作者の思考

ヒスイ日和(水無月の参)

2019年06月19日

今回は美山公園に咲く紫陽花と、以前から気になっていた石をフォッサマグナミュージアムで確認してきた話を書きます。(書く事が溜まってしまい、連日の更新となります)

この日は晴れて朝から気持ちの良い日でした。
石の識別は午前10時からだとは知らず、30分くらい前に訪れてしまったので、先ずは紫陽花を見に行きました。
道中の吊り橋は多少揺れますが、かなり頑丈なのでその揺れも楽しめます(笑)




「歩くと結構な距離だな」と思いながら進み、久々の紫陽花ロード(自称)に来ました。
やはり先日の強風の被害は大きく、折れてしまっている紫陽花がありました…。
しかしその中でも立派に咲いている姿を見ると、より美しさが増すように感じました。
清々しい青と蒼、咲き始めだったようで所々に咲いていましたが、その一つ一つがとても瑞々しく生命力に溢れていました。




草刈りをして大変そうな人もいたり、パターゴルフを楽しんでいる人もいたり、なかなか多様性に富んでいましたが、朝から花を愛でているのは私だけでした(笑)


ちなみにサツキ(かな?)は見頃を終えている頃でしたが、一つだけ遅咲きだったようで見事に咲き乱れていました。(ギリギリ両方を楽しめるタイミングだったのかな?)



紫陽花はこれからが見頃になるのでしょう、また晴れた日に楽しもうと思います。



次は石の識別、先客のおじさんと石を見せ合いながら話し、順番がきたので気になっていた石たちを学芸員さんに見せました。


まずは黒い「へそ」のようなのが入っている鉱物、これは石英斑岩に閃緑岩が入った鉱物だと言う事でした。
「誰だ、黒いトルマリンの成分と言った奴は!」って思いましたが、そのタイプはまた違った鉱物として在るそうです。(あいにく標本がなかったので、どんな石なのか解りませんが、その内に解る事でしょう(笑))

次ぎにデュモルチ石、知りたかったのは紫色の要因でしたが、これは分析しないと解らないようです…。(珍しいタイプである事は間違いないようです)

右の紫色が入るロディン岩は、紫部分が雲母との事でした。
一般的な雲母(味付け海苔みたいなやつ)とは大違い…、あまりに違うので信じがたいですが、分析すると雲母の成分が出るそうです。(蛇紋石に雲母の成分が多く入っていると言うのなら解る気がするが…)

左端はロディン岩ですが、その先端に入っている鉱物が「ある鉱物」の特徴を示しているので確認すると、やはりコランダムで良かったようです。(モース硬度も確認しました)
他鉱物(ロディン岩)と一緒になっているのは見た事がないと言っていましたが、数人ですが「そういったコランダム」を持っている人がいるので、私としては珍しいですが初めてではありません。
こういったデータは蓄積していった方が良いのでしょう、学芸員が変わる度に失ってしまうのは勿体ないですから…。(前任者が残さなかったのだろうか?)

その右はキツネ石、でも紫がかっているので通常のキツネ石とは違います。
しかし、これも分析しないと紫色の要因は解らないそうです。

やはり細かい事は分析しないと解らないようですが、分析すれば解るのなら急ぐ必用も無いですね(笑)
解ったところで私の仕事にメリットがある訳でもありませんし、稀少鉱物として販売する気もない。
でも趣味としては知りたいと思うので、気には留めておこうと思います。

後々は「変わった鉱物」として展示すれば、石拾いを楽しむ人の助けにはなるでしょう。
なので、これからも面白いサンプルは集めてみようと思います。


ちなみに、桃簾石と言っていた石の殆どは「ピンクゾイサイト(灰簾石)」なのだそうです。
やっぱりと言うか、結構知られているのでもう驚きもしませんね(笑)
それに「櫻石」とか「白桃石」とかの名前で親しめば良い気もします。(桃簾石と言う鉱物名に愛着は無い)
まぁ、販売する際や、正式な標本にする際には問題になるので分析が必用でしょうけど…。

なんであれ美しい石ではあるので、引き上げられるのであれば然るべき対応をして活用すれば良いのではないだろうか。

今回は、こんな感じで終わります(笑)

念のため書きますが、今回の地震による被害はありません。(心配してくれた人に感謝します)
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