作者の思考

万葉のヒスイ

2012年04月07日

こちら糸魚川は、まだまだ春が訪れず、今日も雪がチラチラと舞い、冬に戻った感じです。
今回の品も、早く暖かい季節が来る事を願って制作してみました。



深い緑と明るい翠が入り交じるヒスイ「万葉」で制作。
不純物の部分を削りながら作っていったところ、ヤギ? イヌ? タツノオトシゴ?…、なんか不思議な生物の異玉が仕上がりました。(絶滅種でも良いかも)
今回の異玉は試しとして艶を出しつつ、古代っぽく仕上げてみました。



こちらも深い緑と明るい翠が入り交じるヒスイ「万葉」で制作。
形なりに研磨したところ、ヒラメ? サメ? ハッパ?…、やはり不思議な生物の異玉です。
こっちの方が色も鮮やかで、その模様からも木々のざわめきが聞こえてくるようです。

このタイプのヒスイを「万葉」としているのは私だけで、ヒスイ業界の用語ではありませんので、誤解の無いようにお願いします。(念のために…)
万葉ヒスイは春〜夏を想わせ、命の躍動を感じさせるヒスイなので、その季節とそのテーマに添って制作して行きたいと考えています。

ヒスイには他にも種類が数多ありますから、それぞれに名前を付けて、どれもが「必要とされている領域」を創って行けたらと思っています。
地球が創った存在ですから、どれもが貴重であります。
それを人間社会(特に商売)と共有するのは困難な事ですが、だからこそ面白いって事もあります。

様々な表現を入れ込み、総合力を高めて立派な作品にして行けたらと思います。
その為には、他の表現者とコラボしながら進める部門の開拓も必要だと考えています。


注意するべき事は、表現の開拓(他者とのコラボなど)は利益率が良くないと言う事です。
利益率を考えるのなら、自分一人で完遂できる商売が一番収率が高いでしょう。
その上、手を加えず拾った物を売るのなら尚のことですね…。
基本的に商売とは、より原始的な方法であった方が利益率は高いです。(あくまで利益率の話)

それでも新天地を開拓し進むのが、現代人の定めだと考えています。(原始人じゃないし…)
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