作者の思考

ヒスイ日和(神無月の四)

2017年10月29日

台風も過ぎ青空が顔を出したので、転石探索へ出かけました。
寝ている間に過ぎていった台風ですが、能生や海谷では大きな被害があったようです。
より自然に近い環境で生きていると、その影響も受けやすいのは仕方がないですが、理不尽さを感じるのは私だけではないでしょう。(自然(神)には関係のない感情なのですが…)

それでは本題、午後の西日が強く照りつける押上の海岸へ行きました。
見た瞬間に浜がないのが解りました(笑)、流木も散らばっていて濁った海が広がっています。





頑丈なテトラの内側には大きな流木(って言うか幹)が、流れ着いていました。
これを見ると、かなり川や海が荒れた事が解ります。(これの処理はどうするのだろうか?)




辛うじて残った浜を歩き魅力的な転石を探しましたが、何もありませんでした…。
いつもなら行ける場所は波で覆われて通行不能、これは日を改めた方が良いでしょう。





と言う事で場所を変え、青海の海岸へ行きました。
こちらも大量の流木が浜に散乱し、台風の影響の大きさを示していました。




浜は押上同様に狭くなっていて、探せる範囲が限られていました。
更に秋の西日が強烈で、黄色の光源下での探索は困難となりました。(逆光だと眩しくて見ていられない(笑))





眩しさに堪えながら探していると、綺麗なロディン岩を発見。
小さいのは見本として、手の平サイズは飾石として活用できそうです。
どちらも磨いてあげないと駄目かな〜、でも磨くとヒスイと区別できない人がいるので注意しないといけません。(鶯石(自称)と呼べる発色のロディン岩)





二つの出逢いを喜んでいると、親父がヒスイ転石を発見しました(笑)
白地の綺麗なタイプで、うっすらと緑も入っています。(側面に)
この光源で判断するのは難しかったですが、翡翠輝石を多く確認できたので識別できました。(私が最終段階の識別をします)



青海の海岸は自然研磨が荒いので光沢を見る事が難しく、石英(チャート系含む)・曹長石・石灰石などの区別が難しかったりします。(初心者では)
しかし逆に「翡翠輝石が見やすい」と言う利点と「角張が残っている」という目安があるので、一定の識別が可能だと思います。(それ以上は専門家に見せた方が良いかと)

今回のヒスイ転石は見本としては大きいので、「ちょっとした飾石」として磨きたいと思います。(持ち歩いて見比べる大きさではないかと…、でも姿は悪くないと思います)

とりあえず、この日はロディン岩(鶯石)2個、ヒスイ転石1個を得る事ができました。(ヒスイ転石は親父の収穫ですが(笑))



続いて次の日も晴天、今度は久しぶりに大野付近を探索しました。
当然ながら姫川は濁流となり、水量も川幅も増大していて危険な状態でした。
無理をすれば命に関わるので「歩ける場所だけ」を探し、秋晴れの川原を楽しみました。





慎重に探していると、一部に明るい発色を示すロディン岩を発見。
でも姿が良くないなぁ…、と言う事で元の場所に戻しました(笑)


一部を加工すれば綺麗な品を作れそうですが、やはりヒスイとの区別が難しくなるでしょう。
私がロディン岩(鶯石)として加工販売しても、別の場所でヒスイとなっている可能性もあるかと思います。(普通に「通常のヒスイより綺麗で安い」というロディン岩は在るので)

この二つの区別は難しい問題だな…、販売後の区別まで管理できれば良いのですが…。
これはロディン岩を活用する際の「最大の問題点」だと思います。(普通に混ざり合ったりするので、特に厄介な鉱物ですね(笑))

現状では「転売目的の者には売らず、加工品も作らない」って事しかないかと…。


話が逸れましたが、どうであれ綺麗な石たち(一定レベルの石たち)を探して集めておきたいと思います。
将来的に活用できるシステムができたのなら、きっと活用してくれる事でしょう。(やがて来るであろう未来に期待します)

気晴らしの鉱物探索も「最終的には意味のある行為」として、高められたなら嬉しく思います。(私個人としてのデータ収集としては役立っていますが…)
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