作者の思考

作品紹介(オーダー)

2014年04月08日

思い出の石という事で、ペンダント加工を受けました。
糸魚川へ遊びに来た際に、姫川で出会ったのだそうです。


一つは「きつね石」と呼ばれている石で、珪質の変成岩がニッケルにより緑色に発色している岩石だそうです。
石としての名称は無く?、綺麗なのに見向きもされていない気がします(笑)
これにもピン〜キリがあって、ピンはそれなりに石質も発色も良く、ある程度の磨きが可能です。

雲母みたいな脆い部分があり、どうしても表面に多少の凹凸が見られますが、魅力的な紋様と強い緑色を生かす事で補えるように思えます。(使い方次第かと…)
糸魚川以外では、あまり見かけない鉱物のようにも思えるのですが…、珍しくは無いのだろうか?
「ヒスイと間違える=ヒスイの偽物」のような扱いは、ちょっと可愛そうな気もしますね。(勝手に間違えたのは人間なんだし(笑))

もう一つはチャートで、茶色一色に焦茶色の紋様が流れている石です。
まるで金属の表面のような肌質で、燃えさかる炎のような紋様がとても魅力的です。
濃い茶色の部分の方が艶が出やすいので、更に紋様が際立ちました。

ある程度、均一な質なので磨きやすいですが、珪石である分、ヒビが入りやすく硬度はあっても堅牢さに欠けます。(摩擦熱に弱いです)
石英系の鉱物はデリケートなので、ヒスイと同じように研磨すると割れたりヒビが入ったりします。(あと艶が出なかったり…)
ちなみに、これも鉄石英に入るのだろうか?、硬度は同等ですが発色はどうも違う気がしますね…。(酸化しすぎたとか?)
そもそも茶色一色の石自体を、あまり見かけないです。(一般的な鉄石英はよく見るけど)


二つとも珪石に分類されるのでしょうが、研磨の手応えは全く違います。
変成岩の方が硬度は低いけど柔軟性があり、加工中にパキッと割れる事はなさそうです。(良質の場合は)
チャートの方は堅牢さが無いですが、硬度があるので艶やかに仕上がり質感も良いです。

まだまだ糸魚川には、魅力的な鉱物がたくさんありますね。
私も出会いを求めて、また姫川へ遊びに行って来ようかな〜(笑)
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