作者の思考

河川愛護モニター

2014年07月08日

今日、高田河川国道事務所の委嘱による、河川愛護モニターになりました。

きっかけは知り合いの勧めによるものですが、受けた大きな理由としては「翡翠を活用している者としての保護の一環」だと感じた事です。(最近、お金に成らない事ばっかやっている気がする…(笑))

それと先日、姫川で見た現実が切欠にもなっています。





現在でも岩石の破壊は行われている証ですね…。
これを見て解る事は、この破壊行為は「素人の仕業」だと言う事です。
何故ならば、使っている工具があまりにも小規模であり、最終的に中途半端に諦めています。
何よりも、これは翡翠では無くロディン岩であり、その違いも見分けられない者の仕業と考えるのが妥当でしょう。

よく翡翠らしき鉱物(持てる位の)が、片っ端から割られているのを見ますが、玄人なら割らなくたって解るし、割ったって中から良い翡翠が出てくる事は無いです(笑)
必ず外側に「兆し」があり、その有無で良質かを判断するのが定石です。

この行為は小規模ですが「新規の盗掘の前兆」であり、かつてそれを生業としていた者達が高齢となった事で、正常に成りつつある環境を振り出しに戻す危険性があります。(蟻の一穴ですね)

問題なのは山奥ならばともかく、国道から見える場所で行われている事です。(山奥も問題ですけど…)
何の対策がなければ、やって良いものだと錯覚し、更に行為はエスカレートし、同じ穴のムジナ達が大勢押し寄せる事でしょう。
これは法律(河川法)とかの問題では無く、人間性(モラルや民度)の問題なのだと考えます。
姫川の管理が出来ていない事が問題であり、よってこの現実を多くの者達が認識する必用があります。
奴奈川の底なる玉なので、誰もが求める権利はあるのですが、その方法は制限されなくてはなりません。

この事は最終的には、糸魚川の人達の意識を高める事にも繋がり、大昔から姫川は「地域の暮らしに密接に関わってきた大切な川だ」と再認識する切欠になると考えます。
そういう意味でも、まずは現状を国に知ってもらい、県に知ってもらい、市に知ってもらう必用があります。
この事で何かが変わるとは思っていませんが、これで「知らなかった・聞いていなかった」と言う現実は無くなります。
そういった現実を報告した事実が大切で、それに対応するのかは国・県・市が判断すれば良いかと思います。
これにより、現実を見る一つの判断基準ができるかと思っています。(要は荒唐無稽な戯れ言に対抗できるのは、信念で積み上げた現実だけって事ですね)

この事で糸魚川が翡翠を前面に押し出してアピールできない理由の一つである現実の、一定の浄化作用が期待できると考えます。
もう一つの理由である産地偽装は、未だそれをした者達が関わっている為、まだまだ先になるでしょう。
しっかし、その世代での罪なのだから、その世代で裁けないのだろうか?(現在の40代〜80代以上で)
自分達のケツくらいは、自分達で拭いてほしいのですが…。

それが出来なければ、目先を変えた翡翠ネイルとかをアピールするしか方法が無いのが現状です。(面白いけど、分野的に末端の利用法となります)
この領域も、どこの翡翠の粉なのかは明確にしていませんが、この客層には産地に拘る人もいないのでしょう。(粉末にしている分、科学分析はし易いのですが…)

いつしか糸魚川が糸魚川翡翠を、胸を張ってアピールできる日が来るのを楽しみにしています。



さて、個人的な理由はこれで終わりにして、その他の活動内容を書きます(笑)
河川愛護モニターの活動は、姫川の魅力や状態(ゴミや堤防の異常)、地元のイベント情報等の報告も求められています。

姫川はゴミの多さが目に付きますので、それらの抑止も考えたいと思います。
多くは上流からの漂流物なのでしょうが、橋の下などには新しいゴミが固まっている場合が多いので、そういったポイントを注意しながら調査する必用があるかと思います。

あとは姫川の水質の良さや、動植物などの情報なども伝えられたら良いかと考えています。
とにかく、糸魚川の人達と姫川との関わりを報告する事が大前提であり、昔から繋がる文化を体現している人たちを捜してみたいと思います。
悪い部分だけでは無く、良い部分を多く見て、姫川の良さを前面に出して報告できればと思っています。

せっかく糸魚川へ移り住んだので、姫川から始まった(始まる)文化を伝えていけたらと思います。
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