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2019年02月01日
2月に入り着実に春が近づくのを感じます。
雪が舞ったかと思えば、その雪を雨が溶かしていく、移住したばかりの頃に体感した糸魚川の冬を思い出します。(信州に比べて雪が少なくて驚いていた)
こちらが穏やかな分、別の地域に試練が訪れていると思うと喜べませんが、自然の摂理によるローテーションなのだと考えると気兼ねも無くなります。(でも北と南に試練が集中しているようにも思えるが…)

それでは探石記録、2月に入りましたが1月下旬の事を書きます。

待ちに待った久々の快晴、朝から晴れたので目覚るのも早かったです(笑)
青空には一筋の飛行機雲も見られて、河川敷には春らしい景色が広がっていました。(1/30)




放射冷却により気温は低かったですが、山側からの風だった為、海側に顔を向けていれば寒くはありませんでした。(顔面に吹いてこないので)
河口の浜辺は砂が多く波が強い状態でしたが、引き潮だったので探せる面積は多い環境でした。




何か面白い石でも在れば…、と思って歩きましたが、何一つ見付けられず川との合流点に到着。
先端へ行く途中で川の水流が浜を分断し、二股状態になっていてその先には進めません。(進めないと言うより「危ないので進まない」って感じです)




今回も出逢いは無しか…、と諦めかけたその時、分断している水流の中に淡く膨張する光を感じました。
こういった場合は大抵が白い石(石英・曹長石・石灰石など)で、その白い姿に川の色が映って「淡翠に輝いている」って事が多いです(笑)
何度も何度も「そういった事」を繰り返し体験しているので、とりあえず「確認してみるか」って程度に手を伸ばして冷たい水の中から拾い上げてみました。(流れが速くて朧気にしか見えないので、仕方なく手を冷水に入れました(笑))

引き上げて姿を見た瞬間(数秒の間)、夢と現の判断を失い、何度も顔を近づけて「私の手の中に納まっている現実味のない存在」を確認しました。


この逆三角形の部分が朧気に見えていた部分、私が驚いたのは発色ではなくて石質で、私が「芽吹」として分類しているヒスイの中でも良質なタイプで、「翠雪」としても分類しているレベルでした。(ちなみに「彩雲〜芽吹」よりも、「芽吹〜翠雪」の方が石質が良いですが、それぞれに魅力的な景色を映しているので好みで良いかと思います。(でも金額には影響します))

要は発色と石質のバランスが良く、硬質でシャーベットのような緻密さを持ったヒスイと言う事です(笑)
特徴としては、芽吹色が強くなるとやや硬度が劣り、硬度に秀でると緑系となり黒ずみが強くなる事が多いように思えます。(個人的な考えです)

このシャーベットの様な、水に濡れった角砂糖の様な質感は魅力的で、加工をすると「その強靱さ」に驚くのは経験者だったら解るかと思います。
レア度で言ったらレベル5で、今の石質のままで発色が強くなると5以上となります。(そういったヒスイも確実に存在します(経験済み))
たまに似た様な透明度を示しても石質が劣るものがあり、それはアルビタイトが多いからだと思われます。(この判断は慣れが必用で、見ただけでは初心者には解らないでしょう)


とりあえずは別カットの紹介、冷水から引き上げた状態や、乾きつつある状態を撮影しました。






私が河口へ訪れた時は午前10頃、その前にもたくさんの人が探していたと常連から聞きました。
また、私が歩いていると爺さんが急ぎ足で先に進み、一通り見終わってから帰って行きましたが、その後にこのヒスイに出逢いました。
やっぱり運ですね(笑)、解る事は「目と勘(感)と運(縁)」、これらが圧倒的に違う者がいて、私もその部類なのだと実感します。
こういった事が続くと「神(自然、と言うかヒスイ)に愛されている」って錯覚するのも解る気がするなぁ…。(しかし「だから幸せ」って事も無い気がするが…)

まぁ、そこら辺は個人の自由に解釈するとして、とにかく1月の売上げが最悪(冬期は毎年だから慣れましたが(笑))だった事が帳消しになった気分(あくまでも気分)になれて良かったです(笑)
きっと今回のが正真正銘「今年初めてのヒスイ」となるのでしょう、加工を優先するか悩みましたが探しに来て良かったです。(加工は午後にずらしました)

それにしても衝撃的な出逢い、イザナギ(川)とイザナミ(海)の合流点なので、普通に(神話として)考えるとヒルコ神(ヒスイ)が在るのは当然なのでしょうけど、ほぼ完成されたようなヒルコ神が現れると寝ぼけ眼が一気に覚めます(笑)
あれらが「石」の総称で分類されるのだから不思議、あの次元の違いを見せつけるような力(魅力)は憧れますね…。
人の身で「それ」を身に付けられたなら表現者としては鬼に金棒、人類に分類されながらも「その域に納まらない」そんな魂の質量を宿したいものです。(それ以前に受ける器を鍛えねば…)


長々と書きましたが、今回も私が考える「神々との交歓の一端」を楽しめて良かったです。
2019年01月26日
長く感じた1月も終盤となりました…。
厳しい寒さは毎年の事ですが、今年は雪が少なくて助かっています。(今現在(午前中)は5cm程度の積雪があります)
旅を楽しむ人たちが訪れないのは辛い(売上げ的にも)ですが、この厳しい寒さの中で「来てほしい」と言う方が無理な話ですね(笑)
特に冬期に訪れる理由を示せない地域なので、耐えて待つしか無いのでしょう。

それでは1月中旬の探石記録を書きます。

久々に晴れ間が出たので、押上の海岸へ行ってみました。(1/19)
海岸へ着くなり波しぶきの洗礼が…、冬の日本海らしい姿は演歌を感じさせますが、探石どころではありません(笑)




押上の海岸は諦めて河口へと向かいました。
頻繁に灰色がかった雲に隠れて辺りが暗くなりましたが、その隙間から顔を出す太陽に癒されました。
すっかり冬の景色となりましたが、この辺りにも雪はありません。




海辺は強めの波が押し寄せ、特に風が強く冷たくて長居できない状態でした。
砂の方が多かったので、石のある部分だけを見ながら倍速で探しました。




太陽光で鮮やかに見えたのは2個のキツネ石…。
小さくて緑が強い方の石英は、クリソプレースに分類できるのだそうです。
通常の玉髄よりは粗く安定感が乏しいタイプですが、活用できたなら面白そうです。




帰り道の途中、脇に捨てられた石たちを発見(笑)
よくある「ヒスイ探しの残骸」ですが、ちょっと「貝塚っぽく見える」のは私だけではないでしょう。(初心者の痕跡)


調べると「どういった石と間違いやすいのか」などを分析できて面白いですが、どうせならもっと海側か川側に捨ててほしいとも思います(笑)


風が冷たすぎたので海辺から退散し、久しぶりに石の公園に行きました。
ここまで来ると風は穏やかになり、天気の恩恵を受けられました。




姫川は太陽光を受けて輝きまくり、例年より多い水量で流れていました。(雨が多いので)
久々の姫川は春を感じさせる空気に包まれていて、非常に気持ちの良い環境でした。(魅力的な石との出逢いはありませんでしたが…)



帰り際、河川敷にある枯れたヨモギの葉を両手で擦り合わせ、お灸を作ってみました。
幼少の頃に教えてもらい遊んだ記憶があります。
今も昔もお灸として使った事はありませんが、両手にヨモギの香りが残るので、それを楽しむのが目的となっています(笑)

ちょっと懐かしい気持になった日でした。


ちなみに、この次の日(20日)が「あんこう祭り」で、天候は激変しました。
この日(19日)の日和だったら最高だったのになぁ…。
それでも美味しさは変わらないので「その天候を含めて楽しんでくれたのだ」と思いたいです。(冬の大きなイベントは、これだけなのが寂しい…)

2月は晴れが多い月になってほしいなぁ〜、晴れなくても暖かくなってくれた方が良いか(笑)

古代の作り手が暖かい地方に移動していった事が解るように思えますが、逆に寒い地方にも移動しているのは不思議でもあります。
季節ごとに移動していたのかな?、移動しなかった者もいるのでしょうし、移動してそのままの者もいたのでしょう。

私はどのタイプなのだろうか?、今後の人生で解ってくるように思えます。(寒さに弱くなっているけど、寒い地方が好きと言う矛盾した性格が自分でも面倒だ(笑))
2019年01月20日
今回は「伊邪那美「万葉」-壱-」の紹介します。

緑と翠が交ざり合う万葉のカケラで、大珠である伊邪那美を制作しました。
万葉として分類しているヒスイの中でも特に良質で、母石は前回に誕生したツキヨミと同じです。
画像は「大地から力強く芽吹き、新緑から深緑へと向かう生命」を表現して撮影してみました。




翠と緑のコントラストが美しく、文字通り「太古の森」を見上げているようです。(そこに宿る景色は「木漏れ日」のようです)
曲線に留意しながらもシャープにし、それでいて悠久の時を感じられるように仕上げました。
濃緑の模様の配置にも気を配り、翠・緑・濃緑をバランス良く削り出せたかと思っています。





光に透かすと一層、木漏れ日のような光を強めて再生期が恋しくなります(笑)
きっと古代人も厳冬を越える際には、同じ景色を見つめながら堪え忍んだのでしょう。
約束された芽吹きと隆盛への想い、まさに自然を神として向き合ってきた生命体の羨望が詰まった景色だと言えるかと思います。






今回は珠玉のカテゴリとして制作し、ヒスイのタイプを分類する名前を「そのまま」引き継ぎ、万葉の一作目としました。
一般的に大珠と垂飾はサイズ(大きさ)で分けられているらしいのですが、私としてはサイズ・形状・石質(模様も含む)で分けたいと思っています。(今後から)

よって大珠としての伊邪那美には石質の良いヒスイを用いますが、側面に孔を空けるタイプは垂飾としますので、同レベルのヒスイを用いる場合もあります。
要は「伊邪那美として表現したい」と思えるヒスイで、大珠を作るって事ですね(笑)

これは勾玉の伊邪那岐にも言える事なので、この二つは吟味して作っていきたいと思います。(やはり原点なので大切にしたい)


毎日が厳しい寒さで辛い季節ですが、季節ごとに神は宿り、この厳しい冬にも相対する神は存在します。
ここで何を学べるのか…、古より「神々との交歓」によって創作は進んでいますので、向き合いながら頑張ろうと思います。
2019年01月14日
去年は大雪でしたが、今年は冷たい雨が多く「雪が積もったかと思えば雨が溶かす日々」を繰り返しています。(里山には雪が積もっています)
雪かきが無いだけでも助かるので、その労力を加工に費やそうと思います。

と言う事で今回は、今までの探石で集めた軟玉(ネフライト等)を磨いてみました。

活用を考えながら集めた軟玉(ネフライト等)、もっと多く磨きましたが、その一部だけを撮影しました。(数が多かったので(笑))


特に艶が出た6個を中央にして、小〜中サイズの軟玉を周りに並べました。
艶の善し悪しは「硬度や緻密さ」によるものでしょう、やはり青系(アルカリ角閃石岩など)は硬度が少し低いのが多いようです。
しかし濃紺タイプは艶が良く、ネフライトでも濃緑タイプは艶が良いです。(黒っぽいタイプは硬度や緻密さが高い(安定している)のかな?)
稀に淡白タイプにも艶やかなのがあるので、同じ軟玉にも個性があるのが面白いです。

どのように活用しようか…、何であれ活用する場合には序列は必須になるのでしょう。(人間(生物)に向ける場合には優劣が必用なので…)


こちらは作品制作で残った欠片を、ストラップに加工している最中のカケラです。


この小さくて薄い欠片に曲線をつけるのは以外に大変で、まともにやると爪と指先の皮が削れます。(笑)
両手の人差し指と親指は深爪の状態…、掴んで削るので相応の握力(って言うか指力)が必用となります。
イメージ的(見た目)には女性に似合う姿なのですが、行程的には全く不向きな作業です(笑)

ちなみに、指を削らない方法(ルース制作みたいに)は多数あるのですが、コスト(労力)を考えるとスタンダードが(まともにやるのが)一番効率が良いです。
爪も皮も数日で回復するので今は良いですが、年齢によって力が衰えた際には考えようかと思います。(きっと、握力(指力)の衰退が致命的になるかと思っています)

この後は磨きの行程、削りで付いた痕を消しながら光沢を出していきます。
同じ作業なら高額な品を作った方が得なのでしょうが、それだけでは面白くない(私的に)ので好きな事を頑張ろうと思います(笑)

まぁ、高額な逸品も大切に作っていますので、それも楽しんでバランス良く創作活動を進めたいと思います。(早く撮影と紹介文を書かねば…)


さて、今度は集まった玉髄を磨こうかな〜、何か面白い活用を思い付けば良いけれど、磨いて飾っても楽しめるので無駄ではないでしょう。(そのままで飾るのがベストな転石は磨かない)
2019年01月08日
ちょっと遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします!

今年は大雪の影響を受ける事なく、無事に新年を向かえられました。
殆ど雪は無いのですが、いつも通りの寒さには抗えずにいます(笑)
休息の季節ではありますが、目覚の季節に向けて少しずつ準備を進めたいと思います。

それでは1月初めの探石記録をまとめて書きます。

まずは元旦、幸先良く晴れたので押上の海岸へ行ってみました。(この日は午前中だけ晴れ)
あわよくばそのまま探石を…、と思っていましたが、浜の環境は砂だらけでした(笑)





前回のようにテトラ付近を探そうかと思ったのですが、そこも砂だらけ…。(波も強くどうにもなりません)


よって太陽光と波しぶき(テトラにぶつかってミスト状になる海水)の洗礼を受けて、「新年の厄除けを済ませた」って事だと納得して帰りました(笑)

この後は寝正月を楽しみ、両親と楽しく過ごしました。



そして4日、再び快晴となりましたので、今度は河口へ行ってみました。
まばゆい程の青空、久々の快晴に胸が躍りました。(他の人もそうだったようです)




浜辺は石と砂とが交互に打ち上げられた状態、波も冬場としては強くなかったです。(しかし吹きすさぶ風は冷たかった…)




川と海との合流点は更に長くなり、海へ流れ出る川の水が波に押されている事が解ります。
先端付近は頻繁に強い波が押し寄せるので危険、さっさと撮影を終えて戻りました。





結局、出逢ったのは開始1分ほどで見付けた灰色ヒスイだけ…。
僅かですが中央付近に小さな翠があり、乾くと部分的にヒスイ輝石が見られます。


ちょっと不純物が多い感じがするなぁ…、それでも今年初めてのヒスイなので良かったです。


焼山方面の山波も晴れ渡り、非常に気持ちの良い日でした。
山側は雪がビッシリなので里山では雪かきで大忙しなのかもしれません。(何をするにしても、この晴れ間は天の恵でした)



無事に今年の初拾いを終えられた事に感謝します。



初拾いも大事ですが、初仕事も大事、今回はカケラのストラップの紹介です。


青銅色に碧が入る「青海のカケラ」と、水色に淡青が入る「氷雪のカケラ」を加工してストラップにしています。
糸魚川の冬の景色を映すヒスイを選び、「透明度を失いながらも濃淡を示す海原」と「高い透明度で冷たさと清廉さ示す雪と氷」を表現してみました。

ストラップ部分(ヒスイじゃない部分)も各パーツを組み合わせて(当然ですが私が)作っていますので、市販されたままのストラップ紐ではありません。
本革紐を合わせていますので頑丈で高級感もあり、性別を問わずに楽しめるかと思います。

本格的な春に向けて「芽吹」と「開花」のストラップも作って行きます。
寒くて辛いですが、ここが頑張り所、このシリーズを好んで購入してくださる方がおりますので頑張ろうと思います。(「縁の下の力持ち」と言える品です)

他にも作って行かなければ成らない作品がありますので、そちらも進めたいと思います。(特に異玉を進めないと転石が増え続けてしまう…)

心底「早く春が来て欲しい」と願う、今日この頃です(笑)
2018年12月28日
幸いな事に天気の良い日が多くなりましたが、気温は一気に下がって冬本番となっています。
雪がチラつく事もありましたが、それは次第に強めの雨となり積もる事なく流されました。(今朝から雨が雪に変わりましたが、大雪にはなっていません)
創作意欲を根こそぎ奪っていく寒さの到来ですが、少しずつでも進めて行こうと思います。

それでは12月下旬の探石記録をまとめて書きます。

この日は、うっすらと晴れ間が出たので探石にでかけました。(12/18)
河口に到着すると、そこは曇り空で辺りが暗くなっていました…。(お馴染みの「能生側は晴れ間で、青海川は曇り」って状態です)




寒さが堪えますが浜の状態は良い感じ、でも白い石が見当たりません。
光源も乏しいので見づらい…、このまま曇り空が広がるようなら引き返そうと思っていました。




しばらく歩いていると、やっと空に晴れ間が現れ辺りが明るくなりました。
その事で「ヒスイが無い」って事が明確に解りましたが、別の楽しみに移行する気分にはなれました。
と、言う事で水石探し(笑)、素材となる面白い石を見付けました。



上のは座りが良くサイズも良い感じ、渓谷の景色を映しているような姿が面白いです。
下のは大きな黒丸が魅力、日食を想わせ母石とのコントラストも良い感じです。(ここまで大きな黒丸の模様も珍しいかと)
そう言えば、まだこの黒丸の成分を確かめていなかったなぁ…、来年にでも聞いてみるか(笑)

これでこの日は終了、ヒスイとは縁がありませんでしたが面白い石には出逢えました。



そして後日、快晴となったので再び河口へ行きました。(12/21)
この日は気温が一気に上がり、山々の雪も少し溶けているように見えました。




しかし肝心の浜の状態は最悪、ほぼ砂だらけで探すまでもなく見渡せます…。
海との合流地点は長くなり、先端部分には石が多少は見られますが、押し寄せる波で安全に見ていられない状態となっていました。(在ったとしても拾えない状態)




天気(晴れ)と、浜辺の環境と、良い出逢い、それらのバランスが揃う事は難しいですね…。
この環境でもポツンと砂場に落ちている時もあり、強い縁(絆)を感じる事もありますが、非常に稀な事なので今回は諦めて別の場所に行きました。


まぁ、別の場所と言ってもお馴染みの押上の海岸(笑)
辛うじて歩ける状態でしたが、やはり砂が多く探す範囲も制限されています。(自然による制限は絶対であり、命を守るルールでもある)





浜には多少の小石は見られ、テトラの近くには押し流された石たちが集まっていました。
ここは歩くのではなく安全な近場での探石に切り替え、30分くらい探してみました。




面白いもので探してみると、小さいですが魅力的な石たちが集まりました。
流紋岩2個、ネフライト2個、ロディン岩2個、シーグラス1個、玉髄1個、オンファス輝石2個、ヒスイ転石3個です。(ヒスイ転石の2個は、最初の撮影後に拾いました)



小さめではありますが綺麗な転石たち、その多くがテトラ付近にあって、波の影響を受けやすい平たい形状をしています。
ヒスイ転石も左の平たい2個はテトラ付近で、右の丸みの強いのはテトラから離れた場所にありました。(やはり小さくても、形状によって波の影響が変わるようです)

初めから押上の海岸に来ていれば良かった…、などと思いましたが、河口を確認した上での感想なので「先に押上に来ていても河口には行っていた」のだと思います(笑)

探石で気を付けたいのは「丁度良い疲労感と達成感」で、一仕事したかのような錯覚に囚われます。
更に重傷になると「誰かに拾われるのではないか」と言う強迫観念にも縛られます。
こうなると「何も出来なくなる」って話で、自分のやるべき事を見失う可能性が高くなります。(ある意味での現実逃避、しかし人間社会が幻想なので「幻想逃避」となり意味が分からなくなる(笑))

アリのゴール、キリギリスのゴール、カメのゴール、ウサギのゴール、基本それぞれに違うのだから競う意味もないのですが、ゴールを同じくすると競争原理が働きます。(逆に言えばゴールを同じくしなければ競争もない)
ゴールを同じくさせる強力な基準(損得)は存在していますが、競わなくても手に入る事もありますのでペースは乱さないようにしましょう。(漁夫の利に頼っても駄目だけど…)

挑むべきは自分自身の弱さ、人生を終え「三途の川に行ってまでヒスイを探して川沿いを彷徨く亡者」にはならないよう気を付けたいと思います(成仏も出来ず、輪廻転生もできず、同じ事を繰り返すだけの現象になってしまう(笑))



さて、この流れで本業の紹介(笑)
発色の良い紫(開花)、翠(万葉)、紺(青海)のカケラでピアスを制作しました。


ちょっと気が早いですが、待ち遠しい春を想い、その後の夏を想って作った品です。
今年はピアスや指輪を作る事が多かったな〜、気軽なアクセサリーではありますが、心血を注いだ作品のカケラたちでの制作なので「そこら辺の商品とはレベルが違うと言っておきたい」です。(基本、お客さんを選んで運営していきたいので「解る人」が買ってくれたらそれで良いです)

相変わらず今年もこんな終わり方ですが、数少ない同士の皆さん、良いお年をお過ごし下さい!
2018年12月22日
あれから寒さは増すものの、晴れ間の出る日が続きました。
予報では雨となっていましたが、海辺近くの天候は変わりやすいので雨雲の隙間が出やすいのでしょう。(その一時の隙間が私には嬉しい)

それでは今回も、12月中旬の探石記録を書きます。

この日の午前中は、能生側は晴天で、青海側は曇り、と言った「狭間の天気」でした。(12/16)
日曜日でもあったので数人が訪れていましたが、季候の良かった時期とは違い旅を楽しむ人たちではありませんでした。(冬はそういった人たちが多くなる)





この間は探せる状態ではなかった押上の浜ですが、今回は浜辺が広がり石も多い状態でした。
浜には小魚(鰯の稚魚?)が多く上がっていて、釣り人やカラスがそれらを拾っていました。(釣り人は餌として活用するのかな?)


これが海草(めかぶ)であったなら、私も一緒に集めた事でしょう(笑)


しばらく歩き太陽が陰りを増す頃、ソーラーパワーの大切さを痛感しながら「太陽光がここまで重要(私にとって)となるのであれば、どうせならスーパーマンに生まれたかった」などと、どでも良い事を考えながら探していると、僅かに膨張する光が目に映りました。


手に取ると、それは自然により錬磨されたヒスイ転石で、僅かに翡翠輝石がキラキラと輝きます。(画像では白が強く見えますが、やや灰色がかっているタイプです)
いつもながら美しいフォルム、表面には光沢も見られ硬い石だと言う事が解ります。
枯れ草色の不純物(角閃石の類かと)も見られ、以前に姫川河口で見付けた大きなヒスイ原石と同タイプだと言う事も見て解ります。
河口でのヒスイ原石とサイズは雲泥の差ですが、自然研磨の歴史(練度と錬磨の歴史)はどちらが永いのだろうか?
転石の価値には「そう言った基準」も不可欠なので、原石としての見方、転石としての見方、を分けて考えると奥深い世界が広がって行きます。


そんなこんなで、一通り歩き流紋岩(石英斑岩と混ざっているの含む)3個、オンファス輝石1個、ロディン岩1個、ヒスイ転石1個を見付けました。


上の流紋岩は薬石(薬石と呼ばれる石英斑岩)に近い発色をしていて、黒い斑点があります。(石英に何か混ざっている感じがするし、石英斑岩と混ざっている感じもする)
後の2個は多少の凸凹がありますが、通常(糸魚川での通常)の流紋岩で大丈夫でしょう。(模様が気に入ったので拾いました)
オンファス輝石は鉄分が多めな感じ、肌は艶やかで光沢も見られます。
ロディン岩は石質がしっかりしているタイプ、少し黄緑も入っているので見本にします。

先程のヒスイ転石はオンファス輝石と同様に艶やかで、太陽光によって翡翠輝石も確認できます。
この「光沢」がないとキラキラが見えても石英だったり、曹長石だったり、大理石だったりします。(乾いた時のパサつき(カサつき)感が目安になります)
河口付近では錬磨が浅く、カサついたヒスイも多いのですが、その場所での似た鉱物(石英・曹長石・大理石)は更にガサガサになるので比べると見分けは付きます。(河口でのヒスイ転石のサンプルがあった方が解りやすい)

まぁ、誰が見ても解るレベルを求めている人には関係のない見分けですけどね(笑)

なんであれ定期的に目を鍛えておかなくては示しも付かない、「どう在るべきか」を体現してこその領域なのだから、それらも未来に繋げようと思います。(才能は遺伝でしか継がせられないけど…)
2018年12月16日
一度降った雪はすぐに溶け安心していましたが、再び昨日(14日の夜)から雪が降り始めました。
積雪は以前と同様で大した量ではありませんが、日に日に寒さが増していきます。

それでは12月中旬の探石記録を書きます。

厳しい寒さが増して行く中、一時の晴れ間を楽しむため探石に行きました。(12/13)
まずは押上の海岸、気温も多少は上がり気持ちの良い海辺でしたが、波が強すぎて歩ける場所が限られていました。(ほぼ歩けない…)



更に見る限り砂場(笑)、とうとう押上の海岸で探せない季節が到来したようです。(波が穏やかになる日が少なくなります)

と、言う事で押上の海岸は諦め姫川河口へと向かいました。


河川敷では恒例のテトラ制作が始まっていて、ここならではの年末感を出しています。
この日はお昼くらいから晴れたので、仕事もはかどった事でしょう。




こちらは雪化粧の山を撮影したのですが、昼下がりの日差し(逆光)で良く見えない(笑)
でもこれはこれで、この日の美しさは感じてもらえるかと思っています。




海岸はこんな感じ…、やはり強い波が押し寄せていました。
幸いにも歩く場所は多く、現(うつつ)を抜かさなければ危険はありません。(玄人ならの話)




一通り歩き川と海との合流点に到着、特に以前と変わりませんが、ここら辺りから束の間の晴天は失われ黒々とした雲が広がってきました。




折り返し最終的に手にした石は、ロディン岩1個と圧砕ヒスイ擬き1個(笑)


ロディン岩は鶯石として磨けば綺麗になるでしょう、ヒスイとの区別も付きやすいタイプかと思います。(見本にはなるかと)

圧砕ヒスイ擬きは母石が石英なので区別できますが、角閃石の流れやそこからの発色が非常に似ていて、「成り立ち自体は同じ」だったようにも思えます。(母石がヒスイではないだけかと)
緑部分はニッケルによるものなのか?、鉄によるもの?、クロムも関係あるのか?
手元に分析機材があったなら端から調べている事だろうな〜、未来で簡易分析ができる機械が「手頃な値段」で出たら手に入れようと思います(笑)


最後に焼山方面の景色を撮影、雪化粧の山波が故郷を感じさせてくれました。
ちなみに近々、焼山温泉に行こうと思っています(笑)




一週間の内に1日だけでも晴れ間があると元気がでますので、自然(神)にお願いしようかと思います。
でもまぁ、出なければ出ないで適応して行くのが生物としての道理なのですけどね…。(今日は朝から陽がうっすらと出てくれました)
2018年12月10日
昨日から気温は一気に下がり、初めての積雪となりました。(まちなかでの積雪)
雪かきが必用な積雪量ではないのが救い…、できればもう少し後に降って欲しいと思うのですが、そんな都合は自然(神)には通りませんね(笑)

車も庭木もすっかり雪化粧(笑)、この間まで気温が高い方だったので植物達も突然の降雪に困惑してる事でしょう。
でも純白の中に在る緑(翠)は心強く、厳冬に進む現実に癒しを与えてくれます。(人に)





今回のヒスイ日和は海岸へ行かず(寒すぎて行く気にならない(笑))、カケラを加工した作品を紹介します。

まずは指輪、叢雲(白黒)・青海(碧)・開花(淡紫)のカケラで制作しました。
金枠はシルバーで、シンプルなデザインの指輪となります。
それぞれに魅力があるカケラなので、気に入ってくれた人の手に納まれば嬉しいです。




こちらはピアス、積もった雪のように美しい白ヒスイのカケラで制作しました。
このタイプは特に白が濁っておらず、僅かに淡翠を残す膨張色があります。
寒い冬ですが、その美しさを身に付けて楽しむ事も「心の豊かさ」に通じるのだと思います。




これから益々、この寒さが厳しくなり創作意欲を根こそぎ奪って行きますが、その中でも美しさを見出して活動して行こうと思います。

この季節での頑張りは、確実に来年に繋がるので努力せねば!(しかし年々、寒さに弱くなっている自分を感じます…)
2018年12月06日
12月に入り、いよいよ本格的な冬の到来となります。(日に日に寒くなる…)
大雨が降ったり、それが霙となったり、それが雹になったりと大忙しの天候となった日もありました…。
気温も一気に下がってきましたので、体調管理に気を付けたいと思います。

それでは12月初めの探石記録を書きます。

今回は姫川河口、この日は特に良い天気となりました。(12/2)
本来は土日には探石をしないのですが、晴れる日が当分「この1日だけ」との事だったので、お昼頃に河口へ行ってみました。(しかし、この後の12/4も6の今日(午前中のみ)も晴れました(笑))




久々の河口、海岸へ進むと警告の看板がありました。
「河口や河川での鮭釣りは密漁となる」のだそうです、稚魚を放流している側からすれば「盗賊以外の何者でもない」ので当然なのでしょうね(笑)




流石に晴天の日曜だったので、訪れている人が多くいました。(午前中は更に多かったそうです)
波は強く速めで、頻繁に大きなしぶきをあげて打ち寄せていました。


ちょっと危険な環境…、石が動くので確率は高まりますが「探石の練度」が試される状況でもあります。(場合によっては「危うきに近寄らず」って事も必用になります)


こちらは海と川との合流点、先端で見付けたとしても「どうにもならない」って状況でした(笑)
また、波が強い割には石が動いておらず、ロディン岩などの重い鉱物が見当たりませんでした。




こっちは姫川本流、前日の雨により濁っていました。
特に水量が多いわけではありませんが、連日の雨による影響は見られる感じでした。




一通り歩きましたが、どうも石の表情が悪い…、魅力的な石が一つもないのは珍しかったです。
多くの人が訪れたとしても、多少は確率が下がるだけで致命的な影響が出ないのが「石との出逢い」と言えます。(石との縁の強さが重要な感じです)
同タイプが大勢現れると一時的に確率は下がりますが、そういった状況になる事は稀です。


今回は縁が無かったのだろう、と思い折り返し、スタートラインだった場所に戻ってきたら、いきなり目の前にヒスイ転石が現れました。(90%は諦めていました…)
最初に見た時には無かったのに…、生き物のように「移動している」って感じで、しかも小砂利の上にポツンと落ちている姿は「現実味のない現実」ですね(笑)



翡翠輝石がキラキラと輝くタイプのヒスイで、石目が多いですが粘りのある石質です。(よって加工に向いているタイプ)
基本は白ですが、淡い翠が見られ透明度も高い方のヒスイと言えます。
河口らしく角張が強いですが、丸みが残る部分も見られるので「それなりの練度」も示しています。(錬磨は河口の標準レベル)


乾くとこんな感じ、あまり変わりませんが翡翠輝石が見やすくなります。(当然ですが)


気を付ける事は「良く似た大理石(石灰石)がある」って事です。
質の良い大理石は白ヒスイに似ていて、乾くとキラキラも見られ紛らわしいです。
表面の「若干のパサつき」が識別のコツとなり、重さも若干ですが違います。
硬度も違うのでナイフなどで強めに削ると、大理石には白い傷が付きます。
質の良い大理石は硬いので強めに削る必用があり、弱めだと鉄と同等の硬さに感じ間違えます。

まぁ、大理石には淡い翠は入らないし(淡い黄緑(ロディン岩?)は稀に入るけど…)、表面に緑があっても蛇紋石(滑石含む)なので簡単に傷が付き判別できるので、白ヒスイとの区別だけに注意すると良いでしょう。



ともあれ最後の最後に出逢えて良かった、粘っていた常連さんたちも拾えなかったらしく、河川敷でお披露目会が開始されました。(勝手にそういう流れになりました(笑))
初心者の人たちにはピッタリの指針、現実として見付けて、どんな姿なのか見る事ができ、違いを記憶に擦り込む、この繰り返しが識別能力を高めます。(ちなみに、初心者さんの石の判別をする羽目になりました(笑))

そこには「それぞれにセンスの違い」がありますが、意欲と努力で養えます。
しかし「出逢えるか」は運(縁)であり、可能性を高める手段はありますが、努力が実を結ぶ事は少ないのが現実です。
毎日のように海岸を歩き(回数)、一日中探し続ける…(時間)、そう言う人もいますが、私としてはそれは楽しくないのでお勧めできません(笑)

ヒスイを拾える人には何かしらの特徴があり、そこには確実にセンスが関わっているのでしょう。
しかしそれを誇り胸を張られた所で「買って所有できる」って現実は無視できません。(海岸で出逢った感動は買えませんが、お店で出逢う感動は得られる)
ヒスイとの縁は「拾える」ってだけに止まらず、様々な領域で発揮して初めて「愛されている・認められている」と言う、一種の幻想(錯覚?)が赦されるのでしょう。
でなけれは人間に対しての説得力に欠け、承認を得る事は不可能です。(他者と一切関わる事のない自己満足であれば必要ないが…)

まぁ、人が理想とするイメージ(像)、仏像などの理想型でもある「何体分の能力を有する」って事の証明は自然(主に樹)との一体にも通じ、その羨望は人の成長を促す事にもなるのでしょう。(現実として手や顔を増やせませんが、それだけ多才(万能)って事が重要かと)

しかし多才であっても「一つにまとめる事ができなければ器用貧乏」、枝ではなく幹が重要で、更には大地を掴む根こそが肝心なのだと解ります。
結局は根本(大元)、肉体(血)と精神(思想)と魂(情熱)が揃った上での「土俵」であるのだと思い知らされる感じです。

私の三位一体が何処まで行けるのか、それを示し続ける事が私の選んだ道なのだと再確認できたような気がします。(自身の(それぞれの)三位一体での世界が未来を創って行くのでしょう)


と…、長々と私の哲学を書きましたが最後まで読んでくれた人は有り難う、それではまた来週(笑)
2018年11月30日
最近は暖かい日が続き、とても過ごしやすく(仕事がしやすく)て助かります。(今日は寒いですが…)
12月もこんな感じだったら「冬眠したい」なんて思わないでしょう(笑)
でも現実はそう甘くはありませんので、厳冬に向き合える精神を養いたいと思います。

それでは11月下旬の探石記録を書きます。

またまた押上の海岸、快晴で気温も高く「まさに小春日和」でした。(11/27)
浜辺には誰もおらずプライベートビーチみたい、この気持ちの良い環境を独り占めしました(笑)





浜の環境は相変わらずで、砂や小砂利が多く、波は強めでしたが短かったです。
ちょっと期待できない感じ…、でも奥へと進むと石が大きくなってくる特徴が押上の海岸にはあるので望みを捨てずに歩きます。




数点の陶器の欠片(白いやつ)に騙されながらも進み、どうにかネフライト2個、ヒスイ転石3個、小さなロディン岩1個を見付ける事ができました。


ネフライトは透明度を示すタイプ、もしキャッツアイ効果を示すものがあったならルースにしても良いのだと思っています。(まだ出逢った事がありませんが…)

ヒスイ転石は上と左下のが翡翠輝石をハッキリと確認でき、右下は磨かれすぎて全体がピカピカに光っています(笑)

小さなロディン岩は私が「鶯石」として呼んでいるタイプで、ヒスイに似てますが黄緑の発色が違いを告げています。(ウグイだけに(笑))
ちなみに、このタイプとは違ったザクロ石が入る滅紫タイプは「アケビ石」とでも呼ぼうかと思います。(発色が近いのが在るし、印象として良い感じがする)


その後、浜の右側も歩きオンファス輝石2個を発見、どちらも解りづらいタイプですが光沢と触り心地で判断できます。


左のは珍しく多少の透明度を示しますが、その代わり石目やヒビが多いです。
ヒスイを母岩としているので、その特徴もヒスイと同じなのでしょうね。(ヒスイも透明度が高いのは石目やヒビが多いので)
どちらも磨けばピカピカになりますので、上手に活用したいと思います。

今回も楽しい探石ができて満足、11月は終わりますが12月も可能な限り訪れたいと思います。



え〜、お馴染みですが、ここでピアスの紹介をします。
以前と同様で、雪のような白から淡紫に染まるヒスイでピアスを制作しました。


厳しい冬となりますが、その冬の魅力も身に付けて楽しんでもらえたらと思います。(似合う人が買ってね)
2018年11月24日
今回は「開花の垂飾(ノンノ)」を紹介します。

優しく柔らかな紫色を示す開花のカケラで、垂飾を制作しました。
用いたのは小滝川で見られるタイプの紫ヒスイで、清楚な発色を宿しています。
地が灰色のタイプが多い中、今回のような「白地を淡紫が染めているタイプ」は稀少だと言えます。




季節は冬へと向かい草花は休息の時期に入りますが、来年の春の開花に想いを馳せて制作しました。(春を待ちきれずに(笑))
開花直前の蕾を想わせる姿は愛らしく、後に開花して実を結ぶ期待感を秘めています。



僅かに入る緑がより植物を感じさせ、開花するその日まで時間を止めている存在にも思えます。
特に夜に見る紫は濃く、生きているかのような息づかいが聞こえてくるようです。


透明度は高くはないですが、皆無と言うわけでもありません。
表面の2mm程度は透け、その奥から光を反射して幻想的な姿を魅せてくれます。
この瑞々しく見える姿に多くの人は、自然の恵を身近に感じているのだと思います。





「魅力」とは人にとって全ての力の源であり、美しいと感じられる感性は生命力に直結し、それは生きる為に必用な本能から養われた感覚です。

ライフラインが整っている現代であっても、なおその感性を保てるのなら、それは「生存本能の強さを維持できている」っていう証なのでしょうね。
後は本能だけではなく、生存する為の知識と経験を得て、「何故それらを美しいと(魅力と)感じるのか」を認識できたのなら、それらとの結びつきは一層深まり、最大の祝福となり人を成長(進化)させる事でしょう。

まぁ、そういった現実に気付きつつある人にしか解らない話なのでしょうけどね(笑)

さて、次作の垂飾は「万葉の垂飾(ニタイ)」を仕上げたいと思います。(また季節は外れますが…)
2018年11月18日
11月も中旬となり、旅を楽しむお客さんも少なくなりました。
既に年末ムードって感じ…、これから休息(って言うか停滞)の季節なので、やれる事はやっておきたいと思います。(そして叶うならば、冬眠したい(笑))

それでは11月中旬の探石記録を書きます。

今回も押上の海岸、朝から快晴で良い日和でした。(11/16)
浜辺には数人の先客が訪れていて、それぞれに海を楽しんでいました。





浜の環境は砂利が多く、波は長めでしたが強くはありませんでした。
ちょっと期待できない感じ…、この季節では「こんな感じ」の状態が続きます(笑)



なんであれ気晴らしになるので良い、前日は肌寒かったので気温が上がった事は嬉しいです。
ヒスイとの出逢いは期待薄ですが、そういった環境でも楽しめる方法はあります。(探す目を切り替えて、魅力的な石たちを優先的に探しました)


黄色みを帯びた太陽光での探石は苦労しましたが、いくつもの面白い石たちに出逢いました。
まずはロディン岩5個、オンファス輝石3個、ヒスイ転石2個です。


一番上のロディン岩はザクロ石の成分が入った滅紫タイプ、画像では灰色に見えますが実際にはアケビの皮(の薄い色の部分)のような発色をしています。
右下のロディン岩は緑部分がオンファスになっている感じ、母体がロディン岩なのでヒスイとは言えませんが、「ヒスイを含んでいる」とは言えるかもしれません。(成分分析が必用かな)

中央のオンファス輝石は右端のが最も光沢を示して良質、でも磨けば同じくらいの光沢を宿すので、石質の差は濃緑の模様の状態(形態)で判断します。(地の色も若干違っています)

期待薄だったヒスイ転石も2個拾えました。
左は黒色と灰色が混ざったタイプで翡翠輝石がキラキラと輝きます。(非常に解りやすい)
右の淡紫のヒスイは翡翠輝石が部分的にしか見えませんが、艶やかな光沢が確認できます。


そして水で濡らさないと魅力が解りにくいタイプの石たち、上は流紋岩、左下がネフライト、右下が薬石(石英斑岩)です。


流紋岩と薬石の区別はちょっと難しいですが、一般的に「肌が綺麗な方が流紋岩」で、「肌が荒れている(小さなクレーターがある)方」が薬石として見ると解りやすいかと思います。(そもそも模様自体が違うのだけど…)
石英斑岩は茶色くなると斑点が見えないので、無数に入る「石英の小粒」を見ると良いでしょう。(表面に見られる小さなクレーターは、その石英の小粒が抜け落ちる事が原因の一つであるようです)

とにかく通常の石英斑岩と薬石と呼ばれる石英斑岩とでは、見た目が違いすぎて同じ鉱物とは思えませんね(笑)
だから見た目が似ている流紋岩と区別されないのでしょう…、まぁ、石英系として考えると双方とも非常に近い存在なのですけどね(笑)
更にお互いが混ざっている事もあるので、その場合は多い方を優先すると良いのだろうか?

疑問なのは流紋岩には「薬石で言われているような成分」が出ていないのだろうか?
出ているのなら、総称として「薬石」と呼んでも良いのかもしれませんね。

まぁ、それはこれらで商売する者が調べている事でしょう(笑)

ちなみに手にした流紋岩と薬石は、特に模様が美しく色も明るいタイプです。(オレンジっぽい発色は珍しく、このタイプは石質も良いです)

と、言うわけで、いろいろな石が拾えて楽しかった〜、天気の良い日の探石は最高です。



最後に再び木偶の紹介、今回はミニ(極小)サイズもあります。
小サイズの頭に極小サイズを乗せたところ、面白い置物になりました。(トーテムポールっぽい)


この置き方が作り手の「望みの姿なのか」は疑問ですが、可愛らしさは増したかと思います。
もし美しさを優先する場合は5頭身ぐらいにして、そこに内なる畏怖も宿さなくてはなりません。(それは作り手のスタイル次第かと)

とにかく見ていると心が豊かでいられるので、感謝して活用したいと思います。(遠い地より有り難う!)
2018年11月12日
今週は気温が高くなり、過ごしやすい日が続いています。
日中では汗をかく程に天気が良いですが、やはり夜になると気温が急激に下がります。
夜間には強風が吹き荒れる事も多くなったので、厳しい冬の入口が訪れた事を感じます。(晩夏に戻った錯覚をしますが、着実に冬へと向かっているようです…)

それでは今回も11月初旬の探石記録を書きます。

今回は押上の海岸、快晴となり気持ちの良い日和でした。(11/8)
波は強めでしたが速くなかったので、目が回る事はありませんでした(笑)
ほぼプライベートビーチ状態、気晴らしには最高の環境です。





浜の環境は砂利が多く、ちょっと期待できない感じ…。
後は運(縁)次第でしょう(笑)、腕のストレッチをしながら浜を歩きます。(最近は肩の間接が硬くなりました…、40肩の始まりか?)




一通り歩きヒスイ転石2個、ネフライト1個、オンファス輝石1個、シーグラス3個が見付かりました。


上のヒスイ転石は灰色の地に斑の黒が入り、僅かに緑も見られます。(山系のヒスイで小さな翡翠輝石も見られる)
中央のヒスイ転石は淡灰色の地に淡紫が入っていて、太陽光下でよく確認しないとチャートと間違いやすいタイプです。(小滝でよく見かけるタイプの紫ヒスイで、翡翠輝石は淡紫部分に微細ながら確認できます)
押上の海岸としては大きめのサイズで、練度(姿形)は少し浅いですが、錬磨(肌質)は滑らかに仕上がっています。

ネフライトは小さいですが光を透して綺麗、オンファス輝石は淡緑と濃緑のストライプとなっていて肌も艶やかです。
シーグラスは平たい形状はなるべく避けて、丸みのある明るい青〜白(透明)を優先して拾っています。(水で満たした瓶に入れて飾っているだけですが(笑))

今回は良い出逢いがありました。
ヒスイ転石は少し大きめで持ち歩くのには向きませんが、転石見本としては活用できそうです。(ギリギリのサイズかな)
色はともかくとして、やはり翡翠輝石が見やすい転石の方が見本に向いていますね(笑)

また天気が良くなったら探したいと思います。



その数日後、やっとキノコ狩りに行ってきました。(11/11)
場所は我が故郷の安曇野、気温は一気に下がっていて糸魚川の温かさを改めて感じました(笑)

気温は低かったのですが、カマキリと出会う事ができました。
まだ生命色を残し、その姿は神々しさを宿しています。(また来年以降、子孫に会う事でしょう)




信州の山はすっかり冬支度、落葉の景色は冬の始まりを告げていました。(山々の紅葉は綺麗でした)
さすがに遅かった…、見付けられたのは「取り残されたと思われるナメコだけ」で、来年の事を考えてそのままにしておきました。




糸魚川に移住してヒスイ転石が拾える代わりに、キノコとの関わりが薄くなりました。
ちょっと寂しいですが、今はやるべき事に集中したいと思います。

なんであれ、久々の故郷を楽しめて良かったです。(寒さは致命的ですが(笑))
2018年11月07日
この頃は朝晩の寒暖差が激しくなってきました。
今だ糸魚川の山々では明確な紅葉を見る事はできませんが、これから徐々に衣替えの姿が広がっていきます。
ちなみに先週の土日は晩夏の日差しとなり、イベントには最適の日和でした。
稲刈りを終えた根知の田んぼを見て、故郷を強く感じて懐かしかったです。(匂いが記憶を甦らせます)

それでは11月初旬の探石記録を書きます。

数日ぶりに晴れたので、今度は姫川河口に行きました。(11/2)
山側(富山側)は雲に覆われていて、頻繁に太陽を隠して辺りを暗くしました。
河川敷の草木はゆっくりと生命色を失っていき、秋らしい景色に変わりつつあります。




海側には青空が広がっていて、太陽が顔を出すと一気に明るくなります。
浜の状態も悪くはありませんでしたが、残念ながら魅力的な石たち(綺麗な石や面白い石)とは出逢う事ができませんでした…。




こちらは川との合流点、特に激しい流れではありませんが、ゆっくりと探せる状態でもありませんでした(笑)
山側から広がる黒々とした雨雲は、これからの天候の変化を予感させました。(この日の夜は荒れましたが、次の日(3日)は快晴でした)




姫川本流は穏やかな流れで、水量も減り渇水期に入ったようです。
川沿いを歩いていたら「デカイ鮭」が飛び跳ねてビックリしましたが、今年も無事に遡上して来ているようです。(近所の水路にも上がって来ていましたが、その先で無事に役目を果たせるのだろうか…?)




川沿いでも良い出逢いが無く、今回は何も拾えませんでした…。
帰り際、雨雲の隙間から日が差し、神々しい景色が見送ってくれました。(何も拾えなくても、神(自然)が祝福してくれたような気になりました(笑))



これから寒くなって行くので探石も苦労しますが、楽しみながら学んで行こうと思います。



それではお馴染みの作品紹介です。
翠雪と開花のカケラで、5mmのピアスを制作しました。


開花のカケラは、淡紫〜白に色づいている部分を加工しました。(立冬と言う事で)
どちらも優しい色合いですが、湧き出るように膨張する輝きを放っています。
頑張って作りましたので、似合う人が買ってくださいね。
2018年11月01日
今回は「革紐のブレスレット」を紹介します。

今までは楕円玉4個仕様でしたが、楕円玉2個と牙玉2個を合わせてブレスを作ってみました。
ヒスイは白地に明るい淡翠が広がる芽吹タイプで、楕円玉も牙玉も同じ母石から制作しています。




レザークラフトの青年に作ってもらった2本の革紐と合わせ、民族的なブレスに仕上げました。
芽吹のカケラを使う事で楕円玉は「種子」を、牙玉は「発芽」の意味合いを宿しています。
身に付ける際は凸の金具からはめて、外す際は凹の金具を横に捻ると簡単に取り外せます。(約18cm程度の手首に合わせています)






ちょっとワイルドなデザインなので似合う人は限られそうですが、玉の素材(オンファス輝石や軟玉などに)も変えて合わせると面白いブレスになりそうです。

それに「私が似合ったのだから他にも似合う人がいる」と思っているので、後は騒がずに待っていようと思います。(それが遠い未来であっても(笑))


さて、今年も残すところ二ヶ月、今だ行けていないキノコ狩りに未練がありますが、創作活動を優先して頑張ろうと思います。(キノコ狩りに行けないのは天気の善し悪しも影響している…)
2018年10月29日
肌寒い日が続き、晴れる日も少なくなりました。
10月も残り数日で終わるかと思うと、月日の流れるのが速く感じてしまいます。
厳しい冬に備え「周到の準備」は怠らないよう気を付けたいと思います。

それでは10月中旬〜下旬の探石記録をまとめて書きます。

この日は曇りのち晴れ、お昼頃までは曇っていました。(10/17)
大気の不安定さを表すように、空は「うねった雲」に覆われていました。





先客はおじさん一人、あとは誰もいません(笑)
前日の雨によって川が濁ったらしく、海もその影響で濁っていました。
波は長めで強く、主に砂や小石を押し上げている感じです。(あまり良い環境ではない…)





一通り歩き、ネフライト3個、オンファス輝石1個、泥岩?1個、ロディン岩1個、ヒスイ転石1個を見付ける事ができました。


オンファス輝石はちょっと石質が悪く、不純物が多いように思えます。
泥岩?は面白い模様(渦巻きっぽい模様)があったので、磨いてみようかと思います。(小判形なので首飾りにしても良いかと)
ヒスイは白地に暗めの緑がが入っていて、標準(レア度が2〜2.5)タイプです。

今回は中央の良質ネフライトが一番良いかな〜。
模様入りの泥岩?も、綺麗に磨けたら「面白い首飾り」になるでしょう。



それから9日後、再び押上の海岸へ行きました。(10/26)
この日は快晴、写してはいませんが多くの人たちが海に訪れていました。





浜の環境はあまり変わらず砂と小石だらけ…、波は速めだったので波打ち際の数歩奥を探すのは非常に困難な状態です。
なので主に海水で濡れている部分を歩き、打ち上がった小石の中を探しました。(その方が目が回らない(笑))




一通り歩いてネフライト1個、オンファス輝石3個、ロディン岩2個、シーグラス1個、玉髄1個を見付けました。


今回も良質のネフライトを発見、大きさもあるので飾石にもなりそうです。(色が明るく透明度が高い)
オンファス輝石は丁度良いサイズ、見本として活用できるでしょう。
ロディン岩の1個は明るい翠が入っていてヒスイに似ていますが、この区別が付くようになると識別が容易になります。


そして帰り際にヒスイ転石を発見。
非常に解り難いタイプですが、まずは乾かして光沢を確認し(この時点で、ほぼヒスイかロディン岩に絞る事ができる)、翡翠輝石や色合いを見ます。


このタイプは翡翠輝石が見られないので苦労しますが、僅かに淡翠が入っていたのでヒスイだと分かりました。(この翠が黄緑だとロディン岩の可能性が高くなります)
ちょっと純度が低いヒスイで、部分的に不純物の少ないヒスイが混ざっているようです。(灰色系にありがち)

これは転石見本としては指針に成りづらいなぁ…、やっぱり翡翠輝石が輝く転石がベストでしょう。(色がどうあれ)
でもチャートと見比べるのには重宝するかも?、中級者向けには良いのかもしれませんね…。
いや、そもそも中級者には見比べは必要ないのかも(笑)、逆に上級者の方がデータの収集を優先するので興味を示すのかもしれません。(中級は「ヒスイの判別はできるけど、目先の事(色の有無など)を優先する段階」です)

なかなか勉強になる、まだまだ知らなければならない情報が自然の中に詰まっています。
今後も自身の経験則を積み上げて、奥の深い「糸魚川ヒスイの王道」を辿りたいと思います。
2018年10月26日
今回は「彩雲の垂飾(レラ)」と「青海の垂飾(アトゥイ)」を紹介します。

まずは「彩雲の垂飾(レラ)」の紹介です。
光に淡く色づく雲のようなヒスイ「彩雲」のカケラで、彩雲の垂飾(レラ)を制作しました。
革紐にウッドビーズを合わせ、ある程度の長さを調節できる首飾りとなっています。




非常に良い石質のヒスイで、美しい光沢を備えています。
透明度も高く光に透かすと柔らかな生命色に輝き、無数の細かい石目は風の流れを感じさせてくれます。(高原の風を想わせます)







次は「青海の垂飾(アトゥイ)」の紹介です。
白地に青が流れるヒスイ「流青」のカケラで、青海の垂飾(アトゥイ)を制作しました。
こちらも革紐にウッドビーズを合わせ、ある程度の長さを調節できる首飾りとなっています。




特に青の流れが魅力的な部分で制作し、河口(川と海の合流点)の景色を込めました。
このタイプの青ヒスイは透明度が低く透過しませんが、それを補う模様を宿します。(燃え上がる青い炎(ブルーフレア)にも見えます)







今回の彩雲の垂飾(レラ)は、芽吹からの彩雲ではなく、翠雪からの彩雲となっています。
どちらも良く似た模様を宿しますが、季節に合わせた使い方をして行けたらと思います。
また、青海の垂飾(アトゥイ)も流青タイプを使う事で、動きのある冬の海を表現してみました。(白波や河口でぶつかる川と海の景色を宿し、通常シリーズ(凪の景色)ではありません)

同じテーマでも季節ごとにカケラを使い分けると、身に付け方も変えられるので面白いかと思っています。(自然を映す作品なので)
2018年10月23日
やっと台風が過ぎて穏やかな気候となるかと思いきや、先日は雷が鳴り響き恐れを感じる天候となりました。(何処かに落ちたような雷鳴も響きビックリしました…)
スサノオに伴ったのが「イザナギ」なのか、「タケミカヅチ」なのか…、いずれであれ久々に肝が冷えましたね…。
人間には必用な「畏怖」なのですが、「自分には優しくしてほしい」と思うのは私だけではないでしょう(笑)

それでは10月中旬の探石記録を書きます。

この日は良く晴れて、過ごしやすい気温でした。(10/13)
いつもの山は後光が差しているような景色となり、清々しい気分となります。




海は風が強く、長めの波が打ち寄せていました。
なだらかで小石も多く上がっていたので、良い出逢いを期待して探しました。




しかし、期待とは裏腹に魅力的な石がありません…。
やっと見付けたのがオンファス輝石、見本としては大きいので磨いて飾石にしようかと思います。





姫川本流は穏やかに澄んでいて、川釣りを楽しむ人たちが数人いました。(釣果は不明(笑))



ちょっと風が強く歩いているだけでも疲れたので、この日はこれで帰りました。



その数日後、今度は押上の海岸へ行きました。(10/15)
晴れてはいましたが雲が多く、辺りが暗くなる事が多かったです。





浜は小砂利が多く、あまり良い環境とは言えません。
この頃は海岸の左側から探して、余力があれば右側を歩くようにしています。




期待薄でしたが一通り歩くと、この時点でオンファス輝石10個、ロディン岩4個、ヒスイ1個が拾えました。


最近は拾えなかったオンファスですが、今回はたくさん見付ける事ができました。
ロディン岩は珍しい「ざくろ石の成分が入った紫タイプ」が拾え、また貴重なサンプルが増えました。(黄緑の(鶯石と呼んでるタイプ)も綺麗です)
ヒスイは灰色系、一般的なタイプで艶やかな肌をしています。


とりあえず撮影も終えたので、歩いて来た浜辺を戻ります。
帰りながら見て行くと、思いがけない出逢いがあったり(なかったり)します(笑)




と、言う事でまずは大きめのネフライトを発見。
濃緑で透ける部分があるので石質も良い感じです。(とりあえず確保します(笑))




そして、お待ちかねの翠が入ったヒスイ転石を発見。
さっきは無かったのになぁ…、これだから探石は面白いのですよね(笑)
レア度は4くらいかな、もっと練られた石質(透明度の高い石質)で翠も鮮やかだったらレア度は5〜5以上になります。(滅多に出逢えませんけど)





気付いた人もいるかと思いますが、撮影し始めた時は海水で濡れていますが、何カットか撮している間に水分が蒸発して乾いてしまいました(笑)
それでも多くのヒスイは「あまり変わらない姿のまま」なので、識別する際には参考にすると良いかと思います。(ネフライト(軟玉)は変貌が著しいのが多い(笑))

今回は良い収穫、見本を目的に探しに来たのでオンファス輝石は嬉しい出逢いでした。
数年前から比べると、最近は海岸転石(見本)を探しに訪れる事が多くなりました。
これは「昔とは違った理由が増えた」って事もあり、活動の幅が広がった事は嬉しく思います。(お客さんのお陰ですね)

基本は気晴らしとして楽しみながら、そこから派生する喜びも大切にできたらと思います。



え〜、話は変わり、再び開花のカケラで指輪を作りました。
前回のより紫が濃い部分で加工し、シルバーリングに合わせています。(紫ヒスイの端材を切断したら、運良く濃い部分が現れました)


値段は通常より少し上がりますが、とにかく似合う人が買って下さいね(笑)
ちなみに前回のシルバーリングは、プレート形を除き販売済みとなっています。
2018年10月20日
今回は天照大御神「翠昇」の伍作目を紹介します。

明るく優しい翠が全体を染めるヒスイ「翠雪」を加工し、天照大御神を制作しました。
先日にも同タイプの海岸転石(標石)と出会い、その貴重さと石質の良さは体験済みです。
背景には雨を弾く瑞々しい葉を配置し、氷雨に濡れた初秋の渓谷の中、これから訪れる厳しい冬に備え「力を蓄える命の輝き」を表現しています。




細かな石目はあるものの、それが模様となって美しい景色を映しています。
特に「翠雪」に分類するタイプのヒスイは石質が良く、非常に良い光沢を宿します。
その姿はまるで「氷雪に閉じ込めた生命力そのもの」で、テーマ(名前)に相応しく沸き上がる(昇る)ような翠がとても魅力的です。






透明度も抜群に高く、光に透かすと全体が生命色に輝きます。
細かな石目も浮き上がり葉脈(龍脈)のような景色が現れ、いつでも生命に満たされた季節を感じる事ができます。(特に初夏の躍動を感じます)





かなり昔に出たヒスイらしく、縁があって手にする事ができました。
もう1点ほど神玉を作れそうですが、それが最後となるでしょう。(このヒスイでの神玉は)
なかなか出逢えないレベルのヒスイで、加工できる大きさを求めると更に確率が低くなります。

貴重なヒスイなので、余すことなく大切に活用したいと思います。(そしてその作品は不滅となります)


良し、次は垂飾の仕上げ。
革紐の首飾りにして格好良く仕上げたいと思います。(私好みの姿になりますが(笑))
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