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2020年03月01日
やっと停滞(冬眠)の2月が終わり、目覚の(再生)3月に入りました。
気温は三寒四温を繰り返していますが、気分的には春本番を目の前にしているので明るくいられます。
もう景気はどうあれ「やる事は決まっている」ので、迷わず進みたいと思います。(躍動の季節を目指して頑張ろうと思う)

3月に入りましたが、2月最後の探石記録を書きます。(やっぱり月末に探石へ出かけました(笑))

先日に河口へ行ったばかりなので、今回は押上の海岸へ行きました。
この時期なので荒波を心配しましたが、この日は引き潮で穏やかな海でした。(2/29)
青空が広がり天気は最高、まさにヒスイ日和でした。(でも気温は低め)





浜辺には数人が訪れていましたが、いまだ本領発揮と言った状態ではありません。
賑わっている方が安心するけど、探石を楽しむなら「この程度」で十分なのかもしれません。(でも「拾って帰る事を繰り返すだけ」ってのも無粋だな…)


浜の状態は大小の石たちが押し上がり段差になっていて、かなり荒れた事が解ります。
この中から良い出逢いがある事を期待して歩きました。


一通り歩いて折り返し地点に到着、こちらは珍しく浜がなだらかになっていました。
押上の海岸では波打ち際を重点的に探しますが、乾いている部分の方が広いので、どちらを優先するか悩む事が多いです。(海水で濡れている方が色が解りやすいので、波打ち際を探し勝ちですけど(笑))




この時点の探石では、ソーダ珪灰石、鶯石(ロディン岩)、石英斑岩、茶色の石英、ネフライトを見付けました。


ソーダ珪灰石は白ヒスイに似ていて乾くと光沢も見られたりしますがキラキラは無く、横(方向を変えると縦)に幾重にも線が見られます。
よくある石ではありませんが稀少でもありません、でも中にはピンクゾイサイト(灰簾石)と混ざっているのがあるので、それは綺麗で稀少です。(硬度的にも合格、艶を出せます)

鶯石は私の愛称で、一般的には「芽吹き色(黄緑)が入るロディン岩」の事です。
海面からの確認だったのでヒスイとの区別が難しかった(ちょっと期待した)のですが、拾い上げた瞬間に一目で識別できました(笑)
春を想わせる綺麗な石なので、正々堂々と活用できるようにしたいです。

石英斑岩は薬石と言われるタイプ、紋様が綺麗なので集めています。
まとめてお風呂に入れて、簡易温泉として楽しむのも良いのでしょう。(それなりに効果が感じられるようです)

茶色の石英はカーネリアンと言えるのかな?、ちょっと珪化が十分じゃない気もするが…。
でも通常よりは一体感があり綺麗なので、とりあえず試しに磨いてみます。

ネフライトは色が薄く透明度が高いタイプ、特徴の平たい形状で波に乗って来たのでしょう。
これも綺麗な石なので磨きます。


今回はヒスイは無いのかな…、と思いながら海岸入口に戻っていると青緑のカケラを発見。
小さいですが、やっとヒスイの転石と出逢えました。



乾いている状態と濡れている状態を撮影、あまり変わりませんが濡れている方が色が濃く見えます。(と同時にカサカサの指が潤って見えるので綺麗です(笑))
乾いている状態では光沢を確認するのが定石、これにより一定の硬度を確認できます。(あと翡翠輝石も確認できる事がある)
これはオンファスに近いヒスイでしょう、透明度は低いですが石質は抜群、もっと大きなのが欲しいと思うのは贅沢かな〜。


更に歩くと面白い模様の石を発見、カラスの横顔みたいです。
でも脳天が陥没しているので撮影後は海に返しました(笑)




次に見付けたのは、石英斑岩、あけび石(ロディン岩)、ネフライトです。


石英斑岩は通常よりもオレンジ色で紋様が面白い、珪化も十分に見えるので磨けば輝くでしょう。
あまり見ないタイプなので、加工素材として活用してみよかと思っています。

あけび石は滅紫が特徴のロディン岩、これも愛称で呼んでいます。
石質は良く色も悪くない(くすみ過ぎていない)、姿や座りも良いので飾石にはなりそうです。
どうするかは磨いてから考えようと思います。

ネフライトは色が綺麗で透明度も高いタイプ、これを見るとヒスイと間違われたのも解る気がするな…。(かなり昔の話だけど)
これも磨いてから活用を考えよう。


ちょっと歩き疲れたので浜辺で休んでいると、目の前で良質の玉髄を発見。




側面にはモワモワとした紋様も見えて、中は縞瑪瑙になっているようです。
ライチの果肉か、打ち上がったクラゲか、形容する言葉に困りますが美しい石です。
これは側面を重点的に磨くのが良いでしょう。


玉髄を撮影する為に海水で濡らしていたら、運良くオンファス輝石を発見(笑)


本来は色が濃い(濃緑の)方が石質が良いのですが、これは色が薄くてもしっかりしていて艶やかです。
丸みも見られ押上の海岸らしい姿(ヒルコ神の姿)が魅力的です。
磨けば濡らした状態のようにピカピカになる事は間違いないでしょう。


いつも同じ感想ですが、今回も楽しかった〜!
この「神々(石たち)との交歓」は、これから先も飽きる事はないでしょう。
あとは「それが如何に楽しい事なのか」を体現し、カタチにして魅せられるよう努力したいと思います。(一応、それを13年間は続けてきたつもりです(笑))

それでは同志の皆さん、ウイルスなんぞに負けないで下さいね!(だからと言って無理もしないでね)

これで今回の探石記録は終わります。
2020年02月28日
気温は冬に逆戻りし、昨夜は少量の雪が降りました。
その雪は今日の午前中には溶けて無くなりましたが、相変わらず気温は低めでした。(晴れだったのが救い)
暖かい春本番が来るのが待ち遠しい…、そしてコロナウイルスが驚異じゃなくなる日が待ち遠しいです。

それでは2月六回目の探石記録を書きます。

久々に晴れたので午後から姫川河口へ探石に出かけました。(午前中は加工に専念)
午前中は晴れていましたが、午後になると山側に曇天が広がっていました。
昨夜の雪で山は再び厚化粧になったのだろうか?、今夜も山には降るのかな?、まだまだ春の訪れは遠いようです。(2/28)




現在も河川工事は行われているようです。
昼休みだったので重機は動いていませんが、近づくのは危険なのでやめた方が無難です。




海側は青空が広がっていて、浜は石が押し上がり砂だらけでした。
波は短いけど強めで濁りがあり、海面からの石の確認は不可能でした。
環境としては残念ですが、最近は乾いた浜辺から良い石が見付かるので、あまり気にはなりませんでした。(それに青空が広がっているだけでもラッキーです)




とりあえず押し上がった石たちから探していると、鮮やかな青色が目に入りました。
開始数分で青ヒスイを発見!、運が良かったとしか言いようがありません(笑)



これはコン沢タイプの青ヒスイ、グレードがどうあれレアなヒスイです。(青ヒスイ自体がレア)
石質はあまり良くなく茶色の筋も多め、青色が濃いめなのは救いですが加工素材としては不足と言えるでしょう。(よってサンプル見本か飾石にします)
それでも嬉しい出逢い、青ヒスイと言えるタイプは久々です。


早々から調子が良く気分も上がりました。(何故か気が楽にもなる(笑))
意気揚々と歩いていると、打ち上がった大きめの玉髄を発見、しかも通常より色が見られます。



赤石と混ざっているような感じ、かなり重く石自体がしっかり(一体化)しています。
星くずのように散らばったパイライト(黄銅鉱か?)が見られ、中身がとても気になります。
こういったタイプは金華石になっている事もあるのですが、どうもこれは瑪瑙(アゲート)に近いように思えます。(ジャスパー、カルセドニー、アゲートが混ざっている気が…)
なんであれ面白く美しい石、加工素材として優秀なので活用してみようかと思います。


さらに歩き緑色に染まる流紋岩と白ヒスイの転石を発見。


緑色に染まる流紋岩は珪孔雀石の可能性があるかもですが、今は「緑色に染まる流紋岩」で良いかと思います(笑)

白ヒスイの転石は角張っていて河口らしい姿、波の影響を受けやすい姿(平たい形状)なので、打ち寄せる波に乗って目の前に来ました。(加工可能だけど見本として使おうかな)


ここで常連のお爺さんからもらったピンクゾイサイト(灰簾石)を紹介。


明るいピンク色も綺麗ですがハート型になっているのが面白いです、この姿のままサンプル見本として保管するのが良いかな〜。
度々サンプル収集を手伝ってくれるお爺さんなので助かる、必用じゃなくなったヒスイ(加工素材用)も譲ってくれるので通常レベルのヒスイには困りません(笑)


川と海の合流点に到着、前回よりも川の水量が増しているように思えます。
頻繁に波とぶつかり近づけない…、下の石を見ようにも波と濁りでどうにもなりません。
こういう時は諦めが肝心なので、さっさと引き返します(笑)




戻り際で白翠ヒスイとロディン岩を発見しました。


白翠ヒスイは濡れていると石英に間違える事が多く、光源が乏しかったら翡翠輝石も確認できないので初心者は悩むタイプです。
見た目からも「やや柔らかな感じ(消しゴムみたいな感じ)」ですが、備えている堅牢さは間違いなくヒスイです。(硬さは感じなくても「柔軟性を持った堅さ」は感じるタイプのヒスイです)
このタイプは、より光を膨張させるので曇っていても玄人なら気が付きます。

ロディン岩は石質が良いので拾いました、「鶯タイプ」でも「あけびタイプ」でもないので撫で回してから海に返しました(笑)


最後に再び青ヒスイを発見、でも最初のコン沢タイプの青ヒスイではありません。


これは横川タイプの青ヒスイ、石質はしっかりしていて紫が入る事もあります。
黄色のチタン石と思われる内包物があったり、黒の模様が入る事もあります。
私の経験からですが、微量の硫黄成分も入っているように思えます。(加工時に匂いがするので)
透明度はありませんが造形しやすく艶が出やすいので、特に加工に向いているヒスイです。


今回も楽しかった〜、景気は最悪だけど楽しめる方法はあります。
騒いだって嘆いたって状況は変わらないのだから、覚悟を決めて生きようと思います。
自然災害にしろ、疫病にしろ、そのシナリオは随分と前から知らされてきた事なのだから、最終で最後の手段は「生物としての適応だけ」ですね。(生物の真理だな)

なんであれ楽しい事で細胞を活性化させるのも方法の一つ、いつまでも修行僧みたいに抑圧していると爆発するのが人間でもあるので、先ずは「心の豊かさ」から始めようと思います。(読んでいる人とも楽しさを共有できらた幸いです)



え〜、話は変わり活動報告です(笑)
オーダーで制作した大珠、一番最初のオーダーから幾つか注文を頂いた品々です。



素材は持ち込みの小滝系の青ヒスイ、コン沢とも横川とも特徴が違うのが面白いです。
所有するのは「神玉」を購入した方々です。(有り難うございます!)
まさに「作家冥利に尽きる仕事」と言えます、協力を頂いている同志と縁に感謝です。


それとブレス用のリングを制作しています。
なるべく多彩なパーツを揃えたいので白・黒・灰・碧・淡紫・淡翠などを大小作っています。


首飾りにも活用できるので、とにかくパーツ制作を優先しています。
水が冷たいので指先の血色が悪いですが気にせずに(笑)、これから磨いて美しくなるのを期待していて下さい。(興味がある人は)


長々と書きましたが、今回の探石記録(活動報告含む)は終わります。(2月最後となりますが、明日も晴れるので探石に行くかもです(笑))
2020年02月21日
暖かくなったかと思ったら急激に寒くなる日があったりと、初春の気温変化に付いて行くのに苦労しますが、確実に再生の季節が近づいているのが解ります。
花粉が飛び始めているようで頭がボーっとする事が多くなり、今度はスギ花粉との闘いが始まります。(闘いと言っても、一方的に私が耐えるだけなのですが(笑))

それでは2月五回目の探石記録を書きます。

朝から快晴となったので姫川河口へ探石に出かけました。(2/21)
いつもより少し手前で撮影、山は雪化粧をしていますが河川敷には全く雪はありません。
まさに「雲一つない空」です、でも明日を考えると「嵐の前の静けさ」だと言えますね(笑)




浜は波が弱く風も弱い(でも少し冷たい)状態、数人が探石に訪れていました。
先客の多くが波打ち際を探しているので、最近調子が良い「乾いた石たちが転がる場所」を重点的に探しました。




一通り歩き川との合流点に到着、先端は以前よりも幅が広くなっていました。
姫川本流も整えられた事で水量が増えていて、流れも強くなっていました。(水温は低く冷たかった)
澪筋の整備は殆ど終わったのでしょう、この日は大型ダンプで土砂を頻繁に運んでいました。(何処に運んでいるのかな?、上流に戻すのだろうか?)






まずは行きで見付けた石たち、玉髄(水晶)1個、圧砕ヒスイ1個、鶯石(ロディン岩)1個、石英1個、緑色石英2個、ネフライト1個です。


玉髄は下の水晶と上の水晶がくっついて歯みたいになっているタイプ、面白い姿をしているので磨けるようなら磨きたいと思います。(飾石兼文鎮にできそう)

圧砕ヒスイは乾いていた浜辺で見付けました、このタイプは河川工事をしている時期に見付ける事が多いので、川底から出てきたのだと思われます。
角閃石が混ざっているのでヒスイ輝石岩に分類されるかと思いますが、表面のキラキラが角石類なのか翡翠輝石なのかの判断が難しいくらい微細に輝きます。
所々に明るい翠が入っていてコスモクロアっぽく見えますが、分析しないと確実な事は言えないでしょう。(小滝系のヒスイだと思われる)

鶯石(ロディン岩)は河童のような表情が面白い(笑)、特有の黄緑が美しく春を感じさせてくれます。(もうヒバリが鳴いていました)

石英は綺麗な塊だったので拾いました、四方の側面を磨いても面白いかと思っています。

緑色石英は石英が多いタイプと、灰色の珪石(チャート?)に緑が入っているタイプ、変わっていて綺麗なので磨いてみます。

ネフライトはオリーブオイルのような色をしていて透明度も高いタイプ、通常より稀少なのでサンプルとして保管したいと思います。


次は戻り際で発見したピンクゾイサイト(灰簾石)。


これも「乾いている浜辺」で見付けました、これが桃簾石なのか灰簾石なのか正確には分かりませんが、まずは可能性の高いピンクゾイサイト(灰簾石)としておきます。(どっちでも良いし)
鶯石(ロディン岩)と同じく春を感じさせる石で、特に優しいピンク色は桜を連想させます。
私の経験では「ヒスイ転石よりも拾えない石」です、しかし「美しいヒスイ転石(レア度4.5くらい)」と比べると同じくらいの希少性で、更に目立つ色の石なので他者に拾われる事で確率も下がるのでしょう。(多分)
理由はどうであれ、稀少で綺麗な石なので嬉しい出逢いです。


まだ時間があったので、久々に青海の海岸にも行きました。

こちらは、やや風と波が強く浜の石たちが押し上がっていました。
写っているおじさんは、この場所から移動せず打ち寄せる転石の中からヒスイを探しているようでした。(そういう探し方もあるのでしょう)





私はいつも通り歩き、赤石とヒスイ転石を見付けました。


赤石はジャスパーと言えるタイプ、通常の赤色の石とは色彩と石質が大違い、乾くと光沢も見られるので識別が容易です。(このタイプは黄土色が入っている事が多い)
小さい転石はあるけど、このサイズは珍しいと思います。

ヒスイ転石は表面に翡翠輝石がキラキラと輝きます。
透明度は高くないですが石質はしっかりしていて、やや青銅色な事もありオンファス輝石に近いタイプかもしれません。(青海の海岸らしい角張った姿をしています)
小さいですが見本として活用できるかと思います。


今回も楽しめました〜、これから季節は良くなって行きますので、今後も探石するのが楽しみになります。

しかし、経済的には「地雷のような性質」を持つウイルスで最悪…、滅ぼすのではなく「負傷させて治療する事に人員を割く」って事が戦力(経済力)を衰退させるのに効果的だと知っているかのようです。(目に見えない恐怖も相まって萎縮する)

この地雷原を無傷で突破できる者がいるのだろうか…?、ただ「生物なのかも解らないもの」に楽しい季節を邪魔されるのは不愉快だな…。
「負けてたまるか!」って思いますが、いまいち闘い方が解らないので抵抗しようがない…。

だとしても脅かされ続けるのもしゃくなので、別の闘い方(逃げ方)をしようと思います。
もう今年が経済的に苦しい年になるのなら仕方がない(無駄に足掻かない)、その代わり作る事(創作活動)に専念して、耐えながらも心の豊かさを保とうと思います。

人類の「逃避能力の神髄」を見せてやろうかと思います。(ウイルスどもに)


これで今回の探石記録は終わります。
2020年02月13日
日に日に春を感じる気温になっていますが、観光を楽しむ人たちの訪れは未だ遠いようです。
毎年12月〜3月までは「ほぼ冬眠しているまち」ではありますが、今年は見えない驚異(コロナウイルス)により、今後の景気にも影響がありそうで心配です。
でも心配したところでどうにもなりませんので、理想のカタチを目指して準備したいと思います。

それでは2月四回目の探石記録を書きます。

前回から1日しか経っていませんが、朝から晴れたので押上の海岸へ行きました(笑)
午前10時頃の海岸、空は晴れ渡り無風、引き潮で波はこの時期としては弱めでした。
7日に見られた雪も無くなり、完全に春の海辺となりました。(2/12)





いつものように左側から探石。
浜辺は砂が多かったですが、進むに連れて押し上がった石たちが姿を見せました。
太陽光で気温は上がり、体感として4月くらいの暖かさでした。(無風だったからかな?)




まさに探石日和、これで良い出逢いがあったなら最高だと言えます。
やや押し上がった浜を歩き折り返し地点に到着、強めの太陽光で石たちが輝きまくって目が痛くなりました(笑)




この時点では石英斑岩3個、玉髄(メノウ)1個、ネフライト1個、ヒスイ転石3個、ビー玉1個(笑)、ロディン岩1個、緑色石英(キツネ石)1個、オンファス輝石1個を見付けました。


石英斑岩は薬石タイプ、小さくて綺麗なのを優先します。

玉髄は縞瑪瑙と言えるタイプ、「カルセドニー」ではなく「アゲート」と言えるでしょう。

ネフライトは通常の小判形タイプ、薄い部分は光に透けて綺麗です。(乾くと表面が白くなる)

ヒスイ転石は白ヒスイと右の小さいヒスイに翡翠輝石が見られます。
下のはちょっと混ざりがあるので、小さいけど「ヒスイ輝石岩」と言った方が良いかも。

ビー玉は…、黄色は珍しいので拾いました(笑)

ロディン岩は鶯石ではなくアケビ石でもないタイプ、緑が入っていてヒスイに似ていますが翡翠輝石は見られません。(でも光るのでサンプルとして磨く)

緑色石英(キツネ石)は通常タイプ、茶色の部分が少ないので少し磨けば綺麗になります。


オンファス輝石は非常に滑らか、この時点でツルツルのピカピカなので容易に艶が出ます。
このまま磨いて「小さな飾石」として活用したいと思います。


戻りながら探していると、次第に大きな雲が空を覆い太陽を隠し始めました。
ちょっと残念…、でも暖かいので、もうしばらく探石を楽しみます。
そんな中で見付けたのはオンファス輝石、石英斑岩、泥岩砂岩互層?です。


オンファス輝石は大きくて良質、文鎮にするか加工素材にするか迷うサイズです。(色が濃いので石質が安定している)

石英斑岩は通常とは違い赤色を示すタイプ、茶色よりは少ないですが、だからと言って稀少とまでは言えません。(でも模様が綺麗な赤色タイプは珍しいかと)
この色の違いは何なのだろうか?、どちらも同じく鉄分の沈着によるものなのかな?

泥岩砂岩互層?は自然の箸置きみたい(笑)、でもちょっと箸には大きいので筆やペンを置く方が良いのかも。(棒状なら大抵の物は安定するでしょう)


最後は蛇紋岩?1個、ネフライト1個、玉髄2個、ヒスイ転石1個です。


蛇紋岩?はアンチゴライトなのかな?、濡れているとネフライトと間違えますが、硬度が違うので乾いた時のパサつきも強く出ます。(よって硬度が低い)
蛇紋岩ではなくて閃石類なのかな?、磁石で確認できるようですが、どんな磁石でも良い訳では無かった気がしたのですが…、忘れました(笑)

ネフライトはさっきのより良質、磨けば手触りも良くなるのでツボ押しに使ったりします。(私が使っているだけですが)

玉髄は白い縞模様が見られるので縞瑪瑙と言えるでしょう。
未だに理想的な活用法を見出せていませんが、なんであれ磨いてみます。

ヒスイ転石は黒ヒスイに分類するタイプ、濃い灰色だから灰色ヒスイでも良いのかも?
黒ヒスイは海岸転石としては珍しく、色的にも目に付きにくい事が影響しているのでしょう。
色で言えば青は稀少、ヒスイじゃないけどピンクも珍しい。

ちなみに疑問なのは、ピンクゾイサイト(灰簾石)の小さい転石が見当たらない事です。
ヒスイ・ロディン岩・玉髄はあるのに、ピンクゾイサイトの小さな転石は滅多にないです。
でも大きな原石は幾つかあって、稀少ではあるけど持っている人も多いです。(ピン〜キリですが)
川で砕けないのかな?、それとも砕けたら海へ出るまでに粉々になるのかな?
硬度の低いボーウェナイト(蛇紋石)と同じ理由なのだろうか?、それが解ったから何なんだって話ですが疑問には思います(笑)


そんな事を考えながら右側に到着、青空は広い雲に覆われてしまい残念。
浜は見るからに砂だらけ、疲れたし気分も乗らなかったので探さずに帰りました(笑)


最近は現実…、いや幻想逃避をしまくってますね…。
この現実世界(自然領域)の魅力は凄まじく、虜になってしまうのも良く解ります。
気を付けなければ海を彷徨いて終わってしますね(笑)、現実(自然領域)に向き合ったとしても豊かに生きられないなんて、人間ってのは「半端な生き物なのだな」と思います。(中途半端に向き合うからかな?)

そう言えば「石の力」について質問される事が多くなっているそうです。
特に「薬石」などに多いようですが、私個人の考えとしては石に力はあります。(当然だが)
でもそれを感じられない人もいるし、なによりも根本を理解していないので説明が面倒で難しくなります。(短時間では無理かと)
よって「人間に力が宿っている」とした方が手っ取り早いです。(これも事実ですから(笑))

人間と言うものは基本的に弱く、必ず誰かの責任・何かの責任にして自己を守ろうとします。
なので石に力を感じられない人は「石に力が無い」って結論を出して納得しようとするのですが、そもそもに「人間に都合の良い効果」なんて神(自然)は創りません(笑)
都合の良い事だけを「力」とするので本質から逸れるのですよね…。

人間が自然から特別な力を得られる方法は一つ、面白いと思う感性・美しいと思う感性、これらの感動を自身の活力に変えて身体に適応させる事です。(ある程度は本能で行われている)
普通に「そうやって進化してきたんだろうが」って思う、何故こういった感性が人間に備わっているのか考えた事はないのだろうか?(現実逃避の究極体なのに…)

逃げに逃げて現実逃避しまくった人類が自然(神)から力を得る方法、それは逃げてきた相手(領域)の素晴らしさを認識して体内の細胞を活性化させ、脳内の血液を回し五感を研ぎ澄まし、自然(神)の産物でもある人類の奥底から力を呼び起こす、それが「人間にとって都合の良い効果」をもたらす仕組みと言えます。(後は薬や健康食品のように成分を分析して、人間に都合良く作り変える方法しかない)

とにかく「人間に力が宿っている」って事を強調すれば、責任は鉱物にはなく、人間(と言うか個体)の責任になります。
要は「引き出せない程の脆弱な感性」と「奥底の無い浅すぎる魂」、これが原因なので鉱物が責められる道理がないわけです。
人間として生まれたのならば、「人間としての性能をフル活用してみせろ」って事ですね(笑)

しつこく言いますが「人間に都合の良い効果なんて神(自然)は創らない」ので、自然に文句を言っても無駄です。
他者に文句を言うのは勝手ですが「適応できる者にしか向けていない」って事実があるので、まずは自分の性能を知るところから始めると良いかと思います。

これは神社仏閣も一緒、テーマパークの原点なのだから人が集まるのは当然だし、より人にやさしい存在として神仏が創られたのも道理、全ては人間が求めた結果なのだから。
現実と幻想をリンクさせる事で「願いを叶える力を備える」のは人間の特権でもあるし、その未来をカタチにするのは本人次第です。

結論として石にも人にも力は宿っていて、それらが魅力(引力)により引き合う事で活力となるわけですね。
一方的に力が発動するのではなく「活力になる」って事で、良い結果を出すには自分で乗り越えるしかないです。(人間の都合は人間で良くするしかない)
基本はこんな感じで思っていれば良いかと思います、でも運命的な出来事など説明の付かない浮世離れした事もあるので、それを体験したのなら難しく考えなくても良いかと思います(笑)

現実領域では生物、幻想領域では人間、この事を理解すれば「力の存在」を知るでしょう。
ちなみに仮想空間は基本ゴミ箱なのですが、そこから「資源を得る者」と「ゴミをあさる乞食」とに分かれます。
この違いは明確にされていませんが、時代が進むに連れて解りやすくなるでしょう。

次は価値についての話になりますが、希少性が高ければ価値が高いのか?、と問われると否でしょう。
それぞれの人間の魂は一つ一つ違っていて稀少だと言えますが、同じ価値ではありません。
何故かと言えば「面白くもなく、美しくもないから」ですね(笑)
よって価値を高めたいのなら希少性だけではなく、面白さ・美しさなどの「魅力」を高める必用があります。(人間にとっての万物の真理かと)

まぁ、「価値を高めたいのならば」の話なので、人間は普通に生きていても幸せにはなれます。(人間の魂を比べたって一銭にもならないし(笑))
でも、「ものづくり」で生きる人たちには「魂の質量を高める事」は不可欠になるでしょう。(商品〜作品を売って生きるのだから)

これが現段階での私の答え。(問われていませんが勝手に答えてみました(笑))
これからの人生でもっと深く知る事になるでしょうから楽しみです。


今回は盛大に話が逸れましたが、これで今回の探石記録は終わります。
2020年02月11日
数日間は雪が降ったり止んだりしていて初冬(もう春だけど)を感じさせる気温でしたが、少し積もっていた雪は雨により溶かされ(1日くらいで消えた(笑))、再び初春に戻りました。
これは三寒四温なのかな?、今まで冬らしい寒さがなかったので混乱しますね(笑)

それでは2月三回目の探石記録を書きます。

昨日までは寒かったですが、この日から太陽が顔を出して気温も上がりました。(2/11)
薄化粧だった山々も厚化粧に変わり、「最近まで冬だったのだ」と気付かせてくれます(笑)
それでも河川敷には雪が無く、河口での積雪を私の目で確認する事は無いかもしれません。




河口では二台の重機が工事をしていました。(澪筋を変える工事かな?)
この日は祝日だったのに急ぎの工事なのだろうか?、除雪の仕事が無かったからその埋め合わせかな?
なんであれ、掘り起こした後の事を考えるとワクワクします(笑)




浜は波が強く長め、風は弱いけど冷たく、空は晴れているけど雲が多く頻繁に暗くなる環境でした。
冬らしさを感じられない浜辺(大きい石が少なく、砂の多い浜辺)でしたが、良い出逢いがある事を願って歩きました。




歩き続けて折り返し地点に到着、川の流れが速く波も強いので長居は禁物です。
向こう側の青海の海岸(須沢海岸)でも、探石を楽しんでいる人が見られました。(良い出逢いはあったのかな?)




この段階での私の出逢い(成果)です。
石たち中にヒスイ転石があるのですが解るかな?(画像だと解りにくいけど…)


まず上の段の2個は緑色石英(キツネ石)です。
通常タイプより綺麗で、これは石英部分が多い(塊になってる)からだと思われます。
こうやって改めて見ると「石英が多いタイプを緑色石英とし、通常のはキツネ石としても良いのかも」って思ったりします(笑)

右下のは鶯石(ロディン岩)、明るい黄緑が入っているのですが白が反射してほぼ見えない…。(これでは石灰石に見えてしまう(笑))
綺麗で堅い石なので何かしらに活用したいと思います。

下の段の右端も鶯石(ロディン岩)、ちょっとくすんでいますが黄緑があるので磨きます。

下の段の左端はソーダ珪灰石、少しロディン岩と混ざっている感じですが、特徴が見られるのでサンプルとして活用してみようかと思います。

正解は下の段の中央です(簡単だった?)
光の加減などでパッと見はチャート(笑)、このタイプは本当にチャートに似ています。(チャートがヒスイに似ているのかな?)


これが乾いた状態、海の塩も表面に付いているのでパサつきが強調されます。(その表面の「乾いた塩」を翡翠輝石と間違える事もあるので、必ず洗って確認する必要がある)
河口の錬磨は乏しいので、表面の滑らかさを目で確認するのは難しいです。(よって指先で確認するのが良いかと)




濡らすとこんな感じ、あまり変化しませんが光を透しやすくなり肌の特徴も見やすくなります。
この「誰が見ても解るタイプじゃないヒスイ」を見付けるには、「光の膨張」に気が付く必用があります。(何人も探した後での出逢いなので、先客は「光の膨張」に気づけなかった訳ですね)




探し初めて3分で目に付いたので、そのまま帰ろうかとも思いました(笑)
見付けたのは波打ち際ではなく、三歩後ろの乾いた場所にあったので、よりチャートにしか見えませんでしたが、僅かな光の膨張が「引力」のように私を引き寄せます。
まぁ、大抵は陶器・磁器だったり、チャート(珪石系)だったりしてガッカリするのですが(笑)
とにかく「不思議な光の膨張」、これに気が付ければヒスイを拾える確率はかなり上がります。


次は面白い緑色石英(キツネ石)、ちょっとアマゾナイトに姿が似ている(笑)
姿は面白いけど乾くとパサつくし、緑が粉っぽいので海に帰しました。




最後は上から赤褐色の珪石、模様が派手な流紋岩、石質の良い石英斑岩です。


赤褐色の珪石は…、紅玉髄と言えるのかな?、ちょっと難しいな〜、赤褐色の部分だけ滑らかなのは何故なのだろうか?(分離しているのか?)
良く解らないけど「カーネリアンの系統」であったなら加工してみたいな〜。

模様が派手な流紋岩は普通に面白い、この模様は何に見えるかな?(錦鯉か?)

石質の良い石英斑岩は、流紋岩かと思ったけど石英の粒が散らばっているので石英斑岩だな。
ちなみに成分は一緒なので、呼び名を多少は間違えても許されるかと(笑)

今回も面白かった〜、糸魚川で私ほど「ヒスイ」や「石ころ」を楽しんでいる者はいないでしょう(と、勝手に思い込んでいるだけ、我ながら幸せな男だ(笑))
この楽しみを少しでも共有できたら…、と思い続けて歳月が過ぎ43歳に成ろうかとしています…。(歳月が速かったのか遅かったのか解らんが(笑))

どうにか方法を考えなくてはなりません、と言うか既に考えている事を実行に移さなければならないのでしょう。
数年待ってみたけど人材は現れず…、やはり「シンデレラみたいに待っていても王子様は現れない」って事ですね(そのシンデレラがオッサンなので尚更、更に舞踏会(社交の場)にも出てないので当然だ(笑))

私は面白い事しかしたくないので面白い領域にして行こうと思う、つまらない延命を続けるなんてバカらしい、せっかく移住したのだから糸魚川を私にとって楽しい場にしたい、特にヒスイ王国館を同志が楽しめる賑わいの場にしたい、詰まるところは「思い通りに生きたい」って事ですね(笑)
それを追求する過程で必用となる「カケラ」を揃えて行かなくては…、傲慢な望みではありますが、挑戦しても良いかと思っています。

第一歩目は「識別」だろうなぁ〜。


え〜、話が逸れまくってしまいましたが、これで今回の探石記録は終わります。
2020年02月07日
平地としては初めての積雪がありました。
雪かきが必用な程には積もりませんでしたが(10cm程度の積雪)、久々に見て触れた雪には愛着さえ感じました(笑)
脅かされない程度の規模、弱い人間が「愛着(余裕)」を持てる唯一の条件なのでしょうね。
なのでこれ以上は平地に降らない事を願います(笑)

それでは2月二回目の探石記録を書きます。

昨夜から雪が降り積もりはしましたが、朝になったら空は快晴となりました。
気温は低かったので躊躇しながらも、探石欲求に負けて押上の海岸へ向かいました(笑)
海岸にも雪は見られ、幾つかの足跡が「来訪者の有無」を教えてくれます。(欲求に負けた人、いや…、寒さに欲求が勝った人と言うべきか?)





それでは、いつものように左側を探石。
波は強くて長く油断できない状態、風が弱めだったのが救いでしたが、気温が低かったので少しの風でも顔面は寒かったです(笑)
時折、恐ろしい程の荒波が押し寄せる事もあるので、眼で探しながら「耳で波の音を聞く事」を平行していく必用があります。(絶対に油断することなかれ)




面白くて綺麗な石を求めながら歩き、折り返し地点に到着。
普段と位置は変わっていましたが、所々に大きめの石が押し上がっていました。
誰もいない海岸、探し初めには二人ほどいたのですが何時の間にか見えなくなりました。(プライベートビーチになりました(笑))




この時点での石たちは、石英斑岩(薬石)2個、玉髄(メノウ)1個、ヒスイ転石2個です。
大きめの石が多かったのですが、気に入った石たちはどれも小さいサイズでした。


石英斑岩は薬石と言われているタイプ、幾つもの石英の結晶が見られ、それが抜け落ちたであろう幾つもの穴も見られます。

玉髄は瑪瑙(メノウ)と言えるタイプ、縞模様がハッキリと出ていて綺麗です。
石質も良いので丁寧に磨けば、美しいアクセサリーになる事でしょう。

ヒスイ転石は左が碧系で右が灰色系。
碧系は質が良く滑らか、オンファス輝石に近いヒスイのようで艶も出やすいです。
灰色系は運が良ければ紫色が入る事があり、石質は滑らかなのが多いです。
ちょっと小さいですが、他の鉱物と混ざっていても「ヒスイだと知らせる発光(光の膨張)」は健在で、数多ある石たちの中からでも見付ける事ができます。(気付かず見逃しているヒスイ転石もあるのでしょうけど(笑))


次は戻る最中に見付けた石たち。
鶯石(ロディン岩)1個、ネフライト1個、オンファス輝石1個、ソーダ珪灰石1個です。


ロディン岩は芽吹き色(黄緑色)が入っているタイプ、愛称で鶯石としていて春を感じさせてくれる石です。(文鎮か飾石として磨く予定)

ネフライトは青みがかったタイプ、総称でアルカリ角閃石岩と言う事もあるようですが、このサイズになるとネフライトで大丈夫でしょう。(多分)

オンファス輝石は色が薄いタイプ、濃い方が石質が良くて好みなのですが、こっちの方がオンファス輝石として識別するのが簡単だったりします。
少し石質が劣るとは言えオンファス輝石なので、遙かに他鉱物より艶が出やすいです。

ソーダ珪灰石は良く見ると縞模様が見られるタイプ、これにより白ヒスイとの区別が付きやすくなります。(一つの確認ポイントです)
さすがに縞瑪瑙と間違える事はないでしょうけど、乾かすと光沢が見られるので、やはりヒスイとの区別に苦戦する石だと言えるかと思います。(初心者での話)


右側も探そうかと思ったのですが、全面に波が寄せている感じなので危険。
更に疲れたし、寒くなってきたので退散する事にしました(笑)


引き潮の天気が良い日に訪れて、改めて右側の探石を楽しみたいと思います。


今回も楽しかった、身近に不思議が溢れているので糸魚川から出る事がないな…。
外の事も知っておいた方が良いのだろうな〜、と思うけど、今はウィルスで危険なので「今まで通りの生活」を楽しもうと思います。(糸魚川は湿度が高いので安心)


これで今回の探石記録は終わります。
2020年02月02日
2月に入りましたが、やはり雪は積もっていません。
先日は急激に気温が下がり、みぞれが少しだけ降りましたが、それも数時間後には消えて無くなりました(笑)
この調子で春(3月)を向かえられたら私としては嬉しい、タイミング良くオーダーメイドの仕事も入ったので加工もはかどります。

でも油断は禁物、2月では何度もドカ雪を経験しているので、その時の備え(心の準備を含む)はしておこうと思います。(故郷のドカ雪は半端じゃなかった…)

それでは2月一回目の探石記録を書きます。

久々に朝から晴れたので、姫川河口へ探石に行きました。(2/2)
相変わらず河川敷には雪は無く、山も冬期とは思えない程の薄化粧です。
太陽光は既に春の日差しで、間違えて芽吹いてしまった草木も多いかと思います。(それでもまだ、芽吹き色より茶色が多いです)




浜は波が強かったですが風は弱く、砂が多い感じでしたが歩くに連れて大きめの石が増えていきました。(本来ならもっと大きな石がゴロゴロしているのですが…)
休日だったので数人が訪れていて、それぞれに探石を楽しんでいました。




何か良い出逢いを…、と願いながら歩き川との合流点に到着。
押し寄せる強い波が浜辺を横断し、浜の先端に行くのは危険な状態でした。
川の流れも速めだったので、長居せずに引き返しました。(水温も低く手が冷たかった〜)




安全な場所に引き返して現段階での石たちを撮影。
緑色石英(キツネ石)2個と、アケビ石(ロディン岩)2個です。


とりあえずキツネ石は「緑色石英」と呼ぶ事にしました、良い愛称が思い浮かんだら改名します。(独断と偏見で(笑))

アケビ石(ロディン岩)は大きい方は脈で滅紫が流れていて、小さい方は滲んでる感じで入っています。
このタイプは撮影では綺麗に映らない特徴があるような気が…、それとも私のデジカメが古いのかな?
滅紫の中でも明るいタイプを集めていて、暗くなりすぎたタイプは拾っていません。


次ぎもアケビ石(ロディン岩)です。


紫ヒスイかとも思ったのですが、特徴からロディン岩としました。
多分、僅かに紫ヒスイも混入しているのだと思う、でもロディン岩部分の方が多いので「綺麗なアケビ石(ロディン岩)」とします。


来た道を引き返しながら探していると、今度は芽吹き色の鶯石(ロディン岩)を発見。


右の白地に黄緑が入っているのが「最もヒスイに似ているタイプ」と言えます。(よってカワセミとの区別を付けるべく、春を想わせる鳥のウグイスと名付けています)
画像だけでは識別は難しいでしょう、でも母石を確認すれば殆ど石英だし、黄緑部分は張り付いているように入っているので一体感がありません。
でも稀に一体になっているのもあって、それはより識別が難しく、更にどちらであっても「とても綺麗」です(笑)


こちらは綺麗なネフライトと珪石?(流紋岩か?)と緑色石英(キツネ石)です。


ネフライトは通常より綺麗なタイプ、透明度も高くオリーブ色っぽい緑です。(なかなか貴重なサンプル)

珪石?は、何故なのか淡く水色がかっていて、見付けた際は陶器かプラスチックだと思ったのですが、石の形をしていたので「ヒスイか?」っと期待して拾い上げるとヒスイでもない…。
チャートっぽくもあり裏側には灰色の母石が見られます。
ハウライトなのか?、なかなか不思議な石だな〜、蛍光灯下で見ると白にしか見えないほどに淡い水色だし。(でも光を当てると綺麗な淡青に透ける)

キツネ石は「これぞ緑色石英」って感じ、石英部分が多く一体感が見られます。
緑色の起因はニッケルとかクロムとか聞きますが、今もハッキリとは解らないのだろうか?(両方によるものなのか?)


大きな雲で太陽が隠れるようになってきたので、そろそろ帰る事にしました。
今回はヒスイとは出逢えなかったか…、と残念に思いながら、それでもと僅かな確率に賭けて帰り道のルートを変えて河川を歩きました。(普段は河川敷を歩いて車に向かいます)

しばらく歩いていると「先程も見付けたであろう芽吹き色」が目に入りました。
綺麗な鶯石(ロディン岩)か?、と手に取った瞬間にそれは「ヒスイ」だと解りました。



「何が違うのか?」と問われたなら「全てが違う」と答えるしかないです(笑)
これは小滝系のヒスイで、ロディン岩や曹長石と混ざる事も多いタイプですが決定的に異なる質感は玄人なら解ります。(経験豊富な加工人なら感覚で解る)
結局は色で判断するよりも「母石」が重要で、それがヒスイであるかが決め手と言えます。

最後に河川を歩いて良かった〜、一体どんな確率なんだ?って思いましたが、素直にヒスイとの縁を喜びたいと思います(笑)
河川でのヒスイなのでカグツチ神のカケラだな〜、イザナギ(川)によって分解させた状態、これがイザナミ(海)により錬磨させたならヒルコ神になるでしょう。

ちなみ、未熟児を象徴するヒルコ神ですが、稀に完成された姿で見付かる事があり、それはもう別の神に生まれ変わっていると言えるでしょう。(正確にはヒルコ神の別の神格)
カグツチ神にも同じ事が言えて、「人が手を加えなくても完成された状態」で川から見付かる事があります。(これもカグツチ神の別の神格)
それはそれとして多くが「カケラのまま」なので、それらに人がカタチを与える事は赦されています。(と言うより求められている)

自分と出逢ったヒスイのカケラたちがどう姿を変えるのか、考えただけでもワクワクします。
今年はそれを活かした作品に力を入れて頑張りたいと思います。(同時に美しく面白い天然石たちも活用してみたいな〜)

これで今回の探石記録は終わります。
2020年01月26日
1月も数日で終わりますが現在も雪は無し、まるで3月初旬のような気温が続いています。
寒さに弱い私にとっては天の恵ですが、喜んでばかりいられない現実があります。
だとしても天候を変える事など人間には無理なので、自然(神)に適応するしかありません。

人間が原因であれ、地球のサイクルであれ、生き残る術は原始と変わらないので、お得意の「逃げの一手」を進化させるしか選択肢は無いのでしょうね…。

それでは1月四回目の探石記録を書きます。

朝から気持の良い青空が広がり、気温も気分も一気に上がる日でした。(1/26)
日曜日だった事もあり、押上の海岸には多くの人たちが訪れていました。
この日は能生であんこう祭りがあったので、それを目的に来た人も立ち寄ったのでしょう。





土日は探石をしないようにしているのですが、冬の晴れ間は貴重なので冬期だけはご勘弁を(笑)
家族連れの多い右側を避け、いつもの左側を探石、こちらは釣り人が一人いるだけでした。


青海側の空は雲が多く日が陰る事も多かったですが、光源よりも砂だらけだったのが残念…。
風は強めで冷たく波も強め、でも引き潮だったので探せる面積が多く波を被る危険も少ない環境でした。(太陽が当たってさえいれば体感気温も低くはない)
とにかく先に進めば、折り返し地点に大きめの石がゴロゴロしているので心配無用です(笑)


と、言うわけで折り返し地点に到着。
だいぶ押し上げられている感じですが、普段のような坂になってはいません。(きっと坂を壊された状態なのでしょう)




まずは、この段階で見付けた石たちを紹介。
ヒスイ転石4個、オンファス輝石1個、ネフライト2個、シーグラス1個、玉髄1個、ロディン岩1個です。


ヒスイ転石は上のが翡翠輝石(微細な長方形のキラキラ)がビッシリと確認できました。
残りの小さいのも部分的に確認でき、後は質感を頼りに識別しました。

オンファス輝石は一目瞭然、光沢もあるので解りやすいです。(緑色岩には注意)

ネフライトは透明度が高いタイプ、薄ければ透ける事が多いですが、その中でも綺麗なタイプです。

シーグラスは平たいタイプ、ちょっと私好みではないです(笑)

玉髄は相変わらずクラゲの欠片みたい(笑)、海岸で見付けると綺麗さが際立ちます。

ロディン岩は小さい鶯石(愛称)タイプ、綺麗だったので拾いました。
ちなみにキツネ石も名前が気に入らない…、人間が勝手に間違えたのに「さも鉱物が騙したかのような名前」にするのは違うと思う、よって名前を変えたいです(笑)
最も重要なのは「単体で勝負できる名前」で、どうしても英名の方が良く思えてしまいますが「最初は和名で通したい!」です。
枯れ草から芽吹くヨモギにちなんでヨモギ石では駄目かな?、もうちょっと洗練された名前の方が良いだろうか?、葉光石とか?、万葉石とか?、緑の葉が揺らめくような印象の名前が良いでしょう。(愛称なので勝手に考えれば良いのですけどね(笑))


話をもどして(笑)、次は石英斑岩とアケビ石(愛称)です。


石英斑岩は流紋岩に見えますが、石英がハッキリと見えるので石英斑岩なのでしょう。
でも塊であって斑点ではないので疑問もある、ちょうど半々なのだろうか?(小さく見える茶色の点も石英なのかな?)

アケビ石(愛称)は滅紫の良質なロディン岩、ざくろ石の成分が混ざっているとの事で非常に滑らかな石質です。(綺麗なタイプは更に珍しいです)
鶯石と並び大好きな石、よってアケビ石との愛称で呼んでいます。(未来がある石だ)


戻り際では良質のオンファス輝石と模様が面白い石英斑岩?(流紋岩?)を発見。


オンファス輝石は久々に良質なのを見付けられた、これなら飾石にしても加工してもピカピカになります。(転石で既に光っている)

石英斑岩?は…、模様は薬石っぽいけど斑点はどこだ?、小さく白いモヤモヤがそうなのか?
母石を見るに石英斑岩にしか思えないけど、どちらでも紋様が面白いので良しとします(笑)


更に砂だらけの波打ち際で、大きなピンクゾイサイト(灰簾石)を発見。


平たいので波に乗って来たのでしょう、色はピンクよりも紅っぽい感じでバラ輝石にも似ているように思えますが、母岩が違いすぎるので間違えないでしょう(笑)
石質はちょっと粗い感じで、乾くと表面に微細なキラキラが見えて「かつてピンクヒスイ」と言われていた特徴が見られます。
この大きさは珍しいので磨いて飾石にでもしてみようかと思います。

そう言えば午前中に駅のジオパルでイベントをしていたお爺さんからも綺麗なピンクゾイサイト(灰簾石)を頂きました。
とても石に詳しくて話していて楽しかった、チビッコたちに石ころビンゴも開催していて、挑戦しているチビッコを見ていると可愛くて仕方ない、必ず景品(玩具)も貰える仕組みなのが嬉しいし、無料なのでチビッコには是非一度は挑戦して欲しいと思いました。


またまた話をもどし、最後は泥岩だろうか?、砂岩と互層になっているのかな?


夕闇の山脈にも見えるし、厳冬の日本海(今年は違うけど)にも見える、雲海の山頂でも良いかな?(なんであれ面白い)
ちなみに、これのナマコに見える転石を既に持っています(笑)


十分楽しみましたが時間はまだ午後2時、お昼休みを終えた人たちが多く訪れるようになりました。
右側も気になりましたが、疲れたし風が冷たくなってきたので退散、探石は1時間〜2時間くらいが丁度良い楽しみ方でしょう。(楽しいので時間を忘れてしまいますが…)



帰る頃には青海側の空も晴れ渡り快晴、絶好の探石日和となりました。
訪れた人たちが、それぞれに良い出逢いに恵まれたのなら、また糸魚川の海へ遊びに来てくれるでしょう。(お土産も買ってね(笑))


これで今回の探石記録は終わります。(今月最後の探石記録となるかと)
2020年01月22日
未だ雪が舞う事もなく冬とは思えない景色が広がっています。
そうは言っても気温は低く「意欲を根こそぎ奪っていく季節」である事は変わりません。
僅かに感じる春の気配に心を躍らせて、待ち遠しい再生の季節に備えています。

それでは1月三回目の探石記録を書きます。

この日は朝から晴れるとの予報でしたが、早朝は気温が低く曇っていました。(1/22)
しばらく家で暖を取りながら待っていると、やがて太陽が顔を出し晴れ間が見えてきました。
これは探石のチャンスと思い、今回も期待しながら姫川河口へ向かいました。

青空は見えますが雲が多く、晴れたり曇ったりを繰り返す空でした。
前回よりも山は雪化粧をしていますが、未だ河川敷には雪がありません。
早朝の寒さが嘘のように思えるほど気温が上がり、3月初旬くらいの体感温度となりました。(風が弱かったからでしょう)




午前10時頃の河口の浜、やや曇り気味の空と砂の多い浜辺にはガッカリでしたが、気温が高かったので気晴らしとしては十分でした。




面白い石を中心(ヒスイは期待できなかったので)に探し折り返し地点に到着、空はすっかり晴れて浜辺は太陽光で満たされました。
合流点は浜が少し長くなった感じで、川の流れは前回より弱くなっていました。(水量も減っていた)




まずはこの段階で見付けた石たちを紹介、上がアルビタイト、左下がキツネ石、その下がオレンジ色の玉髄、残りはロディン岩です。


アルビタイトは乾くとキラキラしてヒスイに良く似ています。
このタイプはヒスイ輝石岩に分類するか迷う人もいるかと…、でも私としては質の良いアルビタイト(曹長石)としています。

キツネ石は集めて磨く予定、光ったり光らなかったりする部分があるので艶消しが良いのでしょう。(触り心地的に)

オレンジ色の玉髄はサード(サードニクス)と言えるのかな?、磨けば美しく輝くので活用してみようかと思います。
ちなみ黄色になるとカーネリアンと言えるかと思いますが、黄色タイプは硬度が若干落ちるような気がします。(経験則での話)

ロディン岩は下のだけ違うタイプ、乾くとキラキラしますが白くパサパサになるのでヒスイと間違える事はないでしょう。
ほぼ角閃石類なので柔らかい部分が凹んで面白い形になっています。
残りは鶯石(うぐいす石)と呼んでいるタイプ、石質がしっかりしているので「ヒスイとの分別」を確実に行った上でなら活用できるでしょう。(未だに混交している者がいるが…)
更に名前もダサイので、別の呼び名を付けた方が良いと個人的には思っています。(鶯石は私が付けた愛称です)


ヒスイ転石は小さいのが1個、在っただけでも良いとします(笑)
このタイプは濡れているとロディン岩との区別が難しいので、乾かして翡翠輝石を確認するのが良いでしょう。(慣れれば濡れていても解るようになりますが)




帰り際にもう1個ヒスイ転石を発見。
太陽が雲に隠れる事が多くなり見づらかったですが、顔を出した数秒で識別しました(笑)
さっきのと同様で河口らしい角張った姿、サイズは二つとも河口にしては小さくて残念、でも見本としては上々でしょう。(加工も可能ですが、とりあえず見本で良いかと)




前回のように乾いた浜辺も探しましたが面白い石すら無かった…、でもサード(と言えるであろう石)と、ヒスイ転石(小さいけど)とも出逢えたのだから良かった〜。
午前中の一時ですが陽気も良かったので、良い気晴らしになりました。

この調子なら「最も苦手とする2月」も堪え忍ぶ事ができそうです。
「頑張れ、頑張れ」と、自分自身にエールを送りながら、今年も少しずつですが創作活動は続いて行きます(笑)

資本主義ならば「お金の量」、真の共産主義なら「助け合い(ローテーション)」、どちらも乏しい世の中ですので、個体で進められる事を優先して未来を目指そうと思います。


これで今回の探石記録は終わります。
2020年01月17日
年が明けたと思ったらもう1月中旬…、「一銭にも成らないであろう準備」を進めながらも未来に期待しつつ過ごしています(笑)
暖冬という事で雪は無く助かっていますが、スキー場や除雪の仕事を請け負う業者さんには致命的な状態のようです。(メリットもあればデメリットもあるようです…)
なんであれ「現実の信仰心(適応能力)」と「幻想の信仰心(創作力)」を高めて、どちらの領域でも生きられるよう努めたいと思います。

それでは1月二回目の探石記録を書きます。

晴れ間が出たので今回は姫川河口へ行きました。(1/17)
海側には青空は見えましたが、山は雪雲で半分くらい隠れていました。
河川敷には全く雪が無く、こんな冬は初めてかもしれません。(私的に)




浜は風が弱く波も短い(でも寒い)状態、しかし砂が多くあまり期待できない感じでした。
午後1時頃からの探石、先客は1人いましたが慌てて探す必用もありません。(運なので)




自分のペースで歩き川と海との合流点に到着、川は連日の雨で流れが速くなっていましたが、氾濫するほどの増水は見られません。
合流点も分断されていないので、気を付けさえすれば命の危険は低い状態でした。




ちょっとヒスイには期待できなかったので、面白い石を優先して探しました。
まずはキツネ石タイプと珪石タイプ(チャート?)、座りも良いし凹凸が面白い(笑)


特に珪石タイプは柔らかい部分が削れて良い感じ、形も山に見えます。
しばらく飾って楽しもうかと思います、飽きたら海へ帰せば良いでしょう。


次はヒスイに似ている石たち、キツネ石2個とアルビタイト1個です。
アルビタイトはロディン岩と混ざっている感じかな?、表面にキラキラしたのが見えますが、それが大きくて雑な感じです(笑)


水に濡らしたままなら綺麗なので、観賞用の器にでも入れて楽しもうかと思います。
その前に軽く磨いて表面をスベスベにしてみたいな〜(笑)


次第に曇り出したので引き返していると、波打ち際よりも後ろの「濡れていない浜辺」でキラキラと輝く石を発見、一見ではヒスイに良く似た珪石(石英の類)だと思いました。(結晶片岩とかの)
緻密な石英にはヒスイに似た種類があって間違える事も多く、「角砂糖のような姿」には特に疑いを持つようになります。(経験者の「あるある」です)

今回も「それ」か、と思い拾い上げてみると、ずっしりと重い…。
あれ?っとは思いましたが、乾いている姿は「緻密な石英そのもの」です(笑)
ただ、一部分にヒスイと思われる特徴を見付け「緻密な石英」か「良質のヒスイ」かの二択、圧倒的に「緻密な石英」の方が見付ける確率が高いのですが、どうにも「それ」とは思えませんでした。(この時点でヒスイだと感じました)

決定づけたのは「海水に濡らした姿」で、本来なら逆の「乾かした姿」でヒスイ輝石を確認するのですが、河口のヒスイ転石は錬磨が荒いので乾くと白くなり石英系との見分けが難しいタイプがあります。
なので濡らしてみると本来の色や石目が見えて判断しやすくなります。

と、言う事で、こちらが緻密なヒスイの転石です。
色は淡青、かなり堅牢なタイプで1cm程度は光が通る透明度です。




きっと海が荒れた時に打ち上がり、そのまま浜に残ったのでしょう。
かなりラッキーでした、そもそもに面白い石を探して(ヒスイを諦めて(笑))、乾いている浜辺を探していたのですから!
こういった出逢いは「やはりヒスイに選ばれている」って事を錯覚してしまいます(笑)
誰が探した後でもヒスイと出逢える、そんな事実は私を勇気づけてくれます。(糸魚川ヒスイの作家としては最強の肯定感です)

このヒスイはヒルコ神なのか、カグツチ神のカケラなのか、どちらにせよ「カタチ(姿)を与えろ!」と言っているように思えます。
それが錯覚であろうとも「私がするべき事」なので、立派な作品に仕上げたいと思います。(そろそろ異玉を作って行かなくては…)

雪が無くても厳しい寒さなので滅入りますが、再生の季節に想いを馳せながら頑張ろうと思います。


これで今回の探石記録は終わり、また晴れたら遊びに行きたいと思います。
2020年01月06日
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします!

昨年は良い縁に恵まれましたので、引き続きその縁を大切にする事と、新たな縁を結べるよう努力したいと思います。

年は明けましたが季節は厳しい冬…、特に晴れない日本海側に人が訪れる理由もなく(笑)、本格的な春(4月頃)までは忍耐の季節となります。
今年に入り糸魚川は雨の日ばかり続いていますが雪じゃないだけ有り難い、健全な精神を保ちながら越冬しようと思います(笑)

それでは1月一回目の探石記録を書きます。

やっと晴れの予報がでましたので、押上の海岸へ初拾いに出かけました。(1/6)
11時頃の押上の海岸、ギリギリ晴れ間は見えますが「ほぼ曇天」です(笑)
雨が降っていないだけでも良かったし、この時期に押上の浜を歩けるだけでラッキーと思い、気を取り直して探石を楽しむ事にしました。





まずは砂と小砂利が多い左側、拾い初めなのでどちら側も歩きます。
風はありませんでしたが波が長く探しづらい…、満潮なので探せる面積も少ない状態でした。
浜には2〜3人程の先客がいて、私と同じく初拾いを楽しんでいるのかと思うと「この天気は残念でしたね」と声をかけたくなります(笑)




波に気を付けながら歩き折り返し地点に到着、ここも砂や小砂利が上がっていましたが、大きめの石たちと交互になっているので探しやすかったです。(歩きやすくもあった)




この時点で見付かったのはオンファス輝石1個、ネフライト3個、シーグラス1個、ヒスイ転石8個(極小のヒスイ転石が7個)、ロディン岩(アケビ石のタイプ)1個です。



光源が乏しいのが残念、それでも色々な石が拾えました。
ヒスイにも出逢えて嬉しい!、拾い初めとしては満足だと言えます。


戻りながら探している最中に太陽が顔を出しました。
これはチャンスと思い、まずは明るくなった浜を撮影、曇天は相変わらずですが輝く石たちは写せたかと思います。





更に途中で見付けた紋様の良い流紋岩と、先程のオンファス輝石・ヒスイ転石・ネフライトも撮影、やはり美しさを魅せるには太陽光が一番です。



ヒスイ転石は太陽光下で光沢や翡翠輝石を確認できたので良かった、良く似たアルビタイトがあるので悩みましたが、一気に疑問は払拭されました。

ちなみにネフライトは、一度波で見失い、後悔があったのでしばらく付近を探していたらテトラの角に打ち上がっていました。(見付けられて良かった)


次は右側、最初より太陽が当たるようになり気温が上がってきました。
長い波が頻繁に寄せてくるので探しづらい状態でしたが、あわよくば赤瑪瑙の大サイズ(拳サイズ)を…、と思いながら歩きました(笑)




期待しながら歩き折り返し地点で撮影、探しながら気付きましたが快晴となりました(笑)
波も刻々と荒くなるのが普通(特に冬は)ですが、今回は逆で少し穏やかになりました。
非常に良い陽気、こんな事なら午後に来れば良かったと毎回後悔しています(笑)




期待した赤瑪瑙はありませんでした…、まぁ、簡単に拾えたら価値無いですよね。
代わりではないですが緑色石英を発見、クリソプレースと言えるのかな?


小さい方はキツネ石を母石としているタイプで、大きい方は黒い軽石?みたいなのを母石としているタイプです。
黒い軽石?タイプは水色っぽい石英が脈で流れている事が多く、母石自体は硬度が低く乾くと白くパサパサになります。(逆に言えば吸水力は優れている?)
磨いて輝く石なのだろうか?、試してみるかな〜。

最後は流紋岩、この紋様が「岩の上で釣りをしている人」に見えたので拾いました(笑)
白い部分は「波」に見えるので、冬の夕方に磯釣りを楽しんでいる人かな?、オレンジ色のシルエットだけなのが良い感じです(笑)




十分楽しんだので帰る事にしました。(十分にソーラーパワーを蓄えたし)
最後に海岸の両サイドを撮影、能生方面に多少の曇りが見られますが、午後は気持ちの良い晴れとなりました。(晴れは3時頃まで続きました)
「午後は晴れて良かった」と言い合える人はおらず(既に帰ってしまった…)、プライベートビーチと化した海岸を後にしました(笑)




これで今年初めの探石記録は終わり、また晴れたら海へ行こうと思います。(暖かくなったら糸魚川に遊びに来て下さい!)
2019年12月29日
え〜、今年の締めくくりとして前回は海へ行ったのですが、またまた快晴となったので今度こそ正真正銘の「今年最後の探石」へ出かけました。
年末の挨拶を済ませたばかりなのですが、特別編として楽しんで下さい(笑)

それでは12月五回目の探石記録を書きます。

以前から晴れとの予報でしたが、これほど晴れるとは思いませんでした…。(12/29)
この快晴を楽しまない手はない!、と押上の海岸へ向かった次第です(笑)
日曜日だったので数人が訪れていましたが、やはり冬期の海は静かなものです。(長居するのは釣り人と探石人だけです)





今度こそ探石納めと決めて来たので、小砂利が多いけど左側から探しました。
直感的に何かに出逢える気がしていて、迷いはありませんでした。




歩き慣れた浜辺を黙々と進み折り返し地点に到着、ここまで来ると大きめの石がゴロゴロしています。(波はやや強め、でも風は穏やかで気温も低くはありませんでした)
紋様の面白い大きめの石を探しやすい場所で、ヒスイを探すのには適していないです。




まずは流紋岩1個、キツネ石1個、石英斑岩1個、ロディン岩1個、ヒスイ輝石岩1個を見付けました。


大きめの流紋岩は折り返し地点で発見、紋様が複雑で魅力的、形も良いし座りも良い、飾石や文鎮に最適です。(縄文土器の「紋様の原点」にも少なからず関わっているように思える)

キツネ石も折り返し地点で発見、通常より珪化が強めで緑色の石英部分は結晶っぽくなっています。(よって磨けば緑色石英が輝くかもしれません)

石英斑岩は紋様にメリハリがあって良い感じ、こういったのを優先して集めています。

小さなロディン岩は黄緑が入るタイプ、磨けば光るので見本として活用できるでしょう。(ちなみに名前が気に入らないので「鶯石」と私は呼んでいます)

ヒスイ輝石岩は非常に艶やかで、見付けた瞬間にヒスイだと認識したのですが、「ちょっと純度が低いかも?」って感じです。
ソーダ珪灰石が混ざっているのかな?、手触りと重さはヒスイそのもの、表面に翡翠輝石が見られないので難しいですが、光沢があるのでまずヒスイ輝石岩で間違いはないでしょう。


今度は左側から右側へ、来た道を戻りながら探し、新たな出逢いを喜びながら右側入口に到着。
こちらは多くの石たちが広がっていて、様々な楽しみ方を体験できます。




こちらも黙々と探しながら歩き折り返し地点て一息、まずは中サイズの流紋岩2個とロディン岩1個を見付けました。


さっきの同様、流紋岩は紋様の素晴らしいのを発見、見ているだけで癒されるし、吸水性が良いので除湿や加湿にも使えそうな気がするな〜。(苔を育てるのに見栄え的にも良いかも)

ロディン岩はうっすらと黄緑が入り形も面白い、最大の魅力は磨けばヒスイ並に光沢を示す事で、きちんと区別して活用すれば豊かさを感じられる石です。(これも鶯石と呼ぶタイプ)


次は小さなカケラたち、石英斑岩2個、流紋岩2個、ロディン岩2個、シーグラス1個、ヒスイ転石6個です。


繰り返しになりますが、石英斑岩と流紋岩は紋様と形を重視して集めています。

ロディン岩は「鶯石タイプ」か「アケビ石タイプ」を重視して集めています。

シーグラスは…、とにかく丸くて綺麗なのを拾います(笑)

そしてヒスイ転石、これらは左側の戻りで見付けました。
小さなヒスイ転石は小砂利の方が上がりやすく、運が良いと同じ場所で一気に見付かります。
行きでは探せなくても帰りで見付かる事も多くあって、歩かず浜で待っていても上がる事があので、自分にあった探し方で楽しむのが良いでしょう。

特に見付けた際に驚いたのがこれ、もう誰が見ても解るし、あれば拾う事でしょう(笑)
しかも形がルースみたい、思わず疑って裏を確認すると自然の状態で安心しました。
レア度は4.5くらいかな〜、レア度4を越えると誰でも分かるヒスイになります。



他にも淡紫のや、本来は明るい紫が入るタイプなのに入っていないのや(笑)、いろいろなタイプのヒスイ転石が見付かりました。


続いて帰りの途中で大きめのヒスイ転石を発見。


灰色ですが石質が良く、押上錬磨なのでツルツルのスベスベ、まるで幼児の肌のようです。
この特徴もヒルコ神を想わせるのでしょう、このまま磨いて飾り石にします。
ちなみに行きの際には釣り人がいて探せなかった場所にありました(笑)


最後は極めて珍しい赤瑪瑙を発見、ここまで赤いのは初めて拾いました。




初めは「赤いシーグラス」だと思い普通に拾い上げました。
赤いシーグラスは拾った事がなかったので、サンプルとしてラッキーと思っていたのですが、それよりも貴重な赤瑪瑙と気付いた時は体がビクッとなりました。(良質のヒスイ転石と出逢って以来の反応です)

内側には水晶部分も見られ、玉髄部分のみが赤茶色に染まっています。
佐渡から流れ着いたのだろうか…、いや糸魚川にも昔は瑪瑙が出たので、そのカケラが転石となって上がったと考えても良いと思います。
低い確率で「誰かが落とした、あるいは捨てた」可能性もありますが、研磨されている部分がないので大丈夫でしょう。

贅沢を言えば「もっと大きな塊が欲しい!(ヒスイ転石もそうですが)」、もし出逢えたなら自然研磨の状態で宝物にする事でしょう。(この小さいカケラもサンプルとして大事に保管)

まだまだ糸魚川の「石の領域」は深いですね…、この遊びは終わる事はありません(笑)
私の場合、遊びと仕事が一体化しているので幸せですが苦労もします、でもどんな生き方をしても楽には生きられないので、納得のできる生き方を選ぼうと思います。


これで完全に今年の探石記録は終わり、前回がヒスイの拾い納めとして執着しましたが、今回は多くの美石やヒスイ転石と出逢えたので「自然体で良かったのかな?」、と思いました。
それでも加工素材としてのヒスイ転石も貴重なので、探しに行ったことは無駄ではなかったと感じます。(久々に姫川河口の景色も楽しめたし)


後悔と言えば、先日に東北から作品を購入しに来てくれた人がいました。
しましタイミングが合わず、その若者と会う事ができませんでした…。(電話での対応だけでした…)
販売している品は物産センターに出品していますので店員さんが対応できますが、なるべく同士とは話してコミュニティーを広げたいですね…。

課題は仕事をしながら常駐できる場の開拓だな、少しずつでもカタチにしたいです。(事前に連絡してくれれば今でも対応は可能です)


話が長くなりました…、それでは再三となりますが、良いお年をお過ごし下さい!
2019年12月26日
次は晴天になったら…、と思い待っていましたら早速その日が来ました(笑)
しかもホワイトクリスマスとはかけ離れた陽気、こんな12月後半もあるのだなと驚きました。(冬眠している生物が春と間違えて起きてしまいそうです)

それでは12月四回目の探石記録を書きます。

思わぬ快晴にビックリ、しかも春のように暖かくタイムスリップしたかのような日でした。(12/25)
押し上げの浜は相変わらず右側だけに石があり、満潮だったので歩く面積も少ない状態でした。





クリスマスの日に朝から探石はどうかと思いましたが、もう雰囲気が冬じゃない。(更に言えばクリスマスで胸が躍るような年齢でもなくなった(笑))
辛うじて波の強さが冬を感じさせますが、まだまだ活動的でいられる陽気は休息を拒みます。




波に気を付けながら早足で歩き折り返し地点に到着、長い波がやっかいですが石があるだマシです。
数日前にも来たので新鮮さはありませんが、1日で浜の形は変わるので面白い出逢いは期待できます。




気持の良い晴天の下、押し上げの海岸で見付けたのは石英斑岩と流紋岩でした。
魅力的な紋様とサイズを吟味して集めました。(太陽光がより美しく石たちを輝かせています)




これで終えるのは勿体ない日和だったので、久々に河口に行く事にしました。(拾い納めとしてヒスイにも会いたかったので(笑))


こちらも快晴、当然に思いますが、こっちだけ雲が広がる事が多く特に冬場は滅多に晴れません。
随分と前から山々は雪化粧していますが、未だ平地には雪は見られず助かっています。




分断していた浜への道は完全に一体化したようです。
砂場が崖っぽくなっている姿にその片鱗を感じますが、あれ以降に「川の急激な増水」がなかったのが解ります。(波は度々ここまで来ているようです)




浜の環境は押し上げの浜の左側と同じく砂だらけ…、位置的にも押し上げの海岸の左側なので、青海の海岸でも同じ状態だと思われます。
川側に乾いている石が多くあるので、安全地帯は確保されている状態でした。




砂だらけのおかげ?、でスタスタと歩けて川と海との合流点に到着。
特に荒れているという感じでもありません、ここは小石が多かったですが魅力的な石は見付けられませんでした…。
姫川も穏やか、川淵ではあまり流れは感じませんが、中心に落ちれば速攻で海の藻屑でしょう。(油断は禁物、海に出る前に心臓麻痺で冥土行きだ)





とりあえず川淵を歩き紋様の良い流紋岩と、面白い発色のキツネ石(の類)を発見。
ちょっと肌が荒めなので、耐水ペーパーなどで滑らかにしてみようかと思います。




「ここでもヒスイは無しか…、納まりがつかないなぁ」、と残念がっていると砂場に白く角張った石を発見。(波の影響を受けやすい形でした)
手に取り太陽光に照らすとキラキラと翡翠輝石が輝きました。



決してグレードの高いヒスイではありませんが嬉しい、納まりもついて言うこと無しです。
何よりも日和が最高だったので長く楽しめました、この出逢いを大切にして活用したいと思います。(加工用としてプレート状になっているのが有り難い)


帰り際、この季節の風景としてテトラポットを制作している河川敷を撮影。
きっと仕事をしていた人も陽気が良くて助かったと思います。




今回の探石記録はこれで終わり、これが今年最後となると思います。(予定では(笑))
これから厳しい冬が間違いなくやってくるので、体調に気を付けて備えましょう。

それでは良いお年をお過ごし下さい。



あ、制作した品の紹介を最後にします。
氷雪の円環(リング)と新雪の円環(リング)です。


かなり前に依頼で「くり抜きリング」を制作しましたが、その後は作っていなかったので進めてみました。(やる気が出たので加工しました)

サイズは私の小指のサイズ(12号くらい)、何故かと言えば「残った場合でも自分で身に付けられるから」ですね(笑)
普段から装飾品は身に付けないのですが、小指なら邪魔になりにくいのでそれに合わせました。

加工したヒスイは淡青と白で、冬をイメージして選んだ素材です。(ちょっと寒そうかな?)
ヒビが無く割れる恐れのない部分を選び、厚さもギリギリにしています。
厚めのボテッとしたのは趣味じゃないので、労働から開放されている人が身に付けてくれると、より安全(割れる確率が低く)になります。(労働する際に外せば良いだけですが(笑))

似合う(サイズも合う)人が身に付けてくれると、嬉しく思います。(もう一度、良いお年を!)
2019年12月23日
12月後半となりましたが、今だ平地(市街地)には雪は降らず気温も10℃前後を保っています。
こういった気候の特徴としては雪が降り続くより、数時間で一気に降るドカ雪に注意が必要です。(去年も同じ感じでした)
いつでも対応できるよう備え、これから厳しさを増していく冬期を越えたいと思います。

それでは12月三回目の探石記録を書きます。

前回のような快晴ではありませんが、ギリギリ晴れたので押上の海へ行きました。(12/22)
日曜日だった事もあり訪れている人もいましたが、強めの波とスッキリしない天気により数分で海岸を離れて行く人が多かったです。(釣り人と探石する人しか残らない環境です(笑))





予報では午後から曇るとの事なので、午前中の1〜2時間がヒスイ日和となります。
前回同様に左側は砂利が多い感じだったので、今回も右側を探しました。
浜辺は石が押し上がって坂になり、長めの波が寄せて探しづらい環境ではありました。




太陽が出ている間がチャンスなので、早めに折り返し地点へと歩きました。
その最中に見付けたのは玉髄3個、流紋岩2個、タイル2個です。


玉髄は1個が大きく質も良い、何かに活用できればと思います。(このサイズは珍しい)

流紋岩は、特に紋様が面白くサイズが丁度良いのを選んでます。

タイルは遠目だとヒスイと間違えるタイプ(笑)、何度これらにドキッとさせられた事でしょうか…。(参考までに撮影しただけです(笑))

この辺りから太陽が雲に隠れだし、一気に探し難くなりました。
今回もヒスイとは縁がなかったか…、と残念に思いながら戻っていると、押し上がった浜の途中に白く角張った石を発見、素早くそれを手に取り確認しました。

光源が乏しいのでチャートなのか、ヒスイなのかの判別が難しかったですが、触り心地や質感はヒスイの特徴を示しています。
見付けた段階で90%ヒスイだと確信していますが、残り10%の外れ要素を排除するのには、やはり太陽光は欠かせません。(こういった時はペンライトを持っていると便利)
家に帰って確認したところ、表面に翡翠輝石がビッシリと見え、疑う余地はありませんでした(笑)


と言うわけで、戻り際に見付けたヒスイ転石1個、ネフライト1個、シーグラス2個です。


ヒスイ転石は白くて角張っている「ザ・見本」って感じのヒスイ、透過光を楽しむタイプではありませんが、光を当てるとそれなりに透けます。(石質が良いので加工に向いている)

ネフライトはいつも通り磨いて活用します。

シーグラスは久々の収集、でもちょっと大きいので瓶には入らないな…、グラスに入れて飾ってみます。

最後に玉髄をもう一個、これも大きめで丸みが強い姿をしています。


最初のより模様が多い感じ、上手く活用できたら良いな〜。
まだ大きめの玉髄の使い方を考えている段階なので、とりあえず集めて保管しておきます。

太陽光が乏しくなっても、やはりヒスイには目が行くようです。(まだ鈍っていない(笑))
面白い石を探している最中でもヒスイは目に入るようなので、なるべく色々な鉱物(面白く美しい石たち)を探してみたいと思います。

今回の探石記録はこれで終わり、これから晴れる日が少なくなるので残念ですが、集めた石の選別や創作活動を進めて晴れる日を待とうと思います。
2019年12月20日
東北の知人より、「ヒスイ装飾品として展示してある出土品には、ヒスイ製ではなくキツネ石製が多く含まれている」と言った報告を受けました。(特に北陸の縄文遺跡には)
この事は以前から興味があった事なので、改めて理由を考えてみました。(私的解釈です)

まず、全国の縄文遺跡の出土品にはヒスイ製じゃない装飾品が多くあります。
でもそれを「ヒスイ製」と紹介している本も沢山ありますよね(笑)
古い学者の多くは成分分析をせずに憶測で掲載していたのでしょう…。(当時は分析の技術も低かったのかな?)

知人曰く「縄文人にとって、ヒスイもキツネ石も緑色であれば、同じ価値観だった?」と疑問を投げかけられましたが、「色」に関しては差がなかったと思いますが、やはり現代と同じで「ヒスイと類似鉱物との見分けが付かなかった縄文人」もいたのだと思われます。
更に「用途が違う」と言った使い分けをしていた縄文人もいたのだと思います。

要するに「その時代から多様性が在った証拠」なのでしょう、それぞれに自分の気に入った石を選んで装飾品として楽しむ豊かさがあり、石自体のグレードを見分けられない者もいたり、見分けて使い分けた者もいたり、そういった「完全には共有できない価値観」が成り立っていたように思えます。
生物として、人間として個体差があっても、劣等感を持たずに生きて行けた時代なのでしょう。

ヒスイ製の類似品の多くはネフライト製だったり、ロディン岩製だったりしますが、東北にはキツネ石製が多くあります。
これは「間違えた」と言うよりは、キツネ石と解っていて活用しているように思えます。
出土品(文化財)としては材質が何であれ同じ価値ですが、ヒスイとキツネ石とでは存在としてのグレードは異なります。
当時(縄文時代)、それを理解していてあえてキツネ石を活用したのならば、質素堅実の気質で普段使いとして活用したのだと思います。
逆に理解していなかったのであれば「ヒスイと間違えていただけ」ですが、私はそう言った者は少なかったように思います。

唯一、考えたくない可能性は、縄文時代であっても人を欺き「ヒスイとしてキツネ石(類似鉱物)を物々交換していた」って事です。
詐欺をするのは狩猟採取も農耕も出来ない雑魚のする事だと考えているので、縄文人には当てはまらないと思います。(そう信じています)

キツネ石にもピン〜キリがあり、石英部分が多くなるとクリソプレースが含まれます。
この部分で制作すると、もう「キツネ石製」とは言えなくなるでしょうね(笑)
きっと「緑色石英」の中では、クリソプレース化の多いキツネ石が最も高価なのでしょう。
私はキツネ石を活用した装飾品は、いわゆる「民俗芸術」だったのだと考えます。

それは「権威にすがらない古き良き東北の文化」を証明しているのでしょうね。

はたまたヒスイへの憧れから生まれた文化なのか…、複雑な要因から成り立っている気もします。
一人で成り立った文化じゃないので複雑なのは当然ですね(笑)、幾つもの想いで成り立つ文化には正解はありませんが、方向性(人の強さと弱さ)が見えるので面白いです。

完全には解らない領域ですが、「人は信じたい事を信じる」って事なので、私は「崇高な魂の文化」を勝手に信じて、在るのかも解らない道(王道)を辿り、納得のいく人生を過ごしたいと思います(笑)

今回は久々の文字だけの記録です。(結論は出ませんが、朧気には理解できる気がします(笑))
2019年12月17日
この間までは厳しい寒さが続きましたが、ここ最近は天気が悪くても日中で10℃を越える日が多くなっています。
意欲的にも作業的にも大助かり、特に寒さに弱くなってきている(年々弱くなってる)ので、この機を逃さずに計画を進めていきたいと思います。(今まで通り「自己完結する領域の発展」と、「他者と共有する場の開拓」を同時に進めています)

それでは12月二回目の探石記録を書きます。

この日は久々の快晴、冬場では滅多にない陽気なので押上の海岸へ急ぎました。(12/16)
訪れている人も少なく(ほぼ釣り人)、浜を独占しているような気分になれるのが嬉しくなりますが、残念ながら左側は砂だらけでした…。





よって久々に右側の浜辺を探石、午前9時頃の太陽光は黄色みが強く、後方から照りつけるので探しづらいです。(テトラの影があるのが救いでした)


風はとても弱く石も多い環境でしたが、押し寄せる波が長いので探せる範囲が限られました。
石が全体的に濡れているので「安全地帯は無い」と確認し、慎重に歩きました。
ただ、波は長いけど強くなかったので引き込まれる危険は少ない状態でした。(濡れるか濡れないかの差だけです(笑))


普段よりゆっくりと歩きながら折り返し地点に到着、こちらは砂が多めに上がっていました。
どうもヒスイが在りそうな感じがしなかったので、特に紋様が面白い石をメインに探しました。




と、言うわけで、この時点で見付けた面白い石たちです。
右の2個が石英斑岩で、残り3個が流紋岩、幾つか拾った中でも魅力的な紋様を備えています。


右端の石英斑岩は三色団子みたいに綺麗に色が分かれていて面白い、あまり見かけないタイプだと思います。(色の起因は何なのだろうか?)

残りは石英斑岩であっても流紋岩であっても、揺らめく紋様が魅力的で見ていて飽きないです。
ちなみに石英斑岩と流紋岩の違いは「石英の斑点の多さ」だけのようで、基本的に母体は同じ成分なのだそうです。(石英斑岩は名前からして想像が付きますね(笑))


撮影を終え歩いて来た浜辺を戻り、もっと面白い石との出逢いに期待しながら探しました。
そんな中で見付けたのは、ソーダ珪灰石2個、ネフライト1個、玉髄1個、シーグラス1個、ロディン岩2個、流紋岩(石英斑岩?)1個、ピンクの石灰石1個です。


ソーダ珪灰石はロディン岩と同じく「最もヒスイに間違える石」だと思われます。
特に白ヒスイと間違いやすく、ヒスイ輝石岩やオンファス輝石やブドウ石とかと混ざっている事があるので、より紛らわしく感じます。(でも表面にヒスイ輝石は見られず、幾重にも白い線が見えたり、黒い小さな点が入っていたりします)

ネフライトは透明感がありサイズも丁度良いので、磨いて活用します。

玉髄も磨いて活用する、贅沢を言えばもっと紋様が欲しかったな〜。

シーグラスは瓶に入れて飾り用、季節を問わず見る者を癒してくれます。

ロディン岩は滑らかタイプと閃石類と混ざるタイプ、滑らかタイプは滅紫が混ざる事があり、やはりザクロ石の成分が入っているのだそうです。
透輝石も含んでいるらしく、これも紫の要因として考えられるそうです。(でもイメージ的にザクロ石の方が納得できる気がします(笑))
閃石類と混ざるタイプは黄緑よりは緑を示す事が多く、石質はあまり良くないです。(閃石類の方が多いからでしょう)

流紋岩は紋様が良い、所々に石英の斑点が見られるので石英斑岩だろうか?、でもちょっと斑点が少ない気もするな…、イメージ的に合う方の名前で呼ぶとします(笑)

ピンクの石灰石は綺麗だったので拾いました、石質が安定している感じなので磨けるかな?、試してみても面白そうです。


探す石の範囲を広げて夢中になっていたら2時間が経ちました(笑)、これなら「一日中楽しめるな」と感じながら、午後の仕事(加工)に備えて帰る事にしました。
探し初めに比べると浜は歩きやすくなっていて、「やっぱり午後にくれば良かったかも」と思いましたが、十分に楽しめたので良しとます。(太陽光も充電できたし)




そう言えば「珪孔雀石の類?」と思われる石を分析してもらいましたが、青緑の要因は解らなかったそうです。(あまりにも微量過ぎるので、もっと性能の良い分析機械が必用なのだそうだ…)
成分としては石英・斜長石・カリ長石・マンガン鉱物・粘土鉱物が出て、母体は流紋岩なのだそうです。
結果からして「発色は粘土鉱物が関わっているかも?」って感じでした、これに銅が含まれているなら珪孔雀石と言えるのでしょうね。(今のところ「緑に色づく流紋岩」で良いでしょう(笑))

キツネ石の緑の起因もニッケルが有力ですが、どうも確実では無く不明な点が多いとの事でした。

そう言えばヒスイの翠や紫や青の起因も完全には解明されていませんね、まぁ「神のカケラ」なのだから当然だな(笑)
「完全には解らない」って事が、どれだけ人間にとって重要な事なのかを認識する良い例だと思います。

なので資源として完全に支配する事は無理(無駄)、「全てが神々のカケラなのだ」として向き合えたのなら、今よりは豊かになるでしょう。


話が長くなりましたが今回の探石記録はこれで終わり、この日以降は雨の予報なので加工に専念したいと思います。(自分との闘いが始まる(笑))
2019年12月10日
12月に入り寒さが一層厳しくなってきました。
いろいろな意欲を根こそぎ奪っていく冬、可能ならば冬眠したいです(笑)
しかし「この季節での頑張りが翌年に大きな成果をもたらす」って事は経験則から学んでいるので、負けずに努力したいと思います。

それでは12月最初の探石記録を書きます。

その前に11月の追伸、最後の晴れ日に期待して押上の海岸へ行きました。
天気良し、風良し、だけど海は大荒れ…、浜は砂だらけだし、波が強すぎて近づけなかったです。





テトラにぶつかって舞い散るしぶきを見ながら数分いましたが、諦めて帰ったという話でした(笑)


気を取り直して12月の探石の話。
やっと晴れたのでお馴染みの押上の海岸に行きました。(12/10)
前日も快晴でしたが仕事(加工や品出し)が忙しくて行けず残念な思いをしましたが、3日ほど晴れが続くとの予報だったので集中して済ませました。(当たり前ですけど仕事が最優先)





気持の良い青空の下、待ちに待った探石を楽しみます。
浜の状態は波も風も弱めでしたが、小砂利が押し上がり歩きづらい状態でした。
人は殆どおらず左側は目の前の一人だけ、各々のペースで楽しむので追い抜いたからと言って怒られる事もありません。(一応、一定の距離をとって探すのが礼儀となります)


午前の強く黄色みの強い太陽光が全ての石を照らし、寝ぼけ眼では石の判別が難しいです。
小さめのヒスイ転石を探す環境だったので更に厳しい条件、僅かに膨張する光を頼りに歩きました。(午後に来れば良かったと後悔しながら(笑))


小砂利だらけの浜辺も折り返し地点まで来ると、石は大きくなり急斜面が崩れていました。
ここで大きめのヒスイ転石と出逢えれば良いのですが、今だ一度もこの場所では見付けた事がありません。(後方(道路側)で埋まっていたヒスイなら見付けた事あるけど…)


とりあえずここでは「紋様の面白い石」を重視して、やや大きめの流紋岩や石英斑岩を探すようにしています。


そんなこんなで一通り歩き、ピンク色が入ったロディン岩1個、黄緑色が入ったロディン岩3個、滅紫に染まる質の良いロディン岩1個を見付けました。


ピンク色が入ったロディン岩はピンクゾイサイト(灰練石)が混ざっているのかな?、桃練石とは言えないだろうな〜、でも座りも良いし綺麗だから磨いてみようと思います。

黄緑色が入ったロディン岩は2個がヒスイに良く似たタイプ(愛称は鶯石)で、もう1個は閃石類と混ざっているタイプ、サイズも良いので見本になるでしょう。(吟味します)

滅紫に染まるロディン岩は私がアケビ石と呼んでいるタイプ、ザクロ石の成分によるとの事ですが本当なのだろうか?、一応確認しようかと思います。(石質が良いので乾いても光沢がある)


小さめのヒスイ転石を探した結果、ネフライト2個、小さなヒスイ転石5個、シーグラス1個を見付けました。


ネフライトは大きい方の質が良く透明度が高い、磨けば綺麗に仕上がるでしょう。(カッサにも使えるかも?)

小さなヒスイ転石は下の2個は一目瞭然でしたが、上の3個は識別するのに苦労しました。
乾かしてヒスイ輝石と光沢が確認できたので大丈夫です。

シーグラスはこれ1個だけ、最近はあまり見かけません。
ちなみにこれらのガラスは漁業用の仕掛けや釣りの道具の欠片なのだろうか?、それともガラス瓶の欠片なのかな?、ちょっと気になりますが、どちらでも構わないです(笑)


今回はこれで終わり、久々に楽しかった〜。
もっと面白い石たちと出逢いたかったけど、まだまだチャンスはあるので次ぎの機会に期待したいと思います。



それにしても、もう12月か…、長かったような、短かったような、いずれにせよ今年も何とか越えられました。
ってまだ2週間以上もありますね(笑)、気を抜かず年末を向かえなくては…。

とりあえず最近に制作した指輪を紹介、淡い翠と淡い紫のヒスイを加工して作りました。
金具はシルバー925、サイズは小さめの10号〜12号くらい、身に付けられる人が購入して下さいね。(当たり前か(笑))


色彩からして「気分はもう春」だけど、これで冬の厳しさから一瞬でも逃れられるのなら幸いだと思います。(物産センターで買って下さいね)

その他にも作っていますので、仕上がり次第に掲載しようと思います。(寒すぎて意欲が湧かない時はご勘弁を…)
2019年11月25日
厳しい寒さに向かっているかと思いきや、ここ数日は天気が良く暖かい日が続いています。(台風の影響か?)
それでも日が落ちると気温が下がり暖房が必須で、確実に冬に近づいていのを感じますが、冬本番を向かえる前の「束の間の陽気」を楽しめる事はとても幸せです。(この機会にソーラーパワーを蓄えたいと思います(笑))

それでは11月最後の探石記録を書きます。

この日は朝から快晴で、絶好の探石日和となりました。(11/23)
通常は土日に探石は行わないのですが、貴重な晴れなので秋〜冬の間は積極的に海辺を楽しもうと思います。(最高の気晴らしになるので)

訪れたのはお馴染みの押上の海岸、二日前は大荒れでどうにもなりませんでしたが、今回はゆっくりと探せる状態となっていました。
この陽気に誘われて県外の人たちも多く訪れており、それぞれに海辺を楽しんでいました。





先ずは左側での探石、波と風はやや強めで浜は砂と小砂利の多い状態、あれだけ荒れてこの状態は残念な感じですが「小さめのヒスイ転石」や「紋様が面白い石」を重視して探しました。




午前中の太陽光で全ての石がキラキラ輝き眩しくて一苦労(笑)、自分の影の邪魔さも相まって探しづらくて仕方なかったです。
どうにか見付けられたのが、珪孔雀石の類?1個(分析中)、石英斑岩1個、流紋岩1個、シーグラス1個、小さな玉髄1個、鶯石(愛称)と呼ばないタイプのロディン岩1個、鶯石(愛称)と呼ぶタイプの小さなロディン岩1個、オンファス輝石2個です。


珪孔雀石の類?(分析中)は全面に色が入っているので見本に良いかと思います、でも弱い石(硬度も堅度も低い石)なので、乾いた状態で綺麗なままになるのか疑問です。(それよりも正確な名前が知りたい)

石英斑岩は薬石と言えるのかな?、一般的なトラ柄じゃないのでちょっと確信が持てない事も多いタイプです。(だからと言って流紋岩ではないな)
確実に言える事は、こっちのタイプの方が数が少ないです。

流紋岩は本当は裏側に面白い紋様があったのですが、撮影する側を間違えました…、それでも面白い紋様が見え隠れしているので伝わるでしょう(笑)

シーグラスはこれ1個だけ、多くの砂や砂利の下敷きになっているのだと思われます。

小さな玉髄も1個だけ、石英はありましたが玉髄と認識するのはこれだけでした。(これも多くの砂や砂利の下敷きになっているのでしょう)

鶯石(愛称)と呼ばないタイプのロディン岩は石質が良くスベスベ、オンファス輝石と間違える程に滑らかな肌をしています。(色も似ているし)

鶯石(愛称)と呼ぶタイプのロディン岩は明るい黄緑が特徴で、白地である事からも一番ヒスイと間違われる石だと思います。(普通に綺麗なので拾っても損はない)

オンファス輝石は堅牢そのもので、光沢がありスベスベ、似たタイプのロディン岩と比べながら撫でると、やはりオンファス輝石の方が滑らかで硬さ(堅さ)と冷たさが伝わります。(不思議に冷たさを感じる)


光と影に苦戦しながら歩き折り返し地点に到着、いつもは大きめの石が積み重なって坂になりがちな場所ですが、大荒れした後なので緩やかな浜辺になっていました。(この方が探しやすい)


次は影に追われる番、と思っていたら太陽が移動していて最初とあまり変わりがない位置になっていたのが残念でした。
「あくまで私の邪魔をするつもりか」と訳の分からない設定を自分の影に担わせ、ヒスイと出逢えなかった際の言い訳にしてみようかと思っているこの頃です(笑)


歩いてきた道を戻っていると不思議な形の石を発見、それは何とも微妙な石でヒスイの特徴を持っているのですが確信できないタイプです。
キラキラが見えて茶色の閃石類?(蛇紋石類?)が流れ、ロディン岩が張り付いている、質の良い曹長石にも見えるけど、ヒスイ輝石岩にも同じタイプがあります…。

ハッキリしないまま悩みながら歩いていると、波打ち際で完全なヒスイ転石と出逢えました(笑)
これにより「どっちでも良いか」という安心感が余裕となり、後で調べる事にしました。
少なからず「ヒスイとしたい」と言う願望があり執着したのでしょう、でもそれは上位互換により払拭され、本来見るべき魅力の「姿形」に戻された感じがします。(まだまだ未熟です…)

最後は変わった紋様の石を発見、あまり見ない石のように思えます。
球顆流紋岩か?、それにしてはガサガサしている気が…、凝灰岩や安山岩の類なのかな?
触った感じはトラ柄じゃないタイプ(少し滑らかなタイプ)の薬石に似ている、でも石英斑岩には思えないな〜。(これも聞いてみるか)

ちなみに、左側での探石で満足したので(疲れたので)、右側へは行きませんでした(笑)

と、言うわけで、その三点の石たちです。


一番上が解らない石(笑)、何であれ面白い石なので磨いてみたい。(火成岩には違いない)

真ん中がヒスイに似た面白い形の岩石、触り心地はヒスイそのもの、でも混ざり合っているので岩としての表記が良いと思われます。(同じく、何であれ形が面白いので磨きたい(笑))
帰って特徴を観察してみるとヒスイと混ざったりするブドウ石の類と一致する、正確な識別には機械分析が必用になるかと思われます。

一番下がヒスイ転石、遠目ではロディン岩かと思い一波躊躇しましたが、その波で引き込まれず向きだけを変えた姿を見たら「ヒスイの姿」だったので急いで手に取りました。
この大きさになると相当な波じゃない限り見失う事はないので焦る必用はありませんが、一瞬(一波)を躊躇したのは失礼だった気がしています…。
このヒスイは透明度は低いですが堅牢で光沢があり、緑と紫が混在する事があるタイプです。(黒い線も入る事が多く、翡翠輝石が確認しづらい特徴もある)
透過光を楽しむタイプではありませんが角張の強さを保つ強度があり、ヒスイを探す上での基本である「白くて角張った石」そのものです。(ザ・見本って感じのヒスイ転石)

押上の海岸としては大きい方、真冬になると五倍くらいのサイズが上がる事もありますが稀です。
先日の大荒れで「押上での丁寧な自然研磨」は成立せず、青海の海岸程度の錬磨となっています。
それでも触っているとツルツルなので石質の良さが伝わってきます。


今回も運が良かった、天気が良く、波や風が激しくなく、浜辺に石があり、ヒスイ転石と出逢える、理想的な環境と成果でした。(全部が揃うのは稀)
あとはヒスイのグレードですが、そこまで求めたら欲張りすぎですね(笑)
慌てずに「その時」を待とうと思います。

探石を楽しめた事を自然に感謝、同時にそれに向かえる時間をくれるお客さんにも感謝です!
この記録が同士の「気晴らしの一つ」になったのなら嬉しく思います。

これで今回の探石記録は終わります。
2019年11月22日
最近は急激に寒くなり、忍耐の冬の訪れを強く感じます。
冬眠できたのなら最高ですが、その特技を備えていないのでひたすら耐えて春を待つしかないでしょう(笑)
これからの季節は加工が辛くなりますが、まずは目の前の仕事に集中して一つ一つ仕上げたいと思います。

それでは11月三回目の探石記録を書きます。

この日は朝から雨が降っていましたが、10時頃から晴れ間が出てきました。(11/21)
絶好の探石日和?、と思い早めに仕事(加工)を済ませて押上の海岸へ行きました。
しかし、海は大荒れ…、もう白波しか見えない状態、天気が良くなってもこれでは探すどころの話ではありません(笑)





頻繁にテトラポットからしぶきが飛び散り目が痛い…、白雲と一体化したようなしぶきの前に逃げ帰るしか選択肢はありませんでした(笑)




場所を変えて青海の海岸に行ってみるも状況は同じ、満ち潮も相まって砂場しか見えませんでした…。(探す事なく数秒で帰りました)


今日は駄目なのかな〜、と思い「それならば」と河口の状態でも確認して行く事にしました。
山側の空は雲が多く、先日の寒波による初雪?で山は白く雪化粧していました。




水の流れで分断されていた場所は押し上がった石たちで出口が塞がれていて、大きな水たまりのようになっていました。


深いので渡れませんが、テトラを足場にすれば浜辺に行ける状態だったので、先客が歩いたルート(足跡が残る砂場)を頼りに渡ってみました。(乾いた部分もあるので波の驚異は低い)


久々に降り立った河口の浜辺、石の多さに嬉しくなりましたが、流石に先に進むのは危険です。
浜自体も砂が多く期待できない…、それにあったとしても拾いに行けません。




しかし川側は非常に穏やかで「ほぼ停滞」って感じ、たまに海水が川に流れ込みますが押し流されるような威力はなく、押されたとしても川の流れが弱いので流される危険もありません。(よって川側を歩きながら探石を楽しむ事にしました)





波自体は強かったですが引き込む波ではなく「砂を押し上げるタイプの波」で、風もかなり弱く午後になるにつれて雲がなくなり太陽光によって気温も上がりました。
波の状態を抜かせば最高の陽気、僅かでも探せる場所があって嬉しくなりました。


たまに流れ込む波に注意しながら川側を探し、キツネ石2個とロディン岩1個を見付けました。


キツネ石は加工には向かない素材ですが、表面を耐水ペーパーで擦ってあげると滑らかになり触り心地は良くなります。(要は艶消し仕上げです)
見本だったり飾石などにするには良いサイズ、いろいろと試したいと思います。

ロディン岩は明るい黄緑が入っていて、最近はあまり見かけないので確保。
水石ではなく景色を楽しめる飾石として磨いてみようかと思います、鶯石(愛称)として春を感じさせる飾石になったら嬉しいな〜。(ヒスイとの区別が重要になります)


更に灰色ヒスイを発見、チャートに似ていますが質感が違い乾くと翡翠輝石が輝きます。
先端には淡い紫(滅紫)が入っているようにも見えて、石質自体もしっかりしています。
角張も強い事から加工素材として活用するのが最良だと思われます。(ヒビも無いし)




期待していなかったけど今回はヒスイと出逢えました。
一般的に人気のあるタイプではありませんが、陽気も相まって嬉しい出逢いとなりました。
これは河(イザナギ)からの贈り物かな?、ヒルコ神でもあり、ヒノカグツチのカケラでもある、神話に重ねると面白い世界が広がります。

イザナミ(海)が育てた(錬磨した)ヒルコ神(小さなヒスイ転石)とは異なる姿形は、人の手によってカタチを得る定めなのだろうか?
そう信じて造形する者たちの信仰により高められ、作品としてのイザナミ(大珠)とイザナギ(勾玉)が誕生したように思えるのは私だけなのかな?

現在はレプリカだらけだけど、王道を辿る者が引き継いでいる領域が在るのだと信じたい。
そして「それ」を見極められる人たちが存在している事も願っています。(今までの経験で確信していますけど(笑))

なんであれ、私は「神々(自然)との交歓」によって創作活動を進めて行こうと思います。


お馴染みのように話が逸れましが、楽しい探石でした(笑)
これで今回の探石記録を終えます。
2019年11月14日
例年なら今頃から紅葉が綺麗に山を染めていきますが、どうも茶色が目立ち美しくありません。(先日に行った信州は見事な紅葉でした)
今年は遅いのかな?、海谷の山奥では紅葉が見頃と聞いたので標高にも関係がるのでしょう。(震え上がるほど寒い日が少ないからかな?)
でも山が美しくなるのは嬉しいけど、その代償が「寒さ」なら暖かい方が良いと思う歳になっています(笑)

それでは11月二回目の探石記録を書きます。

まずは押上の海岸、この日は久々に気持ちの良い秋晴れとなり最高の日和でした。(11/13)
人もおらず浜を独り占め状態でしたが、肝心の浜の状態が最悪でした…。





青い空と碧い海、風も弱く波は強めでしたが前回より激しくありません。
最高に気持が良い環境ですが、浜は砂だらけ、初っぱなから探す気さえ起こさせない程に砂で覆われていました(笑)


こればかりはどうにもならない…、とりあえず写真を撮影して探せる可能性が高い青海の海岸へ向かいました。(これだけ砂が多いと、どの海岸も砂が上がっています)


青海の海岸に到着、浜の砂場には大量の流木が打ち上がっていました。
海が荒れたのか、川が増水した際に氾濫したのか、毎年同じような感じにはなっています。




波打ち際へ向かうと、やはりこちらも砂が多く残念な状態でした。
探石を楽しむ人の他に釣り人も訪れていましたが、そちらの釣果もあまり良くないようです。





せめて面白い石を見付けたいと思い、乏しい状態の中で見付けた石たちです。
ある程度に珪化しているキツネ石1個、結晶片岩っぽいキツネ石1個、紋様が面白い流紋岩の大小2個です。(持ち帰ったのは結晶片岩っぽいキツネ石と紋様が面白い流紋岩の大)


「せっかく来たのだから成果を残したい」と言った心情、それは人間の弱さなのかな?
「執着と情熱の違い」を認識して向き合う事が重要です。(執着は目先、情熱は未来視)


海岸の右奥(河口側)にも行きましたが、やはり砂が多く良い出逢いはありません。
海と川の合流地点でロディン岩を見付けましたが、表面がガサガサで飾り石としては活用できそうにないので川に戻しました。





そうこうしている内に海が荒れだしてきました。(ちょうどお昼時)
川の流れと海の波とがぶつかり合って激しくうねり危険、巻き込まれたら最後です。


諦めが肝心と言う事で、今回はこれで帰りました…。
それでも環境は最高(何度も書きますが)、ソーラーパワーを充電できたし気晴らしになりました。(ちょっと多めに歩いたから疲れたけど(笑))

ヒスイが拾えた前々回と前回と比べると、拾えなかった今回の方が楽しかったな。
昔は違ったのに…、遠方から探しに来ると成果を重視しますが、近場だと執着が薄れるのでしょうね。(ヒスイに対しての慣れもある気が…)
更に「陽気が最高だった」って事があるのでしょう、このところはスッキリしない天気が続き気持的に滅入りがちになったのだと思います。

ここで感じるのは「やはり現実(自然)は凄い」って事で、人間社会と違い共同で幻想を維持しなくても、圧倒的な魅力(影響力・重力など)で人に真理を認識させます。
この力の一部でも良いので魂に宿せたなら、単体による幻想を維持する事が可能で、理想的な規模の「共有の幻想」を成せる気がします。(共同と共有は違う)

それが可能なのか、私の人生を使って試しみて結果を出したいと思います。(一人の人生では足りない気もするけど(笑))
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