作者の思考

流行から育てる

2014年04月07日

今、石ガールなるものが流行っているようです。
そう言えば、山ガールとか釣りガールとかもありましたね。
この手の流行りでは、過ぎた頃に残るの本物は一割もいないでしょう。

ですが私にしてみれば、一割いるだけで成功だと言えます。
これにより元々の愛好家以外にも、新たに石の魅力を感じる「感性の開花」を体験した人は、間違い無く残る事でしょう。

更に低確率で「自分で拾いたい!」って思いに到達する者が現れ、日本の鉱物に興味を示すようになります。(そして最終的に糸魚川に辿り着きます)
またまた更に低確率で「自分で加工したい」って者が現れるでしょう。

その前段階(拾う段階)で「どこまでが許されて、どこまでが許されないのか」と言う制限(ルール)も学ぶ機会を得ているかと思います。
それを学んだ上で「生涯に一個は、自分で拾った石を加工して身に付けたい」って人達の誕生を、私は心待ちにしています。

多分、その者達は女性であった方が無難なのだと思っています。
理由としては、感性が男とは段違いというのが大きいです。(男でもセンスとモラルがあるなら問題ない)

それに身体能力的な制限もあり、女性が山で盗掘する事もありませんし、川で巨石を破壊する事も不可能でしょう。(そういった確率が非常に低い)
魅力を見出した下流での鉱物や海での転石を加工する方法で、十分に魅力を引き出せるセンスも期待できます。(冒険の類いは必要なく、せいぜい探検の範疇が望ましい)

そういった女性が増えても、保護としての実害は非常に低いと考えられます。

問題は加工技術ですね…。
研磨機に石を当てても掴んでいられる握力は、最低でも必用でしょう。(時間はかかるけど、回転数を落とす方法もある)
更に爪が削れてオシャレができない…。
制作をルースだけにすれば解決できますが、作品の幅が狭まる等の問題は多数あります。

ですが自分で身に付ける品の加工なので、そこまで突き詰める事もないんですよね。(慣れるまでは)
全部できたら私の立つ瀬がないですし(笑)
その時は加工人が受ければ問題なし、その為の加工人なのですから。

この一時のブームではありますが、そこから本物に育つ人達がいて、やがて辿り着くであろう糸魚川の魅力にふれて、古代から続く人に不可欠な「何か」を、見出してもらえる事を願っています。

そうなった暁には、一緒に遊びましょうね(笑)
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