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2018年07月21日
今回は異玉シリーズの「千変の幼生」を紹介します。

「海岸や姫川河口で拾い上げたヒスイ転石のみで制作する」を、ルールとして制作を始めた異玉(千変万化)の五作目となります。
創作の原点に想いを馳せて「千の可能性を宿す幼生」に仕上げしました。




前回に仕上げた千変の幼生と同じ母石から制作していて、淡い翠と流れる雲を想わせる模様が魅力的なヒスイ「彩雲」を磨き上げました。
なるべくヒビ(非なる美)を避けて、どうにか二つのプレートを切り出した最後の作品となります。(前回が一作目で、今回が二作目)





光に透かすと柔らかな生命色に膨張し、古代の営みを強く感じさせてくれます。
「悠久の時を経て我が手に納まり、その意志と技術をもって新たなカタチを得る」、そんな作品を作って行こうと思っています。





こちらが素材となったヒスイ(ヒルコ神)です。(上のヒスイです)
2月に姫川河口で出逢ったヒスイ転石で、最初からプレートを切り出しやすい姿をしていました。(創ってくれと言わんばかりの姿でした)


まだまだ加工が可能なヒスイ転石がありますので、大切に加工して美しい作品に仕上げたいと思います。

万化の蛹も売れて良かった!、あの良さが解る人と出逢えたのも作り手として幸せな事です。
やはり相対で説明すると解りやいようで、運良く品出しの際に紹介できました。
これも縁なのでしょう、ヒスイ好きのお客さんだったので楽しい話ができました。(更に美的センスを持ち合わせていたので、話の通りが良く作品から多くの情報を得て理解してくれました)

作家が創る作品をどれだけの人が理解できるだろうか…。
きっと蔓延している塵芥とは別次元の美しさ(豊かさ)を表現していく必用があるのでしょう。

まぁ、解る人だけを相手に創作して行けば良いのですけどね(笑)



ちなみに、こちらは海岸転石を編み袋に入れた首飾りです。


地元の編み物が得意な方に作ってもらいコラボしました。
丁度良いサイズと錬磨された転石は押上の海岸にしか在らず、その中でも吟味しなくては納まりません。

面白い模様(ヒスイの場合は煌めく翡翠輝石を含む)・丸みのある楕円(雫)の姿・細かく自然研磨された肌、それらが揃って初めて首飾りとなります。(試作としてネフライトの1個は磨きをかけてあります)

転石の交換も可能なので、自身が見付けた丁度良い海岸転石を納めて楽しむ事もできます。
糸魚川での旅の思い出の「一つのカタチ」となれば幸いです。
2018年07月15日
7月に入り夏の暑さは本領を発揮し、クーラー無しでは寝られない日が続いています。
家の中でも外でも熱中症には気を付けて、待ちに待った夏を満喫したいと思います。

それでは7月上旬の探石記録を書きます。

気持ちの良い青空の中、夏らしい密度の濃い雲(入道雲)が広がっていました。(7/9)
例年に比べると水量が少なく、濁った水は流れていますが海岸を破壊する程の勢いはありません。
草木が躍動の季節を向かえて青々と育ち、姫川河口は生命色に染まっています。




厳しい暑さに耐えながら石英1個、ロディン岩3個、ヒスイ転石1個を拾いました。
石英は見本用で「よく間違える石」として活用しようかと思います(笑)
ロディン岩は1個が紫(ざくろ石の成分)タイプで、2個が黄緑タイプです。
ヒスイ転石は翡翠輝石が輝く白ヒスイで、石質もしっかりしています。(河口なので練度・錬磨が低い姿をしています)



海に濁った水が流れ込んでいるので波打ち際での探石は困難でしたが、ヒスイが拾えたのはラッキーでした。


次は押上の海岸へ行きました。
空に多くの雲がありますが、その割には太陽が隠れません(笑)
浜には数人が訪れていて、夏の海を楽しんでいるようでした。





こちらも海水が濁り底が見通せません…。
波自体は強くなかったので、膨張する光を頼りに歩きました。




しばらく歩くと打ち上がったヒスイ転石を発見。
形状からしても波を受けやすいボード形で、紫が入るタイプのヒスイでした。
魅力は何と言っても練度・錬磨の高さで、既に光沢が見られるほど自然研磨に仕上げられています。(このタイプの紫が入るヒスイは、特に肌が艶やかになります)



これで2個目、今回も良い出逢いがありました。(これ以上は熱中症になりかねないので探石を終え帰りました)



話は変わり先日、地元(糸魚川)のチビッコ(小学生低学年)たちが物産センターを見学に来ました。(二人一組で手を繋いで歩く姿が可愛かった)
丁度、品を出していた事もありヒスイの説明を先生から求められましたが、チビッコに解るように説明する事の難しさを感じました…。
よく考えれば「ヒスイの純粋な色は白で…」と話を続ければ良かったのですが、「展示の見栄えで頭が一杯」と言う事や「午前中から暑くて頭が停滞していた」って事もあり、上手く対応できませんでした。
こういう事は慣れもあるので、普段から説明の機会がないチビッコの対応はとても難しいです。(一緒に遊ぶ事は簡単なのに(笑))

しかし思い返せば私が幼い頃にも工場見学などがありましたが、その際の説明の内容など全く憶えていませんね(笑)
やはり子どもには体験させる事が最も有効なのだと、今回の件で改めて感じました。

結局、上手く説明できていたとしても「上手くできた」と自己満足するだけで、チビッコの記憶にはカケラも残らない事実は変わらないのでしょう…。
2018年07月11日
今回はレザーブレスとコラボした「円環のレザーブレス」を紹介します。

まずは青銅色のヒスイリングを合わせたブレスです。
ヒスイは「青海」と分類ているタイプで、透明度はありませんが深い碧と強い光沢が魅力的です。
淡い青銅色の地に碧が揺らめく景色は海原を想わせ、母なる海を強く感じさせます。





ちなみに、リバーシブルで使えるよう加工していて、裏面の波打つ姿は日本海の荒波を想わせます。(灰色ヒスイは荒れる日本海の空を映します)




次は淡青のヒスイリングを合わせたブレスです。
ヒスイは「蒼青」と分類ているタイプで、透明度が高く所々に入る濃い青が魅力的です。
雨上がりの空を想わせる清涼感を宿し、美しい白の模様が雨粒、あるいは雲を感じさせます。(瑞々しい姿が特徴のヒスイです)





こちらも脱着が可能ですが、裏側はフラットにしていてシンプルな仕上がりとなります。
首飾りとしても活用できるので、その日のスタイルに合わせて下さい。
どちらも脱着が容易な仕様なので、気軽に身に付けられるかと思います。


一度目のコラボはヒスイのルースを合わせたブレスでしたが、二度目のコラボはヒスイのリングをレザーブレスに合わせました。
しかも脱着可能の仕様とし、リング単体とレザーブレス単体の活用の幅も広げてみました。(私なりに)
交換用のヒスイリングの購入は「店頭でのみ得られる選択権」とし、糸魚川に来て楽しんで貰えたらと思います。(まだ数は少ないですが、首飾りとして並べます)




一応、糸魚川ヒスイとして通常レベルを活用して行きますが、レザーブレスと合わせての販売では通常より上のヒスイを使っています。
通常レベルのヒスイはギミック(脱着可能)を楽しむ為の幅であり、遊び心からの発想だと認識して楽しんで頂きたいと思っています。(私個人の楽しみ方を共有できたらと思います)

私の個人的なカケラですが、それが共有され「それぞれのカケラ」となる事を願っています。
2018年07月05日
梅雨と言えるよな雨はあまり降らず、暑く乾燥した日が続いています。
暑さでバテて、冷房で喉を荒らしてしまい、思うように活動ができなくなっていますが、これから体調を整えて、夏本番に向けて周到な用意をしたいと思います。

7月に入りましたが、6月下旬の探石記録を書きます。

この日は朝から曇っていましたが、押上の海岸を訪れる人たちが見られました。(6/23)
釣りを楽しむ人、石拾いを楽しむ人、それぞれが海を楽しんでいました。
波は小さかったですが小砂利だらけで、自然光も乏しいので探しづらい環境でした。





しばらく歩いていると、海中に僅かに膨張する光を感じました。
直視すると黄色みがかった石が朧気に見え、可能性を信じて手にとってみました。
自然光が乏しすぎて曹長石との区別が難しい…、同時に見付けたオンファス輝石も艶やかさを感じません。




とりあえず手に持ちながら歩いていると、やっと太陽が顔を出しました。
すかさず光に照らして確認すると、表面に多くの翡翠輝石が見られ、これによりヒスイの海岸転石だと確信しました。(一番上のは新たに拾った蛇紋岩です(笑))


オンファス輝石にも光沢が見られ安心、でも通常の押上での転石に比べると錬磨が少し粗く感じます。(それでも標準よりは良い)

ヒスイ転石にしても練度は素晴らしいですが、錬磨は「らしくない」って感じ…。
しかし、先日の海草(めかぶ・わかめ)が大量に打ち上げられていた事などを考えると、大荒れ時の自然研磨によって表面の艶が多少落ちたのでしょう。

このサイズのヒスイ転石が押上で拾えるのも稀(海岸で拾えるヒスイ転石として稀)なので、やはり海が荒れた事に原因があるのだと思います。
以前に拾い上げた(と言うか浜から掘り出した)紫ヒスイの錬磨は最高でしたが、石質の違い(基本的にヒスイ輝石が見えないタイプは光沢が出やすい)や、早めに浜に打ち上がって埋まった事も影響しているのだと思われます。

なかなか歴史を感じさせる姿のヒスイですが、中はどうなっているのだろうか…。
練度は良いので表面の茶色が無ければ、間違いなく標石(標本になる石)となったでしょう。
このままが良いのか、加工した方が良いのか、悩む素材です。

なんであれ良い出逢いがあって良かったです。



え〜、話は変わり、小瓶ケースと飾石用の敷物(座布団など)を作ってもらいました!
最近知り合った編み物を得意とする方の協力を得て、「小さな飾り方」を重視してみました。(こういった品の制作は、地元の人とのコラボじゃないと採算が合わない…)


研磨済みであれ、未研磨であれ、そのまま置いても「変化が無い」といった事もあるので、見せ方にバリエーションを持たせられるアイテムとなればと思います。

小瓶は中身が見えづらくなりましたが、「しっかり見るには中身を出す」って事が普通なので、「持ち歩き易さ」と「頑丈さ」を備えた仕様にしてもらいました。
小瓶を外して海岸転石(サイズの合う)を入れる事も可能なので、用途は広がるかと思います。(楕円型の転石なら手のツボ押しにも使えるかと(笑))

少しずつですが、こういったコラボも進めたいと思います。

ヒスイのリングを合わせた「円環のレザーブレス」の準備も出来てきたので、次回には紹介したいと思います。
2018年06月29日
今回は異玉シリーズの「万化の蛹」を紹介します。

こちらも千変の幼生と同じく「海岸や姫川河口で拾い上げたヒスイ転石のみで制作する」を、ルールとして進める作品です。
その時(羽化)を堪え忍びながら備える「万の未来を紡ぐ蛹」を表現しています。
シリーズとしては一作目となり、初心と向き合う事で具現化できました。




全体に独特の叢雲模様を映し、斜めに走る黒のラインを活かして制作しました。
スタイルとしては二つの孔をあけるのですが、今回は黒のラインを際立たせる為、一つだけの穿孔にしています。(特に中央の模様が面白いし)
美しい光沢も出せて満足、遊び心の解る人に持ってもらえたらと思います。






こちらもヒスイの楕円玉と革紐を合わせ、首飾りとして身に付けられます。(お好みの付け方で楽しんで下さい)




ちなみに加工に使用した転石は、今年の3月に出逢ったヒスイです。(上のヒスイ転石)
ヒビは少なく模様が豊富だったので、鮮やかな色が無くても美しさを表現できると判断して加工しました。
このヒルコ神を「人の文化」で、カタチに出来た事を感謝します。



千の可能性を求め、万の未来を紡ぐ、それが異化(意化として原始・意識を表す)をテーマとする異玉「千変万化」の本質です。

過去を担う作品でありながらも未来へ進む、これは私が求める先人(創り出した者)の理想だったと考えます。(よって私が制作する全ての作品は未来に繋がります)

求める未来を魂の器に宿し、それぞれが成長できる未来を願っています。
2018年06月23日
空が曇る事が多くなりましたが、雨が降り続く事はなく水害の心配もないようです。
しかし急激に気温が下がったり上がったりするので、気温の変化に適応するのは疲れます。
特に暑い日は熱中症に気を付けて、夏の糸魚川を楽しみましょう。

それでは、6月中旬の探石記録をまとめて書きます。

この日は空に薄い雲が広がっていましたが、気温が高く夏らしい日和でした。(6/17)
姫川本流は多くの水が流れていますが、少し逸れた支流は水が少なく歩きやすい状態となっていました。(石に張り付いた藻が滑るので気を付けて下さい(笑))





しばらく歩いていると何やら膨張する光を発見、手に取るとそれは美しいヒスイでした!
姿からして川(イザナギ)からの贈り物、川擦れした肌にはヒスイ輝石が輝きます。




水に濡らすとこんな感じ、「かさついた肌に潤いを」ってところでしょうか(笑)
濃緑部分は透明度が高く光を透し、角閃石からの影響を受けているような感じです。(表面の一部に角閃石が見られるし)
白地にも淡い翠が浮かび、磨き上げれば更に美しくなるでしょう。




とりあえず今のところは、このままで保管し活用法を吟味したいと思います。



次は押上の海岸での探石。(6/19)
この日も良く晴れて、海岸には海辺を楽しむ人たちが見られました。
水平線が霞み海と一体に見えるのも不思議な景色で、見ているだけでも癒されます。





波は小さいですが速めで見づらく、小砂利が浜を覆い良い状態ではありませんでした。
こういった状態でも運が良ければ拾えるので、後は運に任せます(笑)




一通り歩きロディン岩1個、オンファス?1個、ネフライト1個を拾いました。(残念ながらヒスイとは出逢えず…)


オンファスと思われる石は質感・重量・光沢からして泥岩ではないと思われますが、たまに良質の泥岩が同じ様な姿になるので確実性がありません。
ざくろ石の成分を含む鉱物にも似ているので、機械分析が必用なのかもしれません。

ちなみに運に任せた結果、大量の海草(めかぶ・わかめ)が打ち上げられていて、別の意味で収穫がありました(笑)
そろそろ硬くなりアクも強くなってきますが、下処理を丁寧にすると美味しく頂けます。(これも人間の知恵です)

なんであれ、今回も自然を楽しむ事ができました。
また天気の良い日に、海や川を楽しもうと思います。
2018年06月17日
今回は、知人から依頼を受けた「奴奈川の勾玉」を紹介します。

以前に「奴奈川の円環」を制作したヒスイ転石で、勾玉を制作しました。
茶色に染まる石目の間を切断し、なるべく安定したプレートを切り出しました。
お世話になった職場の先輩に送るとの事で、自身が出逢ったヒスイ転石での制作を依頼されました。




多少の石目(茶色)が混ざりましたが、それが良い風合いとなりました。
まるで古代遺跡から出土した勾玉のような色合いで、懐かしさすら感じます。(秘めたる美として活用できたかと思います)
透明度は高く、光に透かすと柔らかな淡翠に輝きます。(まさに玉(ぎょく)って感じ)




派手さはありませんが燻銀のような魅力を放ち、古代に想いを馳せる品となりました。
退職される先輩への贈り物として、第二の人生のお守りとなれば幸いです。

久々に知人とも話せて良かった、お互い移住した者同士なので、今後もヒスイを通じた楽しみを共有したいと思います。



話は変わり、ここで以前にも紹介したレザーブレスの進展を紹介をします。
今度はボタンの色を変えて制作してもらいました。(それだけで雰囲気も変わります)


このブレスにヒスイのリングを合わせれば完成!、既に6個のリングを制作したので近々出品したいと思っています。
レザーブレスを選べて、ヒスイのリングも選べる、そういう遊び心を大切にしたコラボ作品となります。(私なりに大切にしました(笑))

しかしヒスイのリングを作るのも大変…、ある程度の数と種類(ヒスイの種類)を揃えないと選ぶ楽しさが半減しますね…。
また、あくまでも「通常の糸魚川ヒスイの楽しみ方」なので、発色が際立つヒスイは使ってません。(今のところは)

まぁ、リング自体は私単体で作れるので、オーダーを受けて発色の良いリングを作る事も可能ですね(笑)
このブレスの活用の幅は広いので、受け入れられたのなら楽しい未来を示せるかと思っています。(やや男性向きなのが不安ですが…、でも女性にも似合う人はいるでしょう!)

他にも最近知り合った人とのコラボも進めていますので、それなりにカタチになったら紹介したいと思います。
2018年06月12日
梅雨に入りましたが、今のところ大雨になる事もなく水害の心配もありません。
早めに山の雪解けが始まったので、一気に増水する危険も低いのかもしれません。
それでも雨が降り続けると姫川は大荒れしますので、気を付けて遊びたいと思います。

それでは、6月上旬の探石記録を書きます。

この日は気温が高く、山々が霞んで見えました。(6/7)
どんどん成長を続ける草木が生い茂り、少しずつ夏の風景が完成されていきます。




流れる川の水量は少なく探しやすかったですが、藻が石たちの表面を覆い識別に苦労する状態でした。(表面が粗い石ほど藻が付くので、石と玉との区別は付きやすい)
滑りやすくなった川を歩きながら浜辺に向かうと、綺麗なロディン岩と美しい紫ヒスイに出逢いました。(探し初めて1分ほどで見付けました(笑))


紫色は薄いですが地が乳白色に近い白だったので、その淡さも美として際立っています。(灰色の地の場合は、渋さが際立ち違った魅力を宿します)
練度(姿形)は浅いですが、錬磨(自然研磨)は青海海岸レベル(標準)と言ったところです。(転石としての付加価値は低め)

丁度、プレートのような状態になっているので、異玉の制作に活用できそうです(笑)
ロディン岩はサンプルとして活用し、ヒスイと見比べられるようにしたいと思います。

近頃はヒスイと出逢える確立が上がり好調、ヒスイとの絆がより深まったような感じがします。(それは錯覚なのだろうか…?)
幸いに人の縁も深まってきたので、「私が目指す未来は間違っていないのだ」と勇気づけられます。(支えて頂き感謝します!)

とにかく自分が出来る事を頑張ろうと思います。
2018年06月06日
今回は異玉シリーズの「千変の幼生」を紹介します。

「海岸や姫川河口で拾い上げたヒスイ転石のみで制作する」を、ルールとして制作を始めた異玉の三作目となります。
創作の原点に想いを馳せて「千の可能性を宿す幼生」に仕上げしました。




致命的なヒビ(非なる美)を避けながらも魅力的な模様(秘めたる美)を残し、うっすらと浮かぶ淡翠を大切に活かして加工しました。
ヒビを多く含んだ転石だったので配置に苦労しましたが、元の白地が美しかった事もあり艶やかに仕上がりました。(彩雲と呼んでいるタイプのヒスイです)






光に透かすと柔らかな生命色に包まれ、遥か古代を想わせてくれます。
悠久の時を海や川で漂い、今ようやく姿を得て人との縁を紡いで行く…、そんな理想から誕生した作品です。(そう成ると願っています)



押上の海岸をメインで歩いていた時は「転石での制作に限定するのは困難」と考えていましたが、範囲を広げ姫川河口を探した事により、体現できるようになりました。

この「練度も錬磨も乏しいヒルコ神」を美しく生まれ変わらせる方法は、自然だけでは無く、古代人だけでも無く、「現代の人の手でも可能なのだ」と言う事を実感しました。(既に縄文人が立証している美の文化です)

遊び心を忘れる事なく自由な発想を養い、かつて多くの人が宿していたであろう「心の豊かさ(創作力)」を、神の石で具現化して行くのが私の生きる証なのだと感じています。

今後も自分のルール(と言うか原理であり原則)を忠実に守り、糸魚川ヒスイを扱う者として、美しさを未来に表現できたらと思います。


ちなみに深緑の革紐とヒスイの楕円玉を合わせ、首飾りとして身に付けられます。(編み紐にも合わせられますので、お好みの装飾品にして楽しめます)


可能性を胸に抱き、それぞれが求める未来へ進みましょう!
2018年05月31日
快晴が続きましたが吹き抜ける風は冷たさを感じさせ、。そこに初夏の香りも漂います。
いよいよ夏が来るのだと思うと嬉しくなり、遊ぶ事で頭が一杯になります(笑)
その前にやるべき事はやらなくては…、自分なりに行動して確証を得たいと思います。

それでは、5月最後の探石記録をまとめて書きます。

この日は晴れていましたが、もの凄く風が吹き荒れていました。(5/25)
押上の海岸ではよくある光景ですが、久々に体験したので新鮮でした(笑)





波打ち際もこんな感じ…、ほぼ確認できませんし、見付けても2秒で消えて無くなります(笑)
こういう環境の場合は、波打ち際の一歩手前(海水で濡れている部分)を探すのが得策、小さな転石が打ち上がっているので意外な出逢いがあります。(運次第ですが…)





吹きすさぶ強風の中、長いまつげを抜きたくなる衝動を抑え(笑)、一通り浜辺を歩きました。


そうして見付けたのが、上からヒスイ転石1個、右のネフライト2個、左の玉髄1個、下の5個はシーグラスです。
この状況でヒスイが拾えたのはラッキーでした、同じくらいのサイズのネフライトも透明度が高いタイプなので保管したいと思います。
玉髄は透明度が劣りますが、面白い模様なので磨いてみようかと思います。
シーグラスは前から集めているだけなので、活用できる人が現れたら使って貰おうかと思っています(笑)

凧のように飛ばされそうになりながら歩きましたが、なかなか楽しめました。
強風を受け続ける事での「独特の疲労」を体験し、こういった事でも人間は消耗するのだと改めて理解しました(笑)

今度は凪いだ時に浜辺を楽しみたいと思います。



そして数日後の姫川河口での探石。(5/27)
この日も良く晴れていて、気持ちの良い気候でした。
山の雪は殆ど見られず、河川敷の草木が生い茂ってきた事が解るかと思います。




浜辺近くではヒルガオが咲き乱れ、訪れた者を癒してくれます。
こんな発色の紫ヒスイと出逢いたいと思うのは、私だけではないでしょう(笑)




ヒルガオとヒバリの鳴き声に癒されながら歩いていると、膨張する光を発見!
手にすると、それは白地に翠と緑が交ざり合うヒスイ転石でした。



芽吹と万葉の中間と言ったタイプで、新緑〜深緑へと移り変わる今の季節にはピッタリのヒスイです。
白地もしっかりしていて良質、平べったいので「川の流れ」や「海からの波」に強く影響を受けたのだと思われます。(河口にしては練度と錬磨が良い方です)

なかなか良い出逢いがありました、これはイザナギ(川)からの贈り物だと思い感謝したいと思います。

来月も良い出逢いがある事を期待します。(石でも人でも良い)
2018年05月28日
先週の26日(土)に「手づくり作家、クリエイター交流会」があり私も参加してみました。(交流したかったので(笑))

糸魚川で「ものづくり」をしている人がどれだけいるのか、どのような人なのか、ともても興味があり、まずは知ろうと思い参加した次第です。
8人ほど(運営側の人を入れると15人〜16人程度)が集まり、運営目的の説明を受け、それぞれが自己紹介をして挨拶しました。

自己紹介などは久々の事なので、変な緊張をしている自分が面白く、伝えた言葉も殆ど憶えていません(笑)
こういう事にも慣れなくてはなぁ…、と反省しながらも新たな出逢いを求め自由時間では積極的に話をしてみました。(対人恐怖症にならない為のリハビリも兼ねて(笑))

女性が多かったので個人的に話しやすく、作っている品を昇華させればコラボも可能だと感じました。
一方、年上の男性との会話では警戒心もあるのか、なかなか難しい印象を受けました。
思い返せば30代での私も「自身で身を立てる事」に向かい、組みする事を避けて進んでいたので、そういった想いが全ての男にはあるのかもしれません。(相性も関係するのでしょうけど…)

たまたま私は「それが30代だった」って事で、その孤独と向き合った期間があったので作品領域も成長したのでしょう。(今現在でも作品領域は孤高ですけど(笑))
まぁ、孤独と言ってもお客さんに支えられてきているのだから、私は幸せ者なのだと思っています。(運と縁に守られている感じ、両親が元気なのも助かります)

きっと「孤独の底」を知っている者からすれば、贅沢な悩みなのでしょうね…。

ともあれ40代に入り、今までとは違ったカタチを探るチャンスを与えられているので、自分が納得する結果を導き出そうと思っています。

ただ、私はちょっと急ぎすぎる傾向が強く周りのペースを乱す恐れもあるので、そこは気を付けて行かなければなりません。
私は「やるからには結果を出し、その結果が出る事で成長を認識できるタイプ」なので、それを強要しない事が必須になりそうです。

自営としての考えを先行させると重い話になるので、まずは気楽に話せるよう心がけたいと思います。(ちなみに、フェルエッグの渡辺さんも参加していたので、深い話も出来て良かったです)

開催した会場は「共場 ITOIGAWA コモンズ」と言う所で、新たにリノベーションして「人々が集う(賑わう)場所」を目指すそうです。
改装途中ですが雰囲気は良く、すごく広いのでいろいろな事をチャレンジできる場と成れば面白そうです。(糸魚川駅から若干距離があるのが勿体ない感じです)

将来的にクリエイターが集うサロンのような場所になると、私的には嬉しいのですが長い道程となるでしょう。(集まる人材自体が少ないので…)
でも短い道程だと面白くないので、期待しながらも協力できたらと思います(笑)

糸魚川(市内)でのコラボのカタチを(魅力を形作るカケラの一つとして)魅せて行けたなら、「私の求める強さ」も見えてくるような気がします。

相変わらず自分優先ですが、それにより利益を共有できるシステムを創れば、結果的に関わった人たちは楽しくなるかと思います。
2018年05月25日
真夏のような気温も冷たい雨が続いた為、季節相応の肌寒さが戻りました。
しかし空が晴れ渡ると再び夏の日差しとなるので、一足早く梅雨が訪れているかのようです。

個人的に夏が長いのは大歓迎ですが、春を楽しむ期間が短いのは残念、どうせなら冬が短くなって欲しいと思うのは私だけではないでしょう(笑)

それでは、5月後半の探石記録を書きます。

晴れたので押上の海岸を歩きました。(5/21)
空は薄い雲が広がっていましたが、気温も高く気持ちの良い環境でした。





波は強くて速い状態で見づらかったですが、海水に透明度があったので石たちの動きを確認できました。
川からの濁った水が入り込むと探すのが格段に難しくなるので、それに比べたら波の強さは苦になりません。
この誰もいないプライベートビーチと化した浜辺を楽しむのも、石探の醍醐味です(笑)




一通り歩いて上からオンファス輝石2個、右のネフライト2個、左下のロディン岩2個、下のヒスイ転石6個、その下のシーグラス2個(ビー玉含む)を拾いました。


オンファスは既に光沢があって良質、ネフライトはツルッとしていて傷が無い、ロディン岩はヒスイと似た姿なので見分けのサンプルに活用、ヒスイ転石は5個に翡翠輝石のキラキラが見られて美しく1個はオンファス系なので光沢があります。
シーグラスはいつも拾っている発色のガラスですが、ビー玉だったのも拾いました(笑)

とりあえず持ち帰り家で吟味して、海へ返す石を選定したいと思います。
探石は「拾い続けると増え続ける」と言う道理があるので、所有する数を決めて楽しみたいと思います。

ちなみに、この日は海岸左端の浜辺に大量の海草(めかぶ)が打ち上げられており、終盤は海草(めかぶ)採りに夢中になりました(笑)



話は変わり、ここで試作品の紹介です。
以前からレザークラフトの青年と進めていた、ヒスイのリングを合わせるレザーブレスがカタチになりました!
「脱着可能として楽しめるブレスレット」を目的として、簡単な設計図を作ってレザーブレス制作をお願いしました。(設計図とヒスイのリングは私が作りました)



見た目では分かりませんが、ステッチしている内部に工夫をしていて、手首面にボタンの金属が出ないように工夫しています。

ヒスイのリングが外れるので様々な発色(模様)のリングを付け替えでき、外したヒスイのリングは首飾りとしても使えます。(革紐を付るだけで)
発色と模様が乏しいヒスイには表面に凹凸を付けて、見た目の変化や指先での感触を楽しめるようにしてみました。(試作したら良い感じです)
表面と裏面の加工を変え、リバーシブルで使えるよにしても良いでしょう。

この仕様はヒスイのリングだけではなく、寸法を同じくした金属・木材・ガラスなどのパーツを付けても面白いブレスになるかと思っています。
この仕様により他の作り手とのコラボの可能性も広がるので、上手く活用できたらと考えています。(レザークラフトの青年に感謝です!)

この試作を微調整をして、6月中には販売できるようにしたいと思います。(既に微調整する必用のない程にレザーブレス単体は仕上がっていますが(笑))


とりあえず、ボタンの色や模様のバリエーションを増やしたいと思います。
2018年05月19日
急激な気温の上昇により海岸では、真夏のように石たちが熱せられています(笑)
うだるような暑さの中、いつものように探石を楽しみました。

それでは、5月前半の探石記録をまとめて書きます。

まずは姫川河口での探石。(5/11)
雲の多い空でしたが気温は高く、雪解け水が大量に流れていました。
濁ってはいますが茶色に染まってはおらず、川底の石を見る事もできました。





そこで発見したのは小さなロディン岩、石質が良いので河口では珍しく錬磨が良いです。
ヒスイのような発色をしていますが黄緑色が強く、明らかに異なる石だと分かります。
これはこれで見本となりますので、活用したいと思います。



この日の河口はこれでお終い…、特に面白い出逢いはありませんでしたが、ヒバリの鳴き声を聞きながらの探石は心地よかったです。



次ぎは押上の海岸での探石。(5/16)
この日は非常に暑く、水蒸気で空と海とが霞んで一体になっていました。
まるで夏の景色(笑)、この境界線が消えている不思議な景色の中、魅力的な石たちを求めて歩きました。(釣り人も海を楽しんでいましたが、釣果は最悪のようでした)





とても海は穏やかで、波打ち際はチャパチャパと動いている程度でした。
歩きやすく見やすい環境ですが、石の動きがないので良い出逢いは期待できません。




固執せず気晴らしとして一通り歩いてみたら、思っていたより良い出逢いがありました!
上のオンファス輝石1個、左の滅紫はロディン岩(ザクロ石の成分が混ざった)2個、右の3個はヒスイ転石です。


ロディン岩(ザクロ石の成分が混ざった)は下の方が発色が良いですが、どちらもオンファスに匹敵する光沢を備えています。(石質が抜群に良い証拠です)

ヒスイ転石は上から「白翠・灰緑・白緑」と言った感じで、白翠が一番良質です。
もっと白翠部分が多ければ、立派な標石(標本となる石)となった事でしょう。(それでも美しいので、見本として活用できます)
夜間での蛍光塗料のように光を膨張させる姿は、「何かしらのメッセージを放っているのだろうか?」と感じてしまいます。(気付く人と、気付かない人がいるのも不思議)

後はネフライト3個を拾いました。
なかなか良質、特に活用する予定はないのですが「石と玉とを分かつ基準」として、必用なサンプルとなるでしょう。


ちなみに初心者が分ける基準として「乾いても艶のある石は玉となる存在」と、思っていて良いかと思います。

それでも石にも石の魅力があるので、それぞれの良さを見出すと面白いと思います。(そもそもに玉も石なんだし(笑))
2018年05月09日
今回はコラボ作品でもある、革紐のブレスレットの紹介をします。

美しい白ヒスイと緑青色のオンファスで楕円玉を制作し、革紐と合わせてブレスにしました。
合わせている革紐はシリーズを通して良質な革を用い、丁寧に側面(切断面)をワックスで磨いてあります。(コラボしているレザークラフトの青年が仕上げています)







こちらは淡青ヒスイと緑青色のオンファスで楕円玉を制作し、革紐と合わせてあります。
革紐には模様を打ち込んでいて、楕円玉の発色や景色と合わせて楽しめると思います。(牙デザインのブレスにも使っている革紐です)






どちらも身に付け方や外し方にコツがありますが、慣れると簡単に脱着できます。(輪ゴムを使うと、より簡単に装着できます)
手首周りが約17cm〜18cmの人に合わせていますので、丁度良い方が身に付けて下さい。(数日必用ですが、サイズ直しも可能です)

楕円玉は玉髄・薬石・軟玉・ロディン岩(ザクロ石を含むタイプ)でも作れるので、幅を広げると面白い品になるでしょう。
ただ「割に合うのか?」と言うのが問題になるので、楽しみながら進めたいと思います(笑)


それにしてもコラボ作品が売れると、私と青年の二人が嬉しいので「一石二鳥」です。
糸魚川で協力できる作り手を探しながらも、市外であっても同じカケラを持った人とコラボして表現の開拓を進めたいと思います。
内と外とでは協力する形態が若干異なるので、それを分けながら想い描く未来に向かうのが最良だと考えています。


話は変わりますが連休中に高浪の池に行ってきました。
今年は雪解けが早く、残雪も僅かしか見られませんでした。(良く晴れた日で気持が良かったです)


そう言えば「高浪の池の愛称」を募集しているので、好きな人は考えてみるのも面白いでしょう。
2018年05月03日
5月となり本格的に自然が目覚めてきました。
連日の夏日により雪解けが進み、渓谷の春は最盛期を向かえています。
祝福された季節の中、自然災害には十分に気を付けて連休を楽しみましょう!

それでは、4月後半の探石記録をまとめて書きます。(5月に入りましたが、4月の記録を書きます)

空は晴れ、海は凪ぎ、とても気持の良い環境の押上海岸を歩きました。(4/19)
浜辺には数人が遊びに来ていて、それぞれに思い出を作っていました。





非常に穏やかな海となっていて、波打ち際は「まるで湖水」って感じでした。
探しやすい反面、石が動かず、早い者勝ちするような環境ではありました。(だからと言って、早朝から探しても見付かるかは運次第です(笑))




川からの濁った水が混ざり普段のスッキリとした透明度はありませんでしたが、半透明の海水の中からネフライト2個、ロディン岩(ザクロ石の成分含む)1個、ヒスイ転石1個を見付けました。


ネフライトは大きい方が良質で、ロディン岩(ザクロ石の成分含む)は既に光沢が見られます。(オンファス輝石のようなツルツルの質感です)
ヒスイは小さめですが質が良く、練度と錬磨も良いのでそのまま保管します。

午後から来ても拾えたのでラッキーでした。
どの石も滑らかなので、綺麗な石は特に美しさが際立ちます。(見本として最適)



数日後、また押上の海岸へ行きました。(4/22)
この間よりも更に気温が上がり快晴、県外から多くの人が訪れていました。





相変わらず海は湖のようで、全く浜が変わる気配がありません。
あまり期待はできませんでしたが、気晴らしとして散歩するには最高でした(笑)




一通り歩いて見付けたのは、ロディン岩(ザクロ石の成分含む)2個、玉髄1個、オンファス輝石1個、白ヒスイ1個、シーグラス2個です。


オンファス輝石と玉髄は石質がいまいち、白ヒスイは純度が低く錬磨も荒いです…。
シーグラスは透明の方はビー玉だったのでしょう(笑)
前回より石質が劣りますが、珍しいロディン岩(ザクロ石の成分含む)を2個拾えたのは良かったです。(もっと色が濃ければ嬉しかったのですが…)


糸魚川の海岸はヒスイだけでなく、綺麗で面白い石たちとの出逢いもあるので楽しみ方が広がります。(慣れてくると「より美しい同系の鉱物」を探し求めるようになります(笑))

その思い出を「カタチにする大切さ」も共有できたなら、作り手として嬉しく思います。
2018年04月27日
今回は天照大御神「咲輝」の六作目を紹介します。

今まで加工してきたタイプとは違い、高めの透明度を示す紫ヒスイを用いました。
小滝系の透明感がある紫ヒスイとも違いますので、青海系の紫ヒスイなのだと思います。(上流で繋がっているので、どちらからも産出するのでしょうけど…)
背景には咲いた途端に冷たい雨にさらされた桜をイメージし、それらを美しく照らし見守った「開花の陽光」を表現しました。




特徴は共通していてチタン石が入っていますが、紫の発色が若干違います。
通常よりも光沢が出しやすく、美しく仕上げる事ができました。
灰色に見える地は淡い紫色に染まっていて、特に白色の光源で際立ちます。
暁の空、または黄昏の空のような景色も見られ、朝夕と生命の目覚を促しているようです。







光に透かすと僅かですが、幻想的に輝きます。(強い光源なら全体が透けます)
青紫に膨張して輝く姿は、春の訪れを告げるイヌノフグリや夏を彩るアジサイを想わせます。




前回の月読を先行させて遅くなりましたが、これから開花する花々には間に合いました。
作品自体の仕上げを終えても、撮影や文章が間に合わない場合が多いので苦労します(笑)

販売を優先するのなら必要性が低いですが、未来に残す事を目的とすると必要不可欠になります。(要は「現在の理解者と未来に向けている」って事です)

とにかく、納得のいく仕上がりになり満足です。



ちなみに、以前に姫川河口で親父が見付けた紫ヒスイを磨きました。(かなり前に)
角張っている全ての面(底辺の皮は残しています)を研磨したところ、全面から紫が出ました!
飾石にピッタリなので、ケースに飾って楽しんでいます(笑)



今回の天照(咲輝)に似ているヒスイですが、こちらは小滝系なのでしょう。
チタン石は見られませんが発色は似ていて、透明度も同じくらいです。(高め)
タイプ的には同系に分類しても良いと思うのですが、もっとデータが欲しいところです。

細かく分け過ぎると「どれもが唯一無二」となるので、丁度良い分類レベルを探したいと思います。
2018年04月24日
4月も後半となり、だいぶ気温が安定してきました。(と言うか暑かったです)
ソメイヨシノは散りましたが美山公園などの高台では、ボタンザクラやオオヤマザクラが満開となり春を彩っていました。

それでは、探石記録をまとめて書きます。

曇りのち晴れとの事だったので、河口へ探石に行きました。(4/16)
12時頃になっても鉛色の雲が空を覆い、雪解けの水が流れる川は一層濁って見えます。




しかし30分くらいで雨雲が移動し、予報通り海辺は太陽で照らされました。
その陽光により、砂利に埋まって一部分だけ出ていたヒスイ転石を見付ける事ができました!
出ていたのは白い部分だけ、それを手に取り裏を確認すると美しい緑が入っていました。



このタイプは「お餅」と言うよりは「おはぎ」で、お餅タイプは白ヒスイでも美しさが際立ちますが、おはぎタイプは荒めなので発色の有無が重要になります。(運が良かった)

先に来ていた常連の爺さんは成果無しで帰り、最近知り合った人は「切断されている紫が入ったヒスイ」を拾っていました。(誰かが捨てたのでしょう…)
加工するには丁度良いので活用できますが、加工しない人には微妙な出逢いなので喜びも半減していたようです。(サンプルで持ち帰る事を奨めました)


その後、青海の海岸で探しましたが何も無し…。
昼下がりの輝く海辺を撮影し、この日は帰りました。





二日後、再び姫川河口へ行きました。(4/18)
天気は曇りでしたが、時々晴れ間が出て明るくなるので短時間で探しました。
まずはロディン岩2個、紫が入るタイプと翠が綺麗なタイプです。
紫はザクロ石の成分によるものらしく、なかなか珍しいロディン岩です。(座りも良く、姿形も面白いので水石として楽しめるかと)




だんだんと曇りが強くなり、水の濁りも相まって探し辛い環境となりました。
そろそろ帰ろうかと戻りながら歩いていると、暗い景色の中で際立つ発色を発見!
すかさず手に取り確認すると、それは美しい翠が入ったヒスイ転石でした。(たまにキツネ石だったりする事がある(笑))



練度と錬磨は「河口の標準」ですが、ヒスイ自体は良質です。
このサイズだったら押上の海岸で出逢いたかった…、などと贅沢な思いも込み上げて来ます(笑)
乾いても白くパサつく部分が少なくキラキラの翡翠輝石が確認できるので、まずはそのまま飾って楽しみます。(後に磨こうかと思っています)

いよいよ本格的に鉛色の空となったので、この日は早々と帰りました。
今度はもっと天気の良い日に探したいと思います。



話は変わり、物産センターでワークショップをする話となりました。(予定)
簡単な提案書を出して「進める方向」となりましたが、まだ具体的な話には進んでいません。
物産センターとしても、私としても初めての事なので「進め方」を考えねばなりません。

私の考えでは「加工所の再生」を目的とした方が効率が良いのですが、物産センターとしては「定期的なイベント」にしたいのかもしれません。(もっと言えば私は「糸魚川の作家のワークショップ場」として行きたい)

まぁ、まずは物産センター主催のワークショップとなるよう協力できたらと思います。

あの場所を賑わうようにするには、様々な人を巻き込んで総合力で楽しませる必用があるでしょう。
その御輿が必用と言うのであれば用意するし、メッキが必用だと言うのならば塗り続ける、かつて「損をしてでも楽しませてくれていた人たち」がいたように、その根本を引き継ぐ必用があるのでしょう。

「誰も担わなくなったから楽しくなくなった…」、そんな道理が最近では強く感じるようになりました。(幼い頃のお祭りは楽しかったな〜、的屋の兄ちゃんが懐かしい)

お客さんから学ぶ事は多いので、貪欲に向かい合おうと思います。(体面を気にせず、一歩一歩進みたい)
2018年04月18日
気温の上昇により、桜があっと言う間に散ってしまいました…。
その後は急激に気温が下がって雨の日が多くなり、春の休日を楽しめる事が少なかったです。
ゴールデンウィークには回復する事を願い、いろいろと準備を進めたいと思います。

それでは、4月の第一回目の探石記録を書きます。

まずは姫川河口、新緑が顔を出し始め連日の雨と雪解け水により川が濁っていました。(4/12)
今年は早い内から、徐々に雪解けが始まっているようです。




こうも濁っていると川の中の石たちの姿が全く見えません(笑)
とりあえず川沿いを歩いていると、角張った灰色の石が微かに見えました。
チャートにも見えましたが翠の部分も見えたので拾い上げると、思ったより大きなヒスイが姿を現しました。(小さいと思い摘んだら、その重さで一度川に落としてしまい、濁った川の中を再び探しました(笑))



見るからに川石の特徴を示し、加工をすればより美しく表現できるでしょう。
以前に計画していた「出逢ったヒスイだけで異玉を作る」という事が可能な程に集まってきましたので、少し進めてみようかと思います。


運良く河口で見付けられましたが、あまりにも濁っていたので押上の海岸へ場所を変えました。
平日でしたが海岸に訪れている人もいて、それぞれに海を楽しんでいたようです。





浜の環境は良く、いつもより大きめの石たちが上がっていました。
しかし波は速めだったので、波打ち際を探索するのは難しかったです。




一通り歩いて淡青が入ったチャート1個、ヒスイ転石2個を拾いました。


淡青が入ったチャート(石英斑岩にも見える)はデュモルチ石と混ざっているのだろうか?、ちょっと不思議な石だったので拾いました。
灰色のヒスイは少し緑が入り、押上水準の錬磨により光沢が見られます。
もう1個のヒスイは不純物が多いタイプで、僅かに青みがかった緑が入っています。(紫も入ったりするタイプ)


更に帰りの波打ち際で、もう1個ヒスイを発見。
なかなか良い質のヒスイで、このタイプは光に透かすと柔らかな翠に輝きます。
練度は浅く、錬磨は良い、石質が良い分、練度に必用な期間が長いのでしょう。



「海石」としての付加価値が高いのは、先に拾った灰色ヒスイの方ですが、ヒスイ自体の価値を見ると最後に拾った淡翠ヒスイの方が当然高いです。

結局、淡翠ヒスイの方は川石であっても良く、磨いた方が美しさが際立つと言えます。
これで灰色ヒスイのような練度と錬磨があったなら、海石として高い付加価値が付くのでしょうが、その分、ヒスイが削られているとも言えますね…。

川石と海石の中間、そんな姿形なので「どのカテゴリ」なのか迷いますね(笑)
確実に言える事は「海石としての付加価値が無くても美しいヒスイ」って事で、より美しくなる方法で活用した方が良いのでしょう。

ここら辺の分け方ができないと活用の開拓に進まないので、慎重に考えて行きたいと思います。(古代でも分けて使った者はいたのだろうか?)
海石として保護すべきヒスイ、川石として保護すべきヒスイ、これらを明確にする基準は「姿形(大きさ含む)とグレードのバランス」なのでしょう。

先人たちが明確にしてくれていたら楽だったのに…、とは思いますが、これから構築して行っても遅くはないでしょうね。
肝心な事は「活用と保護のバランス」であり、極端に傾いては成長できない領域だと思います。


今後も探石しながら、それらのデータを集めて未来へ繋げたいと思います。
2018年04月14日
糸魚川で「ものづくり」をしている人と知り合おうと思い、まずは能生のステンドグラス作家さんを訪ねました。(よく耳にしていたので最初に訪ねました)

いきなり訪れても迷惑と思い、予め電話で了解を得て訪ねました。
一度も行った事のない場所ではありましたが、ナビを使い進んで行きました。
かなり山方面へと進み神道山の入口(里山側の入口)を過ぎても、ひたすら奥へ奥へと進みました。

こんなに能生が奥深いとは思わなかった…、でもよく考えると合併する前は能生町だったので当然なのでしょうね(笑)
山奥へと進んではいますが拓けており、民家や田園が続くのどかな景色の中を走るのは気持が良かったです。(懐かしさを感じました)
どこか根知谷や海谷地区を想わせ、共通した強さがある地なのだと感じました。(里山には皆そういった強さがありますね)

出発してから約20分くらいでしょうか、やっと目的地に到着しました。
大きな古民家は工房を兼ねたショールームとなっていて、美しいステンドグラスの作品が陳列されていました。(古民家は移築したのだそうです)
そこにはイベントなどを一緒に行う人達の作品も展示してあり、殆どの部屋を作品展示に使用していました。(掃除が大変でしょうが、落ち着く空間となっていました)

ご夫婦で活動されているようで、旦那さんがメインのステンドグラスを制作しているようでした。(奥さんは小物(アクセサリーや雑貨)担当って感じでした)
話をした感じでは旦那さんは職人気質な感じで社交的とは言えませんでしたが、それを奥さんがカバーしているように感じました。

訪れた目的などを話し、現時点でヒスイを使ったランプシェードも見せてもらいました。(昔から地元のヒスイ業者の依頼で作っているそうです)
ちなみに趣味の人達もヒスイを使ってランプシェードを作ったりしているので、珍しい品とか、新たな挑戦、といった分野ではありませんが、この領域はデザイン性が乏しい(ヒスイを活用する場合で乏しい)分野であったりもします。

「私だったらこうする」って要素が満載で、開拓の余地は大いにあります。(それが全て受け入れられるとは限りませんが…)
二周り以上も年齢が違うのでコラボといった感じにはなりませんが、オーダーでお願いする事は可能かと思われます。(よってカタチにするだけなら可能かと)

ただ、昔からの付き合いがある「地元のヒスイ業者」に気を使って依頼を受けない可能性も高いので、この年代の人達との付き合いは難しいように思えます。(その業者は特にクセが強い…)
逆に奥さんとのコラボは「そう難しくない」と感じましたが、「何を作るのか」が最大の課題となるでしょう。

なんであれ初めて知り合った段階なので、焦らず慌てず、少しずつ距離を縮められたらと思います。


ちなみに体験教室なども行っているので、いざとなったら「その技術を習得して自分で作る」と言う手もありますが、それが「私の求めてるカタチ」なのかは解りません。(当然ですが、ちょっとしたランプシェード程度の制作で終わるでしょうし)

どうにか私はヒスイの創作で生きて行けていますが、いつしか「作った品が売れる事が当然」となり、それを繰り返す事でしか生きられない人間になっているようにも思えます。
これは今でも「必死に渇望している強さ」でありますが、生物の強さが多様性と考えると「別の領域の開拓も必用なのかも」と思ってしまいます。(「どうにか生きていける」って程度だから迷うのだろうか…)

しかし、そうすると集中できずに中途半端となり、何も成せないまま終わるようにも思えます…。(器用貧乏って感じ)
40歳で迷わずと言いますが、いざなってみると迷う事が多くなったように思えますね…。
「確実に迷わない領域」というのは自身の中に在るのですが、それを「維持する方法に迷いが出る」って矛盾が悩ましいです。


と…、話が逸れました(笑)
次は誰を訪ねようか、やはり年齢の近い作家さんの方が良いのかな?
いろいろと情報を集めてから慎重に進めたいと思います。(こういった領域は「危うきに近寄らず」って事も多々あるので)
2018年04月10日
今回は月読命「翠月」の七作目を紹介します。

優しい翠が全体を染めるヒスイ「芽吹」を用い、月読命「翠月」を制作しました。
小滝川で産出されるヒスイで、深緑を想わせる「万葉」も同じ母石に入ります。
背景には月桂樹の葉を合わせ、新緑から深緑へと成長を促す三日月を表現してみました。




芽吹き始めたばかりの命を優しく照らす光を放ち、その姿は春の夜空に浮かぶ「目覚の三日月そのもの」です。(その身に新緑を映して深緑へと誘う、まさに成長を司る神玉です)
加工できる最大のプレートを切り出し、どうにか中サイズの月読を制作できました。
天照や月読は、特に曲線を重視して作る必用があるので、プレートの厚さも必用となります。







透明度も高く、光に透かすと全体が美しい生命色に輝きます。
光によって浮き出た流れるような景色は「翠の風」や「姫川の清流」を想わせ、絶えず変化しているように見えます。(生きているかのようです)




今回も満足の仕上がりとなりました!
どうしても中サイズの月読が必用となり、開花がテーマの天照(咲輝)より先行して仕上げました。
これでケース内の展示もバランスが良くなり、より美しく飾る事ができます。(物産センターで見てね(笑))


私の作るブランド(作品)は「他者の虚栄を満たさない」ので持てる人が限定されますが、そもそも満たすべきは「魂」であり、これは努力する者のお守りとなります。(よって「魂の器「となる)

必用とする者の手に渡ってこそ意味があるので、混同される事なく表現できらたと思います。
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