作者の思考

河川モニターの返答(5月分)

2015年06月22日

提出した河川モニターの返答をもらいましたので、お知らせします。

河口付近の返答です。






「河口付近は自然環境が厳しく、鉄にとってもコンクリートにとってもダメージを受
けやすいところです。写真は今では採用されなくなった「ゲルバー」という構造で、
損傷が発生しやすい部分を鋭く捉えた一枚です。写真の姫川橋はかなり古い橋で今
は4t車以上の車は通れないそうです。コンクリートの耐久性を増すために塗装され
ていますが、寄る年波には…とう感じです。先日は、橋を管理する県と現場で立ち会っ
てきましたが、古いなりによく管理されていると思いました。
 雪解け水が一段落して、姫川の水位が日に日に低くなっていき、川底の地形がどん
どん露わになっていきました。水位が下がって浅瀬が出来るところもあれば、川の勾
配が急なために滝のようになったり、細く速く流れるところができたりと危険な個所
は毎年変わるようです。このため、我々もこの期を逃さず川の健康診断を行い、危険
な個所の把握に努めているのですが、道路と違って河川は物理的に閉鎖することが出
来ませんので、利用者が危険を知らずに災害に遭ってしまうことのないように注意喚
起の看板設置に気を配っています。特に間近に迫る梅雨や夏場の豪雨による急な増水
は驚異です。洪水時には川幅いっぱいに濁流が流れ、濁流の中では流れた大きな石が
ぶつかり合い火花を散らしているそうです。この中に落ちてしまえば、這い上がるど
ころか浮き上がることも出来ないでしょう。利用者には川の楽しさと危険を知って頂
き、身の安全を自ら守って貰うよう「ここまで水かさが増した」などの情報の周知な
ど啓蒙活動に工夫を凝らしていかなければと思います。
 また野球場は市が管理している運動公園で、周辺の草刈りはライオンズクラブがボ
ランティアで行ったものです。いろいろな方が関わって頂いています。このような情
報も皆さんにお知らせしたいと思います。

 最後にモニターの任期もあと一月となりましたが、引き続き宜しくお願い致します。
 これから川原の木や草が強く自己主張してきますが、我々も負けないように頑張っ
ていきます。」


との事でした。


確かに姫川橋は、もの凄く荒れた濁流を何度も耐えてきているので頑丈なのだと感じ
ます。
逆に壊れないのが不思議なくらいで、洪水時の姫川を見れば橋も一緒に流されてしま
いそうです。
きっと幾度となく糸魚川が経験してきた水害なので、古いとは言え想定して設計して
あるのでしょうね。(事後の整備も、その都度しているかと思います)
でも今は以前のデータも越える自然災害が多発しているので油断は禁物、洪水時は姫
川橋には近づかない方が安全でしょう。(って言うか荒れている時は、姫川自体に近
づかない方が良いですね)

川底の地形が頻繁に変わる事はデメリットばかりでは無く、魅力的な鉱物が表に出て
きてくれます。(まだ見ぬ名石と出会えます)
基本的に自然の中での安全は自己責任であり、子どもや女性でない限りは自分で回避
すれば良いかと思います。
人間は自然と比べると圧倒的に弱いので、その中で遊ぶのなら慎重になるのは当然で
しょう。
これは教育の一環でもあるので、自分の経験則を活かして子ども達に伝えていく事が
肝心なのだと思います。

洪水時は水の音もさることながら、石がぶつかり合う音が凄まじいです。
あの状態の中に落ちたなら、溺死の前に圧死(全身打撲)となる事でしょう。
姫川の「静」と「動」の姿の両方を見れば、自然の「美しさ」と「恐ろしさ」は紙一
重なのだと認識できます。

草刈りがされていた野球場では、チビッコたちが野球の試合をしていました。
みんな一生懸命に頑張っている姿をみると、将来は野球選手にならなくても、この努
力は無駄ではない事が伝わってきます。(ボランティアの方々にも感謝ですね)
野球を頑張っているチビッコたちを、川で石との出会いを求めている私が見ている姿
は、端から見ると奇妙な感じかもしれませんね(笑)
あの中の数人でも良いので、石の魅力も認識できる大人になる事を願います!

これから植物が隆盛を極める季節になります。
人間は絶対に勝てませんので、勝負するのではなく、適応していけば良いかと思いま
す。
上手に付き合っていけば、いろいろな事を学ばせてくれるでしょう。

任期も今月で満了となりますが、どうも次のモニターがいないようで、二年目に入り
そうです。
誰もやりたがらないのが現状なのですね…、まぁ姫川は好きだし、よく遊びに行くの
で別に良いけどね(笑)
一年目でモニターした事と比較しながら、二年目をモニターしても面白いかも。(何
年も続ければデータが蓄積されますね(笑))

この事が自分の為にもなり、同士の為にもなったら良いな〜。
その結果が出るのは、もっと先の話になるのでしょうけどね(笑)
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