作者の思考

久々の標石探し

2015年11月07日

最近は加工に専念している時間が長かったので、気晴らしに海へヒスイを探しに行き
ました。

いつもは押上の海岸へ行くのですが、今回は久しぶりに宮崎海岸まで行きました。
ここへ来るのは何年ぶりだろうか…、とても懐かしかったです。
でもあの頃よりも駅は綺麗になっていたし、廃墟になっていた旅館も無くなっていま
した。
昔は駐車場が少なくて車の置き場所に困りましたが、現在は臨時で無料の駐車場が設
けてありました。




この間まで海は荒れていて天気も悪かったのですが、この日は気持ちの良い秋晴れと
なりました。
海も穏やかで、まるで「空の蒼」と「海の碧」が融合したかのような景色が広がって
いました。
釣りを楽しんでいるオジサン達もいて、一時の休息を自然が与えてくれたようです。





早速、長い浜辺を歩きながら、標石(標本となる石)との出会いに期待します。(連
日の加工で筋肉痛になった体をほぐすのに最適で、神経質になった気持ちも開放でき
ます)

波打ち際を見ていると、何やら光の膨張が見られました。
すかさず「その透明感のある角張った石」を手に取ると、それは良質のヒスイでした!
標本にするのに丁度良いサイズで、キラキラと翡翠輝石も輝いています。
それでいてキメは細かく艶がでるタイプで、透明度も高いヒスイでした。
これだけで来た甲斐があった!、不思議と自然に褒められている気分になります(笑)




今日は良質のヒスイを一つ拾えたので、これで出会いは終わりかと思って歩いている
と、波打ち際よりも少し海寄りの場所で光る石が見えました。
この時点でヒスイだと解りましたが、海で出会えるヒスイにしては大きいと感じまし
た。(どちらかと言えば、海底にあるサイズに近いかと)
波が引くのと同時に走り手に取って戻って見ると、その鮮やかな翠にビックリしまし
た!
こちらも透明度が高く、乾くとキラキラと翡翠輝石が輝きます。
姿も良く、まるで「残雪の芽吹き」を、その身に映しているかのようです。





久々の宮崎海岸、良い出会いがありました。
ヒスイの他にも、幾つかのネフライトの標石にも出会ったので大満足!
こういった陽気も少なくなっていきますので、楽しめる時に楽しみたいと思います。




この日は珍しくデジカメを持って行ったので、その場でヒスイを写してみました。
(普段はカメラを忘れる事が多いです(笑))
大きいヒスイの別カットの方は、ピンボケしていたので改めて草原で写しました(笑)
ヒスイを拾っている人なら共有できるかと思いますが、ヒスイは「拾った瞬間が一番
美しく見える」のですよね〜。(家に帰ってヒスイたちの中で見ると、その時の衝撃
が薄まってしまう事が多い(笑))
後で標石のコレクション用に撮影して、ギャラリーに掲載したいと思います。

以前から「宮崎海岸では良質なヒスイが多い」と聞いていましたが、今回の事で「本
当なのかもしれない」と思うようになりました。(断言は出来ませんが…)


一応書きますが、試作自演ではありませんので、ご安心下さい(笑)
それでも疑う場合は勝手に疑っていれば良いかと…、基本的に私も自分が経験した事
しか信用していませんので、今回の事は私自身にのみ有益な現実だったと言えます。
(二つの良質ヒスイと出会えたのだから!)
それに私が富山県の宮崎海岸を、捏造してまで宣伝しても意味無いし(笑)

よって勝手に「ヒスイの加工を頑張っているから、自然(神)がご褒美をくれた」と
錯覚し、改めて仕事(創作活動)に打ち込めるようになりました(笑)
まぁ、病気も景気も全ては気持ち次第、その気持ちに身体が適応できたなのら、あら
ゆる「不安」から開放される事でしょう。

それと夢を壊す事を言いますが、素人では海や川でヒスイと出会う事は不可能でしょ
う。(在っても気づかない)
1%で誰でも解るヒスイと出会ったり、先天的に目が仕上がっている人は拾えますが、
99%は何度もヒスイを見て学ぶ必用があります。
とにかく重要なのは「光を受けて膨張している姿を認識できる事」でしょう。
これは黒ヒスイでも同じ事で、数多ある鉱物の中からヒスイを見つけ出す絶対条件だ
とも言えます。

逆に考えれば「素人以上になればヒスイと必ず出会える」って事なので、先を考える
と希望はあります。

ヒスイには様々な色がありますが、海で出会えるヒスイの確率は灰色>白色>白緑>
黒色>濃緑>翠>紫色>青色って感じです。(私の経験での話で、濃緑〜青色の確率
は僅差です)
もっと細かく分類できますので、大まかな確率として参考にして下さい。(紫や青に
も幅があるし、透明度の違いも在るので)
なのでまずは、一番多い灰色のヒスイを拾えるように心がけると良いでしょう。

え?、灰色のヒスイになんて興味が無いって?
興味が在ろうが無かろうが、基本を学ばない限り一生出会えないのが現実です(笑)
灰色・白色・黒色のヒスイを拾えるようになれば、後は其処に在ればバカでも拾える
色なので目が仕上がっている方が有利となります。(ある程度の距離からでも、ヒス
イを認識できるような目になる)

絶対に拾えないなんて事はありませんので、根気よく頑張って下さい!
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