作者の思考

押上海岸での出会い

2015年12月09日

久々に晴れましたので、気晴らしに押上海岸へ遊びに行ってきました。

少し前までは大荒れで、波しぶきが高々と上がっていましたが、この日はとても穏やかでした。
良質な青ヒスイのような海は美しく、その景色はヒスイとの出会いを期待させます。





階段を下り浜へ向かうと、砂浜部分が重機で削られたような形状になっていました。
これを見ると、つい先日まで大荒れだった事がよく解ります。(ここまで波が来ていたのが解りますね)
下に埋まっていて見えなかったテトラも頭を出していて、冬の海の凄まじさが伝わってきます。




今まで浜であった部分の殆どが波打ち際と変わり、ゆっくりと大きな波が打ち寄せます。
引いた時に波に近づき、寄せてくる時は離れる、なんか波と鬼ごっこをしている気分になり楽しくなります。
逃げる際に「ワー」と言いながら逃げたりして、改めて私は「一人で遊ぶ事が得意」なのだと感じました(笑)




そうやって遊びながらヒスイを探していると、この波で探すべきタイプのヒスイと出会いました!
薄い灰色の地に明るい翠が僅かに浮かぶヒスイで、何故これが「この波で探すべきタイプのヒスイなのか」の理由には、この形状が大きく関係しています。



と言うのも、このサーフボードの様な形状は、波に乗りやすく「打ち上げられやすい事」が特徴となります。(浜辺が少なくなる冬場では、こういったタイプが探しやすくなる)
要は波が大きく引いた場所を探す必用が無く、小さくなった浜辺を歩くだけで出会えるわけです。

逆におにぎりのような形状のヒスイは探し難くなり、探す際も危険が伴うようになります。
なので冬の海で初めて探す際は、こういったタイプとの出会いを優先した方が良いでしょう。


ちなみに、これは私の親父が出会ったヒスイです。(同じ日に)



まずサイズがデカイ、これは波に乗ってきたと言うよりは「掘り出された」って感じです。
現にほぼ埋まっていたとの事でした…、私が波と遊んでいる間に大物と出会っていたわけか…。
しかもヒスイ自体が私のと良く似ている。(でも親父の方がデカイ)
ちょっと悔しかったので「結晶が粗いな〜」って言ってやりました(笑)
でも転石の場合、多少粗い方がキラキラして綺麗なんですよね…。(今回は私の負けか…、いや勝負しているわけじゃないから負けじゃない(笑))

どうでもいいけど、私は自然と遊び、父とも遊んでいるオッサンなのだと認識しました(笑)


今回は、人との面白い出会いもありました。
こちらは、海岸のゴミを拾っていたおじさんです。
こういった人もいるんですよね、話によると他県から糸魚川へ移り住んだそうです。


ゴミの不法投棄の監視に関わる事もしているようで、これは私が行っている河川モニターのような活動なのだと思います。(ほぼボランティアって事です)
ちなみに、何分か話し合って出た結論は「行政は当てにならない」って事でした(笑)

その他にも同じ年頃でヒスイが好きな人(男性)と出会い、色々と話をしました。
話して数分でもう友人、話が噛み合うので非常に楽しめます。
持ち歩いているコレクションも見せてもらい、その魅力を共有します。
この場合、ヒスイのグレードとかは問題では無く、一つ一つの表情が大切になります。(海の転石は特にそうです)
そしてどんなヒスイでも拾える確率が低い現実、正直「拾った事もない者にとやかく言われたくない」って事が、拾っている人達の総意なのだと思う(笑)

それと同時に、現実に拾っている事を証明する事が「認められる一番の基準」って事もあり、その人もその場でヒスイと出会って見せてくれました。(薄紫の滑らかな転石です)
こうなると更に盛り上がります(笑)、よく解ったのですが「ヒスイとの縁を明確にする事」が私の中での基準に大きく関わっているようです。


いや〜、良い出会いがありました。(ヒスイとも、人とも)
今年も僅かですが、まだまだ良い出会いがありそうです!

この喜びを純粋に未来へ繋げられたのなら、この仕事をしている意味も在るのだと思います。
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