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2020年05月30日
芽吹きの季節は終わり梅雨の季節(躍動の前段階の季節)を向かえます。
本来なら大型連休の疲れを癒すタイミングですが、今年はコロナショックの影響で「別の意味での疲弊」を癒す時期になりそうです。(精神的な疲弊を癒す時期かと)
これからどうなっていくのかは解りませんが、やれる事は進めて見極めて行きたいと思います。(予想は出来るので、準備はしておきます)

それでは5月終盤の探石記録をまとめて書きます。

この日は午前中が晴れていましたが、午後から次第に曇ってきました。(5/26)
平日ではありましたが数人が訪れていて、それぞれに海辺を楽しんでいました。
先日の24日(日曜日)は賑わっていたようで、多くの車が止まっているのを確認しました。(こういう時は邪魔にならないよう、探石を控えています(笑))





浜は波が弱く濁りもない状態、小さめの石が多く上がっていました。
それでも水底の石を確認する事ができたので、探し甲斐のある環境ではありました。
ただ、曇天気味の天気により目の上が重く感じ、乏しい光源での探石は普段より疲れました。(やはり晴天での探石が一番です)




一通り歩き折り返し地点に到着、探し始めよりは明るくなりましたが、能生方面も霞んだ空に覆われたままでした。
しかしデメリットだけではなく、直射日光が遮られたお陰で厳しい暑さからは守られました(笑)




この日に見付けられたのは、ネフライト(大小)2個だけでした。


大きいネフライトは良質、中の上クラスかな〜、磨けば綺麗に仕上がると思います。
発色も黒ずんでいないので透明感があり、目立ったヒビもないので加工素材としても使えるかと思います。(とりあえずは、そのまま磨きます)

今回の微睡んだような景色は「今現在の人間社会」を映しているようで、この晴れも曇りもしないメリハリのない環境は人の心を暗くするようです。
気晴らしとしては不十分だったなぁ…、いや、この1個があっただけでも幸い、来た甲斐があったと言うものです。(美しい石たちが、私に一筋の光明を見出させてくれます)

手にした成果を素直に喜びたいと思います。



そして2日後、前回の暗い天気を払拭するかのような晴天が広がりました。(5/28)
目に映る全ての色が輝きに満ちている、最高の探石日和です!
青空に浮かぶ雲も、喜びで躍っているかのようでした。(個人的感想)




普段より遅い午後1時頃からの探石、陽が長くなった事が嬉しく感じました。
浜は波がやや強かったですが、透明度を増した海では水底を確認する事ができました。
晴天の割には風が冷たく、探石の最中に汗をかく事はありませんでした。(心地良い風でした)




濁流だった姫川はヒスイ色へと変わり、豊富な水量で本流を満たしていました。
思わず飛び込みたくなる美しさ、しかし恐ろしさも兼ねているので実践すると瞬く間に冥土へ直行となります。





この時点で見付けたのは、ロディン岩(鶯石)2個、緑色石英(キツネ石)1個、ヒスイ転石1個です。


パッと見てヒスイ転石が最もヒスイに見えないなぁ…、拾い上げ乾かして吟味するまでチャートとの見分けがつかなかったし(笑)

とりあえず上のロディン岩(鶯石)は、大きい方は発色が良いですが石質は良くありません。
小さい方が良質なので、大きい方は海に返しました。(砕けて研削・研磨された後に再び会えたらラッキーです)

緑色石英(キツネ石)は、珪化が強いと言うよりは母体が石英多めのタイプで、磨けば綺麗になりそうだったので拾いました。(試してみます)

ヒスイ転石は、最初に書いたようにチャートにそっくり(笑)
これは青銅色を示したりするオンファス系の特徴で、くすんだ淡い碧色(灰色)に見える部分には翡翠輝石を確認する事ができます。
濃い碧色部分は光沢を示すので、チャートとの区別は乾かしてから観察すると良いです。
ちなみに、このタイプのヒスイは透明度は皆無ですが光沢が抜群に出てピカピカになります。


帰り際では、小さめの緑色石英(キツネ石)1個、ロディン岩(鶯石)1個を発見。


この緑色石英(キツネ石)は発色がヒスイに似ているタイプ、石質も良くチャートに似た質感で柔らかい光沢も示したりします。
裏側には茶色の筋が見られ益々紛らわしい…、「キツネ石と言われる由来」を備えたタイプなので見本には良いかと思います。(ヒスイと比べた由来であり、石本体の由来ではない)

ロディン岩(鶯石)は、でべそ部分が黄緑を示しています(笑)
サンプルとしては良いサイズと発色、白い部分にはソーダ珪灰石が混ざっているのかな?
純粋なロディン岩は白なのだろうか?、とも考えたのですが、岩石なので純粋もなにもないですね(笑)
ゾイサイトが多めなのか、ソーダ珪灰石が多めなのか、ってくらいの違いなのだろうか?


最後は姿が魅力的な梅輪石、鉱物としては玄武岩だったかな?


何故か惹かれる姿をしていたので手に取りました。
丸みがあって、凹んでいて、白い斑点があって、座りが良くて、手の平サイズで、色々と可愛らしい(笑)
ヒスイの魅力のような「揺るぎない力強さ」ではなく、素朴で落ち着く感じ、この自然研削・自然研磨が絶妙なのでしょう。

ヒスイ転石にも肉球みたいな癒しの姿があり(押上での転石に)、それに通じた魅力を備えながら侘び・寂びの世界にも通じている感じ、うまく説明できないけど「民芸」って感じです。
とにかく面白いので持ち帰り飾って楽しみます(笑)


5月も楽しい時間を過ごせました、今ほど糸魚川に移り住んで良かったと感じる事はないでしょう。
完璧な幻想逃避(人間社会からの逃避)ですね(笑)
生きる上での経済的な事からは逃げ切れませんが、どれだけ逼迫しても人の世からお金が消えた事は唯の一度もないので、そこから逃げる事は考えず正面から向き合いたいと思います。(誘導される事なく、自身の頭で決断したい)

これで今回の探石記録を終わります。



6月からは物産センターで石の簡易的な識別を始めたいと思います。
基本的に土日のどちらかは常駐したいと思っています、雇われているお爺さんがいない日に代わりに居る感じなので、平日でも何かしら作業していると思います(笑)

個人的には「賑わいに左右されないスタイル」を目指してやってきました。
この仕事は大勢を相手にする仕事ではないので、自分に必用となる人たちを見極めながら今までやってきました。(支えてくれた皆さんに感謝です!)
しかし、全く大量消費の恩恵を受けていなかった訳でもないと思いますので、これからの体験は貴重なデータとなると思います。(現に独立したばかりの年の売上げレベルに落ちているし…)

この時期を延命に専念するのならば、その先の未来を示さなくては死に金になります。
「遅かれ早かれ」って状態になってしまったら遅すぎる…、その前段階での行動が揺るぎない未来を示す証明となり、生き金とする唯一の方法だとも言えます。

良く考えて生きなければなりません。
とにかく、まずは石の簡易的な識別、この行動に報酬は発生していません。
物産センターも「それどころではない」って状態なので、そんな時期に請求できないです(笑)
それに本音を言えば「束縛されたくない」って事もあるので、自分のペースで行いたいと思います。
穿孔や切断は加工所として受けて手伝いますが、その他の委託加工は私の場合だとオーダーメイドになるので料金が跳ね上がります。
よって通常の委託加工は、お爺さんに依頼するのが良いかと思います。

密集する事を注意しなくてはなりませんが、14年前でも識別で並ぶ事などはありませんでした。
フォッサマグナミュージアムでの識別は「仕掛けが大がかり」だったのでしょう。
夏休みに向けたイベントだったし、国石となった時だったし、何よりもコロナウイルスが発生していなかったので大行列になったのだと思います。
なので、そこまで心配する事もないかと思っています。(今現在、ほとんど人がいないし)

注意点としてマスクは着用して下さい、後は物産センターで買い物もして下さい。(ジュースやアイス程度でも良いです)
学者じゃないので解らない石もあります(笑)、いない日もありますので悪しからず。

これは作家としての活動と言うよりは、加工所の未来の活用を考えての事なので、作家として支える場合は作品を買って下さいね。(先日に購入して頂いた方、改めて有り難うございました!)

在るべき姿は見えていますが、そこまで辿り着くのに試練が多すぎる…。
これが40代の試練か…、まさに千波万波だな…、「乗り越えてやろうじゃないか!」って程に若くはないですが、迂回する道も無いので木っ端微塵になるまで進みたいと思います(笑)

今年は夏から秋が正念場となるでしょう。
賑わいの恩恵を受けずに生きる方法を確立するのか、再び大量生産・大量消費に戻そうとするのか、世の中の動向も見ながら慎重に進めたいと思います。(私の仕事は性質上、前者に進んで行くのですけれど…)

なんであれ、覚悟を決めて行動したいと思います。
2020年05月25日
日を追う毎に陽が長くなり始め、緑の匂いが躍動の季節の到来を伝えてくれます。
早めの梅雨に入ったのかと思いましたが、最近は晴れる日が増えてきました。
人間にとって嫌な事ばかりが続いていくのは残念ですが、それを引き起こしたのも人間なので因果応報なのでしょう…。
日々を生きられる事に感謝しながら、人類が招いた試練を乗り越えたいと思います。

それでは5月六回目の探石記録を書きます。

この日は「午前中が晴れ」との事でしたが、空には雲が多く山々は隠れていました。(5/22)
時々、雲の切れ間から太陽が顔を覗かせるので、その光源が頼りになります。




浜の状態は波が速くて短く、濁りは薄れ水底を確認する事が可能でした。
青海側は曇り空が広がり、能生側は青空で快晴、ここは地層の分岐点ですが、天気も綺麗に分かれる事が多いように思えます。(親不知に行くと、また天気が違っていたりします)





姫川の濁りと流れは穏やかになり、無くなっていた浜辺の先端も姿を現しました。
ギリギリ川淵の石を確認できましたが、まだ川での探石は先になるでしょう。





この時点で見付けた石たち、どれがヒスイと言えるのか解るでしょうか?


まず、上のは白ヒスイに酷似した石灰石、良質な大理石と言った方が良いのかな?
乾くとキラキラと細かく輝く結晶が見られて紛らわしい、これでパサつきが無かったら目視での識別は困難を極めたでしょう。
でも硬度が違うので、ナイフなどを強く当てて擦ると削れます(笑)

左のは緑色石英で、特に珪化が強く緑の石英部分はクリソプレースに近い状態になっていると思われます。(もっと純度が高い緑色石英もあります)
こちらは初心者が間違える石で、それがキツネ石の名の由来なのだそうです。(石としてはダサイ名前…、愛称くらにしてほしかった)

そして灰色のがヒスイ転石で、乾くと微細な長方形の輝石が見られます。
姿形は美しくなく、発色も灰色、「鉱物としてヒスイと言うだけ」の感じですが、翡翠輝石を示すのでサンプルにはなります。(加工素材としてはヒビが多く、とても使いづらい)
一体感が少なくボソボソ感が強いように思える、ヒスイの魅力の一つである堅牢さが感じられず、干からびた消しゴム感が強いです(笑)
曹長石を多く含んでいるのだろうか?、そうなるとヒスイ輝石岩になりますね。


次は玉髄、表面にキラキラと輝く微細な結晶が見られます。


水に濡らすとキラキラが解りづらくなるので、乾いた状態で撮影しました。
剣水晶に成りかけていたのだろうか?、普段見付かる丸みのあるタイプではなく、薄いペースト状で「アゲート」と言うよりは「カルセドニー」って感じです。(剥がれ落ちた感じかな?)
このタイプは側面だけを磨いて、紋様を出してみても面白いかもしれません。


更に、色んな所が凹んでいる座りの良い石です(笑)


自然に凹んだのだろうか?、人工的には見えません。
何か面白いなぁ〜、眺めていても飽きなかったので持ち帰ります。(扱いに困ってきたら海にかえします)


帰り際、僅かに光を膨張する角張った石が波打ち際で目に入りました。



拾い上げて確認すると、灰色の地に僅かに翠が入るヒスイ転石でした。
このタイプは紫も混ざるのですが、どこにも紫は確認できませんでした…。
先程の灰色ヒスイより石質が良く堅牢さを感じます、乾くと表面に微細な翡翠輝石が大量に輝くので綺麗、乾かして見ている方が楽しめる転石かもしれません。
加工素材としても使えそうですが、どうするか…、とりあえず保留です(笑)


浜辺で私を迎えてくれたヒルガオ(ハマヒルガオかな?)のように、美しい紫が入って欲しかったなぁ…。(と、贅沢を心の中で言ってみました(笑))




少し時間があったので青海の海岸にも行ってみました。



「どうしてこうも右と左で景色が違うんだ?」って思うほど明暗が分かれています(笑)
こちらは釣り人が多い浜なので、お互いに気を付けて距離をとりながら楽しむのが良いです。


晴天から曇天へと一通り歩き、オンファス輝石とソーダ珪灰石を見付けました。


ソーダ珪灰石は形が面白いので拾い上げました、これも白ヒスイに酷似していて間違いやすい、混ざったりする事もあるので余計に紛らわしいですが、石としても優秀なので加工が可能です。
しかしメリハリが無いので面白さに欠ける…、ロディン岩やブドウ石と混ざって初めて真価を発揮する石なのかもしれません。

オンファス輝石は通常よりも少し脆い感じで石質は良くありませんが、面白いのは「表面の白っぽく見える部分がヒスイである」って事で、乾くと全体に翡翠輝石がキラキラと(大量に)輝きます。(斜めに分断している白いラインは石英脈です)
オンファス輝石に翡翠輝石が確認できる(目視できる)のは稀な事で、これによりヒスイからオンファスへと変わって行く事(ヒスイが母体となっている事)が解るかと思います。
サンプルとしては貴重だと思う、ここまで明確に解るサンプルは初めてなので、他者に説明する際には非常に役立つと思います。(一目瞭然なので)
これをヒスイ輝石岩と言うのか、オンファス輝石岩と言うのか、ちょっと悩みますが母体がヒスイなのでヒスイ輝石岩(オンファス輝石タイプ)で良いように思えます。

面白いと言えば波打ち際で、美しい水色が特徴のアオスジアゲハが私の周りをグルグルと(5周くらい)飛び回り、しばらく後をヒラヒラと付いてきたのは不思議でした。
私を何かと間違えていたのだろうか?、何と間違えればそんな行動をとるのだろうか?(さすがに波打ち際が縄張りとは考えられないので、縄張り争いではないでしょう(笑))
昆虫にも興味があるので理由を知りたいなぁ〜、自然は不思議で溢れています。(美しく面白い存在が溢れている、もう妖精にしか見えません(笑))


今回も楽しめました、ヒスイは拾えたし、面白いサンプルも見付かったのは幸いでした。
まだまだ知りたい事があるし、知らねばならない事もある、「知ったから何なんだ?」って事もあるけど、それを未来に活用するのが知性なので、これからも考え続けたい(探求し続けたい)と思います。

石との縁と、人との縁、これらが私が成長(進化)する上での近道だと感じています。

これで今回の探石記録を終わります。
2020年05月21日
各地で自粛の「一定の解除」がされましたが、雰囲気的には自粛モードを強く引きずっている感じです。
ウイルスと言う見えない敵の対応に苦労しますが、不安と言う脅迫めいた感情も手強く簡単には払拭できません。(不安を越える安心がないと無理なのでしょう)
交通事故と同様に常にある危険ではありますが、避ける術が乏しく被害者と加害者の区別も困難、萎縮するのも当然なのでしょう。(高齢者は特に…)
油断せず、でも臆病にもなりすぎず、少しずつ人とのコミュニティーを再開したいと思います。

それでは5月伍回目の探石記録を書きます。

連日が雨の予報でしたが、どう言う訳か晴れ間が広がりました。(5/19)
これはチャンスと思い姫川河口へ直行、河川敷は昆虫の楽園がほぼ完成し、再生から躍動の姿に変わっていました。(後は昆虫たちの成長を待つだけでしょう)




山側は青空が広がっていましたが、やはり海側は雲が多く、青海側には濃い霧のような薄暗い雲?が見られました。(やたら低空で、霞みのような感じ)
浜は波が長くて強く、海が濁っているので水底は見えません。(濁っていなくても波が強いので水底を見てられない…)




この晴れ間は長くは持たないだろうと思い、晴れている間に見付けた石を撮影。
上の大きめの石(2個)がロディン岩で、左の小さめの石がアルビタイト、下の平たくて大きめのがヒスイ転石です。


ロディン岩は座りが良いタイプと、発色が良く「鶯石」と呼んでいるタイプの2個です。
座りが良いタイプは文鎮か飾石にでもと思いましたが、吟味した結果、海に返す事にしました。(もう少しメリハリのある景色が欲しい)
もう一つ(鶯石)は良質、表面は穴凹が多いですが中身は詰まっている感じです。
磨きを出せる特徴が見られるので、加工素材として活用してみます。(ヒスイとの区別が必須の石です)

アルビタイトは濡れているとヒスイに見えるタイプ、明るい緑(やや黄緑色)も部分的に見られ初心者が間違えやすい石です。
河口での転石なので乾かしてもパサつく(練磨の低い)ヒスイがありますが、アルビタイトは更にパサついているので違いは解るでしょう。
ギラギラと輝く大きめの結晶が見られるのも特徴だと言えます。

ヒスイ転石は波の影響を受けやすいプレート(板)タイプ、端には僅かに紫が入っています。
紫ヒスイは翡翠輝石を確認するのが困難だったりしますが、練度(自然研削)や練磨(自然研磨)が低くてもヒスイとしての特徴を多く確認できます。
これは「カグツチの欠片」ですね、加工する事で今以上の美しさを備えるので加工素材として活用したいと思います。


案の定、川との合流点に着いた頃には辺りは暗くなり始め、こちらに薄暗い霧(雲?)が近づいているように感じました。(後に確信に変わります(笑))
川は相変わらず連日の雨で濁流、そこまで流れは強くありませんでしたが、だかと言って濁りが治まる気配はありあせん。(そして、ここでやる事もありません(笑))





引き返していると、更に辺りが暗くなり最終的にはホワイトアウトのような状態になりました。(風雪じゃなくて霧(雲?)ですけど…)
山だったら遭難しているレベル、神秘的であり幻想的な景色ではありますが、同時に恐れも感じる自然現象、これが美しさの本質だと言えるのでしょう。


それも数分後には風で流されて行き、雲の切れ間から太陽が顔を覗かせる程度の曇天となりました。
そろそろ引き際だと感じながらも、太陽が顔を出したチャンスにロディン岩を撮影。


これも鶯石タイプ、通常より黄緑感が薄く翠感が強いですが、やはり発色がヒスイとは違います。(良く似てはいますけど)
白い部分はソーダ珪灰石が多いのかな?、その特徴が強く見られます。(合体している感じ)
加工素材と言うより文鎮や飾石にできるかも?、光沢は出るかと思う(サンプルデータにより判断)ので試す価値はありそうです。


ついでに最初のヒスイ転石も改めて撮影、そこまでグレードの高いヒスイではありませんが、河口ならではの姿をしていて参考になるかと思います。



紫が入っていなかったら悩むタイプかも、このタイプは白地にロディン岩と良く似た部分が含まれる特徴があります。
表皮側にも僅かに紫ヒスイの特徴が見られ、中にも色が入っている可能性を見る基準になります。(一つの判断基準です)
平たいので波に乗って浜辺まで運ばれていました、これが丸ければ「波打ち際の数歩奥」を探す必用があり、今回のような環境だと確実に波を被る事になったでしょう。(それ以前に濁っていて見えないけどね(笑))
これは小滝系の紫ヒスイかな?、青海川にも出ますけど、このタイプが多く見られるのは小滝川だと思います。


満足する結果で家に帰り数分後、雷鳴が轟き夕立のような大粒の雨が降りました。
いろいろと運が良かった…、特に雷鳴は久々に聞く轟音、まるで「本能による恐怖の神髄」って感じで、腹まで響く神鳴は人間を行動させません。(動けば死ぬ、と本能が判断する感じ)

これが日常で鳴り響けばもう終末、ウイルスなんて比じゃない程に人間を恐怖で縛る事でしょう。
今回は30分程度で雨は上がり晴れ間も出ました、建御雷は正に武御雷ですね…、疾風の如くスサノオ(暴風)と共に駆け抜けていきました。
これからの季節は天候の急激な変化に気を付けて、事故のないよう探石を楽しみましょう。

これで今回の探石記録を終わります。



やっと観光物産センターも営業を開始するようになりましたが、お客さんが戻るのには時間が必用となりそうです。(天候にも左右されます)
ちなみに今月の16日から営業していたらしく、連絡がなかったので昨日(20日)まで知りませんでした…。
18日の朝に確認しに行った際は閉まっていて、入口に31日まで休業と張り紙があったので「5月末までの休業」と思っていましたが、開店時間が午前10時〜午後5時に変更され、更に張り紙は「観光案内所の情報」だったようです。(店員曰く、勘違いする人が多いようです)
もっと早く連絡して欲しかった…、それでお客さんが増えるわけでもありませんが、主要な作品(神玉)は休業中に引き上げていたのでガラスケースのメイン作品が無い状態が4日も続いたわけですね…。
それはさすがに無様なので、物産センターに数人しか訪れていなかったとしても失礼だったと思います。(怒るお客さんはいませんが、残念に思うお客さんはいたかもしれません)

なんであれ営業開始、人を集める事が危険視されているので思うように活動できませんが、ある程度の賑わいがなければ仕事としては成り立ちません。(それに面白くない)
なるべく石を識別する環境を整えながら、密集する事のないように気を付けたいと思います。

ちなみに石の識別は「観光物産センター(いとよ(食堂)やLINK(カフェ)を含む)を利用した人」に行いたいと思います。
慈善事業でもないし、お金を使ってもらわなくては意味がない、本当なら私の品を購入した人だけの特権にしたいところですが、今の景気を考えると「少しでもお金を使ってくれる」ってだけもで有り難いです。(現地に来てお金を使ってくれる事が重要)

ただ私は学者ではないので、かなり詳しく知りたい人は分析に出す事をお勧めします。(学者に見せる前段階の識別って感じです)
14年程前の私が加工所にいた頃のような簡易的な識別だと思って下さい。(6月くらいから始めようと思います)
同志に協力をお願いすれば、ある程度は賑わいを復活させる事も可能ですが、それで「利を得ない者」には迷惑な行為に見えるでしょう…。
せっかく協力してくれたのに迷惑がられては本末転倒、まずは単体で行動する人に向けて少しずつ(小規模で)対応したいと思います。


この仕事をしてきて今が一番の不景気でしょう、ここが底であるならば乗り越えさえすれば「これ以上の災難」が訪れない限り前に進めるので、この地雷だらけの世の中を突破してやろうと思います。
もっと底があるとすれば辛いな…、心が折れないよう気を付けたい、特に両親が感染しないよう私が警戒しなくてはなりません。

どちらにしても後悔しないよう気を付けたいと思います。(慎重に進めたい)
2020年05月17日
最近まで天気の良い日が続いていましたが、今週末から雨の降る日が続くようです。
早めの梅雨に突入したのだろうか?、まだ気温が高めなのが救いです。(躍動の季節に向かっているのが救いだ)
もし冬を向かえる季節だったら景気の悪さも相まって滅入っていたでしょうね…、でも油断は禁物、きっとコロナショックは冬まで続くでしょうから、覚悟して備える必用があります。(心と体の準備が必用です)

それでは5月四回目の探石記録を書きます。

天気が良かったので押上の海岸へ探石に出かけました。(5/14)
やや濁りが見られますが河口ほど強くはなく、気持ちの良い浜辺となっていました。
数人が訪れてはいましたが密集には程遠い人数、ここが危ぶまれる状態になるとすれば夏の海水浴の時期になるのでしょう。(右側の浜辺だけですが)





浜はなだらかで波は短くて速め、風は弱く石たちが多めに上がっていました。
波打ち際の奥を探すのは苦労する状態だったので、海水で濡れている部分を重点的に探し「面白い石・美しい石」との出逢いに期待して歩きました。




ほぼプライベートビーチと化した浜辺を歩き、折り返し地点に到着。
ここまで来ると所々に押し上がった形跡が見られ、1〜2日前に海が荒れた事が解りました。
しかし大きめの石はあまり見られないので、小石を押し上げる波だったようです。(主に海面が荒れただけなのかな?)




この時点で見付かったのは石英斑岩(薬石タイプ)4個、ネフライト2個、ヒスイ転石1個、淡緑の石英1個、シーグラス2個です。


いつも通り石英斑岩(薬石タイプ)は紋様が綺麗なのを選別、目に付くと拾ってしまいます(笑)
アーモンドチョコみたいな姿のが好みで、あまり穴凹が多いのは私好みではないです。(用途が違うからですね(笑))

ネフライトは、どちらも石質が良い感じで色も明るめです。(透明度があるタイプ)
時間をかけて磨けば綺麗に輝いてくれる事でしょう。

ヒスイ転石は、濃緑で「オンファス輝石に近いタイプ」のカケラ、この時点で強い光沢を示し触り心地はツルツルのスベスベで「押上仕上げの代表作」って感じです(笑)
発色の違いや透明度を示す事などで、通常のオンファス輝石との区別が付きます。(あくまでもヒスイで、鉄分が通常より多くオンファス輝石に近い(含む)状態になっているのでしょう)
一番最初に見付けたので、開始から気分良く探石できました(笑)

淡緑の石英は、拾った際はヒスイかと思いドキッとしましたが、乾くと白くパサついてきます。
石英としては綺麗でしたが、表面に僅かな光沢も見られないので結晶化はしていないと思われます。(よって海に返しました)
クリソプレースとは言えないタイプなのでしょう、良質なのは簡単には見付かりません。

シーグラスは久々の登場、最近は見かけない気がします。(理由はあるのかな?)
押上でのシーグラスを好むのは「姿形が良いから」ですが、今回のは不十分、まだまだ練度(自然研削)がたりません…。(よってこれも海に返しました)
ちょっと思うのは「海洋ゴミとの区別が難しい」って事で、人工物なのでゴミには違いないのですが自然とのコラボで美しさを示します。
素材も石英(シリカ)などで自然に返りやすいから良いのだろうか?、でもビール瓶のような発色が綺麗じゃないガラスはいらないので完全にゴミですね…。(まず見かけないけど)
山でも、川でも、海でも、宇宙でも、人間が関わればゴミで溢れますが、僅かな光は見出したいと思います。
仮想空間もゴミだらけですが、仮想ゴミなので現実(自然)への影響は低いのだろうか?、その空間を維持する際に大量の幻想ゴミ(人間社会のゴミ)を出すのだろうか?

シーグラスがゴミであるとしても、「猶予を与えるだけの価値は残しているゴミ」として、後々に回収する事は許される気はします。(私的解釈です)


話を探石に戻し(笑)、帰り際にネフライトとヒスイ?(曹長石?)を発見。


このネフライトは美しい!、かなり良質なタイプです。
稀に見付かるネフライトで発色と石質が段違い、こういったタイプを加工するのでしょうね。
でも勿体ないので、とりあえずそのまま磨いて飾ろうと思います。(加工はいつでもできるし)

ヒスイ?(曹長石?)は微妙な感じ、光沢を示しますが部分的に脆さも見られます。
混ざっている感じですが、どちらが多いのかがハッキリしない、ヒスイ輝石岩なのか、僅かにヒスイを含む曹長石岩なのか…。(どちらにしても欠片ですが)
今まで集めてきたサンプルでのデータを参照すると後者になるので、ヒスイとはせず「曹長石」として識別しました。
今回のような違和感があるタイプはヒスイから除外しています。(曹長石とした石がヒスイであったなら一時の恥で済みますが、ヒスイとした石が曹長石であったならトラウマになりそうだし(笑))


最後に淡青を示す珪石を発見、これはデュモルチェライトを含むのかな?


普通なら青い筋で流れる事の多い鉱物ですが、これは全体に広がっています。
同じ特徴を示す珪石を数点持っていて、それらの特徴からデュモルチェライトによる発色だと考えています。(一応、答え合わせはしてありますが機械分析はしていません)
もっと色が濃ければハッキリするのですが…、線上だと糸魚川石にも似ていて間違えやすいですが、母石がヒスイではないので区別はできるでしょう。(横川の青ヒスイは糸魚川石と間違えるかも?)

在るようでいて無い石でもありますので、貴重なサンプルとして保管したいと思います。


今回も貴重な晴れ間を楽しめました、これからは「晴れても灼熱」って季節に向かうので、できるだけ涼しい時期に探石を楽しみたいと思います(笑)

これで今回の探石記録を終わります。



仕事として5月は死んだも同然、6月も期待できないなぁ…。(1月から死に続けている)
もう会員制にして「地獄の沙汰も金次第」って事を優先した方が良いのだろうか?
でも資本主義の免罪符の一つである「お金を使う事」が、成立しなくなっている感じがする…。
そういう時代が訪れたのなら、それに適応して行くのが道理なのかもしれません。(そこには相応の犠牲と覚悟が必用になりますが…)

この1年は覚悟していましたが、これが2〜3年続く事も視野に入れて活動内容を組み替えたいと思います。(なんにせよ後悔しないよう頑張りたい)

ちなみに今は、レザーブレスに脱着可能なヒスイリング(輪)を制作しています。
工具の都合で止まっていましたが、準備ができたので様々な発色・模様のヒスイで加工する予定です。
無傷のプレートを切り出すのは困難ではありますが、1個ずつ作って行きたいと思います。
2020年05月14日
季節は春から初夏の様相を強めてきました。(山菜の時期が終わりに近づいています)
新緑から深緑へと移り変わっていく風景を見ると、躍動の季節がすぐそこまで来ているのが解りワクワクします。
これからの季節はマスクなんてしていられないでしょうね…(野外では特に)、政府から届く予定の布マスクも田舎であればあるほど「必要ない」って状態になっています(笑)

義務教育に手話を取り入れていたなのら、聴覚障害者にも優しく、ウイルスや菌による感染リスクも抑えられたのかもしれませんね。(完全回避は無理ですが…)
最近は仮想空間に誘導されているような気がして、どうも「ある種の不信感」を感じるのは私だけではないでしょう。(もう、そこにしか進めないのだろうか?)

それでは5月三回目の探石記録を書きます。

この日も快晴、このところは良い天気が続いています。(5/11)
山の雪も溶けて僅かにしか残っていません、山頂では本格的な雪解けが始まったようです。
河川敷の植物も再生色を強め、生命力溢れる姿で来訪者を向かえてくれます。




雪解けの影響なのか、夜間に雨が降ったのか、溢れんばかりの濁った水が河川を流れ満たしていました。(上流〜下流の貯水を流したのかな?)




天気が良くても強風だったりする事が多い時期ですが、今回は川の濁流により海が濁っている状態でした。(風は弱くて助かった、強風が一番疲れます)
海は波打ち際から茶色・碧色(モスグリーン)・紺色って感じの三色に分かれていました。(初夏へと向かう季節ならではの景色です)




歩きやすいけど濁っていて探しづらい浜を歩き、川との合流点に到着。
濁り水量を増した川の水が勢い良く流れていて、川淵であろうとも水底が見えません。
川幅が増えた分、浜の先端が削り取られ短くなっていました。(もはや、ここでする事は何もないです(笑))





この時点で見付けられたのは、緑色石英(キツネ石)とロディン岩とネフライトです。



緑色石英は、一般的なキツネ石とは少し違い面白い姿をしています。
茶色に凹んだ部分は何なのだろうか?、方解石部分か?、それとも雲母部分なのか?
硬い石英部分が残っていることだけは解ります(笑)

ロディン岩は「鶯石」と呼んでいるタイプ、白地に黄緑のオーソドックスな姿で解りやすい。
サンプルに使えるので持ち帰り活用します。

ネフライトは右側が良質な感じ、通常よりは色が明るめで透明度もあります。
加工素材として使えるかも?、こればかりは切断して確認しないと正確には解りません。
とりあえず左側を叩いて割ってから右側を切断したいと思います。(割っておけば、海に返す際に人工的な切断面(真っ平らな面)が左側には残りません)


さすがにこの浜の状況ではヒスイは無理かな…、と思い、目が回るので乾いている浜辺部分を歩いていると、オンファス輝石と思われる石を発見。
しかし、良く見ると乾いた表皮にキラキラと輝く部分がある、色も碧系で「通常のオンファス輝石の発色」ではありません。



吟味した結果、これは碧のヒスイ転石で大丈夫でした!(オンファスに近いヒスイ)
なかなか不思議な発色、姿形からしてカグツチの欠片の要素が多いです。(よって加工向き)

致命的なヒビさえ無ければ「スサノオ」を作ってみたくなる色合い、一色タイプなので石質も良く仕上がりも美しくなるでしょう。
プレートを切り出す方向を吟味して、何かしら作ってみたいと思います。


最後の最後にロディン岩(鶯石)2個と、淡紫が入ったヒスイ転石1個を見付けました。


ロディン岩(鶯石)は大きい方は加工しても良い感じ、今更もうヒスイと間違える事もない気はしますが、他者には必ず説明する義務はあります。
小さいのは転石サンプルとして活用します。

淡紫が入ったヒスイ転石は、カグツチの欠片と言えます。
姫川河口での転石見本とするか、加工素材として活用するか、ちょっと悩みますが今は保管して後で考えます(笑)


この日はイザナギ(川)が暴れていましたが、本格的に大暴れするのはこれからの季節(梅雨の時期)、イザナミ(海)も迷惑だろうな〜、と思いますが、この事が「二柱の創造」であるのならヒルコ神やカグツチの欠片が現れるのも頷けます。

二柱の大神が生みし光の神々(カケラ)を手に、約束された未来に向かって努力する、これぞ信仰であり「神々との交歓」と言えるのだと私は感じています。(これは私自身の信仰です)

なんであれ、この地に「本来の聖地としての役割を果たす日」が来る事を願っています。

これで今回の探石記録を終わります。
2020年05月11日
忍耐の連休は終わりましたが、まだまだ世の中は自粛ムードです。
観光物産センターも「しばらくの間は休業」となりましたが、休業を終える目安(大体の日程)が伝えられていないので困惑します。
どうも伝達の機能が不完全らしく、従業員にも説明されていないようです。(ウイルス対策なのか、運営上の問題なのか、いまいち現状が解りません…)
まぁ、それがどうなろうとも、やるべき事は進めて行きたいと思います。

それでは5月二回目の探石記録を書きます。

5月に入って最初の探石、一回目は押上の海岸へ向かいました。(5/4)
この日は真夏のように暑く、海からは水蒸気が上がっていました。
自粛連休の真っ最中ではありましたが、それでも気持の良い海へ訪れる人たちが見られました。(ほぼ県内ナンバー、たまに長野・松本・富山・前橋(群馬)もありましたが、休日としては「いつも通り」ではありました)





浜は波が弱く透明度も高い状態、歩くにも探すにも楽で気持の良い環境でした。
人も密集している訳ではなく、これで感染したのならもう人間は地下に棲むしかないかと…。
単体でモグラのように生きる選択肢もあるのでしょうけど、抗体を持った方が楽しい人生を過ごせますね。(生物としての力が試させる感じかと)




暑さに苦戦しながら折り返し地点に到着、本気モードで探石を楽しんでいたのは私と画像のオッサンだけでした。(私もオッサンですが(笑))
最近は気晴らしモードから、本気モードになる回数が増えたように思えます。(探石する支度は長靴だけ)




この時点で見付けたのは、オンファス輝石3個と石英斑岩(薬石タイプ)3個。
本気モードになったからと言っても「運」を完全にコントロールする事は不可能です(笑)


オンファス輝石は小さいのは良質、大きいのは少し粗く微妙、飾石にも加工素材にもなりそうにありません。(よって海に返しました)

石英斑岩(薬石タイプ)は穴凹が少ないタイプ、見た目が綺麗なので集めました。
水と一緒に瓶に入れて眺めるだけでも癒されます、お風呂に入れたり、ご飯を炊く際に入れる人もいるそうです。(漬け物石として使っている人もいるとか(地元の人曰く))


帰り際に瑪瑙が混在するジャスパー(と言えるであろう石)を発見、なかなか面白い感じです。


赤石と言うには黄色い部分が多く、碧玉(ジャスパー)と言うには石質が不安定な感じ、表面の穴凹は中まで入っているのでしょう。(不純物が多いタイプかと)
加工するにはリスクのある石ですね…、でも中身を見てみたいなぁ〜。(試しに切断してみようかと思います)


面白い石たちは少なかったですが、今回も楽しめました。(この暑さで泳いでいる若者もいて羨ましく思えました(笑))

今後は常に感染の危険が付きまといますが、これは規模の問題なので、過剰な脅迫観念に縛られず考えて生きれば乗り越えられるでしょう。
最終的に人口が激減すれば治まるのは歴史が証明していますが、その結末になる前段階で対応してみせるのが人の知性だと思います。
今は「人の文化(英知)」と言うものが試されているのでしょう、「必用なもの」と「不必要なもの」を選別できる基準を備えるのが特に重要なのだと感じます。(何が「とどのつまり」になっているのか判断する必用がある)

これで今回の探石記録を終わります。
2020年05月06日
5月に入り一層と気温が上昇してきました。(先日は真夏のような気温となり海で泳いでいる人もいたくらいです(笑))
美山公園の牡丹桜(八重桜)の並木は見事で、本来なら多くの人の目を楽しませたのでしょう。(地元の人は知らなかったりするけど…)
連休明けには少しずつ賑わいが戻れば良いのですが、「人との関わりのリスク」が高まっているので、規模を考えて進めたいと思います。

それでは5月一回目の探石記録を書きます。

まずは四月最後の日から、誕生日プレゼントを求め?河口へ探石に出かけました(笑)
気温が上がった事で雪解けが進み、山側の空は霞みに包まれたような景色でした。(4/30)




浜は波が短くて非常に弱く、とても歩きやすく探しやい環境でした。
波打ち際の数歩奥の水底も見える状態、環境としては久々のベストな状態でした。




歩きやすさから普段よりもペース速めで歩き川との合流点に到着。
川の流れは強くありませんが水量は豊富、多少の濁りはありますが「ヒスイ色」として例えられる美しさは見られました。(山々からの天然水で満たされている感が強かったです)





この時点で見付かったのは緑色石英(キツネ石)1個、オンファス輝石1個、バラ輝石1個、ピンクゾサイト(灰簾石)1個、鶯石(ロディン岩)3個、ヒスイ転石1個です。



緑色石英は珪化が強め、何かしら加工できると思います。(磨きは優先しない)
特に発色が良く珪化の強そうなタイプを集める事にしています。

オンファス輝石は滑らかな感じ、でも面白味に欠けるので海に返しました。(加工素材としても、飾石としても中度半端な感じでした)

バラ輝石は小さいサンプルをゲット、識別用(確認用)などに使えそうです。

ピンクゾサイト(ピンク色を示す灰簾石)は通常よりも質が弱め、母石が大理石だからかな?
透明感はあるけど発色が明るくないタイプ、この手の石は「雲母の成分による紫」を示す事が多いので、それと多少混ざったりしているのだろうか?(硬度も低めだし)

鶯石(ロディン岩)は黄緑を示すタイプ、小さいのでサンプルとして活用します。
蛇紋岩(クリソタイル?)の部分は凹んでいて、その部分の艶は良くなりません。

ヒスイ転石は平べったく波の影響を受けやすい形、天然のプレートになっていて加工した方が良い姿形をしてます。(ちょっと小さいけど)
姿からして「ヒルコ神」と言うよりは「カグツチのカケラ」でしょう、でも少し質が粗いタイプで、正方形のヒスイ輝石がチカチカして「ややアルビタイトに近い印象」を個人的には受けます。(でも加工すると硬くて艶が出る)


折り返して今度は乾いている浜辺を探石、先日まで波が押し寄せていた形跡がありました。
そこでイザナミ(海)から「金色の花束」を贈られました!(イザナギ(川)からなのかな?)



見事な金華石、前回よりも大きく瑪瑙が多めで晶洞まであります。
母石は頁岩かな?(チャートなのかな?)、そこに黄鉄鉱を含んだ玉髄(瑪瑙)が流れて分断した感じだろうか、黄鉄鉱が多すぎて華と言うよりは花束だ(笑)、とても重く満足する手応えです。

この歳になると誕生日は嬉しくないですが、「神々(自然)から祝福してもらったかのように錯覚できる体験」は、私にとっては嬉しく魂から力が湧き出てきます。
悩むのは活用の仕方で、このまま姿石で飾るのか、表面を磨いた方が良いのか、輪切りにして磨くのが良いのか、なかなか難しいです。
まぁ、焦らず飾りながら考えたいと思います。


満足して残りの帰り道(波打ち際)を歩いていると、透明度を増した水底に膨張する光を発見。


見た瞬間にヒスイだと解りました(笑)、すかさず手に取ると見えていた部分より砂利に埋もれていた部分の方が多く、思っていたよりも大きなサイズでした。

特徴からして碧ヒスイに分類するタイプ、オンファス輝石に近くなるタイプですが鉄分が少ないのか強い青銅色ではありません。
石質は良い(角張が強い)けど透明度が低め、石英の脈が入る事が多く、右側部分はその石英脈から割れているのが見て解ります。(でも昨日今日で割れた練度ではない)
なかなか興味深いサンプルとなりました、糸魚川ヒスイの種類として後々に伝えられると思います。(識別のサンプルになるかと)

駄目押しのヒスイ転石でお腹が一杯(笑)、この日は大満足して帰りました。


私個人としての「歳の初め」は幸先の良いスタートになりました!、経済的にはガタガタで最悪(世の中も)ですが、その中でも光明を見出して願う未来へ進みたいと思います。

これで今回の探石記録を終わります。
2020年04月30日
連休に入りましたが、今年のゴールデンウィークは自粛の休日となっているようです。
天気が良いだけに勿体ない…、でもここを耐え抜いて「約束された未来」に備えたいと思います。
糸魚川でも県外ナンバーを見ると敵視する人が多くなりましたので、はやる気持ちを抑えて慎重に行動して下さい。

それでは4月七回目の探石記録を書きます。

ちょっと不安定な天気でしたが、晴れ間が出たので押上の海岸へ探石に出かけました。(4/28)
午前中は青空が広がっていましたが、お昼頃から暗い雲が山側から流れてきました。
急に陽が陰り小雨まで降る始末、このまま続けるか迷いながら歩きました。





風は強くて冷たく、波は短くて速く、光源は乏しい、あまり良い環境ではありませんでした。
何よりも冷たい風が顔面を直撃するので辛い、来なければ良かったと思いました(笑)




でも「せっかく来たのだから」と思い我慢して歩いていると、折り返し地点に到着する頃には淀んでいた雲は何処かに流れ青空が広がってきました。




この時点で見付けたのはネフライト2個と、オンファス輝石1個。


ネフライトは透明感は無いですが質は良さそうです、なので磨いて飾ってみます(笑)

オンファス輝石は相変わらず滑らか、小さいので加工には適しませんが見本にはなります。
色が明るめでも石質が良いタイプがあるのは、母体となるヒスイの影響を強く受けているからなのでしょう。(オンファス輝石自体の純度も影響しているのかな?)


次は石英斑岩3個と玉髄1個です。


石英斑岩は2個が薬石タイプで、1個が赤色を示すタイプです。
赤色タイプは薬石と言わないのだろうか?、薬石も石英が取れて穴凹だらけなタイプもありますね…。
どちらが良いのかは用途によるかと、加工素材としては「詰まっているタイプ」が良いし、お風呂などに入れて楽しむのは穴凹だらけタイプが良いのかも。(吸水性が高め?)
穴凹だらけタイプを湯飲みなどに加工したら、中身が漏れて使えませんね(笑)
まぁ、私としてはどちらにも使える「詰まっているタイプ」を優先しています。(作り手なので)

玉髄は小さいですが綺麗な紋様が見られます、表面の白い部分を削り磨けば更に良い景色が現れるかもしれません。


それと「なんか面白い流紋岩」を発見、思わず手に取りました。


何だろうか、紋様も姿形も面白い(笑)、サイズ感も良いので飾りたくなります。
この「手にしたら手放せなくなる不思議な魅力」はなんだろうか?、持ち歩くには邪魔なサイズだけど、持ち帰り飽きるまで眺めたいと思います(笑)
注意すべきは「これを繰り返すとゴミ屋敷みたいになる」って事で、一定数が集まったら手放す石を選び海に返すのが良いです。(選別していく事が大切、活かせるのなら加工した方が良い)


帰り際にオンファス輝石2個と、ヒスイ転石1個を発見!


オンファス輝石は先程と同じく滑らかで良質、加工に適したサイズではないので見本として活用します。(磨くとピカピカになります)

ヒスイ転石は久々のレア度3.5クラス、特徴を見る限り碧ヒスイのタイプでしょう。
石目が多く茶色の脈が流れ、一定の透明度を示し乾くと微細な翡翠輝石がキラキラと輝きます。
石質自体は良く自然研磨でも光沢を備えている状態、残念なのは外側(表皮側)のカケラなので不純物がやや多く、茶色の染みが広がる部分があります。(裏側は表皮を残しています)
でも押上海岸のヒスイ転石は「加工素材」と言うよりは、「転石標本(標石)」となるので、練度と練磨が高めの転石を「そのまま楽しむ」のが良いのでしょう。(加工しようと思えば可能なので、焦る必用はない)


あれだけ吹いていた冷たい風は緩やかになり、帰る頃には気温も急激に上昇しました。
「どうせならこの時間に来れば良かった」とも思いましたが、良い出逢いがあったので良しとします(笑)



ちなみに、最初と同じような位置に人影が見えますが別人、たまたま同じような風景となりました。(天気の変わり方が解りやすいかな?)

今回はヒスイ転石(ヒルコ神)と出逢えました〜、こればかりは運なので予想できませんが、だからこそ面白いと言えますね!
観光物産センターが休業しているので売上げは最悪(ほぼゼロ)ですが、ここで暮らしている恩恵は受けられて嬉しい、めげずに乗り越えたいと思います。

これで今回の探石記録を終わります。



ここで集めてきた石たちで作った品を紹介、異玉の「千変の幼生」を幾つか作ってみました。


左から鶯石(ロディン岩)、オンファス輝石、玉髄、石英(水晶に近い石英)です。
主に「加工したらどうなるのか?」のサンプルとして作ってみました、まだ磨きが不十分なので仕上げの段階にあります。

特徴として、鶯石(ロディン岩)は硬度の不安定な部分があり形状が歪みやいけど光沢が出る、黄緑も綺麗でヒスイとの区別は慣れると可能です。

オンファス輝石は基本的に石質が安定していて、流れる石英脈も凹凸とならずに均一に磨けます。
若干ですが濃淡部分の肌理が違い、そこの艶を一定にする作業が必用となります。

玉髄は石質は完璧、ヒビや空洞さえ気を付ければ無傷の品となるでしょう。
でも無傷だと面白味は薄れ、人工物との区別が難しくなるので、縞瑪瑙部分や致命的じゃないヒビ(秘めたる美)を活かす必用があると個人的には感じます。

石英(水晶に近い石英)は石目とヒビ(非なる美)の区別を見極める必用があります。
茶色い砂岩のような内包物もあり、それを残すと面白い景色にはなりますが、その部分の磨きが一定にならず粗に見えてしまいます。(よって取り除く)
この品では背中と中足部分に入ったので削り取りました、天然のコーティング(水晶と溶け合った状態)だったなら、残す価値はあったかもしれません。

大体こんな感じかな、異玉は海岸転石で制作するルール(自分で設定したルール)なので、完全に無傷にはなりませんが、愛着が高い作品に仕上がります。
なので楽しんで加工が出来ました(笑)、それと改めて感じるのが「ヒスイの高い万能性」で、他の石を加工すればする程に強く感じます。

別格と言うか…、桁違いと言うか…、さすが「神の石」だと改めて感じました。
素材として加工可能なヒスイ転石(姫川河口でのヒスイ)も溜まってきていますので、それでも異玉を作りたいと思います。(万化の蛹も作らねば…)
異玉の「千変の幼生」と「万化の蛹」は姿形(デザイン)に「鍵」のイメージも込めていて、「新たな扉を開け放つ事(新たなる成長)」を使命として作っています。(よって千変万化をテーマにしています)

なんであれ、どの石も可愛らしく美しい、それぞれの美しさを最大限に引き出して、未来に残せる作品に仕上げたいと思います。


私事ですが、またオッサンから爺さんに一歩近づきました…、なんだか40代は時間の流れが遅い気がするなぁ…、それだけ充実しているし試練も多いと言う事だろうか?
やりたい事が多いので好都合ではありますが、遅々として進まない現状はストレスになります。(それは私だけでは無いですね)

思い通りにならないのは世の常、せめて後悔のないよう生きたいと思います。
2020年04月25日
ようやく気温も20℃近くまで上がるようになり、先週の寒さが嘘のような陽気になってきました。
人の世の経済は真冬となって辛い試練が続きますが、「腐る事」なく前向きに再生の季節を過ごしましょう。(だからと言って開き直るのも迷惑)

それでは4月六回目の探石記録を書きます。

やっと晴れたので姫川河口へ探石に出かけました。(4/25)
先日は山に雪がチラつきましたが、順調に溶け始めているようです。(少し雪が増えた?)
河川敷の芽吹きも本格的になり、昆虫たちの楽園の準備が着々と進んでいます(笑)




まず気が付いたのは人の少なさ、この事で普段は県外者が多かった事を改めて感じます。
浜は波が短くて速く、濁りが強くて水底を見る事が困難でした。(幸いにも石は多く上がっていたので、探石自体は楽しめました)




川は濁っていて、これが海の濁りの原因だと誰もが解るでしょう。
前日の雨が原因なのかな?、雪解けと相まったのだろうか?、これは上流を確認しないと解らないですね(笑)




この時点で見付けたのはバラ輝石(と思われる石)2個、意識して探してみると見付かるようになりました。


どうも他の鉱物と混ざる事もあるような気配、きっとヒスイと同じく「バラ輝石岩」って分類の岩石もあるのでしょうね。
高純度を探すのが難しいのでしょう、原石で見てキラキラが綺麗なのはサンプルにしたいと思います。(いい加減、答え合わせもしないと(笑))


次は赤石(ジャスパー)、乾くと光沢が出るタイプです。


少しハート型にも見えますが、やはりピンクゾイサイトの方が可愛いかと(笑)
加工すれば光沢も出るので、ストックしておきます。


久々の快晴だったので青海の海岸にも行きました。
こちらの方が風が強く肌寒い環境、探石人や釣り人など数人が浜を訪れていました。
浜の状態は河口と変わらず、とにかく見づらい波打ち際を歩きました。





まずは石英、これは水晶と言っても良いタイプかな〜。


透明度もあり厚さもあるので加工できそう、致命的なヒビさえなければ異玉を作ってみたいです。(ヒビがあったら母岩を残したまま、一面を磨いてみようかと)


次は赤石(ジャスパー)と、珪化が強めの緑色石英(キツネ石)です。


赤石はさっきのより色が濃いめ、ちょっと純度が低い気もしますが乾くと光沢を示します。
磨けない事はないと思うので、これもストックします(笑)

珪化が強めの緑色石英は、どうにか使えないものだろうか?
この系の大きい石は、いっそ磨かず艶消しで勝負するのもアリかもしれません。
発色が強い分、姿形で補えるような気もしています。(東北地方の遺跡からも出ているし)


最後は碧玉、ちょっと変わった発色をしています。


これもある意味で珪化が強い石英(珪石)、どちらかと言えば水晶より「ガラス」に近い感じなのだと思います。(ジャスパー系は軽いので)
茶色い部分も光沢が出るので、それを含めて加工するのも面白いのかもしれません。(でも光沢に差が出るかも…)

残念ながらヒスイとは出逢えませんでした、でも楽しかったので良しします。(またのチャンスに期待します!)

これで今回の探石記録を終わります。



帰り際、再び「ひめかわみなと公園」で休憩、今回は牡丹桜が見頃になっていました。





前回より、こちらの方がピンク色が強くて花もボッテリしています。
故郷の庭先に同じく牡丹桜あり、幼少期に登って遊んでいたら枝が折れて怒られた事を思い出します(笑)
背から落ちてしばらく息が出来なくなった事もあったなぁ…(笑)、今はソリッド(頑丈)に生んでくれた両親に感謝しています。

先日まで強風が吹き荒れたので、殆どの牡丹桜は散る前に花が千切れてしまい残念な姿をしていましたが、ここのは最高の状態、さすが防風林に囲まれた公園だと関心します。

二回目の花見に大満足、ツツジも咲き始めているので今後が楽しみです。



河川敷や海辺で県外ナンバーを見ると、今までとは違った意味で気になります。
いつもなら県外からの来訪は嬉しい(私としては嬉しい)のですが、現在だと迷惑がられるのは悲しい事ですね…。(今も昔も乞食タイプは嫌われているけど)
自粛の際に資本主義が陥りやすい心境は「金の切れ目は縁の切れ目」で、繋がりがなくなると敵視するようになるので気を付けなくてはなりません。

しっかし呪いの果てに生き残った「最も強い毒」が、ウイルスだったなんて冗談にもならない…、人間同士の競争だと思い込んでいた事自体が間違いだったのだろうか?(生物である事を忘れていたのでしょうね…)

「どこに潜んでいたんだ?」って思うけど、見えないだけで大昔から人間と共に在ったと言えますね。
疑問に思うのは「共生するメリットは?」って事で、何かしらの恩恵はないのだろうか?
細菌系の病気にかかり難くなるとか、ガンに耐性を持つとか、ただ一緒に死んでいくだけの関係だとしたら生物とは言えない気がするのですが…。

まぁ、それは人間も一緒か、「死なば諸共」や「赤信号みんなで渡れば怖くない」って感じで増えているだけに思える…、そして地球に何のメリットも与えない、知性をもってしても乗り越えられない性(さが)があるのだと痛感します。

でも死にたくはない、それは誰でも同じ、悩みながら迷いながら、少しずつでも先に進める未来を信じたいです。
2020年04月23日
ヒスイ王国館内の糸魚川観光物産センターが「4月25日(土)〜5月6日(水)」まで、休業する事が決まりました。
予定としてはゴールデンウィークまでの休業との事ですが、状況次第では5月後半まで伸びるかもしれません。
来店を楽しみにしていた方には残念な事ですが、感染拡大を防ぐ為なのでご協力ください。

私としても残念…、やっと「私の範囲での識別」を行って、石好きの人たちと楽しみたかったのですが…。(コミュニティーの場の第一歩を進めたかったのに)

ここは我慢のしどころ!、とは言え、最終的な決着は「抗体を備える」か、「特効薬が出来る」か、の二つなのでしょうけど、長い闘いになりそうですね…。
天気も下り坂で、昨日は山に雪が降り再び厚化粧(雪化粧)となりました。
気温も低く冬に逆戻り、こんな陽気では探石も楽しめません。(探石意欲が湧かない)
しばらくは大人しく加工に精を出す事にします。


と、言う事で集まったバラ輝石を加工してみました。
加工の手応えとしては「硬すぎず、柔らかすぎず」って感じ、ある程度の堅牢さを示し、硬度は近いけどネフライトのような加工負荷もありません。
流紋岩や石英斑岩に似た手応えかな?、無数に入る長石の脈は面白い景色となりますが、脆い部分もあり割れたり凹んだりします。
やはりオンファス輝石と同じで「模様が少なく濃い色」のタイプが安定しているようです。

とりあえず、粘りがありそうな原石を選び異玉を制作してみました。


左が「千変の幼生」で、右が「万化の蛹」です、同じ原石ですが場所によって発色に微妙な違いがあります。
「千変の幼生」の方が長石が多い部分で、ややオレンジがかっている感じ、「万化の蛹」は長石が少ない部分で、小豆色に近い感じです。

磨きの行程はヒスイと同じ方法では不十分で、バフなどでの仕上げが必用です。
光沢においてはオンファス輝石や翡翠輝石には及びませんが、なかなか魅力的な素材である事が解りました。(純度にもよるのでしょうけど、樹脂光沢が限界かと…)
切断や研磨の際に出る粉は淡い紅で、赤石を加工した時のような「血塗れ」って感じにはなりません(笑)

加工時に独特の臭いもしないし、加工途中に割れる事もないので不快ではないです。(切断時に脆い長石から割れる事はある)
硬度が低い分、スムーズに作業が進みヒスイの約1.5倍ほどの早さで仕上がります。

気になるとすれば、やはり「脆い長石部分」と「際立たない光沢」、これはコーティング技術で解決できるのでしょうけど、「そういった商品」にする気もないです(笑)
民芸品としたならば、気になる点は「味」となり、身に付けている時間で輝きは増すでしょう。(油分が備わるので)
これは見極め(加工する部分を吟味するセンス)が在った上での話で、最大限に美を引き出してから備わる魅力です。

まとめとして、素朴な風合いからして異玉にピッタリの素材、石によって色の濃淡が違うので淡いタイプも加工してみる必用がありそうです。
発色は強いコントラストがある訳ではありませんが、不思議な魅力を宿し光源で微妙に雰囲気が変わります。(強い光を当てると僅かに表面が透けます)
これも輝石の特徴なのだろうか?、それとも相性が良いので「そう感じる」のだろうか?

ルースとして勝負するには発色と純度が足りませんが、造形をする事で美しさを備えます。
輝石なので艶消し仕上げでも面白く仕上がるのかもしれませんし、ダイヤモンドパウダーを使う事で更に艶を出せるかもしれません。

まだまだ試す事は多そうです、とにかく新たな美石と出逢えてた事に感謝したいと思います。

また新しい情報が分かり次第に報告します。(同志への報告です(笑))
2020年04月17日
4月も中旬、本来ならゴールデンウィークに備えて活動しているのですが、今年はコロナショックで駄目そうです…。(どこもそうですが)
楽しみにしていたヒスイ峡の「高浪の池」も営業を休むそうで、この田舎にも致命的なダメージを与えています。(観光地が壊滅状態)
これも人の試練、これを乗り越えた先には今までとは違う経済体系が構築されるでしょうから、それに適応できたなら、大抵の困難には動じない力を備えるでしょう。

しかし人との接触を8割減少って…、今までの私の生活と変わらない(笑)、これを基準にすると停滞どころではなくなる気がするが…。(悔しいですが、今は選択肢をウイルスに奪われている)
「そろそろコミュニケーションを」と思っていた矢先だったのでもどかしいですが、賑わう前だったのは不幸中の幸い、この経験を今後に活かしながら未来に進まなくてはなりません。

それでは4月五回目の探石記録を書きます。

最近は晴れる日が多く、一層探石の意欲が湧いてきます。(明日からは下り坂…)
今回も姫川河口での探石、石の種類が豊富なので素材集めにはピッタリの場所です。(4/15)
いつもとは違うアングルからの撮影、霞がかった山には僅かに残雪が見られます。




海は満ち潮で短く速い波が寄せていて、波打ち際を確認するのに苦労する状態でした。
前日に荒れたようで、後方の押し上げられた浜(石が乾いた浜辺)には大きめの石がゴロゴロしていました。




海との合流点は川の流れが強く、水量も増していて濁っていました。
この流れに巻き込まれたら抗う術はないでしょう…、陽気の良さに油断して転ばないよう気を付けなければなりません。(最近は足が縺れる事が多くなった…)




この時点ではバラ輝石と思われる石を2個見付けました。


波打ち際は速い波によって目が回るので、後方の押し上がった浜を探していると、膨張するピンクの石が目に付きました。
ピンクゾイサイトよりは紅が強めで、表面と割れ目に微細なキラキラが見られます。
特徴からしてバラ輝石で良いかと、上の方が石質が良い感じがします。(粘りを感じる)

下は角砂糖(砂岩)のように微細なツブツブが集まり固まっている感じ、原石で見るのには綺麗ですが、粘りが乏しい感じで加工には不向きかもしれません。
サンストーンのように光沢が出るなら嬉しいのでが…、試してみたいと思います。


これはバラ輝石に良く似たタイプの石、チャートを含む珪石だと思われます。


特徴が良く似ている、でも発色の違いとキラキラ(輝石)の有無、形状(丸み)が異なります。
こちらの方が硬度が高いのでしょう、石英なので7くらいかな?
バラ輝石は5.5〜6って感じ、不純物によって若干の違いが出ているように思えます。(長石の類?が、多めに入っている感じがする)


今度は紅みが強いバラ輝石、だと思われる石(笑)


共通する特徴が見られ、ワインレッドのような色をしています。
バラらしい発色の綺麗な石、でも石質は少し脆そうな感じがします。(加工に向かない?)
オンファス輝石もそうだったのですが、「石質によって加工に向かないタイプ」を憶える必用がありそうです。
輝石の集合体なので、結合が弱く脆い部分があるのでしょう。(不純物も関係しているかと)
これは加工による経験からでしか得られないデータなので、試してみようと思います。


次ぎもバラ輝石と思われる石、でも色は薄く石質も脆そうです。


ここで疑問に思ったのは「こんなにバラ輝石って拾えるのか?」って事です。
何か間違えているのだろうか…、でも今までは見付けられなかったので、今回は運が良かっただけなのだろうか?

拾えたら拾えたで不安になるな〜(笑)、なんであれ素材としては集まったので、加工しながら違いを憶えたいと思います。


最後にヒスイ転石とロディン岩を発見。


ヒスイ転石は河口にしては練度が良い、乾くと翡翠輝石がキラキラ輝くタイプです。
一目瞭然なので見本として活用できるでしょう。(乾いていた方が綺麗なタイプかと)

ロディン岩は「鶯石」と呼んでいるタイプですが、白地が綺麗じゃない…。
見本や「ちょっとした飾石」にはなるので、磨こうと思います。

なかなか良い素材が集まりました、特徴を憶えて素材として活用するのと、原石として保管するのとに分けたいと思います。(答え合わせもしなければ(笑))


これで今回の探石記録を終わります。



ここでコラボ作品の紹介、糸魚川で開催されたクラフトフェアで知り合った人に首飾りを編んでもらいました。


ヒスイの表面を活かした初期の作品をメインにして、ヒスイの丸玉と石英斑岩(薬石タイプ)の丸玉2個を合わせて首飾りにしました。
自分用としてお願いしたデザインの首飾りですが、私は装飾品を身に付けられない残念な体質…、よって似合う人がいたら身に付けて楽しんで下さい(笑)


こちらは「青ヒスイ」と「碧ヒスイ」のルースをメインにした首飾りです。


デザインは矛と楯、太陽と月、男性と女性をイメージしているとの事です。
私としては大満足、ルースは「流青(イザナギ)」と「青海(イザナミ)」を合わせたので、そのコンセプトも込めてくれたのだと思います。(説明してなかったのに)
背中に回るヒスイの丸玉部分もお洒落な仕様、女性にピッタリだと思います。

私の目に狂いはなかった!って感じ、独りでは成せなかったであろう姿となり、作った品も喜んでいるように思えます。
こういったコラボ作品にも力を入れて行きたい、活用する石の幅を広げて楽しめる領域を開拓したいと思います。

独りで積み上げた「真なる信仰」を土台として、同志で繋げる未来を創りたい。
それぞれの人の魅力、それぞれの石の魅力、全てを合わせて「我らが信仰」を成す。
それ即ち「神々(自然)との交歓」なり!

って感じで頑張りたいです。
2020年04月15日
最近は天気が不安定になっていますが、やはり春を向かえたので日中の気温は10℃前後を保っています。(肌寒い程度です)
冬の寒さに比べたら辛くはないので、活動意欲も一定の水準を保ち続けています。
つくづく「寒さに弱くなったのだ」と感じるようになりましたので、これからの再生の季節を有効に活用したいと思います。

それでは4月四回目の探石記録を書きます。

連日の探石、やや空は曇っていて辺りが暗くなっていました。
前回に河口を歩いたので、今回は青海の海岸へ向かいました。(4/12)
浜は砂と小石が多く波は短くて強め、しかし風が強く冷たくて来た事を後悔しました(笑)



「寒いな〜」と、呟きながら歩いていると、ハーフパンツで元気に遊んでいる子どもたちを発見(笑)
昔は備わっていた耐性を失った事に気づかされます…、やっぱり子どもは「風の子」ですね。


オッサンの威厳を保つため?、に歩き続けていると、次第に太陽が顔を出し始めました。
これはチャンスと思い見付けた石たちを撮影、上がオンファス輝石で左の3個が蛇紋石、右の2個が緑色石英(キツネ石)です。


オンファス輝石は練度も練磨も不十分ですが、石質は良いので加工素材として使えそうです。
きっとピカピカに仕上がるかと思います。

蛇紋石は正確には緑色部分が蛇紋石(ボーウェナイト)になるのでしょう。
白い部分は大理石(緻密な石灰石)かと、濡れていると綺麗ですが乾くと粉を吹いたように白くなります。(硬度が低いので、加工の手始めには向いている石)

緑色石英は発色が良いのと、珪化が強めなのを拾いました。
サイズ的に見本として活用できそうです。


更に歩き普段とは違ったタイプの玉髄(瑪瑙?)を発見。


和名より英名の「カルセドニー」って感じが強い姿、部分的に白と灰色の縞模様も見えます。
切断してみたら面白い景色が出てくるかも、期待のできる石です。(期待ハズレって事もあるけどね(笑))


最後は赤色に染まる石英斑岩と、小さめの赤石(ジャスパー)です。


石英斑岩は年輪のような紋様が面白い、珪化木かと間違えそうです(笑)
堆積と言うよりは沈澱なのでしょうね…、裏には平らで灰色の地肌が見えます。(座りが良い)

赤石(ジャスパー)は乾くと油っぽい光沢が見られ、赤色のチャートとの区別がつきます。
黄土色が入るのも特徴ですが、同じ特徴で全く光沢が見られない石もあるので、識別する際は乾かすのが一番良いかと思います。

青海海岸の探石を終えたのですが、ちょっと物足りなさを感じたので姫川河口へ行きました。



相変わらず山側は曇り気味、これはこれで春を感じられる風景ではあります。




昨日の今日なので歩くコースを変え、川を横断して海との合流点に向かいました。
川幅は広いですが川淵は穏やかな流れで、水底も見られる透明度がありました。




海との合流点も特に変わらず(1日しか経っていないし)、昨日と同じく川の流れは強かったです。
水温は冷たく拾い上げて確認するのが辛かったですが、近くにある石たちに触れると石の温もりが冷えた手を温めてくれました。




いつもとは逆ルート、ここから浜の探石が始まります。
たった1日の経過でしたが浜は変化し、小石たちが散乱していました。(さすが日本海です)




最初の出逢いは緑色石英(キツネ石)。


発色も良く珪化は強めですがサイズが大きい…、しっくりこなかったので海に返しました。(イナリ感が強いタイプでした)


次はオンファス輝石、割れた姿と分断している石英が面白いです。


オンファス輝石自体の石質は脆いタイプ、しばらく飾石に使えるか吟味しましたが、これも海に返しました。(座りも微妙でした)


オンファス輝石を吟味している最中に、足下で僅かに光の膨張を感じました。
大きめの石の下に隠れていたのは「パステルカラーの石」、周りの石たちとの違いは明確です。




最初は「デュモルチェライトを多く含んだ珪石(石英斑岩)?」かとも思ったのですが、重さや質感が全然違い、乾かして太陽光下で確認するとヒスイ転石だと確信しました。

これは横川から出る青ヒスイに似ている、もっと鮮やかな青が流れるのですが、これは水色っぽくて全体に広がっています。(水面のようなコントラストがある)
青海川で出るタイプなのだろうか?、多く拾えるヒスイではないのでデータが足りませんが、産地は「横川・大所川・青海川」のいずれかだと思います。

なんであれ来て良かったです(笑)


こちらでも赤石(ジャスパー)を発見、少しサイズがアップしました。


乾かすと光沢を示し、僅かですが水晶も含んでいるようです。
丁度良いサイズなので、いろいろと活用を考えたいと思います。


今度は青色を含んだ石、これはヒスイ転石なのだろうか?



石英斑岩にも見えますが乾かすと違いが解ります、霜降りのような模様があって硬度・重さ・質感も十分、でも翡翠輝石(キラキラ)は見られません。

少数ながら似たいような石を見た事がありますが、そのどれもがヒスイに良く似ています。
きっと母石はヒスイの成分が多いのだと思う、でもオンファス輝石に近くなっているのか、それともロディン岩(ソーダ珪灰石も?)と混ざっているのか、そんな感じなのではと予想しています。(私の勝手な予想です)

考えても解らないので分析するか、解る人に聞こうと思います(笑)


最後はアケビ石(灰簾石の分類)と、鶯石(ロディン岩)です。



アケビ石(愛称)は滅紫で滑らか、でもちょっと混ざりが多くて私好みじゃない…。
もっと良い発色(良い石質)のサンプルがあるので海に返しました。

鶯石(愛称)は黄緑が綺麗なタイプ、中央付近の不純物がクリソタイルで左端の不純物はアクチノ閃石なのだろうか?(ここら辺も詳しく聞いてみようかと思う)

両方ともゾイサイトに分類されるのでしょう。(多分)
見た目は違いますが質感と言うか…、似た特徴を感じるので納得できるような気がします。(透明感の無さで曹長石との区別も付きやすい)

なんだかんだで、いろいろな石と出逢えて楽しかった〜。
また海へ遊びに行きたいと思います。


これで今回の探石記録を終わります。



前回で紹介したリングパーツで、ブレスレットを制作しました。



どちらもアレンジの商品、太いタイプは磁石で「脱着が容易な仕様」になっていて、細いタイプはボタン式で脱着にコツがいりますが「軽い」と言うメリットがあります。

男性用として私の手首サイズに合わせています、女性にも需要があった場合はサイズを変更したブレスを作ろうかと思います。(男性でも細い人はいるし)

私は「装飾品を身に付けられない」と言った残念な体質なので、楽しめる人は私の分まで身に付けてもらえると嬉しく思います。
2020年04月13日
暖かくなったかと思ったら冬に逆戻り…、まだまだ三寒四温を繰り返す日々が続いています。
これで最後にしてほしいな…、今は「季節が良くなっていく事だけが救い」なので、四月後半は穏やかな日和になる事を願います。(人間にとって辛い時期になるので…)
でも糸魚川に感染者が出ていない事だけでも救いと言えます。

それでは4月三回目の探石記録を書きます。

今回も姫川河口で探石、午前中は晴れていましたが午後から山側から曇ってきました。(4/11)
山の雪は溶けて少なくなってきましたが油断は禁物、一夜で雪化粧に戻ったりしますので急激な気温の変化には気を付けたいと思います。(特に体調管理に気を付けたい)




この時点では海側は晴れていて、辛うじて太陽光が浜辺を照らします。
浜は砂が多く波は長め、前回よりも石が少なくなっていて残念な状態でした。
気温はそこまで低くはなく(高くもなく)、風が弱かったので探石を楽しむ事はできました。




川との合流点は前回とあまり変わりませんが、今回は川の流れの方が強めでした。
この辺りから海側の空も曇ってきて、探石の「効率」と「楽しみ」を奪い始めました…。




ここまでで見付けたのは、石英類(瑪瑙・石英斑岩・緑色石英)とネフライトです。


瑪瑙はカルサイト(方解石)と混ざっているタイプ、なかなか面白いです。

石英斑岩は赤色タイプ、活用次第で面白くなるかと思います。

緑色石英は茶色が少ないタイプ、使えるか吟味したいと思います。

ネフライトは河口にしては練度・練磨が良いタイプ、見本になりそうです。


ちょっと波打ち際は期待できなかったので川淵を歩いていると、ぼんやりと赤く光る石を発見。
川から引き上げて確認したところ、バラ輝石と思われる発色と特徴が見られました。


この時点では太陽光が乏しすぎて輝石が確認できず、確証が持てませんでした。
マンガンによるものだと思われる表面の黒ずみが特徴的で、姿もバラ輝石を示し、触り心地も滑らさを伝えています。
何よりもズッシリと重く、前回の金華石と同じくらいの重量がありました。(黄鉄鉱も入っていないのに)

とにかく「普通の石ではない」と感じたので持ち帰り慎重に確認すると、表面には微細なキラキラ(輝石)が見られてバラ輝石である事が解りました。(間違いないと思います)
一部に平らな面があるので飾石として一面を磨くか、加工素材として活用するか迷いますが、いずれにせよ有効に活用できそうです。

どうも輝石類は光を膨張する特徴があるように思えます。
翡翠輝石・オンファス輝石・バラ輝石、これらは不思議な光を放ち存在を知らせてくれます。
圧倒的にヒスイが光を膨張しますが、残りの二つも目に付く特徴が良く似ているので「光の眷属」なのでしょう。
ヒスイが「神」なら、オンファス輝石は「精霊」でバラ輝石は「妖精」か?(その両方か?)
面白い、創作意欲が湧いてくるな〜、これは異玉・生玉に活用できる要素です。

まだまだ石たちから学ぶ事が多いようです。(自然が「神」なので全ての石は「神々のカケラ」と言えるのですけどね)


波打ち際に戻り緑色石英(キツネ石)1個と、鶯石(ロディン岩)3個を発見。


一番上が緑色石英(キツネ石)、ロディン岩に似ていますが発色が異なります。
石質も違うので乾くと良く解ります。

鶯石(ロディン岩)は中央のが良質、黄緑色を示し蛇紋岩?(クリソタイル?)と混ざっている事が多いです。(白地に黄緑色が良質タイプです)
このタイプは「ライトグリーン クリノゾイサイト」とかにならないのだろうか?、和名なら「萌簾石」とかにすると春らしくて良い気がするな〜。(桜簾石と萌簾石で良いかと)

まぁ、愛称としては「鶯石」で良いかな(笑)


最後の最後で鶯石(ロディン岩)2個と、ヒスイ転石1個を発見。


鶯石(ロディン岩)は右のが最良、こういったタイプが活用に適しているでしょう。(ヒスイとの区別は確実に行う事が必須)

ヒスイ転石は、やはり光源が乏しくて珪石や曹長石との区別が難しかったです。
重さと質感はヒスイそのもの、でも良く似た(質の良いタイプの)珪石や曹長石があるので「光沢」や「輝石」が確認できなくては判断に困ります。

特に、このタイプは翡翠輝石(キラキラ)を強く示さないので普通でも難しい…。
際立った滑らかさと、今までの探石サンプルと、加工での経験則が識別のカギとなります。(小滝系で、白く艶やかなタイプのヒスイなのだと思います)


探石を終えて帰る頃に空が晴れました(笑)


もっと早く晴れて欲しかった…、夕日だと黄色が強すぎて識別しづらいです。(白色光が理想的なので、朝日や夕日では困難)

それでも今回は大きめのバラ輝石と、小さなヒスイ転石に出逢えたので良かった。
曇り空でも探石を楽しめた事に感謝したいと思います。


これで今回の探石記録を終わります。



え〜、ここで制作した品の紹介、リングパーツの磨きが仕上がりました。


このタイプは「ワイルド」を重視しているので無骨感を出しています。
色も鮮やかなヒスイは使わず、落ち着いた色調の素材を用いて加工しました。

無骨感と素朴感を合わせ持つので、民芸としてのアクセサリーに活用できるかと思います。
アレンジの品や、コラボの品に使用して、商品・作品の幅を広げたいと思います。

厳しい世の中となっていますが、頑張って乗り越えましょう!
2020年04月10日
桜は満開となり、日中は暖かい陽気が続いています。(まだ夜は気温が低いけど)
河川敷の桜も満開となっていましたが、潮風による塩害なのか、それとも急激に気温が下がった日に霜が降りたのか、桜の花びらの一部が茶色に変色して少し残念な姿となっていました。
私(人間)が勝手に残念がるだけですが、やはり美しい存在には本領を発揮していてほしいです。

それでは4月二回目の探石記録を書きます。

朝から晴れていましたが仕事(加工)に専念し、午後からの探石となりました。(4/7)
急にお昼頃から雲が広がり、やや曇り空っぽくなってしまいました…、それでも芽吹き出した植物が私を迎えてくれているようで嬉しくなります。(勝手に思っているだけです(笑))




浜は砂が多く上がり波も強め、でも風はなく干潮だったので歩きやすく探しやすい環境でした。
打ち上がった石や、波が大きく引いた際に出てくる石などを注意深く見ながら歩きました。




川との合流点に着いた頃には雲から太陽が出始め、辺りを明るく照らすようになりました。
頻繁に太陽が出たり陰ったりを繰り返すと、その明暗に目が慣れるのに苦労します(笑)
姫川の流れは強めでしたが波の方が高く、たまに浜辺を越えて川に流れ込んでいました。




今回は不思議と石の種類が豊富だったので、ワクワクしながら探せました。
そんな中で見付けたのはロディン岩、紫色の脈が流れています。


紫色はザクロ石の成分かと思いますので、これは灰簾石が混ざったロディン岩なのでしょう。
滅紫が通常ですが、このタイプのロディン岩に入ると発色が明るくなるのが不思議です。

しかし逆に硬度が低くなるようで、光沢を示す筈のアケビ石(灰簾石)に艶は見られません。
場所が姫川河口なので基本的に練磨が足りませんが、それでも硬度の違いは解ります。(表面が白くパサつきます)
表面に閃石のようなキラキラも見られアクチノ閃石が混ざっている感じなので、そもれ影響しているのかもしれません。(もしかしたら、この紫色は雲母の成分によるものなのかも?)


次は黄鉄鉱が大量に入った珪岩、これは金華石で良いのだと思います。


満開となった桜のように咲き乱れる金色(こんじき)の華、やっと出逢えました!
探石をしていて金華石は初めて、普段から意識していないと気が付かないのですが、ここまで表面に金色が輝いていたら誰でも解るでしょう(笑)

運が良かった…、座りも良く姿も良い、これ程の美石に出逢えるのだから探石はやめられません!
石を拾い続けているお爺さん達の気持も解るな〜、しかしそればかりに執着していては仕事にならない矛盾、仕事の一環になっている自分は幸せなのだと感じます。(逆に仕事にした苦しみもあるけどね…)
とにかく、これはこのまま飾石(水石)として活用するのが良いかと思います。(勿体なくて切断できない(笑))


波打ち際が荒れだしたので川淵を歩いていると、淡紫が入るタイプのヒスイを発見。


このタイプはロディン岩と混ざるので、どこまでがヒスイなのか悩む事が多いです。
一応、表面には微細な翡翠輝石がキラキラと輝いていて、淡紫とも淡灰色とも見分けがつかない色が所々に見られます。

これはヒスイ輝石岩かな〜、切断してみると解りやすいので確認したいと思います。
どちらであれ加工には適応できる素材なので、無駄なく活用したいと思います。


姫川はやや濁っていて増水していますが、浅瀬では水底の石を確認する事ができます。
手で水温を確認してみると生ぬるく、流れの穏やかな浅瀬は太陽光と石の温もりの影響を多く受けているように思えました。




今度は座りと紋様の良い石英斑岩(薬石)を発見。


紋様のバランスが良い、大きさも良く座りも良い、河口にしては練磨も良い、なかなか優秀な
石英斑岩(薬石)です。
飾って楽しむか、お風呂に入れて楽しむか、悩みますが両方楽しんでみます(笑)


波打ち際に戻りピンクゾイサイト(灰簾石)を発見。


特に白地が美しく、そこに淡く明るいピンク色が入った美石です。
正確には「ピンク クリノゾイサイト」と言うのだろうか?、灰簾石も「単斜灰簾石」になるのかな?
省略しているので忘れがちですが、どうせならマンガン量が足りないピンク色の灰簾石を「桜簾石」にできないのだろうか?(灰と桃の間って事で)

どうであれ今の季節にピッタリの石、このタイプの最大の魅力はピンク色ではなく母石の「白地」で、白が美しいほど価値が高まります。(その白地にピンク色が多く濃く入っていれば最高級)
金華石に続き、素晴らしい美石に出逢えて満足です!


最後は、ちょっと変わった石を発見。



ロディン岩なのか…、珪石なのか…、魚卵みたいな模様が不思議で面白い石です。
貝殻(巻き貝の蓋?)かとも思ったのですが硬度が高く、この時点で光沢を示すので硬度6以上はありそうです。(重さも十分にあるし)

何なのだろうか?、瑪瑙系でもなさそうだし…。
稀にロディン岩で同じ様なのがあった気もするのですが、記憶が曖昧すぎて確証がない(笑)
よって、解る人に聞いてみる事にします。(珪化した貝殻か?)



探石を終えて少し時間があったので、姫川港の近くの「ひめかわみなと公園」で花見を楽しみました。(広く覆っていた雲が無くなり快晴となりました)






ここは私の思い出の公園、初めて糸魚川に来た際に借りたアパートが近くにあって、よく遊びに来ていました。
最初に来た訪れた季節も春で、この桜が見事に咲いていました。(懐かしいな〜、ここの桜は完璧でした)
もうそのアパートは無く、アパートが在った場所は防風林を兼ねた土手になっています。(公園の一部になった感じです)

ここでは近所の年輩の人たちがマレットゴルフ(ゲートボール?)を楽しんでいたり、チビッコが遊んでいたりします。
あまり活用されていない感じがするのは残念、けっこう広くて歩いてみると面白い発見があったりします。(今は人が少ないのは仕方ないですね…)

そんなこんなと、桜の木の下で思い出に耽りながら疲れを癒し、満足な成果と共に家に帰りました。(幸せの一時です)


移ろいながらも変わらない季節の美しさ、変わず胸躍る探石の楽しさ、飽きる事のない創作活動、唯一致命的に崩れているのが共同幻想での経済(売上げ)…、こればかりは仕方がない。
それに私の仕事は「売上げの見込み」や「売上げ予測」が出来た事がないので、毎月、毎年、確証のない不安定な状態は「日常茶飯事」と言えます。(「在るべき姿」と「約束された未来」は見えているけど)

ある程度の耐性があるから自由を楽しめるのでしょう、安定と引き替えにしてきた時間は私に「一定の強さ」を与えてくれたように思えます。
それと忘れてはいけないのが「支えてくれた人たち」で、とても感謝しています。(いなかったら、とっくに死んでるかと…)

この試練を終えた後、存分に楽しめるよう「コミュニティーの場」を少しずつ開拓して行きたいと思いますので、その際には協力をお願いします。


これで今回の探石記録を終わります。
2020年04月08日
今回は、天照大御神「幻日」の五作目を紹介します。

加工に用いたのは「以前から探していた原石の片割れ」、やっと見付ける事ができました!
もう同じヒスイでは作れないと思っていたので、この出逢いに歓喜しています。
背景は渓谷の岩肌に芽吹く新緑をイメージし、新しい生命(いのち)の誕生を祝福する神白の太陽を表現しました。




シリーズを通して透明度が高く、光を膨張するような美しい光沢を示します。
ライチの果肉のように瑞々しい白地には、僅かですが淡緑が流れています。
雪解けが始まった山々を照らす生命の陽光は、雪解け水に反射して己自身も包み込みます。





光にかざすと神秘的に透過し、伝え聞く「満たされた器」を強く感じます。
まるで生きているかのように輝く姿は不滅で、これから人の世が続く限り「共に在る事」を約束された存在となります。




久々の神玉の制作でしたが、満足する仕上がりとなりました!
何と言っても探し続けた原石(の片割れ)が見付かったのが嬉しい、でも僅かしかないのでツキヨミとスサノオを1点ずつしか作れないでしょう…。(致命的なヒビが多いタイプなので…)
いや、作れるだけ有り難い、再び月光と天上天下が作れる事を感謝したいと思います。



今回の神玉には、今現在の憂鬱を晴らす「祈り」を込めてあります。
私の創造がどれだけ現実(自然)に干渉できるのかは解りませんが、現実の太陽と幻の太陽(幻日)の力で人の世の驚異をはね除けたいと思います。(それでこそのアマテラス)

どうにも不思議なのは目的で、「増える事だけ」を目的にしているのだろうか?
いまいち解らないな…、でも人間もそうであるのなら「その目的での上位」に敵う訳がないので、今まで人間がそうしてきたであろう事を人間自体が受け続けるのでしょうね…。

まぁ、だとしても「はね除ける事を強く願う」ので、その後の生き方は考えてほしいです。(魂の高め方を学んで欲しい)
同じ事を繰り返し成長を止めて、低賃金労働要員のまま、大量消費要員のまま、先へ進まず国としての衛生環境も整えないのであれば、知性を与えられた意味が無いのでそれらの国々は滅びに向かうでしょう。(闘争と言うよりは暗殺に近く、戦う前に先手を取られている)

いつまでも「呪い」に頼っていないで、人としての在り方を見出してほしいです。
それと「人間は生物である事」も忘れないで下さい。(人間と言うのは「メリットが偏っているのにデメリットは平等」って事が嫌いなようです)


一応書きますが、私が願うのは同志の存続であって、全人類の延命ではありません。(規模がデカすぎて届かない…)
2020年04月04日
4月を迎え、糸魚川にも本格的な春が訪れました。
桜も咲き始めて景色は華やかさを増し、再生の季節が細胞を覚醒させて行くのを感じます。
共同幻想はガタガタで大変な事態となっていますが、その影響を一切受けない現実領域は更に輝きを増し、躍動の季節に向かうのでしょう。
その力の僅かなカケラでも欲しい…、そう願いながら人類は歩んで来たのかもしれません。

それでは4月一回目の探石記録を書きます。

快晴となったので押上の海岸へ探石に出かけました。(4/3)
午前中でしたが数人が訪れていて、それぞれに美しい海を楽しんでいました。





浜の環境は満潮で波が長く強め、なだらかで小石が多く歩きやすい状態でした。
しかし頻繁に寄せてくる長くて速めの波により視界が遮られ、やや探しづらい環境でもありました。(更に石たちが太陽光で輝きまくって目が眩みます(笑))




ようやく折り返し地点には大きめの石が集まり、飾石や素材を探せるようになりました。
でも到着した頃には波が強くなり、波しぶきも上がって更に探しづらい状態となりました…。




この時点で見付けたのは晶洞を伴う石英1個、緑色石英(キツネ石)1個、蛇紋岩1個、石英斑岩(薬石)1個、流紋岩1個です。


晶洞を伴う石英は小さい剣水晶が見られて綺麗、子どもの頃はこれを見てワクワクしながら探した思い出があります(笑)

緑色石英は発色が強くて珪化が乏しいキツネ石タイプ、見本としては丁度良い感じなので活用できそうです。

蛇紋岩はアンチゴライトの類なのかな?(リザーダイトも含んでいるのか?)、表面はツルツルしていて石質は安定している感じ、乾くと白くなるので硬度は低い事が解ります。(でも手触りは良い)

石英斑岩は薬石タイプ、魅力的な紋様だったので拾いました。(メリハリがあって良い)

流紋岩も紋様が魅力的、そのまま磨いても良いし造形しても面白い素材だと思います。


帰り際では碧玉?と滑石?を見付けました。


碧玉?は、乾くと油っぽい光沢を見せる部分がありますが硬度が低い感じがします。
石質が悪いのだろうか?、ちょっと疑問が残る石です。(確認してみるか)

滑石?は柔らかい部分が凹んで面白い形になっています。
硬度は鉄よりも低く傷が付きますが、黄色っぽい部分は硬度が高く別の鉱物が混ざっているのだと思われます。(磨いてみようかと思います)

今回はヒスイとは出逢えませんでした…、でも良い気晴らしになったので良しとします(笑)


今年は「コミュニティーの開拓」に意気込んでいたのですが、新型のウイルスによって出鼻を挫かれました…。
人を集めなければ賑わいませんが、集まると感染拡大の恐れが高くなります。
こればかりはどうにもならないけど、準備は進めて行けるので少しずつ未来へ向けて行動したいと思います。(今は(と言うかいつも通り)単体で出来る事を優先して努力したいと思います)


これで今回の探石記録を終わります。
2020年03月31日
早いもので3月も終わり、卒業・旅立ちの季節から始まりの季節へと移り変わります。
コロナウイルスとの闘いも「新たな幕開け」となり、ステージを変えた生存競争が始まるのでしょう。
ここで「最も恐ろしいのが人間」って事がバレなければ良いのですが…、もしこの一線を越えたなら幻想は粉砕され「人の文化の終焉」が訪れるでしょう。
何の為に「知性」が備わっているのか、各々で考えた方が良いのでしょね。

それでは3月最後の探石記録を書きます。

前日に引き続き天気は晴れ、霞がかる水平線は春ならではの景色と言えます。(3/26)
今回は久しぶりに青海の海岸での探石、良い出逢いを願いながら歩きました。



浜は波が弱く短くてなだらかで、とても探しやすい状態でした。
若干、小砂利が多い状態でしたが「打ち上げられた石の多さ」で十分補っています(笑)


まずは右側から探石、波打ち際を見ながらも「後方の乾いた石たち」にも注目しました。
しばらくしてオンファス輝石とバラ輝石を発見、どちらも波打ち際での出逢いです。


オンファス輝石は青海の海岸らしい姿、錬磨は劣りますが素材として優秀です。
ここの海岸の特徴も出ているので、サンプルとしても活用できます。

バラ輝石は「再会」と言う感じ(笑)、前日よりも濃い色で乾いた際のキラキラ(輝石)も美しいです。
これで4個目、稀少な部類なので連続で出逢えたのはラッキーでした。(河川工事も影響しているのかな?)

希少性で言えばピンクゾイサイト〜チューライトと、どちらが珍しいのだろうか?
まず発色を比べるとピンクゾイサイト〜チューライトの方が人気があるように思えますが、ネームバリューはバラ輝石(ロードナイト)の方が格上に思えます。

素材としての保有量を見ると、昔から石拾いしている人のストックにはピンクゾイサイト〜チューライトの方が多く、バラ輝石は「知られていなかった事」や「発色が渋い事」もあり保有している人が少ないようです。(ピンク翡翠として集めていたのだろうから、ピンク色が明るい石を優先したのでしょう)
ただ、ピンクゾイサイトとチューライトを分けて考えると、圧倒的にチューライトが少ないので、希少性で言えば「桃簾石(チューライト)」、「バラ輝石(ロードナイト)」、「ピンクゾイサイト(マンガン量が足りない桃色の灰簾石)」の順になるのだと思います。
私の保有しているサンプルの数もそうなので、あながち間違った予測ではないと思います(笑)


次ぎに見付けたのはロディン岩とヒスイが混ざった転石。




表面(表皮)を見ると緑が入ったロディン岩、しかし裏面(内側)を見ると左半分に淡紫のヒスイが見られます。
滅紫を示す灰簾石の類かとも思いルーペで確認したところ、発色の違いと翡翠輝石を確認する事ができました。(念には念を入れました)

側面を見ると半々なのが良く解るかと思います。
紫ヒスイには珍しい事ではなくて、大きな紫ヒスイほどロディン岩が混ざっています。(ロディン岩に紫ヒスイが混ざっているのかな?)
ちなみに、これを半日くらい塩酸に入れておくとロディン岩部分がバラバラになって、ヒスイ部分が残ります。(繋ぎみたいにロディン岩が入っていると、ヒスイ部分も繋ぎがバラバラになり小さい欠片になります)

よって、この「古代人の奥歯」みたいな転石は、ヒスイ輝石岩とした方が正確なのかもしれません。(何にせよ面白いサンプル(見本)です)


更に、軟玉(アクチノ閃石?)と緑色石英です。



軟玉はアクチノ閃石で良いのかな?、蛇紋岩のクリソタイルと似た感じでもあるのですが、硬度が違うから大丈夫かと思っています。(これも聞いてみるか)
部分的に黄緑を示す事があり、その発色がロディン岩(鶯石タイプ)に似ているので、何かしら影響し合っているようにも思えます。(ロディン岩と混ざっていたりする)
乾いていると白くパサつきますがキラキラして綺麗、磨ても満足な光沢は出ない感じだけど黄緑は見やすくなる、なんとも扱いづらい感じがします。
磨き方を変えるか、コーティングするかで解決するかも…、そこまで拘っている人がいるなら知り合いたい気もします(笑)

緑色石英は「まさに緑色石英」って感じ、もう母体だったであろうキツネ石が見られません(笑)
ニッケルでの発色ならクリソプレースと呼べるそうです。
疑問なのはキツネ石自体に雲母が入っていて、その雲母(緑色の雲母)が起因しての発色だったらアベンチュリンになるのだろうか?(と言うか、そういう状態にも成りうるのだろうか?)
ちょっと気になりますが、クリソプレースの方が格上なので「成るのであればサンプルがほしい」ってくらいの感じです(笑)
今回のは微細な雲母は見られないので、クリソプレースの類で良いのだと思います。(色の起因自体も違うのだろうし)


今度は左側を探石、こちらの方が砂が多く上がっていました。
注意深く押し上がった乾いた石たちを見ていると、緑が入る流紋岩?を発見。


これは珪孔雀石が混ざった流紋岩で良いのかな?、まずキツネ石タイプではないです。
川で見付ける事も多く、粉々した緑部分と石英脈が混ざっている事が多いです。(珪化が良いタイプには粉々した緑部分は見られない感じ)
この緑は銅による発色なのだろうか?、また答え合わせして確かめようと思います。


次はソーダ珪灰石とブドウ石が混ざった転石。


どちらの比率が高いのかは「白濁の度合い」に、関係しているように思えます。
この場合だとソーダ珪灰石の方が多いかと、このタイプはヒスイを含む事がり、中身に圧砕状で入っている事もあります。(大きい方が可能性が高くて、今回のサイズでは入っていないでしょう)
要は大きなヒスイ輝石岩の外側(表皮)である事が多く、外側(表皮)が剥がれた状態なのか、中身を伴って砕けた状態なのかでヒスイを含む可能性(含む量)が変わるようです。

石自体は綺麗、どちらかと言えばブドウ石が多い方が透明度が高くなり淡緑になります。
硬度も高い方で光沢も出せなくはない、不純物により硬度が不安定になるのでデリケートな石(岩石)ではあります。

バランスの良いタイプを活用するのが理想的、名前はブドウ石(プレナイト)として表示できるのだと思います。(って言うか、表示できるタイプを活用する)


最後は発色と珪化が優秀な緑色石英(キツネ石)。


上のは特に珪化が良くて「これがヒスイだったら…」って、多くの収集家が悔やむタイプです。
思わずキツネとして騙すなら最後まで騙して欲しいと願ってしまいますが、事実を受け入れて「この石に宿る魅力」に向き合いたいと思います(笑)

普通に見て凄く綺麗、「こんな石が日本にあるんだ」って普通に思います。
上位となるヒスイ(他、優れた石たち)があるので存在が霞みますが、グレードが良ければ「ある程度の美石たちに匹敵する存在」にはなれるかと思います。(ヒスイは存在自体が特殊なので「絶対に越えられない壁」が存在する)

とにかく必須事項は改名、キツネ石って名前では話にならない(笑)
石好きのお爺さんは「フォックスストーンは?」と言いますが、英名にしてもキツネじゃ意味不明すぎて駄目だと思います。
クリソプレースと称するには不十分な純度、無難なところで緑色石英(グリーンクォーツ?)とするのが関の山なのだろうか?

どの鉱物にも言えますが、存在を高める際に「石質の悪さは致命的」だと言えます。(名前の悪さも)
基礎であり本質、全ての存在に言える事であり色はその次ぎ、誤魔化しの効かない地金が「存在の高さを裏付ける魅力の質量」と言えます。

そこまで高めた領域を求めて行くのか、それとも「それぞれの石」に合わせて研磨方法や活用法を変えて行くのか、両方を両立するのなら「そもそもに別の高みを目指している」って事を割り切って進まなくてはならないでしょうね…。

あ、面倒な話になってしまいました。
とにかく探石は楽しいし、糸魚川は石の宝庫なので最高、未来を考えても可能性は広がって行きます。(人材とシステムを整備する必要はあるけど…)

今後も引き続き「神々(自然)との交歓」を楽しみたいと思います。


これで今回の探石記録は終わります。
2020年03月29日
共同幻想の領域に歪みが生じていますが、それを乗り越えた先に人間の進化があるのでしょう。
現実領域での生存競争にも打ち勝たなければ、生物としての成長も見込めません。
人類は逃げ回った結果、多くの領域での試練を増やしたようにも思えます。
なんであれ、この後に明るい未来が在る事を願うばかりです。

それでは3月七回目の探石記録を書きます。

お馴染みの押上の海岸での探石です。(3/25)
天気は快晴で最高の探石日和、体中で細胞が活性化するのが解ります。





浜はかなり押し上がった状態、波は強めで速くて波打ち際は探しづらかったです。
でも風は弱く気温も高めだったので、環境としては最高でした。(海も綺麗だし)




折り返し地点は相変わらず小砂利が多くなだらか、この小砂利が海に引き込まれない事には大きめの石は出てきません。(でも歩きやすくて助かる(笑))




この時点で見付けたのは、ヒスイ転石3個とロディン岩?1個。


ヒスイ転石は、一番上と一番下の淡紫が入ったタイプ、ちょっと石質が弱い感じですがキラキラが見えて小さい2個には光沢も見られます。

真ん中のは…、母体はロディン岩だと思うのですがヒスイも僅かに入っている感じがします。
非常に滑らかで光沢がありますが、データに合うヒスイのサンプルを持ち合わせていないので、岩石として識別しました。(分析しても面白い石かも)
ヒスイであっても、ヒスイ輝石岩として「岩の分類」になるでしょう。


次はネフライト4個、なかなか良質です。


石質の良いネフライトを優先して拾っていますが、発色が良ければ「多少の石質の悪さ」も気にしないで集めています。(左下のが色は良くて石質が少し劣るタイプ)
丁寧に磨くと多少の差は解らなくなるので問題ないでしょう(笑)


更にバラ輝石とロディン岩です。


またバラ輝石を拾えました、今度は大丈夫だと思います。
色的には似た石がたくさんありますが、表面の角砂糖のようなキラキラ(輝石)が密集している石は探しても簡単には見付かりません。(シャーベットみたい)
何と言っても名前の響きが良い、更に英名でもロードナイトなので気品が伝わります。
ヒスイと同じ輝石類だし、貴石として認識しても文句はないでしょう。(多分)
優先して活用すべき石ですが、稀少なのでなかなか出逢えないのが残念です。(だから価値があるのですよね(笑))

ロディン岩は滅紫が少し入っているアケビ石(愛称)タイプ、やはりこの系統は灰簾石の分類として考えて良いのだそうです。
くすんだ発色なので納得できる、総じて石質が良いのには理由があるのだろうか?
マンガンの成分とザクロ石の成分との違いなのかな?、この石も優秀だと言えますが名前が映えないのが残念かもしれません。(でも磨くとピカピカ)


更に更に紋様が面白い流紋岩です。


何というか…、砂漠の夕暮れって感じ、アラビアンナイトでも良いのかな?
日本の景色として見るのは難しいように思えますが、それでも面白い石ではあります。(砂丘として見ても良いのかも)
一般的にはピクチャーストーンと呼ぶのかな?、芸術の原点を感じます。(ここに人の意志が宿って美術となる)


帰り際ではオンファス輝石を発見。


非常に滑らか、海岸転石の中で一番滑らかなのではないだろうか?
この滑らかさは「ヒスイを母体としているから」との事で、そうじゃないオンファス輝石はガサガサのが多いのだそうです。
これも輝石類、やはり輝く石は優秀で私と相性が良いと感じます。(自己判断ですが)


次はロディン岩3個、オンファス輝石1個、ヒスイ転石1個です。


ロディン岩は大と中がアケビ石(灰簾石)タイプ、小も質からして同じだと思いますが滅紫は見られません。(端っこの欠片かな?)
乾いても光沢を強く示すのはヒスイ輝石・オンファス輝石・アケビ石(灰簾石)くらいかと。
石質が良くなればネフライト・玉髄・ロディン岩(鶯石タイプ)・ジャスパーなども艶が見られますが、そこまで強い光沢とは言えません。

オンファス輝石はさっきのと同様に良質、ツルツルのピカピカなので触っていると癖になります。
吸い付く肌のような滑らかさ、これはヒスイを産出する「糸魚川のオンファス輝石の特徴」だと言えるのでしょう。(海で磨かれるし)

ヒスイ転石は理想的な姿、角張りながら丸みを帯び滑らかで艶やか、押上海岸の練度・錬磨の高いヒスイ転石は小さくても(色が無くても)人気があります。
黒い線が流れるタイプのヒスイで、同じタイプの転石を集めてサンプルとして保管しています。
こういったデータの蓄積がヒスイの識別に大いに役立ち、今後は産地特定の「一つの基準」となる事でしょう。(糸魚川ヒスイを扱う者には必須のサンプル)

私の場合はレア度別にケースに分けて保管しているので、転石として多いタイプも解ります。(まぁ、普通に考えても灰色や白色が多いのは解りますね(笑))


最後は模様が面白い石英?(いや曹長石か?)です。


これは玉髄なのだろうか?、いつものよりも白濁していて瑪瑙のような縞模様でもありません。
質が良い曹長石なのか?、アルビタイトっぽさも感る特徴が見られます。
それとも透明度が高いソーダ珪灰石なのか?(それらが混ざっているのか?)
解らないな〜、解ったところで…、って話でもありますが分析してもらおうかと思います(笑)

次の日も探石に行ったので、次回はその事を書きます。(仕事(加工)もやってますよ!)


これで今回の探石記録は終わります。
2020年03月26日
繰り返される三寒四温は穏やかな変化となり、河川敷の桜の蕾も膨らみ始めました。
早く咲いて欲しいな〜、そして長く楽しめる事を願います。(せめて現実だけでも楽しみたい)

それでは3月六回目の探石記録を書きます。

この日は午後からの探石、気温が上がって良い天気でした、(3/23)
山の雪もだいぶ溶けた感じ、本格的な雪解けの季節が訪れます。




土砂集めは終わったのだろうか?、もう重機も積み上がった土砂もありません。
これから梅雨にかけての増水で、再び川の形が変わるのでしょう。(そして整備を繰り返す)




浜は波が長く小砂利が多い状態で、あまり良い環境とは言えませんでした。
風は弱くて助かりましたが、たまに吹く冷たい風が身に染みました(笑)




姫川は昨夜に降った雨によるものなのか、雪解けと相まってか、濁流となっていました。
多少の増水は見られましたが全く問題のない水量、難と言えば川底が見えない事くらいです(笑)





この時点で見付けたのはロディン岩1個、玄武岩?1個、珪岩1個、軟玉1個です。



ロディン岩は鶯石と呼べるタイプ(愛称)、綺麗な緑が見られますが所々が凹んでいて加工には不向きだと思われます。(中にも不純物が入っているようです)
質の悪い蛇紋石なのか、滑石なのか、いずれにしろ硬度の低い部分の扱いが難しいです。

玄武岩?は模様が良ければ梅輪石と呼ぶタイプかな?、形と石英の入り方が面白かったので水石素材として拾いました。
表も裏も座りが良く景色も面白いので、飾石として活用できるように思えます。

珪岩は泥岩に石英が挟まっている感じの石、面白く感じたから拾いました。
箸置きには大きいので、筆とかを置く事もできる飾石として活用できたらと思います。

軟玉はアクチノ閃石かな?、ネフライトとは言えない荒さがあり乾くとパサパサします。
表面にはキラキラが見えるので綺麗ではありますが、光沢を出すには難儀します。(均一な光沢は出ないかと…)
造形自体には苦労しないので、加工するのなら艶消し仕上げが良いのでしょう。


次はロディン岩2個を発見。


大きい方はヒスイに良く似ていますが硬度が足りない…、成り損なった感が否めずヒスイではない事が伝わってきます。
小さい方はロディン岩にしか見えないので安心(笑)、見本として活用できそうです。


帰り際にヒスイ転石を発見。(待ってました!って感じでした)



淡い紫が入った紫ヒスイの転石で、河口らしい角張った姿をしています。
「標石(標本になる石)」としては練度・錬磨が足りず価値は下がりますが、見本(河口でのサンプル)としては解りやすく優秀なヒスイとなります。
更に言えば加工素材としても活用できるので、姿形やサイズで使い分ける必用があります。

紫ヒスイとしては明るめの紫が入り、幾つもの石英の脈が流れるタイプです。


最後は閃緑岩が入る石英斑岩と碧玉、そして緑が入る流紋岩です。



石英斑岩は中央に閃緑岩の小さな円があり面白い、ただ石質が悪いのか弱い部分を含んでいて凸凹になっています。
色も通常とは異なりピンク色っぽいので、加工が可能なら閃緑岩を活かしてみたいです。

碧玉はヒビだらけな感じですが、珍しい石なので拾いました。
とても軽い(ガラス並に軽い)ので石英系との違いは明確に分かります。
割れている部分は乾くと油っぽく輝くので、識別する際の目安になるかと思います。

緑が入った流紋岩は、やはり珪孔雀石の類と言えるのだそうです。
以前の分析(粉にして混ぜる方法)では正確に出ませんでしたが、ピンポイントで当てる方法だと銅の成分が出るのだそうです。(高精度の分析機械が必用なのだそうです)
と言う事は「珪孔雀石を含む流紋岩」で良いのかな?、統一してもらえると嬉しいのですが…。(「その可能性が高い」ってくらいなのだろうか?)

こうなると高性能の分析機械が欲しくなりますが、数億円するとの事なので無理です(笑)
まぁ、真実がどうであれ「楽しめる程度の共有」で良いのでしょうね。(学者じゃねーし)

今回も楽しめました、また天気が良い日に探石したいと思います。


これで今回の探石記録は終わります。
2020年03月23日
3月も後半となり、未だ売上げ回復の先行きは見えませんが、再生の季節の訪れは肌身に感じます。
どうあれ「やれる事をやるしかない」ので、私が夢見てきた未来に向けて進もうと思います。

それでは3月五回目の探石記録を書きます。

朝から気温が上がり快晴となったので、押上の海岸へ探石に出かけました。
春の訪れを強く感じる陽気、気分も高揚して細胞が目覚めるようです。
海には数人が訪れていて、石拾い・釣り・日向ぼっこなど、それぞれに楽しんでいました。(数日前に海が荒れたようで、入口付近には流木が散乱していました)





浜の状態は石が押し上がり歩き辛かったですが、波も風も弱かったので探しやすかったです。
大きめの石も上がっていて、探し始めから集中して探す事ができました。




一通り歩き折り返し地点に到着、こっちは珍しく小砂利が多くなっていました。
思わぬ障害(ホタルイカの死骸)があり、波打ち際だと「透明度の高い玉髄」に見え、日干しになっているのは「良質な茶色の瑪瑙」に見えて何度も確認しました(笑)




この時点で見付けたのは、大きめの流紋岩?1個と石英斑岩(薬石)5個。


大きめの流紋岩?は礫岩っぽくも見えますがどうなのだろうか?
どっちにしろ面白い石ではあります。(重かったので海に返しましたが…)

石英斑岩は薬石タイプ、もう「薬石斑岩」と略しても良い気がします(笑)
面白くて美しい紋様を選んで拾いました。(サイズ感も丁度良いし)


次はネフライト3個と、瑪瑙とチャート?が混ざっている石を発見。


ネフライトは通常タイプ、やや石質が不安定な気がしますが触り心地は滑らかです。(角閃石には様々な種類があるようです)

瑪瑙とチャート?が混ざっている石は綺麗の一言、磨けばこの状態を維持できるのだろうか?(と言うか、ジャスパーとは言えないのだろうか?)
このまま首飾りにできる姿形なので、ちょっと試してみようかと思います。


帰り際にヒスイ転石とネフライトと鶯石(ロディン岩)を発見。


ヒスイ転石は白ヒスイで、表面に翡翠輝石がキラキラと輝きます。
このタイプは石英の脈が見られるのが特徴で、光沢よりも翡翠輝石を示す事が多いです。

ネフライトは非常に良質なタイプ、太陽光で透けているので見付けた瞬間はドキッとしました。
群を抜いている透明度と石質(色も綺麗)、加工すれば綺麗に仕上がるかと思いますが、世の中には似通った品が溢れているので転石のまま持っていた方が良いのかもしれません。(このまま磨いても良いかも)

ロディン岩は鶯石タイプ、初心者は間違いなくヒスイと間違えるでしょう(笑)
しかし珍しい石である事は変わりないので、間違って拾ってもガッカリしなくて良いです。(ヒスイは改めて拾えば良い)


今回も楽しかった〜、陽気はまさにヒスイ日和でした!
ただ探石を楽しんでいる人とも少し話したのですが、「ヒスイが欠片も無い」と嘆いていました…。
確かに少ないと感じたし、浜の状態が押し上がり過ぎてヒスイ転石が下に埋まっている感じがしました。(あくまでも感覚的な印象と経験からの「予想」です)

再び荒れてイザナミ(海)が、石たち(広い意味でのヒルコ神)を引き戻してくれるのを待つしかないかと…。
その後に私たちが心待ちにしているヒスイ転石(ヒルコ神(日を留める子の神))が姿を現すかと思います。(イザナミ(海)が手放さないかな?)

こればっかりは運なので、その時を気長に待ちましょう。


そう言えば先日、鉱物にとても詳しい青年と知り合いました。
年齢は私が糸魚川に移住した歳と同じ、元々は糸魚川出身のようで最近まで転勤していたそうです。

これも何かの縁と思いお互いのコレクションを見せ合いながら、私が「疑問に感じている鉱物」の答え合わせもしました。
双方とも完全な答えとは言えませんが(分析していないので)、認識を合わせる事は重要なので有意義な意見交換になりました。(鉱物コレクション(国内・国外)も素晴らしかった!)

結果として私が予想していた答えとほぼ同じでしたが、より詳しく知れた事と、かなり奥が深い事も解りました。(なかなか勉強になりました)

一番の悔いは、以前にピンクゾイサイトとしていた石の中に「バラ輝石」に似ている石があったのですが、似ているのではなく「バラ輝石そのもの」だったようです…。
潜入観念と言いますか…、疑う事を重視した結果が裏目に出てしまいました。(糸魚川にバラ輝石は無いだろうという観念、バラ輝石は塩尻方面にあると言う観念)

どうりで似ている訳ですね、だって「そのもの」なのだから(笑)
これによりハッキリと解った事もあり、昔にピンク翡翠と言っていた中には「灰簾石(マンガン量が足りず桃簾石に成りきれなかったけどピンク色を示すピンクゾイサイト)と、桃簾石(マンガン量が足りていてチューライトになった灰簾石の派生)と、バラ輝石(表面に翡翠輝石に似たキラキラが確認できる灰桃〜灰紅のバラ輝石)がある」って事です。

それがこのタイプ、気になる石だったので拾っていました。



糸魚川でもバラ輝石は珍しいようで、サンプルを集めるのは難しいのだそうです。
知らず知らずに大きめのサンプルを手に入れていたのはラッキーでした、今後は間違える事なく識別したいと思います。(一時の恥ってやつです、もう憶えました(笑))

なんであれ頼もしい人材に出逢えました、私は鉱物学者ではありませんが可能な限り石たちの情報は憶えたいと思います。
答え合わせが出来る人が増えた事は未来の力となり、石のまちとしての底力となるでしょう。(若者(私より年下)というのも幸いです)

今年は試練の年になりますが、その中でも力を蓄えたいと思います。(お金の力が弱まるのなら、人脈という力を得たいと思います)


これで今回の探石記録を終わります。
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