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2021年07月10日
今回は、月読命「翠月」の八作目を紹介します。

白地にうっすらと翠が滲むヒスイ「彩雲」で、月読命を制作しました。
流れる雲のような模様を映す彩雲ヒスイにより月の肌を表現し、その身を淡翠が包み込む事でテーマの「翠月」に相応しい作品となりました。
背景に新緑の月桂樹の葉を配置し、深緑へと向かう季節を祝福する「優しく見守る三日月」を表現しています。(健やかなる成長を見守っています)




春先を想わせるヒスイ「芽吹」に似ているヒスイですが、白地の透明度や模様、そして色の入り方が異なります。(母石は同じで場所が違うだけなので、似ているのも当然ですね(笑))
このタイプは淡い発色の特徴がありますが、ヒビ(非なる美)は少なく模様が最大の魅力になります。(更に透明度を増すと陽炎のようになります)





光を受けると優しく輝き、その柔らかな彩光が精神の安定をもたらします。
これも彩雲の特徴なのですが「光に透かすと無傷(石目も見えない姿)」で、全身が滲むような淡翠の光に膨張します。
梅雨明けの夜空に浮かぶ淡翠に輝く三日月、そんな景色が頭に浮かびます。





硬度も高い素材なので艶やかに仕上がりました!、誕生した日がスーパームーンを見られる日だったので、知らずに作ったけれど必然性を感じました。(タイムリーな紹介じゃないけど…)
夕方のニュースで知ったのですが、残念な事に糸魚川では見られませんでした…(光っている雲は見られた)、でも自分で作った翠月を眺めていたので問題は無いでしょう(笑)

この素材からは1点しか加工可能な部分は切り出せなかったので、どれを制作するか迷いましたが表情を吟味した結果、月読「翠月」の新作を作る事に決めました。
力強さを必用としない性質のデザイン(存在)なのでピッタリ、逆にその柔らかな印象が作品としての完成度を高めてくれます。

今までの経験則があるので予想はできますが、それでも仕上がりは不安になります。
どう仕上がるのだろうか?、どう仕上げればヒスイの魅力を最大に引き出せるのだろうか?、と、肝を冷やしながら創作していると、その度に成長している実感があり、仕上がった姿には感動すらします。(その感覚に全く慣れないのは何故だろうか?)

これも私にとっての「神々との交歓」なので、今後も自身の信仰を高めて正面から向き合って行きたいと思います。
2021年07月08日
今回は建速素戔鳴尊「天上天下」の七作目を紹介します。

雪のような透明感のあるヒスイ「翠雪」で、建速素戔鳴尊を制作しました。
全体をうっすらと翠が染める景色がとても美しく、休息を経て再生から躍動に向かう季節を感じさせてくれます。(3月頃に誕生したのですが、お披露目が遅くなりました…)
背景には厳冬を耐えた渓谷の生命(植物)をイメージし、陽光を受けて光輝く「唯一無二の存在」を表現しています。




透明度の高い白が際立つヒスイですが、僅かならが翠(緑)の光が全身から放たれています。
ヒビ(非なる美)の多さに泣かされる素材なのでスサノオが加工できる部分は限られますが、どうにか1点だけカタチにする事ができました。(私が「翠雪」と分類している素材の片割れが、運良く手に入ったので作れました!)
でも、もうこのヒスイでのスサノオは恐らく最後(また片割れと出逢えない限り最後)になるでしょう。(シリーズとしては似通った別のヒスイで作っていきます、アマテラスの「幻日」は2〜3点作れそうです)





シリーズを通して抜群の透明度を示します。(光を受けると柔らかな淡翠に透過します)
それは「溶けかけの雪」のような、「誕生したての命」のような、とても神々しい姿です。





光の当て方次第では蛍光灯のように光を膨張します(笑)、この特徴により海岸でヒスイ転石を見付ける事ができるのでしょう。(ここまで光ってくれたら誰でも気づけるのに…)


ちなみに、厳冬だったから(雪かきしまくったから)か、春先は少し体調が悪かったのですが、この品を作った途端に不思議と改善しました。(魂に伝わり「眠っていた細胞が一気に起きた」って感じです)
与えられた力なのか、引き出された力なのか、どちらによせ実感する結果が得られたのは幸いと言えます。


今回も満足のいく作品に仕上がりました!
このレベルのヒスイを加工できる機会に恵まれた事を感謝したいと思います。(自然や人との縁に感謝です!)
まだまだ違った糸魚川ヒスイで制作していますので、楽しみにしていて下さい。(ちょっと撮影や紹介文に手間取っています(笑))



片割れの素材とは言え「同じく仕上がるのか?」と不安ではありましたが、さすがの安定感と言わざるを得ないポテンシャルでした。
どういう条件で石質は安定するのだろうか?…、変成作用中の練度や地上に出て来た際の環境に依るのかな?、ちょっと胎児にも共通する気がするな〜。

ヒスイは翡翠輝石の集合体であり単結晶ではありません、そこが人間に例える事ができるのでしょう、要は多細胞として見られる訳ですね(笑)
そうなると結晶とは単細胞になるのだろうか?、純度(純粋度)などを考えると単細胞の方が際立つのも解る気がする、でも「多細胞による可能性の豊かさ」は持ち合わせていないのかも?

もし石たちを人間に例えるのなら「岩石」の方が相応しいのかもしれません、そして「その純度」が人としての純粋さを表しているのかもしれませんね…。
逆に不純物の多さは可能性の豊かさを表していて、それは必ずしも自然との共存には向かわないように思えます。(でも可能性は無限大だから、自然との共存も有り得る)

岩石で在りながら石で在り続けようとする、多細胞でありながら単細胞の美に憧れる、ちょっと生物としての脆さを感じますが、他人事ではない性(さが)も感じます(笑)

まぁ、なんであれ私は勝手に「純度の高いヒスイの在り方」を求め続けようと思います。(そのタイプと言うか…、単なる自己満足ですね(笑))

そうか!、コラボで「多細胞による可能性の豊かさ」は示せる、つまりそう言う事なのか!(どういう事なんだ?って思う人もいる気が…)

解ったようで解ってない、人間とはそんな生き物かもしれませんね(笑)
2021年07月07日
今回は、シルバーアクセの作家さん(村元さん)とコラボした「叢雲の指輪」の紹介をします。

天を覆う雨雲を映した黒ヒスイを加工して「叢雲の指輪」を制作しました。(リングサイズは約15号です)


モチーフは「縄文土器」との事で、その中でも火炎型土器を強く感じさせるデザインになりました。(爪を炎に見立てているのも面白い、雷雲(或いは黒炎)を閉じ込めているようにも見えるので男性向きかも?)

面白い事に、もう一人のシルバーアクセの作家さん(高見沢さん)も、縄文土器をモチーフにした指輪を制作中なので、不思議なリンク(繋がり)を感じます。
双方の表現を楽しめるのは嬉しい限り、ibitsのコンセプトである「それぞれのカタチ」に魅せられます。


こちらが確認用に送ってもらった画像です。
この段階では石留めはしてありません、様々なカットを送ってくれたので私が撮影しなくて済むのは助かります。(光源により黒が漆黒に見えるヒスイです)





ヒスイが好きで縄文も好きな人は既に挑戦している分野なのかもしれませんが、私としては初めてなので斬新でした。
土器にも種類がありますので、それぞれをモチーフにしてシリーズにしても面白いかもしれません。(ちょっと資金不足ですが…)

今回も人との縁によりカタチに出来た事を感謝したいと思います。(有り難うございます!)
今後も少しずつですが、コラボした作品を増やして行きたいと思います。
2021年07月01日
まだまだ梅雨は訪れない感じです、夜に雷雨があったりしましたが朝になったら快晴だったので、いまいち「梅雨らしさ」を感じません。
来週辺りから雨模様になっていますので、糸魚川では遅めの梅雨となるようです。(新潟県としては既に梅雨に入っていて、大雨が降った地域があるそうです)

それでは7月一回目の探石記録を書きます。

最近は「午前が晴れて午後から曇り(夜に小雨)」という天気が続いていますが、この日は特に午前中から快晴となりました。(7/1)
この青空を楽しまなくては勿体ない!、と思い、集中して仕事(加工など)を終わらせましたが、結局は「いつものお昼頃」になってしまいました(笑)





波も風も弱めで、浜辺は「なだらかになりつつある」って感じでした。
少し歩き辛かったですが、濁りがなく透明度の高い波は下の石たちを確認するのに理想的でした。(波打ち際は小砂利が多かったです)




今日も出逢えるだろうか?、と期待しながらも執着しない境地に想いを馳せて歩き(笑)、波打ち際の数歩奥に目を移すとボーっと光を膨張させる石を発見!
姿形はヒスイ転石そのもの、あとは手にとって確認するだけです。



手にとるとやはりヒスイ転石(ヒルコ神)で間違いなし、よく練られた転石で練度(自然研削)と練磨(自然研磨)も最高レベルです。
太陽光があって良かったと実感しました、曇っていたなら見逃していた可能性もあります。(見付ける自信はありますが(笑))

乾くと全体に微細な翡翠輝石が輝いて、誰が見ても分かる特徴を示しています。
これがノルマだったなら早々に達成ですが、遊びなので(でもただの遊びじゃないので)まだまだ楽しみます。(満たされたので集中力は欠けてしまいますが…)


またしばらく歩くと、妙に既視感を伝える石が目に入りました。
曹長岩である事が多いタイプですが、水底で「何かが違う」と分かるのも鍛錬の成せる技でしょう(笑)、不純物を多く含みますがヒスイと言える石(岩石)でした。



紫が入るタイプなのですが全く見られず残念、でも黒の叢雲模様が面白く、その部分の硬度も高いので光沢を備えています。
黒と淡緑部分はキラキラ(翡翠輝石)が確認できるので、純度を高めるにはその部分を使うのが最良だと言えます。
さっきのより練度(自然研削)が浅いので、加工素材として活用します。(ちょっと押上海岸らしさが乏しい転石だな〜)


いつもの折り返し地点に到着、最初のうちに大きめのヒスイ転石2個を見付けているので、あとは帰るだけです。(暑さを忘れる興奮がありましたが、その効果もこの時点では半減していました(笑))
大きめだと持ち歩くのも大変(笑)、良い部分だけが残って欲しかったと思うのは贅沢なのだろうか?(特にヒスイ岩石の方は…)




戻りの最中に空が曇りだしましたが、今回は「恵の曇り」となり暑さを和らげてくれました。
その中で見付けたのは、オンファス輝石2個とロディン岩1個です


オンファス輝石は滑らかな肌で綺麗、小さめのは久しぶりなので嬉しいです。
磨いて飾石と転石見本に活用したいと思います。

ロディン岩は、芽吹タイプのヒスイかと思いましたが、黄緑を示す鶯石タイプ(愛称)でした…、本当に紛らわしいですが、綺麗な石には変わりないので見本として活用します。(総じて透明度が無い特徴がある)


帰る頃の空はこんな感じ、海も鉛色になって探し初めとは雲泥の差です。
ギリギリ間に合って良かった、この季節では1時間が限界かな?、30代とは違うのだと痛感する事が多くなりました…。


帰りは曇りで涼しいかと思いきや、時折見せる太陽が一気に体感気温を高めるので暑かった〜。
明暗を繰り返すので目も疲れましたが、風を切る自転車は最高でした(笑)

今月は何回行けるだろうか?、どれだけ頑張っても売る事は結果が出せないので我慢するしかない…、作る事を頑張って完成度を上げるのは可能なので救いがあります。
それでも購入してくれる人が数人いるのだから励みになります、挫けずに想い描く未来に向けて努力したいと思います。(買ってくれた人に有り難うと言いたい!)

これで今回の探石記録を終わります。
2021年06月25日
その後も、まとまった雨が降る事はなく空梅雨が続いています。
しかし台風が発生したとの事なので、やはり7月は大雨の恐れがありそうです。
西日と暴風雪によって劣化した外壁の一部も修繕が間に合ったので心配事は減りましたが、自然(神々)相手なので油断は大敵です。(即座に対応できるよう心がけたい)

それでは6月二回目の探石記録を書きます。

次は7月に…、と思っていたのですが、太陽に誘われて海へ向かいました。(6/25)
午前10時頃の押上の海岸、うっすらと雲は広がっていましたが太陽が顔を出す頻度は高い日でした。(前回より遙かに良い状態でした)





誰もいない浜辺が最高(笑)、若干斜め前に自分の影があるので邪魔ですが、時間が経過すれば問題になりません。(今回は晴れ始めている午前中に来ました)




まずは前回に撮影しなかった滅紫の灰練石(アケビ石)、なかなか良いサンプルです。
この質の良さの理由は何なのだろうか?、ヒスイと同じく練られている感が伝わります。(質の良い石英斑岩にも通じる感じがあるが…)






次第に空が晴れてきて、気持の良い探石時間が訪れました。
気分の良いまま、前回には行かなかった「いつもの折り返し地点」に到着、とても歩きやすく探しやすい状態の浜辺でした。




この時点で見付けたのは、石英斑岩(薬石)3個、玉髄1個、ヒスイ転石1個、シーグラス2個です。(前回の滅紫の灰練石(アケビ石)も一緒に撮影しました)


石英斑岩(薬石)は、いつも通りの安定感で魅力的な模様を備えています。

玉髄は、半透明でライチの果肉みたい、なかなな良質な転良でした。(浜の小砂利に埋まっていて、一部が出ていました)

ヒスイ転石も良質、最初は「珪孔雀石になったり、ならなかったりするタイプの石」に見えたのですが、手に取った段階でヒスイだと確信できました。
念のため乾かして光沢と翡翠輝石(キラキラ)を調べたら、それらも確認できたので間違いなくヒスイ転石(ヒルコ神)です。
無意識に「自然光が万全ならば見付けられるのだ」と、誇っている自分がいるのが面白かったです。(普通に運ですけど(笑))

シーグラスは久しぶりな感じ、小砂利が多く上がる時に見付かるので、今日はその条件が整ったのでしょう。
水の入った瓶に入れて飾ると綺麗、特に夏場は見ているだけで涼しくなります。


帰り際ではオンファス輝石とヒスイ転石を発見。


オンファス輝石は、波打ち際の数歩奥で見付けました。
石質は安定してるタイプで滑らか、磨いて飾石にするか、加工素材にするか、悩むところです。

こっちのヒスイ転石は平均以下のレベル…、紫が脈で入るタイプですが一切見られません。
残念ではありますが、乾けば光沢を示し翡翠輝石も見られます。
磨くとそのポテンシャルの高さに驚く(見た目に反して驚く度合いが高い)のですが、他者に向けるのには難しいタイプと言えます。(加工した事がない人と共有するのは難しいタイプ)
要は「イメージのヒスイらしくないので売り難く、高値が付き難い」って事です。


帰る頃には探し初めより明るくなり、訪れた数人が海を眺めながら楽しんでいました。


最近は気温が上がり、真夏がすぐそこまで来ているのを感じます。
自転車で風を切っているうちは気持が良いのですが、帰ると汗だくなのに気が付きます(笑)、シャワーが欠かせない季節の到来です!



ここで異玉の紹介、オンファス輝石で「千変の幼生」を制作しました。


オンファス輝石の中でも色が濃く石質の安定している素材を選び加工しました。
背に走る筋はヒビ(非なる美)ではなく、石英の脈(秘めたる美)です、よって爪が引っ掛かるような段差はありません。
不思議なのは穿孔した周りに「うっすらと円形の模様」が残った事です。
普通に加工したのですが、どの行程でこんなに正確な円が残ったのだろうか?
しかも両面にあるのが不思議…、でもこれは面白いなぁ〜、今後デザインとして定着させても良いかもしれません。(手間が増えますが…)

千の変化を秘めた幼生、海岸転石から作る事をルールとしているので、不安定な部分も含みながらの姿ですが、それさえも魅力に変えたいと願っている作品です。(この先は異玉の「万化の蛹」に繋がり、昇華(生化)して生玉となり、進化(神化)して神玉となります)
ちょっと夏休みの昆虫採集を思い出すのは、私だけではないでしょう(笑)

初心を忘れずに作っていきたいと思います。



今年はジューンベリーもラズベリーも多くはありませんが実りました。
豪雪で枝が折れたので心配していましたが、食べに来る小鳥も少なくて幸いでした。(もしかしたら冬を越せなかったのかも…)

近所のおじさんからビワを大量にもらったので、ベリーのジャムとビワのジャムを作りました。
香りは「ラズベリーに敵う者なし」って感じ、品種改良されているのでしょうけど脳が目覚めるような香りは元気が出ます!
ビワは香りは感じませんが甘さが際立ちます、杏子みたいな感じ、同類だったかな?
とにかく美味しいジャムができました、パンケーキと一緒に楽しみたいと思います。


坩堝は大騒ぎしていますが、資本主義下の人間は「言い訳が出来ない領域には進まない」って原則がありますので、それを認識すれば良いと思います。(ちなみに真の共産は「言い訳は許されない(通用しない)」って原則があります)
2021年06月24日
六月も後半になり、曇りや雨の日が増えてきました。
当初は「早めの梅雨入り」との事でしたが、それは九州方面だけだったのだろうか?
このまま梅雨が明けたとしたら糸魚川では空梅雨になるのでしょう、でも最近は七月が大雨になる事も多くなっているので、油断せず備えたいと思います。

それでは6月一回目の探石記録を書きます。

午前中は暑いくらいの気温になり快晴でしたが、お昼頃から曇り始めました。(6/21)
やや曇りだした頃の押上の海岸、訪れていた人たちが浜辺を楽しんでいました。





浜辺の状態は波が強く長めでイマイチでしたが、それよりも刻々と自然光の乏しさが増していくのが致命的でした…。(気晴らしとしては残念な環境でした)




前を二人の棒(石をすくう棒)を持った探石人が歩いていたので、折り返し地点の手前で引き返しました。(今回はプライベートビーチ感は味わえず残念!)


つくづく感じたのは、探石では「人が多くいるよりも太陽光が乏しいのが最も辛い」って事でした(笑)
目の上が重くて仕方がない…、波しぶきと相まって老眼が始まった目には辛すぎるなぁ。
快晴だった午前中に来れば良かったと後悔しました。(仕事(加工)していたのだから仕方ないですが(笑))


とりあえず見付けたのは、含マンガン単斜灰練石と石英斑岩(薬石)です。
空が少しだけ明るくなった時に撮影しましたが、本来の美しさは写りませんでした…。


含マンガン単斜灰練石は、石質が悪く新潟石のようにガサガサしています。(硬度が低いのでしょう)
丁寧に磨けば滑らかになると思いますので、番定の高い耐水ペーパーで撫でてみます。

石英斑岩(薬石)は模様も姿形も良い、海岸全部の石がこれだったらヒスイが産出しない海岸(と言うか市)だったとしても、訪れる人はいる気がします。
外見の美しさだけじゃないのが強みで、「薬石」と呼ばれる由縁を示せるのも魅力だと言えます。(ある程度の保護が必用になるでしょうけど…)

この時期の海岸は石だけではなくて、栄養満点のメカブも打ち上がるのですが、それはちょっと遅かったようです。(多くが干からびていました)
と言うよりも、小さいメカブが打ち上がっていて十分に育ったメカブがありませんでした。
これからなのか、それとも成長が追い付かなかったのか…、きっと海水温の上昇も影響しているのでしょう、そう言う年もあるのでしばらく様子を見ようと思います。(どうしても食べたかったら購入して食べます(笑))

帰り際に滅紫の灰練石(ザクロ石の成分が入っているタイプ)を発見。
濃い色と抜群の石質が魅力的な石で、さっきの含マンガン単斜灰練石と同類とは思えません(笑)
まぁ、石質に雲泥の差があるので当然か、それは他の鉱物だって同じ事が言えますね。
とりあえず良い写真にならないので、太陽が照りつける後日に改めて撮影したいと思います。(次回は七月かな?)

天気には恵まれず、ヒスイにも出逢えませんでしたが、不思議と気分は晴れました。
新たに購入したショルダーバックをウエストバックに改良したのも問題なく機能して良かった、これでサンプル集めも捗ります。

今後も探石を楽しみながら、創作活動を続けたいと思います。(私にとって、それら全てが「神々との交歓」になりますので)
2021年06月19日
今回は、生玉「土の精霊」の紹介です。(予定より遅れましたが(笑))

渓谷の初夏を想わせるヒスイ「谷葉」で、生玉「土の精霊」を制作しました。


大地と人との融合をデザインに込めた生玉です、「地に足をつけて肥沃の大地をもたらし自然と共に生きる姿」を映しています。
土偶や埴輪の原点と思われる「土人形」を原型として、静かなる土の生玉を作りました。

今回も「谷葉」での制作、このヒスイは夏の岩肌を強く感じさせるのが魅力です。
致命的なヒビ(非なる美)も少なめで使い易い素材ですが、それでもあと1点しか作れる部分がありません。
面積から考えると「静の風」か「静の土」のどちらかでしょう、特に土の力が強いヒスイなので「土の生玉を作るのが最良かな〜」と思っています。

緑と翠が入り交じる「万葉」にも似ているヒスイですが、地が灰色で透明度はありません。
色が「滲む」と言うよりは「流れる」って感じで、渓谷そのもの(と言うか明星山)を強く感じさせてくれます。(夏本番を向かえる景色でワクワクします)

今まで様々なヒスイを加工してきましたが、まだまだバリエーションの多さに驚く事が多いです。
どれもヒスイなので基本的な特徴は同じなのですが、それでも緑(翠)・紫・青・黒などは素人目では同じヒスイだとは認識できないでしょう。
その多彩さが表現には相性が良く、それぞれの魅力を活かした作品に仕上がります。(それぞれのヒスイの癖に対応できればの話しですが…、これがなかなか難しい!)

あと幾つの魅力的なヒスイと出逢えるのだろうか?
素材自体に名前を決めてシリーズ化するのも楽しい、あくまでも私自身の呼び名なので共通認識ではありませんが、同志たちとは共有できるようになれたら嬉しいです。

今年の夏も暑くなりそうなのでバテそうですが、精力的に創作活動を進めたいと思います。(悔いがないように生きなければ勿体ない!)
2021年06月13日
今回は、紫ヒスイとシルバーブレスをコラボした「開花のシルバーブレス」の紹介をします。(高見沢さんとのコラボ作品です)

透明度を示す白地に紫が滲むヒスイ「開花」でルースを制作し、花と葉の装飾を施したシルバーブレスに合わせました。



覆輪は「花びらが包み込む感じ」をデザインし、いつもとは違った石留めにしてもらいました。(新しい留め方ではありませんが、花びらを感じさせる効果があるかと思い私が提案しました)
裏側は紫色の濃い部分に窓を開けてもらい、光が透るようにしてあります。
主に女性(華奢な人)に向けたブレスレットですが、若干のサイズ調整が可能な仕様になっています。


裏側の窓から光が抜けると幻想的に輝きます。
装着時に光が抜ける事はないかと思いますが、正面から太陽光を受けた際には僅かながら効果を発揮してくれるだろうと期待しています。(メインは外した際に眺めて楽しむ事を目的としています(笑))




庭で咲き乱れていてバラが終わり、今はガクアジサイが美しく咲いています。
天気の良い日が続き「梅雨は何処へやら」って感じですが、植物達は恵の雨を待っているかのように輝いています。(今日は未明から小雨が降っています)

そういった想いも込めて、雨雲のような模様のある黒色のヒスイ「叢雲」でもシルバーブレスを制作しました。(こっちもコラボ作品です)


こちらは既に販売済み、友人が気に入ってくれたので紹介する前に手元から離れました。
黒ヒスイの中でも高い透明度を示し、よく見ると淡緑色と灰色が混ざった部分と黒色とで色が分かれています。(バイカラーのようになっています)
光沢も際立つヒスイなのでピカピカ、男性が身に付けるのに相応しいブレスレットになったと満足しています。

この後も、ヒスイリング(レザーブレス用のリング)にシルバーを合わせる予定です。
三人が関わるので利益は薄いですが、シルバーと合わせたヒスイリングは単体でも首飾りとして使える仕様にします。(この場合は二人のコラボになる)
数年前から「ヒスイリングが脱着可能なレザーブレス」を作ってもらってあるので、どうにか活用してレザークラフトの青年とも協力して行きたいと考えています。(ご無沙汰していますが…)

肝心の「私自身の作品(神玉)」ですが、こちらも幾つか最終仕上げに入っていますので、仕上がり次第に随時アップして行きたいと思います。

まだまだコラボの予定もあるので、少しずつ進めながらも資金を稼ぐ事に力を入れたいと思います。(やりたい事がいっぱいあるけど体力と資金力が足りないな…)

私が創る一つの未来が、受け継ぐ者に祝福を与えたなら嬉しく思います。
2021年06月07日
今回は、前回の予定を変更して「開花の指輪」の紹介をします。(こちらのコラボ作品が先に仕上がりました!)

組み紐をコラボしている女性(山本さん)から紹介してもらった、シルバーアクセの作家さん(村元さん)とのコラボ作品です。
梅雨を彩る花々(主に紫陽花)を映した紫ヒスイを加工して「開花の指輪」を制作しました。(リングサイズは11号です)





憂鬱な気分を一気に晴らしてくれる発色が魅力的で、ある程度の透明度も示すので光を受けると幻想的に輝きます。(雨上がりに陽光を受ける花びらのようです)



手持ちの中でも特にグレードの高い紫ヒスイのルースを預けたので仕上がりが楽しみでしたが、予想を超える出来映えに「思い切って任せて良かった!」と、とても満足しています。

「月兎のペンダント」と同じ母石で制作していて、この二つしかルースを制作できませんでした。(透明度を示す紫ヒスイは少ない)
一つは女性(高見沢さん)のセンスで制作し、もう一つは男性(村元さん)のセンスで表現して、それぞれに違った見せ方を試みました。
どちらとも女性に向けたコラボ作品になりましたが、自身に合った品を身に付けて貰えたら嬉しいです。

コラボした男性は、私と同じ年齢で独立した時期も一緒、不思議な縁を感じました。
教室を開いていて生徒さんも多く腕が良い、思わず私も学ぼうかと考えましたがコラボした方が完成度が高く仕上がるのは明白、よってお互いの高めた技術を合わせる事を優先する事にします!(餅は餅屋にって事でしょう(笑))

一緒にイベントをすれば私はルースを販売するだけで良いかも(笑)、今後もいろいろと協力してもらえそうです。(希望的観測)
出来る事が違うので、そういった作り手が集まれば世界が広がるようで面白い、それを凝縮した場を創りたいなぁ〜、少しずつですが人材が見えてきた気がします。(場も見えてきたような気がしています)

今後も「約束された未来」へ近づいているのだと信じて、創作活動を進めて行きたいと思います。(全く関係ない話ですが、翡翠園への道を自転車で上がったので筋肉痛になりました…、でも下りは最高だったので良しとします(笑))



そう言えばフォッサマグナミュージアムに、専門学校の生徒がデザイン制作したアクセサリーが展示してありました。(7月まで展示しているようです)
以前から「デザインは絵画では無い」って言い続けてきたので、作品として具現化したのは嬉しい限りです。
もちろんプロではないので完成度に多くの伸び代はありますが、白や灰色と言った通常の糸魚川ヒスイをデザインで高めようとする意志は伝わってきました。(予算的な事もあったのかな?)

残念な事に糸魚川では雇用する場(受け皿)がありませんが、もしプロを目指すのなら先ずは社会に出て運転資金を貯めてから、自分のペースを乱される事なく創作に向き合って欲しいです。(余裕を持って取り組んで欲しい!)

いつの日か協力して糸魚川ヒスイを高める(と言うか元に戻す)事が出来たら、同じ作る側として嬉しく思います。(生きている内に最低でも一人には会ってみたい(笑))
2021年06月02日
今回は、生玉「風の精霊」の紹介です。

渓谷の初夏を想わせるヒスイ「谷葉」で、生玉「風の精霊」を制作しました。


新緑から深緑へと色づく渓谷の景色を、静の風のデザインに映しました。
動の風の生玉が「空や海を吹き渡るデザイン」に対して、静の風の生玉は「山や谷を吹き抜けるデザイン」になっています。
芽吹きを誘い、躍動へと導く生命の風、その一陣の風が生命色を運び、渓谷が初夏の祝福に包まれて行く、そんなイメージを込めて制作しました。

透明度が乏しいヒスイではありますが、強い発色と頑強な石質は「古より伝わる不滅の存在」を強く感じさせます。
夏の岩肌を想わせる(淡灰色に緑が流れる)景色も魅力的で、幾度となく足を運んだ小滝ヒスイ峡を思い出して安らぎに満たされます。
一度で良いから風になって初夏の渓谷を吹き抜けてみたい!、そんな願望を創作の世界で叶えさせてくれました(笑)

満足のいく作品に仕上がった事を喜びたいと思います、素材(ヒスイ)を提供してくれた同志に感謝です!

次回の作品紹介は「静の地の生玉」を予定しています、今月も精力的に創作活動を進めたいと思います。
2021年05月28日
早めの梅雨入りとの事で雨が降り続いていますが、ムシムシするような気温ではないのは助かります。(創作活動も捗ります!)
それに数日おきに気持ち良く晴れる日があるは嬉しい、これから6月に入り本格的な梅雨が訪れますが、今度は紫陽花の美しさが太陽の代わりになってくれるでしょう。

それでは5月二回目の探石記録を書きます。(今月最後かと)

この日は朝から快晴、梅雨を通り越して夏本番を感じさせる陽気でした。(5/28)
最近は体の調子が良く(スサノオ制作から調子が良い)、今回も自転車で押上の海岸に向かしました。(疑惑の駅のトイレを通過して…)





浜の状態は波が早くて強め、先客が二人いましたが足下と波打ち際を見ていれば気になりません。(そんな事を気にしていたら楽しめない(笑))
今回も美しい石との出逢いに期待しながら、自分のペースで歩きます。




一通り歩き折り返し地点、いつもの事ですがここまで来ると誰もいません(笑)
この辺りは石が大きくなり浜の押し上がりも強くなって、あまり良い状態ではありませんが、前回はここでヒスイ転石に出逢えました。(こんなに押し上がってはいませんでしたが…)




この時点で見付けたのは、滅紫の灰簾石3個、玉髄1個、含マンガン単斜灰簾石1個、ロディン岩1個、オンファス系のヒスイと思われる転石1個、ネフライト1個です。


滅紫の灰簾石は乾いても艶がありツルツル、特に小さいのが色も濃くて石質も良いです。
サンプルを集めているので嬉しい、なかなか見付からないのですが在る時は数個まとめて見付かるので、やはり強めの波が必用なのでしょう。(重い石なので)
色の濃淡(明暗)は、含まれるザクロ石の成分の量によって決まるのだろうか?

玉髄は通常とは少し異なるタイプで、先端が水晶になっている感じがします。
ややデリケートな石質に感じるのですが…、磨いて特徴を覚えたいと思います。

含マンガン単斜灰簾石はマンガン量が足りていれば桃簾石(チューライト)になるそうです。
滅紫の灰簾石と石質が違う事が多いのですが、今回のは同じく「乾いても艶がありツルツル」で良質、若干ですが裏側は紫がかっているので混ざっているのだろうか?
なかなか面白いサンプルです。

ロディン岩はヒスイとの区別が難しい部分があり迷いました…、決めては光沢で「やや鈍さ」を感じたのでロディン岩として識別しました。
それよりも姿形が良かったので、小さな水石シリーズとして飾ろうと思います。

オンファス系のヒスイと思われる転石、これも難しかった…、光沢は抜群ですがキラキラ(翡翠輝石)は見られない、このタイプ(青銅色タイプ)では良くある事ですが決め手に欠けます。
重さ良し、光沢も良し、手触り良し、私の照合データ(体感データ)ではオンファス系のヒスイ転石の可能性は大きいです。(念のため成分分析が必用かな?)

ネフライトは解りやすい通常タイプ、色が明るくて透明度もあるので磨いてみます。

前回のように「最後の最後で」を期待したのですが、そう甘くはありませんね…。
気を取り直して歩いて来た浜を戻ります。


甘くはないと思っていましたが、海岸入口に戻る途中でヒスイ転石を発見!
模様の良い石英斑岩と、ヒスイよりもヒスイらしい色のロディン岩も合わせて見付けました。


ヒスイ転石は、小さめの石が押し上がった浜に打ち上がっていました。
姿形はヒルコ神には届かない練度ですが、練磨(光沢)は抜群でツルツルのピカピカ、紫が入るタイプのヒスイなので紫が無いのが悔やまれます…。(レア度は通常の2.5くらい)
それでも手に出来た事を、イザナミ(海)に感謝したいと思います。

ロディン岩は色こそヒスイを想わせますが、石質が悪くて粉っぽい…、磨くと光沢は出るのだろうか?、試してみようかとも思います。(このまま海に返すかも(笑))

模様の良い石英斑岩(薬石)は、お風呂で楽しもうかなぁ〜、石それぞれに違った楽しみ方があって面白いです。


今回も楽しかった〜、雨の日は創作(加工)、晴れの日は探石、そんな感じで楽しみたいですが、そう上手くは行きません(笑)
タイミングが合った時に楽しむくらいで丁度良いのでしょう、探石の主な目的は「神々(自然)との縁の確認」と「識別能力を維持する為のデータ集め」、そして「気晴らし」なので気楽に楽しみたいと思います。

ちなみに、私は昼に探石に出かける事が多いのですが、理由としては「人が少ない可能性が高い(昼時なので)」って事と、「自分の影が邪魔になりにくい(太陽の位置的に)」って事を重視しているからです。(どうでも良い話しですが(笑))

それでは今回の探石記録を終わります。
2021年05月27日
今回は、前回の作品紹介に引き続いて生玉の紹介です。

渓谷の初夏を想わせるヒスイ「谷葉」で、生玉「地の精霊」を制作しました。


デザインは「動」を担う地の生玉、躍動する生命の鼓動をイメージしています。
新緑から深緑へと移り変わる渓谷の岩肌、そこに血液のように脈打つ無数の植物たち、その景色から生玉の「地の精霊」が誕生しました。(デザインには太鼓のイメージも込めています)

淡灰色の地に緑が流れる山系のヒスイで、「地の生玉」を加工するのにピッタリな素材を同志から頂きました!(地元のヒスイ好きの方(年輩の女性)から頂きました!)
とても有り難い!、こういったイメージに合う素材に出逢うと、一気にテンションが上がります。(有り難うございました!)
これなら「静の地の生玉」も作れます、更に渓谷を吹き抜ける「静の風の生玉」だって作れるので嬉しい限りです。

コゴミが伸びきった頃の季節を映し、初夏を告げる梅雨を向かえて、一層その色(生命色)を濃くして行く渓谷に想いを馳せると胸が躍ります。
今年は梅雨が早く訪れているようなので、例年より早い梅雨明けを期待しつつも、その中で美しく変遷して行く景色を記憶に逃さず残したいと思います。

いよいよ躍動の季節が近づいて来ました、人間社会は変わらず混乱が続いていますが、全てに適応しながら「不変であり激動でもある流れ」を生きる命(自然)を見習って、今後も創作活動に励みたいと思います。(創作活動は私にとって、三つ目の「神々との交歓」になります)

今年も頑張るぞ〜!



え〜、創作とは関係ない話ですが、オリンピックを強行するのなら全員に全身スーツ(ストームトルーパーみたいなスーツ)を装備させて開催してくれないだろうか…。
識別は胸の辺りに名札(QRコード)でも付けて管理すれば良い気がするが…。
そしてしばらくは、全身スーツ(ストームトルーパー)のまま生きてもらえると助かる気がします。

それか「身体能力をアスリート並に高めたら今後も出てくる新型ウイルスたちに勝てる」と言う希望を明確に示してほしいな…。
そうすれば安心と平和にも繋がるような気がします。(一縷の望みを抱いてもいますが不可能でしょう…)
2021年05月23日
つい最近ですが、ある市議会議員さんと商工観光課へ行ってきました。
議題は「石のまちに必須の仕掛けについて」で、石を拾わせるだけで終わっている現状を改善する提案をしてきました。
まぁ、この提案は「数年前に書き記している事」なんですが…。(予想した通りの結果になっている)
もう「来客数だけを増やす」って事は終えたのだから、次ぎの段階に進んでもらう必用があります。

とにかく市が「拾って帰って小遣い稼ぎするタイプ」と「拾って帰ってを繰り返しゴミ屋敷同然になるタイプ」の手伝いをしている場合ではないです(笑)

よって簡易であっても「識別」は料金を取る必用があります、更に言えば「石のまま」で終わらせずに委託加工(オーダーメイドも含む)を提案し、「思い出をカタチにする」って事に発展させなくては先はありません。(客層も選ばないと未来が無い)

それに伴い「それを可能とする場」が必用になります、昔は物産センターの加工所が担っていましたが、今は見る影もなく衰退し到底不可能になっています。(よって新たに作るしかないのでしょう…)

こんな感じの話をしてきましたが伝わっただろうか…、伝わったとしてこの先に変化はあるのだろうか?、期待薄ですが伝えないで文句を言っているよりは良いでしょう(笑)

以前からも書いていますが、この未来に必須なのが「女性の旅人」で、石拾いを繰り返すだけの人たちではありません。
何故かと言えば、アウトドアが好きなタイプは道具にお金を出しても、現地では無料(ただ)で遊びたい人が多いからです。(道具は設備投資みたいな考え方)

私もアウトドアが好きなタイプだらか解ります(笑)、「同病、相哀れむ」ではないですが、気持は解るので責める事はできない、でも当てにも出来ない、道具を開発して売れば稼げるチャンスはあるかもしれませんが、資源は減り続け海辺はガリンペイロごっこで溢れる事でしょう…。
その環境は「本命のお客さん」には相応しくない、多くの女性にロマンを感じさせるには「小汚さを隠す知性」が必用になります。(中にはワイルドな女性もいるけどね)

神話と組み合わせるのなら尚更の事、本気で出雲大社・諏訪大社と協力するのなら糸魚川の「場」のレベルを上げる事は必須、奴奈川姫の神殿を作りヒスイを扱うレベルを上げる、これが絶対条件になるでしょう。(じゃなければ双方の大社と釣り合わない…)

排除するのではなく「その先を推奨する」って感じで、「どうしてもその場に居続けるひねくれ者」以外は適応してくれると思います。(要は「お金を使う場所が無い」という言い訳を潰せば良いだけです)
個人的に「その場に居続ける者」にも興味はある、その「ひねくれ」の原動力を知りたくなりますが、将来性を考えると関わるメリットはありません。

担当の人(男性)も「転石のまま」が好きな人だったので、どうしても「その先」を考えたがらない傾向が見られましたが、熱弁したので私の提案を理解はしてくれたように思えます(笑)

転石のままが好きな気持も良く解る、私も「そのまま」で飾っている転石はある、多くの転石愛好家は「加工能力が無い人たち」なので、造形する大切さを理解しないのは仕方がない、でも「そのまま」で所有する転石と、「造形の素材」とする転石の区別を認識してもらえたら先は見出せます。

同じ自己完結型ですが「芸術品」には先があり、「転石のみ」では先がない、それは人の手で積み上げ刻み込んだ「研鑽された表現(文化)の有無」によるものなのでしょう。
結論として「拾った物を売るだけの乞食商売では未来は創れない」って事です。(多くの人は販売目的では無いのでしょうけど)
これも資本と共に生きるしかない人間の性(さが)なのか…、共産は最終的にクローン(全く同じ能力の人間たち)が必用だし…。

それはそれとして市は、つまらない所に税金を使っていないで本気で考えてほしい…。
骨組みだけは民間で作るしかないのだろうな…、作ってみたら「思ったほど楽しい場ではなかった」って事も良くある話しなので、そこら辺も覚悟して進めなくてはなりません。

堂々巡りのような年月が過ぎてきましたが、出来る限りの事は挑戦してみたいと思います。


長々と文字だけが続きましたが、次回は生玉の作品紹介をして行きたいと思います。
2021年05月14日
最近は夏日が続き身も心も活動的になってきました。
待ち望んでいた不動滝にも行った事ですし、仕事(創作活動)の息抜きとして久々に探石に出かけました。
ちなみに、神玉(スサノオ)を作っている最中から体の調子が良くなりました、こちらも久々の制作でしたが指先は完全に造形を覚えていました。
改めて「人間の体ってスゴイ」と感じたと同時に、老眼が進んでいた事も痛感し「老化は避けられない…」と強く感じました(笑)
脳だけは衰えないように、イメージトレーニングは欠かさずにしたいと思います。(イメージだけなら作品が数百個は仕上がっているのですが…)

それでは5月一回目の探石記録を書きます。

気持ちの良い快晴でしたが海側の空は白んでいて、よく見る春の海の景色が広がっていました。
やや押し上がった浜には数人が訪れていて、それぞれに海辺を楽しんでいました。(さすがに都会からの来訪はないようです)





懐かしさすら感じる風景、海水で濡れた石たちがキラキラと輝いていました。
ここの海岸の転石は特に美しいので、全てが宝石に見えます(笑)


やや波は強めでしたが風は弱く丁度良い気温、幾人かの先客とすれ違いながら奥へと進んで行くと、やがて誰もいなくなりプライベートビーチの時間が訪れました(笑)

余談ですが、この日は自転車で海岸に来てみました、最初にも書きましたが体の調子が良いので試しにやってみましたが、まだまだどうにかなるものです。
単に今まで運動不足だっただけなのだろうか?、不動滝から創作活動(神玉制作)の流れは私に合っているのかもしれませんね。(もう14年〜15年の流れなので)


本題に戻り折り返し地点に到着、懐かしい歩き辛さを楽しみました。
この状態でマスクをする必用は無し、日焼けして変な線が両頬についても恥ずかしい(笑)




この時点で見付けたのは、オンファス輝石1個(上)、玉髄1個(左)、ヒスイ転石1個(右)、流紋岩1個(左下)、ロディン岩2個(右下)です。


オンファス輝石は泥岩に似ていましたが、発色と石質が違いました。
中央を分断するようにライン(脈)が流れていて珍しいタイプ、通常よりも艶やかなのも不思議です。

玉髄はホタルイカの死骸に見えました(笑)、このサイズは珍しい方でライチの果肉ような姿は魅力的です。(美味しそうです)
石質も良いので、磨けばピッカピカになる事は間違いでしょう。(多少ですが縞模様も出るかと)

ヒスイ転石は「久々だから拾えないかぁ〜」と諦めていた折り返し地点の波打ち際(押し上がった浜)に、ポツンと打ち上がっていました。
見た瞬間はヒスイ転石とロディン岩の二択、白地からしてヒスイの可能性が高いと思い手に取ると手触りが段違い、もうヒスイ以外に考えられない滑らかさでした。
このタイプは乾かしても翡翠輝石が見えづらいのですが、光沢はバッチリ備わっています。
間違いなく「日を留める古代の神(ヒルコ神)」、レア度は2.5と標準ですがとても満足な出逢いでした。(レア度は並ですが姿形は高レベルと言えます)

流紋岩は紋様が面白かったので拾いました、このタイプも「薬石」になるようですが私的には馴染みがないのでピクチャーストーンとして楽しんでいます。(成分は石英斑岩と一緒のようです)

ロディン岩は黄緑を示す小さな転石、非常にヒスイに似ているのがあり迷いましたが、光沢の違いと黄緑が僅かに入っていたのでロディン岩に分類しました。(もしかしたら混ざっているのかもしれませんが、ロディン岩の方が多いでしょう)


改めてお気に入りの2個を撮影、こういった美しい転石と出逢えるなんてスゴイ海岸です!


早く新型コロナウイルスとの距離を見出して、宮崎海岸にあるヒスイテラスのような施設(1階建てで良いから)を作ってほしいなぁ〜。
「私ならフル活用できるのに」と自分勝手な要望を求めてみます(笑)
ちなみに宮崎海岸にあるヒスイテラスも借りられますが、本領発揮するのなら朝日町に移住して3年くらい市県民税を納めてからの方が道理として通るかと思います。(遊び程度なら許してくれるでしょうけど)


入口に戻る最中にもネフライトと石英斑岩(薬石)を見付けました。


ネフライトは上の2個が良質、色も石質も段違いなので綺麗に艶が出るでしょう。

石英斑岩(薬石)は模様の良いのを選別して持ち帰ります、この石は「糸魚川の海岸の付加価値を高めている縁の下の力持ち」と言えるでしょう。(なかなか魅力的な石です)


久々の探石でしたが楽しかった、こちらの「神々(自然)との交歓」も無事に終えて満足です。
明日からの創作活動も一層力が入る事でしょう!、仲間と集まれる日を夢見ながら今は自分のやるべき事を優先して前に進みたいと思います。(集まれる場の準備は少しずつですが進めます)
2021年05月12日
短期間で大雪となった厳冬が過ぎて数ヶ月、やっとその時に想いを馳せていた不動滝に行く事ができました。(5/12)
道路の状態が分からないので安全を考えて今井からではなく、小滝から上がって行く事にしました。
ゴールデンウィークに合わせて整備したであろう形跡が見られ、2〜3個の石が転がってはいましたが不安なく運転する事ができました。(道路自体の陥没が気になった部分はありましたので、訪れる際は十分に速度を落として慎重に運転して下さい)

新緑と深緑の風に包まれながら進み不動滝に到着、空には薄い雲が広がり快晴とは言えない天気ではありましたが、太陽が完全に顔を出す時もあって気持の良い環境でした。(気温も丁度良かったです)
来る途中も、到着した際にも誰もいない…、観光地としては致命的ですが、秘境としては完成されている、ここは信仰でのみ維持できる場所なのかもしれません。




お気に入りの休憩場も健在、今年も無事に訪れる事ができました。
あの大雪に耐えたのだと思うと何故か嬉しくなります。(毎年の事でしょうけど(笑))




不動池は少し水量が足りていませんでしたが、「目覚めた命」や「新しい命」を育むのには十分な環境のようです。(まだ雪も残っていました)
休憩中、「ゲココ、ゲココ」とカエルが鳴いていました、「春が来た」と鳴いているのか、「腹が減った」と鳴いているのか、昼食をとりなら耳を澄ませて聞いていました(笑)





いよいよ「小人になれる鳥居(錯覚)」をくぐって滝へ向かいます。
不動池を撮影している辺りから、太陽が完全に顔を出して周辺が緑の光に包まれます。




くぐって早々に見上げるデカイ樹たち、恒例のように首を痛めます(笑)
勝手に祝福されている気分になれるので最高、この記憶が厳しい冬を耐えさせてくれます。




水神様の祠とご対面、「どうにか新しい年を迎える事ができました」と遅い報告します。
ちょっと笑ってくれているように見えるので嬉しい、私も笑っていられるよう頑張りたいと思います。(笑ってばかりはいられないけど、気持の余裕は欲しい)




この時期の滝は水量が多くて見事です、しぶきで滝付近の温度は下がり肌寒く感じます。(避暑地には最高かと)
これから梅雨が過ぎるまで力強い滝を見る事ができるのでしょう、ウルル(アブ)が出るまでの間を楽しまなくてはなりません。




側面を流れる川は少し濁っていて、雪解けを感じさせてくれます。
メノウを探したくなる衝動を抑えきれず少し探しましたが、特に気になる石はありませんでした…。(姿の良い梅林石(変玄武岩)も見付けられなかった…)




美石は見付けられませんでしたが、地面を探していた結果、小さい春(ツクシ)は見付けました(笑)




帰り際には駐車場で春を謳歌する桜(八重桜かな?)も発見、暦では立夏を過ぎましたが、ここは春の余韻を強く残していて現実逃避(幻想逃避)には最適なのかもしれません(笑)




楽しかった〜、2時間くらいの滞在でしたが癒されました。(理想は住みたい、でもそれを体現する生物としての強さは備えていない…、いやそもそもに住む権利を持っていないな(笑))
作品を仕上げる際に使う「禊ぎ用の水」も補充できたし、これで心おきなく創作活動に専念できるでしょう。
探石とは違ったスタイルでの「神々(自然)との交歓」、それら全てが私の血となり肉となる、その生き方を確立して伝えて行けたら嬉しい限りです。

明日からは神玉(スサノオ)に向き合わねば…、気合いを入れないと意志をねじ伏せられるので大変、今更ながら「ヒスイに意志を刻むってのは楽じゃない」と痛感します。(それが建速素戔鳴尊なら尚更だな)

とにかく頑張ろうっと!
2021年05月08日
久々の更新です、今回はオーダーを頂いた生玉を紹介します。

淡い水色の地に青が滲むヒスイ「氷雪」で、生玉「風の精霊」を制作しました。


生玉には2パターンのデザインがあり、それぞれが「動」と「静」を担っています。
こちらは動の風の精霊、水の精霊の動が「海」を表現しているので、そこに吹き渡る「海風」としてデザインの特徴を合わせています。

編み紐をコラボしている女性のお母さんからオーダーを受け、素材から探してカタチにしました。(ちょっと時間がかかりました…)
娘さん(コラボしている女性)が、動の水の精霊(海原デザイン)を身に付けているので、双方の相性はピッタリだと思います。
今月の後半に納品予定なので、それまでに更なる光沢を備えさせます。


他の生玉も制作中です、新緑から深緑へと移り変わる季節なので、渓谷の夏を感じさせる「地」や「風」の精霊を進めています。
いろいろとやる事があって疲れますが、作家(芸術家)としての本分は優先して行かなくてはなりません。
「私個人の目標」と「糸魚川でのヒスイ作家としての理想」を同時に求めているので大変ですが、いつかそれぞれが繋がってカタチに成る事を願いながら活動したいと思います。(その兆しが少しだけ見え始めました)

とにかく一人では成せない理想があるので、利害が一致する影響力のある人たちに協力してもらい、50歳(あと6年)までには基礎が出来ているようにしたい!
世の中の景気は最悪ですが想定済み(それどころではない状態になるって事は解っていたい事)でもあったので、資金面はともかく精神面の準備ができていたのは幸いでした。
よって今できる事を精力的に進めたいと思います。(ただ我慢し続けて時が過ぎるのは勿体ない)

いずれにしても準備段階としては集中できる(頑張っても売れない)ので、未来に期待しながら楽しく生きたいと思います。

同志の皆さん、あまり期待せずに待っていて下さいね(笑)


え〜、最近は探石記録を更新していませんので、そろそろ押上海岸の浜辺も歩いてみようかと思っています。(こっちも少し待っていて下さい(笑))
2021年04月12日
桜(ソメイヨシノ)は散り始め、一段階の春は終わりを向かえています。
それでも気温の低い日はまだまだ続くようで、毎年恒例の「三寒四温の洗礼」を受けています(笑)
今年はいろいろと試そうと思っているので、準備をしながら躍動の季節を待ちたいと思います。(どうせ売上げが上がらないのだから楽しんだ方が得かと)

それではコラボ作品の紹介をします。
新緑を想わせる翠が美しいヒスイ「芽吹」を合わせ、シルバーアクセサリー「アゲハのコンチョ」を制作しました。
全体のサイズは35mmと少し大きめですが、ギリギリまで軽量化しているので重さは気になりません。(首の負担にならない重量です)


基本スタイルは「髪飾り」として気軽に身に付けられるようにしていますが、首飾り(ループタイ)や腰飾りなどにも転用できるようにフープの角度などを調整してもらっています。
今回のデザインは私が担当、「蝶の羽根のように見える!」と提案されたルース2個を使って、大好きなアゲハチョウと糸魚川の芽吹ヒスイを合わせてみました。(舞い散る桜の花びらと、水滴(朝露)もデザインに入れました)
まだ飛び回る美しいアゲハを見る事はありませんが、心待ちにしている姿をシルバーアクセサリーに投影してみました。

表面が丸みを帯びているコンチョなので、平面でのデザインがどんな感じで納まるのか不安ではありましたが、頭の中で立体化させたイメージと全く同じ仕上がりになり感激!、コラボしてくれた作家さん(高見沢さん)に感謝です!
丁寧な手書きの説明書も送ってもらい、次回から活かせそうな情報や制作の手順・手間などを知る事ができました。
これによりデザインする際は、自分が作るかのようなコスト削減が可能になり、いかにして「自分がカタチにしたい品を具現化するのか」の順序を頭の中で組み立てられます。(当然その道のプロの方が明確な順序があるので、あくまでも提案や共有の範疇になります)

単に私のデザイン通りに進めるのではなく、ルースの僅かな高さの違いを揃えてバランスを整えてもらい、出っ張り過ぎないように切り抜いた中に覆輪で留めるアレンジをしてもらいました。
こういった細かな仕事(説明書含む)は女性ならではな気がする、やはり女性(気質含む)の方が私と相性が良いのかもしれません(笑)


こちらは仕上げる前の確認画像、いつも覆輪留めする前に送ってくれます。
この段階で既に私としては満足でした(笑)、いつも以上に仕上がりが楽しみだったのは、やはりデザインを自分でしたからなのでしょう。(デザイン分の愛着が上乗せしている感じ(笑))






裏面に窓を開けてあるので、光を透すと生命色に輝きます。
僅かなインクリュージョンも見られ、それが天然のヒスイである事を伝えてくれます。(私は原石から加工しているので「当然」って話、よって純粋に景色として楽しんでいます(笑))




アゲハ(艶羽)の名に相応しい品になったと自己満足しています(笑)、明るい紫ヒスイ(開花ヒスイ)で作っても素晴らしい品になりそうだなぁ〜。
トンボやセミも作ってみたいなぁ〜、幼少の頃からの昆虫好きが甦るようです(笑)
でも「好みじゃない人」もいるのだから、偏らず仲間の意見を取り入れて表現の幅を広げたいと思います。(偏るのは自分自身の作品(神玉工房の作品)だけで良いかと…)



今年も新型コロナウイルスで右往左往する年になるのでしょうけど、ワクチンが普及すれば治まるのだろうか?
なんか「副作用は他人に感染しない(被害は個人レベルで治まる)」って事だけで求められている気もするな…、資本の恩恵を受けまくっている都会は仕方ないのだろうな…、きっと田舎でも人との接触が多い人は必用なのでしょう。
もう「寿命の範疇」って事で割り切って行くしかないのかも?、なんであれ気を付けながらも覚悟して生きねばなりません。

とにかく「場」を作る目的は進めているので、50歳になる前にある程度はカタチにしたい!
本領発揮できない年が続いたとしても、未来に繋げる仕掛けは残して生きたいと思います。(半分は自分が楽しめる場所が欲しい渇望によるものですが…)
2021年03月25日
最近はなんだかんだと忙しく久々の更新になります。
まぁ、三月は毎年「一銭にもならないけど忙しい月」なので仕方ない…、そこに仕事と関係のない出費(でも生活には関係のある修繕)が一気に押し寄せて大変、この時期には苦しい事ですが、支えてくれる方々のおかげで乗り越えられそうです。(ありがとうございます!)
改めまして同志の皆さん、今後ともよろしくお願いします!

それではまず、コラボ作品の紹介から始めます。(いろいろまとめて書きます)
新緑を想わせる淡い翠のヒスイ「芽吹」で、2点のシルバーリングを制作しました。

1点目は流線的なリングにしてもらい、ヒスイから溶け出す「雪解けの流水」や「命をめぐらせる葉脈」を感じさせる作品にしてみました。
裏面に窓を開けているので、光が透る事で神秘的に輝きます。





こちらはリングの制作過程、ルースを留める前の確認画像を送ってもらいました。
確認後に覆輪留めをして最終研磨に入るそうです、光源が黄色なので淡い翠は目立ちませんが、それでも美しさは伝わるかと思います。(そもそもリングの確認画像ですし)





女性であれば(男性でも華奢な人ならば)、親指にも付けられるサイズ(17号)にしています。(私は右手の薬指にしか入らない(笑))
余談ですが手を見れば「作り手である事」は、一目瞭然で疑う余地はないです。




2点目は、前回に第一作を制作した「渦巻き螺旋型」の二作目、私が特に気に入っているシリーズです。(シリーズ化する事にしました、一作目を購入してくれた方に感謝です!)
こちらも裏側が空いているので、光を透すと美しい生命色に輝きます。
一作目よりは厚めに作ってもらったので、その分の重厚感を楽しめるかと思います。



呼び名は「コゴミ螺旋型」でも良いかな〜、私だけなのかこれを見ると山菜の季節が待ち遠しくなります(笑)
サイズは21号で私の左手の中指にはいるサイズ、って言っても分かりませんよね(笑)
多少ならサイズを変更できる仕様なので、性別に関わらず身に付けられると思います。

どちらの品も、この季節にぴったりな「芽吹ヒスイ」と合わせていて、これから芽吹きの本番(開花の兆し)を向かえる北陸の春の景色を映すコラボ作品になっています。



ここからは探石記録、と言うか宮崎海岸へ遊びに行った時の事を書きます。
糸魚川よりもヒスイの扱いに長けているようにも思える穏やかな場所、駅前にできたヒスイテラスも二年が過ぎたそうです。
その屋上から海を見ていたら探石意欲が湧いてきました、気分転換に訪れたのですがやはり探さずにはいられません(笑)





浜辺には探石人が訪れ楽しんでいました、チビッコも道具を備えて挑戦、「日出る命」の活力は羨ましいなぁ〜、あと数年で「日没する命」の側になる私には眩しく見えます。(コロナ渦であっても元気に遊ぶのが道理の命たちです)





とりあえず玉髄を発見、大きい方はモコモコで面白い、ちょっと虎の顔にも見えるかも?
小さい方はうっすら白い線が流れていて透明度も高いタイプ、磨けば綺麗になるでしょう。
ちなみに今まで集めた玉髄は、一部分の表皮を削った後(模様を出した後)に全面を磨いて、お気に入りの陶器に入れて飾っています。(氷砂糖みたいですが、噛んだら歯が砕けます(笑))





期待はしていなかったけど小さなヒスイ転石も発見、「私にかかればヒスイ転石の1個くらいは見付けられるのだ」っと心の中で自慢してみたけど、レベルとしては標準以下のヒスイ転石…。
濡れているとチャートにしか見えませんが、乾かしてキラキラ輝く翡翠輝石を確認すれば間違いありません。(手触りも違うし)



再び心の中で「このタイプのヒスイが識別できるのは流石」と、自画自賛しながらも飛び始めた花粉に苦戦して早々に引き上げました(笑)

良い気晴らしになりました、ヒスイテラスのお爺さんとも話して面白かった、また遊びに行きたいと思います。(ちょっとしたイベントも考えようかな〜)



さてさて「新たなコミュニティーの場の開拓」を求めて行動した結果、幾つかの候補地を見付ける事ができました。
その中で改善点なども再認識し、やはり「場」ごとに扱う品を変える必用がありそうです。

私個人の作品である「異玉・生玉・神玉」は自身の工房でしか扱えないかと…、説明も難しいし客層が違いすぎる、私と一部の同志以外には紹介は無理があるのでしょう。
こればかりは仕方がない、理解しているお客さんが物産センターで購入して行く事はあっても「その場で理解させる事は不可能」だと改めて認識しました。

よって、ibits(アイビッツ)でコラボしている作品を相対で(私や仲間が)販売可能な場所と、産地だけは明確で「それ以外に特に説明の必要がないであろう鉱物」を販売する場所とを分けようかと思います。
鉱物を買う人は予備知識がある人が多く、素材が欲しいだけの人もいるので販売するだけなら素人店員でもどうにかなるでしょう。
でもそれなりのレベルになると、ある程度の説明は必用になるので対応可能にしておきたい、要は「安価な品ほど説明はいらない」って事なのでしょうね。

私は鉱物も大好きなので「これぞ」って標石(標本になる石)たちは、なるべく相対して紹介できたらと思っています。(外国の美しい天然石も大好き)
人との接触はリスクですが、この年齢でウイルスが原因で命を落としたとしても「寿命の範疇」って事で諦めがつくでしょう。
ただ感染を拡大させないようにするのはルールなので気を付けたい、でも私は他者との接触が極めて低いタイプの人間なので確率としてはもの凄く低いように思えます。(でも油断は大敵)

こんな感じで進めて行けたらと思います、まだ準備段階というか、方針が決まっただけなので劇的な変化は見えないでしょうけど、色々と足掻いているって事だけは知っておいて下さい(笑)


一気に書きましたが三月はこれで終わり、四月も期待できない感じなので創作に打ち込もうかと思います。(そしてまた一つ年をとるのだな…)
2021年02月28日
1日で30cmくらい降り積もった最後(であろう)ドカ雪も、その姿は残り僅かとなりました。(平地では除雪して溜めた場所にしか残っていない)
降り積もっている最中は「冗談だろ」って思いましたが、溶けるのも2日程度だったので安堵しました。
これから人材や場所を探し始めるので大雪は勘弁してほしいですが、そんな都合は自然(神)には通用しないので適応しながら進めたいと思います。

それでは2月最後の探石記録を書きます。

順調に溶けていた山の雪は、若干ですが前回より厚化粧になった感じがします。(2/28)
朝から晴れましたが気温は低く、防寒対策が必須な探石となりました。(午前中は)


ちなみに河川敷に写っているお爺さんは、流木を袋(空いた肥料袋)に集めていました。
インテリアとして磨くのか、燃料として使うのか(暖房や陶芸の窯に)、何に活用するのか少し興味があります。(でも探石を優先しました(笑))


波打ち際は少し濁っていましたが、青い空と青い海、風は弱く波はやや強め、気温の低さと砂浜を除けば最高の探石日和と言えたでしょう。(海水浴だったら砂浜は喜ばれるけど)
見るからに期待できない状態ではありましたが、出逢いを求めて注意深く歩きました。




一通り歩き川との合流点に到着。
前回より水量は多くありませんが、川の流れがこちら側に曲がっていて、それに沿うように濁りが見られました。(左側から砂を含んだ水が流れ込んでいるようです)
この濁りで川淵の石を確認できない…、強風だったり、激流だったり、濁流だったりで、まともに見られた日があっただろうか?(この時期は仕方ない、次回に期待です)





この時点で見付けられたのはロディン岩と堆積岩(水石素材)。
途中から水石探しに移行したのですが、魅力を感じたのは1個だけでした。



ロディン岩は淡い黄緑タイプ、石質が安定しているので加工にも対応できるでしょう。
水石素材は座りはまずまず、景色も面白さを感じます(ゴーストみたいな表情にも見える)、吟味した後に活用するか海に返すかを決めます。(この日も海に石を返しました)


河口が駄目なら青海の海岸へ、お馴染みのルートで探石を続けます。
日曜日だった事もあり多くの探石人が訪れていて、それぞれが探石日和を楽しんでいたようです。
こちらは河口とは違い石だらけ、期待はありますが「詰まりすぎていて逆に上がり難いかも?」と思いつつも、一層強さを増している波に運命を委ねます。





こちらでもロディン岩を発見、白地に黄緑が美しいタイプ(鶯石タイプ)と、閃石類と黄緑部分が混ざり合って水盤ぽくなっているタイプ。
上はサンプルで保管しても良いかな〜、下のは水石素材になれば良いな、観賞石としての活用を試したいと思います。(翠に近い黄緑が魅力的)





これは堆積岩だろうか?、座りが良くて模様が「流れる雲」や「蛇」や「龍」に見えるので手に取りました、壁画っぽい感じも面白い気がしますがどうだろうか?


「何かを感じる石」を見出しては活用を考えていますが、なかなか難しい…。
水石指南役がいてくれたら助かるなぁ〜、でも形にとらわれないのが私の強みでもあるので、言う事を聞かないだろうなぁ(笑)、とにかく要吟味の石です。


最後の最後でヒスイ転石を発見!、まさかあれだけ探石人がいて見付かるとは思わなかった。
普通に波打ち際に在ったのも驚きだな…、見ていなかったのか、求めるヒスイでは無かったのか、どうしても翠(緑)に目が行くので通常のヒスイは見逃されるのかもしれません。



このタイプはチャートに酷似していて、乾かさないと確信が持てない事も多いです。
所々に淡い緑が見られる特徴もチャートと類似している、茶色の石目も同じく紛らわしい、きっと良質のチャートの方がヒスイに酷似しているのでしょうね(笑)

でも乾かすと白くパサつかないし、手触りはスベスベ、微細な翡翠輝石もキラキラ輝きます。
翡翠輝石は石英(チャート含む)のキラキラと間違える事が多く、このタイプは正方形のキラキラが多いので特に区別が難しいのですが、何度も加工をした事があると経験で判断できます。
加工する際は茶色の石目は避けないと割れる危険性が高まります、割れる石目の殆どが加工している最中に割れるので、加工人が二度手間になるだけで仕上がった後に割れる事は稀と言えるでしょう。(要は「割れない石目も在る」って事です)

ここの海岸らしい「角張りながらも練磨された姿」は、素材(カグツチの欠片)とするか、飾り石(ヒルコ神)とするか、悩むところです。
吟味した後に活用を考えたいと思います、まずはヒスイと出逢えた事に感謝、今年も「神々との交歓」は健在です!(とても有り難い!)
人とも良い縁を見出したいなぁ…、慎重に行動しながらも着実に進めたいと思います。

お昼まで探石を楽しみ、近くのコンビニで昼食を買って公園で食べました。
肌寒さは和らぎ暖かくさえ感じました、午後は春の訪れを強く感じられる最高の陽気でした。(その陽気の最中に帰宅したのですが(笑))

今回も良い探石ができました、ヒスイ日和を楽しむ事ができた事に感謝したいと思います。
2021年02月13日
例年より早く雪が降り寒さが厳しい冬ですが、春の訪れも早くなりそうな気配があります。
一番苦手とする2月ですが、1月に比べると気温が高くなり晴れる日も多くなりました。
これから三寒四温を繰り返して春本番に向かう「季節の流れ」を感じるのが嬉しい、この前夜祭のような感覚は細胞を活性化させるので元気が出ます。(早く不動滝に行きたい〜!)

それでは2月二回目の探石記録を書きます。

今回も姫川河口での探石、前回と比べると少し山の雪は溶け、河川敷にも僅かに生命色が見られるようになりました。(近づかないと気付きませんが…)
気温が高いからなのか前回より遠くの景色が霞んで見えます。(この日だけは春本番の陽気を楽しめました)




浜は更に砂が多くなり、風はほぼ無風、波は弱く浜の状態を変える事は期待できません。
日和としては(探石する環境は)最高だけど、浜辺の状態は期待できない感じ、でもそのバランスが揃うのは稀なので今を大切に楽しみます。




まずは軟玉とロディン岩を発見。


軟玉はネフライトと言うよりは「アクチノ閃石(緑閃石)」と言った方が良いタイプ、乾くと白くパサつきますが、大きめの(長方形の)キラキラが輝くので綺麗、さすが「閃石」って感じの石です。

ロディン岩は淡い黄緑が見られるタイプ(鶯石タイプ)、石質もしっかりしていて磨けば光る岩石です。


こちらもロディン岩、凹んでいる部分は石英かな?、飾り石になりそうなので持ち帰り吟味します。(石英部分は晶洞の名残なのかな?)




こっちはヒスイと間違える程に美しい翠(黄緑)のロディン岩、水の中にあると区別は容易ではありません(笑)



主に私が「芽吹」に分類しているヒスイと酷似していて、人間だったら「姉妹(兄弟)か親戚ですか?」って訪ねたくなります(笑)
この季節(芽吹きの季節)に出逢うと春を強く感じます、ヒスイの品格には及びませんが綺麗で珍しい石なので、サンプルとして保管したいと思います。


川との合流点は激しさを増し、勢い良く雪解け水が海へ流れ出ていました。
前回よりも増水しているは一目瞭然、今回は流れの激しさで水底が見えづらく海に近い地点での探石は難儀しました(笑)





少し上の穏やかな流れの方へ向かい、面白い模様の石を発見。
これは泥岩?、頁岩?、とにかく石英の流れが絶妙で良い感じです。(座りも良いけど、ちょっと平べったいかな…)




この系のロディン岩は「干した白菜」みたい(笑)、右上の濃く発色している部分(青緑)は何なのだろうか?(ニッケルなのか?)、やたらと重いので川に戻しました(笑)



しばらく河口を探しましたが、新しい発見はありませんでした。
よって前回同様に青海の海岸へ向かいます。


私同様に良い日和に誘われて、探石人や釣り人が海を楽しんでいました。
こちらも砂が多め、波打ち際は石が動いていない感じだったので後方の乾いた石たちを重点的に見て歩きました。





まずは「梅林石」を呼ばれる玄武岩、これは花模様が多いので「梅輪石」と呼んでいます。(私が勝手に)
梅は満開じゃない方が良いとされていますが、満開になってしまったのは仕方ないです(笑)、座りも良いので飾ってみます。(水石素材になるかな?)




こちらは苔を育てるには良さそうな石、でも育てる予定はないので今回は海へ返します。(乾いても美しい石を優先します)




このネフライトは良質、色も明るいし水を弾いて乾いても白くなりません。
加工素材としても使えそうですが、まずはそのまま磨いてみます。




これは…、ダース・ベイダー?、いやジャバ・ザ・ハットか?(笑)
3個の晶洞には小さな水晶がキラキラ輝き、上部後方には黄鉄鉱が見られます。
その黄鉄鉱の酸化による影響なのか、石英は所々が褐色に変色しています。(触れた手も鉄の匂いがします)



これは面白い飾り石になるでしょう、定期的に黄鉄鉱の手入れ(錆の手入れ)が必用になりそうですが、水をかけながらブラシで擦る程度で大丈夫でしょう。


最後は「これぞジャスバー」って言える碧玉を発見。
チャートとの区別が難しかったり、混ざり合っていて不安定なのが多い中で、これだけ特徴がハッキリしたのも珍しいかと思います。


サンプルとしても丁度良いサイズ、加工してみたい気もするけど使い道を見出すまで保管したいと思います。(異玉を作っても良いな〜)


今回も楽しめました、ヒスイとは出逢えませんでしたが面白い石とは出逢えたので、理想的な「探石日和」だったと思います。(ヒスイ日和とは言えないか〜)


今年はどれだけ探石を楽しめるのだろうか…、世の中は「糸魚川の拡大図」なのか、糸魚川が「世の中の縮図なのか」、根本的に同じ事が繰り返されています。
もうウンザリ、解りきった事なのに解決しない事ばかり、まずは「老害を解決しろ」って思う
、その後に男女の差別に向かえば「半分が解決された状態から始まる」って言えます。

話が長く感じるのは「脳の処理能力が衰えているから」ってだけ、生物は皆同じく老化して衰えて行く事を認識してほしい、その場にしがみつくと若者が成長しない、見ていて歯がゆくても任せなければ学ばない、失敗したって問題ない、始めから成功を求めすぎ、経験した全てを血肉にして成長する段階(ステージ)を整えるのが先人の役目。

若者も老人に頼りすぎ、人生は半分と思って生きた方が良い、でも居心地の良いのも分かる、だから外的圧力が必用になる、今回はそれが新型ウイルスになるのだろう、そこからどれだけ学んで生きられるかが鍵、後に来る食糧難は今の比ではない、フードロスの量だけ人類は苦しむのだろう、人間の細胞をいじる日も遠くない未来なのだろう。

感じるままに書いてみました、正解とかないですが自分に言い聞かせながら「期待のできない未来」へ進もうと思います。
そしてそれを「約束された未来」に変えてやろうと思います(笑)
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