2018年01月01日
明けましておめでとうございます!、今年もよろしくお願いします。
新年を迎えましたが、今回は去年の年末の探索をまとめて書きます。
まずは押上の海岸での探索、この日は午後から晴れました。
相変わらず小石が多く上がっていて、浜も押し上がっていました。(押上だけに(笑))
少数ですが訪れている人もいて、それぞれに海岸を楽しんでいたようです。


期待は薄かったですが、どうにかヒスイ転石を発見する事ができました。
自然研磨によって不純物が削れた形跡なのか、所々に凹みがあります。
しかし自然研磨の練度は高く、丸みを帯びたヒスイの表面には翡翠輝石がビッシリと見られます。
ヒスイの転石見本としては特徴が解りやすいので、初心者に説明するには良いかと思います。

ちなみに、拾ったのは海岸右奥の砂場になっている浜でした。
やはり手前の押し上がった浜では拾える確立が低いようですが、積み上がった石たちが崩れていけば、その中から出てくるのだと思われます。(こっちの砂場では釣り人が釣りを楽しんでいました)

日が暮れ始めて夕焼けが空をオレンジ色に染める頃、綺麗な桃練石2個を拾いました。
左は淡いですが質が良く、右は色が濃く鉱物として面白い姿をしています。
夕日でよりピンク色が美しく見えるのが嬉しい、紫ヒスイと違ってオレンジの光源と相性が良いようです。(展示する際に使えるかも?)

そして数日後、今度は姫川河口へ行きました。
スッキリしない天気でしたが、焼山の方角では青空は見られました。(関係無い話ですが、焼山温泉の露天風呂は最高でした!)


探索を開始すると常連のジイさんが歩いて来て「わしが探した後だからもう無い」と捨て台詞を吐いて帰って行きました。
正直、どうでもいい話ですが、経験上では「普通に拾える」って事を知っていますので、いつものように川沿いを歩きました。
そして見付けた2個のヒスイ転石です、普通に数分で見付かった事には驚きました。
本当にヒスイ領域のジイさんの言う事は当てになりませんね(笑)
多分もう、誰でも分かるレベルのヒスイしか判別できなくなっているのかと思います。(視力の低下が大きな原因なのでしょう)


なんであれ、この日はヒスイ転石と出逢えて良かったです。
更に数日後の姫川河口、快晴で気持の良い日となりました。
まばらにあった河川敷の雪も溶け、気温も僅かですが上がっています。(特に晴れると体感温度が違う)
時折、大きな雲が太陽を隠しますが、探索をするには十分な明るさがあります。

え〜、今回も常連のジイさんが先にいて「拾えない(以下省略)」って事を言ってきましたが、その後にまた2個のヒスイに出逢いました。(もう言っている事を信じない(笑))
まずは明るい翠が僅かに入ったヒスイ、石質は少し粗めで石英による石目も多いです。
このタイプは明るい翠が入っている事が多く、磨けば綺麗に光るヒスイです。(細かい造形には向かないタイプのヒスイ)

こっちは先程のと似ていますが、石質はこちらの方が良くヒスイ輝石がビッシリ見えます。(こっちは親父が発見)
基本的に同じタイプのヒスイなのですが質が良い分、翠が入っていません。
裏側には表皮が見られるので、最近に外側から欠けて流れ着いたのでしょう。(粗めの自然研磨をされながら)


帰り際では質の良いロディン岩を発見、少しヒスイが混ざっているのかもしれません。
姫川はいろんな石があってまさに「玉石混交」って感じですが、ロディン岩などを見ると「玉石混合」とした方がイメージに合っていますね(笑)

そして拾い納めとなった最終日(31日)、晴るとの事でしたが午前中は曇っていました。
年末なのでいろいろな買い出しを終えて、いざ2017年最後の探索に挑みます(笑)

しばらくすると空が明るくなってきて、その瞬間に白く輝く石を発見しました。
拾い上げると桃練石が入ったロディン岩(桜石)で、美しい景色を宿しています。
イメージとして「やっぱり桜だな」と、改めて感じた石です。(糸魚川が桃の産地だったら、私のイメージも違ったのかもしれませんね(笑))

次はお待ちかねのヒスイ、緑も入りサイズも大きめです。
実は先客も数人が歩いていたので、期待薄だと思っていたのですが運良く出逢う事ができました。(やはり視力と石運が重要なのだと解ります)
表裏に緑が入り座りも良いので、飾石として新年に飾ろうと思います。(まずは磨かずに楽しもうかと)

最後は濃いめの桃練石が入ったロディン岩(桜石)。
裏側には特に濃いピンク色が入っていて綺麗、茶色の酸化物を上手く削れば更に美しくなるように思えます。(中まで酸化している感じはしますが…)
とにかく表の一面だけでも磨いてあげると、よりピンク色が映えるかと思います。(舞い散る桜の花びらって感じだろうか?)


拾い納めとしては十分な結果で満足。
友人も年末の挨拶がてらヒスイ探索をしてきたようで、私と同じタイプのヒスイ転石と出逢えたようでした。(わざわざ挨拶しに来てくれて有り難う!)
きっと他にも良いヒスイと出逢えた人はいるのでしょう、手にしたヒスイの序列は確実にありますが、まずは出逢えた事を喜び自然に感謝するのが良いと思います。(張り合ったってキリが無いし(笑))
去年に書くのが間に合わず、年をまたいでのヒスイ日和となりました…。
次回からは新年での探索記録となりますので、引き続きよろしくお願いします(笑)
また、月読「月花」の新作も仕上がりましたので、近々アップしたいと思っています。