作者の思考
ヒスイ日和(皐月の四)
2020年05月17日
最近まで天気の良い日が続いていましたが、今週末から雨の降る日が続くようです。
早めの梅雨に突入したのだろうか?、まだ気温が高めなのが救いです。(躍動の季節に向かっているのが救いだ)
もし冬を向かえる季節だったら景気の悪さも相まって滅入っていたでしょうね…、でも油断は禁物、きっとコロナショックは冬まで続くでしょうから、覚悟して備える必用があります。(心と体の準備が必用です)
それでは5月四回目の探石記録を書きます。
天気が良かったので押上の海岸へ探石に出かけました。(5/14)
やや濁りが見られますが河口ほど強くはなく、気持ちの良い浜辺となっていました。
数人が訪れてはいましたが密集には程遠い人数、ここが危ぶまれる状態になるとすれば夏の海水浴の時期になるのでしょう。(右側の浜辺だけですが)
浜はなだらかで波は短くて速め、風は弱く石たちが多めに上がっていました。
波打ち際の奥を探すのは苦労する状態だったので、海水で濡れている部分を重点的に探し「面白い石・美しい石」との出逢いに期待して歩きました。
ほぼプライベートビーチと化した浜辺を歩き、折り返し地点に到着。
ここまで来ると所々に押し上がった形跡が見られ、1〜2日前に海が荒れた事が解りました。
しかし大きめの石はあまり見られないので、小石を押し上げる波だったようです。(主に海面が荒れただけなのかな?)
この時点で見付かったのは石英斑岩(薬石タイプ)4個、ネフライト2個、ヒスイ転石1個、淡緑の石英1個、シーグラス2個です。
いつも通り石英斑岩(薬石タイプ)は紋様が綺麗なのを選別、目に付くと拾ってしまいます(笑)
アーモンドチョコみたいな姿のが好みで、あまり穴凹が多いのは私好みではないです。(用途が違うからですね(笑))
ネフライトは、どちらも石質が良い感じで色も明るめです。(透明度があるタイプ)
時間をかけて磨けば綺麗に輝いてくれる事でしょう。
ヒスイ転石は、濃緑で「オンファス輝石に近いタイプ」のカケラ、この時点で強い光沢を示し触り心地はツルツルのスベスベで「押上仕上げの代表作」って感じです(笑)
発色の違いや透明度を示す事などで、通常のオンファス輝石との区別が付きます。(あくまでもヒスイで、鉄分が通常より多くオンファス輝石に近い(含む)状態になっているのでしょう)
一番最初に見付けたので、開始から気分良く探石できました(笑)
淡緑の石英は、拾った際はヒスイかと思いドキッとしましたが、乾くと白くパサついてきます。
石英としては綺麗でしたが、表面に僅かな光沢も見られないので結晶化はしていないと思われます。(よって海に返しました)
クリソプレースとは言えないタイプなのでしょう、良質なのは簡単には見付かりません。
シーグラスは久々の登場、最近は見かけない気がします。(理由はあるのかな?)
押上でのシーグラスを好むのは「姿形が良いから」ですが、今回のは不十分、まだまだ練度(自然研削)がたりません…。(よってこれも海に返しました)
ちょっと思うのは「海洋ゴミとの区別が難しい」って事で、人工物なのでゴミには違いないのですが自然とのコラボで美しさを示します。
素材も石英(シリカ)などで自然に返りやすいから良いのだろうか?、でもビール瓶のような発色が綺麗じゃないガラスはいらないので完全にゴミですね…。(まず見かけないけど)
山でも、川でも、海でも、宇宙でも、人間が関わればゴミで溢れますが、僅かな光は見出したいと思います。
仮想空間もゴミだらけですが、仮想ゴミなので現実(自然)への影響は低いのだろうか?、その空間を維持する際に大量の幻想ゴミ(人間社会のゴミ)を出すのだろうか?
シーグラスがゴミであるとしても、「猶予を与えるだけの価値は残しているゴミ」として、後々に回収する事は許される気はします。(私的解釈です)
話を探石に戻し(笑)、帰り際にネフライトとヒスイ?(曹長石?)を発見。
このネフライトは美しい!、かなり良質なタイプです。
稀に見付かるネフライトで発色と石質が段違い、こういったタイプを加工するのでしょうね。
でも勿体ないので、とりあえずそのまま磨いて飾ろうと思います。(加工はいつでもできるし)
ヒスイ?(曹長石?)は微妙な感じ、光沢を示しますが部分的に脆さも見られます。
混ざっている感じですが、どちらが多いのかがハッキリしない、ヒスイ輝石岩なのか、僅かにヒスイを含む曹長石岩なのか…。(どちらにしても欠片ですが)
今まで集めてきたサンプルでのデータを参照すると後者になるので、ヒスイとはせず「曹長石」として識別しました。
今回のような違和感があるタイプはヒスイから除外しています。(曹長石とした石がヒスイであったなら一時の恥で済みますが、ヒスイとした石が曹長石であったならトラウマになりそうだし(笑))
最後に淡青を示す珪石を発見、これはデュモルチェライトを含むのかな?
普通なら青い筋で流れる事の多い鉱物ですが、これは全体に広がっています。
同じ特徴を示す珪石を数点持っていて、それらの特徴からデュモルチェライトによる発色だと考えています。(一応、答え合わせはしてありますが機械分析はしていません)
もっと色が濃ければハッキリするのですが…、線上だと糸魚川石にも似ていて間違えやすいですが、母石がヒスイではないので区別はできるでしょう。(横川の青ヒスイは糸魚川石と間違えるかも?)
在るようでいて無い石でもありますので、貴重なサンプルとして保管したいと思います。
今回も貴重な晴れ間を楽しめました、これからは「晴れても灼熱」って季節に向かうので、できるだけ涼しい時期に探石を楽しみたいと思います(笑)
これで今回の探石記録を終わります。
仕事として5月は死んだも同然、6月も期待できないなぁ…。(1月から死に続けている)
もう会員制にして「地獄の沙汰も金次第」って事を優先した方が良いのだろうか?
でも資本主義の免罪符の一つである「お金を使う事」が、成立しなくなっている感じがする…。
そういう時代が訪れたのなら、それに適応して行くのが道理なのかもしれません。(そこには相応の犠牲と覚悟が必用になりますが…)
この1年は覚悟していましたが、これが2〜3年続く事も視野に入れて活動内容を組み替えたいと思います。(なんにせよ後悔しないよう頑張りたい)
ちなみに今は、レザーブレスに脱着可能なヒスイリング(輪)を制作しています。
工具の都合で止まっていましたが、準備ができたので様々な発色・模様のヒスイで加工する予定です。
無傷のプレートを切り出すのは困難ではありますが、1個ずつ作って行きたいと思います。
早めの梅雨に突入したのだろうか?、まだ気温が高めなのが救いです。(躍動の季節に向かっているのが救いだ)
もし冬を向かえる季節だったら景気の悪さも相まって滅入っていたでしょうね…、でも油断は禁物、きっとコロナショックは冬まで続くでしょうから、覚悟して備える必用があります。(心と体の準備が必用です)
それでは5月四回目の探石記録を書きます。
天気が良かったので押上の海岸へ探石に出かけました。(5/14)
やや濁りが見られますが河口ほど強くはなく、気持ちの良い浜辺となっていました。
数人が訪れてはいましたが密集には程遠い人数、ここが危ぶまれる状態になるとすれば夏の海水浴の時期になるのでしょう。(右側の浜辺だけですが)
浜はなだらかで波は短くて速め、風は弱く石たちが多めに上がっていました。
波打ち際の奥を探すのは苦労する状態だったので、海水で濡れている部分を重点的に探し「面白い石・美しい石」との出逢いに期待して歩きました。
ほぼプライベートビーチと化した浜辺を歩き、折り返し地点に到着。
ここまで来ると所々に押し上がった形跡が見られ、1〜2日前に海が荒れた事が解りました。
しかし大きめの石はあまり見られないので、小石を押し上げる波だったようです。(主に海面が荒れただけなのかな?)
この時点で見付かったのは石英斑岩(薬石タイプ)4個、ネフライト2個、ヒスイ転石1個、淡緑の石英1個、シーグラス2個です。
いつも通り石英斑岩(薬石タイプ)は紋様が綺麗なのを選別、目に付くと拾ってしまいます(笑)
アーモンドチョコみたいな姿のが好みで、あまり穴凹が多いのは私好みではないです。(用途が違うからですね(笑))
ネフライトは、どちらも石質が良い感じで色も明るめです。(透明度があるタイプ)
時間をかけて磨けば綺麗に輝いてくれる事でしょう。
ヒスイ転石は、濃緑で「オンファス輝石に近いタイプ」のカケラ、この時点で強い光沢を示し触り心地はツルツルのスベスベで「押上仕上げの代表作」って感じです(笑)
発色の違いや透明度を示す事などで、通常のオンファス輝石との区別が付きます。(あくまでもヒスイで、鉄分が通常より多くオンファス輝石に近い(含む)状態になっているのでしょう)
一番最初に見付けたので、開始から気分良く探石できました(笑)
淡緑の石英は、拾った際はヒスイかと思いドキッとしましたが、乾くと白くパサついてきます。
石英としては綺麗でしたが、表面に僅かな光沢も見られないので結晶化はしていないと思われます。(よって海に返しました)
クリソプレースとは言えないタイプなのでしょう、良質なのは簡単には見付かりません。
シーグラスは久々の登場、最近は見かけない気がします。(理由はあるのかな?)
押上でのシーグラスを好むのは「姿形が良いから」ですが、今回のは不十分、まだまだ練度(自然研削)がたりません…。(よってこれも海に返しました)
ちょっと思うのは「海洋ゴミとの区別が難しい」って事で、人工物なのでゴミには違いないのですが自然とのコラボで美しさを示します。
素材も石英(シリカ)などで自然に返りやすいから良いのだろうか?、でもビール瓶のような発色が綺麗じゃないガラスはいらないので完全にゴミですね…。(まず見かけないけど)
山でも、川でも、海でも、宇宙でも、人間が関わればゴミで溢れますが、僅かな光は見出したいと思います。
仮想空間もゴミだらけですが、仮想ゴミなので現実(自然)への影響は低いのだろうか?、その空間を維持する際に大量の幻想ゴミ(人間社会のゴミ)を出すのだろうか?
シーグラスがゴミであるとしても、「猶予を与えるだけの価値は残しているゴミ」として、後々に回収する事は許される気はします。(私的解釈です)
話を探石に戻し(笑)、帰り際にネフライトとヒスイ?(曹長石?)を発見。
このネフライトは美しい!、かなり良質なタイプです。
稀に見付かるネフライトで発色と石質が段違い、こういったタイプを加工するのでしょうね。
でも勿体ないので、とりあえずそのまま磨いて飾ろうと思います。(加工はいつでもできるし)
ヒスイ?(曹長石?)は微妙な感じ、光沢を示しますが部分的に脆さも見られます。
混ざっている感じですが、どちらが多いのかがハッキリしない、ヒスイ輝石岩なのか、僅かにヒスイを含む曹長石岩なのか…。(どちらにしても欠片ですが)
今まで集めてきたサンプルでのデータを参照すると後者になるので、ヒスイとはせず「曹長石」として識別しました。
今回のような違和感があるタイプはヒスイから除外しています。(曹長石とした石がヒスイであったなら一時の恥で済みますが、ヒスイとした石が曹長石であったならトラウマになりそうだし(笑))
最後に淡青を示す珪石を発見、これはデュモルチェライトを含むのかな?
普通なら青い筋で流れる事の多い鉱物ですが、これは全体に広がっています。
同じ特徴を示す珪石を数点持っていて、それらの特徴からデュモルチェライトによる発色だと考えています。(一応、答え合わせはしてありますが機械分析はしていません)
もっと色が濃ければハッキリするのですが…、線上だと糸魚川石にも似ていて間違えやすいですが、母石がヒスイではないので区別はできるでしょう。(横川の青ヒスイは糸魚川石と間違えるかも?)
在るようでいて無い石でもありますので、貴重なサンプルとして保管したいと思います。
今回も貴重な晴れ間を楽しめました、これからは「晴れても灼熱」って季節に向かうので、できるだけ涼しい時期に探石を楽しみたいと思います(笑)
これで今回の探石記録を終わります。
仕事として5月は死んだも同然、6月も期待できないなぁ…。(1月から死に続けている)
もう会員制にして「地獄の沙汰も金次第」って事を優先した方が良いのだろうか?
でも資本主義の免罪符の一つである「お金を使う事」が、成立しなくなっている感じがする…。
そういう時代が訪れたのなら、それに適応して行くのが道理なのかもしれません。(そこには相応の犠牲と覚悟が必用になりますが…)
この1年は覚悟していましたが、これが2〜3年続く事も視野に入れて活動内容を組み替えたいと思います。(なんにせよ後悔しないよう頑張りたい)
ちなみに今は、レザーブレスに脱着可能なヒスイリング(輪)を制作しています。
工具の都合で止まっていましたが、準備ができたので様々な発色・模様のヒスイで加工する予定です。
無傷のプレートを切り出すのは困難ではありますが、1個ずつ作って行きたいと思います。