作者の思考

ヒスイ日和(霜月の参)

2021年11月14日

最近は肌寒さが増してきて、顔が引きつるような冷たい風が吹いています。
海辺のまちの特徴なのか満足な紅葉が訪れる前に落葉となり、休息の季節の訪れを強く感じさせます。(潮風で葉が落ちるのでしょう)
しかし休んでいる場合ではない、ここで作らないと再生の季節に同志と遊べません(笑)
来年はガイドを兼ねた体験教室にも挑戦したいので、その間に出来ない加工を冬期に行いたいと思います。(創作は後回しに出来ても、制作は常に行わないと運転資金を稼げません(笑))

それでは11月三回目の探石記録を書きます。

今回も押上の海へ探石に出かけました(11/14)
午前中は晴れていましたが、午後は雲が多くなり日が陰る事が多くなりました。



午後12時頃の景色、お世辞にも綺麗とは言えません…。(とてもヒスイ日和とは言えません)
日が出たり陰ったりを繰り返す状態で、更に強風で目の負担が大きくて辛い環境でした。

波との追いかけっこは波が速すぎて成立せず(笑)、浜辺の「海水に濡れている部分」に気を付けていても押し上がった浜により海水に跳ね上がり、油断すると腰までズブ濡れになる恐れがありました。(気晴らしとしては最悪な環境…)


「来る日を間違えたかな…」、と思いながらも、「せっかくなのだから」と左側から探し始めました。(石が上がるチャンスはある環境でしたので)
昨日(土曜日)は快晴でしたが強く冷たい風が吹き渡っていたので探石を断念しましたが、今日は風自体はそこまで冷たくなく、海水温は驚く事に温めでした。




しかし、やはり強風だったので日が陰ると手先などの末端が冷えて体温が奪われます。
雲の切れ間からの陽光が浜を照らす時がチャンス、僅かでも光を膨張する石を探します。




とりあえず撮影したのは、友人からもらったコランダムの転石です。
押上で出た転石ではないのですが、綺麗に写したかったので持ってきました(笑)
赤系のコランダムで周りにロディン岩らしき鉱物も付いている立派な転石サンプルです。



ここまで立派なのは見付けた事がないな〜、押上の海岸では難しいのかな?
とにかく感謝、大切にするよ〜、また面白い石とたくさん出逢って下さい!


え〜、肝心の見付けた石たちは、玉髄1個とヒスイ転石1個です。
探し歩いている人たちが多めでしたが、それでも見付ける事は可能です。(見逃したり、新たに上がったり、下から出てきたり、いろいろと可能性はあります)


この時点で「来る日を間違えたかな…」と言う思いは吹っ飛びました(笑)
やはり1個でもヒスイ転石と出逢えると満足します。


そして折り返し地点に到着、押し上がりが強すぎて浜辺が変形しています。
青空も見えなくなってきたので、これで帰ろうと思い入口に向かいました。(寒かったし)




帰り際では、小さなヒスイ転石とオンファス輝石を発見。
小さいけど嬉しい!、見本として活用できるでしょう。


この辺りから不思議と空が晴れてきました。
さっきまでの寒さが嘘のようで、改めて太陽の偉大さを感じた瞬間でした(笑)


気分と環境が良くなったので右側も探してみました。
休日なので家族連れや石拾いの人たちが訪れて、それぞれに楽しんでいました。
こちら側は押し上がっていないので、波に乗ったり下から出たりする可能性は高いでしょう。




折り返し地点では快晴となりました(笑)、これぞヒスイ日和です!
最初はどうなるかと思ったけど、結果的に美しい景色を楽しめました。




こちらでの結果も満足なもので、まずは右側の探し始めで灰色ヒスイ2個を見付けました。
先客はこれをヒスイとは思わなかったのだろうか?、レア度も2程度なので求めるヒスイ転石ではなかったのかな?、なんであれ嬉しい出逢いです。




更に碧系のヒスイ転石も発見!、オンファス寄りのヒスイで波を想わせる景色を宿します。
練度・練磨ともに良い感じ、加工素材としても活用できるので悩むところです。





更に更に大きなヒスイ転石も発見!、帰り際に見付けました。
最初に歩いた時には無かったはずなので、打ち寄せられたのか、小砂利から出てきたのか、どちらにせよ驚きました。(形状は平らだけど、大きいので下から出たように思えます)



ヒスイ自体のレア度は3くらいですが、押上の転石にしては大きくて珍しい、また転石としての完成度(サイズ・練度・練磨)も高いので簡単に出逢える存在ではありません。

最近まで海が荒れていたからなのだなぁ〜、こうも多く見付かると久々に血沸き肉躍る気分になります。(来て良かった〜)
探石は「勝手に神々(自然、というか主にイザナミ)から祝福された気分になれるのが醍醐味」かと思います(笑)、これから進もうとしている事も肯定してくれているような感じがして嬉しいです。

きっと、もっと良いヒスイ転石と出逢った人もいるのだろうな〜、その出逢いを腐れ縁にぜずに大切に生きてくれる事を願います。


帰る頃の押上の海岸(午後2時頃)、この時間に来れば良かったと思うほど晴れました(笑)
訪れる人たちも多くなり、さっきまでの人たちよりも海を楽しめた事でしょう。



でも同じように出逢えるとは限らないので、今回の探石は大満足だと言えます。

これから冬にかけて海は荒れ出しますので、くれぐれも気を付けて楽しんで下さい。


これで今回の探石記録を終わります。
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