作者の思考

作品紹介(コラボ)

2025年04月15日

引き続き、工房浮草さん(高見澤さん)のリフォームの二作目を紹介します。

K18リングでのリフォームです。
一作目はメレでしたが、二作目はメインをヒスイで制作しました。(一作目と逆の仕様)


ルースのサイズを合わせる為に送られてきた時点では石留めのツメが折れていて、本来メインになっていたルース(アクアマリン)が無い状態でした。

長年愛用していたリングが破損し、アクアマリンのルースも外れてしまったらしく「どうせなら憧れていた糸魚川のヒスイでリフォームしたい」との要望があったらしく、私にルースの制作を相談してくれました。

要望は「ヒスイらしい発色の小さなオーバルカボション」でした。
難しい要望ではありましが、タイミング良く美しい発色の小さな欠片があったので、リングに合わせながらルースを加工しました。
通常は金具をルースに合わせるのですが、今回は金具にルースを合わせる作業になります。
高見澤さんから「可能な限り四つ角のツメにピッタリ合うよう作ってほしい」との要望を受け、慎重にルースを研磨しました。

職人から言わせれば「出来て当たり前の加工」なのですが、私は作家なので久々の作業に緊張しました。
いざ気合いを入れてみると特に手間取る事もなく、無事に終えられて安心しました。(物産センターの加工所にいた頃に練磨したので、指先は覚えていました(笑))

お客さんにも喜んで頂けたようで良かった〜。
金やプラチナに合わせる作業は貴重なので、良い経験を積めたかと思います。

思い出の品を再びカタチにする、これも大切な作り手の仕事なのだと再認識できました!
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