作者の思考

作品紹介

2017年10月17日

今回は、天照大御神「幻日」の四作目を紹介します。

加工に用いたヒスイは、幻日・月光・天上天下を制作した母石のカケラです。
透明度の高い白地に僅かに緑が溶け込んだヒスイで、氷雪のようなヒスイです。
紅葉を向かえた柿の葉を背景に使い、早朝に下りる霜や氷雨の水滴をイメージして撮影しました。(厳密に言えば「それらを輝かせる陽光」を表現してみました。)




非常に透明度が高く、艶やかに仕上がりました。
白地の所々にモワモワとした景色が見られ、淡雪が降り積もっているかのようです。
冷たさをも感じさせるその姿は、太陽の光を受ける事で更に輝くでしょう。





白熱光の元では純白に見えますが、透過光を見ると僅かな緑が見られます。
生命色を秘めて輝く景色は、特に忍耐の冬には支えとなってくれるかと思います。






久しぶりの神玉制作となりました。
このタイプのヒスイは稀少なので、素材と「にらめっこ」をしながら配置を決めました。
どうしても糸魚川のヒスイはヒビが多く難儀しましたが、何とか無傷の幻日を制作できました。(秘めたる美(ヒビ)となるヒスイも少ないです…)
もっと吟味すれば、もう1点を作るプレートがとれそうですが、それが最後になるかと…。(最後はスサノオ「天上天下」を作る予定)
今後は同タイプのヒスイを探してみたいと思います。(縁が在れば再び手に入るでしょう)


季節は芸術の秋ですが、気温は初冬そのもの(笑)
もう少し秋を楽しませて欲しいなぁ〜、と言っても自然(神)には逆らえませんね。

まだまだ作らなければならない作品(月読とか)があるので、気合いを入れて創作活動に取り組もうと思います。
商品寄りの作品(区別がややこしい?)も頑張って作っていますので、そちらもよろしくお願いします。


今月の糸魚川はイベントが多かったですが天気に恵まれず残念、丁度天気が良い日でも加工に専念していたので遊びに行けなかったな…。(不動滝のお祭りに行きたかった…)

まぁ、仕事があるだけ幸せだし、自分の創った品が売れるだけで「最高に幸せなのだ」と言う事を忘れないよう心がけて生きなければ。(初心を忘れずに)

今月の後半も頑張ろうーっと!
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