作者の思考

ヒスイ日和(皐月の弐)

2021年05月28日

早めの梅雨入りとの事で雨が降り続いていますが、ムシムシするような気温ではないのは助かります。(創作活動も捗ります!)
それに数日おきに気持ち良く晴れる日があるは嬉しい、これから6月に入り本格的な梅雨が訪れますが、今度は紫陽花の美しさが太陽の代わりになってくれるでしょう。

それでは5月二回目の探石記録を書きます。(今月最後かと)

この日は朝から快晴、梅雨を通り越して夏本番を感じさせる陽気でした。(5/28)
最近は体の調子が良く(スサノオ制作から調子が良い)、今回も自転車で押上の海岸に向かしました。(疑惑の駅のトイレを通過して…)





浜の状態は波が早くて強め、先客が二人いましたが足下と波打ち際を見ていれば気になりません。(そんな事を気にしていたら楽しめない(笑))
今回も美しい石との出逢いに期待しながら、自分のペースで歩きます。




一通り歩き折り返し地点、いつもの事ですがここまで来ると誰もいません(笑)
この辺りは石が大きくなり浜の押し上がりも強くなって、あまり良い状態ではありませんが、前回はここでヒスイ転石に出逢えました。(こんなに押し上がってはいませんでしたが…)




この時点で見付けたのは、滅紫の灰簾石3個、玉髄1個、含マンガン単斜灰簾石1個、ロディン岩1個、オンファス系のヒスイと思われる転石1個、ネフライト1個です。


滅紫の灰簾石は乾いても艶がありツルツル、特に小さいのが色も濃くて石質も良いです。
サンプルを集めているので嬉しい、なかなか見付からないのですが在る時は数個まとめて見付かるので、やはり強めの波が必用なのでしょう。(重い石なので)
色の濃淡(明暗)は、含まれるザクロ石の成分の量によって決まるのだろうか?

玉髄は通常とは少し異なるタイプで、先端が水晶になっている感じがします。
ややデリケートな石質に感じるのですが…、磨いて特徴を覚えたいと思います。

含マンガン単斜灰簾石はマンガン量が足りていれば桃簾石(チューライト)になるそうです。
滅紫の灰簾石と石質が違う事が多いのですが、今回のは同じく「乾いても艶がありツルツル」で良質、若干ですが裏側は紫がかっているので混ざっているのだろうか?
なかなか面白いサンプルです。

ロディン岩はヒスイとの区別が難しい部分があり迷いました…、決めては光沢で「やや鈍さ」を感じたのでロディン岩として識別しました。
それよりも姿形が良かったので、小さな水石シリーズとして飾ろうと思います。

オンファス系のヒスイと思われる転石、これも難しかった…、光沢は抜群ですがキラキラ(翡翠輝石)は見られない、このタイプ(青銅色タイプ)では良くある事ですが決め手に欠けます。
重さ良し、光沢も良し、手触り良し、私の照合データ(体感データ)ではオンファス系のヒスイ転石の可能性は大きいです。(念のため成分分析が必用かな?)

ネフライトは解りやすい通常タイプ、色が明るくて透明度もあるので磨いてみます。

前回のように「最後の最後で」を期待したのですが、そう甘くはありませんね…。
気を取り直して歩いて来た浜を戻ります。


甘くはないと思っていましたが、海岸入口に戻る途中でヒスイ転石を発見!
模様の良い石英斑岩と、ヒスイよりもヒスイらしい色のロディン岩も合わせて見付けました。


ヒスイ転石は、小さめの石が押し上がった浜に打ち上がっていました。
姿形はヒルコ神には届かない練度ですが、練磨(光沢)は抜群でツルツルのピカピカ、紫が入るタイプのヒスイなので紫が無いのが悔やまれます…。(レア度は通常の2.5くらい)
それでも手に出来た事を、イザナミ(海)に感謝したいと思います。

ロディン岩は色こそヒスイを想わせますが、石質が悪くて粉っぽい…、磨くと光沢は出るのだろうか?、試してみようかとも思います。(このまま海に返すかも(笑))

模様の良い石英斑岩(薬石)は、お風呂で楽しもうかなぁ〜、石それぞれに違った楽しみ方があって面白いです。


今回も楽しかった〜、雨の日は創作(加工)、晴れの日は探石、そんな感じで楽しみたいですが、そう上手くは行きません(笑)
タイミングが合った時に楽しむくらいで丁度良いのでしょう、探石の主な目的は「神々(自然)との縁の確認」と「識別能力を維持する為のデータ集め」、そして「気晴らし」なので気楽に楽しみたいと思います。

ちなみに、私は昼に探石に出かける事が多いのですが、理由としては「人が少ない可能性が高い(昼時なので)」って事と、「自分の影が邪魔になりにくい(太陽の位置的に)」って事を重視しているからです。(どうでも良い話しですが(笑))

それでは今回の探石記録を終わります。
ホーム | ショッピングカート 特定商取引法表示 | ご利用案内
Powered by おちゃのこネット