作者の思考

ヒスイ日和(長月の壱)

2020年09月07日

9月に入りましたが、相変わらず厳しい暑さが続いています。
今年は梅雨が長かったせいなのか、まとまった雨が降る日が少ないように思えます。(夜中に大粒の雨が降る日はありましたが…)
今現在は台風の影響により強風が吹き荒れていますが雨は無し、降りすぎて困っている地域もあれば、降らなすぎて困る地域もある…、このアンバランスには不安を感じます。
「幻想に現を抜かしている最中に滅ぶ」って事もありそうなので、人として(作る側として)後悔のないように生きたいと思います。

それでは9月最初の探石記録を書きます。

久々の探石、いろいろと忙しくて行けてなかったので存分に楽しみました。(9/6)
休日だったので12時頃からの探石、狙い通り人の姿は少なく邪魔になりません。(私が「海を楽しむ人たちの邪魔にならない」と言う意味(笑))





とても暑い日差しでしたが気持の良い風が吹き渡り、雲が太陽を隠す事もあったので、どうにか歩く事ができました。
浜は砂利が多く上がり波は長くて強め、もう泳ぐのは危険な海となりましたが、こうも天気が良いと飛び込みたくもなります。(でも波打ち際で足を濡らす程度にしましょう)




歩き始めて約10分、波打ち際の砂利の中に光の膨張が見られました。
見た瞬間にヒスイだと分かった「その転石」を手に取り、久々の再会を喜びます。



これは私が「万葉」に分類しているヒスイ、圧砕タイプのヒスイで緑と翠が入り交じります。(小滝で見られる事が多く、古代を強く感じさせるヒスイです)

小さいですが練度(自然研削)と練磨(自然研磨)は理想的、初っぱなから満足する出逢いがありました!


更に進むと再び光の膨張を発見!
初見ではキツネ石(緑色石英岩)か珪孔雀石の類にも見えましたが、緑の発色と光の膨張が明らかに違います。(手に取る前にヒスイだと確信しています(笑))


なかなか珍しいタイプのヒスイ転石、これは紫が混ざる事のあるヒスイです。
こちらも姿が良い、長い時の流れの中でイザナミ(海)に抱かれて育った事が解ります。


一通り歩き折り返し地点に到着、濡れた浜辺が波の強さ(長さ)を表しています。
昼下がりとなり暑さが増して汗が止まらない、久しぶりの屋外での運動だったので体が悲鳴をあげていました(笑)




この時点で見付けたのは、石英斑岩(流紋岩と混ざった感じ)1個、キツネ石(緑色石英岩)1個、ヒスイ転石4個、シーグラス4個、ネフライト1個です。


やはり今回のメインはヒスイ転石(白色と灰色のヒスイも見付けました!)、この小さなヒルコ神との出逢いが私に創作の力を与えてくれます。
ヒスイ転石は「信仰へと導く魂のカケラ」、作品は「信仰を見出した人の魂の器」ですね。

シーグラスも久々、夏の海から秋の海へと変わってきた証拠なのかな?(なんであれ嬉しい探石結果です!)


帰り際では、ネフライト2個、オンファス輝石1個、灰簾石1個、シーグラス1個を見付けました。


ネフライトは浜に打ち上がっていたのを発見、二つとも平らな面があるので波に乗って上がったのでしょう。

オンファス輝石は、石質が良いけどゴツゴツして割れている部分があるのが残念。
でも磨けば光る石なので活用を考えてみます。

灰簾石は、集めているタイプより色が悪く綺麗じゃない…、よって海に返しました。

シーグラスは、今日一番大きなサイズ(笑)、綺麗なので見付かると嬉しくなります。(集まると更に嬉しい、水の入った瓶に入れて飾っています)


帰る頃には、海辺に多くの人たちが訪れていました。
左側は逆光で夕方っぽく見えますが午後2時くらいです、右側はチビッコが多く訪れて波打ち際が賑わっていました。(右側の方が安全なので、チビッコを遊ばせるのに最適です)
旅の良い思い出になったかな?、糸魚川の魅力を感じてもらえたなら嬉しく思います。




汗だくになり疲れましたが楽しめました(笑)
これから段々と気温は下がってくると思いますので、また海へ遊びに行きたいと思います。

これで今回の探石記録を終わります。
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