作者の思考

ヒスイ日和(睦月の壱)

2021年01月07日

三日の大雪からは雨が続き、道路の雪は路肩にあるだけになりました。
集積した雪の処理も順調に進み、次に大雪が来ても問題なく捨てる事ができます。
糸魚川への来客は「風雪」と「コロナ自粛」で停滞の状態ですが、今は堪え忍びつつ、再生の季節の準備を着実に進めて行きたいと思います。

それでは1月最初の探石記録を書きます。

久々に早朝から晴れ間が見られたので、拾い初めとして押上の海岸へ探石に出かけました。(1/7)
天気予報では雨〜雪となっていて、一部の地域には波浪警報も出ていましたが、午前中の糸魚川は太陽が照りつける快晴でした。



海辺では良くある事ですが、確実に言える事は「午後からは天気が急変する」って事で、この機を逃すと当分は海に近づけなくなります。
浜辺には先客が一人いましたが、そちら側には行かないので問題なし(笑)、もっと早く(早朝)に探しに来た人がいた形跡(足跡)はありましたが、そんな事を気にしていたらキリがありません。
一時の祝福された時間を、存分に楽しむ事のみに集中しました。


風はありませんでしたが、太陽が出ていなければ寒さを感じたと思います。(そもそも太陽が出ていなければ来てないし(笑))
波は強く長く速め、海水で濡れている浜を見る限り注意して歩かないとズブ濡れになる恐れがある状態でした。


探石する環境としては良いですが、ちょっと石が押し上がりすぎているのが気になりました。(重い石が下に埋まっている感じ)
とにかく美しい石・面白い石を探しながら今年最初の探石を楽しみます!


時間制限があるので、歩く速度を上げて折り返し地点に到着。
この時点で少し風が出てきました、注意深く探して歩いたのですが気になる石は見付からず残念…、それでも帰りに期待して戻ります。




時間が経つにつれて風が強さを増し、波は当初のラインを大きく超えるようになりました。
どうにか時間内(約1時間半)で見付かったのは、バラ輝石岩、碧玉、ロディン岩、オンファス輝石でした。(ヒスイ転石とは出逢えませんでした…)


バラ輝石岩はピンク色の石灰岩に似ていたりして紛らわしいですが、石灰岩は削ると骨や歯や角を削った時のような「独特の匂い」があるので、簡単に識別する事が可能です。
これもヒスイと同じように練られた石質なら透明度を備えるので、そのレベルの転石を探し求めたいと思います。(今回のは加工素材として活用します)

碧玉はヒビが少なくて良質、ルースを作れるのかもしれません。
何かしら活用を試みたいと思います。

ロディン岩は黄緑色でツルツル、ヒスイ転石に見間違えるので憎らしい時もありますが、どこか愛着を持っている自分もいます(笑)
この石には罪はないので、こちらも何かしら活用を試みたいと思います。

オンファス輝石は、最もヒスイに近い転石、母体が翡翠輝石から成るのだからヒスイ(変種)としても良いのでしょうけど、「求めているヒルコ神」ではないので分けています。(まぁ、「日を留める古き神」としなければ、どの転石もヒルコだと言えますけど…)
見た目でオンファス輝石だと分かる転石も少ないので、見本などに活用したいと思います。


海岸の入り口付近に着いた頃には、海からドス黒い雨雲が迫って来て、冷たい風が吹いてきました。(午前中までは能登半島に守られていたのかな?)
タイミングとしては丁度良かったので、急いで探石を終えて帰りました。



今回は「ヒスイの拾い初め」としては残念な結果でしたが、探石としては楽しめました。
また晴れた日が訪れたなら海へ行きたいと思います。(その時にヒスイ転石(日を留める古き神)と出逢えるのを楽しみにしています)
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