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2017年01月12日
お正月も終わりを迎える7日に、宮崎の海岸と青海の海岸へヒスイを拾いに行きました。

まずは宮崎の海岸、久しぶりの訪れだったので懐かしい風景に癒されます。
午前中から良い天気だったので、多くの人たちが海岸を楽しんでいました。(殆どが釣り人です)
以前よりも駅前の駐車場が増えたので、遊びに来やすい環境になったと感じました。





波は穏やかで探しやすい状態でしたが、ヒスイはおろかネフライトすら見つかりませんでした…。
他の探している人にも聞いてみたのですが、良い結果では無かったようです。
これも運…、中には良い出逢いがあった人もいるのでしょう、それも転石拾いの魅力の一つですね。




波打ち際に緑色に光る石があったので拾って見ると、緑色の石英でした。
乾くと白くパサつきますが翡翠輝石に似た結晶がキラキラ輝くので、初心者は間違える事が多い石です(笑)
もっと質が良ければ加工にも向きますが、粉っぽさを感じるタイプは艶が出ない事が多いです。
これも艶出しが難しいタイプなので、元の海へ返しました。




しばらく歩くと、青色が美しいデュモルチェ石を発見!
しかも若干ですが地が桃色の珪石で、そこに青色が星のように散らばっていて綺麗、良い見本となるでしょう。(個人的に、ヒスイよりも出逢っていない鉱物です)
こちらも乾くと白くパサついて、綺麗な青色が目立たなくなります。
だからと言って磨くと青色が表面に付いているので、色が無くなってしまう恐れもあります。
水の中に入れて観賞するか、ゆっくりと磨いて艶を出すかして、楽しむのが良いのでしょう。(クリアラッカーでも良いらしいのですが、経年で変色する恐れがあるかと…)






次は青海の海岸、太陽が大きな雲に隠れてしまいましたが、気温は午前中より高くなりました。
こちらにも釣りを楽しむ人や、同じく石拾いを楽しむ人が多く訪れていました。
浜は探す範囲が広くなり理想的な環境だったので、これからの出逢いに期待して探しました(笑)





早速、目に付いた翠の石を拾い上げて確認します。
どうもハッキリとしない…、発色が翠なのか、黄緑なのか、曇っているので尚更よく見えない(笑)
裏側はロディン岩の特徴ですが、表側はヒスイの特徴も見られます。
こんな感じに混ざっているタイプもあるので、とりあえず太陽が出るまで確保します。





他に2個のヒスイをゲット、これは解りやすかったです。
右のは灰色がかっていますが透明度もあり、淡緑も見られ翡翠輝石も輝いています。
左は既に光沢があり、所々で翡翠輝石が見られました。(こっちも淡緑に染まっています)




今度は姫川河口方面へ進みます。
次第に雲から太陽が出てきて、明るい太陽光が海辺を照らします。
探しやすくなった途端にヒスイを発見!、なかなか発色の良いヒスイです。





さっきの微妙なヒスイ?と並べて確認したところ、私が万葉・芽吹と呼んでいるタイプだと解りました。
二つは同じタイプのヒスイで、右が外側(だから不純物が張り付いている)で、左が内側の特徴を多く見る事ができます。(緑と翠が入り交じる、そう言ったタイプのヒスイだと確認できました)
海ではあまり見かけないヒスイ(あっても小さい)ですが、姫川が近いのでその恩恵で出逢えたのでしょう。




ちなみに、こっちはロディン岩、私が鴬石と呼んでいるタイプです。
非常に似ていますが黄緑で、翠との違いや質感の違いが解るかと思います。(慣れないと難しいけど)




姫川河口に到着、ここから先は海が荒れていると危険な場所です。
この日は穏やかだったので先端に近づい見ると、川の流れが波を分断していて浜辺だと思って油断すると急流に巻き込まれる恐れがあります。(ここは特に気を付けましょう)




最後に、私の後を歩いていた親父が見付けた石たちです。

私が見た後なのに大きなヒスイを拾っていました(笑)
色も質も特別良くは無いですが、翡翠輝石がキラキラ輝くヒスイでした。
波打ち際よりも浜辺の方にあったらしく、石英斑岩に似ていたけど質感が違ったのだそうです。
さすがは私の親父、なかなか見る目がある。(と、偉そうに言ってみる(笑))




それよりも驚いたのが、良質で大きな玉髄と良質で緑の石英です。
以前に拾った(親父が)ハンペンのような玉髄よりも遙かに質が良く、滑らかな肌は乾いた姿の方が魅力的に見えます。(うっすら黄色がかっているのも美しい!)
緑の石英は宮崎の海岸で拾ったのより質が良く、これならある程度の艶が出せるでしょう。




透明度も抜群、光の透過によりヒビの少なさも解るかと思います。
加工に最適ですが勿体なくて加工できない…、以前に拾った(親父が)大きめの瑪瑙と一緒に飾って楽しもうと思います。(飾石兼標石として)




今回も良い出逢いがありました。
やはり玉髄などの大きくて良質なタイプを探すのなら、青海の海岸に限る事が解りました。(多くが親父の収穫ですが(笑))
ヒスイも拾えるので一石二鳥ですが、やはり青海の海岸のヒスイ転石は加工に対応できるのが多い気がしています。(大きさや形を見る限り)

それぞれの海岸の特徴を活かしながら活用できたら、より拾う事(その後の活用も)が面白くなると思います。(この経験が今後のガイドの役に立てば嬉しい)

遊びならも勉強して、私とその周りが楽しめる領域を確立したいと思います。(既に楽しんでいる人には、あまり関係無いかも…)

本格的な冬が来るまでは、海岸を楽しみたいと思います。
2017年01月07日
毎年恒例ですが、押上の海岸へヒスイの初拾いに行きました。

この日(2日)は午前中が曇りのち晴れで、それからは天候が不安定となり雨となりました。
午前10時頃の海では、数人の釣り人が初釣りを楽しんでいたのが印象的でした。





晴れたり曇ったりを繰り返していましたが、波は穏やかな方でした。
なだらかな浜は探しやすい環境となっていましたが、ヒスイと出逢えるかは運次第です。





今年初の海を楽しんでいると次第に空は晴れ、海も澄んで本来の美しい姿を見せてくれました。
地元のお爺さんも拾いに来ていて、いろいろと話が出来て楽しかった、化石の話を聞けて勉強にもなりました。(年には勝てず、化石探しは引退したそうです)





この日に私が出逢えたヒスイは5個、上は荒いタイプのヒスイですが、残り4個は質がしっかりしていてヒスイ輝石もキラキラ輝いていました。
右の2個は淡翠に染まっていて、ヒスイらしい表情を楽しめます。




こちらは地元のお爺さんが1日(元旦)に釣りをしていたら、良質のヒスイ転石が浜に上がっていたので拾ったのだそうです。(ある意味で釣り名人ですね(笑))
ちょっとピンボケしてしまいましたが、良質なヒスイなのは解るかと思います。


最初は「この年代特有のハッタリ」かと思いました。(質も滑らか過ぎるのでバレル研磨かと…)
しかし人柄や形状を吟味した結果、海岸転石で間違いないと言う結論に達しました。(さすがにバレル研磨した転石を、元旦に浜辺へ置いて行く奇特な人もいないでしょう(笑))
まさにお年玉(笑)、今でもこういった事があるのだと解り嬉しくなります。


話は戻って私が拾ったネフライト2個です。
上のは自然の磨斧(ハンマー?)のよう、なかなか質の良いタイプなので加工に使えそうです。




次は小さなネフライトが1個、玉髄が3個、ロディン岩が1個、シーグラスが3個です。
小さいですが綺麗、何かしら活用できるかと思います。(シーグラスは飾用)




お昼頃になると天候が悪化し、水平線は黒い雲に覆われました。
海も白波が立ち、風が強く吹き荒れるようになりました。


せっかく人が多くなってきたのに残念、でも初拾いとしては良い出逢いがあったので良かったです。
私が拾ったヒスイではありませんが、大きい良質のヒスイも見られて満足、幸先の良いスタートとなったかと思います。(小さいヒスイも拾えたし満足)



今年は仲間集めの一環として、海岸でのガイド(体験加工含む)もしたいと思っています。
ちょっと観光案内所に聞いたところ、それなりに需要があるようなのですが、観光案内所から紹介する為にはジオパーク検定の認定書が必用との事でした。

全くもって面倒くさい(笑)、ボランティアガイドの組織に属する必用もあるようなので、民間で生きる私には関係の無い事が多いです。
会費も必用との事なのですが、こっちがお金を払ってガイドする意味が分からない…、ボランティアと言っても何かしらの作業賃が出るのだろうか?(ボランティアにも表と裏があるのでしょうね)

まぁ、私の場合は自分に必用となる人材の確保が優先事項なので、行政に頼る必要は無いですね(笑)
そもそもに「糸魚川では観光業は成り立たない」と結論づけているので、このガイドで成り立つ事など望んではいません。
これは夢の実現への一歩目であり原点、後の未来をどう具現化するかを勉強する段階となります。

とりあえず料金も決めていないし、募集しても集まらないのも寂しいので、当初は友人や知人をメインに進めて妥当な値段を決めたいと思います。(大体は決めていますが)

物産センターの加工所の協力が可能ならば、数人での体験加工も行えるかと思っています。
しかし不可能であったなら私の工房で対応できますが、一人しか受ける事はできませんし、人選も厳しい基準になるかと思います。(気軽さが無くなってしまう…)
女性ならば「アマチュア領域での不毛な販売をする確率」は低いので、年齢などの制限も必要ないかと思っています。(現実的な年齢制限はあるよ(笑))
とにかく「定年退職組の小遣い稼ぎ」には協力する気はありません。

まだ漠然としたイメージしかありませんが、楽しい空間を創れたら楽しくなると思っています。


とにかく暖かくならないと始まらない(笑)、今は構想を練って再生の季節を待ちたいと思います。
2017年01月01日
明けましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします。

昨年はヒスイが国石に認定され、その「表の理由」と「裏の理由」の狭間で、どうにも徹しきれなかったのが心残りでした…。(表と裏の解離がすごい…)
今年(と言うか40代)は、迷わない事を目標に進みたいと思います。
これからも「人の縁」と「石の縁」を信じて頑張りますので、ご協力をお願いします!

私個人の念願だった奴奈川姫が、神玉として誕生しました!


去年は建御名方神(子)の誕生で、今年はその母親(奴奈川姫)を制作しました。
加工したヒスイは須世理毘売と同じ紫ヒスイの母石を使い、女性の華やかさを宿しています。
リングのデザインには蝶と花びらを入れて、「命を繋ぐサイクル」のイメージを表現してみました。
以前も書きましたが姫系のデザインは、勾玉と須世理毘売を原点として奴奈川姫が引き継ぎ、未来では木花咲耶姫へと受け継がれます。(予定では)

テーマは「千妃艶羽」(センキアゲハ)、艶羽を「アゲハ」と読ませています。
意味は「艶やかな衣を纏った千の妃」で、麗しい巫女と八千矛神の妻の意味合いを込めています。(ちなみに、花衣(ハナゴロモ)や葉衣(ハゴロモ)は、木花咲耶姫で表現できらたと思っています)



デザインのモチーフは「母神」「巫女」「妃(姫)」「蝶」です。
特に今回のデザインは母神を強くイメージしたので、古くからある「子持ち」と呼ばれている勾玉を基礎としています。
もちろん抱いているのは赤ん坊の建御名方神、まだ角が生えず目も明いていないので穿孔はしませんでした。(貫通させていないと言う意味です)
頭には三日月の髪飾り、前髪と後髪は円く束ね、蝶の羽衣を纏う美しい母神(巫女)をイメージしてデザインしてみました。
子を育てる母のイメージなので、特に曲線を活かしつつも、強さを強調する直線をバランス良く込める事ができたかと思っています。(個人的に)





奴奈川姫に込めたコンセプトは、「転身」と「育成」と「子宝」です。
少名毘古那神が男にとっての転身(独立・逸脱)とするならば、奴奈川姫は女性が母へと転身する姿を表現しています。(須世理毘売は妻への転身)
母の優しさと気高さの中で子どもは育ち、やがて立派な大人となり「自らが同じ親となって子を育てる未来」を具現化しました。(父親の役割が少ないのが悲しいけど…)
月読命の「成長」と似ていますが、育成は育つ側ではなく「育てる側」の力量が肝心で、それは即ち月読命により成長を促された者の「真価のカタチ」と言えるでしょう。




艶羽(アゲハ)のテーマ通り、その身に光を受けるとより紫色が映えます。
特に羽根の部分は厚みを減らしているので、透明度が低めの紫ヒスイでもうっすらと透けます。
膨張した紫色は神秘的に輝き、煌めく燐粉に包まれて羽ばたくアゲハを想わせます。

今現在で「子持ち勾玉」と呼ばれている勾玉が、実際に「子持ち」として作られたのかは解っていませんが、その姿を元に「子を大切に抱く母神の神玉」を作れたのは創作家として幸せです。
一番最初に「子持ちと呼ばれている勾玉」を作った先人も、私の表現を喜んでくれると信じています。(創始者が子持ちとして作っていなかったとしても、未来でのこの繋がりは新たな表現へと続くでしょう)



国津神を創作して7年目となり、やっと最後の奴奈川姫を仕上げる事が出来ました。(現段階での)
いや〜、自分で自分を褒めたい(笑)
私よりも表現力のある創作家には何て事は無いのでしょうが、私にとっては継続は大変だった…。
しかも自分で始めた計画に悩まされる独特の感覚は、いつでも自分で止められる「単柔な原理の誘惑との闘い」って感じです(笑)
後は性格の問題で、途中で止められない不器用な気質が面倒な生き方を自身にもたらすのでしょうね…。

ともあれ納得のいく作品に仕上げられて嬉しい、それなりに有言実行を成せたと思います。
今回は私のイメージの母神でしたが、巫女のイメージを強めたデザインや、姫のイメージを強めたデザインを作れたのなら未来は面白くなるでしょう。(私と支えてくれる方々の未来が)

それでもまずは異玉制作かな〜、上で書きましたが「完成度を高めた世界は作り手ですら窮屈になる事」があります(笑)
ここらで自由を楽しまなくては…、って「十分、自由だろう!」と思う人もいるかと思いますが、それは同じ生き方をしてみれば解るかと思います。
なんと言うか、人間と言うのは何処へ行っても「等しく試練が在るのだ」と解りました。

逃れられないのなら向き合うしかない(笑)、そして向き合ってのみ答えが見出せるのが現実。
どのような答えであれ、探し求めた問の答えであるのなら私は知らねばならないのでしょう。

まぁ、難しい話は後にして仲間を探さなくては(笑)
こう見えても仲間作りは得意だったりするのですが、今回のは「ただの仲間ではない」って事が肝心です。
私が思うに三つの領域での仲間が必用になるのかと…、いや「三つってどんな領域?」と思うでしょうが、それの説明は後日にしたいと思います。(長くなるし(笑))
ちなみに異玉・生玉・神玉の領域では無いよ(笑)、いやそれも必用なのだけど「始めの一歩」としてのルールと言うか基準と言うか…、とにかく一歩目を間違えると面倒になるので気を付けたい。

と言う事で、これから来る(であろう)ルネサンス期を楽しみに活動したいと思います。(以前にも書きましたけど(笑))

今年も良い年で在りますように。
2016年12月30日
この日(21日)も晴れたので、青海の海岸へ転石を探しに行きました。

良く晴れた日でしたが、気温は少し肌寒かったです。
砂浜には幾つかの足跡が残っていて、冬でも多くの人が訪れているのが解ります。(多くは釣り人でしょう)





ここも先日の押上海岸と同じく、沢山の石たちが海岸に寄せられていました。
いつもは歩けない場所も顔を出していて、探す範囲が広がっていました。
しかしこの海岸は、地元のヒスイ愛好家が頻繁に歩く海岸なので、そう簡単にはヒスイと出逢えません。(どの海岸でもヒスイと出逢える確立は低いですが…)
でも良質のロディン岩や瑪瑙(玉髄)に出逢えるので、目的を切り替えると楽しめます(笑)





と、言う事で発色が良く、座りも良いロディン岩の飾石を発見しました。(底が真っ平ら)
姿も良く、模様も面白い、ちょっと汚れているのでブラシで洗おうと思います。
磨いた方が良いかは洗ってから考えるとして、まずはこの出逢いに感謝します。





次は蛇紋石、ボーウェナイトに近いタイプかと思います。(ちょっと透明度が低い)
赤色の部分がありますが、鉄による発色なのだろうか…。
乾くと白くパサついて美しくないですが、磨けばそれなりに輝きます。
非常に柔らかいので「遊びとしての加工」を楽しむ事もできる石です。
私は既に良質の蛇紋石(飾石)を持っているので、今回は撮影した後に海へ返しました。





今度は貝柱のような、珊瑚のような石灰石(多分)です。
ピンク色で大きめの結晶が見えて綺麗、マンガンによる発色の石英かと思ったのですが、硬度が違うので石灰石か長石なのだと思います。
筋のような大きめの結晶の集まりは角閃石を思わせて面白い、一面だけでも磨きたくなりました(笑)





最後は拾えなかった私の代わりに、現地で知り合った男性に成果を見せて貰いました。
角張ったヒスイの特徴を示していて、一つは綺麗な翠も入っています。
遠方から遊びに来たらしく、ヒスイの話や縄文遺跡の話などをして楽しみました。
探す時間を私の話に付き合わせてしまい申し訳ない…、でもまた会ったら話しましょうね(笑)




こんな感じで探索を終えました。


この日の後に強風が吹き荒れ、糸魚川では大火が発生しました。
歴史ある建物が幾つも燃えてしまい残念ですが、アップルパイが絶品のイノヤさんが無事だったのには安堵しました。

ただ、一度も行く事の無かったお店が無くなってしまったのは心残りです。
失ってから初めて「行っておけば良かった」と思うのですよね…。
火元であるラーメン店も美味しいと言われていたので、近くを通りながら「いつかは行こう」と思っていましたが、ついに味わう事はできませんでした。
しかし私の心残りなどは、被災者の方々の苦悩に比べればミジンコですね…。

被害に遭われた方々にかける言葉は見つかりませんが、無事に年末年始を過ごせる方々は、良いお年を向かえる事を願います。

火の元には特に注意しなくてはならないと、心底感じる年末となりました。
2016年12月27日
日頃の寒さが和らぎ小春日和となったので、久しぶりに押上の海岸へ行きました。

この日(19日)は快晴ではありませんでしたが、気温は高く冬を忘れさせてくれる天気でした。
海辺には数人の釣り人も訪れていて、この日和を楽しんでいました。(平日の午前中なので、お爺さんだけでしたが(笑))





まずは左側の海岸へ行きました。
こちらは石たちが押し上がって坂のようになっていて、ヒスイを探すのには難しい状態となっていました。
こうなると新たに上がってくると言うよりは、下から出てくる方が可能性は高いかもしれません。




しばらく歩いても何も見つからない…、玉髄や軟玉でも良いのですが出逢えません。

これも運だからなぁ〜、と考え事をしながら歩いていると、僅かにボーっと光る発光に気が付きました。
直視してもその発光を感じたので、小石たちの下に在った「それ」を手に取ると、間違いなくヒスイでした。
なかなか良い発色のヒスイで、小滝から出るタイプのヒスイだと思われます。(私が万葉ヒスイ・芽吹ヒスイと呼んでいるタイプのカケラでしょう)




このタイプは石質が少し柔らかいですが、その代わりに発色が良いです。
ヒスイ輝石もキラキラと輝くので、艶消し仕上げをしても魅力的な姿になるタイプのヒスイです。


この出逢いにより目が覚めて、やる気が出てきました(笑)
そうして拾えたのが良質のネフライト2個、玉髄1個、小さくて綺麗なシーグラス3個(笑)、です。
シーグラスは集めて飾っているだけですが、ネフライトと玉髄は磨いてみようと思います。(シーグラスは磨いても元のガラス片に戻るだけだし(笑))




戻り際に見付けたのは面白い模様と、幾つかの丸い穴があるチャートです。
通常のチャートよりも石質が良く滑らかで、ジャスパーの部類なのかもしれません。(きっと赤石や赤玉石の系統なのでしょう)
このタイプも珍しいので、持ち帰り楽しみたいと思います。(まずは飾って楽しむ)




次は…、流紋岩?、それとも石英斑岩?、です。
流木のような模様が面白かったので拾いましたが、見た目の印象は流紋岩(流れる紋様の石)です。
所々にポツポツと空いている穴に石英が入っていたのなら、石英斑岩なのでしょう。
まぁ、普通に薬石と呼ばれている鉱物なら石英斑岩ですね(笑)、流紋石英斑石とすれば見たまんまで解りやすいと思うのは私だけだろうか。(岩と言うより石の印象も強いし)
と、どうでも良い事を考えながら持って帰ります(笑)




最後に右側の海岸へ行きました。
こちらは小砂利が上がっていて、左側同様に難しい環境でした。
それでもヒスイと出逢えた現実があるので、環境に応じた探し方をしてみます。
こういう環境では小さなヒスイを探すのがベスト、しかし小さいとロディン岩(鴬石)との区別が難しいので、とりあえず最初は「乾かして艶が出る白くて角張った小石」は全て持ち帰るのが良いでしょう。




そうして見つけたヒスイの小石たちです。(ロディン岩含む)
右上のが質が良いヒスイで、左下のは発色が良いロディン岩(鴬石)です。
こんな小さいヒスイ(ロディン岩含む)を拾ってどうするのか?、と言う疑問もあるかと思いますが、小さなヒスイの小石だけを集めてビンに入れて置くと魅力的な飾りとなります。


どうも男は「大きさ」に拘る人が多いようですが、あまり大きいと置き場所に困り、最終的な処理(処分)にも困って「無用の長物」となっている老人を何人も見ています。
なので、加工技術が無いのなら小さめのヒスイを集めるのが良いかと思います。(加工技術があっても、加工用の素材は購入した方が便利だ)
でも男が大きさを求めるのは性(さが)なのかもしれませんね。(ちょっと下品な話ですみません(笑))


それはそれとして、こちらはさっきより少し大きめのロディン岩の転石です。
日光が黄色いので印象が違って見えますが、同じ環境下で撮影したヒスイの小石と比べると発色の違いが解るかと思います。
本来は黄緑が「綺麗なロディン岩の特徴」ですが、さっきの左下にあったロディン岩の小石のような明るい黄緑ではありません。(若干、濁っています)
でも非常にヒスイと間違いやすいので、確実に分別したいのなら解る人に聞くか相応の機関で分析するのが良いでしょう。
綺麗な石には変わりないので、魅力ある石は大切にしてあげると良いかと思います。(個人的に)




この日は、こんな感じで探索を終えました。


そう言えば以前に小さな良質のヒスイをくれた、ヒスイ好きのお爺さんに出会いました。
私よりも早く海岸に来ていたようで、結構な量のヒスイ転石を拾っていました。(相変わらず石英や長石なども集めていました)
その中には切断されたヒスイもあって「誰かが捨てたのだろう」と言っていました…。

切れ端を海に捨てるなよな…、でも初めての人が拾ったら嬉しいのかな…。
以前には宮崎海岸でも切れ端を撒いている者がいたし、人集めとしてやっているのか、処分として捨てているのか、その両方なのかよく解らん。
でもそれを目当に来る者では、観光は成り立たないのが現実と言えるでしょう。

面白いのは縄文時代の遺跡からも端材は出ていて、柱の穴に埋めていたりしてありました。
大きな樹の根本にも集められていた形跡もあって、これは「捨てた」と言うよりは「一カ所に集めていた」と考えた方が良いのかもしれません。
しかし「処分に困った」って事には違いは無く、ある程度の敬いは感じられますが、人間の都合を優先しているようにも感じます。
これが水晶で在れば、玉にして柱の穴に埋める文化があるようですが、ヒスイは端材を埋めただけ…。
時代が違うからとも言えますが、磨製石器を作っていた時代なのだから、何かしら手を加えたヒスイの品を埋めれば良いのに…。
そういった遺跡もあるのだろうか?、私が経験した遺跡が「そうだった」ってだけなのだろうか?
もしかしたらヒスイの扱いが厳しくて、残った端材ですら活用を制限されていたのかもしれませんね…。

何であれ「糸魚川でのヒスイの扱い」を考えると、遥か古代から主導権を失っているようにも思えます。
しかも「卓越した加工技術」と「向き合う姿勢」も失われているので、「石単体での価値」にすがるしかないのが現状なのでしょう…。(残念だな…)

ヒスイの真価を理解するのは、まだまだ先の話になるのでしょうね。(でも必ず、その未来が訪れる事を信じています)
2016年12月23日
昨日に糸魚川で、大規模な火災が発生しました。
幾つもの歴史ある建物が燃えてしまい残念ですが、火元から離れていた為、当方に被害はありませんでした。
心配してご連絡頂いた方々には、心から感謝いたします。(火災で家を失った人達を思うと心が痛みます)

消火する際に水不足と伝えられましたが、そもそもに糸魚川は水が豊富なので「消火栓の不足」によるものだと思われます。(古い町並みだったからでしょう)
消火栓が不足していると言う事は、その地域へ引いている水が少ない事になり、消火に使える水源の確保が困難だったのだと思われます。(よって「水が不足している」と表現したかと思います)

延焼による被害が気がかりでしたが、秋葉神社付近の家は被害を免れたようです。
火の神様だけに偶然なのか必然なのか…、不思議な感じです。
と言うのも、火災の火は人間によって起こされたものであり、自然の火の発生とは異なります。
よって火災自体は防げなくても、被害を抑える事はあり得るかと考えています。

幻想なのか、現実なのか…。


ともあれ消火に尽力された人達には感謝します。
水防訓練を見た時よりも、実際の現場を見た方が何倍も心強く感じました。

時が時で、場所が場所なら災害派遣に参加していたのだろうと思うと、ここでも不思議な感じです。
と同時に山火事での災害派遣を思い出し、懐かしい人達の顔が浮かびました。

最近、みんな元気だと知らせがあったので嬉しい、私も元気に生きてますよ!
2016年12月17日
先日に石との良い出逢いが在ったので、今度は姫川河口へ遊びに行きました。

この日(4日)は晴れましたが、日増しに風が冷たくなっていました。
石の公園付近は、今の時期になると人影は見られず静かな時間が流れています。




そんな中でも、ヒラヒラと飛ぶトンボと出逢いました。
12月に会えるとは思わなかった…、その生命力には驚かされます。(流石はヒスイの聖地)
この日までは気候もわりと良かったですが、現在は雪が積もり本格的な冬となりました。
もうこのトンボと会う事はありませんが、その子孫とは来年の夏〜秋に会えるでしょう。
それも楽しみの一つとして、この厳しい冬を乗り越えたいと思います(笑)




支流は、やや濁った水が流れていて荒れた形跡も見られました。
この季節に姫川が荒れるのは珍しいかと思いますが、春先のような荒れ方では無かったようです。(多少、雨で山に積もった雪が融けたのでしょう)
川の中の石たちは藻で覆われ、もはや何の鉱物かさえの判別もできません。
しかも滑るので、顔を出している石たちを見ながら歩きました。





本流の流れは強めで、やはり濁った水が流れています。
雨の多い日が続いた影響なのか「かつて橋だったであろう残骸」も石たちの中から現れました。
ちなみに、一通り魅力的な石を探しましたが、全くありませんでした(笑)





最後に海辺へ行き転石も探しましたが、ここにも良い出逢いはありませんでした…。
それでも海は綺麗だったので、この「昼下がりの海辺」を撮影して鉱物探しを終えました。




石との出逢いは運(縁)なので、頑張ったところでどうにもならない(笑)
でも、その頑張りがなければ出逢う事も無いのでしょう。
と言っても「度が過ぎた頑張り」は人を遠ざけますので、そのバランスに注意しながら楽しみたいと思います。(今回はトンボに会えたので良しとします(笑))



加工の方は、紫ヒスイと碧ヒスイでペンダントを制作しました。
トップの金具はSV925ですが、チェーンはSVではありません。(お好みで変更して下さいね)


国津神の新作の奴奈川姫は、毎年恒例の1月1日にお披露目となります。
加工するのが厳しくなってきましたが(寒さで)、大切に丁寧に加工して完成させたいと思います。(デザインは個人的に気に入っています)

7年間続けてきた「神玉の新作の創造」も、ひとまずは休息となり、今後はそれぞれの作品のバリエーションを増やしながら、ヒスイ好きのコミュニティーの場も構築できたらと考えています。
頭の中に描いている理想郷を、どこまで具現化できるのか…、でも其処へ向かう過程も楽しめるよう心を豊かに保って生きて行けたら幸いです。


しっかし寒い…、もう「冬眠できないものなのか」と真剣に考えてしまう季節の到来です(笑)
2016年12月07日
とても天気の良い日だったので、海へ転石(標石も)を拾いに行きました。

前日も天気は良かったのですが、風が非常に冷たく海へ行く気になりませんでした(笑)
しかし、この日(2日)は初秋を思わせる日差しとなり、上着を脱いでの探索となりました。
まずは押上の海岸から見ましたが、やはり海は荒れていて探せる範囲が少ない…。
右側は無理なので左側へ行くと、数人が同じように転石探しをしていました。
それにしても漂着したゴミがすごい量…、前日がどれだけ荒れたのかが解ります。(そして人間が出すゴミの量も解る)





長めの強い波が押し寄せ、黄色い太陽光の中での探索は初心者には難しいでしょう。
それでも青い空と碧の海を眺めながらの散歩とすれば、気分も晴れます。




少し歩くと平らなネフライトを発見!
天然の磨製石器のようだなぁ〜、研磨するのには丁度良い厚さのようにも思える(笑)
縄文人が「ちょっとした磨斧」を作るのに最適な素材だったのでしょうね。
押上の海岸では、このネフライトとしか出逢えませんでした…。







次は青海の海岸へ行きました。
ここも波が強く、探せる範囲が少ない状態でした。
そして釣り人が多かったので、更に探しづらい環境でした(笑)



面白い石でも在ればと波に気を付けながら探していた最中に、親父が一人の女性に宮崎海岸で拾った綺麗なヒスイ転石を見せてもらったようです。
かなり良質だったらしく、標石(標本となる石)に分類されるレベルのヒスイだったようです。(透明度が高く、明るい翠がフワッと流れるタイプだったようです)

話によれば、朝の5時から懐中電灯で探して見つけ出したのだそうです。
今までの中で最高のヒスイだったようで、その女性は幸せそうに笑顔で話してくれたそうです。(より一層、ヒスイに魅了されたようです(笑))
私も見たかったな…、そうすればサンプルとしての情報が増えたのですが…。
それでも、やはり宮崎海岸は良質なヒスイが拾える事は間違い無いようです。


青海の海岸も姫川河口まで歩いたのですが、全く見つからない…。
なので、さっきの親父の話もあったので、探している人に声を掛けてみる事にしました。
そうしたら、こちらにも良いヒスイと出逢った人がいました!
明るい翠が多く入った大きめの転石で、簡単には出逢えないヒスイです。



私が拾ったと間違われないように、本人の手で持ってもらい撮影をしました。(了承を得て)
この男性も朝7時に来て探した結果、このヒスイを手に出来たようです。
前日は相当海が荒れていたそうで、その波が少し弱まっている今日に狙いを定めて探したそうです。

ここで強く感じた事は、さっきの女性といい、この男性といい、ヒスイ転石への情熱は「半端じゃない」と感じました。
かつては私も持っていた情熱、「数多の加工経験」や「先人たちの標石との出逢い」もあって、私はヒスイに慣れ過ぎた感が否めない気がしました。
行きすぎた情熱(欲)は身を滅ぼしますが、無さ過ぎる情熱(欲)は人間に何も与えてはくれません。
今回の人との出逢いは、初心を思い出させてくれた出逢いだったと思います。


良い人の縁もあったので近くのコンビニ(手作り弁当や焼きたてのパンが美味しいコンビニ)へ、昼食を買いに歩いて来た浜辺を戻っていたら、急にヒスイに出逢いました(笑)
さっき歩いてきたのに何故?って感じで、不思議に縁の回復を感じます。
先程の両名のヒスイには及ばないレベルではありますが、少し翠が入っていて石質も悪くありません。






こっちは親父の足下にありました。
親父に「どこ見てるんだ」と自分の事を棚に上げて、有り難く拾いました(笑)
こっちは少し緑が入っていて、石質もしっかりしています。




乾くとこんな感じ、左のヒスイは翡翠輝石がキラキラ輝くタイプで綺麗です。(この画像では見えないけど…)
右は若干の光沢が見られ、艶が出やすいタイプだと解ります。




更にもう1個、アルビタイトと思いきやヒスイでした。
このヒスイも、淡く緑が浮かぶ部分があり紫が入ったりするタイプのヒスイだと解ります。(これには入っていないけど(笑))





最後は綺麗なロディン岩、牡蠣みたいな姿で面白いです。
磨けば光るので、これも持って帰ります。





行きには出逢えなかったヒスイでしたが、良い人の出逢いが在った後に3個と出逢いました。
面白いな〜、私の石との縁を引き上げてくれたのだろうか?、運気が移ったのだとしたら申し訳ないな…。
不思議な感覚だ…、なんであれ寝ぼけた面をビンタされたように目が覚めました(笑)

今回の転石と、さっきの男性の転石も見ても解るのですが、角張っていてあまり艶やかではありません。
やはり青海川や姫川が近いので、川経由でのヒスイなのでしょう。
押上や宮崎でのヒスイの転石は「曲線と直線とのバランス良く滑らか」と言う特徴が多いかと思います。
これは自然研磨の年月の違いが在るように思えますが、それぞれに魅力がある事は間違い無いでしょう。
個人的な感想は、青海の海岸でのヒスイ転石は「気兼ねしないで加工に使える」ってタイプだと思います。

海岸ごとに特徴があって面白い、今後も自分なりに調べてみたいと思います。


え〜、刮目した後に探したのですが、その後は何も無し(笑)
幻想的な黄昏の海岸を撮影して、この日は帰りました。





ちなみカケラのストラップを作ったので、糸魚川へ遊びに来た際は買って下さいね(笑)
白ヒスイのカケラですが、ほんのりと緑を宿しています。

2016年11月27日
やっと晴れたので姫川河口へ石探しに行きました。

この日(21日)は午後からの探索で、初めは押上の海岸へ行きました。
しかし海は風が強く、波が荒れていて浜辺を探す状況ではありませんでした…。
無理な探索は危険なので、川での探索に変更します(笑)





と、言う事で姫川の河口へ行きました。
連日の雨の影響か水量が多く少し濁っていました。
今の季節は、川の中の石たちは茶色の藻が付着して判別に困難な状態になっています。(非常に滑りやすいので、歩くのには注意して下さい)





途中でサケの亡骸が幾つかあり、今年は少ないと言われていたサケですが立派に新しい命を繋げたようです。(目的を果たせなかったサケもいたでしょう…)
そんな中、玉石袋工の残骸も発見、これではもう目的は果たせませんが、それだけ強い流れがあった事を示しているかと思います。




海は波しぶきの風でベタベタになりますが、少し離れただけで影響は無くなります。
少し冷たい風を受けながら河口を探索した結果、綺麗なロディン岩(鴬石)を見付けました。
座りも良く明るい翠も流れていて、表面の不純物(沸石?)が抜け落ちたような肌は「水石として見るか」、削って磨いて「飾石として見るか」で違ってくるでしょう。
より魅力的な姿を選んで楽しみたいと思います。(まずはブラシで汚れを落としてみます(笑))




今回はこの一個だけ、やっぱり簡単には見つかりませんね…。
これからの季節は海が荒れる事が多いので、河口を楽しむ方が良いのかもしれません。

23日は急激に気温が下がり真冬になりました。
晴れ間の少ない新潟の空なので、貴重な晴れ日は有効に楽しみたいと思います。

これからは忍耐の季節、必ず訪れる再生の季節に備え耐えながら確実に進めて行きたいと思います。(息抜きもしながら(笑))
2016年11月22日
今回は、月読命「月花」の二作目を紹介します。

国津神の事代主を加工したヒスイの母石で、月読命の「月花」を制作しました。(紫ヒスイと灰色ヒスイが交ざり合ったヒスイです)
メイン画像の撮影の際は、背景を凍らせて「冷気を放つ厳冬の三日月」をイメージし「厳しさの中にも花のような美しさを宿す」と言ったコンセプトを強調してみました。
ちなみに月読と背景に温度差があって、月読を温めないと表面が結露して艶が曇ってしまうので撮影に少し苦労しました(笑)




紫色と灰色が交ざり合ったヒスイなので、多少の不純物が表面の凹凸を残します。
しかしそれが月面を想わせて、銀の月が紫に染まる姿を幻想的に魅せています。
景色を映すための配置もバッチリに決まり、月読の愛らしさも際立ったかと思います。





中サイズでの制作だったので厚さに注意して、曲線を活かしながらもシャープに仕上げました。
天照よりはシャープに、素戔鳴よりは曲線的に、そんなバランスで作っています。
実は紫ヒスイと灰色ヒスイの硬度が若干ですが違うので、紫ヒスイに合わせながら研磨しました。
かなり微々たる差なので、丁寧に研磨していれば特に違いを感じる事は無いかと…。(横着して荒い研磨材を使いすぎると、差が形として現れます)





透明度は高くありませんが、紫色の部分は光を受けると柔らかな透過を示します。
その姿は、冬の夜空に浮かぶ三日月のようで「冬も悪くないなぁ〜」とすら思えてきます(笑)
これから訪れる冬本番を、この景色を眺めながら越えられたのなら、立春の夜空に「同じ景色を見る喜び」が待っている事でしょう。






前回に続けて月読を制作しましたが、テーマも使用するヒスイも違うので新鮮な気持ちで取り組めました。(サイズも違うし(笑))
マンネリ化して行く事が最も恐ろしいのですが、そもそもに魅力的な模様(景色)のヒスイで作るので「そのヒスイ自体が少ないからマンネリ化しない」と言うメリットがあります(笑)

でもその分、素材探しと加工に苦労するので、そこはデメリットなのでしょう…。(まぁ、それすらも楽しんでいるのだから問題は無いか(笑))
今後も、自分の運命を試しながら生きてみようかと思います(行動しながら)


そう言えば先日はスーパームーンだったようですが、あいにく糸魚川の天気は曇りでした…、それでも根気よく夜空を見ていると、一瞬だけ満月が顔を出しました!
しかし見えたのは普通の大きさの満月…、あれなら先月にもっと大きい月を見たのですが…。
タイミングが悪かったのかな〜、でも一瞬だけでも月光を浴びられたので良しとします(笑)


さて、まだまだ作らなければならない作品があるので、一歩ずつ着実に進めて行きたいと思います。(と同時に「販売して行く事も大変だ」と感じる季節の到来を耐えねば…)
2016年11月17日
またまた天気の良い日だったので、海へ転石を拾いに行きました。

この日(13日)は朝から快晴で、気温も初夏並に高い日でした。(痛いくらいの日差しでした)
休日と言う事もあり、押上の海岸には多くの人が訪れていました。





波は強めで砂の上がっている場所が多かったですが、それなりに石たちも上がっていました。
速めの波に苦戦しながらも、青く美しい空と海を満喫しながら探しました。




一通り歩いて見付けたのは、灰色ヒスイ2個と玉髄2個です。
ヒスイ転石はどちらも輝石がキラキラと輝いていて、見本にはピッタリのタイプです。
玉髄は右の方が質が良く、左は石英と言った方が良いかと思います。


浜には幾つかの足跡がありましたが、このタイプのヒスイは玄人にしか探せないでしょう。
まぁ、実際に「初心者がこのタイプのヒスイ転石を拾って喜ぶのか?」と言う疑問もありますが、この場で自身で拾えたのなら、きっと喜ぶように思えます。(貰っても嬉しく無い人はいるかと(笑))

途中に魚釣りをしていた青年が二人いて、石にも興味があるようだったのでいろいろと教えたところ、途中から石拾いを楽しんでいました(笑)
元々興味があったからなのでしょうが、石拾いを楽しむ若者が増えて嬉しく思います。(一人の青年は綺麗なネフライトを拾い喜んでいました)

ヒスイを見付けるには時間が必用ですが、探し求めていれば必ず出逢う日が来るでしょう。



まだ時間があったので、青海の海岸にも行って来ました。
こちらは魚釣りを楽しむ人が多くいたので、邪魔にならないよう歩きました。





浜の環境は石が押し上げられて非常に探し難い状態で、これではヒスイは諦めた方が良いでしょう。
こういった場合は面白い石を優先的に探すのも一興かと。
環境によって楽しみ方を変えるのも石拾いの醍醐味かと思います。(個人的に(笑))




と、言う事で、まずはキツネ石、通常よりも石英の部分が多く粉っぽさが少ないです。
磨いても艶にバラつきがあるので、艶消しでの品を作っても面白いかと思います。(石英部分が多いので、もしかしたら多少は光るかもしれません)
とにかく緑色が綺麗なので、それを活かせたらと思います。





次はロディン岩、私が鴬石と呼んでいる石です(笑)
質も安定していて色も良い感じ、磨けばピカピカになるでしょう。
一番ヒスイに間違われる石なので扱いは気を付けなくてはなりませんが、とても優秀な石だと個人的に感じています。(活用すべき石でしょう)





最後は蛇紋石、ボーウェナイトの部類なのでしょうけど、ちょっと濁りが多い気がします。
不純物を多く含んでいるような感じですが、海の色を宿していて綺麗です。
非常に柔らかく、他の鉱物と擦り合わせると簡単に削れます。
濃緑タイプの方が石質が良く、水色タイプになるにつれて石質が悪くなるように思えます。





なかなか面白い石たちと出逢えました。
この後にラベンダービーチにも行ったのですが、全く拾えませんでした…。
でも奴奈川姫の像付近で昼食を食べて、天気の良い海を堪能したので満足です。

最終的には黄色い日差しとなった太陽の光の中で海岸転石を見ていると、何の石なのかさえ判断が難しくなり、この季節での探索時間の短さを肌で感じた日でした。

ちなみに、これだけ石を拾っていたら「家が石だらけになるのでは?」と思う人もいるのでしょうが、眺めて楽しんだ後に定期的に拾った場所(川や海)に戻したりしています。(全部じゃ無いけど(笑))
より良い石を選別して、後々に活用可能な石を手元に置く事を心がけています。
主に加工が可能な石を残し、次ぎに飾って長く楽しめる石を残します。(ヒスイ転石は簡単には拾えないので、ヒスイ輝石が見えるのはサンプルとして、見えないのは飾石として活用しています)

無駄に石を消費しない事は「活用する側の保護」なのだと考えています。



全く話が変わりますが、今の世の中を一言で表すと「覆水盆に返らず」ってとこでしょう。
要は「受ける器」と「流れてくる水」のバランスがとれていない…。
今後は、器を拡げるのか、水を減らすのか、あらゆる領域で選択が迫られるでしょう。(両方を進めるのは困難でしょう)

羊飼いに先導される「盲目の羊」と、それを肉(餌)として見る「刮目した狼」、このバランスをとるのも難しいでしょうね…。
まぁそれが、キツネであれ、ハイエナであれ、ネコであれ、イヌであれ、刮目さえしていれば、各々で対応は可能なのかもしれません。

一応書きますが、目に障害のある人を否定しているのでは無いので誤解の無いようにお願いします。(逆に世の中が見えていたりするし…)

なんであれ人間が生物である事(その本能を持っている事)を忘れてはならないし、人として成り立とうとする存在である事(理想を抱いて生きる事)も忘れてはいけないかと思います。
2016年11月11日
この間もお知らせしましたが、糸魚川物産センターがヒスイの産地表記を各業者へ義務付けしました。
その事でいろいろと気が付いた事もあるので、ここで書こうと思います。

主な表記基準は「ミャンマー産だけに印を付ける」との事なのですが、それでは産地表記を求めた人達は納得しないように思えます。
私が思うに、産地表記を求めた人達は「誰が見ても解るようにしとおけ」って事を言っている気がします。
なので糸魚川産のヒスイで作られた品も「糸魚川産」と解る表記をしなくては、正面から向き合って対応したとは感じないと思われます。

確かに「ヒスイ〜と値段を表記した白い値札だけ」で、産地を表記していると言っても説得力は無いでしょう。
やはり問題は「糸魚川産と(それが解るよう)明記していない事」なのだと思います。
売る側の言い分は「糸魚川産だから、あえて何も書かない」との事なのですが、それが信用無いので「表記しろ」って話になっている訳ですよね(笑)
それに産地が違っても「表記していない」って逃げる事もできそうだし…。

私も作品を置いているケース全体の事を記した産地表記を作りケース内に置きましたが、あまり目立た無い事に気が付きました。
お客さんからしても、どうしても「表記した紙」には目がいかず、品と値札ばかりに気を取られる事でしょう。
一応、物産センターの表記基準に従ってみたのですが、どうにも対応に疑問が残りました。

昔から私の活動を知っている人ならば、この対応でも今更疑う事は無いのですが、新規のお客さんの場合を考えると不十分な気がします…。

だったら「一番目立つ値札に表記した方が効果的」と思い、自分の作品だけに自分で作った値札を付けました(笑)
フォント(書体)も変え、文字サイズも変えて、より解りやすい値札に仕上げてみました。


これなら目立つかと思います、本当なら「糸魚川産」と入れた方がより解り易いのですが、デザインとしてダサイのも嫌なのでマーク化しました(笑)
最初は丸糸印(まるいとじるし)が何なのか解らない人もいるかもしれませんが、考えれば解るだろうし、店員に聞いてもらえば納得できるかと思われます。(浸透すれば問題無いでしょう)

しかも私の全作品に付いているので、私のケース内は丸糸印だらけ(笑)
比較する「丸外印」が無いので、業者を記した物だと感じる人もいるでしょう。
それも必用な事で、これにより私の作品がどのケースなのかが一目で解ります。(ケースが横一列に並んでいるので、解り難かったかと)
他の業者が「何も記していない値札」のままであれば、尚更に目を引くでしょう。

こういった事が有効である事は店員にも、一部の業者(その日に会った業者)にも伝えたので、それぞれの業者が対応すれば良いかと思います。
本当なら全業者の値札に付けて色分けもすれば、業者毎の品の分別にもなって便利な気がします。(〜色は〜業者としたように)

糸魚川は商売が下手だと言われていますが、こういった事からでも解るように思えるのは私だけでは無いでしょう…。
どうも「正面から向き合わず逃げる癖(特徴)」があるように思えます。

とにかく物産センターは書類で産地表記を伝えたので、後は各業者が対応するのが道理となります。
なので何かしら不備があったのなら、直接業者に問い合わせるのが効果的だと思います。
2016年11月07日
天気の良い日だったので、押上の海へ転石を拾いに行きました。

この日(2日)は午前中は快晴でしたが、やや風が強く気温も低かったです。
波も強めで、平日だった事もあり訪れている人はいないようでした。





浜辺は砂が多く上がっていましたが辛うじて砂利もあったので、とにかく綺麗な石の1個でも拾えたらと思い歩きました。
日光が強く全てがキラキラと輝いていて目が痛い(笑)、潮風も追い打ちをかけてくるので、手で光と風を遮りながら探します。



人気はありませんでしたが浜には足跡があったので、早い時間に歩いた人がいたのでしょう。
だからと言って残念に思う必用は無く、出逢いは「運」なので拾える時は拾えます。
しかもこれだけ波が強ければ浜の環境はすぐ変わるので、早かろうが遅かろうが楽しめます(笑)
ただ、こういった環境では波は強いので、くれぐれも気を付けて楽しんで下さい。


と言う事で、今回の探索で出逢った石たちです。
まずは、ヒスイ以外の転石で、上のアルカリ角閃石岩が1個、下のネフライトが3個、左下の玉髄が1個、右下の鴬石(自称)(ロディン岩)が3個です。
アルカリ角閃石岩はネフライトに似ているので迷いますが、硬度と表情が微妙に違います。
でも今回のは、もしかしたらネフライトに近いのかもしれません。




次はヒスイの転石で、左上のはヒスイ輝石がキラキラと輝くタイプで、右上のは私が「流青」と分類しているタイプのヒスイです。
左下のは光沢(石質)が良く、右下のは僅かに翠が入っています。


ちょっと面白いのは「流青」のヒスイで、地の色がくすんだ桃色をしています。
通常は乳白色・灰色・暗めの紫色なのですが、灰色と暗めの紫色が混ざったのか、それとも地に灰簾石が混ざっているのか…、ともあれ面白いサンプルとなりました。(私にとって)


更に面白いのが良質のネフライトで、石質が段違いに良く深緑の模様も入っています。
当初は蛇紋石(ボーウェナイト)かと思ったのですが、硬度や乾いた際の肌質が違います。
肌の特徴を見る限りネフライトとしか思えない…、あまりに濁りが少ないので間違えるのも無理はないかと思います(笑)
そのまま磨いただけでも、綺麗なペンダントになるでしょう。(サンプルで保管しますが(笑))





帰り際に、地元のお爺さんがいたので話してみました。
ヒスイの事を色々と楽しく話していたら、極小の綺麗なヒスイ転石を貰いました(笑)
私は県外者ではなく、ヒスイの加工を職業としている事も伝えたのですが、普段から楽しい話をした人にプレゼントしているようです。



小さいけどレア度は4〜4.5クラスで滅多に拾えないレベル、私がもらっても良いのだろうか…。
きっとお爺さんは、拾いに来た若い女性にプレゼントしたかったんだろうなぁ…、この日はオッサン(私)しかいなくて申し訳ない(笑)
この日に拾った転石なのか、それとも以前に拾った転石を持ち歩いていたのかは定かではありませんが、大切に保管しようと思います。

海で拾い始めたのが3年前くらいとの事だったので、まだこのレベルのヒスイ転石と出逢える証拠でもあります。(もっと大きいのも在るでしょう!)
私の経験とも合わせて考えても間違いないので、説得力はあるかと思います。

ちなみにデュモルチェ石が何の石か(名前など)解らなかったようだったので、名前と珍しい石だと言う事を伝えました。
白色の石が好きなようで、石英や曹長石なども拾って楽しんでいるようです。

地元同時(私の生まれ故郷では無いけど)での出会いではありましたが、楽しい人の縁・石の縁が在った日でした。
また海へ遊びに行きたいと思います。



話は変わって新たな革紐を入手しました!(約200mあるので当分は保つでしょう)
国内生産だったので結構なお値段でしたが、作品に合わせるには相応しいかと思います。
摩擦に強い頑丈な革紐を探していたので、良いお店と出逢えて良かったです。
神玉を購入される方々の支えが在っての購入だったので、とても感謝しています。


色はスサノオのイメージカラーである「渋い緑色」を選びました。
他のバリエーションも揃えたかったのですが流石に無理(笑)、資金が貯まってから考えようと思います。
同じ色ではありますが、違った折り仕様の革紐を二種類そろえたので、用途に合わせて使い分けできます。

一応書きますが、革紐単体では販売しませんので、ご了承下さい。
2016年11月03日
今年も僅かとなりましたので、今後の事を考えてみました。(以前に書いた事と重複する話もありますが、再度考えてみました)

まずは自分自身の活動についてですが、これはそんなに難しい事では無く、今年に月読の新作と神玉シリーズ最後(現時点で)となる奴奈川姫を制作します。
制作した後は、異玉の新作や生玉の制作、そして神玉の品揃えを充実させて行きます。
国津神の品揃えも考える必用がありますが、そんなに急ぐ事も無いかと思っています。(もっと未来で行っても良い事かと)
とりあえず自身の創作活動はこんな感じ、やるべき事が限られている分、集中しやすいかと思います。


次は、「活用を担う施設」である糸魚川物産センターの再生です。
幸いな事に、やっと「産地表記」が書面にて各業者に義務付けられました。
これは多くのお客さんからの要望(と言うか当然の主張)によるものであり、外からの力で現状を変えた成果だと思います。
私がやろうとしたのが約10年前、それより前に社長がやろうとして断念、更にもっと前から言われていた事を考えると「産地表記するのに20年〜30年もかかった事」になりますね…。(もっと前からか?)
たかが産地を表記するだけでこの年月を浪費する…、どこまで狂った領域なのだろうか(笑)

なんであれ産地は表記される事となりましたが、表記したからと言って全てが信じられる訳でもありません。
何故ならば「自分の扱っている商品の産地を把握していない業者がいるから」ですね。
この領域では「作っていない者が販売するリスク」は大きく、更に糸魚川のヒスイの知識が無いと信用されないでしょう。
非破壊の分析でも、ある程度は産地を特定できますが100%では無いので、やはり業者の信用が判断の要となるでしょう。(玄人は、ある程度のレベルまで目視で判断が可能)
処理・非処理の分析は可能なので、産地に拘りは無いけどナチュラルのヒスイを求める方には、鑑別書を付けるのが良いでしょう。(業者と癒着していない鑑別施設の鑑別書を)

問題は物産センターの加工所、ここの活用は今後の未来に大きく関わってくる気がします。
かなり以前に書いたのは「業者ごとでローテーションして担う」と言うものですが、現在に表に出て加工を担える業者がどれだけいるのだろうか…。
今現在の糸魚川ヒスイの領域は、「暇なジジイ・ブローカーくずれ・業者モドキ」で溢れています。
その全てに老人が関わっていて「昔に、ただ同然で手に入れたヒスイを加工して延命している」って事がセオリーとなっています。
延命である以上、速度をゆるめても滑り落ちて行くだけであり、ここに若者の入る場所はありません。
ハッキリ言って老人と同じサイクルで生きても無駄、死ぬ寸前まで消費し尽くす事を止めませんから、その後には未来はありません。
それでも、ジジイが食い散らかした物を在庫処分する道はあって、中国が日本をダストボックス(ゴミ箱)として活用しているように、同様の手口で他国に処理させる道は残って行くでしょう。
それが望んでいる未来だとしたら、そこへ進む者がいても誰も止めはしないでしょう。(それも商売なのですから)

ともあれヒスイ原石でスタートラインを変えられている以上、この領域で張り合っても徒労に終わります。
非常に緩やかであっても上がって行く領域が必用であり、この者(ジジイ)とステージを変えて進む道が必要不可欠となっています。
それに結局は真似事の領域、遅かれ早かれ陳腐化するので最初から別のステージを目指す事を念頭に置いて進むのが常識となって行くかと思います。
しかし、ここで認識しておく事は「スタートラインを変える事は非常に有効」と言う事です。
競争である以上、人よりスタートラインが前の方が有利なのは当然ですね(笑)
それが生まれ持った才能なら尚更、こればかりは文句の言いようがありません。
それは素直に認めるとして、だからといって人を蹴落とし一人勝ちを求めて良いと言う事では無いでしょう。

ただでさえ若者が少ない領域なので全く意味が無い…、ジジイには驚異になる存在でも、私には必用な仲間となる可能性は高いです。(若くても変な者はいるけどね(笑))
後は「どれだけ腹を括った者と出会えるか」が重要ですが、そうで無くても共有・共感できる事は多いでしょう。(ジジイより遙かに多い(笑))

そういった者たちが集える「一つの道(領域)」は創りたいと思っています。(創作の道を拓きたい…)
物産センターも古い店員は「ほぼ排除された」ので、新しい挑戦が可能かと思います。
と言う事で、色々と打診中です。(ここでも外的圧力が必用なのかも…)


残る問題は「流れて来た者」と「流れて来る者」でしょうか。
この間も書きましたが、それらしい者がいたからと言って警察に通報する程度では「偽善」で終わります。
まずは「その者達」を良く知る事が必用で、同じ目線で監視する事が求められるでしょう。
川を楽しみながら監視する、海を楽しみながら監視する、それを行えば許容範囲の者と「そうで無い者」の区別は付き易いと思います。

とにかく川で重機を使って掘ったり、トラックを持ってきて積み込んだりする者は、もう後がないって程に追い込まれている訳です。(いろいろな意味で)
人の尊厳として「普通では考えられない異常な事をする」って理由は、背に腹はかえられず、人生が行き詰まっている証拠でしょう。
それを保護の下で排除するからには、相応の覚悟が必用となります。
ある意味で命を賭けている者なので、その排除には同様に命を賭けて対峙する必用があるわけですね…。

もし警察を使うのならば、注意した際に相手が怒り傷害事件となってからの方が効果的でしょう。(正当防衛で返り討ちに出来た方が良いですが…)
もう「形振りかまっていられない」って状態の者を相手にするには、それだけの用意も考えるべきです。(それが「護る」って事ですから)
本来なら、優先的に役人がそれ(命を賭ける覚悟)を担うべきでしょう。(公僕だし)
フォッサマグナミュージアムの職員が、毎日交代で見回れば良いかと…。
しかしその覚悟も度胸も無いでしょうし、もっと適任の者達もいるのですよね…。(土建屋は糸魚川市が「制御しろ」って話だけど)

それが「より同じ目線で生きる者」であって、それを私は「流れて来た者」と呼んでいます。
同じ境遇の者であって、限られた利益を護らざるを得ない者、ここに善悪は無く、高い志も無く、結果的に僅かな保護を担う状態となった者達がいます。
日和見している者達にとっては「死のうが生きようが無関係」であり、限られた利益だから協力し合う事は無く、一定の規模で昔から存在している者達、これ程に相応しい者はいないでしょう。
その者たちは警察に通報し合ったりしていますが、それは無意味、今はもっと現実に向き合う事態になっています。
これが「毒をもって毒を制す」と言う事になるのでしょうね…。(双方が拮抗している状態が良いのでしょうけど…)

自分が矢面に立つ事を避けたいなら、他者を道具として使う事を選ばなければなりません。
逃げながら手を汚すか、向き合って体を張るか、保護を担うのなら「どちらかを選択しろ」って話ですね。

一方で活用する側での保護は「便乗しない」って事なのでしょうが、先日のハロウィンで騒ぐ人達を見ると無理な話だと感じました(笑)
農耕もしない者達が収穫祭を楽しむ…、仮装している分、余計に滑稽に見えます。(中には農業を営む人も少数いるのでしょうが)
しかし、その経済効果はハッキリと出ていて「人間とは便乗する事を好む生物なのだ」と改めて認識しました。(日本と言うかアジアの特徴?)

そもそもが現実逃避の究極体、今後は益々増えていくタイプの人間だと思われます。
他人の物と自分の物との区別か付かない、原点を継承しない、あらゆる領域での問題点ではありますが、私が優先的に護りたいのは「日本でのヒスイの在り方」なので、やり方次第で何とかなるかと思います。

何故ならば、この領域は趣味で楽しむ人も含めると「同じ思いを共有している人たちが多いから」ですね。
換金を求めていない者であるほど非常に頑固な信念(良くも悪くも(笑))を持っていて、中間にいる私には頼もしく感じます。
その頑固さは今の若者に欠けているものなので、多少なりとも継がせてほしいです。

便乗が減る事は無いでしょうけど、原点が継承されて行くのなら「枯れ木も山の賑わい」と思えてきます。
さっきの話では無いですが、便乗も「僅かな保護」を担っているので、拮抗するバランスさえ保てば問題無く共生して行く事でしょう。

そう言えば最近、ある場所で磨きに拘っているジイさんが必死に自分の磨きの正当性を訴えていました。(私に共感して貰いたい思いと、張り合う思いが混在していましたが(笑))
作る側である私には言ってる意味は理解できますが、この田舎の更に小さな部屋で、ジイさんがいくら正当化しても意味が無いのですよね(笑)

それにこれは定形勾玉の磨きの話で、「艶消し」や「バレル研磨しない勾玉」を否定したいのは解りましたが、物が勾玉である場合、アクセサリー(ジュエリー未満)タイプと、工芸品(模倣)タイプでは見方が違っていきます。(これが定形のルースであるのなら、艶消しは有り得ないのでしょうね(笑))

それにそのジイさんは自分で磨きの魅力や苦労を発信していないし、値段にも付加していません。
これでは自分で価値が低いと言っているようなもの、だからと言って高くすると売れないのだそうです(笑)
とするのなら購入側(仕入側)も、相応と見ているのでは無いでしょうか…。(お得感もあるし)

最終的にそのジイさんが言いたい事は「自分の勾玉がこの値段なのだから、それより磨き(ヒスイ)の悪い勾玉は、もっと価値が下がるべきだ」って事です。
で…、「それを決めるのは誰なんだ」って話ですが、それは購入する側ですね(笑)
なのでその主張は直接「お客さんに言ってくれ」って話です。
それに普通に考えて、その両方を使いこなせば良いだけのような気が…。

これを私の立場に置き換えると、「便乗しているだけの品が売れるのは間違っている」って言うのと同じかと思います。
しかし現実には便乗していても売れます(笑)、いやむしろ便乗した方が売りやすいのではないだろうか?
これもハロウィンの話と一緒で、「人間とは便乗する事を好む生物」なのだから当然かと思います。
もっと言えば便乗とは「共有・共感と表裏一体」なわけです。(似て非なるものだけど…)
日本人には特に好まれる感覚と言われていますので、消え去る事のない現実でしょう。(徒党を組んで正当化する事も人間は大好きなようです)

とにかく価値観を完全に一つにする事は不可能だし、その必用も無いです。
いくつかある基準の中で、理解できない基準があれば「解らない」と言えば良いでしょう。
自分には解らない、ある意味それで全てが解決します(笑)
解らない事を恥じるのも必用ですが、解らない事なんて世の中に溢れています。
解る領域の中で解る人達と楽しむ、まずはそこから始めれば良いのではないでしょうか。



そんなこんなで様々な課題はありますが、確実に前に進んでいるように思えてきました。
都合良く私が夢見る未来と全く同じ状況に成りはしないでしょうが、そこは生物としての適応能力で順応しながらも抵抗し、自分なりの「未来のカタチ」を築きたいと思います。

来年の4月末には40歳(初老)となりますので、迷わない準備もして行かなくてはなりません。
なので今後は「迷わない事」を目標に進みたいと思います。(体現出来たら奇跡だけどね(笑))

いや〜、今回は文字だらけだなぁ〜(笑)
2016年10月27日
今回は、月読命「翠月」の六作目を紹介します。

明るい翠が浮かぶタイプのヒスイで石目がありますが、一体となっているため頑丈です。
多少の凹凸が残りましたが石目の模様とも合わさり、その表情に「月面」を宿しました。
紅葉する葉もあれば芽吹く葉もある、この季節ならではの景色をバックに撮影してみました。




小サイズですが厚さを10mmにして、ふっくらとした三日月を作りました。
翠月のイメージとしては特に「優しい感じ」を出したいので、直線より曲線を優先し白地に浮かぶ明るい翠が、より柔らかく見えるよう仕上げています。(月光シリーズはシャープさを優先)





なるべく明るい翠が多く入るよう配置を考え、削り出した際に宿す表情も予測します。
今回も予測通り!、良い表情を宿す作品に仕上がりました。(両面に色も入ったので満足です!)





透明度も高く、透過光はまさに「夜空に浮かぶ翠の月」そのものです。
この表情もたまらない!、特に石目が効果的な演出をしているかと思います。





非常に満足する作品に仕上がりました。
月読は他の三貴子に比べて制作数が若干少な目だったので、今月〜来月にかけて重点的に制作しようと思います。(作れる限度は在りますが…)
バランスを担う存在となっているので、現在には必用かと感じています。(バランスを担って成長を促すのが月読の神玉です)

加工するヒスイ自体にも恵まれた事で制作できましたが、今後はより困難になって行くでしょう。
それも私の運次第、人の縁と石の縁を大切に創作活動を進めたいと思います。


その他にも、ちょっとしたペンダントも制作しました。
一つはシルバー枠に紫ヒスイのルースを入れたペンダント、もう一つは丸玉にシルバーの金具を付けたペンダントです。(丸玉のツキサシとバチカンはシルバーではありません)


これはこれで面白い、気軽にアクセサリーとして身に付けられるので良いかと思います。
ヒスイが国石となったので「日本国民が何らかの国産ヒスイを持っている」って状態になれば、益々ヒスイの神秘性は高まるでしょうね。(かなり独特な国に成るなぁ〜)


国津神最後のデザインである奴奈川姫も制作を進めています。(現段階での最後です(笑))
国津神は番外の八咫烏があるので7作品になりますが、どちらも将来的(未来的)にはもっと増えるので問題ないかと思っています(笑)
とりあえず現段階での最後となる奴奈川姫は、今までの技術やデザインの集大成となるので良い作品になるかと思います。(それぞれに好みがあるので絶対じゃ無いけどね)

糸魚川を代表する女神・母神・巫女でもあるので、特に「奴奈川姫らしさ」を表現したいと思います。
まぁ、私が創るのは「一つの未来」であり「一つのカタチ」なので、それを未来へ繋げられたらそれだけで幸せな事なのだと感じています。
2016年10月18日
16日は、去年も楽しんだ木地屋の里の「きのこ祭り」に行ってきました。

今年はとち餅を買うため早めに来たのですが、もう行列が出来ていました。
外はキノコとイワナの行列、入口はキノコ汁の列、店内はとち餅の行列で賑わっていました。(とち餅の行列が、一番長かったです…)
とち餅は開店して15分で売り切れ、これで前回に買えなかった理由が解りました(笑)





外を見渡すと、去年よりも紅葉が遅い山々が見られます。
秋らしい景色は楽しめませんでしたが、快晴で気持ちの良い懐かしの風景が広がっていました。




外の釣り堀では、チビッコたちがイワナ釣りを楽しんでいました。
釣果も良く、みんな楽しそうに遊んでいました。(お昼頃からは大人が増えるでしょう(笑))




今年のイワナも良い感じ、早速購入して頭から食べました。
濃厚な味で非常に美味しく焼き加減も最高でした!
ここも一時は忙しく、お爺さんたちがテンパっていた(かなり)ので、しばらくしてから来たのですが、予約などに追われていて購入時も結局テンパっていました(笑)




この後は、ざるそば大盛り(手打ちの)を食べて初秋の木地屋の里を堪能しました。

夏にも祭りがあったのですが、チビッコの自由研究を見ていたので行けませんでした…。
来年は夏と秋の祭りを楽しみたいと思います。


次は逆方向の大網地区へ向かい「つちのいえ」に遊びに行きました。
一度はここに泊まりたい、管理している方とも数年前に知り合って何度か話をさせて頂きました。


以前は青年だったと思っていましたが、年齢を聞いたら私より7歳も年上でした…。
私が老けているのか…、その方が若々しいのか…、その両方かもしれません(笑)

この日は冬に向けて掃除などの支度をしていたのですが、お願いして内観も見せて貰いました。
かなり広く、二階の寝室は15名〜18名は泊まれるそうです。
私に大勢の仲間が出来たのなら、加工体験を兼ねて宿泊したいと思います。
お風呂もあるのですが、すぐ近くに姫川温泉があるので、お客さんは温泉を楽しむのだそうです。(やはり醍醐味は、豪雪の冬でしょうね!)

入口にある容器では、栽培した大豆で自家製の醤油を作っているのだそうです。
これでかなり絞れるそうで、一年は軽く持つ量になるそうです。
改めて大豆の多様性に驚かされました。

いろいろと話せて良かった、人間としての原点の強さ持った人たちなので学ぶ事は多いでしょう。
いずれ「自給自足の初歩」を教えてもらおうかと思います。

夏には悲しい事故がありマスコミで溢れ返ったようですが、今は本来の静けさに戻り、吹き抜ける風が郷愁を誘います。


大網地区に別れを告げて、姫川温泉の足湯で一息つきます(笑)
でも全然熱くない、と言うより「ほぼ水」って温度でした。
源泉を確かめてみるとスゲー熱い、この源泉で何がどうしてこんな温度になったのだろうか?(もしやミステリーサークルか?)




最後に久しぶりの根知周辺を楽しみます。
久々ですが、特に河川モニターをしていた頃と変わりは無いようです。(ここら辺は)




姫川へ歩いて行くと、幾つかの流木が散らばっていました。
まさかここまで増水したのだろうか?、と思ったのですが、良く見ると農業用水?の通路に流木が溜まり、ここの水が溢れたようです。
よってこの流木を片づければ、水や流木が溢れる事も無いでしょう。






途中にトノサマバッタの夫婦を発見!
雌の方が大きく、更に雄はおんぶされています…、力関係が明確に姿に出ていますね(笑)
邪魔しないように静かにその場を立ち去ります。




水神様の祠は、まだ草木に覆われて行く事が出来ません。
秋が深まり葉が落ちる頃、訪ねる事が出来るのでしょう。




姫川の流れは相変わらず美しく、ヒスイ色に輝いています。
あれから幾度か荒れたようで、記憶にある地形では無くなっていましたが、その流れは留まる事無く海へ注がれています。





ふと足下を見ると小さな蛇紋石がありました。
ボーウェナイトとは言えませんが、サーペンティンと言っても良いかと思います。
ヒスイではありませんが姫川の色を宿していて、魅力的な石だと思います。





それはそうと、帰り際に警察官が川へ降りてきました。
事情を聞くと「通報があった」のだそうです。
なんでも「鉱物を壊している」といった類の通報らしく、私も事情を聞かれました。
これが例の職務質問か!、と理解し言い分を聞きました。


その警察官の人が言うには、ここは鉱物を拾ってはいけない場所と言うのです。
え?、私が河川モニターで国土交通省に聞いたのは「河川の活用は基本自由」って事でした。
それを伝えると警察官の人も困惑気味で、「フォッサマグナミュージアムで確認したら、良いのか訪ねられたら基本は駄目と答える」との事でした。

ちょっと意味が分からない(笑)、何故に警察官がフォッサマグナミュージアムに伺いを立てるのだろうか?
警察官が動く理由としては「通報があったから」であり、「動かざるを得ない」のは理解できます。(当人に確認済み)
しかし本当に「それ」が必用だったのは半世紀前なんですよね…、正直、この真っ昼間からデカイ岩石を割ったり、持って行ったりする人(単独の者)なんてもういませんね。(もっと上流にはいるけど)
しかもここは河川敷から本流までが遠いので、デカイ岩石を運んで行く訳が無い。(夜なら別でしょうが)
それが堂々と出来るのは、重機を使って工事している土建屋だけでしょう…。

刑事事件を起こしていない者にとって警察は恐れの対象にはならず、この場合は人間と人間の会話となります。
丁度良かったので「車中泊の事」や「海で潜って探す者の事」も聞いてみたのですが、明確な答えは返ってきませんでした。
河川敷での車中泊は基本的には駄目らしいですが、取り締まったりする訳では無いようです。(しかし高田河川国土事務所の糸魚川出張所に訪ねると、駄目と言う訳では無いようです)
海岸での鉱物採集は良いようですが、潜っての採取はフォッサマグナミュージアムに聞いて欲しいとの事でした…。

フォッサマグナミュージアム(学芸員?)が駄目だと言って、そこに法的拘束力が在るのだろうか…。
ヒスイが国石となった事で厳しくなったのでしょうが、国石だからこそ国のルールが優先されるのでは無いだろうか?
そして私が知る限りでは「河川の活用は基本自由」、「鉱物の破壊」や「大な岩石の持ち出し」や「大量の石の持ち出し」は禁止されていますが(って言うか当たり前だけど)、ルール内であれば楽しんで良いはずなのですが…。
新たに国でルールを作ったのかも確認したのですが、そう言う事でも無いようです。

それに通報した者にも疑問が残る…。
と言うのも、素人の偽善(妬み含む)なのか、本当の盗掘者の仕業なのか、が疑問です。
前者は詳しく説明する必用も無いでしょうけど、簡単に言えば「歪んだ共産思想」が原因です。

しかし問題は後者、これは昔から行われている事なので珍しく無いのですが、原石を販売する者たちにとって、趣味で原石を拾う人たちは商売上邪魔な存在となります。
なぜなら「自分の延命の種」を拾われてしまうのですから…。
そこで警察を使います、「通報されたら動かざるを得ない特性」を利用し、同じ原石売り(原石拾い)を排除しようとする訳ですね…。
これは普通に行われている事で、去年も仲間割れの末に同じように警察に通報したようです。

本当に規制しなくてはならない相手に使われる、何度も何度も繰り返して…、それが現在に至っているのは事実です。
まぁ、警察だって馬鹿では無いので、その辺は認識しているのでしょう。
しかし通報される度に現場に来て同じ問答を繰り返していては、ガキの使いになってしまいます。
しかも疑問に対する答えを持たないのであれば尚更不毛、逆に可愛そうになります。
今後、糸魚川の警察は「この類の事を通報した者の素性」も調べる必用があるでしょう。(通報者と一緒に現場へ行くとかして誰なのかを確認する必要がある)

私の他にも川へ降りている人が数人いて、その内の誰かが破壊をしたのだろうか?とも考えたのですが、そんな音も聞こえませんでした。
バールを持っていた人は遠くで見かけたので、それは注意しても良いかと思います。(バールで岩石は壊せないけど、常識的な姿では無い)

そう言えば海で知り合ったお爺さんも、警察に訪ねたら「重機を使わなければ良い」と言われたようです。
誰が趣味に重機を使うのだろうか…?、なんであれ「禁止では無い」って事なのでしょう。

最終的に警察官の人も「お騒がせして申し訳ない」と言って帰って行きました。
別にその人が騒いだ訳ではないので問題無いですが、規制が必用なのは土建屋(下請け含む)だし、もっと別の領域にも隠れ潜んでいる事も知っている人は知っています。(結構有名な話だし(笑))

でもそこを掘り返せば糸魚川に立つ瀬が無くなるのでは…。(自爆したいのだろうか?)

解った事は、この昔から続く案件(問題)に警察は「仕事として深く関わって来なかった」って事です。(事件じゃないし、明確な答えも用意されていなかったので)

これからの糸魚川には、ある程度明確なルールが必用となるのでしょうね。
河川の要所にルールを掲示したデカイ看板を立てると、より解りやすいかと思います。(基本はどこの河川とも同じルールなのですが)

でも本当に認識すべきは「綺麗すぎる水には魚は住めない」って事で、生物で在る以上、多少の濁りを許容できなければ生き物としての未来は閉ざされる事でしょう。(特に人間は、その規模とバランスが難しい…)

最後の最後で訳が分からなかったけど、色々と楽しめて良かったです(笑)
2016年10月18日
15日と16日に高浪の池と木地屋の里でイベントがあったので、遊びに行きました。

まずは15日、久々に訪れたので改めてこの景色に感動しました。
非常に天気が良かった事もあり、見晴らしが最高でした。
気温が下がった日が多かったのですが、今はまだ紅葉は見られません。(僅かに色づいている)




高浪の池に到着、まずは大きな木の下の祠に挨拶します。
この日は「鯉恋祭り」だったらしく、大勢のお年寄りがグランドゴルフを楽しんでいました。
ペアでの大会だったようですが、「鯉」にも「恋」にもあまり関わっている感じがしなかったのは私だけでは無いでしょう(笑)




とりあえず恒例の「巷で有名?な巨大魚(オブジェ)」を撮影、同時に口の中のヒスイを確認します。
今年も無事、きっと浪太郎と翠も喜んでいるでしょう。(多分)




相変わらず神秘的な美しさを宿す高浪の池、何度見ても飽きない景色です。
私は静かな湖畔の郷に生まれ育ったので、この景色は魂が揺さぶられます。
ボートがあるので、湖上を楽しむ事もできるのでしょう。





お昼になったので祭り限定のクルミ餅を購入して、高浪ラーメンを食べました。
昔懐かしの味で、とても美味しかったです。(祭りで気合いが入っていたのか、特にこの日のラーメンは美味しかったです(笑))


ここまで来たので小滝ヒスイ峡にも向かいました。
高浪の池の入口にある秋桜を通り過ぎ、クネクネと曲がった道を下ります。




ヒスイ峡に到着、いつもながら明星山がデカすぎて写真に収まらない(笑)
綺麗に草刈りがされていて、天敵のウルルもいませんでした。






勾玉池の湧き水も勢いが良く、豊かな水源がある事が解ります。
この景色も見ていて飽きないんですよね…、強くなったり弱くなったりする湧き水を見ていると吸い込まれそうになって池に落ちそうになります(笑)




小滝川に降りて撮影しました。
川の水に触れると冷たかったですが、この日は暑いくらいの日差しだったので気持ちが良かったです。
辺りに紅葉も見られないので、秋本番はもう少し先のようです。





そんな中でも、赤トンボ(ミヤマアカネ?)が秋の訪れを告げていました。




今年も二ヶ月とちょっと、一年一年が大切になる年齢となります。
糸魚川ヒスイが国石となり、私の仕事は「国石で創作する職業」となった訳ですね…。
ここからは「国石に便乗して延命する者達」との差別化が、必要不可欠になるのでしょう。

私は作家なので「繋ぐ事」を担いますが、継ぐ者(職人)との連携も大切になるかと思います。
才能溢れ、未来を感じさせる若者との出逢いも期待したいと思います。(私からも探さなくては…)

後編に続く…、って最後は話変わってるし(笑)
2016年10月17日
主に玉髄やロディン岩を探しに、須沢の海岸へ行って来ました。

この日(11日)は午前中は晴れていましたが、午後は曇りとなりました。
それでも清々しい風が吹き抜けて気持ちの良い環境だったので、転石探しを楽しむ事ができました。





波は強く探すには難しい状態でしたが、ここは大きめの石がゴロゴロしているので綺麗な石だけに集中しながら歩きました。
ヒスイも在ればラッキーですが、あまり期待できない感じだったので、加工できそうな石を優先的に探しました。(玉髄・軟玉・鴬石(ロディン岩)をメインに探しました)




まずこちら側では、ヒスイに近い(であろう)アルビタイト1個、良質の玉髄1個、濡らすと綺麗なキツネ石3個を拾いました。



アルビタイトは一瞬ドキッとしましたが、拾い上げる際の感覚に違和感があり、乾かして確認して見るとやはりヒスイではありませんでした…。
ヒスイに近いタイプ?なのでしょうけど、変成作用が不十分だったように思えます。
でも加工して綺麗に輝くのであれば、良質のアルビタイトの作品として展示できるかと思います。

玉髄は団子のような姿で、全く傷が無い良質の玉髄でした。
大きな作品は加工できませんが、ルースの制作を考えれば大きめのルースは加工可能でしょう。

キツネ石は小さい2個は観賞用(水中で)かな…、大きい1個は加工も可能でしょう。
ただ磨きに難があるので、艶消しで仕上げるのが良いのかもしれません。


今度は右側へと移り探索を続けます。
向かう途中、ショウリョウバッタ(多分)がお出迎えしてくれました(笑)
全長だけを見るとトノサマバッタよりデカイ、こんな翠のヒスイが在れば良いな〜、と思いつつ名残惜しく別れました(笑)




こちら側は、海からの波がより強く打ち寄せていました。
姫川の河口とも繋がっているので、合流部分は複雑な流れとなり巻き込まれたら命は無いでしょう。





こっち側で私が出逢えたのは、ちょっと粗めのオンファス輝石1個、大きめのネフライト1個、キツネ石1個でした。


加工が出来そうなのはネフライトくらいでしょうか…。
オンファス輝石は磨きは出ますが、石目の強度に難がありそうなタイプなので厚めの品を作れば問題は無いのかもしれません。(やってみなくては解らない(笑))


そんな中でも驚いたのは親父が出逢ったデカイ玉髄!、その姿はまるで「はんぺん」です(笑)
加工するのにも十分なサイズで、かなり珍しい出逢いかと思います。(これは海からと言うよりは、川からの贈り物なのでしょう)




全部が真っ白だったのなら「石英の塊」として驚きはしないのですが、側面を見ると白と半透明の脈が流れて縞瑪瑙になっています。
凹んだ部分には小さい剣水晶が煌めいていて、全体が光を透します。

そのままでも綺麗なのですが、川擦れにより乾くと白くパサつくので加工を考えた方が良いのでしょう。
この間の玉髄といい、瑪瑙に縁があるように思えるのは錯覚なのだろうか…。
なんであれ、大切に活用を考えたいと思います。


ちなみに、この探索で知り合ったお爺さんがいました。
趣味として加工をしているようで、ヒスイに限らず面白い鉱物を加工しているようです。
私としては「石拾いだけをしている人」と共有できる話題は限られているので、そのお爺さんと歩きながら話しが出来て良かったです。(ちなみに親父は探索に夢中でした(笑))

販売を目的としての加工では無いので無駄に張り合ってくる事も無く、それぞれの石の特徴などを話しながら歩きました。
原点の楽しみの中にいる姿が懐かしく、久しぶりに楽しい話ができました。

きっと売れるのであればお金にしたい気持ちはあるのでしょうけど、それが望めないと認識して受け入れている「潔さ」を感じました。
こういうお爺さんと一緒に加工すれば、遊びとして楽しいのだろうなぁ〜。

なかなか面白い「石との出逢い」、「人との出逢い」があった探索でした。(残念ながらヒスイとは出逢えませんでした…)


そう言えばお爺さんは車中泊をしているからなのか、今までに6回ほど警察に職務質問されたようです(笑)
車上荒らしであれ、盗掘であれ、70歳過ぎたお爺さん一人が出来る規模では無いのですが…。

監視するならば土建屋か、その下請けを監視した方が良いように思えます。
住み着いているブローカーくずれも顔が知れているのだから、その周りを監視していた方が抑止力になるでしょう。(集団で岩石を壊しますから)

でも誰が一線を越えていて、誰がルールの中で楽しんでいるのか、これを判断するのは難しいでしょうね。
なんであれ宿泊施設に泊まっていたなら、お爺さんは職務質問される事も無かったでしょう(笑)

これがキャンピングカーだったら問題無かったのだろうか?、車種に限らず河川敷や海岸付近で、一週間ほど滞在する場合は届けが必用なのかな?(普通に考えると、そもそも禁止されているように思えるけど…)

写真家の場合は車中泊しないと撮影できない景色があるので普通に行うようですが、要は「人に不安感を持たれない場所」で車中泊している分には問題は無いのでしょうね。(多分)

考えた事が無かったな…、解る人にでも聞いてみようかな。

これから増えてくるであろう人たちに、最低限のルールは守ってもらう必用があるのでしょう。
最低限のルールであっても、知らない事が多いのは私自身としても驚きます。(勉強不足ですね…)
2016年10月07日
久々に晴れたので、押上の海岸(糸魚川海岸)へ転石を探しに行きました。

この日(2日)は快晴で、やっと秋晴れと呼べる陽気になりました。(気温自体は夏でしたが…)
日曜日でもあったので数人の人たちが訪れていましたが、石を探したり、釣りをしたり、泳いだり(チビッコが)と、それぞれが自由に海を楽しんでいました(笑)





波は少し強めではありましたが、短い波だったので危険は少ない状態でした。
しかし満ち潮だった事で普段よりも探す場所が後方となり、砂も上がっていたので探索には不向きな環境ではありました。
そんな中でも、砂浜を手で掘りながら綺麗な石を探す女性たちが印象的でした。
もしも良い出逢いが在ったのならば、一生の思い出となる事でしょう。




探索の結果、ロディン岩1個、小さなネフライト1個、オンファス輝石1個、小さなヒスイ1個を拾いました。
今回は綺麗な石との出逢いは少なかったですが、天気も良かったので気晴らしとしては満足でした。



あまりに天気が良かったので、海水で濡れた全ての石たちがキラキラと輝きまくって逆に探し難かったりもしました(笑)

海は碧く、底知れない美しさを秘めて眼前に広がっていました。
詩を詠んだ場所は全然違いますが「ロウカンの玉をとかして今だたらず、何秘めたるやこの湖(海)の色」って感じでヒスイの神秘も宿っているように見えました。

また次回も転石拾いを楽しもうと思います。
2016年10月04日
黒ヒスイで制作した三貴子を購入された方から、三貴子を揃えた首飾りの制作を依頼されました。

前々から考えてはいたのですが、その先へ進む事は無く現在に至っていました…。
しかし、これも良い機会と思い「自分が身に付けるのならこうする」と言うデザインで、革紐とウッドビーズ・メタルビーズを組んでみました。


左目の天照、右目の月読、鼻(心眼)の素戔鳴を表現した配置で組んでいます。
一応、天照が右目で月読が左目とする話もあるので、その場合は首飾り自体を裏返せば問題は無いかと(笑)(なんであれ中央は素戔鳴だし)

とても満足する仕上がりとなりました!
自身で制作した「自分好みの作品」で「自分好みの首飾り」にしたので、手放すのに躊躇しましたが既にお買い上げ頂いているので、高まる執着心をなんとか抑えた次第です(笑)

一番考えたのは革紐と神玉を繋ぐ部分で、ここは頑丈な紐で無くてはなりません。
とにかく「見てくれよりも頑丈さを優先する紐」が必用なので、ストラップの紐をそれぞれに3本使ってしっかりと結びました。
3本の矢ではありませんが、三貴子だけに3と言う数字は縁起が良い気がするなぁ(笑)

これでまず切れる事は無いでしょう、神玉もぶつかり合う事のないスペースを確保しているので身に付けても大丈夫かと思います。(私なら祭事用にして、普段は飾って眺めて楽しむ事でしょう(笑))
今回は中サイズでしたが、小サイズの「三貴子の首飾り」も面白いかと思います。(小サイズと中サイズは身に付ける事も目的としているし)
久々に、お客さんに成長させてもらった感じがします。(感謝です!)

昔で言うところの「豪族との縁」なので大満足、これにより私の未来を支えてくれると同時に「糸魚川ヒスイの一つの未来」も支える事になるので、とても嬉しく思います。
この縁を大切にして、私が願う未来へ繋げられたら幸いです。


それはそうと「闇陽炎」に「月影」に「万武不倒」の三貴子が勢揃い、テーマ的に鬼に金棒の作品が集まりました。
所有者が同姓と言う事もあり、男としての感性を共有できて嬉しい限りです。
生物(漢)として肉体・精神・魂の強さが、どれだけ大切な存在なのかを良く理解しているのだと思います。

これで三貴子の制作にも力が入りますが、同じ母石で三体を制作できるヒスイが少ないのが問題ですね…。
しかしこれもヒスイとの縁、然るべき時に然るべき作品に仕上がる、全ては「受け継ぎ繋がれた意志の下に成される縁」なのだと感じています。

それに普通に緑・青・紫で制作して揃えても魅力的なので、未来への可能性は無限大だと信じています!

自然(神)から学び、人の縁で成長を促され、先人が切り開いた王道を歩んで行けたら幸いです。
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