作者の思考

団体へのワークショップを終えて

2022年07月13日

私史上で最も大勢を相手にしたワークショップが嵐のように過ぎ去りました。

覚悟はしていましたが疲れた〜、しかも時間が押していて行えるのは30分程度、なかなか厳しい状況でした。(予定では1時間半でしたが…)

まぁ、団体旅行にありがちと言いますか…、それも考慮していたので本気を出せば5分で終わる仕様にしていました(笑)

やはり男子は速い、調整のため長引かせて研磨してもらいましたが、筋の良い子が多かったので際立った艶を備えるストラップが仕上がりました。
女子は丁寧で、全体的に艶を出せていたのが印象的でした。(性格が出るのかな?)

目の当たりにしたのは「致命的に研磨センスが乏しい子」で、群を抜いて研磨センスがある子とバランスをとるかのように結果として現れます。
最初から分かっていたら重点的にサポートできたのですが、後半からだと時間が無く十分なケアができず惨めな思いをさせてしまったように思えます。

なかなか難しい…、ストラップの紐を付けるのに忙しくサポートできない、これが一人で行った事のデメリットだと言えるでしょう。
その子だけが心残りだな…、私の甥のような不器用さも相まって心配になりました。

でも出来過ぎだったのかと思います、もっと出来ないのが普通ですし、たまたま癖のあるヒスイに当たってしまったのかもしれません。


それ以外に気になったのは、「どうなれば完成なのか解らない」と言う意見が多かった事です。
光沢を認識できないのだろうか…?、私より目の良い子たちなので輝きには敏感な筈、「磨く」という概念が頭に無いのかな?
周りの物が輝いているのは何故なのか気にならないのだろうか?、この輝きを認識できないとなると「人の輝き」は更に気づける筈もないです。(よって硬度を知る術がない)

これは早めから経験させて覚えさせた方が良いように思えます。
とにかく国語で「切磋琢磨」の意味を教えて、美術(図工)で体に教え込まないと致命的な差が出るでしょう。(ものづくりが終わるかと…)

そんな事を強く感じた手磨き体験でした。


私個人としては、一人でも「これだけの人数を相手できるのだ」って事が分かったので満足、次回があればサポート役を用意しますが、いざとなれば一人で可能だなので安心です。(急な都合によって来られない場合もあるので)

この体験の後に、大人になって私の前に再び現れる者はいるのだろうか?
一人でも良いから研磨したストラップを持って会いに来て欲しいなぁ〜、10年くらい先の話にはなるのでしょうけど、その日を夢に見る未来も悪くないように思えます。

過剰な期待は禁物ですが、その日の事も考えて究極に磨き上げた人間を目指し、老いても恥ずかしくない姿でいたいと思います(笑)

また会える日を楽しみにしています!
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