作者の思考
〜風の商品
2012年04月17日
この頃、〜風の商品が目立つようになってきました。(存在は昔から在ります)
例を挙げると「糸魚川ヒスイ風」や「海石風」といった商品ですね…。
〜風というのは「そのものでは無い」って意味ですので、間違わないようにして下さい。
でも、この類の商品は「糸魚川ヒスイ」や「海石」と錯覚させて販売されています。
こうなってしまうと、後は購入者の目利きでしか判断できないでしょう…。
(二つとも詳細を明記しているのなら問題はないと思います)
■糸魚川ヒスイ風
そのままの通り、外国産ヒスイや類似した鉱石を糸魚川産のヒスイとしている商品。
作る事が出来ず「安く仕入れて高く売る」を狙う人達の手法。
それなりに手をかけてあるので商品自体が無価値ではないが、売り方に問題がある。
■海石風
海の漂石に似せて、ヒスイ原石を砕きバレルで艶消しに仕上げたヒスイ原石の商品。
主にヒスイ漂石マニアを狙って暴利な儲けを狙う人達の手法。
ヒスイ自体は本物で、手もかけてあるので無価値ではないが、売り方に問題がある。
これが「古代風」という表現なら理解もできます。
現在において、遥か古代の品々を生み出す事などは不可能ですので「ぽい」や「な感じ」として、作る者が表現するのは当然だと思います。
この表現方法の重要な事は「古代の品」として顕示も販売もしていない事です。
(希に骨董屋で遺跡から出土したとして、古代風の品を販売している事もあるらしい)
そう言えば最近、糸魚川へ来たお客さんから質問されました。
質問は「これ糸魚川のヒスイですか?」と言う事でしたが、当店の品では無かったので困りました…。
その施設の店員であった時は明確に答えていましたが、今は違いますので他店の品の鑑定はしないようにしています。(店員であった時も利益を得る者からはかなり嫌がられましたし…)
今の私が言える事は「誰が何処で作ったか、どのお店の品なのかを調べ、作り手と販売店に納得がいくまで確認するしかない」って事です。
それか糸魚川ヒスイのサンプルを目に焼き付けるしかないです。(日々錬磨して)
更に質問されたのは「透明度が高い方が良いんじゃないですか?」と言うものでした。
基本的に透明度が高い方が良いヒスイですが、例外として「アルビタイトに近いヒスイ」や「不純物の多いヒスイ」も透明度が高い場合があります。
これを自身で見極める方法は、一度それを加工してみるしか無いです。
その前に加工を学ぶ必要があるのですが…、まぁ、欠片の研磨くらいなら何とかなるかと。
私的には、どの糸魚川ヒスイにも価値があり魅力があると考えていますので、この質問の答えは「全てが良いヒスイです」となってしまいます。(どれにも使い方がある)
ですが、明らかにそういった答えを求めていない人達もいますので、あえて言うならば「磨きに手間のかからないヒスイが高価」と答えておきます。
これは一つの基準としてなのですが、磨きに手間を必要とするヒスイは硬度や純度に難があります。
ある方面では、それが魅力ともなるのですが、今回の質問(質問者)に対してはベストな答えかと。
なので初めてのヒスイの場合、一度サンプルを加工しなくては解らないかと思います。
今回の質問は「作られた品」に価値があるのかを尋ねたのではなく、「ヒスイ自体の価値の見方」を尋ねられたのだと私は解釈しています。
この条件をクリアして更に、「高い透明度」と「鮮やかな色彩」が加わったヒスイこそが、最も良いヒスイだと他者に胸を張って言えるのでは無いでしょうか?(不純物が無くては発色しませんが…)
後はそのヒスイで「誰が何を作るのか」が問題となるのですが、現段階では「ヒスイ自体に価値が在りさえすれば、それなりの価格を付けて売れる」という現状なので、あまり重要では無いのかもしれません。
また「鮮やかでは無い色彩の美しさ」も、まだまだ共有できる状況では無いようです。
何であれ、糸魚川ヒスイの基準が構築されていないので、どうにも混沌としています。
その方が利益を得やすい人もいるのでしょうが、これではまるで進歩がない。
しっかしこの話は最後には「お金を求める」か「名誉を求める」かの話になりそうですね…。
例を挙げると「糸魚川ヒスイ風」や「海石風」といった商品ですね…。
〜風というのは「そのものでは無い」って意味ですので、間違わないようにして下さい。
でも、この類の商品は「糸魚川ヒスイ」や「海石」と錯覚させて販売されています。
こうなってしまうと、後は購入者の目利きでしか判断できないでしょう…。
(二つとも詳細を明記しているのなら問題はないと思います)
■糸魚川ヒスイ風
そのままの通り、外国産ヒスイや類似した鉱石を糸魚川産のヒスイとしている商品。
作る事が出来ず「安く仕入れて高く売る」を狙う人達の手法。
それなりに手をかけてあるので商品自体が無価値ではないが、売り方に問題がある。
■海石風
海の漂石に似せて、ヒスイ原石を砕きバレルで艶消しに仕上げたヒスイ原石の商品。
主にヒスイ漂石マニアを狙って暴利な儲けを狙う人達の手法。
ヒスイ自体は本物で、手もかけてあるので無価値ではないが、売り方に問題がある。
これが「古代風」という表現なら理解もできます。
現在において、遥か古代の品々を生み出す事などは不可能ですので「ぽい」や「な感じ」として、作る者が表現するのは当然だと思います。
この表現方法の重要な事は「古代の品」として顕示も販売もしていない事です。
(希に骨董屋で遺跡から出土したとして、古代風の品を販売している事もあるらしい)
そう言えば最近、糸魚川へ来たお客さんから質問されました。
質問は「これ糸魚川のヒスイですか?」と言う事でしたが、当店の品では無かったので困りました…。
その施設の店員であった時は明確に答えていましたが、今は違いますので他店の品の鑑定はしないようにしています。(店員であった時も利益を得る者からはかなり嫌がられましたし…)
今の私が言える事は「誰が何処で作ったか、どのお店の品なのかを調べ、作り手と販売店に納得がいくまで確認するしかない」って事です。
それか糸魚川ヒスイのサンプルを目に焼き付けるしかないです。(日々錬磨して)
更に質問されたのは「透明度が高い方が良いんじゃないですか?」と言うものでした。
基本的に透明度が高い方が良いヒスイですが、例外として「アルビタイトに近いヒスイ」や「不純物の多いヒスイ」も透明度が高い場合があります。
これを自身で見極める方法は、一度それを加工してみるしか無いです。
その前に加工を学ぶ必要があるのですが…、まぁ、欠片の研磨くらいなら何とかなるかと。
私的には、どの糸魚川ヒスイにも価値があり魅力があると考えていますので、この質問の答えは「全てが良いヒスイです」となってしまいます。(どれにも使い方がある)
ですが、明らかにそういった答えを求めていない人達もいますので、あえて言うならば「磨きに手間のかからないヒスイが高価」と答えておきます。
これは一つの基準としてなのですが、磨きに手間を必要とするヒスイは硬度や純度に難があります。
ある方面では、それが魅力ともなるのですが、今回の質問(質問者)に対してはベストな答えかと。
なので初めてのヒスイの場合、一度サンプルを加工しなくては解らないかと思います。
今回の質問は「作られた品」に価値があるのかを尋ねたのではなく、「ヒスイ自体の価値の見方」を尋ねられたのだと私は解釈しています。
この条件をクリアして更に、「高い透明度」と「鮮やかな色彩」が加わったヒスイこそが、最も良いヒスイだと他者に胸を張って言えるのでは無いでしょうか?(不純物が無くては発色しませんが…)
後はそのヒスイで「誰が何を作るのか」が問題となるのですが、現段階では「ヒスイ自体に価値が在りさえすれば、それなりの価格を付けて売れる」という現状なので、あまり重要では無いのかもしれません。
また「鮮やかでは無い色彩の美しさ」も、まだまだ共有できる状況では無いようです。
何であれ、糸魚川ヒスイの基準が構築されていないので、どうにも混沌としています。
その方が利益を得やすい人もいるのでしょうが、これではまるで進歩がない。
しっかしこの話は最後には「お金を求める」か「名誉を求める」かの話になりそうですね…。