多くの人の“大切なわたしのかけら”となることを願いまして…
ホーム作者の思考
作者の思考
作者の思考:815
«前のページ 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | ... 41 次のページ»
2021年09月15日
夏の日差しから秋の日差しへと変わって行くのを感じます。
日中は残暑でクーラーを入れたりしますが、外の日陰にいた方が涼しかったりします。(冷たい風が吹くので)
夏が恋しくなる冬が訪れるまで、この心地良い暑さを楽しもうと思います(笑)

それでは9月三回目の探石記録を書きます。

朝から気持ち良く晴れたので、押上の海岸へ探石に出かけました。(9/15)
午前9時頃の海岸、ちょっと気が急いてしまい、いつもよりも早い時間での探石です。
浜辺の環境は強風で波も長く押し寄せる状態、これは厳しそうでした。



到着すると10人ほどのチビッコたちが、先生らしき人とガイド(ジオパークガイド?)の引率で野外学習を開始する直前でした。
ちょっと危険な感じもしましたが、右側は「海水で濡れていない場所」を多く確認できたので、波に近づき過ぎなければ一定時間内は大丈夫でしょう。

小学生の低学年くらいのチビッコたちだったので、大人の言う事も聞くので守りやすい、これが大人数のチビッコ(小学生以下のチビッコ)だったら即刻中止だったでしょう。


海岸の入口付近では、ガードレール?にネットをかけていました。
詳しく聞くとチビッコの落下防止などが目的のようです、確かに遊具代わりに遊ぶチビッコもいますので念には念を入れての事なのでしょう。(私もそういったタイプの子どもでした…)


現場監督さんも野外学習のチビッコたちを案じていましたが、大人3人が付き添っていたので遠くで様子を見守っているようでした。


本当は私も右側へ行きたかったのですが、学習の邪魔になるのも無粋なので左側へ行きました。
こっちの入口付近には乾いている浜辺はありません(笑)、よって学習の場に右側を選んだのは正解だったと言えるでしょう。


しかも砂と小石だらけ…、まぁ、この時期は毎年こうなので仕方がないな〜。
それよりも「目で石を探しながら、耳で波の音を聞いて危険を回避する事」が重要になります。

奥へと進めば大きめの石が増えて行く事も知っているので、巡礼の如く決められた順を追って歩きます(笑)

一通り歩いて折り返し地点に到着、こちらはかなり石たちが押し上がっていました。
こうも押し上がってしまうと重い石は下に沈んでしまい見付かりません…、石たちを引き戻す波が来るまで我慢するしかないのでしょう。




この時点では、ネフライト2個、オンファス輝石1個、黄緑が入った小さなロディン岩1個です。


オンファス輝石が見付かったので嬉しい、かなり分かりやすいタイプです。


戻り際では、一部に黄緑が入ったロディン岩1個、白ヒスイの転石1個を見付けました。


初心者なら間違いなく「一部に黄緑が入ったロディン岩」がヒスイだと思うでしょう。
特に初めは「ヒスイで在ってほしい!」と言う願望が、探し求める者の目を曇らせるので注意が必要、その弱さを克服してから一歩目が始まると言えます。

白ヒスイの転石は、キラキラの翡翠輝石は肉眼では確認できませんが、乾かすと光沢があり手触りと石の特徴からヒスイだと識別しました。
このタイプはソーダ珪灰石にも似たのがあるので、注意して確認する必要があります。
硬度の違いから、やはり手触りが異なるので触覚もバカにはなりません。(特に作る側の人は、触覚が敏感だと思います)


更に黄緑が美しいロディン岩を発見。
一瞬ですが血が沸く感覚が巡りました…、でも「黄緑」を認識した刹那に治まりました(笑)


ロディン岩の中でも美しいタイプ、愛称で「鶯石」と呼んでいます。
人で言えば「憧れて成り損なった」のか、それとも「美しさを求めたら類似した」のか、神々(自然)の意志は分かりませんが、普通に美しい石なので嬉しいです(笑)


海岸の入口に戻った頃、ちょうどチビッコたちも帰るようだったので、右側の探石もしてみました。(事故もなく無事に学習できたようで良かったです)




こちら側の折り返し地点、ここまで来ると波が浜辺を覆います。
歩くには、いざとなったらテトラを駆け上がる瞬発力が必用になりますが、波が引いた時に浜辺を駆け抜けても大丈夫です。(どっちも大人になってからの話だし、そうやって来ても見付からない事が多いので意味無いかも(笑))




こっちで側は、ヒスイ転石2個を見付けました。(入口方面で見付けました)


白と灰色のヒスイは、白部分の純度が良く長方形の微細なキラキラ(翡翠輝石)がビッシリ確認できます。
白部分の脈が7mmほどあるので、そこで切断してルース(不定形のルース)に加工すれば思い出をカタチに出来るでしょう。(見付けたのが私なのでサンプルとして保管しますが(笑))
白ヒスイの発色が明るめなので、乾かさないと曹長石や石英との区別が難しいタイプです。(水に濡れると透明度も増すので紛らわしい…)

もう一つのは、純度が低い部分(裏側などに不純物)があってヒスイ輝石岩と言った方が良いのかもしれません。
こちらも先端が良質なので、その部分を切り出せば純度は保てます。(ほぼヒスイだけの品に成るって事です)

どちらも波打ち際にあったので、チビッコたちは近づけなかったのでしょう…。
大人になってから、再び探石を楽しんでくれたら嬉しいです。(あの中の数人でも)


もう汗だくにはなりませんが、それでも汗と波しぶきでベタ付きます。
夏のように冷水とはいきませんが、シャワーを浴びてスッキリすると「仕事した感じ」があるのが面白い(笑)、でもこれだけを繰り返さないよう気を付けねばなりません。

これで今回の探石記録を終わります。
2021年09月09日
ヒスイで制作したリング(輪)とシルバーアクセのコラボが完成しました!(完成の報告と画像が送られてきました!)
単体でアクセサリーとして活用できて、レザーブレスとも合わせられる(脱着(交換)が可能)な品、もう何年も前から考えていたカタチが一つ完成しました。

前回に紹介した試作品から更に爪と側面にデザインを施してもらい、身に付けやすさに必須である軽量化にも成功しています。(高見沢さんが成功させた)
これなら単体でも首飾りとして通用するでしょう!、幾つか色のバリエーション(ヒスイの種類)を増やし、脱着可能の機能をフル活用したいと思います。(デザインは竜の爪と鱗をイメージしています)




黒ヒスイが合うのは分かっているので、透明度の低い(だけど純白に近い)白ヒスイで試したところ、こちらの相性も良いことが分かりました。(確信はありましたけど)
なまじ透明度があるとぼやけてしまうようで、周りを囲うため光の透過を十分に活かせない仕様なのだと認識しました。(最も光を透す中央が貫通しているのだから当然だ(笑))

ですが最初から「そういったヒスイ」(透明度は乏しいけどコントラストや模様が良いヒスイ)を、活かす為に考えたデザインなので、その試みは成功したと言えます。(私の原点(初心)と言える探求心からのカタチです)
私の全ては「そこから始まっている」ので、今後もその想いを大切にして行こうと思います。

シルバーアクセは高見沢さんとのコラボでカタチになり、レザーブレスは小松さんとのコラボでカタチにできました。(協力を有り難うございます!)

結果的には三人のコラボになりますが、どちらも「二人でのコラボ」で成り立つ事ができます。(レザーブレスは、「ヒスイリングのみのバージョン」もあります)
この事により、ギリギリ利益を出せる作品になりました(笑)
これも大切な事で、誰かが低賃金労働(コストに見合わない仕事)を担わなければならないのなら、「発案者である私」がするのは当然です。(本来の目的は「表現の開拓」なのでから)

それでも、お互いに考えながら金額を提示してくれるので本当に助かります。(それ以上に同志が提示価格で購入してくれるのが救い、だから前に進んで行けると言えます)
自身の作品なら自分の好きに作っていけば良い(売れなくても)ですが、コラボ作品は「それぞれの想い」が込められているので、私一人の自己満足で終わらせるわけにはいきません。(例え売れなくても「売っていく姿勢」は示さなくてはならない)

それが協力してくれた方々に対する礼儀だと言えます。(支えてくれる同志にも然り)

今はまだメールでの報告のみで手元に品はありませんが、友人により手元に届いたらカタログ兼ギャラリーに掲載したいと思います。(届いてから紹介すれば良かったのですが、嬉しすぎて先行しての紹介です(笑))
2021年09月07日
昨日の今日なのですが、またまた押上の海へ探石に行きました。
「どんだけ暇なんだ?」って思う人もいるかと思いますが、私の場合は「安定を失っている分、自由が在る」ってだけです(笑)
余裕があるわけでもないし、だからと言って全く余裕がないわけでもない、自分が選択した道をバランス良く生きようと足掻いている感じです。

それでは9月二回目の探石記録を書きます。

数日前から予報で晴れる事は分かっていたので期待しましたが、昨日(9/6)に比べると雲が多く快晴と言う感じではありませんでした。(9/7)
特に青海側の雲は薄く広がっていて、頻繁に太陽を隠す事が多かったです。



それでも海には数人が訪れていて、秋晴れと言える日和を楽しんでいました。


今回は久々に右側を探石、小石だらけの浜を見て「以前はこの状態の中を探していたのだな」と懐かしくなりました。


波は変わらず強くて長め、前日よりも強い海の濁りを見るに、川の上流(山側)は雨が降り続いた事が予想されます。
濁りを増し荒れる海、秋を実感する空、心地の良い爽やかな潮風を感じる度に「煌めいた夏の終わり」に寂しさを感じます。(でも、そのお陰で探石を楽しめる(笑))


いつもより歩きやすい浜辺を楽しみ折り返し地点、こうも右と左とで空の景色が違う地域も珍しいように思えます。(糸魚川は「狭間」って感じの場所なのかな?)




この時点で見付けたのは、模様が美しく透明度も抜群の玉髄1個、純白に近い美しい白ヒスイの転石1個、滑らかな石質のオンファス輝石1個です。


白ヒスイの美しさには驚きました、初見では陶器の破片に見えました(笑)
この白さは、先ずは陶器の破片を疑い(良くある事です)、次ぎに石英を疑います。(アラレ石系も疑う)
姿形から陶器ではない感じ(違和感)がしたので手に取り確認したところ、目が覚めるような光の膨張を示す白ヒスイの転石でした。(乾くと長方形の微細な翡翠輝石たち(キラキラ)が輝きます)

探石を開始して5分くらいでの出逢い、この時点で「目的は果たされた」と言っても過言ではありません(笑)
その後に、同サイズの玉髄とオンファス輝石を見付けて、更にテンションが上がりました。


帰り際では、オンファス輝石1個、ロディン岩1個、ネフライト1個、シーグラス1個を見付けました。


相変わらずオンファス輝石は嬉しい、こっち側の方が見付かる確率が高いように思えます。

ロディン岩は、かなり紛らわしいタイプ、黄緑が見えなかったらヒスイと間違えるでしょう。
光沢はあるけどキラキラ(翡翠輝石)は見られない、でもそういうヒスイ転石(特にこの色調の転石)もあるので、吟味が必用になります。


環境は前回の方が良かったですが、探石結果は今回の方が良かった、連続で訪れた事は幸いだったと満足しました。

「そろそろ帰るか」と空を見上げると、太陽の周りに虹(アーク)が出ていて、何か祝福された気分になって嬉しくなりました(笑)




これもヒスイ日和であり、「神々との交歓である」って事を実感した日でした。

これで今回の探石記録を終わります。
2021年09月06日
猛暑だった夏も過ぎて行き、今は再び雨の多い日が続いています。
糸魚川で開催される予定だった様々なイベントが中止になり、私個人が求めている「石好きのコミュニティーの場の開拓」も延期せざるを得ない状態となってしまいました…。(まだまだ単体で生きろと言う事なのだろうか?)
でも幸いにも同志たちのお陰で、8月の売上げはどうにかなりましたので先に進む事ができます。(同志の皆さん、有り難うございます!)
工具の修理が終わり次第に創作活動を加速したいと思います。(芸術の秋に入りますし)

それでは9月最初の探石記録を書きます。

この日(9/6)は、早朝は晴れていたのに急変して雷雨となり、午前中はバケツをひっくり返したような雨になりました。(短時間だったのが救いでした)
午後は予報では曇りとなっていましたが、これまた急変して快晴となったので、このチャンスを活かすべく押上の海岸へ向かいました(笑)

空には少し雲が残っていて太陽が陰る事もありましたが、潮風によって山側の雨雲が広がる事はありませんでした。



探石する左側に先客がいましたが、近づかなければ視界に入らないので問題なし、お金では買えない爽やかな潮風を受けながら探石を楽しみます。


波は強く長めで、午前中に降った雨が川を濁らせたので海にもその影響が見られました。
しかし、波打ち際には殆ど影響がなく太陽光で煌めく石たちが良く見えました。(午前中まで暗かったので、キラキラ輝く石たちが宝石に見えて目が眩みました(笑))


太陽が出た事で気温も上がったようですが、潮風がその熱を緩和させてくれたようです。
もう8月のような暑さは無いのかな?、いや、急変するからまだまだ油断はできません。(油断大敵です)


ゆっくり楽しみながら歩き折り返し地点に到着、先客のおじさんも見えなくなりプライベートビーチになりました(笑)


すれ違う際に会釈はするものの、以前のように会話をする事はありません。
これも感染対策の一環なのでしょう、ここでの会話によるメリットよりもデメリットの方が大きいと各々が判断しているのだと感じます。(最初から接点を持たない人はいるけど)
手話ができれば別なのでしょうけど、笑い合う事は防げませんね…。


この時点で見付けたのは、模様が好みの石英斑岩1個、良質のネフライト2個、水色と白色のシーグラス2個、求めているサイズのオンファス輝石2個、紫が入るタイプだけど入っていない(笑)ヒスイ転石1個です。


全体的に面白い石は見られませんでした…、タイミングが悪かったのか、運が悪かったのか、こればっかりは仕方ないです。
それでもオンファス輝石が見付かったので良かったです!

ヒスイ転石とも出逢えました、人によってはこのレベルのヒスイ転石では満足しないかと思いますが、識別能力の練磨には「もってこいのタイプ」なので、見極められて良かった〜。
キラキラ輝く石たちの中でも、僅かに輝きが増している(膨張している)のを認識できたのは自信に繋がります。(老いに向かっているので(笑))


更に帰り際に、碧っぽいネフライト1個、純度がイマイチなヒスイ輝石岩1個、透明度が抜群の玉髄1個、濃緑で良質のオンファス輝石1個、を見付けました。


碧だとネフライトの特徴が強く、青(紺)だとアルカリ角閃石岩の特徴が強い気がします。(個人的な見解)

ヒスイ輝石岩は、触り心地に違和感があったので「純度がイマイチ」と感じました。
乾かすと光沢が見られキラキラと輝く部分も確認できますが、その部分は石英や曹長石に近い感じがします。

玉髄とオンファス輝石は良質、磨けばピカピカになります。
どちらも見本として活用できそうです。


晴れ予報の明日を待たず(待てず)に海へ行きましたが、十分に探石を楽しめました。
ここまで潮風を爽やかに感じたのは久しぶりです、やはり夏の暑さとは異なっているのでしょう。
爽やかな秋晴れが続くと良いなぁ〜、また海へ遊びに行こうと思います。

これで今回の探石記録を終わります。
2021年08月31日
高見沢さん(シルバーアクセサリーの作家さん)とコラボを進めている「土器リング」のバリエーションが増えました!
多彩なヒスイのルースによって表情が変わります、碧系のヒスイ(青海)が気に入ってくれたようで、ご自身用に指輪を仕上げたそうです。(焼町土器をモデルにしたデザインが良い感じです!)





他にも眼鏡ホルダーを試作したそうです。
なかなか面白い発想です、普段から眼鏡を使用している人ならではの活用だと感じました。



女性なら白ヒスイを基準にして淡緑(淡翠)〜淡紫へと変化させ、男性なら灰〜黒を標準にして青〜碧を奨めると言いように思えます。(意見交換などで感じました)
ちなみに、女性はどっちでも似合うので選べる範囲が多くて羨ましいと思いました(笑)

老眼が始まった私に必用になるかも(笑)、腰に着けたりするのも良いでしょう。
オッドアイみたいに色違いにしても面白いけど、眼鏡ホルダーとしての機能が失われてしまうのは勿体ないかな〜。(眼鏡を使わない人用にすれば良いのかな?)

私にはないアイデアでカタチになって行くのは嬉しい限り、糸魚川ヒスイの役割である「お守り(魂の器)」を兼ねながら、普段から身に付ける品になるのは私が求めていた「一つのカタチ」でもあります。
ルースに加工したヒスイは、私自身が本領発揮した作品のカケラでもありますので、その繋がりは未来永劫途切れる事はないでしょう。(本殿と繋がり続ける感じです)

この活動が「幻想と現実の神々との交歓」の一助(アシスト)になれば幸いです。
2021年08月28日
8月も終わりを向かえます、去年に引き続き忍耐の夏でした…。
コロナウイルスの強迫観念は更に強まり、そこに自然災害も加わって最悪の夏になった人たちも多いかと思います。
「これが普通になって行くのだ」と覚悟を決めて生きる時代が到来しました…、日出る命の若者は頭を使って「幻想と現実」を見つめて生きて下さい。

それでは8月二回目の探石記録を書きます。

月末になるにつれ、晴れる日が続くようになりました。
この日も午後から晴れの予報で、午前中から太陽が顔を出したり隠れたりしてました。(8/27)
いつものようにお昼頃から探石を開始、最初は山からの薄暗い雲が太陽を隠していました。(右側は青空が広がっていましたが…)





ちょっと残念な景色ですが、厳しい暑さからは守られるので歩きやすかったです(笑)


探し始めると年輩の女性に声をかけられ、「ヒスイはどんな石なのか?」と言う初歩的な(でも最も多い)質問をされ、詳しく説明して最終的に「自分が綺麗だと思う石を探す事」を提案しました。(ヒスイに固執すると苦しいだけなので…)
蔓延防止により、石のガイドも中止していて頼めなかったようです…。(楽しい思い出を残してほしかったので薬石を教えました)


やや暗い(けど涼しい)浜を歩いていると、次第に太陽が顔を出し始めました。
一気に高まる体感温度、目が覚めるような美しい景色が広がりますが、もっと目が覚めるような灼熱地獄の時間が幕を開けます(笑)




この時点で見付けたのは、青っぽい軟玉(アルカリ角閃石岩?)1個、ヒスイに良く似たロディン岩(鶯石タイプ)2個、探していたサイズのオンファス輝石1個、チャートそっくりのヒスイ転石(チャートの方がヒスイに似ている?)1個です。


どうみてもロディン岩がヒスイに見えますね…。(特に右の黄緑を示す石が(笑))
なんて紛らわしいのだろうか、オンファスにもそっくの石があるし(多少は混ざっているのか?)、視覚だけでは識別が難しい時があります。
なので乾かして触り心地を確認する事が必須、でも自然光が乏しいと精度は下がります。(よって太陽光が一番大切になります、暑くても(笑))


帰りは陰る事なく常に灼熱地獄…、気晴らしと言うより苦行のようでした(笑)
そんな中でネフライトを3個発見、なかなか良質なタイプです。


大きめの2個は、石器(磨製石器)を作る縄文人だったら喜んだでしょう。
石器(道具)じゃなくても活用可能なので、とりあえず保管してみます。(縁が無ければ海(イザナミ)へ返します)


帰る頃には薄暗い雲は無くなり、浜辺で海を楽しむ人も多くなりました。
午後から晴れの予報は当たりでしたが、この状態で探していたら確実にバテたでしょう(笑)



ヒスイ日和となった(本領発揮をした)海から離れるのは残念でしたが、汗だくになったオッサンは家に帰りシャワーを浴びます(笑)

どうにか二回目の探石を楽しめました、また海へ遊びに行きたいと思います。(8月は最後かな〜)


これで探石記録を終わります。
2021年08月20日
最近は再び梅雨が訪れたかのように雨が降り続いています。
大雨警報も出ましたが、私の周りでは目立った水害は今のところ見られません。(より自然に近い里山への影響が大きいのだと思います)
都市から離れると自然災害、自然から離れたらコロナの渦、いよいよ人類の逃げ場が無くなってきたように思えます。(共同幻想の危機なのでしょう…)

どう生きた方が幸せなのか、改めて考える必用があるのだと思います。
資本の恩恵を受けて生きる限りワクチン接種は必須になるのでしょう…(団体行動なのだから…)、自給自足なら誰も文句は言わないけど、その「動物的な強さ」を示せる人がどれだけいるのだろうか?(きっと選択権は「その人たち」にしか無いのでしょうね…)

どうあれ私は全てに適応してやろうと思います。

それでは8月最初の探石記録を書きます。

晴れが続いた日は猛暑で断念し、その後は雨が続き断念。
しばらくは探石を楽しめずにいましたが、やっと条件が合う日に海へ行けました。
この日(8/20)は午前中は晴れて、お昼頃から天候が崩れて雨になる予報、いつもはお昼頃から楽しむのですが、時間制限(天気の崩れ)があるので午前10時頃から探石を開始しました。



お盆を過ぎると海が荒れ出すので、さすがに海水浴を楽しむ人はいませんでした。
それでも浜辺で石拾いを楽しむ人たちは訪れていて、それぞれに糸魚川の海を楽しんでいました。(チビッコも、一生懸命にヒスイを探していました)

青空が広がっていますが、大きく薄い雲が太陽を隠したりするので、その間は暑さが和らいで助かります。(自然光も十分なので丁度良いです)


環境自体は良いのですが、浜は小砂利が多く押し上がり、早い波で目が回ります。
ちょっと期待できない感じでしたが、久々の探石を楽しむのだから贅沢は言えません。




ひたすら歩き折り返し地点に到着、入口から離れるとプライベートビーチになります(笑)
太陽も顔を出して全快モード、本当に雨(あるいは曇り)になるのか?、と思うほどに強烈に照りつけました。
まだまだ夏なのだと体感した暑さでした…。(午後は数分間だけ小雨が降り、その後は曇ったり晴れたりを繰り返す天気でした)




この時点で見付けたのは、石英斑岩(薬石)2個、ネフライト3個、オンファス輝石1個、玉髄1個、シーグラス2個、ヒスイ転石1個です。


石英斑岩(薬石)は、手頃なサイズで持ち歩いても苦になりません(笑)
薬石として流紋岩とは分けていますが、総称なので含めても問題はないのでしょう。(多分)

ネフライトは、1個だけアルカリ角閃石岩とした方が良い感じがします。(青っぽいやつ)
微妙な硬度の違いは純度に依るのだと思います。(多分)

オンファス輝石は、濃い色で泥岩との区別が難しいタイプです。
もっと分かりやすいのが欲しいのですが、昔に比べると見付からなくなりました…。

玉髄は、透明度が高く縞模様が乏しいタイプです。
磨くと美しく輝くので、一定数を集めたら磨こうと思います。

シーグラスは、珍しい青色のがありました。(極小ですが)
水入りの洒落た瓶に入れて集めています(笑)

ヒスイ転石は、小さいですが見付ける事ができました!
遠目だとロディン岩にも見えたりしますが、間違いなくヒスイの特徴を示しています。

裏側にはヒスイらしい緑があり、光沢や肌触りでも判別できます。
波が強めだったので、波の影響を受けやすい平らな形状により打ち上がったのだと思います。


レア度は3くらいで、この緑が在ると無いとでは大違いですが、このサイズだと価値としては高くなりません。(加工すれば価格を引き上げられますが)

サイズがどうであれ、最初にヒスイが見付かると「この状態でもヒスイを見付けられるのだ」と、強気になる傾向がある気がします。(そしてその後の集中力が低下する(笑))


帰り際に良質のネフライトを発見。
かなり良質なのが分かります、ブドウの果肉みたいで美しい!


厳しい暑さだったので食べたくなりましたが、歯が砕けるので思い止まりました(笑)


予想以上に暑かった〜、甥が大きくなったので夏の海へ行く事(海水浴の相手)はなくなり忘れていましたが、浜辺の灼熱地獄で若き日を思い出しました。(走馬燈か?)
晩夏だと油断していましたが、まだまだ熱中症に気を付けなければなりません。(十分な水分補給をして楽しみましょう)

久々の探石でしたが、ヒスイに出逢えて良かったです。(今回の探石記録は終わります)



最後にコラボ用のルースの紹介、さまざまな色のカケラでルースを制作しました。
どんな活用が待っているのだろうか、こればかりはコラボする作り手のセンス次第です。


ここから表現が広がって行けば嬉しいな〜、現実逃避(共同幻想)は厳しい状態ですが、究極逃避(神々との交歓)は未だ健在なので、その領域を進めたいと思います。

厳しい世の中ではありますが、支えてくれる方々に感謝して創作活動を続けていきます。(生き金にするよう努めます)
2021年08月10日
今回は、シルバーアクセの作家さん(高見沢さん)とコラボした「流青の指輪」の紹介をします。

姫川の清流(海原の海流)を映した青ヒスイを加工して「流青の指輪」を制作しました。
リングサイズは24号で、男性用に作ってもらいました。(参考になりませんが、私の左手の人差し指や、右手の中指にピッタリのサイズです(笑))


モチーフは叢雲の指輪と同じく「縄文土器」で、こちらの方が早く試作に入っていました。
様々な意見交換を繰り返した結果、少し遅れての紹介となってしまいましたが、まずは無事に仕上がった事を感謝したいと思います。(細部から作り手の拘りが伝わります)


こちらが確認用に送ってもらった画像です。




重厚感を感じるデザインにしながらも、身に付け易さを考えて可能な限り軽量化してあります。
燃えさかる力強い火焔型とは違い、優美で素朴な曲線が「命の流れ」を感じさせてくれます。(現物の「焼町土器」を見に行ってデザインの参考にしたそうです)
姿形も相まって流青ヒスイが「宇宙から見た地球」に見えるのは、私だけではないでしょう。

デザイン自体が高見沢さんの考案なので、そちらの工房でも取り扱って頂けるようになりました!
今後はヒスイのルースを提供する事でバリエーションを増やせます、資金的に厳しく諦めかけていましたが、作り手同士の協力でどうにか前に進めそうです。(急がずゆっくりと進めます)
商品名は「土器リング」になるのかな?、制作側で共有している名前です(笑)、ルースとサイズを変える事で様々な表情を魅せてくれると思います。

これでまた糸魚川ヒスイでルースを作る理由ができました!
なるべく模様が面白い芸術的な素材の活用を優先しますが、グレードの高い素材の活用にも挑戦したいと思います。(主に彫金作家さん頼みになりますが(笑))


同時に、レザーブレスに脱着可能なヒスイリングとのコラボも進めています。


「気軽に異なるヒスイリングを楽しめて、更に単体でも首飾りにできる品を」との想いで試作しています。
ワイルドさを出しながらも丁寧な作りを要求しているので利益を出すのが難しい…、通常のヒスイを意匠で高めて活用する事を目的としていましたが、ここまで来ると「それなりに主張するヒスイ素材」が必用になりそうです。(白ヒスイや黒ヒスイなら対応可能かと)

全てを一人で行ったなら利益は出しやすいのでしょうけど、仕事として割に合うのかは微妙、それにコラボとしての表現の開拓は進みません。

シリーズ化できるかは分かりませんが、納得の行くモデルを1点は作っておきたい(いつでも制作可能な体制を整えておきたい)、そんな感じで作ろうと思います。
まだ試作段階で、現物確認と一緒に送ってもらった丁寧な説明書(爪の細部の提案や側面の模様の提案など)を参考にして、更に完成度を増した品にするべく努力したいと思います。(まずはヒスイリングの交換からかな〜)


連日の暑さで文章を書く事にも頭が回らない状態でしたが、今日は暑さが弱まり久々に紹介文が書けました。(コラボ作品が届いた感動で目が覚めた事も大きいです(笑))
仕事(加工)は朝方の数時間しか行えずバテバテでしたが、夏終盤に向けて活動的に進めたいと思います。
流石に探石(ヒスイ日和の続き)は日中では倒れるかと思いますので、もう少し涼しくなったら書きたいと思います。(早朝に探す意欲は無いし、夜間にライトを照らして密漁者や不法入国者と間違えられるような探し方はしません(笑))


最後に、この不景気にも関わらず私の作品を購入して下さった方々(同志)に感謝します。
生き金にするよう努力しますので、引き続き応援をよろしくお願いします。
時々(頻繁に?)期待通りの方向へ進まない事があると思いますが、その点は大目に見て下さい(笑)
2021年07月15日
今回は天照大御神「翠昇」の七作目を紹介します。

光に淡く色づく雲のような淡翠のヒスイ「彩雲」を加工し、天照大御神を制作しました。
梅雨明けしたての太陽のような淡い生命色を宿し、その輝きは深緑へと向かう植物を祝福しているかのようです。
背景には梅雨の恩恵を受けた新緑の葉を配置し、厚い雨雲に覆われていた空を青空に変えていく「躍動の陽光」を表現しています。




前回の月読「翠月」とは違う素材での制作ですが、共通する「色づく雲のような景色」は十分に備えています。
淡く明るい翠が昇っていく景色を宿し、テーマの「翠昇」に相応しい作品に仕上がりました。
これから深緑へと進んでいく植物や、本格的な夏空へと変わっていく初夏の空を映しているようで、見ていると胸が高鳴ります。





透明度が高いヒスイなので、光に透かすと全体が神秘的に輝きます。
芽吹と彩雲の境界を加工したので僅かな石目が残りましたが、それが葉脈(龍脈)のような景色になりました。(秘めたる美なので段差もなく、一体化しています)
また、ごく僅かですが茶色みが残っているので、「大地から空に昇っていく(水蒸気として昇っていく)翠の揺らめき」も感じられるかと思います。






いつも通り満足な仕上がりになりました!

月読「翠月」と同様に、この1点分しかプレートを切り出せませんでした。
やはり海岸転石からの加工は制限が多く難しい…、でも悠久の時を海で漂っていた(イザナミに抱かれていた)ヒルコ神に、新たな姿(表現)を施したと考えると光栄にすら思えます。

イザナギ(河川)によって分解されたカグツチの欠片も然り、始まりの神々によってもたらされた「魂のカケラ」を扱えるのは幸せな事だと思います。

今の仕事を選んで良かった、そして選んでもらって感謝です!
この期に及んで迷いはありませんが、いつになっても付きまとう不安(弱さ)が踏み出す足を躊躇させます。
それでも、それと共に信じる道を歩んで行こうと思います。(自分の半身なのだから)

もしかしたら作る事に逃げているのかもしれないけど、そうであるならば「作家による究極逃避を魅せてやる」って話です(笑)
2021年07月13日
やはり7月に入ってから雨が降り続く日が多くなりました。
大雨による水害で大変な事になっている地域もあるので、不安を感じながら経過を見ていましたが、一時的な雷雨は幾度かあったものの、致命的な水害は起こらなかったのは救いでした。
その後は太陽が顔を出し始めているので、短めの梅雨の最後の洗礼だったのかもしれません。(油断大敵ですが…)

それでは7月二回目の探石記録を書きます。

昨日は深夜に雷雨となりドシャ降りでしたが、一時間ほどで治まったので安堵しました。
そして次の日(7/13)は深夜の雷雨が嘘のように思えるほどの快晴(笑)、これは梅雨明けしたと思っても良いのではないだろうか?
降らなければ降らないで心配になりますが、一旦降り出すと早く明けるのを心待ちにするのだから、自然に適応して生きていくのも楽じゃありません…。





いつものように昼頃の探石、このプライベートビーチ感は何度体験しても良いものです。
ほとんど波はなく浜辺でチャパチャパしている程度、浅瀬の石たちも見えて良い感じです。


しかし、こういった状態は押し上がった石が締まっておらず、歩く度に足が沈みとても歩きづらい(見やすいけど歩きづらい)、きっと歩かず海を眺める人の方が環境に合っていたのでしょう。(沈みながら斜めの浜辺を歩くので腰が痛くなる…、そして年を感じる(笑))

先客がいた事を示す足跡が続きますが、そんな事を気にしていたらこのロケーションを楽しむ事はできません。(逆に、若干ですが歩きやすくしてくれた事に感謝しましょう(笑))
運を天に任せながら、石たちとの出逢いを楽しみます!


久々の陽光を浴びながら歩き、いつもの折り返し地点に到着。
昨夜の大雨は一時的だったので、川からの濁流で海が濁る事はなかったようです。(海流も関係したのかな?)
気温も真夏のような暑さではなく、初夏の到来を感じさせる清々しさがありました。




この時点で見付けたのは、流紋岩1個、石英斑岩1個、オンファス輝石2個、ネフライト1個、キツネ石2個です。


流紋岩と石英斑岩は「薬石」と呼ばれているタイプ、どちらも紋様が面白い石です。
双方を見分けるコツは「小さな石英の塊(ブロック)の有無」になるかと…、酸化した鉄分による茶色の紋様があるので斑点が見えづらく確認が困難、よって「小さな石英の塊(ブロック)」か「硬度」で識別できます。(流紋岩の方が柔らかい、でも加工しないと分からりづらい)

オンファス輝石はツルツルのピカピカ、特に白が混ざっている方はヒスイ部分を多く残しているようで、指に吸い付くような石肌をしています。(緑も濃くて純度が良い感じ)

ネフライトは透明度が高く色が丁度良い濃さです、鉄分を多く含むと黒くなるそうなので、これが適量に含んだ姿なのでしょう。(このタイプこそ「ネフライト」って感じがする)

キツネ石は少し紫がかったのと、ヒスイにそっくりなタイプを見付けました。
きっと同じキツネ石とは言えないのかもしれません、似ているタイプは「肌の質感が若干違う事」と「ヒスイ輝石が見られない事」で判断しましたが、緑閃石とか透緑閃石とかなのかも?、こういう微妙な石が一番困ります(笑)
とりあえず「総称としてのキツネ石」として分類します。


帰り際、せっかく見やすい海なので波打ち際の奥を見ながら歩きました。
その甲斐があって、集めている滅紫の灰簾石2個とオンファス輝石1個を見付けました。


滅紫の灰簾石は相変わらず綺麗に写りづらい…、滅紫の中でも明るめを選んで集めているので、もう少し綺麗な発色をしています。(肌はオンファス輝石に次いでツルツルです)
ピンポイントで切り出し加工しても映える素材ではないのですが、愛称として「アケビ石」と呼んでいる(私が呼んでいる)石なので不思議な愛着があります。
石と玉を分けて見ている私としては、やはり「玉に入る存在」として認識しているのだと思います。(不思議な魅力がある、灰紫ヒスイに通じる魅力なのだろうか…)

オンファス輝石は問題なく良質、暗めの石と一緒に映すと明るく写りますが、実際は落ち着いた色合いが魅力的な石です。
この石も滅紫の灰簾石(アケビ石)と同じ系統の魅力を放っているように思える、落ち着いた色合いで石質が抜群(手触りも最高)、建材としての優秀さなのか、民芸での活用としての潜在能力の高さなのか、何かに惹かれているのは確かです。(幼い頃に可愛がってくれた祖母や祖父を思い出す)


ヒスイ転石とは出逢えませんでしたが今回も楽しめました!、梅雨明け(と思われる日)早々に探石を楽しめた事に感謝したいと思います。(まずは身近で自然災害が起こらなかった事に感謝します)

経済的には「今更ジタバタしてもどうにもならない」って感じなので、やるべき事を進めながら、その時を待つしかありません。(待てなければ短期バイトでもするかな〜)
でも安定を失っているのだから、せめて自由は楽しまなくては滅入ってしまいます。
そういう生き方を選択したのだから、その覚悟をして生きなければなりません。

それでも今まで支えてくれた人たちのお金は死に金にしたくないので、あの場所の再生には尽力したいと思います。(いつまで待てば良いのやら、失意だけが募っていくけど…)

どういう理屈で存在しているのか…、私には到底理解できない成り立ちなのですが、その「腐れ縁」を継続する道理は何処を探しても見当たらないでしょう。

日本の縮図だな…、移住を試みた人たちも帰ってしまったようだし、「宝の持ち腐れ」って感じがするな…。
2021年07月10日
今回は、月読命「翠月」の八作目を紹介します。

白地にうっすらと翠が滲むヒスイ「彩雲」で、月読命を制作しました。
流れる雲のような模様を映す彩雲ヒスイにより月の肌を表現し、その身を淡翠が包み込む事でテーマの「翠月」に相応しい作品となりました。
背景に新緑の月桂樹の葉を配置し、深緑へと向かう季節を祝福する「優しく見守る三日月」を表現しています。(健やかなる成長を見守っています)




春先を想わせるヒスイ「芽吹」に似ているヒスイですが、白地の透明度や模様、そして色の入り方が異なります。(母石は同じで場所が違うだけなので、似ているのも当然ですね(笑))
このタイプは淡い発色の特徴がありますが、ヒビ(非なる美)は少なく模様が最大の魅力になります。(更に透明度を増すと陽炎のようになります)





光を受けると優しく輝き、その柔らかな彩光が精神の安定をもたらします。
これも彩雲の特徴なのですが「光に透かすと無傷(石目も見えない姿)」で、全身が滲むような淡翠の光に膨張します。
梅雨明けの夜空に浮かぶ淡翠に輝く三日月、そんな景色が頭に浮かびます。





硬度も高い素材なので艶やかに仕上がりました!、誕生した日がスーパームーンを見られる日だったので、知らずに作ったけれど必然性を感じました。(タイムリーな紹介じゃないけど…)
夕方のニュースで知ったのですが、残念な事に糸魚川では見られませんでした…(光っている雲は見られた)、でも自分で作った翠月を眺めていたので問題は無いでしょう(笑)

この素材からは1点しか加工可能な部分は切り出せなかったので、どれを制作するか迷いましたが表情を吟味した結果、月読「翠月」の新作を作る事に決めました。
力強さを必用としない性質のデザイン(存在)なのでピッタリ、逆にその柔らかな印象が作品としての完成度を高めてくれます。

今までの経験則があるので予想はできますが、それでも仕上がりは不安になります。
どう仕上がるのだろうか?、どう仕上げればヒスイの魅力を最大に引き出せるのだろうか?、と、肝を冷やしながら創作していると、その度に成長している実感があり、仕上がった姿には感動すらします。(その感覚に全く慣れないのは何故だろうか?)

これも私にとっての「神々との交歓」なので、今後も自身の信仰を高めて正面から向き合って行きたいと思います。
2021年07月08日
今回は建速素戔鳴尊「天上天下」の七作目を紹介します。

雪のような透明感のあるヒスイ「翠雪」で、建速素戔鳴尊を制作しました。
全体をうっすらと翠が染める景色がとても美しく、休息を経て再生から躍動に向かう季節を感じさせてくれます。(3月頃に誕生したのですが、お披露目が遅くなりました…)
背景には厳冬を耐えた渓谷の生命(植物)をイメージし、陽光を受けて光輝く「唯一無二の存在」を表現しています。




透明度の高い白が際立つヒスイですが、僅かならが翠(緑)の光が全身から放たれています。
ヒビ(非なる美)の多さに泣かされる素材なのでスサノオが加工できる部分は限られますが、どうにか1点だけカタチにする事ができました。(私が「翠雪」と分類している素材の片割れが、運良く手に入ったので作れました!)
でも、もうこのヒスイでのスサノオは恐らく最後(また片割れと出逢えない限り最後)になるでしょう。(シリーズとしては似通った別のヒスイで作っていきます、アマテラスの「幻日」は2〜3点作れそうです)





シリーズを通して抜群の透明度を示します。(光を受けると柔らかな淡翠に透過します)
それは「溶けかけの雪」のような、「誕生したての命」のような、とても神々しい姿です。





光の当て方次第では蛍光灯のように光を膨張します(笑)、この特徴により海岸でヒスイ転石を見付ける事ができるのでしょう。(ここまで光ってくれたら誰でも気づけるのに…)


ちなみに、厳冬だったから(雪かきしまくったから)か、春先は少し体調が悪かったのですが、この品を作った途端に不思議と改善しました。(魂に伝わり「眠っていた細胞が一気に起きた」って感じです)
与えられた力なのか、引き出された力なのか、どちらによせ実感する結果が得られたのは幸いと言えます。


今回も満足のいく作品に仕上がりました!
このレベルのヒスイを加工できる機会に恵まれた事を感謝したいと思います。(自然や人との縁に感謝です!)
まだまだ違った糸魚川ヒスイで制作していますので、楽しみにしていて下さい。(ちょっと撮影や紹介文に手間取っています(笑))



片割れの素材とは言え「同じく仕上がるのか?」と不安ではありましたが、さすがの安定感と言わざるを得ないポテンシャルでした。
どういう条件で石質は安定するのだろうか?…、変成作用中の練度や地上に出て来た際の環境に依るのかな?、ちょっと胎児にも共通する気がするな〜。

ヒスイは翡翠輝石の集合体であり単結晶ではありません、そこが人間に例える事ができるのでしょう、要は多細胞として見られる訳ですね(笑)
そうなると結晶とは単細胞になるのだろうか?、純度(純粋度)などを考えると単細胞の方が際立つのも解る気がする、でも「多細胞による可能性の豊かさ」は持ち合わせていないのかも?

もし石たちを人間に例えるのなら「岩石」の方が相応しいのかもしれません、そして「その純度」が人としての純粋さを表しているのかもしれませんね…。
逆に不純物の多さは可能性の豊かさを表していて、それは必ずしも自然との共存には向かわないように思えます。(でも可能性は無限大だから、自然との共存も有り得る)

岩石で在りながら石で在り続けようとする、多細胞でありながら単細胞の美に憧れる、ちょっと生物としての脆さを感じますが、他人事ではない性(さが)も感じます(笑)

まぁ、なんであれ私は勝手に「純度の高いヒスイの在り方」を求め続けようと思います。(そのタイプと言うか…、単なる自己満足ですね(笑))

そうか!、コラボで「多細胞による可能性の豊かさ」は示せる、つまりそう言う事なのか!(どういう事なんだ?って思う人もいる気が…)

解ったようで解ってない、人間とはそんな生き物かもしれませんね(笑)
2021年07月07日
今回は、シルバーアクセの作家さん(村元さん)とコラボした「叢雲の指輪」の紹介をします。

天を覆う雨雲を映した黒ヒスイを加工して「叢雲の指輪」を制作しました。(リングサイズは約15号です)


モチーフは「縄文土器」との事で、その中でも火炎型土器を強く感じさせるデザインになりました。(爪を炎に見立てているのも面白い、雷雲(或いは黒炎)を閉じ込めているようにも見えるので男性向きかも?)

面白い事に、もう一人のシルバーアクセの作家さん(高見沢さん)も、縄文土器をモチーフにした指輪を制作中なので、不思議なリンク(繋がり)を感じます。
双方の表現を楽しめるのは嬉しい限り、ibitsのコンセプトである「それぞれのカタチ」に魅せられます。


こちらが確認用に送ってもらった画像です。
この段階では石留めはしてありません、様々なカットを送ってくれたので私が撮影しなくて済むのは助かります。(光源により黒が漆黒に見えるヒスイです)





ヒスイが好きで縄文も好きな人は既に挑戦している分野なのかもしれませんが、私としては初めてなので斬新でした。
土器にも種類がありますので、それぞれをモチーフにしてシリーズにしても面白いかもしれません。(ちょっと資金不足ですが…)

今回も人との縁によりカタチに出来た事を感謝したいと思います。(有り難うございます!)
今後も少しずつですが、コラボした作品を増やして行きたいと思います。
2021年07月01日
まだまだ梅雨は訪れない感じです、夜に雷雨があったりしましたが朝になったら快晴だったので、いまいち「梅雨らしさ」を感じません。
来週辺りから雨模様になっていますので、糸魚川では遅めの梅雨となるようです。(新潟県としては既に梅雨に入っていて、大雨が降った地域があるそうです)

それでは7月一回目の探石記録を書きます。

最近は「午前が晴れて午後から曇り(夜に小雨)」という天気が続いていますが、この日は特に午前中から快晴となりました。(7/1)
この青空を楽しまなくては勿体ない!、と思い、集中して仕事(加工など)を終わらせましたが、結局は「いつものお昼頃」になってしまいました(笑)





波も風も弱めで、浜辺は「なだらかになりつつある」って感じでした。
少し歩き辛かったですが、濁りがなく透明度の高い波は下の石たちを確認するのに理想的でした。(波打ち際は小砂利が多かったです)




今日も出逢えるだろうか?、と期待しながらも執着しない境地に想いを馳せて歩き(笑)、波打ち際の数歩奥に目を移すとボーっと光を膨張させる石を発見!
姿形はヒスイ転石そのもの、あとは手にとって確認するだけです。



手にとるとやはりヒスイ転石(ヒルコ神)で間違いなし、よく練られた転石で練度(自然研削)と練磨(自然研磨)も最高レベルです。
太陽光があって良かったと実感しました、曇っていたなら見逃していた可能性もあります。(見付ける自信はありますが(笑))

乾くと全体に微細な翡翠輝石が輝いて、誰が見ても分かる特徴を示しています。
これがノルマだったなら早々に達成ですが、遊びなので(でもただの遊びじゃないので)まだまだ楽しみます。(満たされたので集中力は欠けてしまいますが…)


またしばらく歩くと、妙に既視感を伝える石が目に入りました。
曹長岩である事が多いタイプですが、水底で「何かが違う」と分かるのも鍛錬の成せる技でしょう(笑)、不純物を多く含みますがヒスイと言える石(岩石)でした。



紫が入るタイプなのですが全く見られず残念、でも黒の叢雲模様が面白く、その部分の硬度も高いので光沢を備えています。
黒と淡緑部分はキラキラ(翡翠輝石)が確認できるので、純度を高めるにはその部分を使うのが最良だと言えます。
さっきのより練度(自然研削)が浅いので、加工素材として活用します。(ちょっと押上海岸らしさが乏しい転石だな〜)


いつもの折り返し地点に到着、最初のうちに大きめのヒスイ転石2個を見付けているので、あとは帰るだけです。(暑さを忘れる興奮がありましたが、その効果もこの時点では半減していました(笑))
大きめだと持ち歩くのも大変(笑)、良い部分だけが残って欲しかったと思うのは贅沢なのだろうか?(特にヒスイ岩石の方は…)




戻りの最中に空が曇りだしましたが、今回は「恵の曇り」となり暑さを和らげてくれました。
その中で見付けたのは、オンファス輝石2個とロディン岩1個です


オンファス輝石は滑らかな肌で綺麗、小さめのは久しぶりなので嬉しいです。
磨いて飾石と転石見本に活用したいと思います。

ロディン岩は、芽吹タイプのヒスイかと思いましたが、黄緑を示す鶯石タイプ(愛称)でした…、本当に紛らわしいですが、綺麗な石には変わりないので見本として活用します。(総じて透明度が無い特徴がある)


帰る頃の空はこんな感じ、海も鉛色になって探し初めとは雲泥の差です。
ギリギリ間に合って良かった、この季節では1時間が限界かな?、30代とは違うのだと痛感する事が多くなりました…。


帰りは曇りで涼しいかと思いきや、時折見せる太陽が一気に体感気温を高めるので暑かった〜。
明暗を繰り返すので目も疲れましたが、風を切る自転車は最高でした(笑)

今月は何回行けるだろうか?、どれだけ頑張っても売る事は結果が出せないので我慢するしかない…、作る事を頑張って完成度を上げるのは可能なので救いがあります。
それでも購入してくれる人が数人いるのだから励みになります、挫けずに想い描く未来に向けて努力したいと思います。(買ってくれた人に有り難うと言いたい!)

これで今回の探石記録を終わります。
2021年06月25日
その後も、まとまった雨が降る事はなく空梅雨が続いています。
しかし台風が発生したとの事なので、やはり7月は大雨の恐れがありそうです。
西日と暴風雪によって劣化した外壁の一部も修繕が間に合ったので心配事は減りましたが、自然(神々)相手なので油断は大敵です。(即座に対応できるよう心がけたい)

それでは6月二回目の探石記録を書きます。

次は7月に…、と思っていたのですが、太陽に誘われて海へ向かいました。(6/25)
午前10時頃の押上の海岸、うっすらと雲は広がっていましたが太陽が顔を出す頻度は高い日でした。(前回より遙かに良い状態でした)





誰もいない浜辺が最高(笑)、若干斜め前に自分の影があるので邪魔ですが、時間が経過すれば問題になりません。(今回は晴れ始めている午前中に来ました)




まずは前回に撮影しなかった滅紫の灰練石(アケビ石)、なかなか良いサンプルです。
この質の良さの理由は何なのだろうか?、ヒスイと同じく練られている感が伝わります。(質の良い石英斑岩にも通じる感じがあるが…)






次第に空が晴れてきて、気持の良い探石時間が訪れました。
気分の良いまま、前回には行かなかった「いつもの折り返し地点」に到着、とても歩きやすく探しやすい状態の浜辺でした。




この時点で見付けたのは、石英斑岩(薬石)3個、玉髄1個、ヒスイ転石1個、シーグラス2個です。(前回の滅紫の灰練石(アケビ石)も一緒に撮影しました)


石英斑岩(薬石)は、いつも通りの安定感で魅力的な模様を備えています。

玉髄は、半透明でライチの果肉みたい、なかなな良質な転良でした。(浜の小砂利に埋まっていて、一部が出ていました)

ヒスイ転石も良質、最初は「珪孔雀石になったり、ならなかったりするタイプの石」に見えたのですが、手に取った段階でヒスイだと確信できました。
念のため乾かして光沢と翡翠輝石(キラキラ)を調べたら、それらも確認できたので間違いなくヒスイ転石(ヒルコ神)です。
無意識に「自然光が万全ならば見付けられるのだ」と、誇っている自分がいるのが面白かったです。(普通に運ですけど(笑))

シーグラスは久しぶりな感じ、小砂利が多く上がる時に見付かるので、今日はその条件が整ったのでしょう。
水の入った瓶に入れて飾ると綺麗、特に夏場は見ているだけで涼しくなります。


帰り際ではオンファス輝石とヒスイ転石を発見。


オンファス輝石は、波打ち際の数歩奥で見付けました。
石質は安定してるタイプで滑らか、磨いて飾石にするか、加工素材にするか、悩むところです。

こっちのヒスイ転石は平均以下のレベル…、紫が脈で入るタイプですが一切見られません。
残念ではありますが、乾けば光沢を示し翡翠輝石も見られます。
磨くとそのポテンシャルの高さに驚く(見た目に反して驚く度合いが高い)のですが、他者に向けるのには難しいタイプと言えます。(加工した事がない人と共有するのは難しいタイプ)
要は「イメージのヒスイらしくないので売り難く、高値が付き難い」って事です。


帰る頃には探し初めより明るくなり、訪れた数人が海を眺めながら楽しんでいました。


最近は気温が上がり、真夏がすぐそこまで来ているのを感じます。
自転車で風を切っているうちは気持が良いのですが、帰ると汗だくなのに気が付きます(笑)、シャワーが欠かせない季節の到来です!



ここで異玉の紹介、オンファス輝石で「千変の幼生」を制作しました。


オンファス輝石の中でも色が濃く石質の安定している素材を選び加工しました。
背に走る筋はヒビ(非なる美)ではなく、石英の脈(秘めたる美)です、よって爪が引っ掛かるような段差はありません。
不思議なのは穿孔した周りに「うっすらと円形の模様」が残った事です。
普通に加工したのですが、どの行程でこんなに正確な円が残ったのだろうか?
しかも両面にあるのが不思議…、でもこれは面白いなぁ〜、今後デザインとして定着させても良いかもしれません。(手間が増えますが…)

千の変化を秘めた幼生、海岸転石から作る事をルールとしているので、不安定な部分も含みながらの姿ですが、それさえも魅力に変えたいと願っている作品です。(この先は異玉の「万化の蛹」に繋がり、昇華(生化)して生玉となり、進化(神化)して神玉となります)
ちょっと夏休みの昆虫採集を思い出すのは、私だけではないでしょう(笑)

初心を忘れずに作っていきたいと思います。



今年はジューンベリーもラズベリーも多くはありませんが実りました。
豪雪で枝が折れたので心配していましたが、食べに来る小鳥も少なくて幸いでした。(もしかしたら冬を越せなかったのかも…)

近所のおじさんからビワを大量にもらったので、ベリーのジャムとビワのジャムを作りました。
香りは「ラズベリーに敵う者なし」って感じ、品種改良されているのでしょうけど脳が目覚めるような香りは元気が出ます!
ビワは香りは感じませんが甘さが際立ちます、杏子みたいな感じ、同類だったかな?
とにかく美味しいジャムができました、パンケーキと一緒に楽しみたいと思います。


坩堝は大騒ぎしていますが、資本主義下の人間は「言い訳が出来ない領域には進まない」って原則がありますので、それを認識すれば良いと思います。(ちなみに真の共産は「言い訳は許されない(通用しない)」って原則があります)
2021年06月24日
六月も後半になり、曇りや雨の日が増えてきました。
当初は「早めの梅雨入り」との事でしたが、それは九州方面だけだったのだろうか?
このまま梅雨が明けたとしたら糸魚川では空梅雨になるのでしょう、でも最近は七月が大雨になる事も多くなっているので、油断せず備えたいと思います。

それでは6月一回目の探石記録を書きます。

午前中は暑いくらいの気温になり快晴でしたが、お昼頃から曇り始めました。(6/21)
やや曇りだした頃の押上の海岸、訪れていた人たちが浜辺を楽しんでいました。





浜辺の状態は波が強く長めでイマイチでしたが、それよりも刻々と自然光の乏しさが増していくのが致命的でした…。(気晴らしとしては残念な環境でした)




前を二人の棒(石をすくう棒)を持った探石人が歩いていたので、折り返し地点の手前で引き返しました。(今回はプライベートビーチ感は味わえず残念!)


つくづく感じたのは、探石では「人が多くいるよりも太陽光が乏しいのが最も辛い」って事でした(笑)
目の上が重くて仕方がない…、波しぶきと相まって老眼が始まった目には辛すぎるなぁ。
快晴だった午前中に来れば良かったと後悔しました。(仕事(加工)していたのだから仕方ないですが(笑))


とりあえず見付けたのは、含マンガン単斜灰練石と石英斑岩(薬石)です。
空が少しだけ明るくなった時に撮影しましたが、本来の美しさは写りませんでした…。


含マンガン単斜灰練石は、石質が悪く新潟石のようにガサガサしています。(硬度が低いのでしょう)
丁寧に磨けば滑らかになると思いますので、番定の高い耐水ペーパーで撫でてみます。

石英斑岩(薬石)は模様も姿形も良い、海岸全部の石がこれだったらヒスイが産出しない海岸(と言うか市)だったとしても、訪れる人はいる気がします。
外見の美しさだけじゃないのが強みで、「薬石」と呼ばれる由縁を示せるのも魅力だと言えます。(ある程度の保護が必用になるでしょうけど…)

この時期の海岸は石だけではなくて、栄養満点のメカブも打ち上がるのですが、それはちょっと遅かったようです。(多くが干からびていました)
と言うよりも、小さいメカブが打ち上がっていて十分に育ったメカブがありませんでした。
これからなのか、それとも成長が追い付かなかったのか…、きっと海水温の上昇も影響しているのでしょう、そう言う年もあるのでしばらく様子を見ようと思います。(どうしても食べたかったら購入して食べます(笑))

帰り際に滅紫の灰練石(ザクロ石の成分が入っているタイプ)を発見。
濃い色と抜群の石質が魅力的な石で、さっきの含マンガン単斜灰練石と同類とは思えません(笑)
まぁ、石質に雲泥の差があるので当然か、それは他の鉱物だって同じ事が言えますね。
とりあえず良い写真にならないので、太陽が照りつける後日に改めて撮影したいと思います。(次回は七月かな?)

天気には恵まれず、ヒスイにも出逢えませんでしたが、不思議と気分は晴れました。
新たに購入したショルダーバックをウエストバックに改良したのも問題なく機能して良かった、これでサンプル集めも捗ります。

今後も探石を楽しみながら、創作活動を続けたいと思います。(私にとって、それら全てが「神々との交歓」になりますので)
2021年06月19日
今回は、生玉「土の精霊」の紹介です。(予定より遅れましたが(笑))

渓谷の初夏を想わせるヒスイ「谷葉」で、生玉「土の精霊」を制作しました。


大地と人との融合をデザインに込めた生玉です、「地に足をつけて肥沃の大地をもたらし自然と共に生きる姿」を映しています。
土偶や埴輪の原点と思われる「土人形」を原型として、静かなる土の生玉を作りました。

今回も「谷葉」での制作、このヒスイは夏の岩肌を強く感じさせるのが魅力です。
致命的なヒビ(非なる美)も少なめで使い易い素材ですが、それでもあと1点しか作れる部分がありません。
面積から考えると「静の風」か「静の土」のどちらかでしょう、特に土の力が強いヒスイなので「土の生玉を作るのが最良かな〜」と思っています。

緑と翠が入り交じる「万葉」にも似ているヒスイですが、地が灰色で透明度はありません。
色が「滲む」と言うよりは「流れる」って感じで、渓谷そのもの(と言うか明星山)を強く感じさせてくれます。(夏本番を向かえる景色でワクワクします)

今まで様々なヒスイを加工してきましたが、まだまだバリエーションの多さに驚く事が多いです。
どれもヒスイなので基本的な特徴は同じなのですが、それでも緑(翠)・紫・青・黒などは素人目では同じヒスイだとは認識できないでしょう。
その多彩さが表現には相性が良く、それぞれの魅力を活かした作品に仕上がります。(それぞれのヒスイの癖に対応できればの話しですが…、これがなかなか難しい!)

あと幾つの魅力的なヒスイと出逢えるのだろうか?
素材自体に名前を決めてシリーズ化するのも楽しい、あくまでも私自身の呼び名なので共通認識ではありませんが、同志たちとは共有できるようになれたら嬉しいです。

今年の夏も暑くなりそうなのでバテそうですが、精力的に創作活動を進めたいと思います。(悔いがないように生きなければ勿体ない!)
2021年06月13日
今回は、紫ヒスイとシルバーブレスをコラボした「開花のシルバーブレス」の紹介をします。(高見沢さんとのコラボ作品です)

透明度を示す白地に紫が滲むヒスイ「開花」でルースを制作し、花と葉の装飾を施したシルバーブレスに合わせました。



覆輪は「花びらが包み込む感じ」をデザインし、いつもとは違った石留めにしてもらいました。(新しい留め方ではありませんが、花びらを感じさせる効果があるかと思い私が提案しました)
裏側は紫色の濃い部分に窓を開けてもらい、光が透るようにしてあります。
主に女性(華奢な人)に向けたブレスレットですが、若干のサイズ調整が可能な仕様になっています。


裏側の窓から光が抜けると幻想的に輝きます。
装着時に光が抜ける事はないかと思いますが、正面から太陽光を受けた際には僅かながら効果を発揮してくれるだろうと期待しています。(メインは外した際に眺めて楽しむ事を目的としています(笑))




庭で咲き乱れていてバラが終わり、今はガクアジサイが美しく咲いています。
天気の良い日が続き「梅雨は何処へやら」って感じですが、植物達は恵の雨を待っているかのように輝いています。(今日は未明から小雨が降っています)

そういった想いも込めて、雨雲のような模様のある黒色のヒスイ「叢雲」でもシルバーブレスを制作しました。(こっちもコラボ作品です)


こちらは既に販売済み、友人が気に入ってくれたので紹介する前に手元から離れました。
黒ヒスイの中でも高い透明度を示し、よく見ると淡緑色と灰色が混ざった部分と黒色とで色が分かれています。(バイカラーのようになっています)
光沢も際立つヒスイなのでピカピカ、男性が身に付けるのに相応しいブレスレットになったと満足しています。

この後も、ヒスイリング(レザーブレス用のリング)にシルバーを合わせる予定です。
三人が関わるので利益は薄いですが、シルバーと合わせたヒスイリングは単体でも首飾りとして使える仕様にします。(この場合は二人のコラボになる)
数年前から「ヒスイリングが脱着可能なレザーブレス」を作ってもらってあるので、どうにか活用してレザークラフトの青年とも協力して行きたいと考えています。(ご無沙汰していますが…)

肝心の「私自身の作品(神玉)」ですが、こちらも幾つか最終仕上げに入っていますので、仕上がり次第に随時アップして行きたいと思います。

まだまだコラボの予定もあるので、少しずつ進めながらも資金を稼ぐ事に力を入れたいと思います。(やりたい事がいっぱいあるけど体力と資金力が足りないな…)

私が創る一つの未来が、受け継ぐ者に祝福を与えたなら嬉しく思います。
2021年06月07日
今回は、前回の予定を変更して「開花の指輪」の紹介をします。(こちらのコラボ作品が先に仕上がりました!)

組み紐をコラボしている女性(山本さん)から紹介してもらった、シルバーアクセの作家さん(村元さん)とのコラボ作品です。
梅雨を彩る花々(主に紫陽花)を映した紫ヒスイを加工して「開花の指輪」を制作しました。(リングサイズは11号です)





憂鬱な気分を一気に晴らしてくれる発色が魅力的で、ある程度の透明度も示すので光を受けると幻想的に輝きます。(雨上がりに陽光を受ける花びらのようです)



手持ちの中でも特にグレードの高い紫ヒスイのルースを預けたので仕上がりが楽しみでしたが、予想を超える出来映えに「思い切って任せて良かった!」と、とても満足しています。

「月兎のペンダント」と同じ母石で制作していて、この二つしかルースを制作できませんでした。(透明度を示す紫ヒスイは少ない)
一つは女性(高見沢さん)のセンスで制作し、もう一つは男性(村元さん)のセンスで表現して、それぞれに違った見せ方を試みました。
どちらとも女性に向けたコラボ作品になりましたが、自身に合った品を身に付けて貰えたら嬉しいです。

コラボした男性は、私と同じ年齢で独立した時期も一緒、不思議な縁を感じました。
教室を開いていて生徒さんも多く腕が良い、思わず私も学ぼうかと考えましたがコラボした方が完成度が高く仕上がるのは明白、よってお互いの高めた技術を合わせる事を優先する事にします!(餅は餅屋にって事でしょう(笑))

一緒にイベントをすれば私はルースを販売するだけで良いかも(笑)、今後もいろいろと協力してもらえそうです。(希望的観測)
出来る事が違うので、そういった作り手が集まれば世界が広がるようで面白い、それを凝縮した場を創りたいなぁ〜、少しずつですが人材が見えてきた気がします。(場も見えてきたような気がしています)

今後も「約束された未来」へ近づいているのだと信じて、創作活動を進めて行きたいと思います。(全く関係ない話ですが、翡翠園への道を自転車で上がったので筋肉痛になりました…、でも下りは最高だったので良しとします(笑))



そう言えばフォッサマグナミュージアムに、専門学校の生徒がデザイン制作したアクセサリーが展示してありました。(7月まで展示しているようです)
以前から「デザインは絵画では無い」って言い続けてきたので、作品として具現化したのは嬉しい限りです。
もちろんプロではないので完成度に多くの伸び代はありますが、白や灰色と言った通常の糸魚川ヒスイをデザインで高めようとする意志は伝わってきました。(予算的な事もあったのかな?)

残念な事に糸魚川では雇用する場(受け皿)がありませんが、もしプロを目指すのなら先ずは社会に出て運転資金を貯めてから、自分のペースを乱される事なく創作に向き合って欲しいです。(余裕を持って取り組んで欲しい!)

いつの日か協力して糸魚川ヒスイを高める(と言うか元に戻す)事が出来たら、同じ作る側として嬉しく思います。(生きている内に最低でも一人には会ってみたい(笑))
2021年06月02日
今回は、生玉「風の精霊」の紹介です。

渓谷の初夏を想わせるヒスイ「谷葉」で、生玉「風の精霊」を制作しました。


新緑から深緑へと色づく渓谷の景色を、静の風のデザインに映しました。
動の風の生玉が「空や海を吹き渡るデザイン」に対して、静の風の生玉は「山や谷を吹き抜けるデザイン」になっています。
芽吹きを誘い、躍動へと導く生命の風、その一陣の風が生命色を運び、渓谷が初夏の祝福に包まれて行く、そんなイメージを込めて制作しました。

透明度が乏しいヒスイではありますが、強い発色と頑強な石質は「古より伝わる不滅の存在」を強く感じさせます。
夏の岩肌を想わせる(淡灰色に緑が流れる)景色も魅力的で、幾度となく足を運んだ小滝ヒスイ峡を思い出して安らぎに満たされます。
一度で良いから風になって初夏の渓谷を吹き抜けてみたい!、そんな願望を創作の世界で叶えさせてくれました(笑)

満足のいく作品に仕上がった事を喜びたいと思います、素材(ヒスイ)を提供してくれた同志に感謝です!

次回の作品紹介は「静の地の生玉」を予定しています、今月も精力的に創作活動を進めたいと思います。
«前のページ 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | ... 41 次のページ»
  Powered by おちゃのこネット
ホームページ作成とショッピングカート付きネットショップ開業サービス