作者の思考

ヒスイ日和「〜キミの本物のヒスイを探せ!〜(前編)」

2021年10月12日

糸魚川に移住してもらう事(主に芸術家などの作り手を呼び込む事)をメインとして行うガイドの試運転をしてみました。
モニターしてくれる方が「〜キミの本物のヒスイを探せ!〜」と題名を付けてくれて、私の得意分野である糸魚川のヒスイの魅力を全面に出すプランとして進めました。(他にもグルメ分野が含まれます)

先ずは9月28日のガイド記録から。(もう10月中旬ですが9月末の話から(笑))

この日(9/28)は晴れの予報で気温も高くなるとの事だったので、涼しい早朝(8時頃)から探石ガイドを始めました。
最初はラベンダービーチでの探石、思い入れのある海岸らしく「どうしてもここで見付けたい!」との要望があったので探してみました。

ここでのデータは少なく「見付かるのだろうか?」と不安になりながら歩きました。
朝方は雲が多く広がっていて自然光が乏しい状態…、かなり見づらい浜を歩くこと約30分、初心者の場合は目が回ってしまいここらが限界です。(慣れるまでの我慢です)
それらしい感じの転石を1個見付けましたが、確認が困難だったので太陽が照りつける時間になってから吟味する事にしました。

次は9時頃に青海の海岸へ行きました。
まだまだ雲が多いですが、たまに太陽が顔を出すので助かりました。



既に先客(釣り人含む)が訪れていて、波も少し強め、今回はロマンある探し方を模索しているので運動靴での挑戦でした。

理想としては「気軽に海へ行って拾えたら最高」なのですが、そう甘くはないのがヒスイ拾い(笑)
どこまで「それ」が通用するのかを試してみたところ、浜辺に出て1分程度で大きめのヒスイ転石を発見しました!


レア度は2程度のヒスイですが、在ると無いとでは大違いです(笑)
お客さん兼モニターの方も大喜びして、先程までの疲労が一気に無くなったかのように探石に夢中になっていました。
やはり「見付かる」って事を証明するとテンションが上がり、楽しくなるようです。(どのようなヒスイでも最初は関係ないのでしょう)

その後、約1時間を集中して探してみたもののヒスイを見付からず残念…、ここで執着して探し続けては疲労してロマンとは程遠いガイドになってしまいます。(苦行としてなら良いけど(笑))


通常であればグルメ担当と交代して、糸魚川の美味しいお店へ行って昼食を楽しむ予定なのですが、私の作品(一定の料金の作品)を購入したバージョンもモニターしてもらうため、私が大好きな不動滝での昼食を体験してもらいました。

いつ来ても最高の場所!、前回に気になった道路の凹みなども応急処置されていたので安心でした。
先客として前日にキャンプをしていた人がいましたが、帰る準備をしていて昼食時には誰もいなくなりました。(最高でした!)
新たに出来た建物を活用すれば、雨の日でさえも楽しめそうです。(晴天に勝るもの無しですけど…)




不動池は生命に溢れていて、トンボは飛びまくり、セミは鳴きまくっていて、まだまだ夏は終わっていないのだと感じられて嬉しかったです。




水神様も「良く来たな」と笑って向かえてくれているように見えて嬉しかった、心地よい風が「秘密基地のような聖地」に吹き渡り最高の環境でした。



昼食の準備をしている間に空は晴れ渡り、あれだけあった雲が何処かに吹き飛んだようでした。
今回の探石の成果を改めて確認していると、一番最初にラベンダービーチで見付けた「ヒスイらしき石」も、ロディン岩が張り付いている黒灰のヒスイ転石である事が分かりました!

あの時点でヒスイ転石岩は見付かっていたのかと思うと、かなり運が良かったのだと思います。
浜でちょっとした工事をしていたからなのか、数日前に波の高い日があったからなのか、どちらにせよ運が良かったのは間違いないでしょう(笑)

まずは試運転として順調だったと言えます、所々のトイレの状態も確認してもらったので、いざとなれば寄る事の出来るトイレは分かりました。(男はどうにでもなりますけど…)

運動靴でもガイドができる事は分かりましたが、濡れる事を気にしながら探すので通常よりも疲れる事が難点だと言えます。
サンダルだと石や砂が入って足が痛くなるのでお勧めできない、裸足も砂浜じゃないので足が痛くなったり怪我をする危険があります。
長靴がベストなのですが、車に入れると臭いが気になるのでロマンが曇る気がする…、ここら辺を色々と考えなくてはなりません。


と言う事で試運転2回目、今回は9月30日です。
探石ガイドを午前中のみとしたプランでのモニター、午前9時からの開始です。



空は快晴、浜は慣れ親しんだ押上の海岸です、前回の課題を解決するため現地集合として、私は長靴を装備した状態での探石ガイドとなります。(そしていつも通り自転車で来ました(笑))
ヒスイ拾いを重視したプランと言える感じ、車で来たお客さんじゃなければ難しいかと思います。


さすがに左側をガイドすると2〜3時間かかるので、1時間程度で済む右側での探石です。
波が弱く小砂利が多い状態、歩きやすいですが大きめの転石は見付かりづらい状態でした。


慣れているとは言え確率の低い事には変わりません、ここでは「思い出をカタチにする事」が容易である豆ヒスイ(小さなヒスイ転石)を探す事を優先してみました。


色々と心配しながら探しましたが、結果的には9個のヒスイ転石を発見しました(笑)
その中でも際立って美しい白ヒスイがあり、これならば良い思い出になる事は間違いないでしょう。(お客さん兼モニターの方が見付けたヒスイも1個あります)


とりあえず転石のままで保管するそうで、特徴などを眺めながら楽しむようです。(豆ヒスイは小瓶に入れてあげました)


ヒスイではないけど綺麗で面白い転石も発見、ロディン岩が綺麗すぎて本物のヒスイが霞んでしまいそうです(笑)


オレンジっぽい玉髄はとても綺麗、ネフライトも綺麗、白い石英も綺麗、丸い流紋岩?は面白い(自然の丸玉です)、短時間でしたが濃い体験が出来ました。
やはり現地で「端から識別しまくる事」が、とても有効(出逢う確率を一気に高める事)なのだと感じました、同時に私の目もまだまだ衰えていない事も分かり満足です(笑)

最初から一定以上のヒスイ転石を見付けてしまうと、基本が出来ていない状態から強欲になってしまう危険があるので、今回のように通常レベル(レア度2〜3程度でサイズも小さめ)が最も理想的(ガイドとして理想的)だと言えます。

派生として、ちょっとした体験加工プランも考えているので、色々と幅が広がりそうです。(私の工房で行う予定なので1〜2人が限度ですが…)
人数が増えた際の場所も考えてはありますが、先ずはロマンを優先したいと思います。

この後にグルメのモニターとして昼食に行きましたが、オッサンが年下の子にフレンチランチをおごられるという不思議な経験をしました(笑)
なかなか貴重な体験でしたが、目的である食事は美味しくて「糸魚川も捨てたものではない」と思いました。(若者が頑張っているのも嬉しい)


今回試している計画は、糸魚川に出来たシェアハウスから繋がった縁によるもので、そこをお試し期間として移住を考えてもらえたら嬉しいと思っています。
私が初めて糸魚川へ来た時の事を思い出しながら「あの時にあったら良かった場」や「あの時にいて欲しかった人」を揃えたいと思っています。

もう13年くらい前から夢見ている「糸魚川ルネサンス」、その思いは未だ私の胸を焦がし続けているので、積み上げてきた経験を糧に進めて行きたいと思います。

一人で想い続けてきた理想ではありますが、やっと人材が集まってきたように思えます。(まだまだ先は長いですが)

後半へ続く
ホーム | ショッピングカート 特定商取引法表示 | ご利用案内
Powered by おちゃのこネット