2025年12月29日
今回は、オーダーメイドの作品を紹介します。
まずは濃緑のヒスイ「神緑」で制作したタイピンの紹介です。

要望として「最近はネクタイをしないのが当たり前になっているので、飾りとしても身に付けられるタイピンがほしい」とのことでした。
よって優先的に「襟や胸ポケットに付けられる装飾品」をデザインしてみました。
スマートなデザインを希望していたので細くて短めの仕様、それでも十分にタイピンとして機能する強度はあります。
ルースはインゴット形(テーブルカットと言うのかな?)にして、スタイリッシュな印象を重視しました。
高さが出過ぎないよう差し込むタイプのクリップを採用し、ルース自体も土台に一段下げて(埋め込んで)もらっています。(厚さが増さないように)
裏には滑り止めを兼ねた裏窓を施し、それにより光の透過も可能になっています。
差し込むタイプのクリップなので透過を邪魔しませんが、いずれにしろ服に付けると裏からの透過はありません(笑)、これは「透過光も楽しめる」といった趣味の仕様です。
横幅はギリギリまで細くしてもらい、細身の依頼人に合うように(もっと言えば女性にも合うように)攻めてもらったので、制作は大変だったと思います。
私としても致命的なヒビのない約31mmのルースを切り出すのに苦労しました…。
もう原石が無いので同じヒスイでは作れませんが、他のヒスイでも無傷は難しいでしょう。
もう少し複雑なデザインを考えていたのですが、土台を制作する高見澤さんに相談したところ「強度に問題が出る」とのことだったので、シンプルで頑丈、それでいてスマートなデザインになりました。
金属には「なまる」ってことがあるのを再認識した制作でした、それも考慮してデザインしなくてはなりません。(高見澤さんに感謝です!)
今回は装飾品(特に襟元)を優先しての寸法ですが、もっと長くすることも可能ですし、もっと幅を広くすることも可能なので、それぞれの体型に合わせた品も作れそうです。
依頼主も喜んでくれて良かった!、この品の発展系などの話しでも盛り上がり、シリーズ化なども考えられるかもしれません。
どうも「おじさんがオシャレに身に付けられる品」を開発したいとの強い想いがあるようで、これはその第一作目なのだそうです。
そう考えると「私も展示会などで身に付けていても良いな〜」って思いました。
ブローチ兼タイピンって感じ、襟元や胸元にあると目を引く存在、慎ましいけど存在感のある装飾品、更に男女兼用、そういった品が必用になってきているのかもしれません。
とりあえず、また別のデザイン(紫ヒスイを使用したタイプ)での依頼も受けてきたので、今度は柔らかな曲線を使った品にできればと考えています!
次は、親父さんの形見で制作したハートのピアスの紹介です。

ヒスイは「水湖」として分類している淡青のヒスイです。
以前にも日留子のピアスを制作していて、その残りのカケラを加工しました。
以前に別のカケラでハートのピンキーリングも制作したので、それに合わせ今回は大きめのハートのピアスを制作しました。
それなりの大きさもあるので、遠目からもハート形が分かると思います。
制作する際に気になっていた「耳元でクルクル回るのでは…」、という心配も当たりのようで、高見澤さんのアドバイスもあり裏窓にして、ポスト(芯)は上部に付けてもらいました。
やはり中央だと回って上下逆になったりするようです。
人にもよるらしいのですが、身に付けない私が心配するのだから対策は必要でしょう!(これで上下逆にはならないかと…)
親父さんも喜んでくれているだろうか…、残したカケラは娘さんが有効活用してくれてますよ〜。
普段に私が作っているデザインとは違いますが、そのお陰で幅も広がりました。
私だけだったら間違いなくハートは作っていませんね(笑)
女性が好むデザインは必須なので、ヒスイの作家としては充実しているのだと感じます。(ちょっとした挑戦をもたらします)
他にもカケラ入りのレジンストラップや大珠形のペンダントも作りましたが、画像を残してませんでした…。
マクラメ編みのブレスも頼まれているので、仕上がったらそれは画像を残したいと思います(笑)
こちらも喜んでもらい良かった!
まだまだカケラは残っているので活用法を考えなくては…、提案できるアイデアを模索したいと思います。(活用側の保護の観点からも、カケラの活用は必須になってくるように思えます)
久々の記録となりました、必用なことは若かりし頃に書いてあるし、青臭いことも言ってられないし、それでも大事にしなくてはいけないし。
私の全てが詰まっている訳でもないのですが、必用になってくることもあるかと思うので、少しずつ更新して行こうと思います。(いい加減、探石記録は更新したい(笑))
いや〜、今年も頑張った、あまり作品は増えていませんが頑張ったと思います(笑)
とにかく予定は変わりましたが、どうにか乗り越えられました。
これも支えてくれる方々のお陰です、年々老いてはいますがヒスイには向き合っていますので、今後ともよろしくお願いします。
それでは皆さん、よいお年をお迎え下さい!