作者の思考

ヒスイ日和(文月の壱)

2021年07月01日

まだまだ梅雨は訪れない感じです、夜に雷雨があったりしましたが朝になったら快晴だったので、いまいち「梅雨らしさ」を感じません。
来週辺りから雨模様になっていますので、糸魚川では遅めの梅雨となるようです。(新潟県としては既に梅雨に入っていて、大雨が降った地域があるそうです)

それでは7月一回目の探石記録を書きます。

最近は「午前が晴れて午後から曇り(夜に小雨)」という天気が続いていますが、この日は特に午前中から快晴となりました。(7/1)
この青空を楽しまなくては勿体ない!、と思い、集中して仕事(加工など)を終わらせましたが、結局は「いつものお昼頃」になってしまいました(笑)





波も風も弱めで、浜辺は「なだらかになりつつある」って感じでした。
少し歩き辛かったですが、濁りがなく透明度の高い波は下の石たちを確認するのに理想的でした。(波打ち際は小砂利が多かったです)




今日も出逢えるだろうか?、と期待しながらも執着しない境地に想いを馳せて歩き(笑)、波打ち際の数歩奥に目を移すとボーっと光を膨張させる石を発見!
姿形はヒスイ転石そのもの、あとは手にとって確認するだけです。



手にとるとやはりヒスイ転石(ヒルコ神)で間違いなし、よく練られた転石で練度(自然研削)と練磨(自然研磨)も最高レベルです。
太陽光があって良かったと実感しました、曇っていたなら見逃していた可能性もあります。(見付ける自信はありますが(笑))

乾くと全体に微細な翡翠輝石が輝いて、誰が見ても分かる特徴を示しています。
これがノルマだったなら早々に達成ですが、遊びなので(でもただの遊びじゃないので)まだまだ楽しみます。(満たされたので集中力は欠けてしまいますが…)


またしばらく歩くと、妙に既視感を伝える石が目に入りました。
曹長岩である事が多いタイプですが、水底で「何かが違う」と分かるのも鍛錬の成せる技でしょう(笑)、不純物を多く含みますがヒスイと言える石(岩石)でした。



紫が入るタイプなのですが全く見られず残念、でも黒の叢雲模様が面白く、その部分の硬度も高いので光沢を備えています。
黒と淡緑部分はキラキラ(翡翠輝石)が確認できるので、純度を高めるにはその部分を使うのが最良だと言えます。
さっきのより練度(自然研削)が浅いので、加工素材として活用します。(ちょっと押上海岸らしさが乏しい転石だな〜)


いつもの折り返し地点に到着、最初のうちに大きめのヒスイ転石2個を見付けているので、あとは帰るだけです。(暑さを忘れる興奮がありましたが、その効果もこの時点では半減していました(笑))
大きめだと持ち歩くのも大変(笑)、良い部分だけが残って欲しかったと思うのは贅沢なのだろうか?(特にヒスイ岩石の方は…)




戻りの最中に空が曇りだしましたが、今回は「恵の曇り」となり暑さを和らげてくれました。
その中で見付けたのは、オンファス輝石2個とロディン岩1個です


オンファス輝石は滑らかな肌で綺麗、小さめのは久しぶりなので嬉しいです。
磨いて飾石と転石見本に活用したいと思います。

ロディン岩は、芽吹タイプのヒスイかと思いましたが、黄緑を示す鶯石タイプ(愛称)でした…、本当に紛らわしいですが、綺麗な石には変わりないので見本として活用します。(総じて透明度が無い特徴がある)


帰る頃の空はこんな感じ、海も鉛色になって探し初めとは雲泥の差です。
ギリギリ間に合って良かった、この季節では1時間が限界かな?、30代とは違うのだと痛感する事が多くなりました…。


帰りは曇りで涼しいかと思いきや、時折見せる太陽が一気に体感気温を高めるので暑かった〜。
明暗を繰り返すので目も疲れましたが、風を切る自転車は最高でした(笑)

今月は何回行けるだろうか?、どれだけ頑張っても売る事は結果が出せないので我慢するしかない…、作る事を頑張って完成度を上げるのは可能なので救いがあります。
それでも購入してくれる人が数人いるのだから励みになります、挫けずに想い描く未来に向けて努力したいと思います。(買ってくれた人に有り難うと言いたい!)

これで今回の探石記録を終わります。
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