作者の思考

ヒスイ日和(師走の弐)

2021年12月03日

昨日に続いて晴れたので、再び海の様子を見に行きました(笑)
あれだけ荒れていたので無理だろうな…、と思いながら向かうと其処には穏やかな(この時期にしては穏やかな)海が広がっていました。
これはチャンスと思い、念のために用意していた探石道具(上着と長靴だけ)を装備し、浜辺へ向かいました。

それでは12月二回目の探石記録を書きます。

大荒れの時に比べたら雲泥の差の浜辺、通常時に探せる場所より後方しか見られませんが、歩けるだけでも嬉しくなります。(特にこの時期は)





まずは右側からの探石、いつもは砂に隠れているテトラが少し出ています。
波は長くて強く、でも風は弱く(ほぼ無風)冷たさも感じず、海水は暖かくさえ感じました。
気温も昨日より高くて気持の良い環境でした、気晴らしとしては最高だと言えます。




まずは黒い円の模様がある流紋岩(ヒン岩?)を発見。
黒陽シリーズとして集めているタイプの石です、なかなか良い感じですがサイズと左側のヒビがイマイチです…。(持ち帰り吟味します)




かなり期待して歩いたのですが、やはり探せる範囲の狭さが美石との出逢いの確率を下げているように感じました。
折り返し地点までに見付かったのは、さっきの黒陽シリーズの予備軍だけです。




気を取り直し左側を探石、そう簡単に見付かる訳もないのでこの陽気を楽しみながら歩きます。(無くて当たり前ですし(笑))
こちらは波との追いかけっこをすれば、右側より広く探せる状態でした。




しばらく歩いているとボーっと光る石が目に入りました。
この光の膨張はヒスイの可能性大(ヒルコ神の兆し)、すかさず手に取るとヒスイなのか石英タイプなのか判断の難しい転石を手にしていました。




惑わせたのは透明度で石英タイプと酷似しています、しかし淡い緑の発色の特徴はヒスイそのもの、こういった場合は乾かすのが一番手っ取り早い識別の方法だと言えます(笑)
表面の海水を拭って乾かしてみると、全体にビッシリと翡翠輝石(キラキラ)が「降り積もった雪の表面」のように輝きました!

まぁ、八割くらい手に取った時にヒスイだと思っていましたが、これで断言できるようになり安心です(笑)
やはり見付けられた、来て良かったなぁ〜、これが今年の拾い納めになる可能性もあるので感謝したいと思います。(海(イザナミ)に)

ヒスイとしてのレア度は3.5くらいですが、ヒスイ転石(ヒルコ神)としては練度・練磨が良く、美しい翡翠輝石を全体に備えている優秀な転石です。
ガイド時の見本としては最高の素材でしょう、来年に活躍してくれるかと思います。


一通り歩き折り返し地点に到着、押し上がりが弛んだことにより波が勢いを増して遠くまで飛んできます。(斜めの浜が発射台のようになっている(笑))
油断すると簡単にズブ濡れになるので、気を付けなくてはなりません。


ちなみに撮影に夢中になっていて、長靴に海水が入る寸前まで波の洗礼を受けました(笑)
膝下のズボンが少し濡れるだけで済んで良かった…、ヒスイ転石(ヒルコ神)と出逢った時は特に注意が必要だと言えます。(興奮して警戒心が弛むので…)


ヒスイの他にも、大きな石英1個、滑らかなオンファス輝石2個を見付けました。


これだけ大きな石英も珍しい、致命的なヒビも無いし雪の塊みたいです、この時期ならライティングして飾っても楽しめそうです。(クリスマスの飾りに使えるかと)

オンファス輝石も嬉しい、表面にキラキラ(翡翠輝石)が見られるタイプは少ないですが、肌の滑らかさが凄いので触っただけでも判断できます。(見れば分かる特徴も示しています)


帰り際にネフライトを発見、明るめの色で透明感があります。
硬度はどうだろうか?、磨いてピカピカになったら嬉しいな〜。



昨日の今日で、ここまで環境が変わるとは思いませんでした。
予測できないな…、チャンスがあったら様子を見に行くのが一番確実だと言えます。(波の予報も参考にすると良いのでしょう)

今回は楽しめました!、後どれくらい海へ行けるか分かりませんが、更なる出逢いに期待して「その時」を待ちたいと思います。

これで今回の探石記録を終わります。
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