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2020年05月14日
季節は春から初夏の様相を強めてきました。(山菜の時期が終わりに近づいています)
新緑から深緑へと移り変わっていく風景を見ると、躍動の季節がすぐそこまで来ているのが解りワクワクします。
これからの季節はマスクなんてしていられないでしょうね…(野外では特に)、政府から届く予定の布マスクも田舎であればあるほど「必要ない」って状態になっています(笑)

義務教育に手話を取り入れていたなのら、聴覚障害者にも優しく、ウイルスや菌による感染リスクも抑えられたのかもしれませんね。(完全回避は無理ですが…)
最近は仮想空間に誘導されているような気がして、どうも「ある種の不信感」を感じるのは私だけではないでしょう。(もう、そこにしか進めないのだろうか?)

それでは5月三回目の探石記録を書きます。

この日も快晴、このところは良い天気が続いています。(5/11)
山の雪も溶けて僅かにしか残っていません、山頂では本格的な雪解けが始まったようです。
河川敷の植物も再生色を強め、生命力溢れる姿で来訪者を向かえてくれます。




雪解けの影響なのか、夜間に雨が降ったのか、溢れんばかりの濁った水が河川を流れ満たしていました。(上流〜下流の貯水を流したのかな?)




天気が良くても強風だったりする事が多い時期ですが、今回は川の濁流により海が濁っている状態でした。(風は弱くて助かった、強風が一番疲れます)
海は波打ち際から茶色・碧色(モスグリーン)・紺色って感じの三色に分かれていました。(初夏へと向かう季節ならではの景色です)




歩きやすいけど濁っていて探しづらい浜を歩き、川との合流点に到着。
濁り水量を増した川の水が勢い良く流れていて、川淵であろうとも水底が見えません。
川幅が増えた分、浜の先端が削り取られ短くなっていました。(もはや、ここでする事は何もないです(笑))





この時点で見付けられたのは、緑色石英(キツネ石)とロディン岩とネフライトです。



緑色石英は、一般的なキツネ石とは少し違い面白い姿をしています。
茶色に凹んだ部分は何なのだろうか?、方解石部分か?、それとも雲母部分なのか?
硬い石英部分が残っていることだけは解ります(笑)

ロディン岩は「鶯石」と呼んでいるタイプ、白地に黄緑のオーソドックスな姿で解りやすい。
サンプルに使えるので持ち帰り活用します。

ネフライトは右側が良質な感じ、通常よりは色が明るめで透明度もあります。
加工素材として使えるかも?、こればかりは切断して確認しないと正確には解りません。
とりあえず左側を叩いて割ってから右側を切断したいと思います。(割っておけば、海に返す際に人工的な切断面(真っ平らな面)が左側には残りません)


さすがにこの浜の状況ではヒスイは無理かな…、と思い、目が回るので乾いている浜辺部分を歩いていると、オンファス輝石と思われる石を発見。
しかし、良く見ると乾いた表皮にキラキラと輝く部分がある、色も碧系で「通常のオンファス輝石の発色」ではありません。



吟味した結果、これは碧のヒスイ転石で大丈夫でした!(オンファスに近いヒスイ)
なかなか不思議な発色、姿形からしてカグツチの欠片の要素が多いです。(よって加工向き)

致命的なヒビさえ無ければ「スサノオ」を作ってみたくなる色合い、一色タイプなので石質も良く仕上がりも美しくなるでしょう。
プレートを切り出す方向を吟味して、何かしら作ってみたいと思います。


最後の最後にロディン岩(鶯石)2個と、淡紫が入ったヒスイ転石1個を見付けました。


ロディン岩(鶯石)は大きい方は加工しても良い感じ、今更もうヒスイと間違える事もない気はしますが、他者には必ず説明する義務はあります。
小さいのは転石サンプルとして活用します。

淡紫が入ったヒスイ転石は、カグツチの欠片と言えます。
姫川河口での転石見本とするか、加工素材として活用するか、ちょっと悩みますが今は保管して後で考えます(笑)


この日はイザナギ(川)が暴れていましたが、本格的に大暴れするのはこれからの季節(梅雨の時期)、イザナミ(海)も迷惑だろうな〜、と思いますが、この事が「二柱の創造」であるのならヒルコ神やカグツチの欠片が現れるのも頷けます。

二柱の大神が生みし光の神々(カケラ)を手に、約束された未来に向かって努力する、これぞ信仰であり「神々との交歓」と言えるのだと私は感じています。(これは私自身の信仰です)

なんであれ、この地に「本来の聖地としての役割を果たす日」が来る事を願っています。

これで今回の探石記録を終わります。
2020年05月11日
忍耐の連休は終わりましたが、まだまだ世の中は自粛ムードです。
観光物産センターも「しばらくの間は休業」となりましたが、休業を終える目安(大体の日程)が伝えられていないので困惑します。
どうも伝達の機能が不完全らしく、従業員にも説明されていないようです。(ウイルス対策なのか、運営上の問題なのか、いまいち現状が解りません…)
まぁ、それがどうなろうとも、やるべき事は進めて行きたいと思います。

それでは5月二回目の探石記録を書きます。

5月に入って最初の探石、一回目は押上の海岸へ向かいました。(5/4)
この日は真夏のように暑く、海からは水蒸気が上がっていました。
自粛連休の真っ最中ではありましたが、それでも気持の良い海へ訪れる人たちが見られました。(ほぼ県内ナンバー、たまに長野・松本・富山・前橋(群馬)もありましたが、休日としては「いつも通り」ではありました)





浜は波が弱く透明度も高い状態、歩くにも探すにも楽で気持の良い環境でした。
人も密集している訳ではなく、これで感染したのならもう人間は地下に棲むしかないかと…。
単体でモグラのように生きる選択肢もあるのでしょうけど、抗体を持った方が楽しい人生を過ごせますね。(生物としての力が試させる感じかと)




暑さに苦戦しながら折り返し地点に到着、本気モードで探石を楽しんでいたのは私と画像のオッサンだけでした。(私もオッサンですが(笑))
最近は気晴らしモードから、本気モードになる回数が増えたように思えます。(探石する支度は長靴だけ)




この時点で見付けたのは、オンファス輝石3個と石英斑岩(薬石タイプ)3個。
本気モードになったからと言っても「運」を完全にコントロールする事は不可能です(笑)


オンファス輝石は小さいのは良質、大きいのは少し粗く微妙、飾石にも加工素材にもなりそうにありません。(よって海に返しました)

石英斑岩(薬石タイプ)は穴凹が少ないタイプ、見た目が綺麗なので集めました。
水と一緒に瓶に入れて眺めるだけでも癒されます、お風呂に入れたり、ご飯を炊く際に入れる人もいるそうです。(漬け物石として使っている人もいるとか(地元の人曰く))


帰り際に瑪瑙が混在するジャスパー(と言えるであろう石)を発見、なかなか面白い感じです。


赤石と言うには黄色い部分が多く、碧玉(ジャスパー)と言うには石質が不安定な感じ、表面の穴凹は中まで入っているのでしょう。(不純物が多いタイプかと)
加工するにはリスクのある石ですね…、でも中身を見てみたいなぁ〜。(試しに切断してみようかと思います)


面白い石たちは少なかったですが、今回も楽しめました。(この暑さで泳いでいる若者もいて羨ましく思えました(笑))

今後は常に感染の危険が付きまといますが、これは規模の問題なので、過剰な脅迫観念に縛られず考えて生きれば乗り越えられるでしょう。
最終的に人口が激減すれば治まるのは歴史が証明していますが、その結末になる前段階で対応してみせるのが人の知性だと思います。
今は「人の文化(英知)」と言うものが試されているのでしょう、「必用なもの」と「不必要なもの」を選別できる基準を備えるのが特に重要なのだと感じます。(何が「とどのつまり」になっているのか判断する必用がある)

これで今回の探石記録を終わります。
2020年05月06日
5月に入り一層と気温が上昇してきました。(先日は真夏のような気温となり海で泳いでいる人もいたくらいです(笑))
美山公園の牡丹桜(八重桜)の並木は見事で、本来なら多くの人の目を楽しませたのでしょう。(地元の人は知らなかったりするけど…)
連休明けには少しずつ賑わいが戻れば良いのですが、「人との関わりのリスク」が高まっているので、規模を考えて進めたいと思います。

それでは5月一回目の探石記録を書きます。

まずは四月最後の日から、誕生日プレゼントを求め?河口へ探石に出かけました(笑)
気温が上がった事で雪解けが進み、山側の空は霞みに包まれたような景色でした。(4/30)




浜は波が短くて非常に弱く、とても歩きやすく探しやい環境でした。
波打ち際の数歩奥の水底も見える状態、環境としては久々のベストな状態でした。




歩きやすさから普段よりもペース速めで歩き川との合流点に到着。
川の流れは強くありませんが水量は豊富、多少の濁りはありますが「ヒスイ色」として例えられる美しさは見られました。(山々からの天然水で満たされている感が強かったです)





この時点で見付かったのは緑色石英(キツネ石)1個、オンファス輝石1個、バラ輝石1個、ピンクゾサイト(灰簾石)1個、鶯石(ロディン岩)3個、ヒスイ転石1個です。



緑色石英は珪化が強め、何かしら加工できると思います。(磨きは優先しない)
特に発色が良く珪化の強そうなタイプを集める事にしています。

オンファス輝石は滑らかな感じ、でも面白味に欠けるので海に返しました。(加工素材としても、飾石としても中度半端な感じでした)

バラ輝石は小さいサンプルをゲット、識別用(確認用)などに使えそうです。

ピンクゾサイト(ピンク色を示す灰簾石)は通常よりも質が弱め、母石が大理石だからかな?
透明感はあるけど発色が明るくないタイプ、この手の石は「雲母の成分による紫」を示す事が多いので、それと多少混ざったりしているのだろうか?(硬度も低めだし)

鶯石(ロディン岩)は黄緑を示すタイプ、小さいのでサンプルとして活用します。
蛇紋岩(クリソタイル?)の部分は凹んでいて、その部分の艶は良くなりません。

ヒスイ転石は平べったく波の影響を受けやすい形、天然のプレートになっていて加工した方が良い姿形をしてます。(ちょっと小さいけど)
姿からして「ヒルコ神」と言うよりは「カグツチのカケラ」でしょう、でも少し質が粗いタイプで、正方形のヒスイ輝石がチカチカして「ややアルビタイトに近い印象」を個人的には受けます。(でも加工すると硬くて艶が出る)


折り返して今度は乾いている浜辺を探石、先日まで波が押し寄せていた形跡がありました。
そこでイザナミ(海)から「金色の花束」を贈られました!(イザナギ(川)からなのかな?)



見事な金華石、前回よりも大きく瑪瑙が多めで晶洞まであります。
母石は頁岩かな?(チャートなのかな?)、そこに黄鉄鉱を含んだ玉髄(瑪瑙)が流れて分断した感じだろうか、黄鉄鉱が多すぎて華と言うよりは花束だ(笑)、とても重く満足する手応えです。

この歳になると誕生日は嬉しくないですが、「神々(自然)から祝福してもらったかのように錯覚できる体験」は、私にとっては嬉しく魂から力が湧き出てきます。
悩むのは活用の仕方で、このまま姿石で飾るのか、表面を磨いた方が良いのか、輪切りにして磨くのが良いのか、なかなか難しいです。
まぁ、焦らず飾りながら考えたいと思います。


満足して残りの帰り道(波打ち際)を歩いていると、透明度を増した水底に膨張する光を発見。


見た瞬間にヒスイだと解りました(笑)、すかさず手に取ると見えていた部分より砂利に埋もれていた部分の方が多く、思っていたよりも大きなサイズでした。

特徴からして碧ヒスイに分類するタイプ、オンファス輝石に近くなるタイプですが鉄分が少ないのか強い青銅色ではありません。
石質は良い(角張が強い)けど透明度が低め、石英の脈が入る事が多く、右側部分はその石英脈から割れているのが見て解ります。(でも昨日今日で割れた練度ではない)
なかなか興味深いサンプルとなりました、糸魚川ヒスイの種類として後々に伝えられると思います。(識別のサンプルになるかと)

駄目押しのヒスイ転石でお腹が一杯(笑)、この日は大満足して帰りました。


私個人としての「歳の初め」は幸先の良いスタートになりました!、経済的にはガタガタで最悪(世の中も)ですが、その中でも光明を見出して願う未来へ進みたいと思います。

これで今回の探石記録を終わります。
2020年04月30日
連休に入りましたが、今年のゴールデンウィークは自粛の休日となっているようです。
天気が良いだけに勿体ない…、でもここを耐え抜いて「約束された未来」に備えたいと思います。
糸魚川でも県外ナンバーを見ると敵視する人が多くなりましたので、はやる気持ちを抑えて慎重に行動して下さい。

それでは4月七回目の探石記録を書きます。

ちょっと不安定な天気でしたが、晴れ間が出たので押上の海岸へ探石に出かけました。(4/28)
午前中は青空が広がっていましたが、お昼頃から暗い雲が山側から流れてきました。
急に陽が陰り小雨まで降る始末、このまま続けるか迷いながら歩きました。





風は強くて冷たく、波は短くて速く、光源は乏しい、あまり良い環境ではありませんでした。
何よりも冷たい風が顔面を直撃するので辛い、来なければ良かったと思いました(笑)




でも「せっかく来たのだから」と思い我慢して歩いていると、折り返し地点に到着する頃には淀んでいた雲は何処かに流れ青空が広がってきました。




この時点で見付けたのはネフライト2個と、オンファス輝石1個。


ネフライトは透明感は無いですが質は良さそうです、なので磨いて飾ってみます(笑)

オンファス輝石は相変わらず滑らか、小さいので加工には適しませんが見本にはなります。
色が明るめでも石質が良いタイプがあるのは、母体となるヒスイの影響を強く受けているからなのでしょう。(オンファス輝石自体の純度も影響しているのかな?)


次は石英斑岩3個と玉髄1個です。


石英斑岩は2個が薬石タイプで、1個が赤色を示すタイプです。
赤色タイプは薬石と言わないのだろうか?、薬石も石英が取れて穴凹だらけなタイプもありますね…。
どちらが良いのかは用途によるかと、加工素材としては「詰まっているタイプ」が良いし、お風呂などに入れて楽しむのは穴凹だらけタイプが良いのかも。(吸水性が高め?)
穴凹だらけタイプを湯飲みなどに加工したら、中身が漏れて使えませんね(笑)
まぁ、私としてはどちらにも使える「詰まっているタイプ」を優先しています。(作り手なので)

玉髄は小さいですが綺麗な紋様が見られます、表面の白い部分を削り磨けば更に良い景色が現れるかもしれません。


それと「なんか面白い流紋岩」を発見、思わず手に取りました。


何だろうか、紋様も姿形も面白い(笑)、サイズ感も良いので飾りたくなります。
この「手にしたら手放せなくなる不思議な魅力」はなんだろうか?、持ち歩くには邪魔なサイズだけど、持ち帰り飽きるまで眺めたいと思います(笑)
注意すべきは「これを繰り返すとゴミ屋敷みたいになる」って事で、一定数が集まったら手放す石を選び海に返すのが良いです。(選別していく事が大切、活かせるのなら加工した方が良い)


帰り際にオンファス輝石2個と、ヒスイ転石1個を発見!


オンファス輝石は先程と同じく滑らかで良質、加工に適したサイズではないので見本として活用します。(磨くとピカピカになります)

ヒスイ転石は久々のレア度3.5クラス、特徴を見る限り碧ヒスイのタイプでしょう。
石目が多く茶色の脈が流れ、一定の透明度を示し乾くと微細な翡翠輝石がキラキラと輝きます。
石質自体は良く自然研磨でも光沢を備えている状態、残念なのは外側(表皮側)のカケラなので不純物がやや多く、茶色の染みが広がる部分があります。(裏側は表皮を残しています)
でも押上海岸のヒスイ転石は「加工素材」と言うよりは、「転石標本(標石)」となるので、練度と練磨が高めの転石を「そのまま楽しむ」のが良いのでしょう。(加工しようと思えば可能なので、焦る必用はない)


あれだけ吹いていた冷たい風は緩やかになり、帰る頃には気温も急激に上昇しました。
「どうせならこの時間に来れば良かった」とも思いましたが、良い出逢いがあったので良しとします(笑)



ちなみに、最初と同じような位置に人影が見えますが別人、たまたま同じような風景となりました。(天気の変わり方が解りやすいかな?)

今回はヒスイ転石(ヒルコ神)と出逢えました〜、こればかりは運なので予想できませんが、だからこそ面白いと言えますね!
観光物産センターが休業しているので売上げは最悪(ほぼゼロ)ですが、ここで暮らしている恩恵は受けられて嬉しい、めげずに乗り越えたいと思います。

これで今回の探石記録を終わります。



ここで集めてきた石たちで作った品を紹介、異玉の「千変の幼生」を幾つか作ってみました。


左から鶯石(ロディン岩)、オンファス輝石、玉髄、石英(水晶に近い石英)です。
主に「加工したらどうなるのか?」のサンプルとして作ってみました、まだ磨きが不十分なので仕上げの段階にあります。

特徴として、鶯石(ロディン岩)は硬度の不安定な部分があり形状が歪みやいけど光沢が出る、黄緑も綺麗でヒスイとの区別は慣れると可能です。

オンファス輝石は基本的に石質が安定していて、流れる石英脈も凹凸とならずに均一に磨けます。
若干ですが濃淡部分の肌理が違い、そこの艶を一定にする作業が必用となります。

玉髄は石質は完璧、ヒビや空洞さえ気を付ければ無傷の品となるでしょう。
でも無傷だと面白味は薄れ、人工物との区別が難しくなるので、縞瑪瑙部分や致命的じゃないヒビ(秘めたる美)を活かす必用があると個人的には感じます。

石英(水晶に近い石英)は石目とヒビ(非なる美)の区別を見極める必用があります。
茶色い砂岩のような内包物もあり、それを残すと面白い景色にはなりますが、その部分の磨きが一定にならず粗に見えてしまいます。(よって取り除く)
この品では背中と中足部分に入ったので削り取りました、天然のコーティング(水晶と溶け合った状態)だったなら、残す価値はあったかもしれません。

大体こんな感じかな、異玉は海岸転石で制作するルール(自分で設定したルール)なので、完全に無傷にはなりませんが、愛着が高い作品に仕上がります。
なので楽しんで加工が出来ました(笑)、それと改めて感じるのが「ヒスイの高い万能性」で、他の石を加工すればする程に強く感じます。

別格と言うか…、桁違いと言うか…、さすが「神の石」だと改めて感じました。
素材として加工可能なヒスイ転石(姫川河口でのヒスイ)も溜まってきていますので、それでも異玉を作りたいと思います。(万化の蛹も作らねば…)
異玉の「千変の幼生」と「万化の蛹」は姿形(デザイン)に「鍵」のイメージも込めていて、「新たな扉を開け放つ事(新たなる成長)」を使命として作っています。(よって千変万化をテーマにしています)

なんであれ、どの石も可愛らしく美しい、それぞれの美しさを最大限に引き出して、未来に残せる作品に仕上げたいと思います。


私事ですが、またオッサンから爺さんに一歩近づきました…、なんだか40代は時間の流れが遅い気がするなぁ…、それだけ充実しているし試練も多いと言う事だろうか?
やりたい事が多いので好都合ではありますが、遅々として進まない現状はストレスになります。(それは私だけでは無いですね)

思い通りにならないのは世の常、せめて後悔のないよう生きたいと思います。
2020年04月25日
ようやく気温も20℃近くまで上がるようになり、先週の寒さが嘘のような陽気になってきました。
人の世の経済は真冬となって辛い試練が続きますが、「腐る事」なく前向きに再生の季節を過ごしましょう。(だからと言って開き直るのも迷惑)

それでは4月六回目の探石記録を書きます。

やっと晴れたので姫川河口へ探石に出かけました。(4/25)
先日は山に雪がチラつきましたが、順調に溶け始めているようです。(少し雪が増えた?)
河川敷の芽吹きも本格的になり、昆虫たちの楽園の準備が着々と進んでいます(笑)




まず気が付いたのは人の少なさ、この事で普段は県外者が多かった事を改めて感じます。
浜は波が短くて速く、濁りが強くて水底を見る事が困難でした。(幸いにも石は多く上がっていたので、探石自体は楽しめました)




川は濁っていて、これが海の濁りの原因だと誰もが解るでしょう。
前日の雨が原因なのかな?、雪解けと相まったのだろうか?、これは上流を確認しないと解らないですね(笑)




この時点で見付けたのはバラ輝石(と思われる石)2個、意識して探してみると見付かるようになりました。


どうも他の鉱物と混ざる事もあるような気配、きっとヒスイと同じく「バラ輝石岩」って分類の岩石もあるのでしょうね。
高純度を探すのが難しいのでしょう、原石で見てキラキラが綺麗なのはサンプルにしたいと思います。(いい加減、答え合わせもしないと(笑))


次は赤石(ジャスパー)、乾くと光沢が出るタイプです。


少しハート型にも見えますが、やはりピンクゾイサイトの方が可愛いかと(笑)
加工すれば光沢も出るので、ストックしておきます。


久々の快晴だったので青海の海岸にも行きました。
こちらの方が風が強く肌寒い環境、探石人や釣り人など数人が浜を訪れていました。
浜の状態は河口と変わらず、とにかく見づらい波打ち際を歩きました。





まずは石英、これは水晶と言っても良いタイプかな〜。


透明度もあり厚さもあるので加工できそう、致命的なヒビさえなければ異玉を作ってみたいです。(ヒビがあったら母岩を残したまま、一面を磨いてみようかと)


次は赤石(ジャスパー)と、珪化が強めの緑色石英(キツネ石)です。


赤石はさっきのより色が濃いめ、ちょっと純度が低い気もしますが乾くと光沢を示します。
磨けない事はないと思うので、これもストックします(笑)

珪化が強めの緑色石英は、どうにか使えないものだろうか?
この系の大きい石は、いっそ磨かず艶消しで勝負するのもアリかもしれません。
発色が強い分、姿形で補えるような気もしています。(東北地方の遺跡からも出ているし)


最後は碧玉、ちょっと変わった発色をしています。


これもある意味で珪化が強い石英(珪石)、どちらかと言えば水晶より「ガラス」に近い感じなのだと思います。(ジャスパー系は軽いので)
茶色い部分も光沢が出るので、それを含めて加工するのも面白いのかもしれません。(でも光沢に差が出るかも…)

残念ながらヒスイとは出逢えませんでした、でも楽しかったので良しします。(またのチャンスに期待します!)

これで今回の探石記録を終わります。



帰り際、再び「ひめかわみなと公園」で休憩、今回は牡丹桜が見頃になっていました。





前回より、こちらの方がピンク色が強くて花もボッテリしています。
故郷の庭先に同じく牡丹桜あり、幼少期に登って遊んでいたら枝が折れて怒られた事を思い出します(笑)
背から落ちてしばらく息が出来なくなった事もあったなぁ…(笑)、今はソリッド(頑丈)に生んでくれた両親に感謝しています。

先日まで強風が吹き荒れたので、殆どの牡丹桜は散る前に花が千切れてしまい残念な姿をしていましたが、ここのは最高の状態、さすが防風林に囲まれた公園だと関心します。

二回目の花見に大満足、ツツジも咲き始めているので今後が楽しみです。



河川敷や海辺で県外ナンバーを見ると、今までとは違った意味で気になります。
いつもなら県外からの来訪は嬉しい(私としては嬉しい)のですが、現在だと迷惑がられるのは悲しい事ですね…。(今も昔も乞食タイプは嫌われているけど)
自粛の際に資本主義が陥りやすい心境は「金の切れ目は縁の切れ目」で、繋がりがなくなると敵視するようになるので気を付けなくてはなりません。

しっかし呪いの果てに生き残った「最も強い毒」が、ウイルスだったなんて冗談にもならない…、人間同士の競争だと思い込んでいた事自体が間違いだったのだろうか?(生物である事を忘れていたのでしょうね…)

「どこに潜んでいたんだ?」って思うけど、見えないだけで大昔から人間と共に在ったと言えますね。
疑問に思うのは「共生するメリットは?」って事で、何かしらの恩恵はないのだろうか?
細菌系の病気にかかり難くなるとか、ガンに耐性を持つとか、ただ一緒に死んでいくだけの関係だとしたら生物とは言えない気がするのですが…。

まぁ、それは人間も一緒か、「死なば諸共」や「赤信号みんなで渡れば怖くない」って感じで増えているだけに思える…、そして地球に何のメリットも与えない、知性をもってしても乗り越えられない性(さが)があるのだと痛感します。

でも死にたくはない、それは誰でも同じ、悩みながら迷いながら、少しずつでも先に進める未来を信じたいです。
2020年04月23日
ヒスイ王国館内の糸魚川観光物産センターが「4月25日(土)〜5月6日(水)」まで、休業する事が決まりました。
予定としてはゴールデンウィークまでの休業との事ですが、状況次第では5月後半まで伸びるかもしれません。
来店を楽しみにしていた方には残念な事ですが、感染拡大を防ぐ為なのでご協力ください。

私としても残念…、やっと「私の範囲での識別」を行って、石好きの人たちと楽しみたかったのですが…。(コミュニティーの場の第一歩を進めたかったのに)

ここは我慢のしどころ!、とは言え、最終的な決着は「抗体を備える」か、「特効薬が出来る」か、の二つなのでしょうけど、長い闘いになりそうですね…。
天気も下り坂で、昨日は山に雪が降り再び厚化粧(雪化粧)となりました。
気温も低く冬に逆戻り、こんな陽気では探石も楽しめません。(探石意欲が湧かない)
しばらくは大人しく加工に精を出す事にします。


と、言う事で集まったバラ輝石を加工してみました。
加工の手応えとしては「硬すぎず、柔らかすぎず」って感じ、ある程度の堅牢さを示し、硬度は近いけどネフライトのような加工負荷もありません。
流紋岩や石英斑岩に似た手応えかな?、無数に入る長石の脈は面白い景色となりますが、脆い部分もあり割れたり凹んだりします。
やはりオンファス輝石と同じで「模様が少なく濃い色」のタイプが安定しているようです。

とりあえず、粘りがありそうな原石を選び異玉を制作してみました。


左が「千変の幼生」で、右が「万化の蛹」です、同じ原石ですが場所によって発色に微妙な違いがあります。
「千変の幼生」の方が長石が多い部分で、ややオレンジがかっている感じ、「万化の蛹」は長石が少ない部分で、小豆色に近い感じです。

磨きの行程はヒスイと同じ方法では不十分で、バフなどでの仕上げが必用です。
光沢においてはオンファス輝石や翡翠輝石には及びませんが、なかなか魅力的な素材である事が解りました。(純度にもよるのでしょうけど、樹脂光沢が限界かと…)
切断や研磨の際に出る粉は淡い紅で、赤石を加工した時のような「血塗れ」って感じにはなりません(笑)

加工時に独特の臭いもしないし、加工途中に割れる事もないので不快ではないです。(切断時に脆い長石から割れる事はある)
硬度が低い分、スムーズに作業が進みヒスイの約1.5倍ほどの早さで仕上がります。

気になるとすれば、やはり「脆い長石部分」と「際立たない光沢」、これはコーティング技術で解決できるのでしょうけど、「そういった商品」にする気もないです(笑)
民芸品としたならば、気になる点は「味」となり、身に付けている時間で輝きは増すでしょう。(油分が備わるので)
これは見極め(加工する部分を吟味するセンス)が在った上での話で、最大限に美を引き出してから備わる魅力です。

まとめとして、素朴な風合いからして異玉にピッタリの素材、石によって色の濃淡が違うので淡いタイプも加工してみる必用がありそうです。
発色は強いコントラストがある訳ではありませんが、不思議な魅力を宿し光源で微妙に雰囲気が変わります。(強い光を当てると僅かに表面が透けます)
これも輝石の特徴なのだろうか?、それとも相性が良いので「そう感じる」のだろうか?

ルースとして勝負するには発色と純度が足りませんが、造形をする事で美しさを備えます。
輝石なので艶消し仕上げでも面白く仕上がるのかもしれませんし、ダイヤモンドパウダーを使う事で更に艶を出せるかもしれません。

まだまだ試す事は多そうです、とにかく新たな美石と出逢えてた事に感謝したいと思います。

また新しい情報が分かり次第に報告します。(同志への報告です(笑))
2020年04月17日
4月も中旬、本来ならゴールデンウィークに備えて活動しているのですが、今年はコロナショックで駄目そうです…。(どこもそうですが)
楽しみにしていたヒスイ峡の「高浪の池」も営業を休むそうで、この田舎にも致命的なダメージを与えています。(観光地が壊滅状態)
これも人の試練、これを乗り越えた先には今までとは違う経済体系が構築されるでしょうから、それに適応できたなら、大抵の困難には動じない力を備えるでしょう。

しかし人との接触を8割減少って…、今までの私の生活と変わらない(笑)、これを基準にすると停滞どころではなくなる気がするが…。(悔しいですが、今は選択肢をウイルスに奪われている)
「そろそろコミュニケーションを」と思っていた矢先だったのでもどかしいですが、賑わう前だったのは不幸中の幸い、この経験を今後に活かしながら未来に進まなくてはなりません。

それでは4月五回目の探石記録を書きます。

最近は晴れる日が多く、一層探石の意欲が湧いてきます。(明日からは下り坂…)
今回も姫川河口での探石、石の種類が豊富なので素材集めにはピッタリの場所です。(4/15)
いつもとは違うアングルからの撮影、霞がかった山には僅かに残雪が見られます。




海は満ち潮で短く速い波が寄せていて、波打ち際を確認するのに苦労する状態でした。
前日に荒れたようで、後方の押し上げられた浜(石が乾いた浜辺)には大きめの石がゴロゴロしていました。




海との合流点は川の流れが強く、水量も増していて濁っていました。
この流れに巻き込まれたら抗う術はないでしょう…、陽気の良さに油断して転ばないよう気を付けなければなりません。(最近は足が縺れる事が多くなった…)




この時点ではバラ輝石と思われる石を2個見付けました。


波打ち際は速い波によって目が回るので、後方の押し上がった浜を探していると、膨張するピンクの石が目に付きました。
ピンクゾイサイトよりは紅が強めで、表面と割れ目に微細なキラキラが見られます。
特徴からしてバラ輝石で良いかと、上の方が石質が良い感じがします。(粘りを感じる)

下は角砂糖(砂岩)のように微細なツブツブが集まり固まっている感じ、原石で見るのには綺麗ですが、粘りが乏しい感じで加工には不向きかもしれません。
サンストーンのように光沢が出るなら嬉しいのでが…、試してみたいと思います。


これはバラ輝石に良く似たタイプの石、チャートを含む珪石だと思われます。


特徴が良く似ている、でも発色の違いとキラキラ(輝石)の有無、形状(丸み)が異なります。
こちらの方が硬度が高いのでしょう、石英なので7くらいかな?
バラ輝石は5.5〜6って感じ、不純物によって若干の違いが出ているように思えます。(長石の類?が、多めに入っている感じがする)


今度は紅みが強いバラ輝石、だと思われる石(笑)


共通する特徴が見られ、ワインレッドのような色をしています。
バラらしい発色の綺麗な石、でも石質は少し脆そうな感じがします。(加工に向かない?)
オンファス輝石もそうだったのですが、「石質によって加工に向かないタイプ」を憶える必用がありそうです。
輝石の集合体なので、結合が弱く脆い部分があるのでしょう。(不純物も関係しているかと)
これは加工による経験からでしか得られないデータなので、試してみようと思います。


次ぎもバラ輝石と思われる石、でも色は薄く石質も脆そうです。


ここで疑問に思ったのは「こんなにバラ輝石って拾えるのか?」って事です。
何か間違えているのだろうか…、でも今までは見付けられなかったので、今回は運が良かっただけなのだろうか?

拾えたら拾えたで不安になるな〜(笑)、なんであれ素材としては集まったので、加工しながら違いを憶えたいと思います。


最後にヒスイ転石とロディン岩を発見。


ヒスイ転石は河口にしては練度が良い、乾くと翡翠輝石がキラキラ輝くタイプです。
一目瞭然なので見本として活用できるでしょう。(乾いていた方が綺麗なタイプかと)

ロディン岩は「鶯石」と呼んでいるタイプですが、白地が綺麗じゃない…。
見本や「ちょっとした飾石」にはなるので、磨こうと思います。

なかなか良い素材が集まりました、特徴を憶えて素材として活用するのと、原石として保管するのとに分けたいと思います。(答え合わせもしなければ(笑))


これで今回の探石記録を終わります。



ここでコラボ作品の紹介、糸魚川で開催されたクラフトフェアで知り合った人に首飾りを編んでもらいました。


ヒスイの表面を活かした初期の作品をメインにして、ヒスイの丸玉と石英斑岩(薬石タイプ)の丸玉2個を合わせて首飾りにしました。
自分用としてお願いしたデザインの首飾りですが、私は装飾品を身に付けられない残念な体質…、よって似合う人がいたら身に付けて楽しんで下さい(笑)


こちらは「青ヒスイ」と「碧ヒスイ」のルースをメインにした首飾りです。


デザインは矛と楯、太陽と月、男性と女性をイメージしているとの事です。
私としては大満足、ルースは「流青(イザナギ)」と「青海(イザナミ)」を合わせたので、そのコンセプトも込めてくれたのだと思います。(説明してなかったのに)
背中に回るヒスイの丸玉部分もお洒落な仕様、女性にピッタリだと思います。

私の目に狂いはなかった!って感じ、独りでは成せなかったであろう姿となり、作った品も喜んでいるように思えます。
こういったコラボ作品にも力を入れて行きたい、活用する石の幅を広げて楽しめる領域を開拓したいと思います。

独りで積み上げた「真なる信仰」を土台として、同志で繋げる未来を創りたい。
それぞれの人の魅力、それぞれの石の魅力、全てを合わせて「我らが信仰」を成す。
それ即ち「神々(自然)との交歓」なり!

って感じで頑張りたいです。
2020年04月15日
最近は天気が不安定になっていますが、やはり春を向かえたので日中の気温は10℃前後を保っています。(肌寒い程度です)
冬の寒さに比べたら辛くはないので、活動意欲も一定の水準を保ち続けています。
つくづく「寒さに弱くなったのだ」と感じるようになりましたので、これからの再生の季節を有効に活用したいと思います。

それでは4月四回目の探石記録を書きます。

連日の探石、やや空は曇っていて辺りが暗くなっていました。
前回に河口を歩いたので、今回は青海の海岸へ向かいました。(4/12)
浜は砂と小石が多く波は短くて強め、しかし風が強く冷たくて来た事を後悔しました(笑)



「寒いな〜」と、呟きながら歩いていると、ハーフパンツで元気に遊んでいる子どもたちを発見(笑)
昔は備わっていた耐性を失った事に気づかされます…、やっぱり子どもは「風の子」ですね。


オッサンの威厳を保つため?、に歩き続けていると、次第に太陽が顔を出し始めました。
これはチャンスと思い見付けた石たちを撮影、上がオンファス輝石で左の3個が蛇紋石、右の2個が緑色石英(キツネ石)です。


オンファス輝石は練度も練磨も不十分ですが、石質は良いので加工素材として使えそうです。
きっとピカピカに仕上がるかと思います。

蛇紋石は正確には緑色部分が蛇紋石(ボーウェナイト)になるのでしょう。
白い部分は大理石(緻密な石灰石)かと、濡れていると綺麗ですが乾くと粉を吹いたように白くなります。(硬度が低いので、加工の手始めには向いている石)

緑色石英は発色が良いのと、珪化が強めなのを拾いました。
サイズ的に見本として活用できそうです。


更に歩き普段とは違ったタイプの玉髄(瑪瑙?)を発見。


和名より英名の「カルセドニー」って感じが強い姿、部分的に白と灰色の縞模様も見えます。
切断してみたら面白い景色が出てくるかも、期待のできる石です。(期待ハズレって事もあるけどね(笑))


最後は赤色に染まる石英斑岩と、小さめの赤石(ジャスパー)です。


石英斑岩は年輪のような紋様が面白い、珪化木かと間違えそうです(笑)
堆積と言うよりは沈澱なのでしょうね…、裏には平らで灰色の地肌が見えます。(座りが良い)

赤石(ジャスパー)は乾くと油っぽい光沢が見られ、赤色のチャートとの区別がつきます。
黄土色が入るのも特徴ですが、同じ特徴で全く光沢が見られない石もあるので、識別する際は乾かすのが一番良いかと思います。

青海海岸の探石を終えたのですが、ちょっと物足りなさを感じたので姫川河口へ行きました。



相変わらず山側は曇り気味、これはこれで春を感じられる風景ではあります。




昨日の今日なので歩くコースを変え、川を横断して海との合流点に向かいました。
川幅は広いですが川淵は穏やかな流れで、水底も見られる透明度がありました。




海との合流点も特に変わらず(1日しか経っていないし)、昨日と同じく川の流れは強かったです。
水温は冷たく拾い上げて確認するのが辛かったですが、近くにある石たちに触れると石の温もりが冷えた手を温めてくれました。




いつもとは逆ルート、ここから浜の探石が始まります。
たった1日の経過でしたが浜は変化し、小石たちが散乱していました。(さすが日本海です)




最初の出逢いは緑色石英(キツネ石)。


発色も良く珪化は強めですがサイズが大きい…、しっくりこなかったので海に返しました。(イナリ感が強いタイプでした)


次はオンファス輝石、割れた姿と分断している石英が面白いです。


オンファス輝石自体の石質は脆いタイプ、しばらく飾石に使えるか吟味しましたが、これも海に返しました。(座りも微妙でした)


オンファス輝石を吟味している最中に、足下で僅かに光の膨張を感じました。
大きめの石の下に隠れていたのは「パステルカラーの石」、周りの石たちとの違いは明確です。




最初は「デュモルチェライトを多く含んだ珪石(石英斑岩)?」かとも思ったのですが、重さや質感が全然違い、乾かして太陽光下で確認するとヒスイ転石だと確信しました。

これは横川から出る青ヒスイに似ている、もっと鮮やかな青が流れるのですが、これは水色っぽくて全体に広がっています。(水面のようなコントラストがある)
青海川で出るタイプなのだろうか?、多く拾えるヒスイではないのでデータが足りませんが、産地は「横川・大所川・青海川」のいずれかだと思います。

なんであれ来て良かったです(笑)


こちらでも赤石(ジャスパー)を発見、少しサイズがアップしました。


乾かすと光沢を示し、僅かですが水晶も含んでいるようです。
丁度良いサイズなので、いろいろと活用を考えたいと思います。


今度は青色を含んだ石、これはヒスイ転石なのだろうか?



石英斑岩にも見えますが乾かすと違いが解ります、霜降りのような模様があって硬度・重さ・質感も十分、でも翡翠輝石(キラキラ)は見られません。

少数ながら似たいような石を見た事がありますが、そのどれもがヒスイに良く似ています。
きっと母石はヒスイの成分が多いのだと思う、でもオンファス輝石に近くなっているのか、それともロディン岩(ソーダ珪灰石も?)と混ざっているのか、そんな感じなのではと予想しています。(私の勝手な予想です)

考えても解らないので分析するか、解る人に聞こうと思います(笑)


最後はアケビ石(灰簾石の分類)と、鶯石(ロディン岩)です。



アケビ石(愛称)は滅紫で滑らか、でもちょっと混ざりが多くて私好みじゃない…。
もっと良い発色(良い石質)のサンプルがあるので海に返しました。

鶯石(愛称)は黄緑が綺麗なタイプ、中央付近の不純物がクリソタイルで左端の不純物はアクチノ閃石なのだろうか?(ここら辺も詳しく聞いてみようかと思う)

両方ともゾイサイトに分類されるのでしょう。(多分)
見た目は違いますが質感と言うか…、似た特徴を感じるので納得できるような気がします。(透明感の無さで曹長石との区別も付きやすい)

なんだかんだで、いろいろな石と出逢えて楽しかった〜。
また海へ遊びに行きたいと思います。


これで今回の探石記録を終わります。



前回で紹介したリングパーツで、ブレスレットを制作しました。



どちらもアレンジの商品、太いタイプは磁石で「脱着が容易な仕様」になっていて、細いタイプはボタン式で脱着にコツがいりますが「軽い」と言うメリットがあります。

男性用として私の手首サイズに合わせています、女性にも需要があった場合はサイズを変更したブレスを作ろうかと思います。(男性でも細い人はいるし)

私は「装飾品を身に付けられない」と言った残念な体質なので、楽しめる人は私の分まで身に付けてもらえると嬉しく思います。
2020年04月13日
暖かくなったかと思ったら冬に逆戻り…、まだまだ三寒四温を繰り返す日々が続いています。
これで最後にしてほしいな…、今は「季節が良くなっていく事だけが救い」なので、四月後半は穏やかな日和になる事を願います。(人間にとって辛い時期になるので…)
でも糸魚川に感染者が出ていない事だけでも救いと言えます。

それでは4月三回目の探石記録を書きます。

今回も姫川河口で探石、午前中は晴れていましたが午後から山側から曇ってきました。(4/11)
山の雪は溶けて少なくなってきましたが油断は禁物、一夜で雪化粧に戻ったりしますので急激な気温の変化には気を付けたいと思います。(特に体調管理に気を付けたい)




この時点では海側は晴れていて、辛うじて太陽光が浜辺を照らします。
浜は砂が多く波は長め、前回よりも石が少なくなっていて残念な状態でした。
気温はそこまで低くはなく(高くもなく)、風が弱かったので探石を楽しむ事はできました。




川との合流点は前回とあまり変わりませんが、今回は川の流れの方が強めでした。
この辺りから海側の空も曇ってきて、探石の「効率」と「楽しみ」を奪い始めました…。




ここまでで見付けたのは、石英類(瑪瑙・石英斑岩・緑色石英)とネフライトです。


瑪瑙はカルサイト(方解石)と混ざっているタイプ、なかなか面白いです。

石英斑岩は赤色タイプ、活用次第で面白くなるかと思います。

緑色石英は茶色が少ないタイプ、使えるか吟味したいと思います。

ネフライトは河口にしては練度・練磨が良いタイプ、見本になりそうです。


ちょっと波打ち際は期待できなかったので川淵を歩いていると、ぼんやりと赤く光る石を発見。
川から引き上げて確認したところ、バラ輝石と思われる発色と特徴が見られました。


この時点では太陽光が乏しすぎて輝石が確認できず、確証が持てませんでした。
マンガンによるものだと思われる表面の黒ずみが特徴的で、姿もバラ輝石を示し、触り心地も滑らさを伝えています。
何よりもズッシリと重く、前回の金華石と同じくらいの重量がありました。(黄鉄鉱も入っていないのに)

とにかく「普通の石ではない」と感じたので持ち帰り慎重に確認すると、表面には微細なキラキラ(輝石)が見られてバラ輝石である事が解りました。(間違いないと思います)
一部に平らな面があるので飾石として一面を磨くか、加工素材として活用するか迷いますが、いずれにせよ有効に活用できそうです。

どうも輝石類は光を膨張する特徴があるように思えます。
翡翠輝石・オンファス輝石・バラ輝石、これらは不思議な光を放ち存在を知らせてくれます。
圧倒的にヒスイが光を膨張しますが、残りの二つも目に付く特徴が良く似ているので「光の眷属」なのでしょう。
ヒスイが「神」なら、オンファス輝石は「精霊」でバラ輝石は「妖精」か?(その両方か?)
面白い、創作意欲が湧いてくるな〜、これは異玉・生玉に活用できる要素です。

まだまだ石たちから学ぶ事が多いようです。(自然が「神」なので全ての石は「神々のカケラ」と言えるのですけどね)


波打ち際に戻り緑色石英(キツネ石)1個と、鶯石(ロディン岩)3個を発見。


一番上が緑色石英(キツネ石)、ロディン岩に似ていますが発色が異なります。
石質も違うので乾くと良く解ります。

鶯石(ロディン岩)は中央のが良質、黄緑色を示し蛇紋岩?(クリソタイル?)と混ざっている事が多いです。(白地に黄緑色が良質タイプです)
このタイプは「ライトグリーン クリノゾイサイト」とかにならないのだろうか?、和名なら「萌簾石」とかにすると春らしくて良い気がするな〜。(桜簾石と萌簾石で良いかと)

まぁ、愛称としては「鶯石」で良いかな(笑)


最後の最後で鶯石(ロディン岩)2個と、ヒスイ転石1個を発見。


鶯石(ロディン岩)は右のが最良、こういったタイプが活用に適しているでしょう。(ヒスイとの区別は確実に行う事が必須)

ヒスイ転石は、やはり光源が乏しくて珪石や曹長石との区別が難しかったです。
重さと質感はヒスイそのもの、でも良く似た(質の良いタイプの)珪石や曹長石があるので「光沢」や「輝石」が確認できなくては判断に困ります。

特に、このタイプは翡翠輝石(キラキラ)を強く示さないので普通でも難しい…。
際立った滑らかさと、今までの探石サンプルと、加工での経験則が識別のカギとなります。(小滝系で、白く艶やかなタイプのヒスイなのだと思います)


探石を終えて帰る頃に空が晴れました(笑)


もっと早く晴れて欲しかった…、夕日だと黄色が強すぎて識別しづらいです。(白色光が理想的なので、朝日や夕日では困難)

それでも今回は大きめのバラ輝石と、小さなヒスイ転石に出逢えたので良かった。
曇り空でも探石を楽しめた事に感謝したいと思います。


これで今回の探石記録を終わります。



え〜、ここで制作した品の紹介、リングパーツの磨きが仕上がりました。


このタイプは「ワイルド」を重視しているので無骨感を出しています。
色も鮮やかなヒスイは使わず、落ち着いた色調の素材を用いて加工しました。

無骨感と素朴感を合わせ持つので、民芸としてのアクセサリーに活用できるかと思います。
アレンジの品や、コラボの品に使用して、商品・作品の幅を広げたいと思います。

厳しい世の中となっていますが、頑張って乗り越えましょう!
2020年04月10日
桜は満開となり、日中は暖かい陽気が続いています。(まだ夜は気温が低いけど)
河川敷の桜も満開となっていましたが、潮風による塩害なのか、それとも急激に気温が下がった日に霜が降りたのか、桜の花びらの一部が茶色に変色して少し残念な姿となっていました。
私(人間)が勝手に残念がるだけですが、やはり美しい存在には本領を発揮していてほしいです。

それでは4月二回目の探石記録を書きます。

朝から晴れていましたが仕事(加工)に専念し、午後からの探石となりました。(4/7)
急にお昼頃から雲が広がり、やや曇り空っぽくなってしまいました…、それでも芽吹き出した植物が私を迎えてくれているようで嬉しくなります。(勝手に思っているだけです(笑))




浜は砂が多く上がり波も強め、でも風はなく干潮だったので歩きやすく探しやすい環境でした。
打ち上がった石や、波が大きく引いた際に出てくる石などを注意深く見ながら歩きました。




川との合流点に着いた頃には雲から太陽が出始め、辺りを明るく照らすようになりました。
頻繁に太陽が出たり陰ったりを繰り返すと、その明暗に目が慣れるのに苦労します(笑)
姫川の流れは強めでしたが波の方が高く、たまに浜辺を越えて川に流れ込んでいました。




今回は不思議と石の種類が豊富だったので、ワクワクしながら探せました。
そんな中で見付けたのはロディン岩、紫色の脈が流れています。


紫色はザクロ石の成分かと思いますので、これは灰簾石が混ざったロディン岩なのでしょう。
滅紫が通常ですが、このタイプのロディン岩に入ると発色が明るくなるのが不思議です。

しかし逆に硬度が低くなるようで、光沢を示す筈のアケビ石(灰簾石)に艶は見られません。
場所が姫川河口なので基本的に練磨が足りませんが、それでも硬度の違いは解ります。(表面が白くパサつきます)
表面に閃石のようなキラキラも見られアクチノ閃石が混ざっている感じなので、そもれ影響しているのかもしれません。(もしかしたら、この紫色は雲母の成分によるものなのかも?)


次は黄鉄鉱が大量に入った珪岩、これは金華石で良いのだと思います。


満開となった桜のように咲き乱れる金色(こんじき)の華、やっと出逢えました!
探石をしていて金華石は初めて、普段から意識していないと気が付かないのですが、ここまで表面に金色が輝いていたら誰でも解るでしょう(笑)

運が良かった…、座りも良く姿も良い、これ程の美石に出逢えるのだから探石はやめられません!
石を拾い続けているお爺さん達の気持も解るな〜、しかしそればかりに執着していては仕事にならない矛盾、仕事の一環になっている自分は幸せなのだと感じます。(逆に仕事にした苦しみもあるけどね…)
とにかく、これはこのまま飾石(水石)として活用するのが良いかと思います。(勿体なくて切断できない(笑))


波打ち際が荒れだしたので川淵を歩いていると、淡紫が入るタイプのヒスイを発見。


このタイプはロディン岩と混ざるので、どこまでがヒスイなのか悩む事が多いです。
一応、表面には微細な翡翠輝石がキラキラと輝いていて、淡紫とも淡灰色とも見分けがつかない色が所々に見られます。

これはヒスイ輝石岩かな〜、切断してみると解りやすいので確認したいと思います。
どちらであれ加工には適応できる素材なので、無駄なく活用したいと思います。


姫川はやや濁っていて増水していますが、浅瀬では水底の石を確認する事ができます。
手で水温を確認してみると生ぬるく、流れの穏やかな浅瀬は太陽光と石の温もりの影響を多く受けているように思えました。




今度は座りと紋様の良い石英斑岩(薬石)を発見。


紋様のバランスが良い、大きさも良く座りも良い、河口にしては練磨も良い、なかなか優秀な
石英斑岩(薬石)です。
飾って楽しむか、お風呂に入れて楽しむか、悩みますが両方楽しんでみます(笑)


波打ち際に戻りピンクゾイサイト(灰簾石)を発見。


特に白地が美しく、そこに淡く明るいピンク色が入った美石です。
正確には「ピンク クリノゾイサイト」と言うのだろうか?、灰簾石も「単斜灰簾石」になるのかな?
省略しているので忘れがちですが、どうせならマンガン量が足りないピンク色の灰簾石を「桜簾石」にできないのだろうか?(灰と桃の間って事で)

どうであれ今の季節にピッタリの石、このタイプの最大の魅力はピンク色ではなく母石の「白地」で、白が美しいほど価値が高まります。(その白地にピンク色が多く濃く入っていれば最高級)
金華石に続き、素晴らしい美石に出逢えて満足です!


最後は、ちょっと変わった石を発見。



ロディン岩なのか…、珪石なのか…、魚卵みたいな模様が不思議で面白い石です。
貝殻(巻き貝の蓋?)かとも思ったのですが硬度が高く、この時点で光沢を示すので硬度6以上はありそうです。(重さも十分にあるし)

何なのだろうか?、瑪瑙系でもなさそうだし…。
稀にロディン岩で同じ様なのがあった気もするのですが、記憶が曖昧すぎて確証がない(笑)
よって、解る人に聞いてみる事にします。(珪化した貝殻か?)



探石を終えて少し時間があったので、姫川港の近くの「ひめかわみなと公園」で花見を楽しみました。(広く覆っていた雲が無くなり快晴となりました)






ここは私の思い出の公園、初めて糸魚川に来た際に借りたアパートが近くにあって、よく遊びに来ていました。
最初に来た訪れた季節も春で、この桜が見事に咲いていました。(懐かしいな〜、ここの桜は完璧でした)
もうそのアパートは無く、アパートが在った場所は防風林を兼ねた土手になっています。(公園の一部になった感じです)

ここでは近所の年輩の人たちがマレットゴルフ(ゲートボール?)を楽しんでいたり、チビッコが遊んでいたりします。
あまり活用されていない感じがするのは残念、けっこう広くて歩いてみると面白い発見があったりします。(今は人が少ないのは仕方ないですね…)

そんなこんなと、桜の木の下で思い出に耽りながら疲れを癒し、満足な成果と共に家に帰りました。(幸せの一時です)


移ろいながらも変わらない季節の美しさ、変わず胸躍る探石の楽しさ、飽きる事のない創作活動、唯一致命的に崩れているのが共同幻想での経済(売上げ)…、こればかりは仕方がない。
それに私の仕事は「売上げの見込み」や「売上げ予測」が出来た事がないので、毎月、毎年、確証のない不安定な状態は「日常茶飯事」と言えます。(「在るべき姿」と「約束された未来」は見えているけど)

ある程度の耐性があるから自由を楽しめるのでしょう、安定と引き替えにしてきた時間は私に「一定の強さ」を与えてくれたように思えます。
それと忘れてはいけないのが「支えてくれた人たち」で、とても感謝しています。(いなかったら、とっくに死んでるかと…)

この試練を終えた後、存分に楽しめるよう「コミュニティーの場」を少しずつ開拓して行きたいと思いますので、その際には協力をお願いします。


これで今回の探石記録を終わります。
2020年04月08日
今回は、天照大御神「幻日」の五作目を紹介します。

加工に用いたのは「以前から探していた原石の片割れ」、やっと見付ける事ができました!
もう同じヒスイでは作れないと思っていたので、この出逢いに歓喜しています。
背景は渓谷の岩肌に芽吹く新緑をイメージし、新しい生命(いのち)の誕生を祝福する神白の太陽を表現しました。




シリーズを通して透明度が高く、光を膨張するような美しい光沢を示します。
ライチの果肉のように瑞々しい白地には、僅かですが淡緑が流れています。
雪解けが始まった山々を照らす生命の陽光は、雪解け水に反射して己自身も包み込みます。





光にかざすと神秘的に透過し、伝え聞く「満たされた器」を強く感じます。
まるで生きているかのように輝く姿は不滅で、これから人の世が続く限り「共に在る事」を約束された存在となります。




久々の神玉の制作でしたが、満足する仕上がりとなりました!
何と言っても探し続けた原石(の片割れ)が見付かったのが嬉しい、でも僅かしかないのでツキヨミとスサノオを1点ずつしか作れないでしょう…。(致命的なヒビが多いタイプなので…)
いや、作れるだけ有り難い、再び月光と天上天下が作れる事を感謝したいと思います。



今回の神玉には、今現在の憂鬱を晴らす「祈り」を込めてあります。
私の創造がどれだけ現実(自然)に干渉できるのかは解りませんが、現実の太陽と幻の太陽(幻日)の力で人の世の驚異をはね除けたいと思います。(それでこそのアマテラス)

どうにも不思議なのは目的で、「増える事だけ」を目的にしているのだろうか?
いまいち解らないな…、でも人間もそうであるのなら「その目的での上位」に敵う訳がないので、今まで人間がそうしてきたであろう事を人間自体が受け続けるのでしょうね…。

まぁ、だとしても「はね除ける事を強く願う」ので、その後の生き方は考えてほしいです。(魂の高め方を学んで欲しい)
同じ事を繰り返し成長を止めて、低賃金労働要員のまま、大量消費要員のまま、先へ進まず国としての衛生環境も整えないのであれば、知性を与えられた意味が無いのでそれらの国々は滅びに向かうでしょう。(闘争と言うよりは暗殺に近く、戦う前に先手を取られている)

いつまでも「呪い」に頼っていないで、人としての在り方を見出してほしいです。
それと「人間は生物である事」も忘れないで下さい。(人間と言うのは「メリットが偏っているのにデメリットは平等」って事が嫌いなようです)


一応書きますが、私が願うのは同志の存続であって、全人類の延命ではありません。(規模がデカすぎて届かない…)
2020年04月04日
4月を迎え、糸魚川にも本格的な春が訪れました。
桜も咲き始めて景色は華やかさを増し、再生の季節が細胞を覚醒させて行くのを感じます。
共同幻想はガタガタで大変な事態となっていますが、その影響を一切受けない現実領域は更に輝きを増し、躍動の季節に向かうのでしょう。
その力の僅かなカケラでも欲しい…、そう願いながら人類は歩んで来たのかもしれません。

それでは4月一回目の探石記録を書きます。

快晴となったので押上の海岸へ探石に出かけました。(4/3)
午前中でしたが数人が訪れていて、それぞれに美しい海を楽しんでいました。





浜の環境は満潮で波が長く強め、なだらかで小石が多く歩きやすい状態でした。
しかし頻繁に寄せてくる長くて速めの波により視界が遮られ、やや探しづらい環境でもありました。(更に石たちが太陽光で輝きまくって目が眩みます(笑))




ようやく折り返し地点には大きめの石が集まり、飾石や素材を探せるようになりました。
でも到着した頃には波が強くなり、波しぶきも上がって更に探しづらい状態となりました…。




この時点で見付けたのは晶洞を伴う石英1個、緑色石英(キツネ石)1個、蛇紋岩1個、石英斑岩(薬石)1個、流紋岩1個です。


晶洞を伴う石英は小さい剣水晶が見られて綺麗、子どもの頃はこれを見てワクワクしながら探した思い出があります(笑)

緑色石英は発色が強くて珪化が乏しいキツネ石タイプ、見本としては丁度良い感じなので活用できそうです。

蛇紋岩はアンチゴライトの類なのかな?(リザーダイトも含んでいるのか?)、表面はツルツルしていて石質は安定している感じ、乾くと白くなるので硬度は低い事が解ります。(でも手触りは良い)

石英斑岩は薬石タイプ、魅力的な紋様だったので拾いました。(メリハリがあって良い)

流紋岩も紋様が魅力的、そのまま磨いても良いし造形しても面白い素材だと思います。


帰り際では碧玉?と滑石?を見付けました。


碧玉?は、乾くと油っぽい光沢を見せる部分がありますが硬度が低い感じがします。
石質が悪いのだろうか?、ちょっと疑問が残る石です。(確認してみるか)

滑石?は柔らかい部分が凹んで面白い形になっています。
硬度は鉄よりも低く傷が付きますが、黄色っぽい部分は硬度が高く別の鉱物が混ざっているのだと思われます。(磨いてみようかと思います)

今回はヒスイとは出逢えませんでした…、でも良い気晴らしになったので良しとします(笑)


今年は「コミュニティーの開拓」に意気込んでいたのですが、新型のウイルスによって出鼻を挫かれました…。
人を集めなければ賑わいませんが、集まると感染拡大の恐れが高くなります。
こればかりはどうにもならないけど、準備は進めて行けるので少しずつ未来へ向けて行動したいと思います。(今は(と言うかいつも通り)単体で出来る事を優先して努力したいと思います)


これで今回の探石記録を終わります。
2020年03月31日
早いもので3月も終わり、卒業・旅立ちの季節から始まりの季節へと移り変わります。
コロナウイルスとの闘いも「新たな幕開け」となり、ステージを変えた生存競争が始まるのでしょう。
ここで「最も恐ろしいのが人間」って事がバレなければ良いのですが…、もしこの一線を越えたなら幻想は粉砕され「人の文化の終焉」が訪れるでしょう。
何の為に「知性」が備わっているのか、各々で考えた方が良いのでしょね。

それでは3月最後の探石記録を書きます。

前日に引き続き天気は晴れ、霞がかる水平線は春ならではの景色と言えます。(3/26)
今回は久しぶりに青海の海岸での探石、良い出逢いを願いながら歩きました。



浜は波が弱く短くてなだらかで、とても探しやすい状態でした。
若干、小砂利が多い状態でしたが「打ち上げられた石の多さ」で十分補っています(笑)


まずは右側から探石、波打ち際を見ながらも「後方の乾いた石たち」にも注目しました。
しばらくしてオンファス輝石とバラ輝石を発見、どちらも波打ち際での出逢いです。


オンファス輝石は青海の海岸らしい姿、錬磨は劣りますが素材として優秀です。
ここの海岸の特徴も出ているので、サンプルとしても活用できます。

バラ輝石は「再会」と言う感じ(笑)、前日よりも濃い色で乾いた際のキラキラ(輝石)も美しいです。
これで4個目、稀少な部類なので連続で出逢えたのはラッキーでした。(河川工事も影響しているのかな?)

希少性で言えばピンクゾイサイト〜チューライトと、どちらが珍しいのだろうか?
まず発色を比べるとピンクゾイサイト〜チューライトの方が人気があるように思えますが、ネームバリューはバラ輝石(ロードナイト)の方が格上に思えます。

素材としての保有量を見ると、昔から石拾いしている人のストックにはピンクゾイサイト〜チューライトの方が多く、バラ輝石は「知られていなかった事」や「発色が渋い事」もあり保有している人が少ないようです。(ピンク翡翠として集めていたのだろうから、ピンク色が明るい石を優先したのでしょう)
ただ、ピンクゾイサイトとチューライトを分けて考えると、圧倒的にチューライトが少ないので、希少性で言えば「桃簾石(チューライト)」、「バラ輝石(ロードナイト)」、「ピンクゾイサイト(マンガン量が足りない桃色の灰簾石)」の順になるのだと思います。
私の保有しているサンプルの数もそうなので、あながち間違った予測ではないと思います(笑)


次ぎに見付けたのはロディン岩とヒスイが混ざった転石。




表面(表皮)を見ると緑が入ったロディン岩、しかし裏面(内側)を見ると左半分に淡紫のヒスイが見られます。
滅紫を示す灰簾石の類かとも思いルーペで確認したところ、発色の違いと翡翠輝石を確認する事ができました。(念には念を入れました)

側面を見ると半々なのが良く解るかと思います。
紫ヒスイには珍しい事ではなくて、大きな紫ヒスイほどロディン岩が混ざっています。(ロディン岩に紫ヒスイが混ざっているのかな?)
ちなみに、これを半日くらい塩酸に入れておくとロディン岩部分がバラバラになって、ヒスイ部分が残ります。(繋ぎみたいにロディン岩が入っていると、ヒスイ部分も繋ぎがバラバラになり小さい欠片になります)

よって、この「古代人の奥歯」みたいな転石は、ヒスイ輝石岩とした方が正確なのかもしれません。(何にせよ面白いサンプル(見本)です)


更に、軟玉(アクチノ閃石?)と緑色石英です。



軟玉はアクチノ閃石で良いのかな?、蛇紋岩のクリソタイルと似た感じでもあるのですが、硬度が違うから大丈夫かと思っています。(これも聞いてみるか)
部分的に黄緑を示す事があり、その発色がロディン岩(鶯石タイプ)に似ているので、何かしら影響し合っているようにも思えます。(ロディン岩と混ざっていたりする)
乾いていると白くパサつきますがキラキラして綺麗、磨ても満足な光沢は出ない感じだけど黄緑は見やすくなる、なんとも扱いづらい感じがします。
磨き方を変えるか、コーティングするかで解決するかも…、そこまで拘っている人がいるなら知り合いたい気もします(笑)

緑色石英は「まさに緑色石英」って感じ、もう母体だったであろうキツネ石が見られません(笑)
ニッケルでの発色ならクリソプレースと呼べるそうです。
疑問なのはキツネ石自体に雲母が入っていて、その雲母(緑色の雲母)が起因しての発色だったらアベンチュリンになるのだろうか?(と言うか、そういう状態にも成りうるのだろうか?)
ちょっと気になりますが、クリソプレースの方が格上なので「成るのであればサンプルがほしい」ってくらいの感じです(笑)
今回のは微細な雲母は見られないので、クリソプレースの類で良いのだと思います。(色の起因自体も違うのだろうし)


今度は左側を探石、こちらの方が砂が多く上がっていました。
注意深く押し上がった乾いた石たちを見ていると、緑が入る流紋岩?を発見。


これは珪孔雀石が混ざった流紋岩で良いのかな?、まずキツネ石タイプではないです。
川で見付ける事も多く、粉々した緑部分と石英脈が混ざっている事が多いです。(珪化が良いタイプには粉々した緑部分は見られない感じ)
この緑は銅による発色なのだろうか?、また答え合わせして確かめようと思います。


次はソーダ珪灰石とブドウ石が混ざった転石。


どちらの比率が高いのかは「白濁の度合い」に、関係しているように思えます。
この場合だとソーダ珪灰石の方が多いかと、このタイプはヒスイを含む事がり、中身に圧砕状で入っている事もあります。(大きい方が可能性が高くて、今回のサイズでは入っていないでしょう)
要は大きなヒスイ輝石岩の外側(表皮)である事が多く、外側(表皮)が剥がれた状態なのか、中身を伴って砕けた状態なのかでヒスイを含む可能性(含む量)が変わるようです。

石自体は綺麗、どちらかと言えばブドウ石が多い方が透明度が高くなり淡緑になります。
硬度も高い方で光沢も出せなくはない、不純物により硬度が不安定になるのでデリケートな石(岩石)ではあります。

バランスの良いタイプを活用するのが理想的、名前はブドウ石(プレナイト)として表示できるのだと思います。(って言うか、表示できるタイプを活用する)


最後は発色と珪化が優秀な緑色石英(キツネ石)。


上のは特に珪化が良くて「これがヒスイだったら…」って、多くの収集家が悔やむタイプです。
思わずキツネとして騙すなら最後まで騙して欲しいと願ってしまいますが、事実を受け入れて「この石に宿る魅力」に向き合いたいと思います(笑)

普通に見て凄く綺麗、「こんな石が日本にあるんだ」って普通に思います。
上位となるヒスイ(他、優れた石たち)があるので存在が霞みますが、グレードが良ければ「ある程度の美石たちに匹敵する存在」にはなれるかと思います。(ヒスイは存在自体が特殊なので「絶対に越えられない壁」が存在する)

とにかく必須事項は改名、キツネ石って名前では話にならない(笑)
石好きのお爺さんは「フォックスストーンは?」と言いますが、英名にしてもキツネじゃ意味不明すぎて駄目だと思います。
クリソプレースと称するには不十分な純度、無難なところで緑色石英(グリーンクォーツ?)とするのが関の山なのだろうか?

どの鉱物にも言えますが、存在を高める際に「石質の悪さは致命的」だと言えます。(名前の悪さも)
基礎であり本質、全ての存在に言える事であり色はその次ぎ、誤魔化しの効かない地金が「存在の高さを裏付ける魅力の質量」と言えます。

そこまで高めた領域を求めて行くのか、それとも「それぞれの石」に合わせて研磨方法や活用法を変えて行くのか、両方を両立するのなら「そもそもに別の高みを目指している」って事を割り切って進まなくてはならないでしょうね…。

あ、面倒な話になってしまいました。
とにかく探石は楽しいし、糸魚川は石の宝庫なので最高、未来を考えても可能性は広がって行きます。(人材とシステムを整備する必要はあるけど…)

今後も引き続き「神々(自然)との交歓」を楽しみたいと思います。


これで今回の探石記録は終わります。
2020年03月29日
共同幻想の領域に歪みが生じていますが、それを乗り越えた先に人間の進化があるのでしょう。
現実領域での生存競争にも打ち勝たなければ、生物としての成長も見込めません。
人類は逃げ回った結果、多くの領域での試練を増やしたようにも思えます。
なんであれ、この後に明るい未来が在る事を願うばかりです。

それでは3月七回目の探石記録を書きます。

お馴染みの押上の海岸での探石です。(3/25)
天気は快晴で最高の探石日和、体中で細胞が活性化するのが解ります。





浜はかなり押し上がった状態、波は強めで速くて波打ち際は探しづらかったです。
でも風は弱く気温も高めだったので、環境としては最高でした。(海も綺麗だし)




折り返し地点は相変わらず小砂利が多くなだらか、この小砂利が海に引き込まれない事には大きめの石は出てきません。(でも歩きやすくて助かる(笑))




この時点で見付けたのは、ヒスイ転石3個とロディン岩?1個。


ヒスイ転石は、一番上と一番下の淡紫が入ったタイプ、ちょっと石質が弱い感じですがキラキラが見えて小さい2個には光沢も見られます。

真ん中のは…、母体はロディン岩だと思うのですがヒスイも僅かに入っている感じがします。
非常に滑らかで光沢がありますが、データに合うヒスイのサンプルを持ち合わせていないので、岩石として識別しました。(分析しても面白い石かも)
ヒスイであっても、ヒスイ輝石岩として「岩の分類」になるでしょう。


次はネフライト4個、なかなか良質です。


石質の良いネフライトを優先して拾っていますが、発色が良ければ「多少の石質の悪さ」も気にしないで集めています。(左下のが色は良くて石質が少し劣るタイプ)
丁寧に磨くと多少の差は解らなくなるので問題ないでしょう(笑)


更にバラ輝石とロディン岩です。


またバラ輝石を拾えました、今度は大丈夫だと思います。
色的には似た石がたくさんありますが、表面の角砂糖のようなキラキラ(輝石)が密集している石は探しても簡単には見付かりません。(シャーベットみたい)
何と言っても名前の響きが良い、更に英名でもロードナイトなので気品が伝わります。
ヒスイと同じ輝石類だし、貴石として認識しても文句はないでしょう。(多分)
優先して活用すべき石ですが、稀少なのでなかなか出逢えないのが残念です。(だから価値があるのですよね(笑))

ロディン岩は滅紫が少し入っているアケビ石(愛称)タイプ、やはりこの系統は灰簾石の分類として考えて良いのだそうです。
くすんだ発色なので納得できる、総じて石質が良いのには理由があるのだろうか?
マンガンの成分とザクロ石の成分との違いなのかな?、この石も優秀だと言えますが名前が映えないのが残念かもしれません。(でも磨くとピカピカ)


更に更に紋様が面白い流紋岩です。


何というか…、砂漠の夕暮れって感じ、アラビアンナイトでも良いのかな?
日本の景色として見るのは難しいように思えますが、それでも面白い石ではあります。(砂丘として見ても良いのかも)
一般的にはピクチャーストーンと呼ぶのかな?、芸術の原点を感じます。(ここに人の意志が宿って美術となる)


帰り際ではオンファス輝石を発見。


非常に滑らか、海岸転石の中で一番滑らかなのではないだろうか?
この滑らかさは「ヒスイを母体としているから」との事で、そうじゃないオンファス輝石はガサガサのが多いのだそうです。
これも輝石類、やはり輝く石は優秀で私と相性が良いと感じます。(自己判断ですが)


次はロディン岩3個、オンファス輝石1個、ヒスイ転石1個です。


ロディン岩は大と中がアケビ石(灰簾石)タイプ、小も質からして同じだと思いますが滅紫は見られません。(端っこの欠片かな?)
乾いても光沢を強く示すのはヒスイ輝石・オンファス輝石・アケビ石(灰簾石)くらいかと。
石質が良くなればネフライト・玉髄・ロディン岩(鶯石タイプ)・ジャスパーなども艶が見られますが、そこまで強い光沢とは言えません。

オンファス輝石はさっきのと同様に良質、ツルツルのピカピカなので触っていると癖になります。
吸い付く肌のような滑らかさ、これはヒスイを産出する「糸魚川のオンファス輝石の特徴」だと言えるのでしょう。(海で磨かれるし)

ヒスイ転石は理想的な姿、角張りながら丸みを帯び滑らかで艶やか、押上海岸の練度・錬磨の高いヒスイ転石は小さくても(色が無くても)人気があります。
黒い線が流れるタイプのヒスイで、同じタイプの転石を集めてサンプルとして保管しています。
こういったデータの蓄積がヒスイの識別に大いに役立ち、今後は産地特定の「一つの基準」となる事でしょう。(糸魚川ヒスイを扱う者には必須のサンプル)

私の場合はレア度別にケースに分けて保管しているので、転石として多いタイプも解ります。(まぁ、普通に考えても灰色や白色が多いのは解りますね(笑))


最後は模様が面白い石英?(いや曹長石か?)です。


これは玉髄なのだろうか?、いつものよりも白濁していて瑪瑙のような縞模様でもありません。
質が良い曹長石なのか?、アルビタイトっぽさも感る特徴が見られます。
それとも透明度が高いソーダ珪灰石なのか?(それらが混ざっているのか?)
解らないな〜、解ったところで…、って話でもありますが分析してもらおうかと思います(笑)

次の日も探石に行ったので、次回はその事を書きます。(仕事(加工)もやってますよ!)


これで今回の探石記録は終わります。
2020年03月26日
繰り返される三寒四温は穏やかな変化となり、河川敷の桜の蕾も膨らみ始めました。
早く咲いて欲しいな〜、そして長く楽しめる事を願います。(せめて現実だけでも楽しみたい)

それでは3月六回目の探石記録を書きます。

この日は午後からの探石、気温が上がって良い天気でした、(3/23)
山の雪もだいぶ溶けた感じ、本格的な雪解けの季節が訪れます。




土砂集めは終わったのだろうか?、もう重機も積み上がった土砂もありません。
これから梅雨にかけての増水で、再び川の形が変わるのでしょう。(そして整備を繰り返す)




浜は波が長く小砂利が多い状態で、あまり良い環境とは言えませんでした。
風は弱くて助かりましたが、たまに吹く冷たい風が身に染みました(笑)




姫川は昨夜に降った雨によるものなのか、雪解けと相まってか、濁流となっていました。
多少の増水は見られましたが全く問題のない水量、難と言えば川底が見えない事くらいです(笑)





この時点で見付けたのはロディン岩1個、玄武岩?1個、珪岩1個、軟玉1個です。



ロディン岩は鶯石と呼べるタイプ(愛称)、綺麗な緑が見られますが所々が凹んでいて加工には不向きだと思われます。(中にも不純物が入っているようです)
質の悪い蛇紋石なのか、滑石なのか、いずれにしろ硬度の低い部分の扱いが難しいです。

玄武岩?は模様が良ければ梅輪石と呼ぶタイプかな?、形と石英の入り方が面白かったので水石素材として拾いました。
表も裏も座りが良く景色も面白いので、飾石として活用できるように思えます。

珪岩は泥岩に石英が挟まっている感じの石、面白く感じたから拾いました。
箸置きには大きいので、筆とかを置く事もできる飾石として活用できたらと思います。

軟玉はアクチノ閃石かな?、ネフライトとは言えない荒さがあり乾くとパサパサします。
表面にはキラキラが見えるので綺麗ではありますが、光沢を出すには難儀します。(均一な光沢は出ないかと…)
造形自体には苦労しないので、加工するのなら艶消し仕上げが良いのでしょう。


次はロディン岩2個を発見。


大きい方はヒスイに良く似ていますが硬度が足りない…、成り損なった感が否めずヒスイではない事が伝わってきます。
小さい方はロディン岩にしか見えないので安心(笑)、見本として活用できそうです。


帰り際にヒスイ転石を発見。(待ってました!って感じでした)



淡い紫が入った紫ヒスイの転石で、河口らしい角張った姿をしています。
「標石(標本になる石)」としては練度・錬磨が足りず価値は下がりますが、見本(河口でのサンプル)としては解りやすく優秀なヒスイとなります。
更に言えば加工素材としても活用できるので、姿形やサイズで使い分ける必用があります。

紫ヒスイとしては明るめの紫が入り、幾つもの石英の脈が流れるタイプです。


最後は閃緑岩が入る石英斑岩と碧玉、そして緑が入る流紋岩です。



石英斑岩は中央に閃緑岩の小さな円があり面白い、ただ石質が悪いのか弱い部分を含んでいて凸凹になっています。
色も通常とは異なりピンク色っぽいので、加工が可能なら閃緑岩を活かしてみたいです。

碧玉はヒビだらけな感じですが、珍しい石なので拾いました。
とても軽い(ガラス並に軽い)ので石英系との違いは明確に分かります。
割れている部分は乾くと油っぽく輝くので、識別する際の目安になるかと思います。

緑が入った流紋岩は、やはり珪孔雀石の類と言えるのだそうです。
以前の分析(粉にして混ぜる方法)では正確に出ませんでしたが、ピンポイントで当てる方法だと銅の成分が出るのだそうです。(高精度の分析機械が必用なのだそうです)
と言う事は「珪孔雀石を含む流紋岩」で良いのかな?、統一してもらえると嬉しいのですが…。(「その可能性が高い」ってくらいなのだろうか?)

こうなると高性能の分析機械が欲しくなりますが、数億円するとの事なので無理です(笑)
まぁ、真実がどうであれ「楽しめる程度の共有」で良いのでしょうね。(学者じゃねーし)

今回も楽しめました、また天気が良い日に探石したいと思います。


これで今回の探石記録は終わります。
2020年03月23日
3月も後半となり、未だ売上げ回復の先行きは見えませんが、再生の季節の訪れは肌身に感じます。
どうあれ「やれる事をやるしかない」ので、私が夢見てきた未来に向けて進もうと思います。

それでは3月五回目の探石記録を書きます。

朝から気温が上がり快晴となったので、押上の海岸へ探石に出かけました。
春の訪れを強く感じる陽気、気分も高揚して細胞が目覚めるようです。
海には数人が訪れていて、石拾い・釣り・日向ぼっこなど、それぞれに楽しんでいました。(数日前に海が荒れたようで、入口付近には流木が散乱していました)





浜の状態は石が押し上がり歩き辛かったですが、波も風も弱かったので探しやすかったです。
大きめの石も上がっていて、探し始めから集中して探す事ができました。




一通り歩き折り返し地点に到着、こっちは珍しく小砂利が多くなっていました。
思わぬ障害(ホタルイカの死骸)があり、波打ち際だと「透明度の高い玉髄」に見え、日干しになっているのは「良質な茶色の瑪瑙」に見えて何度も確認しました(笑)




この時点で見付けたのは、大きめの流紋岩?1個と石英斑岩(薬石)5個。


大きめの流紋岩?は礫岩っぽくも見えますがどうなのだろうか?
どっちにしろ面白い石ではあります。(重かったので海に返しましたが…)

石英斑岩は薬石タイプ、もう「薬石斑岩」と略しても良い気がします(笑)
面白くて美しい紋様を選んで拾いました。(サイズ感も丁度良いし)


次はネフライト3個と、瑪瑙とチャート?が混ざっている石を発見。


ネフライトは通常タイプ、やや石質が不安定な気がしますが触り心地は滑らかです。(角閃石には様々な種類があるようです)

瑪瑙とチャート?が混ざっている石は綺麗の一言、磨けばこの状態を維持できるのだろうか?(と言うか、ジャスパーとは言えないのだろうか?)
このまま首飾りにできる姿形なので、ちょっと試してみようかと思います。


帰り際にヒスイ転石とネフライトと鶯石(ロディン岩)を発見。


ヒスイ転石は白ヒスイで、表面に翡翠輝石がキラキラと輝きます。
このタイプは石英の脈が見られるのが特徴で、光沢よりも翡翠輝石を示す事が多いです。

ネフライトは非常に良質なタイプ、太陽光で透けているので見付けた瞬間はドキッとしました。
群を抜いている透明度と石質(色も綺麗)、加工すれば綺麗に仕上がるかと思いますが、世の中には似通った品が溢れているので転石のまま持っていた方が良いのかもしれません。(このまま磨いても良いかも)

ロディン岩は鶯石タイプ、初心者は間違いなくヒスイと間違えるでしょう(笑)
しかし珍しい石である事は変わりないので、間違って拾ってもガッカリしなくて良いです。(ヒスイは改めて拾えば良い)


今回も楽しかった〜、陽気はまさにヒスイ日和でした!
ただ探石を楽しんでいる人とも少し話したのですが、「ヒスイが欠片も無い」と嘆いていました…。
確かに少ないと感じたし、浜の状態が押し上がり過ぎてヒスイ転石が下に埋まっている感じがしました。(あくまでも感覚的な印象と経験からの「予想」です)

再び荒れてイザナミ(海)が、石たち(広い意味でのヒルコ神)を引き戻してくれるのを待つしかないかと…。
その後に私たちが心待ちにしているヒスイ転石(ヒルコ神(日を留める子の神))が姿を現すかと思います。(イザナミ(海)が手放さないかな?)

こればっかりは運なので、その時を気長に待ちましょう。


そう言えば先日、鉱物にとても詳しい青年と知り合いました。
年齢は私が糸魚川に移住した歳と同じ、元々は糸魚川出身のようで最近まで転勤していたそうです。

これも何かの縁と思いお互いのコレクションを見せ合いながら、私が「疑問に感じている鉱物」の答え合わせもしました。
双方とも完全な答えとは言えませんが(分析していないので)、認識を合わせる事は重要なので有意義な意見交換になりました。(鉱物コレクション(国内・国外)も素晴らしかった!)

結果として私が予想していた答えとほぼ同じでしたが、より詳しく知れた事と、かなり奥が深い事も解りました。(なかなか勉強になりました)

一番の悔いは、以前にピンクゾイサイトとしていた石の中に「バラ輝石」に似ている石があったのですが、似ているのではなく「バラ輝石そのもの」だったようです…。
潜入観念と言いますか…、疑う事を重視した結果が裏目に出てしまいました。(糸魚川にバラ輝石は無いだろうという観念、バラ輝石は塩尻方面にあると言う観念)

どうりで似ている訳ですね、だって「そのもの」なのだから(笑)
これによりハッキリと解った事もあり、昔にピンク翡翠と言っていた中には「灰簾石(マンガン量が足りず桃簾石に成りきれなかったけどピンク色を示すピンクゾイサイト)と、桃簾石(マンガン量が足りていてチューライトになった灰簾石の派生)と、バラ輝石(表面に翡翠輝石に似たキラキラが確認できる灰桃〜灰紅のバラ輝石)がある」って事です。

それがこのタイプ、気になる石だったので拾っていました。



糸魚川でもバラ輝石は珍しいようで、サンプルを集めるのは難しいのだそうです。
知らず知らずに大きめのサンプルを手に入れていたのはラッキーでした、今後は間違える事なく識別したいと思います。(一時の恥ってやつです、もう憶えました(笑))

なんであれ頼もしい人材に出逢えました、私は鉱物学者ではありませんが可能な限り石たちの情報は憶えたいと思います。
答え合わせが出来る人が増えた事は未来の力となり、石のまちとしての底力となるでしょう。(若者(私より年下)というのも幸いです)

今年は試練の年になりますが、その中でも力を蓄えたいと思います。(お金の力が弱まるのなら、人脈という力を得たいと思います)


これで今回の探石記録を終わります。
2020年03月19日
庭先では鶯(ウグイス)が鳴き、河川敷では雲雀(ヒバリ)が鳴き、待ちに待った春の到来です。
しかし、先日に急激な気温の低下があり身体が付いていかない…、寝違えたのか肩〜腕が不思議な筋肉痛になっています(笑)
昔から「暑さ寒さは彼岸まで」と言いますが、もうしばらくは不安定な大気に右往左往しそうです。

それでは3月四回目の探石記録を書きます。

晴れ間が出たので姫川河口へ探石に出かけました。(3/15)
山側は雲が多く、大きくて厚めの雲が頻繁に太陽を隠し辺りを暗くしました。




日曜日だったので河川工事(砂利集め)も休み、積み上がった土砂がちょと気になります。(でもあまり近づかない方が無難でしょう)




浜辺は前回と違い緩やかな波、でも早くて短い波なので海面から底を確認するのは困難でした。
波打ち際は小砂利ばかり、前回に波打ち際だった部分(乾いた浜)も注意深く探しながら歩きました。(可能性はあるので)




一通り歩き川との合流点に到着、青海の海岸(須沢海岸)には多くの人が見られました。
姫川は少し濁っていましたが川淵の石は確認でき、流れは強いですが増水している感じではありませんでした。(海も川も前回より危険度は低かったです)




この時点で見付けた石たちです。
流紋岩2個、緑色石英(キツネ石)2個、石英斑岩1個です。


流紋岩は特に紋様の面白いのを見付けました。
上のは茶色より赤褐色に近い感じで綺麗、酸化すると濁るのかもしれませんが、このまま変わらなければ加工にも使えそうです。
もう一つは茶色ですが縞模様が面白く「ムンクの作品」っぽい(笑)、これも活用できそうです。(ちょっとダルマ(忍者?)にも見えますね(笑))

緑色石英は上が珪化の強めタイプで、下が発色が強めタイプです。
どちらも茶色が少ないので「キツネ(と言うかイナリ)感」が薄いです。
上手く活用するべき石ですが、石質の悪さが致命的でもあります。
よってコーティング加工が必須となるかと思いますが、その際は明確に他者へ説明する必用があります。(それ以前に個人でコーティング加工が出来るのか疑問)

石英斑岩は赤を示すタイプ、薬石と言われるタイプより石質が良く赤色の紋様が魅力的な石英斑岩です。
地が濁っていると赤がくすみ、更に紋様が揺らいでいないとメリハリがなくて面白くない、探してみると合格レベルが少ない事に気が付きます。
こちらも加工素材として使えそう、サイズ的にも使い勝手が良い感じです。


帰りがてら川沿いを歩くと座りの良い石を発見。


白い石英が張り付いていて残雪を想わせる景色、手の平サイズで飾りやすいのも良いです。
水石素材として活用できるだろうか?、それとも文鎮かな?、魅力を感じてしまうと手放せなくなるのが不思議です。
こういった方面に特化している人もいるので、意見交換や情報交換をしてみたいな〜。


世の中はウイルス騒ぎで大変ですが、探石遊びは換気が良く、良くも悪くも「会話もせず」って人が多いので感染する危険性は低いでしょう(笑)
皮肉な事に「経済としては当てに出来ないタイプ」が安全となり、人と関わらない者ほどリスクが少ないようになっています。
だからと言って「真の共産」では生きられないレベル、じり貧なのは確実なので「それが正解というわけではない」って事は忘れないようにしましょう。

なんであれ治まるまでは「独りの世界」を楽しむのも良い経験かもしれません。(私は普段から独りを楽しんでいるので、逆に交流を優先しなくては…)


これで今回の探石記録を終わります。
2020年03月15日
普段から賑わいのない糸魚川が「より賑わいを失っている」って状態ですが、現実領域で起こっている事を幻想領域で騒いだところでどうにもなりません。
現実に向き合って乗り越えるしかないので、自身の生命力を高めたいと思います。

それでは3月三回目の探石記録を書きます。

快晴となったので姫川河口へ探石に出かけました。(3/12)
山はこの間より雪が融けた感じ、水蒸気で霞んでいるのが解ります。




河川の砂利集めは順調なのかな?、進み具合は私が見ても良く解りません(笑)




海は波が強く荒れていましたが、風が弱かったので辛くはありませんでした。
油断していると危険な状態ではありましたが、浜が広かったので乾いた場所にいる限りは引き込まれる事はありません。(乾いた場所から遠目で確認する探し方が必須)





ここまで波が強いと期待も高まるのですが、特に良い出逢いのないまま川との合流点に到着。
姫川は濁り海も濁っている、輝いているのは空と水面と濡れた石たちだけ、あとは見えないけど私の心も自然に触れて輝いています(笑)




ワクワクする環境ではありましたが運が無かった…、こういった時は紋様が美しい石英斑岩を探すのが一番、部屋に置いて霧吹きで濡らせば「観賞を兼ねた加湿」を楽しめます(笑)
加工しても面白いので素材としての用途もあります。




次は珪化が強めの緑色石英(キツネ石)とソーダ珪灰石、どちらも質は良さげです。


緑色石英(キツネ石)は色も模様も面白いのですが、ソーダ珪灰石は陶磁器みたいでイマイチかな〜、質が良くなると面白味がなくなるのは勿体ないです。(でも試しに加工してみたい)

海に来れば何かしら面白そうな石があるのが救い、あとは「神々のカケラと如何に交歓するか」が重要になるのでしょう。
色々と考えながらマイペースで進めて行きたいと思います。


晴れたら海へ行く事を繰り返していますが、未だ飽きる事はありません(笑)
午前中に終えた仕事(加工)にしろ、海での探石にしろ、ウイルスに感染する可能性が無いので最高の遊びだと言えます。(自己完結するので(笑))
しかし、稼ぐからには人との交流は欠かせないのも事実なので、慎重に向き合いたいと思います。(制作に専念する一年になりそうですが…)



ここで探石用の箱を作ってもらったので紹介します。


私がアイデアを出して作ってもらいました、特に珍しいデザインでもないのですが個人的に欲しかった仕様だったので頼んだら、予想より出来の良い箱に仕上がりました。(物産センターの加工所で作られた箱です)

蓋にはアクリル板が張ってあるので中身が見えるようになっています、スペースを分割している板も固定していないので外して位置を変える事が可能です。
探石を楽しむ人(特にチビッコ)に向けた品で、春休みや夏休みに遊んでもらえる事を狙っていたのですがコロナショックで残念な結果になりそう…。
「石のまち」として物産センターに相応しい品になる事も期待していたので残念ではありますが、消滅する事はないので気長に待ちたいと思います(笑)

こういった箱があれば思い出にも残りやすいし、雰囲気が出るので石を集めるのが楽しくなると思います。(確証はないけど、私がそうなので同じタイプに期待(笑))
その後に加工してストラップにするなり、ペンダントにするなりして「思い出をカタチにするバリエーション」を楽しめば良いかと思っています。
ちなみに、あえて完成度を高め過ぎず、外でも使えるよう安価な仕上げにしているので、汚れても気にならないと思います。(チビッコには必須の条件かと)

なんであれチビッコたちには「一番楽しい時期」を大切に過ごしてもらいたいです。(大人になれば辛い事が多いから…)


これで今回の探石記録を終わります。
2020年03月12日
人の世はコロナウイルスで大騒ぎですが、自然界では何事もなく季節は春へと移り変わっています。
人間として幻想を糧に進化するのか、生物として環境に適応して進化するのか、なんであれ国力・個体力が試される一年になりそうです。(相手の力を削ぐ(相手より優位に立つ)大義名分になっている気もするが…)
もし幻想と現実の双方で進化がなされたのなら、それは結果的には大成功なのでしょう。(真人に近づくけるのだろうか?)

それでは3月二回目の探石記録を書きます。

この日は朝から晴れて気温がグングンと上がっていきました。(3/9)
いきなり春本番のような陽気、冬眠中のカエルも驚くような日和でした。
青空が広がっていましたが水平線は霞んでいる感じ、待ちに待った季節の始まりです。





浜は小砂利が多く波もやや強め、先日まで荒れていたので浜が押し上がった形跡が見られます。
引き潮だったのは幸い、探せる面積が広くなり期待も高まりました。




一通り歩き折り返し地点に到着、ここまでくれば大きめの石があると思っていましたが残念、珍しく砂浜になっていました…。




出逢えたのは石英斑岩(薬石)3個、ネフライト1個、オンファス輝石1個、アケビ石(ロディン岩)1個、小さなヒスイ転石1個です。



石英斑岩は薬石タイプ、紋様が綺麗でサイズも丁度良いです。
コロナウイルスに効果があるとか一部で騒がれているようですが、福島での原発事故の時にも同じような事が騒がれたので「またですか?」って感じです。
なんであれ美しさと面白さを備え、「火成岩としてそれなりに成分を発揮している」って認識で楽しむのが良いのでしょう。(まぁ、適応して身体に反映できたならば「その者」にとっては真実なのでしょうけど)

ネフライトは厚めで色も綺麗、何かしらに活用したいと思います。

オンファス輝石はツヤツヤのピカピカ、ここまで優秀さが表に出ている石も珍しいです。
磨いて見本にしたいと思います。

アケビ石は滅紫が入るタイプのロディン岩、滅紫は少しだけしか入っていませんが質が良いので磨いてみたいと思います。(このバランスだと紫ヒスイに似ている)

小さなヒスイ転石は紫が入ったりするタイプ、でも小さすぎたのか紫は見られません(笑)
石質は良く、乾かすと僅かに翡翠輝石がキラキラと輝きます。

陽気は最高でしたが浜の状態は残念な感じ、それでも気晴らしになったのだから良しとします(笑)
また晴れたら海で探石を楽しもうと思います。



次は仕事の紹介、色んなヒスイで丸玉を作ってみました。


中央が淡紫、上が碧(青銅色)、左が白青、右が黒緑、左下が白、右下が淡緑、下が淡翠です。
丸玉の制作は単純作業なので気が滅入りますが、色を変えて制作する事である程度は気を紛らわす事ができます。(それでも修行って感じですが…)

仕上がってしまえば使い勝手の良いパーツ、今までの苦労が報われる時間が訪れます(笑)
一式で使うなり、天然石ビーズと合わせて使うなり、幅を広げて楽しめる品になりました。
そろそろブレスレットが似合う季節になるので、周到に準備したいと思います。


これで今回の探石記録と作品紹介を終わります。
2020年03月10日
三寒四温を繰り返し大気が不安定な日が多いですが、春の匂いを強く感じるようになりました。(同時に花粉も強く感じるようになった…)
3月はどんな月になるのだろうか?、不安もありながら春を目の前にした期待もあり、この矛盾した高揚感は創作意欲を高めるようです。
生物としての危機感、これはどんな領域であっても必須なのでしょう。(生物である限り)

それでは3月初めの探石記録を書きます。

まずは一日目(3/6)、午後から晴れたので海の様子を見に行きました。
かなり荒れるとの事だったので覚悟していましたが、もう完全に真冬の海と化してました。
辺り一面が白波だらけ(笑)、海岸から離れていても飛び散るしぶきで目が痛い…。
こんな状態の海に近づくのは正気じゃないので、急いで帰りました。







そして次の日(3/7)、波が弱くなったようなので姫川河口へ行きました。
空にはうっすらと雲が広がっていて気温も低かったですが天気は晴れ、変わらず残雪を纏う山々は衣替えの時期を待っているかのようです。




「変わらず」と言えば河川工事も(笑)、現在は砂利の採集が目的のようです。
急ぎの仕事と言うよりは「仕事を斡旋してもらった」って感じなのでしょう、やはり冬期の除雪がなかった事が厳しかったのだと思います。




昨日より波は弱くなったとは言え、浜には長く強めの波が寄せていました。
更に強くて冷たい風が吹き渡り嬉しくない環境…、数人が探石に訪れていましたが苦戦しているようでした。




一通り歩き川と海の合流点に到着、先端では強めの波が浜を横断するので危険、在ったところで拾いに行けないので無理は禁物です。




姫川本流は水量を増していますが流れは穏やかでした。
今年は雪が少なかったですが、それでも雪解け水が少しずつ流れ込んでいるのだと思います。(澄んだ冷たい水が流れていました)




この時点では面白い石や美しい石には出逢えませんでした…、もう冷たい強風に嫌気が差したので早々に帰る事にしました。(ちょっと期待はずれな環境でした)

波打ち際をチラチラと見ながら早足で戻っていると、石と砂の隙間に膨張する僅かな光を感じました。
頻繁に寄せてくる波の一瞬だったのですが、位置を見失わず(直視して)その辺りを掘り返してみると、淡青のヒスイ転石が出てきました!


ヒスイの上のは滅紫が入るアケビ石(ロディン岩)、色が濃いめだったので拾いました。(画像では滅紫が上手く写らない…)

淡青のヒスイは紫が入ったりするタイプ、河口にしては錬磨されていて丸みを帯びています。
この発色ならば表に出ていれば気づく人も多いですが、下に埋まっていると運が良くなければ見付けるのは容易じゃないです。(一部分でも見えていないと解らない)
なんであれ「来て良かったな」と思いました(笑)


こうなるとやる気も出てきます(笑)、ここで「あれだけ荒れたのだから打ち上げられたヒスイもあるはず」と予想して乾いた浜辺を探す事にしました。(波打ち際は寒かったし(笑))

乾いた浜での見方は「キラキラを探す」と言った感じで、高確率で石英などの珪石や閃石類が目に入ります。(逆にこれが目に入るようなら探せる可能性が高い)
しかし稀に、白っぽくて(光を膨張して)表面がキラキラ輝くヒスイがあるので試す価値はあります。(乾いているので色での判断は難しい)

と、言う事で実践した結果、灰色に淡緑が入った大きめのヒスイを見付けました。
予想した通り打ち上がっていました、これに気づける人は多くないでしょう。



ヒスイとしては淡緑と紫が混在するタイプ、表面に紫は見られませんが中に入っている場合もあります。(淡い紫は入っていそうな気はするが、灰色との区別が難しくなる)
石質は良く加工向き、先程のヒスイは「ヒルコ神」と言えますが、こちらは「カグツチの欠片」と言えるでしょう。(加工素材として優秀)

このタイプは普通の人が見付けても持ち帰らないかも(笑)、これを活かせるのは加工人だけだろうし、このタイプ(通常レベル全般)を活かせないようでは本業として成り立ちません。
よって私の手元に来てくれた事に感謝したいと思います。

ちなみに撮影の為に波打ち際に移動し、海水で濡らして写しています。(寒かった〜)
見付けた際は白っぽく角張っていて、部分的に翡翠輝石がキラキラと輝いていました。(チャートと区別できるには経験が必用)

とても寒く強風に耐えて疲れたけど楽しかった、また探石を楽しみたいと思います。(できるだけ風が強い日は避けたいと思う(笑))



最後に制作した品の紹介もします。
色とりどりのカケラを加工して作ったピアスです。(金枠はシルバー925)





淡青〜青ヒスイは青海のカケラ、淡紫〜紫は開花のカケラ、淡緑〜緑は神緑のカケラ、淡翠〜翠は万葉のカケラ、を用いています。

淡青〜青ヒスイ以外は神玉を制作したカケラで作っています。
淡紫〜紫は「咲輝・月花・以心伝心」、淡緑〜緑は「幻日・月光・天上天下」、淡翠〜翠は「日神子」のカケラたちです。
これから春を向かえる季節なので、淡紫〜紫での「開花のピアス」は多めに作ってあります。
どれも美しい部分を切り出して作ったので満足のいく品となりました。

ウイルス騒ぎで出かける事が少なくなっているかと思いますが、糸魚川に来た際に購入してもらえたら嬉しく思います。(3月中には陳列します)

世の中の景気は最悪となっているようですが、私としては引き続き制作に集中して、来るべき時に備えたいと思います。(耐えて勝つしかないかと…)


これで今回の探石記録と作品紹介を終わります。
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