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2019年06月19日
今回は美山公園に咲く紫陽花と、以前から気になっていた石をフォッサマグナミュージアムで確認してきた話を書きます。(書く事が溜まってしまい、連日の更新となります)

この日は晴れて朝から気持ちの良い日でした。
石の識別は午前10時からだとは知らず、30分くらい前に訪れてしまったので、先ずは紫陽花を見に行きました。
道中の吊り橋は多少揺れますが、かなり頑丈なのでその揺れも楽しめます(笑)




「歩くと結構な距離だな」と思いながら進み、久々の紫陽花ロード(自称)に来ました。
やはり先日の強風の被害は大きく、折れてしまっている紫陽花がありました…。
しかしその中でも立派に咲いている姿を見ると、より美しさが増すように感じました。
清々しい青と蒼、咲き始めだったようで所々に咲いていましたが、その一つ一つがとても瑞々しく生命力に溢れていました。




草刈りをして大変そうな人もいたり、パターゴルフを楽しんでいる人もいたり、なかなか多様性に富んでいましたが、朝から花を愛でているのは私だけでした(笑)


ちなみにサツキ(かな?)は見頃を終えている頃でしたが、一つだけ遅咲きだったようで見事に咲き乱れていました。(ギリギリ両方を楽しめるタイミングだったのかな?)



紫陽花はこれからが見頃になるのでしょう、また晴れた日に楽しもうと思います。



次は石の識別、先客のおじさんと石を見せ合いながら話し、順番がきたので気になっていた石たちを学芸員さんに見せました。


まずは黒い「へそ」のようなのが入っている鉱物、これは石英斑岩に閃緑岩が入った鉱物だと言う事でした。
「誰だ、黒いトルマリンの成分と言った奴は!」って思いましたが、そのタイプはまた違った鉱物として在るそうです。(あいにく標本がなかったので、どんな石なのか解りませんが、その内に解る事でしょう(笑))

次ぎにデュモルチ石、知りたかったのは紫色の要因でしたが、これは分析しないと解らないようです…。(珍しいタイプである事は間違いないようです)

右の紫色が入るロディン岩は、紫部分が雲母との事でした。
一般的な雲母(味付け海苔みたいなやつ)とは大違い…、あまりに違うので信じがたいですが、分析すると雲母の成分が出るそうです。(蛇紋石に雲母の成分が多く入っていると言うのなら解る気がするが…)

左端はロディン岩ですが、その先端に入っている鉱物が「ある鉱物」の特徴を示しているので確認すると、やはりコランダムで良かったようです。(モース硬度も確認しました)
他鉱物(ロディン岩)と一緒になっているのは見た事がないと言っていましたが、数人ですが「そういったコランダム」を持っている人がいるので、私としては珍しいですが初めてではありません。
こういったデータは蓄積していった方が良いのでしょう、学芸員が変わる度に失ってしまうのは勿体ないですから…。(前任者が残さなかったのだろうか?)

その右はキツネ石、でも紫がかっているので通常のキツネ石とは違います。
しかし、これも分析しないと紫色の要因は解らないそうです。

やはり細かい事は分析しないと解らないようですが、分析すれば解るのなら急ぐ必用も無いですね(笑)
解ったところで私の仕事にメリットがある訳でもありませんし、稀少鉱物として販売する気もない。
でも趣味としては知りたいと思うので、気には留めておこうと思います。

後々は「変わった鉱物」として展示すれば、石拾いを楽しむ人の助けにはなるでしょう。
なので、これからも面白いサンプルは集めてみようと思います。


ちなみに、桃簾石と言っていた石の殆どは「ピンクゾイサイト(灰簾石)」なのだそうです。
やっぱりと言うか、結構知られているのでもう驚きもしませんね(笑)
それに「櫻石」とか「白桃石」とかの名前で親しめば良い気もします。(桃簾石と言う鉱物名に愛着は無い)
まぁ、販売する際や、正式な標本にする際には問題になるので分析が必用でしょうけど…。

なんであれ美しい石ではあるので、引き上げられるのであれば然るべき対応をして活用すれば良いのではないだろうか。

今回は、こんな感じで終わります(笑)

念のため書きますが、今回の地震による被害はありません。(心配してくれた人に感謝します)
2019年06月18日
今回は「開花の垂飾(ノンノ)」を紹介します。

花の彩りを感じさせる紫色のヒスイ「開花」のカケラで、垂飾を制作しました。
用いたのは小滝系の紫ヒスイの中でも特に強い発色を示す部分で、この青紫色は「花」を形容するのに相応しい気品と可愛らしさがあります。




今回は梅雨の暗い空の下でも鮮やかに輝く紫陽花をテーマに、表面は開花を表し、裏面は蕾を表しています。(これから色づく期待感も込められています)
丁寧に磨き上げられたので艶やかな光沢を宿し、身に付けた者や見た者をも輝かせてくれるでしょう。(気分を晴れやかにしてくれるでしょう!)



革紐にウッドビーズを合わせ、シリーズを通してカジュアルな首飾りに仕上げています。(ある程度、革紐の長さを調節できます)


このタイプの紫ヒスイは透明度が低いですが、光を受けると幻想的に輝きます。
透過するのではなく「反射する」という感じで魅力的、また夜間での蛍光灯下では、より紫色が濃くなり、ある意味で「本領発揮」と言える不思議な一面を持ちます。(黄色の光源が弱くなる事が大きな要因でしょう)




今回は華やかな品に仕上がりました、美山公園の紫陽花も開花が始まる頃なので見に行きたいと思います。
先日は台風並の強風と雨があったので被害にあってなければ良いのですが、そういった事に強い植物でもありますので、心配は無いでしょう。(多分)

最近は疲れる事が多くなりましたが、引き続き創作活動を頑張りたいと思います。(今月中に月読の「水月(みなづき)」を仕上げたかったのですが、来月くらいになりそうです…)
2019年06月17日
やっと梅雨らしい雨が降るようになり、姫川もこの時期らしい増水が見られました。
特に山側(小滝方面など)での降水量が多かったらしく、白濁した水が流れていました。(蛇紋岩の地層が削れた事が大きな原因かと)
災害にならない程度での恵みの雨となれば良いですが、自然(神)にその(人間の)都合は通用しませんね…。

それでは6月中旬の探石記録を書きます。

オーダーも一つの峠を越えたので、気晴らしに押上の海岸へ行きました。(6/14)
空には薄い雲が広がり風も吹き渡っていて、危険な暑さから守られながら探せました。
訪れている人も少なく、釣り人が一人と同じく石探しが二人ほどでした。





吹き渡る風は暑さを防ぎますが、同時に波を早くさせます。
短めだったのは幸いでしたが、やはり早い波での探石は目が疲れます(笑)
こういう時は、いっそのこと波打ち際を諦めて「一歩後」を探した方がスムーズに歩けるでしょう。(気晴らしがメインなので)





左側から探して右側で終わる、恒例の儀式のように、当然のように同じ事を繰り返すのですが、この「繰り返し」は苦痛ではありません。
毎回、どのような石と出逢えるのかワクワクし、加工での疲れも癒えるような気がします。(終えた後は首と足腰が痛くなりますが(笑))

浜辺を一通り歩き、オンファス輝石3個、ネフライト2個、ロディン岩2個を拾いました。


オンファス輝石の大きいのは、通常の(残り2個の)オンファス輝石とは少しタイプが異なっていて、多分ですが翡翠輝石が多いのだと思われます。(鉄分も多いのかな?)
ネフライトは一つが良質で、もう一つは柔いタイプ、これは自然研磨で判断できます。
ロディン岩は上のが濡れている時にはヒスイに見えて「ドキッ」としましたが、乾くとパサパサ…、閃石類と混ざっているようで表面にはキラキラが見えますが、どう贔屓して見てもロディン岩です(笑)
下のは肌が非常に滑らかでヒスイの特徴と酷使しているタイプ、きっと数%はヒスイが入っているのかもしれません。
でもこれを「ヒスイ輝石岩」とは呼べませんね…、岩として範囲を広げたとても加工人としての「共有した基準」からは外れます。
よって「ヒスイを多少含むロディン岩」と分類するのが妥当でしょう。

未熟な者はこれをヒスイとしたがりますが、それは個人の願望であり、その者のレベルを表していると言えるでしょう。(石が自分の鏡となっているのでしょう)
初心者は拾えない事が続くと「そうなりがち」ですが、執着や固執をせずにその時を待って探せばやがて目の前に現れます。(突然に現れビックリします)
それ以降は何故か普通に拾えるようになるのがヒスイの不思議…、大抵は同じ経験をしているので解る人には解ると思います(笑)

さて、今回はヒスイとは出逢えませんでしたが、オンファス輝石もヒスイの分類なのでそれなりに「肯定される錯覚」を楽しめました。
これが仮想空間では「いいね!」に当たるのだろうか?、だとしても現物が残らないので不毛な気もするが…、でもどちらも多くを集めた事があると「達観する特徴」があるように思えます。

執着や固執をするのは「一度も集められた事がないから」なのでしょう、例外としていつまでも執着や固執する者は器自体が壊れているので論外、それは依存症と言う病気に侵されている(又は自分からなっている)ので人為的な意図の下での歯車になっているのでしょう。(それが人間社会か…)

「赦し」と「言い訳」だらけ世の中ですが、それとは「一切関わりのない自分だけの領域」を持てたのなら、普通に幸せになれるような気がします。
それを試しみてる最中なので、解り次第に報告したいと思います。(ジジイになってからか(笑))


話は変わりますが、物産センターのカフェ「LINK」を是非に活用して下さい。
名前の通り「繋がりの場」を目指していて、様々なコミュニティーの場となれば嬉しいです。
まだ始まったばかりなので「場」としての完成度は高くありませんが、少しずつ楽しめる領域になってほしいと思っています。(私は外様ですが、未来の姿が待ち遠しいので協力しようと思う)

田舎なのでカフェとしての集客力は都会のように見込めませんが、窓口として活用すれば楽しい領域にはなれると思っています。
ヒスイ拾いを楽しんだ後に訪れてくれるような、そんな場も提供できたなら面白くなるでしょう。

糸魚川ヒスイは「資源の呪い」と言われる程には発展していませんので、まだまだ可能性が残っています。(そもそも神の石なので、呪いなんて通用しないけどね(笑))

ギルドのように等級(ランク)を決めて、一線を越えないよう管理する未来も面白いけど、人材がなければ無理な話だよな〜。(漫画の話だな…)

改めて考えてみると私が初心者の頃は「ヒスイを仕事にする」と言う願望はありましたが、「ヒスイを換金する」と言う目的がなかった事に気が付きます。
同じように思えるでしょうけど「結果的にお金になる」って事が違います。
だから仕事として成り立つまでヒスイを販売しようとは思わなかった訳ですね(笑)

今のような換金アプリがあっても使わなかったでしょう、と言うか「その発想には至らない」と言った方が正確なのかな?
結局、仕事にしたかったので、一番近道である物産センターの加工所に就職する方法を選んだ訳ですね。(仕事にする為の基礎が詰まってますから)

今だから言えるのは「その選択は間違っていなかった」って事で、私の前にも後にも「その目的」でヒスイ領域に入ってくる者はいません。
資金、才能、情熱、この三点セットが仕事には必須なのだと良く解りました。
よって同じタイプが現れるのを待ち、私がジジイになったら育てられるようにしたと思います。

その時代の糸魚川(って言うか物産センター)に体験型学習施設があり、ロートル達が後輩に教える事ができたなら私もそこを活用するでしょう。(チーム名はロートルダム、ロートルが溜まるダムだから(笑))

一線を退いたジジイになったなら時間も有り余っているだろうし、成長に失敗していなければ教える余裕もあるかと思います。
今は芸術家、創作家、造形家として高みを目指すのに必死ですが、いずれは未来の原石を発掘するのが夢でもあります。
それまでは脅かされない実力を備え、著しく(脅かされる程に)衰えた頃には死んでいる、そんな生き方が理想的に思います。

まぁ、そう上手くは生きられませんが、それを目指していけば納得のいく人生にはなるかと思います。(ジジイになる前に死ぬかも?)


久々なので色々と詰め込んで書きました、次回は作品を紹介したいと思います。
2019年06月04日
梅雨の季節となりましたが毎日が夏のように暑く、まともに雨の降る日がありません。(小雨程度)
水不足が気になりますが、姫川の流れを見るに今の所は心配なさそうです。
それよりも注意するのは熱中症で「もう夏本番」と思って、対策してから海や川を楽しみましょう。

それでは6月最初の探石記録を書きます。

今だオーダーを終えていませんが、息抜きとして海へ行きました。(6/3)
お馴染みの押上の海岸は青空が広がり、とても気持ちの良い空間となっていました。
早朝に仕事(オーダーの加工)を済ませ、午前10頃から2時間程度の探石を楽しみました。





まずは左側からの探石、気持ちの良い冷たい風が吹いていて汗も出ませんでした。
波は澄んでいて短かったですが早めで、目が慣れるのに時間がかかりました。
誰もいない浜辺を歩いていると、プライベートビーチのような感覚となり「創作活動とは別のタイプの無心の境地」を楽しめます(笑)




考え事をしているような、していないような…、そんな不思議な感覚で歩いていると、波打ち際で僅かに膨張する光を発見しました。
「気のせい?」とも思えるその光を手にして見ると、手の中で小さなヒスイ転石が輝いているのが解りました!(白ヒスイですが、石質が良く透明度が高いタイプ)


その後はオンファス輝石1個と、紫のロディン岩(アケビ石)を発見しました。
ザクロ石の成分が入ったロディン岩は珍しく、特に紫が綺麗な(滅紫だけど明るめで濃いタイプの)転石はコレクションとして集めています。


気分を良くして次は右側の浜辺を探索。
こちらは小さな石が多く、釣り人が二人いました。(釣果は良くない様子でした)





一通り歩き、それぞれ違うタイプのロディン岩3個と、小さな玉髄1個と小さなシーグラス1個を見付けました。


ロディン岩は紫(滅紫)の「アケビ石」と、黄緑の「鶯石」が好みなので、それ以外は海へ戻しました。(ちなみに「アケビ石」と「鶯石」は私が名付けた愛称で鉱物名ではありません)

途中、もの凄く透明度の高い玉髄かと思って手に取ろうとした透明な物体は「クラゲの体の一部」でした(笑)
久々だと綺麗な石(物)に反応する事が多くなり、今回は特に色々な石を拾い上げました。(確認しては海に戻すを繰り返した)

なんであれヒスイ転石が1個手に入った事は良かった〜。
全く拾えないのと、1個でも拾えたのでは、気持的に大きな違いがあります。(達成感が満たされる感じかな?、とにかく雲泥の差です(笑))


気晴らしとなって更に達成感も満たされる、そんな満足感を体験できる場所も珍しいです。
仕事を終えた時の達成感と違って、行動した事に対する自然からの肯定感と言うのか…、何か自然(神)から認められたような感覚(錯覚)が多くの人を魅了するのでしょうね。(普通に綺麗なヒスイも手に入るし)

この神がかった質量(魅力)は羨ましい、「是非に我が魂にも備えたい力だ」って思うのは私だけではないのでしょう(笑)
それを可能にするのは「魂を鍛えた者」のみ、なので文句を言わず創作活動とオーダーに向き合って頑張りたいと思います。

最近はあまり探石記録を更新ができていませんが「その間は仕事(オーダー含む)を頑張っている」って事なので、陰ながらの応援を期待しています(笑)



制作して随分と経ちますが、前回にも紹介したブレスレットです。
円盤形と円筒形に加工したヒスイを合わせています。(白・灰・黒・流青・淡紫を合わせました)


鮮やかな色目ではありませんが、私には似合うので同じタイプの人が付けて下さい(笑)
マグネットなので脱着が容易ですが、うっかり手首の肉を挟むと地味に痛いです。(そこだけは気を付けて下さい)
2019年05月24日
連休後半から夏のような日差しとなり、とても良い天気が続いています。
強風と夜中に雨が降った日もありましたが、天気の崩れはその1日だけでした。
まだ夏の訪れには早いですが、熱中症には気を付けて過ごしましょう。

それでは5月下旬の探石記録を書きます。

この日は令和最初の探石、やっと息抜きができました。(5/23)
この頃は忙しさと暑さとでストレスが溜まり、本当に疲れました…。
好きな事を仕事にしているのになぁ…、人間てやつはわがままですね(笑)

それはさておき押上の海岸、静かな海が広がっていました。
浜辺には数人の中学生(高校生か?)が野外授業(?)をしているのと、釣り人と、一組の夫婦が石探しをしているだけで、理想的な探石日和となりました。





まずは左側を探索、波は穏やかで浜には多くの石がありました。
残念だったのは水が濁っていた事で、これは川の濁流が入り込んだ事が原因だと思われます。(雪解け水(雨含む)なのか、工事なのか、その両方か?)




ひたすら先へと歩いて行くと、玉髄1個とロディン岩1個を発見。


玉髄は大きく質も良いので珍しい、ロディン岩は座りも良いし景色も面白いので文鎮にでもしてみます。(そういった文鎮が増えてきたので、楽しんだ石は海へ返そうと思います(笑))


更に進むとオンファス輝石3個を発見。


左下は色は濃いですが質が少し粗く、右下は質は良いですが色が薄く、一番上は色も質も良く、このタイプのオンファスとしてグレードが高いです。


更に更に進み、そして折り返して入口に戻ってきた道程でネフライト2個とヒスイ転石4個とシーグラス1個を見付けました。


ネフライトは乾いても艶やがあるので石質が良いタイプです。
ヒスイ転石は小さいですが色が入っているのもあり、どれもが艶やかで綺麗です。
シーグラスは…、大きめだったので良かったかな〜(笑)


次は右側、こちらは小さい石が多くあり、なだらかな浜辺でした。
行きでは何にも拾えず、折り返しての帰り道でヒスイ転石2個を見付けました。(ラッキーでした)



右は灰色の地に翠が入っていて綺麗、左は石質が粗いですがヒスイ輝石が輝くので見本には良い感じです。(まぁ、皆が好むのは右のヒスイ転石なのでしょうけど…)

なんであれ、久々の海岸は気持ちが良く気晴らしになりました。
さらに多様な石たちと出逢えて良かった、特に令和の最初にヒスイ転石と出逢えた事は嬉しい限りです。(小さいですが練度・錬磨に優れていて可愛いヒスイたちです)

これでまた頑張れそうだ、躍動の季節に備え意欲的に活動して行こうと思います。



え〜、作っている品をアップするのを忘れがちですが、こんな感じのブレスも作りました。


先々週くらいに制作したので、黒のブレスは売れてもう無いです。
無骨さを残しながらのブレスで、脱着はマグネットにより容易にできます。
気を付ける事は、付ける際にマグネットで手首の肉を挟まないよう注意する事です。(子どもがつねった程度の痛みですが、地味に痛いので(笑))

それ以外にも色々と作っていますので、糸魚川に訪れる事があれば物産センターで見て下さい。(見るだけじゃなく買ってね(笑))
2019年05月15日
今回は建速素戔鳴尊「千波万波」の三作目を紹介します。

青銅色の地に碧が流れるヒスイで、小サイズの素戔鳴を制作しました。
底知れない海(日本海)を想わせる景色を宿し、特に翡翠輝石の緻密さに優れています。
背景には絶えず変化する大海原をイメージし、波紋が龍脈と重なる事で姿を現す「力の根源(龍)」を表現しました。




シリーズの中では凪の景色を宿している作品となります。
オンファス系なので高い光沢を示し、非常に艶やかに仕上がりました。
今のところ、このタイプの碧ヒスイでの神玉は、こちらで最後となります。





透明度は皆無と言えますが、安定した石質は滑らかな質感を示します。
青銅器のような滑らかな肌には致命的な傷は無く、触れると高い堅牢さが伝わってきます。





今回も満足のいく作品に仕上がりました。(苦労した甲斐があったと言うものです)
絶え間なく訪れる試練に向き合う中で、それを耐え抜く強い意志を宿す事はもとより、一時の休息をもたらす存在となるよう願いを込めて制作した作品です。

気になる事は「四作目はどうしようか?」って事ですね(笑)
魅力的な素材と出逢うのも運なので、いずれ訪れるであろう「その時」に向けて腕と感性を高めたおきたいと思います。(あと購入する資金も稼がねば…)


便乗と同化が繰り返されている今の世の中で、共有の大切さを作品を通して自分なりに伝えて行けたらと思っています。
2019年04月30日
どうにもスッキリしない天気が続いていましたが、28日と29日は晴れて気分も晴々しました。
午前中の気温は低めで風も強かったですが、午後には暖かくなり過ごしやすかったです。
現在は曇っていますが、連休の後半には天気が回復してくれると嬉しいです。

それでは4月最後の探石記録を書きます。

盛んに「平成最後」という文言が使われていますので、今回の探石にも適用したいと思います(笑)
という事で29日の午後、平成最後、4月最後、41歳最後(笑)の探石に出かけました。(30日は休みます)
最初は押上の海岸に向かいましたが、たくさんの人が訪れていて車が止められない…。
連休でもあるので仕方ない、でも「それだけ人が糸魚川に訪れている」って事が解ったので安心しました。

という事で押上の海岸は諦めて、いつもの姫川河口へ行きました。
目に見えて芽吹きの隆盛を感じる景色となり、山々も萌葱色に染まっています。
雲が多かったですが自然光は十分で、絶好の探石日和となりました。(雲は広いけど薄い状態)




浜はやや砂が多かったですが、小石が多く見られ波も強くありませんでした。(でも速くて見づらい状態でした)
この時点では人の気配は殆ど無く、きっと午前中に多くの人が探したのだと思われます。(砂場に残る足跡の数で予想ができます)




4月に入って2回目の探石となり、前回はヒスイとは出逢えず残念ではありましたが「最近は拾えない」と常連のジイさんが愚痴をこぼしているのを考えると、条件(海の荒れ方)が合わない日が続いているのでしょう。(要は「タイミングが合っていない」って事でしょう)

今回も望み薄だと感じながら浜を歩いていると、波打ち際の2〜3歩奥の方に発光する石を発見。
波が引いた隙に手を伸ばして拾い上げると、それは美しいヒスイ転石でした!
まるで私を待ってくれていたかのような出逢い、海(イザナミ)に祝福された錯覚を久しぶりに感じる事ができました。



河口の転石としては珍しく練度が良く、石質の良さや肌の特徴から青海地域の山系のヒスイだと思われます。
このタイプがこれだけ丸みを帯びるのには、相当な時の流れが必用だったと感じます。
永い時の中で初めて人に出逢ったのかなぁ〜、私が通過点なのか、納まり所なのか、私の生涯の中で明らかになる事でしょうね。


川との合流点に向かう途中での出逢いだったので、その後の集中力は途切れてしまいました(笑)
とりあえず姫川は増水していて、合流点も先端が流され左半分が大きく削られています。
雨の降る日が続くと、更に大きく形を変えるので悪天候の日には近づかない方が無難です。





折り返しで綺麗なロディン岩を発見、きっと初心者にはヒスイに見える事でしょうね。
私が鶯石と呼んでいるタイプで、なかなか拾えないロディン岩です。
ちなみに鶯(ウグイス)より、インコの色に近いと感じるのは私だけではないでしょう(笑)



今回はこれで終わり、あとから人も増えて賑やかになり、気温は急上昇してとても暑かった…。
それでも各々がそれぞれに楽しんでいたので、良い休日になったのだと思います。

でもやはり、拾えた人と拾えなかった人とでは、充実感の差は否めないのでしょう。
それだけの魅力がヒスイには宿っていて、その魅力に近づこうと必死に魂を鍛え質量を増そうとしているのだと思います。(私自身が)
地球の魅力(引力)には遠く及びませんが、魂の質量を増せばヒスイを扱うのに相応しい魅力を宿す事に繋がり、それは人としての「独特の生き方(ユニーク)」に成ると考えています。

そう信じて創作活動を努力し、新しい時代でも自身の作品を創って生きて行こうと思います。(引き続き応援をよろしくお願いします!)




え〜、探石の話ではないですが、前回と同様にシルバーアクセサリーを作りました。
こちらもアレンジの品、紫と緑のヒスイをルースに加工して金枠に合わせています。
羽根デザインの2個は「鳳の首飾り」として革紐にウッドビーズ・メタルパーツを組み込みたいと思います。(小さいペンダントの2個はシンプルな首飾りにします)


画像はありませんが、緑ヒスイでのピアスも作ってあります。(物産センターで買ってね)


またまた全然話は変わりますが、28日に安曇に行き満開の桜を楽しみました。
空には太陽の周りに二重の虹(アーク?)が見られ、とても幻想的でした。
良い事の前触れだと思いたい、これから最高の季節となって行くので期待が高まります。(自然と遊ぶ事で頭が一杯だ(笑))

平成最後にちなんで話を詰め込みすぎたかな…、今日は大人しく「様々な記念の日」を過ごそうと思います。
2019年04月25日
今回は「万葉の垂飾(ニタイ)」を紹介します。

深緑へと移り変わる山波を映すカケラ「万葉」で、垂飾を制作しました。
用いたのは圧砕ヒスイと言われるタイプで、所々に緑と翠が交ざり合うヒスイです。
一般的に角閃石とヒスイが分断されている標本が多いですが、加工をする場合は「ヒスイと溶け合っているタイプ」を用ています。(その方が美しく仕上がるので)




新緑から深緑へと向かう「躍動の景色」を磨き上げ、テーマのニタイ(森)に相応しい作品となりました。
ヒスイと一体になっているので目立つ凹凸は無く滑らかで、残雪を想わせる白地も淡緑に染まり沸き上がる生命力を感じさせてくれます。



革紐にウッドビーズを合わせ、シリーズを通してカジュアルな首飾りに仕上げています。(ある程度、革紐の長さを調節できます)


透明度は高く、光に透かすと内側から生命色が湧いてきます。
それはまるで「生い茂る万の葉からこぼれる陽光(木漏れ日)」のように美しいです。
不純物として入る茶色も「土の匂い」を感じさせ、大地に根を張る大樹(古代樹)の記憶を宿しているかのようです。





再生の季節らしい作品に仕上がり満足、この作品を胸に躍動の季節も乗り越えて欲しいです。(今年の夏も暑くなりそうですから)


ちなみに、こちらはアレンジとして制作した指輪です。
青ヒスイと白翠ヒスイをルースに加工して、シルバーの金枠に合わせました。
なかなか格好良くできました〜、自分用にしても良いのですが、それは「誰にも購入されず残った時」でも遅くはありません(笑)




今度の大型連休にどれだけの人たちが糸魚川を訪れるかは解りませんが、来ても来なくても品を充実させて万全な状態に整えようと思います。(可能な限り品数を揃えたい)
常に美しい状態を保っていれば、いつお客さんが来ても最大限の魅力で向かえる事ができるでしょうから!
2019年04月19日
今月の11日頃まで荒れた天候で寒さが身に染みましたが、徐々に春らしい気候になり桜も満開となっています。(もう散り始めている桜もあります)
最近は商品を製作したり、作品を制作したり、オーダーを受けたりと忙しくて探石には行けていませんでしたが、やっと時間ができたので押上と河口の海岸へ遊びに行きました。

それでは4月中旬の探石記録を書きます。

まずは押上の海岸に行きました。(4/16)
青い空と青い海で気持ちの良い景色でしたが、風が強く海は荒れていました…。
浜辺には数人が訪れていましたが、膝下まで濡らした人もいて「ゆっくりと石拾いを楽しめる」って環境ではなかったです。





強い風により体感温度は初春レベル、浜も砂だらけなので期待は持てませんでしたが、この青空の下で美しい景色を見ているだけでも気晴らしになります。

とりあえず歩ける所を一通り歩き、玉髄とオンファス輝石を見付けました。
これは見本として良いサイズ、質も模様も良いので磨いても面白いでしょう。(こういった転石は簡単には集まらないのですよね…)




久々の押上の海岸では、この2個だけでした…。
長居しても良い結果はでないであろうと判断し、姫川河口へと向かいました。


春らしくなってきた河川敷です。
お馴染みの景色ですが、間をおくと新鮮に感じます。
ちなみに海岸へ行く道端にはヨモギが群生しているので、他で探す必用はありません(笑)




こちらの浜も砂だらけ、それでも所々に石が上がっているのが幸いです。
午後からは満潮だったのか押上も河口も浜の面積が少なかったので、探せる場所が限られていたのが残念でした。(それでも運なので拾えた人もいたのでしょう(笑))




川との合流点に到着、雪解け水で水量を増し海とぶつかる景色は見ていて飽きません。(でも現を抜かしていると波に流されるので危険)
きっと来ない間にも変化があったのでしょうけど、見た限り「いつも通りの合流点」でした(笑)




とりあえずここで出逢えたのは、この瑪瑙が流れた石です。
姫川の流れを映しているようで綺麗、これは磨いてあげた方が良いのかもしれません。





こちらは蛇紋石が入ったロディン岩、これが「蛇紋石だけの塊」だったら持ち帰りましたが、今回のは海へ返しました。




途中から風が止んで元々の気温通りとなり、暑くて上着を脱ぎました。
ひばりの鳴き声が河川敷に響き渡り、穏やかな春を感じられて良かったです。
川沿いの桜並木は葉桜となりつつありましたが、まだギリギリ花見を楽しむ事はできそうです。


今回の探石はこれで終わり、残念ながらヒスイとは出逢えませんでしたが、魅力的な石には出逢えたので良い気晴らしになりました。

残念と言えば焼け山温泉、休業となってしまい温泉を楽しめなくなりました…。
糸魚川に住んでいてもなかなか訪れる事がない場所なので仕方ないですが、どうにか存続してほしいと思うのは私だけではないでしょう。(でも運営の苦労も知っているので無理は言えないなぁ…)

物産センターのカフェも4月中には間に合いそうにない気配、夏ころには開店するのだろうか?
テナントとして「餅は餅屋に任せる」ってした方が手っ取り早い気がするのですが、つまらない縄張り争いがあるのかな…。(どうでも良いけど(笑))

なんであれ私は自分の出来る事を、一生懸命に取り組みたいと思います。
頭の中は遊ぶ事で一杯ですが、やる事は山積み…、それに向き合わなければ生活が成り立たないし、魂も鍛えられません。

だからと言って、それだけに支配される事のないよう、豊かな心で創作活動を続けたいと思います。(それはそうと今年初のウドは最高の味でした!)
2019年04月03日
今回は天照大御神「咲輝」の七作目を紹介します。

多くの咲輝シリーズを作った母石を用い、中サイズの天照を制作しました。
白〜淡紫の地にチタン石が散り、その周辺に濃い紫が広がる特徴がある紫ヒスイです。
背景には青空の下で咲く満開の桜をイメージし、今だ蕾のまま開花しない「待ち遠しい春の息吹」を表現しました。




片面は満開の紫が滲み、もう片面には美しい白地に開花の紫が浮かんでいます。
所々に入るチタン石が花びらや春雪を想わせ、初春の景色を宿す作品となりました。
ヒビや石目は無く、石質も良いので艶やかな光沢を備えています。





基本、紫ヒスイは透明度が高くありませんが、それでも光を受けると幻想的に輝きます。
その姿は陽光を受けて輝く妖精のようで、やがて来る開花の期待に胸が躍ります。





「北陸の春を祝福する作品となれば」と、気合いを入れて制作しました。
素材の乏しい中での制作でしたが、満足する仕上がりとなり嬉しく思います。

新たな元号が発表されたこの春、心機一転で創作活動に取り組みたいと思っています。
2019年03月25日
一時は気温が26度まで上昇した日がありましたが、その後は冬に逆戻りとなりました…。
寒暖の差が激しくて適応するのに苦労しますが、着実に再生期へ向かっている事を考えると期待で胸が高鳴ります。(ほぼ遊ぶ事しか考えていない(笑))
北陸の春の訪れは、もうしばらくかかりますが、この余韻を楽しみたいと思います。

それでは3月下旬の探石記録を書きます。

今回はフキノトウを採る事を兼ねて、久々に大野付近へ行きました。(3/18)
この辺りも河川敷には雪は無く、休息の景色の中に翠の生命色が僅かに見られました。





肝心のフキノトウは開花寸前で、ちょっと来るのが遅かったようですが、この状態からでも適度に灰汁抜きをすればフキ味噌として美味しく頂けます。
花の部分を細かく刻むと香りも強くなり、口当たりも良くなるので個人的には「この状態」の方が好みだったりします。(でも食べ過ぎに注意です)




姫川本流は雪解け水が流れ始めていて、透明度抜群の状態でした。
手を入れると非常に冷たかったのですが、太陽光と清流により「どれもが宝石」に見えてしまい、頻繁に手を入れて確かめました。(特に白い石は川の色が映るので水面からでは解り難い…)




そんな中で僅かに翠を示す石を発見、期待して拾い上げるとそれはロディン岩でした…。
このタイプは異常に重く、重さだけならコランダムと同等のように思えます。


水垢が多いけど磨くと綺麗になるかも…、と思いながらも姿形がイマイチなので最終的に川に置いてきました(笑)

これ以降は特に面白い石は無く、今回はこれで終わり。
でも目的だったフキノトウは採れたので満足、ヨモギもあればと思っていたのですが、この日はまだ小さすぎて採れる状態ではありませんでした。

4月に入ってから再び訪れて、今度はヨモギを採りたいと思います。(ちなみに、マスクにより花粉を防がないと大変です(笑))
2019年03月22日
今回は建速素戔鳴尊「天上天下」の六作目を紹介します。

雪のような透明感のあるヒスイ「翠雪」を加工し、建速素戔鳴尊を制作しました。
全体をうっすらと翠が染める景色が、冬の終わり、春の到来を予感させてくれます。
背景には春の渓谷の岩肌を流れ落ちる雪解け水を配置し、陽光を受けて光輝く「唯一無二の存在」を表現しています。




一見は純粋な白に映りますが、僅かですが翠(緑)の光が全身から放たれています。
特に石質の良い素材(ヒスイ)を選び、ヒビや石目を避けた最良の部分で制作しています。(致命的なヒビが入りやすいタイプでもあるので、この面積が取れるのはかなり貴重)
五作目以外のシリーズと同じ母石を用いた作品であり、手持ちとしてはこれが最後となるでしょう。





翠雪と言う名の通り、光を受けると柔らかな翠に透過します。
それは「溶けかけの雪」のような、「誕生したての命」のような、とても神々しい姿です。(再生〜躍動の季節には、より神秘的に輝いてくれる事でしょう)





今回も満足する作品に仕上がりました!
この素材での神玉制作は最後になりますが、今後は「片割れ」を探したいと思います。
同タイプの翠雪であっても無傷と言うのは非常に稀少で、中央部分にしかありません。
よって中央部分の片割れを探すのがベスト、そう簡単ではありませんが探し求めたいと思います。(ちなみに小サイズの勾玉なら作れる部分(面積)が残っています)

まぁ、無ければ無いでシリーズに相応しい別のヒスイで作っていきますので、その作品も楽しんでもらえたら嬉しいですね(笑)

私個人としての表現、それは「私と神々との交歓」でもあるので、そこから誕生する魂の器が「それぞれのカケラ」となれば幸いです。
2019年03月18日
今回はコラボ作品の「レザーブレスレット(牙)」を紹介します。

白地に翠が映えるヒスイ「芽吹」で牙玉2個と楕円玉2個を制作し、レザークラフトの青年が鞣した革紐に合わせました。
前回と同じ母石から制作していて、このヒスイでの牙玉と楕円玉が揃う最後の作品となります。(牙玉は数点残っているので、別の玉と合わせたり単体での活用も予定しています)




今回は模様在りと模様無しの革紐を合わせ、民族的なブレスに仕上げています。
芽吹のカケラを使う事で楕円玉は「種子」を、牙玉は「発芽」の意味合いを宿しています。
より芽吹き色の強い楕円玉・牙玉を選んでブレスに仕上げてみました。
身に付ける際は凸の金具からはめて、外す際は凹の金具を横に捻ると簡単に取り外せます。(約18cm程度の手首に合わせています)






透明度も高いタイプのヒスイなので、光を受けると神秘的に透過します。
春〜夏の日差しを受けて、より輝きを増す作品となるでしょう。




今年も少しずつコラボを進めて行きたいなぁ〜。
とにかく私の方で合わせる玉類を揃えて行かなくては…、でもこの加工は結構大変です(笑)
円環のブレスもバリエーションを増やしたいし、やる事はいっぱいなので頑張ろうと思います。(異玉も増やしたいし)

基本的に、一人仕事なのでスローペースなのは勘弁して下さいね(笑)




ぜんぜん関係ない話ですが、久しぶりにイノヤさんのアップルパイを食べました。
やっぱり絶品!、週に1回はロール買いできます。(太るのでしないけど…)
頑張った時のご褒美(自分への)として、今後も楽しめたなら気分も充実してくるでしょう。

そういったお店を見付けるのも面白いなぁ〜。
ソウルフードみたいな存在を探して創作の活力として行けたらと思います。
2019年03月13日
暖かくなったかと思いきや、夜間には台風のような強風が吹き荒び急激に気温が低下した日がありました。(今日も寒い…)
春の嵐とでも言うのでしょうか…、何よりも花粉を巻き上げながらの風なのが最悪。
それにより風邪なのか花粉症なのか解らない体調不良に襲われましたが、どうにか持ち直して活動を続けています。

それでは3月中旬の探石記録を書きます。

今回は河口のみの探石、仕事(加工)を終え午後に訪れました。(3/9)
天気は快晴で空には飛行機雲が走り、ほぼ無風だったからなのか山々も霞まずにハッキリ見えました。(ちょっと肌寒かったので気温も関係があったのかな?)




浜の環境は砂が多く上がり、小石が転々としていました。
土曜日だったので多くの人が訪れていましたが、あまり良い結果ではなかったようです。(それでも拾えた人はいたのでしょう)




一通り歩いて川との合流点に到着。
雪解けによるものなのか、河川工事によるものなのか、その両方なのかは解りませんが川には濁った水が流れていました。(水量が多めだったので雪解けでしょう(多分))
これでは川の淵の石も見えないので、歩いてきた浜辺を折り返して入口に戻りました。




行きに見付けたのはロディン岩3個、右のは一般的なロディン岩ではなく石灰石などに蛇紋石が張り込んでいるタイプです。(よってナイフ(鉄)で削れます)
濡れていると綺麗ですが乾くとパサパサなので、左と下のロディン岩だけを持ち帰ります。




帰り際に見付けたのは淡灰色のヒスイ転石1個、乾かすと翡翠輝石がキラキラと輝きます。
僅かに緑が入っていて、濡らすと翡翠輝石が見えなくなりますが、青海苔みたいな緑は見やすくなります。(当たり前の話ですけど(笑))



それでも乾いた状態と濡れた状態には「あまり違いがない」って事が解るかと思います。
ヒスイ転石を探す際の基本となりますので、初心者の人は憶えておくと良いでしょう。

今回はこれで終わり、また時間があれば遊びに行きたいと思います。



え〜、創作活動の進み具合ですが、今現在は加工に専念しています。
仕上がった作品を撮影して紹介文を書かなければなりませんが、これまた気分が乗らないと進みません。(面倒な性格だ…)
3月中には2点ほどアップしたいとは思っていますので、もし楽しみにしている人がいたなら待っていて下さいね(笑)

最近は疲れる事が多くなりました…、30代の7割、20代だったら6割って感じで衰えている気がするなぁ…。
それでも普通よりはタフ(頑丈)なので、それは両親に感謝したいと思います(笑)


それはそうと、物産センターで4月頃から「ワークショップの場を兼ねた喫茶店」がオープンするようです。
火災があった駅北の創出広場でもオープンカフェが出来る予定のようです。(シェアできる仕様のようです)

糸魚川で喫茶店を成り立たせるには大変な苦労があるかと思いますが、そういう場が出来るのは嬉しく思います。
ちょっと疑問なのは「カフェを作る時期が重なっている」って事で、何かしらの理由があるのだろうか?(補助金が出たとかかな?)

なんであれ糸魚川も少しずつ変わってきていて、楽しくなるような要素は僅かですが集まっているように思えます。(人材が肝になるでしょう)

私が考える「糸魚川ヒスイのコミュニティーの場」にも近づいているのかもしれませんが、問題点の解消も考えなくてはなりません。
例えるならこの領域のお客さんは「山菜」で、灰汁(アク)の活かし方が生命線だと言えます。
強すぎると嫌悪され、弱すぎると味も素っ気もない、この微妙なバランスを保つ事ができたのなら、周囲に撒き散らす「胡散臭さ」は最小限になるでしょう。

まぁ、もともと山菜が嫌いな人には意味のないバランスですが、「ある程度の濁りのある水で生きている」って事は人類(って言うか生物)である以上は理解しておいてほしいですね(笑)

趣味同士の方が盛り上がるのですが、それを放置するとタガが外れて行く…。
一線を越えさせない強力な制限が在ったなら、胸を張って糸魚川ヒスイと関われる人も増えると思います。(今現在は個体能力のみで示し続けている状態かと)

とは言え、それぞれに灰汁の種類が違うので難しい話ですけどね(笑)
2019年03月05日
三寒四温と言った天候が続き、いよいよ本格的な春の訪れがやってきました。
冬が短かった分、春が長くなるといいなぁ〜、眠っていた細胞が少しずつ目覚めてくるのを実感します。(本当に冬が厳しくなくて良かった)

それでは3月初めの探石記録を書きます。

まずは久々の押上の海岸、休日でもあったので多くの人が訪れていました。(3/3)
快晴とは言えませんが青空も見え、春の暖かな日差しが海岸を照らしていました。(ソーラーパワーも充電できました(笑))





浜の状態は小石が押し上がっていて、速めの波が探石の難易度を高めていました。
押し上がっている場所(海水に濡れている部分)を重点的に探す事が基本となり、残念ながらあまり良い環境ではありませんでした。




一通り歩き見付けたのは大きめのオンファス1個と中くらいのオンファス1個、あとは玉髄が2個でした。


オンファスは平たいので文鎮に良いかも、簡単に艶が出るのも魅力の一つと言えます。(いろいろと活用を考えてみます)



ちょっと時間が余ったので、今度はお馴染みの河口へ行ってみました。
霞がかった春の風景、山の雪が融けるに連れて花粉が多くなるのは恐ろしくもあります(笑)




空には舞い踊るかのような雲が浮かび、清々しい光景を楽しめました。(鳳が舞っているようにも見えて面白い)




河川敷には早めの開花が訪れていて、この小さな妖精たちが「これから到来する再生の季節」をひっそりと告げていました。





その小さい春のカケラをあとにして浜辺に到着。
こちらは押上の海岸より波が弱く、少し砂が多い状態でした。




探し初めて20秒ほど、波により足下にヒスイが転がってきました(笑)
これぞ「ナイスタイミング」ってやつでしょう、探し当てる事の多い中で「向こうからやって来る運」に感謝です。(稀に体験するあるある話)


白地が綺麗なタイプで透明度もある程度あります。(淡い紫が入ったりするタイプ)
転石の姿として練度も錬磨も高くないですが、ヒスイとしての密度が高いので独特の美しさを保っています。


幸先が良かったので気分を良くして歩き川との合流点に到着、特に形状は変わっていないようでしたが、それよりも最初の出逢いだけなのが残念に思えました…。




折り返して歩き、途中で綺麗な石英を発見。
キツネ石と呼ばれるタイプですが石英部分が多く、そこはクリソプレースとして分類しても良い結晶でした。(よってサンプルとして保管します)





しばらくして探し始めた場所(最初のヒスイ転石と出逢った場所)に差し掛かると、群を抜いて白く発光する石に目が行きました。
波で隠れる瞬間に手で押さえて位置を確定させ、ゆっくりと引き上げて確認しました。





パッと見て「青リンゴの果肉?」って思うほど瑞々しく、思わず食べたくなりましたが歯がブッ壊れるので止めました(笑)
これはブドウ石の成分と混ざるタイプのヒスイで、丁度ヒスイが固まっていた部分で割れたようです。(ラッキーでした)
乾くと翡翠輝石が輝き部分的に淡い翠も示していて、光に透過した姿はとても美しいです。
通常のヒスイより「やや堅牢さが劣る」ようで、光沢を出すには一手間が必用になる事が多いです。(私の経験での話)

ともあれ、これでヒスイ転石が2個となりました。
やはり「ヒスイの採取だけ」を考えると河口の方が確率が高いですね…。(面白い水石も多い)
でも練度・錬磨が高いヒスイ転石は押上の方が拾えます。(特に細石は押上でしか揃わない)

それぞれの特徴を認識して、より面白く探石を楽しみたいと思います。(活用法も幅が広がるし)


それはそうとカケラのストラップが仕上がったので紹介します。


「これでもか」ってくらい作りましたが、ストラップにするとそう多くはないです。(カケラを二つで一組としているからでしょう)
いろいろな色で制作し、革紐とウッドビーズ(小さいのもビーズ)を合わせてあります。

糸魚川に遊びに来た際には買って下さいね。(期待しています(笑))
2019年02月24日
いろいろと忙しくて久々の更新です。
一時は気温が下がり辛い日々が続きましたが、先週から待ちに待った春を感じられる気候となりました。
このまま何事も無く、春爛漫となってくれると嬉しいです(笑)

それでは2月下旬の探石記録を書きます。

河口へ来たのも久々(と言っても二週間くらい行かなかっただけ)、河川敷は芽吹きを向かえつつあり、雪解けの山々は霞んで春らしい景色となっていました。




良い天気で気分も上がりましたが、肝心の浜の状態は砂だらけ…。
引き潮だったので探しやすかったのですが、速めの波に目が回りました(笑)




一通り歩き姫川との合流地点に到着、特に前回(二週間ほど前)と形状は変わっていないように感じますが、やはり水量は増えているようです。(今年の雪解けは早いようです)




太陽を背にしての折り返しの際に、ヒスイ転石を発見。
どれがヒスイかと言うと、一番右の淡灰色の石が正解で残りは似ている鉱物です。(左端は閃石類かな?(蛇紋岩の類か?)、中央は石灰石に蛇紋石が混ざったロディン岩の類)




更にもう一個発見、このタイプは翡翠輝石が正方形に近く石質がイマイチです。(おはぎタイプ)
発泡スチロールの破片にも似ていますが、当然ながら硬度と重量が違います(笑)
この安定感の低さは、純度によるものが大きいのでしょう。




最後は以前に見付けた「日食とは違ったタイプの面白い石」を発見。
乾いていると「落陽」の景色に見え、水に濡らすと色彩がハッキリするので「日出」の景色にも見えます。(座りも良くサイズも良い感じ)



ちょっと印象派の絵画っぽいな〜、気になるのは表面だけの模様なのか、中にまで浸透している模様なのか、それを知りたくなります。
でも切断したら台無しなので、そのまま「気になる事」で納得したいと思います(笑)

なんであれ日食と並べて飾り、飽きるまで楽しみたいと思います。(同時に明けているのか暮れているのかも考えたいと思います)


今回も楽しめて良かった、今年は山菜も早いかと思うのでこれからが楽しみです。(仕事(加工)も頑張ろう!)
2019年02月09日
いつもなら最も辛い月となるのですが、気温が上昇し春の気配を強く感じる日が多くなりました。
空気の匂いも再生期そのもの(心が高揚する香り)で、花粉すら舞う日があり、早めの花粉症対策に入りました(笑)
現在は多少の雪が降り5cmくらい積もりましたが、水分の少ないフワフワの春の雪で、降り続いたとしても除雪には苦労しません。(ベタベタ雪に慣れているので雑作もない、でも気温が下がったので寒い…)
暦通りの立春と言う感じ、世界規模では異常気象なのでしょうけど「昔に戻っただけ」に感じるのは私だけではないでしょう。

それでは2月初旬の探石記録を書きます。

この日は晴天ではありませんでしたが、気温が高く一番春を感じた日でした。(2/3)
春めいてはきましたが、まだまだ河川敷の芽吹きは先になりそうです。




先日のような衝撃的な出逢いに期待して浜辺へ行ったのですが、そこは砂と泡だらけでした(笑)
風も弱く「ほぼ無風」で、環境が変わる気配すらない…、とにかく石自体が無いので全く期待できません。




川との合流点もこんな感じ、もう二股に分かれておらず状態が全く変わっていました。
あの時に出逢わなければ「一生手に入らなかったかも」と思うと、改めて喜びが湧いてきます。



日光が乏しかったけど探しやすい気温だったので気持ちが良かった、でもヒスイにも魅力的な石にも出逢えませんでした…。
こればっかりは運が必用なので、また遊びに行きたいと思います。



と、言う事で後日、再び河口へ探しに行きました。(2/6)
午前中は快晴だったのですが、午後から急に天候が変わり曇ってしまいました…。




浜は前回より石が多く上がり波も強め、天候の変化により風が強くなって肌寒い環境でした。
波により環境の変わりやすい状態でしたが魅力的な石が一つもない…、光源も乏しく探しづらかったです。(風が強く目を開けているのが大変でした)





今回も無しか…、と思いながら折り返して歩いていると、波打ち際で僅かに膨張する石を発見。
拾い上げると、それは私が「芽吹」に分類しているヒスイの転石でした。


発色はとても弱いのですが、白地に淡翠が浮かんでいます。
転石としての練度や錬磨は高くありませんが、ヒスイと出逢えただけでも嬉しいものです。(探石を楽しむ人の総意ですね(笑))

面白かったのは、このヒスイ転石を手にした瞬間に太陽が顔を出して辺りを照らした事です。
急いでデジカメを出し、どうにかヒスイらしい姿を撮影する事ができました。

ちょっと自然(神)に祝福された気分になり、満足してこの日の探石を終えました(笑)


古来から自然と人は対等としていますが、それは「媚びたところで無意味だから」って感じもします。
人間は保身の為に媚びるのだから、それが通用しない存在にしても無駄ですよね(笑)
きっと「対等」とする事で「正面から向き合う事(逃げられない事)」を認識したのだと思います。

自然(神)にとっては吹いて飛ぶような存在ですが、弱者として強さを求める術(姿勢)を体現していたのだと思います。(古代人は)
今現在の人間社会は「弱者の皮を被ったザコ達の坩堝」になっていますが、その偽り(人間特有の偽り)が通用しなくなった時、逃げた者から淘汰されるでしょう…。


しっかし「真実と嘘が半分半分の存在」って…、人間と言うのは不思議な生き物ですよね。(偽り領域が80%以上になってる人間もいるし)

リングにも上がれず、土俵にも立てず、ただただ場外乱闘を繰り返す、そんな半端者が奸計を巡らせているのは不愉快でなりません。

とにかく私は「弱者のまま強さを求めたい」と思います。(強者となったなら、更なる強さを求めたい)
2019年02月01日
2月に入り着実に春が近づくのを感じます。
雪が舞ったかと思えば、その雪を雨が溶かしていく、移住したばかりの頃に体感した糸魚川の冬を思い出します。(信州に比べて雪が少なくて驚いていた)
こちらが穏やかな分、別の地域に試練が訪れていると思うと喜べませんが、自然の摂理によるローテーションなのだと考えると気兼ねも無くなります。(でも北と南に試練が集中しているようにも思えるが…)

それでは探石記録、2月に入りましたが1月下旬の事を書きます。

待ちに待った久々の快晴、朝から晴れたので目覚るのも早かったです(笑)
青空には一筋の飛行機雲も見られて、河川敷には春らしい景色が広がっていました。(1/30)




放射冷却により気温は低かったですが、山側からの風だった為、海側に顔を向けていれば寒くはありませんでした。(顔面に吹いてこないので)
河口の浜辺は砂が多く波が強い状態でしたが、引き潮だったので探せる面積は多い環境でした。




何か面白い石でも在れば…、と思って歩きましたが、何一つ見付けられず川との合流点に到着。
先端へ行く途中で川の水流が浜を分断し、二股状態になっていてその先には進めません。(進めないと言うより「危ないので進まない」って感じです)




今回も出逢いは無しか…、と諦めかけたその時、分断している水流の中に淡く膨張する光を感じました。
こういった場合は大抵が白い石(石英・曹長石・石灰石など)で、その白い姿に川の色が映って「淡翠に輝いている」って事が多いです(笑)
何度も何度も「そういった事」を繰り返し体験しているので、とりあえず「確認してみるか」って程度に手を伸ばして冷たい水の中から拾い上げてみました。(流れが速くて朧気にしか見えないので、仕方なく手を冷水に入れました(笑))

引き上げて姿を見た瞬間(数秒の間)、夢と現の判断を失い、何度も顔を近づけて「私の手の中に納まっている現実味のない存在」を確認しました。


この逆三角形の部分が朧気に見えていた部分、私が驚いたのは発色ではなくて石質で、私が「芽吹」として分類しているヒスイの中でも良質なタイプで、「翠雪」としても分類しているレベルでした。(ちなみに「彩雲〜芽吹」よりも、「芽吹〜翠雪」の方が石質が良いですが、それぞれに魅力的な景色を映しているので好みで良いかと思います。(でも金額には影響します))

要は発色と石質のバランスが良く、硬質でシャーベットのような緻密さを持ったヒスイと言う事です(笑)
特徴としては、芽吹色が強くなるとやや硬度が劣り、硬度に秀でると緑系となり黒ずみが強くなる事が多いように思えます。(個人的な考えです)

このシャーベットの様な、水に濡れった角砂糖の様な質感は魅力的で、加工をすると「その強靱さ」に驚くのは経験者だったら解るかと思います。
レア度で言ったらレベル5で、今の石質のままで発色が強くなると5以上となります。(そういったヒスイも確実に存在します(経験済み))
たまに似た様な透明度を示しても石質が劣るものがあり、それはアルビタイトが多いからだと思われます。(この判断は慣れが必用で、見ただけでは初心者には解らないでしょう)


とりあえずは別カットの紹介、冷水から引き上げた状態や、乾きつつある状態を撮影しました。






私が河口へ訪れた時は午前10頃、その前にもたくさんの人が探していたと常連から聞きました。
また、私が歩いていると爺さんが急ぎ足で先に進み、一通り見終わってから帰って行きましたが、その後にこのヒスイに出逢いました。
やっぱり運ですね(笑)、解る事は「目と勘(感)と運(縁)」、これらが圧倒的に違う者がいて、私もその部類なのだと実感します。
こういった事が続くと「神(自然、と言うかヒスイ)に愛されている」って錯覚するのも解る気がするなぁ…。(しかし「だから幸せ」って事も無い気がするが…)

まぁ、そこら辺は個人の自由に解釈するとして、とにかく1月の売上げが最悪(冬期は毎年だから慣れましたが(笑))だった事が帳消しになった気分(あくまでも気分)になれて良かったです(笑)
きっと今回のが正真正銘「今年初めてのヒスイ」となるのでしょう、加工を優先するか悩みましたが探しに来て良かったです。(加工は午後にずらしました)

それにしても衝撃的な出逢い、イザナギ(川)とイザナミ(海)の合流点なので、普通に(神話として)考えるとヒルコ神(ヒスイ)が在るのは当然なのでしょうけど、ほぼ完成されたようなヒルコ神が現れると寝ぼけ眼が一気に覚めます(笑)
あれらが「石」の総称で分類されるのだから不思議、あの次元の違いを見せつけるような力(魅力)は憧れますね…。
人の身で「それ」を身に付けられたなら表現者としては鬼に金棒、人類に分類されながらも「その域に納まらない」そんな魂の質量を宿したいものです。(それ以前に受ける器を鍛えねば…)


長々と書きましたが、今回も私が考える「神々との交歓の一端」を楽しめて良かったです。
2019年01月26日
長く感じた1月も終盤となりました…。
厳しい寒さは毎年の事ですが、今年は雪が少なくて助かっています。(今現在(午前中)は5cm程度の積雪があります)
旅を楽しむ人たちが訪れないのは辛い(売上げ的にも)ですが、この厳しい寒さの中で「来てほしい」と言う方が無理な話ですね(笑)
特に冬期に訪れる理由を示せない地域なので、耐えて待つしか無いのでしょう。

それでは1月中旬の探石記録を書きます。

久々に晴れ間が出たので、押上の海岸へ行ってみました。(1/19)
海岸へ着くなり波しぶきの洗礼が…、冬の日本海らしい姿は演歌を感じさせますが、探石どころではありません(笑)




押上の海岸は諦めて河口へと向かいました。
頻繁に灰色がかった雲に隠れて辺りが暗くなりましたが、その隙間から顔を出す太陽に癒されました。
すっかり冬の景色となりましたが、この辺りにも雪はありません。




海辺は強めの波が押し寄せ、特に風が強く冷たくて長居できない状態でした。
砂の方が多かったので、石のある部分だけを見ながら倍速で探しました。




太陽光で鮮やかに見えたのは2個のキツネ石…。
小さくて緑が強い方の石英は、クリソプレースに分類できるのだそうです。
通常の玉髄よりは粗く安定感が乏しいタイプですが、活用できたなら面白そうです。




帰り道の途中、脇に捨てられた石たちを発見(笑)
よくある「ヒスイ探しの残骸」ですが、ちょっと「貝塚っぽく見える」のは私だけではないでしょう。(初心者の痕跡)


調べると「どういった石と間違いやすいのか」などを分析できて面白いですが、どうせならもっと海側か川側に捨ててほしいとも思います(笑)


風が冷たすぎたので海辺から退散し、久しぶりに石の公園に行きました。
ここまで来ると風は穏やかになり、天気の恩恵を受けられました。




姫川は太陽光を受けて輝きまくり、例年より多い水量で流れていました。(雨が多いので)
久々の姫川は春を感じさせる空気に包まれていて、非常に気持ちの良い環境でした。(魅力的な石との出逢いはありませんでしたが…)



帰り際、河川敷にある枯れたヨモギの葉を両手で擦り合わせ、お灸を作ってみました。
幼少の頃に教えてもらい遊んだ記憶があります。
今も昔もお灸として使った事はありませんが、両手にヨモギの香りが残るので、それを楽しむのが目的となっています(笑)

ちょっと懐かしい気持になった日でした。


ちなみに、この次の日(20日)が「あんこう祭り」で、天候は激変しました。
この日(19日)の日和だったら最高だったのになぁ…。
それでも美味しさは変わらないので「その天候を含めて楽しんでくれたのだ」と思いたいです。(冬の大きなイベントは、これだけなのが寂しい…)

2月は晴れが多い月になってほしいなぁ〜、晴れなくても暖かくなってくれた方が良いか(笑)

古代の作り手が暖かい地方に移動していった事が解るように思えますが、逆に寒い地方にも移動しているのは不思議でもあります。
季節ごとに移動していたのかな?、移動しなかった者もいるのでしょうし、移動してそのままの者もいたのでしょう。

私はどのタイプなのだろうか?、今後の人生で解ってくるように思えます。(寒さに弱くなっているけど、寒い地方が好きと言う矛盾した性格が自分でも面倒だ(笑))
2019年01月20日
今回は「伊邪那美「万葉」-壱-」の紹介します。

緑と翠が交ざり合う万葉のカケラで、大珠である伊邪那美を制作しました。
万葉として分類しているヒスイの中でも特に良質で、母石は前回に誕生したツキヨミと同じです。
画像は「大地から力強く芽吹き、新緑から深緑へと向かう生命」を表現して撮影してみました。




翠と緑のコントラストが美しく、文字通り「太古の森」を見上げているようです。(そこに宿る景色は「木漏れ日」のようです)
曲線に留意しながらもシャープにし、それでいて悠久の時を感じられるように仕上げました。
濃緑の模様の配置にも気を配り、翠・緑・濃緑をバランス良く削り出せたかと思っています。





光に透かすと一層、木漏れ日のような光を強めて再生期が恋しくなります(笑)
きっと古代人も厳冬を越える際には、同じ景色を見つめながら堪え忍んだのでしょう。
約束された芽吹きと隆盛への想い、まさに自然を神として向き合ってきた生命体の羨望が詰まった景色だと言えるかと思います。






今回は珠玉のカテゴリとして制作し、ヒスイのタイプを分類する名前を「そのまま」引き継ぎ、万葉の一作目としました。
一般的に大珠と垂飾はサイズ(大きさ)で分けられているらしいのですが、私としてはサイズ・形状・石質(模様も含む)で分けたいと思っています。(今後から)

よって大珠としての伊邪那美には石質の良いヒスイを用いますが、側面に孔を空けるタイプは垂飾としますので、同レベルのヒスイを用いる場合もあります。
要は「伊邪那美として表現したい」と思えるヒスイで、大珠を作るって事ですね(笑)

これは勾玉の伊邪那岐にも言える事なので、この二つは吟味して作っていきたいと思います。(やはり原点なので大切にしたい)


毎日が厳しい寒さで辛い季節ですが、季節ごとに神は宿り、この厳しい冬にも相対する神は存在します。
ここで何を学べるのか…、古より「神々との交歓」によって創作は進んでいますので、向き合いながら頑張ろうと思います。
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