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2017年03月17日
今回は、天照大御神「咲輝」の伍作目を紹介します。

加工に用いたヒスイは、奴奈川姫と同じ紫ヒスイです。(咲輝・月花・以心伝心にも用いています)
全体を紫に染めながらも揺らめくコントラストが、開花の景色を映しています。
桜の開花はもう少し先ですが、期待を込めて晴天に咲き誇る景色を背景に撮影しました。




所々に見られるチタン石が残雪や春雪を想わせ、また舞い散る花びらにも見えます。
なるべく濃い紫を示す部分で加工して、これから最盛期を向かえる花々の開花を表現しました。
開花を促す太陽の光を受けて彩り豊かに咲き誇る花々の景色は、厳しい冬を越える心の支えとなり、春を謳歌する活力ともなってくれます。





なるべく曲線を重視しながらも、シャープさを忘れずに加工しました。
灰色がかる紫ヒスイの多い中、白地が美しい紫ヒスイで制作できた事に感謝しています。
水彩画のように滲む紫が特徴で、太陽光下と夜間の蛍光灯下で濃さが変わるのも面白いです。
艶も綺麗に出て満足、お花見のお供とすれば更に美しく輝く事でしょう。





基本的に紫ヒスイは透明度が高くありませんが、それでも光を受けて幻想的に輝きます。
開花色に染まる太陽を見ているかのようで、内から湧き立つ活力を感じます。





再生の季節を楽しむのに相応しい作品と成ったかと思います。
「以心伝心」の四作目とも同じ母石なので、同じく母石から制作する「月花」の参作目と合わせて三貴子でのセット販売にしようかと思っています。

多分、この母石での三貴子は、これが最後となるでしょう…。(残り二点くらいしか作れない)
それでもカケラは残っているので、ペンダントやピアスなどのアクセサリーに加工して、開花のヒスイを大切に活用したいと思います。
これらは神玉のカケラでもありますので、その繋がりによる縁が切れる事は無いでしょう。


太古から繋がる文化とヒスイを受け継ぎ、私たちは神々(自然)との交歓する。
2017年03月15日
気持ちの良い晴れ日だったので、押上海岸へ転石拾いに出かけました。

先日は雪が降り冬に逆戻りしましたが、その雪も数日で消えて暖かい日が続きました。
快晴ではありませんでしたが、歩けるようになった押上海岸を楽しむには十分です。





この日(3/13)は前日に山に雪が降ったらしく、11時頃でも肌寒い気温でした。
海に冷たい水が流れ込んでいるので、釣人も環境が良くないと言っていました。
転石拾いとしての環境も悪く、砂利が積み上がっていて歩く度に足が沈み歩き難い…。(トレーニングとしては良い環境です(笑))
波は強く無いですが、早めの波なので波打ち際を見ていると疲れます。




とりあえずは海岸右側の最終地点に到着、こっちは砂も上がっていました。
砂が増えるほど歩き易くなったので良かった(笑)、こういった状態でもヒスイを見付ける事は可能です。(小さいヒスイだけどね)




と、言う事で、玉髄を2個、ヒスイの小石を7個、拾えました。
このサイズは瓶に入れて楽しめるので嬉しい、少し大きめのは翡翠輝石が綺麗ならガイド用の見本に、翡翠輝石が目立たないタイプなら磨いて飾り用にしても良いかと思っています。




次は海岸左側を探索、こっちも同じ様な状態でしたが、より小さな砂利が浜に積み上がっていました。
こんな時は豆ヒスイを狙うのが最適、目を凝らしながら探すと、一際美しく光る小石を発見!
誰がどう見ても「ヒスイか陶器かプラスチック」だと認識するでしょう(笑)
手に取って確認すると春色の紫ヒスイでした!、小さいですがレア度は4〜4.5クラスです。
もっと大きければ…、とも思うのですが、まずは自然に感謝。
このタイプの紫ヒスイを集めたケース(標石用ケース)があるので、そこに入れると一体感が増して更に美しく見えます。





満足のいくヒスイが拾えたので、面白い石も探す余裕が出ました。
まずはこれ、赤い石英(ジャスパーの類)だと思ったのですが、手に取ると非常に軽い…。
水に浮く軽さで到底鉱物とは思えませんが、爪よりは硬いので発泡スチロールでも無いかと。
海綿かな?、よく解りませんが詳しい人に聞いてみようかと思います。




次はこれ、たまに見かけるのですが石英にしては重い感じがします。(さっきのとは逆に不自然に重い気がするけど…)
肌色の部分が特に気になる…、桃簾石か灰簾石の類なのか?、コランダムの成分って事は無いのだろうか?(解りませんが(笑))
その部分の硬度は鉄よりも硬いです、まぁ石英自体が鉄よりも硬いので混ざっていたら当然ですね。(これも聞いてみるかな)




最後はこれ、このタイプはよく見かけます。
デュモルチェ石の類かと思っているのでが、正式な名前は在るのだろうか?(キツネ石の類なのかな?)
水に濡れている間は綺麗なので、集めて水槽などに入れても良いかもしれません。




そんなこんなで、紹介した石以外にも玉髄を2個、シーグラスを3個、ネフライトの小石を1個、ヒスイの小石を5個、拾えました。
個人的には薄紫のシーグラスが気に入っています、この色のはレアで簡単には在りません。(ガラスなので人工的に作れるけどね(笑))
この小さいヒスイたちは「糸魚川ヒスイである識別の見本」として重要なので、私にとっては欠かせない存在だと言えます。(よって小さなカケラであっても大切なのです)




一時間程の探索も終了、午後からは加工に専念します。(お昼頃には暖かくなり汗が滲む気温となりました)
気軽に楽しめるアクセサリーとして作ったペンダントやピアスも、少しずつ売れているので補充しなくてはなりません。(お客さんに感謝です!)
レザーブレスとのコラボ用のルースも制作中で、近日中には一作目を掲載したいと思います。

世の中の景気は不安定ですが、自由を選んだ私は常に不安定なので「やるべき事を成す」って事に集中して進んで行きたいと思います。

季節は「休息」から「再生」へと移り「躍動」へと向かって行きますので、それだけでも幸せだと感じています。
2017年03月07日
3月に入り天気の良い日が増えたので、今月も海岸へ遊びに行きました。

まずは(2/26)の押上海岸です。
朝方は雨が降っていたようですが、9時頃には太陽が出ていました。
以前とは逆で上越方面に雲が多く、青海方面は快晴となっていました。
やっと浜辺を歩ける状態になったので、久しぶりの押上海岸を楽しみます。





長めの波が押し寄せていましたが、暖かい気温だったので気持ち良く歩けました。
浜は小砂利の多い環境だったので魅力的な石との出逢いは期待できませんでしたが、ゆっくりと流れる時間を感じながら探索しました。(ここは競争率が高くないのが魅力なのかも)




こちらが40分程度で見付かった石たちです。
淡緑の石英が2個、ネフライトが2個、アルカリ角閃石が1個、緑が入ったアルビタイトが1個、ロディン岩と混ざった紫ヒスイが1個、水色のシーグラスが1個です。(シーグラスは石じゃ無いな(笑))




特に淡緑の石英が面白く、先端は小さな剣水晶となっていました。
クリソプレースの類なのだと思われますが、不純物部分が多く原石感の強い石です。
ちょっとした標本となりそうなので、飾って楽しもうと思います。





そして3月1日、この日も晴れたので押上海岸へ行きました。
ちなみに海の景色は変わっていなかったので撮影していません(笑)

環境は変わっていなかったので期待していませんでしが、それでもヒスイを拾う事ができました。
良い質ではありませんが、太陽光下で目を凝らすとヒスイ輝石が輝きます。
自然研磨の良さも押上海岸の魅力なので、やはり私には性に合っていると確信しました。





次ぎに出逢ったのも、柔らかな曲線が美しいヒスイ転石です。
見た瞬間はドキッとし、手に取る間は淡緑の石英かもと疑い、手にとって確認した後に安堵し喜ぶ、そんな行程を何度となく経験しながらも慣れる事のない喜びが湧いてきます(笑)
レア度としては3.5くらいですが、表皮の褐色が年期を感じさせてくれます。
これが普通の石と同じ場所に落ちていると、全くの別物に見えるのは私だけでは無いでしょう。(ヒスイ同士で並べると、その感覚が薄まります(笑))






小砂利の多い状態は変わらなかったので、さざれ石タイプも探してみました。
最終的にヒスイ転石さざれは4個拾え、白、碧、淡翠、緑の4色が集まりました。
それぞれ別の色が拾えるなんて珍しい、偶然ですが必然、幻想を楽しめる瞬間でもあります。




12時頃になると天気が一変し、気温が下がり風も強くなりました。
もう十分楽しめたのでさっさと退散(笑)、午後からは仕事(加工)をしなければ。




今回も楽しかった、また気晴らしに来たいと思います。


それはそうと、作品の撮影も溜まっているので取りかからないとな…。
レザークラフトの青年とのコラボも試作していますので、ある程度のカタチになったら紹介したいと思います。

今現在、糸魚川は雪が降っています。
これが最後の雪である事を願い、再生の季節に備えたいと思います。
2017年03月03日
今回は、ヒスイの海岸転石で制作した異玉の二作目を紹介します。

加工したのは、1月に採集したヒスイの転石です。
前回と同様に表面に茶色の汚れが付着していたヒスイでしたが、お餅のような肌質と光を受けて淡翠に膨張する特徴が見られたヒスイだったので、良い作品に仕上がると確信していました。(丁度良くプレート状だったのも幸いでした)





切り出してみると、絹のような白地に淡い翠が浮かんでいました。
丸玉やストラップを加工する素材もギリギリ取れ、さざれ石にも淡い翠が見られます。




こちらが丁寧に磨き上げて誕生した「千変の幼生」です。
何と言っても白地が綺麗、このタイプは色が入らなくても白に魅力を宿したヒスイです。
その絹のような肌は光を膨張させて淡く翠に染まり、幼生としての生命力を示しています。




若干、表皮にあった茶色が残りましたが、それが大地の息吹を感じさせてくれるでしょう。
自然光では「雪解け(水を含んだ雪)」を想わせる肌を楽しめて、待ちに待った芽吹きの季節の到来を告げているかのようです。





同じ母石で制作した丸玉も淡翠に輝き、異玉との相性はピッタリです。
球状では無く楕円状となりましたが、これはこれで良いアクセントになるでしょう。




ストラップも白が映える品に仕上がりました。
加工する前は餅、加工した後に強い光を当てると絹、自然光では雪解け、様々な景色を魅せてくれるヒスイのカケラです。(お出かけのお供に丁度良いかと)




今回も革紐に楕円玉と合わせてみました。
やはり相性抜群、ウッドビーズも合わせると更に良い感じになりそうです。
販売する際は首飾りに仕上げた方が良いかなぁ〜。




今回の異玉は、自然光で神秘的に輝きます。
葉脈のような模様や淡い生命色が際立ち、生きているかのような姿になります。
これが石だと言う事が信じられない…、「何かが満たされている」そんな印象を受けます。





最後は、さざれ石です。
これからピアスなども制作可能ですが、とりあえずは「へその緒」として保管用にします(笑)
飽きるまで「雪解けのカケラ」を楽しんで貰えたらと思っています。





さて、転石を加工しての異玉が二作目となりましたが、かなり自己満足度の高い作品になったかと思っています…。
手元に残っても悔いが無い分、他者へ向けたお得感が低いので商品として難しい気がしますね…。(今に始まった事では無いのですが(笑))

転石だけでの制作に限定してしまうと、ヒスイも限られてしまい幅が狭くなるなぁ…。
お客さんにしてみれば「好みのヒスイでの作品」が必用なわけで、今回のようなタイプが簡単に拾えるなら良いのですが、現実的には可能性が低すぎて無理ですね(笑)

よって素材として良いヒスイが拾えた際には余すこと無く加工し、同時に加工用に仕入れたヒスイでも制作するのが良いかと。(結局は仕入れたヒスイも全部活用するのだから)
どちらが良いかは購入する側に選んで貰えば良いのでしょうね。
コンセプトを優先するのか、ヒスイの好みを優先するのか、それぞれに選択肢が在った方が良いように思えます。

まぁ、その両方を兼ねている作品が一番需要がありますが、ルールに縛られ過ぎて捏造するような状況に自分を追い込んでも意味がない(笑)
転石加工は「一つのスタイル」として、大切に続けて行くのが最も良いのだと解りました。
幸いにもヒスイ転石が拾えない事は無いので、色はともかく加工が可能ならば優先したいと思います。(次は万化の蛹を作ろう)

これにより異玉・生玉・神玉の共通の話となるので、将来的には面白い事になりそうです。
試行錯誤しながらも前に進む、創る以上は高める事を優先して活動する、その原点から外れなければ私も「先人たち(古代人)が歩んだ王道」を辿る事が出来るのだと思っています。

同じ事の繰り返しは、なるべくしないよう努力したいと思います。
2017年02月27日
また晴れ間が出たので、海岸へ転石を探しに行きました。

まずは押上の海岸へ行きました。
この日(18日)は晴れてはいましたが、海は大荒れでした。
大きな白波が立ち探すどころの話じゃない(笑)、危険なので押上での探索は断念します…。





次ぎに青海の海岸へ向かいました。
押上方面は晴れていますが、親不知方面は暗い雲で覆われていました。(ここは丁度、真ん中って感じです)
あまり良い状態ではないのが解りましたが、とりあえず波打ち際に向かいます。





浜が広いので歩く事は可能ですが、風が強く長めの波が押し寄せるので油断はできません。
砂が多く上がり浜の環境は最悪、強風により体感温度も低くなって寒さが身に染みます。



よって開始5分で退散(笑)
もう、在ろうが無かろうが極寒の海辺を彷徨いている場合じゃない…、また良い環境になったら遊びに行こうと思います。



そして数日の後(22日)に再び晴れたので、また青海の海岸へ行きました。
到着すると、こちらはまた曇っていました。
どうも青海と旧糸魚川とでは天気が微妙に違うようです。(海流も影響しているのか?)
それでも風が無く暖かい気温だったので、既に数人がヒスイを探していました。





波は相変わらず強いですが、砂を多く上げる特徴は変わっていませんでした。
満潮なのか普段よりも探す場所が後方となり、良い環境とは言えませんでした。





数人が黙々と歩いている後姿を見ると、何とも不思議な光景です(笑)
季節が冬なので尚更、私も同じく彷徨くので他者からも同じように見えるのでしょう。(一応、暦では春なのですが…)




河口方面へ歩いて行くと、良質のネフライトを発見。
片面が平らになっていて加工に向いています、裏側は質が安定していませんが、それが面白い景色になるかもしれません。(将来的に活用できそうなので持ち帰ります)





姫川河口に到着、ここは複雑な流れとなっているので非常に危険です。
なるべく遠くから見て、さっさと離れた方が無難でしょう。




今回の探索では、ネフライト1個が拾えました。
ヒスイもありませんでしたが、玉髄や鶯石(ロディン岩)も無かった…。(残念)

早く押上の海岸が歩けるようになると良いなぁ〜。
これから季節は良くなってくるので、創作活動も頑張らねば…。(いろいろと挑戦できる季節を満喫したいと思います)
2017年02月22日
今回は、ヒスイの海岸転石で制作した異玉を紹介します。

加工したのは、12月に採集したヒスイの転石です。
表面に焦茶色の汚れが付着していたヒスイでしたが、部分的に見られた淡緑の兆しを確認したので加工素材として活用しました。(中まで汚れは入っていないと判断しました)





切り出してみると、やはり美しい白地が出ました。
致命的なヒビは無く丁度良いサイズのプレートが取れ、他にも丸玉やストラップを作れる素材も切り出せました。(表皮部分は、さざれ石として細かく切断します)




そして仕上がったのが、こちらの異玉です。
ヒスイの転石の活用を試みた、第一作目となる作品が誕生しました。
テーマが「千変の幼生」なので、私が好きな昆虫の幼生を表現しつつ、千変の可能性を秘める存在となるように仕上げています。(昆虫が嫌いな人には向かないかな…)




片面に緑が入り、もう片面には黒の模様が入りました。
悩んだのは艶の出し方で、どこまでのレベルが最適なのか吟味しました。
異玉は原点の「意化」なので、古代の風合いや昆虫の質感を強く宿せたらと思っています。
悩んだ末に「樹脂光沢のような肌質が理想的」と言う結論に達しましたので、その艶を優先しています。(これはこれで難しかった(笑))





次は丸玉の制作、穴を大きめにしたので天地の曲線は無くなり、球状ではありません。
こちらにも僅かに緑が入り、単品でも楽しめる品になりました。
しかし、やはり合わせた方が良いに決まってる(笑)、太めの革紐も通せるので使い勝手が良い丸玉ビーズとなりました。





ストラップも、こんな感じに仕上がりました。
なるべく不定形な姿を活かして曲線を付け、角張も残しつつ研磨しています。
新たに仕入れた渋緑の革紐も、ヒスイに合ってくれたので良かったです。




最後は切断した、さざれ石です。
これも艶に悩んだのですが、自然研磨による肌の質感を優先して磨きませんでした。


今回の作品でのさざれ石は、どちらかと言えば飾りでは無く「へその緒」的な存在にしたいと思っています。(海岸転石で作られた証拠としての)
さらにヒスイである証拠として、表皮や切断面でキラキラ輝く翡翠輝石も確認できます。
磨かれた状態だと目視のみでの判断は、相当慣れていなくては困難となります。
しかし、これにより普通の人でも確認が出来るようにしています。

まぁ、「数点を磨かずにおいて、残りを磨けば良いのでは?」、と思うかもしれませんが、海岸転石での「異玉さざれ石の制作の仕様(ルール)」は、磨かない事にしてみたいと思います。(持ち主が磨くと言う事の選択肢も残せるし)


ちなみに、透明度は低いですが強い光を当てると、美しい生命色を示します。
これにより白地も「僅かに緑に染まっている事」が解ります。




異玉は自由な創作が魅力なので、神玉を連続で制作していた後に作ると、まるで「鋼鉄の戒め」から開放されたような感覚になります(笑)
海岸での探索や異玉の制作が「神々との交歓のバランス」を保ってくれるのでしょう。(私にとってのバランスを)
我ながら良い三本柱を持ったなぁ〜、生玉も両方のバランスをとる存在として進めなければ。

私にとって、この「ただの遊びでは無い遊び」は、生涯続いて行くのでしょう。
それで生きるのだと決めたその時から、苦労する事は決定しましたが、どう生きたって苦労するので自分で決めた苦労からは逃げないよう頑張りたいです。


そう言えば、こちらも制作しました。
今回の異玉とは関係ない品ですが、小さな淡緑のペンダントです。(ちょっとしたアクセサリーとして楽しんでもらえたらと思います)




二月も終盤となり、再生の季節の到来も迫っています。
良い季節を想うと何故かチビッコと遊んでいるイメージが湧いてくる(笑)
今年の夏はアクアリウムを作ってみようかなぁ〜っと。(テナガエビでも飼ってみるか(笑))
2017年02月17日
久々に晴れ間が出たので、青海の海岸へ転石を探しに行きました。

この日(15日)は午後から晴れとの予報だったので、昼食をとった後に向かいました。
1時頃までは晴れたり曇ったりを繰り返していましたが、水平線に見える暗い雲が無くなる事は、最後までありませんでした。





風は非常に強く、更に冷たい風がビュービューと吹いていました。(冬だから当然ですが(笑))
当然のように波も強く大きめの石も上がっていて、探索し甲斐のある環境でした。
ちなみに、この強風の中を悠然と飛んでいるカモメを見ていると、「鳥ってスゲー」って改めて感じます(笑)





浜辺に到着して数分で青系のヒスイを発見、なかなか良いスタートです。
濡れていると青が映えますが、確認の為もあり表面を乾かしました。
オンファス輝石に近いタイプ(鉱物としてはオンファス輝石)なので、翡翠輝石を確認するのが難しかったですが、日光により光沢と僅かな翡翠輝石を確認する事が出来ました。
艶を出しやすいタイプですが、粘りが低いのでヒビや石目から簡単に割れたりする特徴があります。
サイズも微妙なので加工用にするか迷いますが、見本として置くには美しさに欠けます。(姿や肌に魅力が無いかと…)
まぁ、ゆっくりと考えるとしますか(笑)





少し歩くと、今度は白と灰色が混ざるヒスイを発見。
僅かですが淡翠も流れていて、サイズも丁度良いので加工が可能です。
研磨すると淡翠は無くなるので、裏面の叢雲模様を活かした加工が必用となるでしょう。
幾つかの石目はあるものの、ヒビは無いので「千変の幼生」と「万化の蛹」を同じ母石から制作できるかもしれません。(切断しなくては解りませんが…)






意気揚々と姫川河口方面を探したのですが、こちらでは全く見付かりませんでした…。
数人が探していましたが、あまり良い収穫は無かったようです。
山を見ると青空が広がっていましたが、山頂は吹雪いている感じでした。





姫川河口は現在も河川の整備をしているようで、強風により砂塵が舞って霞んで見えました。
この季節の工事は大変でしょうが、仕事が無い方が土建屋にとっては死活問題となるようです。(これも当たり前の話だな(笑))




とりあえず来た道を戻りましたが、帰りは正面からの風となり目を空いているのも苦労しました。
私は男の割にはマツゲが長いので、強風による「まぶたの負担」が半端じゃない…。
女性はもっと苦労しているのだろう、と、理解した瞬間でした(笑)




今回はヒスイ転石を2個拾えて満足。
でも開始10分程度で2個と出逢ったので、残りの約40分は「ただ冷たい強風に耐えながら海岸を彷徨いていた」って事になりますね…。
そう思うと笑えてくる、やはり「費やした分だけカタチとして現れる創作活動」の方が、自分には向いているのだと強く感じました(笑)
しかし、その気晴らしを兼ねているのだから比較しても意味無いですね…。


それはそうと、帰り際に警察官がスクーターで巡回していたので話を聞くと、「去年の秋頃から車上荒らしの被害が多発している」との事でした。
なので「車の中には貴重品を置かないように」と言う事でしたが、被害発生の時期や場所(海岸や河口付近)を考えると、どうも引っ掛かります。

まず「ヒスイで滑り止めをしている者達の縄張り争い」って事が脳裏によぎりました。
本当に貴重品を盗られているのだろうか?、被害に遭った人の素性は?、等も気になります。
夜に限らず昼間でも窓ガラスを割られる等の被害もあると言っていたので、「嫌がらせ」も兼ねているように思えますね…。
まだ犯人が地元の者か外の者か解らないようですが、高い確率で「糸魚川が抱える難民問題」が原因となっているかと思われます。

他に考えられるとすれば、「保護の名の下で歪んだ正義を振りかざす者の狂言芝居」ですが、そんな暇人はいないかと(笑)
普通に金銭目的だったりするのかもしれませんね…、でも場所がなぁ…、大した金額を持って来る筈の無い者(釣り人や石探しの人)が集まる場所なんですよね…。
県外ナンバーを狙っているのだとしたら、釣り人は巻き込まれているだけなのかもしれません。

なんであれ「背に腹はかえられない」って状態になっている者には、注意した方が良いでしょう。
防犯カメラ等を用意して、周到な防犯準備をする事も必用になるのかもしれません。

一番は「そこへ行かない事」なのですが、それこそ「犯人の思うつぼ」かも?
考え過ぎかな…、一番信用できない者達を見ているので疑い深くなるのも仕方ないなぁ…。

とにかく警察は頻繁に巡回して被害を防ぐ義務があるので、その効果を期待したいと思います。(皆さんも気をつけて下さい)



異玉ですが、昨日(16日)が天気だったので作品撮影をしました。
後は説明を書いて、今月中にはアップしたいと思っています。

どうも何をするにも太陽が出ていないと、気力が無くなってしまいます…。
早く春が来てほしいなぁ〜。(暦では春なんですが)
でも良い季節と言うのは「あっと言う間」に過ぎるのですよね。
待ち焦がれている期間が幸せなのかもしれません。(先に期待があるのだから)
2017年02月07日
2月に入り立春を向かえ、例年になく春らしい気候が続いています。
いつもは雪かきに追われる日々ですが、今年は春の祝福を強く受けているようです。

まずは押上の海岸、先日に積もっていた雪も消えて春らしい浜辺が広がります。
この日(4日)は朝から気持ちの良い天気で、数人が石拾いに訪れていました。





浜は歩きやすい状態でしたが波は強く、探せる範囲は狭くなっていました。
小さめの石が多く上がっていて、激しい波の印象とは裏腹に石の動きは良くないようです。




環境に合わせて小石たちを探索すると、小さいけど綺麗なヒスイ転石を発見。
色も透明度も良くキラキラと翡翠輝石が輝いています。
どうしても小さいので1個の存在感は薄くなりますが、同タイプの小さな転石のケースに保管すると、全体的に存在感を増して非常に綺麗な世界を楽しめます。




更に灰色のヒスイ転石を発見。
色は灰色ですが質は良く、滑らかな質感の肌に翡翠輝石が煌めきます。
こういう灰色ヒスイはある程度の透明度を示し、磨くと艶やかに仕上がるタイプです。
濃い灰色の部分と白に近い灰色の部分が合わさり、黒のラインも入るので加工しても面白いタイプのヒスイとなります。(これは小さいので見本用とします)




右から左まで海岸を歩きましたが、以降は面白い石には出会えませんでした…。
やはり波の善し悪しが大きく影響しているのでしょう。(それも運なのだけど(笑))




とりあえず押上の海岸ではオンファス輝石1個、ヒスイ輝石2個、ネフライト1個が拾えました。
オンファス輝石はヒスイと言えばヒスイなのですが、ちょっと質が悪かったので海へ返しました。(質が良ければ加工に向く優秀な鉱物です)





まだ時間があったので、青海の海岸にも行ってみました。
到着して早々、いつもの様に空の蒼と海の碧が最高の景色を見せてくれました。





この日も釣り人が海を楽しんでいましたが、釣果は良くなかったようです。
魚もヒスイも波(海流)に影響されるのは同じのようです(笑)




こちらも長めの波が押し寄せて良い感じなのですが、どうにも見当たらない…。
結局、何も拾えないまま姫川河口へ到着、この前にあった「盛られた土」は半分が姿を消し、浜の環境が変わっている事だけは確認できました。





なんであれ、今回も空と山が綺麗だったので撮影しました(笑)
前回にあった雪は消え、焼山付近で見られた噴煙もありませんでした。





次は左方面での探索、ここは綺麗なロディン岩(鶯石)や玉髄があったりします。




やっと大きめのネフライトを発見。
平べったくて先端が薄くなっているので「天然の磨斧」のような姿をしています。
古代人はこういった素材を好んで磨製石器を作ったのでしょう、現在で考えても「作りやすい形状を優先するのは人間の本能」なのでしょうね(笑)





県外の人を見習って粘ってみましたが、新たな出逢いはありませんでした…。(粘ったと言っても2時間くらいですが(笑))
最後に昼下がりの海を撮影して探索を終えました。



異玉用に拾えればと思ったのですが、そう簡単には見付かりませんね(笑)
だから面白く、だから貴重なのだと再認識する日でした。



今回も、ちょっとした作品の紹介をします。
開花のカケラで丸玉のペンダントを制作しました。(下の金具はSVですが、上の金具と鎖はSVではありません)
春らしい紫ヒスイを加工して、色づく花の蕾をテーマとしているペンダントです。




それと前回の異玉が最終段階に入ったので、新たに二作目の切り出しをしました。
こちらも異玉(千変の幼生)・丸玉(楕円玉)・ストラップ・さざれ石を作ります。
表面にあった茶色の汚れは中に全く浸透しておらず、非常に美しい白〜淡翠の肌が姿を現しました。
ヒビも少ないので良い作品に仕上がるでしょう。



前回の異玉は仕上がり次第、撮影をして近日に掲載したいと思います。
自分で作っておいて言うのも何なのですが、とても魅力的な作品となっています。
2017年01月31日
つい先日に厳冬期の拾い納めをしたのですが、奇跡的に快晴となったので海へ行きました(笑)

まずは、拾い納めが出来なかった押上の海岸へ向かいました。
前日まで雪が降っていてからの晴天、目が覚めるような青は憂鬱な日々から開放してくれます。
晴天とは言え前日に降った雪が広がり、白に染まった浜辺は光を反射して普段より輝いていました。





波は強めでしたが、浜はなだらかで歩きやすかったです。
とても探しやすい環境だったので、良い出逢いを期待して歩きました。(あまりに天気が良すぎて、日光を受けて輝きまくる石たちで目が痛い(笑))




しかし探しやすさとは裏腹にヒスイの転石は見当たらず、ネフライトさえありませんでした。
諦めかけて来た道を戻っていると、僅かに光の膨張を感じました。
直視するとボーっと光る角張った石を発見、しかし波が間近に迫っていたので急いで手を伸ばしました。
泡だらけの波が浜を覆う前に手にした小石たちを確認すると、そこにヒスイの姿がありませんでした…。
確かに手に取った筈…、見間違えたのだろうか?、と波が引いた足下を見ると後方にそのヒスイ転石が上がっていました(笑)

多分、これは波で上がったのでは無く、手で引き寄せた際に手の中に入らず後方に飛んだのでしょう。(指先に当たって跳ねたのだと思われます)
なんであれ、ヒスイ転石を拾えて良かった(笑)、地は灰色ですが淡い緑も入っています。
自然研磨の度合いも良いので、サンプルとしては丁度良い転石です。





この後に右側へも行ったのですが、魅力的な出逢いはありませんでした。
数人が拾いに来ていましたが、やはり拾えなかったようです。
それでも4〜5時間ほど浜で粘れば環境が変わるので、午後には良い出逢いがあった人もいたかもしれません。(運(確率)なので、探す回数と時間と欲が肝心と言えますね(笑))





次は青海の海岸へ行きました。
ここは素材としてのヒスイ転石やロディン岩(鶯石)や玉髄と出会えます。





青海は押上より風が冷たく、波も強い状態でした。
釣りを楽しむ人の姿も見られ、それぞれがこの日和を楽しんでいました。
ちなみに空に浮かぶのはUFOでは無く、行方不明者を捜しているヘリコプターです。
釣り人や石探しの人の事故では無く、お年寄りが何処かに歩いて行ってしまったようです。




浜に近づいてすぐに、埋まっているロディン岩(鶯石)を発見。
一瞬、ヒスイかと思ったのですが、黄緑色が確認できたのでロディン岩(鶯石)だと解りました。
でも掘り出して見ると大きかった…、発色も良く姿も良い、まずは飾石で楽しみます。(大きいので加工の素材にも使えます)
ヒスイと間違える人がいますが、くれぐれもヒスイとして販売しないように気を付けて下さい。






少し歩くと見覚えのある姿が…、声をかけると以前に知り合った男性でした。
今日も遠方から訪れたようで、この日は朝から探しているのだそうです。
収穫を見せて貰うと、綺麗な翠が入ったヒスイを拾っていました!
良いヒスイだ、なかなか出会えるヒスイではありません。





良いヒスイを見せて貰ったので、期待を膨らませて姫川河口へ向かいました。
上がっている石たちを見ながら歩いて行くと、何も拾えないまま河口に到着(笑)





残念…、と思いながらも掘り返されている河口に気が付き後を振り返ると、2台の重機が川の整備をしていました。
しかし、それよりも晴天の山々が綺麗、と言う事で山並みも撮影してみました(笑)
山並みを見ていると故郷を思い出すなぁ…、また暖かくなったら遊びに行こうかな〜。





そんな事を考えながら来た道を戻ると、またもヒスイ転石を発見。
これは灰色に淡い翠が入ったタイプ、でも押上より大きく自然研磨が荒い…。
しかし加工するのにはヒビも石目も無いので優秀、よって異玉制作用にします。





ここでもロディン岩(鶯石)とヒスイ転石を拾えたので満足、お昼(12時頃)につれて風が強くなってきたので、この日の探索を終えます。
帰り際に再び知人と会ったので収穫を聞くと、今度は私が万葉と呼んでいるタイプのヒスイ転石と出逢っていました。
私と別れてすぐに見付けたのだそうです…、これも運だな…。(運も実力の内ですね)


最初に見せてもらった明るい翠が「芽吹」で、これが翠と緑が混ざり合う「万葉」、そして私が拾ったロディン岩が黄緑の「鶯」、この三つが解れば他鉱物と間違う事もないでしょう。(万葉ヒスイは硬度が少し低い(不純物の量よって)ので、あまり角張っていない事が多いですが、その分、発色が良いです)


なかなか面白かった、また天気が良くなったなら遊びに行きたいと思います。

と、ここで仕事の報告。
前回に垂飾(腰飾り)として作った品を更にアレンジしました。
「余計な金具を外しヒスイの玉を増やした」ってとこですが、なかなか良い感じに仕上がりました。
夏頃に物産センターに出そうかと思います。(自分で使うのも良いかとも思っています(笑))




紫ヒスイのペンダントも制作しました。
前回と同じくペンダントの金具はSV925で、チェーンはSVではありません。
きれいな紫ヒスイ(開花)を使っているので、春のアクセサリーとして楽しめるかと思います。




最後に異玉の制作過程です。
以前に拾ったヒスイ転石で、玉・異玉(千変の幼生)・ストラップ・さざれ石を作ります。
外側に僅かに緑が見られたので、きっと「中も少し発色している」と言う読みが当たりました。
どういう姿に成るのか、仕上がりが楽しみです。





糸魚川は例年より降雪が少なく非常に助かっていますが、その代わりに他の地域が苦労しているのでしょう。
苦労も低賃金労働もローテーションで担えたなら、少しは人間社会も平和になるような気がします。

それか完全に個々人が自給自足で生きられるほどに成れたなら劇的に環境は変わりますが、それは不可能な話ですね(笑)
それが出来ないから集まって村となり、町となり、県となり、国と成ったのだから…。
やはりローテーションだな…、いくら国を純血で満たしたとしても、その中で低賃金労働をローテーションしなければ集団として生きる事などは不可能です。

でも其処には向かっていない現実…、要は誰も「それ」を望んでいないって事なのでしょうね。
本当に人間とは「矛盾した生物なのだ」と思います。
2017年01月27日
今回は、建速素戔鳴尊「天上天下」の四作目を紹介します。

加工したヒスイは今までと同じ母石で、このヒスイで幻日と月光も制作しています。
しっかりとした石質で透明度が高く、光沢も出やすいので加工に向いた素材です。
背景の撮影には、厳しい冬を耐えながらも緑を残す葉を用いて撮影しました。




美しい白地が特徴で、全体を覆う氷雪ような模様を楽しめる作品です。
その姿はまさに氷龍を見ているようで、今の季節に誕生した特徴を宿しています。
ヒビや石目の多いヒスイですが、それらを避けて加工する事ができました。





冷たい印象が強い作品ですが、太陽光を受けると僅かに緑に染まります。
これにより、冬へ向かう季節の作品では無く、再生の春へと進む作品である事が解るかと思います。(傍若無人のテーマとの違いが解るでしょう)





シリーズを通して透明度が非常に高く、光を受けると神秘的に輝きます。
一つの結晶体のような質感は堅牢でありながらも生命力に満ちていて、まるで生きているかのような瑞々しさがあります。(水を含んでいるような姿をしています)





ヒスイ拾いをしている人ならば解るのですが、そう簡単に見付けられるヒスイでは無く、更に加工が可能なタイプは稀少となります。
今後、幻日・月光・天上天下ともに数点の加工は可能ですが、その後は新たに入手しなければ作れないでしょう…。(それも運次第ですね)
貴重なヒスイなので、大切に活用したいと思います。

このヒスイの魅力は、光沢が良く透明度が高い事と白地でも僅かに緑に染まっている事でしょう。
様々なヒスイがあって、それぞれに魅力があって、同じヒスイなのに多くの表情を楽しめるのは表現する者にとっては最高の存在だと感じています。

名前の由来となっているカワセミも、世界を見ると様々な色と姿をしています。
一般的な翠〜緑に固執せず、それぞれの良さを引き出せる作り手と成れたらと思います。

そして最終的には、この糸魚川ヒスイの領域で「作る者」が胸を張って生きられる環境を作りたい!
それにはルール(基準や見本)が必用で、育てる環境も整えなくては成らないでしょう…。
志と資金のバランスを考えながら進まなければ…。(そもそもに、一人じゃ無理(笑))

重要なのは「活用する側の育成」であり、保護する側の育成は「行政が必死に進め行く」って事です。
これは「活用する事で利益を得る側」と「保護する事で利益を得る側」の違いであり、それぞれのベースを保ちながらもバランスを考えて進める必用があるでしょう。
簡単に言えば活用する側は「消費しまくれば利益になる」し、保護する側は「保護を謳っていれば税金を得る大義名分になる」って事なので、「無駄に利益を貪る事もせず、税金を得る為の免罪符にもしない」と言ったスタイルが必用となるのでしょうね…。

よって「可能な限り無駄のない最高の作品を創って行く事」、それが「活用する側での保護」なのだと私は考えています。
その(活用する側の育成)為なら、天下りの公僕ジジイを利用してでも成したいカタチがあるので、今後は「次世代の肥やし」として活用する事も厭わない時期が来るような気もします…。
しかし今現在で「それ」で延命している体制があるので、その体制に成り代わらない限りは、糸魚川では道は拓けないのかもしれません。(逆に言えば、別の場所でなら可能となるのだろうか?)

ともあれ今の世の中で人を育てると言う事は大変な事なのだと、この年になって痛感するようになりました。(そもそもに人材がいなければ成り立たないし…)

願わくば「作る側が裏方にまわるような未来」に成りませんように…。




全く話は変わりますが、稀勢の里関、横綱昇進おめでとうございます!!!!!!
2017年01月17日
1月も半ばを向かえ、本格的な冬の到来が始まりました。
各地で大雪となっていますが、糸魚川駅周辺は10cm〜15cmくらいの積雪で済んでいます。
しかし気温は低く、普段は凍る事のない道路が凍結したり、つららの姿も見かけるようになりました。
適度に雪かきをして、体を動かしている日々が続いています。

それでは本題の冬の海での転石拾いの話です。
この日(10日)は朝から晴天でしたが、気温が低い日でした。(冬だから当然ですが)
押上の海岸へ向かったところ、海は荒れていて探すどころの話じゃないです(笑)
遂に「転石拾いの休息の時」が訪れようとしているのを強く感じました。





押上の海岸では冬の拾い納めが叶わなかったので、青海の海岸へ行きました。
空の蒼と海の碧が美しく、これで寒風がなければ最高でしょう(笑)





こちらも波は強かったですが、浜辺が広いので歩く事は可能でした。
砂と石が打ち上がった浜はなだらかで、とても探しやすい環境ではありましたが、強風が視界を塞ぎ短時間でしか波打ち際を見る事ができません。(冷たくて強い風が目を塞ぎ、体温を奪っていきます)





どうしても波打ち際への探索を求めてしまいますが、強い波と強い風の海では非常に危険です。
しかも見付けたところで拾えない…、だったらもっと後方で探そうと思い歩きました。
そこにポツンと角切りの餅のような白い石を発見!、拾い上げると間違いなくヒスイでした!
所々に淡い翠が見られ、ヒスイ輝石もキラキラと輝いています。(透明度も高いタイプのヒスイです)





冬の拾い納めとしては申し分なし、姿も「地面に落としてしまった鏡開きした餅」って感じで季節感も良いです(笑)
形も加工に向くプレート型、だから波の影響を強く受けて後方の砂場にまで運ばれたのでしょう。
これで異玉を作っても面白いなぁ、余った部分で丸玉も作って首飾りにすれば、この転石での一式の作品が仕上がるでしょう。
ストラップも作り、さざれ石も作れば、殆どが無駄にならないし、所有者を一人に絞れば付加価値も付くでしょうね。

注意すべきは「加工すべき転石」と「すべきで無い転石」とを分ける事でしょう。
人によっては「転石は全て加工しない方が良い」と考えるのでしょうが、ここからは「加工技術を持った者達の花道」、同じ土俵の上に立ってのみ進める道なのだと思っています。(私個人の考え)

自分で拾えて、自分で判断して、自分で加工する、これをルールとして作品を高められたら最高です。
それに何と言っても異玉にピッタリなルール、これから底上げするカテゴリに丁度良いでしょう。(これを機に生玉のルールも考えておこう)


そんな事を考えながら1時間ほど探していると空が暗くなり、風も今まで以上に強くなってきました。
流石に危険なので、厳冬期で最後になるであろう転石拾いを終えて帰りました。
最後に「海の明るさ」と「空の暗さ」のコントラストが、不思議な景色を見せてくれました。




また春に良い出逢いが在りますように。
2017年01月12日
お正月も終わりを迎える7日に、宮崎の海岸と青海の海岸へヒスイを拾いに行きました。

まずは宮崎の海岸、久しぶりの訪れだったので懐かしい風景に癒されます。
午前中から良い天気だったので、多くの人たちが海岸を楽しんでいました。(殆どが釣り人です)
以前よりも駅前の駐車場が増えたので、遊びに来やすい環境になったと感じました。





波は穏やかで探しやすい状態でしたが、ヒスイはおろかネフライトすら見つかりませんでした…。
他の探している人にも聞いてみたのですが、良い結果では無かったようです。
これも運…、中には良い出逢いがあった人もいるのでしょう、それも転石拾いの魅力の一つですね。




波打ち際に緑色に光る石があったので拾って見ると、緑色の石英でした。
乾くと白くパサつきますが翡翠輝石に似た結晶がキラキラ輝くので、初心者は間違える事が多い石です(笑)
もっと質が良ければ加工にも向きますが、粉っぽさを感じるタイプは艶が出ない事が多いです。
これも艶出しが難しいタイプなので、元の海へ返しました。




しばらく歩くと、青色が美しいデュモルチェ石を発見!
しかも若干ですが地が桃色の珪石で、そこに青色が星のように散らばっていて綺麗、良い見本となるでしょう。(個人的に、ヒスイよりも出逢っていない鉱物です)
こちらも乾くと白くパサついて、綺麗な青色が目立たなくなります。
だからと言って磨くと青色が表面に付いているので、色が無くなってしまう恐れもあります。
水の中に入れて観賞するか、ゆっくりと磨いて艶を出すかして、楽しむのが良いのでしょう。(クリアラッカーでも良いらしいのですが、経年で変色する恐れがあるかと…)






次は青海の海岸、太陽が大きな雲に隠れてしまいましたが、気温は午前中より高くなりました。
こちらにも釣りを楽しむ人や、同じく石拾いを楽しむ人が多く訪れていました。
浜は探す範囲が広くなり理想的な環境だったので、これからの出逢いに期待して探しました(笑)





早速、目に付いた翠の石を拾い上げて確認します。
どうもハッキリとしない…、発色が翠なのか、黄緑なのか、曇っているので尚更よく見えない(笑)
裏側はロディン岩の特徴ですが、表側はヒスイの特徴も見られます。
こんな感じに混ざっているタイプもあるので、とりあえず太陽が出るまで確保します。





他に2個のヒスイをゲット、これは解りやすかったです。
右のは灰色がかっていますが透明度もあり、淡緑も見られ翡翠輝石も輝いています。
左は既に光沢があり、所々で翡翠輝石が見られました。(こっちも淡緑に染まっています)




今度は姫川河口方面へ進みます。
次第に雲から太陽が出てきて、明るい太陽光が海辺を照らします。
探しやすくなった途端にヒスイを発見!、なかなか発色の良いヒスイです。





さっきの微妙なヒスイ?と並べて確認したところ、私が万葉・芽吹と呼んでいるタイプだと解りました。
二つは同じタイプのヒスイで、右が外側(だから不純物が張り付いている)で、左が内側の特徴を多く見る事ができます。(緑と翠が入り交じる、そう言ったタイプのヒスイだと確認できました)
海ではあまり見かけないヒスイ(あっても小さい)ですが、姫川が近いのでその恩恵で出逢えたのでしょう。




ちなみに、こっちはロディン岩、私が鴬石と呼んでいるタイプです。
非常に似ていますが黄緑で、翠との違いや質感の違いが解るかと思います。(慣れないと難しいけど)




姫川河口に到着、ここから先は海が荒れていると危険な場所です。
この日は穏やかだったので先端に近づい見ると、川の流れが波を分断していて浜辺だと思って油断すると急流に巻き込まれる恐れがあります。(ここは特に気を付けましょう)




最後に、私の後を歩いていた親父が見付けた石たちです。

私が見た後なのに大きなヒスイを拾っていました(笑)
色も質も特別良くは無いですが、翡翠輝石がキラキラ輝くヒスイでした。
波打ち際よりも浜辺の方にあったらしく、石英斑岩に似ていたけど質感が違ったのだそうです。
さすがは私の親父、なかなか見る目がある。(と、偉そうに言ってみる(笑))




それよりも驚いたのが、良質で大きな玉髄と良質で緑の石英です。
以前に拾った(親父が)ハンペンのような玉髄よりも遙かに質が良く、滑らかな肌は乾いた姿の方が魅力的に見えます。(うっすら黄色がかっているのも美しい!)
緑の石英は宮崎の海岸で拾ったのより質が良く、これならある程度の艶が出せるでしょう。




透明度も抜群、光の透過によりヒビの少なさも解るかと思います。
加工に最適ですが勿体なくて加工できない…、以前に拾った(親父が)大きめの瑪瑙と一緒に飾って楽しもうと思います。(飾石兼標石として)




今回も良い出逢いがありました。
やはり玉髄などの大きくて良質なタイプを探すのなら、青海の海岸に限る事が解りました。(多くが親父の収穫ですが(笑))
ヒスイも拾えるので一石二鳥ですが、やはり青海の海岸のヒスイ転石は加工に対応できるのが多い気がしています。(大きさや形を見る限り)

それぞれの海岸の特徴を活かしながら活用できたら、より拾う事(その後の活用も)が面白くなると思います。(この経験が今後のガイドの役に立てば嬉しい)

遊びならも勉強して、私とその周りが楽しめる領域を確立したいと思います。(既に楽しんでいる人には、あまり関係無いかも…)

本格的な冬が来るまでは、海岸を楽しみたいと思います。
2017年01月07日
毎年恒例ですが、押上の海岸へヒスイの初拾いに行きました。

この日(2日)は午前中が曇りのち晴れで、それからは天候が不安定となり雨となりました。
午前10時頃の海では、数人の釣り人が初釣りを楽しんでいたのが印象的でした。





晴れたり曇ったりを繰り返していましたが、波は穏やかな方でした。
なだらかな浜は探しやすい環境となっていましたが、ヒスイと出逢えるかは運次第です。





今年初の海を楽しんでいると次第に空は晴れ、海も澄んで本来の美しい姿を見せてくれました。
地元のお爺さんも拾いに来ていて、いろいろと話が出来て楽しかった、化石の話を聞けて勉強にもなりました。(年には勝てず、化石探しは引退したそうです)





この日に私が出逢えたヒスイは5個、上は荒いタイプのヒスイですが、残り4個は質がしっかりしていてヒスイ輝石もキラキラ輝いていました。
右の2個は淡翠に染まっていて、ヒスイらしい表情を楽しめます。




こちらは地元のお爺さんが1日(元旦)に釣りをしていたら、良質のヒスイ転石が浜に上がっていたので拾ったのだそうです。(ある意味で釣り名人ですね(笑))
ちょっとピンボケしてしまいましたが、良質なヒスイなのは解るかと思います。


最初は「この年代特有のハッタリ」かと思いました。(質も滑らか過ぎるのでバレル研磨かと…)
しかし人柄や形状を吟味した結果、海岸転石で間違いないと言う結論に達しました。(さすがにバレル研磨した転石を、元旦に浜辺へ置いて行く奇特な人もいないでしょう(笑))
まさにお年玉(笑)、今でもこういった事があるのだと解り嬉しくなります。


話は戻って私が拾ったネフライト2個です。
上のは自然の磨斧(ハンマー?)のよう、なかなか質の良いタイプなので加工に使えそうです。




次は小さなネフライトが1個、玉髄が3個、ロディン岩が1個、シーグラスが3個です。
小さいですが綺麗、何かしら活用できるかと思います。(シーグラスは飾用)




お昼頃になると天候が悪化し、水平線は黒い雲に覆われました。
海も白波が立ち、風が強く吹き荒れるようになりました。


せっかく人が多くなってきたのに残念、でも初拾いとしては良い出逢いがあったので良かったです。
私が拾ったヒスイではありませんが、大きい良質のヒスイも見られて満足、幸先の良いスタートとなったかと思います。(小さいヒスイも拾えたし満足)



今年は仲間集めの一環として、海岸でのガイド(体験加工含む)もしたいと思っています。
ちょっと観光案内所に聞いたところ、それなりに需要があるようなのですが、観光案内所から紹介する為にはジオパーク検定の認定書が必用との事でした。

全くもって面倒くさい(笑)、ボランティアガイドの組織に属する必用もあるようなので、民間で生きる私には関係の無い事が多いです。
会費も必用との事なのですが、こっちがお金を払ってガイドする意味が分からない…、ボランティアと言っても何かしらの作業賃が出るのだろうか?(ボランティアにも表と裏があるのでしょうね)

まぁ、私の場合は自分に必用となる人材の確保が優先事項なので、行政に頼る必要は無いですね(笑)
そもそもに「糸魚川では観光業は成り立たない」と結論づけているので、このガイドで成り立つ事など望んではいません。
これは夢の実現への一歩目であり原点、後の未来をどう具現化するかを勉強する段階となります。

とりあえず料金も決めていないし、募集しても集まらないのも寂しいので、当初は友人や知人をメインに進めて妥当な値段を決めたいと思います。(大体は決めていますが)

物産センターの加工所の協力が可能ならば、数人での体験加工も行えるかと思っています。
しかし不可能であったなら私の工房で対応できますが、一人しか受ける事はできませんし、人選も厳しい基準になるかと思います。(気軽さが無くなってしまう…)
女性ならば「アマチュア領域での不毛な販売をする確率」は低いので、年齢などの制限も必要ないかと思っています。(現実的な年齢制限はあるよ(笑))
とにかく「定年退職組の小遣い稼ぎ」には協力する気はありません。

まだ漠然としたイメージしかありませんが、楽しい空間を創れたら楽しくなると思っています。


とにかく暖かくならないと始まらない(笑)、今は構想を練って再生の季節を待ちたいと思います。
2017年01月01日
明けましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします。

昨年はヒスイが国石に認定され、その「表の理由」と「裏の理由」の狭間で、どうにも徹しきれなかったのが心残りでした…。(表と裏の解離がすごい…)
今年(と言うか40代)は、迷わない事を目標に進みたいと思います。
これからも「人の縁」と「石の縁」を信じて頑張りますので、ご協力をお願いします!

私個人の念願だった奴奈川姫が、神玉として誕生しました!


去年は建御名方神(子)の誕生で、今年はその母親(奴奈川姫)を制作しました。
加工したヒスイは須世理毘売と同じ紫ヒスイの母石を使い、女性の華やかさを宿しています。
リングのデザインには蝶と花びらを入れて、「命を繋ぐサイクル」のイメージを表現してみました。
以前も書きましたが姫系のデザインは、勾玉と須世理毘売を原点として奴奈川姫が引き継ぎ、未来では木花咲耶姫へと受け継がれます。(予定では)

テーマは「千妃艶羽」(センキアゲハ)、艶羽を「アゲハ」と読ませています。
意味は「艶やかな衣を纏った千の妃」で、麗しい巫女と八千矛神の妻の意味合いを込めています。(ちなみに、花衣(ハナゴロモ)や葉衣(ハゴロモ)は、木花咲耶姫で表現できらたと思っています)



デザインのモチーフは「母神」「巫女」「妃(姫)」「蝶」です。
特に今回のデザインは母神を強くイメージしたので、古くからある「子持ち」と呼ばれている勾玉を基礎としています。
もちろん抱いているのは赤ん坊の建御名方神、まだ角が生えず目も明いていないので穿孔はしませんでした。(貫通させていないと言う意味です)
頭には三日月の髪飾り、前髪と後髪は円く束ね、蝶の羽衣を纏う美しい母神(巫女)をイメージしてデザインしてみました。
子を育てる母のイメージなので、特に曲線を活かしつつも、強さを強調する直線をバランス良く込める事ができたかと思っています。(個人的に)





奴奈川姫に込めたコンセプトは、「転身」と「育成」と「子宝」です。
少名毘古那神が男にとっての転身(独立・逸脱)とするならば、奴奈川姫は女性が母へと転身する姿を表現しています。(須世理毘売は妻への転身)
母の優しさと気高さの中で子どもは育ち、やがて立派な大人となり「自らが同じ親となって子を育てる未来」を具現化しました。(父親の役割が少ないのが悲しいけど…)
月読命の「成長」と似ていますが、育成は育つ側ではなく「育てる側」の力量が肝心で、それは即ち月読命により成長を促された者の「真価のカタチ」と言えるでしょう。




艶羽(アゲハ)のテーマ通り、その身に光を受けるとより紫色が映えます。
特に羽根の部分は厚みを減らしているので、透明度が低めの紫ヒスイでもうっすらと透けます。
膨張した紫色は神秘的に輝き、煌めく燐粉に包まれて羽ばたくアゲハを想わせます。

今現在で「子持ち勾玉」と呼ばれている勾玉が、実際に「子持ち」として作られたのかは解っていませんが、その姿を元に「子を大切に抱く母神の神玉」を作れたのは創作家として幸せです。
一番最初に「子持ちと呼ばれている勾玉」を作った先人も、私の表現を喜んでくれると信じています。(創始者が子持ちとして作っていなかったとしても、未来でのこの繋がりは新たな表現へと続くでしょう)



国津神を創作して7年目となり、やっと最後の奴奈川姫を仕上げる事が出来ました。(現段階での)
いや〜、自分で自分を褒めたい(笑)
私よりも表現力のある創作家には何て事は無いのでしょうが、私にとっては継続は大変だった…。
しかも自分で始めた計画に悩まされる独特の感覚は、いつでも自分で止められる「単柔な原理の誘惑との闘い」って感じです(笑)
後は性格の問題で、途中で止められない不器用な気質が面倒な生き方を自身にもたらすのでしょうね…。

ともあれ納得のいく作品に仕上げられて嬉しい、それなりに有言実行を成せたと思います。
今回は私のイメージの母神でしたが、巫女のイメージを強めたデザインや、姫のイメージを強めたデザインを作れたのなら未来は面白くなるでしょう。(私と支えてくれる方々の未来が)

それでもまずは異玉制作かな〜、上で書きましたが「完成度を高めた世界は作り手ですら窮屈になる事」があります(笑)
ここらで自由を楽しまなくては…、って「十分、自由だろう!」と思う人もいるかと思いますが、それは同じ生き方をしてみれば解るかと思います。
なんと言うか、人間と言うのは何処へ行っても「等しく試練が在るのだ」と解りました。

逃れられないのなら向き合うしかない(笑)、そして向き合ってのみ答えが見出せるのが現実。
どのような答えであれ、探し求めた問の答えであるのなら私は知らねばならないのでしょう。

まぁ、難しい話は後にして仲間を探さなくては(笑)
こう見えても仲間作りは得意だったりするのですが、今回のは「ただの仲間ではない」って事が肝心です。
私が思うに三つの領域での仲間が必用になるのかと…、いや「三つってどんな領域?」と思うでしょうが、それの説明は後日にしたいと思います。(長くなるし(笑))
ちなみに異玉・生玉・神玉の領域では無いよ(笑)、いやそれも必用なのだけど「始めの一歩」としてのルールと言うか基準と言うか…、とにかく一歩目を間違えると面倒になるので気を付けたい。

と言う事で、これから来る(であろう)ルネサンス期を楽しみに活動したいと思います。(以前にも書きましたけど(笑))

今年も良い年で在りますように。
2016年12月30日
この日(21日)も晴れたので、青海の海岸へ転石を探しに行きました。

良く晴れた日でしたが、気温は少し肌寒かったです。
砂浜には幾つかの足跡が残っていて、冬でも多くの人が訪れているのが解ります。(多くは釣り人でしょう)





ここも先日の押上海岸と同じく、沢山の石たちが海岸に寄せられていました。
いつもは歩けない場所も顔を出していて、探す範囲が広がっていました。
しかしこの海岸は、地元のヒスイ愛好家が頻繁に歩く海岸なので、そう簡単にはヒスイと出逢えません。(どの海岸でもヒスイと出逢える確立は低いですが…)
でも良質のロディン岩や瑪瑙(玉髄)に出逢えるので、目的を切り替えると楽しめます(笑)





と、言う事で発色が良く、座りも良いロディン岩の飾石を発見しました。(底が真っ平ら)
姿も良く、模様も面白い、ちょっと汚れているのでブラシで洗おうと思います。
磨いた方が良いかは洗ってから考えるとして、まずはこの出逢いに感謝します。





次は蛇紋石、ボーウェナイトに近いタイプかと思います。(ちょっと透明度が低い)
赤色の部分がありますが、鉄による発色なのだろうか…。
乾くと白くパサついて美しくないですが、磨けばそれなりに輝きます。
非常に柔らかいので「遊びとしての加工」を楽しむ事もできる石です。
私は既に良質の蛇紋石(飾石)を持っているので、今回は撮影した後に海へ返しました。





今度は貝柱のような、珊瑚のような石灰石(多分)です。
ピンク色で大きめの結晶が見えて綺麗、マンガンによる発色の石英かと思ったのですが、硬度が違うので石灰石か長石なのだと思います。
筋のような大きめの結晶の集まりは角閃石を思わせて面白い、一面だけでも磨きたくなりました(笑)





最後は拾えなかった私の代わりに、現地で知り合った男性に成果を見せて貰いました。
角張ったヒスイの特徴を示していて、一つは綺麗な翠も入っています。
遠方から遊びに来たらしく、ヒスイの話や縄文遺跡の話などをして楽しみました。
探す時間を私の話に付き合わせてしまい申し訳ない…、でもまた会ったら話しましょうね(笑)




こんな感じで探索を終えました。


この日の後に強風が吹き荒れ、糸魚川では大火が発生しました。
歴史ある建物が幾つも燃えてしまい残念ですが、アップルパイが絶品のイノヤさんが無事だったのには安堵しました。

ただ、一度も行く事の無かったお店が無くなってしまったのは心残りです。
失ってから初めて「行っておけば良かった」と思うのですよね…。
火元であるラーメン店も美味しいと言われていたので、近くを通りながら「いつかは行こう」と思っていましたが、ついに味わう事はできませんでした。
しかし私の心残りなどは、被災者の方々の苦悩に比べればミジンコですね…。

被害に遭われた方々にかける言葉は見つかりませんが、無事に年末年始を過ごせる方々は、良いお年を向かえる事を願います。

火の元には特に注意しなくてはならないと、心底感じる年末となりました。
2016年12月27日
日頃の寒さが和らぎ小春日和となったので、久しぶりに押上の海岸へ行きました。

この日(19日)は快晴ではありませんでしたが、気温は高く冬を忘れさせてくれる天気でした。
海辺には数人の釣り人も訪れていて、この日和を楽しんでいました。(平日の午前中なので、お爺さんだけでしたが(笑))





まずは左側の海岸へ行きました。
こちらは石たちが押し上がって坂のようになっていて、ヒスイを探すのには難しい状態となっていました。
こうなると新たに上がってくると言うよりは、下から出てくる方が可能性は高いかもしれません。




しばらく歩いても何も見つからない…、玉髄や軟玉でも良いのですが出逢えません。

これも運だからなぁ〜、と考え事をしながら歩いていると、僅かにボーっと光る発光に気が付きました。
直視してもその発光を感じたので、小石たちの下に在った「それ」を手に取ると、間違いなくヒスイでした。
なかなか良い発色のヒスイで、小滝から出るタイプのヒスイだと思われます。(私が万葉ヒスイ・芽吹ヒスイと呼んでいるタイプのカケラでしょう)




このタイプは石質が少し柔らかいですが、その代わりに発色が良いです。
ヒスイ輝石もキラキラと輝くので、艶消し仕上げをしても魅力的な姿になるタイプのヒスイです。


この出逢いにより目が覚めて、やる気が出てきました(笑)
そうして拾えたのが良質のネフライト2個、玉髄1個、小さくて綺麗なシーグラス3個(笑)、です。
シーグラスは集めて飾っているだけですが、ネフライトと玉髄は磨いてみようと思います。(シーグラスは磨いても元のガラス片に戻るだけだし(笑))




戻り際に見付けたのは面白い模様と、幾つかの丸い穴があるチャートです。
通常のチャートよりも石質が良く滑らかで、ジャスパーの部類なのかもしれません。(きっと赤石や赤玉石の系統なのでしょう)
このタイプも珍しいので、持ち帰り楽しみたいと思います。(まずは飾って楽しむ)




次は…、流紋岩?、それとも石英斑岩?、です。
流木のような模様が面白かったので拾いましたが、見た目の印象は流紋岩(流れる紋様の石)です。
所々にポツポツと空いている穴に石英が入っていたのなら、石英斑岩なのでしょう。
まぁ、普通に薬石と呼ばれている鉱物なら石英斑岩ですね(笑)、流紋石英斑石とすれば見たまんまで解りやすいと思うのは私だけだろうか。(岩と言うより石の印象も強いし)
と、どうでも良い事を考えながら持って帰ります(笑)




最後に右側の海岸へ行きました。
こちらは小砂利が上がっていて、左側同様に難しい環境でした。
それでもヒスイと出逢えた現実があるので、環境に応じた探し方をしてみます。
こういう環境では小さなヒスイを探すのがベスト、しかし小さいとロディン岩(鴬石)との区別が難しいので、とりあえず最初は「乾かして艶が出る白くて角張った小石」は全て持ち帰るのが良いでしょう。




そうして見つけたヒスイの小石たちです。(ロディン岩含む)
右上のが質が良いヒスイで、左下のは発色が良いロディン岩(鴬石)です。
こんな小さいヒスイ(ロディン岩含む)を拾ってどうするのか?、と言う疑問もあるかと思いますが、小さなヒスイの小石だけを集めてビンに入れて置くと魅力的な飾りとなります。


どうも男は「大きさ」に拘る人が多いようですが、あまり大きいと置き場所に困り、最終的な処理(処分)にも困って「無用の長物」となっている老人を何人も見ています。
なので、加工技術が無いのなら小さめのヒスイを集めるのが良いかと思います。(加工技術があっても、加工用の素材は購入した方が便利だ)
でも男が大きさを求めるのは性(さが)なのかもしれませんね。(ちょっと下品な話ですみません(笑))


それはそれとして、こちらはさっきより少し大きめのロディン岩の転石です。
日光が黄色いので印象が違って見えますが、同じ環境下で撮影したヒスイの小石と比べると発色の違いが解るかと思います。
本来は黄緑が「綺麗なロディン岩の特徴」ですが、さっきの左下にあったロディン岩の小石のような明るい黄緑ではありません。(若干、濁っています)
でも非常にヒスイと間違いやすいので、確実に分別したいのなら解る人に聞くか相応の機関で分析するのが良いでしょう。
綺麗な石には変わりないので、魅力ある石は大切にしてあげると良いかと思います。(個人的に)




この日は、こんな感じで探索を終えました。


そう言えば以前に小さな良質のヒスイをくれた、ヒスイ好きのお爺さんに出会いました。
私よりも早く海岸に来ていたようで、結構な量のヒスイ転石を拾っていました。(相変わらず石英や長石なども集めていました)
その中には切断されたヒスイもあって「誰かが捨てたのだろう」と言っていました…。

切れ端を海に捨てるなよな…、でも初めての人が拾ったら嬉しいのかな…。
以前には宮崎海岸でも切れ端を撒いている者がいたし、人集めとしてやっているのか、処分として捨てているのか、その両方なのかよく解らん。
でもそれを目当に来る者では、観光は成り立たないのが現実と言えるでしょう。

面白いのは縄文時代の遺跡からも端材は出ていて、柱の穴に埋めていたりしてありました。
大きな樹の根本にも集められていた形跡もあって、これは「捨てた」と言うよりは「一カ所に集めていた」と考えた方が良いのかもしれません。
しかし「処分に困った」って事には違いは無く、ある程度の敬いは感じられますが、人間の都合を優先しているようにも感じます。
これが水晶で在れば、玉にして柱の穴に埋める文化があるようですが、ヒスイは端材を埋めただけ…。
時代が違うからとも言えますが、磨製石器を作っていた時代なのだから、何かしら手を加えたヒスイの品を埋めれば良いのに…。
そういった遺跡もあるのだろうか?、私が経験した遺跡が「そうだった」ってだけなのだろうか?
もしかしたらヒスイの扱いが厳しくて、残った端材ですら活用を制限されていたのかもしれませんね…。

何であれ「糸魚川でのヒスイの扱い」を考えると、遥か古代から主導権を失っているようにも思えます。
しかも「卓越した加工技術」と「向き合う姿勢」も失われているので、「石単体での価値」にすがるしかないのが現状なのでしょう…。(残念だな…)

ヒスイの真価を理解するのは、まだまだ先の話になるのでしょうね。(でも必ず、その未来が訪れる事を信じています)
2016年12月23日
昨日に糸魚川で、大規模な火災が発生しました。
幾つもの歴史ある建物が燃えてしまい残念ですが、火元から離れていた為、当方に被害はありませんでした。
心配してご連絡頂いた方々には、心から感謝いたします。(火災で家を失った人達を思うと心が痛みます)

消火する際に水不足と伝えられましたが、そもそもに糸魚川は水が豊富なので「消火栓の不足」によるものだと思われます。(古い町並みだったからでしょう)
消火栓が不足していると言う事は、その地域へ引いている水が少ない事になり、消火に使える水源の確保が困難だったのだと思われます。(よって「水が不足している」と表現したかと思います)

延焼による被害が気がかりでしたが、秋葉神社付近の家は被害を免れたようです。
火の神様だけに偶然なのか必然なのか…、不思議な感じです。
と言うのも、火災の火は人間によって起こされたものであり、自然の火の発生とは異なります。
よって火災自体は防げなくても、被害を抑える事はあり得るかと考えています。

幻想なのか、現実なのか…。


ともあれ消火に尽力された人達には感謝します。
水防訓練を見た時よりも、実際の現場を見た方が何倍も心強く感じました。

時が時で、場所が場所なら災害派遣に参加していたのだろうと思うと、ここでも不思議な感じです。
と同時に山火事での災害派遣を思い出し、懐かしい人達の顔が浮かびました。

最近、みんな元気だと知らせがあったので嬉しい、私も元気に生きてますよ!
2016年12月17日
先日に石との良い出逢いが在ったので、今度は姫川河口へ遊びに行きました。

この日(4日)は晴れましたが、日増しに風が冷たくなっていました。
石の公園付近は、今の時期になると人影は見られず静かな時間が流れています。




そんな中でも、ヒラヒラと飛ぶトンボと出逢いました。
12月に会えるとは思わなかった…、その生命力には驚かされます。(流石はヒスイの聖地)
この日までは気候もわりと良かったですが、現在は雪が積もり本格的な冬となりました。
もうこのトンボと会う事はありませんが、その子孫とは来年の夏〜秋に会えるでしょう。
それも楽しみの一つとして、この厳しい冬を乗り越えたいと思います(笑)




支流は、やや濁った水が流れていて荒れた形跡も見られました。
この季節に姫川が荒れるのは珍しいかと思いますが、春先のような荒れ方では無かったようです。(多少、雨で山に積もった雪が融けたのでしょう)
川の中の石たちは藻で覆われ、もはや何の鉱物かさえの判別もできません。
しかも滑るので、顔を出している石たちを見ながら歩きました。





本流の流れは強めで、やはり濁った水が流れています。
雨の多い日が続いた影響なのか「かつて橋だったであろう残骸」も石たちの中から現れました。
ちなみに、一通り魅力的な石を探しましたが、全くありませんでした(笑)





最後に海辺へ行き転石も探しましたが、ここにも良い出逢いはありませんでした…。
それでも海は綺麗だったので、この「昼下がりの海辺」を撮影して鉱物探しを終えました。




石との出逢いは運(縁)なので、頑張ったところでどうにもならない(笑)
でも、その頑張りがなければ出逢う事も無いのでしょう。
と言っても「度が過ぎた頑張り」は人を遠ざけますので、そのバランスに注意しながら楽しみたいと思います。(今回はトンボに会えたので良しとします(笑))



加工の方は、紫ヒスイと碧ヒスイでペンダントを制作しました。
トップの金具はSV925ですが、チェーンはSVではありません。(お好みで変更して下さいね)


国津神の新作の奴奈川姫は、毎年恒例の1月1日にお披露目となります。
加工するのが厳しくなってきましたが(寒さで)、大切に丁寧に加工して完成させたいと思います。(デザインは個人的に気に入っています)

7年間続けてきた「神玉の新作の創造」も、ひとまずは休息となり、今後はそれぞれの作品のバリエーションを増やしながら、ヒスイ好きのコミュニティーの場も構築できたらと考えています。
頭の中に描いている理想郷を、どこまで具現化できるのか…、でも其処へ向かう過程も楽しめるよう心を豊かに保って生きて行けたら幸いです。


しっかし寒い…、もう「冬眠できないものなのか」と真剣に考えてしまう季節の到来です(笑)
2016年12月07日
とても天気の良い日だったので、海へ転石(標石も)を拾いに行きました。

前日も天気は良かったのですが、風が非常に冷たく海へ行く気になりませんでした(笑)
しかし、この日(2日)は初秋を思わせる日差しとなり、上着を脱いでの探索となりました。
まずは押上の海岸から見ましたが、やはり海は荒れていて探せる範囲が少ない…。
右側は無理なので左側へ行くと、数人が同じように転石探しをしていました。
それにしても漂着したゴミがすごい量…、前日がどれだけ荒れたのかが解ります。(そして人間が出すゴミの量も解る)





長めの強い波が押し寄せ、黄色い太陽光の中での探索は初心者には難しいでしょう。
それでも青い空と碧の海を眺めながらの散歩とすれば、気分も晴れます。




少し歩くと平らなネフライトを発見!
天然の磨製石器のようだなぁ〜、研磨するのには丁度良い厚さのようにも思える(笑)
縄文人が「ちょっとした磨斧」を作るのに最適な素材だったのでしょうね。
押上の海岸では、このネフライトとしか出逢えませんでした…。







次は青海の海岸へ行きました。
ここも波が強く、探せる範囲が少ない状態でした。
そして釣り人が多かったので、更に探しづらい環境でした(笑)



面白い石でも在ればと波に気を付けながら探していた最中に、親父が一人の女性に宮崎海岸で拾った綺麗なヒスイ転石を見せてもらったようです。
かなり良質だったらしく、標石(標本となる石)に分類されるレベルのヒスイだったようです。(透明度が高く、明るい翠がフワッと流れるタイプだったようです)

話によれば、朝の5時から懐中電灯で探して見つけ出したのだそうです。
今までの中で最高のヒスイだったようで、その女性は幸せそうに笑顔で話してくれたそうです。(より一層、ヒスイに魅了されたようです(笑))
私も見たかったな…、そうすればサンプルとしての情報が増えたのですが…。
それでも、やはり宮崎海岸は良質なヒスイが拾える事は間違い無いようです。


青海の海岸も姫川河口まで歩いたのですが、全く見つからない…。
なので、さっきの親父の話もあったので、探している人に声を掛けてみる事にしました。
そうしたら、こちらにも良いヒスイと出逢った人がいました!
明るい翠が多く入った大きめの転石で、簡単には出逢えないヒスイです。



私が拾ったと間違われないように、本人の手で持ってもらい撮影をしました。(了承を得て)
この男性も朝7時に来て探した結果、このヒスイを手に出来たようです。
前日は相当海が荒れていたそうで、その波が少し弱まっている今日に狙いを定めて探したそうです。

ここで強く感じた事は、さっきの女性といい、この男性といい、ヒスイ転石への情熱は「半端じゃない」と感じました。
かつては私も持っていた情熱、「数多の加工経験」や「先人たちの標石との出逢い」もあって、私はヒスイに慣れ過ぎた感が否めない気がしました。
行きすぎた情熱(欲)は身を滅ぼしますが、無さ過ぎる情熱(欲)は人間に何も与えてはくれません。
今回の人との出逢いは、初心を思い出させてくれた出逢いだったと思います。


良い人の縁もあったので近くのコンビニ(手作り弁当や焼きたてのパンが美味しいコンビニ)へ、昼食を買いに歩いて来た浜辺を戻っていたら、急にヒスイに出逢いました(笑)
さっき歩いてきたのに何故?って感じで、不思議に縁の回復を感じます。
先程の両名のヒスイには及ばないレベルではありますが、少し翠が入っていて石質も悪くありません。






こっちは親父の足下にありました。
親父に「どこ見てるんだ」と自分の事を棚に上げて、有り難く拾いました(笑)
こっちは少し緑が入っていて、石質もしっかりしています。




乾くとこんな感じ、左のヒスイは翡翠輝石がキラキラ輝くタイプで綺麗です。(この画像では見えないけど…)
右は若干の光沢が見られ、艶が出やすいタイプだと解ります。




更にもう1個、アルビタイトと思いきやヒスイでした。
このヒスイも、淡く緑が浮かぶ部分があり紫が入ったりするタイプのヒスイだと解ります。(これには入っていないけど(笑))





最後は綺麗なロディン岩、牡蠣みたいな姿で面白いです。
磨けば光るので、これも持って帰ります。





行きには出逢えなかったヒスイでしたが、良い人の出逢いが在った後に3個と出逢いました。
面白いな〜、私の石との縁を引き上げてくれたのだろうか?、運気が移ったのだとしたら申し訳ないな…。
不思議な感覚だ…、なんであれ寝ぼけた面をビンタされたように目が覚めました(笑)

今回の転石と、さっきの男性の転石も見ても解るのですが、角張っていてあまり艶やかではありません。
やはり青海川や姫川が近いので、川経由でのヒスイなのでしょう。
押上や宮崎でのヒスイの転石は「曲線と直線とのバランス良く滑らか」と言う特徴が多いかと思います。
これは自然研磨の年月の違いが在るように思えますが、それぞれに魅力がある事は間違い無いでしょう。
個人的な感想は、青海の海岸でのヒスイ転石は「気兼ねしないで加工に使える」ってタイプだと思います。

海岸ごとに特徴があって面白い、今後も自分なりに調べてみたいと思います。


え〜、刮目した後に探したのですが、その後は何も無し(笑)
幻想的な黄昏の海岸を撮影して、この日は帰りました。





ちなみカケラのストラップを作ったので、糸魚川へ遊びに来た際は買って下さいね(笑)
白ヒスイのカケラですが、ほんのりと緑を宿しています。

2016年11月27日
やっと晴れたので姫川河口へ石探しに行きました。

この日(21日)は午後からの探索で、初めは押上の海岸へ行きました。
しかし海は風が強く、波が荒れていて浜辺を探す状況ではありませんでした…。
無理な探索は危険なので、川での探索に変更します(笑)





と、言う事で姫川の河口へ行きました。
連日の雨の影響か水量が多く少し濁っていました。
今の季節は、川の中の石たちは茶色の藻が付着して判別に困難な状態になっています。(非常に滑りやすいので、歩くのには注意して下さい)





途中でサケの亡骸が幾つかあり、今年は少ないと言われていたサケですが立派に新しい命を繋げたようです。(目的を果たせなかったサケもいたでしょう…)
そんな中、玉石袋工の残骸も発見、これではもう目的は果たせませんが、それだけ強い流れがあった事を示しているかと思います。




海は波しぶきの風でベタベタになりますが、少し離れただけで影響は無くなります。
少し冷たい風を受けながら河口を探索した結果、綺麗なロディン岩(鴬石)を見付けました。
座りも良く明るい翠も流れていて、表面の不純物(沸石?)が抜け落ちたような肌は「水石として見るか」、削って磨いて「飾石として見るか」で違ってくるでしょう。
より魅力的な姿を選んで楽しみたいと思います。(まずはブラシで汚れを落としてみます(笑))




今回はこの一個だけ、やっぱり簡単には見つかりませんね…。
これからの季節は海が荒れる事が多いので、河口を楽しむ方が良いのかもしれません。

23日は急激に気温が下がり真冬になりました。
晴れ間の少ない新潟の空なので、貴重な晴れ日は有効に楽しみたいと思います。

これからは忍耐の季節、必ず訪れる再生の季節に備え耐えながら確実に進めて行きたいと思います。(息抜きもしながら(笑))
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