2019年12月29日
え〜、今年の締めくくりとして前回は海へ行ったのですが、またまた快晴となったので今度こそ正真正銘の「今年最後の探石」へ出かけました。
年末の挨拶を済ませたばかりなのですが、特別編として楽しんで下さい(笑)
それでは12月五回目の探石記録を書きます。
以前から晴れとの予報でしたが、これほど晴れるとは思いませんでした…。(12/29)
この快晴を楽しまない手はない!、と押上の海岸へ向かった次第です(笑)
日曜日だったので数人が訪れていましたが、やはり冬期の海は静かなものです。(長居するのは釣り人と探石人だけです)


今度こそ探石納めと決めて来たので、小砂利が多いけど左側から探しました。
直感的に何かに出逢える気がしていて、迷いはありませんでした。

歩き慣れた浜辺を黙々と進み折り返し地点に到着、ここまで来ると大きめの石がゴロゴロしています。(波はやや強め、でも風は穏やかで気温も低くはありませんでした)
紋様の面白い大きめの石を探しやすい場所で、ヒスイを探すのには適していないです。

まずは流紋岩1個、キツネ石1個、石英斑岩1個、ロディン岩1個、ヒスイ輝石岩1個を見付けました。

大きめの流紋岩は折り返し地点で発見、紋様が複雑で魅力的、形も良いし座りも良い、飾石や文鎮に最適です。(縄文土器の「紋様の原点」にも少なからず関わっているように思える)
キツネ石も折り返し地点で発見、通常より珪化が強めで緑色の石英部分は結晶っぽくなっています。(よって磨けば緑色石英が輝くかもしれません)
石英斑岩は紋様にメリハリがあって良い感じ、こういったのを優先して集めています。
小さなロディン岩は黄緑が入るタイプ、磨けば光るので見本として活用できるでしょう。(ちなみに名前が気に入らないので「鶯石」と私は呼んでいます)
ヒスイ輝石岩は非常に艶やかで、見付けた瞬間にヒスイだと認識したのですが、「ちょっと純度が低いかも?」って感じです。
ソーダ珪灰石が混ざっているのかな?、手触りと重さはヒスイそのもの、表面に翡翠輝石が見られないので難しいですが、光沢があるのでまずヒスイ輝石岩で間違いはないでしょう。
今度は左側から右側へ、来た道を戻りながら探し、新たな出逢いを喜びながら右側入口に到着。
こちらは多くの石たちが広がっていて、様々な楽しみ方を体験できます。

こちらも黙々と探しながら歩き折り返し地点て一息、まずは中サイズの流紋岩2個とロディン岩1個を見付けました。

さっきの同様、流紋岩は紋様の素晴らしいのを発見、見ているだけで癒されるし、吸水性が良いので除湿や加湿にも使えそうな気がするな〜。(苔を育てるのに見栄え的にも良いかも)
ロディン岩はうっすらと黄緑が入り形も面白い、最大の魅力は磨けばヒスイ並に光沢を示す事で、きちんと区別して活用すれば豊かさを感じられる石です。(これも鶯石と呼ぶタイプ)
次は小さなカケラたち、石英斑岩2個、流紋岩2個、ロディン岩2個、シーグラス1個、ヒスイ転石6個です。

繰り返しになりますが、石英斑岩と流紋岩は紋様と形を重視して集めています。
ロディン岩は「鶯石タイプ」か「アケビ石タイプ」を重視して集めています。
シーグラスは…、とにかく丸くて綺麗なのを拾います(笑)
そしてヒスイ転石、これらは左側の戻りで見付けました。
小さなヒスイ転石は小砂利の方が上がりやすく、運が良いと同じ場所で一気に見付かります。
行きでは探せなくても帰りで見付かる事も多くあって、歩かず浜で待っていても上がる事があので、自分にあった探し方で楽しむのが良いでしょう。
特に見付けた際に驚いたのがこれ、もう誰が見ても解るし、あれば拾う事でしょう(笑)
しかも形がルースみたい、思わず疑って裏を確認すると自然の状態で安心しました。
レア度は4.5くらいかな〜、レア度4を越えると誰でも分かるヒスイになります。


他にも淡紫のや、本来は明るい紫が入るタイプなのに入っていないのや(笑)、いろいろなタイプのヒスイ転石が見付かりました。
続いて帰りの途中で大きめのヒスイ転石を発見。

灰色ですが石質が良く、押上錬磨なのでツルツルのスベスベ、まるで幼児の肌のようです。
この特徴もヒルコ神を想わせるのでしょう、このまま磨いて飾り石にします。
ちなみに行きの際には釣り人がいて探せなかった場所にありました(笑)
最後は極めて珍しい赤瑪瑙を発見、ここまで赤いのは初めて拾いました。



初めは「赤いシーグラス」だと思い普通に拾い上げました。
赤いシーグラスは拾った事がなかったので、サンプルとしてラッキーと思っていたのですが、それよりも貴重な赤瑪瑙と気付いた時は体がビクッとなりました。(良質のヒスイ転石と出逢って以来の反応です)
内側には水晶部分も見られ、玉髄部分のみが赤茶色に染まっています。
佐渡から流れ着いたのだろうか…、いや糸魚川にも昔は瑪瑙が出たので、そのカケラが転石となって上がったと考えても良いと思います。
低い確率で「誰かが落とした、あるいは捨てた」可能性もありますが、研磨されている部分がないので大丈夫でしょう。
贅沢を言えば「もっと大きな塊が欲しい!(ヒスイ転石もそうですが)」、もし出逢えたなら自然研磨の状態で宝物にする事でしょう。(この小さいカケラもサンプルとして大事に保管)
まだまだ糸魚川の「石の領域」は深いですね…、この遊びは終わる事はありません(笑)
私の場合、遊びと仕事が一体化しているので幸せですが苦労もします、でもどんな生き方をしても楽には生きられないので、納得のできる生き方を選ぼうと思います。
これで完全に今年の探石記録は終わり、前回がヒスイの拾い納めとして執着しましたが、今回は多くの美石やヒスイ転石と出逢えたので「自然体で良かったのかな?」、と思いました。
それでも加工素材としてのヒスイ転石も貴重なので、探しに行ったことは無駄ではなかったと感じます。(久々に姫川河口の景色も楽しめたし)
後悔と言えば、先日に東北から作品を購入しに来てくれた人がいました。
しましタイミングが合わず、その若者と会う事ができませんでした…。(電話での対応だけでした…)
販売している品は物産センターに出品していますので店員さんが対応できますが、なるべく同士とは話してコミュニティーを広げたいですね…。
課題は仕事をしながら常駐できる場の開拓だな、少しずつでもカタチにしたいです。(事前に連絡してくれれば今でも対応は可能です)
話が長くなりました…、それでは再三となりますが、良いお年をお過ごし下さい!