作者の思考

思い出をカタチにする(前編)

2023年07月12日

今回は、オーダーを受けて制作するペンダントの紹介をします。(海岸転石からの制作です)

ヒスイ拾いのガイドを体験した際に出逢った転石とのことで、雨風が強かった最悪の環境を「最高の思い出」にしてくれたヒスイ転石なのだそうです。(6月中旬での探石)
最高の思い出ができたのなら「それをカタチにする」のが私の仕事、このカグツチのカケラを立派な装飾品に仕上げてみせます!



タイプは青海方面(山系)のヒスイです。
特徴としては、地が黒〜灰色、ヒビや石目が多く、翠の発色は強く、透明度は低い、間違いなく糸魚川のヒスイです。(一目瞭然(笑))

正面候補の側にはクロスするヒビが見られましたが、表皮を削れば石目が現れるかもしれません、側面を確認すると翠が流れていて「発色部分の厚さ」も期待できそうでした。
よって、まずは正面候補の表皮を削り石目なのかを確認し、致命的なヒビだったり、発色部分が薄かったりしたら、側面を活用する計画で加工を進めました。


結果、ヒビと思われた部分を削り飛ばしても発色部分は多く残り、オーダー通り2点のペンダントを作れるルースが仕上がりました!


あの「ミカンの渋皮(笑)」みたいな表皮を削ったら、これだけ美しい姿が現れるなんて普通の人は想像も付かないだろうな〜、これが「カグツチのカケラのポテンシャルだ」と断言できます!

まぁ、この存在と出逢った依頼人(ガイドも含む)の手柄なのですけどね(笑)
私はそれをより美しく仕上げるだけ、練磨してきた目と腕の見せ所と言うわけです。

そしてシルバーとの相性も抜群なので、ここは高見澤さんの魅せ所、所有者を魅了するアクセサリーにしてもらいます!
依頼は「シンプルなペンダント」なので、ルースの魅力を引き出す仕上がりを期待しています!(要は、いつも通りってことですね〜)

喜んでもえたら嬉しいな〜、まだ完成していないので後半に続きます(笑)
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