多くの人の“大切なわたしのかけら”となることを願いまして…
ホーム作者の思考
作者の思考
作者の思考:839
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | ... 42 次のページ»
2025年04月15日
引き続き、工房浮草さん(高見澤さん)のリフォームの二作目を紹介します。

K18リングでのリフォームです。
一作目はメレでしたが、二作目はメインをヒスイで制作しました。(一作目と逆の仕様)


ルースのサイズを合わせる為に送られてきた時点では石留めのツメが折れていて、本来メインになっていたルース(アクアマリン)が無い状態でした。

長年愛用していたリングが破損し、アクアマリンのルースも外れてしまったらしく「どうせなら憧れていた糸魚川のヒスイでリフォームしたい」との要望があったらしく、私にルースの制作を相談してくれました。

要望は「ヒスイらしい発色の小さなオーバルカボション」でした。
難しい要望ではありましが、タイミング良く美しい発色の小さな欠片があったので、リングに合わせながらルースを加工しました。
通常は金具をルースに合わせるのですが、今回は金具にルースを合わせる作業になります。
高見澤さんから「可能な限り四つ角のツメにピッタリ合うよう作ってほしい」との要望を受け、慎重にルースを研磨しました。

職人から言わせれば「出来て当たり前の加工」なのですが、私は作家なので久々の作業に緊張しました。
いざ気合いを入れてみると特に手間取る事もなく、無事に終えられて安心しました。(物産センターの加工所にいた頃に練磨したので、指先は覚えていました(笑))

お客さんにも喜んで頂けたようで良かった〜。
金やプラチナに合わせる作業は貴重なので、良い経験を積めたかと思います。

思い出の品を再びカタチにする、これも大切な作り手の仕事なのだと再認識できました!
2025年04月09日
今回も高見澤さん(工房浮草さん)とのコラボ作品を紹介します。

日本海を想わせる紺碧のカケラで、縄文リングを制作しました。


青ではなく碧で、所々にドットで入る紺の模様が海面を映しているかのようです。
母石は「青導」と同じヒスイではありますが、特に色の濃い部分から切り出しました。
土器をデザインしたシリーズのリングで、身に付けると遥か古代を感じさせてくれます。


本来であれば透明度は皆無ですが、「紺碧」に分類するヒスイは僅かに光を透します。
少し分かりづらいのですが肉眼では容易に確認ができ、吸い込まれるような碧は母なる海(イザナミ)に抱かれるような安心感をもたらします。(発光ではなく吸収する透過光)





SVとのコラボ作品は女性向けの品が多いですが、こちらは男性向けに制作してあります。
このシリーズはデザイン・制作した高見澤さんが特に気合いを入れて開発したリングなので、満足のいくコラボを実現することができました!

今のところ、緑・紫・青・碧の色彩をリングにしましたが、まだまだ違った発色と模様のヒスイがありますので、もっとバリエーションを作っていきたいと思います。

サイズは22号です、似合う人が身に付けて下さい!
2025年04月06日
今回は、高見澤さん(工房浮草さん)とのコラボ作品を紹介します。

まずは開花のペンダント、白と淡紫のグラデーションのカケラをルースに加工しました。



満開の桜は今しばらくの我慢ですが、梅の花は見頃を向かえています。(4/3時点)
水蒸気で霞む山々と、うっすら色づく里山の風景を切り取りました。
裏面には花弁の透かしをデザインしてもらい、両面を楽しめるペンダントになっています。


花弁から通る光でも幻想的に輝き、透明度の高い紫ヒスイなのだと分かります。
光に透かすことで、通常とは違った景色を楽しめるのも魅力の一つと言えるでしょう。




次ぎは万葉のペンダント、新緑と深緑が混ざる翠緑のカケラをルースに加工しました。





躍動へと向かう季節を映し、山頂の残雪も感じられるペンダントです。
未だ遠い季節(初夏)の景色ですが、そこへと向かう命を祝福するような発色はとても魅力的です。
裏面には四葉のクローバーを施しており、持ち主に幸運をもたらす願いが込められています。


光を受けると神秘的に輝き、美しい新緑を強く感じられます。
膨張するような、発光するような輝きは人々を魅了し、憧れを胸に聖地(糸魚川)へと導きます。




季節を先取りするような紹介(北陸を基準にすると)でしたが、既に春本番を向かえている地域もあるので問題は無いでしょう(笑)

今年は自身の作品制作を優先する予定ではありますが、高見澤さんとのコラボは継続して行きますのでアクセサリー好きの人は期待していて下さい!
2025年04月03日
今回は、建速素戔鳴尊「雲蒸竜変」の七作目を紹介します。

白地に鮮やかな翠と緑が交じるヒスイ「万葉」で、建速素戔鳴尊を制作しました。
このタイプは「芽吹・彩雲・万葉」に分類し、色の濃さや模様の具合で区別してます。
英雄の誕生を啓示する乱雲をイメージし、縦横無尽に空を舞う猛々しい雲龍を表現しました。




両側に美しい翠(緑)が流れ、万葉の景色を十分に宿すことが出来ました。
発色の起因でもある角閃石も入り均一な艶にならないことも多いですが、それが天然ヒスイ(小滝系)の特徴ともいえるので、昔に産出した糸魚川ヒスイである事が解ります。




透明度も高く、透過光は翠緑に輝き神秘的な光を放ちます。
多くの古代人が恋い焦がれた景色、その記憶は細胞に焼き付き今もなお人を魅了し続けます。





やっと六柱の紹介が出来ました〜。
相変わらず展示に間には合っていませんが「どういう想いで創られたのか」ってことを残すのが本来の目的なので勘弁して下さい(笑)

この素戔鳴は大きめの海岸転石(ヒルコ神)から誕生しました。
大サイズが数点は切り出せるほどのサイズで、まず今では出逢えないヒスイ転石でしょう。(海岸では滅多に出逢えないサイズ)
縁があり手には入ったのは幸いでした、大切に活用したいと思います。


3月〜4月は季節的に芽吹きを映すヒスイでの作品がメインになりますが、5月からは開花をテーマにした作品を紹介したいと思います。
ちなみに万葉は翠と緑が入るので、3月〜8月まで通用する優秀なヒスイです(笑)

小サイズの三貴子も作っていますので、展示スペースも充実していきます!
高見澤さんとのコラボ作品も仕上がってくるので、アクセサリーとしても季節を楽しめるかと思います。

芽吹きから開花、そして躍動へと変遷する最高の季節を迎えます。
この祝福された時間を創作活動に使えるのは作り手として最高なのだと感じます。

よし頑張ろう!、やるべき事をやって行けば道は拓かれるのだと信じています。

2025年03月24日
今回は、火之迦具土神「萌焔」の壱作目を紹介します。

茶色を含む白地に淡翠が浮かぶヒスイ「芽吹」で、火之迦具土神を制作しました。
天照と違うタイプの芽吹ヒスイですが、同じく再生の景色を宿しています。
雪解けの大地から誕生する命をイメージし、厳冬を乗り越え萌える覚醒の炎を表現しました。




どうにか両面に揺らめく淡翠を入れることができました。
ヒビ(非なる美)が多いタイプのヒスイですが、秘めたる美を見出して切り出しました。
石質は良いので艶やかな光沢を備え、「鋭利だけど柔らかな姿」に仕上がったと思います。




透明度も高く光を受けると生命色が膨張します。
本来は強力な炎の神ですが、この柔らかな光の景色は雪解け水で潤う山々を想わせてくれます。





神話では扱いが残酷ですが、解釈としては「破壊と再生」なのだと思います。(これがないと三貴子も生まれないし)
誕生する順番に疑問もある(人に近い方から生まれている気が…)のですが、人が考えた物語なのだから当然ですね(笑)

なんであれ、巨大なヒスイ輝石岩を「カグツチ」とし、イザナギ(川)により分解されたカグツチの欠片から神々(作品)を生み出す仕事として活動しています。
イザナミ(海)に抱かれ続けたヒスイ転石は「ヒルコ神」として、そのまま飾ったり、時には新たな姿を造形して神(作品)が生まれます。

これは古代からの流れに補足を入れただけで、きっと私が求めている「古の創り手」は最初から神話を辿っていたのだと思います。(その者が神話を創ったのかも?)

これほど魅力的な石に出逢えば想像力が湧いてくるのも当然ですね。
加工するたびに知性が目覚めるような気がします、手先を使っているからかもしれませんが、それとは別の「何か」がある気がするのは私だけなのだろうか?

まぁ、古くからお守りになっているのだから、特別な力を感じることがあるのは当然か(笑)
「魅力」という力を備えたものが、人に力を与えるのは道理なのでしょう。

今後も魅力的な作品を作って、この文化を繋げていきたいと思います。

次回はスサノオです、これで六柱が揃って見栄え良く飾ることが出来そうです!(というか、もう既に飾っています(笑))
2025年03月21日
今回は、工房浮草さん(高見澤さん)のリフォーム作品を紹介します。

お客さんから「ぜひ糸魚川ヒスイを使いたい!」との問い合わせがあったらしく、ダイヤモンドの周りを色とりどりのヒスイで囲いたいとの相談を受けました。(リングの素材はプラチナ)

希望の仕様は約3mmのラウンドカボションで、高さ(厚み)を合わせた多彩なルース(メレ翡翠)を8点。
「多めに作ってもらえたらお客さんと選びたい」とのことでした。

なかなか面白い挑戦です。
作ったことはありませんが「作れる」ってことは分かっていたので、2mmほどにスライスした色とりどりのカケラからルースを作ってみました。
リフォームを終えた品がこちら、仕上がったリングの画像を送ってもらいました〜。(掲載も了承済みです)


ダイヤモンドに合わせる仕様だったので、それ(無色)より目立ち過ぎる色は避けて淡い色(淡翠・淡紫・淡碧・白)をメインに19点ほど作りました。(試しに濃いめの緑を2点作りましたが、やはり色が強すぎたようです)
ルースを多く作ったので、選ぶのも楽しんでくれたそうです。(余ったルースは後々活用を考えます)
お客さんが「とても喜んでくれた!」とのことなので良かった〜。

今回のコラボでは「希望のルースを制作するのみ」でしたが、それでもヒスイの活用は広がりました。
これだけ小さなヒスイでも活用できるのだから無駄にならない、微々たることですが「活用側の保護」を示せたかと思います。

こういったオーダーを体験できるのは、コラボならではの特権なのでしょう!
良い経験になりました〜。
2025年03月15日
今回は、武御雷神「十束剣」の弐作目を紹介します。

透明感のある白地に淡翠が流れるヒスイ「翠雪」で、武御雷神を制作しました。
滲むように浮かぶ淡翠が美しく、高い透明度も魅力の一つになっています。
伝承に数多の名を残す剣の原型をイメージし、運命を切り開く不滅の神剣を表現しました。




最も立体的な彫刻が多い作品で、裏面をフラットに仕上げているのも特徴です。
剣(武器)感を強めるため鋭角を残し、シャープさを強調したデザインにしています。
武の象徴色である黒(模様)を、ちょうど束の穴に重なるよう配置してみました。




透過光は全体に翠が広がり美しく輝きます。
常に共にあり、不滅で輝く護身の道具、そんなイザナギ神の憧れが詰まっているかのようです。





こちらも久々の加工でしたが、満足のいく仕上がりになりました。
二つの直線の段差は未だにダイヤモンドヤスリで削るので、手の疲労が最も高い作品だといえます(笑)
何度か手がつりましたが、黎明期(私の時間軸)に誕生した情熱の剣は今も健在です!
命名を草薙剣と迷いましたが、白〜淡翠は十束剣にしていきます。

言い伝えの一つには「束の長さが拳の10個分」ってことが由来とあります。
なので「短槍」ともいえる姿だったのかな?、と思ったりします。
いや薙刀かな?、「ナギの鉈」が語源なのかな?、とかも面白いです。
十人目で本来の力を発揮した剣とか、試練が十回あってその際に十度握られた剣とか、そういうのも良いなぁ〜。(アーサー王の伝説みたいに)

白〜淡翠を十束剣とし、滅紫〜紫は天尾羽張、黒〜灰は天叢雲、緑〜翠(濃)は草薙剣、青〜碧は布都御魂、という感じで作ろうかと思ってます。
でも先ほども書きましたが、手の疲労度が凄いので「直線の段差」の作業行程を考えたいと思います(笑)

両面を同じく彫刻しようとも考えたのですが、台座に飾ることを重視しての仕様なので、当初から一式セットでの陳列を意識していたのだと改めて感じました。(自身の祭壇を創りたかったのかも?)


思えば私は天鳥船で糸魚川へ渡り、武御雷で運命を切り開いたのですね。(時期的に誕生したデザイン)
面白い偶然ですが、そういったことは誰もが本質の何処かに(少なからず)関わっているのもしれません。

一般的ではない仕事なので、特に「そういった流れ」を強く感じることがあります。
まぁ、そう思いたいだけなのかもしれませんけど、どうであれ継続していくので「そういった流れ」を何度か楽しみたいと思います(笑)

これで四柱、あと二柱を揃えて陳列ケースの完成度を増したいと思います。(順次並べていこうかな〜)
2025年03月12日
今回は「流青」と「深雪」の垂飾を紹介します。(予定の武御雷神(建御雷神)は次回に)

まずは流青の垂飾(アトゥイ)です。
白地に青が流れるヒスイ「流青」で垂飾を制作しました。


ワンポイントのビーズとして「青導」のヒスイも使い、冬の海の荒々しさを表現しています。
透明度は著しく低いですが、その代わり模様と石質はとても魅力的なヒスイになります。
ほんの僅かではありますが淡い紫も滲んでおり、黄昏(あるいは暁)の空も映しています。(青と紫が見られる珍しいタイプのヒスイです)


次は深雪の垂飾(マタ)です。
白地に淡紫が滲むヒスイ「深雪」で垂飾を制作しました。


ヒスイ自体は流青と同じヒスイですが青は流れておらず、降り積もった雪を想わせる景色を宿しています。
ビーズには別タイプの白ヒスイ「新雪」を合わせ、押し固まった雪をパウダースノーが包み込んだ姿を表現しました。
こちらも僅かに淡紫が滲み、厳しかった降雪の中でも遠い春の訪れの兆しを魅せてくれました。


どちらも作った時期が大雪の最中だったので、その景色を映しつつも「早く春が来て欲しい!」っていう懇願が宿っています(笑)
冬期の加工は辛いですが、ここでの頑張りが後の季節に真価を発揮します。(何度か体調不良になりました…、年々寒さが辛くなります(笑))

変わらず当初からの革紐とウッドビーズでの垂飾です、このスタイルは定着しただろうか?
納得する革紐を特注することだけでも大変だったなぁ〜、でもあの頃の苦労は無駄ではなかったです!

自分が作りたい物だけを追い求めた時期が懐かしい…、と思うのですが、あまり今も変わっていないので、感傷に浸るのは単純に私が年をとったからですね(笑)
こんな感じで思い出に浸りながらも、このまま我が道を進みますので応援よろしくです!


ようやく3月に入り春らしい日差しに包まれるようになったので、灼熱の夏が訪れる前に色々な作品を作っていきたいと思います。(まだまだ頑張ろう、50才までには2年ほどあるのだから)

今度は花粉との闘いだなぁ〜(笑)
2025年03月09日
今回は、鳥之石楠船神「出雲之守」の弐作目を紹介します。

瑞々しい白地に淡翠が滲むヒスイ「彩雲」で、鳥之石楠船神を制作しました。
翠がドットで入る景色を芽吹とし、滲むように翠が流れる景色を彩雲としています。(混ざるのもあるけど…)
大空を自由に飛翔する伝説の鳳をイメージし、悠々と雲海を渡る東雲の閃艦を表現しました。




両面に生命色を配し、色づく雲の景色を最大限に映しました。
幾つもの石目を斜めに入れることで、雲の中を進む戦艦の躍動感を出してみました。




透過光は翠が全体に広がり、まさに彩雲といった景色を見せてくれます。
古くから「見た者に幸運が訪れる」とされている景色、戦うための船ではありますが、滅ぼすことを目的としない誓いが込められています。





久々の天鳥船です、思えばこれが初め(アマチュア時代)に仕上がったデザインでした。
当初は見付けた欠片から作ったので歪で薄く、ハンドグラインダーとダイヤモンドヤスリで強引に作った思い出があります(笑)
でも作り終えて「頑張れば出来る」ってことを認識し、後は精度を上げる努力をしました。(物産センターの加工所で)
機材の乏しい時に試作してあったので、古くても切断機や平面研磨機があるだけで大幅に完成度は増しました。

あれからもう18年、高めた技術と経験、そして何よりも制作機械がレベルアップしたので満足のいく作品に仕上げられました!
面倒な部分もあり「何故こんな面倒なデザインにしたのか」と後悔する場面はありましたが、初心を忘れることなく加工に向き合えたのは幸いでした。(支えてくれる方々のおかげでしょう!)

かつてのボロアパート(もう取り壊された)で作り出したデザインの最新版、ここに完成です!


え〜、次はボロアパートで誕生した二つ目のデザイン、武御雷神(建御雷神)を紹介する予定です(笑)
2025年02月23日
今回は、月読命「翠月」の九作目を紹介します。

透明感のある白地に淡翠が流れるヒスイ「翠雪」で、月読命を制作しました。
やがて河川を淡い翠に染める雪解け水のようなヒスイで、石目やヒビが少ないのも特徴です。
厳冬の夜空でも煌々と灯り続ける光をイメージし、再生の春の訪れを告げる三日月を表現しました。




決して強い発色ではないのですが、光の膨張によって全身から発光しているように見えます。
表面に小さな凹凸が残ることも多いヒスイではありますが、その景色は月面を映しているかのようです。




透過光は神秘的な輝きで、より光の膨張が際立ちます。
とても岩石とは思えない一体化した姿、この美しい景色を楽しめるのもヒスイの魅力だと言えます。





今回も納得のいく作品に仕上がりました!
まだまだ作っていますので、順次紹介していきます。(最低でも月に1点は紹介していく予定)


それにしても遂に来た大雪…、今までの分が一気に来た感じです。(加工と雪かきで筋肉痛になりました…)
こればっかりは人類お得意の現実逃避では逃げられません(笑)

向き合うしかない、でもそれは共同幻想に戻るための行為であり「逃げる為に向き合う」という大きな矛盾に気が付きます。
自然に向き合うのに理由(言い訳)がいる、人間とは不思議な生き物ですね(笑)
さすが「現実逃避の究極体」って思いながらも、そう生きることを定められた生物として逃げながら向き合って行くしかないのでしょう。

でも開き直るのも滑稽なので、それを試練だと思って乗り切りたいと思います。(それが私個人の信仰なので)


それはそうと、この天候にも関わらず観光物産センターで作品を購入された方に感謝です!(有難うございます!)
今後の創作活動の資金として、大切に使わせて頂きます。
2025年01月30日
今回は、天照大御神「翠昇」の八作目を紹介します。

雪のような白に明るい翠が広がるヒスイ「芽吹」で、天照大御神を制作しました。
「彩雲」や「万葉」と同じ母石から切り出したヒスイで、色の入り方や濃淡によってカケラの名前(分類)を変えています。
厳冬を越えて芽吹く生命(いのち)をイメージし、雪を割って昇る再生の太陽を表現しました。




ヒビや石目の多いヒスイになりますが、それを景色として取り入れ「秘めたる美」になるよう仕上げました。(白地は雪原を意識して切り出しました)
糸魚川(小滝川)のヒスイらしい発色が美しく、早めの春を向かえるのにピッタリです。




このヒスイは透明度が高く、透過は神秘的な光を放ちます。
ここで活きるのが石目やヒビで、この景色は「自然と人の芸術とが調和する瞬間」と言えるでしょう。(雪解けの季節を想いワクワクします)





久しぶりの神玉でしたが、身体(主に脳と手先)は行程を忘れることなくスムーズに作れました〜。

今年に入ってモチベーションも上がり、精力的に加工が出来ています。
新たな台座用に天鳥船・火之迦具土・武御雷・月読・素戔鳴も作っていますので、春(4月頃)には入れ替えられるかと思います。(加工したヒスイが似ているから気が付かないかも?)

小〜中サイズも作っていきますし、ヒスイのプレートが揃えば国津神の制作も始めたいと思います。(永らく寝かせていましたが(笑))


ちなみに、気晴らし(探石記録や秘境巡り)には「冬の創作活動の濃度」も大きく関わっているのだと分かりました。(自己分析)
若い頃は、この濃度が高かったから頻繁に探索(逃避?)していたのでしょう(笑)
今月は同じくらいのバランスになっているので早く不動滝へ行きたい、どうせ来客を期待しないのだから不動滝で加工していたいと思ってしまいます。(夏もあそこにいたい、ウルルが出たら退散)

冬は創作に没頭できる理由(言い訳)があって気が楽になります。
今年は気温が高めで積雪も少ないこともあり尚更、最初の寒さを気合いで乗り越えれば、後は集中力が忘れさせてくれます。(次第に汗もかきます、特に磨きの行程で)

とりあえず今の目標は、季節が良くなったら親父と不動滝でバーベキューします(笑)
それで気が晴れたら創作活動を続け、また違う気晴らしに向かう、そんな感じで今年は行動したいと思います。

イベント参加は去年したので控えたい、コラボは頻度は減るけど継続、同じ巳年の友人たちと会いたい(安曇野に行きたい)、とにかく充実した年にできたら最高です。

いろいろ書きましたが兎にも角にも、今が在るのは作品を買って下さるお客さんのお陰なので、初心を忘れず創作活動は続けていきます!(同志に感謝です!)
2025年01月05日
年初めのヒスイ日和です。

糸魚川(まちなか)には雪がないと書いた夜に雪が降り、辺りの景色は一変しました…。
積雪は7〜8cmくらいかな?、大雪レベルではなかったので助かりました。
いよいよ冬が本領を発揮するのでしょう、迎春ではありますが厳冬の到来です。

少し晴れ間が出たので、久しぶりに押上の海岸に行ってきました。
早くも探石人が訪れていて、きっと今日が初拾いの人もいるのでしょう。



波打ち際へと続く足跡の数が、訪れる人の多さを教えてくれます。(まさに足跡(そくせき)です)
右側よりも左側の方が人気みたいです、探せる範囲と逃げ場の面積が関係しているのかな?

冬の割には波は荒くなく、浜の押し上がりも少ない状態でした。
そのことが逆に転石を打ち上げないので、ヒスイの出現率は低めなのかもしれません。(平たいヒスイ転石は波に乗ってくるけど)



今回は探石はせず、冬の景色だけを写しました。(寒いのですぐ帰った(笑))
物足りない人もいるかと思いますが、初拾いはまたの機会にします。


良い機会なので「数年前から海へ行かなくなった理由」を考えてみました。
仕事にしてなかった時期は「探究」と「挑戦」で、仕事にしてからそれ(探究と挑戦)が創作活動へと向き、データ取集が主になりました。

その後データが揃い始めたら「気晴らし」になったわけですが、そこから行かなくなったということは「気晴らしする必要がなくなった(充実した)」からか、「もう気晴らしにすらならなくなった(飽きた)」のか、どちらなのだろうか?

もっと考えてみると常に親父を連れて楽しんでいましたが、老人になると膀胱炎や前立腺肥大の症状が出てきて寒さや暑さに慎重になります。(よって連れて行かない)
特に前立腺肥大は男性の宿命的なものなので、50歳くらいから気をつけた方が良いようです。

結論として、充実もしたし多少の飽きもあるけど、もっとも大きい要因は「親父と遊べない」ってことだと解りました(笑)
親父と一緒に探石したから楽しかったのですね…。
もう昔のように足腰が強くないから私の歩幅にもついてこられない、親父と遊べる期間が残り少ないのだと感じて寂しくなります。

しかし口は元気なので、今までのように「ご意見番」として創作活動で遊びたいと思います(笑)
いずれ訪れるであろうその時まで、多くの時間を共に過ごしたいと思います。

ちなみに母は元気、近所の友人とおしゃべりしたり楽しんでいます。
どちらも苦労したので、楽しい余生を過ごしてもらいます。


ということで、私にとって一人で向き合う遊びは創作活動であり、少し寂しくなったらコラボして、気が向いたら探石する、そんな感じなのでしょう。
知り合いに良いヒスイ転石を持っている人が多いのもあり、どうしても必要となれば相談できることも大きいです。(簡単には手放さないけど(笑))

自分は出逢える人間だと解ったし、ヒスイ転石を日留子(ヒルコ神)として見立て日琉光(成長)を放つ存在だと認識したから、人の在るべき姿を求めて行くのでしょう。

今年に入り頭がスッキリして調子が良いです、少し休んだ甲斐があったのかな?
とはいえ、あまりまとまっていませんが、ジャーナリストや小説家じゃないので悪しからず(笑)
2025年01月03日
明けましておめでとうございます!

元旦は何事もなく、無事に新年を迎えることができました。(去年は地震で水道管が壊れて大変でした…)
今年は巳年でもあるので特に頑張りたい、しばらく休んでいる探石記録(ヒスイ日和)も再開したいと思います。

加工教室も先に進めたいな〜。
最近知り合いになった人が加工に興味を持ち始めていますので、少しずつ教えたいと思います。

でもまずは祭壇の神玉制作を優先しなくてはなりません。
寒さは厳しいですが糸魚川(まちなか)は大雪になっていないので、力仕事(雪かき)をしなくて済んでいます。(家の駐車場と前の道路だけの面積ですが(笑))
ストラップ以外も品薄なので、こちらも増やして行きたいと思います。

そういえば観光物産センターのヒスイ加工所に新しく女性が二人(ローテーションで)入りました。(まだ見習い期間中)
どこまで出来るようになるのかは分かりませんが、まともになることを期待したいと思います。
基本作業と簡易識別だけでも覚えられると良いのですが…、こればかりはセンスなので様子を見るしかないですね(笑)

冬は死んでいる糸魚川(毎年死んでいる…)なので、再生の春に訪れるお客様を万全の状態で迎えたいと思います。

では同志の皆さん、今年もよろしくお願いします!
2024年12月30日
今年は色々なことがありました。

チビッコたちに研磨を教えて楽しかったなぁ〜。

宣伝を兼ねた幾つかのイベントも楽しめました。(ほぼ的屋みたいなのもあったな…)
今後に必要になるのかは分かりませんが「客層の違いでスタイルを変える方法」にも適応できました(笑)

そして何よりも開発当初の目的であった「神玉一式販売(台座含む)」が成立したのは嬉しかった!
若かった頃はセット販売を視野に入れて加工していましたが、今は空いたスペースを埋めるのが精一杯(笑)
とりあえず現在は展示用の一式を飾っていますが、台座のストックはあるので少しずつ神玉(大サイズ)を補充して行きます。(祭壇を復活させます!)

来年は加速したいな〜。
仮想空間は後回しになっていますが、ちゃんと生きています(お陰様で)ので、引き続き応援よろしくお願いします。

それでは皆さま、良いお年を!
2024年11月28日
コラボしたペンダントとブレスレットの紹介をします。

まずはオーダーメイドのペンダント「ヒスイのリボン」です。
ハートのピンキーリングと同様に、依頼人の親父さんの形見から制作しました。


バチカンは固定せずに胸元で揺れる仕様にし、重く見えないよう(重量としも)シルバー部分を表に出さないデザインにしました。(覆輪留めにはしませんでした)
「軽快で可愛らしく」を重視して制作したコラボ作品です。
少し制作時間はかかりましたが、依頼者さんはとても喜んでくれました!


こちらはマクラメ編みのブレス「豊穣のブレスレット」です。
淡緑・淡紫・白・黒のヒスイの丸玉に、流紋岩の円盤ビーズを合わせています。




冬期は避けられがちな(冷たいので…)ブレスレットですが、数珠タイプのブレスより気軽に身に付けられると思います。(価格的にも、デザイン的にも)
テーマである「実りのある人生の祈り」を込めて編み込んでもらいました。


最後は勾玉デザインのペンダントです。
人によっては宗教感が強い印象の勾玉ですが、デザインとして活用すると軽くなります。(同じく重量も(笑))
淡翠と淡紫のルースを合わせて、カジュアルなペンダントに仕上げました。


他にもラウンドカボションのピアスやピンキーリングも作りました。(物産センターで見てね〜)



「記録の更新」や「作品の制作」が随分と遅れるようになりましが、焦らず急がず一歩一歩進んで行きたいと思います。
でも来年は精力的に行動したいなぁ〜、この冬が勝負になりそうです。(できるものなら冬眠したいけど(笑))
2024年09月15日
今回は、高見澤さんとコラボしたリングとイヤーカフの紹介です。

まずは神緑と翠雪を合わせた二つ石リングの「こもれ日」です。
小さなカケラを活用し、二種類の代表する「みどり」を揃えたリングになります。




こちらのリングは「波のたより」です。
特に美しい「神緑」「翠雪」「開花」のカケラを活用し、糸魚川の海から上がるヒスイ転石をイメージしたデザインに仕上げています。








続いて「翠雪」のカケラでのシンプルリングです。
ルースを不定形にすることで既製枠の転用を制限し、シンプルだけと一点ものとしての満足感を得られるよう仕上げています。




こちらは、ヒスイ転石をコンセプトにしたもう一つのデザイン「波うちぎわ」です。
浜に打ち上がった後の景色(細波に磨かれる景色)を映し、流線的なデザインが美しさを際立たせます。(同時に軽量化も兼ねている)





次は重厚感のある螺旋リング「唐草」と「白波」です。
植物の躍動を想わせる唐草には翠のヒスイを、海神の胎動を想わせる白波には青のヒスイを、それぞれのコンセプトに合うヒスイを合わせて仕上げてもらいました。





最後は試作したイヤーカフです。
翠と緑が入り交じる万葉を合わせたのが「ヤマツミの萌動」で、青海と開花を合わせたのが「ワダツミの調べ」です。(山・海・音に関連したネーミングです)






久々の更新で紹介する作品が溜まってしまいました…。
有り難いことに糸魚川へ訪れて購入して下さるお客さんに支えてもらい、ある程度の安定を得られています。
この期を有効に使うべく、県外のイベントに参加して糸魚川ヒスイの宣伝をしてきました。

去年は大規模な雑貨のイベント、今年はギフトを主としたイベントに参加、基本的に業態が違うので商談に繋がるのは稀(量産して卸をする気がないので…)ですが、訪れたお客さんと糸魚川やヒスイについて話せるので参加する意味はあります。

とにかく動ける時に動いておかないとなりません。
いずれ制作に集中する時期が来るので、今現在が多少安定しているからと言って外に出なければ、「経験しなければならなかった成長」を失います。(この経験でディスプレイ能力も、更に高まりました〜)

無駄ではないし、無駄にしない、今の年齢はそれらを経験しながら前に進む時期なのでしょ。

すべてを血肉にして、自分の成すべきことに備えたいと思います。


とは言え、だいぶ作品も少なくなってきているので、今年の冬場は厳しい創作活動が待っているでしょう(笑)
引き続き応援をよろしくお願いします!
2024年07月31日
今年は梅雨が長引いていますが、ここ糸魚川にも真夏の暑さが迫ってきました。
灼熱の日々の到来ですが頑張ろうと思います(笑)

では、まとめて大紅屋の活動を書きたいと思います。

7月の三連休には鉱物好きのチビッコたちが訪れてくれました。
ガチャガチャをしたり、ストラップを購入してくれたり、鉱物の話をしたり、楽しい時間を過ごせました。(有り難うね〜)
月徳飯店さんから訪れるお客さんが多くて助かります!

地元からも「ヒスイ磨き体験をしたい!」って男の子が訪れました。
小学4年生くらいかな?、暑くなりつつある大紅屋で汗をかきながら、頑張ってヒスイのストラップを仕上げました。
お母さんが欲しがりましたが、そこは断固拒否(笑)して自身のお守りにするそうです。
糸魚川でも石好きな子が増えたら嬉しいな〜。

石フェスでの集いは、私的に学芸員さんの話とか面白かったですが、集まった人たちの種類が異なっていたように思えました。
特に加工の話をしても意味無さそうだったので、質問を集い一言二言で終わりました(笑)
今後の提案としては、拾うことを楽しんでいる段階の人たちなので、その「保管方法」とか「展示方法」をお互いに提案し合った方が良い感じがしました。(あと今日の成果を自慢し合う時間とか(笑))
チビッコと違い、その先へ進むことは先ず無いと言えるので、同好会のように楽しめば良いように思えます。


昨日は東京から自然学校に訪れた引率者と子どもたちが、知り合いを通じて石磨きを体験してくれました。
先方の希望で「長者温泉ゆとり館さん」で、行う事になったので、事前に作業できる場所があるか確認してきました。
以前から気にはなっていた「木浦(このうら)川」と「ゆとり館」、そう遠くはないのに一度も訪れたことはありません。(木浦川は通り過ぎたことはあるけど)

なかなか細く急な坂道を上がって行く道程ではありましたが、雰囲気のある景色を楽しめました。(昔ながらの古里って感じ)
場所もそこまで山奥ではなかたので、迷うことなく到着しました。
駐車場は広く、温泉施設の隣に茅葺き屋根の古民家(宿泊スペース?)があり、十分に作業スペースがありました。
照明はセピア色なので、そこは電気スタンドで対応します。(手元が見えないので)

当日は石の名前の質問責めから始まり(笑)、本題に進めないので引率の方々がまとめてくれました。
普段から一人で行うので協力してもらえることに慣れておらず、引率者にどう伝えたら良いのか手探りでしたが、チビッコの相手が大変で出たとこ勝負みたいになりました…。
本当なら先ずは協力する人たちに体験してもらってからの方が良いのですが、今まで計画通りに進んだことがないです(笑)
説明書を作って事前に配っておくのが最良かもしれません。

ちょっと段取りが悪かったな…。
いつものストラップ磨きではなく、チビッコが海岸で見付けてきた石を磨いて穴あけして、キーホルダーにする試みだったので時間を有しました。
この年頃の男子は気が早く競争が始まり丁寧さがない(笑)、力でどうにかしようとするのも昔の自分と重なります。

女子は力が劣るけど丁寧、丁度良い当てぐあいなのか早めに光沢が出ました。
石選びも良かったのかな〜、特に蛇紋岩はピカピカになりました。

研削なら男子、研磨なら女子、って感じなのかも?

女子を褒めると男子が張り合う、面白い現象です、でもこの頃から十分に競争すると良いです。
頑張って張り合って、自分自身の得手不得手を学んでいけば良いのでしょう。

穴あけは私一人で行うので大変、周りをチビッコが囲うので暑い、日出る命の血潮が熱すぎて燃えるかと思いました(笑)

予算の関係もありますが、やはり自分で見付けた石を磨いてカタチにする方が、今回の趣旨に合っていたようです。
男子はお母さんに、女子はお父さんに渡したいと言う子もいて可愛らしかったです。

石に二重カンを通しキーホルダーパーツを付けるのですが、これも私が行う予定でしたが、子どもたちに体験してもらうことを優先するため引率の方が手伝ってくれました。
事前に工具を用意しておけば良かった…、ここでも段取りの不備があり反省です。(二人に1個でも良いし)

「ランドセルに付けられるね」と話すと、そういった品は付けてはいけない学校があるようです。
お守りなら良いとのことだったので、これは「お守りの原点」だと伝えました。
大人を納得させるなら、石に「交通安全」とか掘れば体裁はとれるのでしょうね(笑)
道具(石器)を身に付けること(備えること)で、安心感を得ていたことなんて知らないのだろうなぁ…。(教員も勉強してほしい、暗記じゃなくて)

いろいろあって3時間くらいは行ったと思います。
私も疲れたけど、チビッコの集中力が持ったのは驚きでした。(途中、おやつを挟んだからかも)

課題の残る体験でしたが、次ぎに繋げられる経験でもあったので私もワークショップ(石好きの子たちを増やす活動)において成長したのだと思います。

最後にそれぞれから感想をもらい、それのどれもが「楽しかった」とのことだったので、子どもながらに気を使ってくれているのかもしれません。
石の研磨は大変なので、嫌になったとしても不思議ではなく、ちょっと辛い出来事があった際には「あの作業よりはマシ」って思って頑張ってほしいと伝えました(笑)

熱量は男子の方があったので、大人になった際にも興味を持っていてくれていると嬉しいです。(約1名、、また弟子候補ができました(笑))

引率の方々にも感謝します、有り難うございました!
2024年06月24日
今回は天照大御神「陽炎」の六作目を紹介します。

今まで陽炎に使用したヒスイとは異なり暗めの発色ですが、今の時期(梅雨)の陽炎を表現するのにピッタリな景色を宿しています。
太陽が陰る憂鬱な空の下でも確実に躍動へと向かう季節、その生命の熱気を表現してみました。


人気のある明るい発色ではありませんが、渋めの色と石質の良さが気品を感じさせます。
どこか古代を想わせる雰囲気を備え、縄文からの強い繋がりを感じさせてくれます。


テーマである「陽炎」の真価を発揮するのが透過光で、この姿を見れば命名の理由も分かると思います。(この季節に作った意味も理解できるでしょう)
蒸し暑さを感じさせながらも、涼やかな風も同時に感じさせる、そんな光景が広がります。



久々の神玉です、来年から本腰を入れて作っていく予定(巳年なので)でしたが、良い素材が手に入ったので創作意欲が湧きました!

神玉・生玉ともに手持ちが少なくなってきたので、予定を早めて少しずつ進めていきます。



今年は「コラボ」と「遊びとしてのイベント参加」に集中すると決めていますが、その最中にも原点回帰を感じさせることが多くありました。

先日も友人の付き合いでイベントに参加しましたが、そこで再び「あの少年」に出会いました。
第一声が「やっぱりいた!」だったので、どこかで情報を聞いて訪れてくれたのでしょう。
父親と一緒にヒスイを見に来たようで、息子くんの影響でお父さんもヒスイに興味を持ったようです。
やはり見所がある、これは大紅屋に呼んで弟子候補として育てなければなりません(笑)
いろんな名前の石も知っていて、友達にも更に詳しい子がいるらしいので、その子も一緒に連れて来てもらわなくてはなりません。(今年の目標です!)

私の経験上、この頃が一番純粋に楽しめると思っています。(そして一番楽しい年頃)
生物として自動的に成長していく「日出ずる命」の真っ直中、私の目には眩しく映ります!
かつてはそうで在った記憶は甦り、一緒になって楽しんでいると力が湧いてきます。

なにかしらの縁はあるのは間違いないので、慌てず急がず学びの機会を奪うことなく必要最小限(あるいは必用最大限)のことを教えたいと思います。
2024年06月14日
先日、友人の付き合いで「ちょっとしたイベント」に参加しました。

通常のイベントでヒスイを売ることは極めて困難、そこで活躍するのがガチャガチャです。(チビッコが回しまくってくれます(笑))
今回も大活躍、これしか需要が無いとまで言えます(笑)

中身は天然石の丸玉ビーズをストラップにしたアクセサリーで、ヒスイは入っていません。
それでも丸玉にするだけで大変な作業なので、500円の価値は十分だと言えます。(分からない人には通用しませんが…)

まるで客層が違うのでヒスイを全く知らない人たちが多かったですが、数人が糸魚川へヒスイ探しに来たことがあり、いろいろと話せて楽しかったです。
その中に特にヒスイ好きの少年(小学4年〜5年生かな?)がいて、自分のお小遣いを使ってヒスイの首飾りを購入して行きました!

なんて見所のある少年なのだろうか!
予算によりストラップを首飾りにしたのですが、値段よりも良いヒスイを使い無料で首飾りにしました。(嬉しかったので(笑))

「速くしないとお母さんに置いていかれる」と言って急いでいましたが、「置いていく親なんていない」と答えました。
これはお母さんに内緒でお小遣いを使ったので、それを知られたくなかったからの発言だったようです。
結果的に心配して母親が探しに来ましたが、息子のヒスイ愛に観念したようで怒ることはありませんでした。

私としては逆に褒めて欲しいです、あの年齢で不滅の存在にお金を使えるなんて素晴らしい!
あの子が爺さんになった頃にも残るでしょう、消耗品に使うより遙かに有意義な使い方です。(いざとなれば物々交換だって出来るし)

ちょくちょく家族で糸魚川へ遊びに来ているそうなので、また会えるでしょう。
幼い頃の自分とも重なるので、もっともっと楽しいことを教えたいと思います。(更に石(ヒスイ)が好きになるでしょう!)

こういった子が増えると嬉しいなぁ〜、増やしたいなぁ〜。


最後にイベント関係者の皆さん、お世話になりました!(朝の挨拶の際は緊張して噛みまくったのは恥ずかしかった(笑))
2024年05月23日
今回はオーダーを受けて制作した「ハートのピンキーリング」の紹介です。

以前に「親父さんの形見での加工」をオーダーした方の続きです。
加工したヒスイ素材は、私が「彩雲」として分類している白地に淡い翠が流れるタイプで、これからの季節にピッタリ(爽やか)な糸魚川のヒスイです。



普段作ったことのないハート型のルースでの依頼だったのでちょっと不安でしたが、いざ気合を入れて作ってみるとそんなに難しくはなかったです(笑)
小さく、可愛らしいく、そして色も残す、これらに気を付けてルースを作り、小指用の指輪(ピンキーリング)に仕上げてもらいました。(高見澤さんに)

これも「思い出をカタチにする」ってことの一つの体現、きっと色が無くても(白でも)関係無く身につけようとしたのでしょう。(その人にとっては「特別なヒスイ」なのだから)
こういった仕事が出来たのは満足、ヒスイの聖地で活動している甲斐があると言えます!

依頼人も喜んでくれたので良かった〜、まだカケラは残っているので作り放題です(笑)

人にはそれぞれに役目があるので、私は自分の役目を果たして行きます!
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | ... 42 次のページ»
  Powered by おちゃのこネット
ホームページ作成とショッピングカート付きネットショップ開業サービス