作者の思考
作品紹介
2016年04月27日
今回は、前回に少し掲載したオンファス輝石と赤石のブレスレットを紹介します。
まずはオンファス輝石のブレスです。
革紐のブレス用に玉と牙(爪)のパーツに加工しました。(前回にも掲載)
制作する行程で、穴あけ、穴拡張、円の整形の3行程で破砕がありました。
オンファス輝石はヒビや石目の見分けが難しく、加工中に前兆なく割れるのでビックリします。
解っている特徴としては、蛇紋石のような模様が少なく、一色系になった方が安定している事くらいでしょうか…。
このタイプのオンファス輝石の加工を、もっと経験すれば様々な事が解ると思います。
そんなこんなで、どうにか最初の作品が仕上がりました。
ヨモギ餅のような渋い緑が特徴的で、革紐にも良く合います。
不思議な魅力が在りますが、多分これがヒスイを主成分にした鉱物だと解る人は多くは無いでしょう(笑)
艶も抜群に出て、丁寧に磨けば通常のヒスイよりも遙かに高い光沢を纏います。
重さもヒスイと同等(体感で)、堅牢さも伝わってきて不思議に安心感があります。
サイズはちょっと小さめ(手首周りが17〜18cmが理想)ですが、革紐なので馴染む事で丁度良くなります。(最初は脱着に苦労するかも…)
どうしても合わなければ、革紐を変えれば対応可能なので大丈夫かと思っています(笑)
次は赤石で制作した革紐のブレスです。
こちらも、ブレス用に玉と牙(爪)のパーツに加工しました。
オンファス輝石ほどの光沢は出せませんでしたが、ヌメっとした樹脂光沢が魅力的です。
ちょっとカブトムシの肌を見ているようで、生きている感じを受けます(笑)
模様はイモリのお腹(笑)、子どもの頃を思い出し懐かしさの中で加工しました。
こちらは加工の際の破砕は無く、スムーズに研磨できました。
非常に鮮やかな赤と豊か模様を宿し、同系色の革紐でも存在感は消えません。
どうも普通の赤石とは違うようで、黒い部分は金属(亜鉛?)のような鉛色を示しています。
金華石とは違い鉄では無いようなので錆びは出ず、酸化による劣化は無いかと思われます。(この石のデータが乏しく、確実な事は解らないのが現状です)
考えるに糸魚川の多くの赤石は、鉄石英としては不安定なのだと思われます。
どれもチャートの部類であり、赤い部分は多孔質のようで水を含むと赤く際立ちますが、乾くと鮮やかさを失います。
磨くとその差は弱まりますが、やはり水に濡らしたような赤は出せないのが多いです。
今回の赤石もその系ではありますが、母石自体が異なるので模様も色も出やすかったです。
ちなみに、これと同じ赤石を探してみたのですが、全く見つからないんですよね…。
もしあったら大きな(5cmクラスの)勾玉を、丁寧に作ってみたいと思っています。
実は稀少なタイプの赤石だったのかな…、もう一度出逢える事を願います。
こちらも少しサイズが小さめ(私の左手首で丁度)なので、サイズ直しが必用になるかもしれませんが、最初は少しきついぐらいが良いのかも…。
馴染んでブカブカになるよりは、多少の圧迫感があった方が良いようにも思えます。(身に付ける人の好みなので、何とも言えませんが)
女性なら多くが身に付けられるでしょうが、デザイン的に似合う人は限られますね…。
男女共に、丁度合う人がいたら幸いです。
パーツの予備は多少ありますが、赤石は牙(爪)しかありません。
オンファス輝石の玉なら壊れた場合でも、交換が可能となっています。(有料)
あえて同じ母石から作った作品なので、そのスタイルは守りたいと思います。
裏庭のツツジが咲き始めました。
赤石の様な深紅ではありませんが、その模様は赤石と同じく燃え上がるような炎のようです。
方や鉱物の原色、方や開花の命色、違いはあれど共通した美しさがあるかと思います。
それらも一緒に感じられる作品が作れたら、より魅力的な創作が成せるのだと考えています。
今後も魅力的な石たちと出逢える事を願い、活動して行きたいです。
次回は、素戔鳴尊「以心伝心」を紹介できたらと思っています。
まずはオンファス輝石のブレスです。
革紐のブレス用に玉と牙(爪)のパーツに加工しました。(前回にも掲載)
制作する行程で、穴あけ、穴拡張、円の整形の3行程で破砕がありました。
オンファス輝石はヒビや石目の見分けが難しく、加工中に前兆なく割れるのでビックリします。
解っている特徴としては、蛇紋石のような模様が少なく、一色系になった方が安定している事くらいでしょうか…。
このタイプのオンファス輝石の加工を、もっと経験すれば様々な事が解ると思います。
そんなこんなで、どうにか最初の作品が仕上がりました。
ヨモギ餅のような渋い緑が特徴的で、革紐にも良く合います。
不思議な魅力が在りますが、多分これがヒスイを主成分にした鉱物だと解る人は多くは無いでしょう(笑)
艶も抜群に出て、丁寧に磨けば通常のヒスイよりも遙かに高い光沢を纏います。
重さもヒスイと同等(体感で)、堅牢さも伝わってきて不思議に安心感があります。
サイズはちょっと小さめ(手首周りが17〜18cmが理想)ですが、革紐なので馴染む事で丁度良くなります。(最初は脱着に苦労するかも…)
どうしても合わなければ、革紐を変えれば対応可能なので大丈夫かと思っています(笑)
次は赤石で制作した革紐のブレスです。
こちらも、ブレス用に玉と牙(爪)のパーツに加工しました。
オンファス輝石ほどの光沢は出せませんでしたが、ヌメっとした樹脂光沢が魅力的です。
ちょっとカブトムシの肌を見ているようで、生きている感じを受けます(笑)
模様はイモリのお腹(笑)、子どもの頃を思い出し懐かしさの中で加工しました。
こちらは加工の際の破砕は無く、スムーズに研磨できました。
非常に鮮やかな赤と豊か模様を宿し、同系色の革紐でも存在感は消えません。
どうも普通の赤石とは違うようで、黒い部分は金属(亜鉛?)のような鉛色を示しています。
金華石とは違い鉄では無いようなので錆びは出ず、酸化による劣化は無いかと思われます。(この石のデータが乏しく、確実な事は解らないのが現状です)
考えるに糸魚川の多くの赤石は、鉄石英としては不安定なのだと思われます。
どれもチャートの部類であり、赤い部分は多孔質のようで水を含むと赤く際立ちますが、乾くと鮮やかさを失います。
磨くとその差は弱まりますが、やはり水に濡らしたような赤は出せないのが多いです。
今回の赤石もその系ではありますが、母石自体が異なるので模様も色も出やすかったです。
ちなみに、これと同じ赤石を探してみたのですが、全く見つからないんですよね…。
もしあったら大きな(5cmクラスの)勾玉を、丁寧に作ってみたいと思っています。
実は稀少なタイプの赤石だったのかな…、もう一度出逢える事を願います。
こちらも少しサイズが小さめ(私の左手首で丁度)なので、サイズ直しが必用になるかもしれませんが、最初は少しきついぐらいが良いのかも…。
馴染んでブカブカになるよりは、多少の圧迫感があった方が良いようにも思えます。(身に付ける人の好みなので、何とも言えませんが)
女性なら多くが身に付けられるでしょうが、デザイン的に似合う人は限られますね…。
男女共に、丁度合う人がいたら幸いです。
パーツの予備は多少ありますが、赤石は牙(爪)しかありません。
オンファス輝石の玉なら壊れた場合でも、交換が可能となっています。(有料)
あえて同じ母石から作った作品なので、そのスタイルは守りたいと思います。
裏庭のツツジが咲き始めました。
赤石の様な深紅ではありませんが、その模様は赤石と同じく燃え上がるような炎のようです。
方や鉱物の原色、方や開花の命色、違いはあれど共通した美しさがあるかと思います。
それらも一緒に感じられる作品が作れたら、より魅力的な創作が成せるのだと考えています。
今後も魅力的な石たちと出逢える事を願い、活動して行きたいです。
次回は、素戔鳴尊「以心伝心」を紹介できたらと思っています。