)

今年はサクラマスが上がって来なかったようで、釣り人もガッカリしていました。
環境が変化しているのは間違いないので、その兆しを感じとれるよう心がけてモニター
して行けたらと思っています。
2015年06月27日
今回は、月読命「翠月」の伍作目を紹介します。

前回の天照と同じヒスイを加工して、翠に色づく月読を制作しました。
美しい白地に浮かぶ翠は優しい色合いで、健やかなる成長を見守っているかのようで
す。
白昼の月の姿も映していて、生命の成長を昼夜を問わず見守っています。




雪のように美しい白地は月白を想わせ、それを染める翠は月夜の雲を想わせます。
この作品も表面に多少の凹凸があり、それが月の表面を感じさせてくれます。
首の辺りに石目がありますが、強い衝撃や圧力が加わらない限り割れる事はありませ
ん。
ます。




こちら側は、より白地が美しく淡い翠が優しく流れています。
白昼の月を強く感じさせ、自らが輝く事はなくても、照らされる事で美しく輝く姿を
映しています。
表面に多少の凹凸がありますが、それらが豊かな表情を演出しています。
ます。




透明度も高く、光を受けて優しく輝きます。
白地も透過の姿は淡い翠に染まり、柔らかな彩光が精神の安定をもたらします。
天照とは違った魅力で、持ち主を支えてくれる事でしょう。
透過の姿は、夏の到来を喜ぶように現れた「初夏の蛍」を想わせます。
ます。







天照に続き月読も完成しました!
次は同じ母石で、素戔鳴も作りたいと考えています。
そうなるとヒスイ(母)を同じくした三貴子が揃い、飾るのにも存在感が増します。

私の神玉は装身具にも適応していますが、本来は飾って楽しむ存在としています。
(装身具も兼ねているって事です)
要は絵画を身に付ける事も無いし、陶磁器を身に付ける事も無いのと同じで、自身の
聖域に飾って楽しむ事を目的としています。(装飾用の陶器は別)
これにより自の身を飾り立てるだけの「自己顕示欲を満たす存在」では無く、自身の
心が満たされる「自己満足の究極体」を目指して行けます。(それが芸術であり、私
が目指すお守りでも在るのだから)

絵画とは違いサイズが小さい事もあり、身に付ける事も可能となっていますが、身に
付けるにしても表には出さず、肌身に触れて忍ばせているのが良いかと思います。
(落とす事も、ぶつける事も無いので)

また、一般的な陶磁器とは違い道具ではないので、その楽しみ方は「道具を超えた陶
磁器」と、同じ楽しみ方となります。
要は「使い勝手が良い」と言う基準では無く、その表情や作り手の世界観を共有して
楽しむ事が基準となっていきます。(これは絵画の領域と同じです)

道具からの派生である大珠や勾玉は頑丈さを受け継いでいますが、道具を超えた時点
での大珠や勾玉の派生である神玉は、道具としての頑丈さを受け継がずに造形美を追
求していく存在となります。
金属とは違い表現を増す毎に衝撃に弱くなり、普段使いの対象とは異なっていきます。
なので常に持ち歩くのなら巾着(お守り袋)などに入れて、丁寧に扱う必用があるわ
けです。

まぁ、簡単に言えば「芸術品だ」って事です。
他者にはそう見えない事もあるかと思いますが、作者が言っているのだから間違い無
いです(笑)
そもそも芸術とは「それが芸術がどうかを他者が判断する領域」では無く、それを誕
生させた者が決めて行く領域となります。(この「誕生させる」って事が決め手です)
だだ、一流かは他者が決める事であり、正確に言えば後の「未来の他者」が決める事
でしょう。

私が言いたい事を簡単に言えば「作品を大切に扱ってね」って事です。(初めからそ
う言えば良いのにね(笑))



ここで私が気を付けなくてならない事は、芸術を先行させすぎると「他者の肉体は作
品を引き立てるだけの額縁」として「引き立て役のような扱いをする事になりかねな
い」って事です。
普通の装飾品ならばそれでも良いのでしょうが、お守りで在る以上、それは絶対に赦
されません。

ヒスイ本来の力を私の欲で蝕んでいては本末転倒、糸魚川のヒスイを扱う資格も失い
ます。
作品としての基本的な持ち方や楽しみ方(生き方)を提唱しつつ、所有者が満たされ
る事も大切にする、そんなバランスが一番重要となります。

私が扱っているのが糸魚川のヒスイである事を忘れず、先人が成してきた事を学びな
がら、私が進む道との違いを認識して、かつて成させていたであろう「ヒスイ文化の
発祥地」を求めたいと思います。


今回のように改めて考えると、私にとって糸魚川ヒスイは「完全なお守り」となって
いますね…。
何か物理的な御利益が在るかは立証できませんが、不思議な縁が結ばれ、生きる理由
は満たされ、大いなる何かの加護も感じる、ただの心の持ちようなのでしょうが、そ
う思える心持ちは持ちたくても持てないのが人間です。(人間は面白い生物ですね)

自分ができる最良の選択をして、この面白い感覚を未来に繋げられたらと思います。
(度が過ぎた錯覚にはならないように気を付けます(笑))
2015年06月22日
提出した河川モニターの返答をもらいましたので、お知らせします。

河口付近の返答です。






「河口付近は自然環境が厳しく、鉄にとってもコンクリートにとってもダメージを受
けやすいところです。写真は今では採用されなくなった「ゲルバー」という構造で、
損傷が発生しやすい部分を鋭く捉えた一枚です。写真の姫川橋はかなり古い橋で今
は4t車以上の車は通れないそうです。コンクリートの耐久性を増すために塗装され
ていますが、寄る年波には…とう感じです。先日は、橋を管理する県と現場で立ち会っ
てきましたが、古いなりによく管理されていると思いました。
 雪解け水が一段落して、姫川の水位が日に日に低くなっていき、川底の地形がどん
どん露わになっていきました。水位が下がって浅瀬が出来るところもあれば、川の勾
配が急なために滝のようになったり、細く速く流れるところができたりと危険な個所
は毎年変わるようです。このため、我々もこの期を逃さず川の健康診断を行い、危険
な個所の把握に努めているのですが、道路と違って河川は物理的に閉鎖することが出
来ませんので、利用者が危険を知らずに災害に遭ってしまうことのないように注意喚
起の看板設置に気を配っています。特に間近に迫る梅雨や夏場の豪雨による急な増水
は驚異です。洪水時には川幅いっぱいに濁流が流れ、濁流の中では流れた大きな石が
ぶつかり合い火花を散らしているそうです。この中に落ちてしまえば、這い上がるど
ころか浮き上がることも出来ないでしょう。利用者には川の楽しさと危険を知って頂
き、身の安全を自ら守って貰うよう「ここまで水かさが増した」などの情報の周知な
ど啓蒙活動に工夫を凝らしていかなければと思います。
 また野球場は市が管理している運動公園で、周辺の草刈りはライオンズクラブがボ
ランティアで行ったものです。いろいろな方が関わって頂いています。このような情
報も皆さんにお知らせしたいと思います。

 最後にモニターの任期もあと一月となりましたが、引き続き宜しくお願い致します。
 これから川原の木や草が強く自己主張してきますが、我々も負けないように頑張っ
ていきます。」


との事でした。


確かに姫川橋は、もの凄く荒れた濁流を何度も耐えてきているので頑丈なのだと感じ
ます。
逆に壊れないのが不思議なくらいで、洪水時の姫川を見れば橋も一緒に流されてしま
いそうです。
きっと幾度となく糸魚川が経験してきた水害なので、古いとは言え想定して設計して
あるのでしょうね。(事後の整備も、その都度しているかと思います)
でも今は以前のデータも越える自然災害が多発しているので油断は禁物、洪水時は姫
川橋には近づかない方が安全でしょう。(って言うか荒れている時は、姫川自体に近
づかない方が良いですね)

川底の地形が頻繁に変わる事はデメリットばかりでは無く、魅力的な鉱物が表に出て
きてくれます。(まだ見ぬ名石と出会えます)
基本的に自然の中での安全は自己責任であり、子どもや女性でない限りは自分で回避
すれば良いかと思います。
人間は自然と比べると圧倒的に弱いので、その中で遊ぶのなら慎重になるのは当然で
しょう。
これは教育の一環でもあるので、自分の経験則を活かして子ども達に伝えていく事が
肝心なのだと思います。

洪水時は水の音もさることながら、石がぶつかり合う音が凄まじいです。
あの状態の中に落ちたなら、溺死の前に圧死(全身打撲)となる事でしょう。
姫川の「静」と「動」の姿の両方を見れば、自然の「美しさ」と「恐ろしさ」は紙一
重なのだと認識できます。

草刈りがされていた野球場では、チビッコたちが野球の試合をしていました。
みんな一生懸命に頑張っている姿をみると、将来は野球選手にならなくても、この努
力は無駄ではない事が伝わってきます。(ボランティアの方々にも感謝ですね)
野球を頑張っているチビッコたちを、川で石との出会いを求めている私が見ている姿
は、端から見ると奇妙な感じかもしれませんね(笑)
あの中の数人でも良いので、石の魅力も認識できる大人になる事を願います!

これから植物が隆盛を極める季節になります。
人間は絶対に勝てませんので、勝負するのではなく、適応していけば良いかと思いま
す。
上手に付き合っていけば、いろいろな事を学ばせてくれるでしょう。

任期も今月で満了となりますが、どうも次のモニターがいないようで、二年目に入り
そうです。
誰もやりたがらないのが現状なのですね…、まぁ姫川は好きだし、よく遊びに行くの
で別に良いけどね(笑)
一年目でモニターした事と比較しながら、二年目をモニターしても面白いかも。(何
年も続ければデータが蓄積されますね(笑))

この事が自分の為にもなり、同士の為にもなったら良いな〜。
その結果が出るのは、もっと先の話になるのでしょうけどね(笑)
2015年06月17日
今回は、天照大御神「翠昇」の三作目を紹介します。


白地に明るい翠が流れるヒスイで、天照を制作しました。
春の芽吹を想わせる発色が美しく、未だ雪を残す山頂の景色を映しています。
氷雪を想わせる白地は、雪の結晶のような煌めきがあります。



少しヒスイ輝石が粗めなので表面に凹凸がありますが、それらが雪解けの景色を演出
しています。
ヒビが入っていますが、これも流動を表現するのに活用しました。
こちら側は「動」を担っていて、「躍動する生命の輝き」や「うねる炎のゆらめき」
を表現しています。(個人的に、秘めたる美として表現できたかと思っています)



こちら側は無傷で、その姿は「静」を担っています。
白地を染める明るい翠が、雪の下から湧き上がる生命の兆しを感じさせます。
こちらにも多少の凹凸があり、それにより雪の結晶のような姿を見せてくれます。
この翠が昇っていく景色は、太陽がもたらす恩恵を表しているのだと感じています。




透明度も高く、光を受けると神秘的に輝きます。
厳しい冬の中で「約束された季節に向けて蓄えた力」、それらが湧き上がっているか
のようです。
この柔らかい翠は、まるで幼い頃に見た「記憶の中の自然風景」を映しているかのよ
うです。



このタイプの発色を示すヒスイは、今では少なくなりました…。
部分的に少し粗い所があり、ヒビも多いので扱いが難しいですが、それらを活かす作
品とするには加工し甲斐のあるヒスイです。
これを完全な商品とする場合は、きっと表面をコーティングする事でしょう。

女性が化粧で肌の粗を隠すレベルとは違い、完全に包み込んで戻せないようにするの
で、整形に近い方法なのだと思います。
これにより「見た目の美しさ」と「頑丈さ」を得ますが、「そのままの美」と「豊か
な表情」を失います。

両方を得る事は不可能で、目的によって在り方が違っていきます(始めから兼ね備
えた原石を加工すれば可能ですが、まず現代では存在していませんね…)
要は「商品を販売する事」と「作品を販売する事」は、似て非なるものって事です。

私は作品を作って売る側ですが、販売しづらいという面があるのを体感しています。
でも救いは「行き場所のない作品が存在しない」って事で、誰にも求められなくても
作り手の元にあれば美しく飾られます。(と同時に活動資金は入らない(笑))

逆に販売を目的として作ったのに、行き場所が無くて「たらい回しにされている」っ
て商品が、一番惨めな気がします。(でも多少のお金には成る)
まぁ、お金が無いって事の惨めさを考えると、よっぽどマシなのかもしれませんが…。
(その者にとっては…)

商品として生まれたからには売れなくてはならないし、作品として生まれたからには
魅了していく世界観が必用となります。
どちらが正解とかは在りませんが、どちらを扱うにしても、これらの事を認識してい
なくては中途半端になります。

双方とも相応の覚悟が必用で、どちらも大変な事は変わりないですね…。
きっと一流になれば、どちらも似た悩みを抱える事になるのかもしれません。
まぁ、一流になっていないので解りませんが(笑)

それに芸術家として一流になるには、死んでからでないと成り得ませんので立証する
のは不可能かもしれませんね。(作者のエゴは失われ、作品の魅力だけが残るのだか
ら…)


私個人の夢と創作活動としての目標は若干違っていて、どちらを優先するのか悩みま
すが、最終的には同じ場所へ辿り着くのだろうと感じています。

個体としての表現力に特化していくのか…、作って売る者達の足場を作っていくのか
…、なかなか難しいですが、時が来るまで楽しんで生きようと思います(笑)
2015年06月13日
もう6月も中旬となり、紫陽花の時期がやってきました。

天気も良いので美山の紫陽花ロード(私が勝手に呼んでいる)へ、様子を見に行って
きました。
運動場やパターゴルフ場には多少の人達がいましたが、この場所は相変わらず静かで、
紫陽花を独り占めできました(笑)



ちょっと早かったかも…、これから咲きそうな蕾が幾つもありました。
前に比べると少し寂しく、姿も整っていない感じもしますが、それぞれを見ていくと
美しさが伝わってきます。(少し早かった為、連帯感は低かったです)





今年は雨が少ない事もあり、少し開花が遅れているのかもしれません。
でも、その中でも特に美しく咲く紫陽花があって、その姿を見ると個体の力が明確に
出ているように思えました。
淡い水色や淡い紫色は、特に暑い日には清涼感を与えてくれます。(今日も暑かった
です)
この瑞々しさ、絞って飲みたくなります(笑)



いつもの場所から姫川広域を撮影しました。
やっぱり杉が邪魔だなぁ…、でも「人間の都合で植えた木だから人間の都合で伐採す
る」なんて事を、当然だとは思ってはいけませんね。(花粉症ではあるんだけど)
幻想的な山々を見られたのだから良しとします(笑)



少し奥へ進むと、石碑の周りにサツキが咲いています。
丁度、見頃だったので撮影してみました。
紫陽花とは違った魅力があって、これはこれで美しいです。(元気が出ます)



ここへ向かう途中には、使われなくなったであろう給水の場があります。(取っ手が
ないし)
何故かこの姿に渋さを感じて撮影してみました(笑)
この自然と一体となっている感じ、とても魅力的です。(オブジェみたいです)
正確には自然が浸食している姿なのでしょうが、姿として美しく中庭に在っても面白
いように感じました。(家に中庭が無いけどね(笑))

次は青海へと向かい海へ行って来ました。



波と石の音が聞こえてくるでしょうか?(画像では音は伝わりませんね…)
海は少し濁っている感じでしたが、清々しい風が吹き渡って最高の環境でした。
何か面白い鉱物はあるかな〜、って感じで海を楽しみます。



とりあえず鉄石英の系統(ジャスパー系)と瑪瑙を見つけました。
綺麗な玉はビー玉です(笑)?れも面白いので拾っています。
鉄石英は単色であれば明るい色を、そうで無ければ模様とコントラストを重視してい
ます。
明るい色で模様もあるタイプもあるので、なかなか面白いです。
この前に出会った赤石も、次回に紹介しようと思います。(前回にも書きましたが、
まだ撮影してません(笑))

特に加工する訳でもないですが、もし私が望む未来が来るのなら活用できるよう残そ
うと思います。(ビー玉は必用無いけどね(笑))
一見はレンガの破片にしか見えませんが、当然ながら硬度も重量も違います。
流れる模様も魅力的で、ブラッドストーンと呼べるタイプもあるのだと思います。

加工すれば面白いのですが、私的にはヒスイの「白の領域に赤を混ぜたくない」って
事が、加工しない最も大きな理由になっています。(以前に加工した時の課題です)
なので加工するのならば、別の機械工具を揃える必用があります。
また、加工する場所も変える必用があるので、その準備を整えてから活用しようと思
います。(それか外で人力で行うか…)



最後に同じ赤ですが、庭に成ったラズベリーを撮影します。
ある程度の数が揃ったら、ジューンベリーと混ぜてジャムにします。
これも6月の楽しみであり、自然の恵を体感する貴重な経験でもあります。(そして、
これをめぐり鳥と闘う日々も大切な経験です(笑))



梅雨に入ってはいますが、未だ目立った雨がありません。
自然がどう変化して行くのかは解りませんが、それに対応して行くしか方法は無く、
その過程で進化して行くのが生物なのでしょう。

細胞的な進化は適応で進むとして、魂的な進化は信念でしか進まないので、それらの
違いを理解しておかないと「動物として進化した」ってだけの存在に成ってしまいま
す。

それでは人として生まれた意味もなく悲しいだけ、知性を与えられた価値も無い。
どう進むべきかを自然と創造(魂)から学び、進んで行けたらと思います。
2015年06月10日
予告通り海へ行って来ました(笑)
最近は少し荒れた日が続いていたので、面白い出会いに期待して海へ向かいました。

この日はとても天気も良く、波も穏やかなヒスイ日和でした。
波打ち際を歩いているとボヤっと光る石を発見!、すかさず手に握りしめて拾い上げ
ます。(膝丈くらいの場所にあったので、周りの石たちも一緒に握りしめて海から上
げました)

結果は、珪石類の石たち(一緒に拾い上げた周りの石)の中に、白く輝くヒスイがあ
りました!



海岸転石には珍しく、表皮が酸化したタイプのヒスイでした。
こういったタイプの多くは、もっと深い場所で動く事なく沈んでいます。
波で他の石たちと擦れ合っていれば、表面の酸化した部分は綺麗に落ちているのが普
通です。(石目やヒビの部分には残る事もある)
黄色ヒスイにも見えますが、表面だけに色が付いているので溶け合っている黄色ヒス
イとは違うでしょう。
でもこれが中まで浸透したのなら、黄色ヒスイの分類になるのかもしれません。(黄
色と言うより褐色(錆びの色)ですね)

部分的に緑も入っていて、白地もキメが細かいので良質なヒスイです。
ただ残念な事に透明度は高くはなく、透過光を楽しむ事はできませんでした…。

しかし別の鉱石が、その楽しみの幅を広げてくれたようです。


こちらはヒスイに見えますが、ネフライトです。




拾った瞬間はヒスイにしか見えず喜んだのですが、どうも違和感がありました。
形状や光沢、石目やヒビの入り方、どうもヒスイのそれと違います。
ただ正直言って、綺麗な白に深い緑が流れている姿は「ヒスイそのもの」です(笑)
若干ですが緑色のタイプが違っていて、ネフライトの特徴が見られます。

でもここまで白地が綺麗なネフライトは初めて見ました。(一番悩んだ特徴です)
透過させると渋い色合いに透けるので確信しますが、普段に見慣れているタイプとは
大違いです。
こういったネフライトも糸魚川には在るのだと、改めて気が付きました。

これの大きな塊があったら、下手なヒスイより価値がありそうです(笑)
既に光沢が出ている事でも解りますが、とてもキメが細かく艶の出せる石質です。

これは異玉を作るのには最適ですね…、今回のは小さいので駄目ですが(それにサン
プルとして残しますので)、いつか姫川で出会う事があればカタチにしてみたいと思
います。


今回は期待通りに、良い出会いがありました!
まだまだ魅力的な鉱物が糸魚川には在るかと思いますので、その出会いを楽しみに探
したいと思います。(赤石(鉄石英)の系統で、面白い模様の石とも出会いましたの
で、そのうち紹介します)

ちなみに人との出会いは、地元の釣りをしているお爺さんだけでした…。
そのお爺さんは、魚との出会いが無かったようです…。(ぜんぜん駄目だ〜、って言っ
てました(笑))
2015年06月07日
今日は仕事場である工房を清掃しました。
私の性分なのか、一度気になり出すと加工中も汚れが気になってしまいます(笑)

よくある工場とか作業所は汚れていた方が使い勝手が良いようで、その汚れに歴史を
感じる事もあるようですが、創作活動をする工房は綺麗にしていた方が良いように思
えます。

使い勝手を優先すると色々と物が蓄積・散乱して、埃が大量に溜まります。
何よりも床の黒ずみが許せない…、きっと金剛砂などの研磨剤の影響があるのだと思
います。
床をもっと黒っぽい色合いにすればよかったかな…、などと考えながら洗剤とブラシ
でひたすら擦りました(笑)

細かい加工をする木製の台は、ヒスイの粉で真っ白になり雪が積もっているようにな
ります。
壁の一部も、削った粉が水と一緒に飛び散る部分だけ白く残ります。
それらも綺麗に拭き取らないと、どんどん溜まっていき厚みを増してへばり付きます。
見た目は石灰のようで、これがヒスイの粉だと言われなければ区別は付かないでしょ
う。

床は掃除しやすいような仕様にしていたので、丁寧に掃除すれば綺麗になります。
それでもけっこうな労力なので、明日は全身が筋肉痛になる事でしょう(笑)
(重たい工具を移動するのに大変でした…)

いつか使うかも…、と置いていた機械工具は何年も使っていないので、倉庫にでも移
そうと思います。
結局はホームセンターで購入できるレベルの機械工具では物足りず、専用の機械工具
(高額の機械)しか加工に使わなくなります。(自分で設計した工具などは尚の事)

まぁ当然ですね、その方が工房が汚れる事も少なくなるのだから。(加工に費やす労
力も段違いだし)

ただ、自分の手(主に前面の胸・腰・足)などは、加工すればヒスイの粉末で白く染
まります。
しかしこれは何の問題も無く、ちゃんと支度さえすれば良いだけだし、それを嫌がっ
ていては加工などは出来ませんね(笑)

きっと私は「汚れるのが嫌と言うよりは、「汚れを放置するのが嫌」なのだと思い
ます。
私にとって工房は癒しの空間にもなっていて、そこにも美(機能美も)を求めている
のだと感じています。
そうする事で創作意欲が湧いてきて、何かを創り出そうと思えるのでしょう。(多分)

それに清掃というのはとても大切で、頭の整理にもなります。
とにかく綺麗にする事を目的として、ひたすら体を動かしたのでリフレッシュにもな
りました!
これで気持ちを新たにして、創作活動を進めて行けるかと思います。


これがスポーツでも良いのでしょけど、正直な話、今更スポーツをしたところでメリッ
トは少ないかと…(笑)
まず工房が綺麗にならない、作品の創造や工具の配置も考えない、清掃している最中
に新たな出会い(色々と落ちています(笑))がない、よって「現状として本業の進
歩に繋がらない」と言えます。(まぁ、現状から離れなければ、リフレッシュにはな
らないのだろうけど…)

直接的に創作活動に関わる事ではないので、ヒスイを使ったり加工技術を駆使したり
するスポーツなら楽しめるかと思います。(後は、子供たちと遊びとして楽しむ方法
もある)

そう考えると海での転石(標石)探しは、ある意味でスポーツ(って言うかそれなり
の運動)にもなっている気がするなぁ。
激しい運動ではありませんが、けっこうな距離を歩くので体には良いです。
しかも歩きづらい砂利の上を歩き、波と石の音を聞きながらヒスイとの出会いを求め
る…、なんて贅沢なリフレッシュ法なのだろうか!(荒れた海には近づくべからず)

最近はチビッコ(小学校の低学年生)たちが、授業の一環として海岸で鉱物に触れて
いるし。(そして色々と聞かれるし(笑))


と、言う事で近々、海に出会いを求めて遊びに行きたいと思います。(まだリフレッ
シュが足らないのだろうか(笑))
2015年06月03日
今回は、建速素戔鳴尊「雲蒸竜変」の四作目を紹介します。


白地に鮮やかな翠と緑が流れるヒスイで、大サイズの素戔鳴を制作しました。
このタイプのヒスイは「芽吹・万葉・彩雲」を、テーマにしているヒスイです。
翠(緑)の入り方や模様の流れ方などで、それぞれのコンセプトに添って加工してい
ます。
なので今回の素戔鳴は、その三つを合わせ持った作品となりました。




両側に美しい翠(緑)が流れ、白地もよく見ると白雲のような景色が広がっています。
小滝産のヒスイの特徴が見られ、昔に出たヒスイである事が解ります。
その「堅さの中にも柔らかさを感じる代表的なヒスイ」で、猛々しい素戔鳴(雲龍)
を作ってみました。




表側は裏側より発色が強く、多少のヒビもあります。
しかし、このヒビは秘美(秘めたる美)であり、雷のようにも見えて魅力的に感じま
す。(私は)
口から雷光を放ちながら天を駆けているようで、より素戔鳴らしさが出ているかと思
います。
作品とは「自然が創り出した景色」を、いかに「人へ向けて形作れるか」が重要にな
ると考えています。(それが創作なのだと、私は理解しています)




透明度も高く、光を受けると神秘的に輝きます。
彩雲のような…、木漏れ日のような…、記憶の奥底にある懐かしさが呼び覚まされる
ようです。

生物が初めて見たのが海(青)なのなら、人類が初めて見たのは樹(緑)なのかもし
れません。
大地は目に映っていたけど、木葉の鮮やかさが勝ったのでしょう。(多分)
命を繋ぐの事に直結している色は、本能的に求める存在と成っていたのだと思います。
(青と緑は同系の色だし、後は太陽や血の赤も大切な存在になっていったのでしょう)



今回も、納得のいく作品が仕上がりました!
前回の雲蒸竜変ほど透明度は高くありませんが、その分、発色が強い作品です。
色の配置も上手くデザインに入れられて、貴重なヒスイを無駄なく活用できたと思っ
ています。(自己満足ですけどね(笑))

神玉は面積が広いデザインが多いので、色や模様を多く入れられます。
それと同時にヒビも入ってくるので、それらの活かし方が重要になります。
秘めたる美にするも、非なる美するも、「作り手」と「持ち手」の感性が重要となっ
てきます。
それに良い色の近くには何故かヒビが多いので、神玉じゃなくても活用する術を見出
す必用が、作り手には不可欠だと思います。

問題は作り手が創り出した感性(基準)が通用するかどうか…、これは商売としては
非常に困難かもしれませんが、それが芸術であれば自信を持って続けても良いかと思
います。(お金は労働すれば稼げますので)

一般的に喜ばれる事だけを成していたのでは、その先の成長は望めませんから…。
(それでも好みは「人それぞれ」という現実は在るのですけどね(笑))
2015年05月29日
今月も、姫川をモニターしてきました。
真夏のような気候となり、一気に自然がざわめきだしているようです。(6月の梅雨
が、どうなるのか少し不安でもあります…)

今回は、河口周辺の報告です。
まずは海へ向かう途中の橋を確認しました。
去年と比べて、特に良くも悪くもなっていません(笑)
このまま現状維持が最良なのでしょうね。




堤防を見てみると、たくさんの流木が散らばっていました。
荒れた時は「ここまで水かさが増した」って事なので、今後も注意が必要でしょう。
もの凄く荒れた時を見ましたが、濁流がうねりをあげていて恐怖を感じましたね…。





本流は少し濁っている程度で、雨が降らない事もあり目立って荒れてはいませんでし
た。
しかし水量は多く流れも強いので、一度落ちたら這い上がる事は不可能でしょう。
河川で遊ぶ際は、くれぐれも気を付けて下さい。






この間、工事が完了した堤防も確認しました。
ここも濁流が流れた形跡がありましたが、目立った破損はありませんでした。
堤防の上も汚れていないので、これを越えるような洪水は今のところないようです。






少し上流へ歩いて行きます。
河口付近の河川敷は広く、整地されているので遊ぶには最適です。
低学年の子たちが楽しむ野球場の周りは、草刈りがされていました。
暑い日が続いていますので、草花の生長も速くなっているのかもしれません。






奴奈川公園まで歩きました。
こちらも、そろそろ草刈りが必用なのかもしれません。
でも私としては、今の方が昆虫がいて楽しめたりします(笑)
たくさんの花々も咲いていて、この状態での楽しみ方も在るように思えました。
草刈りは絶対に必要ですが、その前の楽しみ方も学べれば、より感情豊かな人間に成
れるでしょう。






すぐ近くの石の公園も見てみます。
平日の午前中だったので人は見られませんが、草花の命の躍動を感じる事ができます。
天気も良かったので清々しく、心の癒しになりました。





最後に、コガネムシ(カナブン?)が大忙しの姿を撮影します。
花粉まみれになっていて、その姿はどこか可愛らしいです。


本能で精一杯に生きている姿ではありますが、そこに醜さは一切無く、自然との一体
感を感じます。
人間が捨て去った領域ではありますが、僅かに残されたその感覚を大切にしたいと思
います。(それが創作の原動力なのだから)


今月はこんな感じです(笑)
また来月もモニターして、姫川付近の魅力を伝えて行きたいと思います。
2015年05月27日
今回は、彩雲の垂飾と万葉の垂飾の紹介します。

まずは、彩雲の垂飾の紹介です。




うっすらと翠に染まるヒスイで、垂飾を制作しました。
私が彩雲と呼んでいるタイプのヒスイで、アイヌ語で風を意味する「レラ」を名前に
加えました。
高原に吹く風のような爽やかな色合いで、岩肌を想わせる灰色の模様も流れています。
基本的に従来の彩雲の垂飾と同じコンセプトで、色づいた雲を運ぶ風のイメージを、
より強く表現したいと思い名付けました。


全体が淡い翠ですが、光を受けると強く発色します。
光を受ける事でより輝く姿は、まさに彩雲と言えるかと思います。
日の光だけでなく、身に付ける者の「内からの光」で、照らされる作品となります。





次は、万葉の垂飾の紹介です。




緑と翠が入り交じるヒスイで、垂飾を制作しました。
私が万葉と呼んでいるタイプのヒスイで、アイヌ語で森を意味する「ニタイ」を名前
に加えました。
新緑から深緑へと変わりゆく景色を映し、生命の躍動を強く感じさせる作品です。
所々に雪から大地が現れたような景色があり、それらが魂の輝きを全体に伝えます。
(大地の栄養を得て育つ樹のイメージです)
基本的に従来の万葉の垂飾と同じコンセプトで、よりそれらを強く表現したいと思い
名付けました。(今回は二作目となります)


透明度も高く、光を受けて神秘的に輝きます。
夏の木漏れ日を見上げているような景色を映し、かつて人類の祖が見ていたであろう
原始の森の記憶を呼び覚ましてくれます。




夏に向けて「涼しげな作品」と「燃えるような作品」の二つを作ってみました。
今年も暑くなるであろう夏を満喫する為にも、自身に合った作品と出会って頂きたい
と思います。(今現在でも暑いのですが(笑))



ヒスイに宿る模様は、自然の景色をそのまま映したかのように魅力的です。
実際にヒスイ自体は地球(神)が作った存在なので、当然の事だとも言えますね(笑)
でも、それだけでは人を支える存在にはなりえません。

重要な事は「人に向けた存在は、同じ人が作りだした存在だけ」って事です。
自然が創造した存在にテーマを与え、コンセプトを加え、人の手で加工する、この事
で人の世の全ては成り立っています。(本物の領域での話)
これは大昔からの原理であり、原則である事を忘れてはならないでしょう。
全ては「人間が自然に適応して成り立ってきた事」を、再認識する必用があるでしょ
う。

ここから外れ幻想に傾きすぎると、嘘偽りが跋扈します。
これも人の世の理であり、幻想と現実の狭間で揺れ動くのが人の宿命なのかもしれま
せん。

そうであるならば願う事は「選択できるだけの基準を持つ」って事で、幻想であると
理解して選択し、現実であると認識して選択する、そんな「絶対的な基準」を成した
いものです。

過剰な自己催眠をかけて現を抜かすのでは無く、もっと大切な事に気が付けたのなら
天命を知る事も可能かもしれません。
2015年05月24日
提出した河川モニターの返答をもらいましたので、お知らせします。

根知付近の返答です。(小滝入口も)







「先ず当方のお話をさせて頂きますと、4月の異動で担当が交代となりました。よろ
しくお願いします。初めての糸魚川赴任ということで、糸魚川を知るために休日には
観光地を見て回っています。その道すがら沿線の直売所でフキやコゴミを買って食べ
ましたが、季節を感じられてとても美味しかったです。やはり「旬のもの」や「初物」
はその時期に食べることでありがたみが増し、より美味しく感じられるように思いま
す。
 さて、姫川についてですが、あちこち観察して頂きありがとうございます。「姫」
と名が付くからには優しいイメージの川かと思いましたが、確かに流れがとても速く、
「水衝部」と呼ばれる川の流れが護岸にぶつかる箇所や、川底に凸凹があるところで
は大きな波と轟音で恐ろしさを感じます。上流の雪解け水で流れが激しくなっており、
おっしゃるとおり本流には無用に近づかない方が良いと思います。
 また、堤防や高水敷には公園や桜づつみが整備され、野球大会や花見、キャンプ、
散歩などを楽しむ人が沢山訪れていますが、姫川は激流による地形の変化に伴い危険
な個所も毎年変化するため、利用者が不用意に危険な場所に近づかないよう注意喚起
に気を配っています。姫川を楽しみに来た方には「楽しい思い出」とゴミを持ち帰っ
て頂かなければなりません。
 これから梅雨をむかえ川の水量がますます増えますので、洪水に対する対応に重点
を置くことになりますが、姫川の美しさ・楽しさもアピールしていきたいと考えてお
りますので、情報のやりとりなどお願いしたいと思います。」


との事でした。


担当の方が代わったのですね。(よろしくお願いします
地元出身者ではないとの事なので、より糸魚川を正確に見る事が出来るでしょう。
(良くも悪くも…)
私達にとっては魅力的なところが多い地域なので、自然好きなら満喫できるかと思い
ます。

姫川は、普段は澄んだ川の流れを楽しめる母なる川ですが、一度激しさを増すと手が
着けられない程に荒れます。
そういった面でも、女性を表しているので「姫」の名が付いていても、私は納得して
しまいます(笑)
(ちなみに昆虫などでは「小さいもの」にヒメと付けたりしますが、その基準で考え
ると全く正反対の存在ですね…)

更に荒れる事で川の状態が変化して、一定の規模の「破壊と再生」が行われます。
これによりヒスイなどの魅力的な鉱物も姿を表し、河川工事などの仕事も定期的に行
える訳ですね。
まさに地球(神)の縮図とも言える存在で、姫川が在っての糸魚川なのだと認識でき
ます。
母なる川に相応しい包容力と破壊力、間違っても怒らせたくないです(笑)

この神秘的な「母なる一級河川」と上手に付き合っていくのが、このまちの宿命でも
あるかと感じます。
観光のお客さんは、そういった川へ遊びに来ている事を自覚して、ルールを守って遊
んで下さい。(あと川原乞食も…)

担当の方が言うように「楽しい思い出とゴミを持ち帰る」って事が大切ですね。
特に夏になると、海岸などにもゴミが散乱するので注意が必要かと思います。
海は河川ではないので管理外かと思いますが、海と川は繋がっていますので大切だと
思うのであれば何かしらの行動は必用かと思われます。(少数ですが鉱物を探しなが
ら、ゴミを拾ってくれている人達もいます)

これから姫川は激しさの本番を向かえますので、注意しながらモニターしたいと思い
ます。
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