作者の思考

ヒスイ日和(卯月の六)

2020年04月25日

ようやく気温も20℃近くまで上がるようになり、先週の寒さが嘘のような陽気になってきました。
人の世の経済は真冬となって辛い試練が続きますが、「腐る事」なく前向きに再生の季節を過ごしましょう。(だからと言って開き直るのも迷惑)

それでは4月六回目の探石記録を書きます。

やっと晴れたので姫川河口へ探石に出かけました。(4/25)
先日は山に雪がチラつきましたが、順調に溶け始めているようです。(少し雪が増えた?)
河川敷の芽吹きも本格的になり、昆虫たちの楽園の準備が着々と進んでいます(笑)




まず気が付いたのは人の少なさ、この事で普段は県外者が多かった事を改めて感じます。
浜は波が短くて速く、濁りが強くて水底を見る事が困難でした。(幸いにも石は多く上がっていたので、探石自体は楽しめました)




川は濁っていて、これが海の濁りの原因だと誰もが解るでしょう。
前日の雨が原因なのかな?、雪解けと相まったのだろうか?、これは上流を確認しないと解らないですね(笑)




この時点で見付けたのはバラ輝石(と思われる石)2個、意識して探してみると見付かるようになりました。


どうも他の鉱物と混ざる事もあるような気配、きっとヒスイと同じく「バラ輝石岩」って分類の岩石もあるのでしょうね。
高純度を探すのが難しいのでしょう、原石で見てキラキラが綺麗なのはサンプルにしたいと思います。(いい加減、答え合わせもしないと(笑))


次は赤石(ジャスパー)、乾くと光沢が出るタイプです。


少しハート型にも見えますが、やはりピンクゾイサイトの方が可愛いかと(笑)
加工すれば光沢も出るので、ストックしておきます。


久々の快晴だったので青海の海岸にも行きました。
こちらの方が風が強く肌寒い環境、探石人や釣り人など数人が浜を訪れていました。
浜の状態は河口と変わらず、とにかく見づらい波打ち際を歩きました。





まずは石英、これは水晶と言っても良いタイプかな〜。


透明度もあり厚さもあるので加工できそう、致命的なヒビさえなければ異玉を作ってみたいです。(ヒビがあったら母岩を残したまま、一面を磨いてみようかと)


次は赤石(ジャスパー)と、珪化が強めの緑色石英(キツネ石)です。


赤石はさっきのより色が濃いめ、ちょっと純度が低い気もしますが乾くと光沢を示します。
磨けない事はないと思うので、これもストックします(笑)

珪化が強めの緑色石英は、どうにか使えないものだろうか?
この系の大きい石は、いっそ磨かず艶消しで勝負するのもアリかもしれません。
発色が強い分、姿形で補えるような気もしています。(東北地方の遺跡からも出ているし)


最後は碧玉、ちょっと変わった発色をしています。


これもある意味で珪化が強い石英(珪石)、どちらかと言えば水晶より「ガラス」に近い感じなのだと思います。(ジャスパー系は軽いので)
茶色い部分も光沢が出るので、それを含めて加工するのも面白いのかもしれません。(でも光沢に差が出るかも…)

残念ながらヒスイとは出逢えませんでした、でも楽しかったので良しします。(またのチャンスに期待します!)

これで今回の探石記録を終わります。



帰り際、再び「ひめかわみなと公園」で休憩、今回は牡丹桜が見頃になっていました。





前回より、こちらの方がピンク色が強くて花もボッテリしています。
故郷の庭先に同じく牡丹桜あり、幼少期に登って遊んでいたら枝が折れて怒られた事を思い出します(笑)
背から落ちてしばらく息が出来なくなった事もあったなぁ…(笑)、今はソリッド(頑丈)に生んでくれた両親に感謝しています。

先日まで強風が吹き荒れたので、殆どの牡丹桜は散る前に花が千切れてしまい残念な姿をしていましたが、ここのは最高の状態、さすが防風林に囲まれた公園だと関心します。

二回目の花見に大満足、ツツジも咲き始めているので今後が楽しみです。



河川敷や海辺で県外ナンバーを見ると、今までとは違った意味で気になります。
いつもなら県外からの来訪は嬉しい(私としては嬉しい)のですが、現在だと迷惑がられるのは悲しい事ですね…。(今も昔も乞食タイプは嫌われているけど)
自粛の際に資本主義が陥りやすい心境は「金の切れ目は縁の切れ目」で、繋がりがなくなると敵視するようになるので気を付けなくてはなりません。

しっかし呪いの果てに生き残った「最も強い毒」が、ウイルスだったなんて冗談にもならない…、人間同士の競争だと思い込んでいた事自体が間違いだったのだろうか?(生物である事を忘れていたのでしょうね…)

「どこに潜んでいたんだ?」って思うけど、見えないだけで大昔から人間と共に在ったと言えますね。
疑問に思うのは「共生するメリットは?」って事で、何かしらの恩恵はないのだろうか?
細菌系の病気にかかり難くなるとか、ガンに耐性を持つとか、ただ一緒に死んでいくだけの関係だとしたら生物とは言えない気がするのですが…。

まぁ、それは人間も一緒か、「死なば諸共」や「赤信号みんなで渡れば怖くない」って感じで増えているだけに思える…、そして地球に何のメリットも与えない、知性をもってしても乗り越えられない性(さが)があるのだと痛感します。

でも死にたくはない、それは誰でも同じ、悩みながら迷いながら、少しずつでも先に進める未来を信じたいです。
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