作者の思考
ヒスイ日和(霜月の弐)
2017年11月09日
3連休の最後も気持の良い天気になったので、また転石拾いへ出かけました。
まずは押上の海岸へ行ったのですが、前回同様に浜辺が無くなっていて探せる状態ではありませんでした。(満潮で荒れていたので危険でした…)
なので、また河口の合流点へ行きました。
つい最近に訪れはしましたが、浜の環境は1日で変わります。
前回はもっと奥まで探せましたが、今回は強い波により20歩ほど浜が後退していました。
歩き易い状態ではありましたが、砂が多く上がり大きめ(拳サイズ)の石が動いている感じではありません。(上がるのでは無く「引き込まれている」って状態でした)
それに同じ景色ばかり見ているので新鮮さが無い(笑)、と言う事で後方の姫川側を歩く事にしました。
姫川は相変わらず濁った水が流れていて、底なる玉を確認する事は非常に困難です…。
しばらく川沿いを歩くと、綺麗なロディン岩(鶯石)のカケラを発見。
なかなか綺麗なタイプ、全体が翠に染まっていて石質も良いです。
断面を見る限り割れたのは最近のようで、まだ母石が近くにあるかもしれません。
「これは探さねば!」と、久々に欲が出てきて目を凝らしながら付近を探索しました。
そうしていると濁った水の中から、やたら綺麗な発色が目に飛び込んできました。
どうせ「ペットボトルのラベル」と思い、流木(細い棒)で動かしてみると「動きはしたけれど、流れはしない物体」だったので、「茶碗(陶器)の欠片?」と思い手に取ろうと川に顔が近づくに連れ「確信にも似た期待感」が胸の奥に広がります。
そして手に取った瞬間に「それは完全な確信」となり、濁った水から出た瞬間に「強い衝撃」が目を通して全身に伝わります。(誰かに後方から襲われた訳じゃないよ(笑))
もうヒスイに横っ面をひっぱたかれた感じ(笑)
暗い石、暗い川から、まるで人工物のような発色の石が出てくるのだから感動も倍増です。
秋晴れの空の下で見た底なる玉は、白と翠が膨張して「それ自体が発光」しているような神々しい姿でした。
このレベルを拾った事が無いのか?、持っていないのか?、と問われたなら否ですが、現場での初見は何度見ても新鮮で「かつて経験したはずの感動」を忘れています。(このレベルに出逢えるのも数年に1回くらいだし(笑))
そしてサンプルとして丁度良いサイズ、加工するなら大きい方が良いですが、加工用は購入すれば良いので役割の違いをハッキリさせる事ができます。(ケースに分類して持ち運びも容易)
このタイプは私が「芽吹」としているヒスイで、綺麗な白地に明るい翠が流れるヒスイです。
今回のはそのタイプの中でも良質で、白地の石質が良く翠の発色も強い貴重な標石です。
両面に翠が入り側面にも見られるので、表から裏に翠が貫通しているようです。(よって「翠の層が厚い」って事になります)
自然光での透過もこんな感じ、ライトでの透過だと更に生命色が際立ちます。
ちなみに、これは川から流れてきたのか、海の荒波によって川の下流へ留まったのか、その判断がとても難しい転石だと言えます。(このタイプの故郷は小滝川なのでしょうけど…)
それにしてもロディン岩(鶯石)に誘われ、「この私を探せ!」とヒスイにぴっぱたかれる…。
この出逢いを誘ったのはイザナギなのか、イザナミなのか…。
まぁ、男である私が怒られたのだから、誘ったのはイザナミなのでしょう。(結局、ロディン岩(鶯石)の母石は見付からず終い…)
初めから「どうせ違うだろう」と手に取らず、棒(流木)で確認している場合じゃなかったな…。
今度からは気を付けようと思います(笑)
しっかし普通に現実離れした存在が拾えるのだから、奴奈川って凄い土地だと改めて認識しました。
そして「多少の欲は必用」だけど、そこまで必死にならなくても出逢える事が今までの経験で良く分かりました。(普通に運次第ですね(笑))
まずは押上の海岸へ行ったのですが、前回同様に浜辺が無くなっていて探せる状態ではありませんでした。(満潮で荒れていたので危険でした…)
なので、また河口の合流点へ行きました。
つい最近に訪れはしましたが、浜の環境は1日で変わります。
前回はもっと奥まで探せましたが、今回は強い波により20歩ほど浜が後退していました。
歩き易い状態ではありましたが、砂が多く上がり大きめ(拳サイズ)の石が動いている感じではありません。(上がるのでは無く「引き込まれている」って状態でした)
それに同じ景色ばかり見ているので新鮮さが無い(笑)、と言う事で後方の姫川側を歩く事にしました。
姫川は相変わらず濁った水が流れていて、底なる玉を確認する事は非常に困難です…。
しばらく川沿いを歩くと、綺麗なロディン岩(鶯石)のカケラを発見。
なかなか綺麗なタイプ、全体が翠に染まっていて石質も良いです。
断面を見る限り割れたのは最近のようで、まだ母石が近くにあるかもしれません。
「これは探さねば!」と、久々に欲が出てきて目を凝らしながら付近を探索しました。
そうしていると濁った水の中から、やたら綺麗な発色が目に飛び込んできました。
どうせ「ペットボトルのラベル」と思い、流木(細い棒)で動かしてみると「動きはしたけれど、流れはしない物体」だったので、「茶碗(陶器)の欠片?」と思い手に取ろうと川に顔が近づくに連れ「確信にも似た期待感」が胸の奥に広がります。
そして手に取った瞬間に「それは完全な確信」となり、濁った水から出た瞬間に「強い衝撃」が目を通して全身に伝わります。(誰かに後方から襲われた訳じゃないよ(笑))
もうヒスイに横っ面をひっぱたかれた感じ(笑)
暗い石、暗い川から、まるで人工物のような発色の石が出てくるのだから感動も倍増です。
秋晴れの空の下で見た底なる玉は、白と翠が膨張して「それ自体が発光」しているような神々しい姿でした。
このレベルを拾った事が無いのか?、持っていないのか?、と問われたなら否ですが、現場での初見は何度見ても新鮮で「かつて経験したはずの感動」を忘れています。(このレベルに出逢えるのも数年に1回くらいだし(笑))
そしてサンプルとして丁度良いサイズ、加工するなら大きい方が良いですが、加工用は購入すれば良いので役割の違いをハッキリさせる事ができます。(ケースに分類して持ち運びも容易)
このタイプは私が「芽吹」としているヒスイで、綺麗な白地に明るい翠が流れるヒスイです。
今回のはそのタイプの中でも良質で、白地の石質が良く翠の発色も強い貴重な標石です。
両面に翠が入り側面にも見られるので、表から裏に翠が貫通しているようです。(よって「翠の層が厚い」って事になります)
自然光での透過もこんな感じ、ライトでの透過だと更に生命色が際立ちます。
ちなみに、これは川から流れてきたのか、海の荒波によって川の下流へ留まったのか、その判断がとても難しい転石だと言えます。(このタイプの故郷は小滝川なのでしょうけど…)
それにしてもロディン岩(鶯石)に誘われ、「この私を探せ!」とヒスイにぴっぱたかれる…。
この出逢いを誘ったのはイザナギなのか、イザナミなのか…。
まぁ、男である私が怒られたのだから、誘ったのはイザナミなのでしょう。(結局、ロディン岩(鶯石)の母石は見付からず終い…)
初めから「どうせ違うだろう」と手に取らず、棒(流木)で確認している場合じゃなかったな…。
今度からは気を付けようと思います(笑)
しっかし普通に現実離れした存在が拾えるのだから、奴奈川って凄い土地だと改めて認識しました。
そして「多少の欲は必用」だけど、そこまで必死にならなくても出逢える事が今までの経験で良く分かりました。(普通に運次第ですね(笑))