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2015年10月07日
今回は、友人とコラボした作品を紹介します。

垂飾の本体を私が制作し、それを収める首飾りを友人に編んでもらいました。
この作品の特徴は「垂飾本体が取り外せる」って事で、これは「季節に応じて、いろ
いろと楽しめたら面白い」との想いからカタチにしてみた作品です。

秋〜冬にかけては編みの中に収まって、必ず訪れる再生と開放の季節を待ちます。
それぞれのテーマである「芽吹・開花・彩雲・万葉」の表現を活かし、その時期に羽
化するような感じで表に出ても面白いと思っています。(個人的に面白いと思ってい
るだけですが…)
逆に秋〜冬に羽化する作品も作れるので、表現が広がって行くかと思っています。

結構な時間と手間をかけた作品なので、カタチになった事がとても嬉しいです。


・芽吹の垂飾(キナ)
アイヌ語で草を意味する名を持たせ、柔らかな紐を編み上げて首飾りにしてあります。
透明度が高く雪のように美しい白地に、春の芽吹きを想わせる翠が浮かんでいます。
厳しい冬を乗り越え、再生の季節の訪れを告げる存在、そんな作品になればと思い制
作しました。(芽吹きと共に編み(繭)から出します)









・開花の垂飾(ノンノ)
アイヌ語で花を意味する名を持たせ、紺色の紐を編み上げて首飾りにしてあります。
透明度は低いですが紫の発色が美しく、華やいだ季節にはピッタリな作品です。
芽吹きから開放へ向かう姿を映し、生きとし生ける者を魅了する花々を表現できたら
と思い制作しました。(開花と共に編み(繭)から出します)









・彩雲の垂飾(レラ)
アイヌ語で風を意味する名を持たせ、唐草色の紐を編み上げて首飾りにしてあります。
透明度も高く全体に翠が溶け合って流れ、雲のような模様を宿しているヒスイです。
太陽と共に雲を色づかせて開放を誘う大気、その景色を身に付けられたらと思い制作
しました。(初夏と共に編み(繭)から出します)









・万葉の垂飾(ニタイ)
アイヌ語で森を意味する名を持たせ、同じく唐草色の紐を編み上げて首飾りにしてあ
ります。
翠と緑が混ざり合い、透過した姿は遥か昔に見た記憶の森を映しているかのようです。
開放の恩恵を受けて新緑から深緑へと移り変わっていく、そんな豊かな森をカタチに
したいと思い制作しました。(真夏と共に網から出します)









どの首飾りも長めにしてもらったので、頭から被って身に付ける事ができます。
それぞれのテーマに合わせるよう、友人に無理を言って編んでもらいました(笑)

編みから出した垂飾りは、革紐やスエードの紐などで身に付けると良いかと思ってい
ます。(自分の好きな身に付け方で良いですが、取り外しが簡単な方法が良いでしょ
う)

私だけだったら、こういった表現の作品はカタチに出来なかったと思います。
協力する事で自分にできない表現を可能とする、そういった事も創作には必用なのだ
と改めて感じました。(協力してくれて有り難う!)

私の活動で「単なる分業とは違った協力のカタチ」を、未来へ明確に示せたらと思い
ます。
2015年09月30日
今月は雨が多い月でしたが、降り続くような事はありませんでした。
台風の影響なのか風も強く、天候が不安定で晴れたと思ったら雨が降り、雨が降った
らすぐに止むといった感じの日がありました。
気温も全般的に高く、月末は夏を残している陽気でした。(まだまだ晩夏です)

今回は、大野周辺の報告です。
日差しは強いですが、秋らしい景色となりました。
セピア色の太陽光が辺りを照らし、どこか懐かしい雰囲気を漂わせます。
稲刈りを終えた田んぼもあり、実りの季節の到来を感じました。





河川敷は草が大きく育ち、来る者を拒むかのように生えたいます。
そこへ分け入ると、たくさんのバッタたちが出迎えてくれました(笑)
セミの声は聞こえなくなりましたが、それに代わりバッタの音が響いています。





川の中央付近では、小規模な工事(調査?)をしていました。
何の目的かは解りませんが、きっとそれなりの理由があるのでしょう。
流石に「ヒスイを掘り出している」って事は無いと思います。




雨の多い月ではありましたが、堤防には目立った損傷はありません。
たいして荒れる事も無かったようで、玉石を入れた網にも致命的な損傷は見られませ
んでした。
堤防に茶色く残る痕跡が増水した事を示していますが、大した増水では無かったよう
です。





この日の姫川の流れは非常に穏やかでした。
川底の石に藻がたくさん付いている事から、石が転がるような増水が無かった事も解
ります。(自然研磨されていないので)
夏の糸魚川では集中豪雨が無かった(少なかった?)ので、大きな水害も無く今年を
終える事ができるかと思います。(これから、どんどん水が減ってきますので)





モニターしていると、「仙人の杖」を発見しました!(嘘です、ただの流木です)
足跡もあるので、鉱物探しを楽しんでいた仙人が使ったのでしょう(笑)



それとは別に、清流の姫川に似つかわしくないゴミが…。(人の生み出した不要の存
在、それを「ゴミ」と言う)
桃太郎じゃあるまいし、そこから何かが生まれてくる訳もありません。(よって鬼退
治も無いです(笑))
ポイ捨ては少なくはなってきていますが、まだまだ不埒者はいるようです。


こういった場所には小さな魚(稚魚)が、たくさん隠れ住んでいます。
栄養たっぷりの藻があり、流れが殆ど無く、水温も暖かい、まさに理想郷でしょう
(笑)
生き延びる為の術を本能として継いでいる存在、私も見習いたいものです。
写っていない理由は「撮影しようと近づいたら、一斉にいなくなってしまったから」
です(笑)





この日は特に暑く、川原の石たちの照り返しで蒸されるようでした(笑)
これから厳しい冬へと向かって行くので、この実りの季節の恩恵を受けて停滞に備え
たいと思います。(夜は涼しいので風邪には注意です)

ちなみに10月に入ると、糸魚川で色々なイベントが始まります。
私が気になっているのは盛大なイベントでは無く、小規模だけど続いているイベント
です。
それらも見に行って、モニターして来ようかと思っています(笑)
2015年09月27日
お客さんの依頼により、転石でペンダントを制作しました。

私が加工所に務めていた頃からのお客さんで、私の後に入った女性にもペンダントを
作ってもらったそうです。(その女性も数年前に、加工所を辞めてしまいました…)
前回は奥さんへ贈る為に作り、今回は娘さんに贈る為に作るのだそうです。
まだ娘さんは幼いらしく、手にするのは数年先となるようですが、込められた思いは
ヒスイの中で生き続ける事でしょう。

思い出の転石は、少し灰色がかった地に淡い緑が広がっています。
同じ母石からの制作なので、前回に残ったカケラを大切に加工します。




厳冬を思わせる銀色の景色の中、春の兆しを示すように淡い緑が浮かんでいます。
透明度は低いですが、こういった落ち着いたヒスイも魅力的で、素朴な景色が心に穏
やかさを与えてくれます。(淡い緑は期待感を与えます)






依頼を受けての作品の場合、そのヒスイのグレードは価値には関係ありません。(加
工可能かの見極めは大切ですが)
自身の思い出の詰まった転石で制作した存在であり、外野がガタガタぬかす権利は無
いんですよね(笑)

出会いの感動と思い出を「不滅の存在」に込め、自分や家族のお守りとする…、とて
も素晴らしい持ち方だと私は思います。
そういった事に関われる事も、加工人としての醍醐味だと言えるでしょう。

この感動を共有できる人たちを大切にし、その想いを未来に繋げたいと思います。

ちなみに、まだカケラが残っているので、次に生まれてくる子がいても大丈夫です
(笑)
でも男の子だったら根付けが良いかも…。

どんなヒスイでも無駄が無い、やっぱりヒスイは神の石だな〜って思います。(無駄
にはしないと言う姿勢も、ヒスイを高めている要因なのだと感じます)

今後も、ヒスイ(糸魚川のヒスイ)に愛されるよう頑張って行きます!
2015年09月17日
今回は、革紐のブレスレットを紹介します。

以前から三つの珠のブレスは制作していましたが、今回は勾玉の原点とも言われてい
る「牙」や「爪」をモチーフにした品をヒスイで制作し、革紐に組み合わせてみまし
た。





明るい翠が入ったヒスイのブレスと白ヒスイのブレスの二点ですが、どちらも同じヒ
スイから作っています。
神玉の三貴子を制作した残りを活用し、ワイルドな感じのブレスに仕上げました。
自分が身に付けるなら…、と考えてこの姿になったので、私と感性が近い人には合う
かと思います(笑)





数珠を兼ねた丸玉ブレスは単純作業の繰り返しで、手作業では労力も大変なものなの
ですが、この珠と牙(爪)の制作は、ある程度不定形なので楽しんで作れました。
珠は真円にする事も可能ではありますが、手作り感を出したかったので若干の歪さを
残しています。
歪はibitsの語源ともなっているので、その姿を大切にして行けたらと思っています。





両方とも透明度の高い母石から作ってあるので、光を受けると膨張するように輝きま
す。
片方は新雪を想わせ、もう片方は芽吹きを想わせる景色です。



翠の方が稀少の為、値段は高くなりますが、私が似合うのは白ヒスイの方だったりし
ます(笑)
人それぞれに好みがありますが、自分に似合う品を身に付けるのが一番だと思ってい
ます。


この作品の利点は「様々な色(鉱物)で作れる」って事で、オンファス輝石やジャス
パー・蛇紋石などでも作ってみようかと思っています。(勾玉ではなく牙や爪のデザ
インなので、自由に組み合わせる事ができると考えます)

オンファス輝石は、なるべく模様が入った方が望ましいのですが、質を考えると濃緑
タイプの方が粘りがあります。(硬いですが、もともと粘りの少ない石のようです)
模様があるギリギリの質を加工して、魅力的なブレスに仕上げたいと思います。


この石もピン〜キリがあるので、加工する前の見極めが大切になります。(作業中に
割れたりする確率を抑える為にも必用)


こちらは海で偶然に出会ったジャスパーです。
かなり質も良く、ほぼ全てを活用できるかと思います。(あれから1つも拾えない…)
磨きが出るのかが心配ですが、良質だし石英系なのでやってみる価値はありそうです。
何よりも赤の発色と浮かび上がる紋様が素晴らしい!(ちょっとイモリのお腹にある
柄にも似ていて、幼少期を思い出します(笑))
これに出会ってしまっては赤に染まる事も厭わず、創作への衝動は抑えられません。


こちらもピン〜キリがあり、チャートに近い方が質が良いです。
でも私がチャートと認識している石は一色タイプで、さらに色が地味なので芸術的で
はないと感じています。(粘土みたいな…、レンガみたいな…、陶器みたいな…、そ
んな感じです)

こちらの赤石でも作ってみようかと思い、左の小さい石を切断したのですが、多くの
ヒビが中まで入っていて活用できませんでした…。
このタイプは「その姿のまま」で磨いて、飾り石にしようかと思います。


質が悪い方が色も鮮やかで、混ざり合う模様も魅力的なのですが、加工には向きませ
ん…。
これもオンファス輝石と同じく、ギリギリの質を加工して大切に仕上げたいと思いま
す。(中には加工に活用できる、同タイプの赤石もありますので)

どんな石でもピンと出会うのは難しいなぁ〜。
そんな大切な存在を加工するのだから、一つ一つに愛を感じて作らないと罰が当たり
そうですね。


加工は大変ですが、作っている過程で体感する事は人として大切な経験則になります。
こういった大変な作業を経験せず、人に任せる事に慣れるのは非常に危険だと感じま
す。
自身の戒めとして、将来的に同じ作る側を道具と扱わないよう、この苦労を体に刻み
たいと思います。

なんであれ、未来に伸び代を残せるような存在になれたら幸せです。(約4500年後で
も通用している勾玉を、最初に創り出した人のように…)
2015年09月11日
提出した河川モニターの返答をもらいましたので、お知らせします。

根知付近の返答です。








「9月に入ってようやく暑さも和らいだように思います。朝方はかなり涼しくなりま
したので体調を崩さないようご注意下さい。
 台風といえば8月は13号から16号まで4つ発生しましたが、姫川に大きな出水はなく
ほっとしています。ただ、15号では25日夕方から翌26日の午前中まで風が強く、姫川
大橋でのトラック横転のほか、少なからぬ影響が有りました。これから二百十日を過
ぎ、台風シーズン真っ最中となりますので警戒は怠りません。
 一方で晴天が続き姫川の水量が減ると、浅瀬や淵がはっきりとして川の表情が場所
によって変わり、印象が豊かになるように思います。先日、内水面漁協とお話したと
きに姫川の鮎は他の川の鮎とは質が異なり、特別に評価が良いので全国から釣り人が
来ると聞きました。水、流れ、石、藻など何が影響しているのかはわかりませんが、
姫川の神秘性も影響しているのでしょうか?今年も沢山の人が鮎釣りに訪れていて、
関東や関西など遠方のナンバーの車をよく見かけます。沢山釣れたという話をあまり
聞かなかったので心配しておりましたが、大漁の方もおられたとのことで安心しまし
た。内水面漁協は天然遡上の鮎を増やしたいと話しており、我々としても鮎の魅力と
姫川の自然環境向上の観点をもって河川整備を考えていきたいと考えています。
 翡翠をはじめとした多種の石たちも姫川の一要素となっており、今年も夏休みの自
由研究から趣味の採集などで遠方からも人が訪れています。希に無茶をする方もいる
のが困りものではありますが…、小滝ヒスイ峡のバリケードについては、糸魚川市に
聞いてみましたが、特に問題があったということは無いとのことでした。もしかした
ら、工事の関係で一時的に設置してあるのかもしれません。
 9日のイベントは「姫川を愛でる会」、「いきいき根知恵の会」、「奴奈川塾虹会」
主催で、市教育員会、観光協会と国交省が後援し、今年で12回目になります。「川に
入ろう!、流れてみよう」のイベントタイトルどおり川の流れに入って体験学習を行
うもので、毎年100人以上の参加者がいます。川は「楽しい」と「危険」が表裏一体
となっていますので、川について知って貰う良い機会としてできるだけ支援したいと
考えています。また、9月9日には田沢小学校が遠足で姫川にきて、豚汁を作って食べ
るそうです。子供達の川遊びに保護者は必須ですが、少しでも安全で快適な空間とな
るよう気を配っていきたいと考えております。引き続きお気づきの点があればご報告
の程よろしくお願いします。」


との事でした。


9月に入り台風の影響を受ける日が多くなりました。
あれだけ天気が良かった糸魚川ですが、現在は雨や曇りの日が続いています。(今日
は晴天ですが)
姫川が多少は荒れそうですが、渇水の時期なので水量がある程度増しても、洪水にな
る事はないように思えます。
でも今は何があるか分からないので、警戒は必要だと思います。

姫川の鮎の評価が高いのは納得できます。(聖地ですから)
きっと姫川の神秘性も関係しているのでしょうね。
モニターの際に出会った釣り人は地元の方だったので、県外の釣り人が大漁だったか
までは解りません。
また、その人からすれば少ない方だと言っていたので、全体的に今年は釣果が良くな
いのかもしれません。
県外から多く釣りに来るのは良い事ですが「釣って帰るだけ」って事では、糸魚川に
利益がありませんね…。
何かしら地域向上に関わっているのだろうか?(釣り券を買ってるとか?)
まぁ、それは市と漁協が考えれば良い事ですね(笑)

小滝ヒスイ峡のバリケードの件ですが、答えが不十分な気がします。(特に問題が無
くてバリケードなんて作らないし(笑))
今の今まで、ヒスイへの被害を放置してきた市に聞いたのが間違いでしょうね…。
公の場で「被害があったからバリケードを作りました」なんて事を言うはずもない
(笑)
でも小滝に住んでいる人に聞けば、簡単に解りますけどね。
一応、「工事の関係で設置してある」と言うのも真実なのだと思います。
一般車両に入って来られたら工事の邪魔ですから…、でもその工事を請け負っている
業者の中にも乞食がいるんですよね…。
最近では「その内の一人が然るべき処罰を受けた」とも聞いているので、表では「工
事の為の設置」で、裏では「乞食からの被害を防ぐ為」って事なのでしょう。(一石
二鳥?)
人を騙すには真実半分、嘘半分…、こういった質問を受け流す手法も白々しい(笑)
ずっと感じていますが、やっぱり中国に似ているまちだな〜って思います。(そう言
えば小規模ですが、トラやハエやキツネがいますね…)

実際問題として、放置していても然るべき時期に被害は無くなるでしょう。
何故ならば「その者達にも寿命があるから」です。
そして新たに出てきたとしても、現在の乞食が滑り止めとして消費しているので、新
参者は今のようには生きられません。
要は「新しい乞食の滑り止め」を「現在の乞食が消費している」って事なので、恨む
のなら現在の乞食を恨んで下さい。(人間社会の縮図にも思える…)

9日のイベントですが、私が見た限りでは100人もいなかったかと…。
糸魚川はイベントがある毎に人数を盛っていますので、今回もどうにも信用できませ
ん(笑)
でも私からしてみれば人数なんて関係がなく、「私の目に映った子ども達が楽しく姫
川で遊んでいた」って事がとても重要になります。
そこに盛大さは必要なく、顕示する為のハッタリも必用ありません。
小規模であっても大切な事は評価されますので、多数決の妄想に惑わされないで頂き
たい。
きっと参加者にはスタッフ(各団体の人達)が含まれているのでしょうが、私が知り
たいのは参加した子どもの数であり、内訳をハッキリした方が伝わりやすいと思いま
す。
でも実際に100人以上の子どもが参加していたのなら、何も問題ないのですが(笑)


とにかく人間の社会に最も必用な存在は「これから成長していく存在」であり、成長
に失敗した者や停滞したものに何も期待していません。(私は)
そして重要な事は「これから成長していく存在を、ただ増やせば良いのではない」っ
て事です。
これはバランスの問題で、要は増えるのなら「減る存在も必用」って事です。(基本
的に人間社会に必用な存在と、地球にとって必用な存在は同じではない)

現代では人間を道具としているので、「道具としての適正な寿命」が必用となってい
ます。(便利であり、壊れてこその道具の普及ですから)
人を道具としないのであれば、今の社会を根本から変える必用があります。

そこら辺も考えなくては、最終的には略奪を目的として他国と戦争を繰り返す事にな
ります。(同じ事の繰り返し)
将来的に「自殺」と「自決」の違いも、ハッキリと認識しなくてはならない時代が来
るようにも思えますね…。

どうしたって私たち人間は「ただ消費して生きるだけの存在」、それを存続させて行
くには「何が大切かなのか」を、各々で考える必用があるのでしょうね。

なんであれ「死なば諸共」って考えだけはやめてほしい…。



と…、話はズレましたが、「オッサン同士の交換日記」になるよりは良いかと思って
います(笑)
2015年09月07日
今回は、私の父が出会った標石を紹介します。

この日の海は台風の影響が少し出ている状態でしたが、目立って荒れてはいなかった
ようです。(台風が上陸する前、8月の中旬頃です)
父が言うには「波打ち際を見ていると、僅かに膨張する光が見えた」のだそうです。
打ち寄せる波が速かった事や、大きめの石が固まっていた事もあり、最初は素通りし
たとの事でした(笑)

その日はヒスイを探している人も多く、浜辺を一通り見てもヒスイは全く見つからな
かったそうです。
帰り際にどうにも気になったようで、膨張する光の場所へ行き、固まっていた大きめ
の石たちをどけたところ、このヒスイが出てきたのだそうです。

思わず「おおお〜!」っと叫んだらしく、拾っていた数人が「何事か?」と集まって
来たそうです。
集まった人達も見てビックリしたようで、本当に「綺麗なヒスイが拾える事」を確信
したようです。(何人かは御利益を得る為に、触られてほしいと頼んできたようです
(笑))
出会った現場を自身の眼で目撃したので疑う余地もなく、ヒスイの聖地である糸魚川
の神秘を体感したのだと思います。(ヒスイの標石には滅多に出会えませんから…)

流石は私の親父、ヒスイを探知する眼と勘はズバ抜けています。(順序から言って、
私が父に似たのでしょうけどね(笑))

久々に海の標石(標本になるヒスイ石)を、手にする事ができました。(標石未満の
ヒスイ転石には、何度も出会っているのですが…)
ちなみにその日の私は、仕事(作品制作)をしていたので海には行っていませんでし
た…。
行っていれば私が出会っていたかも!、と悔やみましたが、最終的には私の家に来る
ので何の問題も無いんですよね(笑)
これが他人だったら「しばらくは夢に出て、うなされるかもしれない」と父も言って
ました(笑)


それでは、今回の「底なる玉」の美しい姿を眺めてみましょう。

淡い翠が白地を染める白翠ヒスイの標石です。
その丸みを帯びた姿は「つきたての餅」や「猫などの肉球」を想わせます。
頑丈だけど柔らかい、そんな印象を強く与える不思議な姿です。




表面にはキラキラと微細な翡翠輝石が輝き、張り付いたように入った角閃石の周りは、
特に明るい翠が発色しています。
裏側の発色は弱いですが、白地をよく見ると雪や雲を想わせる模様が広がっています。
長い間、海で磨かれた事で非常に滑らかな肌質となっていて、この不思議な触り心地
は癖になります(笑)





けして透明度は高くはありませんが白地が綺麗な事もあり、光を受けると全体を淡く
染める翠が膨張したかのように輝きます。
ヒスイは透過の姿も魅力的ですが、この凹凸による柔らかな陰影も、標石を楽しむ重
要な要素となっています。




今年も父のおかげで、良い標石を手にする事ができました。
現在でも「このレベルのヒスイと出会える」って事を立証したので、拾えずに諦めか
けている人達(特に初心者の人達)にも励みとなると思います。

標石と出会えるかは運なので、諦めず楽しみながら探してみて下さい。

私も出会いとロマンを求めて、なるべく海へ遊びに行こうと思っています(笑)
2015年08月27日
先月に続き今月も全般的に天気が良かったですが、お盆を過ぎた頃から雨の降る日が
増えました。
立秋を迎えた月でもあるので、これからは徐々に秋に近づいて行きます。
でも初秋と言うよりは、晩夏と言った方が相応しい気候でした。

今回は、根知周辺の報告です。
この日は台風の影響を受けているようで、大気が不安定になっていました。
道路の温度計では29°でしたが、風が少し強かったので体感温度はもっと低く感じま
した。
天気は曇りではありましたが、生い茂る草花に目を向けると輝いた景色が広がります。
暦では秋に入りましたがセミが鳴きまくっていて、まだまだ夏を残しています。






月末から増えてきた赤トンボを引き連れて、堤防の状態を見に行きました。
たまにショウジョウバッタが顔面に特攻してきて、私の反射神経を試してきます(笑)
こちらも草が生い茂っていて、特に荒れた様子はありません。
草の状態を見ても折れたり、泥を被ったりしていないので、ここまで水かさが増した
事はなかったと思います。




本流へ向かう途中には、ちょっとした崖がありますが新たに出来た崖ではありません。
去年から同じ様な状態で、5月〜6月の雪解け水によって少し変化した程度です。
6月から雨が少なかった事もあり、継続して荒れる事は無かったように思えます。




本流は渇水の時期に入り、非常に水量が少なくなっていました。
水面に山を映したような緑色が広がり、神秘的な姿を見る事ができます。(姫川の静
の姿です)
しかし、油断すると苔が張り付いた石たちにより転倒するので、足下には気を付けて
下さい。





しばらくモニターしていると、魚を釣っている人と出会いました。
釣果を見せてもらってビックリ、鮎が大漁でした。
でも、これでも少ない方なのだそうです。(普段はどれだけ釣っているのだろうか
(笑))
これから渇水により、川魚が釣りづらくなってくるのだそうです。




去年に見たロディン岩を確認してきました。
更に破壊されていて、「もれなく素人がブッ叩いている事」が見て解ります。
玄人へ向かう登竜門(登竜石?)にでもなっているかのようで、無惨な姿になってい
ます…。
そう言えば小滝ヒスイ峡の上流にバリケードを作ったと聞きましたので、そこも破壊
の被害があったのかもしれません。(上流へ車が入れないようにしたようです)




帰る途中でトノサマバッタに出会いました。
いつもは足下から飛び立って驚かせるのですが、今回は飛距離が無く元気がありませ
ん。
どうやら片足が無くなっているようで、通常の跳躍が出来ないようです。
それでも堂々とした姿は美しく、流石は殿様って感じです(笑)
久しぶりに、ゆっくりと姿を楽しめました!




暑さは和らぎましたが台風の影響もあってか、これから雨の降る日が増えるようです。
秋の姫川を楽しむ際には、天気と苔と獣に気を付けて下さい。



ちなみに今月の9日に「姫川を愛でる会」なる団体が、イベントをしていました。
たくさんのチビッコたちが、姫川を泳いだりして楽しそうでした。
親御さんたちも一緒に楽しんでいたので、チビッコも安心して遊んでいたようです。
上流側と下流側に監視員(団体の人)が数人配置していたので、何かあった時には対
応できるよう安全管理に気を配っていたようです。



その一人が知り合いで、以前に河川愛護モニターをしていた青年でした。
また付き合わされているのだろうなぁ…、と思いながらも頑張ってくれる事を願いま
す。(この日の報酬は、みんなで食べる昼食のカレーなのだそうです)


チビッコが遊んでいる横では、数人のお父さん達が何やら石を掘り出していました。
近くへ見に行くと、そこには大きなヒスイ岩石がありました。
表面にうっすらと翠が浮かんでいる部分があり、素人でもヒスイだと解ります。


こういった事も、子ども達には良い勉強になるな〜、と思いました。
このヒスイを、人間が単体で持ち上げる事は不可能であり、砕く事も不可能でしょう。
(削岩機とかを使わなければ)
この事により子ども達は「姫川にヒスイが在る」と言う事実を知り、同時に「自分の
身の長けにあっていない存在は自由にできない」と言う現実も学びます。
もしこの作業でヒスイが転がり、親が怪我をすれば「触らぬ神に祟りなし」って事も
学ぶでしょうが、それは違う形で学んで貰いたいですね(笑)
でもこの事で、子どもが怪我をするような事があったのなら、笑い事では済まなくな
ります。(そこは親が注意して下さい)

掘っているお父さん達も「裏側が見たい」って事の一心で掘っていて、真剣に持って
行こうとは考えていなかったと思います。(探求心と物欲が混ざった状態かな?)
まぁ、あんなデカイ岩石を川から持ち出したって置き場所に困るし(笑)
ヒスイとしてのグレードで見ても高値が付くレベルではなく、そのままの庭石にしか
需要がないでしょう。(よって、割って販売しても需要が低い(笑))
庭石で販売しようにも「相応の知識」と「業者との繋がり」が無ければ、まず無理で
す。(移動に重機も必用だし)

ただ、これが川原乞食に見つかると破壊される恐れがありますね…。
次も同じ場所に在ったら埋めておこうかな…。

この事で私自身も感じた事は「もうこの段階での喜びは共有できない」って事で、仕
事にしたが故の感動の劣化(感動の昇華?)がある気もしました。
初めて姫川にヒスイを探しに来た頃だったら、喜んで一緒に掘り出していたでしょう
ね。(持ち帰れませんが(笑))
それに、もっと良質で規模の小さいヒスイに出会っているので、それと同等、或いは
それ以上でなければ衝撃を受けないのは仕方ないですね(慣れって怖いなぁ…)


ともあれ姫川は水量が非常に少なく、流れもゆっくりでした。


子どもが遊ぶには丁度良く、苔などで転ばないように気を付ければ楽しめる環境となっ
ていたので、このイベントは姫川の良い活用法だと思います。(毎年やっているよう
です)
この頃から姫川で遊ぶ事を学べば、成長してからも姫川での遊び方を伝えて行ける事
でしょう。

一番楽しい時期に自然とふれあって、成長に失敗する事なく、健やかに育つ事を願い
ます!
2015年08月21日
今回も、友人が出会ったカケラを加工しました。

青系のヒスイですが、部分的に緑も入っている不思議な転石です。
一色タイプではありますが透明度は低く、色もクレヨンで塗ったような感じです。
(浜辺に落ちていたら、すぐに目に付くレベルの発色です)
茶色の皮が多く残っているので、長らく海の底に沈んでいたのだと思います。





表面にある茶色の表皮を削っていくと、鮮やかな青と緑が出てきました。
茶色の部分は完全には無くなりませんでしたが、逆にそれが面白い模様となったよう
です。
元のカタチを活かしながら曲線をとり、なるべく下部の緑を残しました。
青から緑に移っていくグラデーションが幻想的で、海と山を同時に映しているかのよ
うです。(糸魚川を映しているみたいです)





光を透す程の透明度はありませんが、光沢は艶やかに出て美しく仕上がりました。
艶の出方や質感からして、オンファス輝石に近いヒスイなのだと思います。(青系だ
し)




このタイプの拳サイズがあれば、様々な作品を作れるのですが、なかなか出会えませ
ん…。
持っている人も見かけませんので、珍しいタイプのヒスイなのだと思います。
なんとしても生きている間には出会って、神玉を作ってみたいです(笑)

友人が「転石のままで持っていても…」、という事で加工しましたが、その判断は間
違ってはいなかったと思います。(非常に綺麗に仕上がったし(笑))
仕上がった品を見て「これで辛い仕事に戻っても頑張れる」、と言ってくれました!

思い出のこもった自身のカケラを胸に、世知辛い現代を乗り越えて下さいね。(私も
頑張るぞ〜っと)
2015年08月17日
今回は、建速素戔鳴尊「雲蒸竜変」の六作目を紹介します。

前回の天照と同じヒスイを用いて、荒ぶる神(弟)を制作しました。
水面に空を映したような模様を活用し、同時にヒスイらしい翠も入るように心がけま
した。
ギリギリの面積での加工ではありましたが、その姿は雲を纏って降り立つ龍を想わせ
てくれます。




首筋には角閃石の龍脈が走り、透明感のある白地はとても神々しいです。
モヤモヤと揺らめく模様が美しく、その姿から湧き上がる龍の力が感じられる事でしょ
う。
若干のヒビは残りましたが、その自然の景色に風や雷光を感じて下さい。





こちら側にも角閃石による龍脈が走り、それによって発色した翠が浮かんでいます。
少し大きめのヒビが入りましたが、貴重な翠を残す事を優先した結果なので悔いはあ
りません。(作者の自己満足です(笑))
どっちを優先すべきか悩みましたが、自然の模様と発色の双方を活用する事を選びま
した。





中サイズでの制作だったので厚みも十分にとって、丁寧に削り出して造形しました。
男神であり嵐の神でもあるので、天照よりも曲線を制限しながらもヒスイ特有の「柔
らかな質感」を残せるよう、私なりに気を付けています。





透明度も抜群で、少しの光源で魅力的に輝きます。
全体的にうっすら翠に染まっているので、透過では薄緑に透けます。
首筋から尾に流れる龍脈も光を受けると膨張して、より全体を生命色に染め上げてく
れます。





このヒスイで制作できる神玉は、今回の素戔鳴が最後となりました…。
非常に珍しいヒスイなので今後に出会えるのかは解りませんが、現代で出会った事に
感謝し、そのヒスイで作品を作れた事が幸せだったと思っています。
残りのカケラたちも大切に加工し、ストラップなどに活用したいと思います。

今後も魅力的なヒスイとの出会えるよう、自分なりに努力して行こうと思います!
2015年08月10日
提出した河川モニターの返答をもらいましたので、お知らせします。

河口付近の返答です。







「8月に入って暑い日が続きます。熱中症にはくれぐれも気を付けて下さい。河川敷
は日影が少ないので、心地よい川風が通る橋の下は貴重な日影ですね。
 堤防の階段につけた赤と黄色のラインですが、河川巡視員や水防団が堤防の危険度
を把握しやすくするために、昨年から設置しているものです。堤防の石積みと草が生
えている境目が「はん濫危険水位」で、これを超えると堤防の危険度が高まるため、
消防団も作業を中止し退避することになっています。このラインに赤い太い線を設置
し、上下に50cm刻みで黄と赤の線を入れて水位の増減をわかりやすくしたのですが、
我々も現場ではじめて間違いに気付いたもので、現在は塗り直してあります。我々と
しても反省です。
 川底から出ている「柱の跡」は、やはり人工物だと思われます。場所がよく解らな
かったので断言できませんが、昔の木橋の一部か橋脚や河床を保護するための木工沈
床などの跡だと思われます。古い橋などを撤去する際は河底付近で柱を切断すること
が多いのですが、澪筋が変わったり、河床が下がることで埋まっていた部分が出てく
ることがあります。先人達の足跡には興味を惹かれます。
 ゴミと流木の問題は頭が痛いです。ゴミを無くすためには「拾う」と「捨てない」
が必用と考えていますが、「捨てない」ための看板が壊れたり古くなったりしている
と逆効果にもなりかねませんので、撤去するか新しいのもと取り替えます。
 拾ったゴミの処分について、クリーン作戦のゴミは糸魚川市で処分して頂いており
ますが、通常のゴミは河川管理者が処分場に持ち込んでいます。流木などは昔は周辺
の人々が燃料にするために拾って行かれたそうですが、今は大きな流木を拾っていく
方もいないため、流水の疎外となりそうな場合のみ当方で撤去しています。美観維持
よりも安全対策に重点をおいた対応をしています。ただ、寺町地区は公園などの施設
が集まっていることから、利用者の多いエリアであるため、美観にもウエイトを置き
たいと考えております。憩いの場となる河川敷がゴミだらけでは台無しなので「捨て
ない」ための看板などにご意見やアイデアを頂けると幸いです。」


との事でした。


やはり堤防の階段のラインに誤りがあったようです。
でも現在は訂正してあるとの事なので、特に問題は無いと思います。
流石にあのラインまで水が来れば、大変な事なのだと誰が見て解るでしょう(笑)

柱の跡らしき物は姫川橋のすぐ横にあるので、やっぱり橋に関係している痕跡なので
しょうね。
「河床を保護するための木工沈床」なんて物もあるんですね…、こういった木材が石
化して以前に出会った珪化木になる事もありそうです。(また埋まっていてもらう必
用がありますが)
今まで見えていなかった部分が出てくるのは、新たな発見に出会えるので面白いです。
でもそれは同時に川の氾濫を意味するので、興味本位だけで喜んではいけませんね…。
これは自然が成すバランスなので、それに従いながらも適応して楽しむのが最良だと
感じます。

ゴミの件ですが、極論を言えば「ゴミを減らすには人口が減る以外には方法がない」
と思います。
人間のデメリットを抑えるには絶対数を減らすしかないんですよね…。(デメリット
と人口は比例している)
そして、その方法に「戦争が関わってはならない」って現実もあります。
戦争は無用な悲劇と禍根を残しますし、その後に不必要に増えまくるので意味があり
ません。
もうこれは、時間と自然災害でしか解決できないのでしょうね…。

でもだからと言って、何もしないのも知恵を得ている意味がない(笑)
まずは巡回を多くして「捨てている者」を見つけ出す事が必用なのでしょう。
ゴミを捨てている者と言うのは決まっていて、それが誰なのかが解れば対処もできま
す。
まぁ人間全てがゴミを出している存在ではありますが、人間社会でのルールから外れ
た者はそう多くはありません。
ましてや糸魚川の姫川での規模の話なので、その気になれば断定できるでしょう。
そして、これは「看板では防げない」って事にも繋がる訳ですね…。
罰金などを求めた看板では無い限り、あまり意味は無いかと思われます。(そもそも
読んでいない、漢字が読めない、そんな教養のない連中ですから)
シンガポールのレベルで強化すれば、上流(長野県)から流れてくるゴミ以外は劇的
に少なくなるでしょう。
要は市としての、やる気の問題なのだと感じます。

流木は昔のように燃料とするのが、一番良いかと思います。
ペレットストーブの燃料には使えないのだろうか?、カラカラだから駄目かな…。
陶芸家が多くいれば、窯の燃料として活用してもらえると助かる気がします。
形の良い流木はインテリアとして加工すれば、需要があるようにも思えるのですが…。
結局は「そういった人材」がいないと、そのまま燃やす以外には活用できないですね
(笑)
土を肥やす肥料には成らないのかな…、温泉プールの燃料とか…、セメント製造の燃
料とか…、全てコストがかかるので誰も活用しないかな〜。
そもそも天然素材だから土に還るので、見えないようにする程度で良いのかもしれま
せん。(シンガポールのアヘン窟ではありませんが(笑))

クリーン作成とは違った趣旨で、市民に協力(ボランティア)してもらい、主に流木
を片づける活動をするしか方法は無い気がします。
一番効果が上がるのは、それが「お金に成る」って現実を示す事なのですが、それが
最も示しづらい素材なんですよね…。(誕生理由や存在理由から外れているので、ゴ
ミになっている)

ここで「古きを訪ねて新しきを知る」と言った、先人の知恵を期待したいのですが…。
(長く生きているのだから、ここらで道を示してくれって感じです(笑))
2015年08月07日
今年の夏もチビッコ(甥)が遊びに来ました。
上の子は高校生となっているので遊びに来るのは、もうこの子が最後になるでしょう。
でも後数年はあるので、私が父に教わったように勉強と遊びを教えたいと思います。
(勉強は私の幼い頃より頭が良い子なので、全く苦労しません(笑))

まずは海に泳ぎに行き、海での楽しみ方を教えます。
プールとは違うので、シュノーケルの使い方を教えて海の中を楽しみます。
初めは怖がっていて思うように行きませんでしたが、やがて慣れて「水中で呼吸が出
来る事」を認識したようです。(去年も教えたのですが、一年経つと忘れてしまうよ
うです)
シュノーケルにより常に肺に空気が入るので体は浮き、過剰な恐怖心は無くなります。
ただ油断すると非常に危険なので、常に子どもを見守る必用があります。(チビッコ
は調子に乗りやすいので、一つ一つを傍らで教えて行く必用があります)
ちなみに、一緒に泳ぎながら教えたので、私の背中が日に焼けて後が大変でした(笑)


次の日は、昆虫採取を楽しみました。
前回の轍を踏む事の無いよう足下に気を付けていたのですが、先日の海水浴で疲労し
ていたのか、また転んでしまいました…。
しかも階段だったので、一つ間違えば大怪我をしていたのですが、そこは華麗?な受
け身をとって被害を最小限にしました。(自己満足です(笑))
足をひねり崩れ落ちる寸前に前転をして、なんとか骨折は免れましたが軽い捻挫っぽ
くなってしまった…。
始まって早々、何をやっているのだか…、甥には「わざと転んだように見えた」と言
われ、前転をして骨折を回避した事を教えましたが理解はできなかったようです。
(まぁ、階段で前転するなんて理解できるはずもないですね(笑))
でも前回のように「無様」と言われるよりは良かったかな〜。
とにかく足をひねった激痛で立ち眩みして、数分は情けない姿を見せてしまった…、
これは「反面教師として学んでくれって」事で良しとします(笑)

こんな格好の悪い事で終わる訳にはいきませんので、強引に昆虫採取を続行しました。
早速、オニヤンマを捕獲するべく池に向かいます。
足のハンデ(勝手にコケた)はありますが、そこは経験と勘で補います。
何度かオニヤンマと正面から勝負して、連続技(笑)によって捕まえました!


まだまだ錆びてはいない、と満足しつつ久々の美しい姿を確認します。
いつ見ても美しく、その目はロウカンそのものです。
王者の風格を漂わせ、力強く私の指を振り払おうとしてきます。
これで甥も、少しは見直してくれた事でしょう(笑)

弱らないよう急いで撮影をして逃がし、新たな勝負に突入します。
今度は女王であるギンヤンマに挑みます。(オスなんだけどね(笑))
オニヤンマと違って警戒心が高く、なかなか近づいて来ません。
捕獲数も幼い頃から数えても少なく、かなり難易度の高いトンボだと感じています。
(私の経験則として)
何度かチャンスがあったのですが、あざ笑うかのように「ひらり」と回避を繰り返し
捕まえられる気配がありません…。
これだけの身軽さがあれば私も足を痛めずにすんだのに…、と関係の無い事を感じな
がら数時間粘りましたが、どうにも捕らえる事はできませんでした…。

この炎天下の中で私の方が真剣になっていて、甥は少し飽きていたようです(笑)
熱中症にも気を付けなくてはならないので、ここら辺で諦めて午後に海へ向かいまし
た。
足を痛めてしまったので一緒に泳ぐ事はできず、私は海岸でヒスイを探しながら遊び
ました。
その甲斐があってかヒスイを数個拾えたので、文字通り「転んでもただでは起きない
日」となりました(笑)
甥は憶えたてのシュノーケルで浅瀬を楽しんでいて、満足な海水浴になったようです。


この日の夜に甥とギンヤンマの捕獲作戦を考えて、次の日を待ちます。
作戦と言っても二人で網を持って狙うだけでなので、たいして意味がありませんけど
ね(笑)
とにかく感じたのは「ギンヤンマに正面から勝負するのは不可能」と言う事で、狙う
のは「縄張り争いをしている最中だ」と言う事です。
ほとんど近づいて来ないし、近づいてきてもあの機動力は尋常じゃないです。
ここは卑怯かもしれませんが、違う事に目を奪われている最中に狙う事にしました。


その結果、何とか捕獲に成功しました!
やったー!、実物をこんなに近くで見るのは何年ぶりなのだろうか…。
ギンヤンマは目も綺麗ですが、尾の付け根の「目が覚めるような水色」が一番魅力的
です。
苦労した甲斐があり、甥も喜んでくれました。(生きている姿を近くで見たのは、初
めてのようです)

来年は「ウチワヤンマに挑戦しよう!」と、二人で約束して甥は帰宅しました。

カブトやクワガタが人気がある中、トンボの美しさと捕獲する楽しさも憶えてくれる
と嬉しいです。(トンボ捕りは動体視力も良くなるし、気配の調整も憶えるし、機敏
さも養われます)

何よりも一人で楽しむ事が可能なので、独創性も養われる事でしょう。(多分)
慣れるまでは大変ですが、その分、捕まえた時の喜びはとても大きな感動になります。

実際問題として、もっと網が大きく長いのを使えば難易度は下がったのでしょうが、
そういったプロ仕様?の網が見つからず、100円ショップで購入した網で挑んだので
非常に苦労しました(笑)

甥はオニヤンマやギンヤンマは捕れませんでしたが、シオカラトンボなどは捕まえた
ので勘は良い方だと感じました。
家に帰っても憶えた遊びで、自然から様々な事を学んでくれると嬉しいです。

チビッコよ、また来年、成長した姿を見せてくれよな!(それと夜に教えたトランプ
も、修行して強くなってくれよな〜(笑))
2015年07月30日
今月は非常に暑く、干からびるような気候でした(笑)
8月に入れば更に暑くなるので、糸魚川でも海水浴や川遊びが増えると思います。
今のところ、台風の影響はほとんど無いので幸いですが、自然の中では気を引き締め
て慎重に行動する事が自身を守る事に繋がります。
警戒を怠らず、この暑い夏を楽しみましょう!

今回は、河口周辺の報告です。
この日も非常に暑かったですが、河川敷の日陰に入ると嘘のように涼しくなります。
車を止めるにも、バーベキューをするにも、新幹線の高架下が最適です。
時折、海からの涼しい風が吹き抜けるので、ハンモックがあれば一日寝ていられます
(笑)




すっかり夏の景色になりました。
青空の下には、小さな草花が咲き乱れています。
河川敷はとても広いので、遊ぶには最適の場所だと思います。(熱中症には注意です)
歩いている最中に足下から、でかいバッタ(トノサマバッタ)が飛び立つ驚きを感じ
て下さい(笑)




まずは、ちょっと気になっていた場所へ向かいます。
と言うのもクリーン作戦の時に、このライン(目盛?)が間違っていると聞きました。
それが本当なら、ラインを引き直さないのでしょうか?
何カ所か同じ間違いがあるとも聞いたので、請け負った業者の資質が疑われます。
(間違いが本当ならば、の話です)




次は少し河口へ向かいます。
クリーン作戦の効果もあってか、ゴミは少なく綺麗になっています。
景色も素晴らしいですが、山が崩されているのに気が付くと嫌な気分にもなります…。
川にある石灰石を活用するだけの規模で成り立てば素晴らしいのに…、と思ってしま
います。
でも現実として、それでまちが成り立っているし、「より原始的な事が最も利益をも
たらす事実」を、明確に示していると言えるでしょう。(同時に別の成長を失ってい
る事実も)





ここの堤防も問題ありませんでした。
一時は雨が降って川が濁った日がありましたが、濁っていただけで氾濫はしていませ
ん。
流木も以前に流れてきた時のもので、新たに集まった感じではありません。(多分)
土の部分が濡れていましたが、雨水によって多少の流れが出来たのだと思います。
堤防には幾つかの石が集まっていますが、これは鉱物探しを楽しんだ人が置いていっ
た石たちです。




これも気になっていた存在です。
川底から出ている「柱の跡」のような物で、昔の何か(橋とか)の跡なのでしょうか?
川の中にも一本だけ出ている柱があり、それも関連性が在るように思えます。
ただの巨大な流木にも思えるのですが、どうも人工的な感じがするので気になりまし
た。





川の水は以前より澄んでいて、流れも少し緩やかになっています。
それでも簡単に人を押し流す水流なので、子どもは特に気を付けて下さい。
浮き輪を付けて流れれば、このまま海に出られるので、遊び方次第では楽しめます。
ちなみに、ここで鮎を10匹釣り上げていたオジサンがいました(笑)




ゴミで気になったのは、喚起用の看板と大量の流木です。
せっかくの看板も、これではゴミでしかなく誕生理由や存在理由から外れています。
こういった類のゴミは、誰が処理するのでしょうか?
流木は集まりすぎて動物(鳥)の巣のようになっていますが、これは基本的に放置で
良いのでしょうか?




看板はモニターついでに片づけようと思ったのですが、何かに挟まっているのかビク
ともしません。
数分は頑張ったのですが、ものすごい暑さだった事もあり断念した次第です(笑)


高架下の日陰とは大違いの熱量で、こんな日に鉱物探しを長時間したら間違いなく倒
れるでしょう。
川の中を歩こうにも苔などで滑りやすくなっていて、少し気を抜いて歩けば転倒しま
す。
年齢と装備によっては、その事で流されますので、無理せず楽しむ気持ちを忘れない
で下さい。
2015年07月27日
いくつものカケラを加工したので、ここで紹介します。

まずは以前に友人が出会った、底なる玉のカケラを加工しました。
石質が良く全体が緑に染まったカケラなので、ほぼ全てのカケラを加工できる非常に
優秀なヒスイです!




今回は姉夫婦に、お守りとして送るのだそうです。
良質なヒスイなので、あれだけのカケラでもルースを制作する事が可能です。
なるべく不純物を避けましたが、少し入っている方が天然石らしくて良いかと思って
います。
家族の全員が同じヒスイを身に付ける、それも糸魚川ヒスイの活用法なのだと考えま
す。






次は、最近に知り合った女性のカケラを加工します。
幼い頃にヒスイ峡のお店で、文字通り「掴み取ったカケラ」なのだそうです。(一掴
み〜円ってやつです)
様々な鉱物(処理品も含む)が入っていた中から、糸魚川産のヒスイと出会ったのは
偶然では無いのかもね。(私が作品を並べている際に知り合ったのも、何かの縁なの
でしょうね(笑))




小さなカケラだったので、その形を活かして矢尻形の垂飾を制作しました。(屋久杉
のウッドビーズとも合わせてみました)
無駄を避けての形でしたが、その女性の「チャレンジ精神の支え」にするには、ピッ
タリの形だったと思っています。
私とは作る品は違っても、同じ作る側の人、いろいろ大変でしょうが頑張ってもらい
たいです。(私も頑張りますので…)




久々の委託加工だったので、昔に感じた「懐かしい喜び」と再会しました。
そう言えば昔は、よく加工を受けていたなぁ〜、あの時は多すぎて苦痛を感じるまで
になっていましたが、今はそれがとても懐かしいです。
今後は縁が在って出会った人たちのオーダーは、なるべく受けようかと思います。



最後は、カケラで制作したストラップたちです。
革紐にウッドビーズとシルバーパーツを合わせたストラップには、芽吹ヒスイを使い
ました。
雪のように白い地に、淡く明るい翠が爽やかに浮かんでいます。
芽吹きの季節には間に合いませんしでたが、暑い夏には涼しげに感じられると思いま
す。



こちらは小さいサイズのカケラたちを、ストラップにしています。
ストラップの紐自体もパーツから組み合わせていますので、ちょっとはオリジナル感
が出せたかな〜、と思っています(笑)
でもそのパーツ自体を作った訳ではないので、やはり自分で制作したヒスイのカケラ
たちの完成が一番嬉しいです。(地球とのコラボになるし(笑))



こういったカケラの加工は地味に大変で、作っている最中は爪は削れるし、指はつる
しで、私は本当に量産に向かない男なのだと実感します(笑)
一番楽しいのは完成したカケラをストラップに組み上げる時で、これはパーツを組ん
で楽しんでいる人(特に女性)とも、共有できる喜びなのだと感じています。

ちなみに、これらの品は物産センターで販売していますので、糸魚川へ遊びに来た際
には、お土産にしてもらえると嬉しく思います!


さまざまなカケラが、それぞれのカケラとなりますように、これからもヒスイを大切
に制作して行きたいと思っています。
2015年07月24日
今回は、天照大御神「陽炎」の三作目を紹介します。

以前にも同じ母石(プレート)で、大サイズを制作しています。
魅力的な石目と発色が特徴のヒスイで、非常に透明度が高く艶やかに仕上がります。
かなり昔のヒスイらしく、現在では同じタイプは滅多に見られません…。
運良く購入する機会があったので、その縁に感謝したいと思います。




表側は背を淡い翠に染めて、純粋なヒスイの証でもある「気品ある白」の魅力を楽し
めます。
モワモワと透明な部分と半透明な部分が混ざり合い、非常に神秘的な景色を映してい
ます。
私が知る中での「最高レベルの揺らめきを示すヒスイ」であり、それによって生み出
された天照は、まさに陽炎の名に相応しいと満足しています。(自画自賛ですね(笑)





こちらは溶け合うような明るい翠が魅力的で、幾重にも流れる石目も見られます。
ライチを想わせる質感は美しく、僅かな光でも膨張するように輝きます。
良質なヒスイなので光沢も抜群で、これが翡翠輝石の集まりだとは思えない程の統一
感(単結晶のような一体感)を魅せてくれます。





中サイズなので厚さも十分に残し、重厚感のある仕上がりを目指しました。
更に、可愛らしさを感じられるギリギリの曲線をとり、その中にシャープさも残す事
で幼稚さを可能な限り抑えました。(美しさを宿すには、どうしても必用な感覚です)




光を受けると石目が浮き上がり、神秘的な輝きと共に不思議な景色が見られます。
その氷の塊のような景色は、大地の躍動と同時に清涼感も与えてくれる事でしょう。
古代人も、この景色の虜になっていた事は間違い無いでしょうね(笑)






今回のヒスイ(プレート)で作れるのは、あと一つが限界でしょう…。
なので同じ母石で、中サイズの素戔鳴を作ろうと思います。(って言うか作り始めて
います(笑))
前回と同様に雲蒸竜変をテーマとする作品となりますが、サイズが違うので違った魅
力を楽しめるかと思っています。(次回は、新たなテーマで素戔鳴を作る予定でいま
す)

テーマを持たせて作れるヒスイとの出会いは希で、人とヒスイとの縁が重要となりま
す。
将来的には、もっと表現するテーマを広げて行きたいので、これからどれだけ「芸術
的なヒスイ(鉱物)と出会えるか」が、カギになってくる事でしょう。

これからどのような出会いが在るのか…。
ヒスイにしろ、人材にしろ、こればっかりは思い通りにならない事ばかりですが、ま
ずは自分の出来る事を精一杯やりながら「その時」を待とうと思います。(待ってる
だけでは駄目なんですけどね(笑))

期待と諦めが混ざり合う現代ですが、活動する中で「何かの答え」が見つかる気がし
ます。
2015年07月17日
今月の13日〜15日はとても暑く、川遊びには最高の日和でした。
川で遊ぶのは夏の楽しみでもあるので、仕事(加工)を午前中で終えて姫川へ向かい
ました。
そしてここが、私のお気に入りの場所です。



この場所は根知〜小滝へ向かう途中にあって「よく壊れる場所」として、以前にも紹
介しています。
道路から降りる事は出来ないので少し下の川沿いから向かうのですが、ちょっと危険
な道のりでもあるのでお勧めはできません。(特に子どもには)
と言うのも護岸が壊れて鉄筋がむき出しになっていて、転んだ際に刺さる危険性があ
ります。
また、この場所自体も各ブロックに縦2m位の穴があり、そこに落ちると大変に危険で
す。(まず流されて死にます)
川の水量が少なくなる時期でしか向かう事は不可能な場所ではありますが、普段より
少ないだけであって簡単に人を流すだけの水流が絶えずあります。

しかしその反面、冷たい水が流れ、大量のマイナスイオンが漂う避暑地として理想的
な環境でもあります。
美しさには「恐ろしさ」は付きものなので、状況の判断さえ出来れば楽しむ事は可能
です。(ちなみに「幼稚さ」には「可愛らしさ」が付いています(笑))

連なるブロックにより緩やかな段差があり、そこを流れる水で足を冷やすと最高です。
(特に小さな滝になっている場所が最高です)
場所によっては足を冷やしながら横になれるので、寝てしまいそうにもなります。
(ただ、本当に寝てしまうと危険回避ができないので注意して下さい)
実際の写真を撮ろうと思ったのですが、オッサン(私)の足を撮影しても雰囲気をぶ
ち壊すので、その衝動を思い止めました(笑)

このすぐ近くには道路があり、その道路の温度計(根知付近にある温度計)では37度
となっていましたが、この場所はとても涼しかったです。
でもここを離れて石のある場所へ行くと灼熱となっていて、干物になるかと思いまし
た(笑)

石のある場所は支流となっているのですが、流れが非常に緩やかで流れる水も「ぬる
ま湯」となっていたので、この日の気温は尋常ではなかったのだと感じました。(温
度計を見れば解るのですが、体感としての危険を強く感じました)

台風の影響で風も強かったのですが、それが幸いし水しぶきを大量に浴びる事ができ
ました。
風自体も川により冷まされていて、とても清々しかったです。
まぁ、支流の方は熱風になっていたのですが…。(石を探す際は、眼が乾いて仕方な
かったです(笑))

とりあえず出会った中で、最も珍しかった石はこれです。



多分、珪化木だと思われます。
だだの木かと思ったのですが、かなり重く堅いです。
川で洗うと、砂岩のように表面が少し溶ける感じがありました。(その際、ヤニの影
響なのか手がベタベタします)
もしかしたら、珪化木に成りかけている状態なのかもしれません。(少し珪化が不十
分な気がします)
ちょっと面白いので、工房のインテリアとして飾ろうかと思います(笑)

後は、良質のネフライトや良質のオンファス輝石とも出会えました!
これらも将来的に活用できればと思っています。(後は良質の人材も必用だな…)


ちなみに姫川へ遊びに行く際は、父と一緒の時が多かったりします。(海も)
父も自然が大好きで、幼い頃に自然との遊び方を教えてくれた先生でもあります。
もう年齢も年齢なので、一緒に遊べる時間も少なくなっていますが、可能な限り父と
自然を楽しみたいと思います。

これからが夏本番、今年の夏も思いっきり楽しもうと思います!
仕事も頑張りますので、応援をよろしくお願いします(笑)
2015年07月12日
提出した河川モニターの返答をもらいましたので、お知らせします。

大野付近の返答です。







「今期最後のモニター報告、ありがとうございました。7月からも引き続きよろしく
お願いします。
 また、先日はお忙しいところ姫川クリーン作戦にご参加いただきありがとうござい
ました。沢山の方に参加して頂き感激しました。クリーン作戦は年1回のみですが、
この他の橋の周辺などには橋の上からの投げ捨てられたゴミが多く、これらについて
は、県や市が橋の工事の際に周辺をきれいにしていってくれたり、河川を利用してい
る団体が独自に清掃を行う事もあり、大変感謝しています。また、除草は堤防に草が
生えていると異常を感知できないため、年2回除草しています。利用者のためにもこ
まめに刈りたいのですが、予算の都合上、春と夏に行っています。
 さて、報告についてですが、雪解けの出水も治まり、川の水もかなり少なくなって
きました。等出張所も防災面では平和な時期を過ごしております。白馬の土砂崩れは、
白馬と小谷の降水量を気象庁のホームページで調べると5月18日19日と6月21日26日に
ややまとまった雨が降っていました。このときの影響でしょうか。
 大野地区は川岸が浸食されたため、昨年護岸を整備しました。水の流れが変わり砂
利や石が堆積し浸食は治まっていますが、姫川の流れは予想外の動きをします。高田
河川国道のHPに昭和22年からの姫川の航空写真が掲載されていますが、水の流れに
よって土石が運ばれたり堆積したりで澪筋が一定していません。次は何処が削られて
何処に堆積するのか…、写真のコンクリートは埋もれていた、過去の洪水の歴史の一
部かもしれませんね。
 河口付近の左岸面の崖ができている箇所は、川原が藪になっており、釣り人も立ち
入らない場所なので特に柵などは設けていないのですが、河川敷に降りる階段付近に
注意喚起の看板を設置しています。表現や設置場所などお気づきの点がありましたら
意見等いただけると有り難いです。注意喚起と言えば、川の水位の情報などを「高田
かわこくモバイル」で一般提供しています。川を安全に利用して貰えるよう宣伝して
いますので周囲のかたにも紹介して頂けると有り難いです。また、ご存じかも知れま
せんが、過去の雨量の記録は「気象庁ホームページ」にあります。これがウン十年ま
えにあれば、夏休みの宿題も楽だったのにと思います。」


との事でした。


姫川クリーン作戦については先日も書きましたが、普通のボランティアが参加する作
戦ではないと感じました。
姫川を商売で使っている企業団体が参加するのは当然で、年1回では不十分だとも思
います。(三ヶ月に1回のペースで場所を変えて清掃すれば良いかと)
普通のボランティア団体の方々には、今まで通り個々のペースで清掃してもらえば良
いと感じます。

他の地域でのゴミは「県や市が橋の工事の際に周辺をきれいする時」や「河川を利用
している団体が独自に清掃を行う時」以外は、清掃されていないって事ですね…。
やっぱり「捨てる側」を、どうにかしなくては全く意味がないようです。

除草はシルバー人材の方々がやっているのだろうか?
予算がないのなら、年輩の役人がやれば良いようにも思えるのですが…。(役に立っ
てこその役人なのだろうし)
まぁ、草を刈りまくっても良いわけではないですけどね(笑)

確かに姫川は予想外の動きをする事も多いですが、水の流れには特徴があるので目星
を付ける事は可能です。
もし詳しく知りたいのなら、昔からヒスイを拾っている爺さんに聞くのが一番速いで
す(笑)
と言うのも、荒れた際に石が流れ溜まる場所にはヒスイもあります。
そのポイントを知っているのが、昔から川を歩いている爺さんで「何処が荒れるのか」
とか、「何処に石が溜まりやすいのか」を知っています。
護岸工事をする度に微妙に変わってはいきますが、それでも「いつも崩れる場所」は
限られています。(こういう時に頼らないと、ただの変わり者ってだけの存在になっ
てしまうかと(笑))

気象庁のHPや高田かわこくのHPの情報も活用しながらも、経験を積んでいる爺さんの
話も聞くべきだと思います。(それが河川利用者の為になったのなら、今までやって
きた事も報われるかと思います)
ちなみに、キノコではないですが「その場所を教えたくない」って思う人がいるかも
しれませんが、教えたからって知った者がヒスイと出会えるとは限りません。(これ
ばっかりは運ですから(笑))

あのコンクリートの残骸ですが、鉄筋の部分が危険なのでどうにか処理できないのだ
ろうか?
注意深く無い者が、引っかけて皮膚を切る事もありそうです。
ああいった物体は、作った土建屋さんが片づけるのが良いのではないでしょうか…。

現代はデータ化されて便利になっていますが、電気が止まれば使えない弱点もあるの
で自身の経験則を養うのが一番確実な気がします。(そう簡単に電気は無くなりませ
んが(笑))
その認識を「伝えて行く側」も「伝えられる側」も共有できたのなら、ここで「一つ
の教育の義務」が果たされるように思えます。

教える姿勢と学ぶ姿勢、この理想形が姫川を通して成されたのなら、私が求めるヒス
イ文化の発祥地にも近づけるのだと考えます。


今月から糸魚川は梅雨に入っていますが、多少の雨が降るだけで過ごしやすい気候と
なっています。
後半からどうなるのか解りませんが、今現在の姫川は少し水量が増しているだけで洪
水にはなっていないようです。(でも濁っているので流れは急です)

遊ぶ際は各々が慎重に状況を判断して、事故のないよう心がけて下さい。
2015年07月08日
先日、物産センターで作品を並べていた際に知り合ったお客さんに、素朴な疑問を問
われました。
それは「ヒスイ原石の値段は、どうやって決まっているのか?」と言うものでした。
特に「その原石で商品を作った際に付く値が基準」なのか、それとも「原石自体に規
格があり値が付いている」のか、これが疑問なのだそうです。

個人的に非常に理解できる疑問であり、いろいろな事情を知らないと解らない基準だ
と思いました。(以前にも似た疑問について書いた気がしますが、私本人も忘れてい
ますのでもう一度書きます)

まず「その原石で商品を作った際に付く値が基準」とする原石は、一色タイプで透明
度が高く、若竹〜オニヤンマの眼のような明るい発色を示し、非常に艶やかな光沢の
出る最高級のヒスイの基準だと言えます。
これは糸魚川では非常に僅かしか無く、大昔に出た最高レベルのヒスイを持っている
人しか関われない基準だと言えるでしょう。(入手経緯は不明(笑))
要は宝石のレベルであり、その者は原石を購入する事は無く「加工に出して自身で販
売する」か「販売力のある業者に原石を卸す」かで、世の中に出て行きます。(主に
数百万円〜数千万円です)
とにかく発色・透明度・光沢が最高のヒスイでないと、この基準は適応されません。
(ルース自体には職人としての付加価値は無く、枠の貴金属の彫金に職人の付加価値
が付くシステムのようです)
これらを扱える業者は限られるので、私たち一般市民には関係のない基準だとも言え
ますね(笑)
ただ納税の義務が果たされているのかは、非常に怪しい領域かと…。


次は海岸転石ですが、これは作品の基準の一部でもある「一点もの」としての希少性
が目安となります。
より珍しく、より姿が良く、より美しい色、これを突き詰めると、一般的に人気があ
るヒスイが自動的に高額となります。(作者がいないのでテーマやコンセプトの基準
がありません)
ただ完全な基準は無いので、売り手と買い手によって様々な値で取り引きされていま
す。(主に数万円〜数百万円)
鉱物としてのヒスイ転石であれば、数百円〜数千円で購入できます。(これは探す労
力が基準かと…)
希少性の高い転石(原石)は商売として販売は可能ですが、後が続かないので一時的
な財源にしかなりません。(簡単には拾えない、よって簡単には仕入られないので原
石売りでは商売にならない)


最後に切断されている原石や磨かれている原石の基準ですが、その殆どが工賃と言っ
て良いでしょう(笑)
仕入れ値もあるので、それの3倍〜10倍にはしているとは思います。
ただ、プレートを購入するのは加工人が多いので、その加工人の加工力や販売力によっ
て値を変えてくる者は多いです。(ここで不毛な駆け引きがあったりします(笑))
また、一般のお客さんと業者でも値が違ってきます。
業者の方が安いと思いきや、一般のお客さんの方が安かったりする事も多く、これは
「転売される事」と「欲しくて購入する事」の違いだと思われます。
飾り石タイプの品は、工賃(台座や整形などの)と色と姿が重要になり、そこに何か
しらの景色を見出せるヒスイ岩石に人気が集まります。(これも主に数万円〜数百万
円)
不純物を含む岩石の方が面白い形や景色に成りやすいですが、希に純度が高い魅力的
な姿のヒスイも在り、当然その方が高額になります。(要は飾り石にもなり、加工す
る事も可能なレベルのヒスイです)
庭石の領域になると基準が良く解らないので、その分野のプロに聞いた方が良いかと
思います(笑)

ちなみに磨かれていない普通の原石(川とかの)も、主に加工人が購入するので売り
手と買い手によって値が付いています。(加工して利益を出せる値で購入するのが加
工人です)
この場合はヒビの有無や色の有無、それと希少性などが大きく関わってきます。
色があっても表面部分だけでは評価が低く、その配置によっても値が変わります。
(作品制作の場合は、色の有無より模様が重要となりますが、色があった方が「見栄
えが良い」という現実があります)
鉱物の標本として求める人もいるので、その場合は転石と同じく希少性が大きな基準
となるでしょう。(人の手が、一切加わっていない事も重要です)
ここも飾り石にもなり、加工にも適応しているヒスイ原石が存在しています。
加工目的・転売目的・趣味としての購入、これらで値が変わりますが、最もお金を出
せるのは趣味のお客さんなのだと思われます。(後は金に困っていない、加工して遊
ぶ暇なジジイとかも(笑))


一応書きますが、作品は「テーマやコンセプト」が大きな基準になります。(よって
作者が基準を創る)
商品は「人間にとって使い易い(都合が良い)道具」が大きな基準になります。(散々
書いてますので、これで良いよね(笑))

ヒスイはダイヤモンドや貴金属では無いので完全な基準はありませんが、それらに準
ずる基準はあるので当てはめると解りやすいです。(要は多くの人が求めるヒスイが、
より高額となるのは必然だと言う事です)
それに対応していない値段の付け方をしている人はいますが、殆どが素人なので深く
考える必用はないかと思います。
この領域は女性や子供を狙った的屋が多いので、まともに相手にしても意味が無い事
も多いです(笑)
なので「憂さ晴らしを目的とした祭り」として楽しみたいのなら、それ相応に楽しん
で下さい。


こんな感じなのですが、これで少しは解ってもらえるかと思います。
後は自営して経験則を溜めていけば、もっとよく解る事でしょう。(でも幻滅する事
が多いので、それを覚悟して選択して下さいね)
2015年07月07日
今回は、建速素戔鳴尊「雲蒸竜変」の伍作目を紹介します。

前回の天照や月読と同じヒスイを加工して、小サイズの素戔鳴を制作しました。
流れる雲を想わせる景色を映し、淡く翠に色づく姿は彩雲のようです。
特に目立つヒビや石目はありませんが、表面には多少の凹凸があります。




竜の鱗として見る事ができる表面の凹凸は、光の加減でキラキラと輝きます。
雪のような景色を映してもいるので、山岳の芽吹きも感じる事ができるかと思います。
猛々しい気性の素戔鳴ですが、柔らかな質感と色彩により柔軟さも感じさせます。





こちら側は、更に優しい翠に染まっています。
この淡く清涼感のある色彩は、夏の暑さをも忘れさせてくれるでしょう。
自由気ままに流れる雲(竜)は何者にも束縛されず、力を放つその時を待っています。





光を受けて輝く姿は、まさに彩雲の竜と言えるかと思います。
新緑〜深緑へと向かう草木の生命色を、その身に映しているかのようです。
これから本番を向かえる夏の日差しを受けて、より美しく輝く事でしょう。





これで天照・月読・素戔鳴の三貴子が揃いました!
そしてこの母石での神玉は、この素戔鳴が最後となります。(もう加工できる箇所が
ありません…)
残りは致命的な石目やヒビを避けながら、珠などに活用したいと思います。

今では珍しい明るい発色のヒスイだったので、そのヒスイで三貴子を作れて良かった
です。
糸魚川のヒスイで制作する事を限定しているので、なかなか望むヒスイとは出会えま
せん…。
でもそれが天運であり、それによって誕生するのだから、より高尚な領域を目指せる
わけですね。(そしてそれが、私自身の花道でもあるわけです)

こういう領域も在る事を残して行かなくては、知らずに成長してしまう人達が増える
事でしょう。
それではあまりに面白くない…、こういった基準も在って、それで成り立つ過程での
矛盾や葛藤も知ってもらえると嬉しく思います(笑)

でも知識として憶えるのと、経験して学ぶのでは大きな差があるので、特に同じ様な
生き方を目指す者に伝えて行けたらと思っています。
そうすれば、かつての先人たちのように心の支えと成れる事でしょう。(多分)



ちなみに二人の天才が存在していた時代に生まれたラファエロは、どんな心境だった
のだろうかと考える事があります。(以前にも書きましたが(笑))
王道から身を引き(って言うか引かざるを得なかった)、多くの民衆へ向けて芸術を
表現した心境は、どのようなものだったのだろうか…。(特にあの時代で)
その事で数多くの作品を残していますが、それら全てに満足していたのだろうか…?

古来より芸術を支えた存在とは王族や貴族であり、その間に画商がいたりします。
そして少数の娼婦の方々が、芸術家(特に画家)を支えたと言えるでしょう。(まぁ、
王族や貴族を支えたのが民衆なんですが…)
その支えを失っている現代では、理由は違いますがラファエロのような状態になって
いる芸術家が多いようにも思えます。(状況が「似ている」ってだけですが)

こういった時代での芸術家の生き方は…、と考えたりします。
二人の天才が同時にいた時代と、先人達の一流の作品が数多く残っている現代、細か
い状況は違いますが「表現を向ける対象が塞がっている」って事は同じですね…。

そうなるとラファエロがしたように、民衆へ向ける以外に道は無いのだろうか?
漫画やアニメは、その派生から生まれたのだろうか…、とか考えたりします。

どれが正解とかの話では無いのですが、選択できる項目を把握する事は大切だと考え
ます。

基本的に芸術とは高尚な領域を目指して行くので、関わる者は全て選別されていきま
す。
ですが選別で落とされたとしても、芸術を続ける事は可能です。(続けて行けば良い
のだから(笑))
要は「評価されないのでお金には成らない」、この問題を解決できれば続けられるわ
けですね…。

でも「評価されない事を続ける」って事自体にも選別があり、そこに残れるのは僅か
なのだろうと思います。(趣味のレベルに成っていても駄目ですので)
一度で良いから残ったその人に出会ってみたいなぁ…、きっと強烈で独特の美学を持
ち合わせている気がします。(ものスゲー頑固者なのでしょうね(笑))
そして出会えるのであれば、この日本で出会える事が理想的です。(言葉が通じます
し(笑))

私が北に向かって旅をする日も、近いかもしれません(笑)


幸いにもヒスイの領域は、誰が作ったか解らない「ただ古いだけの品々」が多く、グ
レードに左右される宝飾品〜装飾品しか選別されていません。
なので芸術として目指せる領域は、まだ多く残っているかと考えています。(日本に
おいてヒスイ文化が、途中で途切れているのが幸いしているのでしょう)

ただ表現を向ける対象が少なくなっているのは事実で、今後も減り続ける事は間違い
無いかと思っています。(自分のレベルに引き下げる事が平等なのだと、勘違いして
いる者が増えるので)

高尚さを維持しながらも時代に対応して行く、このバランスには糸魚川のヒスイ独自
の力を借りる必用があると考えています。
問題は「その力の恩恵を受けられるのか」で、そう簡単に受けられる領域ではないで
しょうね(笑)

でも、その一つの方法(選択肢)が在るのなら、そこへ向かって努力しようと思いま
す。
2015年07月03日
まず始めに河川愛護モニターが二期目に入り、その委託式が昨日あったのですが、私
が日程を間違えていたので欠席してしまいました…。
仕事に集中している時だった事もあり、どうしても様々な事を忘れがちになってしま
います…。

関係者の皆さんには、ご迷惑をおかけしました。(すみません)

ただ私が二期目だった事や、新規で二人のモニターの応募があったらしく、そう問題
にはならなかったようです。(幸いにも)
後で新規モニターの方の名前を教えてもらったのですが、少し気になったのは「聞き
覚えのある名前だ」って事です。
要は「ヒスイ関連の人かも」って事で、何かしらの意図を感じました。
まぁ、今の時代は大義名分(免罪符)が必用なので、それも道理でもあるように思え
ます。(まだヒスイ関係の人かは定かではありませんが)

そして同時に思った事は「二人も応募があったのなら私は必要なかったのでは…」っ
て事です(笑)
河川モニターで在っても無くても、姫川の魅力は伝えて行くので私的には別に良いけ
どね。
私の報告スタイルを基準とすれば、それぞれがより姫川の魅力を伝えられるようにも
思えます。
でも、ほぼボランティアの活動なので、対応できる人は限られるでしょうね…。
この領域が今後、どう変化して行くのかも楽しみの一つになりそうです。



さて本題ですが、姫川クリーン作戦に参加しました。(今日の午前中に)
初めてだったのでよく解らずに現場に行って、その参加者の多さに驚きました。
清掃に「こんなに参加するんだ」と驚くと同時に、すぐにある特徴にも気が付きまし
た。
集まったのはボランティアではなく「姫川を活用している企業団体である」って事で
す。


フライングクラブやライオンズクラブ等の団体もいましたが、単体のボランティアは
私を含めて二人くらいだったと思います。(もしかしたら私一人かも)
ここにも大義名分(免罪符)が必用なんだなって思いながらも、その行動自体は必用
な事なので参加しながらモニターしてみました。


それぞれの団体が1班〜3班に分かれて、河口付近のゴミ拾いをします。
で…、私はどの班になるのかを聞いたところ、「どこに入っても良い」って事でした
(笑)
一般の参加は念頭に置いていなかったらしく、その対応を決めてないようです。(受
付でも個人だと言ったら驚かれました)




個人と言っても河川モニターなので、全くの一般人の参加って訳ではないのですが…。
とりあえず配られた説明書きにも、一般参加は1班(シャレか?)となっていたので、
最も海に近い区分でゴミ拾いをしました。


これが私が拾ったゴミです。(しんがりだったので少な目です)
ゴミの種類を見て納得しましたが、一般的なゴミよりも企業の産業廃棄物の方が多い
ようです。
紙製のゴミは殆どが土に還っている状態が多かったので、プラスチックや金物を中心
に探しました。
この黒い桶みたいなのもゴミで、発砲スチロール製のゴミです。(軽くて良かった
(笑))


何を梱包するのに使ったのか定かではありませんが、ゴミを拾う際にはトレイ代わり
になって便利でした(笑)
通常だと三つの袋を持って分別しながら拾って行くので、けっこう面倒です。
ゴミも使いようだな…、と思いながらも、最後には捨てるゴミを活用してみました
(笑)


これが1班の最終的なゴミになります。
結構な量のゴミがあったのが、見て解ります。
コンビニ弁当やペットボトルもあったので、全てが参加した企業の廃棄物とは限りま
せん。
でも作った過程には関わっているかもね…、それは売った者も買った者も同じ事です
ね(笑)


気になったのは中身が入っているペットボトルと、木製のゴミです。
正直、中身がお茶なのか小便なのか解らない(笑)
発酵しているので臭いも酷く、もっと危険な液体が入っている可能性もあるかもしれ
ません。
まぁ、五年前から行われているようなので、その間に被害がなかったのなら大丈夫な
のでしょうけど、何かあってからでは遅いので考えた方が良いかもね。(中身を出さ
ずに集めて、相応の業者が処理するとか)
一年に一回の作戦らしいので、あまり経験則が集まらない気もしました。

木製のゴミは、流木との違いが解らない程に劣化している場合があるので迷ったりし
ます(笑)
これはどうでもいい話なので「人工的なゴミなら集めれば良い」って事で納得しまし
た。


一時間ほどで終わり、皆が集まって解散しました。
とりあえずゴミ拾いは終わったので、その成果をモニターしに行きます。




これが2班の集めたゴミです。
外来植物の排除も目的とした作戦なので、それらも集められています。
最初に説明があったのですが初めての参加と言う事もあり、どれが外来植物なのか解
りませんでした。(名前を言われても解らない、常連に聞くなどして憶える必用があ
りそうです)




これが3班の集めたゴミです。
見て解るように、河口へ行くに連れてゴミが多く巨大になっています。
同時に上流へ行くに連れて、ゴミの種類が変わって行くのだと思います。(コンビニ
関係のゴミになって行くのでしょう)




関係ないですが、ゴミの確認をする際に歩いた野球場を撮影してみました。
綺麗に整備されていて、ネムの木はたくさんの花を咲かせています。
天気は曇りでしたが、時々晴れ間が出て気持ちの良い日でした。
ただペットボトルの話では無いですが、近くのタイヤ工場から出ている臭いは「場に
合ってはいないな」と感じました。(夏場は特に臭うのでしょう)






姫川クリーン作戦を体験してのまとめは、まずは商売として活用している団体が主に
なって清掃する事が目的なのだと解りました。(これも給料の範囲内なのだな〜、と
感じました)
一般の参加は、河口よりも上流でのゴミ拾いが良いかと思います。(大野のヒスイ橋
の下など)
これなら大勢の人は必要ないし、ゴミの種類が違うので一般人とゴミの関係もより深
くなるかと思います。

後は、一番の問題でもある「捨てている者への対応」になるかと思います。
ハッキリ言って「どちらがゴミなのか解らない存在」でもあるので、どうにかした方
が良いでしょうね…。
ゴミ拾い自体の活動は素晴らしく精神にも良いのですが、大元の「捨てた連中の後始
末をしている」って言う現実が付いてまわります。

これでは大義名分(免罪符)を目的としている者しか集まらないでしょう。
そんな事ならいっその事、川原乞食の免罪符(強制労働)にした方が良いかもしれま
せん。

ゴミがなければ大義名分(免罪符)には成らず、ゴミがあれば馬鹿の後始末にしか成
らず、奇妙なバランスを保ちながら繋がり続ける、これが今の人間社会の縮図なのか
もしれませんね…。(ゴミが無くなっても水を汚している現実は消えないので、ゴミ
は必用悪になるのでしょうね)

そんな社会に対応して行けるのか…と、自信が無くなっている今日この頃でした(笑)


原動力が何であるにせよ、成される世界に美があるのなら、それも良しとすべきなの
かもしれませんね。
2015年06月29日
今月も、姫川をモニターしてきました。
今年の6月は梅雨らしい雨は少なく、天気の良い日が続きました。
昼は暑いけど夜は涼しかったので、とても過ごしやすい月でもありました。
これは別の地域が「とても過ごし難い環境になっている証」でもあり、今回は糸魚川
が過ごしやすかっただけなのでしょう。
地球が活発化しているので何が起こるか解りませんが、糸魚川はヒスイの聖地でもあ
るので、守りは万全かもしれませんね(笑)

今回は、大野周辺の報告です。
草木が夏に向けて育ち始めています。
土手の草刈りはされていたので、川へ下りるのに苦労しませんでした。
大野付近は初めてモニターした頃と比べると、かなり変わった場所だと思います。
(見た目的に)





新たに作った堤防は、下部が石や砂利で埋まっていました。
雨が少ない月でしたが、ある程度は川が荒れたのが解ります。(4月〜5月に荒れた形
跡かな?)
石を入れた網が少し影響を受けていますが、堤防には何の問題もなさそうです。





水量も少ない事を考えると、小谷や白馬も雨が少ない月だったように思えます。
ただ水は濁っているので、山からの支流は雨の影響を受けているのかもしれません。
白馬の山の一部も土砂崩れをおこしていたので、一時的な大雨が5月か6月にあったか
と思われます。





川には鉄筋コンクリートの残骸がありました。
流れてきたと言うよりは、掘れて出てきたようです。
多分、川が荒れた際(5月頃)に、昔の補強の残骸が川底から押し出されたのだと思
います。




毎回のように橋の下には、幾つかのゴミが散乱していました。
少ない方なのかもしれませんが、この現象は完全には無くならないようです。
いつもはクリーン作戦などで、ゴミを処理しているのでしょうか?





河口方面を見渡すと、沢山の石達が連なっています。
運が良ければ名石と出会えたりもするので、運動を兼ねて探してみて下さい。(許容
の範囲内で)
左側は出水により削られ崖っぽくなっていましたが、あの場所を活用する人はいない
かと思いますので問題ないかと思います。
もし心配な場合は、看板で注意喚起すると良いかと思います。






来月から二期目に入るので、ちょっとした姫川の変遷も伝えて行けたらと思います。
また、夏に向かって川遊びが増えるかと思いますので、危険な場所なども報告できた
らと思います。(これから梅雨に入るらしいので、油断しないよう観察して行きます)

今年はサクラマスが上がって来なかったようで、釣り人もガッカリしていました。
環境が変化しているのは間違いないので、その兆しを感じとれるよう心がけてモニター
して行けたらと思っています。
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