作者の思考

ルース(裸石)の制作

2015年12月07日

今回は、友人からルース(裸石)の制作を受けましたので紹介します。

以前に「石長姫と速津瀬神」を制作した、桃色の石灰石で加工します。
ルースはオーバルカボションと、ラウンドカボションの二つを制作します。

オーバルカボションは、桃色が綺麗な原石を加工しました。
本当は二つとも、こちらの原石で加工する事が友人の希望でしたが、面積が若干ですが足らずオーバルカボションの制作を優先しました。
桃色が綺麗で、石質もしっかりしている良質の原石です。




こちらでは、ラウンドカボションを制作しました。
若干、黄色が入った原石で、石質も少し不安定でしたが、そこにも魅力が宿っていますので上手く引き出そうと挑戦してみました。
「宝飾としてのルース」を考えた場合は、避けた方が良い原石なのでしょうが「思い出の品の制作」を考えれば、挑戦し甲斐のある原石です。




何とかルース二つの制作を終えました!
しっかりした石質ではありますが、いつも加工しているヒスイとは勝手が違うので慎重に進めました。(以前にも加工している経験が役に立った)
ラウンドカボションも不純物は入りましたが、自然の景色として楽しめるかと思います。



オーバルカボションの方は、祖母へ贈る作品の一部として制作を受けました。
なので今回の品は、私だけで完成する作品では無く、これから本格的に「友人の手で祖母に贈る品」が誕生します。(珊瑚の玉を合わせたブレスレットになるのだそうです)
私が「彫金をやった方が良い」と言った事もあり、友人は少しずつ道具を揃えて頑張っていたようです。(その行動力は見習いたい)
完成がとても楽しみ、孫から自作のアクセサリーを贈られるのだから、きっと喜んでくれる事でしょう。


コラボって楽しいなぁ〜、他にも首飾りを編んでくれる友人もいるし、表現の幅が広がります。
今後もバランス良く、友人と協力して行けたら最高です。(来年は、新たな縁にも期待したい)

女性の友人との共感、男の友人との共有、それぞれにタイプは違いますが、私にとってはどちらも大切で「失ってはならない繋がり」なのだと改めて感じました。
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