多くの人の“大切なわたしのかけら”となることを願いまして…
ホーム作者の思考
作者の思考
作者の思考:825
«前のページ 1 ... | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | ... 42 次のページ»
2017年07月09日
糸魚川が記録的な大雨になる前に、美山の紫陽花を見に行きました。

今年は手前の紫陽花ロード(自称)の紫陽花が大きくなっていて、とても綺麗でした。
これから咲き揃う感じで、瑞々しい開花の彩りを楽めました。




まずは濃い水色、夏を強く感じさせる発色で、個人的には「故郷の小さなお祭り」の記憶が浮かんできます。
この色を見ると40歳になってもワクワクしてしまいます。(夏休み前の子どもみたいに)





その中に淡い水色の紫陽花を発見、こちらも魅力的で憂鬱な梅雨も悪くないと思える存在です。
寒色の青として、より涼しげな印象を宿す姿は初夏にピッタリです。




次は紫の紫陽花、名前に紫が入るだけあって美しいです。
濃いめの発色は「紫ヒスイの印象そのもの」で、例えとして一番伝わり易い花かもしれません。
周りの淡紫も開花の色を宿し、太陽光で透明感を増しています。
朝と夜の紫ヒスイを同時に見ているようで、幻想的な景色に癒されます。






最後は白の紫陽花を撮影、色とりどりの中でも存在感を失わない強さを感じます。
これを見るとジューンブライドの根拠も解る気がするなぁ〜。
もうウエディングドレスにしか見えない(笑)、これを纏いたい女性の気持ちも分かる気がします。(オッサンだけど(笑))




しばらく歩いて紫陽花ロード(自称)を抜けたので、出口の側も撮影しました。(両方とも入口であり、出口でもあるけど(笑)
どちらも水色の紫陽花が私達を出迎え、送り出してくれます。
ここに咲く紫陽花の殆どは大きく、重さで地面に着いてしまっている花もありました(笑)


直前まで曇っていたので運良く晴れて良かった、天に感謝します。



話は変わって、原色の赤が美しい野いちごを大量に採りました(笑)
家のラズベリーは実りが良くありませんでしたが、近くの川辺にある野いちごは豊作で、太陽光に照らされて「極上のイクラか上質なルビー」のように輝いていました。


大雨が降る前に一回、大雨が上がってからの二回目は倍の量を収穫できました。
野いちごは種が硬くて多いので、しっかりと濾して作ったところ最高のジャムになりました。(自然の恵に感謝です!)
パンやホットケーキとの相性は最高、これを楽しまないのは勿体ないなぁ〜。

ちなみにジューンベリーはスズメの子どもに食べられまくって壊滅(笑)
でも今年は小さかったし四羽の子スズメも可愛かったので、食べに来ている姿を見ているのが楽しかったです。

自然との距離を保ちつつ楽しんで、豊かな感性を養ってい行きたいと思います。
2017年07月06日
今回は、久しぶりにオーダーを受けた奴奈川の勾玉を紹介します。

依頼主(知人)が以前に河口で出逢った、中央部分に「あんこ」のように入った緑色の珍しいヒスイを加工しました。
色目や石質は良い方ですがヒビと石目が多く、それらを可能な限り避けつつも活用して勾玉に仕上げます。




色目と石目のバランスを見極めて、より良い部分で「奴奈川の勾玉」を制作しました。
全体が淡緑に染まっていて、姫川の「雪解けの清流」を映しているかのようです。
石質が良かったので艶も際立ち、とても美しい光沢を宿しました。






透明度も高く、光の透過により生命色が増し神秘的に輝きます。
雪解けの清流とは違った深緑の葉光を放ち、太古の森(記憶)を呼び覚まします。





依頼主の希望は「身に付けられるサイズ」との事だったので、全長を25mmくらいにして厚さも8mmにしています。
多少のヒビも残りましたが、これは「出逢った者のお守り」であり、その全てが「その者の思い出」となります。(出逢った時の記憶と石の記憶を引き継ぐ感じかと)

やはり勾玉を作るのなら出逢った人のヒスイを加工する方が面白いなぁ〜。
この事で石探し(ルールを守って)を楽しんでいる人と知り合う事ができます。(相性は重要です)
これが「共感・共有の側の伝統文化であるのだ」と認識できたのなら、その面白さ(魅力)を解り合えるのだと考えます。

この勾玉(お守り)が所有者の希望を灯し、道を示し、未来を照らす存在となれば幸いです。
2017年07月04日
遅めの梅雨に入りましたが、雨は少なく曇った日が多くなりました。(この日までは…)
それでも海側は空が晴れる事が多いので、気晴らしには丁度よい環境です。

暗めの空ではありましたが、海へ遊びに来ている人達がいました。
石を探す人、釣りをする人、それぞれが海を楽しんでいるようです。





波は強めで速く、浜も押し上がっている状態でした。
この自然光だと「ヒスイの光の膨張」が見えづらく、特に灰色系は見逃す確率が高くなります。(灰色系のヒスイを求めていない場合は関係ないけど)




しばらく歩いていると空の雨雲が晴れてきました。
これはチャンス、すかさず辺りを見渡すと白く輝くプレートが!
ん?、プレート?、手に取ると両面をカットされた「プレートそのもの」でした…。


誰かがお客さん寄せに撒いたのか、加工の端材を捨てたのか、どちらなのか解りませんが前者であれば私に拾われるとは運がない端材だ…。(後者ならば私が加工する事も可能ですがアルビタイトでした…)
これを拾って喜ぶ人もいるのかもしれませんので、水切り石のように海へ投げましたが、波が強くて水を切る事はありませんでした(笑)


空の晴れ間はしばらく続きそうだったので、波打ち際の光の膨張を探しました。
かすかな光を感じて手に取ると、粗めですがヒスイの転石を見付ける事ができました。
非常に淡い翠に染まっていて、翡翠輝石も少し大きめですが確認できます。
練られた石質ではないので石英などの脈が入り、堅牢さが乏しいように感じます。(こういったタイプのサンプルも面白い)




こちらは左上に淡い紫が少しだけ入ったヒスイ転石です。
質感は滑らかで触り心地が良く、翡翠輝石は肉眼では確認できませんが表面の艶を確認する事はできました。(よって硬度が高いのが解ります)
灰色系の紫ヒスイに良くある特徴ですが、空が曇っていたらロディン岩との区別は難しいでしょう。(その際は持ち帰り、家で再確認する事をお勧めします)




最後に良質のネフライト発見!
丸みを帯びて透明度もある美しいネフライト、天然の磨斧やハンマーのようです。



古代では加工しやすい形で拾えるので道具として研磨されていましたが、時が経つに連れ美しさを優先しての加工が発展して行きます。

それは道具を超えた瞬間であり、人類が「本能意外で美を認識した歴史」なのかもしれません。
それとも「自己アピールを追い求めた歴史」なのかな?(その両方か?)
まぁ、どちらにせよ「豊かさ」無しでは発展しなかった文化なのだろうと思います。

糸魚川の海は「美しいカケラたち」でいっぱいだなぁ〜。(撒かれた端材は除く(笑))
また遊びに行こうと思います。


今現在の糸魚川近辺は大雨の為、山や河川は非常に危険な状態となっています。
この状況で「血沸き肉踊っている人」もいるかと思いますが、くれぐれも気を付けて下さい。
2017年06月29日
今回も新たな秘境を求め、能生の神道山公園に行ってきました。

以前から行きたいと思っていた神道山公園、道が解らなかったのでとりあえず能生の駅を越えて山方面に向かいました。
しばらく進むと公園へと続く道を発見、入口には大きな鐘(オブジェ?)があり、小さな鳥居のような所を通過します。

しばらく山道を進んで行き、分岐点に迷いながらも看板を確認しつつ車で上って行くと、広い駐車場に辿り着きました。
駐車場には看板や石碑があり、その上の橋に「ようこそ神道山へ」と言う文字を見付けて一安心(笑)
やっと気になっていた神道山公園に到着しました。(神道山は「しんどうさん」と読む)






車を降りて園内へ向かうと、上までず〜っと続く階段が現れました。
これが有名な「1088段の階段か!」と思い階段を上がって行くと、手前の階段を上りきった場所に「1088段にチャレンジ」の石塔が…。
思わず「ここからなのかよ!」と声を出してしまいました(笑)
ここの右側には休憩所があって、そこに小さな鐘が吊してあったので5〜6回ほど打ち鳴らしてみました。(山奥で誰もいないから迷惑ではないでしょう(笑))






どうしても頂上が気になったので階段を上ってみる事にしました。
二の越に到着、この段階で216段を上って来たようです。
上から下を見るとこんな感じ、なかなかの階段だ…。
下から上を見るとこんな感じ、こっちもなかなかの階段だ(笑)






三の越に到着、324段を上がってきました。
ここにはちょっとした休憩所あり、その左側には絶景が広がっています。
もっと水平線がハッキリとしていたら最高でしたが、これはこれで良い感じです。(空にいる錯覚を楽しめました)




ここまで好奇心だけで上ってきましたが、この先へ進むには「気力」と「信仰心」が必用となります。
体力はギリギリ保つでしょう(でも確実に筋肉痛になる)が、あまりに勿体ないので次の機会に気合いを入れて頂上へ向かいたいと思います。
1088段の階段を上りながら私の計画である神玉プロジェクトと重ねて考えていると、八百万の道のりは遥か遠く未来に続いていて、天津神6体・国津神7体(番外の八咫烏を含む)の計13体を創った事は「八百万在る階段の内の13段を上った状態なのだ」と感じました。

途方もないなぁ〜、しかしだからこそ未来に向ける意味もあり希望もある、これからも体力・気力・信仰心を高めて大切に進めて行きたいと改めて思いました。


上ってきた324段+駐車場への階段を下りて、そこから見える釣り堀を撮影しました。
今は時期ではないようで池に水がありませんが、連休(夏休み)あたりには釣りを楽しめるのだと思います。(多分…)
園内には売店もある(ここも時期になれば開く)ので、家族で訪れても楽しいかと思います。
ちなみに売店の窓から覗いたら、大きなクマの剥製があってビックリしました(笑)


十分に神道山公園を楽しめたので満足!、今度は頂上を目指したいなぁ〜。
また来る事を誓い山を下りる事にしました。


帰りは別の道を通り、もっと手前から入れる道を探索しました。
険しいけど舗装された山道を進んで行くと、綺麗な青色の紫陽花(ガクアジサイ?)が咲いていたので撮影しました。
日陰で咲く姿はとても美しく、瑞々しい青は清涼感を伝えています。(美山公園とは違った慎ましい美しさを感じる景色に癒されました)






そのまま道なりに下がって行くと、木浦川(このうらがわ)に出ました。
ここの集落も良い雰囲気で、まさに里山って感じです。
糸魚川には、まだまだ里山がたくさんあるのでしょう、それらを全部巡ったら面白い経験になりそうです(笑)

これから良い季節になりますので、美しい景色で感性を高めたいと思います。(神々の交歓により、芸術家は成長するのだと信じています)
2017年06月26日
今回は、レザークラフトの小松さんとのコラボ作品を紹介します。

まずは開花のブレス、記憶に新しい「秘境のオダマキ」を映したルースを合わせました。
レザーブレスは模様少なめのシンプルタイプで、特に紫ヒスイが似合う女性用としています。
長さの調節もできるので、自身に合ったブレスとして楽しむ事ができるでしょう。
日向(日中)でも、日陰(夜)でも美しい姿を魅せる紫ヒスイは、咲き誇る花々のように女性を輝かせる事でしょう。







次はベルトホルダー、小松さんの方では黒ヒスイで仕上げていましたが、今回はブレスと合わせて紫ヒスイを使用しました。
こちらも秘境のオダマキを想わせるルースで、レザーとの相性もバッチリです。
ヒスイ裏のボタンを外し、ホルダーとして活用できます。
上下を変える事でベルトだけに使うのでは無く、いろいろな使い方が可能になります。








7月のイベントの準備で忙しい中、早めに納品してもらいました。(有り難う!)
いつもながら丁寧な仕事なので、安心して仕事を頼めます。
近々、腕時計とのコラボも仕上がるので楽しみ、また一つ「それぞれのカタチ」が誕生する事を嬉しく思います。


ちなみに異玉も編み紐に合わせました。
この2点は初期の作品で、あまり作意が強くないタイプの品です。
ヒスイは「万葉」を加工しており、渋めの編み紐(男性用)に合わせました。


素朴な異玉の雰囲気とも合って、なかなか面白い首飾りになりました。
改めて「身に付ける際の紐」の有り難みを感じた瞬間です。(石川さんに感謝です!)


今後も私と同じカケラを持つ者とコラボして行けたら幸いです。
2017年06月24日
良い陽気が続いたので、押上の海岸へ遊びに行きました。

天気は晴れでしたが空には薄い雲が多く浮かび、水平線は霞んで見えました。
しかし次第に雲が流れて行き、途中からは本来の綺麗な青を楽しむ事ができました。





波はとても穏やかで浜も多少は押し上がっていましたが、奥に進むに連れてなだらかになっていました。(私と相性の良い環境でした)
浜辺には真剣に探している人もいて、その人と少し話をしてから探索に入りました。




相性の良い環境ではありましたが、だからと言って拾えるとは限りません。
右側の奥まで歩いたのですが全くヒスイと出逢えない…。
水平線を眺め「そんな日もあるよなぁ〜」と、歩いて来た道を戻ります(笑)


しばらく来た道を歩いていると、波打ち際の一歩奥に光の膨張を確認!
白い珪石(石英斑岩とか流紋岩とか)かも?、と思いながらも手に取ると曲線の美しい淡緑のヒスイ転石でした!(行きには見付けられなかった(笑))





特に良質のヒスイと言うわけではありませんが、やっぱり出逢えると嬉しいです(笑)
表面が乾くと翡翠輝石がキラキラと輝くタイプだったので、見本としては良い感じです。
サイズも大きい方だし座りも良いので、飾っても楽しめるでしょう。





それとちょっと変わった赤石も拾いました。
このタイプはチャートなのだろうか?、それともジャスパーと言えるのだろうか?


チャートと凝灰岩の混合物っぽいのですけど、割と質は安定しているように思えます。
しかし碧玉(ジャスパー)って感じの一体感は無いような気が…。(玉髄とか瑪瑙とかと同じ質感では無い)
加工しても艶が付き難いタイプなので、見た目が似ている鉱物のようにも思えます。
でも以前に石英に紅が入っているタイプを加工したら、綺麗な品に仕上がったんですよね…。(まぁ、そのタイプの赤石はそれ以降に出逢っていませんが(笑))

変わった石をまとめて解る人に聞いてみるかな〜。(その内に(笑))


萌葱色の綺麗なロディン岩も拾えました。
綺麗な発色で座りも良かったので、磨いてみようかと思います。
ヒスイと間違われやすい石(岩)ですが、この黄緑色が違いを見る目安となります。




途中で釣りを楽しんでいるおじさんと話して、釣果を見せてもらいました。
多くのキス(メギス?)を釣り上げていて、狩猟採取の話で盛り上がりました(笑)



特に印象的だった話は「河川で岩石を壊して、その残骸を川に投げ込む者に迷惑している」と言う話で、ヤマメなどを釣っている最中に邪魔されるのだそうです。
まずは「河川で岩石を壊す」って事に大きな問題があるかと感じましたが、釣り人にとっては「釣りを邪魔される事」の方が大問題のようです(笑)

釣りにしろ、山菜にしろ、鉱物にしろ、狩猟採取の側のモラルが低いと大きな問題になりますね…。
十分に注意して楽しまなくてはならない領域なので気を付けましょう。


海岸を一通り歩いて、赤石(チャート?、凝灰岩?)1個、ネフライト2個、ヒスイ2個を拾えました。
特にヒスイ2個のサイズの差がスゴイ(笑)、拾える通常のサイズは小さい方のヒスイなので、目を凝らして探してみて下さい。(押上海岸での通常のサイズ)




梅雨時期の海でしたが、雨の少ない月だったので楽しめました。
また来月も遊びに行きたいと思います。
2017年06月21日
今回は編み紐を作ってくれた石川さんとのコラボ作品を紹介します。

まずは繭タイプとして掲載していた垂飾(レラ)と(ノンノ)を目覚めさせました。
随分と長い間、冬眠していましたが、最近仕上がってきた編み紐と合わせて夏らしい首飾りにしてみました。
双方とも明るい編み紐に合わせて、光に満ちている姿を表現しています。

・彩雲の垂飾(レラ)の目覚






・開花の垂飾(ノンノ)の目覚





ここまでしっかりと結び付けたので、繭タイプに戻すのは苦労するでしょう(笑)
でも特に発色の良いヒスイを合わせているので、このままの姿の方が良いように思えます。(お好みの身に付け方で楽しんで下さい!)



次は新作の垂飾、アトゥイ(海)とノンノ(花)です。

今回のアトゥイ(海)は流青のカケラを加工した垂飾ですが、青海の垂飾と同じコンセプトで制作しています。(静と動の「動」を担っています)
こちらは河口の景色を強く宿し、白波と海本来の青が混ざり合う様子を映しています。
青と黒の紐で編まれた男性用の編み紐と合わせ、底知れない海を表現しています。







こちらはノンノ(花)、濃い紫と淡い紫で編まれた女性用の編み紐と合わせました。
紫ヒスイ自体にも濃淡があり、所々に入るチタン石が残雪を想わせます。
これからの時期を彩る紫陽花の開花を感じさせ、夜には更に紫が濃くなります。
不純物が混ざった故の凹凸が多少ありますが、日光下では殆ど見えません。







編み紐を作ってもらえたので、いろいろな品に合わせる事ができます。(感謝です!)
高額な品〜手頃な価格の品に合わせるので、それぞれに楽しんで頂けたらと思っています。
季節ごとに紐の色も選べる(私が)ので、その季節に合った作品に仕上げられるのは作り手として、表現者(芸術家)として嬉しいです。


それとレザークラフト(腕時計)とコラボする用のルースも制作したので、試作が仕上がったら掲載したいと思います。
黒ヒスイは漆黒タイプ(緑混じり)と白黒タイプ(斑)の二種類で、白ヒスイは淡い紫のタイプ、青ヒスイは青銅色タイプ、このルースたちがどんな表情になるのか楽しみです。





私が目指す未来は「表側の愚者」なのか「裏側の隠者」なのかは定かではありませんが、どちらも成り立てば「表側の星」に成るし「裏側の魔導師」に成れるかと思っています。
そして表と裏は表裏一体、どちらにも成れる可能性はありますので、バランス良く進んで行きたいと思っています。(中途半端で終わらないよう注意したい…)

まぁ、光と闇、昼と夜が在るのだから、両立できない道理は無いですね(笑)
2017年06月19日
新たな秘境を目指し、海谷三峡パークに行ってきました。

糸魚川へ移り住んで約11年となりますが、海谷に来たのは初めてでした。
入り口付近は根知のように穏やかな田園風景が続きますが、海谷三峡パークに近づくにつれて歴史を感じる家々が見られ、道も険しくなっていきました。(茅葺き屋根の家も2軒ほどありました)
かなり山奥でしたが田畑がみられ、人の営みを強く感じる地域でした。
とてもミステリアスな雰囲気で、人と自然の融合(即ち幻想と現実の融合)が感じられ、新鮮な感動を体験できました。(どちらかと言えば現実よりの領域かと)


ミステリアスな集落を越えて海谷三峡パークに到着、どこか不動滝を想わす広場がありました。
入口の看板を確認して、一通り園内を歩いてみる事にしました。





まずはメインのキャンプ場、広々として使い易そうです。
浅めの小さな水路にはとても冷たい水が流れ、真夏に足を冷やすと気持ち良さそうでした。
木製のオブジェ(彫刻)も幾つか置いてあって、子ども達の遊び相手になってくれるでしょう。





後方の土手にはオダマキ(日本オダマキ?)が咲いていました。
一輪で咲くもの、日向で咲くもの、日陰で咲くもの、それぞれが生を謳歌しているようです。
どこで咲いても美しい、この記憶もヒスイの景色に見出して制作しようと思います。






左側のテントサイトへ行くと、大量のフキが群生していました。
辛うじて使えるのは、この盛り上がった所だけかな…。
この地域は基本的には山菜の採取を禁止していますが、地元の了承を得ればこのフキは採っても良いかと思われます。(逆に助かるのかも(笑))
キャンプ時に食料として活用できるのも嬉しいですね。(許可を得たらなの話です)





このテントサイトからの眺めは絶景で、遠くに残雪の北アルプスが見られます。
手前の青々とした木々とのコントラストも良い感じで、外国っぽい景色を楽しめて最高です!
ここから右側奥のテントサイトにも行こうかと思ったのですが、草木が生い茂りまくっていたので断念しました(笑)




入口方面の展望台の景色も最高!、そびえ立つ絶壁…、明星山ほど見上げませんが圧倒される景色です。
連なる山々もゴツゴツしていて、海谷渓谷の雄大さも感じられます。
案内の看板にはいろいろな情報が載っていたので、場所を確認しながら楽しみました。






右側には、映画のロケ地となった事を説明する看板がありました。
この映画(楢山節考)を見た事はありませんが、姨捨(家族愛)を題材にしているようです。
とても評価の高い作品のようなので、一度は見てみたいと思います。




この展望台から広場を見ると、右側に炊事場とトイレが見えます。(ほぼ画像には写っていません…)
画像の右側の見切れている建物が炊事場、ここで凍えるような水で顔を洗いました(笑)




最後は帰り道途中で、糸魚川のまちと日本海を撮影しました。
午後になって雲が多くなってしまい霞んでいますが、青空だったら爽快な景色だと思います。




秘境としては今のところ海谷三峡パークが、一番遠い場所にあるのだと思います。
でもその道のりでの景色は、古き良き里山を感じさせて非常に魅力的でした。

一番の衝撃は、あの場所に温泉の高原ホテルの残骸があった事です。
最盛期はどんな感じだったのだろうか…、ボロボロになった建物(かつてホテルだった建物)を見て想いを巡らすと「つわものどもが夢の跡」って感じで面白い。(いや「もののあはれ」ってやつかな…)
一度で良いから活用してみたかった…、でもこの場所で成り立つには会員制でなければ運営は不可能でしょう。(会員制だったのかな?)

不思議な土地だ、暮らすのに楽ではないのに新しい家があったり、田畑が綺麗に整備されていたりと、人間(生物)としての強さを感じます。
その強さ故のミステリアスな伝説もありそうなので、小説を書くには良い環境なのかもしれませんね(笑)


まだまだ糸魚川には行った事の無い土地が多く残っていますので、まだ見ぬ場所へ今後も訪れたいと思います。(知らない所ばかりだ(笑))
2017年06月14日
これからコラボする予定の作品を紹介します。

まずは前回にも紹介しました革製のベルトホルダーです。
右端が試作として小松さん(レザークラフトの青年)が作った品です。
革部分の模様やヒスイにもバリエーションがあるので、進めて行けば面白い作品になるかと思っています。(ヒスイの色や模様も活かせるし、ブレスとお揃いにもできる)
金具も金色と銀色があり、私の方ではヒスイに合いやすい銀色を使う予定です。




続いて腕時計、こちらは小松さんがイベントの際に販売している品です。
ここにもヒスイを合わせる予定で、主に白系や黒系を使います。(時計の色にも合うので)
メインが時計となるので、高レベルのヒスイはオーダーで受けようかと考えています。
画像の時計(文字盤)は廃盤となっているとの事なので、今後は新しい文字盤と合わせた品になるとの事です。(当然ながらヒスイと合わせないタイプも、文字盤は新しいデザインとなります)



私のお客さんに腕時計の需要があるのかは解りませんが、小松さんのお客さんには腕時計の需要があるのでコラボする価値はあると考えています。(財布とのコラボも進めたいなぁ〜)

7月の1日〜2日(土日)に「蓼科縄文てづくり市」と言うイベントが、蓼科湖畔彫刻の森で開催されるそうです。(時刻は土曜10時〜17時、日曜9時30分〜16時です)
小松さんも出展するそうなので、その際にヒスイとコラボした作品も見て頂けたらと思います。

私が扱う作品はヒスイがメインとなり、小松さんが扱う作品はレザーがメインとなる、これは主力としている存在が違うので当然だと思います。
でもそれが違った活用を見出せる要素でもあり、協力し合えるカタチなのだと思います。


最後は、石川さんに編んでもらった首飾り用の編み紐です。
女性用と男性用を揃え、主に異玉・生玉・垂飾に合わせられたらと思っています。
今回も無理を言って作ってもらいました…。(それでも対応してくれるので感謝です!)
単品でも需要があるでしょうけど、私の作品と合わせないとコラボに成らない(笑)
このスタイルも「一つのカタチ」として、引き続き進めたいと思います。(石川さんが協力してくれる限りは…)





他にもコラボする予定がありますが、今回はカタチに成りつつある品を紹介しました。
作っている最中は純粋な喜びに満たされますが、それを販売してお金に換える苦労からは抜け出せないのが現状です…。
でも売れた際の喜びも「同じく純粋な喜び」なので、不得手ながらも努力したいと思います。
2017年06月10日
強かった波もおさまったので、押上の海岸へ転石探しに行きました。

この日も晴天で、気持ちの良い日和でした。
一時期に見られた海の濁りも無くなり、本来の美しさが映えていました。





波は穏やかでしたが、石たちが積み上がり急な傾斜が付いていました。
私とは相性の悪い環境…、それでも歩けば魅力的な石に出逢える可能性はあります。




しばらく歩くと波打ち際に輝く石を発見!、すかさず傾斜を走り手に取りました。
戻って確認すると良質のヒスイ転石で、一部には海の色を宿しています。
レア度は4くらいかな〜、もっと海色が濃く大きかったなら標石に成れたでしょう。(前回にも書きましたが、親指の爪は加工用に伸ばしています(笑))





ちょっと画像では解りにくいのですが、こんな傾斜なので探すのも取りに行くのも一苦労です。
この傾斜で上がりきれなかったヒスイ転石だったのか、傾斜が崩れた際に出て海に引き戻らなかったヒスイ転石だったのか、どちらなのかは解りませんが嬉しい出逢いでした。




その後、一通り歩いて最終的にヒスイ2個、ネフライト1個、シーグラス2個を拾いました。
もう一個のヒスイはレア度2くらい(標準以下)で、くすんだ紫が入ったヒスイ輝石の見えないタイプでした。(逆に艶は出やすいタイプです)
ネフライトは普段の小判型では無く、厚みのある良質タイプですが小さいのが残念です。




今回は良い海を楽しめました、また遊びに行きたいと思います。


ちなみに転石拾いのルールとして「他者にヒスイを拾われて嫉妬するようであれば、一切他者とは関わるな」って事を忘れないで下さいね。
普通に楽しんでる人にとっては「不毛な張り合い」が、一番面倒くさいのですから(笑)
2017年06月07日
とても良い天気だったので、押上の海岸へ転石探しに出かけました。

風が強かったので「もしや」と思って訪れたら、予想通り海は大荒れでした(笑)
もはや歩く浜が見当たらない…、テトラに波がぶつかりしぶきを上げていました。
多くの人が訪れていましたが、浜辺を楽しむ事はできなかったようです。(でも日本海らしい姿を楽しんで撮影している人も多くいました)





これでは探索になりませんので「梅雨明けに」と予定していた河口へ再び行きました。
今回は前回よりも海側で、川と海とを同時に探索できる場所です。
工事が頻繁に行われる場所でもあるので、少しずつ環境が変わっています。
空には大きな白雲が浮かび、夏らしい景色を楽しめました。(風は冷たかったけど(笑))





川を探索しながら海へ出ました。
ここも大荒れで、大きな波が次々と押し寄せていました。
ちなみに、この画像には後で出逢うヒスイ転石の姿が映っています。(出逢う前に撮影していたのですが、解るでしょうか?)




と、言う事で拾ったヒスイ転石がこちらです。
当初は灰色の部分しか見えていませんでしたが、その灰色の中に僅かに膨張する翠が確認されたので、見た瞬間にヒスイだと確認できました。





急いで取り出した際も隠れていた部分に砂が付着していて、全体を見る事ができませんでした。
しかし海水で洗って見るとビックリ、予想より翠が入っているヒスイ転石でした!
座りも良く飾石にピッタリ、海上がりの特徴を示し触り心地も滑らかです。(同時に川の影響を大きく受けている特徴も見られます)
翡翠輝石は灰色部分は荒く、翠に染まるにつれて細かい翡翠輝石がキラキラと輝きます。

この海辺で「このサイズ」と「このレベル」は初めてですが、これで拾える事が立証されました。(レア度は4.5くらいでしょうか)
川方面でなら、これより良質のヒスイ転石と出逢っていますが、この浜では初めてだったので新鮮な喜びが湧いてきました。
標石までには練られていませんが、見本としては良いヒスイ転石だと思います。

ちなみに親指の爪だけが長いのは、加工の際(切断の際)に便利だからあって、特にネイルを楽しんでいる訳ではありません(笑)


良い出逢いがあったので満足、これ以降は集中力が散漫となり早々に帰りました(笑)
帰り際に恒例の場所を撮影、いつ見ても美しい景色です。




今回は私が「拾えた側」だったのかな〜、同じ場所(時間)に訪れていても拾えない事は普通にありますので、それは「運」だと考えて執着しない事をお勧めします。(きっと順番で回ってくるだろうし)
2017年06月04日
久しぶりに姫川河口へ遊びに行きました。

この日は晴れていましたが雲が多く、強めの冷たい風が吹いていました。
石の公園には人影は見られませんでしたが、厳しい冬を越えた石たちが芽吹きの草花に囲まれて並んでいました。




川原にはマゼンタの花がたくさん咲いていて、初夏の訪れを告げています。
きっと根知の小屋根地区には、美しいマゼンタの絨毯が広がっている事でしょう。




川には大量の流木と長い配管が散らばっていて、それなりに荒れた日があった事が解ります。
川底の石は藻が付着していて表情を確認できず、とても滑りやすい状態でした。
水も多く流れが強いので、川の中に入っての探索は避けた方が良いかと思います。





川の淵を歩き海側へ向かいました。
水は濁っていましたが、淡く翠に染まる川を見ながら魅力的な石を探すのは楽しいです。
これからの季節は熱せられた石たちでサウナ状態になるので、熱中症には十分に気を付けて下さい。





歩いていると天道虫を発見、日向ぼっこしているのかな?
「この季節ならでは」って感じで、嬉しくなり撮影しました(笑)




最終的には魅力的な石との出逢いは在りませんでしたが、絶え間なく注がれる生命の流れを眺めて、この日の探索を終えました。


これから梅雨に入るので、次回の川遊びは梅雨が明けてから楽しもうと思います。



話は変わって、旧友に会いに安曇野へ行ってきました。
その際に穂高神社へ寄ったので、懐かしの風景を撮影しました。(本殿は新しくしたようです)
有明神社の方が彫刻は精密ですが、有明気質(職人気質)とは違った柔らかさを感じる神社でした。





ご神木は触ると健康に良いとの事で、多くの人が触れているようです。
とても天気の良い日で気温は30度近くまで上がり、真夏日の中を友人と歩いて懐かしの風景を楽しみました。





久しぶりに会ったのに記憶は鮮明で「ついこの間の出来事」のように、笑い話が浮かんできます。(最終的に4人が集まり、楽しい時間を過ごしました)
あれから22年か…、友人は父親となり私は独身(笑)、気楽な立場に甘んじているのかなと思う反面、私は自由を選択したのだと言う事を強く感じました…。(良くも悪くも)

しっかし楽しかったなぁ〜、また定期的に遊びに行こうと思います(笑)


それはそうと仕事も頑張らなくては…。
ちょっとしたピアスも作っています、紫ヒスイのピアスは早々に売れましたが黒ヒスイのピアスは残っていますので、似合う方は買って下さいね(笑)


幾つかのピアスは物産センタ−に出しているので、遊びに来た際は立ち寄ってもらえると嬉しいです。(金具はSVです)

こちらはコラボした青年(小松さん)が販売している品です。
レザーブレスだけでなく、財布とベルトホルダーにも黒ヒスイを合わせてあります。(私の方でもコラボする予定の品たちです)
現在は駒ヶ根のイベントに出展しているそうなので、見に行って頂けたら喜ぶと思います。




神玉工房が目指すのは「神玉プロジェクト」、ibitsが目指すのは「奴奈川ブランド」、双方を両立させて進めて行きたいと考えていますので、ご協力をお願いします!(作る側(コラボする側)の協力、購入する側(支える側)の協力が不可欠です)
2017年05月24日
今回もレザーブレスとコラボした作品を紹介します。
嬉しい事に開花のレザーブレス2点が納品に至りました。
購入された方には感謝いたします!、コラボした青年(小松さん)もとても喜んでいました。

予備としてブレス1点を保管していたので、新たに開花のレザーブレスを制作しました。
前回は模様少な目のタイプでしたが、今回は模様多目をベースとして花々の開花を表現しました。




ルースも全体を染める景色ではなく、美しい白地に明るい紫が浮かぶタイプを用いました。
記憶に新しい「冬の終わりに見た名の知れぬ紫の花」や「木々を多う藤の花」、更に我が庭に咲いた「白と紫のテッセン」を想わせる作品となりました。(空木の開花も思い出します)




レザーブレスは、シリーズを通してサイズを調整できる仕様になっています。
通常では2つの穴しか使わないかと思いますが、デザインや通気性も考えての仕様のようです。




今回も季節を象徴した作品となり満足!
この後は新たにレザーブレスを発注していますので、7月くらいまで制作できません。
ルースを加工する景色の良いヒスイも少ないので難しい…、こればかりは自然が創ったものなので努力のしようが無いのが辛いです。

しかしそこに魅力があって価値もある、日々を審美眼の研鑽に費やし作品開発・商品開発を進めたいと思います。

そうして誕生した品の中に「それぞれのカケラ」が在ったのなら、作り手として幸いです。
2017年05月21日
5月も半ばになり陽気が安定してきたので、秘境探訪第2段の不動滝へ行って来ました。

隠里のような今井部落(旧今井部落?)の険しい道を抜け、お気に入りの秘境へ辿り着きました。
周りは隆盛を向かえる木々に囲まれ、秘密基地のような景色は子供心をくすぐります。





不動池は高浪の池とは違った魅力を宿し、生命色を映す水面は命の喜びで満ちているようです。
斧を落とせば「女神が出てくるのだろうか?」と、どうでも良い妄想が溢れてきます(笑)





糸滝は名前の如く細々と流れていますが、梅雨の時期は立派な滝になります。
でもそれでは糸滝ではなくなってしまいますね(笑)




目的の不動滝に到着、いつ見ても立派な滝です。
この滝も梅雨時期になると2倍くらいの幅となり、水しぶきを巻き上げてマイナスイオンが辺りを包み込みます。(そして凄く寒くなります(笑))
この日は、ちょっと肌寒い日でしたが、生命力に満ちた景色を楽しめて良かったです。
水神様の祠には、お酒やお茶が供えられていて人の来訪があった事を伝えていました。





上の駐車場には今だ牡丹桜が咲いていて、丁度見頃を向かえていました。
ちょっとした花見ができる(笑)、春の終わりと夏の始まりを同時に感じる瞬間です。





紫色が映える藤も凄く綺麗だったので撮影しました。
木を浸食しているように咲き、もう別の植物のようになっています(笑)
特に杉の木は表面を全て覆われて、クリスマスツリーみたいになっているのが印象的でした。




最後は空木かな?、咲き始めの方が濃い色をしていますが、個体差があるのだろうか?
差があるのだとしても双方共に美しく、一面に咲いているので見ているだけで癒されました。





現実の神々の楽園は生命で満ち溢れていました!(これを楽しまないのは損でしかない)
また神々(自然)との記憶が増えましたので、この記憶を原動力に創作活動を進めたいと思います。

現実の神に触れ、幻想の神を感じ、私たち人間は神々と交歓する!
2017年05月18日
晴天となったので、2回目のヒスイ探索へ行きました。

先日よりも風は弱く雲も少なかったですが、新潟方面には大きな雲が見られました。
川から流れ出た濁流が所々に見られ、雪解けの季節を強く感じます。(農業用水を含む)





浜の環境は前回よりも石が積み上がり、私としては非常に探し辛かったです。
一通り右側を歩きましたが、魅力的な石には出逢えませんでした…。




次は左側、こちらは砂や小石が多く上がっていて、歩き易い環境ではありましたが、あまり石たちの動きは見られませんでした。
小さめの転石(さざれ石)タイプも見当たらない…、この日は縁が無かったのかな〜。




そんか感じの中で、どうにか見付ける事ができた石たちです。
半分が滅紫に染まるロディン岩1個、黒色が混ざる良質なネフライト1個、滑らかなタイプのヒスイ転石が1個、小さなシーグラス3個です。


前回と同じようにヒスイ転石は1個拾えました。
滑らかタイプなので翡翠輝石は所々に小さく輝いていて、識別としては光沢の有無の方が見分け易いです。
しかし光沢は良質のロディン岩もあるので、質感や表情を憶える必用があります。

今回のロディン岩は「それ」で、よくヒスイと間違われる事があります。
紫色も示しているので余計に紛らわしい…、この部分は通常より硬く別鉱物が混ざっているように思えます。
硬度や重さからコランダム?、とも思うのですが表面に特徴が見られないのでよく解らん(笑)
珪石類かな〜、泥岩も硬くて重いのがあるのでマンガン発色の系統なのかもしれません。

一度、解る人に聞いた方が良いかな…。(非破壊分析が必用か?)

ともあれ良い天気が続いているので、海岸での石拾いには最高の日和となっています。
糸魚川に遊びに来られたら、一度は挑戦してみて下さい。(お土産に物産品も買ってね(笑))

と言う事で今回の探索は終わります。
2017年05月14日
5月に入り1回目のヒスイ探索を楽しみました。

早朝は天気が良かったのですが、強風により次第に曇り空となって行きました。(富山側は晴れていて、新潟側は薄暗い雲に覆われていました)
気温は高い方でしたが、風により体温は奪われ肌寒さを感じました。





波も強く荒れていましたが、冬のような荒れ方ではないので波を被る事はないでしょう。
しかし無理をすると体が持って行かれますので、胴長を使う人は注意が必要です。




毎度のように右側を歩いてから左側へ向かいました。
頻繁に日が出たり陰ったりを繰り返すので、とても見辛く強風も相まって目が疲れました。
あまり楽しめる環境では無かったので、速めに歩き探索を終えました。





とりあえず今回は、アルカリ角閃石岩1個、ネフライト2個、シーグラス4個、玉髄1個、ヒスイ転石2個を拾いました。
ヒスイ転石の1個は光沢が見えて良質、見本としては良い感じです。
私にとって最悪の環境(石が押し上がっている状態)でしたが、拾えて良かったです(笑)




帰る頃になると新潟側も晴れていましたが、それでも強風は吹き続けて、とても海を楽しむ環境ではありません…。(顔は潮だらけでベタベタ(笑))




それでも「これぞ日本海!」って景色を見られたので、それはそれで面白かったです。
また時間があったら海を楽しもうと思います。
2017年05月11日
今回は、レザーブレスとコラボした作品を紹介します。
三月に新作として掲載しました「開花のレザーブレス」をベースとして、新たに四色のルースを合わせたレザーブレスを制作しました。

一つ目は「開花のレザーブレス」、初夏に咲く藤を映した紫ヒスイをルースに加工しました。
所々に入るチタン石の白模様が良いアクセントになり、花々の彩りを一層引き立てています。
合わせたレザーブレスは模様少な目のタイプで、特に女性に合うタイプかと思います。





二つ目は「青海のレザーブレス」、凪いだ日本海を映した青ヒスイをルースに加工しました。
底の知れない青色の地の中を濃い青模様が揺らめき、水面や海流を感じさせてくれます。
合わせたレザーブレスは模様多目のタイプで、男性にも似合う仕様にしています。





三つ目は「芽吹のレザーブレス」、残雪の山々の芽吹きを映したヒスイを加工しました。
溶けかけの雪のような美しい白地の中を明るい翠が流れ、再生の季節を感じさせてくれます。
合わせたレザーブレスは模様少な目のタイプで、明るくシンプルな仕上がりにしました。





四つ目は「叢雲のレザーブレス」、うねる雨雲を映したヒスイを加工しました。
透明感のある灰色の地に流れる叢雲模様は荒々しくも優美で、独特の気品を感じます。
合わせたレザーブレスは模様多目のタイプで、ルースとレザーの模様の融合を表現しました。





ゴールデンウィークには間に合いませんでしたが、夏休みには十分に間に合いました(笑)
元々が「夏までに」としてお願いしていたので、急がせてしまって申し訳なかったなぁ…。
忙しい中で協力してくれた青年に感謝です!(連休中に作ってもらいました)

今回は、模様少な目と模様多目のレザーブレスを制作してもらい、発色が明るいタイプは模様少な目に合わせ、暗めだけど模様が魅力なタイプは模様多目に合わせました。
それぞれの好みで選べるようにしており、基本的に左手に付けるよう模様(ルースの模様)を配置しています。(右手でも大丈夫だけどね)
ちなみに、石質のみを言えば「暗めだけど模様が魅力なタイプのルース」の方が良いです。(発色は色が明るいタイプの方が当然良いです(笑))

革素材の詳細は前回同様で「上質な植物タンニン鞣しで、アメリカでは馬具などに使用するほど丈夫な革です。表面加工は、一切していないため使い込むほどに飴色に変わります。経年変化による魅力も、お楽しみ下さい。」との事です!

一応、女性用・男性用と分けてはいますが、どちらも似合う人はいますので好みで身に付けてもらえたらと思っています。(私に明るい発色が似合わないってだけですので(笑))
経年によりレザーが痛んできましたら、レザーブレスを新しくする事も可能です。(有料となります)

前回の一作目を購入して頂いて、コラボした青年も喜んでいました。(当然私も)
喜びを共有できるのは嬉しいなぁ〜、お互いが更なる発展へ向かえるので新たなカタチを生み出す可能性も数倍上がります。

作って行く仲間と支えてくれる仲間、それぞれを大切にして想い描く未来へと進めたのなら、それ以上の幸せはないのかもしれませんね。

次はシルバーアクセかな…、色々と考えながら進んで行かなければ。(不景気だけど頑張ろう)
2017年05月09日
連休も終わり夏のような日差しが多くなってきたので、待ちかねた山菜採りに出かけました。

高浪の池付近も本格的な春を向かえ、芽吹きの彩りが鮮やかになってきました。
暖かな日差しが降り注いでいて、以前まであった雪は完全に消えていました。
暦では立夏を向かえたので、もう初夏と言っても良いのでしょう。




早速、山菜採取券を購入する為に売店に寄りました。
静かな高浪の池を見ていると故郷を思い出します。
同時に会員制の避暑地にも思えて専用感を楽しめました。(錯覚ですけど(笑))
ちなみに恐ろしいウルル(アブ)が出ない内に、ヒスイ峡を楽しんだ方が良いでしょう。






目的の山菜採取券を購入、これで気兼ねなく楽しめます。
売店のおばさんに山菜の状況を聞いたところ「ここ(小滝)にウドがあるの?」と、逆に聞かれてしまいました(笑)
小滝に住んでいるからと言って、全ての住人が山菜に詳しい訳ではないようです。




以前に地元の人に教えてもらった場所へ向かい、目的のウドを探しました。
前もって「探して良い範囲」を聞いてきたので、間違って栽培している場所に入って怒られる事もありません(笑)
川は雪解け水を多く含み、濁った水が大量に流れていました。
この前は水門の右側の土手に大きなクマがいて、アザミを食べていました。(ここのヌシのような存在なのだそうです)





目的の場所に到着し、無事にウドを採る事ができました。
詳しい場所は教えられませんが、ウドは急峻な場所にあるので慣れていないと危険です。(と言うか、一定の体力が無いと無理(笑))


親父と一緒に行ったので2,000円の山菜採取券を購入(1人1,000円です)、でも親父は下で見ているだけなので実質は私だけで採っている感じです(笑)
そう考えると買った方が得な気が…、でも採る楽しみを考えれば安い気がします。

まぁ、山菜採取券は1日有効なので損得を考えれば得なのでしょうけど、ルールを守らなければ出入り禁止になるかと…。
こういった事はバランスが大切で「食べられる分だけ採る」って事が一番でしょう。


鈍りきった体を酷使したので、フィッシングパークで生命水(小滝の水)を補給しました。
水は非常に冷たく顔を洗っていると手が痛くなります(笑)
とりあえず駐車場から明星山を撮影、ここでキャンプしても良いなぁ〜。(写ってる小屋はトイレで、夏は蚊とウルルで大変な事になりますので殺虫剤は必須でしょう…)


前から感じているのですが、この時期の小滝の水は一番美味しいように思います。(夏になると独特のクセを感じる気が…)
雪解け水が関係しているのだろうか?、人間にとって水が合う合わないは重要な事で、相性の良い水を見付ける事ができたのは幸いでした。


天気も良くウドも採れて大満足の日でした。
自然(神)と遊ぶのは本当に最高、だけど気を抜くと命の危機に繋がるので、家に帰るまでは本能を研ぎ澄ましていた方が無難です。
良い季節になりましたが、十分に気を付けて遊んで下さい。(1人では山に行かない方が良いです)
2017年05月04日
今回は、建速素戔鳴尊「天上天下」の伍作目を紹介します。

加工に用いたのは今までとは別のヒスイですが、全体を淡緑に染める非常に良質なヒスイです。
宿す模様からテーマを雲蒸竜変と迷ったのですが、透明度の高さや素直に受ける印象を優先して「天上天下シリーズの新作」としました。
背景には渓谷の岩肌を表現し、そこを流れる雪解け水を含んだ清流をイメージして撮影しました。




春先に見たヒスイ峡での清流色を宿していて、揺らめく模様は川の流れを想わせてくれます。
以前に加工していたヒスイと同様に非常に石質が良いので、艶やかな仕上がりとなりました。
渋めの緑はスサノオを表現するのに相応しく、独特の力強さを内から放っています。





可能な限り目立ったヒビを避け、瑞々しい作品に仕上げる事ができました。
天上天下としてヒスイを変えての制作でしたが、満足な作品となった事を嬉しく思います。




透明度も非常に高く、光を受けると生命色に輝きます。
模様が浮き上がる事で水面を強く感じ、初夏の川遊びが頭に浮かんできます。
私が目指す「記憶の具現化」に、また一歩近づけたかと思っています。





このタイプ(透明度の高いヒスイ)はミャンマー産ヒスイとの区別が難しいので、必ず原石の状態で確認する必要があります。
更に持ち主にも注意が必要で「共通する拘り」を持った者で無ければ信用できません。
加工の際での違和感(経験での)も重要だし、海岸転石でのデータも必用不可欠となります。
それらを総合して作品を制作しているので、万が一も無いと思っています。(個人的に)

とにかく少しでも自分の基準に逸れていたならば、その原石には手を出さないのが肝心でしょう。
特に「背に腹は変えられず目が曇っている状態」が、一番危険なので作る側も売る側も気を付けなくてはなりません。(無意識に間違える確率が高くなります)



ちなみに個人的な話になりますが、先月末で40歳になりました…。
これを機会に神玉(天津神)の価格を表記して行こうと思います。
伏せていた理由は「差別化したい」って事で、10年前には色々と面倒があったので巻き込まれたくなかったのですが、もう市場も濾過されてきたので大丈夫でしょう。

しかし感謝するのは「その状態でも、お客さんが購入してくれた」って事で、今まで活動して来られたのは、そのお客さん達の支えが在っての事です。(本当に感謝です!)
私がコラボに進めるのも作品を購入して下さる方々と、自然との記憶が原動力になっています。

新たに国津神へ向かう前に、自分で売る事にも力を入れて挑戦して行きたいと思っています。(試作段階の国津神や納品済みの作品の値は、今まで通り表記しません)
物産センターでは初めから価格を表記していましたので特に変わる事はありませんが、自分で販売する際は手数料が必要ないので、それが価格に反映される場合もあります。(要は物産とネットでは値が違う場合があるって事です(笑))

30代は単独で活動する時間が長かったので、40代は仲間を探す事に力を入れたいと思っています。(旧友などにも久々に会いたいと思っています)
ちょっと感傷的になっているのかなぁ…、友が懐かしくて仕方がない(笑)

幸いにも人の縁には恵まれているので「自立しながらも協力すると言う矛盾の世界」を、自分らしく生きて行きたいと思います。
2017年05月01日
5月に入りましたが、先月の29日の話を書きます。

29日に高浪の池(フィッシングパークも)がオープンしたので、再び小滝へ向かいました。
小滝入口のお店も開店していて、山菜やヒスイの小石などを販売していました。
少し雑談(熊と遭遇した事など)をして、目的の高浪の池へ向かいました。
ちなみに小滝では熊を見るのは「ある意味で運の良い事」なのだそうです。(ちょっとアイヌの文化みたいですが、以外と人前に姿を現さないようです)


前回と同じ場所で撮影、比べてみると以前より雪が融けて僅かな芽吹きも見られます。
雲の多い日でしたが、時折太陽が顔を出して恵の陽光が降り注ぎました。




早速、気になっていた「小滝まるごとミュージアム」を見学しました。
ロッジだった施設を活用しているようで、中には化石やヒスイ岩石などが展示してありました。
まだ始めたばかりのようで情報(展示物)に厚みはありませんが、何もしないよりは行動したのだから楽しくなる可能性はあるように思えます。
個人的には加工場(体験加工用の)も整備してもらえたら嬉しいなぁ〜。(そういう場があれば見に来ても楽しいと思う)




今年初の浪太郎(翠?)のオブジェに、ご挨拶しました(笑)
口の中のヒスイも健在、何年も見ているので愛着を感じているのは私だけでは無いでしょう。




雪解け水を含んで満タンになっている高浪の池です。
本来は桟橋があるのですが、今現在は水量が多すぎて水没しています(笑)
この底知れない神秘的な姿は、いつ見ても心惹かれます。
美しさと恐ろしさを同時に感じる感覚は不思議で、言葉では伝えられない感情が湧いてきます。(神に向き合っている感覚なのかな?)






その後方約10mには、萌葱色のフキノトウが群生していました。
春を感じるなぁ〜、このくらいでも天ぷらやフキ味噌にして食べられます。
でもここには食堂があるので、そこで山菜天ぷら蕎麦を食べるのが醍醐味だと言えます。





本格的な木々の芽吹きはもう少し先のようですが、確実に訪れている春を楽しむ事ができました。
もう一つ楽しみにしていた昼食の「先着30名の白玉入りぜんざい」を、一番乗りで頂き満足(笑)
高浪ラーメンも美味しかったので大満足の1日でした。
多分、知人の息子さんが作ったかと、若い男手があるとおばさん達も心強い事でしょう。(どうしたって若者は必用となります)


オープン祭りと言う事もあり、お客さんもそれなりに訪れていました。
しかし観光で成り立つ事を考えると、この規模では駄目なのでしょう…。(私個人は、この規模が大好きです)
でも日本の人口が適正の四千万人となれば、この規模が普通になるのでしょうね(笑)
そう考えると「この規模での成り立ち方を考える事が重要なのでは?」と思えてきます。
私も理想とする「バランスのとれた運営」、難しいけど求める価値はあるかと思っています。


それはそうと、食堂では薬石の湯飲みを作っているお爺さんと話しました。
年齢により制作が困難になっているようで、このままでは糸魚川での物産が失われるかもしれません。(糸魚川で作られなければ意味が無い)
加工労力を考えても重労働で、騒音なども考えると人里離れた場所でしか制作できないでしょう。
なかなか値段に反映する事が出来ないようで、後を継ぐ者もいないのが現状のようです。

難しい問題だ…、薬石自体も紋様の良い方が需要があるようですが、湯飲みであれ装飾品であれ使い続けると全体が茶色く染まっていきます。(やがて紋様が見えなくなる)
白い部分の方が石質が良く、使い続ける事を考えるなら白い部分の多い方が耐久性が高くて長持ちする事でしょう。(成分も白い部分の方が良いらしい?)
紋様を残す為にガラスなどでコーティングしても、薬石の成分の補給を目的としている湯飲みには必用とされないでしょうね…。(手間もかかるし)

通常の薬石を白い部分として、紋様ありの薬石を流紋状薬石と使い分ければ観賞用と普段使いに分けられるかもしれません。(ある程度は…)

まぁ、白い部分の薬石の使い方を考えれば無駄も少なくなると思いますが、そもそもに作る者がいなければ意味無いですね…。
こういった事を糸魚川が本気で考える日が来るのだろうか…。


と、気を取り直してレザーブレス用にルースを制作しました。(画像は一部です)
芽吹・開花・青海・彩雲・叢雲など、自然を感じられる景色を優先して加工しました。
とにかく優先するのは「私の目に映る景色の具現化」で、グレードはあまり重視していません。
今月の中旬くらいにはレザーブレスが仕上がるようなので、いつ来ても良いように準備しています。(待ち遠しい(笑))




コラボで互いが利益を共有する方法は限られていますが、必用な人材であれば支え合うのが道理と言うものです。
この方法が未来を創る「一つのカタチ」となれば幸いです。


景気とは逆行して季節は光に満ちています。
この季節を楽しまなくては損、私を前に進ませる記憶を補給して願い信じる未来を手にしようと思います!
«前のページ 1 ... | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | ... 42 次のページ»
  Powered by おちゃのこネット
ホームページ作成とショッピングカート付きネットショップ開業サービス