作者の思考

遺跡掘り体験 ②

2013年05月07日

連休も明けて、再び遺跡掘りの再開です。
現在の区画は今月中には終わらせる予定のようですが、未だに土器や石器が大量に出てきます。
人員も増員されたので、総力戦となりそうです。
そう言えば若い女性2人が新たに入りましたが、遺跡に興味があるのかは現段階では不明です(笑)。

現在、私が掘っているベルトでは研磨された斧1個と翡翠原石1個がでました。(土器は普通に出ます)
そこからは沢山の石や砂岩が出たので、掘っている最中に翡翠が出そうな予感はしていました。
翡翠はそこまでグレードの高いものでは無く、表面は打撃をした痕や打撃された痕も無く、研磨された痕も見られません。

もっとも、石器を研磨する事に使っていたのならば研磨痕は残るはず無いですね…。(翡翠の方が硬いので削れない)
逆に磨製石器は研磨痕が少し残っていて、古代人が「丁寧に仕上げた」って事が同じ加工をする者には良く分かります。(とても丁寧に作られています)

例え蛇紋岩であっても加工は容易ではありません。
古代で「道具と言う存在」がいかに大切だったのかが感じられました。
その道具が創作の原点であり、人に豊かさをもたらし、人に表現する喜びをもたらしたのだと感じます。

現代は道具が範疇からはずれ、機械として人を追いつめる存在となっています。
人が道具として使いこなせるレベル、このバランスが大切なのだと思います。
人が進化するか、機械を退化させるか、いずれにしろ人が機械を超えている事が条件となります。
結局、機械を超える存在というのは、人の創作性なんですよね…。

この体験によって、原点の在り様を学べそうな気がします。



悠久の時にふれた事で、無性に海へ出かけたくなりました。
何か良い出会いがあるのではないか…、そんな期待が不思議に湧いてきます。

その日は風が強く波も強めに打ち寄せていて、割と大きな石が上がっていました。
幾つか翡翠も拾えましたが紹介する程の質ではありません…、でも良い発色の赤石と出会う事ができました!



よく糸魚川に有る赤石は、赤色がくすんでいたり紫がかっていたりしています。
しかし今回の赤石は、赤色が一段階違っていて鮮やかさを放っていました。
それに、このサイズは海では珍しく、加工するには十分な大きさです。

遺跡では赤石は見ていないので、ここの古代人は集めていなかったのかもしれませんが、漆により赤に染まった土器は大量に出てきます。
それに赤色は太陽を示す色、古代人にとって感心が無かった筈はありませんね…。
私では詳しく分からないので、専門の人達に聞いてみようと思います(笑)。

何であれ魅力的な石、これで異玉を作ってみようと思います。
生玉の「火の精霊」を作るにも相応しいですね…、何だか創作意欲が湧いてきます!


「悠久の時に結ばれし絆を、今再び取り戻す」何だか楽しくなってきます。
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