作者の思考

ヒスイ日和(如月の参)

2020年02月11日

数日間は雪が降ったり止んだりしていて初冬(もう春だけど)を感じさせる気温でしたが、少し積もっていた雪は雨により溶かされ(1日くらいで消えた(笑))、再び初春に戻りました。
これは三寒四温なのかな?、今まで冬らしい寒さがなかったので混乱しますね(笑)

それでは2月三回目の探石記録を書きます。

昨日までは寒かったですが、この日から太陽が顔を出して気温も上がりました。(2/11)
薄化粧だった山々も厚化粧に変わり、「最近まで冬だったのだ」と気付かせてくれます(笑)
それでも河川敷には雪が無く、河口での積雪を私の目で確認する事は無いかもしれません。




河口では二台の重機が工事をしていました。(澪筋を変える工事かな?)
この日は祝日だったのに急ぎの工事なのだろうか?、除雪の仕事が無かったからその埋め合わせかな?
なんであれ、掘り起こした後の事を考えるとワクワクします(笑)




浜は波が強く長め、風は弱いけど冷たく、空は晴れているけど雲が多く頻繁に暗くなる環境でした。
冬らしさを感じられない浜辺(大きい石が少なく、砂の多い浜辺)でしたが、良い出逢いがある事を願って歩きました。




歩き続けて折り返し地点に到着、川の流れが速く波も強いので長居は禁物です。
向こう側の青海の海岸(須沢海岸)でも、探石を楽しんでいる人が見られました。(良い出逢いはあったのかな?)




この段階での私の出逢い(成果)です。
石たち中にヒスイ転石があるのですが解るかな?(画像だと解りにくいけど…)


まず上の段の2個は緑色石英(キツネ石)です。
通常タイプより綺麗で、これは石英部分が多い(塊になってる)からだと思われます。
こうやって改めて見ると「石英が多いタイプを緑色石英とし、通常のはキツネ石としても良いのかも」って思ったりします(笑)

右下のは鶯石(ロディン岩)、明るい黄緑が入っているのですが白が反射してほぼ見えない…。(これでは石灰石に見えてしまう(笑))
綺麗で堅い石なので何かしらに活用したいと思います。

下の段の右端も鶯石(ロディン岩)、ちょっとくすんでいますが黄緑があるので磨きます。

下の段の左端はソーダ珪灰石、少しロディン岩と混ざっている感じですが、特徴が見られるのでサンプルとして活用してみようかと思います。

正解は下の段の中央です(簡単だった?)
光の加減などでパッと見はチャート(笑)、このタイプは本当にチャートに似ています。(チャートがヒスイに似ているのかな?)


これが乾いた状態、海の塩も表面に付いているのでパサつきが強調されます。(その表面の「乾いた塩」を翡翠輝石と間違える事もあるので、必ず洗って確認する必要がある)
河口の錬磨は乏しいので、表面の滑らかさを目で確認するのは難しいです。(よって指先で確認するのが良いかと)




濡らすとこんな感じ、あまり変化しませんが光を透しやすくなり肌の特徴も見やすくなります。
この「誰が見ても解るタイプじゃないヒスイ」を見付けるには、「光の膨張」に気が付く必用があります。(何人も探した後での出逢いなので、先客は「光の膨張」に気づけなかった訳ですね)




探し初めて3分で目に付いたので、そのまま帰ろうかとも思いました(笑)
見付けたのは波打ち際ではなく、三歩後ろの乾いた場所にあったので、よりチャートにしか見えませんでしたが、僅かな光の膨張が「引力」のように私を引き寄せます。
まぁ、大抵は陶器・磁器だったり、チャート(珪石系)だったりしてガッカリするのですが(笑)
とにかく「不思議な光の膨張」、これに気が付ければヒスイを拾える確率はかなり上がります。


次は面白い緑色石英(キツネ石)、ちょっとアマゾナイトに姿が似ている(笑)
姿は面白いけど乾くとパサつくし、緑が粉っぽいので海に帰しました。




最後は上から赤褐色の珪石、模様が派手な流紋岩、石質の良い石英斑岩です。


赤褐色の珪石は…、紅玉髄と言えるのかな?、ちょっと難しいな〜、赤褐色の部分だけ滑らかなのは何故なのだろうか?(分離しているのか?)
良く解らないけど「カーネリアンの系統」であったなら加工してみたいな〜。

模様が派手な流紋岩は普通に面白い、この模様は何に見えるかな?(錦鯉か?)

石質の良い石英斑岩は、流紋岩かと思ったけど石英の粒が散らばっているので石英斑岩だな。
ちなみに成分は一緒なので、呼び名を多少は間違えても許されるかと(笑)

今回も面白かった〜、糸魚川で私ほど「ヒスイ」や「石ころ」を楽しんでいる者はいないでしょう(と、勝手に思い込んでいるだけ、我ながら幸せな男だ(笑))
この楽しみを少しでも共有できたら…、と思い続けて歳月が過ぎ43歳に成ろうかとしています…。(歳月が速かったのか遅かったのか解らんが(笑))

どうにか方法を考えなくてはなりません、と言うか既に考えている事を実行に移さなければならないのでしょう。
数年待ってみたけど人材は現れず…、やはり「シンデレラみたいに待っていても王子様は現れない」って事ですね(そのシンデレラがオッサンなので尚更、更に舞踏会(社交の場)にも出てないので当然だ(笑))

私は面白い事しかしたくないので面白い領域にして行こうと思う、つまらない延命を続けるなんてバカらしい、せっかく移住したのだから糸魚川を私にとって楽しい場にしたい、特にヒスイ王国館を同志が楽しめる賑わいの場にしたい、詰まるところは「思い通りに生きたい」って事ですね(笑)
それを追求する過程で必用となる「カケラ」を揃えて行かなくては…、傲慢な望みではありますが、挑戦しても良いかと思っています。

第一歩目は「識別」だろうなぁ〜。


え〜、話が逸れまくってしまいましたが、これで今回の探石記録は終わります。
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