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2018年12月10日
昨日から気温は一気に下がり、初めての積雪となりました。(まちなかでの積雪)
雪かきが必用な積雪量ではないのが救い…、できればもう少し後に降って欲しいと思うのですが、そんな都合は自然(神)には通りませんね(笑)

車も庭木もすっかり雪化粧(笑)、この間まで気温が高い方だったので植物達も突然の降雪に困惑してる事でしょう。
でも純白の中に在る緑(翠)は心強く、厳冬に進む現実に癒しを与えてくれます。(人に)





今回のヒスイ日和は海岸へ行かず(寒すぎて行く気にならない(笑))、カケラを加工した作品を紹介します。

まずは指輪、叢雲(白黒)・青海(碧)・開花(淡紫)のカケラで制作しました。
金枠はシルバーで、シンプルなデザインの指輪となります。
それぞれに魅力があるカケラなので、気に入ってくれた人の手に納まれば嬉しいです。




こちらはピアス、積もった雪のように美しい白ヒスイのカケラで制作しました。
このタイプは特に白が濁っておらず、僅かに淡翠を残す膨張色があります。
寒い冬ですが、その美しさを身に付けて楽しむ事も「心の豊かさ」に通じるのだと思います。




これから益々、この寒さが厳しくなり創作意欲を根こそぎ奪って行きますが、その中でも美しさを見出して活動して行こうと思います。

この季節での頑張りは、確実に来年に繋がるので努力せねば!(しかし年々、寒さに弱くなっている自分を感じます…)
2018年12月06日
12月に入り、いよいよ本格的な冬の到来となります。(日に日に寒くなる…)
大雨が降ったり、それが霙となったり、それが雹になったりと大忙しの天候となった日もありました…。
気温も一気に下がってきましたので、体調管理に気を付けたいと思います。

それでは12月初めの探石記録を書きます。

今回は姫川河口、この日は特に良い天気となりました。(12/2)
本来は土日には探石をしないのですが、晴れる日が当分「この1日だけ」との事だったので、お昼頃に河口へ行ってみました。(しかし、この後の12/4も6の今日(午前中のみ)も晴れました(笑))




久々の河口、海岸へ進むと警告の看板がありました。
「河口や河川での鮭釣りは密漁となる」のだそうです、稚魚を放流している側からすれば「盗賊以外の何者でもない」ので当然なのでしょうね(笑)




流石に晴天の日曜だったので、訪れている人が多くいました。(午前中は更に多かったそうです)
波は強く速めで、頻繁に大きなしぶきをあげて打ち寄せていました。


ちょっと危険な環境…、石が動くので確率は高まりますが「探石の練度」が試される状況でもあります。(場合によっては「危うきに近寄らず」って事も必用になります)


こちらは海と川との合流点、先端で見付けたとしても「どうにもならない」って状況でした(笑)
また、波が強い割には石が動いておらず、ロディン岩などの重い鉱物が見当たりませんでした。




こっちは姫川本流、前日の雨により濁っていました。
特に水量が多いわけではありませんが、連日の雨による影響は見られる感じでした。




一通り歩きましたが、どうも石の表情が悪い…、魅力的な石が一つもないのは珍しかったです。
多くの人が訪れたとしても、多少は確率が下がるだけで致命的な影響が出ないのが「石との出逢い」と言えます。(石との縁の強さが重要な感じです)
同タイプが大勢現れると一時的に確率は下がりますが、そういった状況になる事は稀です。


今回は縁が無かったのだろう、と思い折り返し、スタートラインだった場所に戻ってきたら、いきなり目の前にヒスイ転石が現れました。(90%は諦めていました…)
最初に見た時には無かったのに…、生き物のように「移動している」って感じで、しかも小砂利の上にポツンと落ちている姿は「現実味のない現実」ですね(笑)



翡翠輝石がキラキラと輝くタイプのヒスイで、石目が多いですが粘りのある石質です。(よって加工に向いているタイプ)
基本は白ですが、淡い翠が見られ透明度も高い方のヒスイと言えます。
河口らしく角張が強いですが、丸みが残る部分も見られるので「それなりの練度」も示しています。(錬磨は河口の標準レベル)


乾くとこんな感じ、あまり変わりませんが翡翠輝石が見やすくなります。(当然ですが)


気を付ける事は「良く似た大理石(石灰石)がある」って事です。
質の良い大理石は白ヒスイに似ていて、乾くとキラキラも見られ紛らわしいです。
表面の「若干のパサつき」が識別のコツとなり、重さも若干ですが違います。
硬度も違うのでナイフなどで強めに削ると、大理石には白い傷が付きます。
質の良い大理石は硬いので強めに削る必用があり、弱めだと鉄と同等の硬さに感じ間違えます。

まぁ、大理石には淡い翠は入らないし(淡い黄緑(ロディン岩?)は稀に入るけど…)、表面に緑があっても蛇紋石(滑石含む)なので簡単に傷が付き判別できるので、白ヒスイとの区別だけに注意すると良いでしょう。



ともあれ最後の最後に出逢えて良かった、粘っていた常連さんたちも拾えなかったらしく、河川敷でお披露目会が開始されました。(勝手にそういう流れになりました(笑))
初心者の人たちにはピッタリの指針、現実として見付けて、どんな姿なのか見る事ができ、違いを記憶に擦り込む、この繰り返しが識別能力を高めます。(ちなみに、初心者さんの石の判別をする羽目になりました(笑))

そこには「それぞれにセンスの違い」がありますが、意欲と努力で養えます。
しかし「出逢えるか」は運(縁)であり、可能性を高める手段はありますが、努力が実を結ぶ事は少ないのが現実です。
毎日のように海岸を歩き(回数)、一日中探し続ける…(時間)、そう言う人もいますが、私としてはそれは楽しくないのでお勧めできません(笑)

ヒスイを拾える人には何かしらの特徴があり、そこには確実にセンスが関わっているのでしょう。
しかしそれを誇り胸を張られた所で「買って所有できる」って現実は無視できません。(海岸で出逢った感動は買えませんが、お店で出逢う感動は得られる)
ヒスイとの縁は「拾える」ってだけに止まらず、様々な領域で発揮して初めて「愛されている・認められている」と言う、一種の幻想(錯覚?)が赦されるのでしょう。
でなけれは人間に対しての説得力に欠け、承認を得る事は不可能です。(他者と一切関わる事のない自己満足であれば必要ないが…)

まぁ、人が理想とするイメージ(像)、仏像などの理想型でもある「何体分の能力を有する」って事の証明は自然(主に樹)との一体にも通じ、その羨望は人の成長を促す事にもなるのでしょう。(現実として手や顔を増やせませんが、それだけ多才(万能)って事が重要かと)

しかし多才であっても「一つにまとめる事ができなければ器用貧乏」、枝ではなく幹が重要で、更には大地を掴む根こそが肝心なのだと解ります。
結局は根本(大元)、肉体(血)と精神(思想)と魂(情熱)が揃った上での「土俵」であるのだと思い知らされる感じです。

私の三位一体が何処まで行けるのか、それを示し続ける事が私の選んだ道なのだと再確認できたような気がします。(自身の(それぞれの)三位一体での世界が未来を創って行くのでしょう)


と…、長々と私の哲学を書きましたが最後まで読んでくれた人は有り難う、それではまた来週(笑)
2018年11月30日
最近は暖かい日が続き、とても過ごしやすく(仕事がしやすく)て助かります。(今日は寒いですが…)
12月もこんな感じだったら「冬眠したい」なんて思わないでしょう(笑)
でも現実はそう甘くはありませんので、厳冬に向き合える精神を養いたいと思います。

それでは11月下旬の探石記録を書きます。

またまた押上の海岸、快晴で気温も高く「まさに小春日和」でした。(11/27)
浜辺には誰もおらずプライベートビーチみたい、この気持ちの良い環境を独り占めしました(笑)





浜の環境は相変わらずで、砂や小砂利が多く、波は強めでしたが短かったです。
ちょっと期待できない感じ…、でも奥へと進むと石が大きくなってくる特徴が押上の海岸にはあるので望みを捨てずに歩きます。




数点の陶器の欠片(白いやつ)に騙されながらも進み、どうにかネフライト2個、ヒスイ転石3個、小さなロディン岩1個を見付ける事ができました。


ネフライトは透明度を示すタイプ、もしキャッツアイ効果を示すものがあったならルースにしても良いのだと思っています。(まだ出逢った事がありませんが…)

ヒスイ転石は上と左下のが翡翠輝石をハッキリと確認でき、右下は磨かれすぎて全体がピカピカに光っています(笑)

小さなロディン岩は私が「鶯石」として呼んでいるタイプで、ヒスイに似てますが黄緑の発色が違いを告げています。(ウグイだけに(笑))
ちなみに、このタイプとは違ったザクロ石が入る滅紫タイプは「アケビ石」とでも呼ぼうかと思います。(発色が近いのが在るし、印象として良い感じがする)


その後、浜の右側も歩きオンファス輝石2個を発見、どちらも解りづらいタイプですが光沢と触り心地で判断できます。


左のは珍しく多少の透明度を示しますが、その代わり石目やヒビが多いです。
ヒスイを母岩としているので、その特徴もヒスイと同じなのでしょうね。(ヒスイも透明度が高いのは石目やヒビが多いので)
どちらも磨けばピカピカになりますので、上手に活用したいと思います。

今回も楽しい探石ができて満足、11月は終わりますが12月も可能な限り訪れたいと思います。



え〜、お馴染みですが、ここでピアスの紹介をします。
以前と同様で、雪のような白から淡紫に染まるヒスイでピアスを制作しました。


厳しい冬となりますが、その冬の魅力も身に付けて楽しんでもらえたらと思います。(似合う人が買ってね)
2018年11月24日
今回は「開花の垂飾(ノンノ)」を紹介します。

優しく柔らかな紫色を示す開花のカケラで、垂飾を制作しました。
用いたのは小滝川で見られるタイプの紫ヒスイで、清楚な発色を宿しています。
地が灰色のタイプが多い中、今回のような「白地を淡紫が染めているタイプ」は稀少だと言えます。




季節は冬へと向かい草花は休息の時期に入りますが、来年の春の開花に想いを馳せて制作しました。(春を待ちきれずに(笑))
開花直前の蕾を想わせる姿は愛らしく、後に開花して実を結ぶ期待感を秘めています。



僅かに入る緑がより植物を感じさせ、開花するその日まで時間を止めている存在にも思えます。
特に夜に見る紫は濃く、生きているかのような息づかいが聞こえてくるようです。


透明度は高くはないですが、皆無と言うわけでもありません。
表面の2mm程度は透け、その奥から光を反射して幻想的な姿を魅せてくれます。
この瑞々しく見える姿に多くの人は、自然の恵を身近に感じているのだと思います。





「魅力」とは人にとって全ての力の源であり、美しいと感じられる感性は生命力に直結し、それは生きる為に必用な本能から養われた感覚です。

ライフラインが整っている現代であっても、なおその感性を保てるのなら、それは「生存本能の強さを維持できている」っていう証なのでしょうね。
後は本能だけではなく、生存する為の知識と経験を得て、「何故それらを美しいと(魅力と)感じるのか」を認識できたのなら、それらとの結びつきは一層深まり、最大の祝福となり人を成長(進化)させる事でしょう。

まぁ、そういった現実に気付きつつある人にしか解らない話なのでしょうけどね(笑)

さて、次作の垂飾は「万葉の垂飾(ニタイ)」を仕上げたいと思います。(また季節は外れますが…)
2018年11月18日
11月も中旬となり、旅を楽しむお客さんも少なくなりました。
既に年末ムードって感じ…、これから休息(って言うか停滞)の季節なので、やれる事はやっておきたいと思います。(そして叶うならば、冬眠したい(笑))

それでは11月中旬の探石記録を書きます。

今回も押上の海岸、朝から快晴で良い日和でした。(11/16)
浜辺には数人の先客が訪れていて、それぞれに海を楽しんでいました。





浜の環境は砂利が多く、波は長めでしたが強くはありませんでした。
ちょっと期待できない感じ…、この季節では「こんな感じ」の状態が続きます(笑)



なんであれ気晴らしになるので良い、前日は肌寒かったので気温が上がった事は嬉しいです。
ヒスイとの出逢いは期待薄ですが、そういった環境でも楽しめる方法はあります。(探す目を切り替えて、魅力的な石たちを優先的に探しました)


黄色みを帯びた太陽光での探石は苦労しましたが、いくつもの面白い石たちに出逢いました。
まずはロディン岩5個、オンファス輝石3個、ヒスイ転石2個です。


一番上のロディン岩はザクロ石の成分が入った滅紫タイプ、画像では灰色に見えますが実際にはアケビの皮(の薄い色の部分)のような発色をしています。
右下のロディン岩は緑部分がオンファスになっている感じ、母体がロディン岩なのでヒスイとは言えませんが、「ヒスイを含んでいる」とは言えるかもしれません。(成分分析が必用かな)

中央のオンファス輝石は右端のが最も光沢を示して良質、でも磨けば同じくらいの光沢を宿すので、石質の差は濃緑の模様の状態(形態)で判断します。(地の色も若干違っています)

期待薄だったヒスイ転石も2個拾えました。
左は黒色と灰色が混ざったタイプで翡翠輝石がキラキラと輝きます。(非常に解りやすい)
右の淡紫のヒスイは翡翠輝石が部分的にしか見えませんが、艶やかな光沢が確認できます。


そして水で濡らさないと魅力が解りにくいタイプの石たち、上は流紋岩、左下がネフライト、右下が薬石(石英斑岩)です。


流紋岩と薬石の区別はちょっと難しいですが、一般的に「肌が綺麗な方が流紋岩」で、「肌が荒れている(小さなクレーターがある)方」が薬石として見ると解りやすいかと思います。(そもそも模様自体が違うのだけど…)
石英斑岩は茶色くなると斑点が見えないので、無数に入る「石英の小粒」を見ると良いでしょう。(表面に見られる小さなクレーターは、その石英の小粒が抜け落ちる事が原因の一つであるようです)

とにかく通常の石英斑岩と薬石と呼ばれる石英斑岩とでは、見た目が違いすぎて同じ鉱物とは思えませんね(笑)
だから見た目が似ている流紋岩と区別されないのでしょう…、まぁ、石英系として考えると双方とも非常に近い存在なのですけどね(笑)
更にお互いが混ざっている事もあるので、その場合は多い方を優先すると良いのだろうか?

疑問なのは流紋岩には「薬石で言われているような成分」が出ていないのだろうか?
出ているのなら、総称として「薬石」と呼んでも良いのかもしれませんね。

まぁ、それはこれらで商売する者が調べている事でしょう(笑)

ちなみに手にした流紋岩と薬石は、特に模様が美しく色も明るいタイプです。(オレンジっぽい発色は珍しく、このタイプは石質も良いです)

と、言うわけで、いろいろな石が拾えて楽しかった〜、天気の良い日の探石は最高です。



最後に再び木偶の紹介、今回はミニ(極小)サイズもあります。
小サイズの頭に極小サイズを乗せたところ、面白い置物になりました。(トーテムポールっぽい)


この置き方が作り手の「望みの姿なのか」は疑問ですが、可愛らしさは増したかと思います。
もし美しさを優先する場合は5頭身ぐらいにして、そこに内なる畏怖も宿さなくてはなりません。(それは作り手のスタイル次第かと)

とにかく見ていると心が豊かでいられるので、感謝して活用したいと思います。(遠い地より有り難う!)
2018年11月12日
今週は気温が高くなり、過ごしやすい日が続いています。
日中では汗をかく程に天気が良いですが、やはり夜になると気温が急激に下がります。
夜間には強風が吹き荒れる事も多くなったので、厳しい冬の入口が訪れた事を感じます。(晩夏に戻った錯覚をしますが、着実に冬へと向かっているようです…)

それでは今回も11月初旬の探石記録を書きます。

今回は押上の海岸、快晴となり気持ちの良い日和でした。(11/8)
波は強めでしたが速くなかったので、目が回る事はありませんでした(笑)
ほぼプライベートビーチ状態、気晴らしには最高の環境です。





浜の環境は砂利が多く、ちょっと期待できない感じ…。
後は運(縁)次第でしょう(笑)、腕のストレッチをしながら浜を歩きます。(最近は肩の間接が硬くなりました…、40肩の始まりか?)




一通り歩きヒスイ転石2個、ネフライト1個、オンファス輝石1個、シーグラス3個が見付かりました。


上のヒスイ転石は灰色の地に斑の黒が入り、僅かに緑も見られます。(山系のヒスイで小さな翡翠輝石も見られる)
中央のヒスイ転石は淡灰色の地に淡紫が入っていて、太陽光下でよく確認しないとチャートと間違いやすいタイプです。(小滝でよく見かけるタイプの紫ヒスイで、翡翠輝石は淡紫部分に微細ながら確認できます)
押上の海岸としては大きめのサイズで、練度(姿形)は少し浅いですが、錬磨(肌質)は滑らかに仕上がっています。

ネフライトは小さいですが光を透して綺麗、オンファス輝石は淡緑と濃緑のストライプとなっていて肌も艶やかです。
シーグラスは平たい形状はなるべく避けて、丸みのある明るい青〜白(透明)を優先して拾っています。(水で満たした瓶に入れて飾っているだけですが(笑))

今回は良い出逢いがありました。
ヒスイ転石は少し大きめで持ち歩くのには向きませんが、転石見本としては活用できそうです。(ギリギリのサイズかな)
色はともかくとして、やはり翡翠輝石が見やすい転石の方が見本に向いていますね(笑)

また天気が良くなったら探したいと思います。



その数日後、やっとキノコ狩りに行ってきました。(11/11)
場所は我が故郷の安曇野、気温は一気に下がっていて糸魚川の温かさを改めて感じました(笑)

気温は低かったのですが、カマキリと出会う事ができました。
まだ生命色を残し、その姿は神々しさを宿しています。(また来年以降、子孫に会う事でしょう)




信州の山はすっかり冬支度、落葉の景色は冬の始まりを告げていました。(山々の紅葉は綺麗でした)
さすがに遅かった…、見付けられたのは「取り残されたと思われるナメコだけ」で、来年の事を考えてそのままにしておきました。




糸魚川に移住してヒスイ転石が拾える代わりに、キノコとの関わりが薄くなりました。
ちょっと寂しいですが、今はやるべき事に集中したいと思います。

なんであれ、久々の故郷を楽しめて良かったです。(寒さは致命的ですが(笑))
2018年11月07日
この頃は朝晩の寒暖差が激しくなってきました。
今だ糸魚川の山々では明確な紅葉を見る事はできませんが、これから徐々に衣替えの姿が広がっていきます。
ちなみに先週の土日は晩夏の日差しとなり、イベントには最適の日和でした。
稲刈りを終えた根知の田んぼを見て、故郷を強く感じて懐かしかったです。(匂いが記憶を甦らせます)

それでは11月初旬の探石記録を書きます。

数日ぶりに晴れたので、今度は姫川河口に行きました。(11/2)
山側(富山側)は雲に覆われていて、頻繁に太陽を隠して辺りを暗くしました。
河川敷の草木はゆっくりと生命色を失っていき、秋らしい景色に変わりつつあります。




海側には青空が広がっていて、太陽が顔を出すと一気に明るくなります。
浜の状態も悪くはありませんでしたが、残念ながら魅力的な石たち(綺麗な石や面白い石)とは出逢う事ができませんでした…。




こちらは川との合流点、特に激しい流れではありませんが、ゆっくりと探せる状態でもありませんでした(笑)
山側から広がる黒々とした雨雲は、これからの天候の変化を予感させました。(この日の夜は荒れましたが、次の日(3日)は快晴でした)




姫川本流は穏やかな流れで、水量も減り渇水期に入ったようです。
川沿いを歩いていたら「デカイ鮭」が飛び跳ねてビックリしましたが、今年も無事に遡上して来ているようです。(近所の水路にも上がって来ていましたが、その先で無事に役目を果たせるのだろうか…?)




川沿いでも良い出逢いが無く、今回は何も拾えませんでした…。
帰り際、雨雲の隙間から日が差し、神々しい景色が見送ってくれました。(何も拾えなくても、神(自然)が祝福してくれたような気になりました(笑))



これから寒くなって行くので探石も苦労しますが、楽しみながら学んで行こうと思います。



それではお馴染みの作品紹介です。
翠雪と開花のカケラで、5mmのピアスを制作しました。


開花のカケラは、淡紫〜白に色づいている部分を加工しました。(立冬と言う事で)
どちらも優しい色合いですが、湧き出るように膨張する輝きを放っています。
頑張って作りましたので、似合う人が買ってくださいね。
2018年11月01日
今回は「革紐のブレスレット」を紹介します。

今までは楕円玉4個仕様でしたが、楕円玉2個と牙玉2個を合わせてブレスを作ってみました。
ヒスイは白地に明るい淡翠が広がる芽吹タイプで、楕円玉も牙玉も同じ母石から制作しています。




レザークラフトの青年に作ってもらった2本の革紐と合わせ、民族的なブレスに仕上げました。
芽吹のカケラを使う事で楕円玉は「種子」を、牙玉は「発芽」の意味合いを宿しています。
身に付ける際は凸の金具からはめて、外す際は凹の金具を横に捻ると簡単に取り外せます。(約18cm程度の手首に合わせています)






ちょっとワイルドなデザインなので似合う人は限られそうですが、玉の素材(オンファス輝石や軟玉などに)も変えて合わせると面白いブレスになりそうです。

それに「私が似合ったのだから他にも似合う人がいる」と思っているので、後は騒がずに待っていようと思います。(それが遠い未来であっても(笑))


さて、今年も残すところ二ヶ月、今だ行けていないキノコ狩りに未練がありますが、創作活動を優先して頑張ろうと思います。(キノコ狩りに行けないのは天気の善し悪しも影響している…)
2018年10月29日
肌寒い日が続き、晴れる日も少なくなりました。
10月も残り数日で終わるかと思うと、月日の流れるのが速く感じてしまいます。
厳しい冬に備え「周到の準備」は怠らないよう気を付けたいと思います。

それでは10月中旬〜下旬の探石記録をまとめて書きます。

この日は曇りのち晴れ、お昼頃までは曇っていました。(10/17)
大気の不安定さを表すように、空は「うねった雲」に覆われていました。





先客はおじさん一人、あとは誰もいません(笑)
前日の雨によって川が濁ったらしく、海もその影響で濁っていました。
波は長めで強く、主に砂や小石を押し上げている感じです。(あまり良い環境ではない…)





一通り歩き、ネフライト3個、オンファス輝石1個、泥岩?1個、ロディン岩1個、ヒスイ転石1個を見付ける事ができました。


オンファス輝石はちょっと石質が悪く、不純物が多いように思えます。
泥岩?は面白い模様(渦巻きっぽい模様)があったので、磨いてみようかと思います。(小判形なので首飾りにしても良いかと)
ヒスイは白地に暗めの緑がが入っていて、標準(レア度が2〜2.5)タイプです。

今回は中央の良質ネフライトが一番良いかな〜。
模様入りの泥岩?も、綺麗に磨けたら「面白い首飾り」になるでしょう。



それから9日後、再び押上の海岸へ行きました。(10/26)
この日は快晴、写してはいませんが多くの人たちが海に訪れていました。





浜の環境はあまり変わらず砂と小石だらけ…、波は速めだったので波打ち際の数歩奥を探すのは非常に困難な状態です。
なので主に海水で濡れている部分を歩き、打ち上がった小石の中を探しました。(その方が目が回らない(笑))




一通り歩いてネフライト1個、オンファス輝石3個、ロディン岩2個、シーグラス1個、玉髄1個を見付けました。


今回も良質のネフライトを発見、大きさもあるので飾石にもなりそうです。(色が明るく透明度が高い)
オンファス輝石は丁度良いサイズ、見本として活用できるでしょう。
ロディン岩の1個は明るい翠が入っていてヒスイに似ていますが、この区別が付くようになると識別が容易になります。


そして帰り際にヒスイ転石を発見。
非常に解り難いタイプですが、まずは乾かして光沢を確認し(この時点で、ほぼヒスイかロディン岩に絞る事ができる)、翡翠輝石や色合いを見ます。


このタイプは翡翠輝石が見られないので苦労しますが、僅かに淡翠が入っていたのでヒスイだと分かりました。(この翠が黄緑だとロディン岩の可能性が高くなります)
ちょっと純度が低いヒスイで、部分的に不純物の少ないヒスイが混ざっているようです。(灰色系にありがち)

これは転石見本としては指針に成りづらいなぁ…、やっぱり翡翠輝石が輝く転石がベストでしょう。(色がどうあれ)
でもチャートと見比べるのには重宝するかも?、中級者向けには良いのかもしれませんね…。
いや、そもそも中級者には見比べは必要ないのかも(笑)、逆に上級者の方がデータの収集を優先するので興味を示すのかもしれません。(中級は「ヒスイの判別はできるけど、目先の事(色の有無など)を優先する段階」です)

なかなか勉強になる、まだまだ知らなければならない情報が自然の中に詰まっています。
今後も自身の経験則を積み上げて、奥の深い「糸魚川ヒスイの王道」を辿りたいと思います。
2018年10月26日
今回は「彩雲の垂飾(レラ)」と「青海の垂飾(アトゥイ)」を紹介します。

まずは「彩雲の垂飾(レラ)」の紹介です。
光に淡く色づく雲のようなヒスイ「彩雲」のカケラで、彩雲の垂飾(レラ)を制作しました。
革紐にウッドビーズを合わせ、ある程度の長さを調節できる首飾りとなっています。




非常に良い石質のヒスイで、美しい光沢を備えています。
透明度も高く光に透かすと柔らかな生命色に輝き、無数の細かい石目は風の流れを感じさせてくれます。(高原の風を想わせます)







次は「青海の垂飾(アトゥイ)」の紹介です。
白地に青が流れるヒスイ「流青」のカケラで、青海の垂飾(アトゥイ)を制作しました。
こちらも革紐にウッドビーズを合わせ、ある程度の長さを調節できる首飾りとなっています。




特に青の流れが魅力的な部分で制作し、河口(川と海の合流点)の景色を込めました。
このタイプの青ヒスイは透明度が低く透過しませんが、それを補う模様を宿します。(燃え上がる青い炎(ブルーフレア)にも見えます)







今回の彩雲の垂飾(レラ)は、芽吹からの彩雲ではなく、翠雪からの彩雲となっています。
どちらも良く似た模様を宿しますが、季節に合わせた使い方をして行けたらと思います。
また、青海の垂飾(アトゥイ)も流青タイプを使う事で、動きのある冬の海を表現してみました。(白波や河口でぶつかる川と海の景色を宿し、通常シリーズ(凪の景色)ではありません)

同じテーマでも季節ごとにカケラを使い分けると、身に付け方も変えられるので面白いかと思っています。(自然を映す作品なので)
2018年10月23日
やっと台風が過ぎて穏やかな気候となるかと思いきや、先日は雷が鳴り響き恐れを感じる天候となりました。(何処かに落ちたような雷鳴も響きビックリしました…)
スサノオに伴ったのが「イザナギ」なのか、「タケミカヅチ」なのか…、いずれであれ久々に肝が冷えましたね…。
人間には必用な「畏怖」なのですが、「自分には優しくしてほしい」と思うのは私だけではないでしょう(笑)

それでは10月中旬の探石記録を書きます。

この日は良く晴れて、過ごしやすい気温でした。(10/13)
いつもの山は後光が差しているような景色となり、清々しい気分となります。




海は風が強く、長めの波が打ち寄せていました。
なだらかで小石も多く上がっていたので、良い出逢いを期待して探しました。




しかし、期待とは裏腹に魅力的な石がありません…。
やっと見付けたのがオンファス輝石、見本としては大きいので磨いて飾石にしようかと思います。





姫川本流は穏やかに澄んでいて、川釣りを楽しむ人たちが数人いました。(釣果は不明(笑))



ちょっと風が強く歩いているだけでも疲れたので、この日はこれで帰りました。



その数日後、今度は押上の海岸へ行きました。(10/15)
晴れてはいましたが雲が多く、辺りが暗くなる事が多かったです。





浜は小砂利が多く、あまり良い環境とは言えません。
この頃は海岸の左側から探して、余力があれば右側を歩くようにしています。




期待薄でしたが一通り歩くと、この時点でオンファス輝石10個、ロディン岩4個、ヒスイ1個が拾えました。


最近は拾えなかったオンファスですが、今回はたくさん見付ける事ができました。
ロディン岩は珍しい「ざくろ石の成分が入った紫タイプ」が拾え、また貴重なサンプルが増えました。(黄緑の(鶯石と呼んでるタイプ)も綺麗です)
ヒスイは灰色系、一般的なタイプで艶やかな肌をしています。


とりあえず撮影も終えたので、歩いて来た浜辺を戻ります。
帰りながら見て行くと、思いがけない出逢いがあったり(なかったり)します(笑)




と、言う事でまずは大きめのネフライトを発見。
濃緑で透ける部分があるので石質も良い感じです。(とりあえず確保します(笑))




そして、お待ちかねの翠が入ったヒスイ転石を発見。
さっきは無かったのになぁ…、これだから探石は面白いのですよね(笑)
レア度は4くらいかな、もっと練られた石質(透明度の高い石質)で翠も鮮やかだったらレア度は5〜5以上になります。(滅多に出逢えませんけど)





気付いた人もいるかと思いますが、撮影し始めた時は海水で濡れていますが、何カットか撮している間に水分が蒸発して乾いてしまいました(笑)
それでも多くのヒスイは「あまり変わらない姿のまま」なので、識別する際には参考にすると良いかと思います。(ネフライト(軟玉)は変貌が著しいのが多い(笑))

今回は良い収穫、見本を目的に探しに来たのでオンファス輝石は嬉しい出逢いでした。
数年前から比べると、最近は海岸転石(見本)を探しに訪れる事が多くなりました。
これは「昔とは違った理由が増えた」って事もあり、活動の幅が広がった事は嬉しく思います。(お客さんのお陰ですね)

基本は気晴らしとして楽しみながら、そこから派生する喜びも大切にできたらと思います。



え〜、話は変わり、再び開花のカケラで指輪を作りました。
前回のより紫が濃い部分で加工し、シルバーリングに合わせています。(紫ヒスイの端材を切断したら、運良く濃い部分が現れました)


値段は通常より少し上がりますが、とにかく似合う人が買って下さいね(笑)
ちなみに前回のシルバーリングは、プレート形を除き販売済みとなっています。
2018年10月20日
今回は天照大御神「翠昇」の伍作目を紹介します。

明るく優しい翠が全体を染めるヒスイ「翠雪」を加工し、天照大御神を制作しました。
先日にも同タイプの海岸転石(標石)と出会い、その貴重さと石質の良さは体験済みです。
背景には雨を弾く瑞々しい葉を配置し、氷雨に濡れた初秋の渓谷の中、これから訪れる厳しい冬に備え「力を蓄える命の輝き」を表現しています。




細かな石目はあるものの、それが模様となって美しい景色を映しています。
特に「翠雪」に分類するタイプのヒスイは石質が良く、非常に良い光沢を宿します。
その姿はまるで「氷雪に閉じ込めた生命力そのもの」で、テーマ(名前)に相応しく沸き上がる(昇る)ような翠がとても魅力的です。






透明度も抜群に高く、光に透かすと全体が生命色に輝きます。
細かな石目も浮き上がり葉脈(龍脈)のような景色が現れ、いつでも生命に満たされた季節を感じる事ができます。(特に初夏の躍動を感じます)





かなり昔に出たヒスイらしく、縁があって手にする事ができました。
もう1点ほど神玉を作れそうですが、それが最後となるでしょう。(このヒスイでの神玉は)
なかなか出逢えないレベルのヒスイで、加工できる大きさを求めると更に確率が低くなります。

貴重なヒスイなので、余すことなく大切に活用したいと思います。(そしてその作品は不滅となります)


良し、次は垂飾の仕上げ。
革紐の首飾りにして格好良く仕上げたいと思います。(私好みの姿になりますが(笑))
2018年10月17日
台風25号により真夏日のような陽気となった日がありましたが、その後は一気に気温は下がり、肌寒さが続きました。
数日はスッキリしない天気も続きましたが、次第に秋晴れの空となりました。(それでも気温は低めで、秋を強く感じるようになりました)

それでは10月上旬の探石記録を書きます。

前回から三日後、再び姫川河口へ行きました。(10/5)
天気ではありましたが雲が多く、度々その雲が太陽を覆い辺りを暗くしました。




浜は砂とカモメだらけ(笑)、これでは楽しめません…。
波は強くありませんでしたが、同時に浜の環境を変えてくれる事もありませんでした。




あれだけ濁っていた川は透明度を取り戻し、川底の石も見る事ができました。
多少、流れが変わった事もあり期待しましたが、魅力的な石には出逢えませんでした…。




一通り探しましたが何も無し…、諦めて別の場所を探す事にしました。


と、言うわけで久々の押上の海岸、こちらは曇り空が広がっていました。
海岸には数人が訪れていて、それぞれに海を楽しんでいました。





浜辺は小砂利が多かったですが、砂は無く河口よりは良い環境でした。
空が頻繁に暗くなるので見づらかったですが、膨張する光を頼りに探しました。




しばらく歩くと際立った光に目を奪われました。
例えるなら「宵闇に光を放つ蛍そのもの」で、自然光の乏しさを感じさせない程に輝いていました。(暗かったので逆に目立ったのでしょう)



一度、白波で姿を隠しましたが、その程度で見えなくなるような輝きではなかったので、波が引いた瞬間に拾い上げました。

久々の標石(標本になる石)、これは悠久の時の中でイザナミ(海)のみで育てられた存在(ヒルコ神)と言えるでしょう。
その姿は完成されており、今やっと人(私)の手に納まりましたが、今後も手を加えられる事はなく、この姿のまま在り続けます。
時間のヤスリ(自然研磨)による消耗から開放され、人の手(加工)による消耗からも開放される…、まさに不滅の存在と言えます。(手を加えない領域での不滅の存在と、手を加えて成り立つ不滅の存在があります)

このヒルコ神は、このままヒルコ神で在り続ける、ちょっと私生児っぽくて面白です。


この少し後にも白地に明るい翠が少し入ったヒスイと出逢い、ヒスイは2個拾えました。
なるべく美しく写るように、太陽が顔を出した際に撮影しています。(探しながら撮影するので忙しいです(笑))




改めて透過光を撮影すると、全体が生命色に輝きます。
まるで氷雪に蛍を閉じ込めたみたい(笑)



こういったカケラが集まれば集まるほど、感覚が冴えわたってくるのは不思議な感じです。

多くの人が求めているであろう瞬間、それが定期的に訪れるのは嬉しい限りです。
糸魚川に移住した事で昔ほど探しに行く事はなくなりました(不思議な事に)が、繋がった絆の証明は今後も続いて行くのだと信じています。

何はともあれ、台風25号が到来する前に出逢えたのは幸いでした。(今回の台風も近辺では被害はなく、これも幸いでした)



ここでちょっと作品の紹介、青海のカケラで「鳳の首飾り」を制作しました。
シルバーの羽根にヒスイを合わせ、革紐・ウッドビーズ・メタルビーズで首飾りにしています。(天鳥船と同様に捻れたパーツを使い、風や羽根のイメージを込めました)


似合う人が買って下さいね(笑)
2018年10月14日
連続して縦断する台風に右往左往しながらも、その被害の少なさに安堵しています。
その上、少なからず恩恵もあるので不思議な感覚で神(自然)を感じています。
しかし日本全体を見ると農業や漁業の被害は甚大なので、これを最後にしてほしいですね…。(スサノオに願うしかないか…)

それでは10月初めの探石記録を書きます。

台風24号が通り過ぎた二日後、姫川河口へ行ってみました。(10/2)
前日と同様に清々しいほどの快晴となりましたが、吹き返しの強い風が吹き渡っていました。




空は晴天ですが海や川は濁流で大荒れ…、これでは楽しめません。
ほぼ顔が出ている石しか確認できず、浜に至っては頻繁に押し寄せる波で目が回りそうになりました。(波が速すぎる為、集中して探していられない)





よって、ゆっくり探せる川淵を探す事にしました。
「せっかく清流に戻ったのに…」と残念に思いながら川沿いを歩くと、濁りが弱まっている溜まり場で角張った石を発見しました。
こういったタイプは高確率でチャート(珪石など)だったりするのですが、拾い上げて見るとそれとは違う姿(発光?)でした。



濡れている状態でも「違い」は判断できましたので、乾かして肌を確認するとビッシリと翡翠輝石が輝きました。
画像では解りづらく写ってしまいましたが、撮影時には輝石がキラキラと輝いていました。(翡翠輝石は撮し方が難しいなぁ〜)

装飾品として価値を高めやすいタイプではありませんが、活かし方で今よりも数倍は美しさを引き出せます。(それが人の業(わざ)と言えます)
このヒスイも大切に活用を考えたいと思います。


こちらは同じ場所で見付けた蛇紋石と石灰石などが混ざった岩石です。
これは蛇紋岩と言って良いのかな?、どちらかと言えば蛇紋石(不純物の多い蛇紋石)と言った方が区別しやすいように思えます。(ロディン岩として大雑把に区分されたりもしている岩石です(笑))



こちらは撮影した後に川へ返しました。(もっと良質の見本を持っていますので(笑))

なんだかんだで楽しめました、また海や川が澄んできたら訪れたいと思います。



話は変わり、こちらは9月末に根知で開催された「つむぎ日和」です。
あいにく台風がすぐ側まで接近していたので、空は暗い雲に覆われていました。
時折、雨雲から現れる「三峡パークで見た絶壁」が幻想的で、雨が降らなかっただけでも「幸いだったのだ」と感じました。



天気も悪く室内での開催だった事もあり、光源に乏しい環境ではありましたが、穏やかな人たちが手作りの商品を販売していました。(体験コーナーもありました)

一言で表すと「平和」った感じで、お客さんには家族や子育てをする母親が多かったです。(もれなくチビッコも遊んでいました)

一定の攻撃性を持った私には「場違いな領域」で(笑)、求める人材を探す雰囲気でもありませんでした…。
でも「心の豊かさ」は感じましたので、心が疲弊した際は癒されに行きたいと思います。(そろそろヒスイ峡や不動滝にも行きたいなぁ…)

そう言えば飾石用に座布団を作ってくれた人も参加していたので、腰を据えて話してみればコラボが可能な人もいたのかもしれませんね…。
改めて今後、私に「必用になるであろう品」を考えておきたいと思います。(今は自分の制作で精一杯)


帰り際の道沿いで鮮やかな花を発見、サフランだろうか?。
この開花の力強さも私に力を与えてくれます。




その影響もあり、開花のカケラで指輪を制作しました。
画像の花の発色には及びませんが、こちらは慎ましい美しさを宿しています。


主に女性に向けての色合いとサイズで、シルバー枠は既製品です。(ルースを加工しました)
根知で彫金(と言うか金工)をしている人と知り合う事はできましたが、コラボに対して意欲を感じなかったので、その先には進んでいません。
これも縁と相性なので、相応の人との出会いを気長に待ちたいと思います。

しっかしもう10月、どんどんと年月が速く感じるのは老いた証拠だろうか?(笑)
なんであれ、この40代が正念場なので、可能な限り成長を進めたいと思います。
2018年10月04日
今回は鳥之石楠船神「陸奥之守」の二作目を紹介します。

久々に制作した天鳥船、オーダーを受けて加工しました。
本来は依頼を受けて作らないのですが、かなり強い要望だったので受ける事にしました(笑)
お客さんの手持ちのヒスイは山系のヒスイで、発色は良いですが石目の多いタイプでした…。
なるべく石目が少なく更に発色の良い部分を切り出し、どうにか「陸奥之守」が誕生しました。




灰色の地に鮮やかな翠と緑が交ざり合い、それが大地に生い茂る植物を想わせます。
不純物や石目が多いものの石質自体は良く、艶やかな光沢を備えて強く光を反射します。
大空を舞う堅牢な船として、美しさと力強さを表現できたと思っています。







透明度も高いヒスイで、光に透かすと生命色に輝きます。
これだけ厚みがあっても透けるのは、石質の良い証拠だと言えます。





お客さんの要望により、天鳥船を首飾りしました。
革紐にメタルパーツとウッドビーズを合わせ、天鳥船が担う「旅の安全としての守護」を強めるよう作ってあります。


多少「見栄えのする仕様で」との事だったので、胸元のメタルパーツを増やし、それを捻れたパーツにする事で「吹き渡る風」と「なびく羽根」のイメージも込めています。

お客さんに気に入ってもらえたら幸いです。



さて、新たに天照の新作や垂飾の新作が仕上がりつつあります。
撮影や文章などの準備を進めて、10月中には掲載したいと思っています。(予定ですが…)

一人での仕事なので納得するまで仕上げられますが、その分、進みが遅くなるのは「不可避」なので、ご了承ください(笑)
2018年09月28日
9月も終盤となり、朝晩の気温が急激に下がるようになりました。
雨の降る日が多く憂鬱な気分となりましたが、10月〜11月のキノコ狩りを楽しむには良い準備段階なのかもしれません(笑)
何かと忙しい月ではありましたが、それに見合った成果が出て嬉しい限りです。(感謝です!)

それでは9月下旬の探石記録を書きます。

朝から晴れ間が出た日でしたが空には雲が多く、それらに太陽が隠れる事で頻繁に辺りが暗くなりました。
相変わらず河川敷の草花は青々としていて、まだ夏の余韻を残していました。(9/26)




冷たく乾いた風が吹き渡り海は荒れ模様、浜は砂と小砂利だらけでした…。
姫川本流は以前より水量が減り透明度も増した事で、普段の美しさを取り戻しました。





強風で目が乾き余計に疲れましたが、押し寄せる波の狭間でロディン岩2個(上と右)、ヒスイ転石2個(左と下)を拾いました。


白ヒスイは翡翠輝石が少し大きめですが、アルビタイトよりは小さく石質も滑らかです。
もう一つは黒の縞模様に青が入った珍しいタイプのヒスイで、右側面には石英が張り付いています。(最初(海水で濡れている時)は青が入った珪石かと思ったのですが、乾かして確認するとヒスイでした)

なかなか良いサンプルと出逢えて良かった、河口でも砂や小砂利が上がる環境だと、練度と錬磨が良いヒスイと出逢える事が解るかと思います。(当然、押上・親不知・宮崎に比べると、まだ肌は粗いですけど…)


それと久々に面白い姿の水石素材を発見。
ちょっとシャコ貝に似ているなぁ〜(笑)、在りそうで無い石なので上手に活用すれば「豊かさを宿す飾石」になるかと思います。(相応の人が相応の育て方をして、初めて人に感動を与えます)



今月も探石を楽しめて良かった、来月も創作活動の合間で楽しみたいと思います。
2018年09月22日
最近の糸魚川は雨や曇りが多く、スッキリしない日が続いています。
日が落ちると肌寒くなり、秋の訪れを強く感じるようになりました。(今日は朝から大雨となりましたが、午前11時頃には青空が広がり、一気に暑くなりました…)
体調を崩しやすい季節となりましたので、気を付けて活動したいと思います。

それでは9月中旬の探石記録を書きます。

連休明けも曇りとなりましたが、時折、鉛色の雲の隙間から太陽が顔を出しました(9/18)
押上の海岸にはヒスイ探しの人たちも数人訪れていて、自然光の乏しい中で頑張って探していました。



せっかくの三連休も雨模様となり、ヒスイ探しに来た人には残念な日和だったかと思います。
それでも探す時には雨が上がったりして、個人の運の良さが影響した不思議な時間帯がありました。(連休中に遊びに来た私のお客さんがそうで、ヒスイとも5個ほど出逢いっています)


浜の環境は砂が多く、前日の雨により濁った川が流れ、それにより海も濁っていました…。
普段に集中して探す「波打ち際の数歩手前」は見えない状態なので、打ち上がった小石たちの中から美しい石を探しました。




しばらく歩くと太陽が顔を出し、辺りが一気に明るくなりました。
目の重い環境から一時的に開放され、広がった視野により美しい玉髄と出逢う事ができました。
なかなか良質、縞模様はありませんが濃淡が見られるので、磨くと魅力的な模様が姿を現すでしょう。(今のところは磨かずに保管します)




気分を良くしながら一通り歩き、オンファス輝石4個、玉髄3個、ロディン岩3個、ネフライト1個、シーグラスが…10個かな?、ヒスイ転石2個を拾いました。
ヒスイは小さいですが青系と灰色系で、非常に艶やかな肌をしています。(この打ち上がった大量の砂で研磨されたのでしょう)


やはり嬉しいのは良質の玉髄、それと最近は集まらなかった丁度良いサイズのオンファス輝石です。
色の濃い3個は鉄分が多いのだろうか?、見た目で解りやすい1個が最も見本に適しています。(色が濃いのは乾かして確認すると、泥岩(変玄武岩など)と区別できます)


お昼頃になり帰ろうとすると、空は晴れ青空が広がってきました。
もっと早くこの状態になって欲しかった…、と思いながら帰りました。
この晴天下で、もう一度集めた石たちを撮影しようかと思いましたが、小さくて数も多かったので面倒になり断念した次第です(笑)



ちょっと目が疲れましたが、探石を楽しめて良かったです。



そしてその翌日、昨日からの数日が嘘だったかのように晴れ渡ったので、姫川河口へ行きました。(9/19)
久々の快晴、まさに秋晴れって感じで気持の良い日和でした。




川へと向かう最中、秋の衣替えを終えたカマキリに遭遇、こちらも久々の出逢いです。
いつ見ても完成されたフォルム、神(自然)が創りし真なる美、それに触れる事ができるのだから人として生まれて良かったと思います。




川を下って海岸に出ると、ここも砂が多く上がっていました。
天候は最高ですが、環境は最悪って感じかな(笑)、それでも気晴らしになるので良しとします。




姫川の本流はコーヒー牛乳から脱しましたが、それでもまだ濁っていました。
ちなみに「これはこれで美味しそう」って思うのは私だけではないでしょう(笑)





とりあえず綺麗なロディン岩2個とオンファス輝石の欠片1個を拾う事ができました。
3個とも見本として使えるサイズと質なので、上手に活用したいと思います。



やはり「天候の良さ」と「良い収穫」が合わさると嬉しさは数倍になりますね。
この日はヒスイとは出逢えませんでしたが、満足できる探石結果でした。



え〜、ここで再びピアスの紹介です。
今回は6mmと7mmの「開花のピアス」を制作しました。
なかなか紫色の濃いヒスイがなくて苦労しますが、淡紫にも慎ましい美が宿っています。
気に入った人が手にして下さい。(いつもながら似合う人が買ってね)

2018年09月16日
今までの暑さが嘘のようにおまり、少し肌寒い日が続いています。
あれだけ降らなかった雨も降り続き、水不足の心配は完全に無くなりました。(水害になるような大雨ではないのが幸いです)

それでは9月初旬の探石記録を書きます。

何事もなく最強の台風が過ぎ晴れ間が出たので、姫川河口へ行きました。(9/5)
直撃では無かったですが、やはり台風の影響は見られ、雲は芸術的な姿で空を覆い、姫川は濁流となっていました。



いままで普通に歩けた支流にも水が溢れ、これが澄んでいけばイザナギ(河川)の完全復活となります。

イザナミ(海)の守護者たるスサノオ(嵐)が、イザナミ(海)から力を得ながら駆け抜けた結果、イザナギ(河川)の隆盛をもたらす…、面白い現実です。
更に「イザナギ(河川)とイザナミ(海)によりヒルコ(ヒスイ)が贈られ、それを手に人は物語(表現)を成す」、そう考えると「私は神話に生きているなぁ〜」って感じています。(人の世に赦された幻想かな…)

そう考えるとスサノオ(嵐)は「何を滅ぼしに行った」のだろうか…?
その闘いの余波であれだけの地震が起きるのだから、相当な存在だったのだろうか?
なんであれ、つくづく現実の神(自然)は「人間を見ていない」って事を思い知らさせます…。(だから知性で適応するのですが)


話を探石に戻して、海は川の水により濁り、波も強めでした。
姫川本流は溢れんばかり、喉が乾いていたのでコーヒー牛乳のように見えました(笑)





そのコーヒー牛乳の誘惑を何とか退け(笑)、海と川との合流点に行くと探すどころの話ではなかったです…。


在ったとしても拾いに行けない(笑)
ちなみに以前のような大きなヒスイと出逢えるのは嬉しいけど、もう少し「小さくて良い」と思うのは贅沢なのだろうか?


とりあえず「芽吹」に似たロディン岩を発見。
表面にはキラキラと結晶が見られるので、初心者はヒスイと間違える事でしょう。
地が淡くピンクがかっているので、桃簾石の成分が入っているのかな?



結果として、台風が過ぎて間もないと「濁った水が多くて探しづらい」って事を再確認できたかと思います(笑)
また良い天気の日に探石を楽しみたいと思います。


話は変わり、ここでピアスを紹介します。
5mmのピアス5セットと、6mmのピアス1セットです。


今までは「芽吹」でのピアスが多かったのですが、今回は「翠雪」で制作しました。(白地に明るい翠ではなく、全体的に柔らかな淡翠なのが特徴です)
ちなみに紫は「開花」で制作しましたが既に売れましたので、また制作したいと思います。

とにかく似合う人に買ってもらえたら満足です(笑)
2018年09月10日
今回は「水湖の垂飾(アプト)」を紹介します。

水玉のような模様のある水色のカケラ「水湖」を加工し、垂飾りを制作しました。
活用したのは、小滝系の紫ヒスイに時々見られる「青紫の脈」を切り出した部分です。
肌理が細かくチタン石による模様も面白いタイプで、清々しい水色(湖水の色)が特徴です。




湖面に波紋が広がる景色を映した紋様が魅力的で、叢雲タイプと違って「雷雨(動)」では無く「時雨(静)」の美しさを宿しています。
所々に入るチタン石は雲や霧を想わせ、それがより幻想的な印象を高めています。





光に透かすと湖水のように透過し、やや黄色がかるチタン石は雨雲らしい表情を強めます。
発色の強いヒスイとはまた違った「慎ましい美」を感じてもらえたらと思います。





テーマを「ワッカ(水)」にするか、「アプト(雨)」にするか悩みましたが、波紋のような模様を活かすのは「アプト(雨)」だと言う結論に達しました。(私の中で)
水色系のヒスイ自体も珍しいですが、このタイプは更に稀少な模様を宿すので大切に活用したいと思います。
現時点では二〜三点くらいしか作れる素材が無く、テーマを担える素材を探さなくてはなりません。(一般受けするタイプではないのが救いか?)
レザーブレスや雨過天睛で用いている淡青ヒスイとも違うので、見付けるのは困難となるでしょう…。

今後も様々な景色を映すヒスイを集め、美しい作品を作って行きたいと思います。(只今、ノンノ(花)・ニタイ(森)・レラ(風)も制作中です)


こちらは以前に紹介した小瓶ですが、編み袋タイプの中身を「小さなヒスイ転石」に変更しました。


せっかく手を掛けて編み袋を作ってもらったので、通常の細石と差別化しようと思います。
編み袋により中身が見づらい事を留意し、取り出して楽しめる事を優先するには「丸みを帯びた小さなヒスイ転石(磨いた転石)が良い」と言う考えに至りました。
このタイプは「手触りが良く希少性も高い」って事と、「発色は控えめですが様々な表情を楽しめる」って事がメリットです。(通常の細石は、小瓶の中で輝く姿を楽しむのが良いのでしょう)

まぁ、どちらも好み問題なので、気に入った小瓶を手にして下さいね(笑)
2018年09月05日
朝晩の気温が下がりましたが、日中は未だに暑い状態が続いています。
9月に入り糸魚川に大雨警報が発令されましたが、駅付近(旧糸魚川地区)では強めの雨が降っただけでした。(山側では大雨になったのだろうか?)
今年最強の台風は、「ゴー、ゴー」と荒ぶる神(スサノオ)の足音は凄まじいものでしたが、疾風のように駆け抜けて行ったので、3時間ほどで雨風はおさまりました。(まともに影響を受けた人たちには、辛い日々が続くのでしょう…)
これから寒暖の差が激しくなる季節なので、体調に気を付けて下さい。

それでは9月初めの探石記録を書きます。

またまた押上の海へ探石に出かけました。(9/2)
休日だった事もあり、浜辺には多くの人たちが訪れていました。(クラシックカーフェスティバルなどのイベントもあったからでしょう)



なるべく人のいない時間(お昼頃)に行きましたが、二〜三人の釣り人を除き、家族でヒスイ拾いを楽しむ人たちが多くいました。(昼下がりには曇ってきましたが、訪れる人は増えてきました(笑))


空は雲が多く快晴とは言えませんでしたが、気温は高く夏の余韻が残っていました。
浜の環境に大した変化は無く、砂と小石で溢れ、波は短く速い状態でした。




浜辺を一通り歩き、ネフライト3個、ロディン岩2個、玉髄4個、ヒスイ1個、シーグラス7個を拾いました。
特に中央の玉髄の質が良く、磨けば綺麗に仕上がるでしょう。


海を訪れていた夫婦にヒスイの事を聞かれ、この灰色のヒスイを見せながら説明しましたが、ヒスイのイメージと離れた発色だったので認識するのは困難だったようです。(勘の良さも必用)

でも、一般受けする綺麗なヒスイ転石は誰が見ても解るので、在れば見付けられると思います(笑)

撮影していませんが、帰り際に小さなヒスイ転石とオンファス輝石、見本に丁度良いサイズのネフライトを拾いました。(その時点で空が暗く曇っていたので、撮影する気にはなれませんでした…)

ともあれ、今回も良い見本が拾えて良かったです。
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