作者の思考

ヒスイ日和(如月の弐)

2020年02月07日

平地としては初めての積雪がありました。
雪かきが必用な程には積もりませんでしたが(10cm程度の積雪)、久々に見て触れた雪には愛着さえ感じました(笑)
脅かされない程度の規模、弱い人間が「愛着(余裕)」を持てる唯一の条件なのでしょうね。
なのでこれ以上は平地に降らない事を願います(笑)

それでは2月二回目の探石記録を書きます。

昨夜から雪が降り積もりはしましたが、朝になったら空は快晴となりました。
気温は低かったので躊躇しながらも、探石欲求に負けて押上の海岸へ向かいました(笑)
海岸にも雪は見られ、幾つかの足跡が「来訪者の有無」を教えてくれます。(欲求に負けた人、いや…、寒さに欲求が勝った人と言うべきか?)





それでは、いつものように左側を探石。
波は強くて長く油断できない状態、風が弱めだったのが救いでしたが、気温が低かったので少しの風でも顔面は寒かったです(笑)
時折、恐ろしい程の荒波が押し寄せる事もあるので、眼で探しながら「耳で波の音を聞く事」を平行していく必用があります。(絶対に油断することなかれ)




面白くて綺麗な石を求めながら歩き、折り返し地点に到着。
普段と位置は変わっていましたが、所々に大きめの石が押し上がっていました。
誰もいない海岸、探し初めには二人ほどいたのですが何時の間にか見えなくなりました。(プライベートビーチになりました(笑))




この時点での石たちは、石英斑岩(薬石)2個、玉髄(メノウ)1個、ヒスイ転石2個です。
大きめの石が多かったのですが、気に入った石たちはどれも小さいサイズでした。


石英斑岩は薬石と言われているタイプ、幾つもの石英の結晶が見られ、それが抜け落ちたであろう幾つもの穴も見られます。

玉髄は瑪瑙(メノウ)と言えるタイプ、縞模様がハッキリと出ていて綺麗です。
石質も良いので丁寧に磨けば、美しいアクセサリーになる事でしょう。

ヒスイ転石は左が碧系で右が灰色系。
碧系は質が良く滑らか、オンファス輝石に近いヒスイのようで艶も出やすいです。
灰色系は運が良ければ紫色が入る事があり、石質は滑らかなのが多いです。
ちょっと小さいですが、他の鉱物と混ざっていても「ヒスイだと知らせる発光(光の膨張)」は健在で、数多ある石たちの中からでも見付ける事ができます。(気付かず見逃しているヒスイ転石もあるのでしょうけど(笑))


次は戻る最中に見付けた石たち。
鶯石(ロディン岩)1個、ネフライト1個、オンファス輝石1個、ソーダ珪灰石1個です。


ロディン岩は芽吹き色(黄緑色)が入っているタイプ、愛称で鶯石としていて春を感じさせてくれる石です。(文鎮か飾石として磨く予定)

ネフライトは青みがかったタイプ、総称でアルカリ角閃石岩と言う事もあるようですが、このサイズになるとネフライトで大丈夫でしょう。(多分)

オンファス輝石は色が薄いタイプ、濃い方が石質が良くて好みなのですが、こっちの方がオンファス輝石として識別するのが簡単だったりします。
少し石質が劣るとは言えオンファス輝石なので、遙かに他鉱物より艶が出やすいです。

ソーダ珪灰石は良く見ると縞模様が見られるタイプ、これにより白ヒスイとの区別が付きやすくなります。(一つの確認ポイントです)
さすがに縞瑪瑙と間違える事はないでしょうけど、乾かすと光沢が見られるので、やはりヒスイとの区別に苦戦する石だと言えるかと思います。(初心者での話)


右側も探そうかと思ったのですが、全面に波が寄せている感じなので危険。
更に疲れたし、寒くなってきたので退散する事にしました(笑)


引き潮の天気が良い日に訪れて、改めて右側の探石を楽しみたいと思います。


今回も楽しかった、身近に不思議が溢れているので糸魚川から出る事がないな…。
外の事も知っておいた方が良いのだろうな〜、と思うけど、今はウィルスで危険なので「今まで通りの生活」を楽しもうと思います。(糸魚川は湿度が高いので安心)


これで今回の探石記録は終わります。
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