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2016年11月11日
この間もお知らせしましたが、糸魚川物産センターがヒスイの産地表記を各業者へ義務付けしました。
その事でいろいろと気が付いた事もあるので、ここで書こうと思います。

主な表記基準は「ミャンマー産だけに印を付ける」との事なのですが、それでは産地表記を求めた人達は納得しないように思えます。
私が思うに、産地表記を求めた人達は「誰が見ても解るようにしとおけ」って事を言っている気がします。
なので糸魚川産のヒスイで作られた品も「糸魚川産」と解る表記をしなくては、正面から向き合って対応したとは感じないと思われます。

確かに「ヒスイ〜と値段を表記した白い値札だけ」で、産地を表記していると言っても説得力は無いでしょう。
やはり問題は「糸魚川産と(それが解るよう)明記していない事」なのだと思います。
売る側の言い分は「糸魚川産だから、あえて何も書かない」との事なのですが、それが信用無いので「表記しろ」って話になっている訳ですよね(笑)
それに産地が違っても「表記していない」って逃げる事もできそうだし…。

私も作品を置いているケース全体の事を記した産地表記を作りケース内に置きましたが、あまり目立た無い事に気が付きました。
お客さんからしても、どうしても「表記した紙」には目がいかず、品と値札ばかりに気を取られる事でしょう。
一応、物産センターの表記基準に従ってみたのですが、どうにも対応に疑問が残りました。

昔から私の活動を知っている人ならば、この対応でも今更疑う事は無いのですが、新規のお客さんの場合を考えると不十分な気がします…。

だったら「一番目立つ値札に表記した方が効果的」と思い、自分の作品だけに自分で作った値札を付けました(笑)
フォント(書体)も変え、文字サイズも変えて、より解りやすい値札に仕上げてみました。


これなら目立つかと思います、本当なら「糸魚川産」と入れた方がより解り易いのですが、デザインとしてダサイのも嫌なのでマーク化しました(笑)
最初は丸糸印(まるいとじるし)が何なのか解らない人もいるかもしれませんが、考えれば解るだろうし、店員に聞いてもらえば納得できるかと思われます。(浸透すれば問題無いでしょう)

しかも私の全作品に付いているので、私のケース内は丸糸印だらけ(笑)
比較する「丸外印」が無いので、業者を記した物だと感じる人もいるでしょう。
それも必用な事で、これにより私の作品がどのケースなのかが一目で解ります。(ケースが横一列に並んでいるので、解り難かったかと)
他の業者が「何も記していない値札」のままであれば、尚更に目を引くでしょう。

こういった事が有効である事は店員にも、一部の業者(その日に会った業者)にも伝えたので、それぞれの業者が対応すれば良いかと思います。
本当なら全業者の値札に付けて色分けもすれば、業者毎の品の分別にもなって便利な気がします。(〜色は〜業者としたように)

糸魚川は商売が下手だと言われていますが、こういった事からでも解るように思えるのは私だけでは無いでしょう…。
どうも「正面から向き合わず逃げる癖(特徴)」があるように思えます。

とにかく物産センターは書類で産地表記を伝えたので、後は各業者が対応するのが道理となります。
なので何かしら不備があったのなら、直接業者に問い合わせるのが効果的だと思います。
2016年11月07日
天気の良い日だったので、押上の海へ転石を拾いに行きました。

この日(2日)は午前中は快晴でしたが、やや風が強く気温も低かったです。
波も強めで、平日だった事もあり訪れている人はいないようでした。





浜辺は砂が多く上がっていましたが辛うじて砂利もあったので、とにかく綺麗な石の1個でも拾えたらと思い歩きました。
日光が強く全てがキラキラと輝いていて目が痛い(笑)、潮風も追い打ちをかけてくるので、手で光と風を遮りながら探します。



人気はありませんでしたが浜には足跡があったので、早い時間に歩いた人がいたのでしょう。
だからと言って残念に思う必用は無く、出逢いは「運」なので拾える時は拾えます。
しかもこれだけ波が強ければ浜の環境はすぐ変わるので、早かろうが遅かろうが楽しめます(笑)
ただ、こういった環境では波は強いので、くれぐれも気を付けて楽しんで下さい。


と言う事で、今回の探索で出逢った石たちです。
まずは、ヒスイ以外の転石で、上のアルカリ角閃石岩が1個、下のネフライトが3個、左下の玉髄が1個、右下の鴬石(自称)(ロディン岩)が3個です。
アルカリ角閃石岩はネフライトに似ているので迷いますが、硬度と表情が微妙に違います。
でも今回のは、もしかしたらネフライトに近いのかもしれません。




次はヒスイの転石で、左上のはヒスイ輝石がキラキラと輝くタイプで、右上のは私が「流青」と分類しているタイプのヒスイです。
左下のは光沢(石質)が良く、右下のは僅かに翠が入っています。


ちょっと面白いのは「流青」のヒスイで、地の色がくすんだ桃色をしています。
通常は乳白色・灰色・暗めの紫色なのですが、灰色と暗めの紫色が混ざったのか、それとも地に灰簾石が混ざっているのか…、ともあれ面白いサンプルとなりました。(私にとって)


更に面白いのが良質のネフライトで、石質が段違いに良く深緑の模様も入っています。
当初は蛇紋石(ボーウェナイト)かと思ったのですが、硬度や乾いた際の肌質が違います。
肌の特徴を見る限りネフライトとしか思えない…、あまりに濁りが少ないので間違えるのも無理はないかと思います(笑)
そのまま磨いただけでも、綺麗なペンダントになるでしょう。(サンプルで保管しますが(笑))





帰り際に、地元のお爺さんがいたので話してみました。
ヒスイの事を色々と楽しく話していたら、極小の綺麗なヒスイ転石を貰いました(笑)
私は県外者ではなく、ヒスイの加工を職業としている事も伝えたのですが、普段から楽しい話をした人にプレゼントしているようです。



小さいけどレア度は4〜4.5クラスで滅多に拾えないレベル、私がもらっても良いのだろうか…。
きっとお爺さんは、拾いに来た若い女性にプレゼントしたかったんだろうなぁ…、この日はオッサン(私)しかいなくて申し訳ない(笑)
この日に拾った転石なのか、それとも以前に拾った転石を持ち歩いていたのかは定かではありませんが、大切に保管しようと思います。

海で拾い始めたのが3年前くらいとの事だったので、まだこのレベルのヒスイ転石と出逢える証拠でもあります。(もっと大きいのも在るでしょう!)
私の経験とも合わせて考えても間違いないので、説得力はあるかと思います。

ちなみにデュモルチェ石が何の石か(名前など)解らなかったようだったので、名前と珍しい石だと言う事を伝えました。
白色の石が好きなようで、石英や曹長石なども拾って楽しんでいるようです。

地元同時(私の生まれ故郷では無いけど)での出会いではありましたが、楽しい人の縁・石の縁が在った日でした。
また海へ遊びに行きたいと思います。



話は変わって新たな革紐を入手しました!(約200mあるので当分は保つでしょう)
国内生産だったので結構なお値段でしたが、作品に合わせるには相応しいかと思います。
摩擦に強い頑丈な革紐を探していたので、良いお店と出逢えて良かったです。
神玉を購入される方々の支えが在っての購入だったので、とても感謝しています。


色はスサノオのイメージカラーである「渋い緑色」を選びました。
他のバリエーションも揃えたかったのですが流石に無理(笑)、資金が貯まってから考えようと思います。
同じ色ではありますが、違った折り仕様の革紐を二種類そろえたので、用途に合わせて使い分けできます。

一応書きますが、革紐単体では販売しませんので、ご了承下さい。
2016年11月03日
今年も僅かとなりましたので、今後の事を考えてみました。(以前に書いた事と重複する話もありますが、再度考えてみました)

まずは自分自身の活動についてですが、これはそんなに難しい事では無く、今年に月読の新作と神玉シリーズ最後(現時点で)となる奴奈川姫を制作します。
制作した後は、異玉の新作や生玉の制作、そして神玉の品揃えを充実させて行きます。
国津神の品揃えも考える必用がありますが、そんなに急ぐ事も無いかと思っています。(もっと未来で行っても良い事かと)
とりあえず自身の創作活動はこんな感じ、やるべき事が限られている分、集中しやすいかと思います。


次は、「活用を担う施設」である糸魚川物産センターの再生です。
幸いな事に、やっと「産地表記」が書面にて各業者に義務付けられました。
これは多くのお客さんからの要望(と言うか当然の主張)によるものであり、外からの力で現状を変えた成果だと思います。
私がやろうとしたのが約10年前、それより前に社長がやろうとして断念、更にもっと前から言われていた事を考えると「産地表記するのに20年〜30年もかかった事」になりますね…。(もっと前からか?)
たかが産地を表記するだけでこの年月を浪費する…、どこまで狂った領域なのだろうか(笑)

なんであれ産地は表記される事となりましたが、表記したからと言って全てが信じられる訳でもありません。
何故ならば「自分の扱っている商品の産地を把握していない業者がいるから」ですね。
この領域では「作っていない者が販売するリスク」は大きく、更に糸魚川のヒスイの知識が無いと信用されないでしょう。
非破壊の分析でも、ある程度は産地を特定できますが100%では無いので、やはり業者の信用が判断の要となるでしょう。(玄人は、ある程度のレベルまで目視で判断が可能)
処理・非処理の分析は可能なので、産地に拘りは無いけどナチュラルのヒスイを求める方には、鑑別書を付けるのが良いでしょう。(業者と癒着していない鑑別施設の鑑別書を)

問題は物産センターの加工所、ここの活用は今後の未来に大きく関わってくる気がします。
かなり以前に書いたのは「業者ごとでローテーションして担う」と言うものですが、現在に表に出て加工を担える業者がどれだけいるのだろうか…。
今現在の糸魚川ヒスイの領域は、「暇なジジイ・ブローカーくずれ・業者モドキ」で溢れています。
その全てに老人が関わっていて「昔に、ただ同然で手に入れたヒスイを加工して延命している」って事がセオリーとなっています。
延命である以上、速度をゆるめても滑り落ちて行くだけであり、ここに若者の入る場所はありません。
ハッキリ言って老人と同じサイクルで生きても無駄、死ぬ寸前まで消費し尽くす事を止めませんから、その後には未来はありません。
それでも、ジジイが食い散らかした物を在庫処分する道はあって、中国が日本をダストボックス(ゴミ箱)として活用しているように、同様の手口で他国に処理させる道は残って行くでしょう。
それが望んでいる未来だとしたら、そこへ進む者がいても誰も止めはしないでしょう。(それも商売なのですから)

ともあれヒスイ原石でスタートラインを変えられている以上、この領域で張り合っても徒労に終わります。
非常に緩やかであっても上がって行く領域が必用であり、この者(ジジイ)とステージを変えて進む道が必要不可欠となっています。
それに結局は真似事の領域、遅かれ早かれ陳腐化するので最初から別のステージを目指す事を念頭に置いて進むのが常識となって行くかと思います。
しかし、ここで認識しておく事は「スタートラインを変える事は非常に有効」と言う事です。
競争である以上、人よりスタートラインが前の方が有利なのは当然ですね(笑)
それが生まれ持った才能なら尚更、こればかりは文句の言いようがありません。
それは素直に認めるとして、だからといって人を蹴落とし一人勝ちを求めて良いと言う事では無いでしょう。

ただでさえ若者が少ない領域なので全く意味が無い…、ジジイには驚異になる存在でも、私には必用な仲間となる可能性は高いです。(若くても変な者はいるけどね(笑))
後は「どれだけ腹を括った者と出会えるか」が重要ですが、そうで無くても共有・共感できる事は多いでしょう。(ジジイより遙かに多い(笑))

そういった者たちが集える「一つの道(領域)」は創りたいと思っています。(創作の道を拓きたい…)
物産センターも古い店員は「ほぼ排除された」ので、新しい挑戦が可能かと思います。
と言う事で、色々と打診中です。(ここでも外的圧力が必用なのかも…)


残る問題は「流れて来た者」と「流れて来る者」でしょうか。
この間も書きましたが、それらしい者がいたからと言って警察に通報する程度では「偽善」で終わります。
まずは「その者達」を良く知る事が必用で、同じ目線で監視する事が求められるでしょう。
川を楽しみながら監視する、海を楽しみながら監視する、それを行えば許容範囲の者と「そうで無い者」の区別は付き易いと思います。

とにかく川で重機を使って掘ったり、トラックを持ってきて積み込んだりする者は、もう後がないって程に追い込まれている訳です。(いろいろな意味で)
人の尊厳として「普通では考えられない異常な事をする」って理由は、背に腹はかえられず、人生が行き詰まっている証拠でしょう。
それを保護の下で排除するからには、相応の覚悟が必用となります。
ある意味で命を賭けている者なので、その排除には同様に命を賭けて対峙する必用があるわけですね…。

もし警察を使うのならば、注意した際に相手が怒り傷害事件となってからの方が効果的でしょう。(正当防衛で返り討ちに出来た方が良いですが…)
もう「形振りかまっていられない」って状態の者を相手にするには、それだけの用意も考えるべきです。(それが「護る」って事ですから)
本来なら、優先的に役人がそれ(命を賭ける覚悟)を担うべきでしょう。(公僕だし)
フォッサマグナミュージアムの職員が、毎日交代で見回れば良いかと…。
しかしその覚悟も度胸も無いでしょうし、もっと適任の者達もいるのですよね…。(土建屋は糸魚川市が「制御しろ」って話だけど)

それが「より同じ目線で生きる者」であって、それを私は「流れて来た者」と呼んでいます。
同じ境遇の者であって、限られた利益を護らざるを得ない者、ここに善悪は無く、高い志も無く、結果的に僅かな保護を担う状態となった者達がいます。
日和見している者達にとっては「死のうが生きようが無関係」であり、限られた利益だから協力し合う事は無く、一定の規模で昔から存在している者達、これ程に相応しい者はいないでしょう。
その者たちは警察に通報し合ったりしていますが、それは無意味、今はもっと現実に向き合う事態になっています。
これが「毒をもって毒を制す」と言う事になるのでしょうね…。(双方が拮抗している状態が良いのでしょうけど…)

自分が矢面に立つ事を避けたいなら、他者を道具として使う事を選ばなければなりません。
逃げながら手を汚すか、向き合って体を張るか、保護を担うのなら「どちらかを選択しろ」って話ですね。

一方で活用する側での保護は「便乗しない」って事なのでしょうが、先日のハロウィンで騒ぐ人達を見ると無理な話だと感じました(笑)
農耕もしない者達が収穫祭を楽しむ…、仮装している分、余計に滑稽に見えます。(中には農業を営む人も少数いるのでしょうが)
しかし、その経済効果はハッキリと出ていて「人間とは便乗する事を好む生物なのだ」と改めて認識しました。(日本と言うかアジアの特徴?)

そもそもが現実逃避の究極体、今後は益々増えていくタイプの人間だと思われます。
他人の物と自分の物との区別か付かない、原点を継承しない、あらゆる領域での問題点ではありますが、私が優先的に護りたいのは「日本でのヒスイの在り方」なので、やり方次第で何とかなるかと思います。

何故ならば、この領域は趣味で楽しむ人も含めると「同じ思いを共有している人たちが多いから」ですね。
換金を求めていない者であるほど非常に頑固な信念(良くも悪くも(笑))を持っていて、中間にいる私には頼もしく感じます。
その頑固さは今の若者に欠けているものなので、多少なりとも継がせてほしいです。

便乗が減る事は無いでしょうけど、原点が継承されて行くのなら「枯れ木も山の賑わい」と思えてきます。
さっきの話では無いですが、便乗も「僅かな保護」を担っているので、拮抗するバランスさえ保てば問題無く共生して行く事でしょう。

そう言えば最近、ある場所で磨きに拘っているジイさんが必死に自分の磨きの正当性を訴えていました。(私に共感して貰いたい思いと、張り合う思いが混在していましたが(笑))
作る側である私には言ってる意味は理解できますが、この田舎の更に小さな部屋で、ジイさんがいくら正当化しても意味が無いのですよね(笑)

それにこれは定形勾玉の磨きの話で、「艶消し」や「バレル研磨しない勾玉」を否定したいのは解りましたが、物が勾玉である場合、アクセサリー(ジュエリー未満)タイプと、工芸品(模倣)タイプでは見方が違っていきます。(これが定形のルースであるのなら、艶消しは有り得ないのでしょうね(笑))

それにそのジイさんは自分で磨きの魅力や苦労を発信していないし、値段にも付加していません。
これでは自分で価値が低いと言っているようなもの、だからと言って高くすると売れないのだそうです(笑)
とするのなら購入側(仕入側)も、相応と見ているのでは無いでしょうか…。(お得感もあるし)

最終的にそのジイさんが言いたい事は「自分の勾玉がこの値段なのだから、それより磨き(ヒスイ)の悪い勾玉は、もっと価値が下がるべきだ」って事です。
で…、「それを決めるのは誰なんだ」って話ですが、それは購入する側ですね(笑)
なのでその主張は直接「お客さんに言ってくれ」って話です。
それに普通に考えて、その両方を使いこなせば良いだけのような気が…。

これを私の立場に置き換えると、「便乗しているだけの品が売れるのは間違っている」って言うのと同じかと思います。
しかし現実には便乗していても売れます(笑)、いやむしろ便乗した方が売りやすいのではないだろうか?
これもハロウィンの話と一緒で、「人間とは便乗する事を好む生物」なのだから当然かと思います。
もっと言えば便乗とは「共有・共感と表裏一体」なわけです。(似て非なるものだけど…)
日本人には特に好まれる感覚と言われていますので、消え去る事のない現実でしょう。(徒党を組んで正当化する事も人間は大好きなようです)

とにかく価値観を完全に一つにする事は不可能だし、その必用も無いです。
いくつかある基準の中で、理解できない基準があれば「解らない」と言えば良いでしょう。
自分には解らない、ある意味それで全てが解決します(笑)
解らない事を恥じるのも必用ですが、解らない事なんて世の中に溢れています。
解る領域の中で解る人達と楽しむ、まずはそこから始めれば良いのではないでしょうか。



そんなこんなで様々な課題はありますが、確実に前に進んでいるように思えてきました。
都合良く私が夢見る未来と全く同じ状況に成りはしないでしょうが、そこは生物としての適応能力で順応しながらも抵抗し、自分なりの「未来のカタチ」を築きたいと思います。

来年の4月末には40歳(初老)となりますので、迷わない準備もして行かなくてはなりません。
なので今後は「迷わない事」を目標に進みたいと思います。(体現出来たら奇跡だけどね(笑))

いや〜、今回は文字だらけだなぁ〜(笑)
2016年10月27日
今回は、月読命「翠月」の六作目を紹介します。

明るい翠が浮かぶタイプのヒスイで石目がありますが、一体となっているため頑丈です。
多少の凹凸が残りましたが石目の模様とも合わさり、その表情に「月面」を宿しました。
紅葉する葉もあれば芽吹く葉もある、この季節ならではの景色をバックに撮影してみました。




小サイズですが厚さを10mmにして、ふっくらとした三日月を作りました。
翠月のイメージとしては特に「優しい感じ」を出したいので、直線より曲線を優先し白地に浮かぶ明るい翠が、より柔らかく見えるよう仕上げています。(月光シリーズはシャープさを優先)





なるべく明るい翠が多く入るよう配置を考え、削り出した際に宿す表情も予測します。
今回も予測通り!、良い表情を宿す作品に仕上がりました。(両面に色も入ったので満足です!)





透明度も高く、透過光はまさに「夜空に浮かぶ翠の月」そのものです。
この表情もたまらない!、特に石目が効果的な演出をしているかと思います。





非常に満足する作品に仕上がりました。
月読は他の三貴子に比べて制作数が若干少な目だったので、今月〜来月にかけて重点的に制作しようと思います。(作れる限度は在りますが…)
バランスを担う存在となっているので、現在には必用かと感じています。(バランスを担って成長を促すのが月読の神玉です)

加工するヒスイ自体にも恵まれた事で制作できましたが、今後はより困難になって行くでしょう。
それも私の運次第、人の縁と石の縁を大切に創作活動を進めたいと思います。


その他にも、ちょっとしたペンダントも制作しました。
一つはシルバー枠に紫ヒスイのルースを入れたペンダント、もう一つは丸玉にシルバーの金具を付けたペンダントです。(丸玉のツキサシとバチカンはシルバーではありません)


これはこれで面白い、気軽にアクセサリーとして身に付けられるので良いかと思います。
ヒスイが国石となったので「日本国民が何らかの国産ヒスイを持っている」って状態になれば、益々ヒスイの神秘性は高まるでしょうね。(かなり独特な国に成るなぁ〜)


国津神最後のデザインである奴奈川姫も制作を進めています。(現段階での最後です(笑))
国津神は番外の八咫烏があるので7作品になりますが、どちらも将来的(未来的)にはもっと増えるので問題ないかと思っています(笑)
とりあえず現段階での最後となる奴奈川姫は、今までの技術やデザインの集大成となるので良い作品になるかと思います。(それぞれに好みがあるので絶対じゃ無いけどね)

糸魚川を代表する女神・母神・巫女でもあるので、特に「奴奈川姫らしさ」を表現したいと思います。
まぁ、私が創るのは「一つの未来」であり「一つのカタチ」なので、それを未来へ繋げられたらそれだけで幸せな事なのだと感じています。
2016年10月18日
16日は、去年も楽しんだ木地屋の里の「きのこ祭り」に行ってきました。

今年はとち餅を買うため早めに来たのですが、もう行列が出来ていました。
外はキノコとイワナの行列、入口はキノコ汁の列、店内はとち餅の行列で賑わっていました。(とち餅の行列が、一番長かったです…)
とち餅は開店して15分で売り切れ、これで前回に買えなかった理由が解りました(笑)





外を見渡すと、去年よりも紅葉が遅い山々が見られます。
秋らしい景色は楽しめませんでしたが、快晴で気持ちの良い懐かしの風景が広がっていました。




外の釣り堀では、チビッコたちがイワナ釣りを楽しんでいました。
釣果も良く、みんな楽しそうに遊んでいました。(お昼頃からは大人が増えるでしょう(笑))




今年のイワナも良い感じ、早速購入して頭から食べました。
濃厚な味で非常に美味しく焼き加減も最高でした!
ここも一時は忙しく、お爺さんたちがテンパっていた(かなり)ので、しばらくしてから来たのですが、予約などに追われていて購入時も結局テンパっていました(笑)




この後は、ざるそば大盛り(手打ちの)を食べて初秋の木地屋の里を堪能しました。

夏にも祭りがあったのですが、チビッコの自由研究を見ていたので行けませんでした…。
来年は夏と秋の祭りを楽しみたいと思います。


次は逆方向の大網地区へ向かい「つちのいえ」に遊びに行きました。
一度はここに泊まりたい、管理している方とも数年前に知り合って何度か話をさせて頂きました。


以前は青年だったと思っていましたが、年齢を聞いたら私より7歳も年上でした…。
私が老けているのか…、その方が若々しいのか…、その両方かもしれません(笑)

この日は冬に向けて掃除などの支度をしていたのですが、お願いして内観も見せて貰いました。
かなり広く、二階の寝室は15名〜18名は泊まれるそうです。
私に大勢の仲間が出来たのなら、加工体験を兼ねて宿泊したいと思います。
お風呂もあるのですが、すぐ近くに姫川温泉があるので、お客さんは温泉を楽しむのだそうです。(やはり醍醐味は、豪雪の冬でしょうね!)

入口にある容器では、栽培した大豆で自家製の醤油を作っているのだそうです。
これでかなり絞れるそうで、一年は軽く持つ量になるそうです。
改めて大豆の多様性に驚かされました。

いろいろと話せて良かった、人間としての原点の強さ持った人たちなので学ぶ事は多いでしょう。
いずれ「自給自足の初歩」を教えてもらおうかと思います。

夏には悲しい事故がありマスコミで溢れ返ったようですが、今は本来の静けさに戻り、吹き抜ける風が郷愁を誘います。


大網地区に別れを告げて、姫川温泉の足湯で一息つきます(笑)
でも全然熱くない、と言うより「ほぼ水」って温度でした。
源泉を確かめてみるとスゲー熱い、この源泉で何がどうしてこんな温度になったのだろうか?(もしやミステリーサークルか?)




最後に久しぶりの根知周辺を楽しみます。
久々ですが、特に河川モニターをしていた頃と変わりは無いようです。(ここら辺は)




姫川へ歩いて行くと、幾つかの流木が散らばっていました。
まさかここまで増水したのだろうか?、と思ったのですが、良く見ると農業用水?の通路に流木が溜まり、ここの水が溢れたようです。
よってこの流木を片づければ、水や流木が溢れる事も無いでしょう。






途中にトノサマバッタの夫婦を発見!
雌の方が大きく、更に雄はおんぶされています…、力関係が明確に姿に出ていますね(笑)
邪魔しないように静かにその場を立ち去ります。




水神様の祠は、まだ草木に覆われて行く事が出来ません。
秋が深まり葉が落ちる頃、訪ねる事が出来るのでしょう。




姫川の流れは相変わらず美しく、ヒスイ色に輝いています。
あれから幾度か荒れたようで、記憶にある地形では無くなっていましたが、その流れは留まる事無く海へ注がれています。





ふと足下を見ると小さな蛇紋石がありました。
ボーウェナイトとは言えませんが、サーペンティンと言っても良いかと思います。
ヒスイではありませんが姫川の色を宿していて、魅力的な石だと思います。





それはそうと、帰り際に警察官が川へ降りてきました。
事情を聞くと「通報があった」のだそうです。
なんでも「鉱物を壊している」といった類の通報らしく、私も事情を聞かれました。
これが例の職務質問か!、と理解し言い分を聞きました。


その警察官の人が言うには、ここは鉱物を拾ってはいけない場所と言うのです。
え?、私が河川モニターで国土交通省に聞いたのは「河川の活用は基本自由」って事でした。
それを伝えると警察官の人も困惑気味で、「フォッサマグナミュージアムで確認したら、良いのか訪ねられたら基本は駄目と答える」との事でした。

ちょっと意味が分からない(笑)、何故に警察官がフォッサマグナミュージアムに伺いを立てるのだろうか?
警察官が動く理由としては「通報があったから」であり、「動かざるを得ない」のは理解できます。(当人に確認済み)
しかし本当に「それ」が必用だったのは半世紀前なんですよね…、正直、この真っ昼間からデカイ岩石を割ったり、持って行ったりする人(単独の者)なんてもういませんね。(もっと上流にはいるけど)
しかもここは河川敷から本流までが遠いので、デカイ岩石を運んで行く訳が無い。(夜なら別でしょうが)
それが堂々と出来るのは、重機を使って工事している土建屋だけでしょう…。

刑事事件を起こしていない者にとって警察は恐れの対象にはならず、この場合は人間と人間の会話となります。
丁度良かったので「車中泊の事」や「海で潜って探す者の事」も聞いてみたのですが、明確な答えは返ってきませんでした。
河川敷での車中泊は基本的には駄目らしいですが、取り締まったりする訳では無いようです。(しかし高田河川国土事務所の糸魚川出張所に訪ねると、駄目と言う訳では無いようです)
海岸での鉱物採集は良いようですが、潜っての採取はフォッサマグナミュージアムに聞いて欲しいとの事でした…。

フォッサマグナミュージアム(学芸員?)が駄目だと言って、そこに法的拘束力が在るのだろうか…。
ヒスイが国石となった事で厳しくなったのでしょうが、国石だからこそ国のルールが優先されるのでは無いだろうか?
そして私が知る限りでは「河川の活用は基本自由」、「鉱物の破壊」や「大な岩石の持ち出し」や「大量の石の持ち出し」は禁止されていますが(って言うか当たり前だけど)、ルール内であれば楽しんで良いはずなのですが…。
新たに国でルールを作ったのかも確認したのですが、そう言う事でも無いようです。

それに通報した者にも疑問が残る…。
と言うのも、素人の偽善(妬み含む)なのか、本当の盗掘者の仕業なのか、が疑問です。
前者は詳しく説明する必用も無いでしょうけど、簡単に言えば「歪んだ共産思想」が原因です。

しかし問題は後者、これは昔から行われている事なので珍しく無いのですが、原石を販売する者たちにとって、趣味で原石を拾う人たちは商売上邪魔な存在となります。
なぜなら「自分の延命の種」を拾われてしまうのですから…。
そこで警察を使います、「通報されたら動かざるを得ない特性」を利用し、同じ原石売り(原石拾い)を排除しようとする訳ですね…。
これは普通に行われている事で、去年も仲間割れの末に同じように警察に通報したようです。

本当に規制しなくてはならない相手に使われる、何度も何度も繰り返して…、それが現在に至っているのは事実です。
まぁ、警察だって馬鹿では無いので、その辺は認識しているのでしょう。
しかし通報される度に現場に来て同じ問答を繰り返していては、ガキの使いになってしまいます。
しかも疑問に対する答えを持たないのであれば尚更不毛、逆に可愛そうになります。
今後、糸魚川の警察は「この類の事を通報した者の素性」も調べる必用があるでしょう。(通報者と一緒に現場へ行くとかして誰なのかを確認する必要がある)

私の他にも川へ降りている人が数人いて、その内の誰かが破壊をしたのだろうか?とも考えたのですが、そんな音も聞こえませんでした。
バールを持っていた人は遠くで見かけたので、それは注意しても良いかと思います。(バールで岩石は壊せないけど、常識的な姿では無い)

そう言えば海で知り合ったお爺さんも、警察に訪ねたら「重機を使わなければ良い」と言われたようです。
誰が趣味に重機を使うのだろうか…?、なんであれ「禁止では無い」って事なのでしょう。

最終的に警察官の人も「お騒がせして申し訳ない」と言って帰って行きました。
別にその人が騒いだ訳ではないので問題無いですが、規制が必用なのは土建屋(下請け含む)だし、もっと別の領域にも隠れ潜んでいる事も知っている人は知っています。(結構有名な話だし(笑))

でもそこを掘り返せば糸魚川に立つ瀬が無くなるのでは…。(自爆したいのだろうか?)

解った事は、この昔から続く案件(問題)に警察は「仕事として深く関わって来なかった」って事です。(事件じゃないし、明確な答えも用意されていなかったので)

これからの糸魚川には、ある程度明確なルールが必用となるのでしょうね。
河川の要所にルールを掲示したデカイ看板を立てると、より解りやすいかと思います。(基本はどこの河川とも同じルールなのですが)

でも本当に認識すべきは「綺麗すぎる水には魚は住めない」って事で、生物で在る以上、多少の濁りを許容できなければ生き物としての未来は閉ざされる事でしょう。(特に人間は、その規模とバランスが難しい…)

最後の最後で訳が分からなかったけど、色々と楽しめて良かったです(笑)
2016年10月18日
15日と16日に高浪の池と木地屋の里でイベントがあったので、遊びに行きました。

まずは15日、久々に訪れたので改めてこの景色に感動しました。
非常に天気が良かった事もあり、見晴らしが最高でした。
気温が下がった日が多かったのですが、今はまだ紅葉は見られません。(僅かに色づいている)




高浪の池に到着、まずは大きな木の下の祠に挨拶します。
この日は「鯉恋祭り」だったらしく、大勢のお年寄りがグランドゴルフを楽しんでいました。
ペアでの大会だったようですが、「鯉」にも「恋」にもあまり関わっている感じがしなかったのは私だけでは無いでしょう(笑)




とりあえず恒例の「巷で有名?な巨大魚(オブジェ)」を撮影、同時に口の中のヒスイを確認します。
今年も無事、きっと浪太郎と翠も喜んでいるでしょう。(多分)




相変わらず神秘的な美しさを宿す高浪の池、何度見ても飽きない景色です。
私は静かな湖畔の郷に生まれ育ったので、この景色は魂が揺さぶられます。
ボートがあるので、湖上を楽しむ事もできるのでしょう。





お昼になったので祭り限定のクルミ餅を購入して、高浪ラーメンを食べました。
昔懐かしの味で、とても美味しかったです。(祭りで気合いが入っていたのか、特にこの日のラーメンは美味しかったです(笑))


ここまで来たので小滝ヒスイ峡にも向かいました。
高浪の池の入口にある秋桜を通り過ぎ、クネクネと曲がった道を下ります。




ヒスイ峡に到着、いつもながら明星山がデカすぎて写真に収まらない(笑)
綺麗に草刈りがされていて、天敵のウルルもいませんでした。






勾玉池の湧き水も勢いが良く、豊かな水源がある事が解ります。
この景色も見ていて飽きないんですよね…、強くなったり弱くなったりする湧き水を見ていると吸い込まれそうになって池に落ちそうになります(笑)




小滝川に降りて撮影しました。
川の水に触れると冷たかったですが、この日は暑いくらいの日差しだったので気持ちが良かったです。
辺りに紅葉も見られないので、秋本番はもう少し先のようです。





そんな中でも、赤トンボ(ミヤマアカネ?)が秋の訪れを告げていました。




今年も二ヶ月とちょっと、一年一年が大切になる年齢となります。
糸魚川ヒスイが国石となり、私の仕事は「国石で創作する職業」となった訳ですね…。
ここからは「国石に便乗して延命する者達」との差別化が、必要不可欠になるのでしょう。

私は作家なので「繋ぐ事」を担いますが、継ぐ者(職人)との連携も大切になるかと思います。
才能溢れ、未来を感じさせる若者との出逢いも期待したいと思います。(私からも探さなくては…)

後編に続く…、って最後は話変わってるし(笑)
2016年10月17日
主に玉髄やロディン岩を探しに、須沢の海岸へ行って来ました。

この日(11日)は午前中は晴れていましたが、午後は曇りとなりました。
それでも清々しい風が吹き抜けて気持ちの良い環境だったので、転石探しを楽しむ事ができました。





波は強く探すには難しい状態でしたが、ここは大きめの石がゴロゴロしているので綺麗な石だけに集中しながら歩きました。
ヒスイも在ればラッキーですが、あまり期待できない感じだったので、加工できそうな石を優先的に探しました。(玉髄・軟玉・鴬石(ロディン岩)をメインに探しました)




まずこちら側では、ヒスイに近い(であろう)アルビタイト1個、良質の玉髄1個、濡らすと綺麗なキツネ石3個を拾いました。



アルビタイトは一瞬ドキッとしましたが、拾い上げる際の感覚に違和感があり、乾かして確認して見るとやはりヒスイではありませんでした…。
ヒスイに近いタイプ?なのでしょうけど、変成作用が不十分だったように思えます。
でも加工して綺麗に輝くのであれば、良質のアルビタイトの作品として展示できるかと思います。

玉髄は団子のような姿で、全く傷が無い良質の玉髄でした。
大きな作品は加工できませんが、ルースの制作を考えれば大きめのルースは加工可能でしょう。

キツネ石は小さい2個は観賞用(水中で)かな…、大きい1個は加工も可能でしょう。
ただ磨きに難があるので、艶消しで仕上げるのが良いのかもしれません。


今度は右側へと移り探索を続けます。
向かう途中、ショウリョウバッタ(多分)がお出迎えしてくれました(笑)
全長だけを見るとトノサマバッタよりデカイ、こんな翠のヒスイが在れば良いな〜、と思いつつ名残惜しく別れました(笑)




こちら側は、海からの波がより強く打ち寄せていました。
姫川の河口とも繋がっているので、合流部分は複雑な流れとなり巻き込まれたら命は無いでしょう。





こっち側で私が出逢えたのは、ちょっと粗めのオンファス輝石1個、大きめのネフライト1個、キツネ石1個でした。


加工が出来そうなのはネフライトくらいでしょうか…。
オンファス輝石は磨きは出ますが、石目の強度に難がありそうなタイプなので厚めの品を作れば問題は無いのかもしれません。(やってみなくては解らない(笑))


そんな中でも驚いたのは親父が出逢ったデカイ玉髄!、その姿はまるで「はんぺん」です(笑)
加工するのにも十分なサイズで、かなり珍しい出逢いかと思います。(これは海からと言うよりは、川からの贈り物なのでしょう)




全部が真っ白だったのなら「石英の塊」として驚きはしないのですが、側面を見ると白と半透明の脈が流れて縞瑪瑙になっています。
凹んだ部分には小さい剣水晶が煌めいていて、全体が光を透します。

そのままでも綺麗なのですが、川擦れにより乾くと白くパサつくので加工を考えた方が良いのでしょう。
この間の玉髄といい、瑪瑙に縁があるように思えるのは錯覚なのだろうか…。
なんであれ、大切に活用を考えたいと思います。


ちなみに、この探索で知り合ったお爺さんがいました。
趣味として加工をしているようで、ヒスイに限らず面白い鉱物を加工しているようです。
私としては「石拾いだけをしている人」と共有できる話題は限られているので、そのお爺さんと歩きながら話しが出来て良かったです。(ちなみに親父は探索に夢中でした(笑))

販売を目的としての加工では無いので無駄に張り合ってくる事も無く、それぞれの石の特徴などを話しながら歩きました。
原点の楽しみの中にいる姿が懐かしく、久しぶりに楽しい話ができました。

きっと売れるのであればお金にしたい気持ちはあるのでしょうけど、それが望めないと認識して受け入れている「潔さ」を感じました。
こういうお爺さんと一緒に加工すれば、遊びとして楽しいのだろうなぁ〜。

なかなか面白い「石との出逢い」、「人との出逢い」があった探索でした。(残念ながらヒスイとは出逢えませんでした…)


そう言えばお爺さんは車中泊をしているからなのか、今までに6回ほど警察に職務質問されたようです(笑)
車上荒らしであれ、盗掘であれ、70歳過ぎたお爺さん一人が出来る規模では無いのですが…。

監視するならば土建屋か、その下請けを監視した方が良いように思えます。
住み着いているブローカーくずれも顔が知れているのだから、その周りを監視していた方が抑止力になるでしょう。(集団で岩石を壊しますから)

でも誰が一線を越えていて、誰がルールの中で楽しんでいるのか、これを判断するのは難しいでしょうね。
なんであれ宿泊施設に泊まっていたなら、お爺さんは職務質問される事も無かったでしょう(笑)

これがキャンピングカーだったら問題無かったのだろうか?、車種に限らず河川敷や海岸付近で、一週間ほど滞在する場合は届けが必用なのかな?(普通に考えると、そもそも禁止されているように思えるけど…)

写真家の場合は車中泊しないと撮影できない景色があるので普通に行うようですが、要は「人に不安感を持たれない場所」で車中泊している分には問題は無いのでしょうね。(多分)

考えた事が無かったな…、解る人にでも聞いてみようかな。

これから増えてくるであろう人たちに、最低限のルールは守ってもらう必用があるのでしょう。
最低限のルールであっても、知らない事が多いのは私自身としても驚きます。(勉強不足ですね…)
2016年10月07日
久々に晴れたので、押上の海岸(糸魚川海岸)へ転石を探しに行きました。

この日(2日)は快晴で、やっと秋晴れと呼べる陽気になりました。(気温自体は夏でしたが…)
日曜日でもあったので数人の人たちが訪れていましたが、石を探したり、釣りをしたり、泳いだり(チビッコが)と、それぞれが自由に海を楽しんでいました(笑)





波は少し強めではありましたが、短い波だったので危険は少ない状態でした。
しかし満ち潮だった事で普段よりも探す場所が後方となり、砂も上がっていたので探索には不向きな環境ではありました。
そんな中でも、砂浜を手で掘りながら綺麗な石を探す女性たちが印象的でした。
もしも良い出逢いが在ったのならば、一生の思い出となる事でしょう。




探索の結果、ロディン岩1個、小さなネフライト1個、オンファス輝石1個、小さなヒスイ1個を拾いました。
今回は綺麗な石との出逢いは少なかったですが、天気も良かったので気晴らしとしては満足でした。



あまりに天気が良かったので、海水で濡れた全ての石たちがキラキラと輝きまくって逆に探し難かったりもしました(笑)

海は碧く、底知れない美しさを秘めて眼前に広がっていました。
詩を詠んだ場所は全然違いますが「ロウカンの玉をとかして今だたらず、何秘めたるやこの湖(海)の色」って感じでヒスイの神秘も宿っているように見えました。

また次回も転石拾いを楽しもうと思います。
2016年10月04日
黒ヒスイで制作した三貴子を購入された方から、三貴子を揃えた首飾りの制作を依頼されました。

前々から考えてはいたのですが、その先へ進む事は無く現在に至っていました…。
しかし、これも良い機会と思い「自分が身に付けるのならこうする」と言うデザインで、革紐とウッドビーズ・メタルビーズを組んでみました。


左目の天照、右目の月読、鼻(心眼)の素戔鳴を表現した配置で組んでいます。
一応、天照が右目で月読が左目とする話もあるので、その場合は首飾り自体を裏返せば問題は無いかと(笑)(なんであれ中央は素戔鳴だし)

とても満足する仕上がりとなりました!
自身で制作した「自分好みの作品」で「自分好みの首飾り」にしたので、手放すのに躊躇しましたが既にお買い上げ頂いているので、高まる執着心をなんとか抑えた次第です(笑)

一番考えたのは革紐と神玉を繋ぐ部分で、ここは頑丈な紐で無くてはなりません。
とにかく「見てくれよりも頑丈さを優先する紐」が必用なので、ストラップの紐をそれぞれに3本使ってしっかりと結びました。
3本の矢ではありませんが、三貴子だけに3と言う数字は縁起が良い気がするなぁ(笑)

これでまず切れる事は無いでしょう、神玉もぶつかり合う事のないスペースを確保しているので身に付けても大丈夫かと思います。(私なら祭事用にして、普段は飾って眺めて楽しむ事でしょう(笑))
今回は中サイズでしたが、小サイズの「三貴子の首飾り」も面白いかと思います。(小サイズと中サイズは身に付ける事も目的としているし)
久々に、お客さんに成長させてもらった感じがします。(感謝です!)

昔で言うところの「豪族との縁」なので大満足、これにより私の未来を支えてくれると同時に「糸魚川ヒスイの一つの未来」も支える事になるので、とても嬉しく思います。
この縁を大切にして、私が願う未来へ繋げられたら幸いです。


それはそうと「闇陽炎」に「月影」に「万武不倒」の三貴子が勢揃い、テーマ的に鬼に金棒の作品が集まりました。
所有者が同姓と言う事もあり、男としての感性を共有できて嬉しい限りです。
生物(漢)として肉体・精神・魂の強さが、どれだけ大切な存在なのかを良く理解しているのだと思います。

これで三貴子の制作にも力が入りますが、同じ母石で三体を制作できるヒスイが少ないのが問題ですね…。
しかしこれもヒスイとの縁、然るべき時に然るべき作品に仕上がる、全ては「受け継ぎ繋がれた意志の下に成される縁」なのだと感じています。

それに普通に緑・青・紫で制作して揃えても魅力的なので、未来への可能性は無限大だと信じています!

自然(神)から学び、人の縁で成長を促され、先人が切り開いた王道を歩んで行けたら幸いです。
2016年09月30日
今回は、建速素戔鳴尊「千波万波」の二作目を紹介します。

青銅色の地に碧が流れるヒスイで、中サイズの素戔鳴を制作しました。
透明度は低いですが、その分、光沢を引き出せるのが魅力の素材です。
前作と同じヒスイを加工していて、「千波万波」としてシリーズとしています。




このタイプのヒスイは朝日などの光源では緑が強く出て、不思議な景色を魅せてくれます。
底の知れない碧が日本海を想わせて、素戔鳴を作るのにはピッタリなヒスイだと思います。
龍の鱗に見立てた細波模様も上手く両面に入り、納得のいく作品に仕上がりました。





曲線を出しつつもシャープさを残し、厚さも10mmにしています。
丸みを強調し過ぎると、どうしても肥満体に見えるので特に気を付けている部分です(笑)
一作目に続き良い模様が入ってくれて良かった…、こればっかりは人間にはどうにも成らない事(処理しない限り)なので、天運に感謝です!





透明度は低いですが、それでも光を受けると僅かに透けます。
この深海を想わせる景色が、より素戔鳴のデザインを引き立ててくれます。
まさに大海原を司る龍、激しい気性ではありますが英雄の資質も備えているので、前に進む者には相応しい「魂の器」に成ったかと思います。





シリーズ化したのは良いけど、あと1個しか作れそうに無いなぁ(笑)
とりあえずは同系のヒスイを探して、継続しようかと思います。(以前にも書きましたが、別のタイプで波模様を示すヒスイがあるので、それで作っても面白いと思っています)

中サイズなので主に男性向けですが、相応しいのなら性別は関係ないでしょう。
求める者のカケラと成れたなら幸いです。(成らなくても私のカケラとなるので無駄ではないけど、共有できたのなら作家として嬉しい限りです(笑))


しっかし、今年が始まったと思ったらもう9月の終わり…、時間が過ぎるのが早くて成長が追い付かない気がします…。
今現在は初老の一歩手前(笑)、まずは今しかできない活動を優先して行かなくては…。

まぁ、今まで通り自分の信じる道を進むだけなんですけどね(笑)


そう言えば私が「今後は制作場所を変える事も視野に入れて」と書いた事で、引っ越すのでは?と心配した人達がいたようですが、正確には「もう一つ制作場所が欲しい」と言う私の願望です(笑)
要は「一定の期間を別の場所で楽しんだ方が自由な発想が生まれ易い」と感じたので、それを将来的に視野に入れて活動したいと思っているのが現状です。(相当ジジイになってからの話になるかと(笑))
2016年09月27日
またまた転石探しを楽しみました。(創作活動もしてるよ(笑))
今回は青海の須沢海岸を久しぶりに探索しました。

この日(17)も台風の影響からか不安定な天気でしたが、不思議と海は荒れておらず非常に探し易かったです。
まずは左側から探します、こっちは大きめの石が多いので良質の玉髄やロディン岩も狙えます。




緩やかな波を見つめながら100mくらいを歩き、まずは面白い模様と形の薬石1個、ロディン岩2個、白と緑の石英2個を拾いました。
暗くて見づらい環境でしたが、その分、波が穏やかだったのが幸いでした。


卵型の薬石(石英斑岩)は流紋岩の部分もある感じですが、所々に石英が抜け穴が開いているので薬石として呼んで良いかと思います。(庭に飾るだけだから、どっちでも良いけど(笑))
大きなロディン岩は、明るい翠ではなく緑の発色を示し、石質が良いので加工に向きます。
白い石英は荒いですが、緑の石英は加工に対応可能かと思います。

ちなみに個人的な意見ですが、石英斑岩と流紋岩の名前から受けるイメージが逆のように思えるのは私だけではないでしょう。(薬石は流紋岩の名称の方が合っているかと(笑))
そう言えばクロアゲハとカラスアゲハも然りって感じするなぁ…。


まぁ、それはそれとして、今回は非常に良質な玉髄とも出逢いました!
それがこちら、上部が水晶で下部が瑪瑙となっている玉髄です。
きっと川擦れや海擦れが無かったら、そのまま標本として飾れたかと思います。
水晶部分は短い剣水晶であった痕跡がみられ、氷のような景色を宿しています。





天気が悪く光源も弱かったですが、それでも美しく透過しました。
これは異玉を作るのにピッタリ、ヒスイでは無いけど良い作品になるでしょう!



はやる気持ちもありますが異玉は自由に作れますので、私がジジイになってからでも加工可能なので焦る必用は無いかと(笑)
とにかく、このレベルの玉髄が糸魚川に在る事が経験で確定しました。(私の中で)


キツネ石も発見!、石英部分が多いタイプですが磨きは難しいでしょう。
それならそれで活用できそうなので、とりあえず集めてみます。
故郷に遊びに行けば、この石でチビッコが喜ぶのは間違いないです(笑)




次は右側の探索です。
左側よりは波がありましたが石が小さくなっていて、より探し易くなりました。
姫川と合流する場所では、川で魚釣りをしている人達が大勢いました。
それぞれに糸魚川の川と海を楽しんでいるようです。(ほとんどが県外者なのでしょうけど…)





こちらでは淡緑の石英1個、ロディン岩1個、ヒスイ1個を拾いました。
ヒスイよりロディン岩の方が綺麗ですが、内に宿る美がヒスイには在るので惹きつけられます。




今回は、こんな感じでした。
押上海岸とは違った出逢いがあるので、たまには他の海岸を歩くのも楽しいです。
しかも作品を加工可能な玉髄を探していたので、求める存在と出逢えた事を感謝しています。(神(自然)に感謝です!)

更なる出逢いを求めて、今後も探求して生きたいと思います。



そう言えばヒスイが国の石に認定されましたね!
まぁ、遥か古代から国の石だったし、そもそもに「神の石」なので早くそれを認識した方が良いでしょう。(要は神と接するには礼儀(ルール)が必要不可欠と言う事です。)
模倣(便乗)と量産を繰り返し消費する事だけしか出来ない者達が「未来を語るな」と言いたい、徒党を組むだけで継続が可能ならばローマ帝国だって滅んではいないのですよね…。
それに気づかなければ「日本人の特権」までも失う事になるでしょう。

規模とバランス、そして創造、これからの未来を形作る「それぞれのカケラ」を、各々が集めて生きる事が求められる時代と成って行くのは間違い無いでしょう。(よって適応できなければ滅ぶだけです)
2016年09月22日
海が落ち着いてきたので、押上海岸へ転石を探しに行きました。
前回はかなり大荒れだったので、良い転石との出逢いを期待して向かいました(笑)

この日(13日)は、それなりに波は落ち着いていましたが、どんよりと曇っていて非常に探し難い環境でした。
人の姿も無く、これから来る秋を感じさせる侘びしさがあります。(微妙に蒸しましたが)
こういった空を見ていると眠くなるのは私だけなのだろうか?





浜もなだらかになっていて、長めの波が押し寄せます。
これで天気が良かったら最高だったのでしょうが、それはどうにもなりませんね(笑)
僅かな発光を頼りに海岸線を歩き、綺麗な転石たちとの出逢いを待ちます。




一通り歩きネフライト4個、アルカリ角閃石岩1個、ロディン岩1個、ヒスイ6個を拾いました。
なかなか良い出逢いがありました!、一番下(中央の一番下)の小さなヒスイは翠も綺麗でレア度は3.5と言ったところでしょう。(もっと大きければ尚良いのですが贅沢な要求ですね(笑))


灰色に緑が入った大きめのヒスイは、表面が粗いので川からの贈り物か、大荒れした際に自然研磨が荒れたのかのどちらかでしょう。
姫川(特に小滝)に多いタイプのヒスイで、紫が入るタイプでもあります。(これには入ってないけどね(笑))

ネフライトも良質なのが多かったので、磨くなどして活用を考えたいと思います。



話は全く変わって、姫川で知人が拾った玉髄(珪石)の加工を依頼されました。
上は玉髄で、下は緑色の珪石(石英)かな?、この2つで大きめのルースを制作します。


玉髄の方は質も安定しているので大丈夫でしょうが、緑色の珪石の方は不安しか感じない(笑)
一応、それを伝えての依頼なので、あとは運に頼るしかないでしょう…。


と言う事で、こんな感じに仕上がりました。
もはや玉髄はムーンストーンのような姿となり、非常に神秘的な美しさを宿しました!
特に白雲が浮かぶような模様の周りに白い無数の気泡(のように見える模様)が散らばっていて、まるで氷を見ているようです。(光を透過すると半透明の地と、その気泡の模様が融合します)
古代では水晶は「氷の化石」と思われていたので、それも頷ける姿をしています。(日本の話じゃ無いよ(笑))



この原石に出逢った知人を褒めてあげたい、加工はヒスイとは違ってデリケートで私には扱い辛かったですが、仕上がりが良かったので良しとします(笑)
例えるならヒスイは「母の強さ」ですが、水晶系は「乙女心」って感じで私には荷が重い気が…。
磨きは湿式と乾式を混ぜながらだったので、ヒスイに慣れていると面倒に思えます。
しかし良い経験だったので、今後の異玉にも活用できるでしょう。

緑色の珪石は、やはり艶があまり出ずヒビも多かったので避けきれませんでした…。
しかし色は綺麗で濡れると更に発色が際立ちますので、これを活かせないものなのだろうか?
処理と言う事を明確にして作るのなら、特殊な樹脂をコーティングしても良いのかもしれません。
濡れたままの姿を維持できれば非常に綺麗なので、それも一つの活用法かもね。

それか磨かず、水槽(アクアリウムなど)用の砂利として観賞用とするもの良いかもしれません。(でも金魚や熱帯魚より目立ってしまうでしょうね(笑))
緑はニッケルが起因の発色なのだそうで、水に毒素が溶け出さないのであれば活用できるでしょう。
キツネ石系から毒素が溶け出すなんて聞いた事ありませんが、活用するなら調べる必用がありますね。

この系で石英部分が安定しているタイプならば、クリソプレースとしてルースに加工できるでしょう。
しかしそれを見付けるのが大変、全ては石との縁によって決まるのでしょう。(でも間違いなく姫川に存在しているので、出逢いを待ちたいと思います)

全ての石に対応できる加工人と成れたなら最高ですが、そんなに甘い領域でもないし、ヒスイの嫉妬だけは何があっても避けなければ私に未来は無いでしょう(笑)
常にヒスイを上位とし、ヒスイを優先する、それが「神の石」への礼儀なのでしょうね。(私個人の信じる礼儀ですので)

これからも順序を間違えず、糸魚川の石たちと向き合って生きたいと思います。
2016年09月17日
また天気の良い日が続いたので石探しへ出かけました。

この日(9日)は、まず押上海岸へ向かったのですが、海は大荒れでした…。
晴天の下、激しい波が打ち寄せて波しぶきが道路まで届いていました。(冬ほどじゃ無いけど)
空は夏と秋とが入り交じり、雨雲まで浮かぶ非常に不安定な天気だったので見た瞬間に断念(笑)、探索場所を姫川河口へと移し石探しを続けます。






今回は、前回よりも少し上流の「石の公園」付近へ行きました。
金曜日の昼下がりでもあったので誰もいませんでしたが、それはそれで清々しいです。(工事の人が数人で、何らかの作業をしているくらいでした)
海では強風と波しぶきでベタベタしましたが、川はとても涼しい風が吹き渡っていました。




所々に沢山の流木が集まっていて、大雨で荒れた形跡が見られました。
しかし、現在は水が濁っているものの、それほど流れは強くなかったです。(それでも本流は普通に水量が多いので、支流で楽しむのが良いでしょう)





しばらく歩くとネフライトを発見!
ヒビが多く作品制作には向きませんが、小さいな物(ストラップとか)は作れるでしょう。
とりあえずは確保して後々に活用を考えたいと思います(笑)




次は綺麗な緑色の珪石を発見しました。(キツネ石の部類に入る石なのでしょう)
発色が良く主成分と思われる石英も、ある程度安定しているように思えます。
これで十分な艶を出せたなら、魅力的な作品に仕上げる事ができるでしょう。
経験上からはすれば可能性が低いですが、試してみる価値はありそうです。





更なる出逢いを求めて歩いていると、だんだんと雲行きが怪しくなってきました。
大雨になる感じはありませんが、暗くなると石たちが見づらくて困るんですよね…。(困ったところで天気をどうにかする事など不可能ですが(笑))
晴れたり曇ったりする中で、上を見たり下を見たりと忙しく出逢いを探しながら歩きました(笑)




上へと歩いて行くと、三人組の青年たちと出逢いました。
初めて姫川へ来たらしく、ヒスイ探しも初めてとの事でしたが、なかなか良いヒスイと出逢っていました。(ビギナーズラックと言うやつかな?)
と、言う事で許可を得て緑色の珪石と一緒に撮影してみました(笑)


なぜ一緒に撮影したのかと言うと、良く似ていて間違われるタイプなので、青年たちに教える事も兼ねて写しました。(初心者が間違う程度の話ですが)

双方とも同じように角張っていて緑色が綺麗、でもヒスイの方が質感が堅牢で上品です。
白地(薄灰色)をベースにしている特徴や、持った重さも全然違います(笑)
初めてにしては上出来の結果なのではないでしょうか…。(この経験が人を虜にするのです!)
ちなみにこれを拾った青年は、私の緑色の珪石に驚いていて自分が出逢ったヒスイの真価に気が付いていないようでした。(思い返せば私も初めは同じような感じでした(笑))

ここで「もし彼らより先に探していたら…」って思う人もいるでしょうが、これは縁なので先に歩いていたからって出逢えた保証は無いでしょう。(逆に後から来た者に拾われた方がショックがデカイかと(笑))

しかしやはり初心者らしい考え方で、気になるのは「いくらになるか?」と言う事でした。
一応、私の基準での値段は伝えましたが、その金額で売れる保証は無い事も伝えました。(一般の値段・業者の値段(買取)・加工人の値段(買取や加工品の価格)、それぞれ違う事も説明しました)
結局、「誰でも売れる物」ではありすが、「誰もが買う物」では無いのですよね(笑)

解りやすく例えるなら人間の権利である「選択権」ですが、誰もが選択する権利を持ちますが、だからって誰もが「選択される権利」がある訳ではありません。
要は「選択しながらも選別される」って事ですね…、就職する際の試験や面接などと同じかな?

選らばれなければ買い手が付かない、つまりは「選ぶであろう人」へ向けなければ相手にされない、更に言えば「その領域で通用する能力が無ければ最良の結果は出せない」って事になる訳です。

良いヒスイ(加工品含む)を低価格で売るのなら、それなりに売れるのでしょうけど、それは短期の換金法になるかと…。(しかも売れると言うより「買われている」って感じだし)
その方法では明るい未来が訪れないのは、糸魚川のスベって来た者達の現実を見れば普通に解るのではないでしょうか?(拾った物をそのまま売るのでは、どうしたって説得力に欠けるのは当然だし、消耗品では無い存在を大量生産する意味も無いので、売り方を選択できない者には「成功する道理」が無いのも当然です)

なんであれ、この入口に立った青年たちが乞食予備軍と成らない事を願うばかり。
でも話してみた感じでは、心配するような性根の腐った者では無いと感じました。(それに若いのでお金を得る選択肢は、老人よりも遙かに多いのですから!)

純粋に石との出逢いを楽しんでくれたのなら、また再び会う事もあるでしょう!(その日を楽しみにしています)
2016年09月12日
今回は、月読命「月光」の三作目を紹介します。

良質で透明度の高いヒスイで加工しており、月光の他にも幻日・天上天下に使っています。
ヒビが多く入るヒスイでもあるので、なるべく避けつつ魅力的な模様の部分を選びました。
今回は緑を残す事が出来たのでテーマを「翠月」にするか悩みましたが、「夏の残り香を宿す三日月」という景色を優先して月光としました。(翠と言うより緑だし)




空に浮かぶ美しい三日月のような姿をしていますが、月面を想わせる凹凸はありません。
しかし表面に浮かぶ模様がその役目を担い、その瑞々しさから水面に映る月にすら見えます。
優しく降りそそぐ月光は晩夏と初秋を同時に感じさせ、季節の変わり目を告げています。







光を受けると神秘的に輝き、より強く月の光を感じさせます。
流れるように入る緑がうっすらと見られ「満ち欠けを繰り返し歳月を伝える存在」を、より一層美しく魅せてくれています。(まさに彩月って感じですね)





このタイプのヒスイでの作品は、プレートの厚みが決まっているので少し薄めになっています。
しかし身に付ける事を兼ねている小サイズでの作品なので、丁度良い厚みとも言えるでしょう。(透明度の高さも相まって、光を膨張し易くなっています)
このヒスイでの月読は最後になるかと思いますが、類似したヒスイで月光シリーズは作れますので、月光をテーマにした作品を続ける事は可能でしょう。(類似したヒスイと出逢えたらの話ですが…)
全ては縁と運次第と言ったところなのでしょうね(笑)
あと数点しか作れないであろうヒスイなので、大切に活用したいと思います。


それはそうと異玉シリーズの制作がどうにも進まないなぁ…。
ヒスイだけでなく、ロディン岩やネフライトや玉髄でも作って行けたら面白いと思っているのですが…。(その為の素材探しも行っているのですが、その先へは進んでいないのが現状です)
今は神玉(特に新たに作る奴奈川姫)で頭がいっぱい…、同時に進めて行く器用さが無いのがもどかしいです。(初心に戻るのも難しいなぁ〜)
まぁ、出来ない事は出来ないのだから、一つずつ進めて行こうと思います(笑)

今後は制作場所を変える事も視野に入れて、心の豊かさを育みたいと思っています。(異玉は故郷での制作の方が、歴史的に合っているのかもしれません…)
2016年09月07日
台風も過ぎて晴れの日が続くようになったので、久しぶりに姫川へ遊びに行きました。

この日(3日)は晩夏と言った感じの空で、天気も良かったです。
川の水も多くは無く、ちょっと濁っている程度だったので、大雨による被害は少なかったようです。
水もぬるく、靴でジャブジャブと歩くのに丁度良い水温でした(笑)





少し歩いていると川底に白い石を発見!、しかし良く見るとアルビタイトでした〜。
アルビタイトも加工は可能なのですが、特に魅力的な模様も無かったので持っては行きません。




川の中を歩きながら、支流から本流へと向かいました。
当然ながら本流は深く流れも強くなっていて、水温も若干低くなっています。
それにしても美しい緑色…、暑さもあって思わず飛び込みたくなりましたが、まず生きては帰れないのでその衝動をなんとか抑えました(笑)





そんな感じで支流と本流の狭間で遊んでいると、足下にヒスイが在りました!
いきなり在ったので、見た瞬間「ビクッ」と条件反射で驚きました(笑)
こういった経験は何度か体験しているので「血眼にならなくてもヒスイとは出逢える」って事が、潜在意識の中で確立している自分がいて面白いです。(瞬間はビックリするのですが、出逢ったのが当然のような錯覚に陥ります(笑))




グレードが凄く高い訳ではありませんが、緑が全体に散らばった加工に向くヒスイです。
なかなかの大きさで、川磨れした表面と割れた内面が見られます。
全体の磨れ方を見る限りでは、最近に破砕したのでは無いようです。(内面にも川磨れが確認できました)
このタイプは緑と同時に紫も入る事が多いので、切断すれば出てくるかもしれません。



これなら良い作品が作れそうです!
神玉の六体や三貴子のセットだって十分に作れる大きさでしょう。(ヒビが少ないタイプだし)

ただ、ちょっと心配なのが「艶の有無」です。
通常このタイプなら問題無く艶が出るのですが、やってみなくては解らない現実もあります。
と、言う事で家に帰って欠片を磨いてみたらピカピカになりました。(取り越し苦労だったようです)


やはり通常より艶を出し易いタイプのヒスイで間違いなかった!、経験による見分けの裏付けも出来て良かったです。(俗に言う「私の目に狂いは無かった」ってやつですね(笑))
淡く灰色がかった地は強い光を受けると白銀に輝き、うっすら緑色の透過光も示します。

不安に思った理由としては、緑の入り方が若干ですが知っているタイプと異なっていたからです。
このタイプの緑は固まって流れるよう(溶けたプラスチックのよう)に入るのが殆どで、全体に斑に入るタイプは少ないように思えます。(地が不安定でアルビタイトっぽいのは見た事があり、それは艶が出し難いです)

それに加え今回のは若干の透明感もあるので、いよいよ怪しいと心配になりました。(アルビタイト系は透明感が強いので)
でも試した結果は問題無し、不安要素が一気に長所となり作品の存在感を引き立てる強力な魅力に成り得るかと思います。
どのような景色(模様)が顔を出すのか、切断するのが楽しみです!



と…、話を戻しまして、いつも撮影する場所です。
昼下がりの陽を受けて姫川はキラキラと輝いていました。
底知れない深い流れが神秘的な景色を魅せてくれるのでしょうね。




そのまま海へ向かい、川と海を同時に楽しみます。
強めの波ではありましたが、秋を感じさせる空と綺麗な海とを眺めているだけで癒されました。
しかし海へ向かう途中には流木が大量に残っていて、大きく荒れた形跡が見られました。(静と動が在っての海(自然)だと言う事が解ります)





海岸ではロディン岩を拾いました。
なかなか綺麗なので、磨いてみようかと思います。




久しぶりの姫川でしたがヒスイと出逢えて満足!
モチベーションも上がったので、芸術の秋に向けて創作活動も進めて行きたいと思います。
2016年08月31日
天気が良かったので、また海へ転石探しに行きました。

この日(28日)は朝から快晴で、爽やかな風が吹いていました。
嵐の前の静けさなのか、いつものムシムシする気温では無く冷たい風が吹き渡ります。
秋を感じさせる雲も浮かんでいて、夏の終わりを感じてしまう景色でしたが、日が高くなるに連れて暑くなり「夏はまだまだ続くのだ」と実感しました(笑)





あれだけあった流木も数日で殆ど無くなり、いつもの海岸に戻っていましたが、相変わらず波は強く転石を探しやすい環境ではありませんでした。
しかし天気が良いだけでも確立は上がるので、良い出逢いを期待して海岸を歩きます。




とりあえず前回のリベンジとして、大きめの波を撮影してみました(笑)
「ザー」と来て「ブゥ〜ン」って感じです、その後に波しぶきが私の全身を濡らします。
気温が高い日なら、これで全身がベタベタになります(笑)
波の躍動感が少しは伝わるだろうか?、でも冬の荒波に比べたら赤子同然ですね…。





天気が悪くなり気温も上がってきたので、午前中で探索を終えました。
今回はアルカリ角閃石岩1個、シーグラス1個、石英1個、オンファス輝石2個、ネフライト5個、ロディン岩1個、ヒスイ4個を拾えました。



最後のヒスイは帰り際に拾えたので、別カットとなっています。
特にグレードの高いヒスイではありませんが、出逢えた事を純粋に喜んでいます(笑)

結局、転石拾いが死活問題では無いので余裕を持って楽しめるのでしょう、これが労働だとしたらガッカリな結果なのでしょうね…。(換金し易いヒスイだけを求めるのですから…)
気の持ちようと言いますか、生きる環境の違いと言いますか…、心の豊かさと言うのは「自分で養うものなのだ」と実感します。


石英(玉髄)、オンファス輝石、ネフライト、ロディン岩、も磨けば光る石たちなので、どうにか活用したいと考えています。(諺の「瑠璃も玻璃も磨けば(照らせば)光る」ってやつです)
でも私の求める活用は「心の豊かさ」を重視しているので、換金力はあまり期待できないでしょうね…。
それでも「期待できる人材」に向けて磨き、古代で成り立っていた「石たちとの繋がり」を伝えたいと思います。(結果は後から付いて来るでしょう、きっと(笑))

未来に楽しさを繋ぐ事ができれば、人が生きて行く道のりも潤うのだと信じています。
2016年08月27日
8月も後半に入り海水浴の人たちも落ち着いたようなので、押上の海岸へ遊びに行きました。

この日(23日)は台風が通過した影響により、大気が不安定になっていました。
空は部分的に晴れ間が見られますが、雨雲によって太陽が隠れる事も多かったです。
風は強くありませんでしたが、ムシムシと暑く波しぶきと汗でベタベタになりました(笑)
数人の人たちが海を楽しもうと訪れていましたが、諦めて帰って行く姿が見られました。





浜には流木(ゴミ含む)が大量に打ち上がり、海は濁っていて波も強かったです。
とても楽しめる状態ではありませんが、一通り歩いて綺麗な石を探しました。
流木を見て解るように押し上げる波なので、ヒスイとの出逢いは期待できません。(私の経験上、引く波の方がヒスイと出逢える可能性が高いです)
濁った波の影響で波の中の石を見る事も出来ず、探す範囲が限定されます。





とりあえず迫力のある大きな波だったので、写真撮影を試みました。
しかしカメラを向けると何故か穏やかになり、襲いかかってくるような迫力が無くなります。
思わず「なんてシャイな波なんだ」と、意味不明の言葉を心の中でつぶやきながら、大きな波を待つ時間もおしいので探索に集中しました(笑)




流木や石が大量に積み上がる海岸は歩き辛く難儀しましたが、それでも綺麗な石たちと出逢う事ができました。(ヒスイとも出逢えました!)
上からオンファス輝石1個、ロディン岩2個、ヒスイ(極小含む)2個、玉髄4個です。


特に中央2個の玉髄は質が良く、1個は縞瑪瑙になっています。(でも右の玉髄が最も良質と言えるでしょう)
加工も可能ですが、このままの姿で磨がこうかな〜、でも右のはそのままサンプルとして保管しても良いかもしれませんね。

ヒスイはうっすらと翠がかっていて綺麗、レア度は3くらいでしょうが満足の結果です。(極小のヒスイも、小瓶に集めているので大切に保管します)

短い探索時間(1時間弱)でしたが、転石拾いを楽しむ事ができました。
こういった曇った日はヒスイを探すのが難しいですが、白い石を探していれば石英・曹長石・ロディン岩を見付ける事ができます。(慣れない内は、その延長上でヒスイを見付けられるでしょう)
どれも質が良ければ綺麗な石たちなので、拾っても損は無いかと思います。(ハズレとして、陶器の破片を拾う場合がありますが(笑))

海が穏やかになったら、また遊びに行こうかと思います。



前日に激しい雨が降り続き、糸魚川の各地で土砂崩れがあったようです。
姫川が氾濫する事はありませんでしたが、今後も注意する必用がありそうです。

姫川が荒れる事でヒスイが出たりもしますが、災害と紙一重なのでそこに住んでいる人たちにとっては迷惑なだけでしょう。(喜ぶのは「ガリンペイロくずれ」だけ(笑))

くれぐれも、安全な状態になってから姫川を楽しんで下さい。
2016年08月22日
今回は、天照大御神「陽炎」の四作目を紹介します。

以前にも陽炎や雲蒸竜変を制作しましたが、このヒスイでの制作はこれが最後になります。
特徴である白と半透明のモアモアとした模様が美しく、テーマにピッタリなヒスイでした。
夏の日差しの中で瑞々しく生い茂る葉(葉脈)にも見えて、夏を強く感じさせてくれます。(ギリギリ夏に仕上げる事が出来たので安心しています(笑))




特徴的な模様はヒビでは無く、石目の部類ではあるかと思いますが、表面にはそれらによる凹凸が見られません。(一度割れて、再び変成(圧縮)されたのだろうか…?)
全体を水分が満たしているよにも見えて、まるで生きているかのような錯覚を受けます。
練られたヒスイなので艶も良く、非常に淡く全体を染める翠が太陽光の加減で確認できます。
ちなみに、目の穴の部分に入った研磨剤を掃除するのを忘れて撮影してしまい汚れて見えますが、現在は綺麗になっているのでご安心下さい。(気になった人がいたらの話(笑))






光を受けると夏の表情とは一変し、氷のような表情を楽しめます。
これで厳しい暑さも吹き飛ぶかな?、思わず口の中に入れたくなる衝動に駆られます(笑)





このヒスイで制作する最後の神玉となりましたが、納得のいく作品に仕上がりました。
同タイプのヒスイは存在しますので今後も陽炎シリーズは続くかと思いますが、これ程の模様を宿すヒスイと出逢えるかは私の運次第でしょう。
小さな定形勾玉やストラップなどを作るカケラは少し残っていますので、それらも大切に活用したいと思います。

次は月読を仕上げようと思っています。(秋に入るのし)
テーマに合ったヒスイが少なくなっている中で、更に自分での制限も相まって具現化が困難になっているように思えます(笑)
まぁ、それだからこそ「一点の存在力」が増すので、私が目指す未来へ迷わず進もうと思います。

同士の皆さん、引き続き応援をよろしくお願いします!
2016年08月17日
今年も甥(チビッコ)が、夏休みに糸魚川へ遊びに来ました。
いつも特に変わった遊びはしていませんが、この日を楽しみにしているようです。

まずは、やはり夏と言う事で海へ行きました。
甥のお気に入りの青海の海岸(須沢)へ向かいます。
この日(8/5)は快晴で、お盆前でもあったので人は少なくプライベートビーチのようでした。
波も強くなかったので泳ぎ易かったですが油断は大敵、私も初老間近の身体をさらし一緒に泳ぎます(笑)



甥は毎年、網で魚を捕まえる事に挑戦しているのですが、海の魚を網で捕獲するなんて不可能でしょう。
と、思いながら泳いでいると「捕まえた!」と大きな声が聞こえました。
きっとクラゲでも捕まえたのだろうと思い見に行くと、25cmくらいのガンコウ(カサゴ系)が網の中にいました。(大きな魚でビックリ)
マジか!、って言うかまず浅瀬にガンコウがいた事に驚きました。

今になって後悔するのは「写真を撮っておけば良かった」って事です…。
泳いでる最中だったし、荷物を親父に預けていたので手元にありませんでした。(そして親父はヒスイを探して浜辺を彷徨って見当たらないし(笑))
それを見たのは私の他では、泳ぎに来ていた一組の家族だったので、その人達だけが証人となるでしょう。(誰も疑わないから証明する意味も無いか(笑))

運と執念の成せる技と言う事でしょうか…、甥にとって良い思い出となった事が嬉しいです。


私はと言うと、もっぱら浅瀬でヒスイ(綺麗な石)を探していました。
甥を気にしながらなので集中できず、ついにヒスイと出逢う事はありませんでした…。(集中できても拾えない事の方が多いけど)
それでも綺麗な石とは出逢えました!
まずは翠の玉髄です。(クリソプレースと言えるレベルかな?)
非常に綺麗で、海の雫を手にしているような感じがします。



次はロディン岩、ヒスイに似ていますが別の鉱物です。
濃い緑の部分は蛇紋石(ボーウェナイトでしょう)、白地と硬度が違うのが特徴なので確認は簡単です。
非常に重く、浮力の恩恵を受ける海中でも持ちながら泳ぐのは大変でした。
大きいので加工に使えそう、とりあえずは確保して後々活用を試みます。





こんな感じで甥と海水浴を楽しみました。
日差しが強かったので日焼けでヒリヒリ、普段使わない筋肉も使ったので身体中が筋肉痛になったのは言うまでも無いでしょう(笑)

この後は近くの川でザリガニを捕獲すべく、ペットボトルで罠を作成して仕掛けてみました。
一回目は罠を誰かに盗まれ断念…。(おそらくザリガニが入っていたかと)
二回目は場所を変えて、より家に近い石垣の川で試したところ、狙い通りに掛かりました!


これには甥も大喜び、サイズは小さめですが良しとしましょう。
最終的に2匹を捕まえましたが、これ以上増えても困るし(ほとんど同じ姿なので見慣れてしまう(笑))撮影も最初のだけにして逃がしました。
あのまま続けていたら、どんどん増えた事でしょう(笑)


カブトムシの罠も仕掛けたので夜に出かけると、辺りが真っ暗で熊にでも会ったら大変。
そこで朝早くの確認に変更し、この日はトランプをして寝ました。(疲れた〜)
早朝に罠を確認したらカブトムシのメスが入っていました。
ちょっと微妙…、クワガタのメスよりは大きいから大物感はあるけど、でかいコガネムシみたいだし格好も良くない(笑)
それでも甥は喜んだので良かった、きっと何が入っていても一緒に遊ぶ事が楽しいのでしょう。
キャッチボールも教えて、それなりにボールが取れるようになりました。(後は練習あるのみです)

そんな感じで約1週間を甥と遊んで、今回も夏を満喫したました!


子どもは「承認欲求の塊」とも言えるので、同世代では張り合い競争を憶えていきます。
それに長けた者とそうでない者とが分かれる中、疲弊していく子ども達に目を向ける必用があるかと思っています。
どちらかと言えば私はそれに長けていた子どもだったけど、甥はそうでは無いタイプに感じるので、叔父の私くらいは承認し続けたいと思います。

遊び相手が必用ならいつでも遊びに来いよう〜。



ちなみに、甥と一週間遊んだ後、親戚(同年)のチビッコの遊び相手もしました。
幼少期に遊んだ彼も今では立派なお父さんとなっていて、独身の私はその子どもと遊ぶオッサンとなったようです(笑)

自由研究で石英を調べるとの事で監修を頼まれましたが、そこまで高いレベルのデータは小学生には必要ないでしょう。
必用なのは体験なので、川で石英を探し研磨を経験してもらいました。
水を付けながら耐水ペーパーで磨き「石英の硬さ」と「磨けば光る事」、更に「石英は身近に在る鉱物だ」と言う事を教えます。
水晶と玉髄の見た目の違いも教え、同じ石英である事も理解してもらいます。(サンプルを渡して説明します)

それにしても、自由研究に石英を選ぶとは見所がある!(私個人の評価です(笑))
このまま鉱物好きとして育ってくれたら有り難いなぁ〜。
女の子なので宝石の方が好きになるかな?、とにかく成長が楽しみです。

もっとチビの弟もいるので、二人にチャンバラを教えました。
絶対に子ども同士では打ち合わせませんので、私が二人を相手して疲労困憊(笑)
私は幼少期にチャンバラをする相手だけはいなかったので、その子たち以上に楽しんでいる気がするなぁ…。(幼少期のシャドーチャンバラが役に立ってる!)
打ち込んでくるのを払うだけなので剣先(棒の先)は子どもに向く事は無く安全、反射神経の鍛錬にもなって面白いです。(最近は衰え気味)

なんか防御に定評のあるオビ・ワンみたい(笑)、だとしたら弟子はダークサイドに落ちるのだろうか?
そんなどうでも良い幻想を楽しんでいる自分がいるのが笑えます(笑)

基本的に「面白く無い大人の生活」を、子ども達が随分と楽しくしてくれています。
これも私の創作活動に必用な事なのでしょう、きっと私も一緒に成長しているのだと思います。

最初の心持ちを思い出させてくれる子ども達に、心から感謝したいと思います。(エンジンが新品なので、中古の私は疲れますけどね(笑))
2016年08月13日
今回は友人の依頼で、神緑のペンダントを制作したので紹介します。

友人が勝山の海岸で出逢った神緑のヒスイです。
全体が緑に染まり滑らかな質感のヒスイで、青海(山系)の特徴が見られます。
翡翠輝石は細かくて肉眼では確認できませんが、それがグレードの高さを示しています。
以前にストラップなどを制作した神緑ヒスイとは産地が異なりますが、「小滝系の神緑」と「青海系の神緑」の二つが在るのだと理解して下さい。(どちらも糸魚川産ヒスイです)





ヒビや石目を避けて発色の良い部分を選び、なるべく大きなルースを制作しまいた。
迷ったのは金枠が少し歪んでいた為、ルース自体の形を優先するのか、金枠に合わせて多少歪ませるのか思案しましたが、ヒスイのグレードを考えてルースの形を優先しました。(なので少し枠に隙間があります)
後々に金具だけを変えれば、より良いペンダントとなる事でしょう。




底の見えない深い緑色のヒスイですが、光を受けると神秘的に透けます。
その景色はオニヤンマの目を見ているようで、夏を強く感じました。
本来なら斑は無い方が良いのでしょうが、モワモワと微睡むような模様も姫川の流れを映しているかのようで、心が惹きつけられます。





簡単には出逢えないヒスイなので、慎重に加工しました。
友人の思い出の品となる事を願っています。



一応書きますが、青海(山系)のヒスイは盗掘ヒスイが多く、活用には気を付ける必用があります。(主に金山谷のヒスイです)
山系のヒスイは特徴的なので、ある程度の初心者でも見分ける事ができます。
よって扱う側がそれを理解していないと「素人以下」となり、似非業者と認識されるでしょう。

しかし、このタイプの全てが盗掘と言うわけでは無く、青海川からも青海側の海からも出てきます。(今回のように海で出逢う事がある訳です)
どうやって見極めるかと言えば「同じタイプのヒスイ(或いは製品)を大量に扱っている」と言うのが目安となるかと思います。(模倣、便乗、量産、換金の流れでの販売店に多い)

何故ならば海での転石で加工出来るのは僅かですし、川でのヒスイも持てる程度の大きさが目安なので大量に作れません。(ヒビや石目もあるので尚更です)
この事により盗掘された青海(山系)のヒスイは、販売が困難になっているようです。(末端の原石売りの話ですが(笑))

山を所有している業者もいるのですが、採掘権が無いので新たに掘り出す事は出来ないようです。
その業者は、他の末端業者より青海(山系)のヒスイを扱えるようですが、盗掘ヒスイと区別するのに苦労しているのだそうです。

なんであれ、こういった領域には闇が存在していて、その闇の規模と同じ光(って言うか煌びやかさ)の領域も存在する訳ですね…。
でも金(au)やダイヤモンドの領域から比べればミジンコです(笑)

とにかく「認められたヒスイ原石の購入場所」を明確にしてほしいですね…。
正直、誰から買ってもヒスイ自体は同じですが、コツコツと貯めた資金を「乞食の延命」なんぞに使いたく無いのです。

まぁ、ヒスイに闇が宿っていようが創作で打ち消す事は簡単で「強烈な光で消し飛ばす」か「より深い闇で塗り潰す」かのどちらかで、どうにでもなります。
所詮は人間が付加した闇、自然が創り出した神の石(ヒスイ)の本質を壊す事など不可能ですから(笑)

糸魚川が何をしたいのか解りませんが(何もしたくないのでしょうが)、悠久から繋がっている個体の意志は創作で伝えたいと思います。

結局、世の中と言うのは何時の時代も「馬鹿と阿呆の絡み合い」って事でしょうね(笑)
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