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2018年01月24日
今回も探索記をまとめて書きます。

まずは大雪になる前の姫川河口。
山々には雪が見られますが、河川敷には全く雪はありません。(川も荒れている様子が無く、穏やかに流れていました)
一通り探しましたが何も無し…、そういう日もありますので場所を変えました(笑)




青海の海岸に到着、浜辺に行くと大荒れ。
こんな状態では石探し所ではないです。(浜辺は砂だらけだし)
急激に天候が悪化し、どうもこちらから徐々に雪が積もってきている様子でした。



その後に大雪となり久々の雪かきで筋肉痛となりましたが、2日ほどで止み降り続く事はありませんでした。



そして数日後、また青海の海岸へ行きました。(14日)
この日は気持の良い青空が広がり、海岸の砂浜部分を覆った雪が日光を反射し輝きまくって目が痛かったです(笑)
冬の晴れ間の美しさを強く感じ、束の間ですが寒さを忘れる事ができました。





波打ち際には雪が無く、前回のような砂状態でもありませんでした。
石探しには絶好の環境でしたが、押上側の空はどんよりと曇った雲に覆われていました。





ここで出逢えたのは発色が良いロディン岩(鶯石)2個と、姿と座りの良い水石1個です。
ロディン岩(鶯石)2個は石質もしっかりしているので磨いても綺麗になるでしょう。(でも初心者だとヒスイとの区別が難しくなる…)




水石は非常に姿が良く中央の石英が「水面に揺れる満月」のようにも見えます。
どこか道祖神を想わせる雰囲気もあり、ひっそりと見守っている感が伝わります。
飾り方を工夫すれば、御神体のような存在感を引き出せる事でしょう。(私は注連縄と合わせています)




この後に押上の海岸にも行きました。
やはりこちらは曇っていましたが、雨や雪が降るような空ではありませんでした。





時より差す陽を頼りに探し、どうにかヒスイ転石を発見しました。
このタイプは紫が入る事が多いのですが、多少の緑があるだけで紫は見られません。
ヒスイ輝石が目立つタイプでもないので、磨いて飾石にでもしたいと思います。





更に数日後、すっかり雪が消えた姫川河口へ行きました。(19日)
予報では晴れになる筈ですが、暗めの雲が空を覆っていました。
雪が積もっていた時は河川敷に近づける状態ではありませんでしたが、その雪が数日で消えたのには驚きました。




早速、川沿いを探索しました。
気温が上がり雪が融けた事で河川の水量は増え、濁った水が流れていました。
しかし本格的な雪解けの季節ではないので、危険を感じる程の流れではありませんでした。(でも川底の石が見えない…)

しばらく歩いていると、ボーっと翠に光る石を発見。
自然光が乏しい中でも僅かに膨張する翠は「ヒスイの光そのもの」でした。
すかさず拾い上げて確認すると、間違いなく芽吹き色を所々に宿したヒスイでした!



曇っていたので確認できませんでしたが、乾いた姿を光の下で見るとヒスイ輝石がビッシリと見られます。
面白いのは黒模様の部分(中央部分)のヒスイ輝石が緻密で、両側の白地はヒスイ輝石が粗め(大きい)です。(大きいと言っても、アルビタイトほど大きくはない)

これはギリギリ「逸材」に入るレベルと言えるかと思います。
磨いても楽しめるし、そのままでもヒスイ輝石を楽しめるので転石見本や飾石にできます。

レア度で言ったら4.5くらい、これ以上のレベルになると流石に人の手を加えるチャンスが無くなる(外付けの台座など以外は)ので、作り手としては悩ましい判断となります。

ともあれ加工の素材は今のところ間に合っていますので、しばらくは「そのまま」で楽しもうかと思います。

このすぐ後に常連の爺さんが探しに来たので、もしその後だったら拾えなかったかもしれません…。
しかし朝にも探しに来たとの事だったので、その時には無かったのだろうか?(って言うか1日に何回探しに来ているのだろうか(笑))

こればかりは運なので何とも言えませんね…。

ちなみに「〜が〜のヒスイを拾った」とかの話(うわさ話)は「話半分」で聞いて下さい。
こういった話は自分の目で確認すると「期待通りでは無い」って事が殆どです。
特に「うわさ話での金額」は全く当てになりませんので、参考にする意味も無いです(笑)

これは「基準の違い」からなのだと思われ、データの乏しい者ほど正しい判断ができていません。(うわさ話とは「そういったもの」ですけどね(笑))

よって自身のデータ(経験)を積み上げて、自身の目で判断する事をお勧めします。



さて作品の制作ですが、神印ブレスの原型代を吟味している間に、同じ仕様でヒスイとレザーだけで制作したブレスを作ろうと思っています。
共通する仕様としては「メインの部品が取り外し可能」と言うものです。(神印ならリバーシブルで楽しめる予定でした…)

その前段階として、同スタイルのブレスを作りたいと思います。
メインとなるヒスイ製品を「取り外し可能」とする事で、多彩な糸魚川ヒスイを存分に楽しめるし、自身で出逢えたヒスイ転石(それなりに大きさが必用)でも制作依頼により身に付ける事ができるでしょう。(現在は設計した工具の仕上がりを待っています)

とにかく重要な事は「メインであるヒスイの加工品は糸魚川で制作されている」って事です。(私が制作)
まず「糸魚川産のヒスイである事」は当然の事で、それが糸魚川以外で制作されていたのではブランドとして意味ありません(笑)

本当に糸魚川で「糸魚川ヒスイのブランド」を誕生させたいのならば、まず移住して、模倣(便乗)段階から逸脱し、糸魚川ヒスイ単体で「自分オリジナルの作品」を創ることが必須となります。(その上でのコラボが必用となる)

くれぐれも「一過性のスベリ止め」として、大切なヒスイ(国石)を使わないようお願いします。

ブランドとは「守るべき領域」で、それを維持する為なら多少滑稽な手段も必用となりますが、ブランド自体でそれをすると「守るべき存在のない不毛な領域」となります。

表と裏の役割を認識し、正面から向き合って担って行く事が大切です。(どの領域でも基本であり基礎)



それはそうと、これから数日は雪かきで忙しくなりそうです…。
2018年01月14日
無事に新年を迎え、ヒスイの初拾いに出かけました。(4日に)

まずは姫川河口、荒れた天気が続いたので河川敷は雪で覆われていました。
この日は久しぶりに穏やかになり、雲が多めでしたが太陽も顔を出しました。




いつもながら常連のジイさんが先に探していて、ヒスイ転石と桃簾石を拾っていました。
どちらかと言えば桃簾石の方が良い姿で、綺麗な発色もしていました。

もう一人の先客の若者は、色が暗めの緑ではありましたが質の良いヒスイ転石を拾っていました。
サイズは5cmくらいでしたが、形が良かったので観賞用として飾る事もできるでしょう。

私はと言うと、サイズとしては「二人より大きく色が乏しいヒスイ」を見付けました(笑)
綺麗な蛇紋石が含まれるロディン岩も拾い、磨けば美しく輝きそうです。


ヒスイは所々に淡い緑が入っていましたが、曇っている時に拾ったのでチャートとの区別が難しかったです。
日光でのヒスイ輝石の確認もできなかったので「不完全なロディン岩混合タイプ」にも見えて、初めは半信半疑でしたが太陽が顔を出した途端、翡翠輝石がビッシリと確認できました。

河口は自然研磨が荒い事により滑らかさが足りませんが、乾くと翡翠輝石が際立つので確認し易い事が助かります。(日光が出ていればの話)

とりあえず解った事は「先に探した者は解りやすいヒスイを拾える確率が高い」と言う事です。(当たり前なのですが(笑))
でも後からでもヒスイと出逢える事も証明しているので、一度でも良質のヒスイ転石を拾った事があるのなら、焦る必用は無いと思います。


一通り探し、次は押上の海岸へ行きました。
到着当初は晴れ間が出ていましたが、次第に雲に覆われて行きました。





小石が多く波も長め、しかも濁っているので波の下の石が見えません。
時々顔を出す太陽の光を頼みに、全体を見渡しながら探しました。




太陽が出た時に見付けたのが良質のネフライト、透明度の高いタイプです。
やや陰ってきた時には、ヒスイの小石2個を見付けました。(1個は翠が入って矢尻みたいな姿をしていました)




初拾いはこんな感じ、特別に良質のヒスイとは出逢えませんでしたが楽しかったです。


ちなみに河口で会った青年に「加工に興味はあるのか」を聞いてみたら、一応興味はあるけど「機械工具を揃える資金が無い」との事でした。
転石を磨く程度なら人力でもできるので、そこまでの情熱(加工への興味)はないのだろうな…、と感じました。(今は拾う事が楽しいのでしょう)

私にとっての逸材を探し出すのは、石も人も難しいようです(笑)
今は冬眠したい気分ですが、暖かくなってからは積極的に探してみようかと思っています。


今現在の糸魚川は大雪で雪かきに大忙し、でも故郷の豪雪を思えば遊びのレベルです。
ちなみに、この雪かきでは性格が出ますので、意識して見みると面白いです。(几帳面か、だらしないか、が解る(笑))
2018年01月04日
今回は月読「月花」の四作目を紹介します。

全体が紫に染まるヒスイを用い、その特に発色の良い部分を加工しました。
小滝系の紫ヒスイの特徴が見られ、目立ったヒビが無いのが嬉しい素材です。
背景には凍らせた石版に白妙菊を置き、雪の結晶に見立てました。
その上に開花色の月花を配置する事で「雪を溶かす春色の月」を表現してみました。




所々に入るチタン石と表面にある多少の凹凸が、夜空を照らす月の景色を感じさせます。
夜の蛍光灯下では紫の発色が僅かに違って見えるのも、作品の魅力を高めてくれます。
このタイプのヒスイで大サイズの月読を制作したのは初めてだったので、一作目に恥じない仕上がりにしました。(色と景色の良い紫ヒスイが少ないので気合いが入った(笑))






透明度は高くないヒスイですが、それでも光を受けると幻想的に輝きます。
柔らかな月の光が春を導いて開花を促し、待ち焦がれる再生の季節の到来を静かに待っているかのようです。(とても待ち遠しい…)


新春に相応しい作品に仕上がって満足、台座に飾り訪れる人を迎えようと思います。

国津神のデザイン・制作も、一区切りついたので今年からはバリエーションを増やして行けたらと思っています。
天津神も三貴子以外が止まっているので、少しずつ増やして行こうと思っています。
神玉を制作しうる魅力的な素材を探すのには苦労しますが、それを見出し具現化した際の喜びは神(自然)の祝福のように感じられて幸せです。(だからお守りとなるのですよね!)


仲間探しも進めてコラボ作品も増やしたいなぁ〜。
ヒスイ以外の鉱物の活用も進めたいし、いろいろとやる事が多いのですが、気分を乗せるのが一番難しいですね…。(自分自身が一番扱いづらい(笑))

夏に作った鉱物見本のケースも需要があったので、また作ろうと思います。
鉱物探索で発見する転石が役に立つので嬉しい、でも良い姿形を吟味しているので簡単に揃わないのが難しいところです。(だから需要が出るのですけどね(笑))

水石などは盆栽に通じる魅力があり、あのミニチュア感が好きな人も存在するかと思います。
これも私のセレクトではありすが、共有できるのであれば楽しくなるかと思っています。(陳列する場所を作ろうかと…)

まずは「それぞれの鉱物」の素材と逸材とを分け、「人の造形(創造)による美」と「自然そのものの美」の両方の魅力を揃えられたらと思っています。

今年も少しずつ、頑張ろうと思います。(応援をよろしくお願いします!)
2018年01月01日
明けましておめでとうございます!、今年もよろしくお願いします。
新年を迎えましたが、今回は去年の年末の探索をまとめて書きます。

まずは押上の海岸での探索、この日は午後から晴れました。
相変わらず小石が多く上がっていて、浜も押し上がっていました。(押上だけに(笑))
少数ですが訪れている人もいて、それぞれに海岸を楽しんでいたようです。





期待は薄かったですが、どうにかヒスイ転石を発見する事ができました。
自然研磨によって不純物が削れた形跡なのか、所々に凹みがあります。
しかし自然研磨の練度は高く、丸みを帯びたヒスイの表面には翡翠輝石がビッシリと見られます。
ヒスイの転石見本としては特徴が解りやすいので、初心者に説明するには良いかと思います。




ちなみに、拾ったのは海岸右奥の砂場になっている浜でした。
やはり手前の押し上がった浜では拾える確立が低いようですが、積み上がった石たちが崩れていけば、その中から出てくるのだと思われます。(こっちの砂場では釣り人が釣りを楽しんでいました)




日が暮れ始めて夕焼けが空をオレンジ色に染める頃、綺麗な桃練石2個を拾いました。
左は淡いですが質が良く、右は色が濃く鉱物として面白い姿をしています。
夕日でよりピンク色が美しく見えるのが嬉しい、紫ヒスイと違ってオレンジの光源と相性が良いようです。(展示する際に使えるかも?)





そして数日後、今度は姫川河口へ行きました。
スッキリしない天気でしたが、焼山の方角では青空は見られました。(関係無い話ですが、焼山温泉の露天風呂は最高でした!)





探索を開始すると常連のジイさんが歩いて来て「わしが探した後だからもう無い」と捨て台詞を吐いて帰って行きました。
正直、どうでもいい話ですが、経験上では「普通に拾える」って事を知っていますので、いつものように川沿いを歩きました。

そして見付けた2個のヒスイ転石です、普通に数分で見付かった事には驚きました。
本当にヒスイ領域のジイさんの言う事は当てになりませんね(笑)
多分もう、誰でも分かるレベルのヒスイしか判別できなくなっているのかと思います。(視力の低下が大きな原因なのでしょう)



なんであれ、この日はヒスイ転石と出逢えて良かったです。



更に数日後の姫川河口、快晴で気持の良い日となりました。
まばらにあった河川敷の雪も溶け、気温も僅かですが上がっています。(特に晴れると体感温度が違う)
時折、大きな雲が太陽を隠しますが、探索をするには十分な明るさがあります。




え〜、今回も常連のジイさんが先にいて「拾えない(以下省略)」って事を言ってきましたが、その後にまた2個のヒスイに出逢いました。(もう言っている事を信じない(笑))

まずは明るい翠が僅かに入ったヒスイ、石質は少し粗めで石英による石目も多いです。
このタイプは明るい翠が入っている事が多く、磨けば綺麗に光るヒスイです。(細かい造形には向かないタイプのヒスイ)




こっちは先程のと似ていますが、石質はこちらの方が良くヒスイ輝石がビッシリ見えます。(こっちは親父が発見)
基本的に同じタイプのヒスイなのですが質が良い分、翠が入っていません。
裏側には表皮が見られるので、最近に外側から欠けて流れ着いたのでしょう。(粗めの自然研磨をされながら)





帰り際では質の良いロディン岩を発見、少しヒスイが混ざっているのかもしれません。
姫川はいろんな石があってまさに「玉石混交」って感じですが、ロディン岩などを見ると「玉石混合」とした方がイメージに合っていますね(笑)





そして拾い納めとなった最終日(31日)、晴るとの事でしたが午前中は曇っていました。
年末なのでいろいろな買い出しを終えて、いざ2017年最後の探索に挑みます(笑)




しばらくすると空が明るくなってきて、その瞬間に白く輝く石を発見しました。
拾い上げると桃練石が入ったロディン岩(桜石)で、美しい景色を宿しています。
イメージとして「やっぱり桜だな」と、改めて感じた石です。(糸魚川が桃の産地だったら、私のイメージも違ったのかもしれませんね(笑))




次はお待ちかねのヒスイ、緑も入りサイズも大きめです。
実は先客も数人が歩いていたので、期待薄だと思っていたのですが運良く出逢う事ができました。(やはり視力と石運が重要なのだと解ります)
表裏に緑が入り座りも良いので、飾石として新年に飾ろうと思います。(まずは磨かずに楽しもうかと)




最後は濃いめの桃練石が入ったロディン岩(桜石)。
裏側には特に濃いピンク色が入っていて綺麗、茶色の酸化物を上手く削れば更に美しくなるように思えます。(中まで酸化している感じはしますが…)
とにかく表の一面だけでも磨いてあげると、よりピンク色が映えるかと思います。(舞い散る桜の花びらって感じだろうか?)




拾い納めとしては十分な結果で満足。
友人も年末の挨拶がてらヒスイ探索をしてきたようで、私と同じタイプのヒスイ転石と出逢えたようでした。(わざわざ挨拶しに来てくれて有り難う!)

きっと他にも良いヒスイと出逢えた人はいるのでしょう、手にしたヒスイの序列は確実にありますが、まずは出逢えた事を喜び自然に感謝するのが良いと思います。(張り合ったってキリが無いし(笑))



去年に書くのが間に合わず、年をまたいでのヒスイ日和となりました…。
次回からは新年での探索記録となりますので、引き続きよろしくお願いします(笑)
また、月読「月花」の新作も仕上がりましたので、近々アップしたいと思っています。
2017年12月30日
最強寒波の第一段が過ぎ、ようやく晴れ間が出ました。
浜の環境も変わっているので、数日ぶりに海岸へ遊びに行きました。

まずは押上の海岸、浜がある日が少ないのですが今回は歩けそうです。
通常より浜が狭くなっていましたが、久々の散歩を楽しみました。





小砂利の多い環境で、波も長く押し寄せていました。
この状態で出逢えたのはロディン岩だけでしたが、気晴らしとしては最高でした。





この後、姫川河口へも行きました。
ちょっと雲の多い空だったので、日が陰る事が多かったです。




ここでは白ヒスイ2個と出逢えました。
右は翡翠輝石がビッシリと見られるタイプで、左は不純物が入り少し柔らかいタイプです。
でも左の方に僅かな緑が見られるので、発色には不純物が必用なのだと解ります。(純粋なヒスイは白なので当然ですよね(笑))



次の日から再び大荒れとなり、海や川に遊びに行く事は出来ませんでした。



そして数日後、天候が回復したので河口へ探索に行きました。
雪が河川敷にも積もり、まさに真冬の景色となりました。
積もった雪で殆どの石は見えませんが、不思議と海岸に近い川沿いには雪はありません。(これは海からの強風によるものなのでしょう)




早速、海側の川沿いを探しヒスイを発見。
淡灰色に緑が入ったヒスイで、少しですが透明度もあります。
平べったいので天然のプレートみたい(笑)、とても加工しやすい姿をしています。




次はロディン岩、翠の他に淡い桃色が見られるので、桃簾石が入っているのでしょう。
ブツブツしている部分は溶けた形跡なのか、不純物が風化した形跡なのか、ちょっと解りませんがそれも面白い景色となっています。




最後は良質の瑪瑙(玉髄)です。
見た瞬間は「潰れた焼きおにぎり?、照り焼きの煎餅?、両面を焼いた鏡餅?、焼きキャラメルのスィーツ?」等、食べ物が頭を過ぎり思わずカブリつきたくなりました(笑)
しかし、歯が砕けるので寸での所で思い止まり(笑)、手にした「美味しそうな鉱物(好物)」を眺めます。




側面の全てが縞瑪瑙となっていて、磨くとしたなら「側面のみ」になるでしょう。
表裏のオコゲは「そのまま」にした方が面白く、瑪瑙の良い標本になると思います。
虫川から出てきたのだろうか?、昔は出たと聞いた事がありますが、今も運が良ければ見付ける事ができるのですね。

このレベルは、一定レベルのヒスイ転石と出逢うよりも難しいので、とても嬉しいです。
改めて「こういった魅力的な鉱物が産出する土地に来たのだ」と認識し、私が移住した切欠を思い出させてくれました。

これらを無駄に消費せずに活用する方法を、生涯を通じて探し求めたいと思います。
また、探しに行かなければ出逢えないので、今後は初心を思い出して楽しみたいと思います。

いつか「物産のみで飾れる領域」を…、そんな装飾品や鉱物の展示の場・販売の場ができたのなら、きっと喜んでくれる人たちもいるのだと思っています。(それが現地の誇りと成って行くのだから…)

拾える石は「基本は素材(石材)」で、その中に稀に存在する「そのままの逸材」とを分けながら活用し、どちらも楽しめる領域を構築すれば面白くなるでしょう。(来年からの課題かなぁ〜)
それを共に進める事のできる仲間探しも、鉱物探索に負けないくらい頑張らないといけませんね(笑)


こんな感じで今年は終わります、それでは皆さん良いお年を!
2017年12月26日
今回は、追加で制作した革紐のブレスレットを紹介します。

前回同様に模様無しのシンプルなタイプで、楕円玉を4個合わせたブレスです。
玉は雪のように美しい白ヒスイと、渋い緑のオンファスで制作しています。
白ヒスイは雪が固まったような模様(霜降りのような模様)が見られ、冬では冷たさを感じますが濃い緑が所々に入るオンファスと合わせる事で緩和され、清潔感を強調できたと思っています。





オンファスはヒスイの部類になるので白ヒスイとの相性も良く、良質な素材で玉を作ったので光沢も抜群に出ています。(渋い緑が個人的に好きです)
レザークラフトの青年に作ってもらった革紐との相性も良く、今後も合わせて行けそうです。






もう1点も同タイプですが、こちらは青ヒスイの楕円玉を合わせました。
オンファスが強めの色なので、青ヒスイには白と混ざる優しい色合いの素材を選びました。
青ヒスイ自体が少ないので素材選びには苦労しますが、イメージ通り色が残ってくれて良かったです。(玉を作ると研磨の際に削れて色が無くなる事が多い…)





青空の下に広がる山々を想わせる品となり、厳冬を越え再生の季節も過ぎ、待ちに待った躍動の季節(時)の到来を約束しているブレスレットになりました。
性別に関係なく似合うのも、このブレスの嬉しいところです。





どちらのブレスも凸の金具から身に付けて、凹の金具から外す仕様となっています。
身に付けていて外れないように、凸の金具からは外せないようになっています。(無理すれば外せますが、そこに意味はありません(笑))
サイズ調整は納品前に行うので、事前に手首周りの寸法をお知らせ下さい。

コラボしている本革は独特の良い香りがしますが、これは「全て天然のタンニン液で作られているからこその香り」との事です。(革製品の好きな人には喜んでもらえると思います)



他の鉱物でも楕円玉を作ってみようかと思うのですが、値段的に微妙な感じです…。
やはり素材はヒスイに限定した方が良いのだろうか…。
幸いにもヒスイには多彩な色と魅力的な模様が存在するので、限定しても良いのかもれません。
その後に試せるのであれば、挑戦してみるのが得策なのでしょう。(それぞれの鉱物の癖を覚える必用があるでしょうけど(笑))
2017年12月24日
日本列島に最強寒波がやって来た頃に探索した話です。

スッキリとした青空で気持が良いですが、気温は前日の夜から急激に下がりました。
溶けつつあった山の雪も増え、お化粧直しをした姿になりました(笑)




この日は初めて氷が張り、これから厳しい寒さになる事を伝えていました。
しかしその姿には美しさがあり、苦手な冬に「何故か喜んでいる自分」がいるのを感じます。




それでは探索開始、早々に綺麗なロディン岩を発見。
この明るい発色は「鶯石」と呼ぶのに相応しいレベルかと思います。
石英部分が多く、そこに明るい翠があるので特に美しく発色しているのでしょう。




次は灰色のヒスイ転石、質はしっかりしていますが、一般受けする発色は見られません。
座りを変えると「メタルスライム」っぽくなったので、磨いてみようかと思います(笑)
このタイプは良質なチャートに似ているので判別に苦労します。





こっちはロディン岩、桃簾石と蛇紋石が入っています。
この景色は桜の開花(茶色が枝)に見えるかと思います、でも桃の花にも、梅の花にも見えますね(笑)




こっちもロディン岩、泥岩の多いタイプかと思います。
中央の紫の部分はザクロ石の成分が入っているとの事なので、磨いても面白そうです。
そのまま磨いて飾石にするか、輪切りにしてコースター(お皿)にするか、悩むところです。




これはスタンダードなロディン岩で、特にヒスイに似ていて発色も良い感じです。
モコモコしている姿が面白いので、良い見本になるかと思います。(手の平サイズなのが嬉しい)





この日の最後に見付けたのは灰色のヒスイでした。
うっすらと紫がかっているタイプで、割れた断面は最近のものだと思われます。
人為的な破壊なのか、川や海での破砕なのか、ちょっと解りませんが打撃痕が無いので自然に割れた可能性が高いでしょう。(希望的観測かな?)



今回も良い出逢いがありました、ゆっくりと眺めて活用を考えたいと思います。



それから数日後、本格的に寒波の影響を受けるようになりました。
薄化粧だった山が厚化粧となり、どんよりした鉛色の雲が空を覆います。(しかし明るさを失ってはいない不思議な天候)




とにかく寒いので散策は短時間となりましたが、面白い石たちと出逢えました。
左上は玉髄がサンドイッチされた鉱物で、左下は玉髄が縦断していて母石の欠片を取り込み「煮凝り」のようになっている鉱物です。(小さな黄鉄鉱も見られます)
右上はヒスイに見えますがロディン岩の部類になるのでしょう、紫にも見えますが灰色です。(色々と交ざり合っているように思えます)
右下は桃簾石を含んだロディン岩で、桃色は薄めですが質は良さそうです。




次は、上が角閃石(閃石類)を含んだ発色の良いロディン岩で、その下はオンファス系の碧いヒスイ(最近に割れたと思われる)、最後は緑が少し入った白ヒスイ(紫が入るタイプ)です。



とても寒かったので倍速で探しましたが、運良く幾つもの魅力的な石たちに出逢えました。

この日を境に大荒れとなりましたので、晴れるまで探索には行きませんでした。(その間は加工に専念していました)
次回は、後に晴れた日の探索の事を書きたいと思います。



11月辺りから、なるべくヒスイの探索に出るようにしています。
と言うのも「もしスタートラインを同じくしたのなら、どれだけの違いが出るのか?」と言う事を試したいと思ったからです。(同時に面白い鉱物も手に入るし(笑))
その試みの中間報告としては「同じ探索期間で競えば、石運と視力が結果に大きく関わってくる」って事が立証できそうです。

確証している事は先に探されていたとしても「その後でも普通に拾える」って事で、若年同士であれば「石運が勝る方が有利」で、年輩同士であれば「視力が勝る方が有利」なようです。(どちらとも石運(天運)以前に、視力の差が大きく結果を分けているようですが…)

よって条件(時間や期間)を同じくしたのなら、年輩より若者の方が有利だと解りました(笑)
それに体力的な事もあるので、やはり若さが大きく影響するようです。

年輩の利点は「朝・昼・晩の時間だけ」なので、これを同じくされると若者には敵わないでしょう。(ヒスイを探せる若者との比較)
今回は朝のみを同じくしただけですが、同じ場所での探索結果には大きな差が出ています。(若者と言っても40歳のオッサンでの検証ですが(笑))

ただ石運だけは同じくならないので、この差を経験した人は「唯、我一人を尊ぶ」と言った幻想を楽しめます(笑)
人間として生まれたからには「偶然のようで必然、そんな領域も在るのではないか…」と、実感できる経験は「得難いもの」だと言う事は間違いないのでしょう。(幻想で在ろうが、無かろうが)

それと念の為に書きますが、年輩に拾える事をアピールをすると「劣等感による嫌み」を言ってくる事が多いので、深く関わらない方が良いです。(プロとして成り立てないのに、自分が一番拾えると思っている(思いたい)ジイさんが多すぎる(笑))

時間が解決する事でもあるので、幼稚な挑発に乗らない事をお勧めします。
2017年12月18日
またまた晴天となったので、姫川河口へ探索に行きました。(今回も糸魚川に最強寒波が訪れる前の話です)

この日は快晴で、爽快な空と山の景色に癒されました。
気温も高まり春のような陽気の中、魅力的な石たちを探します。




神(自然)の祝福か?、早速とても美しい紫ヒスイを発見しました。(親父が(笑))
全体が紫に染まり石質も滑らかで、特に濃い紫は黄色い光源の中でも存在感を失いません。
底には桃簾石と思われる桃色の不純物が見られ、緑も相まって面白い景色を宿しています。




このまま飾っても良いのですが、薄く残る表皮を削れば更に紫が際立つヒスイなので、底と背面の表皮を残し、表面だけ研磨しようかと思います。(って言うか既に磨いたので後々に紹介します(笑))


私はと言うと、とても綺麗な緑の玉髄(クリソプレース)を発見しました。
サイズは小さいですが、発色が強いので遠くからでも目立ちます。(ビックリするくらい目立つ)



拾い上げた際は、「まるで着色したようだ」と思いましたが、よく考えると「自然の発色に憧れて、着色と言う技法が生まれた」のですよね(笑)
だから自然界に在って当然で、考え方の順序を間違えると物事が歪んでくる事が解ります。
そう言った意味でも、これはサンプルとして保管しようと思います。(間違いなく自然界(糸魚川)に在る事を証明しています)


最後は石質の良い白ヒスイを発見。
キメが細かく、淡い緑と黒のラインが入るタイプのヒスイです。
チャートの中には非常に似ているものがあり、曇っていると判別が難しかったりします。(今回は快晴だったので、乾くと翡翠輝石がキラキラと輝きました)



この日はこれで終了、良い出逢いがあって良かったです。



そして数日後、また河口へ探索に行きました。(笑)
ちょと曇り気味でしたが、探索するのには十分な明るさがありました。

まずは桃簾石を含んだ蛇紋石、いや…、蛇紋石を含んだ桃簾石か?(岩としればロディン岩)
なかなか良い桃色で石質も良い感じ、散らばっている状態では桜石と呼んでいますが、塊の状態だと桃石と呼んでも良いのかもと思ったりします(笑)
これを「ヨモツシコメに投げつけたら相当な効果がありそうだ」と、どうでも良い事が頭を過ぎりました。(桃石(投石)だけに…)




こちらも桃簾石が混ざった結晶片岩、かな?
面白い姿をしていて座りも良いので飾石にしようかと思いますが、輪切りにしてコースター(お皿)を作っても良いかと。
とりあえず、いろいろと吟味して活用を考えたいと思います。




次はロディン岩、鶯石と呼んでいるタイプです。
真ん中に明るい翠が入っていて面白い、磨けば良い飾石となる事でしょう。(裏にも翠が入っています)
観賞用として楽しめるし、文鎮にも使えるので研磨したいと思います。




こっちのロディン岩はサンプルとして活用しようかと思います。
きっとヒスイとの区別に役立つ日が来るかと思います。(多分)



この日はヒスイを見付けられませんでしたが、面白い石たちに出逢えました。(これはこれで良い経験となります)

どう活用するかをゆっくりと考え試しながら、忍耐の冬を乗り越えようと思います(笑)


次回からは最強寒波が迫り出した話になります。(一週間くらい前の話です(笑))
2017年12月14日
今回も良い天気となったので、姫川河口へ探索にでかけました。

この日の山は、うっすらと雪化粧をしていますが、現在は真っ白になっています。
タイムリーな情報ではないですが、「こういう日もあった」と言う事を楽しんで下さい(笑)




早速、川沿いを歩きヒスイ転石を発見。
黄色の光源で解りにくいですが、灰色と青色が混ざった色をしています。
石質は良く、乾くと翡翠輝石がキラキラ輝きます。(磨けば光沢が出やすいタイプでした)





河口から海辺を見ると波が穏やかだったので、青海の海岸へも行きました。
多くの釣り人が訪れていて、浜の環境は釣りをするのにも良かったようです。(釣果は微妙だったようですが…)





ここでは玉髄を発見、側面には縞模様も見られます。
晶洞には小さな剣水晶がキラキラと輝いていて綺麗、乾いても全体的に滑らかさを保っているので石質の良い玉髄だと解ります。(そのまま磨くか、一部を削って磨くか、磨かずに保管するか、迷います…)





この波ならば「きっと」と思い、押上の海岸にも行きました。
案の定、浜は緩やかな波で歩きやすい状態でした。(しかし、砂利が多く上がっている環境でもありました…)





小さなヒスイ転石でもあれば…、と思いながら浜を歩き、灰色ヒスイ1個とネフライト3個に出逢いました。
色は灰色ですがサイズは丁度良いヒスイなので、磨いて文鎮を兼ねた飾石にでもしようかと思います。(灰色ヒスイの多くは石質が良いので光沢が出る)




今回も魅力的な石たちに出逢う事ができました。(母なる海と大地に感謝です)
様々な素材と出逢える糸魚川は「まさに美の宝庫」と言えるでしょう!
後はこれらを「人の世の価値感」に適応させるだけ…、とても難しい事ではありますが、そこに進んでこそ「人の文化」と言えるのでしょうね。

日常的に自然と触れ合っていると、この地(血)から発信する「独特の文化」が必要不可欠なのだと、改めて感じます。
それを成すための土台作りも私の計画の一つなので、周到に進められたらと思います。

でも、考えれば考える程に面倒な行動が必用なので、心の底から「性に合っていない」って思います(笑)
これからは石の縁も大切ですが、人の縁が最も重要になりそうです。
2017年12月07日
今回は、革紐のブレスレットのコラボを紹介します。

まずは楕円玉と牙玉を合わせたブレス、革紐には私の好きな模様を打ってもらいました。
今までアレンジ商品として作っていた品ですが、レザークラフトの青年に作ってもらった革紐と組合せて、より丈夫で高級感のある品に仕上げました。





幅の狭い革紐に模様を打ち込むのは難しかったようですが、丁寧な仕事によってカタチになりました。(いろいろと無理を言ってお願いしています…)
表と裏に模様が見える仕様にしたので、お洒落な感じに仕上がったと思っています。(個人的に)
革紐は玉の穴に丁度良い厚みなので、ある程度位置を固定できるのが嬉しいです。





次は模様無しのシンプルなタイプで、楕円玉を4個合わせたブレスです。
こちらもアレンジ商品を作りましたが、やはりコラボすると楽しいです。
楕円玉の種類(色彩)を変えて作ってみても、面白いブレスになるかと思っています。





今回は模様無しですが、一本に模様を入れたり、二本とも模様があったり、とバリエーションを増やしたいと思っています。(予定ですが…)
楕円玉の種類を作るのも大変ですが、少しずつ進めて行きたいと思います。





この時期の加工は辛いですが、どんな仕事をしても楽ではないので、自分が出来る創作に向き合って進めたいと思います。
今後は幅を広げて作らなければならない品もあるので、その準備もして行こうと思います。

その過程で信頼できる仲間と出逢えたなら幸いです。


ちなみに神印ブレスの制作は、シルバーの原形代が高すぎてストップ…。
もっと調べて商品化できるコストにしてから、近い将来にカタチにしたいと思います。
2017年12月04日
12月に入り寒さが一段と厳しくなってきました。
加工するにも探索するにも辛い季節ですが、忍耐で乗り切ろうと思います(笑)

この日は天気がイマイチでしたが、ようやく押上の海岸が穏やかになりました。
それを待っていたのは私だけではなかったようで、数人の釣り人もこのチャンスを楽しんでいました。





波は長めで浜は小石だらけ…、この状態は期待ハズレでしたが歩き易さは抜群です(笑)
晴れたり曇ったりを頻繁に繰り返す寒空の下、釣りを楽しむ人もいて、石探しをする人もいる、なかなか面白い光景だと思います。




どうにか出逢えたのは、シーグラス1個とヒスイ転石2個でした。
小さいヒスイは淡い紫に染まっていて美麗、同タイプのサンプルと一緒に保管します。





もう少し探索を楽しむ為、いつもの河口へ行きました。

川沿いを歩いていると鮭を発見(笑)、まだ産卵期なのだろうか?
産卵を終えた後なのかな?、特に傷も見られず近づいても全く逃げる気配はありません。(水が濁っていて見えづらいですが、きっとメスなのでしょう)
水温が低いから無駄に動けないのだろうか?、何にせよ無事に役目を果たす事を願います。




次はロディン岩を発見、左から鶯石、鴬石、桜石って感じです(笑)
鶯石と鴬石は同タイプで発色が違うだけ、桜石は蛇紋石が多いタイプで桃簾石が入っています。(簾石系が入っていると言った方が正確かも?)


ちなみに俗称として桜石と呼ばれる石が既にあるので、「おうせき」と読むか「櫻石」と漢字を変えるか、差別化した方が良いかと思っています。(私が勝手に命名しただけですが(笑))


こっちは紫が入ったヒスイ転石、前回の端材より明るめの紫が僅かに入っています。
多分、端材は青海川系で、この転石は小滝川系の紫ヒスイなのだと思います。
上流は同じなので双方の川から出るのですが、確率的に青海は暗め(濃いめ)が多く、小滝は明るめ(淡め)が多いように思えます。(紫に限らず翠(緑)なども)





最後は…、これもロディン岩の一種なのだろうか?(結晶片岩の系統か?)
面白い模様が良い景色になっていて、座りも良いです。
乾くと白灰色の部分がキラキラと輝きますが、これは石英によるものだと思われます。(ヒスイ輝石にも似ているけど…)




今回も面白い探索ができました。
随分とデータ(サンプル)も溜まってきましたので、整理しながら別のデータも収集したいと思います。
山系のヒスイは発電所の工事の影響で探さなくても出回っているので、今からでも特徴を覚えるのは容易です。(初心者の入門編って感じです)
山系は非常にミャンマー産に似ていて白地の発色は暗め、これを主力にすると産地の区別が付かなくなるでしょう(笑)

原石での姿も薄い皮(風化した表面)で覆われていて、およそヒスイとは判別できない状態が多いです。(よってバレルで表皮を削り落とし、見た目を良くするのが主流になっているようです)
山系のヒスイの活用には、様々な意味で課題があるようです。



課題と言えば、最近は「表裏の問題」も致命的になっていますね…。
表裏とは「一体(背中合わせ)であって、混在ではない」って事を忘れないようにした方が良いです。
これは様々な領域の基本となる事なので、覚えておく事をお勧めします。
2017年11月28日
季節は完全に真冬モード、これから厳冬が続くと思うと気が滅入ります…。(20日)
そんな中でも僅かに輝く冬の美しさを探して、創作活動を進めたいと思います。

それでは、お馴染みの転石拾いの話に入ります(笑)
場所はいつもの押上海岸、どうにもならないくらい荒れていたので探索を断念しました。
この時期に入ると押上の海岸を探索できる日が少ないので、気長に待ちたいと思います。





気を取り直して、姫川河口へ行きました。
山々は雪化粧をして、すっかり冬の景色になっています。




曇り空の中、河口を歩いているとロディン岩(鴬石)と玉髄を発見。
特に玉髄は側面が縞瑪瑙になっていて美しい、これは立派な標本となるでしょう。
見た瞬間は「クラゲの死体」か「白いコンニャク」に見えて、手にするまで鉱物と言う現実味がありませんでした(笑)




次はヒスイと見間違えるほど美しいロディン岩(鶯石)を発見。
これも立派な標本になるレベル、サイズも丁度良いのでケースに収めて保管します。(肌も荒れていないので磨く必用もない)




最後は丸みのあるヒスイ転石を発見。
紫が入るタイプですが表面には見られず、淡い青緑だけが所々に見られます。
基本的に河口は角張ったヒスイが多いので、丸みのある転石は貴重だと思います。(グレードではなく、データとしての話)
座りも良いので、磨けば良い飾石に成る事でしょう。




この日は、こんな感じで探索を終えました。
久しぶりに良質の玉髄と出逢えて良かった、またの縁を楽しみにしています。



そして数日後、期待を胸に再び河口へ行きました(笑)
今回は割と天気の良い日だったので、雪化粧の山々もより美しく見えました。
雨による影響なのか、気温が上がったのか、この間より雪は少なくなっていました。




川沿いを歩いていると、お馴染みのヒスイの切断された端材を発見(笑)
しかし通常よりも綺麗な紫ヒスイの端材で、サイズも今までで一番大きいです。
これを捨てたのだろうか?、客寄せに撒いたのかな?



何にせよ目的は果たされる事は無く、私の手に入りました(笑)
まぁ「捨てる神あれば、拾う神あり」って感じで、加工する側としては活用できるので別の感覚で嬉しくなります。(転石拾いとしては興醒めするが…)


この日の収穫はレアな端材だけでした…。(色んな人がいるものだと思いながら、この日は探索を終えました)
最近は面白い出逢いがあるので退屈しません(笑)、後は「それぞれの活かし方」を考えて、一番美しくなるような姿に仕上げたいと思います。
2017年11月24日
気温が急激に下がり、真冬のような日が続いています。
去年は12月でもトンボや蝶が見られましたが、今年は出逢う事はないでしょう…。

11月中旬(17日)になり、久しぶりに晴れましたので姫川へ遊びに行きました。
すっかり初冬(晩秋)の景色、草花の隆盛は終わり休息の季節に入ったようです。(今現在は山が雪化粧をしています)
前日も雨が降っていましたが、姫川は普段の透明度を取り戻しつつありました。





早速、浅瀬でロディン岩(鴬石)を発見。
よく見ると緑が入っていてヒスイっぽいです(笑)
乾くと白っぽくなりヒスイ輝石は見られませんが、多少は交ざっているように思えます。




次はネフライト、なかなか質が良いタイプです。
これも乾くと白っぽくなり、軟玉特有の石目が目立ちます。
質が良いほど滑らかになるので、乾かす事は識別の基本となります。




こちらは緑の石英が大きく入ったキツネ石です。
濡れていると綺麗ですが、乾くと別物のように白くパサパサになります(笑)
クリアラッカーで保つ事も可能ですが、経年で黄ばんで行きます。(黄ばんだラッカーを落とし、再度クリアラッカーを吹きかければ何度でも楽しめるようです)




今度は、お待ちかねのヒスイを発見。
ほぼ色のない白ヒスイですが、よく見ると先端部分に非常に淡い緑が入っています。
乾かすとヒスイ輝石がキラキラと輝き、触れた質感は堅牢さを強く伝えています。
角張った姿は「川上がり」の特徴を示し、水の中にあった状態でヒスイだと判断できました。




最後は明るい翠が入ったロディン岩(鶯石)です。
芽吹に良く似た発色を示し、様々な鉱物が混ざっているような姿をしています。(こちらもヒスイが少し混ざっているのかもしません)
乾くと少し白っぽくなり、ヒスイ輝石らしきキラキラ(石英か?)は所々に見られますが、確証が持てる程の安定感(石質の安定感)はありません。(岩石感が強い)
座りも良いので飾石になるかも…、自宅の工房で吟味したいと思います。




今回はヒスイと最後のロディン岩(鶯石)の2個を持ち帰りました。(残りは川へ返しました)

確実に判断できる白ヒスイは自身で拾ったから愛着がありますが、それを他者に共有させるのは難しいでしょう。(お金を伴った共有が、一番難しい)
加工するか、飾石として磨くか、自身の品を作るか、販売する品を作るか、悩むところです。

また「運により所有権を得る」か、「金銭によって所有権を得るか」も難しい話で、遊びなら「運によるもの」が良く、仕事なら「金銭によるもの」が良くなります。

なんであれ仕事にするのなら「拾えないもの」を売る事が必用なのでしょう。
普通に考えれば「簡単には拾えないレベルのヒスイ転石」や、「磨かれた(加工された)ヒスイ」は金銭が大きく関わってくる品に成り得ます。
後者は自分で拾ったヒスイを磨けば(加工すれば)得られますが、相応の機械と経験(労力)が必用となります。(結局は、お金が必用となります)

ちなみに「切断されたヒスイの端材」は海に捨てられたりするので、たまに拾えます(笑)

拾う見本として「そのままのヒスイ転石」も売れますが、ヒスイの特徴がハッキリ解る海岸転石が良いので簡単に揃わないです。(サイズも「小さすぎず、大きすぎず」が大事)


更にある意味分別が難しいのは「ヒスイを含むロディン岩」と「ヒスイ輝石岩」です。
ヒスイ部分の量で分けられるのでしょうが、どうやって測るのだろうか?
転石ならともかく、中身が見えない巨大な岩石は憶測でしか判断できないでしょうね…。

きっと「微量にヒスイを含む巨大なロディン岩」もヒスイ輝石岩としているのでしょう。
よって今回の最後に拾ったロディン岩(鶯石)は、微量にヒスイが含まれていたとしても「ヒスイを含むロディン岩」とするのが基本となりそうです。(巨大な岩じゃないので)
判断基準は「サイズ」と「純度」で、一定レベルの加工人の総意が重要になるかと思います。

基準を下げて「ヒスイとしたがる者」と、基準を上げて「ヒスイを分ける者」とが混在していますので「趣味の領域で通用する話」と、「仕事として通用しない話」を認識する必用があります。
ちなみに地元の年輩者はロディン岩を「軟玉」と通称している人が多いですが、軟玉は角閃石系(特にネフライト)の総称なので話が噛み合わなかったりします(笑)
でも感覚的に軟玉と呼ぶのは解る気がするな…、きっと硬玉以外の「非常に似た鉱物は全て軟玉」として考えているのだと思われます。(私が鴬(鶯)石と呼んでいるように…)

この辺りの事を共有して行くのは難しいですが、今後は必要となる話だと思います。
ちなみに発色部分のオンファス輝石(コスモクロアも)と、ヒスイ輝石とを完全に分ける必用はないでしょう。(ヒスイ輝石の名前を変えないと「ヒスイ」の総称が保ていない(笑))

岩石だから難しいのですね…、でも岩石だからこそ宿る魅力があるので面白いです。

ヒスイ輝石を遺伝子と考えるのなら、そこにどうしても優劣は存在してきますが、用途を変えれば活用できる場が広がるでしょう。
どうにも成らない事に挑むのでは無く、最大限に活用できる場を判断して高める事が重要だと思います。
そう言う場を見出せるセンスも必用なので、自然から学び成長して行けたらと思います。(先はまだまだ長そうです…)


長々と書きましたが、最後は加工品の紹介です。
こちらはコラボと言うよりアレンジした品で、革紐に淡青のヒスイ玉と、白のヒスイ玉・淡翠の牙玉を合わせました。
身に付ける際は凸の金具から、外す際は凹の金具を軽くひねって脱着して下さい。


レザーブレスも、バリエーションを増やして行けたらと思っています。(冬はヒスイ加工と同様に、レザークラフトも辛い仕事になるそうです)

11月も後半、無事に今年(冬)を越せるよう頑張ろうと思います。
2017年11月14日
11月の連休を過ぎて、ついに立冬を向かえました。(一週間も前ですが(笑))
最近は寒暖の差が激しくなり、いよいよ冬本番となるので体調管理に気を付けたいと思います。

先日は凄い雷でしたが、この日は気持ちの良い陽気となりました。
この天気なら久しぶりに押上の海岸を楽しめると思い出かけましたが、またまた大荒れ…。
一目で無理だと解ったので、また河口へ行きました。





河口も海側は大荒れなので、石の公園側の緩やかな支流を歩きました。
相変わらず姫川は濁っていて、浅いのか深いのか全く解りません。
見える部分のみ川へ入り、危険の少ない川沿いを歩きました。


まずはロディン岩(鴬石)を発見、ヒスイに良く似ていますが違う鉱物です。(混ざっているかも?)
姿と発色が良いので飾石になるでしょう、磨くかは後々に決めたいと思います。
左右で景色が違うので、光沢がなくても面白い飾石になるような気がします。




次ぎもロディン岩、でもこのタイプは蛇紋石が多いタイプでしょう。
この紫の部分は何だろうか?、ザクロ石の成分かと思ったのですが硬度が鉄よりも低いです。
蛇紋石よりは少し硬い感じもしますが、石全体のベースは蛇紋石だと思われます。


蛇紋石とザクロ石の成分が混ざっているのかな?、混ざりが不完全なので硬度も低いのだろうか?
解らないので知っている人に聞いてみようと思います(笑)
このタイプの石は20年前から気になっていた石で、もっと不純物の少ない紫の部分もあります。(綺麗な色で、今のところ経年での変色も無いです)


これもロディン岩ですが、蛇紋石が多いタイプです。
透明感のある濃緑の部分は硬度が低く、他の石で簡単に削れます。
ロディン岩にも軟質と硬質があるようで、硬質はヒスイと区別するのが難しいです。(慣れるまでは)




最後は硬質のロディン岩(鶯石)、これが一番ヒスイに似ているかと思います。
石質もしっかりしていて、中まで翠が入っているタイプです。
この「黄色が強めの黄緑」を覚えれば、ヒスイと間違える事は無くなるでしょ。



今回はタイプの違うロディン岩が拾えました。
これも識別の見本や飾石となるので、活用してみようと思います。

いつの日か正しく活用されるようになれば、輝いてくれる石だと思います。



話は変わり加工品の紹介です(笑)
まずはヒスイのピアス、おかげさまで作り続ける事が出来ています。


右上は「芽吹」のプレートから作りましたが、翠と緑が交ざり合っているので「万葉」に分類できるかと思います。(個人的な分類ですが)
その下が紫の「開花」で、残り4点は「芽吹」です。
どれも良い部分を切り出して加工していて、私の値段の基準ではありますが、お買い得な価格にしています。

あとはシルバーの指輪にも「開花」を合わせてみました。
ある程度はサイズを調整できるリングなので、どの指にも合うかと思います。


どちらも似合う人が買ってくれる事を願っています。



続けて更に関係の無い話ですが、以前に書いた「作品愛好家と鉱物マニアを分ける理由」を解りやすく書きたい思います。
一番解りやすい例えは、現実離れした例えですが「エルフ」と「ドワーフ」の違いでしょう(笑)
ファンタジー部分を引いて「性格」や「特徴」を考えると解るかと思います。(人間なので当然ですが、ドワーフほどの技巧は無く、エルフほどの知性も無いです)

どっちが悪いとか言う話では無く、とにかく「双方の仲が悪く活動する場所も違う」って事です。
また「どちらにも特化した分野がある」ので、その土俵によって基準が変わります。

こう考えると、どうしても鉱物マニアは地下で活動するのが良いように思えます。
地下と言っても「デパ地下」とか「オーストラリアの地下の家」のように、綺麗な感じの空間です。
そう言う場を作れたなら、同族で賑わいそうな気がするなぁ〜。
どちらも「独特の清潔感」が必用で、そこから外れると流石に居場所が無くなるでしょう。

ちなみに「導師」と言うのも、漫画やアニメのような現実離れした存在では無く「モチーフとなっている原点」の事を言っています。(数年前にも書いた気が…)
職人で言えば「親方」になるのかな…、導き師と呼ばれる存在と言った感じかな?
職人と違って一つの事に特化するのでは無く、多方面の事を学んで行く感じ。
なので私から見ると父は導師の1人となっています。(要は学べる相手)

先生との違いが難しいですが「年下でも導師に成り得る」って事で、分けようかと思っています。
まぁ、そんな感じなので現実逃避している訳ではありません(笑)

どうでも良い話でしたが、最後まで読んで頂き有り難うございます。
2017年11月09日
3連休の最後も気持の良い天気になったので、また転石拾いへ出かけました。
まずは押上の海岸へ行ったのですが、前回同様に浜辺が無くなっていて探せる状態ではありませんでした。(満潮で荒れていたので危険でした…)

なので、また河口の合流点へ行きました。
つい最近に訪れはしましたが、浜の環境は1日で変わります。
前回はもっと奥まで探せましたが、今回は強い波により20歩ほど浜が後退していました。





歩き易い状態ではありましたが、砂が多く上がり大きめ(拳サイズ)の石が動いている感じではありません。(上がるのでは無く「引き込まれている」って状態でした)
それに同じ景色ばかり見ているので新鮮さが無い(笑)、と言う事で後方の姫川側を歩く事にしました。
姫川は相変わらず濁った水が流れていて、底なる玉を確認する事は非常に困難です…。




しばらく川沿いを歩くと、綺麗なロディン岩(鶯石)のカケラを発見。
なかなか綺麗なタイプ、全体が翠に染まっていて石質も良いです。
断面を見る限り割れたのは最近のようで、まだ母石が近くにあるかもしれません。
「これは探さねば!」と、久々に欲が出てきて目を凝らしながら付近を探索しました。





そうしていると濁った水の中から、やたら綺麗な発色が目に飛び込んできました。
どうせ「ペットボトルのラベル」と思い、流木(細い棒)で動かしてみると「動きはしたけれど、流れはしない物体」だったので、「茶碗(陶器)の欠片?」と思い手に取ろうと川に顔が近づくに連れ「確信にも似た期待感」が胸の奥に広がります。

そして手に取った瞬間に「それは完全な確信」となり、濁った水から出た瞬間に「強い衝撃」が目を通して全身に伝わります。(誰かに後方から襲われた訳じゃないよ(笑))

もうヒスイに横っ面をひっぱたかれた感じ(笑)
暗い石、暗い川から、まるで人工物のような発色の石が出てくるのだから感動も倍増です。
秋晴れの空の下で見た底なる玉は、白と翠が膨張して「それ自体が発光」しているような神々しい姿でした。


このレベルを拾った事が無いのか?、持っていないのか?、と問われたなら否ですが、現場での初見は何度見ても新鮮で「かつて経験したはずの感動」を忘れています。(このレベルに出逢えるのも数年に1回くらいだし(笑))
そしてサンプルとして丁度良いサイズ、加工するなら大きい方が良いですが、加工用は購入すれば良いので役割の違いをハッキリさせる事ができます。(ケースに分類して持ち運びも容易)

このタイプは私が「芽吹」としているヒスイで、綺麗な白地に明るい翠が流れるヒスイです。
今回のはそのタイプの中でも良質で、白地の石質が良く翠の発色も強い貴重な標石です。
両面に翠が入り側面にも見られるので、表から裏に翠が貫通しているようです。(よって「翠の層が厚い」って事になります)





自然光での透過もこんな感じ、ライトでの透過だと更に生命色が際立ちます。


ちなみに、これは川から流れてきたのか、海の荒波によって川の下流へ留まったのか、その判断がとても難しい転石だと言えます。(このタイプの故郷は小滝川なのでしょうけど…)

それにしてもロディン岩(鶯石)に誘われ、「この私を探せ!」とヒスイにぴっぱたかれる…。
この出逢いを誘ったのはイザナギなのか、イザナミなのか…。
まぁ、男である私が怒られたのだから、誘ったのはイザナミなのでしょう。(結局、ロディン岩(鶯石)の母石は見付からず終い…)

初めから「どうせ違うだろう」と手に取らず、棒(流木)で確認している場合じゃなかったな…。
今度からは気を付けようと思います(笑)

しっかし普通に現実離れした存在が拾えるのだから、奴奈川って凄い土地だと改めて認識しました。
そして「多少の欲は必用」だけど、そこまで必死にならなくても出逢える事が今までの経験で良く分かりました。(普通に運次第ですね(笑))
2017年11月06日
今年最後の3連休を向かえ、初日から晴天となりましたので海へ転石を探しに行きました。

今回は、初めから青海の海岸を目指しました。(浜が広いので)
相変わらず浜辺は流木だらけ(笑)、昔は重宝した木材ですが現在では活用する人が殆どいないようです。
再び冬の荒波に流され、別の場所へ行くのを待つしかないのだろうか…。




波打ち際には釣り人が大勢いました。
基本的にお互いが邪魔になる存在なので、一定の距離を保って楽しむ必用があります。


重要な事は「人を傷つける可能性のある道具を持っているのは釣り人」と言う事で、特に釣り人は周りへの気遣いが必用になります。
しかし石拾いの人も、アホ面で歩いていると「丘で釣り上げられる」と言ったマヌケな姿を曝す事になるので、気を付けて歩いて下さい。(怪我をするのも石拾い側だし…)
石拾いの道具?(棒にオタマが付いているの)も振り回せば危険ですが、持っている人が年輩の人達なので驚異には成り得ないです(笑)


一通り浜を歩きましが、特に魅力的な石には出逢えませんでした。
なので河口の「海と川の合流点」へ行ってみました。
まだ浜が分断されているかな?、と思い向かうと、この間まで綺麗に補修されていた場所が流木だらけになっていました。(川が増水したのか、海が荒れたのか、その両方なのか)




分断されていた浜も完全復活、もっと先だと思っていましたが数日で姿を変えました。
そして澪筋が変わった事により、以前よりも浜の面積が広くなって探し良い環境となりました。
この状態が続いたのなら楽しめそうです、背後には川がある事を念頭におきながら探索を続けました。





まずは小さいですが綺麗なロディン岩を発見、私が鶯石と呼んでいるタイプです。
ちなみに発色が明るい萌葱色なら「鶯」で、やや暗めの緑なら「鴬」として分けています。(私が勝手に(笑))
見本として活用できると思うので、とりあえず保管しようと思います。




次はアルビタイトかな?、重さがヒスイやロディン岩に匹敵したので石質は良いのでしょう。
気になったのは重さだけでなく、右側にある淡い青色の部分です。(3カ所)
この部分は何の鉱物なのだろうか?、また分かる人に聞いてみようかと思います。




最後は緑の珪石(珪岩と言った方が良い?)、なかなか面白い鉱物です。
姿も景色も良いのですが、このタイプの残念な事は「乾くと白くなる」って事で、このままでは楽しめません。


常に水に浸しておくか、クリアラッカーを吹きかけるか、表面を磨くか…。
方法は幾つもありますが、玉髄と違って硬度に不安定さがあるので磨きには調節が必用になるかと思います。
どうであれ経験として試してみるのも面白いので、いろいろやってみようかと思います(笑)


しばらく歩いていると、ヘリコプターが飛んで来ました。
どうも誰かを捜しているような感じで、海岸沿いを一通り飛んだ後に姫川沿いを上流へと飛んで行きました。(最終的に2台のへリが飛んでいました)


誰かが流されたのだろうか?、この季節には珍しくない事ですが、他人事と思って油断しないように気を付けなければなりません。


背後の姫川はこんな感じ、流れが左から大きく右に逸れているので浜が広くなっています。
これが増水により真っ直ぐに流れたのなら、浜を押し流して跡形も無くなります。


この日は濁ってはいましたが水害をもたらす程の水量は無く、晴天だった事もあり景色としては綺麗な姿を楽しめました。

自然と遊ぶ際には「安全第一」を心がけて、慎重に遊んで下さい。(自分も含め)


え〜、次回は、その後に出逢ったヒスイ転石の事を書きます。
2017年11月04日
今回は、コラボ作品のレザーブレスを紹介します。
レザークラフトの青年とお客さんのおかげで、このコラボも定着しつつあります。(感謝です!)
特に紫ヒスイのブレス(開花のブレス)が人気のようなので、女性に支えられている感じがします。(もちろん、少数の同姓にも支えられています(笑))

前もってレザーブレスは制作してもらっていたので、紫ヒスイを吟味してルースを制作し合わせました。(予備を持っていて良かった、またオーダーします)
発色の良い紫ヒスイは少ないですが、苦労した甲斐あって開花に相応しい作品に仕上がりました。




前回同様に、模様少な目の「シンプルタイプ」のブレスです。
冬が近づき肌寒くなってきましたが、レザーの質感と紫ヒスイの発色が温かさを感じさせてくれます。(実際、体温に馴染んで温かくなります)
紫ヒスイの景色は「秋の夕暮れの空」や「春の朝焼けの空」にも見えるので、テーマとは違った視点で楽しむ事もできます。(季節や景色よって楽しみ方を変えるのも面白い)
開花としては庭のテッセン(紫色)が今頃に花を一輪咲かせ、とても珍しい景色を魅せてくれました。





脱着はシリーズを通して容易で、サイズもある程度は調整可能です。
かなり頑丈な革を使用しているので、何度脱着を繰り返しても弛む事はないでしょう。(レザークラフトの青年の経験則での情報です)


紺色や黒色と言った男に似合うブレスの販売は難しい感じですが、私には似合う色合いなので1人くらいは同じタイプのお客さんもいるかと思います(笑)
その人の訪れを気長に待ちながら、大切に表現して行きたいと思います。

一応、説明しますが、レザーブレスは模様多目の方が制作料金が高くなっています。
なので「ルースの料金が全部同じ」と言う訳ではなく、それなりの理由を含めて販売価格を同じにしています。
1点だけ開花のルースと模様多目のブレスを合わせた品がありましたが、お客さんの反応を見る事を兼ねていました。(模様多目が女性に需要があるのか?、と言ったもの)

1点だけの結果ですが、特に模様の有無で購入を躊躇するような事はないようです。
結果として私は模様好きなので嬉しい(笑)、その上、購入してくれたお客さんが喜びのメールをくれたので更に嬉しい!(また作ろう)



ちなみにレザーブレスとは別に「実りの秋を感じさせるペンダント」も制作しました。
前回にも紹介しましたが、今回のは淡翠のヒスイを加工して9mmの玉を作りました。(下部の帽子部分のみシルバーです)
光を透し膨張するタイプなので、胸元を明るく生命色に彩ってくれる事でしょう。


ちょっとしたアクセサリーとして、楽しんでもらえたら嬉しく思います。



1年は早いもので、もう11月となりました…。
ちゃんと成長しているのだろうか…、創作と同時に「糸魚川ヒスイに正面から向き合える組織」の誕生も求められている気がする…。
絶対に必要なのは解っているのですが、「いかに構築して行くのか」が非常に難しいですね…。

鉱物マニアと作品愛好家を「分けながらも両立できる仕組み」を作らないと、この領域は成り立たないのだと解った気がします。
どちらの気持も非常に解るので、住み分けしながらも「同じ存在を守っている」って言う意識と行動を導きたいなぁ…。

私はどちらかと言うと「表の愚者から星」になるタイプより、きっと「裏の隠者から導師」になるタイプなのだろうと思う。(両方を目指しますが、最終的には誰かに表を担ってもらう必用がある気がするが…)

まずは活用側の活用と保護の確立、それを目指してみようと思います。(保護側の活用と保護は公僕に任されている)
2017年10月29日
台風も過ぎ青空が顔を出したので、転石探索へ出かけました。
寝ている間に過ぎていった台風ですが、能生や海谷では大きな被害があったようです。
より自然に近い環境で生きていると、その影響も受けやすいのは仕方がないですが、理不尽さを感じるのは私だけではないでしょう。(自然(神)には関係のない感情なのですが…)

それでは本題、午後の西日が強く照りつける押上の海岸へ行きました。
見た瞬間に浜がないのが解りました(笑)、流木も散らばっていて濁った海が広がっています。





頑丈なテトラの内側には大きな流木(って言うか幹)が、流れ着いていました。
これを見ると、かなり川や海が荒れた事が解ります。(これの処理はどうするのだろうか?)




辛うじて残った浜を歩き魅力的な転石を探しましたが、何もありませんでした…。
いつもなら行ける場所は波で覆われて通行不能、これは日を改めた方が良いでしょう。





と言う事で場所を変え、青海の海岸へ行きました。
こちらも大量の流木が浜に散乱し、台風の影響の大きさを示していました。




浜は押上同様に狭くなっていて、探せる範囲が限られていました。
更に秋の西日が強烈で、黄色の光源下での探索は困難となりました。(逆光だと眩しくて見ていられない(笑))





眩しさに堪えながら探していると、綺麗なロディン岩を発見。
小さいのは見本として、手の平サイズは飾石として活用できそうです。
どちらも磨いてあげないと駄目かな〜、でも磨くとヒスイと区別できない人がいるので注意しないといけません。(鶯石(自称)と呼べる発色のロディン岩)





二つの出逢いを喜んでいると、親父がヒスイ転石を発見しました(笑)
白地の綺麗なタイプで、うっすらと緑も入っています。(側面に)
この光源で判断するのは難しかったですが、翡翠輝石を多く確認できたので識別できました。(私が最終段階の識別をします)



青海の海岸は自然研磨が荒いので光沢を見る事が難しく、石英(チャート系含む)・曹長石・石灰石などの区別が難しかったりします。(初心者では)
しかし逆に「翡翠輝石が見やすい」と言う利点と「角張が残っている」という目安があるので、一定の識別が可能だと思います。(それ以上は専門家に見せた方が良いかと)

今回のヒスイ転石は見本としては大きいので、「ちょっとした飾石」として磨きたいと思います。(持ち歩いて見比べる大きさではないかと…、でも姿は悪くないと思います)

とりあえず、この日はロディン岩(鶯石)2個、ヒスイ転石1個を得る事ができました。(ヒスイ転石は親父の収穫ですが(笑))



続いて次の日も晴天、今度は久しぶりに大野付近を探索しました。
当然ながら姫川は濁流となり、水量も川幅も増大していて危険な状態でした。
無理をすれば命に関わるので「歩ける場所だけ」を探し、秋晴れの川原を楽しみました。





慎重に探していると、一部に明るい発色を示すロディン岩を発見。
でも姿が良くないなぁ…、と言う事で元の場所に戻しました(笑)


一部を加工すれば綺麗な品を作れそうですが、やはりヒスイとの区別が難しくなるでしょう。
私がロディン岩(鶯石)として加工販売しても、別の場所でヒスイとなっている可能性もあるかと思います。(普通に「通常のヒスイより綺麗で安い」というロディン岩は在るので)

この二つの区別は難しい問題だな…、販売後の区別まで管理できれば良いのですが…。
これはロディン岩を活用する際の「最大の問題点」だと思います。(普通に混ざり合ったりするので、特に厄介な鉱物ですね(笑))

現状では「転売目的の者には売らず、加工品も作らない」って事しかないかと…。


話が逸れましたが、どうであれ綺麗な石たち(一定レベルの石たち)を探して集めておきたいと思います。
将来的に活用できるシステムができたのなら、きっと活用してくれる事でしょう。(やがて来るであろう未来に期待します)

気晴らしの鉱物探索も「最終的には意味のある行為」として、高められたなら嬉しく思います。(私個人としてのデータ収集としては役立っていますが…)
2017年10月24日
今回も久々に晴れたので、海へ転石拾いにでかけました。

秋晴れと言ったところでしょうか、青空と海が一体となって広がっています。
この日は気温も上がり過ごしやすく、風も弱かったので気持ちの良い環境でした。





海岸には他県から来たツアーのお客さん?、が数人いて石拾いを楽しんでいました。
簡単に見付かるものではありませんが、この綺麗な海を楽しめたかと思います。




いつものように海岸の右側から歩き、左側へと進みます。
ここは丁度、右側の折り返し地点、ちょっと小砂利が多い状態でしたが歩きやすかったです。




一通り歩いてヒスイ転石6個、小さい玉髄2個、シーグラス2個を拾いました。
特にレベルの高いタイプでも無く小さい転石ですが、綺麗な事には変わりないので活用したいと思います。(シーグラスは目立って綺麗だけど(笑))



今回も楽しめました、これから冬に近づくにつれ荒れる日が多くなりますので、貴重な晴れ間を大切にしたいと思います。



別の日の事ですが、気になったので姫川河口の増水で壊れた場所へ行きました。
まだ「あのままかな?」と思いきや、ちゃんと直してありました。
壊れた前よりも頑丈な作りで、冬の荒波対策でもあるように思えます。



その先の浜辺は途切れていて向かうのは危険ですが、冬の荒波により春先には元の浜に戻っている事でしょう。(石たちが押し寄せられるので)
また来年に、ここの浜を訪れる事ができたらと思います。



続けて制作品の紹介です。
カケラ別にピアス(7mm)を6セット制作してみました。
左から翠雪のカケラ(白)、翠雪のカケラ(淡緑)、叢雲のカケラ、青海のカケラ、芽吹のカケラ(白翠)、芽吹のカケラ(翠)です。


白系を2種類揃え、更に白〜翠(緑)のタイプで制作しました。
透明度の高い左側(翠雪系)、発色が良い右側(芽吹系)、それぞれに似合う好みのピアスを身に付けてもらえたらと思います。(白と黒が混ざる叢雲系、青銅色に紺が入る青海系も、似合う人が買って下さい(笑))

それとペンダントも2点、制作しました。
タイプは芽吹のカケラで、特に発色の良い「白翠」と、白地が美しい「淡翠」の2種類です。
羽根デザインのシルバー枠に合わせてペンダントにしています。(側面を見ないと羽根デザインを確認できない(笑))


チェーンはロジウムでシルバーではありません。(トップがSV925)

ちょっとしたアクセサリーですが「鏡の領域での派生」でもあるので、身に付けた人を輝かせる事でしょう。(魂の器の原点(勾玉)は「神玉」で受け継いでいます。(私なりに))
2017年10月17日
今回は、天照大御神「幻日」の四作目を紹介します。

加工に用いたヒスイは、幻日・月光・天上天下を制作した母石のカケラです。
透明度の高い白地に僅かに緑が溶け込んだヒスイで、氷雪のようなヒスイです。
紅葉を向かえた柿の葉を背景に使い、早朝に下りる霜や氷雨の水滴をイメージして撮影しました。(厳密に言えば「それらを輝かせる陽光」を表現してみました。)




非常に透明度が高く、艶やかに仕上がりました。
白地の所々にモワモワとした景色が見られ、淡雪が降り積もっているかのようです。
冷たさをも感じさせるその姿は、太陽の光を受ける事で更に輝くでしょう。





白熱光の元では純白に見えますが、透過光を見ると僅かな緑が見られます。
生命色を秘めて輝く景色は、特に忍耐の冬には支えとなってくれるかと思います。






久しぶりの神玉制作となりました。
このタイプのヒスイは稀少なので、素材と「にらめっこ」をしながら配置を決めました。
どうしても糸魚川のヒスイはヒビが多く難儀しましたが、何とか無傷の幻日を制作できました。(秘めたる美(ヒビ)となるヒスイも少ないです…)
もっと吟味すれば、もう1点を作るプレートがとれそうですが、それが最後になるかと…。(最後はスサノオ「天上天下」を作る予定)
今後は同タイプのヒスイを探してみたいと思います。(縁が在れば再び手に入るでしょう)


季節は芸術の秋ですが、気温は初冬そのもの(笑)
もう少し秋を楽しませて欲しいなぁ〜、と言っても自然(神)には逆らえませんね。

まだまだ作らなければならない作品(月読とか)があるので、気合いを入れて創作活動に取り組もうと思います。
商品寄りの作品(区別がややこしい?)も頑張って作っていますので、そちらもよろしくお願いします。


今月の糸魚川はイベントが多かったですが天気に恵まれず残念、丁度天気が良い日でも加工に専念していたので遊びに行けなかったな…。(不動滝のお祭りに行きたかった…)

まぁ、仕事があるだけ幸せだし、自分の創った品が売れるだけで「最高に幸せなのだ」と言う事を忘れないよう心がけて生きなければ。(初心を忘れずに)

今月の後半も頑張ろうーっと!
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