作者の思考

八咫烏完成!

2013年01月01日

明けましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします。

支えて下さる方々のおかげで、無事に年を越すことが出来ました。
今後とも創作活動に尽力していきますので、協力をお願いします。


今回は八咫烏が神玉として完成しました!

計画では須世理毘売か事代主を制作する予定でしたが、先に八咫烏のデザインが思いついたのでこちらを優先して作ってみました。
今年に相応しい存在でもあるので、必然的に生まれたようにも思えます。


デザインのモチーフは「星」(南十字星)です。
八咫烏は「王の導き手」であり、「太陽神」としても崇められている存在です。
ちょっと分かりづらいかと思いますが、下方の尖った部分(小さな二つの穴が開いている部分)が頭で、そこから両翼が広がり、輝く星を包むように三つの尾をデザインしています。
本来伝承では三本足という事ですが、導き続ける存在として「決して留まることのない存在」を強調するべく、足を持たないデザインを考えました。(尾が足の代わりになっても面白いかと考えました)


八咫烏に込めたコンセプトは、「導く・示す・輝く」です。
先の見えない現実の中で、自分の信じる夢や目標に向かい続ける希望を象徴しています。
それと同時に、自身でも人に道を示すような生き方が出来るよう願いを込めています。
八咫烏自体が輝いているのでは無く「輝き導く希望を尾で包み込んで飛んでいる」事を重視して、希望さえあれば誰もが人を導く存在に成り得る事を伝えています。
こちら側の尾の部分は、星=恒星として太陽の意味合いを強く込めてあります。
光線を表現すると同時に、尾を表現するために二つの深い溝と四本の丁字(表側の)を加工してみました。


また「王の導き手」として、上向きにした際に「輝く星が王冠をかぶっている」ように見えるデザインにもしてあります。
モチーフの南十字星は、南の四神が朱雀である事も考えて北極星にはしていません。(そもそも北極星は王者の星だし、王を玉座に導く姿がヨハネにも似ているので十字星かと)
とにかく八咫烏は王そのものではなく、王を導き支える存在と私は考えています。

私が考える王の資質は「純粋である事」の一点のみです。
純粋で在るから支えようとする人々が存在するのであって、その人達に知識があれば国は繁栄するのだと考えます。(王は守らなくてはいられない存在)
簡単なように思えますが「純粋である事」と言うのは人間である以上、かなり困難な条件である事は歴史が示しています。

では人でなかったら…、例えば糸魚川のヒスイ自体が「王である」と考えたなら、ヒスイ自体が穢れる事はなく、「穢れた」としたならばそれは人の責任である事になります。

純粋な存在に関わり、それを活かすも汚すも人次第…。
どうかその存在を汚すことなく、自分を高めて創作活動を行って行きたいです。(現代では誰かの八咫烏に成ることが、最も求められる生き方なのかもしれません)
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