作者の思考
新作紹介(玉作工人)
2013年05月21日
◇健御名方富命彦神別(譲渡済みです)
この石はわたくしの玉作人生20年の中で初めて出逢った赤い石。
通常の赤玉と言われる鉄石英系の赤玉とは全く異なり、青玉のような極めて希少な赤い蛇紋岩で長く我が家の神棚におまつりしておりました。
ある朝、手を合わせていると「目が合った」気がして、やっと玉にすることを認めていただいた気がしました。本当に龍の心臓のごとき「威」を感じる大いなる奴奈川の底なる玉です。
奴奈川赤石より砥ぎ出したる赤龍の玉。
全面に真紅の流水紋を持ち、まるで龍の心臓の如く猛々しい恐るべき「威」を持つ勾玉です。
身から迸る赤の威力、血脈の様に走るインクルージョンは命の胎動を感じます。
光源により姿を変え、見る者を強引に納得させる「威」には畏怖を覚えます。
◇沼川の翠鳥
長い間、海中で揉まれた小さな海岸漂着石から磨ぎ出しました。
手が大きい玉作 工人はこの玉を砥ぐに当たり、指だけではなく木で押え道具を拵え、この形状を生み出しました。
一つしか作れませんでしたが、なかなか良い光も生み出せたと思います。
奴奈川の渚に着いた硬玉より砥ぎ出した緑鳩の玉。
全身が翠色に煌き、夕日に映える小さな姿は翠鳥そのものです。
小さいながらも十分に奴奈川の「威」を備え、しとやかに慎ましく持たれる方をお守りする奴奈川勾玉になりました。
玉作 工人 拝
この石はわたくしの玉作人生20年の中で初めて出逢った赤い石。
通常の赤玉と言われる鉄石英系の赤玉とは全く異なり、青玉のような極めて希少な赤い蛇紋岩で長く我が家の神棚におまつりしておりました。
ある朝、手を合わせていると「目が合った」気がして、やっと玉にすることを認めていただいた気がしました。本当に龍の心臓のごとき「威」を感じる大いなる奴奈川の底なる玉です。
奴奈川赤石より砥ぎ出したる赤龍の玉。
全面に真紅の流水紋を持ち、まるで龍の心臓の如く猛々しい恐るべき「威」を持つ勾玉です。
身から迸る赤の威力、血脈の様に走るインクルージョンは命の胎動を感じます。
光源により姿を変え、見る者を強引に納得させる「威」には畏怖を覚えます。
◇沼川の翠鳥
長い間、海中で揉まれた小さな海岸漂着石から磨ぎ出しました。
手が大きい玉作 工人はこの玉を砥ぐに当たり、指だけではなく木で押え道具を拵え、この形状を生み出しました。
一つしか作れませんでしたが、なかなか良い光も生み出せたと思います。
奴奈川の渚に着いた硬玉より砥ぎ出した緑鳩の玉。
全身が翠色に煌き、夕日に映える小さな姿は翠鳥そのものです。
小さいながらも十分に奴奈川の「威」を備え、しとやかに慎ましく持たれる方をお守りする奴奈川勾玉になりました。
玉作 工人 拝